JP2024016570A - 台車 - Google Patents

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雪秀 矢延
Yukihide Yanobe
康隆 福家
Yasutaka Fukuya
篤 湯下
Atsushi Yushimo
浩二 内田
Koji Uchida
浩幸 河野
Hiroyuki Kono
俊朗 浅野間
Toshiaki Asanoma
光史 谷本
Terubumi Tanimoto
真史 中窪
Masafumi Nakakubo
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    • B61CLOCOMOTIVES; MOTOR RAILCARS
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    • B61C9/38Transmission systems in or for locomotives or motor railcars with electric motor propulsion
    • B61C9/48Transmission systems in or for locomotives or motor railcars with electric motor propulsion with motors supported on vehicle frames and driving axles, e.g. axle or nose suspension

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Abstract

【課題】車軸に対するモータの相対変位を吸収することができる台車を提供する。【解決手段】台車は、台車フレームと、車軸と、モータと、動力伝達継手と、台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、台車フレームとともに車体を下方から支持する中間体と、台車フレームとモータとを接続するリンク式接続部と、を備え、リンク式接続部は、台車フレームに固定される支点ジョイントと、支点ジョイントによって台車フレームに回転可能に接続され、軸線方向に交差する方向に延びる第一リンクと、中間体に設けられ、中間体が受けた上下方向の荷重を第一リンクに伝達して第一リンクを支点ジョイント回りに回転させる中間体ジョイントと、モータに固定され、中間体ジョイントから受けた荷重によって生じた第一リンクの回転によって、中間体が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイントと、を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、台車に関する。
特許文献1には、モータのトルクを直接車軸に伝達する構造の鉄道車両用直接駆動式電動台車が開示されている。この台車は、モータを固定支持する台車フレームを備える。
特開平11-301471号公報
ところで、例えば車両に乗員が乗降すると、台車フレームの重量が変化して、台車フレームが上下に変動する。特許文献1に記載の台車では、台車フレームの上下変動に伴ってモータが変位し、車軸に対するモータの相対変位が生じてしまう。車軸に対するモータの相対変位は、動力伝達効率の低下や、走行時の振動の増大等の原因となる。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、車軸に対するモータの相対変位を吸収することができる台車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る台車は、車体を下方から支持する台車フレームと、前記台車フレームの下方に位置し、水平方向に延びる車軸と、前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記車軸を前記車軸の軸線回りに回転させるモータと、前記車軸と前記モータの駆動軸とを同軸に連結する動力伝達継手と、前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記台車フレームとともに前記車体を下方から支持する中間体と、前記台車フレームと前記モータとを接続するリンク式接続部と、を備え、前記リンク式接続部は、前記台車フレームに固定される支点ジョイントと、前記支点ジョイントによって前記台車フレームに回転可能に接続され、前記軸線方向に交差する方向に延びる第一リンクと、前記中間体に設けられ、前記中間体が受けた上下方向の荷重を前記第一リンクに伝達して前記第一リンクを前記支点ジョイント回りに回転させる中間体ジョイントと、前記モータに固定され、前記中間体ジョイントから受けた荷重によって生じた前記第一リンクの回転によって、前記中間体が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイントと、を有する。
本開示の台車によれば、車軸に対するモータの相対変位を吸収することができる。
本開示の第一実施形態に係る台車の構成を示す図である。 本開示の第一実施形態に係るリンク式接続部の構成を示す図である。 本開示の第一実施形態に係るリンク式接続部の動作を説明する図である。 本開示の第二実施形態に係る台車が空き状態のリンク式接続部を示す図である。 本開示の第二実施形態に係る台車が乗車状態のリンク式接続部を示す図である。 本開示の第二実施形態に係るリンク式接続部の動作を説明する図である。 本開示の第二実施形態の変形例に係る台車が空き状態のリンク式接続部を示す図である。 本開示の第二実施形態の変形例に係る台車が乗車状態のリンク式接続部を示す図である。
<第一実施形態>
以下、本開示の第一実施形態に係る台車10について、図1から図3を参照して説明する。
(車両)
図1、図2に示すように、本実施形態の台車10が用いられる車両1は、例えば鉄道車両である。車両1は、車体2と、台車10とを備える。車体2の内部には、乗員が乗降するためのスペースが設けられている。なお、図1では、後述するリンク式接続部30が省略されている。
以下では、鉛直上下方向を単に「上下方向」と称し、車両1の走行方向を単に「前後方向」と称する場合がある。
(台車)
台車10は、車体2を下方から支持するともに、地面に沿うレールL上を走行する。レールLは、一方向に延びている。レールLは、レールLの長手方向に直交する方向に対向して一対設けられている。台車10は、台車フレーム20と、車軸11と、保持機構12と、車輪13と、軸ばね14と、モータ15と、動力伝達継手16と、中間体3と、リンク式接続部30と、動作抑制機構5とを備える。
(台車フレーム)
台車フレーム20は、レールLから上方に離間する位置に設けられている。台車フレーム20は、車体2を下方から支持する。台車フレーム20は、台車フレーム本体21と、傾斜フレーム22と、水平フレーム23と、を備える。台車フレーム本体21は、水平方向に延在する枠体である。傾斜フレーム22は、前後方向に離間して一対設けられている。各傾斜フレーム22は、台車フレーム本体21から前後方向に延びている。一対の傾斜フレーム22は、前後方向に接近するに従い、漸次下方に位置するように直線状に傾斜している。水平フレーム23は、一対の傾斜フレーム22の下端同士を前後方向に接続している。水平フレーム23は、台車フレーム本体21と同様に水平方向に延在している。
(車軸)
車軸11は、台車フレーム20の下方に位置している。車軸11は、水平方向に延びる円柱状に形成されている。
以下、車軸11の軸線Oを単に「軸線O」と称し、軸線Oの径方向を単に「径方向」と称する場合がある。軸線O方向は、レールLの長手方向と直交している。すなわち、軸線O方向は、前後方向と直交している。
本実施形態では、車軸11は、台車フレーム20の水平フレーム23を挟んで前後方向に離間して一対設けられている。
(保持機構)
保持機構12は、車軸11を保持する部材である。保持機構12は、モータ15を挟んで軸線O方向両側に一対設けられている。各保持機構12は、軸線O方向でモータ15と車輪13との間に設けられている。保持機構12は、軸受箱12aと、軸受12bと、を備える。軸受箱12aは、車軸11を上下方向から挟み込むように設けられている。軸受12bは、車軸11と軸受箱12aとの間に設けられている。軸受12bは、車軸11を軸線O回りに回転可能に支持している。
(車輪)
車輪13は、車軸11の軸線O方向両端に1つずつ設けられている。車輪13は、円板状に形成されている。車輪13の板厚方向は、軸線O方向と一致する。車輪13は、中央部で車軸11の端部と連結されている。車輪13は、車軸11に固定され、車軸11と一体に回転する。車輪13は、レールL上を回転移動する。
(軸ばね)
軸ばね14は、台車フレーム20と保持機構12との間に設けられている。軸ばね14は、台車フレーム本体21と軸受箱12aとを上下方向に接続している。軸ばね14は、上下方向に延びるコイルばねであり、上下方向の振動を吸収する。軸ばね14は、台車フレーム20を下方から支持している。このため、乗員の乗降によって重量が変化すると、台車フレーム20は上下に変動する。
(モータ)
モータ15は、台車フレーム20の下方であって、軸線O方向で一対の車輪13の中間位置に設けられている。モータ15は、台車フレーム20に対して上下方向に相対変位可能に設けられている。本実施形態では、モータ15は、車軸11毎に1つずつ設けられている。すなわち、モータ15は、台車フレーム20の水平フレーム23を挟んで前後方向に離間して一対設けられている。モータ15は、車軸11を軸線O回りに回転させる。モータ15は、ダイレクトドライブ方式のモータである。モータ15は、ステータ15aと、ロータ15bと、駆動軸15cと、を有する。ステータ15aは、中心軸線が車軸11の軸線Oに沿う円筒状に形成されている。ロータ15bは、ステータ15aの径方向内側に設けられている。ロータ15bは、ステータ15aと同様に、中心軸線が車軸11の軸線Oに沿う円筒状に形成されている。ロータ15bは、ステータ15aに挿通され、軸線O回りに回転する。駆動軸15cは、ステータ15aと同様に、中心軸線が車軸11の軸線Oに沿う円筒状に形成された中空軸である。駆動軸15cは、ロータ15bに挿通され、ロータ15bの内周面に固定されている。駆動軸15cは、ロータ15bと一体に軸線O回りに回転可能に設けられている。駆動軸15cの軸線O方向両端部のうち一方の端部には、動力伝達継手16が設けられている。
(動力伝達継手)
動力伝達継手16は、軸線O方向でモータ15と保持機構12との間に設けられている。動力伝達継手16は、車軸11とモータ15の駆動軸15cとを同軸に連結し、モータ15の動力を車軸11に伝達する。動力伝達継手16は、モータ側継手部材16aと、車軸側継手部材16bと、カップリング16cと、を備える。モータ側継手部材16aは、駆動軸15cの外周面から径方向から張り出すフランジ状に形成されている。モータ側継手部材16aは、駆動軸15cに固定され、駆動軸15cと一体に軸線O回りに回転する。車軸側継手部材16bは、車軸11の外周面に固定されている。車軸側継手部材16bは、筒部17と、フランジ部18と、を有する。筒部17には、車軸11が圧入されている。フランジ部18は、筒部17の外周面から径方向に張り出している。フランジ部18は、筒部17と一体に形成されている。カップリング16cは、モータ側継手部材16aと、車軸側継手部材16bとの間に設けられている。カップリング16cは、モータ側継手部材16aと、車軸側継手部材16bとを接続している。カップリング16cは、弾性変形可能に形成されている。動力伝達継手16は、カップリング16cを変形させることにより、車軸11に対するモータ15の相対変位を吸収する。
(中間体)
中間体3は、台車フレーム本体21の水平フレーム23よりも上方に設けられている。中間体3は、台車フレーム20に対して上下方向に相対変位可能に設けられている。中間体3は、台車フレーム20とともに車体2を下方から支持する。
(枕ばね)
枕ばね4は、中間体3に載置され、中間体3と車体2とを上下方向に接続している。枕ばね4は、車両1の走行中に生じる振動を、抑制・減衰するために用いられる。また、枕ばね4は、乗員の乗降による台車10重量の変動が生じた際、台車10の高さを維持するためにも用いられる。枕ばね4は、例えば空気ばねである。
(リンク式接続部)
リンク式接続部30は、台車フレーム20とモータ15とを相対変位可能に接続する。すなわち、リンク式接続部30は、台車フレーム20にモータ15を懸架している。リンク式接続部30は、モータ15ごとに設けられている。本実施形態では、リンク式接続部30は、中間体3を挟んで前後方向に離間して一対設けられ、リンク式接続部30のそれぞれが台車フレーム20にモータ15を懸架している。リンク式接続部30は、支点ジョイント31と、第一リンク32と、中間体ジョイント33と、モータジョイント34と、を有する。
(支点ジョイント)
支点ジョイント31は、台車フレーム20の傾斜フレーム22に固定されている。支点ジョイント31は、台車フレーム20に第一リンク32をピン結合により接続する。これにより、第一リンク32は、支点ジョイント31回りに回転可能となる。
(第一リンク)
第一リンク32は、支点ジョイント31によって台車フレーム20に回転可能に接続されている。第一リンク32は、前後方向に延びている。第一リンク32は、延在方向中間部で台車フレーム20に接続されている。
(中間体ジョイント)
中間体ジョイント33は、中間体3に設けられている。中間体ジョイント33は、中間体3が受けた上下方向の荷重を第一リンク32に伝達して第一リンク32を支点ジョイント31回りに回転させる。中間体ジョイント33は、中間体3に固定されている。中間体ジョイント33は、第一リンク32の延在方向の一端を中間体3に回転可能に接続している。すなわち、第一リンク32は、中間体ジョイント33回りに回転可能となっている。
(モータジョイント)
モータジョイント34は、モータ15に設けられている。モータジョイント34は、中間体ジョイント33から受けた荷重によって生じた第一リンク32の回転によって、中間体3が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位する。モータジョイント34は、モータ15に固定されている。モータジョイント34は、第一リンク32の延在方向の他端をモータ15に回転可能に接続している。すなわち、第一リンク32は、モータジョイント34回りに回転可能となっている。
(動作抑制機構)
動作抑制機構5は、リンク式接続部30の動作を抑制する。本実施形態では、動作抑制機構5は、台車フレーム20と中間体ジョイント33との間に設けられている。動作抑制機構5は、中間体ジョイント33を下方から支持するとともに上下方向に弾性変形可能な中間ばね5aである。中間ばね5aは、台車フレーム20の水平フレーム23と第一リンク32の他端(第一リンク32のモータジョイント34側の端部)とを上下方向に接続している。
(作用効果)
以下、本実施形態の台車10の作用について、図2、図3を参照して説明する。
例えば、乗員の乗車によって台車10の重量が増加すると、台車フレーム20に下向きの荷重がかかり、台車フレーム20が下降する。また、枕ばね4を介して中間体3にも下向きの荷重がかかり、中間体3が下降する。これに伴って、支点ジョイント31を中心にして第一リンク32が回転して傾く。このとき、第一リンク32の一端(第一リンク32の中間体ジョイント33側の端部)が支点ジョイント31に対して下降し、第一リンク32の他端(第一リンク32のモータジョイント34側の端部)が支点ジョイント31に対して上昇する。第一リンク32が傾くことで、モータ15に加わる下向きの荷重が逃がされ、モータ15の高さが維持される。
また、台車10は、動作抑制機構5として、中間ばね5aを備えている。これにより、例えば大勢の乗員が一度に乗車して台車10の重量が急激に増加したとしても、支点ジョイント31を中心にした第一リンク32の急激な回転が抑制される。
乗員の乗車が完了すると、リンク式接続部30の動作が停止して、車両1が走行を開始する。車両1の走行中は、リンク式接続部30によってモータ15の高さが維持されることとなる。
その後車両1が停車すると、乗員が降車する。乗員の降車によって台車10の重量が減少すると、台車フレーム20とともに中間体3が上昇する。これに伴って、支点ジョイント31を中心にして第一リンク32が回転して傾く。このとき、第一リンク32の一端(第一リンク32の中間体ジョイント33側の端部)が支点ジョイント31に対して上昇し、第一リンク32の他端(第一リンク32のモータジョイント34側の端部)が支点ジョイント31に対して下降する。第一リンク32が傾くことで、モータ15に加わる上向きの荷重が逃がされ、モータ15の高さが維持される。
その後さらに、乗員の乗車によって台車10の重量が増加すると、上述したように、第一リンク32が、モータジョイント34側の端部が上昇するように回転して、モータ15の高さが維持される。
このようにして、乗員の乗降によって台車10の重量が変動したとしても、モータ15の高さが維持されることとなる。
以下、本実施形態の台車10の利点について説明する。
本実施形態では、台車10は、台車フレーム20に対して上下方向に相対変位可能に設けられ、台車フレーム20とともに車体2を下方から支持する中間体3と、台車フレーム20とモータ15とを接続するリンク式接続部30と、を備える。リンク式接続部30は、台車フレーム20に固定される支点ジョイント31と、支点ジョイント31によって台車フレーム20に回転可能に接続され、軸線O方向に交差する方向に延びる第一リンク32と、中間体3に設けられ、中間体3が受けた上下方向の荷重を第一リンク32に伝達して第一リンク32を支点ジョイント31回りに回転させる中間体ジョイント33と、モータ15に固定され、中間体ジョイント33から受けた荷重によって生じた第一リンク32の回転によって、中間体3が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイント34と、を有する。
本実施形態によれば、モータ15はリンク式接続部30を介して台車フレーム20に懸架される。乗員の乗車によって台車10の重量が増加すると、台車フレーム20及び中間体3に下向きの荷重がかかる。このため、台車フレーム20及び中間体3が下降する。中間体3が下降すると、中間体ジョイント33が下向きの荷重を第一リンク32に伝達する。これにより、第一リンク32は、支点ジョイント31回りに回転して傾く。第一リンク32の回転によって、モータジョイント34が上方に変位する。これにより、モータ15にかかる下向きの荷重が逃がされる。したがって、台車フレーム20の下降に対して、モータ15の高さが維持される。また、反対に、乗員の降車によって台車10の重量が減少すると、台車フレーム20及び中間体3が上昇する。これに伴って、第一リンク32が支点ジョイント31回りに回転し、第一リンク32の回転によってモータジョイント34が下方に変位する。これにより、台車フレーム20の上昇に対して、モータ15の高さが維持される。したがって、乗員の乗降によって台車10が上下に変動したとしても、本実施形態の台車10によれば、台車フレーム20に対するモータ15の相対位置を調整し、車軸11に対するモータ15の相対変位を吸収することができる。よって、動力伝達継手16が吸収すべき変位量が少なくなり、動力伝達継手16の設計の自由度が増大する。さらに、動力伝達継手16の応力振幅が小さくなるので、動力伝達継手16の長寿命化を達成することができる。
また、モータ15には、ダイレクトドライブ方式が採用されており、モータ15と車軸11とが動力伝達継手16を介して直結されている。このため、モータ15と車軸11とが例えばギヤボックスを介して接続される場合と比較して、台車10の重量と体積が低減される。さらに、モータ15はリンク式接続部30を介して台車フレーム20に吊り下げられる。これにより、モータ15の重量の少なくとも一部が台車フレーム20によって負担されるため、車輪13及び車軸11の重量が低減される。よって、レールダメージの低減が可能となる。
本実施形態では、第一リンク32は、延在方向中間部で支点ジョイント31によって台車フレーム20に接続されている。中間体ジョイント33は、第一リンク32の延在方向の一端を中間体3に回転可能に接続している。モータジョイント34は、第一リンク32の延在方向の他端をモータ15に回転可能に接続している。
本実施形態によれば、乗員の乗車によって台車10の重量が増加すると、台車フレーム20及び中間体3に下向きの荷重がかかる。このため、台車フレーム20及び中間体3が下降する。中間体3が下降すると、中間体3が受けた荷重が、第一リンク32に直接伝達される。これにより、第一リンク32が支点ジョイント31を中心にして回転して傾く。第一リンク32が傾くことで、モータ15にかかる下向きの荷重が逃がされ、台車フレーム20の下降に対して、モータ15の高さが維持される。また、反対に、乗員の降車によって台車10の重量が減少すると、台車フレーム20及び中間体3が上昇する。これに伴って、第一リンク32が支点ジョイント31回りに回転し、第一リンク32の回転によってモータジョイント34が下方に変位する。これにより、台車フレーム20の上昇に対して、モータ15の高さが維持される。このように、本実施形態のリンク式接続部30は、1本の第一リンク32の回転によって、台車フレーム20の上下方向の変動に対するモータ15の相対位置の変位を吸収することができる。したがって、本実施形態によれば、台車10の製造コストを低減するとともに、生産性やメンテナンス性を向上させることができる。
本実施形態では、台車10は、リンク式接続部30の動作を抑制する動作抑制機構5をさらに備える。
本実施形態によれば、中間体3に過大な荷重がかかったとしても、リンク式接続部30の急激な動作が抑制される。これにより、台車10は、リンク式接続部30にかかる負荷を低減し、リンク式接続部30の長寿命化を達成することができる。
本実施形態では、動作抑制機構5は、台車フレーム20と中間体ジョイント33との間に設けられた中間ばね5aである。中間ばね5aは、中間体ジョイント33を下方から支持するとともに上下方向に弾性変形可能とされている。
本実施形態によれば、中間ばね5aが上下方向に弾性変形することで、中間体3にかかる上下方向の荷重を吸収することができる。これにより、台車フレーム20に対するモータ15の相対変位が良好に吸収される。
本実施形態では、台車10は、中間体3に載置される枕ばね4をさらに備える。
本実施形態によれば、枕ばね4が台車10の走行にともなって発生する振動を抑制・減衰することができる。これにより、台車10の走行中に、振動によってリンク式接続部30が動作することが抑制される。したがって、本実施形態の台車10によれば、モータ15の高さを良好に維持することができる。
なお、第一実施形態では、第一リンク32は、前後方向に延びているとしたが、これに限るものではない。第一リンク32は、軸線O方向に交差する方向に延びていれば、例えば前後方向と交差する方向に延びていてもよい。
<第二実施形態>
以下、本開示の第二実施形態に係る台車210について、図4から図6を参照して説明する。前述した第一実施形態と同様の構成については、同一の名称及び同一の符号を付す等して説明を適宜省略する。
(リンク式接続部)
図4に示すように、リンク式接続部230は、パンタグラフ機構230aと、中間体側リンク239と、中間体ジョイント240、モータ側リンク241と、モータジョイント242と、ガイド部243とを有する。
(パンタグラフ機構)
パンタグラフ機構230aは、台車フレーム20に接続され、水平方向から見て菱形枠状に形成されている。本実施形態では、パンタグラフ機構230aは、前後方向に延びて中間体3側に向かうにしたがい上方に傾斜するように、水平面に対して傾けて配置されている。パンタグラフ機構230aは、支点ジョイント231と、第一リンク232と、第一ジョイント233と、第二リンク234と、第二ジョイント235と、第三リンク236と、第三ジョイント237と、第四リンク238と、を有する。第一リンク232、第二リンク234、第三リンク236、及び第四リンク238は、全て前後方向に延びるリンクである。第一リンク232、第二リンク234、第三リンク236、及び第四リンク238は、軸線O方向から見て、この順で環状に並べられている。
(支点ジョイント)
支点ジョイント231は、台車フレーム20の傾斜フレーム22に固定されている。支点ジョイント231は、モータ15の上方に位置している。
(第一リンク)
第一リンク232は、支点ジョイント231から中間体3に接近するように一方向に延びている。第一リンク232の延在方向の一端は、支点ジョイント231によって台車フレーム20にピン結合されている。すなわち、第一リンク232は、支点ジョイント231によって、台車フレーム20と支点ジョイント231回りに回転可能に接続されている。
(第一ジョイント)
第一ジョイント233は、第一リンク232の延在方向の他端に設けられている。
(第二リンク)
第二リンク234は、第一ジョイント233からモータ15に接近するように一方向に延びている。第二リンク234の延在方向の一端と第一リンク232の延在方向の他端とは、第一ジョイント233によってピン結合されている。すなわち、第二リンク234の延在方向の一端は、第一ジョイント233によって、第一リンク232の延在方向の他端と第一ジョイント233回りに回転可能に接続されている。
(第二ジョイント)
第二ジョイント235は、第二リンク234の延在方向の他端に設けられている。本実施形態では、第二ジョイント235は、支点ジョイント231の下方に位置している。
(第三リンク)
第三リンク236は、第二ジョイント235から離間するように一方向に延びている。
第三リンク236の延在方向の一端と第二リンク234の延在方向の他端とは、第二ジョイント235によってピン結合されている。すなわち、第三リンク236の延在方向の一端は、第二ジョイント235によって、第二リンク234の延在方向の他端と第二ジョイント235回りに回転可能に接続される。
(第三ジョイント)
第三ジョイント237は、第三リンク236の延在方向の他端に設けられている。
(第四リンク)
第四リンク238は、第三ジョイント237から支点ジョイント231に向かって一方向に延びている。第四リンク238の延在方向の一端と第三リンク236の延在方向の他端とは、第三ジョイント237によってピン結合されている。すなわち、第四リンク238の延在方向の一端は、第三ジョイント237によって、第三リンク236の延在方向の他端と第三ジョイント237回りに回転可能に接続されている。第四リンク238の延在方向の他端と第一リンク232の延在方向の一端とは、支点ジョイント231によってピン結合されている。すなわち、第四リンク238の延在方向の他端は、支点ジョイント231によって、第一リンク232と支点ジョイント231回りに回転可能に接続されている。
(中間体側リンク)
中間体側リンク239は、パンタグラフ機構230aと中間体ジョイント240とを接続している。中間体側リンク239は、第二リンク234の第一ジョイント233側の端部から第二リンク234の延在方向に延びている。中間体側リンク239の第一ジョイント233とは反対側の端部は、中間体ジョイント240によって中間体3に回転可能に接続されている。
中間体側リンク239は、第二リンク234と一体に形成されている。別の観点では、第一ジョイント233によって第一リンク232の端部と延在方向中間部が接続された1本のリンクが設けられ、この1本のリンクのうち第一ジョイント233を挟んで中間体3側が中間体側リンク239として扱われ、第一ジョイント233を挟んでモータ15側が第二リンク234として扱われている。
(中間体ジョイント)
中間体ジョイント240は、中間体3に固定されている。
(モータ側リンク)
モータ側リンク241は、パンタグラフ機構230aとモータジョイント242とを接続している。モータ側リンク241は、第三リンク236の第三ジョイント237側の端部から第三リンク236の延在方向に延びている。モータ側リンク241の第三ジョイント237とは反対側の端部は、モータジョイント242によってモータ15に回転可能に接続されている。
モータ側リンク241は、第三リンク236と一体に形成されている。別の観点では、第三ジョイント237によって第四リンク238の端部と延在方向中間部が接続された1本のリンクが設けられ、この1本のリンクのうち第三ジョイント237を挟んでモータ15側がモータ側リンク241として扱われ、第三ジョイント237を挟んで中間体3側が第三リンク236として扱われている。
なお、本実施形態では、上述した第一リンク232、第二リンク234、第三リンク236、第四リンク238、中間体側リンク239、及びモータ側リンク241の長さは全て等しい。
(モータジョイント)
モータジョイント242は、モータ15に固定されている。
(ガイド部)
ガイド部243は、中間体ジョイント240を上下方向に移動させて上下方向に交差する方向への移動を規制する。本実施形態では、ガイド部243は、台車フレーム20の水平フレーム23から上方に延びている。中間体ジョイント240は、例えばガイド部243によって前後方向から挟み込まれ、ガイド部243に沿って上下方向に移動可能となっている。
(作用効果)
以下、本実施形態の台車210の作用について、図4から図6を参照して説明する。
例えば、図4に示す空き状態の台車210に乗員が乗車して台車210の重量が増加すると、台車フレーム20に下向きの荷重がかかり、図5に示すように台車フレーム20が下降する。また、枕ばね4を介して中間体3にも下向きの荷重がかかり、中間体3が下降する。これに伴って、リンク式接続部230を構成する各リンクが回転する。
まず、中間体側リンク239の中間体ジョイント240側の端部には、中間体3からの下向きの荷重がかかる。一方、モータ側リンク241のモータジョイント242側の端部には、車軸11からの上向きの反力がかかる。これにより、パンタグラフ機構230aが支点ジョイント231回りに回転する。さらに、パンタグラフ機構230aが、支点ジョイント231と第二ジョイント235とが接近若しくは離間するように伸縮する。これにより、モータ15にかかる下向きの荷重が逃がされ、モータ15の高さが維持される。
乗員の乗車が完了すると、リンク式接続部230の動作が停止して、車両1が走行を開始する。車両1の走行中は、リンク式接続部230によってモータ15の高さが維持されることとなる。
その後車両1が停車すると、乗員が降車する。乗員の降車によって台車210の重量が減少すると、台車フレーム20とともに中間体203が上昇する。これに伴って、パンタグラフ機構230aが、支点ジョイント231回りに乗車時とは反対方向に回転する。さらに、パンタグラフ機構230aが、乗車時の状態に戻るように伸縮する。これにより、モータ15に加わる上向きの荷重が逃がされ、モータ15の高さが維持される。
その後さらに乗員の乗降によって台車210の重量が変動しても、パンタグラフ機構230aが上記のように動作して、モータ15の高さが維持される。
このように、台車210の重量が変動すると、パンタグラフ機構230aは、支点ジョイント231を中心として回転するとともに、支点ジョイント231と第二ジョイント235とが接近若しくは離間するように伸縮する。
図6を参照してより詳細に説明する。なお、図6は、リンク式接続部230の動作を模式的に示したものである。図6の上側は台車210の重量が増加する前のリンク式接続部230の姿勢の一例を示し、図6の下側は台車210の重量が増加した後のリンク式接続部230の姿勢の一例を示している。なお、図6の下側に示すように、台車210の台車210の設計によっては、中間体ジョイント240がモータジョイント242よりも下方に沈み込む場合がある。
図6で示すように、中間体ジョイント240がモータジョイント242よりも上方に位置する間は、支点ジョイント231と第二ジョイント235とが離間するようにパンタグラフ機構230aが上下方向に伸長し、中間体ジョイント240がモータジョイント242よりも下方に位置する間は、支点ジョイント231と第二ジョイント235とが接近するようにパンタグラフ機構230aが上下方向に収縮する。
さらに、中間体ジョイント240は、ガイド部243によって上下方向に交差する方向の変位を規制されている。これにより、図6で示すように、リンク式接続部230は、モータジョイント242の水平方向位置を変位させることなく、モータジョイント242の上下方向に変位させることができる。したがって、本実施形態によれば、車軸11に対するモータ15の水平方向の相対変位を抑制することができる。
なお、第二実施形態では、第二ジョイント235は、支点ジョイント231の下方に位置しているとしたが、これに限るものではない。例えば図7、図8に示すように、第二ジョイント235は、支点ジョイント231の上方に位置していてもよい。この場合、第一リンク232、第二リンク234、第三リンク236、及び第四リンク238は、軸線O方向から見て、図4、図5に示す第二実施形態とは逆の順序で環状に並べられる。この場合であっても、乗員の乗降による台車フレーム20の変動に対して、図7、図8に示すように、図7に示す台車210の重量が比較的軽い場合のリンク式接続部230の姿勢と、図8に示す台車210の重量が比較的重い場合のリンク式接続部230の姿勢とを繰り返すことにより、上述した第二実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、第二実施形態では、第一リンク232、第二リンク234、第三リンク236、及び第四リンク238は、全て前後方向に延びているとしたが、これに限るものではない。第一リンク232、第二リンク234、第三リンク236、及び第四リンク238は、軸線O方向に交差する方向に延びていれば、例えば前後方向に交差する方向に延びていてもよい。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記実施形態では、動作抑制機構5が台車フレーム20と中間体ジョイント33,240との間に設けられた中間ばね5aである場合について説明したが、これに限るものではない。動作抑制機構5は、例えばダンパであってもよい。また、動作抑制機構5は、例えばリンク式接続部30,230を構成するリンクを固定する固定機構と、固定機構によるリンクの固定を解除する解除機構とを備えるものであってもよい。
なお、上記実施形態では、台車10,210が鉄道車両用台車である場合について説明したが、これに限られない。台車10,210は、例えば、フォークリフトや人が重量物を運搬する際に手押しで用いる電動アシスト台車に用いられてもよい。
<付記>
各実施形態に記載の台車10,210は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る台車10,210は、車体2を下方から支持する台車フレーム20と、前記台車フレーム20の下方に位置し、水平方向に延びる車軸11と、前記台車フレーム20に対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記車軸11を前記車軸11の軸線O回りに回転させるモータ15と、前記車軸11と前記モータ15の駆動軸15cとを同軸に連結する動力伝達継手16と、前記台車フレーム20に対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記台車フレーム20とともに前記車体2を下方から支持する中間体3,203と、前記台車フレーム20と前記モータ15とを接続するリンク式接続部30,230と、を備え、前記リンク式接続部30,230は、前記台車フレーム20に固定される支点ジョイント31,231と、前記支点ジョイント31,231によって前記台車フレーム20に回転可能に接続され、前記軸線O方向に交差する方向に延びる第一リンク32,232と、前記中間体3に設けられ、前記中間体3が受けた上下方向の荷重を前記第一リンク32,232に伝達して前記第一リンク32,232を前記支点ジョイント31,231回りに回転させる中間体ジョイント33,240と、前記モータ15に固定され、前記中間体ジョイント33,240から受けた荷重によって生じた前記第一リンク32,232の回転によって、前記中間体3が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイント34,242と、を有する。
本態様によれば、モータ15はリンク式接続部30,230を介して台車フレーム20に懸架される。台車10,210の重量が増加すると、台車フレーム20及び中間体3に下向きの荷重がかかる。このため、台車フレーム20及び中間体3が下降する。中間体3が下降すると、中間体ジョイント33,240が下向きの荷重を第一リンク32,232に伝達する。これにより、第一リンク32,232は、支点ジョイント31,231回りに回転して傾く。第一リンク32,232の回転によって、モータジョイント34,242が上方に変位する。これにより、モータ15にかかる下向きの荷重が逃がされる。したがって、台車フレーム20の下降に対して、モータ15の高さが維持される。
(2)第2の態様の台車10は、(1)の台車10であって、前記第一リンク32は、延在方向中間部で前記支点ジョイント31によって前記台車フレーム20に接続され、前記中間体ジョイント33は、前記第一リンク32の延在方向の一端を前記中間体3に回転可能に接続し、前記モータジョイント34は、前記第一リンク32の延在方向の他端を前記モータ15に回転可能に接続してもよい。
本態様によれば、台車10の重量が増加すると、台車フレーム20及び中間体3に下向きの荷重がかかる。このため、台車フレーム20及び中間体3が下降する。中間体3が下降すると、中間体3が受けた荷重が、第一リンク32に直接伝達される。これにより、第一リンク32が支点ジョイント31を中心にして回転して傾く。第一リンク32が傾くことで、モータ15にかかる下向きの荷重が逃がされ、台車フレーム20の下降に対して、モータ15の高さが維持される。
(3)第3の態様の台車210は、(1)の台車210であって、前記リンク式接続部230は、前記台車フレーム20に接続され、水平方向から見て菱形枠状に形成されたパンタグラフ機構230aと、前記パンタグラフ機構230aと前記中間体ジョイント240とを接続する中間体側リンク239と、前記パンタグラフ機構230aと前記モータジョイント242とを接続するモータ側リンク241と、前記中間体ジョイント240を上下方向に移動させて上下方向に交差する方向への移動を規制するガイド部243と、を有し、前記パンタグラフ機構230aは、前記支点ジョイント231と、前記支点ジョイント231によって延在方向の一端が前記台車フレーム20に接続された前記第一リンク232と、前記第一リンク232の延在方向の他端に設けられた第一ジョイント233と、一方向に延びて、延在方向の一端が前記第一リンク232の延在方向の他端と前記第一ジョイント233回りに回転可能に接続される第二リンク234と、前記第二リンク234の延在方向の他端に設けられた第二ジョイント235と、一方向に延びて、延在方向の一端が前記第二リンク234の延在方向の他端と前記第二ジョイント235回りに回転可能に接続される第三リンク236と、前記第三リンク236の延在方向の他端に設けられた第三ジョイント237と、一方向に延びて、延在方向の一端が前記第三リンク236の延在方向の他端と前記第三ジョイント237回りに回転可能に接続されるとともに、延在方向の他端が前記第一リンク232の延在方向の一端と前記支点ジョイント231回りに回転可能に接続される第四リンク238と、を有し、前記中間体側リンク239は、前記第二リンク234の前記第一ジョイント233側の端部から前記第二リンク234の延在方向に延び、前記第一ジョイント233側の端部とは反対側の端部が前記中間体ジョイント240によって前記中間体3に回転可能に接続されるとともに、前記第二リンク234と一体に形成され、前記モータ側リンク241は、前記第三リンク236の前記第三ジョイント237側の端部から前記第三リンク236の延在方向に延び、前記第三ジョイント237側の端部とは反対側の端部が前記モータジョイント242によって前記モータ15に回転可能に接続されるとともに、前記第三リンク236と一体に形成されていてもよい。
本態様によれば、台車10の重量が変動すると、パンタグラフ機構230aは、支点ジョイント231を中心として回転するとともに、支点ジョイント231と第二ジョイントと235が接近若しくは離間するように伸縮する。さらに、中間体ジョイント240は、ガイド部243によって上下方向に交差する方向の変位を規制されている。これにより、リンク式接続部230は、モータジョイント242の水平方向位置を変位させることなく、モータジョイント242の上下方向に変位させることができる。
(4)第4の態様の台車10,210は、(1)から(3)のいずれかの台車10,210であって、前記リンク式接続部30,230の動作を抑制する動作抑制機構5をさらに備えてもよい。
本態様によれば、中間体3に過大な荷重がかかったとしても、リンク式接続部30,230の急激な動作が抑制される。
(5)第5の態様の台車10,210は、(4)の台車10,210であって、前記動作抑制機構5は、前記台車フレーム20と前記中間体ジョイント33,240との間に設けられ、前記中間体ジョイント33,240を下方から支持するとともに上下方向に弾性変形可能な中間ばね5aであってもよい。
本態様によれば、中間ばね5aが上下方向に弾性変形することで、中間体3にかかる上下方向の荷重を吸収することができる。
(6)第5の態様の台車10,210は、(1)から(5)のいずれかの台車10,210であって、前記中間体3に載置される枕ばね4をさらに備えてもよい。
本態様によれば、枕ばね4が台車10,210の走行にともなって発生する振動を抑制・減衰することができる。
1…車両 2…車体 3…中間体 4…枕ばね 5…動作抑制機構 5a…中間ばね 10…台車 11…車軸 12…保持機構 12a…軸受箱 12b…軸受 13…車輪 14…軸ばね 15…モータ 15a…ステータ 15b…ロータ 16…動力伝達継手 16a…モータ側継手部材 16b…車軸側継手部材 16c…カップリング 17…筒部 18…フランジ部 20…台車フレーム 21…台車フレーム本体 22…傾斜フレーム 23…水平フレーム 30…リンク式接続部 31…支点ジョイント 32…第一リンク 33…中間体ジョイント 34…モータジョイント 210…台車 230…リンク式接続部 230a…パンタグラフ機構 231…支点ジョイント 232…第一リンク 233…第一ジョイント 234…第二リンク 235…第二ジョイント 236…第三リンク 237…第三ジョイント 238…第四リンク 239…中間体側リンク 240…中間体ジョイント 241…モータ側リンク 242…モータジョイント 243…ガイド部 L…レール O…軸線

Claims (6)

  1. 車体を下方から支持する台車フレームと、
    前記台車フレームの下方に位置し、水平方向に延びる車軸と、
    前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記車軸を前記車軸の軸線回りに回転させるモータと、
    前記車軸と前記モータの駆動軸とを同軸に連結する動力伝達継手と、
    前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記台車フレームとともに前記車体を下方から支持する中間体と、
    前記台車フレームと前記モータとを接続するリンク式接続部と、
    を備え、
    前記リンク式接続部は、
    前記台車フレームに固定される支点ジョイントと、
    前記支点ジョイントによって前記台車フレームに回転可能に接続され、前記軸線方向に交差する方向に延びる第一リンクと、
    前記中間体に設けられ、前記中間体が受けた上下方向の荷重を前記第一リンクに伝達して前記第一リンクを前記支点ジョイント回りに回転させる中間体ジョイントと、
    前記モータに固定され、前記中間体ジョイントから受けた荷重によって生じた前記第一リンクの回転によって、前記中間体が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイントと、
    を有する台車。
  2. 前記第一リンクは、延在方向中間部で前記支点ジョイントによって前記台車フレームに接続され、
    前記中間体ジョイントは、前記第一リンクの延在方向の一端を前記中間体に回転可能に接続し、
    前記モータジョイントは、前記第一リンクの延在方向の他端を前記モータに回転可能に接続する、
    請求項1に記載の台車。
  3. 前記リンク式接続部は、
    前記台車フレームに接続され、水平方向から見て菱形枠状に形成されたパンタグラフ機構と、
    前記パンタグラフ機構と前記中間体ジョイントとを接続する中間体側リンクと、
    前記パンタグラフ機構と前記モータジョイントとを接続するモータ側リンクと、
    前記中間体ジョイントを上下方向に移動させて上下方向に交差する方向への移動を規制するガイド部と、
    を有し、
    前記パンタグラフ機構は、
    前記支点ジョイントと、
    前記支点ジョイントによって延在方向の一端が前記台車フレームに接続された前記第一リンクと、
    前記第一リンクの延在方向の他端に設けられた第一ジョイントと、
    一方向に延びて、延在方向の一端が前記第一リンクの延在方向の他端と前記第一ジョイント回りに回転可能に接続される第二リンクと、
    前記第二リンクの延在方向の他端に設けられた第二ジョイントと、
    一方向に延びて、延在方向の一端が前記第二リンクの延在方向の他端と前記第二ジョイント回りに回転可能に接続される第三リンクと、
    前記第三リンクの延在方向の他端に設けられた第三ジョイントと、
    一方向に延びて、延在方向の一端が前記第三リンクの延在方向の他端と前記第三ジョイント回りに回転可能に接続されるとともに、延在方向の他端が前記第一リンクの延在方向の一端と前記支点ジョイント回りに回転可能に接続される第四リンクと、
    を有し、
    前記中間体側リンクは、前記第二リンクの前記第一ジョイント側の端部から前記第二リンクの延在方向に延び、前記第一ジョイント側の端部とは反対側の端部が前記中間体ジョイントによって前記中間体に回転可能に接続されるとともに、前記第二リンクと一体に形成され、
    前記モータ側リンクは、前記第三リンクの前記第三ジョイント側の端部から前記第三リンクの延在方向に延び、前記第三ジョイント側の端部とは反対側の端部が前記モータジョイントによって前記モータに回転可能に接続されるとともに、前記第三リンクと一体に形成されている、請求項1に記載の台車。
  4. 前記リンク式接続部の動作を抑制する動作抑制機構をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の台車。
  5. 前記動作抑制機構は、前記台車フレームと前記中間体ジョイントとの間に設けられ、前記中間体ジョイントを下方から支持するとともに上下方向に弾性変形可能な中間ばねである、請求項4に記載の台車。
  6. 前記中間体に載置される枕ばねをさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の台車。
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