JP2024012176A - 道路建設機械のためのブロワ手段 - Google Patents

Abstract

【課題】安価に製造することができ、広く適用可能なブロワ手段を提供する。【解決手段】本発明は、道路仕上げ機２又は道路仕上げ機２用のチャージャ車両の形態で存在する道路建設機械１のためのブロワ手段７に関し、ブロワ手段７は、空気流を生成するためのブロワユニットと、ブロワユニットと接続されるとともに、道路建設機械１の制御ステーション４でそこに位置する操作者のためにブロワユニットによって生成される空気流から空気バリア９、１１、を形成するように設計されている空気放出ユニットと、を備え、ブロワ手段７は、道路建設機械１の制御ステーション４に取り外し可能に取り付けられるように構成されたモジュール式取付機器として設計されている。【選択図】図３

Description

本発明は、請求項１に係る道路建設機械（road making machine）のためのブロワ手段（blower means）に関する。更に、本発明は、道路建設機械に空気バリアをもたらすための取り付けモジュールとして使用される、請求項１５に係るブロワ手段の使用法に関する。

道路建設機械、特に道路仕上げ機（road finishing machine）では、新しいアスファルト層を敷設するために吸引システムが使用されることが知られており、該吸引システムは、特に、スクリードの前方に位置する所謂螺旋状の空間（spiral space）から、加熱された敷設材料を横断方向に分配中に発生するヒュームを吸引して、該ヒュームを道路仕上げ機の運転者用制御プラットフォームの上方に排出する。そのような吸引システムは、ＥＰ０８４３０４４Ａ１に開示されている。

更に、道路仕上げ機では、加熱された敷設材料が保管される材料バンカの領域でもヒュームが発生し、特に道路仕上げ機の運転者がヒュームに晒される。これらのヒュームを吸引するために、ＥＰ０８４３０４４Ａ１は更なる吸引手段を提案している。この吸引手段も、ルーフの上方の材料バンカ領域から吸引されたヒュームを排出する。

実際には、特に、例えば、先行するチャージャ車両によって又はトラックによって道路仕上げ機に新しい敷設材料が供給される材料移送プロセスにおいても材料バンカの領域でヒュームが発生し、ヒュームは運転者の制御プラットフォームへと後方に流れる。

ＤＥ１０２０２０１２３７２３Ａ１は、制御プラットフォームの周囲にエアカーテンを形成するように設計されたエアノズルユニットを有する制御プラットフォームを伴う道路仕上げ機を開示している。エアノズルユニットは、制御プラットフォームのルーフに組み込まれる場合がある。これは、施工中に発生するヒュームが運転者の領域に到達するのを防ぐためである。

前述の吸引／ブロワシステムは、それぞれの機械タイプごとに異なる設計を有するため、構築に多大な労力を要する。それにより、全てのシリーズにわたって、様々な特別の製品が開発され、したがって、製造コストが増大する。

本発明の目的は、安価に製造することができ、広く適用可能なブロワ手段を提供することである。

この目的は、請求項１に係るブロワ手段によって達成される。この目的は、請求項１５に係るブロワ手段の使用法によって更に達成される。

本発明の有利な展開は、従属請求項のそれぞれの主題によって与えられる。

本発明は、道路仕上げ機又は道路仕上げ機についてチャージャ車両の形態で存在する道路建設機械のためのブロワ手段に関する。本発明に係るブロワ手段は、空気流を生成するためのブロワユニットと、そのブロワユニットに接続され、道路建設機械の制御ステーションでそこに位置する操作者のためにブロワユニットによって生成される空気流から空気バリアを形成するように設計される空気放出ユニットと、を備える。

本発明によれば、ブロワ手段は、少なくとも部分的に、道路建設機械の制御ステーションに取り外し可能に取り付けられるように構成されたモジュール式取付機器として設計されている。したがって、本発明に係るブロワ手段は、空気バリアを形成するための別個の機能ユニットとして、すなわち、道路建設機械に組み込まれ、特に螺旋状の空間からヒュームを吸引するために使用されるブロワ及び／又は吸引集合体の動作とは独立して使用され得る。道路建設機械に既に組み込まれているそのようなブロワ及び／又は吸引集合体と比較して、本発明に係るブロワ手段は、現在の機械タイプの道路建設機械とは関係なく、つまり、全てのシリーズにわたって、現場で操作者が容易に装着することができるオフグリッド取り付けモジュールを形成する。このことは、本発明に係るブロワ手段が、様々な道路建設機械で標準としてのオフグリッド取り付けモジュールとして使用され得ること、つまり、広く適用可能であり、その結果、製造コストも削減できることを意味する。

本発明に係るブロワ手段を取り外し可能に取り付けるための制御ステーションとして、特に道路建設機械の運転者用制御プラットフォームが可能である。しかしながら、本発明に係るブロワ手段が、道路仕上げ機のスクリードの制御ステーション、すなわち、道路仕上げ機の外部制御ステーションに取り外し可能に固定されることも考えられる。

本発明に係るブロワ手段は、その標準化されたモジュール構造にもかかわらず、道路建設機械での個別の用途に高い可能性を有する、様々な機械タイプに取り付け可能な標準的なモジュールを形成する。特に、本発明に係るブロワ手段は、そのモジュール構造とそのオフグリッド機能のおかげで、操作者による調整を、この目的のために操作者が機械に組み込まれた集合体を調整する必要なく、現場の気象状況を考慮して容易に行なうことができる。基本的に、本発明に係るブロワ手段と他の機械集合体との間で独立した動作を設定することができ、つまり、それらを独立して動作させることができる。

更に、本発明に係るブロワ手段は、その取り外し可能な取り付けに起因して、道路建設機械から特に全体として容易に取り外すことができる。例えば、ブロワ手段は、整備及び／又は清掃の目的で、運搬運転中に、手を数回動かすだけで、夜間に取り外すことができる。

本発明に係るブロワ手段は、特にモジュール式取付機器として、コンパクトな設計で容易に道路仕上げ機械に一体的に取り付けられるコンパクトなモジュールを形成し、それにより、その操作性も容易に確認できる。

好ましくは、ブロワユニットが少なくとも１つの遠心ファンを含む。遠心ファンは、そのモータ軸に沿って軸方向に空気を吸引することができ、その空気を約９０°オフセット（方向転換）して吹き出す。このような遠心ファンは、効率が高く、とりわけ、それぞれ増大した圧縮比及び空気圧で動作する遠心ファンに接続される上流側及び／又は下流側のユニットに適している。更に、遠心ファンは低騒音運転にも適している。ブロワユニットに関しては、遠心ファンの代わりに軸流ファンを含むことも考えられる。そのコンパクトな設計に起因して、ブロワ手段の重量を軽減することができ、これにより、操作者にとって取付機器として取り扱うのがより容易である。

一つの変形例において、ブロワユニットは、電気モータ、特に速度が制御された電気モータを含む。この目的のために、ブロワ手段が様々な機械タイプに更に良く適したものとなるように、電気モータに別個の速度制御モジュールを装備することができる。

好ましくは、ブロワ手段は、例えばブロワ手段とオペレータ制御パネルとの間に確立されるイーサネット、ＷＬＡＮ及び／又はブルートゥース（登録商標）接続を介して、道路建設機械のオペレータ制御パネルによって制御され得る。これに関連して、ブロワ手段の電気モータの動的速度制御が、道路建設機械の動作中に１つ又は複数の測定されたプロセス値に応じて達成されることが可能である。この機能は、例えば、道路建設機械のオペレータ制御パネルによって起動され得る。しかしながら、動的速度制御はブロワ手段で直接に起動させることもできる。

ブロワ手段の速度は、ブロワ手段に設けられた操作要素によって、例えば、ポテンショメータを伴う回転スイッチによって設定され得る。代替又は補足として、ブロワ手段の速度は、制御ステーションに設けられた操作要素によって、例えば、ポテンショメータを伴う回転スイッチによって設定され得る。

単純な変形例では、ブロワユニットを動作させるための少なくとも２つのパワーステージをブロワ手段で直接に作動させることができる。ブロワ手段に別個の操作モジュールを直接装備することも考えられる。この操作モジュールは、ブロワ手段の動作を制御及び／又は監視するためのディスプレイ、特にタッチディスプレイを含むことができる。

一実施形態によれば、操作者は、モバイルユニットによって、例えばスマートデバイスによってブロワ手段を制御することができる。スマートデバイスは、スマートフォン、タブレットＰＣ、ウエアラブル及び／又はデータゴーグルの形態で設計され得る。

本発明の一実施形態によれば、ブロワ手段は、道路建設機械に取り付けられた少なくとも１つの他の取り付けモジュール、例えばサーモグラフィモジュール及び／又は気象モジュールとネットワーク化される動作のために構成されている。特に、他の取り付けモジュールで測定された少なくとも１つのプロセス値に応じてブロワユニットの速度制御が達成されることが可能である。

流れ方向に断面が小さくなる流入ノズルを備えるブロワユニットにより、ブロワ手段での吸引効果を向上させることができる。この流入ノズルにより、吸引側の渦が減少するため、流れの経路を最適化して、騒音の発生を低減できる。流入ノズルを通じて吸引された空気は、意図的に遠心ファンに供給され、空気放出ユニットに向かって遠心ファンにより更に加速される。

ブロワユニットに形成されたブロワ入口でブロワユニットがフィルタを備えると有益である。フィルタを例えば流入ノズルのノズル開口に置くことができる。フィルタの前方にアクセスプロテクションを配置することが可能である。ブロワ手段にフィルタが設置されない場合にアクセスプロテクションが存在することもできる。フィルタは、特に、ブロワユニットの汚れを防ぎ、生成された空気バリアが改善された空気の質を有するように更に注意する。

本発明の一実施形態によれば、ブロワユニットは道路建設機械の電力供給源と接続され得る。ブロワ手段は、道路建設機械に装着されたソケットと接続されてブロワユニットに電力を供給することができる電源プラグを含むことが考えられる。

好ましくは、ブロワ手段は、ブロワユニットの動作のために、少なくとも１つの独自のアキュムレータ、例えば、リチウムイオンアキュムレータを含む。したがって、電力供給に関して、ブロワ手段は完全にオフグリッドになるように設計される。一つの変形例において、アキュムレータは、道路建設機械の電力供給源によって充電され得る。

一つの変形例において、ブロワ手段は、流量変換器として、ブロワユニットによって形成された放射状（radial）の空気流を空気放出ユニット内へ軸方向に導く空気誘導ユニットを備える。特に、空気誘導ユニットは、ブロワユニットによって軸方向に吸引され放射状に分布した空気流を、軸方向の入口流に対して９０°オフセットされる軸方向の空気流に変換し、その空気流をこの方向で空気放出ユニットへと導くように設計されている。これにより、空気放出ユニット内で高い圧縮を達成することが可能となり、それによって生成された空気バリアが破れることのない安定した層流を形成し、すなわち、空気バリアは、ヒュームを完全に透過させない。これにより、高いシールド効果を得ることができる。

好ましくは、空気誘導ユニットはブロワユニットのためのハウジングを形成する。これにより、空気誘導ユニットは、二重の機能を果たすことができ、つまり、前述の流量変換器機能に加えて、ブロワユニットの保護機能も果たすことができる。前述のブロワ手段の操作モジュールを空気誘導ユニットによって形成される表面に組み込むことができる。

空気誘導ユニット、空気放出ユニット、及び／又はブロワユニットが実質的にプラスチックから形成されることが有利である。これは軽量構造にとって有利であることが分かっている。特に、空気誘導ユニット及び空気放出ユニットを完全にプラスチックから形成することができ、例えば、それぞれ２つの射出成形シェルから構成することができる。設置された電子機器を除き、ブロワユニットを完全にプラスチック部品から構成することもできる。

空気誘導ユニットは、組み立てられた状態で、内部に収容されたブロワユニットを所定の向きをとるように固定するための収容部を形成する幾つかのハウジング部品から成ることが考えられる。１つの変形例によれば、空気誘導ユニットのハウジング部品は、工具を使わずに組み立てることができ、例えば、ハウジング部品に形成されたロッキングクロージャを用いて相互に挿入可能であり、このロッキングは、そのために更なる固定手段を必要とすることなく内部に収容されたブロワユニットがガタつきなく固定される効果を有する。

特に、ブロワ手段を道路建設機械の電力供給源に接続するために電源プラグが端部に固定されるブロワユニットの延長コードを、空気誘導ユニットの外周に巻き付けたり外したりできるようにすることも可能である。この変形例では、空気誘導ユニットをケーブルドラムとして使用することもできる。

道路建設機械の操作者の視界を妨げないように、空気放出ユニット及び／又は空気誘導ユニットを透明なプラスチックから形成することが有利である。

一の変形例において、ブロワ手段は、少なくとも１つの光源、例えば、内部に組み込まれた少なくとも１つのＬＥＤを含む。特に、光源によって、空気放出ユニット及び／又は空気誘導ユニットを少なくとも部分的に照明することができることが可能である。ブロワ手段に設置された構成要素の少なくとも一部が夜間作業用のスポットライトとして機能することが考えられる。

好ましい実施形態によれば、空気放出ユニット及び／又は空気誘導ユニットは、異なる色で照明され得る。例えば、空気放出ユニット及び／又は空気誘導ユニットは、材料移送プロセスのための信号灯として利用することができる。特に、緑は、先行する材料供給車両、例えばチャージャ車両又はトラックに対して、十分な敷設材料が材料バンカにストックされていることを示す。特に、赤は、材料バンカ内の敷設材料がほぼ消費され、すなわち、材料供給が必要であることを明示する。これにより、ブロワ手段は、一度に幾つかの適用目的を果たす多機能取り付けモジュールを形成する。色信号を発する機能により、道路建設機械まで望ましい距離で走行しているかどうかを、先行する材料供給車両に明示することもできる。

ブロワ手段は、制御ステーションに対して所望の距離を隔てて、特に運転者ルーフの支持ビームから側方に離隔してブロワ手段を位置決めさせるように構成された、任意選択的に伸長可能な装着部を含むことが可能である。このような装着部は、ブロワ手段が材料移送プロセスのための信号灯又は指示灯として比較的小型の道路建設機械で使用される場合に特に有用である。これにより、信号灯として設計されたブロワ手段は、材料供給車両の運転者から容易に見えるように、運転者ルーフの側方に十分な距離を隔てて位置決めさせることができる。

空気放出ユニットは、空気バリアとして直線状の出口流を生成するために、長方形のファンノズルの形態又はフラットノズルの形態で設計された少なくとも１つの出口ノズルを備えることが考えられる。これにより、連続的に速い、層状の出口流を生成することができ、操作者にとって効果的な空気バリアが形成される。出口ノズルは、フラットノズルとして又は長いノズルとして、薄い平坦な層流空気ジェット、すなわち、ヒュームに晒される領域を道路建設機械の操作者が置かれる領域から空気バリアとして効果的に遮蔽する薄い空気壁を形成することができる。

好ましくは、フラットノズルとして形成された出口ノズルは、長方形の管状本体を含み、管状本体の形状、特にその長さ、直径及び／又は外周は、例えば、制御プラットフォームのルーフを支持するために使用されるフレーム部分のサイズにほぼ対応する制御ステーションの構造部分のサイズを考慮して選択される。例えば、フラットノズルとして構成された出口ノズルは、道路建設機械の制御プラットフォームに装着されたフロントフレームの長さに実質的に対応する長さを有することができる。

一実施形態によれば、空気放出ユニット、特にその出口ノズルは、少なくとも部分的に、円形の管状、正方形の管状、又は楕円形の管状本体、すなわち、その管断面が異なる形状を有することができる長方形管本体を含む。

空気放出ユニット、特にそこにフラットノズルとして形成される出口ノズルは、既に述べたようにプラスチックから形成され得る。これにより軽量な構造がもたらされる。好ましくは、空気放出ユニットは、幾つかの（プラスチック）シェル部分から構成される。したがって、空気放出ユニットは、整備及び／又は清掃プロセスのために簡単に分解できる。

特に、空気放出ユニットは、その空気放出ユニットによって生成される空気バリアの向きを調整するために関節結合され、例えば、ブロワユニットに対して回転可能に装着される。このため、空気放出ユニットは、ラジアル軸受を用いて空気誘導ユニットの出口に固定され得る。ラジアル軸受は、連続的に調整できるように設計され得るスイベルジョイントによって形成され得る。代替として、空気放出ユニットを空気誘導ユニットの出口に幾つかの所定の角度で固定することが可能である。例えば、空気放出ユニットは、出口ノズルの対応する向きを固定するための管状アタッチメントとして、様々な調整角度で空気誘導ユニットの出口に装着することができる。

特に実用上有用な変形例は、空気放出ユニットによって生成される空気バリアの面積を変化させるために伸縮自在に設計された空気放出ユニットによって与えられる。これにより、ブロワ手段は、異なるサイズの制御ステーション構造において更に良好に使用され得る。例えば、この伸縮式の空気放出ユニットは、空気バリアの面積を変化させるために互いに対して移動する２つのチューブセクションを含むことができる。

特に、ブロワ手段は、ブロワ手段を制御プラットフォームの支持ビームに、例えばフロントフレーム又はリアフレームに固定することができる少なくとも１つの固定手段を含むことができる。固定手段は、閉鎖効果を生成するように設計することができ、それによって空気放出ユニットを自動的に所定の向きにすることができ、例えば支持ビームに沿って延在させることができる。固定手段としては、摩擦接合とインターロッキング接合の両方が可能である。

特に、道路建設機械において、制御プラットフォーム自体の支持ビーム、例えば、運転者ルーフのフロントフレーム、運転席の旋回コンソール、運転席のシートコンソール、又は外部制御ステーションのフレーム部分が空気放出ユニットを形成する場合には、コンパクトな設計が与えられる。この一体構造において、ブロワ手段は、道路建設機械の制御ステーションに空気放出ユニットとして既に存在する構成要素を利用する。このため、そのような構成要素において、例えば、運転者ルーフの支持ビーム、運転席の旋回コンソール、運転席のシートコンソール、又は外部制御プラットフォームのフレーム部分において、少なくとも１つの接続ポイントを形成することができ、この接続ポイントに、ブロワユニット、特にブロワユニットに設けられた空気誘導ユニットを取り外し可能に固定することができ、構成要素自体は、ファンノズル又はフラットノズルとして構成され、すなわち、空気バリアを形成するための長方形の出口開口部を含む。

変形例によれば、ブロワ手段を運転者用制御プラットフォームに固定された制御パネルガイドで運転者用制御プラットフォームに固定することができ、これにより、運転者制御パネルを、そこから流出する空気バリアが運転者用制御プラットフォームで空気の前窓枠を形成するように、道路建設機械の走行方向に対して横方向に再配置することができる。この用途はとりわけ、物理的な前窓枠のガラス又は同様の窓枠材料を何ら伴わない運転者用制御プラットフォームで可能である。

本発明の一実施形態によれば、空気放出ユニットは、空気バリアとしての放射状の出口流を生成するように構成される少なくとも１つの出口ノズルを備える。特に、それによって生成される空気流は３６０°の範囲内で生成され、それにより、制御ステーションにおいて、操作者にとって特に大きな空気壁を形成して、舗装作業中にもたらされるヒュームから操作者を保護することができる。それにもかかわらず、この有利な遮蔽効果を達成するために、空気放出ユニット自体をコンパクトな設計にすることが可能である。

適切な構造によれば、空気放出ユニットは、組み立てられた状態で円周方向の出口開口として周囲に隙間を画定する２つの（板状）シェル部分から組み立てられている。これにより、放射状の空気流から空気バリア、すなわち、空気壁を形成することができる。出口開口が完全に周方向に設計されるのではなく、周囲の一部分に沿ってのみ設けられることが考えられる。出口開口は、例えば円弧に従って、特に半円に従って設計され得る。

有利な変形例において、板状シェル部分間に形成された出口開口は、少なくとも部分的に連続的に又はセグメントによって閉鎖可能となることができる。これにより、空気バリアとして生成される空気流の出口方向及び面積を変えることができる。

特に、ブロワユニットは、２つの板状シェル部分間に遠心ファンとして配置される。したがって、板状シェル部分をブロワユニットのハウジングとして使用することもできる。ここで、遠心ファンによって形成された軸方向の入口流は、特に流れ方向で先細る断面を有する開口、すなわち、２つのシェル部分のうちの１つに形成された開口を通じて吸引され得るとともに、径方向で出口開口に導かれ得る。

特に、組み立てられた板状シェル部分は、径方向で減少する空気空間を含む。これにより、組み立てられた板状シェル部分は、放射状の空気流を形成するためのノズルを形成する。この変形例では、更なる空気誘導ユニットを省くことができる。したがって、ブロワ手段は、実質的に、この形態では取り付けのためのスペースを殆ど必要としないディスク状の取付機器として存在する。

板状シェル部分が空気空間内に流路を形成して遠心ファンによって形成された放射状の空気流を意図的に出口開口に導くことが考えられる。これは、放射状の空気バリアの形成をサポートする。軽量構造のために板状シェル部分をプラスチックから製造することができる。操作者の視認状態への影響を軽減するために、板状シェル部分が特に透明なプラスチックから形成されている。

本発明の変形例によれば、ブロワ手段は、工具を使わずに取り付け及び取り外しのために構成される。例えば、ブロワ手段は、曲がったレバー、バヨネット、又は磁気閉鎖具として設けられる急速ロック装着部などによって、支持ビーム又は道路建設機械のフレーム部分に手動で容易に固定することができる。

特に、ブロワ手段は、２０ｍ／秒～３０ｍ／秒の空気出口速度を生成するように設計される。これにより、十分な遮蔽効果を伴う空気バリアを形成することができる。しかしながら、この範囲外の空気出口速度も考えられる。

本発明は、少なくとも１つのブロワ手段が取り付けモジュールとして装着された道路建設機械に関する。ブロワ手段は、特に、道路建設機械の運転者用制御プラットフォームのルーフ構造のフロントフレームに固定され得る。フロントフレームに本発明に係る複数のブロワ手段を固定して、平行な空気バリアを形成することが可能である。

特に、ブロワ手段は、その空気放出ユニットが少なくとも部分的であるが特に完全にチューブの形態でフロントフレームに沿って延びるように固定され得る。このようにして、ブロワ手段を制御プラットフォームのリアフレームに装着して、制御プラットフォームの横方向で走行方向の前方に向かう空気壁を生成することができ、或いは、走行方向に対して横方向の制御プラットフォームの背後に空気壁を生成することもできる。後者の空気壁により、螺旋空間からのヒュームを遮断することができる。

本発明に係るブロワ手段の更なる取り付けポイントとして、道路建設機械の制御プラットフォームの運転席用の旋回コンソールが可能である。したがって、空気バリアの流れ方向は、旋回コンソールの調整によって決まる。旋回イン状態（swiveled-in state）では、層流空気流が道路建設機械の走行方向に対して横方向に向けられ、それによって同時発生のヒュームを制御プラットフォームから側方に吹き飛ばすことができる。旋回アウト状態（swiveled-out state）では、層流空気流が材料バンカの方向により多く方向付けられるため、この領域から来るヒュームをより良く遮断することができる。

少なくとも１つのブロワ手段が装着された道路建設機械が考えられ、ブロワ手段は、制御プラットフォーム、該制御プラットフォームに形成されたルーフ構造のフロントフレーム、運転席用の旋回コンソール、運転席のシートコンソール、又は道路建設機械の外部制御ステーションのフレーム部分に固定され、フロントフレーム、旋回コンソール、シートコンソール、又はフレーム部分は、ブロワユニットが取り外し可能に取り付けられるブロワ手段の空気放出ユニットを形成する。

ブロワ手段を制御プラットフォームの運転席の落下防止部で道路建設機械に固定することが考えられる。この取り付けポイントの場合、特に、空気バリアとして放射状の空気流を生成するように設計される空気放出ユニット、つまり、板状の取り付けモジュールとして存在する空気放出ユニットが適している。

ブロワ手段は、特に、制御プラットフォームの内部領域から空気を吸引できるように、道路建設機械の制御プラットフォームに装着され得る。特に、空気放出ユニットによって生成される空気バリアによって内部領域、すなわち、制御プラットフォーム内に減圧状態を生成することができるように空気放出ユニットが制御プラットフォームに方向付けられることが可能である。これにより、制御プラットフォーム内に存在する大気を吸引するために制御プラットフォーム内の吸引効果を生成することができ、それにより、制御プラットフォーム内の空気の質の改善を達成することができる。

とりわけ、これに関連して、制御プラットフォームの底部領域の空気を吸引するために、旋回コンソールに固定されたブロワ手段で空気放出ユニットが使用されることが考えられる。ここで、底部領域からの空気は、空気放出ユニットを介して、つまりその表面に沿って、減圧によって空気バリアを形成するための層流空気流に引き込むことができ、それと一緒に制御プラットフォームから吹き飛ばすことができる。

本発明は、更に、道路建設機械の動作中にもたらされるヒュームが操作者から遠ざける空気バリアを形成するべく道路建設機械に取り外し可能に取り付けられるようにモジュール式取付機器として構成されるブロワ手段の使用法に関する。本発明に係るブロワ手段は、独立した機能ユニットとして、つまり、基本的に道路建設機械の他のブロワ又は吸引集合体から独立して機能する道路建設機械のオフグリッド取り付けモジュールとして使用することができ、これらが存在する場合には、操作者からヒュームを効果的に遠ざけることができる。

モジュール式ブロワ手段は、道路建設機械に取り付けられたその状態で、その実際のブロワ機能に加えて、特に材料移送プロセスのためのランプとしても使用されることが考えられる。

以下の図を例として参照して本発明の実施形態についてより詳細に説明する。

本発明に係るブロワ手段を伴わない道路仕上げ機として構成された道路建設機械を示す図である。 本発明に係るブロワ手段が装着され、図１の道路仕上げ機として構成された道路建設機械を示す図である。 本発明に係る複数のブロワ手段が装着され、図１の道路仕上げ機として構成される道路建設機械を示す図である。 本発明に係るブロワ手段を分離して示す図である。 伸長された空気放出ユニットを伴う図４のブロワ手段を示す図である。 引込み位置にある空気放出ユニットを別個に示す図である。 伸長した位置にある図６Ａの空気放出ユニットを示す図である。 図６Ａの空気放出ユニットを示す断面図である。 ブロワ手段のブロワユニットを分離して示す図である。 ブロワユニットのための空気誘導ユニットを示す図である。 ブロワ手段の流入ノズルを示す図である。 空気バリアとして放射状の空気流を生成するためのブロワ手段を伴う道路仕上げ機として構成される道路建設機械を示す図である。 図１０の道路仕上げ機として構成される道路建設機械を、ルーフ構造を伴わない斜視図で示す図である。 図１０の道路仕上げ機で使用されるブロワ手段を分離して示す断面図である。 チャージャ車両として構成される道路建設機械の斜視図である。

同一の技術的構成要素には、図中で常に同じ参照番号が与えられる。

図１は、道路仕上げ機２として存在する道路建設機械１を示す。道路仕上げ機２は材料バンカ３を有し、材料バンカ３内にはアスファルト敷設材料を貯蔵することができ、アスファルト敷設材料は、図１に示されない長手方向の搬送手段により、材料バンカ３から、走行方向Ｒに逆らって、道路仕上げ機２によって牽引される図示しないスクリードに移送され、スクリードによって新しい舗装道路へと施工される。

道路仕上げ機２は、運転席５が配置された制御プラットフォーム４を備える。特に、例えば、チャージャ車両６（図１３参照）によって又はトラックによって敷設材料を材料バンカ３に移送する材料移送プロセス中に、材料バンカ３からヒュームが上昇し、そのヒュームが制御プラットフォーム４に入る可能性がある。とりわけ、材料バンカ３が開放した状態では、ヒュームが制御プラットフォーム４の外側を経由して運転席５に座っている操作者に到達する可能性があることが示された。

これらのヒュームを操作者から遠ざけるために、図２によれば、ブロワ手段７が道路仕上げ機２に配置されている。ブロワ手段７は、別個の取付機器Ｍとして構成され、制御プラットフォーム４のフロントフレーム８に固定されている。図２によれば、ブロワ手段７によって、道路仕上げ機２の走行方向Ｒに対して横方向に向けられた空気バリア９が、ブロワ手段７から層流状に出る空気流によって形成される。これにより、運転席５に座っている操作者を道路仕上げ機２の側方に上昇するヒュームから効果的に遮断することができ、同時に、それによって生成される空気バリア９は、操作者に到達するヒュームを、走行方向Ｒに対して横方向に、すなわち、操作者から離れるように吹き飛ばす。

図２に示されるブロワ手段７は、道路仕上げ機２のための自立的なモジュール式取付機器Ｍとして存在する。ブロワ手段７は、道路仕上げ機２のフロントフレーム８に容易に固定することができ、図２に示されるように、フロントフレーム８に沿ってコンパクトに方向付けることができるので、運転者の視認状態が制限されない。

更に、図３では、実質的にフロントフレーム８の長手方向に延びる軸Ａに対してブロワ手段７が回転可能であることを示している。これにより、制御プラットフォーム４に対する空気バリア９の伝播方向を調整することができる。

図３は、２つのブロワ手段７が取り付けられた図１の道路仕上げ機２を示す。そのうちの１つは、図２に従ってフロントフレーム８に固定されている。他のブロワ手段７は、運転席５が装着される旋回コンソール１０に装着される。このブロワ手段７によって、運転席５の隣に実質的に水平な空気バリア１１を生成することができ、空気バリア１１は、道路仕上げ機２の横方向で上昇するヒュームをカーペットのように覆う。

実質的に走行方向Ｒに延びる軸Ｂに対して旋回コンソール１０に固定されるブロワ手段７は、空気バリア１１の伝搬方向を制御プラットフォーム４に対して調整できるように回転可能である。例えば、ブロワ手段７は、道路仕上げ機２の隣の側方で作業する建設現場の作業員に空気流が当たらないように、空気バリア１１が斜め上方に向けられるように調整され得る。

図３で調整された空気バリア９、１１によれば、運転席５の効果的な空気の遮蔽を設定することができる。２つの空気バリア９、１１は、制御プラットフォーム４の側方に位置される空気壁を形成する。特に、それぞれの空気バリア９、１１は、空気バリアに到達するヒュームを操作者から遮蔽し、ヒュームを操作者から遠ざけることができる。

図４は、取付機器Ｍとして構成されるブロワ手段７を分離して示す図である。そのようなモジュールとして、ブロワ手段７は、様々な建設機械のタイプで使用することができる。ブロワ手段７は、空気バリア９、１１を形成することができる長さに対応するフラットノズルとして存在する管状の空気放出ユニット１２を有する。

更に、図４は、空気バリア９、１１から離れる方向を向く空気放出ユニット１２の側に存在する領域１３内の空気バリア９、１１によって生じる減圧状態Ｕにより、領域１３内に存在する大気を吸引できることを概略的に示す。領域１３からの空気であって、例えば制御プラットフォーム４の底部領域からの空気は、支配的な減圧状態Ｕによって空気バリア９、１１の流れに含まれる。したがって、空気放出ユニット１２から出る直線状の空気流が領域１３内に吸引効果を形成し、それにより、領域から大気を吸引することができ、すなわち、任意選択的に領域内に蓄積されたヒュームも吸引することができる。

更に、領域１３からの空気も、空気バリア９、１１を生成するためのブロワ手段７を介して空気流に引き込まれ、それとともに制御プラットフォーム４から流出することができる。

図３に関して、これにより、制御プラットフォーム４内の背後に位置する領域１３から大気を吸引するためにフロントフレーム８に固定されるブロワ手段７を使用することが可能となる。同様に、道路仕上げ機２の旋回コンソール１０に固定されるブロワ手段７を使用して、制御プラットフォーム４の底部領域から大気を吸引することができる。これにより、本発明に係るブロワ手段７は、道路仕上げ機２の制御プラットフォーム４内の空気の質の更なる向上を担うことができる。ブロワ手段７による吸引力は、空気バリア９、１１を生成するためのブロワ手段７のパワーに応じて調整可能である。

図５は、空気放出ユニット１２が伸長位置で装着されたブロワ手段７を示す。図５によれば、空気放出ユニット１２は伸縮式の形態を有する。これにより、空気放出ユニット１２の長さＬが可変となる。これにより、空気放出ユニット１２の長さＬを、フロントフレーム８の長さ又は旋回コンソール１０の長さにそれぞれ適合させて、様々な道路仕上げ機タイプ及びチャージャ車両タイプに使用し、それらの構造設計に適合させることができる。

図６Ａは、空気放出ユニット１２を分離して示す図である。空気放出ユニット１２は、図６Ａでは、内部チューブセクション１４が外部チューブセクション１５に挿入されている格納位置にある。これにより、空気放出ユニット１２は全体的に短く、また、空気放出ユニット１２を、長さが短いフレーム部分に、例えば制御プラットフォーム４のリアフレーム１６（図３を参照）に完全に固定することができる。

図６Ｂは、伸長位置にある空気放出ユニット１２を示す。伸長位置では、空気放出ユニット１２は最大長さＬを有する。この長さＬでは、ブロワ手段７によって特に大きな空気バリア９、１１を形成することができる。

図６Ａ及び図６Ｂに示される伸縮式の空気放出ユニット１２は、様々なサイズの道路建設機械１、特にコンパクトクラスの道路仕上げ機２に使用することができる。

図６Ｃは、空気放出ユニット１２を断面図で示している。図６Ｃによれば、空気放出ユニット１２は、実質的に円形の断面を有する。この断面は、例えば、正方形、楕円形などの他の形状を有することもできる。空気放出ユニット１２は、２つのシェル部分１７ａ、１７ｂから構成される。２つのシェル部分１７ａ、１７ｂをプラスチックから形成することができる。組み立て状態では、２つのシェル部分１７ａ、１７ｂがフラットノズル１８の形態の出口ノズル１９を形成する。出口ノズル１９からは、空気バリア９、１１を形成するために加速された空気が直線方向に流出する。

図７は、ブロワユニット２０を示す。ブロワユニット２０は遠心ファンとして存在する。ブロワユニット２０は、ファンホイール２１と、ファンホイール２１の駆動装置としての電気モータ２２とを有する。ファンホイール２１が回転することにより、軸方向吸引流又は入口流２３がファンホイール２１の方向で生じる。軸方向の吸引流２３は、ファンホイール２１によって放射状の空気流２４に変換される。ファンホイール２１をプラスチックから形成することができる。

図８は、空気誘導ユニット２５を分離して示す図である。空気誘導ユニット２５は、図７に示されるブロワユニット２０のためのハウジングとして存在する。ブロワユニット２０は、ブロワユニット２０によって生成されて図７に示される放射状の空気流２４が空気誘導ユニット２５により軸方向に再び形成される空気流２６に変換されるように空気誘導ユニット２５に組み込まれる。したがって、空気誘導ユニット２５は、その中に収容されるブロワユニット２０とともに、空気誘導ユニット２５の周囲からの空気を軸方向に吸引してその空気を再び吸気口に対して実質的に垂直に放出するユニットを形成する。

空気放出ユニット１２と同様に、空気誘導ユニット２５も、プラスチックから形成することができ、特に２つのシェル部分２７ａ、２７ｂから構成することができる。空気誘導ユニット２５は、透明なプラスチックで作ることもできる。

更に、図８は、空気誘導ユニット２５がチューブセクション４０を含むことを示す。チューブセクション４０は、空気放出ユニット１２を固定するのに役立つ。図７は、とりわけ、チューブセクション４０が固定隆起部４１を形成し、固定隆起部４１によって空気放出ユニット１２を軸Ａ、Ｂに対して回転される様々な向きで固定できることを示す。

図９は流入ノズル２８を示す。流入ノズル２８は、ブロワ手段７が組み立てられた状態で、吸引流２３を最適化して騒音の発生を最小限に抑えるべく空気誘導ユニット２５の入口に配置されている。

図１０は、制御プラットフォーム４の落下防止部３０に取り付けられる取付機器Ｍとして構成された更なるブロワ手段２９を伴う道路仕上げ機２を示す。ブロワ手段２９は、空気バリア３１としての放射状の空気流を生成するように設計され、空気バリア３１は、制御プラットフォーム４の側方で径方向に伝播する。ブロワ手段２９は、制御プラットフォーム４の両側に使用することもできる。

図１１は、ルーフ構造のない図１０の道路仕上げ機２を示す。図１１は、落下防止部３０に固定されたブロワ手段２９が制御プラットフォーム４から空気を直接に吸引して、それを径方向に分配し、制御プラットフォームの開放側に沿う空気バリア３１を形成するように構成されることを示す。ここで、ブロワ手段２９に挿入されたブロワユニット２０は、特に効果的な態様で運転席５の側方で制御プラットフォーム４から大気を吸引することができる。

図１２は、ブロワ手段２９を分離して表した断面図である。ブロワ手段２９は、２つの板状のシェル部分３２ａ、３２ｂを備え、これらのシェル部分は、組み立てられると、ブロワユニット２０のためのハウジングとして同時に存在する空気放出ユニット３２をもたらす。組み立てられた状態では、２つのシェル部分３２ａ、３２ｂは、ブロワユニット２０が受けられる空気空間３３を含む。ブロワユニット２０によって生成される軸方向の入口流２３は、ファンホイール２１によって径方向に方向転換され、外側に加速されて、それにより生成される直線状の空気流によって空気バリア３１を形成する。

図１２は、２つのハウジング半体３２ａ、３２ｂが周囲に出口開口３４を形成することを示す。図１２は、ハウジング半体３２ｂがブロワユニット２０の入口に図９の流入ノズル２８の形態の流入ノズル２８’を形成することを更に示す。効果的な空気バリア３１を生成するために、シェル部３２ａ、３２ｂ間に形成される空気空間３３がブロワユニット２０から出口開口３４に向かって狭くなるのが適しており、それより十分なノズル効果が生じる。

図１３は、チャージャ車両６として構成された道路建設機械１を示す。図１３のチャージャ車両６は、敷設材料を収容するように構成される材料バンカ３５を有する。チャージャ車両６の制御プラットフォーム３７は、道路仕上げ機２の制御プラットフォーム４として実質的に構築される。これにより、図１３によれば、ブロワ手段７を制御プラットフォーム３７のフロントフレーム３８及び／又は旋回コンソール３９に固定することができる。図１２のブロワ手段２９は、落下防止部４１及び／又はチャージャ車両６のレール４２に固定され得る。

前述のブロワ手段７、２９はそれぞれ、他の車両集合体から独立してそこで動作されるように道路仕上げ機２及びチャージャ車両６に固定され得る自立的取り付けモジュールを形成する。これらによって、空気バリア９、１１、３１を制御プラットフォーム４、３７で生成して、加熱された敷設材料によってもたらされるヒュームから制御プラットフォーム４、３７を遮蔽することができる。更に、それぞれのブロワ手段７、２９は、制御プラットフォーム４、３７内の大気を吸引するために使用することができる。

Claims (15)

1. 道路仕上げ機（２）又は道路仕上げ機（２）用のチャージャ車両（６）の形態で存在する道路建設機械（１）のためのブロワ手段（７、２９）であって、
   空気流を生成するためのブロワユニット（２０）と、該ブロワユニット（２０）に接続され、前記道路建設機械（１）の制御ステーション（４、３７）でそこに位置する操作者のために前記ブロワユニット（２０）によって生成される空気流から空気バリア（９、１１、３１）を形成するように設計されている空気放出ユニット（１２、３２）と、を備えるブロワ手段（７、２９）において、
   少なくとも部分的に、前記道路建設機械（１）の前記制御ステーション（４、３７）に取り外し可能に取り付けられるように構成されたモジュール式取付機器（Ｍ）として設計されていることを特徴とするブロワ手段（７、２９）。
2. 前記ブロワユニット（２０）は、少なくとも１つの遠心ファンを含み、流れの方向に向かって小さくなる断面を有する流入ノズル（２８）を備え、及び／又は前記ブロワユニット（２０）に形成されるブロワ入口にフィルタを含むことを特徴とする、請求項１に記載のブロワ手段。
3. 前記ブロワユニット（２０）は、前記道路建設機械（１）の電力供給源と接続することができ、及び／又は前記ブロワ手段（７、２９）が前記ブロワユニット（２０）の動作のための少なくとも１つの独自のアキュムレータを含むことを特徴とする、請求項１又は２に記載のブロワ手段。
4. 前記ブロワ手段は、前記ブロワユニット（２０）のためのハウジングを形成する空気誘導ユニット（２５）を備え、又は前記空気放出ユニット（３２）が前記ブロワユニット（２０）のためのハウジングを形成することを特徴とする、請求項１から３のいずれか１項に記載のブロワ手段。
5. 前記空気放出ユニット（１２、３２）及び／又は前記空気誘導ユニット（２５）がプラスチックから形成されていることを特徴とする、請求項１から４のいずれか１項に記載のブロワ手段。
6. 前記空気放出ユニット（１２）は、直線状の出口流を空気バリア（９、１１）として生成するためのフラットノズル（１８）の形態で設計された少なくとも１つの出口ノズル（１９）を備え、又は前記空気放出ユニット（３２）は、放射状の出口流を空気バリア（３１）として生成するための少なくとも１つの出口ノズル（３４）を備えることを特徴とする、請求項１から５のいずれか１項に記載のブロワ手段。
7. 前記空気放出ユニット（１２）は、該空気放出ユニット（１２）によって生成される前記空気バリア（９、１１）の向きを調整するために、前記ブロワユニット（２０）に対して回転可能に装着されることを特徴とする、請求項１から６のいずれか１項に記載のブロワ手段。
8. 前記空気放出ユニット（１２）は、該空気放出ユニット（１２）によって生成される前記空気バリア（９、１１）の面積を変化させるための伸縮式の設計を有することを特徴とする、請求項１から７のいずれか１項に記載のブロワ手段。
9. 前記ブロワ手段（７、２９）は、工具を使うことなく取り付け及び取り外しのために構成されていることを特徴とする、請求項１から８のいずれか１項に記載のブロワ手段。
10. 前記ブロワ手段（７、２９）は、少なくとも１つの光源を含むことを特徴とする、請求項１から９のいずれか１項に記載のブロワ手段。
11. 前記ブロワ手段（７、２９）は、前記道路建設機械のオペレータ制御パネルによって制御されることができ、及び／又は前記ブロワ手段（７、２９）で前記ブロワユニット（２０）を直接に動作させるために少なくとも２つのパワーステージを作動させることができることを特徴とする、請求項１から１０のいずれか１項に記載のブロワ手段。
12. 空気を前記制御ステーション（４、３７）の内部領域（１３）から吸引できるように前記ブロワ手段（７、２９）を前記道路建設機械（１）の前記制御ステーション（４、３７）に取り付けることができることを特徴とする、請求項１から１１のいずれか１項に記載のブロワ手段。
13. 請求項１から１２のいずれか１項に記載の少なくとも１つのブロワ手段（７、２９）が装着された道路建設機械（１）であって、
    前記ブロワ手段（７）は、前記道路建設機械（１）の前記制御ステーション（４、３７）のルーフ構造のフロントフレーム（８）に固定され、前記空気放出ユニット（１２）が少なくとも部分的に前記フロントフレーム（８）の長手方向に延在し、前記ブロワ手段（７）は、前記道路建設機械（１）の前記制御ステーション（４、３７）の運転席（５）の旋回コンソール（１０、３９）に固定され、前記空気放出ユニット（１２）は、走行方向（Ｒ）で、少なくとも部分的に前記旋回コンソール（１０）に沿って延在し、及び／又は、前記ブロワ手段（２９）は、前記道路建設機械（１）の前記制御ステーション（４、３７）の前記運転席（５）の側方で落下防止部（３０）に固定され、前記空気放出ユニット（３２）は、前記運転席（５）の側方に空気バリア（３１）として放射状の空気流を生成するように設計されている、道路建設機械（１）。
14. 請求項１から１２のいずれか１項に記載の少なくとも１つのブロワ手段（７）が装着された道路建設機械（１）であって、
    前記ブロワ手段（７）は、前記制御ステーション（４、３７）、前記制御ステーションに形成されたルーフ構造のフロントフレーム（８）、運転席（５）の旋回コンソール（１０、３９）、前記運転席（５）のシートコンソール、又は前記道路建設機械（１）の外部制御ステーションのフレーム部分に固定され、前記フロントフレーム（８）、前記旋回コンソール（１０、３９）、前記シートコンソール、又は前記フレーム部分は、前記ブロワユニット（２０）が取り外し可能に取り付けられる前記空気放出ユニット（１２、３２）を形成する、道路建設機械（１）。
15. 空気バリア（９、１１、３１）を生成するためにブロワ手段を道路建設機械（１）に取り外し可能に取り付けるためのモジュール式取付機器（Ｍ）として構成されるブロワ手段（７、２９）の使用法であって、前記空気バリアによって前記道路建設機械（１）の動作中にもたらされるヒュームが前記道路建設機械（１）の制御ステーション（４、３７）に位置する操作者から遠ざけられる、ブロワ手段（７、２９）の使用法。