JP2023536197A - 薬理学的に活性な複素環式置換されたピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体 - Google Patents

薬理学的に活性な複素環式置換されたピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2023536197A
JP2023536197A JP2023507435A JP2023507435A JP2023536197A JP 2023536197 A JP2023536197 A JP 2023536197A JP 2023507435 A JP2023507435 A JP 2023507435A JP 2023507435 A JP2023507435 A JP 2023507435A JP 2023536197 A JP2023536197 A JP 2023536197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
trans
pyrazolo
cyclohexyl
trifluoromethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023507435A
Other languages
English (en)
Inventor
ボルザ、イシュトバーン
エーレシュ、ヤーノシュ
ロマーン、ヴィクトル
レベンテ ペトロ、ヨージェフ
レーヘル ゲゲ、チャバ
アッティラ ベーンイェイ、ジュラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Richter Gedeon Nyrt
Original Assignee
Richter Gedeon Nyrt
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Richter Gedeon Nyrt filed Critical Richter Gedeon Nyrt
Publication of JP2023536197A publication Critical patent/JP2023536197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

本発明は、GABAB受容体ポジティブアロステリックモジュレーターとして機能する、式(I)の新たなピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物および水和物に関する。本発明はまた、上記化合物を生産するための方法および当該方法において使用される重要な中間体に関する。本発明はまた、場合により2種以上の異なる治療剤と組み合わされた上記化合物を含む医薬組成物、さらにGABAB受容体ポジティブアロステリックメカニズムによって仲介およびモジュレートされる、疾患および状態を治療するための方法における上記化合物の使用に関する。本発明はまた、かかる障害の治療において有用な医薬を製造するための方法を提供する。【化1】TIFF2023536197000203.tif69170

Description

本発明は、GABA受容体ポジティブアロステリックモジュレーターとして機能する、新規な式(I)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物および水和物に関する。本発明はまた、上記化合物を生産するための方法および当該方法における重要な中間体に関する。本発明はまた、場合により2種以上の異なる治療剤と組み合わされた上記化合物を含む医薬組成物、さらにGABA受容体ポジティブアロステリックメカニズムによって仲介およびモジュレートされる、疾患および状態を治療するための方法における上記化合物の使用に関する。本発明はまた、かかる障害の治療において有用な医薬を製造するための方法を提供する。
ガンマ-アミノ酪酸(GABA)は、中枢神経系における主な阻害性神経伝達物質であり、ニューロン活性をモジュレートする際に重要な役割を果たす。GABAは、3つの受容体系、関連のイオンチャネル型GABAおよびGABA受容体、ならびに明確に区別できる代謝型GABA受容体を介してその作用を発揮する(Hill and Bowery,Nature 1981,290,149~152)。後者のGABA受容体は、異なる脳領域において様々な発現レベルで、哺乳動物中枢神経系内に広く分布している(Bovery et al,Neuroscience 1987,20,365~385)。GABA受容体は、シナプス前性およびシナプス後性の両方で見出され得、神経伝達の微調整において重要な役割を果たし得る。ほとんどのGABA受容体は、シナプス前終末の端において、またはグルタミン酸作動性ブートンの反対側の樹状突起スパイン上で、興奮性シナプスの周囲にクラスター化する(Ulrich and Bettler,Curr.Opin.Neurobiol.2007,17,298~303)。
GABA受容体は、代謝型グルタミン酸受容体(mGluR)、カルシウム感知受容体、味覚受容体およびいくつかのオーファン受容体と一緒に、ファミリー3(C)のG-タンパク質共役受容体(GPCR)に属し、mGluRに対して最も高いおよそ30%の相同性を示す(Bettler et al,Physiol.Rev.2004,84,835~867)。GABA受容体は、2つの類似してはいるが異なるサブユニットB1およびB2からなるヘテロダイマーである。B1サブユニットは、複数のスプライス改変体を有し、2つだけ(B1aおよびB1b)が、明確な生理学的重要性を有する。これらのアイソフォームは、受容体の細胞内局在化を調節する2つのSushiモチーフを含有するそれらの細胞外ドメインのみが異なる(Vigot et al,Neuron 2006,50,589~601;Biermann et al,J.Neurosci.2010,30,1385~1394)。B1サブユニットは、内因性神経伝達物質リガンドGABAならびに他のオルソステリックアゴニスト(例えば、バクロフェン、SKF97541)およびアンタゴニスト(例えば、ファクロフェン、サクロフェン)に結合する。B2サブユニットは、G-タンパク質活性化媒介性細胞内シグナル伝達を担い、アロステリックモジュレーターに結合すると考えられる(Binet et al,J.Biol.Chem.2004,279,29085~29091;Dupuis et al,Mol.Pharmacol.2006,70,2027~2036)。NovartisのGABAポジティブアロステリックモジュレーター化合物CGP7930およびGS39783について、作用部位は、B2サブユニットの7回らせん(heptahelical)膜貫通ドメインである;他の無関係のポジティブアロステリックモジュレーター化学種についての正確な結合部位は、未知である。
GABA受容体の主要なシナプス効果は、神経伝達物質放出(GABAならびにグルタミン酸)のシナプス前遮断、およびシナプス後過分極である(Gassmann and Bettler、Handbook of Contemporary Neuropharmacology 2007)。これらの効果は、それぞれ、シナプス前カルシウム流入の阻害およびシナプス後内向き整流性カリウム(GIRK)チャネルの刺激の結果である。イオンチャネル機能は、G/Gタンパク質のβγサブユニットの活性化を介して、膜で区切られた様式で媒介される。これらに加えて、GABA受容体は、アデニル酸シクラーゼを阻害しシナプス小胞の動員を遅延させる同じGタンパク質のαサブユニットを介してもシグナル伝達する(Chalifoux and Carter,Curr.Opin.Neurobiol.2011,21,339~442)。これらの速い細胞事象に加えて、GABA受容体は、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼを含む細胞質キナーゼもまた調節し、それにより、より長期にわたりシナプス可塑性に影響する。
GABA受容体の生理学的重要性を行動レベルでよりよく理解するために、B1、B1a、B1bおよびB2サブユニット中に選択的に変異を有するノックアウトマウスが作成されている。B1サブユニットのないマウスは、探索様の状況(明暗ボックス、階段アッセイ)における増加した不安、増加したパニック、自発性てんかん発作、痛覚過敏、過運動(hyperlocomotion)および記憶障害を示した(Schuler et al,Neuron 2001,31,47~58)。GABAB2サブユニットを発現しないマウスは、B1サブユニットノックアウトと同様に行動する;これらの動物は、過剰不安であり、自発性てんかん発作活性、痛覚過敏、過運動および記憶障害を示す(Mombereau et al,Eur.J.Pharmacol.2004,497,119~120;Mombereau et al,Neuroreport 2005,16,307~310;Gassmann et al,J.Neurosci.2004,24,6086~6097)。上記に基づいて、GABA受容体系は、顕在行動の様々な局面に対する結果を伴って、ニューロン興奮性の調節において一般的な役割を果たすと考えられる。
唯一の承認され市販されている選択的GABA受容体リガンドは、オルソステリックアゴニストラセミ化合物バクロフェンである。バクロフェンは、脳性麻痺、多発性硬化症および脊髄傷害に関連する痙縮(spasticity)を低減させるために使用される中枢作用性筋弛緩薬として承認された。これらの適用に加えて、バクロフェンは、喘息、疼痛、肥満、過食、薬物およびアルコール乱用、不安、外傷後ストレス障害、咳嗽、炎症、胃食道逆流ならびに尿失禁を含む状態を治療する際に潜在的な治療利益を有し得る(例えば、Breslow et al,Am.J.Psychiatry 1989,146,353~356;Drake et al,Ann.Pharmacother.2003,37,1177~1181;Leggio et al,CNS Neurol.Disord.Drug Targets 2010,9,33~44)。バクロフェンは、いくつかの治療適応症において有益な可能性を有するが、残念ながら、低い血液脳関門透過、狭い治療域、受容体脱感作、主効果に対する耐性の発生、および使用終了の際の離脱症状を含む様々な望ましくない特性もまた有する(Vacher and Bettler,Curr.Drug Targets CNS Neurol.Disord.2003,2,248~259;Ross et al,Neurocrit.Care 2011,14,103~108;Keegan et al,Neuropharmacology 2015,95,492~502)。
アロステリックモジュレーションは、オルソステリックリガンドの望ましくない特性なしにGPCRを選択的に刺激するための代替法である(Conn et al,Nat Rev 2009,8,41~54;Wang et al,J.Pharmacol.Exp.Ther.2009,331,340~348)。アロステリックモジュレーターは、内因性(オルソステリック)リガンドの結合部位とは異なる部位において受容体に結合し、アゴニストもまた受容体に結合する場合には優勢に、有効である。これは、生物がアロステリック刺激に対して与える行動応答および適応応答に次に影響を与える効力の時間的および空間的パターンに対して結果を有する。オルソステリックアゴニズムとは対照的に、標的のアロステリックモジュレーションは、より少ない副作用、脱感作、および耐性の発生を示すと予想される。実際、GABA受容体ポジティブアロステリックモジュレーターGS39783について、前臨床モデルにおいて、この化合物が、好ましい副作用プロファイルを有し得ること(Cryan et al,J.Pharmacol.Exp.Ther.2004,310,952~963)、受容体の脱感作が防止され得ること(Gjoni and Urwyler,Neuropharmacology 2008,55:1293~1299)、および慢性投与の際に耐性が発生しない場合があること(Mombereau et al,Neuropsychopharmacology 2004,29,1050~1062)が示されている。これらの結果は、GABA受容体のポジティブアロステリックモジュレーターが、バクロフェンなどのオルソステリックリガンドの望ましくない特性を有さない、有用な新規化学物質であり得ることを示唆している。
いくつかの特許および特許出願が、異なる化学構造を有するポジティブアロステリックGABAモジュレーターを記載している。GABA受容体のポジティブアロステリックモジュレーターとしてのピリミジン誘導体は、WO2005/094828およびWO2006/136442に開示されている。GABA受容体のポジティブアロステリックモジュレーターとしてのチエノ[3,2-b]ピリミジンおよび[1,3]チアゾロ[5,4-d]ピリミジン誘導体は、WO2015/056771(US2015/0111876)に開示されている。ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体は、US2016/0304527A1に開示されている。
WO2017069270において、Taisho Pharmaceutical Co.,Ltd.は、GABA受容体におけるポジティブアロステリックモジュレーターとして、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジンおよびピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン誘導体を記載した。実施例の大部分において、R置換基は、炭素-窒素結合を介してコアに接続する。
Figure 2023536197000002
Richter Gedeon Nyrt.による最近の2つの特許出願(WO2018167629およびWO2018167630)は、GABA受容体におけるポジティブアロステリック活性を有するピラゾロ-ピリミジンを記載している。これらの実施例は、カルボン酸であり、複素環は、窒素原子を介してピラゾロ[1,5-a]ピリミジンコアに接続される。
Figure 2023536197000003
本発明の目的は、GABA受容体に対する高い親和性を有するさらなる化合物を提供することである。予期せぬことに、本発明者らは、7位における中心芳香族二環が、N、OまたはSから選択される1または2つのヘテロ原子を含有する、場合により置換されていてもよい6員飽和複素環式環に、炭素原子を介して接続されている化合物が、ナノモル濃度の有効性を示すことを、本発明において見出した。WO2018167629にもWO2018167630にもWO2017069270にも、式(I)の化合物を得るためにかかる構造的改変に取り組むことについての示唆は存在しない。
Taisho Pharmaceutical Co.,Ltd.によるWO2017069270において開示された構造的に最も近い化合物は、実施例A148、A225、B14、B23、B30、B31、B35である。この特許は、十分に活性な化合物が、コアとR置換基との間に炭素-窒素結合を有すること、または炭素-炭素結合の場合には、コアが、X位においてさらなるN原子を必要とすることを示唆している。これらの化合物(実施例A148、A225、B14、B23、B30、B31、B35)は、活性が低い化合物である。
当業者は、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジンコア上に存在する置換が、優れた薬学的活性を維持するとは、予想していなかった。
上記のin vitroでの利点は、本発明のある特定の実施例が、自閉症スペクトラム障害のコア症状を再現する出生前バルプロエート疾患モデルにおいて、優れた行動的利益を有したという予想外の知見によってさらに強化される。したがって、本発明者らは、本発明の化合物が、ヒトにおける自閉症スペクトラム障害のコア症状に対して治療可能性を有することを示した。
本発明は、炭素環式-ピラゾロ-ピリミジン骨格を有する複素環式誘導体を開示する。本発明者らは、これらの化合物が、おおむねナノモル濃度の有効性を示すことを見出した。
本発明者らは、GABA受容体の刺激が治療利益を提供し得る精神、神経発達、神経学的および他の中枢神経系障害ならびに末梢状態の治療において独自の役割を提供する、GABA受容体に対する高い親和性を有するピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体のクラスを同定した。
本発明者らは、脳浸透剤である新たな化合物を同定した。本発明は、GABA受容体ポジティブアロステリックモジュレーターである化合物およびその合成に関する。本発明の化合物は、GABA受容体の刺激が治療利益を提供し得る精神、神経発達、神経学的および他の中枢神経系障害ならびに末梢状態の治療のために有用である。
本発明は、式(I)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体
Figure 2023536197000004
またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物および水和物に関し、式(I)中、
は、C~Cアルキルまたはハロ-C~Cアルキルによって置換されたフェニル-またはシクロヘキシル基を示し;
は、Hまたはハロゲンを示し;
は、HまたはC~Cアルキルを示し;
は、H;C~Cアルキルまたはハロ-C~Cアルキルを示し;
およびRは、各々独立してH;C~Cアルキルまたはハロゲンであり得;
およびRは、各々独立してHまたはC~Cアルキルであり得;
およびR10は、各々独立してHもしくはC~Cアルキルであり得、またはRおよびR10は、一緒になってオキソ基を形成し得;
Xは、-CRまたは-O-または-S(O)-基を示し、式中、RおよびRは、各々独立してHまたはC~Cアルキル基であり得、nは、0または1または2であり;
Zは、-NR-;または-O-;または-S(O)-基を示し、
ここで、Rは、Hもしくは-C(O)R11もしくは-S(O)12基;アミノカルボニル-C~Cアルキル;カルボキシ-C~Cアルキル;シアノ-C~Cアルキル;C~C(シクロ)アルキル;1つのOを有する飽和4~6員複素環式環、または-C(NH)(NH)基であり得;
ここで、R11は、H;C~Cアルキル;C~Cアルコキシ;C~Cアルコキシ-C~Cアルキル;C~Cアルコキシ-C~Cアルコキシ;メタンスルホニル-C~Cアルキルであり得;あるいはR11は、飽和3~6員炭素環式環、またはN、OもしくはSから選択される1~3つのヘテロ原子を有する4~6員飽和もしくは不飽和複素環式環;またはアミノ、モノアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基;アミノ-C~Cアルキル;NH-基によって置換されたヒドロキシ-C~Cアルキルであり得;
12は、C~Cアルキル;アミノまたはジアルキルアミノ基であり得;
およびCRは、シクロアルキル環を形成し得る。
本発明は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物および水和物を含有する医薬組成物にも関する。
さらに、本発明は、式(I)の化合物ならびにその光学対掌体もしくはラセミ化合物および/または塩の合成、それを含む医薬組成物、ならびにこれらの化合物を含有する医薬の化学的および薬学的製造、ならびにGABA受容体の刺激が治療利益を提供し得る精神、神経発達、神経学的および他の中枢神経系障害ならびに末梢状態に罹患している、治療される哺乳動物-ヒトが含まれる-に、本発明の式(I)の化合物ならびにその光学対掌体もしくはラセミ化合物および/または塩の有効量を、そのままで、または医薬として投与することを意味する、これらの化合物を用いた治療の方法に関する。
本発明は、式(I)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体
Figure 2023536197000005
またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物および水和物に関し、式(I)中、
は、C~Cアルキルまたはハロ-C~Cアルキルによって置換されたフェニル-またはシクロヘキシル基を示し;
は、Hまたはハロゲンを示し;
は、HまたはC~Cアルキルを示し;
は、H;C~Cアルキルまたはハロ-C~Cアルキルを示し;
およびRは、各々独立してH;C~Cアルキルまたはハロゲンであり得;
およびRは、各々独立してHまたはC~Cアルキルであり得;
およびR10は、各々独立してHもしくはC~Cアルキルであり得、またはRおよびR10は、一緒になってオキソ基を形成し得;
Xは、-CRまたは-O-または-S(O)-基を示し、式中、RおよびRは、各々独立してHまたはC~Cアルキル基であり得、nは、0または1または2であり;
Zは、-NR-;または-O-;または-S(O)-基を示し、式中、
Rは、Hもしくは-C(O)R11もしくは-S(O)12基;アミノカルボニル-C~Cアルキル;カルボキシ-C~Cアルキル;シアノ-C~Cアルキル;C~C(シクロ)アルキル;1つのOを有する飽和4~6員複素環式環、または-C(NH)(NH)基であり得;
ここで、R11は、H;C~Cアルキル;C~Cアルコキシ;デューテロ-C~Cアルコキシ;C~Cアルコキシ-C~Cアルキル;C~Cアルコキシ-C~Cアルコキシ;メタンスルホニル-C~Cアルキルであり得;あるいはR11は、飽和3~6員炭素環式環、またはN、OもしくはSから選択される1~3つのヘテロ原子を有する4~6員飽和もしくは不飽和複素環式環;またはアミノ、モノアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基;アミノ-C~Cアルキル;NH-基によって置換されたヒドロキシ-C~Cアルキルであり得;
12は、C~Cアルキル;アミノまたはジアルキルアミノ基であり得;
およびCRは、シクロアルキル環を形成し得る。
用語「ハロゲン」または「ハロ」は、本明細書で使用される場合、単独で、または別の基の一部として、塩素、臭素、フッ素およびヨウ素を指す。
用語「C~Cアルキル」は、本明細書で使用される場合、メチル、エチル、プロピル、ノルマル-プロピルおよびイソプロピルならびに異なるブチル基が含まれるがこれらに限定されない、1~6つの炭素原子を含む分岐鎖または直鎖アルキル基を指す。
用語「C~Cアルコキシ」は、本明細書で使用される場合、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、およびt-ブトキシが含まれるがこれらに限定されない、酸素原子を介して結合した1~6つの炭素原子を含む分岐鎖または直鎖アルキル基を指す。
用語「哺乳動物」は、本明細書で使用される場合、ヒトが含まれるがこれに限定されない、「哺乳動物」綱の任意メンバーを指す。
用語「塩」は、酸を適切な有機または無機塩基と反応させることによって一般に調製される、本発明の化合物の非毒性塩基負荷塩を意味する。
1つよりも多くの型の異性を示す化合物、およびそれらのうち1つ以上の混合物を含む、全ての立体異性体、幾何異性体および互変異性体形態の式(I)の化合物が、本発明の範囲内に含まれる。
個々のエナンチオマーの調製/単離のための従来の技法には、適切な光学に純粋な前駆体からのキラル合成、または例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用したラセミ化合物(または塩もしくは誘導体のラセミ化合物)の分解が含まれる。
用語「薬学的に許容される」は、医薬組成物を調製する際に有用であり、一般に、安全であり、非毒性であり、生物学的にも他の意味でも望ましくないことがない成分を記述し、これには、獣医使用ならびにヒト医薬品使用のために許容されるものが含まれる。
用語「医薬組成物」は、本発明の化合物の、他の化学的成分、例えば、薬学的に許容される補助的材料、例えば、希釈剤または担体との混合物を指す。医薬組成物は、対象への化合物の投与を促進する。
用語「賦形剤」は、細胞または組織中への化合物の取込みを促進する化学化合物を定義する。
本明細書で使用される場合、用語「治療」は、GABA受容体ポジティブアロステリック機構によって媒介およびモジュレートされる疾患および状態に関連する症状を低減、軽減または排除するために有効な療法を使用することを意味する。
本発明のさらなる態様として、式(I)の化合物の合成が提供される。
本発明に従う化合物は、以下に記載される合成経路およびスキームに従って合成した。
したがって、本発明の式(I)の化合物は、以下の経路のうちの1つによって合成され得る:
=R 10 =H;X=OおよびZ=NRである場合
Figure 2023536197000006
がHではない場合、
Figure 2023536197000007
経路a):
Figure 2023536197000008
経路b):
Figure 2023536197000009
=R=R=R10=H;X=CR;R=HおよびZ=NRである場合、
Figure 2023536197000010
=H;X=CRおよびZ=NRである場合、
Figure 2023536197000011
Z=NRであり、Xが-S(O)-ではない場合、
Figure 2023536197000012
経路c)
Figure 2023536197000013
経路d)
Figure 2023536197000014
Z=Oまたは-S(O)-である場合、
Figure 2023536197000015
X=S(O)およびZ=NRである場合、
Figure 2023536197000016
およびR10が、一緒になってオキソ基を形成する場合、
Figure 2023536197000017
=R 10 =H;X=OおよびZ=NRである場合、式(II)のβ-アミノ-アルコール誘導体
Figure 2023536197000018
(式中、R、R、R、R、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、4-メトキシベンズアルデヒドと反応させ、次いで、還元剤と反応させる。
そうして得られた式(III)のβ-アミノ-アルコール誘導体
Figure 2023536197000019
を、エピクロロヒドリンと反応させて、式(IV)の化合物を提供する。
Figure 2023536197000020
そうして得られた式(IV)のモルホリン誘導体を、水素と、次いで二炭酸ジ-tert-ブチルと反応させて、式(V)の化合物を提供する。
Figure 2023536197000021
そうして得られた式(V)のモルホリン誘導体を酸化して、式(VI)のカルボン酸誘導体
Figure 2023536197000022
にする。
がHではない場合
経路a):式(VII)のカルボン酸エステル誘導体
Figure 2023536197000023
(式中、R、R、R、R、R、R10、X、Zの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、式(IX)のアルキルハライド
X (IX)
(式中、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)と反応させる。
そうして得られた式(X)の複素環
Figure 2023536197000024
を加水分解して、式(VII)のカルボン酸誘導体を提供する。
Figure 2023536197000025
経路b):式(VII)のカルボン酸エステル誘導体
Figure 2023536197000026
(式中、R、R、R、R、R、R10、X、Zの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、ホルムアルデヒドと反応させる。
そうして得られた式(XI)のヒドロキシメチル誘導体
Figure 2023536197000027
を、トリフルオロメタンスルホン酸無水物と反応させて、式(XII)の化合物を提供する。
Figure 2023536197000028
そうして得られた式(XII)のトリフラート誘導体を、フッ化テトラブチルアンモニウムと反応させて、式(XIII)の化合物を提供する。
Figure 2023536197000029
そうして得られた式(XIII)のフルオロメチル誘導体を加水分解して、式(VIII)のカルボン酸誘導体を提供する。
=R =R =R 10 =H;X=CR ;R =HおよびZ=NRである場合、式(XIV)のニコチン酸誘導体または式(XV)のニコチン酸エステル誘導体
Figure 2023536197000030
(式中、R、R、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、水素と反応させ、次いで、二炭酸ジ-tert-ブチルと反応させる。生成物がカルボン酸エステルである場合、それを加水分解して、式(XVI)のピペリジン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000031
=H;X=CR およびZ=NRである場合、式(XVII)のラクタム誘導体
Figure 2023536197000032
(式中、R、R、R、R、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、還元剤と反応させて、式(XVIII)のピペリジン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000033
そうして得られた式(XVIII)のピペリジン誘導体を、水素と反応させ、次いで、二炭酸ジ-tert-ブチルと反応させて、式(XIX)のピペリジン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000034
カルボン酸エステルを加水分解して、ピペリジン誘導体(XX)を提供する。
Figure 2023536197000035
式(XXI)のカルボン酸エステル誘導体または式(XXII)のカルボン酸塩化物誘導体
Figure 2023536197000036
(式中、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、式(XXIII)のアセトニトリル誘導体
Figure 2023536197000037
(式中、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)と反応させ、次いで、そうして得られた式(XXIV)のアシルアセトニトリル誘導体
Figure 2023536197000038
を、ヒドラジン水和物と反応させて、式(XXV)の化合物を提供する。
Figure 2023536197000039
Z=NRであり、XがS(O) ではない場合、式(XXV)のアミノピラゾール誘導体を、
c)式(XXXI)のアセチルアセトン誘導体
Figure 2023536197000040
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R10の意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)、または
d)式(XXXIII)のアルキン誘導体
Figure 2023536197000041
(式中、R、R、R、R、R、R、R10の意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)のいずれかと反応させて、式(XXVI)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000042
そうして得られた化合物を、強酸で処理して、式(XXVII)のアミン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000043
そうして得られた化合物を、適切な試薬で処理して、式(XXVIII)の例を提供する。
Figure 2023536197000044
経路c):式(XXIX)のカルボン酸誘導体
Figure 2023536197000045
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R10の意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、アセトンと反応させる。
そうして得られた式(XXX)のアセチルアセトン誘導体
Figure 2023536197000046
を、適切なアルキルハライドと反応させて、式(XXXI)のアセチルアセトン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000047
経路d):式(XXIX)のカルボン酸誘導体
Figure 2023536197000048
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R10の意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を、N,O-ジメチルアミンと反応させる。
そうして得られた式(XXXII)のワインレブアミド誘導体
Figure 2023536197000049
を、1-プロピニルマグネシウムブロミドと反応させて、式(XXXIII)のアルキン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000050
Z=OまたはS(O) である場合、式(XXV)のアミノピラゾール誘導体を、適切なアセチルアセトン誘導体または適切なアルキン誘導体と反応させて、式(XXXIV)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体
Figure 2023536197000051
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R10、X、Zの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)を提供する。
X=S(O) およびZ=NRである場合、式(XXV)のアミノピラゾール誘導体を、式(XXXV)のアシル酢酸エステル誘導体
Figure 2023536197000052
(式中、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)と反応させる。
そうして得られた式(XXXVI)の化合物
Figure 2023536197000053
を塩素化して、式(XXXVII)のクロロ誘導体を提供する。
Figure 2023536197000054
そうして得られた化合物を、化合物(XXXVII)のスルホン誘導体
Figure 2023536197000055
(式中、R、R、R、R、R、R、R10の意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)と反応させて、化合物(XXXIX)のスルホン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000056
そうして得られた化合物を、強酸で処理して、式(XL)のアミン誘導体を提供する。
Figure 2023536197000057
そうして得られた化合物を、適切な試薬で処理して、式(XLI)の例を提供する。
Figure 2023536197000058
およびR 10 が、一緒になってオキソ基を形成する場合、式(XXXVII)のクロロ誘導体を、式(XLII)の複素環
Figure 2023536197000059
(式中、R、R、R、R、Rの意味は、式(I)の化合物について上記した通りである)と反応させて、式(XLIII)の例を提供する。
Figure 2023536197000060
式(VI)のカルボン酸誘導体の合成は、以下の方法で実施することができる:
式(II)のβ-アミノ-アルコール誘導体の、4-メトキシベンズアルデヒドとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、メタノール中で実施される。還元剤は、好ましくはNaBHである。反応は、0℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。生成物(III)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(III)のβ-アミノ-アルコール誘導体の閉環は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、トルエン中で、エピクロロヒドリン、適切なルイス酸、例えば、LiClO、および適切な塩基、例えば、MeOH中のNaOMeを用いて実施される。反応は、0℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、24~48時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、飽和NHCl溶液の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(IV)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、シクロヘキサン/酢酸エチルを使用して順相で実施される。
式(IV)のモルホリン誘導体の水素化は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、エタノール中で、適切な触媒、例えば、パラジウム炭素の存在下、二炭酸ジ-tert-ブチルの存在下で実施される。反応は、好ましくは、室温で、好ましくは、5~10バールで実施される。必要な反応時間は、24~72時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。粗製生成物は、Celiteパッド上での濾過後に単離される。生成物(V)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、シクロヘキサン/酢酸エチルを使用して順相で実施される。
式(V)のモルホリン誘導体の酸化は、好ましくは、適切な溶媒系、例えば、ジクロロメタン/水中で、好ましくは、TEMPOラジカルおよび(ジアセトキシヨード)ベンゼンの存在下で実施される。反応は、0℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(VI)は、適切な溶媒、好ましくはヘキサンから結晶化される。
式(VIII)のカルボン酸誘導体の合成は、異なる経路によって実施することができる:
経路a):
式(VII)のカルボン酸エステル誘導体の、式(IX)のアルキルハライド誘導体との反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中で、好ましくは、強塩基、例えば、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドの存在下で実施される。反応は、-78℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、飽和NHCl溶液の添加によってクエンチされる。生成物(X)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
得られた式(X)のカルボン酸エステル誘導体は、適切な溶媒混合物、例えば、エタノール/水中で、アルカリ、例えば、水酸化ナトリウムの存在下で加水分解される。反応は、0℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応混合物は、適切な酸、例えば、クエン酸を用いて、pH=3に酸性化される。生成物(VIII)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
経路b):
式(VII)のカルボン酸エステル誘導体の、ホルムアルデヒドとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中で、好ましくは、強塩基、例えば、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドの存在下で実施される。反応は、-78℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、飽和NHCl溶液の添加によってクエンチされる。生成物(XI)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XI)のヒドロキシメチル誘導体の、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸無水物によるトリフラート化は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、ジクロロメタン中で、好ましくは、塩基、例えば、ピリジンの存在下で実施される。反応は、-78℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、1M HCl溶液の添加によってクエンチされる。生成物(XII)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XII)のトリフラート誘導体の、フッ化テトラブチルアンモニウムによるフッ素化は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中で実施される。反応は、好ましくは、室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(XIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、シクロヘキサン/酢酸エチルを使用して順相で実施される。
得られた式(XIII)のカルボン酸エステル誘導体は、適切な溶媒混合物、例えば、エタノール/水中で、アルカリ、例えば、水酸化ナトリウムの存在下で加水分解される。反応は、0℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応混合物は、適切な酸、例えば、クエン酸を用いて、pH=3に酸性化される。生成物(VIII)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XVI)のカルボン酸誘導体の合成は、以下の方法で実施することができる:
式(XIV)のニコチン酸誘導体または式のニコチン酸エステル誘導体の、水素との反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、水またはアルコール中で、適切な触媒、例えば、酸化白金(IV)の存在下で実施される。反応は、好ましくは、室温で、好ましくは、5~10バールで実施される。必要な反応時間は、24~72時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。生成物は、Celiteパッド上での濾過後に単離される。二炭酸ジ-tert-ブチルとの反応は、好ましくは、適切な溶媒または溶媒系、例えば、水を伴うテトラヒドロフラン中で、場合により、塩基、例えば、重炭酸ナトリウムの存在下で実施される。生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物がカルボン酸エステルである場合、それは、適切な溶媒系、例えば、エタノール/水中で、アルカリ、例えば、水酸化ナトリウムの存在下で加水分解される。反応は、0℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応混合物は、適切な酸、例えば、クエン酸を用いて、pH=3に酸性化される。生成物(XVI)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XX)のカルボン酸誘導体の合成は、以下の方法で実施することができる:
式(XVII)のラクタム誘導体の、適切な還元剤、例えば、三フッ化ホウ素ジエチルエーテルを伴うNaBHとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中で実施される。反応は、-15℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。生成物(XVIII)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XVIII)のピペリジン誘導体の水素化は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、メタノール中で、適切な触媒、例えば、パラジウム炭素の存在下、二炭酸ジ-tert-ブチルの存在下で実施される。反応は、好ましくは、室温で、好ましくは、5~10バールで実施される。必要な反応時間は、24~72時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。粗製生成物は、Celiteパッド上での濾過後に単離される。生成物(XIX)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、シクロヘキサン/酢酸エチルを使用して順相で実施される。
得られた式(XIX)のカルボン酸エステル誘導体は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中で、カリウムトリメチルシラノラートの存在下で加水分解される。反応は、還流温度で実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応混合物は、適切な酸、例えば、クエン酸を用いて、pH=4に酸性化される。生成物(XX)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XXV)のアミノピラゾール誘導体の合成は、以下の方法で実施することができる:
式(XXI)のカルボン酸エステル誘導体または式(XXII)のカルボン酸塩化物誘導体の、式(XXIII)のアセトニトリル誘導体との反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中で、好ましくは、強塩基、例えば、n-ブチルリチウム、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドの存在下で実施される。反応は、-78℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応混合物は、水および塩酸(pH約2~3)または飽和塩化アンモニウム溶液の添加によってクエンチされる。式(XXIV)の生成物アシルアセトニトリル誘導体は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XXV)のアミノピラゾール誘導体への、式(XXIV)のアシルアセトニトリル誘導体の、ヒドラジン水和物との環化縮合反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、エタノール中で実施される。反応は、好ましくは、溶媒の沸点において実施される。必要な反応時間は、1~6時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。生成物(XXV)は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XXVI)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の合成は、以下の方法で実施することができる:
経路c):
式(XXV)のアミノピラゾール誘導体の、式(XXXI)のアセチルアセトン誘導体との環化縮合反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、トルエン中で、適切な触媒、例えば、p-トルエンスルホン酸一水和物の存在下で実施される。反応は、好ましくは、溶媒の沸点において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。生成物(XXVI)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、シクロヘキサン/酢酸エチルを使用して順相で実施される。
経路d):
式(XXV)のアミノピラゾール誘導体の、式(XXXIII)のアルキン誘導体との環化縮合反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、エタノール中で、適切な塩基、例えば、ピロリジン、および適切な酸、例えば、酢酸の存在下で実施される。反応は、好ましくは、60℃で実施される。必要な反応時間は、4~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。生成物(XXVI)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、シクロヘキサン/酢酸エチルを使用して順相で実施される。
式(XXVIII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の合成は、以下の方法で実施することができる:
式(XXVI)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、強酸、例えば、トリフルオロ酢酸との反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、ジクロロメタン中で実施される。反応は、0℃~室温の範囲内の温度において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応混合物は、2M水酸化ナトリウム溶液(pH約12~14)の添加によってクエンチされる。式(XXVII)の生成物ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。
式(XXVII)の化合物ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体は、以下の方法で、式(XXVIII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体に変換することができる:
ある特定の実施形態では、塩基、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下での、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、ブロモ酢酸メチルとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、トルエン中で実施される。反応は、好ましくは、室温において実施される。必要な反応時間は、4~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。粗製生成物は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、アセトン/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。生成物は、塩酸の存在下で、適切な溶媒、例えば、水中で加水分解されて、式(XXVIII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体が提供される。
ある特定の実施形態では、塩基、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下での、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、N-Boc保護されたアミノ酸との反応は、適切な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド中で、適切なカップリング剤、例えば、HBTUを使用して実施される。反応は、好ましくは、室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。生成物は、適切な溶媒、例えば、ジクロロメタン中で、強酸、例えば、トリフルオロ酢酸と反応させられる。反応は、好ましくは、0℃~室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。生成物(XXVIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。
ある特定の実施形態では、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下での、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、塩化アシルとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、ジクロロメタン中で実施される。反応は、好ましくは、0℃~室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(XXVIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。
ある特定の実施形態では、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、ギ酸との反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、トルエン中で実施される。反応は、好ましくは、溶媒の沸点において実施される。必要な反応時間は、4~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(XXVIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。
ある特定の実施形態では、塩基、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下での、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、カルボン酸との反応は、適切な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド中で、適切なカップリング剤、例えば、HBTUを使用して実施される。反応は、好ましくは、室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(XXVIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。
ある特定の実施形態では、塩基、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下での、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、1-アミジノピラゾール塩酸塩との反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド中で実施される。反応は、好ましくは、室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。生成物(XXVIII)は、濾過によって単離される。
ある特定の実施形態では、還元剤、例えば、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの存在下、酢酸の存在下での、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、適切なアルデヒドまたはケトンとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、1,2-ジクロロエタン中で実施される。反応は、好ましくは、室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(XXVIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。
ある特定の実施形態では、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、イソシアン酸トリメチルシリルとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、ジクロロメタン中で実施される。反応は、好ましくは、室温において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(XXVIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。
ある特定の実施形態では、式(XXVII)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体の、スルファミドとの反応は、好ましくは、適切な溶媒、例えば、ジオキサン中で実施される。反応は、好ましくは、溶媒の沸点において実施される。必要な反応時間は、1~16時間である。反応後に、薄層クロマトグラフィーが実施される。反応は、水の添加によってクエンチされる。粗製生成物は、適切な有機溶媒を用いた抽出によって単離される。生成物(XXVIII)は、カラムクロマトグラフィーによって精製される。カラムクロマトグラフィーは、吸着剤としてのKieselgel 60および異なる溶媒系、例えば、メタノール/ジクロロメタンを使用して順相で実施される。
本発明の化合物ならびにその光学対掌体もしくはラセミ化合物および/または塩は、そのままで、または医薬組成物の形態で適切に、使用され得る。
本発明は、GABA受容体ポジティブアロステリックモジュレーター活性に関連するある特定の障害の治療のための、式(I)の化合物あるいはその光学対掌体もしくはラセミ化合物および/または塩を活性成分として含有する医薬組成物にも関する。
本発明の化合物は、2種以上の異なる治療剤(例えば、最も好ましくは、抗精神病薬および精神刺激薬;ならびに好ましくは、抗うつ薬、抗不安薬、降圧薬、抗痙攣薬、鎮静薬および麻薬)と組み合わせて対象に共投与され得る。
適切な投与経路には、例えば、経口、直腸、経粘膜、経皮または腸管内投与;筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、ならびに関節内、髄腔内、直接的脳室内、腹腔内、鼻腔内または眼内注射および点眼薬を含む非経口送達が含まれ得る。
あるいは、全身様式ではなく局所様式で、例えば、しばしばデポーまたは徐放性製剤での、腎または心臓領域への直接的な化合物の注射を介して、化合物を投与することができる。さらに、標的化された薬物送達系で、例えば、組織特異的抗体でコーティングされたリポソームで、薬物を投与することができる。リポソームは、選択的に、臓器に標的化され、臓器によって取り込まれる。
医薬組成物は、種々の経路および投薬形態を介して投与され得る。本発明の化合物は、単一用量または複数用量のいずれかとして、単独で、または薬学的に許容される担体と組み合わせて投与され得る。治療効果を発揮するために要求される投薬量は、広い制限内で変動し得、治療される患者の疾患のステージ、状態および体重、ならびに活性成分に対する患者の感受性、投与経路、および毎日の治療の数に依存して、特定の場合の各々における個々の要件に適合される。
単純な投与のために、医薬組成物は、1回で投与される活性成分の量、あるいはその数倍、または半分、3分の1もしくは4分の1の部分を含有する投薬単位を含む場合が適切である。かかる投薬単位は、例えば、要求される量の活性成分を正確に投与するために、錠剤を半分にするまたは4分の1にすることを促進する溝で粉末化され得る錠剤である。
本発明に従う活性成分を含有する医薬組成物は、通常、単一の投薬単位中に0.01~500mgの活性成分を含有する。もちろん、一部の組成物では、活性成分の量が、上で規定した上限または下限を超えることが可能である。
本発明のさらなる態様として、式(I)の化合物あるいはその光学対掌体もしくはラセミ化合物および/または塩を含有する医薬の薬学的製造が提供される。
本発明の医薬組成物は、例えば、固体経口投薬形態、例えば、錠剤(例えば、頬側、舌下、発泡性、咀嚼可能、口腔内崩壊性、凍結乾燥された)、カプセル、ロゼンジ剤、トローチ、丸剤、口腔内崩壊性フィルム、顆粒、粉末;液体経口投薬形態、例えば、溶液、エマルジョン、懸濁物、シロップ、エリキシル剤、経口滴下剤;非経口投薬形態、例えば、静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射;他の投薬形態、例えば、点眼薬、半固体眼調製物、経皮投薬形態、坐剤、直腸カプセル、直腸溶液、エマルジョンおよび懸濁物などであるがこれらに限定されない異なる薬学的投薬形態として製剤化され得る。
一実施形態では、本発明は、例えば、溶液、シロップ、エリキシル剤、懸濁物、懸濁物としての再構成のための粉末、分散性または発泡性錠剤、咀嚼可能な錠剤、経口崩壊性錠剤、錠剤またはコーティングされた錠剤、粒状経口粉末または顆粒、カプセルであるがこれらに限定されない、小児科使用のために具体的に意図された薬学的投薬形態に関する。
本発明の医薬組成物は、例えば、従来の混合、溶解、乳化、懸濁、封入、フリーズドライ、押し出し、ラミネート化、フィルム成形、造粒、すりつぶし、カプセル化、糖衣形成または錠剤化のプロセスによって、自体公知の様式で製造され得る。
したがって、本発明に従う使用のための医薬組成物は、薬学的に使用され得る調製物への活性化合物の加工を促進する賦形剤および補助剤を含む1種以上の生理学的に許容される担体を使用して、従来の様式で製剤化され得る。適切な製剤は、選択された投与経路に依存する。周知の技法、担体および賦形剤のいずれもが、当該分野での必要に応じて、理解されるように、使用され得る。
投薬形態の調製のために適切な賦形剤は、例えば、錠剤およびカプセルフィラー、錠剤およびカプセルバインダー、改変放出剤、崩壊剤、流動促進剤、滑沢剤、甘味剤、味マスキング剤、香味剤、コーティング剤、界面活性剤、抗酸化剤、緩衝剤、錯化剤、乳化剤、凍結乾燥助剤、マイクロカプセル化剤、軟膏基剤、透過増強剤、可溶化剤、溶媒、坐剤基剤、懸濁化剤であるがこれらに限定されないカテゴリーから選択され得る。
一実施形態では、本発明は、例えば、親水性ポリマー、ホットメルト押し出し賦形剤、界面活性剤、緩衝剤、錯化剤、乳化剤、凍結乾燥助剤、スーパー崩壊剤(superdisintegrant)、マイクロカプセル化剤、透過増強剤、可溶化剤、共溶媒、懸濁化剤であるがこれらに限定されない、活性成分(複数可)の溶解度、溶解、透過、吸着またはバイオアベイラビリティを改善することができる具体的な賦形剤の使用に関する。
上記成分および異なる製造経路は、単なる代表である。当該分野で周知の他の材料ならびに加工技法などもまた使用され得る。
これらの化合物は、GABA受容体の刺激が治療利益を提供し得る精神、神経発達、神経学的および他の中枢神経系障害ならびに末梢状態の治療において有効である。
生物学的評価
ラット皮質膜におけるin vitro[ 35 S]GTPγS結合アッセイ
新たに回収したラット脳の皮質を、氷冷表面上で解剖し、50mM Tris、5mM MgClおよび1mM EDTAを含有する氷冷緩衝液(pH=7.6)中で即座に、ガラスDounceホモジナイザーによってホモジナイズした。組織ホモジネートを、4℃で15分間40000gで遠心分離した。膜ペレットを、同じ緩衝液中に再懸濁し、膜を、振盪水浴中で30℃で10分間インキュベートして、内因性GABAを排除した。ホモジネートを、同じ条件下で再度遠心分離した。最終ペレットを、50mM Tris、100mM NaCl、7mM MgCl、1mM EDTAおよび1mMジチオトレイトール(dithiotreithol)(DTT)を含有する氷冷緩衝液(pH=7.6)中に再懸濁して、20mg組織重量/mlの濃度にし、使用まで-70℃で凍結した。アッセイを、50mM Tris(pH=7.4)、100mM NaCl、7mM MgCl、1mM EDTAおよび1mM DTTを含有する緩衝液中で実施した。各アッセイチューブは、150μL GDP(50μMの終濃度)、100μLリガンドおよび125μLの膜懸濁物(250μg組織/チューブ)を含有した。アッセイチューブを30℃で10分間インキュベートして、平衡を確実にした。非特異的結合を、10μM GTPγSの存在下で決定した;基礎結合を、緩衝液のみの存在下で決定した。チューブへの、25μLの体積での50pM[35S]GTPγSの添加の後、膜を、30℃でさらに60分間インキュベートした。アッセイを、Packardハーベスターを使用したPackard UniFilter GF/Bを介した迅速な濾過によって終結させ、1ml氷冷緩衝液で4回洗浄した。フィルターを40℃で1時間乾燥させた後、40μL Microscint(Packard)をフィルターに添加し、フィルターの放射能を、TopCount NXT(PerkinElmer、Waltham、MA;Alper and Nelson,Eur.J.Pharmacol.1998,343,303~312;Rinken et al,Biochem.Pharmacol.1999,57,155~162)によって決定した。こうして集めたデータを使用して、各化合物についてのPAM EC50値を、主要in vitro活性エンドポイントとして決定した。
第1表には、[35S]GTPγS結合アッセイで測定した本発明の化合物が列挙される。
Figure 2023536197000061
Figure 2023536197000062
成体ラットにおけるフットショック誘導性超音波発声(USV)
ストレスのある条件下では、成体ラットは、様々な薬理学的治療によって低減させることができる、22kHzの超音波を発する(De Vry et al,Eur.J.Pharmacol.1993,249,331~339;Sanchez,Eur.J.Pharmacol.2003,463,133~143)。以前の未公開の実験により、GABA受容体リガンドが、ストレッサーとしての電気的フットショックによって誘導される発声を阻害することもできることが示された。したがって、成体ラットにおけるフットショック誘導性発声パラダイムを使用して、中枢作用性GABA受容体リガンドのin vivo効力を評価した。行動測定を、雄性Wistarラット(200~250g、Toxicoop、HungaryまたはJanvier、France)に対して実施した。ラットを、市販のペレットラット食および水道水への自由なアクセスを備える、温度および光を制御した実験動物ケアユニット(22±2℃、12時間の明/暗サイクル、6:00AMに点灯)中の、上に金網を乗せたプラスチックケージ中に4匹の群で収容した。調査は、Local Ethical Committee of Gedeon Richter Plc.によって承認され、実験手順のための実験動物のケアおよび使用に関するEuropean Directive 2010/63/EUを厳守して実施し、動物の数ならびに彼らの苦痛を最小化するために、全ての試みを行った。超音波の発生を誘発するために、動物に、防音ショッキングチャンバー(Experimetria、40×40×80cm)中での30秒間の馴化期間の後にフットショックを与えた(6回のショック、1秒、各々0.8mA、ショック間の間隔10秒)。調査化合物を、ショックを与える1時間前に、固体分散製剤中、または蒸留水中のTween80懸濁物中10mg/kgの用量で経口投与した。発声を、Metris Sonotrackシステムを用いて10分間、最後のフットショックの直後に測定し、発声の総回数を記録した。並行ビヒクル治療した動物の発声を、対照値とみなし、阻害パーセントを各化合物について計算した。
第2表には、USVアッセイで測定した本発明の化合物が列挙される。
Figure 2023536197000063
自閉症スペクトラム障害(ASD)の出生前バルプロエートモデル
出生前バルプロエートモデルは、優れた構成および表面的妥当性を有し、したがって、ASDの広く受容された疾患モデルである(Christensen et al,JAMA 2013,309,1696~1703;Roullet et al,Neurotox.Teratol.2013,36,45~56)。この方法では、適時交配雌性Wistarラット(Harlan UK)に、妊娠12.5日目に、単一用量のバルプロ酸(VPA、600mg/kg、i.p.)を投与した。雄性子孫を、出生の59日後の試験の時点まで、標準的な実験室条件に従って収容した。動物を、従来のケージ中に4匹の群で収容し、食料および水を自由に利用可能にして、標準的な12時間の明/暗サイクル(07.30~19.30)で22~24℃で維持した。調査薬物治療の後、子孫を、出生の59日後に、社会的選好アッセイにおいて行動面から試験した。社会的選好試験は、げっ歯類における自閉症的行動を評価するための高度に受容されたアッセイである(Nadler et al,Genes Brain Behav.2007,3,303~314;Bambini-Junior et al,Brain Res.2011,1408,8~16)。簡潔に述べると、このアッセイでは、試験動物に、穴あき隔壁によって分離された同種、または標的同種はいないが類似の領域を調査させる。自閉症動物(例えば、出生前にバルプロエートに曝露させたラット)は、試験期間の間に、社会的調査にほとんど時間を費やさない。
本発明者らは、予想外に、本発明の実施例が、ASDのコア症状を再現する本発明の前臨床疾患モデルにおいて、大きな行動的利益をもたらしたことを見出した。したがって、本発明者らは、これらの化合物が、ヒトにおけるASDのコア症状に対する治療可能性を持ち得ることを示した。
本発明は、以下の実施例においてさらに定義される。実施例は例示のみとして提供されていることを理解すべきである。上記議論および実施例から、当業者は、本発明の本質的な特徴を確定することができ、その精神および範囲から逸脱することなしに、本発明を様々な使用および条件に適応させるための様々な変化および改変を行うことができる。結果として、本発明は、以下で本明細書に示される例示的な実施例によっては限定されず、本明細書に添付される特許請求の範囲によって定義される。
一般に、式(I)の化合物は、当業者の一般的な知識に従って、および/または以下の実施例および/または中間体のセクションに示される方法を使用して、調製され得る。溶媒、温度、圧力、および他の反応条件は、当業者によって容易に選択され得る。出発材料は、市販されている、および/または当業者によって容易に調製される。
本発明はここで、以下の非限定的な実施例によって例示される。
中間体1
Figure 2023536197000064
(2S,5R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
a) (2R)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-1-オール
窒素下で、60mlメタノール中6.00g(80mmol)(R)-2-アミノ-1-プロパノールの溶液に、10.3g(75.9mmol)4-メトキシベンズアルデヒドを添加した。添加後、混合物をRTで3時間攪拌し、次いで、3.02g(80mmol)NaBHを、0℃で一部ずつ添加した。得られた混合物をRTまで温め、この温度で18時間攪拌した。
反応混合物を、70ml蒸留水の緩徐な添加によって0℃でクエンチした。メタノールを蒸発させ、得られた混合物を、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、13.77g(88%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 196.2[MH
b) [(2S,5R)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノール
上で得られた(2R)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-1-オールを、100mlトルエン中に懸濁し、3.98g(43mmol)(R)-エピクロロヒドリンを添加し、その後、4.58g(43mmol)LiClOを添加した。反応混合物をRTで18時間攪拌し、次いで、30mlナトリウムメトキシド溶液を添加した(CHOH中25wt%)。反応混合物をRTで18時間攪拌した。100ml飽和水性NHClを添加し、その後、30ml蒸留水を添加した。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、シクロヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、4.01g(52%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 252.2[MH
c) (2S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
上で得られた[(2S,5R)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノールを、100mlエタノール中に溶解させ、500mg 10%Pd/Cおよび5.22g(23.9mmol)BOCOの存在下で、RTで2日間、10バールで水素化した。反応混合物を、Celiteを介して濾過し、真空中で濃縮し、シクロヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1.55g(42%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 232.2[MH
d) (2S,5R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
上で得られた(2S,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルを、50mlジクロロメタンおよび25ml蒸留水中に溶解させた。反応混合物に、210mg(1.34mmol)TEMPOおよび4.97g(15.4mmol)(ジアセトキシヨード)ベンゼンを0℃で添加した。得られた混合物をRTまで温め、この温度で18時間攪拌した。反応を、10mlメタノールの添加によってクエンチした。混合物を、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサンで粉砕し、濾過して、1.02g(62%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 246.1[MH
中間体2
Figure 2023536197000065
(2R,5R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
a) [(2R,5R)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2R)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-1-オールおよび(S)-エピクロロヒドリンから調製される。
b) (2R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、[(2R,5R)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
c) (2R,5R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2R,5R)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体3
Figure 2023536197000066
(2R,5S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
a) (2S)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-1-オール
表題化合物は、中間体1aに記載される方法に従って、(S)-2-アミノ-1-プロパノールから調製される。
b) [(2R,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2S)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-1-オールおよび(S)-エピクロロヒドリンから調製される。
c) (2R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、tert-ブチル[(2R,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
d) (2R,5S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体4
Figure 2023536197000067
(2S,5S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
a) [(2S,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2S)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-1-オールおよび(R)-エピクロロヒドリンから調製される。
b) (2S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、[(2S,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
c) (2R,5R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体5
Figure 2023536197000068
(2S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5,5-ジメチルモルホリン-2-カルボン酸
a) 2-(ベンジルアミノ)-2-メチルプロパン-1-オール
表題化合物は、中間体1aに記載される方法に従って、2-アミノ-2-メチルプロパン-1-オールから調製される。
b) [(2S)-4-ベンジル-5,5-ジメチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、2-(ベンジルアミノ)-2-メチルプロパン-1-オールおよび(R)-エピクロロヒドリンから調製される。
c) (2S)-2-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、tert-ブチル[(2S)-4-ベンジル-5,5-ジメチルモルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
e) (2S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5,5-ジメチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2S)-2-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体6
Figure 2023536197000069
(2R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5,5-ジメチルモルホリン-2-カルボン酸
a) [(2R)-4-ベンジル-5,5-ジメチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、2-(ベンジルアミノ)-2-メチルプロパン-1-オールおよび(S)-エピクロロヒドリンから調製される。
b) (2R)-2-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、tert-ブチル[(2R)-4-ベンジル-5,5-ジメチルモルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
c) (2R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5,5-ジメチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2R)-2-(ヒドロキシメチル)-5,5-ジメチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体7
Figure 2023536197000070
(2R,6R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-6-メチルモルホリン-2-カルボン酸
a) (2R)-1-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-2-オール
表題化合物は、中間体1aに記載される方法に従って、(R)-1-アミノ-2-プロパノールから調製される。
b) [(2R,6R)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2R)-1-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-2-オールおよび(S)-エピクロロヒドリンから調製される。
c) (2R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、tert-ブチル[(2R,6R)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノールメタノールから調製される。
d) (2R,6R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-6-メチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2R,6R)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体8
Figure 2023536197000071
(2S,6S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-6-メチルモルホリン-2-カルボン酸
a) (2S)-1-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-2-オール
表題化合物は、中間体1aに記載される方法に従って、(S)-1-アミノ-2-プロパノールから調製される。
b) [(2S,6S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2S)-1-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-2-オールおよび(R)-エピクロロヒドリンから調製される。
c) (2S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、tert-ブチル[(2S,6S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノールメタノールから調製される。
d) (2S,6S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-6-メチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2S,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体9
Figure 2023536197000072
(2R,6S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-6-メチルモルホリン-2-カルボン酸
a) [(2R,6S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2S)-1-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-2-オールおよび(S)-エピクロロヒドリンから調製される。
b) (2R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、[(2R,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-6-メチルモルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
c) (2R,6S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-6-メチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2R,6S)-2-(ヒドロキシメチル)-6-メチルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体10
Figure 2023536197000073
(2R,5S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-2-カルボン酸
a) (2S)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}-3-メチルブタン-1-オール
表題化合物は、中間体1aに記載される方法に従って、(S)-2-アミノ-3-メチル-1-ブタノールから調製される。
b) [(2R,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2S)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}-3-メチルブタン-1-オールおよび(S)-エピクロロヒドリンから調製される。
c) (2R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、[(2R,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
d) (2R,5S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2R,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体11
Figure 2023536197000074
(2S,5S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-2-カルボン酸
a) [(2S,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-2-イル]メタノール
表題化合物は、中間体1bに記載される方法に従って、(2S)-2-{[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ}プロパン-1-オールおよび(R)-エピクロロヒドリンから調製される。
b) (2S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
表題化合物は、中間体1cに記載される方法に従って、[(2S,5S)-4-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-メチルモルホリン-2-イル]メタノールから調製される。
c) (2S,5S)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、中間体1dに記載される方法に従って、(2S,5S)-2-(ヒドロキシメチル)-5-(プロパン-2-イル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルから調製される。
中間体12
Figure 2023536197000075
3-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-1-カルボン酸
表題化合物は、Tetrahedron,2010,66,5492~5497に記載される通りに調製される。
中間体13
Figure 2023536197000076
1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5,5-ジフルオロピペリジン-3-カルボン酸
表題化合物は、WO2015/164508に記載される通りに調製される。
中間体14
Figure 2023536197000077
1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5,5-ジフルオロ-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) 5,5-ジフルオロ-3-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチル
窒素下で、50ml乾燥テトラヒドロフラン中2.18g(7.8mmol)5,5-ジフルオロピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチル(WO2015/164508に記載される通りに調製した)の溶液に、テトラヒドロフラン中の1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液8.6mL(8.6mmol)を、(-78)℃~(-65)℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で1時間攪拌し、0.73mL(11.7mmol)のヨードメタンを滴加した。そうして得られた混合物をRTまで温め、この温度で18時間攪拌した。反応混合物を、25ml飽和塩化アンモニウム溶液および10ml蒸留水の添加によってクエンチした。反応混合物を、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、2.22g(97%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 294.1[MH
b) 1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5,5-ジフルオロ-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸
上で得られた5,5-ジフルオロ-3-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸tert-ブチル 1-tert-ブチル 3-メチルを、30mlメタノール中に溶解させた。2M水性水酸化ナトリウム30.3ml(15.1mmol)を0℃で滴加した。得られた混合物をRTまで温め、この温度で18時間攪拌した。反応混合物を、クエン酸を用いて、pH=3に酸性化し、メタノールを蒸発させた。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、2.20g(100%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 280.1[MH
中間体15
Figure 2023536197000078
4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルモルホリン-2-カルボン酸
表題化合物は、WO2011/26917に記載される通りに調製される。
中間体16
Figure 2023536197000079
cis-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) cis-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸塩酸塩
100ml蒸留水中15g(86.6mmol)4-メチルピリジン-3-カルボン酸塩酸塩の溶液を、1.5g PtO×HOの存在下で、RTで12時間、10バールで水素化した。混合物を、Celiteを介して濾過し、真空中で濃縮して、16.6g(100%)の表題化合物を得た。
b) cis-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
33.29g(185.3mmol)のcis-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸を、300ml蒸留水および200mlテトラヒドロフラン中に溶解させた。0℃で、39.3g(371mmol)NaCOを添加し、その後、100mlテトラヒドロフラン中に溶解させた40.4g(185mmol)BOCOを添加した。得られた混合物をRTまで温め、この温度で18時間攪拌した。反応混合物を、クエン酸を用いて、pH=3に酸性化した。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、29.40g(65%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 243.2[MH
中間体17
Figure 2023536197000080
trans-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) cis-4-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチル
6mlジメチルホルムアミド中1.22g(5mmol)cis-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸(中間体15)の溶液に、6.52g(20mmol)CsCOおよび2.5ml(40mmol)ヨードメタンを添加した。得られた混合物をRTで18時間攪拌した。50ml蒸留水を添加した。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、1.29g(100%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 258.2[MH
b) trans-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
窒素下で、25ml乾燥テトラヒドロフラン中0.76g(3mmol)cis-4-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチルの溶液に、テトラヒドロフラン中の1M tert-ブトキシカリウム溶液10mL(10mmol)を、(-78)℃~(-65)℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で2時間攪拌し、8mL蒸留水、8mlメタノール、10M水性水酸化ナトリウム5ml(50mmol)を滴加した。反応混合物をRTまで温め、2時間攪拌した。反応混合物を、クエン酸を用いて、pH=3に酸性化し、メタノールを蒸発させた。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチル中に溶解させ、エタノール性アンモニアを添加した。沈殿した結晶を濾過し、10%クエン酸溶液と酢酸エチルとの間で分配した。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、0.59g(82%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 244.1[MH
中間体18
Figure 2023536197000081
1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-エチルピペリジン-3-カルボン酸
a) 4-エチルピペリジン-3-カルボン酸塩酸塩
表題化合物は、中間体16aに記載される方法に従って、4-エチルピリジン-3-カルボン酸から調製される。
b) 1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-エチルピペリジン-3-カルボン酸
表題化合物は、中間体16bに記載される方法に従って、4-エチルピペリジン-3-カルボン酸塩酸塩から調製される。
中間体19
Figure 2023536197000082
(3S)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) (3S)-3-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチル
100mlジクロロメタン中7.1g(34.2mmol)(3S)-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸エチル塩酸塩(WO2018/167631に記載される通りに調製した)の懸濁物に、10.5ml(75.2mmol)トリエチルアミンおよび8.21g(37.6mmol)BOCOを0℃で添加した。得られた混合物をRTまで温め、3時間攪拌した。反応混合物を、蒸留水、10%クエン酸溶液、ブラインで洗浄し、真空中で濃縮して、9.68g(104%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 272.2[MH
b) (3S)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸
上で得られた(3S)-3-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチルを、200mlエタノール中に溶解させ、4M水性水酸化ナトリウム65ml(300mmol)を0℃で滴加した。反応混合物をRTまで温め、18時間攪拌した。反応混合物を、クエン酸を用いて、pH=3に酸性化し、エタノールを蒸発させた。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、8.0g(96%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 244.1[MH
中間体20
Figure 2023536197000083
(3R)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) (3R)-3-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチル
表題化合物は、中間体19aに記載される方法に従って、(3R)-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸塩酸塩(WO2018/167631に記載される通りに調製される)から調製される。
b) (3R)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-3-メチルピペリジン-3-カルボン酸
表題化合物は、中間体19aに記載される方法に従って、(3R)-3-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチルから調製される。
中間体21
Figure 2023536197000084
1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4,4-ジメチルピペリジン-3-カルボン酸
a) 1-ベンジル-4,4-ジメチルピペリジン-3-カルボン酸メチル
窒素下で、22ml乾燥テトラヒドロフラン中2.20g(8mmol)1-ベンジル-4,4-ジメチル-6-オキソピペリジン-3-カルボン酸メチル(J.Org.Chem.2005,70,3957~3962.に記載される通りに調製した)の溶液に、-15℃で、0.92g(24.4mmol)NaBHおよび3.96ml三フッ化ホウ素ジエチルエーテルを滴加した。反応混合物をRTまで温め、3時間攪拌した。15ml蒸留水を添加し、反応混合物を、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、1.87g(89%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 262.2[MH
b) 4,4-ジメチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチル
上で得られた1-ベンジル-4,4-ジメチルピペリジン-3-カルボン酸メチルを、20mlメタノール中に溶解させ、0.4g 10%Pd/Cおよび1.60g(7.1mmol)BOCOの存在下で、RTで18時間、10バールで水素化した。反応混合物を、Celiteを介して濾過し、真空中で濃縮し、シクロヘキサン中20%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.89g(47%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 271.2[MH
c) 1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4,4-ジメチルピペリジン-3-カルボン酸
15ml乾燥テトラヒドロフラン中0.48g(1.9mmol)4,4-ジメチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチルの溶液に、0.49g(3.7mmol)カリウムトリメチルシラノラートを添加し、反応混合物を1時間還流した。蒸留水を添加し、反応混合物を、酢酸を用いて、pH=4に酸性化した。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、0.39g(85%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 258.2[MH
中間体22
Figure 2023536197000085
cis-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) cis-2-メチルピペリジン-3-カルボン酸エチル
40ml蒸留水中4.27g(25.8mmol)2-メチルピリジン-3-カルボン酸エチルの溶液を、0.3g PtO×HOの存在下で、RTで12時間、10バールで水素化した。混合物を、Celiteを介して濾過し、真空中で濃縮して、3.94g(89%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 172.1[MH
b) cis-2-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチル
上で得られたcis-2-メチルピペリジン-3-カルボン酸エチルを、20ml蒸留水および40mlテトラヒドロフラン中に溶解させた。2.00g(23.8mmol)NaHCOおよび5.00g(22.9mmol)BOCOを、0℃で添加した。反応混合物をRTまで温め、3時間攪拌した。30ml蒸留水を添加した。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、3.57g(57%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 272.2[MH
c) cis-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルピペリジン-3-カルボン酸
上で得られたcis-2-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチルを、50mlエタノール中に溶解させた。6M水性水酸化ナトリウム10ml(60mmol)を0℃で滴加した。得られた混合物をRTまで温め、この温度で18時間攪拌した。反応混合物を、1M HCl溶液を用いて、pH=3に酸性化し、エタノールを蒸発させた。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、2.81g(88%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 244.1[MH
中間体23
Figure 2023536197000086
1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) 2-メチルピペリジン-3-カルボン酸エチル
窒素下で、50mlエタノール中23.00g(160.63mmol)cis-2-メチルピペリジン-3-カルボン酸エチル(中間体22a)の溶液に、50mlエタノール中に溶解させた2.00g(87mmol)ナトリウムを添加した。反応混合物を16時間還流した。混合物を真空中で濃縮して、表題化合物を油として得る。粗製生成物を次の工程で使用する。
b) 2-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチル
上で得られた2-メチルピペリジン-3-カルボン酸エチルを、200mlテトラヒドロフランおよび200ml蒸留水中に溶解させ、13.00g(60mmol)BOCOを添加した。反応混合物をRTで16時間攪拌した。反応混合物を、1M HCl溶液を用いて、pH=3に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中33%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲル上でのクロマトグラフィーに供し、次いで、ジクロロメタンで再度溶出させて、2.3g(16%)の表題化合物を得た。
c) 1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルピペリジン-3-カルボン酸
表題化合物は、中間体22cに記載される方法に従って、2-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチルから調製される。
中間体24
Figure 2023536197000087
(3S,4R)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) (3S,4R)-4-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチル
表題化合物は、中間体22bに記載される方法に従って、(3S,4R)-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸メチル(US2010/0093706に記載される通りに調製される)から調製される。
b) (3S,4R)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
表題化合物は、中間体22cに記載される方法に従って、(3S,4R)-4-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸メチル 1-tert-ブチル 3-メチルから調製される。
中間体25
Figure 2023536197000088
(3R,4S)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) (3R,4S)-4-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-メチル
表題化合物は、中間体22bに記載される方法に従って、(3R,4S)-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸メチル(US2010/0093706に記載される通りに調製される)から調製される。
b) (3R,4S)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-4-メチルピペリジン-3-カルボン酸
表題化合物は、中間体22cに記載される方法に従って、(3R,4S)-4-メチルピペリジン-1,3-ジカルボン酸メチル 1-tert-ブチル 3-メチルから調製される。
中間体26
Figure 2023536197000089
cis-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルピペリジン-3-カルボン酸
a) cis-5-メチルピペリジン-3-カルボン酸
20ml酢酸中1.00g(7.3mmol)5-メチルピリジン-3-カルボン酸の溶液を、0.2g PtO×HOの存在下で、RTで12時間、10バールで水素化した。混合物を、Celiteを介して濾過し、真空中で濃縮して、1.00g(96%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 144.1[MH
b) cis-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-5-メチルピペリジン-3-カルボン酸
上で得られたcis-5-メチルピペリジン-3-カルボン酸を、10ml蒸留水および10mlテトラヒドロフラン中に溶解させた。1.52g(7mmol)BOCOを、0℃で添加した。反応混合物をRTまで温め、3時間攪拌した。30ml蒸留水を添加した。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、0.45g(25%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 244.1[MH
中間体27
Figure 2023536197000090
1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-3-(フルオロメチル)ピペリジン-3-カルボン酸
a) 3-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチル
表題化合物は、中間体14aに記載される方法に従って、ピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチルおよびパラホルムアルデヒドから調製される。
b) 3-{[(1,1,2-トリフルオロエタンスルホニル)オキシ]メチル}ピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチル
窒素下で、5mlのジクロロメタン中0.296g(1.03mmol)3-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-3-カルボン酸エチルおよび0.120ml(1.48mmol)ピリジンの攪拌溶液に、0.230ml(1.48mmol)トリフルオロメタンスルホン酸無水物を、(-78)℃~(-65)℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で5分間攪拌し、室温まで温め、この温度で18時間攪拌した。反応混合物を、1M塩酸溶液の添加によってクエンチした。反応混合物を、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を、蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物を油として得た。粗製生成物を次の工程で使用する。
c) 3-(フルオロメチル)ピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチル
上で得られた3-{[(1,1,2-トリフルオロエタンスルホニル)オキシ]メチル}ピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチルを、4mlテトラヒドロフラン中に溶解させ、テトラヒドロフラン中の1Mフッ化テトラブチルアンモニウム1.25ml(1.25mmol)を添加した。反応混合物を、室温で1時間攪拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中33%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲル上でのクロマトグラフィーに供して、0.121g(40%)の表題化合物を得た。
d) 1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-3-(フルオロメチル)ピペリジン-3-カルボン酸
表題化合物は、中間体22cに記載される方法に従って、3-(フルオロメチル)ピペリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチル 3-エチルから調製される。
中間体28
Figure 2023536197000091
3-(3-オキソブタノイル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
30ml乾燥テトラヒドロフラン中5.00g(21.8mmol)1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]ピペリジン-3-カルボン酸の溶液に、3.89g(24mmol)CDIを0℃で添加し、反応混合物をRTまで温め、2時間攪拌した。別のフラスコ中で、窒素下で、30ml乾燥テトラヒドロフラン中、テトラヒドロフラン/ヘプタン/エチルベンゼン中の2Mリチウムジイソプロピルアミドの溶液24ml(48mmol)に、3.2ml(43.6mmol)アセトンを、(-78)℃~(-65)℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で1時間攪拌し、活性化された酸の溶液を、(-78)℃~(-65)℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で10分間攪拌し、10%クエン酸の添加によってクエンチした。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ジクロロメタンで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2.28g(39%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 270.2[MH
第3表の化合物を、中間体28に記載される方法に従って、適切なカルボン酸およびアセトンから調製した。
Figure 2023536197000092
Figure 2023536197000093
Figure 2023536197000094
Figure 2023536197000095
Figure 2023536197000096
中間体47
Figure 2023536197000097
(3R)-3-(2-メチル-3-オキソブタノイル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
20mlアセトン中0.80g(2.97mmol)(3R)-3-(3-オキソブタノイル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体29)の溶液に、0.56ml(8.91mmol)ヨードメタンおよび1.23g(8.91mmol)KCOを添加した。反応混合物を3時間還流した。反応混合物をRTまで冷まし、アセトンを蒸発させ、残渣を、蒸留水と酢酸エチルとの間で分配した。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、0.70g(83%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 284.2[MH
第4表の化合物を、中間体47に記載される方法に従って、適切なジケトンおよびヨードアルカンから調製した。
Figure 2023536197000098
Figure 2023536197000099
Figure 2023536197000100
Figure 2023536197000101
中間体63
Figure 2023536197000102
(2R)-2-(ブタ-2-イノイル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
a) (2R)-2-[メトキシ(メチル)カルバモイル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
窒素下で、10mlジメチルホルムアミド中1.00g(4.32mmol)(2R)-4-[(tert-ブトキシ)カルボニル]モルホリン-2-カルボン酸の溶液に、1.27g(13mmol)N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩、3.77ml(21.6mmol)N,N-ジイソプロピルエチルアミン、1.8g(4.76mmol)HBTU、0.73g(4.76mmol)HOBtOを0℃で添加した。反応混合物をRTまで温め、16時間攪拌した。蒸留水を添加し、混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、1M HCl溶液、1M NaOH溶液、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、1.00g(84%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 275.2[MH
b) (2R)-2-(ブタ-2-イノイル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
窒素下で、上で得られた(2R)-2-[メトキシ(メチル)カルバモイル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルを、20ml乾燥テトラヒドロフラン中に溶解させ、テトラヒドロフラン中の0.5M 1-プロピニルマグネシウムブロミド11ml(5.5mmol)を0℃で滴加した。反応混合物を0℃で20分間攪拌し、10ml飽和NHCl溶液および5ml蒸留水の添加によってクエンチした。混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、0.83g(90%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 254.1[MH
第5表の化合物を、中間体63に記載される方法に従って、適切なワインレブアミドおよび1-プロピニルマグネシウムブロミドから調製した。
Figure 2023536197000103
Figure 2023536197000104
Figure 2023536197000105
Figure 2023536197000106
中間体82
Figure 2023536197000107
3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン
a) trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル
150mlメタノール中10g(51mmol)trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸の溶液に、10ml(137mmol)塩化チオニルを-10℃で滴加した。添加後、混合物を室温まで温め、この温度で16時間攪拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチルと水との間で分配した。合わせた有機層を、NaHCO溶液および水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、8.96g(84%)の表題化合物を得た。GC-MS(EI)m/z 211.2[MH
b) 3-オキソ-3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]プロパンニトリル
窒素下で、260ml乾燥テトラヒドロフラン中9.1ml(174mmol)アセトニトリルの混合物に、n-ヘキサン中の2.5M n-ブチルリチウム溶液51ml(127mmol)を、(-78)℃~(-65)℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で1時間攪拌し、8.96g(42.6mmol)trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチルを滴加した。そうして得られた混合物を室温まで温め、この温度で1時間攪拌した。反応混合物を、150mLの飽和塩化アンモニウム溶液の添加によってクエンチした。テトラヒドロフランを蒸発させ、混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を次の工程で使用する。
c) 3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン
上で得られた3-オキソ-3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]プロパンニトリルを、187mlのエタノール中に溶解させ、4.4ml(167mmol)のヒドラジン一水和物を添加した。不活性ガス雰囲気下で、反応混合物を16時間還流した。溶媒を真空中で除去し、乾燥トルエンを残渣から数回蒸発させて、11.15gの表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 234.2[MH
中間体83
Figure 2023536197000108
4-フルオロ-3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン
a) trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-カルボニルクロリド
5g(25.5mmol)trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸、100mlジクロロメタン、5ml(68.5mmol)塩化チオニルおよび0.1mlジメチルホルムアミド(dimethyformamide)の混合物を、6時間還流した。反応混合物を真空中で濃縮し、乾燥テトラヒドロフランを残渣から数回蒸発させた。粗製生成物を次の工程で使用する。
b) 2-フルオロ-3-オキソ-3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]プロパンニトリル
不活性ガス雰囲気下で、50ml乾燥テトラヒドロフラン中上で得られたtrans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-カルボニルクロリドおよび1.5ml(26.96mmol)フルオロアセトニトリルの溶液に、50ml(50mmol)1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを-78℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で1時間攪拌し、次いで、混合物を室温まで温め、200mlの水中に注いだ。混合物のpHを、1M塩酸の添加によって2に調整した。混合物を、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を次の工程で使用する。
c) 4-フルオロ-3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン
上で得られた2-フルオロ-3-オキソ-3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]プロパンニトリルを、65mlのエタノール中に溶解させ、4.4ml(77mmol)のヒドラジン一水和物を添加した。不活性ガス雰囲気下で、反応混合物を16時間還流した。溶媒を真空中で除去し、表題化合物を油として得た。LC-MS(ESI)m/z 252.2[MH
中間体84
Figure 2023536197000109
3-(trans-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-5-アミン
a) trans-4-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸メチル
表題化合物は、中間体82aに記載される方法に従って、trans-4-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸から調製される。
b) 3-オキソ-3-(trans-4-メチルシクロヘキシル)プロパンニトリル
表題化合物は、中間体82bに記載される方法に従って、trans-4-メチルシクロヘキサン-1-カルボン酸メチルから調製される。
c) 3-(trans-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-5-アミン
表題化合物は、中間体82cに記載される方法に従って、3-オキソ-3-(trans-4-メチルシクロヘキシル)プロパンニトリルから調製される。
中間体85
Figure 2023536197000110
3-[(trans-4-tert-ブチルシクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン
a) trans-4-tert-ブチルシクロヘキサン-1-カルボン酸メチル
表題化合物は、中間体82aに記載される方法に従って、trans-4-tert-ブチルシクロヘキサン-1-カルボン酸から調製される。
b) 3-オキソ-3-(trans-4-tert-ブチルシクロヘキシル)プロパンニトリル
表題化合物は、中間体82bに記載される方法に従って、trans-4-tert-ブチルシクロヘキサン-1-カルボン酸メチルから調製される。
c) 3-(trans-4-tert-ブチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-5-アミン
表題化合物は、中間体82cに記載される方法に従って、3-オキソ-3-(trans-4-tert-ブチルシクロヘキシル)プロパンニトリルから調製される。
中間体86
Figure 2023536197000111
3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-1H-ピラゾール-5-アミン
表題化合物は、WO2018/167629に記載される通りに調製される。
中間体87
Figure 2023536197000112
7-クロロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン
a) 5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール
30mlトルエン中0.50g(2.14mmol)3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン(中間体82)の溶液に、0.30ml(2.37mmol)アセト酢酸エチルおよび触媒量のp-トルエンスルホン酸一水和物を添加した。反応混合物を16時間還流し、RTまで温めた。沈殿した結晶を濾過して、0.51g(79%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 300.1[MH
b) 7-クロロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン
上で得られた5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オールを、10mlトルエン中に懸濁し、0.59ml(3.40mmol)N,N-ジイソプロピルエチルアミンおよび0.80ml(8.50mmol)塩化ホスホリルを添加した。反応混合物を2時間還流し、次いで、氷の添加によってクエンチした。反応混合物を、飽和NaHCO溶液の添加によって中和した。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、0.53g(99%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 318.1[MH
経路c)
中間体88
Figure 2023536197000113
3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
25mlトルエン中0.81g(3mmol)3-(3-オキソブタノイル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体28)の溶液に、0.50g(2.14mmol)3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン(中間体82)および0.02g(0.1mmol)p-トルエンスルホン酸一水和物を添加した。反応混合物を16時間還流し、溶媒を蒸発させた。残渣を、シクロヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.26g(26%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 467.2[MH
経路d)
中間体89
Figure 2023536197000114
(2R)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
10mlエタノール中0.83g(3.28mmol)(2R)-2-(ブタ-2-イノイル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(中間体63)の溶液に、0.27ml(3.28mmol)ピロリジンを添加した。反応混合物をRTで30分間攪拌し、0.77g(3.28mmol)3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン(中間体82)および1.5ml酢酸を添加した。反応混合物を60℃で4時間攪拌し、溶媒を蒸発させた。残渣を、シクロヘキサン中0~50%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1.45g(95%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 469.2[MH
中間体90
Figure 2023536197000115
2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-1,1-ジオキソ-1λ -チオモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
30ml乾燥テトラヒドロフラン中1.12g(4.75mmol)1,1-ジオキソ-1λ-チオモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(EP1140904に記載される通りに調製した)の溶液に、テトラヒドロフラン中の1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液4.8mL(4.8mmol)を、(-78)℃~(-65)℃で滴加した。添加後、混合物を、-78℃で1時間攪拌し、1.26g(3.96mmol)7-クロロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(中間体(Intermiediate)87)を添加した。そうして得られた混合物をRTまで温め、この温度で18時間攪拌した。反応混合物を、20ml飽和塩化アンモニウム溶液および10ml蒸留水の添加によってクエンチした。反応混合物を、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、シクロヘキサン中0~35%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.63g(31%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 517.2[MH
中間体91~155は、上記される中間体と類似の方法を使用して調製し、以下の第6表に例示される。
Figure 2023536197000116
Figure 2023536197000117
Figure 2023536197000118
Figure 2023536197000119
Figure 2023536197000120
Figure 2023536197000121
Figure 2023536197000122
Figure 2023536197000123
Figure 2023536197000124
Figure 2023536197000125
Figure 2023536197000126
Figure 2023536197000127
Figure 2023536197000128
Figure 2023536197000129
Figure 2023536197000130
中間体156
Figure 2023536197000131
3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン
20mlジクロロメタン中1.00g(2.14mmol)3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体88)の溶液に、3.3ml(42.8mmol)トリフルオロ酢酸を0℃で滴加した。反応混合物をRTまで温め、16時間攪拌した。10ml蒸留水を添加し、pHを、2M水性水酸化ナトリウムの添加によって10に調整した。混合物を、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、0.70g(89%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 367.2[MH
中間体157~221は、上記される中間体と類似の方法を使用して調製し、以下の第7表に例示される。
Figure 2023536197000132
Figure 2023536197000133
Figure 2023536197000134
Figure 2023536197000135
Figure 2023536197000136
Figure 2023536197000137
Figure 2023536197000138
Figure 2023536197000139
Figure 2023536197000140
Figure 2023536197000141
Figure 2023536197000142
Figure 2023536197000143
Figure 2023536197000144
中間体224
Figure 2023536197000145
2-[(3R)-3-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル]酢酸メチル
2mlトルエン中0.07g(0.18mmol)(3R)-3-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体167)の溶液に、0.03ml(0.28mmol)ブロモ酢酸メチルおよび0.1ml(0.57mmol)N,N-ジイソプロピルエチルアミンを添加した。反応混合物をRTで16時間攪拌し、トルエンで希釈した。混合物を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ジクロロメタン中5%のアセトンで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.06g(80%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 453.2[MH
中間体225
Figure 2023536197000146
N-[(2S)-1-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル]-3-ヒドロキシ-1-オキソプロパン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル
窒素下で、10mlジメチルホルムアミド中0.17g(0.45mmol)(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体158)の溶液に、0.09g(0.46mmol)Boc-Ser-OH、0.08g(0.54mmol)1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、0.2ml(1.12mmol)N,N-ジイソプロピルエチルアミンおよび0.1g(0.54mmol)EDCを0℃で添加した。反応混合物をRTまで温め、16時間攪拌した。反応混合物を、蒸留水で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中4%のメタノールで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.12g(46%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 568.3[MH
中間体225~226は、上記される中間体と類似の方法を使用して調製し、以下の第8表に例示される。
Figure 2023536197000147
実施例1
Figure 2023536197000148
1-(3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン
15mlジクロロメタン中0.18g(0.47mmol)3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体156)の溶液に、0.1ml(0.7mmol)トリエチルアミンおよび0.04ml(0.56mmol)塩化アセチルを添加した。反応混合物をRTで2時間攪拌し、蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.17g(85%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 409.2[MH
実施例2および実施例3
Figure 2023536197000149
1-[(3S,4S)-3-{3-フルオロ-5-メチル-2-[(trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-4-メチルピペリジン-1-イル]エタン-1-オン
および
1-[(3R,4R)-3-{3-フルオロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-4-メチルピペリジン-1-イル]エタン-1-オン
ラセミ形態の表題化合物(実施例158)を、実施例1に記載される方法に従って、cis-3-{3-フルオロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-4-メチルピペリジン(中間体159)から調製した。LC-MS(ESI)m/z441.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Lux i-Amylose-1 5μm 250×21.2mm;F=21.34ml/分;溶離剤:A:n-ヘプタン B:2-プロパノール;アイソクラチック5%B t=25℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T13.625、実施例2)、およびエナンチオマーB(T20.089、実施例3)を得た。それらの絶対配置は決定しない。
実施例4および実施例5
Figure 2023536197000150
(3R,4S)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸メチル
および
(3S,4R)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸メチル
ラセミ形態の表題化合物(実施例159)を、実施例1に記載される方法に従って、trans-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体171)およびクロロギ酸メチルから調製した。LC-MS(ESI)m/z 439.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Lux i-Amylose-1 5μm 150×21.1mm;F=10ml/分;溶離剤:A:水 B:2-プロパノール;アイソクラチック55%B t=40℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T18.886、実施例4)、およびエナンチオマーB(T24.444、実施例5)を得た。それらの絶対配置を、VCD分光法を用いて決定した。実施例4は(3R,4S)であり、実施例5は(3S,4R)である。
実施例6および実施例7
Figure 2023536197000151
(3S,4S)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸メチル
および
(3R,4R)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸メチル
ラセミ形態の表題化合物(実施例76)を、実施例1に記載される方法に従って、cis-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体180)およびクロロギ酸メチルから調製した。LC-MS(ESI)m/z 439.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Lux i-Amylose-1 5μm 150×21.1mm;F=10ml/分;溶離剤:A:水 B:2-プロパノール;アイソクラチック55%B t=40℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T18.886、実施例6)、およびエナンチオマーB(T29.748、実施例7)を得た。それらの絶対配置は決定しない。
実施例8および実施例9
Figure 2023536197000152
(3S,4S)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルバルデヒド
および
(3R,4R)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルバルデヒド
ラセミ形態の表題化合物(実施例160)を、実施例22に記載される方法に従って、cis-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体180)およびギ酸から調製した。LC-MS(ESI)m/z 409.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Chiral Pak IG 20μm 200×50mm;F=50ml/分;溶離剤:A:n-ヘプタン B:ジクロロメタン;アイソクラチック50%B t=25℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T27、実施例8)、およびエナンチオマーB(T51、実施例9)を得た。それらの絶対配置は決定しない。
実施例10および実施例11
Figure 2023536197000153
(2S)-5,5-ジメチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルバルデヒド
および
(2R)-5,5-ジメチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルバルデヒド
エナンチオマー濃縮された形態の表題化合物を、実施例22に記載される方法に従って、(2S)-5,5-ジメチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリンまたは(2R)-5,5-ジメチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン(中間体200または中間体201)およびギ酸から調製した。LC-MS(ESI)m/z 425.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Reprosil Chiral MIX 5μm 150×20mm;F=20ml/分;溶離剤:A:水 B:アセトニトリル;アイソクラチック50%B t=40℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T12.783、実施例10)、およびエナンチオマーB(T15.088、実施例11)を得た。
実施例12
Figure 2023536197000154
(2S)-5,5-ジメチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルボン酸メチル
エナンチオマー濃縮された形態の表題化合物を、実施例1に記載される方法に従って、(2S)-5,5-ジメチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン(中間体200)およびクロロギ酸メチルから調製した。LC-MS(ESI)m/z 455.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Lux Cellulose-3 5μm 250×21.1mm;F=20ml/分;溶離剤:A:n-ヘプタン B:2-プロパノール;アイソクラチック10%B t=40℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T4.788、実施例12)を得た。
実施例13および実施例14
Figure 2023536197000155
(1S,6R)-1-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-カルボン酸メチル
および
(1R,6S)-1-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-カルボン酸メチル
ラセミ形態の表題化合物を、実施例1に記載される方法に従って、1-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン(中間体206)およびクロロギ酸メチルから調製した。LC-MS(ESI)m/z 437.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Lux Cellulose-3 5μm 250×21.2mm;F=25ml/分;溶離剤:A:水 B:アセトニトリル;アイソクラチック50%B t=40℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T6.811、実施例13)、およびエナンチオマーB(T7.479、実施例14)を得た。それらの絶対配置は決定しない。
実施例15および実施例16
Figure 2023536197000156
(1S,6R)-1-{3-フルオロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-カルボン酸メチル
および
(1R,6S)-1-{3-フルオロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-カルボン酸メチル
ラセミ形態の表題化合物を、実施例1に記載される方法に従って、1-{3-フルオロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン(中間体207)およびクロロギ酸メチルから調製した。LC-MS(ESI)m/z 455.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Lux Cellulose-3 5μm 250×21.2mm;F=25ml/分;溶離剤:A:水 B:アセトニトリル;アイソクラチック50%B t=40℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T8.811、実施例15)、およびエナンチオマーB(T10.414、実施例16)を得た。それらの絶対配置は決定しない。
実施例17
Figure 2023536197000157
2-{5-メチル-2-[(trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-1-オキソ-1λ -チオモルホリン-4-カルボン酸メチル
10ml蒸留水中0.16g(0.73mmol)過ヨウ素酸ナトリウムの溶液に、0.1g(0.23mmol)2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}チオモルホリン-4-カルボン酸メチル(実施例126)、10mlメタノールおよび10mlジオキサンを0℃で添加した。反応混合物をRTまで温め、16時間攪拌した。有機溶媒を蒸発させ、混合物を濾過して、0.07g(66%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 459.2[MH]。
実施例18
Figure 2023536197000158
2-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン-1-イル]アセトニトリル塩酸塩
a) 2-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン-1-イル]アセトニトリル
表題化合物は、中間体224に記載される方法に従って、(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン(中間体170)およびブロモアセトニトリルから調製される。
b) 2-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン-1-イル]アセトニトリル塩酸塩
5mlジエチルエーテル中0.05g(0.12mmol)2-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン-1-イル]アセトニトリルの溶液に、酢酸エチル中の塩酸1mlを添加した。沈殿物を濾過して、0.04g(67%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 434.3[MH]。
実施例19
Figure 2023536197000159
2-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン-1-イル]酢酸塩酸塩
0.5ml蒸留水中0.06g 2-[(3R)-3-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル]酢酸メチル(中間体224)の懸濁物に、0.5ml 37%塩酸を添加した。混合物を16時間還流した。反応混合物を、真空中で濃縮し、ジエチルエーテルで粉砕した。混合物を濾過して、0.04g(73%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 439.2[MH]。
実施例20
Figure 2023536197000160
5-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3,3-ジフルオロ-1-(3-メチルオキセタン-3-カルボニル)ピペリジン
窒素下で、1mlジメチルホルムアミド中0.08g(0.19mmol)5-{5,6-ジメチル-2-[-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3,3-ジフルオロピペリジン(中間体179)の溶液に、0.03g(0.23mmol)3-メチルオキセタン-3-カルボン酸、0.07g(0.19mmol)HBTUおよび0.11ml(0.634mmol)N,N-ジイソプロピルエチルアミンを添加した。反応混合物を16時間攪拌した。反応混合物を蒸留水で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中5%のメタノールで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.05g(50%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 515.2[MH
実施例21
Figure 2023536197000161
(2S)-2-アミノ-1-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル]-3-ヒドロキシプロパン-1-オン
5mlジクロロメタン中0.12g(0.21mmol)N-[(2S)-1-[(3R)-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル]-3-ヒドロキシ-1-オキソプロパン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体225)の溶液に、1ml(10mmol)トリフルオロ酢酸を添加した。反応混合物をRTで16時間攪拌し、pHを、飽和NaHCO溶液の添加によって8に調整した。混合物を、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン中10%のメタノールで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.04g(43%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 468.2[MH
実施例22
Figure 2023536197000162
(3R)-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルバルデヒド
10mlトルエン中0.16g(0.45mmol)(3R)-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体157)の溶液に、0.2ml(53.4mmol)ギ酸を添加した。反応混合物を3時間還流し、蒸発させた。粗製生成物を、シクロヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.14g(78%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 395.2[MH
実施例23
Figure 2023536197000163
(3R)-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボキシミドアミド塩酸塩
1mlジメチルホルムアミド中0.08g(0.2mmol)(3R)-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体157)の溶液に、0.06g(0.4mmol)1-アミジノピラゾール塩酸塩および0.07ml(0.4mmol)N,N-ジイソプロピルエチルアミンを添加した。反応混合物をRTで16時間攪拌し、濾過して、0.09g(97%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 409.3[MH
実施例24
Figure 2023536197000164
(3R)-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-1-(プロパン-2-イル)ピペリジン
5ml 1,2-ジクロロエタン中0.13g(0.34mmol)(3R)-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体157)の溶液に、0.03ml(0.34mmol)アセトン、0.1g(0.48mmol)ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドおよび0.02ml(0.34mmol)酢酸を添加した。反応混合物をRTで16時間攪拌し、1M NaOH溶液で洗浄した。有機層を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.05g(38%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 409.3[MH
実施例25
Figure 2023536197000165
(2R)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-スルホンアミド
15mlジオキサン中0.12g(0.33mmol)(2R)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン(中間体222)の溶液に、0.31g(3.23mmol)スルファミドを添加した。反応混合物を1時間還流し、蒸発させた。粗製生成物を、シクロヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.03g(21%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 448.2[MH
実施例26
Figure 2023536197000166
(2R)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルボキサミド
10mlジクロロメタン中0.12g(0.33mmol)(2R)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン(中間体222)の溶液に、0.1ml(0.72mmol)イソシアン酸トリメチルシリルを添加した。反応混合物をRTで3時間攪拌した。反応混合物を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.06g(48%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 412.2[MH
実施例27
Figure 2023536197000167
3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-1λ -チアン-1,1-ジオン
表題化合物は、中間体89に記載される方法に従って、3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン(中間体82)および3-(ブタ-2-イノイル)-1λ-チアン-1,1-ジオン(中間体73)から調製される。LC-MS(ESI)m/z 416.2[MH
実施例28および実施例29
Figure 2023536197000168
5-メチル-7-[(3R)-オキサン-3-イル]-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン
および
5-メチル-7-[(3S)-オキサン-3-イル]-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン
ラセミ形態の表題化合物(実施例161)を、中間体88に記載される方法に従って、3-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]-1H-ピラゾール-5-アミン(中間体82)および1-(オキサン-3-イル)ブタン-1,3-ジオン(中間体45)から調製した。LC-MS(ESI)m/z 368.2[MH]。AおよびBエナンチオマーを、キラル分取HPLC(Lux i-Amylose-1 5μm 150×21.1mm;F=20ml/分;溶離剤:A:水 B:アセトニトリル;アイソクラチック50%B t=40℃)を使用して分離して、エナンチオマーA(T26.148、実施例28)、およびエナンチオマーB(T30.798、実施例29)を得た。
実施例30
Figure 2023536197000169
4-メチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-3-オン
表題化合物は、中間体90に記載される方法に従って、7-クロロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(中間体87)および4-メチルモルホリン-3-オンから調製される。LC-MS(ESI)m/z 397.2[MH
実施例31
Figure 2023536197000170
(2S)-2-{5-メチル-2-[(trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルボン酸( )メチル
20mlジクロロメタン中0.39g(2.42mmol)カルボニルジイミダゾールの溶液に、0.1ml(2.42mmol)CDODを0℃で添加した。反応混合物をRTで1時間攪拌した。この混合物に、10mlジクロロメタン中に溶解させた0.89g(2.42mmol)(2S)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン(中間体187)を添加した。反応混合物をRTで16時間攪拌した。反応混合物を、蒸留水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶出させるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、0.09g(8%)の表題化合物を得た。LC-MS(ESI)m/z 430.4[MH
実施例32~161は、上記される実施例と類似の方法を使用して調製し、以下の第9表に例示される。
Figure 2023536197000171
Figure 2023536197000172
Figure 2023536197000173
Figure 2023536197000174
Figure 2023536197000175
Figure 2023536197000176
Figure 2023536197000177
Figure 2023536197000178
Figure 2023536197000179
Figure 2023536197000180
Figure 2023536197000181
Figure 2023536197000182
Figure 2023536197000183
Figure 2023536197000184
Figure 2023536197000185
Figure 2023536197000186
Figure 2023536197000187
Figure 2023536197000188
Figure 2023536197000189
Figure 2023536197000190
Figure 2023536197000191
Figure 2023536197000192
Figure 2023536197000193
Figure 2023536197000194
Figure 2023536197000195
Figure 2023536197000196
Figure 2023536197000197
Figure 2023536197000198
Figure 2023536197000199
Figure 2023536197000200
Figure 2023536197000201
医薬組成物の調製
以下の製剤例は、本発明の代表的な医薬組成物を例示する。しかし、本発明は以下の医薬組成物に限定されない。
A)固体経口投薬形態
I.錠剤
活性成分(複数可) 0.01~90%
フィラー 1~99.9%
バインダー 0~20%
崩壊剤 0~20%
滑沢剤 0~10%
他の特定の賦形剤(複数可) 0~50%
II.口腔内崩壊性フィルム
活性成分(複数可) 0.01~90%
フィルム形成剤 1~99.9%
可塑剤 0~40%
他の特定の賦形剤(複数可) 0~50%
B)液体経口投薬形態
III.経口懸濁物
活性成分(複数可) 0.01~50%
液体ビヒクル 10~99.9%
湿潤剤 0~50%
増粘剤 0~50%
緩衝剤 適量
浸透圧剤 0~50%
防腐剤 適量
IV.シロップ
活性成分(複数可) 0.01~50%
溶媒 10~99.9%
糖成分 1~20%
香味剤 0~10%
C)非経口投薬形態
V.静脈内注射
活性成分(複数可) 0.01~50%
溶媒 10~99.9%
共溶媒 0~99.9%
浸透圧剤 0~50%
緩衝剤 適量
D)他の投薬形態
VI.坐剤
活性成分(複数可) 0.01~50%
坐剤基剤 1~99.9%
表面活性剤 0~20%
滑沢剤 0~20%
防腐剤 適量
VII.点眼薬
活性成分(複数可) 0.01~50%
水 0~99.9%
溶媒 0~99.9%
浸透圧剤 0~20%
粘度増強剤 0~20%
緩衝剤 適量
防腐剤 適量

Claims (14)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2023536197000202
    (式(I)中、
    は、C~Cアルキルまたはハロ-C~Cアルキルによって置換されたフェニル-またはシクロヘキシル基を示し;
    は、Hまたはハロゲンを示し;
    は、HまたはC~Cアルキルを示し;
    は、H;C~Cアルキルまたはハロ-C~Cアルキルを示し;
    およびRは、各々独立してH;C~Cアルキルまたはハロゲンであり得;
    およびRは、各々独立してHまたはC~Cアルキルであり得;
    およびR10は、各々独立してHもしくはC~Cアルキルであり得、またはRおよびR10は、一緒になってオキソ基を形成し得;
    Xは、-CRまたは-O-または-S(O)-基を示し、式中、RおよびRは、各々独立してHまたはC~Cアルキル基であり得、nは、0または1または2であり;
    Zは、-NR-;または-O-;または-S(O)-基を示し、
    ここで、Rは、Hもしくは-C(O)R11もしくは-S(O)12基;アミノカルボニル-C~Cアルキル;カルボキシ-C~Cアルキル;シアノ-C~Cアルキル;C~C(シクロ)アルキル;1つのOを有する飽和4~6員複素環式環、または-C(NH)(NH)基であり得;
    ここで、R11は、H;C~Cアルキル;C~Cアルコキシ;デューテロ-C~Cアルコキシ;C~Cアルコキシ-C~Cアルキル;C~Cアルコキシ-C~Cアルコキシ;メタンスルホニル-C~Cアルキルであり得;あるいはR11は、飽和3~6員炭素環式環、またはN、OもしくはSから選択される1~3つのヘテロ原子を有する4~6員飽和もしくは不飽和複素環式環;またはアミノ、モノアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基;アミノ-C~Cアルキル;NH-基によって置換されたヒドロキシ-C~Cアルキルであり得;
    12は、C~Cアルキル;アミノまたはジアルキルアミノ基であり得;
    およびCRは、シクロアルキル環を形成し得る。)
    またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物もしくは水和物。
  2. Xが-CRを示す場合、Zは-NR-基を示し;または
    Xが-O-;または-S(O)n-基を示す場合、Zは-NR-基を示し;または
    Xが-CR基を示す場合、Zは-O-;または-S(O)-基を示す、
    請求項1に記載の化合物。
  3. Xが-CRを示し、Zが-NR-基を示し、ここで、Rが-C(O)R11であり得る、請求項2に記載の化合物。
  4. Xが-O-または-S(O)-基を示し、Zが-NR-基を示し、ここで、Rが-C(O)R11または-S(O)12基であり得る、請求項2に記載の化合物。
  5. 下記群:
    1-[(3R)-3-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン-1-イル]エタン-1-オン、
    1-[(3S)-3-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン-1-イル]エタン-1-オン、
    1-{3-[5-メチル-6-(プロパン-2-イル)-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル]ピペリジン-1-イル}エタン-1-オン、
    1-[(3R)-3-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル]エタン-1-オン、
    1-[(3S)-3-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-イル]エタン-1-オン、
    (3R)-3-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-1-メタンスルホニル-3-メチルピペリジン、
    (3R,4S)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸メチル、
    (3S,4R)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸メチル、
    trans-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-4-メチルピペリジン-1-カルバルデヒド、
    1-[trans-3-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-4-メチルピペリジン-1-イル]エタン-1-オン、
    trans-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルバルデヒド、
    trans-3-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-4-メチルピペリジン-1-カルボン酸メチル、
    5-{5,6-ジメチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルバルデヒド、
    2-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルバルデヒド、
    (2R)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルボン酸メチル、
    trans-2-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン-1-カルボン酸メチル、
    (2R)-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-スルホンアミド、
    (2R,5S)-5-メチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルボン酸メチル、
    (2R)-2-{3-フルオロ-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン-4-カルボン酸メチル、
    5-メチル-7-[(3R)-オキサン-3-イル]-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、および
    5-メチル-7-[(3S)-オキサン-3-イル]-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン
    から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 活性成分としての、治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物もしくは水和物と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
  7. 治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物もしくは水和物と、1種以上の治療的に活性な共薬剤とを含む、組み合わせ物。
  8. GABA受容体に対するポジティブアロステリックモジュレーター作用を有する医薬組成物を製造するための方法であって、活性成分としての、治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物もしくは水和物、またはその光学対掌体、ラセミ化合物もしくは塩、またはこれらの組み合わせと、薬学的に許容される賦形剤とを混合することを含むことを特徴とする、方法。
  9. GABA受容体ポジティブアロステリックモジュレーターとしての使用のための、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物もしくは水和物。
  10. GABA受容体ポジティブアロステリックモジュレーター活性に関連する障害の治療または予防における使用のための、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、生物学的に活性な代謝物、プロドラッグ、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物もしくは水和物。
  11. GABA受容体ポジティブアロステリックモジュレーター活性に関連する障害が、精神障害(例えば、不安、パニック障害、外傷後障害、抑うつ、統合失調症)、神経発達障害(例えば、自閉症スペクトラム障害、強迫性障害、脆弱X症候群)、認知障害、癲癇、痙縮、骨格筋硬直、脊髄傷害、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、脳性麻痺、本態性振戦、疼痛(神経障害性、内臓性、骨関節炎性)、薬物乱用(コカイン、ニコチン、アルコール)、肥満、過食、喘息、咳嗽、尿失禁、胃食道逆流疾患、一過性下部食道括約筋弛緩、および過敏性腸症候群の群から選択される、請求項10に記載の使用のための化合物。
  12. GABA受容体に対するポジティブアロステリックモジュレーションを要求する障害の治療および/または予防の方法であって、治療される哺乳動物に、有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物またはその光学対掌体、ラセミ化合物もしくは塩またはこれらの組み合わせを、そのままで、または医薬品において通常適用される薬学的に許容される補助的材料などと組み合わせて投与することを特徴とする、方法。
  13. 前記GABA受容体に対するポジティブアロステリックモジュレーションを要求する障害が、精神障害(例えば、不安、パニック障害、外傷後障害、抑うつ、統合失調症)、神経発達障害(例えば、自閉症スペクトラム障害、強迫性障害、脆弱X症候群)、認知障害、癲癇、痙縮、骨格筋硬直、脊髄傷害、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、脳性麻痺、本態性振戦、疼痛(神経障害性、内臓性、骨関節炎性)、薬物乱用(コカイン、ニコチン、アルコール)、肥満、過食、喘息、咳嗽、尿失禁、胃食道逆流疾患、一過性下部食道括約筋弛緩および過敏性腸症候群の群から選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 式(I)の化合物の合成における中間体としての下記化合物:
    (3S,4R)-4-メチル-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体213)、
    (3S)-3-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン(中間体222)、
    (3R)-3-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}-3-メチルピペリジン(中間体160)、
    (3S)-3-{6-エチル-5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}ピペリジン(中間体168)、
    (2R,5S)-5-メチル-2-{5-メチル-2-[trans-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル}モルホリン(中間体189)。

JP2023507435A 2020-08-05 2021-08-05 薬理学的に活性な複素環式置換されたピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体 Pending JP2023536197A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
HUP2000254 2020-08-05
HUP2000254 2020-08-05
PCT/IB2021/057180 WO2022029666A1 (en) 2020-08-05 2021-08-05 PHARMACOLOGICALLY ACTIVE HETEROCYCLIC-SUBSTITUTED PYRAZOLO[1,5-a]PYRIMIDINE DERIVATIVES

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023536197A true JP2023536197A (ja) 2023-08-23

Family

ID=89662993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023507435A Pending JP2023536197A (ja) 2020-08-05 2021-08-05 薬理学的に活性な複素環式置換されたピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体

Country Status (16)

Country Link
US (1) US20230286988A1 (ja)
EP (1) EP4192833A1 (ja)
JP (1) JP2023536197A (ja)
KR (1) KR20230049677A (ja)
CN (1) CN116075514A (ja)
AR (1) AR123154A1 (ja)
AU (1) AU2021319420A1 (ja)
BR (1) BR112023001060A2 (ja)
CA (1) CA3185566A1 (ja)
CL (1) CL2023000352A1 (ja)
CO (1) CO2023001367A2 (ja)
IL (1) IL300208A (ja)
MX (1) MX2023001444A (ja)
PE (1) PE20240107A1 (ja)
TW (1) TW202220992A (ja)
WO (1) WO2022029666A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116077459B (zh) * 2023-04-10 2023-07-07 上海赛默罗生物科技有限公司 α5-GABAA受体调节剂的胶囊剂及其制备方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2354774C (en) 1998-12-18 2009-05-26 Schering Corporation Farnesyl protein transferase inhibitors
JP4563447B2 (ja) 2004-03-02 2010-10-13 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 不安、抑うつ及びてんかんの処置のためのgabaレセプターリガンドとしての4−(スルファニル−ピリミジン−4−イルメチル)−モルホリン誘導体及び関連する化合物
GB0512844D0 (en) 2005-06-23 2005-08-03 Novartis Ag Organic compounds
WO2008024371A2 (en) 2006-08-21 2008-02-28 Prexa Pharmaceuticals, Inc. Multimediator transporter inhibitors for use in treatment of central nervous system disorders
WO2011026917A1 (en) 2009-09-04 2011-03-10 Novartis Ag Heteroaryl compounds as kinase inhibitors
TWI648281B (zh) 2013-10-17 2019-01-21 日商安斯泰來製藥股份有限公司 含硫二環式化合物
ES2759246T3 (es) 2014-04-23 2020-05-08 Dart Neuroscience Cayman Ltd Compuestos de[1,2,4]triazolo[1,5-a]pirimidinilo-7-il sustituidos como inhibidores de PDE2
PT3149001T (pt) * 2014-05-28 2019-07-25 Novartis Ag Novos derivados de pirazolee pirimidina e seu uso como inibidores de malt1
US9828381B2 (en) 2015-04-20 2017-11-28 AbbVie Deutschland GmbH & Co. KG Substituted pyrazolopyrimidines and method of use
JP2018199623A (ja) * 2015-10-22 2018-12-20 大正製薬株式会社 含窒素縮合複素環化合物
HU231057B1 (hu) * 2017-03-13 2020-04-28 Richter Gedeon Nyrt Gyógyászatilag hatékony aril-szubsztituált pirazolo[1,5-a]pirimidin származékok
HU231150B1 (hu) 2017-03-13 2021-03-29 Richter Gedeon Nyrt Eljárás racém 3-alkilpiperidin-3-karbonsav-etil-észterek optikai izomerjeinek elválasztására
HU231058B1 (hu) * 2017-03-13 2020-04-28 Richter Gedeon Nyrt. Gyógyászatilag hatékony aliciklusos-szubsztituált pirazolo[1,5-a]pirimidin származékok

Also Published As

Publication number Publication date
US20230286988A1 (en) 2023-09-14
IL300208A (en) 2023-03-01
AU2021319420A8 (en) 2023-03-30
AR123154A1 (es) 2022-11-02
CA3185566A1 (en) 2022-02-10
WO2022029666A1 (en) 2022-02-10
AU2021319420A1 (en) 2023-03-16
PE20240107A1 (es) 2024-01-22
TW202220992A (zh) 2022-06-01
KR20230049677A (ko) 2023-04-13
CL2023000352A1 (es) 2023-09-01
BR112023001060A2 (pt) 2023-03-07
CO2023001367A2 (es) 2023-02-16
MX2023001444A (es) 2023-03-08
CN116075514A (zh) 2023-05-05
EP4192833A1 (en) 2023-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108290863B (zh) 可用作人壳多糖酶抑制剂的经取代的氨基三唑
CN106458912B (zh) 双环稠合的杂芳基或芳基化合物以及它们作为irak4拟制剂的用途
JP7153661B2 (ja) 薬理学的に活性なアリール置換ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体
JP7095106B2 (ja) オキサジアゾール一過性受容器電位チャネル阻害剤
KR101523776B1 (ko) 베타-락타민 페닐알라닌, 시스테인 그리고 세린 바소프레신길항물질
WO2005105743A1 (ja) 含窒素複素環化合物およびその医薬用途
EP3596080B1 (en) Pharmacologically active alicyclic-substituted pyrazolo[1,5-a]pyrimidine derivatives
KR20200100111A (ko) 바소프레신 v1a 수용체 길항제로서 트리아졸로벤즈아제핀
TW202035403A (zh) 作為gabaa a5受體調節子的雙環衍生物
TW201000446A (en) New compounds useful in pain therapy
JP2023536197A (ja) 薬理学的に活性な複素環式置換されたピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体
JP5559336B2 (ja) 二環式へテロ環及びccr2レセプターアンタゴニストとしてのそれらの使用
CN105793266B (zh) 螺-噁唑酮
JPWO2007007890A1 (ja) N−ジヒドロキシアルキル置換2−オキソイミダゾール誘導体
OA19480A (en) Pharmacologically active alicyclicsubstituted pyrazolo [1,5-a] pyrimidine derivatives.