JP2024027026A - ブレード保持治具及びブレードケース - Google Patents

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Abstract

【課題】切削ブレードの交換時に切刃部の破損を抑制することが可能なこと。【解決手段】ブレード保持治具1は、切削ブレード121の切刃部134を囲んで形成され、切刃部134と対面する内周面3を備える円筒状の切刃囲繞部2と、切刃囲繞部2に連接して一体的に形成された底部10と、底部10から切刃囲繞部2を超えない高さ21で突出して形成され、円形ハブ133を包囲するように円形ハブ133より大径に構成された把持部20と、を有する有底筒体からなり、弾性部材で形成されるとともに、有底筒体の一部を切り欠いてC型形状に形成されることで、切刃囲繞部2の外周面6側から外力300を付与すると把持部20および切刃囲繞部2が縮径するように構成され、把持部20が縮径して円形ハブ133に接触し、円形ハブ133を把持する状態に位置づけられたときに、切刃囲繞部2の内周面3側は切刃部134に接触しない。【選択図】図5

Description

本発明は、ブレード保持治具およびブレードケースに関する。
半導体ウエーハを分割してチップ化するためには、従来からダイシング装置が用いられる。こうしたダイシング装置は、スピンドルの先端に設けられたブレードマウントに薄い切刃部を有する切削ブレードを装着し、ウエーハに形成された分割予定ラインに沿って切削ブレードを回転させながら当接することでウエーハをチップ化する。
ダイシング装置で多く使用されている切削ブレードの一つに、ハブブレードと呼ばれる切削ブレードがある。このハブブレードは、円形ハブを有する円形基台の外周にダイヤモンド砥粒からなる切刃部を電着して構成される。
ハブブレードと呼ばれる切削ブレードは、20μmから30μm程度の厚さしかない非常に脆い切刃部をオペレータが直接手で持つと、簡単に切刃部が破損してしまう恐れがあるため、持ち手となる円形ハブを有する円形基台に切刃部を電着して構成したものである。
ところが、この持ち手となる円形基台自体も、指がかかる円形ハブの部分が狭かったり、切刃部と近い位置に指を置く必要があったりするため、誤ってオペレータの指で切刃部を破損してしまう恐れがある。
そこで、弾性部材で形成されたC形状の円筒体と、この円筒体の内周がハブを把持する状態に位置づける握り部と、を有するブレード交換ジグを用いてブレード交換を行う手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-798号公報
特許文献1に示された治具を用いれば、切刃部と近い位置に指を置く必要がないため、指で切刃部を破損する恐れを大幅に低減できる。
しかしながら、切刃部は露出された状態となっているため、切削ブレードの交換時に周囲の構造物に誤って衝突したりすると、切刃部が破損してしまうというリスクは相変わらず存在している。
本願発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、切削ブレードの交換時に切刃部の破損を抑制することが可能なブレード保持治具及びブレードケースを提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のブレード保持治具は、スピンドルの先端に固定されボス部を有するブレードマウントに、該ボス部が挿入される挿入口を備えた円形基台と、該円形基台の一方の側面に該円形基台と一体的に形成された円形ハブと、該円形基台の周縁から外周へ突出して形成された切刃部と、を備えた切削ブレードを装着するためのブレード保持治具であって、切削ブレードの該切刃部を囲んで形成され、該切刃部と対面する内周面を備える円筒状の切刃囲繞部と、該切刃囲繞部に連接して一体的に形成された底部と、該底部から該切刃囲繞部を超えない高さで突出して形成され、該円形ハブを包囲するように該円形ハブより大径に構成された把持部と、を有する有底筒体からなり、弾性部材で形成されるとともに、該有底筒体の一部を切り欠いてC型形状に形成されることで、該切刃囲繞部の外周面側から外力を付与すると該把持部および該切刃囲繞部が縮径するように構成され、該把持部が縮径して円形ハブに接触し、該円形ハブを把持する状態に位置づけられたときに、該切刃囲繞部の内周面側は該切刃部に接触しないように構成されることを特徴とする。
本発明のブレードケースは、前記ブレード保持治具と、該底部と対面する位置に配置され、該切刃囲繞部に係合する蓋部と、により切削ブレードを収容することを特徴とする。
本発明は、切削ブレードの交換時に切刃部の破損を抑制することが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るブレード保持治具の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示されたブレード保持治具により切削ブレードが装着される切削装置の構成例を示す斜視図である。 図3は、図2に示された切削装置の切削ユニットを分解して示す斜視図である。 図4は、図1に示されたブレード保持治具を模式的に示す断面図である。 図5は、図4に示されたブレード保持治具が切削ブレードを把持する状態を模式的に示す断面図である。 図6は、図1に示されたブレード保持治具が係合する蓋部の斜視図である。 図7は、図1に示されたブレード保持治具に蓋部が係合した状態を模式的に示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るブレード保持治具及びブレードケースを図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るブレード保持治具の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示されたブレード保持治具により切削ブレードが装着される切削装置の構成例を示す斜視図である。
(切削装置)
実施形態1に係る図1に示すブレード保持治具1は、図2に示された切削装置100に切削ブレード121を装着するための治具である。実施形態1に係るブレード保持治具1により切削ブレード121が装着される切削装置100は、被加工物200に切削加工を施す加工装置である。
図1に示された切削装置100の加工対象の被加工物200は、シリコン、ガリウムヒ素、SiC(炭化ケイ素)又はサファイアなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハである。被加工物200は、表面201に格子状に形成された複数の分割予定ライン202によって格子状に区画された領域にデバイス203が形成されている。
デバイス203は、例えば、IC(Integrated Circuit)又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)又は各種のメモリ(半導体記憶装置)である。
また、本発明の被加工物200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウエーハでもよく、ウエーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のQFN(Quad Flat No leaded)パッケージ基板等の樹脂パッケージ基板、セラミックス基板、フェライト基板、又はニッケル及び鉄の少なくとも一方を含む基板、ガラス基板等でも良い。
実施形態1において、被加工物200は、裏面204に外周縁に環状のフレーム205が装着されたテープ206が貼着されて、環状のフレーム205の開口207内に支持される。
図2に示された切削装置100は、被加工物200を保持テーブル110で保持し分割予定ライン202に沿って切削ブレード121で切削して、被加工物200を個々のデバイス203に分割する加工装置である。
切削装置100は、図2に示すように、被加工物200を保持面111で吸引保持する保持テーブル110と、保持テーブル110に保持された被加工物200を切削加工する加工ユニットである切削ユニット120と、保持テーブル110に保持された被加工物200を撮影する撮像ユニット130と、制御ユニット190とを備える。切削装置100は、図2に示すように、切削ユニット120を一対備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
また、切削装置100は、保持テーブル110と切削ユニット120とを相対的に移動させる移動ユニット140を備える。移動ユニット140は、保持テーブル110を水平方向と平行なX軸方向に加工送りする加工送りユニット141と、切削ユニット120を水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニット142と、切削ユニット120をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りする切り込み送りユニット143と、保持テーブル110をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット144とを少なくとも備える。即ち、移動ユニット140は、保持テーブル110と切削ユニット120とをX軸方向とY軸方向とZ軸方向と軸心回りとに相対的に移動させる。
加工送りユニット141は、装置本体101上に設置され、保持テーブル110及び回転移動ユニットを加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、切削ユニット120と保持テーブル110とを相対的にX軸方向に沿って移動させるものである。割り出し送りユニット142は、装置本体101から立設した支持フレーム102に設置され、切削ユニット120を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、切削ユニット120と保持テーブル110とを相対的にY軸方向に沿って移動させるものである。
切り込み送りユニット143は、割り出し送りユニット142によりY軸方向に移動される移動テーブル103に設置され、切削ユニット120を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、切削ユニット120と保持テーブル110とを相対的にZ軸方向に沿って移動させるものである。回転移動ユニット144は、加工送りユニットに支持され、保持テーブル110を支持して、保持テーブル110とともにX軸方向に移動自在に配設されている。
加工送りユニット141は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させることで保持テーブル110及び回転移動ユニット144をX軸方向に移動させる周知のモータ及び保持テーブル110及び回転移動ユニット144をX軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。割り出し送りユニット142は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させることで移動テーブル103、切り込み送りユニット143及び切削ユニット120をY軸方向に移動させる周知のモータ及び移動テーブル103、切り込み送りユニット143及び切削ユニット120をY軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。切り込み送りユニット143は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させることで切削ユニット120をZ軸方向に移動させる周知のモータ及び切削ユニット120をZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。回転移動ユニット144は、保持テーブル110を軸心回りに回転するモータを備える。
保持テーブル110は、円盤形状であり、被加工物200を保持する保持面111がポーラスセラミック等から形成されている。また、保持テーブル110は、加工送りユニット141により切削ユニット120の下方の加工領域と、切削ユニット120の下方から離間して被加工物200が搬入出される搬入出領域とに亘って回転移動ユニット144とともに移動自在に設けられることで、X軸方向に移動自在に設けられている。保持テーブル110は、回転移動ユニット144によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。
保持テーブル110は、保持面111が図示しない吸引源と接続され、吸引源より吸引されることで、保持面111に載置された被加工物200を吸引保持する。実施形態1では、保持テーブル110は、テープ206を介して被加工物200の裏面204側を吸引、保持する。また、保持テーブル110の周囲には、図1に示すように、フレーム205をクランプするクランプ部112が複数設けられている。
次に、切削ユニット120を説明する。図3は、図2に示された切削装置の切削ユニットを分解して示す斜視図である。切削ユニット120は、切削ブレード121がスピンドル123に装着され、保持テーブル110に保持された被加工物200を切削する加工ユニットである。切削ユニット120は、それぞれ、保持テーブル110に保持された被加工物200に対して、割り出し送りユニット142によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、切り込み送りユニット143によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
切削ユニット120は、割り出し送りユニット及び切り込み送りユニットなどを介して、装置本体101から立設した支持フレーム102に設けられている。切削ユニット120は、割り出し送りユニット142及び切り込み送りユニット143により、保持テーブル110の保持面111の任意の位置に切削ブレード121を位置付け可能となっている。
切削ユニット120は、図3に示すように、スピンドルハウジング122と、スピンドル123と、スピンドル123の先端に固定されるブレードマウント124と、切削ブレード121と、ナット125とを備える。スピンドルハウジング122は、割り出し送りユニット142及び切り込み送りユニット143によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられている。
スピンドル123は、スピンドルハウジング122に軸心回りに回転自在に設けられかつ図示しないスピンドルモータにより軸心回りに回転される。スピンドル123は、先端がスピンドルハウジング122の先端面から突出している。
ブレードマウント124は、スピンドル123の先端に固定される。ブレードマウント124は、切削ブレード121が挿入される円筒状のボス部126と、ボス部126のスピンドルハウジング122寄りの一端部の外周に形成されたブレード支持部127とを有する。ボス部126は、直線状に延在し、外径が全長に亘って切削ブレード121の後述する挿入口131の内径と略等しく形成されている。なお、ボス部126の外径が切削ブレード121の挿入口131の内径と略等しいとは、ボス部126の外周面と挿入口131の内周面とが少なくとも複数個所で互いに接触することが可能な程度に外径と内径とが等しいことを示している。
ブレード支持部127は、ボス部126のスピンドルハウジング122寄りの一端から径方向に沿って外周方向に突出してボス部126の外径よりも大径な円環状に形成されている。ブレード支持部127は、外縁部に設けられかつ切削ブレード121と接触して、切削ブレード121を支持する環状の端面128を含む。ボス部126とブレード支持部127とは、同軸に配置されている。また、ブレードマウント124は、ボス部126の他端部の外周に雄ネジ129が形成されている。ナット125は、雄ネジ129の外周に螺合して、ボス部126を挿入口131内に通した切削ブレード121をブレードマウント124との間で挟んで固定する。
切削ブレード121は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。実施形態1において、切削ブレード121は、いわゆるハブブレードであり、図3に示すように、中央にボス部126が挿入される挿入口131を備えた円環状の円形基台132と、円形基台132と一体的に形成された円形ハブ133と、円形基台132の周縁から外周へ突出して形成されて、被加工物200を切削する円環状の切刃部134と、を備える。
円形基台132は、外径が扁平な裁頭円錐状に形成されている。挿入口131は、円形基台132と円形ハブ133との双方を貫通している。挿入口131は、内側にボス部126が挿入されて、ブレードマウント124に切削ブレード121を装着するための孔である。円形ハブ133は、円形基台132の小径側の一方の側面135に形成され、外径が円形基台132の小径側の一方の側面135の外径と等しい円環状に形成されている。円形ハブ133の外径は、軸心方向に一定である。
切刃部134は、外径が円形基台132の大径側の他方の側面136の外径よりも大径に形成された円環状に形成されている。切刃部134は、円形基台132の他方の側面136の周縁から全周に亘って外周に突出して形成されている。切刃部134は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。円形基台132、円形ハブ133及び切刃部134は、同軸に配置されている。
前述した構成の切削ブレード121は、挿入口131内にボス部126が挿入され、端面128に円形基台132の他方の側面を接触させた状態で、端面128により支持され、ナット125がボス部126に形成された雄ネジ129の外周に螺合することにより、ブレードマウント124のブレード支持部127とナット125とによって挟持されて、ブレードマウント124に固定される。
なお、切削ユニット120の切削ブレード121及びスピンドル123の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
撮像ユニット130は、切削ユニット120と一体的に移動するように、切削ユニット120に固定されている。撮像ユニット130は、保持テーブル110に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット130は、保持テーブル110に保持された被加工物200を撮影して、被加工物200と切削ブレード121との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット190に出力する。
また、切削装置100は、保持テーブル110のX軸方向の位置を検出するための図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット120のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット120のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット120のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル110のX軸方向、切削ユニット120の切刃部の下端のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット190に出力する。
なお、実施形態1では、切削装置100の保持テーブル110及び切削ユニット120のX軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置に基づいて定められる。実施形態1では、X軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、基準位置からのX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の距離で定められる。実施形態1において、切削装置100のX軸方向とY軸方向とから表されるXY座標(X軸方向の位置を示す基準位置からのX軸方向の距離と、Y軸方向の位置を示す基準位置からのY軸方向の距離とにより示される座標)は、保持テーブル110の保持面111に保持された被加工物200の任意の位置を示すことがある。
また、切削装置100は、切削加工前後の被加工物200を収容するカセット151が載置され、カセット151をZ軸方向に沿って昇降するカセットエレベータ150と、切削加工後の被加工物200を洗浄する洗浄ユニット160と、カセット151と搬入出領域の保持テーブル110と洗浄ユニット160とに亘って被加工物200を搬送する図示しない搬送ユニットとを備える。
制御ユニット190は、切削装置100の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を切削装置100に実施させるものである。なお、制御ユニット190は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット190の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、切削装置100を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して切削装置100の各構成要素に出力する。
制御ユニット190は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない入力ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
(ブレード保持治具)
次に、ブレード保持治具1を説明する。図4は、図1に示されたブレード保持治具を模式的に示す断面図である。図5は、図4に示されたブレード保持治具が切削ブレードを把持する状態を模式的に示す断面図である。図6は、図1に示されたブレード保持治具が係合する蓋部の斜視図である。図7は、図1に示されたブレード保持治具に蓋部が係合した状態を模式的に示す断面図である。
ブレード保持治具1は、切削装置100の切削ユニット120のブレードマウント124に切削ブレード121を装着するための治具である。ブレード保持治具1は、弾性部材である樹脂で形成され、実施形態1では、弾性変形可能なプラスチックで形成されている。ブレード保持治具1は、図1及び図4に示すように、切刃囲繞部2と、底部10と、把持部20とを一体に有する有底筒体である。
切刃囲繞部2は、扁平な円筒状に形成され、内径が切削ブレード121の切刃部134の外径よりも大径に形成されている。切刃囲繞部2は、軸心方向の厚みが切削ブレード121の軸心方向の厚みよりも長い。切刃囲繞部2は、内側に切削ブレード121を収容することが可能である。切刃囲繞部2は、内側に切削ブレード121を収容すると、切削ブレード121の切刃部134を囲んで形成され、内周面3が切刃部134と径方向に沿って対面する。即ち、切刃囲繞部2は、切削ブレード121の切刃部134と対面する内周面3を備える。
底部10は、厚みが一定の円板状に形成され、切刃囲繞部2の軸心方向の一端の内周縁に外縁が連なって、切刃囲繞部2と連接して一体的に形成されている。ブレード保持治具1は、切刃囲繞部2の軸心方向の一端が底部10により塞がれ、他端が開口して、有底筒状に形成されている。
把持部20は、底部10の切刃囲繞部2の他端側の表面11から突出した厚みが一定の円環状に形成されている。把持部20は、切刃囲繞部2及び底部10と同軸に配置されている。把持部20は、表面11からの高さ21が切刃囲繞部2の他端の底部10の表面11からの高さ4よりも低い。即ち、把持部20は、底部10の表面11から切刃囲繞部2を超えない高さ21で突出して形成されている。また、実施形態1は、把持部20の高さ21は、把持部20から切刃囲繞部2の他端までの距離22が切削ブレード121の円形基台132と切刃部134とを合わせた厚みよりも長くなるように設定されている。
また、把持部20の内径は、切削ブレード121の円形ハブ133の外径よりも大きく、把持部20の高さ21は、円形ハブ133の厚みよりも厚い。このため、切刃囲繞部2が切削ブレード121を収容すると、把持部20は、図4に示すように、内周側に円形ハブ133を収容することができる。このように、把持部20は、内径が切削ブレード121の円形ハブ133の外径よりも大きく、厚みが円形ハブ133の厚みよりも厚いことで、切刃囲繞部2が収容した切削ブレード121の円形ハブ133を包囲するように円形ハブ133よりも大径に構成されている。
また、ブレード保持治具1は、切刃囲繞部2が切削ブレード121を収容し、把持部20が内周側に円形ハブ133を収容すると、円形ハブ133の外周面と把持部20の内周面との距離23が、切刃部134と切刃囲繞部2の内周面3との距離5よりも短くなるように、切刃囲繞部2及び把持部20の内径が設定されている。
また、ブレード保持治具1は、図1に示すように、底部10の中央を貫通した貫通孔30と、一つの貫通切り欠き31と、複数の幅広切り欠き32と、複数の幅狭切り欠き33とが形成されている。
貫通孔30は、平面形状が円形に形成され、内径が把持部20の内径よりも小さい。貫通孔30は、切刃囲繞部2、底部10及び把持部20と同軸に形成されている。
貫通切り欠き31は、切刃囲繞部2の外周面6から貫通孔30に亘って、ブレード保持治具1の有底筒体である切刃囲繞部2、把持部20及び底部10の一部をこれらの径方向に沿って切り欠いて、平面視においてブレード保持治具1をC型形状に形成している。貫通切り欠き31は、ブレード保持治具1の径方向に沿って直線状に延在している。このために、ブレード保持治具1は、有底筒体である切刃囲繞部2、把持部20及び底部10の一部を貫通切り欠き31が径方向に切り欠いて、C型形状に形成されている。
幅広切り欠き32は、切刃囲繞部2の外周面6から底部10に亘って、ブレード保持治具1の有底筒体である切刃囲繞部2、把持部20及び底部10の一部をこれらの径方向に沿って切り欠いて、底部10の内周面には開口していない。幅広切り欠き32は、ブレード保持治具1の径方向に沿って直線状に延在している。幅広切り欠き32の幅は、貫通切り欠き31の幅と等しい。貫通切り欠き31と幅広切り欠き32とは、ブレード保持治具1の周方向に等間隔に配置されている。実施形態1では、幅広切り欠き32は、3つ形成されている。
幅狭切り欠き33は、切刃囲繞部2の外周面6から底部10に亘って、ブレード保持治具1の有底筒体である切刃囲繞部2、把持部20及び底部10の一部をこれらの径方向に沿って切り欠いて、底部10の内周面には開口していない。幅狭切り欠き33は、ブレード保持治具1の径方向に沿って直線状に延在している。幅狭切り欠き33の幅は、貫通切り欠き31及び幅広切り欠き32の幅よりも狭い。幅狭切り欠き33は、貫通切り欠き31と幅広切り欠き32との間の中央、及び幅広切り欠き32間の中央に配置されている。実施形態1では、幅狭切り欠き33は、4つ形成されている。
実施形態1において、ブレード保持治具1は、前述した弾性部材で形成され、前述した切り欠き31,32,33が形成されることで、オペレータ等から切刃囲繞部2の外周面6側から径方向の内周側に向かう外力300が付与されると、図5に示すように、把持部20及び切刃囲繞部2が縮径するように弾性変形自在に構成されている。このとき、ブレード保持治具1は、切刃囲繞部2が切削ブレード121を収容し、把持部20が内周側に円形ハブ133を収容していると、把持部20が縮径して円形ハブ133に接触し、把持部20が円形ハブ133を把持する状態に位置づけられる。ブレード保持治具1は、把持部20が縮径して円形ハブ133に接触し、把持部20が円形ハブ133を把持する状態に位置づけられたときに、距離5,23が前述した距離に形成されているので、切刃囲繞部2の内周面3側が切刃部134に接触しないように構成されている。
前述したブレード保持治具1は、切削装置100の切削ユニット120のブレードマウント124に切削ブレード121を装着する際には、切刃囲繞部2の内周側に切削ブレード121を収容し、円形ハブ133を把持部20の内周側に収容した状態で、オペレータ等から切刃囲繞部2の外周面6側から内周面3側に向かって外力300が付与される。すると、ブレード保持治具1は、図5に示すように、把持部20の内周面が切削ブレード121の円形ハブ133の外周面に密着して切削ブレード121を保持することとなる。ブレード保持治具1は、保持した切削ブレード121の挿入口131内にボス部126が挿入されて、ブレード支持部127に近づけられて、ブレードマウント124に切削ブレード121を装着する。ブレード保持治具1は、ブレードマウント124に切削ブレード121が装着された後、外力300が付与されなくなって、弾性復元力により把持部20の内周面が切削ブレード121の円形ハブ133の外周面から離れて、切削ユニット120から遠ざけられる。
また、ブレード保持治具1は、図6に示す蓋部40と、切削ブレード121を収容するブレードケース50(図7に示す)を構成する。即ち、ブレードケース50は、ブレード保持治具1と、蓋部40とを備え、これらにより切削ブレード121を収容する。
蓋部40は、ブレード保持治具1と同様に、弾性部材である樹脂で形成され、実施形態1では、弾性変形可能なプラスチックで形成されている。蓋部40は、図6及び図7に示すように、円筒部41と、底部42とを一体に有する有底筒体である。
円筒部41は、扁平な円筒状に形成され、内径がブレード保持治具1の切刃囲繞部2の外径よりも若干小径に形成されている。底部42は、厚みが一定の円板状に形成され、円筒部41の軸心方向の一端の内周縁に外縁が連なっている。蓋部40は、円筒部41の軸心方向の一端が底部42により塞がれ、他端が開口して、有底筒状に形成されている。
また、蓋部40は、底部42の中央を貫通した貫通孔43が形成されている。貫通孔43は、平面形状が円形に形成され、内径がブレード保持治具1の貫通孔30の内径と同等である。貫通孔43は、円筒部41及び底部42と同軸に形成されている。
前述した蓋部40は、切削ブレード121を収容しかつ切刃囲繞部2に前述した外力300が付与されて縮径したブレード保持治具1の切刃囲繞部2の他端が円筒部41内に挿入された後、外力300が付与されなくなって弾性復元力により切刃囲繞部2の外周面6が円筒部41の内周面に密に接触して、ブレード保持治具1の切刃囲繞部2に係合する。蓋部40は、図7に示すように、ブレード保持治具1が係合すると、切削ブレード121を収容するブレードケース50を構成する。ブレードケース50が切削ブレード121を収容すると、蓋部40の底部42は、ブレード保持治具1の底部10と対面する位置に配置される。
以上説明したように、実施形態1に係るブレード保持治具1は、切削ブレード121の切刃部134を囲んで形成された切刃囲繞部2を有するため、切削ブレード121の交換時に周囲の構造物に衝突しても、切刃部134が周囲の構造物に衝突することを抑制することができる。
その結果、実施形態1に係るブレード保持治具1は、切削ブレード121の交換時に切刃部134の破損を抑制することが可能になるという効果を奏する。
また、実施形態1に係るブレード保持治具1は、切刃囲繞部2が蓋部40に係合することで、切削ブレード121を収容するブレードケース50としても使用することが可能となる。このために、実施形態1に係るブレード保持治具1は、蓋部40を外すだけで切削ブレード121の交換の準備が整った状態となり、作業性が大幅に改善し生産性が向上する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ブレード保持治具
2 切刃囲繞部
3 内周面
10 底部
20 把持部
21 高さ
40 蓋部
50 ブレードケース
121 切削ブレード
123 スピンドル
124 ブレードマウント
126 ボス部
131 挿入口
132 円形基台
133 円形ハブ
134 切刃部
135 一方の側面

Claims (2)

  1. スピンドルの先端に固定されボス部を有するブレードマウントに、
    該ボス部が挿入される挿入口を備えた円形基台と、該円形基台の一方の側面に該円形基台と一体的に形成された円形ハブと、該円形基台の周縁から外周へ突出して形成された切刃部と、を備えた切削ブレードを装着するためのブレード保持治具であって、
    切削ブレードの該切刃部を囲んで形成され、該切刃部と対面する内周面を備える円筒状の切刃囲繞部と、
    該切刃囲繞部に連接して一体的に形成された底部と、
    該底部から該切刃囲繞部を超えない高さで突出して形成され、該円形ハブを包囲するように該円形ハブより大径に構成された把持部と、
    を有する有底筒体からなり、
    弾性部材で形成されるとともに、該有底筒体の一部を切り欠いてC型形状に形成されることで、該切刃囲繞部の外周面側から外力を付与すると該把持部および該切刃囲繞部が縮径するように構成され、
    該把持部が縮径して円形ハブに接触し、該円形ハブを把持する状態に位置づけられたときに、該切刃囲繞部の内周面側は該切刃部に接触しないように構成されることを特徴とする、ブレード保持治具。
  2. 請求項1に記載のブレード保持治具と、
    該底部と対面する位置に配置され、該切刃囲繞部に係合する蓋部と、により切削ブレードを収容するブレードケース。
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