JP2000052979A - モノレール車両用台車 - Google Patents

モノレール車両用台車

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JP2000052979A
JP2000052979A JP22028198A JP22028198A JP2000052979A JP 2000052979 A JP2000052979 A JP 2000052979A JP 22028198 A JP22028198 A JP 22028198A JP 22028198 A JP22028198 A JP 22028198A JP 2000052979 A JP2000052979 A JP 2000052979A
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bogie frame
vehicle
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Kenjiro Aida
憲次郎 合田
Takaomi Nishigaito
貴臣 西垣戸
Motosane Hiraishi
元実 平石
Katsuyuki Iwasaki
克行 岩崎
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動が小さく乗り心地の良いモノレール車両
用台車を提供する。 【解決手段】 本発明は、軌道桁19上を走行するゴム
タイヤ付走行車輪11と、この車輪11の軸心に配置さ
れた車軸4を軸受(図示なし)を介して支持する軸箱3
と、軸箱3を保持する台車枠2とから構成され、台車枠
2に車体10を搭載するモノレール車両用台車におい
て、軸箱3と台車枠2間に1.0×104〜2.0×105
N・s/mの減衰係数を有する減衰装置5を設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモノレール車両用台
車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なモノレール車両用台車の構成
は、特公昭44−24762号公報、特公昭64−78
967号公報等に記載されている。これら従来例のモノ
レール車両用台車では、台車は、軌道桁に対して走行タ
イヤ、案内タイヤおよび安定タイヤの各種のゴムタイヤ
により支持されている。台車は、水平方向には、軌道桁
の側面に当接する案内タイヤおよび安定タイヤにより支
持されており、台車が軌道軌跡に円滑に追従する構造と
なっている。一方、上下方向には、台車は軌道桁上面を
走行する走行タイヤによって弾性支持されおり、これに
より台車へ伝達される振動を低減するための工夫がなさ
れていた。さらに、上記各種のゴムタイヤを装備した台
車と、該台車上に搭載された車体間に、空気ばね、コイ
ルばね等の弾性要素を配置することにより、台車から車
体へ上下に伝達される振動を低減し、上下方向の乗り心
地を向上するための工夫がなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
においては、台車は、台車と軌道桁の間で上下方向にゴ
ムによる走行タイヤにより弾性支持されるが、ゴムタイ
ヤそのものには、減衰作用は少ないため、タイヤのみで
は上下振動に対して、十分な減衰機能を発揮し得ない。
モノレール車両では、車体の上下の固有振動数は、約1
Hz前後であり、台車の上下の固有振動数は、約5Hz
である。以上のような振動系において、台車と車体の間
では、上下方向に減衰作用を持つ空気ばね等により結合
されており、一般に、空気ばねは、約1Hz前後の車体
の上下の固有振動に対しては、減衰作用を示すように設
計されている。したがって、空気ばねは、約5Hzの台
車の上下固有振動に対しては、ほとんど減衰作用を有し
ない。その結果、このような特徴を持つモノレール車両
の振動系において、台車に対する加振周波数が、台車の
固有振動数に近い場合に、台車において約5Hz共振が
発生しやすく、その振動が減衰されずに、そのまま車体
に伝達されるため、上下方向の乗り心地が悪くなる問題
がある。さらに、このような共振が生じる時の走行速度
が、モノレールの営業速度に近い場合には、台車の共振
状態が長く続き、モノレールの営業走行時に、乗り心地
が悪い状態が長く続く。
【0004】以上のような、問題を解決するために走行
タイヤ自体の減衰効果を高めることが考えられる。タイ
ヤを構成するゴムを厚くすることで、走行タイヤの減衰
効果を高めることは可能であるが、ゴムを厚くすること
で走行タイヤの重量が大きくなり、その結果、台車全体
の重量が重くなってしまう。
【0005】また、台車に加わる加振力として、質量不
均衡を有する走行タイヤが転動することにより走行時に
加わる力があり、その加振力により車体の上下振動が大
きくなる問題がある。ゴムタイヤは、繊維、スチールワ
イヤー、ゴムなどから成る複合材料製品であり、大部分
が人手によって成形されることから、タイヤ周上におけ
る部分的な寸法変化、剛性変化、非対称性などにより製
造における精度が、一般の金属製品に比べて劣る。その
ため、ゴムタイヤの質量不均衡の量は一般の金属製品な
どに比べて大きい。したがって、質量不均衡の大きいタ
イヤが転動すると、軌道面から異常な力や周期的に変動
する力を受ける。台車加振周波数となるタイヤ回転周波
数が、台車の上下固有振動数約5Hzに近くなると、台
車において共振が発生し、上下振動が大きくなる。
【0006】以上のような走行タイヤの質量不均衡によ
る加振の影響を少なくするために、自動車などでは、ホ
イールバランスを調整し、加振力が小さくなるようにし
ている。ホイールバランス調整においては、タイヤの抜
き取り作業を必要とするが、モノレール車両では、以下
に示す理由により自動車と比べてタイヤの抜き取り作業
が困難となるため、ホイールバランス調整を容易に行な
うことができない。まず、モノレール車両の走行タイヤ
は、タイヤ自体が、自動車用タイヤに比べて重いため、
タイヤの抜き取りに関わる運搬、調整が困難であるとい
う問題がある。また、現状のモノレール車両の走行タイ
ヤの抜き取り作業は、まず車体から台車を分離し、その
後にタイヤを車軸から抜き取るというように2段階の作
業を必要とするため、タイヤ抜き取りに関わる作業が多
く、タイヤの交換を容易に行なうことはできない。これ
に対して、特開平9−169265号の例では、走行タ
イヤと車軸と軸受けからなる駆動系をユニット化するこ
とにより、タイヤ抜き取り作業を簡単にする工夫がなさ
れている。しかしながら、抜き取り作業に際して、大重
量の二つの走行タイヤからなる駆動ユニットを台車から
分離し、それから重いタイヤを抜き取る必要がある。以
上のような観点から、モノレール車両において、走行タ
イヤ抜き取り作業が困難であるため、ホイールバランス
調整を自動車のように容易に行なうことができず、走行
タイヤの質量不均衡による加振の影響を減らすことはで
きない。
【0007】本発明の目的は、質量不均衡のある走行タ
イヤを用いても、乗り心地の良いモノレール車両用台車
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1のモノレール車両用台車は、ゴムタイ
ヤ付走行車輪と、この走行車輪の中心軸に配置された車
軸を軸受を介して支持する軸箱と、この軸箱を保持する
台車枠とを備え、台車枠に車体を搭載する台車におい
て、軸箱と台車枠間に1.0×104〜2.0×105N・
s/mの減衰係数を有する減衰装置を設けたものであ
る。
【0009】また、本発明の第2のモノレール車両用台
車は、上記第1のモノレール車両用台車と同じく、ゴム
タイヤ付走行車輪、車軸、軸受、軸箱及び台車枠とを備
え、台車枠に車体を搭載する台車において、軸受けと軸
箱の間に軸受け外周を包むように、1.0×104〜2.
0×105N・s/mの減衰係数を有する弾性体を設置
し、軸箱は台車枠に固定されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明の第3のモノレール車両用台
車は、ゴムタイヤ付走行車輪と、この走行車輪の中心軸
に配置された車軸と、車軸に固定された固定子及び固定
子と対をなし走行車輪と一体に回転する回転子からなる
電動機と、車軸を固定して支持する軸箱と、軸箱を保持
する台車枠とを備え、この台車枠に車体が搭載されるモ
ノレール車両用台車において、軸箱と台車枠間に1.0
×104〜2.0×105N・s/mの減衰係数を有する
減衰装置を設けたことを特徴とする。
【0011】以上の本発明の第1〜第3のモノレール車
両用台車のいずれにおいても、減衰装置により、台車及
び車体における上下振動の加速度を低減でき、したがっ
て車両の乗り心地を向上させることができる。
【0012】また、本発明の第4のモノレール車両用台
車は、上記第1のモノレール車両用台車と同じく、ゴム
タイヤ付走行車輪、車軸、軸受、軸箱及び台車枠とを備
え、台車枠に車体を搭載する台車において、台車の上下
固有振動数fzo[Hz](後述のように一般に4.8H
z)、モノレール車両の最高運転速度V[m/s]とす
るとき、V/(2π・fzo)に満たない半径r[m]を
有するゴムタイヤを備えたことを特徴とする。
【0013】このように走行車輪を小さくすることによ
り、車両の最高運転速度の定速走行時における走行車輪
の周波数を上げて、該定速走行時の車両の上下方向の共
振を避けることにより、車両の乗り心地を向上させるこ
とができる。また台車の前後固有振動数fxo[Hz](一
般に6.8Hz)、モノレール車両の最高運転速度V
[m/s]とするとき、V/(2π・fxo)に満たない半
径r[m]を有するゴムタイヤを備えれば、最高運転速度
の定速走行時に車両の前後方向の共振を避けられ、車両
の乗り心地を向上させることができる。fzo:4.8H
z、fxo:6.8Hzの場合は、車両前後振動に対する
乗り心地を良くすることにより、車両上下方向の乗り心
地を改良させることになる。また、モノレール車両の最
高運転速度V[m/s]を、体感の強い振動周波数領域
の上限値である8Hzに2πを乗じた値で除算した値に
満たない半径r[m]を有するゴムタイヤを備えること
によっても、体感的に車両の乗り心地を向上させること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、従来のモノレール車両用台
車の構成を、図9および図10を用いて説明する。図9
は軌道桁の横方向からみたモノレール車両用台車の側面
図、図10は軌道桁の前後方向からみたモノレール車両
用台車の正面図である。
【0015】図9および図10に示すように、台車10
1は、ゴムタイヤ付走行車輪として軌道桁19上を走行
する走行タイヤ11と、軌道桁19の両側面上部に当接
する案内タイヤ12と、軌道桁19の両側面下部に当接
する安定タイヤ13と、これら3種類のタイヤを保持す
る台車枠102と、台車枠102とその上に搭載される
車体10との間に介在する空気ばね16と、台車枠10
2前後方向の動きを車体10に伝達する牽引装置18
と、台車枠102と車体10との間の相対的横ゆれを吸
収する左右動ダンパ17と、から構成されている。
【0016】台車枠102の前後部で左右の各角(四
隅)には、それぞれ支持アーム14が垂下するように結
合されており、支持アーム14の先端には案内タイヤ1
2が回転自在に支持されている。案内タイヤ12は、軌
道桁19の側面に接触し、台車101を水平方向に支持
し、台車101が軌道桁19に追従するよう案内する。
台車枠102の中央部の左右端には、支持アーム15が
垂下するように結合されており、支持アーム15の先端
には安定タイヤ13が回転自在に支持されている。安定
タイヤ13は、軌道桁19に対して側面で接触し、台車
101を水平方向およびローリング(横ゆれ)方向に支持
し、台車101の転覆を防止する。空気ばね16は、台
車枠102の中央部上面の左右両端に設置されており、
空気ばね上面は、車体10の下床面に直接結合されてい
る。空気ばね16は、そのばね作用により車体10を上
下方向およびローリング方向に弾性支持し、空気ばね1
6の絞りによる減衰効果によって、車体の上下振動およ
び横ゆれを減衰する。牽引装置18の一端は、台車枠1
02の中央に結合されており、牽引装置18の他端は、
車体10の床面下部に結合されている。牽引装置18
は、台車101の前後方向の牽引力を車体10に伝え
る。左右動ダンパ17の一端は、台車枠102の中央の
左右端に結合され、左右動ダンパ17の他端は、車体1
0の床面下部に結合されている。左右動ダンパ17は、
台車101と車体10の間に発生する左右方向の相対速
度に応じて減衰力を発生し、その結果、台車101から
車体10へ伝達される左右方向の振動が減衰される。
【0017】走行タイヤ11は、リム32を介して、車
軸4に固定されており、車軸4の各端部はそれぞれ軸受
を内蔵する軸箱103によって支持されている。各軸箱
103は、台車枠102に対して固定されている。軌道
桁19の不整(桁の継ぎ目の段差や桁表面の凹凸)によ
る変位外力あるいは走行タイヤ11の質量不均衡による
力が車軸4に加わり、車軸4が上下に変位すると、それ
につれて軸箱103も上下に変位する。このとき、軸箱
103は、台車枠102に固定されているため、台車枠
102は、軸箱103と同じ量だけ変位する。軸箱10
3と台車枠102は一体構造となっているため、台車1
01は、走行タイヤ11により上下方向に弾性支持され
ていることになる。走行タイヤ11では、ゴムによる弾
性作用を有するが、減衰作用は少なく、その減衰係数の
値は、乗り心地が問題となる1から10Hzの周波数領
域において、約1.0×104N・s/mよりかなり小さ
な値である。したがって、軌道不整による変位外力ある
いはタイヤの質量不均衡により、車軸4に振動が発生す
ると、振動は減衰されずそのまま、台車枠102に伝達
される。そのため、軌道不整量が大きい、あるいは、タ
イヤの質量不均衡の量が大きい場合は、台車101は大
きく上下方向に振動する。また、加振力の周波数が台車
101の振動系の固有振動数に近くなると、台車は共振
して大きく上下方向に振動する。以上のように従来方式
のモノレール車両用台車101では、台車で発生する上
下振動は減衰されにくく、大きな振幅で振れやすい構造
となっている。
【0018】次に、本発明の第1の実施の形態を、図1
〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施
形態となるモノレール車両用台車1の側面図、図2は台
車1の正面図である。図3は、台車1の詳細構造を示す
正面図である。図4は、台車1の軸箱3周辺の詳細構造
を示す図である。図1〜図4においては、図9及び図1
0で説明した従来方式のモノレール車両用台車における
部材と同一の機能を有する部材に対して、同一の番号を
付している。
【0019】図1および図2に示すように、台車1は、
台車枠2と、ゴムタイヤ付走行車輪である走行タイヤ1
1、案内タイヤ12、安定タイヤ13の3種のゴムタイ
ヤ、空気ばね16、牽引装置18、左右動ダンパ17に
よって構成される。案内タイヤ12は、支持アーム14
に回転可能な状態で支持されており、安定タイヤ13
は、支持アーム15に回転可能な状態で支持されてお
り、従来方式と同様に台車1の支持および案内を行な
う。空気ばね16、牽引装置18、左右動ダンパ19
は、従来方式と同様に台車枠2と車体10の間に配置さ
れ、結合要素として作用する。そして本発明を特徴づけ
る構成要素として、走行タイヤ11の軸心に配置された
車軸4を支持する軸箱3と台車枠2との間に減衰装置5
を設けおり、減衰装置5は1.0×104〜2.0×105
N・s/mの減衰係数を有する。
【0020】動力伝達系の構成について、図1および図
3を用いて説明する。動力伝達系は、動力源である主電
動機21から走行タイヤ11まで動力を伝達する装置で
あり、主電動機21、継ぎ手24(図1)、傘歯車減速機
22、継ぎ手27、平歯車減速機23、車軸4により構
成し、この順で動力を伝達する。傘歯車減速機22は、
ベベルピニオン25とベベルギア26がかみあって構成
されている。また、平歯車減速機23は、ヘリカルピニ
オン28とヘリカルギア29が、かみあって構成されて
いる。このような構成において、主電動機21からの駆
動トルクは、継ぎ手24を介してベベルピニオン25に
伝達される。ベベルピニオン25は、ベベルギア26と
かみ合って駆動トルクを伝達し、伝達された駆動トルク
は、継ぎ手27と介して、ヘリカルピニオン28に伝達
される。ヘリカルピニオン28は、ヘリカルギア29と
かみ合って駆動トルクを伝達し、伝達された駆動トルク
は、ヘリカルギア29を固定している車軸4に伝達され
る。車軸4は、軸受け7を介して、軸箱3に支持されて
おり、駆動トルクにより車軸4が回転し、車軸4に固定
されたリム32および走行タイヤ11が回転する。走行
タイヤ11が回転することによって、走行タイヤ11と
軌道桁19の接触面に駆動力が発生する。
【0021】また、ベベルギア26の回転軸にはブレー
キディスク30が連結されており、ブレーキパッド31
の押し付け力によって、ブレーキディスク30において
減速トルクが発生する。減速トルクは、駆動トルクと同
様に、ヘリカルピニオン28、ヘリカルギア29、車軸
4、リム32を介して、走行タイヤ11に伝達され、走
行タイヤ11と軌道桁19の接触面に減速力が発生す
る。以上のような動力伝達系において、継ぎ手27とし
て、軸間の相対変位を許容する機能、構造を有するWN
式継ぎ手、撓み板継ぎ手等を用いることによって、台車
枠2と軸箱3の相対変位がある場合でも、減速機22と
減速機23のトルクを確実に伝達し、主電動機21から
の駆動トルク、あるいは、ブレーキディスク30からの
減速トルクを、走行タイヤ11に伝達することができ
る。
【0022】軸箱3周辺の詳細構造について、図4を用
いて説明する。走行タイヤ11は、リム32を介して車
軸4に固定され、車軸4とともに回転する。車軸4は、
その両端で軸箱3により支持されており、軸箱3と一体
になって上下方向に運動する。本発明にかかるモノレー
ル台車では、ダンパ(例えばオイルダンパ)もしくは損
失係数の高いゴム等により構成され減衰係数1.0×1
4〜2.0×105N・s/mを有する減衰装置5が、
軸箱3と台車枠2とを上下方向に結合し、これが車軸4
と台車枠2間に生じる相対速度に応じて減衰力を発生す
る。減衰装置5の両横にコイルばね等により構成される
弾性要素6が、軸箱3と台車枠2を上下方向に結合して
おり、台車枠2は軸箱3上に弾性要素6により支持され
ている。以上のような構成において、軌道の不整等によ
って車軸4が上下方向に変位すると、軸箱3は上下に変
位する。このとき、軸箱3が台車枠2に対して相対的に
変位することにより、弾性要素6が伸縮して、軸箱3、
台車枠2間にばね力が発生する。また、軸箱3と台車枠
2の間に生じる相対速度に対応して、軸箱3、台車枠2
間に減衰力が発生する。以上のように、車軸4と台車枠
2の相対速度に応じて大きな減衰力を減衰装置5で発生
することにより、車軸4から台車枠2に伝達される上下
振動が減衰、低減される。
【0023】以上説明した実施の形態では、減衰効果を
有する減衰装置5と、弾性支持を行う弾性要素6とを別
々に配置したが、弾性支持機能および減衰効果を有する
減衰装置を用いて、台車枠2と軸箱3の間を弾性支持
し、かつ、台車枠2と軸箱3の相対速度に対して減衰効
果があるようにしても、本実施の形態と同等の効果が得
られる。
【0024】本発明の効果をシミュレーションにより確
認した結果を、図5および図6を用いて説明する。図5
は、走行タイヤを上下加振した場合の台車の上下応答加
速度の周波数特性を算出したものであり、図6は、図5
と同じ条件における車体中央床面の上下応答加速度の周
波数特性を算出したものである。図5および図6におい
て、軸箱と台車枠が一体になった従来方式と、軸箱と台
車枠の間に減衰装置とばねを配置した本発明方式の比較
を行っている。本発明方式では、減衰装置の減衰係数が
1.0×104[N・s/m]、5.0×104[N・s/
m]、2.0×105[N・s/m]の3種の場合につい
て、走行タイヤの振動周波数と車体の加速度の関係を示
している。
【0025】図5の解析結果より、従来方式では、台車
の上下方向の固有振動数である約5Hz付近の台車の上
下加速度が大きいことがわかる。これに対して、本発明
方式では、約5Hz付近の台車の上下加速度は低減され
ており、減衰装置による減衰効果を確認することができ
る。図6より、従来方式では、約5Hz付近の台車の上
下加速度が大きいため、車体の上下加速度も約5Hz付
近で大きくなっていることがわかる。これに対して、本
発明方式では、約5Hz付近の車体の上下加速度を低減
でき、その結果、上下の乗り心地が大幅に良くなる。図
6によれば、本実施の形態では、減衰装置の減衰係数の
値を、1.0×104N・s/m以上2.0×105N・s
/m以下にすることで、従来方式に比べて、5Hz付近
の車体の上下加速度を60%以下に低減することが可能
となる。また、本計算においては、減衰装置の減衰係数
の値が5.0×104N・s/mの場合に、5Hz付近の
加速度が最も小さい値となる。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態を図7を
用いて説明する。この実施の形態のモノレール台車は、
本発明の第1の実施の形態とは駆動方式が異なるもので
あり、図7は、本実施の形態における動力伝達系の詳細
構造を示している。
【0027】図7において、車軸4は、軸箱43に固定
されている。軸箱43は、本発明の第1の実施の形態と
同様に、減衰装置5および弾性要素6により、台車枠2
に上下方向に対して支持されている。一方、駆動装置と
して、固定子41と回転子42により構成される主電動
機40が、リム32の内部に配置されている。固定子4
1は、車軸44に固定されており、回転子42は、軸受
け45を介して、車軸44に対して回転可能な状態で固
定されている。走行タイヤ11を固定支持しているリム
32は、回転子42に固定されている。固定子41に対
して、回転子42が回転することにより、走行タイヤ1
1が直接回転駆動される。したがって、本実施の形態で
は、従来の駆動方式で用いていた減速機、軸芯調整機構
を有する継ぎ手を用いる必要がなく、構造の簡略化をは
かることができ、そのため台車の重量を大幅に低減する
ことができる。なお、第2の実施の形態においては、回
転子42が、固定子41の外側に配置されて、主電動機
40を構成するものとしたが、回転子が、固定子の内側
に配置されて、主電動機を構成するものとしても、本実
施の形態と同等の効果が得られる。
【0028】次に、本発明の第3の実施の形態を図8を
用いて説明する。図8は、本実施の形態における車軸支
持構造の正面図である。図8において、第1の実施の形
態のモノレール車両用台車における部材と同一の機能を
有する部材に対して同一の番号を付している。
【0029】第3の実施の形態は、本発明の第1の実施
の形態とは軸箱3の構成が異なるもので、軸箱3内に減
衰機構を設けた点に特徴がある。軸箱3は、内部に車軸
4を支持する軸受け7と、この軸受7の外周を包む弾性
体でなる減衰装置85とを有している。そして、軸箱3
は台車枠82に固定されている。したがって、車軸4は
軸受け7と一体になって、また軸箱3は台車枠82と一
体になって、上下方向に運動する。しかし、減衰装置8
5は、本実施の形態では損失係数の高いゴム等により構
成されているため、軸受け7と軸箱3の上下方向の相対
運動が可能であり、減衰装置85は、軸受け7と軸箱3
間に生じる相対速度に応じて減衰力を発生する。ここ
で、車軸4は軸受け7と一体であり、台車枠82は軸箱
3と一体であるため、車軸4と台車枠82の相対速度
は、軸受け7と軸箱3間に生じる相対速度に等しい。し
たがって、減衰装置85は、軸受け7と軸箱3間に生じ
る相対速度に応じて減衰力を発生する。以上のような構
成において、車軸4が上下方向に変位すると、軸受け7
は上下に変位する。このとき、軸受け7が軸箱3に対し
て相対変位することにより、減衰装置85が伸縮して、
軸受け7と軸箱3の間にばね力が発生する。また、軸受
け7と軸箱3の間に生じる相対速度に対応して、軸受け
7と軸箱3の間に減衰力が発生する。以上のように、軸
受け7と軸箱3の相対速度、つまり、車軸4と台車枠8
2の相対速度に応じて減衰力を減衰装置85で発生する
ことにより、車軸4から台車枠82に伝達される上下振
動が減衰、低減される。以上説明した第3の実施の形態
では、軸箱3内に減衰要素85を配置するだけで、台車
の上下振動を大幅に低減できる。
【0030】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。前記の通りモノレール車両では、タイヤの質量
不均衡は避けられない。走行タイヤが1回転するごと
に、走行タイヤの質量不均衡による力が、車軸に加わる
ため、その加振周波数は、走行タイヤ回転周波数ft
[Hz]と一致する。このため、加振周波数である走行
タイヤ回転周波数と台車の固有振動数が近い値になると
共振が発生する。ここで、走行タイヤ回転周波数ft
[Hz]は、式(1)に示すように走行タイヤ半径r
[m]と走行速度V[m/s]に依存している。
【0031】
【数1】
【0032】本実施の形態のモノレール車両用台車は、
式(1)における走行タイヤ半径rを小さくすることに
より、走行タイヤ回転周波数ftを大きくし、台車との
共振を避けるものである。本実施の形態では、タイヤの
小径化のみを行なうため、台車の基本構成は前述の各実
施の形態のものと同じであり、構造変更をともなわな
い。その基本構成は、従来方式のモノレール台車の構成
を示す図9および図10と等しい。
【0033】本実施の形態の軸箱3周辺の詳細につい
て、図11を用いて説明する。走行タイヤ11は、リム
32を介して、車軸4に固定され、車軸4とともに回転
する。車軸4は、軸箱3により支持されている。軸箱3
は、台車枠2に固定されている。図11において、破線
aは図9および図10に示す従来方式のモノレールの走
行タイヤ11の輪郭を示しており、実線bは本実施の形
態の走行タイヤ11の輪郭を示している。本実施の形態
では従来方式と比べて、走行タイヤ11の半径が小さく
している点が特徴である。以下、走行タイヤの小径化の
効果について、式およびシミュレーションによる計算結
果を用いて説明する。
【0034】まず、加振力および加振周波数について説
明する。加振力の大きさは、以下のように算出される。
質量不均衡の量をm[kg]、偏芯量をe0[m]、加
振周波数をft[Hz]、走行速度をV[m/s]、走
行タイヤ半径をr[m]とすると、加振力Fは、式
(2)のように表わされる。
【0035】
【数2】
【0036】このように、走行タイヤの質量不均衡によ
る加振力の大きさFは、車両の走行速度Vの2乗に比例
する。したがって、加振力Fが、最も大きくなるのは、
走行速度が最大の場合であり、振動系の応答を検討する
にあたり、加振力に対する応答加速度が最も大きくなる
と想定される走行速度が最大である場合を検討すればよ
い。モノレール車両では、軌道軌跡の曲率、勾配、主電
動機の仕様、走行タイヤ性能などにより、ある区間で走
行可能な速度の最大値が決まり、運行会社は、区間にお
いて最高運転速度Vmaxを定める。最高運転速度Vmaxに
おける走行タイヤ回転周波数ftmax[Hz]は、走行タ
イヤ半径r[m]と最高運転速度Vmax[m/s]によ
り、式(3)のように表わされる。
【0037】
【数3】
【0038】次に、台車の固有振動数について説明す
る。台車の固有振動数fnの概略値は、台車を支持する
要素のばね定数k[N/m]、台車重量m[kg]によ
り、式(4)に示すように算出できる。
【0039】
【数4】
【0040】一般に、台車を支持するためのばね剛性
は、車両と台車の質量と、その質量による荷重が加わっ
た時の支持要素の許容変位で決まるため、荷重が大きい
ほど、ばね剛性は大きく設定する。したがって、式
(4)において、ばね定数k[N/m]と台車重量m
[kg]の比はモノレール、鉄道車両の各車両によって
ほとんど変わらず、台車の固有振動数は、概ね同じ値を
とる。例えば、(株)電気車研究会発行の「鉄道車両の
ダイナミクス−最新の台車のテクノロジー」日本機械学
会編の29〜31ページには、一般鉄道車両の固有振動
数の近似計算例が示されている。この文献の29ページ
には、台車の上下固有振動数は4.8Hzと記されてお
り、31ページには、前後1次固有振動数、つまり台車
の前後固有振動数は6.8Hzであると記されている。
文献に示される固有振動数は一般的な値であり、ここ
で、台車の上下固有振動の最大値fzmax(前述のfzo
に当たる)を4.8Hz、台車の前後固有振動数の最大
値fxmax(同fxo)を6.8Hzと見積もることがで
きる。
【0041】以上のように算出した走行タイヤ回転周波
数ftmaxと台車の固有振動数が近い値になると、最も
大きな加振力のもとで共振が発生する。一般に、共振を
避けるために、加振周波数を共振周波数からずらす方法
がとられる。本実施の形態においては、走行タイヤ半径
rを小さくすることにより、最高運転速度Vmaxにおけ
る走行タイヤ回転周波数ftmaxを台車の固有振動数よ
り大きくする方法によって、共振を回避する。走行タイ
ヤ質量不均衡による力は、上下方向のみでなく、前後方
向にも加わる。台車の上下方向の振動は、前後方向の振
動と連成する。したがって、共振による振動を低減する
には、上下方向の加振による影響を少なくするだけでな
く、望ましくは、前後方向の加振による影響を少なくす
る必要がある。ここでは、上下方向と前後方向の加振に
よる共振を避ける方法について説明する。
【0042】まず、上下方向の加振に対する共振を避け
る方法について説明する。式(5)に示すように、走行
タイヤ回転周波数ftmaxを、台車の上下固有振動数の
最大値fzmax=4.8Hzより大きくし、加振周波数
を共振点からずらすことにより、上下加振による共振を
確実に避けることができる。 ftmax > fzmax ……(5) ここで、式(3)を式(5)に代入し、走行タイヤ半径
rについて解くと、式(6)を得る。
【0043】
【数5】
【0044】式(6)は、台車の上下固有振動数の最大
値fzmaxを設定周波数として、モノレール車両の最高
運転速度Vmax[m/s]を、設定周波数fzmaxに円周
率の2倍の値を乗算した値で除算した値より、走行タイ
ヤ半径rが小さいことを意味している。
【0045】走行タイヤ半径rが、式(6)を満たすよ
うに小さくすることで、上下方向の加振に対して共振を
確実に避け、応答加速度を低減することができる。
【0046】次に、上下方向のみならず前後方向の加振
に対しても共振を避ける方法について説明する。前後方
向の加振に対しては、式(7)に示すように、走行タイ
ヤ回転周波数ftmaxを、台車の前後固有振動数の最大
値fxmax=6.8Hzより大きくすることにより、共振
を避けることができる。 ftmax > fxmax ……(7) ここで、式(3)を式(7)に代入し、走行タイヤ半径
rについて解くと、式(8)を得る。
【0047】
【数6】
【0048】式(8)は、台車の前後固有振動数の最大
値fxmaxを設定周波数として、モノレール車両の最高
運転速度Vmax[m/s]を、設定周波数fzmaxに円周
率の2倍の値を乗算した値で除算した値より、走行タイ
ヤ半径rが小さいことを意味している。走行タイヤ半径
rが、式(8)を満たすように小さくすることで、上下
方向のみならず前後方向の加振による共振を確実に避け
ることができ、さらに、応答加速度を低減することがで
きる。
【0049】次に、走行タイヤの小径化による効果を、
図12に示すシミュレーションによる計算結果を用いて
説明する。図12は、走行タイヤ半径を横軸にして、車
体中央床面の上下応答加速度を算出した一例である。図
12の各点における上下加速度は、走行タイヤの質量不
均衡による加振力Fに対する応答加速度を示しており、
加振力Fは、横軸の走行タイヤ半径値rと走行速度Vよ
り式(2)により算出される。図12において、タイヤ半
径が約0.48[m]の状態に点Pにおいて、車体の上
下応答加速度がピーク値をとっており、この状態で、台
車の上下固有振動数と走行タイヤの回転周波数が近い値
となるため、共振が発生している。図12において、走
行タイヤ半径の値を共振状態点Pの値より小さくするこ
とにより、応答加速度を低減できることを確認できる。
以上の計算結果より走行タイヤ半径の小径化により、タ
イヤ回転周波数を高くし、車体の上下加速度を低減でき
ることがわかる。
【0050】次に本発明の第5の実施の形態について説
明する。本実施の形態は、振動に対する人間の感度より
タイヤの半径の値を定めるものである。ISO−263
1では、乗り物の乗り心地などに関連して、人間の疲労
−能率減退境界を定めている。垂直振動に関する疲労−
能率減退境界の一例を、図13に示す。図13は、暴露
時間8時間の場合の疲労−能率減退境界を示している。
図13において、横軸は周波数、縦軸はこの疲労−能率
減退境界の振動加速度の実効値を示している。この図
は、人間が乗り物などの振動にさらされた場合の許容加
速度を等感覚曲線として表わすものであり、人間は、こ
の等感覚曲線より大きな加速度に対して不快と感じるこ
とを示している。図13において、4〜8Hzの周波数
領域では、垂直振動に対する人間の感度が高いため、許
容加速度は小さい値となっている。それに対して、4H
z以下、8Hz以上の領域では、垂直振動に対する人間
の感度が低くなるため、許容加速度が大きくなってい
る。振動に対する人間の感度は以上のような周波数特性
を持つため、同じ振幅の振動でも、その周波数が4から
8Hz以外の場合の方が、人間の体感加速度は小さくな
る。したがって、加振周波数である走行タイヤ回転周波
数を4から8Hz以外の周波数領域に設定することによ
り、人間の体感加速度を小さくできる。実施の形態で
は、等感覚曲線の境界である8Hzを設定周波数f2と
して、式(9)に示すように、走行タイヤ回転周波数f
tmaxを、設定周波数f2より大きくすることにより、人
間の体感加速度は小さくする。 ftmax > f2 ……(9) ここで、式(3)を式(9)に代入し、走行タイヤ半径
rについて解くと、式(10)を得る。
【0051】
【数7】
【0052】式(10)は、モノレール車両の最高運転
速度Vmax[m/s]を、設定周波数f2に円周率の2倍
の値を乗算した値で除算した値より、走行タイヤ半径r
が小さいことを意味している。走行タイヤ半径rが、式
(10)を満たすように小さくすることで、走行タイヤ
質量不均衡による加振に対する人間の体感加速度を小さ
くすることができ、上下乗り心地を良くすることができ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、モノレール車両用台車
を、タイヤ付走行車輪の車軸を軸受を介して支持する軸
箱と台車枠との間に減衰装置を設け、あるいは軸箱中で
軸受外周を包むように減衰装置としての弾性体を設けて
構成し、その弾性係数を1.0×104〜2.0×105
・s/mとしたので、台車の上下振動を低減でき、車両
の乗り心地を改善することができる。
【0054】また、本発明によれば、タイヤ付走行車輪
の半径を小さくして、この車輪の回転周波数をモノレー
ル車両用台車の固有振動数または該台車上に搭載する車
体の固有振動数の範囲からはずすことにより、車両の乗
り心地を改善することができ、実施する上で困難なタイ
ヤの抜き取り作業を伴うホイールバランス調整作業を必
要とせず、現状のモノレール台車の構造を大幅に変更し
ないで、低コストで乗り心地の良いモノレール車両用台
車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のモノレール車両用
台車の側面図である。
【図2】図1に示すモノレール車両用台車の正面図であ
る。
【図3】第1の実施の形態のモノレール車両用台車の駆
動系を示す図である。
【図4】第1の実施の形態のモノレール車両用台車の軸
箱付近の詳細図である。
【図5】第1の実施の形態のモノレール車両用台車の上
下加速度のシミュレーションの結果を示す図である。
【図6】第1の実施の形態のモノレール車両の車体の上
下加速度のシミュレーションの結果を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のモノレール車両用
台車の駆動系を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のモノレール車両用
台車の車軸支持構造を示す正面図である
【図9】従来のモノレール車両用台車の側面図である。
【図10】図9に示すモノレール車両用台車の正面図で
ある。
【図11】本発明の第5の実施の形態のモノレール車両
用台車の走行タイヤ付近の構造を示す図である。
【図12】第5の実施の形態のモノレール車両の台車の
上下加速度のシミュレーションの結果を示す図である。
【図13】ISO−2631における人間の疲労−能率
減退境界を示す図である。
【符号の説明】 1 台車 2 台車枠 3 軸箱 4 車軸 5 減衰装置 6 弾性要素 7 軸受け 10 車体 11 走行タイヤ 12 案内タイヤ 13 安定タイヤ 14、15 支持アーム 16 空気ばね 17 左右動ダンパ 21 主電動機 22 傘歯車減速機 23 平歯車減速機 24、27 継ぎ手 30 ブレーキディスク 32 リム 40 主電動機 41 固定子 42 回転子 43 軸箱 45 軸受け 82 台車枠 85 減衰装置 101 台車 102 台車枠 103 軸箱 122 減速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平石 元実 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 岩崎 克行 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムタイヤ付走行車輪と、該走行車輪の
    中心軸に配置された車軸を軸受を介して支持する軸箱
    と、該軸箱を保持する台車枠とを備え、該台車枠に車体
    を搭載するモノレール車両用台車において、軸箱と台車
    枠間に1.0×104N・s/mより大きく2.0×105
    N・s/mより小さい減衰係数を有する減衰装置を設け
    たことを特徴とするモノレール車両用台車。
  2. 【請求項2】 ゴムタイヤ付走行車輪と、該走行車輪の
    中心軸に配置された車軸を軸受を介して支持する軸箱
    と、該軸箱を保持する台車枠とを備え、該台車枠に車体
    を搭載するモノレール車両用台車において、軸受けと軸
    箱の間に軸受け外周を包むように1.0×104N・s/
    mより大きく2.0×105N・s/mより小さい減衰係
    数を有する弾性体を設置し、また軸箱は台車枠に固定さ
    れていることを特徴とするモノレール車両用台車。
  3. 【請求項3】 ゴムタイヤ付走行車輪と、該走行車輪の
    中心軸に配置された車軸と、該車軸に固定された固定子
    及び該固定子と対をなし走行車輪と一体に回転する回転
    子からなる電動機と、車軸を固定して支持する軸箱と、
    該軸箱を保持する台車枠とを備え、該台車枠に車体が搭
    載されるモノレール車両用台車において、軸箱と台車枠
    間に1.0×104N・s/mより大きく2.0×105
    ・s/mより小さい減衰係数を有する減衰装置を設けた
    ことを特徴とするモノレール車両用台車。
  4. 【請求項4】 ゴムタイヤ付走行車輪と、該走行車輪の
    中心軸に配置された車軸を軸受を介して支持する軸箱
    と、該軸箱を保持する台車枠とを備え、該台車枠に車体
    が搭載されるモノレール車両用台車において、台車の上
    下固有振動数fzo[Hz]、モノレール車両の最高運転速
    度V[m/s]とするとき、Vを2πfzoで除算した値
    に満たない半径r[m]を有するゴムタイヤを備えたこ
    とを特徴とするモノレール車両用台車。
  5. 【請求項5】 ゴムタイヤ付走行車輪と、該走行車輪の
    中心軸に配置された車軸を軸受を介して支持する軸箱
    と、該軸箱を保持する台車枠と、該台車枠に搭載された
    車体とを備えたモノレール車両用台車において、台車の
    前後固有振動数fxo[Hz]、モノレール車両の最高運転
    速度V[m/s]とするとき、Vを2πfxoで除算した
    値に満たない半径r[m]を有するゴムタイヤを備えた
    ことを特徴とするモノレール車両用台車。
  6. 【請求項6】 ゴムタイヤ付走行車輪と、該走行車輪の
    中心軸に配置された車軸を軸受を介して支持する軸箱
    と、該軸箱を保持する台車枠と、該台車枠に搭載された
    車体とを備えたモノレール車両用台車において、モノレ
    ール車両の最高運転速度V[m/s]を、体感の強い振
    動周波数領域の上限値である8Hzに2πを乗じた値で
    除算した値に満たない半径r[m]を有するゴムタイヤ
    を備えたことを特徴とするモノレール車両用台車。
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