JP5164666B2 - 端子 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに接続可能な一対の端子に関する。
従来、互いに接続可能な一対の端子として、特許文献1に記載の雌端子および雄端子が知られている。雌端子は箱型の本体部を備えてなり、その本体部内には弾性接触片が設けられ、また本体部のうち弾性接触片と対向する面には、内側(弾性接触片側)に突出する受け部が設けられている。そして、雌端子の本体部に雄端子のタブ部が差し込まれると、タブ部は弾性接触片と受け部との間で弾性的に挟み込まれた状態となり、雄雌両端子は導通状態に保持される。
特開2005−141927公報
ところで近年、ハイブリッドカーの開発が進むにつれ、従来の電線に比べて径の大きい電線が使用されるようになっている。電線の径が大きくなるほどその曲げ剛性は大きくなるので、狭いスペースのために電線を屈曲して配索した場合には、従来のような細い電線を屈曲した場合に比べて大きな復元力が端子に作用することになる。
そして、上記のような構造の端子においては、例えば太い電線が捻られて配索され、従来よりも大きな回転方向の力が端子に作用すると、弾性接触片と受け部とに対してタブ部が相対的に傾き、接触部分に偏りが生じて両端子間の電気抵抗が増し、接続状態に悪影響を及ぼすおそれがあり、対策が望まれている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線からの力が作用しても端子同士の接続状態を良好に保持することが可能な端子を提供することを目的とする。
本発明は、互いに接続可能な一対の端子であって、そのうち一方の端子には、外周面に球面が形成された接続部が備えられ、また他方の端子には、前記接続部が嵌合可能な孔部が形成されており、前記孔部は、前記接続部と前記孔部との嵌合方向に弾性変位可能であって、且つ互いに拡開方向に弾性変位可能な一対の板部材の少なくとも一方に形成され、前記一対の端子を接続する際、一対の前記板部材の間に前記接続部が差し込まれると、前記接続部と前記孔部の周縁部とが接触して一対の前記板部材は拡開方向に弾性変位し、前記接続部が前記孔部に嵌合すると、一対の前記板部材は弾性復帰して前記接続部の球面を前記孔部の孔縁部に押し付けた状態で保持するものであって、一対の前記板部材のうち前記接続部が差し込まれる側の端縁部には、互いに離れる方向に屈曲された形状をなす誘い込み部が形成されており、前記誘い込み部の内側面には前記接続部を誘い込む誘い込み面が形成されており、一対の前記板部材のうち前記孔部が形成された前記板部材には、前記誘い込み部から前記孔部まで連通されて前記接続部を案内する案内溝が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、電線からの力を受けて両端子が相対的に変位しても、端子同士の接続状態を良好に保持することができる。
前記孔部は、互いに拡開方向に弾性変位可能な一対の前記板部材の少なくとも一方に形成され、前記一対の板部材は、前記接続部が間に差し込まれると拡開方向に弾性変位し、前記接続部が前記孔部に嵌合すると弾性復帰するものとしてもよい。
前記板部材のうち前記接続部が差し込まれる側の端縁部には、前記接続部を誘い込む誘い込み面が形成されているものとしてもよい。これにより、接続部がスムーズに対向壁間に差し込まれるから、端子を容易に挿入することができる。
前記孔部は、前記一対の板部材の両方に設けられて互いに対向する位置に形成され、前記接続部の球面は対をなして配されているものとしてもよい。
前記接続部は、球形状をなすものとしてもよい。
前記接続部は、前記板部材に突出して形成されたものとしてもよい。これにより、板部材をプレスして接続部を形成することができるから、例えば鍛造や切削等により接続部を形成する場合に比べて、容易に端子を製造することができる。
前記孔部は、その孔縁部が前記球面に全周にわたって接触可能な略円形状をなすものとしてもよい。
前記孔部は、前記一対の端子の接続方向に長い略長円形状をなすものとしてもよい。このような構成によれば、接続部は、孔部の孔縁部のうち短手方向に対向する両縁に接触した状態を保持したまま、孔部の長手方向に変位することができる。したがって、例えば接続した両端子が振動した場合や、接続部と孔部との位置が相対的にずれていた場合等に、接続部と孔部とが相対的に変位することで、接続部と孔部との接触部分に応力が集中してしまうことを防止できる。
前記孔部は、前記一対の端子の接続方向に対して交差する方向に長い略長円形状をなすものとしてもよい。
前記孔部は前記板部材に形成され、この板部材には、前記一方の端子に対する接続方向前側の端縁から前記孔部にかけて前記接続部を案内する案内溝が形成されているものとしてもよい。これにより、接続部は脇へそれることなく孔部に至るから、端子を容易に挿入することができる。
前記案内溝は、前記接続方向前側の端縁から前記孔部に向かって幅広となる形状をなすものとしてもよい。これにより、接続部は孔部に近付くほど案内溝に深く嵌まり、一対の対向壁の間隔はその分小さく(対向壁の弾性変位量が小さく)なる。すなわち、接続部の挿入抵抗は、接続部が奥へ進むほど小さくなる。
前記案内溝は、前記板部材を板厚方向に打ち抜いたものとしてもよい。これにより、金属板の打ち抜きと同時に案内溝を形成することができるから、容易に端子を製造することができる。
前記接続部の球面と前記孔部の孔縁部とのうち少なくともいずれか一方には液体金属が塗布されているものとしてもよい。これにより、接続部と孔部との接触部分の接触抵抗を下げることができる。
前記孔部は、前記板部材に形成されて同板部材を貫通しているものとしてもよい。
前記孔部の孔縁部は、面取りされているものとしてもよい。
本発明によれば、電線からの力が作用しても端子同士の接続状態を良好に保持することが可能な端子を提供することができる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図8によって説明する。
本実施形態における端子は、互いに接続可能な一対の雄端子10(本願発明の一方の端子に該当する)および雌端子20(同他方の端子に該当する)であって、それぞれ電線Wの端末部に固着されて使用される。各電線Wは動力回路に用いられるものであり、信号回路に用いられる電線Wに比べて径が太く、曲げ剛性が高いものである。各電線Wは、編組線からなるシールド部材Sにそれぞれ包囲されてシールドされている。
雄端子10および雌端子20は、それぞれ合成樹脂製の雄ハウジング31および雌ハウジング32に収容されて使用される。両ハウジング31,32は、それぞれ金属製の雄側シェル33および雌側シェル34に覆われており、両シェル33,34には、シールド部材Sの端末部がそれぞれ導通可能に固着されている。
そして、雄端子10が雄ハウジング31に収容されてなる雄コネクタMと、雌端子20が雌ハウジング32に収容されてなる雌コネクタFとが正規の嵌合状態に至ると、両端子10,20が互いに接続するとともに、雄側シェル33と雌側シェル34とが導通可能に嵌合する。
次に、雄端子10および雌端子20について、両端子10,20の接続方向前側をそれぞれ前方として説明する。
雄端子10は銅合金製であって、図2に示すように、全体として前後方向に長い形状をなし、後端部は電線Wに導通可能に固着される電線固着部11とされ、前端部は雌端子20と導通可能に接続される接続部12とされている。電線固着部11は、後方に開放された略円筒状をなし、その内側部分に電線Wの芯線が固着される。
電線固着部11の前端部には、全周にわたって外側に張り出す鍔部13が形成されている。鍔部13は、雄端子10が雄ハウジング31に収容されるとその前壁に当接し、雄端子10の前後方向の位置決めを図る。
接続部12と電線固着部11とは、連設部14により連設されている。連設部14は前後方向に長い略円柱状をなし、そのうちの前端部(接続部12側の端部)は、前方(接続部12側)に向かって径寸法が少しずつ小さくなる先細り形状をなしている。
接続部12は全体として球形状をなし、その重心の位置が、連設部14の軸線の延長線上に配されている。接続部12の径寸法は、連設部14の径寸法よりも一回り大きく、電線固着部11の外径寸法よりも一回り小さい寸法とされている。
雌端子20は、導電性に富む金属薄板(例えば、銅合金製の薄板)を曲げ加工してなるものであり、図3に示すように、全体として前後方向に細長い形状をなしている。雌端子20の後端部は、電線Wに導通可能にかしめられるバレル部21とされている。バレル部21は、電線Wにかしめられる前の状態では、前後方向から見ると、上方(図5の上方)へ開放した略U字状をなしている。このバレル部21は、電線Wの芯線を取り巻くようにしてかしめられる。
バレル部21の前方には、一対の対向壁22(本発明の板部材に該当する)が備えられている。対向壁22は前後方向に細長い略長方形の板状をなしている。一対の対向壁22はその後端部において、図4に示すように、バレル部21の底の部分から前方へ延びる形態の底板部23と連設され、全体として前端側が自由端とされた片持ち状をなし、互いに対向方向(拡開方向)に弾性変位可能とされている。
一対の対向壁22は、図5に示すように、底板部23の両側縁においてその板面に対して略垂直方向に屈曲された形態をなし、対向面24同士は略平行に配されている。一対の対向壁22の間隔(対向面24同士の間隔)は、対向壁22が弾性変位しない自然状態においては、接続部12の径寸法、詳しくは、雄端子10の挿入方向(連設部14の軸線方向)に対して直交方向の断面の直径のうち最大の径寸法よりも小さい寸法とされている。
各対向壁22には、接続部12が嵌合可能な円形状をなす孔部25が形成されている。孔部25は、対向壁22の前端部(バレル部21とは反対側の端部)における互いに対向する位置に配されている。
孔部25は、対向壁22を壁厚方向(対向壁22の対向方向)に貫通している。両孔部25は同形状をなし、同軸上に配されている。孔部25の直径は、接続部12の径寸法、詳しくは、雄端子10の挿入方向(連設部14の軸線方向)に対して平行方向の断面の直径のうち最大の径寸法よりも小さい寸法とされている。
各孔部25の両孔縁部のうち対向面24側の孔縁部は、全周にわたって面取りされている。これにより、対向面24側の孔縁部には、孔部25の奥側(対向面24側とは反対側)に向かって径寸法が小さくなる傾斜をなす接触テーパ面25Aが形成されている。
一対の対向壁22のうち前端縁部(接続部12が差し込まれる側の端縁部)は、互いに離れる方向に屈曲された形状をなす誘い込み部26とされている。誘い込み部26は、対向壁22の前端縁から孔部25までの部分のうちの略前半部分を屈曲してなるものである。誘い込み部26の内側面(対向面24のうち誘い込み部26に対応する部分)は、前側に向かって相手の対向壁22と離れる向きの傾斜をなす誘い込み面24Aとされている。
対向壁22のうちの前端縁(接続部12が差し込まれる側の端縁)から孔部25にかけての部分には、接続部12を案内する案内溝27が形成されている。案内溝27は、対向壁22の短手方向ほぼ中央位置に形成され、長手方向に延びる形状をなしている。この案内溝27は、対向面24を外側(相手の対向面24と離れる側)へ凹ませてなるものであり、その深さは、対向壁22の板厚寸法のほぼ半分とされている。
案内溝27の両側縁(対向面24に沿う縁)は、図4に示すように、前端から後側(孔部25側)へ向かって互いの間隔が離れる向きの傾斜をなし、言い換えると、案内溝27は、前端から後側(孔部25側)に向かって幅広となる形状をなしている。
また、案内溝27の両側縁部は、前後にわたって面取りされており、両側縁部には内側(対向面24側)に向かって溝幅が広がる傾斜をなす案内テーパ面27Aが形成されている。この案内テーパ面27Aは、接触テーパ面25Aに途切れることなく繋がる形態をなしている。
接続部12の外周面(球面)および孔部25の接触テーパ面25Aには、図示しない液体金属(ガリンスタンや水銀等)が塗布されている。ガリンスタンとは、ガリウム、インジウム、スズの共晶合金である。液体金属は、これらの部分を直接液に漬けて付着させ、または綿棒で塗る等によって塗布されている。なお、液体金属の塗布方法はどのような方法であっても構わない。
次に、上記のように構成された端子10,20の接続動作について説明する。
雄コネクタMと雌コネクタFとを嵌合方向に向き合わせ、両コネクタM,Fを接近させる。すると、雄端子10の接続部12は、両端子10,20の位置が相対的にずれていたとしても、対向壁22の前端縁に突き当たることなく、スムーズに誘い込み面24Aに誘い込まれて対向壁22間に配される。このとき、接続部12は、誘い込み部26の案内溝27に嵌まって対向壁22の短手方向に位置決めされた状態になる。
両コネクタM,Fをさらに接近させると、接続部12が誘い込み面24Aよりも奥に差し込まれ、図6に示すように、接続部12が対向壁22のうち孔部25よりも手前側の部分(孔部25の周縁部)に接触して対向壁22を外側に押圧し、これにより両対向壁22は拡開方向に弾性変位する。そして、接続部12は、球面が案内テーパ面27Aに接触した状態で案内溝27によって案内され、脇へそれることなく孔部25に向かって奥へと進む。ここで、案内溝27の溝幅が奥へ向かって幅広となっているから、接続部12は奥へ行くほど案内溝27に深く嵌まり、それにつれて一対の対向壁22は互いに接近方向に弾性復帰する。すなわち、一対の対向壁22の弾性変位量は接続部12が奥へ進むほど小さくなり、その分接続部12に作用する力(一対の対向壁22が接続部12を挟み付ける力)が小さくなって、接続部12の挿入抵抗は奥へいくほど低減される。その結果、接続部12が誘い込み面24Aから奥へ差し込まれる瞬間が、接続部12の挿入力のピークとなり、それ以降は挿入力が低減する。このため、接続部12は、誘い込み面24Aから奥へ差し込まれると一気に孔部25まで押し込まれ、両端子10,20が正規の接続状態に至る。したがって、例えば孔部に接近した位置において接続部の挿入抵抗が大きくなり、端子の接続が完了したと作業者が勘違いしてしまう事態が防がれ、もって両端子10,20が半挿入状態に留め置かれることを防ぐことができる。なお、図7においては、接続部12が奥側にあるときに比べて手前側にあるときに、対向壁22が若干大きく拡開している様子を二点鎖線で示した。
そして、一気に孔部25まで押し込まれた接続部12は、図8に示すように、孔部25に落ち込んで嵌合し、一対の対向壁22は互いに接近方向に弾性復帰する。このとき、接続部12は、その球面が孔部25から外側(対向面24側とは反対側)に突出しない状態で孔部25に嵌まった状態になる。また、接続部12の球面は、接触テーパ面25Aに全周にわたって押し付けられた状態になり、両端子10,20が導通可能な正規の接続状態になる。なお、このとき雄コネクタMと雌コネクタFとが正規の嵌合状態に至る。
そして、両コネクタM,Fを使用する際、例えば電線Wが捻られて配索され、雌端子20または雄端子10に大きな回転方向の力(雄端子10の軸線に対して回転方向の力)が作用すると、一対の対向壁22の間で接続部12が相対的に回転する。このとき接続部12が回転しても、その球面は常に接触テーパ面25Aに全周にわたって接触した状態で保持され、球面と接触テーパ面25Aとが部分的に離間することはない。
また、接続部12が、一対の対向壁22に対して孔部25の貫通方向を中心とする方向に相対的に回転した場合にも、接続部12の球面は常に接触テーパ面25Aに全周にわたって接触した状態で保持される。したがって、電線Wの捻りによる力だけでなく、電線Wが上下左右に振動したり、もしくは上下左右へ屈曲されたり等により、端子10,20がどのような向きの力を受けても接続部12の球面と接触テーパ面25Aとが部分的に離間することはない。
このように、電線Wからどのような向きの力を受けても、両端子10,20の接触部分(接続部12の球面と接触テーパ面25Aとが接触する部分)に偏りが生じることはないから、両端子10,20間の電気抵抗の増大を防ぐことができ、もってその接続状態に悪影響を及ぼすような事態を回避することができる。なお、接続部12が球形状をなしているため、雄端子10の軸線に対して360度回転するような相対変位にも対応可能である。
また、孔部25の孔縁部が面取りされて接触テーパ面25Aとされ、接続部12の球面と接触テーパ面25Aとは面接触している。これにより、例えば孔部の孔縁と接続部の球面とが線接触する場合に比べて接触部分に生じる接触圧が分散されてその分摩耗が防がれ、長期間の使用に耐え得るものとなる。なお、案内溝27の両側縁部が案内テーパ面27Aとされていることにより、両端子10,20の接続と離脱とを繰り返し行っても、上記と同様、接続部12と案内溝27とは面接触し、摩耗しにくくされている。
また、接続部12の球面と接触テーパ面25Aとには液体金属が塗布されている。液体金属は、錫メッキや銀メッキ等に比べて電気が流れやすく、このような液体金属を両端子10,20の接触部分に塗布することにより、その接触部分の電気抵抗を低減することができる。加えて、液体金属は、接続部12と接触テーパ面25Aとが擦れ合ってもメッキのように剥がれたり削り取られたりしにくく、もって両端子10,20の接続状態にばらつきが生じることを防止することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、一対の対向壁22は、接続部12が間に差し込まれると拡開方向に弾性変位し、接続部12が孔部25に嵌合すると弾性復帰して接続部12の球面を孔部25の接触テーパ面25Aに押し付けた状態で保持するから、両端子10,20が相対的に変位してもその接触部分に偏りが生じることはなく、端子10,20同士の接続状態を良好に保持することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係る端子を図9によって説明する。
本実施形態の端子は、雌端子50の対向壁22に形成された孔部51の形状を前後方向(一対の対向壁22に対する接続部12の差し込み方向)に長い長円形状とした点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の端子は、実施形態1と同様、互いに接続可能な一対の雄端子10と雌端子50とからなるものであり、雄端子10の前端部は、球形状をなす接続部12とされている。そして、雌端子50には、接続部12を挟持可能な一対の対向壁22が備えられており、各対向壁22には接続部12が嵌合可能な孔部51が形成されている。
孔部51は、実施形態1と同様、対向壁22における互いに対向する位置に配され、対向壁22を壁厚方向(対向壁22の対向方向)に貫通している。孔部51は前後方向に長い長円形状をなし、その中央部51Cは上下方向の幅寸法(孔部51の短手方向の幅寸法)が一定の寸法とされ、前端部51Fおよび後端部51Rはそれぞれ半円形状とされている。孔部51の上縁および下縁(中央部51Cの上縁および下縁)は、各対向壁22の上縁および下縁と略平行をなし、言い換えると、孔部51は、その長手方向が、対向壁22の長手方向に対して略平行をなす向きに形成されている。なお、孔部51の上下方向中央位置は、各対向壁22の上下方向中央位置とほぼ一致している。
孔部51の短手方向の幅寸法は、接続部12の径寸法、詳しくは、接続部12における雄端子10の挿入方向(連設部14の軸線方向)に対して平行方向をなす断面の直径のうち最大の径寸法よりも小さい寸法とされている。
また、各孔部51の対向面24側の孔縁部は、実施形態1と同様、全周にわたって面取りされ、孔部51の奥側(対向面24側とは反対側)に向かって孔部51の開口面積が小さくなる傾斜をなす接触テーパ面52とされている。
実施形態2にかかる端子10,50を接続する(すなわち両コネクタM,Fを嵌合する)と、実施形態1と同様、接続部12は孔部51に落ち込んで嵌合し、一対の対向壁22が互いに接近方向に弾性復帰して接続部12の球面は接触テーパ面52に押し付けられた状態になる。このとき、接続部12の位置が、孔部51の中央位置よりも前後方向にずれていた場合には、接続部12は孔部51の前端部51F、中央部51Cまたは後端部51Rのいずれかの部分に嵌合する。すなわち、孔部51が前後方向に長い長円形状であるから、接続部12と孔部51との位置のずれがその長さの範囲内であれば、接続部12は孔部51のいずれかの部分に無理なく嵌合する。ここで、接続部と孔部とが互いの位置のずれを無理やり矯正しつつ嵌合する場合には、接続部と孔部とが強い力で互いに押圧し合った状態になり、ひいては端子の変形を招くおそれがある。しかしながら、本実施形態においては、孔部51が前後方向に長いことにより、接続部12と孔部51との位置がずれていても、そのような事態を回避することができる。
なお、接続部12が前端部51Fまたは後端部51Rに嵌合している状態では、接続部12の球面は、孔部51の接触テーパ面52のうち前端または後端の半円弧部分に形成された前側接触テーパ面52Fまたは後側接触テーパ面52Rに接触した状態に保持され、接続部12が中央部51Cに嵌合している状態では、接続部12の球面は、孔部51の中央部51Cの上下両縁に形成された中央接触テーパ面52Cに接触した状態に保持される。これにより、接続部12が孔部51のどの部分に嵌合していても両端子10,50の良好な接続状態は確保される。
そして、両コネクタM,Fを使用している際、例えば振動により雄端子10と雌端子50とが相対変位すると、接続部12は、孔部51の中央接触テーパ面52Cに接触した状態のまま、孔部51の前端部51Fから後端部51Rにかけての範囲内で前後方向に変位する。ここで、このような接続部と孔部との相対変位が許容されない場合には、振動に伴って接続部と孔部の孔縁部とが強く押圧し合い、その押圧部分に応力が集中するので、その分耐久性が劣ることになる。しなしながら、実施形態2の構成によれば、振動した際に接続部12と孔部51とが相対変位することによってそのような応力の集中が防がれるから、端子の耐久性を高めることができる。
以上のように本実施形態においては、実施形態1と同様、一対の対向壁22が接続部12の球面を孔部51の接触テーパ面52に押し付けた状態で挟持するから、端子10,50同士の接続状態を良好に保持することができる。
さらに、接続部12は、孔部51の中央接触テーパ面52Cに接触した状態のまま、孔部51の長手方向に変位可能であるから、例えば接続した両端子10,50が振動した場合や接続部12と孔部51との位置が相対的にずれていた場合に、接続部12と孔部51との相対変位により、その接触部分における応力の集中を防ぐことができる。これにより、端子の耐久性が高まり、長期間にわたって両端子10,50の接続状態を良好に保持することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3に係る端子を図10によって説明する。
本実施形態の端子は、雌端子60の対向壁22に形成された孔部61の形状を上下方向(一対の対向壁22に対する接続部12の差し込み方向に対して交差する方向)に長い長円形状とした点で、実施形態2とは相違する。なお、実施形態1または実施形態2と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
雌端子60は、実施形態2と同様に、雄端子10の接続部12を挟持可能な一対の対向壁22を備え、各対向壁22には接続部12が嵌合可能な孔部61が形成されている。孔部61は、対向壁22における互いに対向する位置に配され、対向壁22を壁厚方向(対向壁22の対向方向)に貫通している。
孔部61は上下方向に長い長円形状をなし、その中央部61Cは前後方向の幅寸法(孔部61の短手方向の幅寸法)が一定の寸法とされ、上端部61Uおよび下端部61Lは半円形状とされている。孔部61の前縁および後縁(中央部61Cの前縁および後縁)は、各対向壁22の上縁および下縁に対して略直交方向をなし、言い換えると、孔部61は、その長手方向が、対向壁22の長手方向に対して略直交方向をなす向きに形成されている。なお、孔部61の上下方向中央位置は、各対向壁22の上下方向中央位置と一致している。
孔部61の短手方向寸法は、接続部12の径寸法、詳しくは、接続部12における雄端子10の挿入方向(連設部14の軸線方向)に対して平行方向をなす断面の直径のうち最大の径寸法よりも小さい寸法とされている。
また、各孔部61の対向面24側の孔縁部は、実施形態2と同様、全周にわたって面取りされ、孔部61の奥側(対向面24側とは反対側)に向かって孔部61の開口面積が小さくなる傾斜をなす接触テーパ面62とされている。
実施形態3にかかる端子10,60を接続する(すなわち両コネクタM,Fを嵌合する)と、実施形態2と同様、接続部12は孔部61に落ち込んで嵌合し、一対の対向壁22が互いに接近方向に弾性復帰して接続部12の球面は接触テーパ面62に押し付けられた状態になる。このとき、接続部12の位置が、孔部61に対して上下方向にずれていた場合には、接続部12は孔部61の上端部61U、中央部61Cまたは下端部61Lのいずれかの部分に嵌合する。すなわち、孔部61が上下方向に長い長円形状であるから、接続部12と孔部61との位置のずれがその長さの範囲内であれば、接続部12は孔部61に無理なく嵌合した状態になる。したがって、実施形態2と同様、接続部と孔部とが非常に強い力で押圧し合い、ひいては端子の変形を招く事態を回避することができる。
なお、接続部12が上端部61Uまたは下端部61Lに嵌合している状態では、接続部12の球面は孔部61の接触テーパ面62のうち上端または下端の半円弧部分に形成された上側接触テーパ面62Uまたは下側接触テーパ面62Lに接触した状態に保持され、接続部12が中央部61Cに嵌合している状態では、接続部12の球面は孔部61の中央部61Cの前後両縁に形成された中央接触テーパ62Cに接触した状態に保持される。これにより、実施形態2と同様、両端子10,60の良好な接続状態が確保される。
そして、両コネクタM,Fの使用の際、例えば振動により雄端子10と雌端子60とが相対変位すると、接続部12は、孔部61の中央接触テーパ面62Cに接触した状態のまま、孔部61の上端部61Uから下端部61Lにかけての範囲内で上下方向に変位する。したがって、実施形態2と同様、振動した際に接続部12と孔部61とが相対変位することによって、一部分に応力が集中してしまうことが防止され、端子の耐久性を高めることができる。
以上のように本実施形態においては、接続部12は、孔部61の中央接触テーパ面62Cに接触した状態のまま、孔部61の長手方向に変位可能であるから、実施形態2と同様、接続部12と孔部61との接触部分における応力の集中を防ぐことができ、端子の耐久性が高まる。これにより、長期間にわたって両端子10,60の接続状態を良好に保持することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4に係る端子を図11〜図13によって説明する。
本実施形態の端子は、雄端子70の接続部71が雄側対向壁72(本発明の板部材に該当する)に突出して形成されたものである点で、実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる雌端子80は、実施形態1の雌端子80と同様、一対の雌側対向壁22とバレル部21とを有して前後方向に細長い形状をなしている。
各雌側対向壁22には、実施形態1の雌端子80と同様、雄端子70の接続部71が嵌合可能な円形状をなす孔部25が形成され、また一対の雌側対向壁22のうち前端縁部は誘い込み部26、その内側面は誘い込み面24Aとされている。
そして、雌側対向壁22のうちの前端縁から孔部25にかけての部分には、接続部71を案内する案内溝81が形成されている。案内溝81は、雌側対向壁22の短手方向ほぼ中央位置に形成されて、雌側対向壁22の長手方向に延びる形状をなしている。この案内溝81は、各雌側対向壁22を壁厚方向に打ち抜いて形成されたものであり、長手方向にわたり孔部25の径寸法よりも小さい一定の幅寸法とされ、各雌側対向壁22の前方へ開放されたスリット状をなしている。
本実施形態にかかる雄端子70は、導電性に富む金属薄板(例えば、銅合金製の薄板)を曲げ加工してなるものであり、雌端子80と同様、全体として前後方向に細長い形状をなしている。
雄端子70の後端部は、電線Wに導通可能にかしめられるバレル部73とされている。このバレル部73は、雌端子80のバレル部21とほぼ等しい形状をなしている。
バレル部73の前方には、一対の雄側対向壁72が備えられている。各雄側対向壁72は、雌端子80の雌側対向壁22と同様、全体として前後方向に細長い略長方形の板状をなし、その後端部が、バレル部73の底の部分から前方へ延びる形態の底板部74に連設されている。一対の雄側対向壁72は、全体として前端側が自由端とされた片持ち状をなし、互いに対向方向(拡開方向)に弾性変位可能とされている。一対の雄側対向壁72は、その後端部が底板部74の両側縁において底板部74の板面に対し略垂直方向に屈曲された形態をなし、その対向面(以後、雄側対向面72Aと称する)同士は略平行に配されている。
各雄側対向壁72には、接続部71が形成されている。接続部71は、雄側対向壁72の前端部(バレル部73とは反対側の端部)における互いに対向する位置に配されている。接続部71は、エンボス加工を施すことにより、雄側対向壁72の内面(雄側対向面72A)をへこませて、雄側対向壁72の外面から外側へ突出する形状にしたものである。各接続部71は、球体の一部分が雄側対向壁72の外面から突出したのと同様の外観をなし、その外周面の全体が球面とされている。雄側対向壁72の外側(孔部25の嵌合側)から見た接続部71の最大径寸法は、孔部25の径寸法よりも大きくされている。
一対の雄側対向壁72の間隔(雄側対向壁72の外面同士の間隔)は、雄側対向壁72が弾性変位しない自然状態においては、自然状態にある雌側対向壁22の雌側対向面24同士の間隔と同等とされている。
次に、上記のように構成された端子70,80の接続動作について説明する。
実施形態1と同様、雄コネクタMと雌コネクタFとを嵌合方向に向き合わせて接近させると、雄端子70の雄側対向壁72の前端部は、誘い込み面24Aに誘い込まれてスムーズに雌側対向壁22の間に差し入れられていく。
そして、雄端子70の接続部71は誘い込み部26の案内溝81に嵌まり、さらなる両コネクタM,Fの接近に伴って誘い込み面24Aよりも奥に差し込まれ、雌側対向壁22のうち孔部25よりも手前側の部分に接触して雌側対向壁22を外側に押圧する。これにより、一対の雌側対向壁22は拡開方向に弾性変位するとともに一対の雄側対向壁72は閉じ方向に弾性変位し、接続部71は案内溝81によって案内されつつ孔部25に向かって奥へと進む。やがて、接続部71は孔部25に落ち込んで嵌合し、一対の雌側対向壁22が互いに接近方向に弾性復帰するとともに一対の雄側対向壁72が互いに離間方向に弾性復帰する。
こうして、実施形態1と同様、接続部71の球面は、孔部25の孔縁に全周にわたって押し付けられた状態になり、両端子70,80が導通可能な正規の接続状態になる。
すなわち、本実施形態によれば、接続部71が回転しても、その球面は常に孔部25の孔縁に全周にわたって接触した状態に保持されるから、実施形態1と同様、端子70,80が電線Wからどのような向きの力を受けても、端子70,80同士の接続状態を良好に保持するという効果を得ることができる。
そして、本実施形態の接続部71は、雄側対向壁72に突出して形成されたものであるから、プレス機により形成することができる。したがって、例えば鍛造や切削等により接続部を形成する場合に比べ、雄端子70を容易に製造することができる。
また、雄側対向壁72のような板部材に接続部71を形成したから、球面を有する接続部71を備えた雄端子70に、バレル部73を容易に設けることができ、雄端子70の電線Wへの接続を、雌端子80と同様、バレル部73のかしめ付けにより行うことができる。
さらに、案内溝81は、雄側対向壁72を壁厚方向に打ち抜いたものであり、また孔部25は、雄側対向壁72を貫通するものであるから、金属薄板の打ち抜きと同時に案内溝81および孔部25を形成することができ、もって雌端子80を容易に製造することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、孔部25は一対の対向壁22の両側に設けられているが、例えば片側のみに設けられていても構わず、このときは、接続部の球面は必ずしも一対設けられていなくてもよく、片側のみに形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、接続部12は雄端子10の前端部に設けられているが、これに限らず、例えば前後方向中間部に設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、接続部12は、一対の対向壁22の前後方向(長手方向)前側から差し込まれるものとされているが、接続部の差し込み方向はどのような方向であってもよく、例えば対向壁の短手方向もしくは斜め方向に差し込まれるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、一対の対向壁22の両側に誘い込み面24Aが形成されているが、片側のみに形成されていてもよい。
(5)上記実施形態では、対向壁22には接続部12を案内する案内溝27が形成されているが、参考例として、案内溝は形成されていなくてもよい。
(6)上記実施形態では、案内溝27は、孔部25に向かって幅広となる形状をなしているが、これに限らず、例えば案内溝の幅寸法は一定とされていてもよく、また孔部に向かって幅狭とされていてもよい。
(7)上記実施形態では、液体金属は、接続部12と接触テーパ面25Aとに塗布されているが、必ずしも液体金属が塗布されていなくてもよく、また液体金属を接続部のみ、もしくは接触テーパ面のみに塗布するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、誘い込み面24Aは、対向壁22の前端縁部を屈曲することにより形成されているが、これに限らず、例えば対向壁の前端縁部の壁厚を前端に向かって薄くすることにより、誘い込み面を形成するようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、孔部25は対向壁22を貫通しているが、孔部は対向壁を貫通しない窪みであってもよい。
(10)上記実施形態では、孔部25の孔縁部は面取りされて接触テーパ面25Aが形成されているが、必ずしも面取りされていなくてもよい。
(11)上記実施形態では、孔部25は板部材22(対向壁)に形成されているが、参考例として、例えば、孔部はブロック状をなす部材に凹み形成されたものであってもよい。このような場合、接続部は、孔部に対する嵌合方向に弾性変位可能な板部材に形成すればよい。
(12)実施形態1ないし実施形態3では、接続部12は球形状をなしているが、対向壁の孔部に嵌合可能な球面を備えていれば接続部はどのような形状であってもよく、例えば、全体として一対の対向壁の対向方向に長く、その長手方向両端部が半球形状をなす形状(球面が対をなして配された形状)とされていてもよい。
(13)実施形態3では、孔部61は、その長手方向が、対向壁22の長手方向に対して略直交方向をなす向きに形成されているが、これに限らず、例えば孔部の長手方向が、対向壁の長手方向に対して鋭角または鈍角をなす向きに形成されていてもよい。
(14)実施形態4では、雄側対向壁72が雌側対向壁22の内側に配されて接続する構造とされているが、これに限らず、雌側対向壁が雄側対向壁の内側に配されて接続する構造としてもよい。このときには、接続部を雄側対向壁の内側(雄側対向面側)に突出する形状とすればよい。
(15)実施形態4では、端子70,80を接続する際、雄側対向壁72および雌側対向壁22がともに弾性変位する構造とされているが、これに限らず、いずれか一方の対向壁を弾性変位しない構造とし、他方の対向壁のみを弾性変位させる構造としてもよい。
実施形態1における雄コネクタおよび雌コネクタの正規の嵌合状態を表す断面図 雄端子の外観斜視図 雌端子の外観斜視図 雌端子の側断面図 雌端子の正面図 接続部が対向壁間に挿入される様子を表す一部拡大断面図 接続部が対向壁間に挿入される様子を表す概念図 接続部が孔部に嵌合した状態を表す一部拡大断面図 実施形態2にかかる雌端子の側断面図 実施形態3にかかる雌端子の側断面図 実施形態4にかかる雌端子の外観斜視図 雄端子の外観斜視図 接続部が孔部に嵌合した状態を表す一部拡大断面図
符号の説明
10,70…雄端子(一方の端子)
12,71…接続部
20,50,60,80…雌端子(他方の端子)
22…対向壁(板部材)
24A…誘い込み面
25,51,61…孔部
27,81…案内溝
72…雄側対向壁(板部材)

Claims (12)

  1. 互いに接続可能な一対の端子であって、そのうち一方の端子には、外周面に球面が形成された接続部が備えられ、また他方の端子には、前記接続部が嵌合可能な孔部が形成されており、
    前記孔部は、前記接続部と前記孔部との嵌合方向に弾性変位可能であって、且つ互いに拡開方向に弾性変位可能な一対の板部材の少なくとも一方に形成され、
    前記一対の端子を接続する際、一対の前記板部材の間に前記接続部が差し込まれると、前記接続部と前記孔部の周縁部とが接触して一対の前記板部材は前記拡開方向に弾性変位し、前記接続部が前記孔部に嵌合すると、一対の前記板部材は弾性復帰して前記接続部の球面を前記孔部の孔縁部に押し付けた状態で保持するものであって、
    一対の前記板部材のうち前記接続部が差し込まれる側の端縁部には、互いに離れる方向に屈曲された形状をなす誘い込み部が形成されており、
    前記誘い込み部の内側面には前記接続部を誘い込む誘い込み面が形成されており、
    一対の前記板部材のうち前記孔部が形成された前記板部材には、前記誘い込み部から前記孔部まで連通されて前記接続部を案内する案内溝が形成されていることを特徴とする端子。
  2. 前記孔部は、前記一対の板部材の両方に設けられて互いに対向する位置に形成され、前記接続部の球面は対をなして配されていることを特徴とする請求項1に記載の端子。
  3. 前記接続部は、球形状をなすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子。
  4. 前記接続部は、前記板部材に突出して形成されたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の端子。
  5. 前記孔部は、その孔縁部が前記球面に全周にわたって接触可能な略円形状をなすことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の端子。
  6. 前記孔部は、前記一対の端子の接続方向に長い略長円形状をなすことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の端子。
  7. 前記孔部は、前記一対の端子の接続方向に対して交差する方向に長い略長円形状をなすことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の端子。
  8. 前記案内溝は、前記誘い込み部から前記孔部に向かって幅広となる形状をなすことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の端子。
  9. 前記案内溝は、前記板部材を板厚方向に打ち抜いたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の端子。
  10. 前記接続部の球面と前記孔部の孔縁部とのうち少なくともいずれか一方には液体金属が塗布されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の端子。
  11. 前記孔部は、前記板部材に形成されて同板部材を貫通していることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の端子。
  12. 前記孔部の孔縁部は、面取りされていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の端子。
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