JP2024014474A - 電力制御装置および給湯器制御方法 - Google Patents

電力制御装置および給湯器制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】予知が難しいとしても、発生した地震に関する情報に基づいて適切に貯湯式給湯器の沸き上げの制御を行う。【解決手段】貯湯式給湯器を含む電力負荷を有し系統電力網に接続される需要者電力システムを管理すると共に、貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御部と、地震発生に係る情報を外部から取得する地震情報取得部と、地震発生に係る情報が取得された場合、貯湯式給湯器に確保しておくべき貯湯量である非常時貯湯量を設定する貯湯量設定部とを備え、電力制御部は、地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御装置。【選択図】図3

Description

この発明は、電力負荷の1つである貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御装置および給湯器制御方法に関する。
再生可能エネルギーを用いて発電された電力および系統電力網から供給される電力を用いて充電し、電力負荷および系統電力網へ放電可能な蓄電池が家庭や事業所の電力システムが知られている。
また、エコキュート(登録商標)等の名称で販売されているヒートポンプ給湯器等、電力を用いて湯を沸き上げる貯湯式給湯器が家庭や事業所に適用されている。
そのような電力システムにおける貯湯式給湯器の給湯器制御は、以下のようなものである。
系統電力料金の単価が安い夜間時間帯に、翌日に使用が予測される量の湯を貯湯式給湯器で沸き上げておき、料金単価が高い他の時間帯に沸き上げられて貯湯式給湯器に蓄えられた湯を提供する。
あるいは、太陽光発電等再生可能エネルギーによる自家発電の余剰電力で貯湯式給湯器の沸き上げを夜間時間帯以外に行うことで、沸き上げのために系統電力網から供給を受ける電力量をなるべく抑制する。
使用される湯量の予測、言い換えると目標とする貯湯量の予測は、例えば過去において日毎に使用された湯量を学習することにより行われる。季節によりあるいは時期によって使用される湯量は変わるので、例えば過去2週間の使用湯量(履歴)を学習して目標とすべき日毎の貯湯量を予測する。
しかし、湯の沸き上げにはある程度の時間を要するので、湯切れを起こさないためには早めに沸き上げを開始する必要がある。例えば、夜間時間帯に沸き上げる貯湯量を過去の毎日の使用湯量の平均に基づいて決定すると、余裕を持たせた貯湯量ではないために無駄に沸き上げる量は多くないが、使用量の多い日には不足が生じる。湯切れを防止するには、湯量の不足を早めに予測して沸き増しを行う必要がある。沸き増しは、ユーザーが手動で開始することもあるが、貯湯式給湯器に蓄えた湯の使用量をセンサで検出し、貯湯式給湯器を制御するプロセッサが貯湯量と使用量の推移とに基づいて判定し開始するものもある。
そのような、履歴に基づく貯湯量の決定に加えて、例えばユーザーの指示により満量になるまで沸き上げることもある。例えば、災害等による系統電力網の停電に備えたいとユーザーが考えた場合である。
沸き上げの制御に関して、大雨や暴風などの特別警報、警報、注意報など停電を引き起こす可能性の高い気象災害に関する気象情報を取得し、ユーザーが予め選択した特別警報、警報が発令されると、それに連動して通常より多い量の湯を沸き上げて確保し、解除されると通常の沸き上げに戻すものが知られている。
また、貯湯式給湯器でなく蓄電池の充電制御に関するものであるが、停電を引き起こす可能性の高い気象災害に関する気象情報を取得し、取得された情報の緊急度に応じて蓄電池の充放電制御を行うモードを備える充放電の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、気象情報は、大雨警報、大雪警報、暴風警報といったものに限らず、雷注意報に連携して充放電制御を行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012-235541号公報 特開2021-132494号公報
上述のように、自然災害による停電対策として貯湯式給湯器の貯湯量を通常よりも多くするものがある。その自然災害のうち、電力需要者が最も不安を感じるのが地震である。しかし、現在の技術では、例えば日時や地域を特定して地震の発生を予知することは実質的に難しく、地震はいつどこで発生するかわからないというのが実情である。従って、地震に係る情報に連携して給湯器制御を行うものはなかった。
しかし、過去の例から、大きな地震が発生した後に2度目の地震が起こり、その2度目の地震で大きな停電が発生するリスクがあることがわかってきた。即ち、大きな地震が発生すると、発生した地震に係る余震または本震が続けて発生するリスクが通常よりも高いことが経験的にわかっている。
地震等の自然災害につながる可能性のある厳しい状況に遭遇した場合に、電力需要者が期待するのは停電が発生したとしても貯湯式給湯器に十分な量の湯を蓄えて、停電の影響を最小限にとどめることである。しかし、台風、降雨、低気圧、暴風やそれに伴う洪水、土砂災害、高潮、河川の氾濫のように日時や地域を特定した防災気象情報を提供することは、地震に関しては難しい。
特許文献1には、台風、雷雨などの自然現象に加えて群発地震や火山の噴火といった自然現象が発生したことを地震の予兆と捉えることが記載されている。即ち、群発地震が発生した地域と、当該地震が発生した時期と、群発地震の発生頻度の変化とを表す地震情報を予兆情報としてサーバから受信し、受信した予兆情報に基づいて電気自動車の貯湯式給湯器を沸き上げすることが記載されている。
しかし、現在の技術では上述の防災気象情報に係る予測精度と地震の予知精度との間には大きな差がある。防災気象情報は、特別警報、警報、注意報など、警戒度別の情報が予報として発せられ、我々は来るべき災害のリスクに備えている。一方、地震に関する情報として気象庁は予報に相当する特別警報、警報、注意報などの情報を発表していない。既に発生した地震についての緊急地震速報および地震情報を発表しているに過ぎない。両者を同等に扱うことは現実的といえない側面がある。
電力需要者の側からすれば、予報が得られる台風や雷雨などよりも、予知が難しい地震の方により強い不安感を抱き、地震に備えたいと考える。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、たとえ予知が難しいとしても、発生した地震に関する情報に基づいて適切に貯湯式給湯器の貯湯量を確保する手法を提供するものである。
この発明は、貯湯式給湯器を含む電力負荷を有し系統電力網に接続される需要者電力システムを管理すると共に、前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御部と、地震発生に係る情報を外部から取得する地震情報取得部と、前記地震発生に係る情報が取得された場合、前記貯湯式給湯器に確保しておくべき貯湯量である非常時貯湯量を設定する貯湯量設定部とを備え、前記電力制御部は、前記地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御装置を提供する。
また、異なる観点からこの発明は、電力を用いる貯湯式給湯器の沸き上げを制御する制御部が、地震発生に係る情報を外部から取得するステップと、前記地震発生に係る情報が取得された場合、前記貯湯式給湯器に確保しておくべき貯湯量である非常時貯湯量の設定を行うステップと、前記地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御するステップと、を備える給湯器制御方法を提供する。
この発明による電力制御装置において、電力制御部は、地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように貯湯式給湯器の沸き上げを制御するので、発生した地震に関する情報に基づいて適切に貯湯式給湯器の貯湯量を確保することができる。
この発明による給湯器制御方法も同様の作用効果を奏する。
この実施の形態による電力制御装置および貯湯式給湯器を含む電力制御システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す操作ユニットに表示される、電力制御に係る気象・地震連携設定画面の一例を示す説明図である。 図1に示す電力制御装置による非常時貯湯量の設定およびその貯湯量の推移例を示す説明図である。 図1に示す電力制御部が行う給湯器制御の状態遷移の例を示す説明図である。 図1に示す電力制御装置の電力制御部等が実行する給湯器制御の一例を示すフローチャートの第1の部分である。 図1に示す電力制御装置の電力制御部等が実行する給湯器制御の一例を示すフローチャートの第2の部分である。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪電力制御装置および貯湯式給湯器を含む電力制御システムの構成≫
この実施の形態による電力制御装置および貯湯式給湯器を含む電力制御システムの構成について、図1に基づいて説明する。図1は、この実施の形態による電力制御装置および貯湯式給湯器を含む電力制御システムの構成を示すブロック図である。なお、図1は、戸建て住宅に設置された電力制御システムの例を示しているが、電力制御システムの設置場所はこれに限らない。また、図1では、電力制御システム10と共に、系統電力網21およびHEMS(Home Energy Management System)サーバー22も図示している。
この実施の形態による電力制御システム10は、再生可能エネルギーを利用した自家発電装置としての太陽電池モジュール11、蓄電池13、貯湯式給湯器24を備える。さらに、貯湯式給湯器24を制御する給湯器制御装置25および電力制御装置16を備える。再生可能エネルギーを利用した自家発電装置は太陽電池モジュール11に限るものでない。例えば風力発電やバイオマス発電等であってもよいしそれらを組合せたものであってもよい。
電力制御装置16は、電力の供給源としての太陽電池モジュール11、蓄電池13、系統電力網21および電力の提供先である電力負荷、提供先としての蓄電池13および系統電力網21への電力の送受を制御する。また、発電状況等を電力需要者に提示したり、電力制御に必要な情報を外部から取得したりするための構成を含んでもよい。さらに、電力制御装置16は、貯湯式給湯器24の貯湯量を設定する機能をそなえる。さらに、貯湯式給湯器24の貯湯量および使用量に係る情報を取得する構成を含んでいてもよい。ただし、貯湯量および使用量に係る情報を取得する構成は必須のものでなく、任意である。
図1に示す電力制御システム10は、さらに、パワーコンディショナー12、分電盤14、スマートメーター15、通信インターフェース回路17および操作ユニット18を備えている。
太陽電池モジュール11は、太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換するモジュールである。
パワーコンディショナー12は、発電された電力を負荷で消費できるように変換する装置である。具体的には、パワーコンディショナー12は、太陽電池モジュール11が出力する直流電流の交流電流への変換等を行う。
蓄電池13は、電気エネルギーを蓄える貯湯式給湯器であり、太陽電池モジュール11が生成した電気エネルギーまたは系統電力網21から供給される電気エネルギーを蓄積する。
分電盤14は、系統電力網21からスマートメーター15を介して引き込まれた電力や、太陽電池モジュール11および蓄電池13の電力を集め、集めた電力を屋内の電気機器23や貯湯式給湯器24に配分する。
スマートメーター15は、電力需要者(需給契約者)の使用電力量を計測し、発電事業者や系統運用者に送信するデジタルの積算電力計である。
電力制御装置16は、電力制御システム10の発電に関する電力情報を取得し、その電力情報に応じてパワーコンディショナー12の動作制御を行う。電力情報としては、例えば商用電力の買電の有無を示す情報、太陽電池モジュール11の発電電力を示す情報、および蓄電池13の充電電力または放電電力を示す情報等が挙げられる。
さらに、電力制御装置は、貯湯式給湯器24の貯湯量を設定する貯湯量設定部16Bを備える。
商用電力の買電の有無および買電量は、スマートメーター15と系統電力網21とをつなぐ電力線にセンサを接続することで、そのセンサの出力値から特定できる。また、太陽電池モジュール11の発電電力および蓄電池13の充電電力を示す情報は、パワーコンディショナー12を介して取得可能である。
さらに、蓄電池13がパワーコンディショナー12に接続されていることから、電力制御装置16は、パワーコンディショナー12を介して蓄電池13の充放電の切り替え等の制御を行うことができる。
この実施形態における電力制御装置16は、ハードウェア構成の観点からCPU(Central Processing Unit)あるいはMPU(Micro Processing Unit)およびメモリーを中心に構成される。そして、前記メモリーに格納された処理プログラムを前記CPUあるいはMPU(以下、総称してCPUという)が実行することにより給湯器制御に係る機能が実現される。さらに、パワーコンディショナー12、通信インターフェース回路17等を制御するための入出力回路を含む。
また、機能的構成の観点から地震情報取得部16E、保持残量設定部16R、電力制御部16Cおよび貯湯量設定部16Bを含んで構成される。さらに、任意に気象情報取得部16Wを含む。
地震情報取得部16Eは、後述する通信インターフェース回路17を介して接続された外部のサーバーから地震発生に係る情報を取得する。ここで、地震発生に係る情報は、たとえば気象庁が発表する緊急地震速報である。
緊急地震速報は、2点以上の地震観測点で最大震度が5弱以上と予想される場合、その地震の発生直後に各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、素早く知らせる情報である。緊急地震速報は、震源地から離れた地点で強い揺れが発生する前に防災の備えをすることを目的に気象庁が発表する地震発生に係る情報である。
地震発生に係る情報は、たとえば気象庁が発表する地震情報を含んでもよい。
地震情報は、地震発生後、発生した地震に係るデータが入るに従って、順次発表される情報である。地震情報は、震度速報、震源に関する情報、各地の震度に関する情報、その他の複数の情報の総称である。震度速報は、地震発生から約1分半後に震度3以上を観測した地域名と揺れの検知時刻を知らせるものである。震源に関する情報は、震度3以上が観測された場合に震源やその規模を知らせるものである。各地の震度に関する情報は、震度1以上を観測した地点のほか、震源やその規模を知らせる情報である。
地震情報取得部16Eは、上述のような地震発生に係る情報を提供するサーバーから逐次情報を取得して更新された情報を取得する。サーバーから情報を受信して取得する態様、サーバーにアクセスして情報を取得する態様の何れであってもよい。
貯湯量設定部16Bは、地震発生に係る情報が取得された場合に貯湯式給湯器24に蓄えておくべき湯量(貯湯量)を設定する。地震情報取得部16Eが地震発生に係る情報を取得した場合、貯湯量設定部16Bは、系統電力網21からの電力供給が遮断されること、即ち、停電を最悪の事態として想定する。そして、停電の発生に備えて貯湯式給湯器24に蓄えておくべき非常時貯湯量を設定する。
地震発生に係る情報が取得されず、地震情報連携期間外の場合、貯湯式給湯器24貯湯量は貯湯量設定部16Bが設定する非常時貯湯量によらず、給湯器制御装置25により設定される。
非常時貯湯量は、操作ユニット18を介してユーザーの操作により設定されてもよいし、例えば貯湯量設定部16Bが所定の貯湯量に設定してもよい。所定の貯湯量は、満量であってもよいし、貯湯式給湯器24に蓄えられた湯の過去の使用量に基づいて、貯湯量設定部16Bが過去の使用量よりも大きな非常時貯湯量を設定してもよい。例えば、過去の使用量の50%増しに設定してもよい。勿論、設定の上限は満量である。
蓄電池13の充放電に関して述べると、保持残量設定部16Rは、蓄電池13に蓄えておくべき保持残量を設定する。地震情報取得部16Eが地震発生に係る情報を取得した場合、保持残量設定部16Rは、停電の発生に備えて蓄電池13に蓄えておくべき非常時保持残量を設定する。
また、蓄電池13に係る非常時保持残量は、操作ユニット18を介してユーザーの操作により設定されてもよい。あるいは、現時点から所定の自立運転可能期間が経過するまでの間に負荷が消費する電力量を保持残量設定部16Rが予測し、予測される電力量に見合う電力量を非常時保持残量として算出するようにしてもよい。その場合、保持残量設定部16Rは、現在の時刻、予め設定された非常時保持残量および現時点から自立運転可能期間が経過するまでの間の消費電力量の予測値を取得し、自立運転可能期間が経過するまでの間に予測される電力消費を賄うことができる蓄電池13の保持残量を算出する。ただし、予測される気象条件下において太陽電池モジュール11などの再生可能エネルギーを利用した発電装置による発電量が見込める場合は、その発電量を差し引いてもよい。
現時点から自立運転可能期間が経過するまでの間の消費電力量の予測値は、例えば、過去の消費電力量の実績値、即ち履歴に基づいて予測すればよい。履歴のデータは、電力制御装置16が履歴として格納してもよいが、通信インターフェース回路17を介して通信可能なHEMSサーバー22に格納するようにしてもよい。
なお、予測する消費電力量は、過去の平常時の日常生活における消費電力量に基づくものであってもよい。あるいは、非常時に備え、平常時の日常生活よりも大きな値となるようにしてもよい。平常時の日常生活における消費電力量に所定の割合(例えば、2割増し)を乗じたものとしてもよいし、所定の消費電力量を加えたものとしてもよい。
後述する防災気象情報のような発令と解除が行われる情報と異なり、地震発生に係る情報は、解除がない。よって、地震発生に係る情報の取得により開始した非常時貯湯量の設定や非常時保持残量の設定は、前記情報が取得された時点から予め定められた地震情報連携期間が経過するまで有効とする。なお、地震が発生した後、数時間から数日後に新たな地震が発生し、新たな地震によって停電が発生することがある。そのため、地震情報連携期間は、1日以上とすることが好ましく、たとえば3日である。
地震情報連携期間が終了すると、貯湯量設定部16Bは、非常時貯湯量の設定を無効とし、給湯器制御装置25は、地震発生に係る情報が取得される前の状態で貯湯式給湯器24の沸き上げを制御する。
蓄電池13の充放電制御について述べると、電力制御部16Cは、地震発生に係る情報が取得された場合、保持残量設定部16Rにより設定される非常時保持残量を蓄電池13に蓄えておくように蓄電池13の充放電を制御する。一例で、電力制御部16Cは、15分毎に保持残量設定部16Rにより設定される非常時保持残量と蓄電池13の残量を比較し、蓄電池13を充電するか、放電するかあるいは充放電を行わずに現状維持とするかを判定する。15分は単なる一例であるが、電力制御システム10の消費電力の変化に予測値が追従できる程度の間隔とすることが好ましい。また、保持残量設定部16Rが保持残量の更新を行う場合、予測値の更新に同期したタイミングが好ましい。
この実施形態において電力制御装置16は、電力制御システム10に関する情報の管理、および外部との通信に関する処理を行う。具体的には、電力制御装置16は、パワーコンディショナー12、分電盤14、スマートメーター15の少なくとも何れかによって取得される電力情報を、発電事業者や系統運用者の図示しない情報管理サーバーに送信する。さらに、貯湯式給湯器24から貯湯量や使用量に係る情報を取得してもよい。また、電力制御装置16は、電力制御システム10の電力制御に必要な情報をシステム外部の発電事業者や系統運用者の情報管理サーバーから取得する。
通信インターフェース回路17は、電力制御装置16をネットワークNWと接続する装置である。さらに、図1において通信インターフェース回路17は、電力需要者の宅内のローカルエリアネットワークを構成すると共に、そのローカルエリアネットワークと宅外のネットワークNW(例えばインターネット)とを通信接続する。図1に図示しないが、宅内のローカルエリアネットワークには、貯湯式給湯器24が接続されていてもよく、さらに電気機器23の具体例である、空気調和機(所謂エアコンや空気清浄機等)、テレビ、および調理家電等、各種の機器が接続されていてもよい。これにより、宅内のローカルエリアネットワークを介して、貯湯式給湯器24を含む各機器の動作状態を、HEMSサーバー22を介して電力需要者に確認させたり、各機器の動作制御を電力需要者に行わせたりすることが可能になる。また、貯湯式給湯器24の貯湯量、使用量等を検出するセンサ、各機器に供給される電力または電流の検出値、または室温等のセンシング情報を送信するデータ送信機が接続されていてもよい。この場合、宅内の機器の消費電力を電力制御装置16が認識することができる。また、電力需要者に提示することができる。
この実施形態において、操作ユニット18は、通信機能と情報出力機能とを備えた携帯通信端末からなっている。電力制御システム10の電力需要者は、操作ユニット18を用いて電力制御システム10の発電状況等を確認したり、非常時貯湯量を設定したりできる。
操作ユニット18は、より具体的にはスマートフォンやタブレット端末等からなっていることが好ましいが、それら携帯通信端末に限らず、パーソナルコンピュータ等の据え置き型の端末装置であってもよい。操作ユニット18は、ローカルエリアネットワークや宅外のネットワークNWを介して通信する。携帯通信端末の場合、通信は無線で行われることを前提としているが、据え置き型の端末装置の場合は有線通信であってもよい。
任意の気象情報取得部16Wは、通信インターフェース回路17を介して接続された外部のサーバーであって気象情報を提供するサーバーから気象情報を取得する。ここで、気象情報は、たとえば気象庁が発表する防災気象情報であって、大雨、暴風落雷、などのカテゴリごとに特別警報、警報、および注意報などの種類が設定されている。ただし、落雷については高い精度の予測が難しいために特別警報、警報は提供されず、注意報のみが提供される。気象情報は随時更新される。気象情報取得部16Wは、気象情報を提供するサーバーに逐次アクセスして更新された気象情報を取得する。一例として気象情報取得部16Wは、15分程度の間隔でサーバーにアクセスして気象情報を取得する。
気象情報取得部16Wを備える態様において、気象情報取得部16Wが防災気象情報の発令に係る情報を取得した場合、貯湯量設定部16Bは、系統電力網21の停電を最悪の事態として想定する。そして、特別警報、警報、および注意報などの警戒度に応じて蓄電池13に蓄えておくべき非常時保持残量を給湯器制御装置25に指示する。
地震発生に係る情報と併せて防災気象情報が取得された場合、貯湯量設定部16Bは、地震発生に対応した非常時保持残量と防災気象情報の警戒度に応じた非常時保持残量のうち大きい方を非常時保持残量として採用してもよい。即ち、貯湯量設定部16Bは、地震発生に対応した非常時保持残量の設定値と防災気象情報に対応した非常時保持残量の設定値を個別に持っている。防災気象情報に対応した非常時保持残量は、防災気象情報の種類や警戒度に応じた非常時貯湯量であってもよい。
貯湯量設定部16Bは、地震発生に係る情報が取得されてから地震情報連携期間が経過するまでの間は、貯湯式給湯器24の非常時貯湯量として地震発生に対応した非常時貯湯量を適用する。それと共に、平常時は基本的に夜間時間帯のみに行っている沸き上げを、夜間時間帯外にも許容して使用に伴って減少した貯湯量を迅速に回復されるようにする。一方、貯湯量設定部16Bは、防災気象情報が発令されてから解除されるまでの期間(気象情報連携期間)は、貯湯式給湯器24の非常時貯湯量として、発令されている防災気象情報に対応した非常時貯湯量を適用する。地震情報連携期間と気象情報連携期間とが重複した場合、貯湯量設定部16Bは、地震発生に対応した非常時貯湯量と発令されている防災気象情報に対応した非常時貯湯量の何れか大きい方の非常時貯湯量を適用すればよい。
以上は、貯湯式給湯器24の非常時貯湯量について述べたが、蓄電池13の非常時保持残量についても同様のことがいえる。
ただし、蓄電池13の非常時保持残量については、予測される気象条件下において太陽電池モジュール11などの再生可能エネルギーを利用した発電装置による発電量が見込める場合は、その発電量を差し引いてもよい。
図2は、操作ユニット18に表示される気象・地震連携設定画面の一例を示す説明図である。図2に示す操作ユニット18は、携帯通信端末である。図2に示す気象・地震連携設定画面19は、現在選択されている気象連携の機能を表示する設定表示域19aが最上部に配置されている。
図2に示す例では、気象情報連携、雷注意報連携および地震情報連携の機能を蓄電池13の充放電制御および貯湯式給湯器24の沸き上げ制御についてそれぞれ有効/無効にする設定を受け付ける。
気象情報連携、雷注意報連携および地震情報連携の各機能は、気象・地震連携設定画面19内の後述する設定項目でユーザーが選択および解除できる。また、設定表示域19aの右端部にはホームアイコンが配置されている。ホームアイコンがタップされると、図2に示す気象・地震連携設定画面19から不図示のホーム画面へ遷移する。ホーム画面は、電力制御システム10が、現在買電中か売電中かといった現在の電力の流れとその電力量を表示する。さらに、現在の発電電力、消費電力、蓄電池の充電または放電電力、系統電力網21からの受電または送電電力を表示する。貯湯式給湯器24の貯湯量や湯の使用量の情報が取得できる場合は、それらを表示してもよい。
設定表示域19aの下に、地域設定19bが配置されている。地域設定19bは、気象情報取得部16Wが気象情報を取得すべき地域を設定する画面である。電力制御システム10が設置されている地域を設定する項目である。図2の例では郵便番号によって地域設定を受付ける。
地域設定19bの下に気象情報連携設定19cが配置されている。気象情報連携設定19cは、蓄電池13の充放電制御、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御のそれぞれについて気象情報連携を有効にする設定を受け付ける。さらに、警報および特別警報が発令される気象情報の個別の選択を受け付ける。図2に示す例では、暴風、暴風雪、大雨、洪水、高潮、大雪、波浪の各種気象情報について個別に選択を受け付ける。また、選択された気象情報の警戒度について、特別警報のみを対象とするか、あるいは特別警報と警報を対象とするかといった警戒度の選択を受け付ける。図2に示す例では、各種気象情報についての選択は、蓄電池13の充放電制御、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御の何れにも共通である。しかし、それに限らず、蓄電池13の充放電制御、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御のそれぞれについて、個別に各種気象情報についての選択を受け付けるようにしてもよい。なお、図2に示す例では気象情報連携設定19cに係る暴風、暴風雪、大雨、洪水、高潮、大雪、波浪の各気象情報については注意報より警戒度の高い警報、特別警報のみを設定対象としている。変形例として、注意報も選択の対象としてもよい。
落雷は系統電力網21の停電を起こしやすいが、雷に関しては警報や特別警報が発令されない。
そこで、気象情報連携設定19cの下に、雷注意報連携設定19dが配置されている。
雷注意報連携設定19dは、上述の気象情報連携機能と別に、蓄電池13の充放電制御、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御のそれぞれについて雷注意報連携機能を有効にするか無効にするかの選択を受け付ける。
雷注意報連携設定19dは、雷注意報連携機能を有効にするか無効にするかの設定の他に、蓄電池13の充放電制御に係る保持時間の設定を受け付ける。保持時間の設定は、蓄電池13の充放電制御について雷注意報連携機能を有効にするか無効にするかの設定の下に表示されている。
設定に係る保持時間は、雷注意報連携機能が有効に設定されかつ雷注意報が発令されている場合に、保持残量設定部16Rが雷注意報に対応する非常時保持残量として適用する保持時間である。よって、保持残量設定部16Rは、例えば気象情報連携機能および地震情報連携機能が無効、雷注意報連携機能が有効に設定され、かつ雷注意報が発令されている場合、雷注意報連携設定19dで設定された保持時間(即ち、自立運転可能期間)に対応する蓄電池13の保持残量を非常時保持残量として適用する。あるいは、気象情報連携機能、地震情報連携機能および雷注意報連携機能が有効に設定されているが、雷注意報が発令されており他の気象情報が発令されておらず、地震発生に係る情報が取得されていない場合、雷注意報連携設定19dで設定された保持時間に対応する保持残量を非常時保持残量として適用する。さらに、平常時は基本的に夜間時間帯のみに行っている沸き上げを、夜間時間帯外にも許容する。
なお、雷注意報連携設定19dで設定された保持時間は充放電制御を行う上での目標値であってそれを保証するものではない。設定された保持時間に対応する保持残量は、消費電力の予測に基づき、誤差を含み得るからである。
図2に示す例では、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御に係る非常時貯湯量は所定の値を想定しており、ユーザーによる設定を受け付けるメニューはない。貯湯量は直感的な値といえない側面がある。一般的に湯の使用は断続的であるので蓄電池13の非常時保持残量と同様に非常時貯湯量を保持時間によって設定するという手法もユーザーに分かりやすい設定といえない側面があるからである。
雷注意報連携設定19dの下に、地震情報連携設定19eが配置されている。
地震情報連携設定19eは、蓄電池13の充放電制御および貯湯式給湯器24の沸き上げ制御のそれぞれについて、地震発生に係る情報に応答して非常時保持残量を蓄電池13に蓄える制御を有効にするか無効にするかの選択を受け付ける。
地震情報連携設定19eは、蓄電池13の充放電制御について保持時間の設定を受け付ける。保持時間の設定は、蓄電池13の充放電制御について、地震情報連携機能を有効にするか無効にするかの設定の下に表示されている。設定に係る保持時間は、地震情報連携機能が有効に設定されかつ地震発生に係る情報が取得された場合に、保持残量設定部16Rが地震発生に係る情報に対応する保持残量として適用する保持時間である。よって、貯湯量設定部は、気象情報連携機能および雷注意報連携機能が無効、地震情報連携機能が有効に設定され、かつ地震発生に係る情報が取得された場合、地震情報連携設定19eで設定された保持時間(即ち、自立運転可能期間)に対応する蓄電池13の保持残量を非常時保持残量として適用する。なお、地震情報連携設定19eで設定された保持時間は充放電制御を行う上での目標値であってそれを保証するものではない。設定された保持時間に対応する保持残量は、消費電力の予測に基づき、誤差を含み得るからである。
図2に示す例では、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御に係る非常時貯湯量は所定の値を想定しており、ユーザーによる設定を受け付けるメニューはない。貯湯量は直感的な値といえない側面がある。一般的に湯の使用は断続的であるので蓄電池13の非常時保持残量と同様に非常時貯湯量を保持時間によって設定するという手法もユーザーに分かりやすい設定といえない側面があるからである。
地震情報連携設定19eの下には、2つの操作ボタン19fが配置されている。「設定する」ボタンの操作を受け付けた場合、電力制御装置16は、図2の気象・地震連携設定画面19に示される地域設定19bから地震情報連携設定19eまでの設定内容を確定させて給湯器制御を実行する。
一方、「キャンセル」ボタンの操作を受け付けた場合、前記設定内容を確定せずに気象・地震連携設定画面19を設定前の内容に戻す。
以上が、図2に示す気象・地震連携設定画面19についての説明である。
このように、この実施の形態において、地震発生に係る情報および防災気象情報に基づいて、貯湯量設定部16Bは、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御について、所定の非常時貯湯量を確保するように沸き上げ制御を行うか否かの設定を受付けることができる。
この実施の形態において、電力制御システム10は、外部の系統電力網21に接続さ
れている。また、電力制御システム10は、ネットワークNWを介してHEMSサーバー22に接続されている。
系統電力網21は、電力消費設備に電力を供給する電力網であって、発電事業者や系統運用者等によって提供される。この電力の供給は通常有償(買電)である。逆に、電力制御システム10で発電した電力を系統電力網21に供給(逆潮流)し、その電力を発電事業者や系統運用者等に買い取ってもらうこと(売電)もできる。
HEMSサーバー22は、電力制御システム10の電力情報を取得し、管理するサーバーである。電力需要者は、操作ユニット18でHEMSサーバー22にアクセスして発電状況等を確認できる。
≪地震発生に係る情報に基づく貯湯式給湯器の給湯器制御≫
続いて、図1に示す電力制御装置16による給湯器制御の一例を述べる。図3は、電力制御装置16による非常時貯湯量の設定およびその貯湯量の推移例を示す説明図である。なお、図3の給湯器制御は、地震情報連携機能のみに着目しており、気象情報連携機能や雷注意報連携機能は無視している。また、蓄電池13の充放電制御についての説明は省略する。
図3において、X軸は時間の経過を示している。具体的には朝の7時から夜の22時までの時間を示している。同日の10に緊急地震速報が取得されたものとしている。
図3に示す例において、貯湯量設定部16Bは、非常時貯湯量として満量(100%の貯湯量)を設定するものとする。図3において、鎖線は、目標の貯湯量を示しており、緊急地震速報が取得されたのちの地震情報連携期間における目標の貯湯量は、満量の非常時貯湯量である。図3において、曲線は、貯湯量の推移を示している。Y軸方向が貯湯量を示している。また、7時、10時、13時、17時30分および20時における貯湯式給湯器24の貯湯量をイラストで示している。
朝の7時の時点で、貯湯式給湯器24は夜間電力による沸き上げを完了している、即ち貯湯量が平常時に沸き上げる貯湯量が60%の状態であるとする。同時刻において、緊急地震速報は発表されていない。この場合の貯湯量は、過去の使用量に実績値に基づき、季節や当日に予想される天気、温度等を参照して給湯器制御装置25によって決定されてもよい。
当日の使用量が予想を大きく上回らない限り、給湯器制御装置25は、夜間時間帯以外の時間帯に沸き上げを行わないように制御する。即ち、その日の夜間時間帯が到来するまでに湯量の不足が見込まれない限り沸き上げを行わない。
図3に示す例において、7時の時点では貯湯量が60%の状態であるが、10時の時点では使用に伴い貯湯量が50%まで減少している。10時の時点で緊急地震速報が発表され、発表された緊急地震速報を地震情報取得部16Eが取得する。貯湯量設定部16Bは、その時点から地震情報連携期間が経過するまでの間、給湯器制御装置25に対して非常時貯湯量として定められた満量(100%)を目標の貯湯量として沸き上げの制御を行うように給湯器制御装置25に指示する。給湯器制御装置25は、貯湯量設定部16Bからの指示を受けると、目標の貯湯量として指示された非常時貯湯量を適用して貯湯式給湯器24の沸き上げを制御する。平常時における沸き上げ制御と異なり、貯湯量が目標(非常時貯湯量)である満量(100%)を下回ると、夜間時間帯でなくても湯を沸き上げて目標の貯湯量を確保する。
10時の時点で、給湯器制御装置25は、目標の貯湯量に非常時貯湯量を適用し、地震情報連携期間が経過するまで地震情報連携機能が有効な状態(地震情報連携状態)として非常時貯湯量を確保するように貯湯式給湯器24の沸き上げの制御を行う。非常時貯湯量を確保するように沸き上げの制御を行うと、貯湯式給湯器24の貯湯量は次第に増えて行く。図3に示す例では、13時の時点で貯湯量は目標(非常時貯湯量)である満量の100%に到達する。
その後、17時まで、湯が使用されることなく貯湯量は100%を維持するが、17時から湯が使用されて貯湯量が減少する。貯湯量が減少すると、給湯器制御装置25は不足分を補うための沸き上げを行うが、湯は即時に沸き上がる訳でなくある程度の時間を要するので、その間に湯が使用され続けると貯湯量は次第に減少する。図3に示す例で、17時30分の時点において貯湯量は80%まで減少している。
17時30分の時点で湯の使用が止まると、その後は沸き上げによって貯湯量が次第に増加する。図3に示す例で、19時の時点で貯湯量は再び目標(非常時貯湯量)である満量の100%に到達する。
19時から、多量の湯が使用され、20時の時点で貯湯量は40%まで減少する。20時の時点で湯の使用が止まると、その後は沸き上げによって貯湯量が次第に増加する。図3に示す例で、22時30分の時点で貯湯量はほぼ目標(非常時貯湯量)の満量の100%に復帰する。
≪運転モードの状態遷移≫
以下では、気象情報連携機能、雷注意報連携機能および地震情報連携機能が何れも有効に設定されている場合の組合せの処理について述べる。防災気象情報の発令および解除、地震発生に係る情報の取得および地震情報連携期間の終了によって電力制御部16Cが貯湯式給湯器24の非常時貯湯量の適用の要否を切り替える状態遷移の例である。電力制御部16Cは、蓄電池13の充放電制御も行う。ただし、図2の気象・地震連携設定画面の例に示すように、この実施形態では気象情報連携、雷注意報連携、地震情報連携のそれぞれの設定を、蓄電池13の充放電制御と貯湯式給湯器24の湧き上げ制御とで個別に有効/無効に設定できる。有効/無効の設定が異なれば、蓄電池13の充放電制御に係る状態遷移と貯湯式給湯器24の湧き上げ制御に係る状態遷移とは連動せず、異なる状態をとり得る。
以下、貯湯式給湯器24の湧き上げ制御の状態遷移について述べる。蓄電池13の状態遷移も、有効/無効の設定が同じであれば同様の状態に遷移する。
図4は、図1に示す電力制御部が行う給湯器制御の状態遷移の例を示す説明図である。図4に示すように、この実施形態において電力制御部16Cの制御は4つの状態をとる。第1の状態は気象情報連携機能、雷注意報連携機能および地震情報連携機能が何れも機能していない状態に対応する「気象情報・雷注意報・地震速報非連携状態」である。以下では略して非連携状態という。第2の状態は雷注意報連携機能のみが機能している状態の「雷注意報連携状態」である。第3の状態は、気象情報連携機能のみが機能している状態の「気象情報連携状態」である。第4の状態は、地震情報連携機能のみが機能している状態の「地震情報連携状態」である。この実施形態において、4つの状態は異なる警戒度をとり、電力制御部16Cによる貯湯式給湯器24の非常時貯湯量の適用の要否は、4つのうち何れかの状態をとるものとする。何れかの状態から他の状態へ遷移させる状態遷移のイベントは、異なる警戒度を有する防災気象情報の発令、解除、地震発生に係る情報の取得および地震情報連携期間終了である。
非連携状態は警戒度ゼロの状態である。この状態は、図2に示す気象情報連携設定19cで気象情報連携が無効に設定されているかまたは有効であっても選択された気象情報に係る選択された警報あるいは特別警報が発令されていない状態である。さらに、雷注意報連携設定19dで雷注意報連携が無効に設定されているかあるいは有効であっても雷注意報が発令されていない状態である。そしてさらに、地震発生に係る情報が取得されておらず、地震情報連携期間外の状態である。非連携状態において、貯湯量設定部16Bは、貯湯式給湯器24の貯湯量に対して非常時貯湯量の適用は行わない。給湯器制御装置25は、平常時の貯湯量を目標に沸き上げを制御する。また、平常時と同様に、基本的に夜間時間帯のみに沸き上げを行うようにする。
雷注意報連携状態は、警戒度が低の状態である。即ち、非連携状態よりは警戒度が高いが、地震情報連携状態および気象情報連携状態よりは警戒度が低い状態である。この状態は、図2に示す気象情報連携設定19cで気象情報連携が無効に設定されているかまたは有効であっても選択された気象情報に係る選択された警報あるいは特別警報が発令されていない状態である。さらに、地震情報連携設定19eで地震情報連携が無効に設定されているかあるいは有効であっても地震発生に係る情報が取得されておらず地震情報連携期間外の状態である。そして、雷注意報連携設定19dで雷注意報連携が有効に設定されており雷注意報が発令されている状態である。
雷注意報連携状態において、貯湯量設定部16Bは、貯湯式給湯器24の貯湯量に対して非常時貯湯量を適用するように給湯器制御装置25に指示する。さらに、平常時は基本的に夜間時間帯のみに行っている沸き上げを、夜間時間帯外にも許容するように指示する。それらの指示に応答して給湯器制御装置25は、貯湯式給湯器24の貯湯量が雷注意報の発令に対応して予め定められた非常時貯湯量を下回っている場合、貯湯式給湯器24の沸き上げを行う。貯湯式給湯器24の貯湯量が前記非常時貯湯量を上回っている場合は沸き上げを行わない。
地震情報連携状態は、警戒度が中の状態である。即ち、非連携状態および雷注意報連携状態よりは警戒度が高いが、気象情報連携状態よりは警戒度が低い状態である。この状態は、図2に示す気象情報連携設定19cで気象情報連携が無効に設定されているかまたは有効であっても選択された気象情報に係る選択された警報あるいは特別警報が発令されていない状態である。さらに、雷注意報連携設定19dで雷注意報連携が無効に設定されているかあるいは有効であっても雷注意報が発令されていない状態である。そして、地震発生に係る情報が取得され地震情報連携期間中の状態である。地震情報連携状態において、貯湯量設定部16Bは、貯湯式給湯器24の貯湯量に対して非常時貯湯量を適用するように給湯器制御装置25に指示する。さらに、平常時は基本的に夜間時間帯のみに行っている沸き上げを、夜間時間帯外にも許容するように指示する。それらの指示に応答して給湯器制御装置25は、貯湯式給湯器24の貯湯量が地震の発生に対応して予め定められた非常時貯湯量を下回っている場合、貯湯式給湯器24の沸き上げを行う。貯湯式給湯器24の貯湯量が前記非常時貯湯量を上回っている場合は沸き上げを行わない。
気象情報連携状態は、警戒度が高の状態である。即ち、非連携状態、雷注意報連携状態および地震情報連携状態の何れの状態よりも警戒度が高い状態である。この状態は、図2に示す気象情報連携設定19cで気象情報連携が有効に設定されかつ選択された気象情報に係る選択された警報あるいは特別警報が発令されている状態である。さらに、雷注意報連携設定19dで雷注意報連携が無効に設定されているかあるいは有効であっても雷注意報が発令されていない状態である。そして、地震情報連携設定19eで地震情報連携が有効に設定されて地震発生に係る情報が取得され、地震情報連携期間中の状態である。地震情報連携状態において、貯湯量設定部16Bは、貯湯式給湯器24の貯湯量に対して非常時貯湯量を適用するように給湯器制御装置25に指示する。さらに、平常時は基本的に夜間時間帯のみに行っている沸き上げを、夜間時間帯外にも許容するように指示する。それらの指示に応答して給湯器制御装置25は、貯湯式給湯器24の貯湯量が気象情報として発令されている警報あるいは特別警報に対応して予め定められた非常時貯湯量を下回っている場合は貯湯式給湯器24の沸き上げを行う。貯湯式給湯器24の貯湯量が前記非常時貯湯量を上回っている場合は沸き上げを行わない。
状態遷移のイベントについて述べる。
非連携状態において、雷注意報連携が有効に設定されておりかつ雷注意報が発令された場合、電力制御部16Cは、非連携状態から雷注意報連携状態へ状態を遷移させる。また、非連携状態において、気象情報連携が有効に設定されておりかつ選択された気象情報に係る選択された警報あるいは特別警報が発令された場合、電力制御部16Cは、非連携状態から気象情報連携状態へ状態を遷移させる。さらに、非連携状態において、地震情報連携が有効に設定されておりかつ地震発生に係る情報が取得された場合、電力制御部16Cは、非連携状態から地震情報連携状態へ状態を遷移させる。
気象情報連携状態において、選択された警報または特別警報が解除されあるいは気象情報連携が無効にされた場合で、地震発生に係る情報が取得され地震情報連携期間中の場合、電力制御部16Cは、状態を気象情報連携状態から地震情報連携状態へ遷移させる。また、気象情報連携状態において、選択された警報または特別警報が解除されあるいは気象情報連携が無効にされた場合で、地震情報連携期間外であり、雷注意報連携が有効かつ雷注意報発令中の場合、電力制御部16Cは、状態を気象情報連携状態から雷注意報連携状態へ遷移させる。気象情報連携状態において、選択された警報または特別警報が解除されあるいは気象情報連携が無効にされた場合で、地震情報連携期間外であり、雷注意報が発令されていないかあるいは雷注意報連携が無効の場合は非連携状態へ遷移させる。
地震情報連携状態において、気象情報連携が有効かつ選択された気象情報に係る選択された警報あるいは特別警報が発令された場合、電力制御部16Cは、非連携状態から気象情報連携状態へ状態を遷移させる。また、地震情報連携状態において、地震情報連携期間が終了した場合で、雷注意報連携が有効かつ雷注意報発令中の場合、電力制御部16Cは、状態を地震情報連携状態から雷注意報連携状態へ遷移させる。地震情報連携状態において、地震情報連携期間が終了した場合で、選択された警報または特別警報が発令されていないかあるいは気象情報連携が無効の場合で、雷注意報が発令されていないかあるいは雷注意報連携が無効の場合は非連携状態へ遷移させる。
雷注意報連携状態において、気象情報連携が有効かつ選択された気象情報に係る選択された警報あるいは特別警報が発令された場合、電力制御部16Cは、気象情報連携状態へ状態を遷移させる。また、雷注意報連携状態において、地震情報連携が有効に設定されておりかつ地震発生に係る情報が取得された場合、電力制御部16Cは、非連携状態から地震情報連携状態へ状態を遷移させる。さらに、雷注意報連携状態において、雷注意報が解除されあるいは雷注意報連携が無効にされた場合、選択された警報または特別警報が発令されていないかあるいは気象情報連携が無効の場合で、地震情報連携期間外の場合は非連携状態へ状態を遷移させる。
以上が、貯湯式給湯器24の非常時貯湯量の適用の要否および沸き上げの制御に係る状態遷移である。
このように、この実施形態において、異なる種類の気象情報が同時に、同一または異なる警戒度で発令されている場合、それらの気象情報を考慮して適切に貯湯式給湯器の給湯器制御を行うことができる。例えば気象庁が発表する気象情報には、大雨、大雪、暴風といったように種々の気象条件についての情報があり、異なる種類の気象情報が同時に発表されることが多い。さらに各種類の気象情報につき、警戒度に応じて特別警報、警報、注意報が発令される。同種の気象条件については特別警報、警報、注意報は択一的に発令されるが、気象条件の種類によっては注意報のみ定められており特別警報や警報が発令されないものや、注意報と警報のみが定められており特別警報が発令されないものもある。この実施形態では、気象情報連携機能および雷注意報連携機能の設定により、異なる種類の気象情報が同時に、同一または異なる警戒度で発令されている場合、それらの気象情報を考慮して適切に貯湯式給湯器の給湯器制御を行うことができる。さらに、地震情報連携機能の設定により、地震発生に係る情報が取得されてから地震情報連携期間が終了するまで、適切に貯湯式給湯器の給湯器制御を行うことができる。
≪フローチャート≫
以下、フローチャートを参照しながら、電力制御装置16が実行する処理の一例を述べる。
図5および図6は、図1に示す電力制御装置が実行する非常時貯湯量の適用の有無に係る制御の一例を示すフローチャートである。ここでは、地震情報連携状態における非常時貯湯量の適用の制御を代表例として述べる。非連携状態、雷注意報連携状態および気象情報連携状態における処理は、当業者であれば地震情報連携状態の処理から容易に類推できるであろう。
図5および図6の処理は、逐次実行される。
図5において、電力制御装置16のCPUは、地震情報連携モードが有効な設定か否かを調べる(ステップS11)。即ち、図2に示す貯湯式給湯器24に係る地震情報連携設定19eの設定を確認する。地震情報連携機能の設定が無効であれば(ステップS11のNo)、地震情報連携状態をとらない(実行すべき処理がない)と判断して処理を終了する。
地震情報連携機能が有効であれば(ステップS11のYes)、気象情報連携機能が無効であるか、または有効であっても選択された気象情報に係る選択された警報等が解除されている状態か否かを確認する(ステップS13)。気象情報連携機能は、地震情報連携機能よりも警戒度が高く、優先して処理すべきだからである。気象情報連携機能が有効かつ選択された気象情報に係る選択された警報等が発令されている場合は(ステップS13のNo)、地震情報連携状態よりも優先度の高い気象情報連携状態へ遷移して処理を実行するので、この時点で地震情報連携状態として実行すべき処理がないと判断して処理を終了する。
気象情報連携機能が無効な場合、または有効であっても選択された気象情報に係る選択された警報等の発令がされていない場合(ステップS13のYes)、電力制御装置16のCPUは、地震発生に係る情報が受信されたかを確認する(ステップS15)。地震発生に係る情報の一例は、緊急地震速報である。異なる一例は、震度速報、震源に関する情報、各地の震度に関する情報などの地震情報である。緊急地震速報は震度5弱以上が予想される地震の場合にのみ発表されるので、それより小さな地震に備える場合は、震度速報等の地震情報を取得して備える。図2の地震情報連携設定19eには示していないが、地震情報取得部16Eが地震発生に係る情報を取得した場合、貯湯量設定部16Bは、地震情報連携機能を開始するか否かを取得された地震発生に係る情報に含まれる震度に基づいて決定してもよい。その震度の閾値を、地震情報連携設定19eの1つの設定項目として、ユーザーが設定できるようにしてもよい。例えば、震度3以上、震度4以上といったように閾値が設定できるようにしてもよい。地震発生に係る情報が取得されていなければ(ステップS17のNo)、電力制御装置16のCPUは、非連携状態における運転モードと同様に、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御に非常時貯湯量を適用しない。即ち、平常時の貯湯量を目標とした沸き上げ制御を給湯器制御装置25に行わせることとし(ステップS19)、地震情報連携状態の処理を終了する。
前記ステップS17の判定で、地震発生に係る情報が取得されている場合、電力制御装置16は、状況に応じて、地震情報連携状態の開始をユーザーに通知してもよい(ステップS21)。通知は操作ユニット18の画面に表示してもよいが、例えば音声の通知であってもよい。通知の一例は、次のようなものである。画面表示の例は、「緊急地震速報が発表されたため、貯湯式給湯器に満量の湯をキープします。不要な場合はリンクをタップして『地震情報連携を有効にする』のチェックを外してください。(再度有効に設定するまで、緊急地震速報および地震情報が取得されなくなります)」である。併せて、この通知表示の傍に、設定画面へのリンクを表示させる。音声通知は画面表示より単純でユーザーが理解し易いものとする。その例は、「緊急地震速報が発表されたため、停電に備えて貯湯式給湯器に満量の湯をキープします。」である。
続いて、電力制御装置16のCPUは、図2の地震の発生に対応して予め定められた非常時貯湯量を目標の貯湯量として適用するように給湯器制御装置25に指示する(ステップS25)。その指示を受けた給湯器制御装置25は、平常時に目標としていた貯湯量に代えて非常時貯湯量を目標の貯湯量として、目標の貯湯量を確保するように沸き上げ制御を行う。
続いて電力制御装置16は、地震情報連携期間が継続しているかを確認する(図6に示すステップS33)。地震情報連携期間が終了している場合は(ステップS33のNo)、地震情報連携状態を解除し、他の状態に遷移させるようにする(ステップS35)。このとき、地震情報連携が解除された旨をユーザーに通知してもよい。通知は操作ユニット18の画面に表示してもよいが、例えば音声の通知であってもよい。通知の一例は、画面表示、音声通知ともに次のようなものである。「貯湯式給湯器の制御を緊急地震速報が発表される前の動作モードに戻しました。」
一方、前記ステップS33の判定で、地震情報連携期間が継続している場合(ステップS33のYes)、続いて電力制御装置16は気象情報連携が無効あるいは有効であっても選択された気象情報の選択された警報等が発令されていない状態か否かを調べる(ステップS37)。なお、先の気象情報を取得してから所定の期間が経過している場合はここで改めて気象情報を取得する。地震情報連携状態よりも高い警戒度の気象情報連携状態への遷移トリガとなる気象情報連携が有効かつ選択された気象情報の選択された警報等が発令されている場合は(ステップS37のNo)、地震情報連携状態を解除して(ステップS35)、優先処理すべき気象情報連携状態へ遷移する。その際に、地震情報連携機能が解除された旨をユーザーに通知してもよい。
気象情報連携が無効であるか、あるいは有効であっても選択された気象情報の選択された警報等が発令されていなければ(ステップS37のYes)、続いて電力制御装置16は次の処理を行う。まず、図2に示す地震情報連携設定19eで地震情報連携機能を有効とする設定がなされたままであることを確認する(ステップS39のYes)。
前記ステップS39の判定で、地震情報連携機能が無効に設定されている場合は(ステップS39のNo)、地震情報連携状態を解除し、他の状態に遷移させるようにする(ステップS35)。
前記ステップS39の設定で、で地震情報連携機能を有効とする設定がなされたままである場合(ステップS39のYes)、電力制御装置16は前述のステップS25(図5参照)へ処理を戻す。そして、非常時貯湯量を目標の貯湯量として適用するように給湯器制御装置25に指示する最低保持時間および消費電力の予測値に基づいて更新された非常時貯湯量を求める処理を繰り返す。
以上が、地震情報連携状態において電力制御装置16が貯湯式給湯器24の非常時貯湯量の適用の有無に関して実行する処理である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、図2に示す気象・地震連携設定画面19において、貯湯式給湯器24の沸き上げ制御に係る非常時貯湯量について、ユーザーによる設定を受け付けるメニューはなく、非常時貯湯量は所定の値を想定している。その理由として、貯湯量は直感的な値といえない側面があると述べた。また、一般的に湯の使用は断続的であるので蓄電池13の非常時保持残量と同様に非常時貯湯量を保持時間によって設定するという手法もユーザーに分かりやすい設定といえない側面があるとも述べた。しかし、たとえそうであったとしても非常時貯湯量のユーザーによる設定を受け付ける態様もあり得る。
例えば、定量的な表現でなくとも、平常時の貯湯量を基準に、「多め」、「たっぷり」など平常時よりも多い貯湯量であることをユーザーが容易に認識できるメニューを用意してユーザーの設定を受付けるようにする態様が考えられる。多段階の設定を受付けるには、「より多め」、「さらにたっぷり」などの設定を用意するようにしてもよい。
加えて、「満量」の設定を受付けるようにしてもよい。
(実施の形態3)
この実施の形態では、地震情報連携期間中に新たな地震発生に係る情報が取得された場合について述べる。地震情報連携期間中に余震についての地震発生に係る情報が取得されることが起こり得る。即ち、地震情報連携期間の起点以降に新たな地震発生に係る情報を地震情報取得部16Eが取得する場合がある。
この実施形態によれば、地震情報連携期間中に新たな地震発生に係る情報が取得された場合、貯湯量設定部16Bは、新たな地震発生に係る情報が取得された時点を新たな起点として地震情報連携期間を更新し、非常時貯湯量の算出を続ける。電力制御部16Cは、延長された地震情報連携期間の間、非常時貯湯量を確保するように貯湯式給湯器24の沸き上げを制御する。
余震が続き、地震情報連携期間中に新たな地震発生に係る情報の取得が繰り返されると、地震情報連携期間の延長を繰り返す。
地震情報連携期間の延長のトリガとなる新たな地震発生に係る情報の震度の閾値については、地震情報連携期間を開始する場合の震度の閾値と異なるものとしてもよい。例えば、最初の地震発生に係る情報の震度の閾値が震度5弱であって、緊急地震速報の取得が地震情報連携期間を開始するトリガとする。その場合、緊急地震速報の取得によって地震情報連携期間が開始された場合、貯湯量設定部16Bはその期間中、震度5弱より小さな震度(一例として震度3)でも、停電発生のリスクがあるとして、非常時貯湯量を適用する期間、即ち地震情報連携期間を延長する。そうすることで、地震情報連携期間を開始する際の震度より小さな震度であっても余震が続く場合は停電に備えて地震情報連携期間を延長するようにする。
また、電力制御システム10が設置されている地域以外の地域についても追加の地域設定を受付けるようにしてもよい。それ以外の地域とは、例えば系統電力網21の主要な発電や送電に係る施設が設けられている地域である。電力制御システム10が設置されている地域では発生した地震による影響が軽微であっても、発電や送電に係る施設が発生した地震によって被災し、電力需給ひっ迫警報が出るといった事態が起こりえる。そのような事態に備え、電力制御システム10が設置されている地域に加えて発電や送電に係る施設が設けられている地域について予め設定を受け付けておく。そして登録された地域の何れかについて、地震発生に係る情報が取得された場合、貯湯量設定部16Bは、非常時貯湯量を適用する地震情報連携期間を開始または延長する。給湯器制御装置25は、その非常時貯湯量を確保するように貯湯式給湯器24の沸き上げを制御し、停電の発生に備える。
以上に述べたように、
(i)この発明による態様1の電力制御装置は、貯湯式給湯器を含む電力負荷を有し系統電力網に接続される需要者電力システムを管理すると共に、前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御部と、地震発生に係る情報を外部から取得する地震情報取得部と、前記地震発生に係る情報が取得された場合、前記貯湯式給湯器に確保しておくべき貯湯量である非常時貯湯量を設定する貯湯量設定部とを備え、前記電力制御部は、前記地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御することを特徴とする。
この発明において、需要者電力システムは、系統電力網を運営する事業者と電力の受給契約を結ぶ需要者が有する電力システムであって、系統電力網に接続される電力システムである。その具体的な態様は、例えば、家庭や事業者の電力システムである。
また、需要者電力システムは、さらに自家発電装置を有していてもよい。自家発電装置は、需要者電力システム内に設けられた小規模な発電装置であって太陽光発電装置に代表されるものであるが、太陽光発電装置に限るものでなく、風力発電装置や他の再生可能エネルギーを用いた発電装置であってもよい。上述の実施形態における太陽光発電装置は、この発明の再生可能エネルギーによる発電装置に相当する。
需要者電力システムは、さらにまた、蓄電装置を有していてもよい。蓄電装置は、蓄電池に代表される電気エネルギーを蓄積する装置である。蓄電池の種類は問わない。上述の実施形態における蓄電池は、蓄電装置に相当する。
貯湯式給湯器は、電力によって湯を沸き上げて蓄え、蓄えた湯を供給するものである。その具体的な態様は、例えば、エコキュートの名称で知られるヒートポンプ給湯器である。ただし、電力を用いて湯を沸き上げるものであれば貯湯式給湯器の方式、構成は問わない。
地震発生に係る情報は、その具体例として、緊急地震速報および地震情報が挙げられる。即ち、この明細書において、地震発生に係る情報は緊急地震速報および所定以上の震度に係る地震情報の少なくとも何れかを含むものといえる。なお、将来、地震の観測や解析に係る技術の進歩に伴い地震に係る情報が改善され、あるいは変更された場合はその改善あるいは変更された情報を含む。
緊急地震速報は、2点以上の地震観測点で最大震度が5弱以上と予想される場合に、その地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報である。
地震情報は、地震発生後、発生した地震に係るデータが入るに従って、順次発表される情報である。地震情報は、震度速報、震源に関する情報、各地の震度に関する情報、その他の複数の情報の総称である。震度速報は、地震発生から約1分半後に震度3以上を観測した地域名と揺れの検知時刻を知らせるものである。震源に関する情報は、震度3以上が観測された場合に震源やその規模を知らせるものである。各地の震度に関する情報は、震度1以上を観測した地点のほか、震源やその規模を知らせる情報である。
地震発生に係る情報は、気象庁が発表する緊急地震速報、地震情報であってもよいがこれに限定するものでなく、気象情報の提供サービスを行っている事業者や他の者が提供する情報であってもよい。
また、非常時貯湯量は、ある時点で停電が発生した場合に、貯湯式給湯器に蓄えられている湯量である。例えば、非常時貯湯量が50リットルの場合、電力制御部は、ある時点で停電が発生してもその時点で50リットルの湯が供給できるように貯湯式給湯器に湯を蓄えておくようにする。
貯湯式給湯器は、基本的に安価な深夜電力料金の時間帯に翌日に使用する湯量を沸き上げておくもので、深夜電力料金に比べて割高な日中の沸き上げは行わない。ただし、深夜に沸き上げただけの湯量で不足が生じる場合など、必要な場合には日中でも湯を沸き上げることが可能である。しかし、湯を沸き上げるためにはある程度の時間を要するので、湯切れを起こさないためには貯湯量がゼロになる前に沸き上げておく必要がある。同様に、ある時点で停電が発生してもその時点で非常時貯湯量が蓄えられているようにするために、必要な場合には日中でも湯を沸き上げる。
貯湯式給湯器の沸き上げは、系統電力網から供給される電力を用いてもよいが、再生可能エネルギーを利用した1種類以上の発電装置を用いてもよい。再生可能エネルギーを利用した発電装置の具体的な態様として、太陽電池モジュールが挙げられるが、これに限るものでなく、風力発電や他の発電装置が適用されてもよい。前述の実施形態における太陽電池モジュールは、この発明に係る貯湯式給湯器の沸き上げを行うものに含まれる。
また、電力制御部は、電力制御システムの電力を管理して蓄電池の充放電を制御すると共に、貯湯式給湯器の貯湯量の設定を行うものである。その具体的な態様は、例えば、CPUおよびメモリーを中心としたハードウェア構成を有し、メモリーに格納された制御プログラムをCPUが実行することによって電力制御および貯湯量の設定に係る機能が実現される。
地震情報連携期間は、地震情報取得部により地震発生に係る情報が取得されてから予め定められた期間を示すものである。地震発生に係る情報の取得に伴って貯湯量設定部は、非常時保持残量を適用し、電力制御部は停電が発生しても非常時貯湯量が確保されているように貯湯式給湯器の沸き上げを制御するが、いつまでその制御を続けるかを示すのが地震情報連携期間である。よって、地震情報連携期間の起点は、地震発生に係る情報が取得された時点といえる。
地震情報連携期間が終了するまでの間、貯湯量設定部は、地震に対応する非常時貯湯量の設定を適用するように貯湯式給湯器に指示する。さらに、電力制御部は、蓄電池に非常時保持残量を蓄えておくように蓄電池の充放電を制御する。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)態様2の電力制御装置は、態様1の電力制御装置において、前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報が取得されてから前記地震情報連携期間が経過するまでの間、予測される使用量に基づいて前記非常時貯湯量を設定し、前記電力制御部は、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する。
この態様によれば、貯湯量設定部は、発生した地震に関する情報に基づいて適切に貯湯式給湯器の沸き上げの制御を行うことができる。
湯の使用量の予測は、例えば履歴に基づいて行われてもよく、履歴は一つの需要者に限らず多数の需要者の履歴であってもよい。それらの履歴は、電力制御装置が保持していてもよいが、通信を介して接続された外部の機器から取得してもよい。
(iii)態様3の電力制御装置は、態様2の電力制御装置において、前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報が取得された場合、地震発生に係る情報が取得されていない平常時よりも大きい貯湯量を予測し、その予測に基づいて前記非常時貯湯量を設定してもよい。
地震は予知が困難なために、電力需要者は予測可能な防災気象情報よりも強い警戒感を持つ傾向にあると考えられるところ、この態様によれば、地震発生に係る情報が取得された場合は、平常時よりも余裕を持たせて貯湯式給湯器が沸き上げた湯を確保しておくことができる。なお、非常時貯湯量を満量に設定してもよい。満量に設定すれば、より余裕を持たせて貯湯式給湯器が沸き上げた湯を確保しておくことができる。
(iv)態様4の電力制御装置は、態様1から3のいずれかの電力制御装置において、ユーザーによる操作を受付ける操作ユニットをさらに備え、前記貯湯量設定部は、前記操作ユニットを介した操作により前記非常時貯湯量を設定する非常時貯湯量設定部、前記操作ユニットを介した操作により前記地震情報連携期間を設定する地震情報連携期間設定部の少なくとも何れかを備えていてもよい。
この態様によれば、ユーザーの意思に基づき、またユーザーの状況に応じて非常時貯湯量、地震情報連携期間の少なくとも何れかを設定することができる。
(v)態様5の電力制御装置は、態様1から4のいずれかの電力制御装置において、1以上の防災気象情報を取得する気象情報取得部をさらに備え、前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報に加えて前記防災気象情報が取得された場合、その防災気象情報が解除されるまでの気象情報連携期間および前記地震情報連携期間が何れも経過するまで、取得された地震発生に係る情報および取得された防災気象情報の種類または警戒度に応じた前記非常時貯湯量を設定し、前記電力制御部は、前記地震情報連携期間、前記気象情報連携期間が何れも経過するまで、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御してもよい。
気象情報は、気象に関する情報であり、大気中の諸現象、例えば大雨、大雪、暴風といったような現象を含む。防災気象情報は、特に系統電力網の停電を発生させる可能性がある激しい暴風、暴風雪、大雨、洪水、高潮、大雪、波浪等に関する気象情報である。地震発生に係る情報と異なり、それらの防災気象情報は予測可能な気象情報であり、従って予測に基づく解除も可能である。気象情報連携期間は、防災気象情報が取得されてから解除されるまでの期間である。防災気象情報は、警戒度に応じて特別警報、警報、注意報として提供される。
気象情報は、気象庁が発表する種々の注意報、警報、特別警報であってもよいがこれに限定するものでなく、気象情報の提供サービスを行っている事業者や他の者が提供する情報であってもよい。
この態様によれば、地震発生に係る情報に加えて防災気象情報を取得し、貯湯量設定部は、地震発生に係る情報に加えて気象情報の種類または警戒度に応じた非常時貯湯量を設定し、万一の停電に備えることができる。
(vi)態様6の電力制御装置は、態様5の電力制御装置において、前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報に加えて1以上の種類の前記防災気象情報を前記地震情報取得部が取得している場合、前記地震発生に係る情報およびそれぞれの気象情報に応じた貯湯量のうち最も大きい貯湯量を非常時貯湯量として設定してもよい。
この態様によれば、貯湯量設定部は、地震発生に対応する貯湯量に加え、気象情報に対応する貯湯量を設定したうえでそれらのうち最も大きい貯湯量を非常時貯湯量とするので、地震発生に係る情報に加えて異なる種類および警戒度の気象情報が取得されても好適な非常時貯湯量を設定できる。
(vii)態様7の電力制御装置は、態様1から6のいずれかの電力制御装置において、前記電力制御部は、前記地震情報連携期間外に所定の第1震度以上の地震発生に係る情報を取得した場合、前記地震情報連携期間中の制御を開始し、その地震情報連携期間中に所定の第2震度以上の新たな地震発生に係る情報を取得した場合、新たな地震発生に係る情報の取得時刻に基づいて前記地震情報連携期間を延長してもよい。
この態様によれば、充放電制御部は、地震情報連携期間中に第2の震度以上の余震が続いた場合、その余震について地震発生に係る情報が取得された時刻を新たな起点として地震情報連携期間を延長し非常時貯湯量を確保するように貯湯式給湯器の沸き上げの制御を続ける。よって、余震が続く場合は、延長された地震情報連携期間に基づいて適切に貯湯式給湯器の給湯器制御を行うことができる。
(viii)態様8の電力制御装置は、態様7の電力制御装置において、前記第2の震度は、前記第1震度よりも小さいものであってもよい。
この態様によれば、地震情報連携期間でない場合に取得された、いわば最初の地震発生に係る情報よりも小さな震度で余震が続いても、電力制御部は地震情報連携期間を延長して非常時貯湯量を確保する制御を続け、適切に貯湯式給湯器の給湯器制御を行うことができる。
(ix)態様9の電力制御装置は、態様1から8のいずれかの電力制御装置において、前記地震情報取得部は、前記貯湯式給湯器が設置されている地域に加え、他の地域の地震発生に係る情報を取得する設定を受付けてもよい。
この態様によれば、貯湯式給湯器が設置されている地域の地震発生に係る情報を取得するだけでなく、例えば発電所のある地域の地震発生に係る情報を取得し、発電所の被災による電力需給のひっ迫に備えることができる。
(x)この発明の一態様は、電力を用いる貯湯式給湯器の沸き上げを制御する制御部が、地震発生に係る情報を外部から取得するステップと、前記地震発生に係る情報が取得された場合、前記貯湯式給湯器に確保しておくべき貯湯量である非常時貯湯量の設定を行うステップと、前記地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御するステップと、を備える給湯器制御方法を含む。
この発明の態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
10:電力制御システム、 11:太陽電池モジュール、 12:パワーコンディショナー、 13:蓄電池、 14:分電盤、 15:スマートメーター、 16:電力制御装置、 16B:貯湯量設定部、 16C:電力制御部、 16E:地震情報取得部、 16R:保持残量設定部、 16W:気象情報取得部、 17:通信インターフェース回路、 18:操作ユニット、 19:気象・地震連携設定画面、 19a:設定表示域、 19b:地域設定、 19c:気象情報連携設定、 19d:雷注意報連携設定、 19e:地震情報連携設定、 19f:操作ボタン、 21:系統電力網、 22:HEMSサーバー、 23:電気機器、 24:貯湯式給湯器、 25:給湯器制御装置
NW:ネットワーク

Claims (10)

  1. 貯湯式給湯器を含む電力負荷を有し系統電力網に接続される需要者電力システムを管理すると共に、前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御部と、
    地震発生に係る情報を外部から取得する地震情報取得部と、
    前記地震発生に係る情報が取得された場合、前記貯湯式給湯器に確保しておくべき貯湯量である非常時貯湯量を設定する貯湯量設定部とを備え、
    前記電力制御部は、前記地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する電力制御装置。
  2. 前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報が取得されてから前記地震情報連携期間が経過するまでの間、予測される使用量に基づいて前記非常時貯湯量を設定し、
    前記電力制御部は、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報が取得された場合、地震発生に係る情報が取得されていない平常時よりも大きい貯湯量を予測し、その予測に基づいて前記非常時貯湯量を設定する請求項2に記載の電力制御装置。
  4. ユーザーによる操作を受付ける操作ユニットをさらに備え、
    前記貯湯量設定部は、前記操作ユニットを介した操作により前記非常時貯湯量を設定する非常時貯湯量設定部、前記操作ユニットを介した操作により前記地震情報連携期間を設定する地震情報連携期間設定部の少なくとも何れかを備える請求項1に記載の電力制御装置。
  5. 1以上の防災気象情報を取得する気象情報取得部をさらに備え、
    前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報に加えて前記防災気象情報が取得された場合、その防災気象情報が解除されるまでの気象情報連携期間および前記地震情報連携期間が何れも経過するまで、取得された地震発生に係る情報および取得された防災気象情報の種類または警戒度に応じた前記非常時貯湯量を設定し、
    前記電力制御部は、前記地震情報連携期間、前記気象情報連携期間が何れも経過するまで、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御する請求項1に記載の電力制御装置。
  6. 前記貯湯量設定部は、前記地震発生に係る情報に加えて1以上の種類の前記防災気象情報を前記地震情報取得部が取得している場合、前記地震発生に係る情報およびそれぞれの気象情報に応じた貯湯量のうち最も大きい貯湯量を非常時貯湯量として設定する請求項5に記載の電力制御装置。
  7. 前記電力制御部は、前記地震情報連携期間外に所定の第1震度以上の地震発生に係る情報を取得した場合、前記地震情報連携期間中の制御を開始し、その地震情報連携期間中に所定の第2震度以上の新たな地震発生に係る情報を取得した場合、新たな地震発生に係る情報の取得時刻に基づいて前記地震情報連携期間を延長する請求項1に記載の電力制御装置。
  8. 前記第2震度は、前記第1震度よりも小さい請求項7に記載の電力制御装置。
  9. 前記地震情報取得部は、前記貯湯式給湯器が設置されている地域に加え、他の地域の地震発生に係る情報を取得する設定を受付ける請求項1に記載の電力制御装置。
  10. 貯湯式給湯器を含む電力負荷を有し系統電力網に接続される需要者電力システムを管理すると共に貯湯式給湯器の沸き上げを制御する制御部が、
    地震発生に係る情報を外部から取得するステップと、
    前記地震発生に係る情報が取得された場合、前記貯湯式給湯器に確保しておくべき貯湯量である非常時貯湯量の設定を行うステップと、
    前記地震発生に係る情報が取得されてからの期間として予め設定されている地震情報連携期間が経過するまでの間、設定された非常時貯湯量を確保するように前記貯湯式給湯器の沸き上げを制御するステップと、を備える給湯器制御方法。
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