JP2023181201A - 電気ソケット - Google Patents

Abstract

【課題】ソケットの高い性能を維持するように設計される改良型の電気ソケットが必要とされている。【解決手段】電気ソケットおよび電気ソケットを作製する方法。ソケットは、円筒状本体であって、長手方向軸を画定し、対向する第１および第２の端部リングと、離間されたコンタクトビームと、対合ピンを受容するための内側受け入れ領域とを有する、円筒状本体を有する。第１および第２の端部リングは、長手方向軸に関して互いから回転式にずらされ、それによって前記コンタクトビームを双曲線形状になるようにねじる。各ビームは、第１の端部セクションと第２の端部セクションとの間に中央セクションを有し、各コンタクトビームは、略涙滴形状を有する。各コンタクトビームの中央セクションは、内側接触領域を画定する輪郭を有し、それにより、中央セクションは、第１および第２の端部セクションが延びるより、さらに遠くに内側受け入れ領域内へと延び、内側接触領域は、内側受け入れ領域内に挿入されたときの対合ピンと接触するように配置される。【選択図】図１

Description

［関連出願］
本出願は、「電気ソケット」と題する、２０１８年３月２９日出願の米国特許出願第１５／９４０，２２１号の優先権を主張するものであり、その主題は、参照によって本明細書に組み込まれている。

本発明は、耐久性および性能が改良された、高電流用途用などの電気ソケットに関する。

バレル端子などの従来の電気ソケットは、電気ピンまたはプロングを受容するように構成される。知られている電気ソケットは、同一出願人による特許文献１、特許文献２、特許文献３、および特許文献４に開示されており、これらの文献のそれぞれの主題は、参照によって組み込まれる。しかし、そのような従来の電気ソケットの設計は、具体的に言うとソケットコンタクトの変形、ソケットに挿入されたときの対合ピンの位置ずれ、および対合ピンの削れにより、ソケットの性能および耐用年数の低下を招く可能性がある。

米国特許第６，８９９，５７１号明細書 米国特許第６，８３７，７５６号明細書 米国特許第４，７３４，０６３号明細書 米国特許第４，６５７，３３５号明細書

したがって、上記の問題に対処し、ソケットの高い性能を維持するように設計される改良型の電気ソケットが必要とされている。

したがって、本発明は、電気ソケットであって、円筒状本体であって、長手方向軸を画定し、対向する第１および第２の端部リングと、第１の端部リングと第２の端部リングとの間を延びる複数の離間されたコンタクトビームと、対合ピンを受容するための内側受け入れ領域とを有する、円筒状本体を備える、電気ソケットを提供することができる。第１および第２のリングは、長手方向軸に関して互いから回転式にずらされ、それによってコンタクトビームを双曲線形状になるようにねじる。コンタクトビームのそれぞれは、第１の端部セクションと第２の端部セクションとの間に中央セクションを備えることができる。第１および第２の端部セクションは、第１および第２の端部リングそれぞれに取り付けられ、各コンタクトビームの中央セクションは、第１および第２の端部セクションのそれぞれより長く、広くなることができ、それにより、各コンタクトビームは、略涙滴形状を有する。各コンタクトビームの中央セクションは、内側接触領域を画定する輪郭を有し、それにより、中央セクションは、第１および第２の端部セクションが延びるより、さらに遠くに内側受け入れ領域内へと延び、内側接触領域は、内側受け入れ領域内に挿入されたときの対合ピンと接触するように配置される。

特定の実施形態では、各コンタクトビームの中央セクションの輪郭は、内側受け入れ領域内に延びる実質的に凹状の形態を備え、各コンタクトビームの中央セクションの輪郭は、中央セクションを横切り、長手方向軸に実質的に平行に延びる、傾斜した円弧形態を備え、端部リングは、実質的に同じ直径および幅を有し、各端部リングの幅は、コンタクトビームの各中央セクションの幅より大きく、双曲線形状は、約４０°から７０°のねじれを有し、円筒状本体は、一体品の単一部材であり、コンタクトビームは、均一に離間され、および／または円筒状本体は、銅、銅合金、または銀めっきで作製される。

本発明はまた、電気ソケットを作製する方法であって、対向する第１および第２の接続部分と、第１の接続部分と第２の接続部分との間を延びる複数のコンタクトビームとを有する導電性ブランクを提供するステップであって、各コンタクトビームは、第１の端部セクションと第２の端部セクションとの間に中央セクションを有し、第１および第２の端部セクションは、第１および第２の接続部分それぞれに取り付けられる、ステップと、接触領域を画定するようにブランクのコンタクトビームの中央セクションのそれぞれを輪郭付けるステップと、輪郭付けの後、円筒状本体を形成するようにブランクを転がすステップであって、第１および第２の接続部分は、本体の対向する第１および第２の端部リングを形成する、ステップと、次いで、第１および第２の端部リングを本体の長手方向軸に関して相反する方向にねじるステップであって、それによってコンタクトビームを双曲線形状になるようにねじり、内側を向くコンタクトビームの接触領域で対合ピンを受容するように構成された本体の内側受け入れ領域を形成する、ステップとを含む、方法を提供することもできる。

方法のいくつかの実施形態によると、輪郭付けるステップは、各コンタクトビームの各中央セクション内に実質的に凹状形態をもたらし、それにより、第１および第２の端部リングをねじるステップ後、中央セクションは内側受け入れ領域内に延び；輪郭付けるステップは、各コンタクトビームの各中央セクションを横切る、傾斜した円弧形態をもたらし；ねじるステップは、傾斜した円弧形態が長手方向軸に実質的に平行になるまで、第１および第２の端部リングをねじるステップを含み；第１および第２の端部リングをねじるステップは、長手方向軸に関して約４０度から７０度の間のねじれをもたらし；方法は、ブランクを転がすステップの後、第１および第２の接続部分のそれぞれの端部を、第１および第２の端部リングそれぞれを形成するように取り付けるステップを含み；さらに、ブランクを輪廓付け、円筒状本体を形成するように転がした後、ブランクの端部縁を溶接するか、または機械的にロックするステップを含み；さらに、導電性材料のシートからブランクを打ち抜き加工するステップを含み；シートは、銅、銅合金、または銀めっきから作製される、ステップを含み；さらに、一体品の単一部材として円筒状本体を形成するステップを含み：および／またはコンタクトビームを均一に離間させるステップをさらに含む。

これ以後明らかになり得る本発明のこれらおよび他の目的、利点、および特徴を用いて、本発明の後続の詳細な説明、付属の特許請求の範囲、および本明細書に添付のいくつかの図を参照することによって本発明の本質をより明確に理解することができる。

本発明のより完璧な理解およびその付随する利点の多くは、添付の図に関連付けて考慮しながら後続の詳細な説明を参照することによってより良好に理解されるようになるため、容易に得られるであろう。

本発明の例示的な実施形態による電気ソケットのブランクの斜視図である。 図１に示すブランクの一部の拡大平面図である。 電気ソケットのブランクが転がされ、ねじられた後の、本発明の例示的な実施形態による、電気ソケットの斜視図である。 電気ソケットのブランクが転がされ、ねじられた後の、本発明の例示的な実施形態による、電気ソケットの立面図である。 電気ソケット内に受け入れられた対合ピンを示す、図３Ａおよび図３Ｂに示す電気ソケットの拡大断面図である。 本発明の例示的な実施形態による電気ソケットを作製するために使用される工具による仕事の部分平面図である。 本発明の例示的な実施形態による電気ソケットを作製するために使用される工具による仕事の斜視図である。 電気ソケットのブランクが転がされた後の、本発明の例示的な実施形態による電気ソケットの断面図である。 電気ソケットのブランクがねじられた後の、本発明の例示的な実施形態による電気ソケットの断面図である。 電気ソケット内に受け入れられた対合ピンを示す、図６Ａおよび図６Ｂに示す電気ソケットの拡大断面図である。

図を参照すれば、本発明は、対合ピンまたはプロング１０を受容するために径方向に弾性的であるように構成された電気ソケット１００に関する。好ましい実施形態では、電気ソケット１００は、高電流用途に適合される。通常、電気ソケット１００は、打ち抜き加工され、形成された電気接触グリッドまたはブランク１０２であり、このブランクは、転がされ、次いで、双曲線形状になるようにねじられ、その内部に、対合ピン１０が受け入れられる。電気ソケット１００のコンタクトビーム１１０は、特に、電気ソケット１００の内側接触表面領域と対合ピンとの接触を支援し、対合ピン１０の接触サイクル寿命を増大させるように成形され、輪郭付けられ得る。

本発明の電気ソケット１００の設計は、とりわけ、接続インターフェースにおけるピン１０と電気ソケット１００との間の位置ずれを許容する高い径方向弾性；垂直のビーム偏向力およびコンタクトビームの引張力の両方によって伝えられる、ピン１０と電気ソケット１００との間の接触圧力（すなわち垂直力）；対合ピン１０周りを包む、双曲線状に形成されたコンタクトビーム１１０間の接触インターフェース領域が比較的大きいことによる低い電気抵抗；大きな表面領域上の垂直接触力の分散による低い対合力；デブリまたは異物材料によるコンタクトビーム１１０の１つまたは複数に対する損傷の耐性；および／または大きな表面上のめっき磨耗（摩擦）の分散によって対合サイクル数を多くする能力をもたらすように構成される。

図１および図２は、（図３Ａおよび図３Ｂで分かるように）双曲線形状になるように転がし、ねじる前の電気ソケット１００のブランク１０２を示す。ブランク１０２は、コンタクトビーム１１０が間に延びる接続部分１０４および１０６を備えるグリッドである。ブランク１０２は、銅もしくは銅合金、または金、銀、もしくはニッケルめっきなどの金属めっきなどの導電性材料のシートから打ち抜き加工され得る。図１は、形成されるか、または輪郭付けされる前のコンタクトビーム１１０ａを示す。図２は、本発明による、コンタクトビーム１１０が輪郭付けられた後のコンタクトビーム１１０ｂのいくつかを示す。

図３Ａおよび図３Ｂで分かるように、ブランク１０２が転がされ、ねじられると、電気ソケット１００は全体的に、円筒状本体１２０を備え、このとき輪郭付けられたコンタクトビーム１１０の１つまたは複数は、対向する端部リング１２２と１２４との間を延びている。端部リング１２２および１２４は、好ましくは、円筒状本体１２０によって画定された長手方向軸１２６（図３Ｂ）に関して互いから回転式にずらされ、それによってコンタクトビーム１１０を双曲線形状になるようにねじり、その内側は、対合ピン１０を受容するための内側受け入れ領域１１４を画定する。端部リング１２２および１２４は、実質的に同じ直径および幅を有することができる。各端部リング１２２および１２４の幅は，好ましくは、円筒状本体１２０に増大した強度を与え、および／またはコネクタもしくは外側ハウジングスリーブの穴との圧入係合をもたらすように選択される。

各コンタクトビーム１１０は、２つの端部セクション１３２と１３４との間にある中央セクション１３０を備える。端部セクション１３２および１３４は、端部リング１２２および１２４それぞれに接続されるか、または取り付けられる。各コンタクトビーム１１０の各中央セクション１３０は、好ましくは、各端部セクション１３２および１３４より長く、広く、それにより、各コンタクトビーム１１０は、図１で分かるように略涙滴形状を有する。この略涙滴形状により、電気ソケット１００の中心におけるかさはより大きくなる。

各コンタクトビーム１１０の中央セクション１３０は、対合ピン１０を係合させるための内側接触領域１４２を画定する輪郭１４０を有することができる。内側接触領域１４２は、好ましくは、電気ソケット１００の内側受け入れ領域１１４内に延びる。したがって、中央セクション１３０は、端部セクション１３２および１３４が延びるより、さらに遠く、またはより深く内側受け入れ領域１１４内へと延び、それにより、内側接触領域１４２は、対合ピン１０が内側受け入れ領域１１４内に挿入されたときに対合ピン１０と円滑に弾性的に接触するように配置される。好ましい実施形態では、図４でよく分かるように、中央セクション１３０は、輪郭１４０が、内側受け入れ領域１１４内へと曲がる実質的に凹状形態であるように輪郭付けられる。コンタクトビーム１１０の輪廓付けられた涙滴形状は、これに対する曲がり抵抗、およびピンとソケットのインターフェースにおける、全円弧型の円滑な接触領域を付加する。図４で分かるように、対合ピン１０が電気ソケット１００の内側受け入れ領域１１４内に受け入れられたとき、その外側接触表面１２は、輪郭付けられたコンタクトビーム１１０の中央セクション１３０の円滑な内側接触領域１４２と係合、このとき鋭敏な縁は、ピンの外面１２と接触することはない。

コンタクトビーム１１０の形状および輪郭１４０は、電気ソケットに対するいくつかの性能上の利点を達成し、たとえばこれらは、コンタクトビームの３次元に輪郭付けられた形態によって各コンタクトビーム１１０のビーム曲がり強度を増大させること；より高い垂直接触力を対合ピン１０と電気ソケット１００との間に伝えることができること；コンタクトビーム１１０の弓状のプロファイルの径方向深さをより広くし、それによって最大限の径方向ずれを抑えるように作用して、特に対合ピン１０と電気ソケット１００との間の位置ずれ状態における、コンタクトビーム１１０の機械的な過剰応力および塑性変形のリスクを排除すること；および／またはコンタクトビーム１１０の弓状プロファイルはピンとソケットのインターフェース領域から鋭敏な縁を排除するように作用し、それによって対合ピン１０からめっきが削れる可能性を排除し、インターフェース接続の対合する耐用年数を延ばすことなどである。

１つの実施形態では、電気ソケット１００は、好ましくは一体品である。また、コンタクトビーム１１０は、円筒状本体１２０の周りに均一に離間され得る。しかし、電気ソケット１００は、一体品ではなくより多くの部材で形成されてもよく、コンタクトビーム１１０は、不均一に離間されてもよい。また、端部リング１２２および１２４は、好ましくは、実質的に同じ直径および幅を有するが、端部リング１２２および１２４は、異なる直径および幅を有することもできる。別の実施形態では、端部リング１２２および１２４は、電気ソケット１００の強度を増大させ、電気ソケット１００に過剰に応力がかかるのを防止するために、増大した幅を有する。たとえば、各端部リング１２２および１２４の幅は、コンタクトビーム１１０の各中央セクション１３０の幅より大きくてもよい。

本発明の電気ソケット１００の設計は、ソケット１００が単独ソケットとして、すなわち外側ハウジング無しで使用され得るように十分な機械的構造を提供する。ソケット１００の輪郭付けられたコンタクトビームのプロファイルにより、ソケット１００は、ケーブルコネクタの接触ホルダ本体内などの、ゼロクリアランス孔などの孔に簡単に圧入され得る。しかし、任意選択で、電気ソケット１００は、図４で分かるようにホルダスリーブ１５０内に挿入されてもよい。ホルダスリーブ１５０は、たとえば、電気ソケット１００を圧入で受け入れることができる。いずれの場合も、コンタクトビーム１１０の設計および輪郭１４０は、特に対合ピン１０と電気ソケット１００との間にずれがある場合に、コンタクトビーム１１０の過剰応力および塑性変形を防ぐのに役立つ。その理由は、コンタクトビーム１１０の輪郭はコンタクトビーム１１０と孔またはホルダスリーブ１５０の内面との間に最小限の空間を作り出し、それにより、コンタクトビーム１１０は、最小限の距離ｄ（図４）だけ進んでから、孔またはホルダスリーブ１５０の内面１５２に当たるためである。

本発明の実施形態による電気ソケット１００を作製するための方法は、図１で分かるように、接続部分１０４および１０６と、その間の実質的に涙滴形状のコンタクトビーム１１０とを備えたブランク１０２を形成するように導電性シートを打ち抜き加工するステップを含むことができる。ブランク１０２のサイズは、用途、たとえば対合ピンの直径（８ｍｍまたは１２ｍｍ直径のピンなど）に基づいて選択され得る。ブランク１０２を形成した後、コンタクトビーム１１０の中央セクション１３０のそれぞれが、上記で説明したように輪郭付けられる。すなわち、各中央セクション１３０は、輪郭１４０を有するように成形され、輪郭付けられる。コンタクトビーム１１０を輪郭付けた後、ブランク１０２を、円筒状本体１２０を形成するように転がすことができ、接続部分１０４および１０６は、本体１２０の対向する端部リング１２２および１２４それぞれを形成する。転がされたブランクの端部縁は、溶接することによって、インターロッキング突起部などによる機械的に、または同様のものなどによって互いに取り付けられ得る。あるいは、転がされたブランクの端部縁は、取り付けられず、接合されないまま残してもよい。

円筒状本体１２０になるように転がされた後、端部リング１２２および１２４は、本体１２０の長手方向軸１２６に関して相反する方向に回転され、それによってコンタクトビーム１１０を双曲線形状になるようにねじり、内側を向くコンタクトビーム１１０の接触領域１４２で対合ピン１０を受容するように構成された本体１２０の内側受け入れ領域１１４を形成する。ねじれの量または角度は、カスタマイズすることができ、すなわち、特定の用途（たとえば対合ピン１０の直径）に基づいて任意の角度または角度の範囲とすることができる。ねじれの量を決定する要因は、それだけに限定されないが、電気ソケット１００が挿入されていくコネクタ孔またはハウジングを妨害しないように、輪郭付けられたコンタクトビーム１１０を十分に内方向に引っ張るような十分なねじれを有すること；ソケット１００の内側受け入れ領域１１４内に挿入されたときの対合ピン１０に鋭敏な縁が確実に接触できないような十分なねじれを有すること；特に対合ピンのサイズの観点から、コンタクトビーム１１０と対合ピン１０との間に十分なピン係合力を有することを含む。１つの実施形態では、ねじれの角度は、約４０度から７０度であることができる。好ましい実施形態では、ねじれの角度は、１２ｍｍサイズの対合ピン１０に関して約５８度のねじれであることができる。

１つの実施形態では、円筒状本体１２０が双曲線形状になるようにねじられた後、電気ソケット１００は、ハウジングスリーブ１５０内に挿入され得る。電気ソケット１００は、たとえば、ハウジングスリーブ１５０内に圧入されるか、または溶接され得る。あるいは、ホルダスリーブ１５０の先縁は、電気ソケット１００が中に挿入されてこれをホルダスリーブ１５０内側に捕捉した後に形成され得る。

図５Ａから図７は、本発明による電気ソケット１００’の代替の実施形態を示す。この実施形態の電気ソケット１００’は、第１の実施形態の電気ソケット１００に類似するが、コンタクトビーム１１０’の中央セクション１３０’の輪郭１４０’が角度のある円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’（図５Ｂ、図６Ａ、および図６Ｂ）を含み、これらの円弧形態は、中央セクション１３０’の幅を横切って延び、それらの間に、対合ピン１０のサイズに対応する、形成された円弧接触領域１４２’を画定することを除く。

第１の実施形態のように、電気ソケット１００’は、通常、対向する端部リング１２２’および１２４’と、その間の涙滴形状コンタクトビーム１１０’とを備えた円筒状本体１２０’を含む。電気ソケット１００’は、第１の実施形態の電気ソケット１００に関して上記で説明したのと同じ方法およびステップで作製されるが、異なる輪郭１４０’がコンタクトビーム１１０’に適用されることを除く。

図５Ａおよび図５Ｂは、傾斜した円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’と、形成された円弧接触領域１４２’とを備える輪郭１４０’をコンタクトビーム１１０’内に形成するための工具２００を示す。工具２００は、上部２０２と、下部２０４とを備え、電気ソケット１００’のブランク１０２’がその間に挟まれている。ブランク１０２’および第１の実施形態のブランク１０２は、実質的に同じになり得る。各々の工具上部２０２および下部２０４の傾斜し、湾曲した内方向延長部２０６および２０８それぞれは、各コンタクトビーム１１０’の各中央セクション１３０’内の傾斜した円弧形態１４０ａ’と１４０ｂ’との間に接触領域１４２’を形成するように配置される。各中央セクション１３０’は、コンタクトビーム１１０’の端部セクション１３２’と１３４’との間にある。傾斜した円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’は、好ましくは、対合ピン１０の円弧に対応し、それにより、傾斜した円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’は、対合ピンの円弧１０がフェザーアウトし（ｆｅａｔｈｅｒｓ ｏｕｔ）、円弧形態間の接触領域１４２’が、対合ピン１０の円弧となる接点を画定する。コンタクトビーム１１０’の長さに関する傾斜した円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’ならびに接触領域１４２’の配置および角度は、図６Ｂで分かるように、円筒状本体１２０’が、双曲線形状を形成するように（端部リング１２２’および１２４’において）ねじられたときに、傾斜した円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’が、円筒状本体１２０’の長手方向軸１２６’に実質的に平行に向けられるように選択される。傾斜した円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’の配置および角度は、対合ピン１０の直径などの用途に応じてカスタマイズされ得る。

図７で分かるように、対合ピン１０が電気ソケット１００’内に受け入れられたとき、各コンタクトビーム１１０’の接触領域１４２’は、ソケット１００’の内側受け入れ領域１１４’（図６Ａ）内に延び、対合ピン１０の外面１２と係合する。傾斜した円弧形態１４０ａ’および１４０ｂ’は、（ねじった後）長手方向軸１２６’に略平行であり、これらの円弧形態間に形成されたそれぞれの接触領域１４２’は、選択された対合ピン１０のサイズに対応するため、ソケットの内側受け入れ領域１１４’内に挿入されたときの対合ピン１０との円滑な接触が、達成される。

開示する本発明の現在好ましい特定の実施形態を本明細書において具体的に説明してきたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書において図示し、説明するさまざまな実施形態の変形および改変を加えてもよいことが、本発明に関係する当業者に明らかになるであろう。したがって、付属の特許請求の範囲および適用法規が必要とする範囲にのみ本発明が限定されることが、意図される。

１０ 対合ピン
１２ 外側接触表面
１００ 電気ソケット
１０２ ブランク
１０４，１０６ 接続部分
１１０ コンタクトビーム
１１０ａ 輪郭付けられる前のコンタクトビーム
１１０ｂ 輪郭付けられた後のコンタクトビーム
１１４ 内側受け入れ領域
１２０ 円筒状本体
１２２，１２４ 端部リング
１２６ 長手方向軸
１３０ 中央セクション
１３２，１３４ 端部セクション
１４０ 輪郭
１４２ 内側接触領域
１５０ ホルダスリーブ
１５２ 内面
１００’ 電気ソケット
１０２’ ブランク
１１０’ コンタクトビーム
１１４’ 内側受け入れ領域
１２０’ 円筒状本体
１２２’，１２４’ 端部リング
１２６’ 長手方向軸
１３０’ 中央セクション
１３２’，１３４’ 端部セクション
１４０’ 輪郭
１４０ａ’，１４０ｂ’ 円弧形態
１４２’ 円弧接触領域
１５０ ホルダスリーブ
１５２ 内面
２００ 工具
２０２ 上部
２０４ 下部
２０６ 内方向延長部
ｄ 距離

Claims (20)

1. 電気ソケットであって、
   第１の端部リング、第２の端部リングおよび前記第１の端部リングと前記第２の端部リングとの間を延びる複数の離間されたコンタクトビームと、を有するソケット本体であって、前記複数のコンタクトビームのそれぞれが、前記第１の端部リングに結合された第１の端部セクションと、前記第２の端部リングに結合された第２の端部セクションと、前記第１の端部セクションと前記第２の端部セクションとの間に配置された中央セクションと、を有する、ソケット本体
   を備え、
   前記複数のコンタクトビームのうちの少なくとも１つの前記中央セクションの断面が、前記ソケット本体の内部に向かって略曲がっており、前記ソケット本体内に受け入れ可能な対合ピンに接触するための内側接触領域を有することを特徴とする電気ソケット。
2. 前記複数の離間されたコンタクトビームの前記中央セクションでの前記ソケット本体の直径は、前記第１の端部リングおよび前記第２の端部リングの少なくとも一方での前記ソケット本体の直径よりも小さいことを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
3. 前記複数のコンタクトビームのうちの前記少なくとも１つの前記内側接触領域のみが、前記ソケット本体内に受け入れ可能な前記対合ピンに接触するように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
4. 前記複数のコンタクトビームのうちの前記少なくとも１つの前記中央セクションが、前記第１の端部セクションおよび前記第２の端部セクションのそれぞれよりも長くかつ広いことを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
5. 前記複数のコンタクトビームのうちの前記少なくとも１つの前記中央セクションが、涙滴形状を有することを特徴とする請求項４に記載の電気ソケット。
6. 前記複数のコンタクトビームのうちの前記少なくとも１つが、双曲線形状を有することを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
7. 前記第１の端部リングが、前記電気ソケットの前記長手方向軸周りで前記第２の端部リングに対して回転させられることを特徴とする請求項６に記載の電気ソケット。
8. 前記複数のコンタクトビームのうちの前記少なくとも１つの前記内側接触領域が、円滑な表面を有することを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
9. 前記ソケット本体が、単一品として形成されていることを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
10. 前記複数のコンタクトビームのうちの前記少なくとも１つの前記中央セクションの前記断面が、実質的に凹状に曲がっていることを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
11. 前記複数のコンタクトビームのうちの前記少なくとも１つの前記中央セクションの前記断面が、Ｃ字状であることを特徴とする請求項１に記載の電気ソケット。
12. 電気ソケットを作製する方法であって、
    前記電気ソケット内に受け入れ可能な対合ピンに接触するための内側接触領域を有するように導電性のブランクの少なくとも１つのコンタクトビームの中央セクションを輪郭付けるステップと、
    円筒状本体を形成するように前記導電性のブランクを転がすステップであって、前記内側接触領域が、前記円筒状本体の長手方向軸に垂直に向けられた平面で見ると、前記円筒状本体の内部に向かって内方向に延在する、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
13. 前記少なくとも１つのコンタクトビームを双曲線形状になるようにねじるステップをさらに含むことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
14. 前記少なくとも１つのコンタクトビームを前記双曲線形状になるようにねじる前記ステップが、前記長手方向軸周りで前記円筒状本体の第２の端部に対して前記円筒状本体の第１の端部をねじるステップをさらに含むことを特徴とする請求項１３に記載の方法。
15. 前記内側接触領域を有するように前記導電性のブランクの前記少なくとも１つのコンタクトビームの前記中央セクションを輪郭付けるステップが、実質的に凹状形態を有するように前記少なくとも１つのコンタクトビームの前記中央セクションを輪郭付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
16. 前記内側接触領域を有するように前記導電性のブランクの前記少なくとも１つのコンタクトビームの前記中央セクションを輪郭付けるステップが、Ｃ字状を有するように前記少なくとも１つのコンタクトビームの前記中央セクションを輪郭付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
17. 前記少なくとも１つのコンタクトビームを形成するように前記導電性のブランクを打ち抜き加工するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
18. 前記円筒状本体を形成するように前記導電性のブランクを転がす前記ステップの後に、前記導電性のブランクの両縁部をともに取り付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項１２に記載の方法。
19. 電気ソケットであって、
    長手方向軸を画定するソケット本体であって、前記ソケット本体が、対向する第１の端部および第２の端部と、前記第１の端部と前記第２の端部との間を延びる複数の離間されたコンタクトビームと、対合ピンを受容するための内側受け入れ領域と、を有し、前記コンタクトビームが、双曲線形状に調整するように構成されている、ソケット本体
    を備え、
    前記コンタクトビームのそれぞれが、第１の端部セクションと第２の端部セクションとの間に中央セクションを備え、前記第１の端部セクションおよび前記第２の端部セクションは、前記第１の端部および前記第２の端部それぞれに取り付けられ、
    各コンタクトビームの前記中央セクションが、鋭敏な縁なく全円弧型の内側接触領域を画定する各コンタクトビームの断面を画定する予め形成された輪郭を有し、それにより、各中央セクションは、略Ｃ字状断面を有し、前記コンタクトビームが前記双曲線形状に調整されたときには前記第１の端部セクションおよび前記第２の端部セクションよりも前記内側受け入れ領域内にさらに延在し、前記コンタクトビームの前記全円弧型の内側接触領域が、前記ソケット本体の前記内側受け入れ領域内に挿入されたときには、前記対合ピンに接触するように配置されていることを特徴とする電気ソケット。
20. 前記コンタクトビームが、前記コンタクトビームをねじることによって前記双曲線形状に調整するように構成されていることを特徴とする請求項１９に記載の電気ソケット。