JP2023179197A - 寿司種被覆食品の製造方法および透明容器入り寿司種被覆食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器や成形された米飯の垂直ないし急勾配の面であっても寿司種を容易に並べることができ、見栄えのする、寿司種で被覆された食品を製造できる技術を提供する。【解決手段】 寿司種の集合体を薄板状に成形して凍結させることにより寿司種シートをつくる工程と、透明容器の内側側面に前記寿司種シートを貼り付ける工程と、前記透明容器の中央部に米飯を充填する工程とを有する寿司種被覆食品の製造方法。本発明によれば、寿司種シートはシート状に凍結されており、盛り付け時も崩れたり凹凸が生じにくく表面を平らに保つことが可能である。このことから、容器や米飯の垂直ないし急勾配の面であっても寿司種を容易に綺麗に並べることができる。【選択図】 図6

Description

本発明は、寿司種被覆食品の製造方法および透明容器入り寿司種被覆食品に関する。
ちらし寿司や海鮮丼などの寿司種を用いた食品は、従来、人気のある食品目である。近年、スマートフォンやデジタルカメラ等の機器が普及し、最終消費者において写真や動画の撮影・発信が容易になったことから、外食や持ち帰りで提供されるこれら寿司種を用いた食品においても、工夫された盛り付けや印象的な外見など、話題性のある見栄えを有することが販売促進につながると考えられる。
そこで、例えば、透明な容器に各種の具材を層状(ミルフィーユ状)に充填していき、容器側面からカラフルな具材の層を視認できるちらし寿司が製造販売されている(非特許文献1)。
PRTIMES、プレスリリース>株式会社大丸松坂屋百貨店>6月27日はちらし寿司の日!あなたはのっけ派?ばら派?混ぜ派?大丸東京店 ごちそう「ちらし寿司」、[online]、2018年6月22日、2022年5月18日検索、インターネット、<URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000665.000005342.html>
上述のとおり、具材と米飯とが積層されてなるちらし寿司等の食品は、従来存在していた。しかしながら、容器の垂直ないし急勾配の側面一面に寿司種が並べられ、中央部に米飯が充填されてなる食品は無かった。これは、垂直ないし急勾配の容器や米飯の面においては、並べた寿司種が落下ないし移動しやすく、一様に綺麗に並べるには極めて手間がかかり、事業として困難であったためと考えられる。
本発明は、係る問題点を解決するためになされたものであって、容器や成形された米飯の垂直ないし急勾配の面であっても寿司種を容易に並べることができ、見栄えのする、寿司種で被覆された食品(寿司種被覆食品)を製造できる技術を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、寿司種の集合体を薄板状に成形して凍結させることにより寿司種シートをつくり、これを容器の内側や米飯に貼り付けることにより、見栄えのする寿司種被覆食品を容易に製造できることを見出し、下記の各発明を完成した。
(1)本発明に係る寿司種被覆食品の製造方法の第1の態様は、寿司種の集合体を薄板状に成形して凍結させることにより寿司種シートをつくる工程と、
透明容器の内側側面に前記寿司種シートを貼り付ける工程と、
前記透明容器の中央部に米飯を充填する工程とを有する。
(2)本発明に係る寿司種被覆食品の製造方法の第2の態様は、寿司種の集合体を薄板状に成形して凍結させることにより寿司種シートをつくる工程と、
成形された米飯の表面に前記寿司種シートを貼り付ける工程とを有する。
(3)本発明においては、薄板状の厚さとして、約15mm以下の厚さを例示することができる。
(4)本発明に係る透明容器入り寿司種被覆食品は、寿司種の集合体が透明容器の内側側面に貼り付けられ、かつ、前記透明容器の中央部には米飯が充填されている。
(5)本発明に係る透明容器入り寿司種被覆食品は、透明容器の内側側面の3割以上の面積において寿司種が貼り付けられているものであってもよい。
本発明によれば、寿司種シートはシート状に凍結されており、盛り付け時も崩れたり凹凸が生じにくく表面を平らに保つことが可能である。このことから、容器や米飯の垂直ないし急勾配の面であっても寿司種を容易に綺麗に並べることができる。よって、本発明によれば、見栄えのする寿司種被覆食品を容易にあるいは迅速に製造することができる。
本発明によれば、寿司種は、海鮮のみならず総菜(きんぴらごぼう、切り干し大根、ひじき、など)など、種類を問わずに用いることができる。よって、汎用性が高い寿司種被覆食品の製造方法であるといえる。
例えば、1枚の寿司種シートには、単一種類の寿司種を配置することも、複数種類の寿司種を配置することも可能である。また、例えば、角柱の透明容器やピラミッド形に成形させた米飯に寿司種シートを貼り付けるにあたり、1面ごとに違った具材からなる寿司種シートを用いることも可能である。係る例示で明らかなように、本発明によれば、極めて多様な外観を有する寿司種被覆食品をつくることができ、種々の商品設計ないし商品の価格設定も可能となる。
寿司種シートは予めつくって冷凍保存しておくことが可能なため、商品提供時間の短縮や、寿司種含有食品の製造工程の効率化に寄与することができる。また、寿司種シートは別工場(セントラルキッチン等)でつくり流通させることも可能なため、フードコートや移動販売店舗といった調理場が狭い場所での提供を容易にすることができる。また、この場合は品質の維持管理も行いやすいため、チェーン店での寿司種含有食品の提供も容易となる。
フルサイズ型の凍結用トレイの模式図である。 フルサイズ型の凍結用トレイの写真である。(A)および(B)は当該トレイを斜め上方から撮影した写真であり、(C)は当該トレイ4個をトレイ受け器に並べた様子を示す写真である。(D)は当該トレイ6個をトレイ受け器に並べ、そのうち4個のトレイに具材を充填し、仕切り板を設置した状態を示す写真である。 ハーフサイズ型の凍結用トレイの写真である。(A)および(B)は当該トレイを斜め上方から撮影した写真であり、(C)は当該トレイ6個をトレイ受け器に並べ、そのうち3個のトレイに具材を充填し、仕切り板を設置した状態を示す写真である。 三角型の凍結用トレイの写真である。(A)は当該トレイを上方から撮影した写真であり、(B)は当該トレイを斜め側方から撮影した写真であり、(C)は当該トレイの底面を示す写真である。 透明容器入りイクラ丼の製造過程を示す写真である。(A)は凍結用トレイにイクラの集合体を敷き詰めて薄板状に成形した状態を示す写真である。(B)は当該トレイからイクラシートを剥がしている状態を示す写真である。(C)および(D)は透明容器の内側側面にイクラシートを貼り付けた状態を示す写真である。(E)は透明容器の中央部に米飯を充填した状態を示す写真である。 透明容器入りイクラ丼を示す写真である。(A)はイクラ丼を真上から見た写真(平面図)、(B)はイクラ丼を正面やや上方から見た写真(正面図)、(C)はイクラ丼をやや斜め下方から見た写真(底面図)、(D)はイクラ丼を斜め上方から見た写真(斜視図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。 透明容器入り海鮮丼の製造過程を示す写真である。(A)は約10mm角の大きさとなるようカットした各具材を示す写真である。(B)は凍結用トレイに具材の集合体を敷き詰めて薄板状に成形した状態を示す写真である。(C)は当該トレイから海鮮シートを剥がしている状態を示す写真である。(D)は透明容器の内側側面に海鮮シートを貼り付けた状態を示す写真である。(E)は透明容器の中央部に米飯を充填した状態を示す写真である。 透明容器入り海鮮丼を示す写真である。(A)は海鮮丼を真上から見た写真(平面図)、(B)は海鮮丼を正面やや上方から見た写真(正面図)、(C)は海鮮丼を斜め上方から見た写真(斜視図)、(D)は海鮮丼をやや斜め下方から見た写真(底面図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。 透明容器入りマグロ丼の製造過程を示す写真である。(A)は凍結用トレイにカットした具材の集合体を敷き詰めて薄板状に成形した状態を示す写真である。(B)は当該トレイからマグロシートを剥がしている状態を示す写真である。(C)、(D)および(E)は透明容器の内側側面にマグロシートを貼り付けた状態を示す写真である。(F)および(G)は透明容器の中央部に米飯を充填した状態を示す写真である。 ハーフサイズ型の凍結用トレイを用いて製造した、透明容器入りマグロ丼を示す写真である。(A)はマグロ丼を真上から見た写真(平面図)、(B)はマグロ丼を正面から見た写真(正面図)、(C)はマグロ丼をやや斜め下方から見た写真(底面図)、(D)はマグロ丼を斜め上方から見た写真(斜視図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。 フルサイズ型の凍結用トレイを用いて製造した、透明容器入りマグロ丼を示す写真である。(A)はマグロ丼を真上から見た写真(平面図)、(B)はマグロ丼を正面から見た写真(正面図)、(C)はマグロ丼をやや斜め上方から見た写真(斜視図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。また、底面図は図10(C)とほぼ同一にあらわれる。 透明容器入りサーモン丼の製造過程を示す写真である。(A)および(B)は凍結用トレイからサーモンシートを剥がしている状態を示す写真である。(C)は透明容器の内側側面にサーモンシートを貼り付けた状態を示す写真である。(D)は透明容器の中央部に米飯を充填した状態を示す写真である。 ハーフサイズ型の凍結用トレイを用いて製造した、透明容器入りサーモン丼を示す写真である。(A)はサーモン丼を真上から見た写真(平面図)、(B)はサーモン丼を正面から見た写真(正面図)、(C)はサーモン丼を下方から見た写真(底面図)、(D)はサーモン丼をやや斜め上方から見た写真(斜視図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。 フルサイズ型の凍結用トレイを用いて製造した、透明容器入りサーモン丼を示す写真である。(A)はサーモン丼を真上から見た写真(平面図)、(B)はサーモン丼を正面から見た写真(正面図)、(C)はサーモン丼をやや斜め上方から見た写真(斜視図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。また、底面図は図13(C)とほぼ同一にあらわれる。 透明容器入りカニフレーク丼の製造過程を示す写真である。(A)および(B)は凍結用トレイからカニシートを剥がしている状態を示す写真である。(C)、(D)および(E)は透明容器の内側側面にカニシートを貼り付けた状態を示す写真である。 ハーフサイズ型の凍結用トレイを用いて製造した、透明容器入りカニフレーク丼を示す写真である。(A)はカニフレーク丼を真上から見た写真(平面図)、(B)はカニフレーク丼を正面から見た写真(正面図)、(C)はカニフレーク丼をやや斜め下方から見た写真(底面図)、(D)はカニフレーク丼をやや斜め上方から見た写真(斜視図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。 フルサイズ型の凍結用トレイを用いて製造した、透明容器入りカニフレーク丼を示す写真である。(A)はカニフレーク丼を真上から見た写真(平面図)、(B)はカニフレーク丼を正面から見た写真(正面図)、(C)はカニフレーク丼をやや斜め上方から見た写真(斜視図)である。背面図、左側面図及び右側面図の写真は、正面図の写真とほぼ同一にあらわれる。また、底面図は図16(C)とほぼ同一にあらわれる。 イクラピラミッドの製造過程を示す写真である。(A)は三角形のイクラシートを示す写真である。(B)はピラミッド形に成形した米飯を示す写真である。(C)はピラミッド形の米飯の2つの面にイクラシートを貼り付けた状態を示す写真である。 イクラピラミッドを示す写真である。(A)はイクラピラミッドを真上から見た写真(平面図)、(B)はイクラピラミッドを斜め上方から見た写真(斜視図)である。正面図、背面図、左側面図及び右側面図の写真は、互いにほぼ同一にあらわれる。 海鮮ピラミッドの製造過程を示す写真である。(A)は凍結用トレイに入った状態の三角形の海鮮シートを示す写真である。(B)は凍結用トレイから取り出した海鮮シートを示す写真である。(C)はピラミッド形の米飯の2つの面に海鮮シートを貼り付けた状態を示す写真である。 海鮮ピラミッドを斜め上方から見た写真(斜視図)である。正面図、背面図、左側面図及び右側面図の写真は、互いにほぼ同一にあらわれる。 カニフレークピラミッドの製造過程を示す写真である。(A)は三角形のカニシートを示す写真である。(B)はピラミッド形の米飯の2つの面にカニシートを貼り付けた状態を示す写真である。 カニフレークピラミッドを斜め上方から見た写真(斜視図)である。正面図、背面図、左側面図及び右側面図の写真は、互いにほぼ同一にあらわれる。
以下、本発明について詳細に説明する。
「寿司種」とは、寿司の具として使用されることがある食材をいい、寿司ネタと同義である。寿司種としては、例えば、魚介類(非加熱、茹でたもの、煮たものなど)や魚卵(醤油漬けなどを含む)、卵焼き、納豆、カニカマ、ツナ缶、野菜類(青ネギ、シソ、コーン、アボガド、椎茸、レンコン、カンピョウ、ショウガなど)、総菜類(きんぴらごぼうや切り干し大根の煮物、ひじきの煮物など)、漬物、チーズ、ウインナー、ハム、ソーセージなどを例示することができる。なお、本発明において「寿司種」は、あくまで食材の分類上の区分を便宜的に指すものであるから、本発明において寿司種は、寿司の具材として、すなわち酢飯を伴って用いられることを要しない。
「寿司種被覆食品」は、当該食品の底面(通常、商品の陳列時に消費者の目に触れない面)を除く表面(以下、本発明において「外表面」という。)が、寿司種で覆われた食品をいう。ここで、寿司種は、外表面の全部を覆っていてもよいが、少なくとも一部分(外表面の面積の30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、50%以上、55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上)を覆っていればよい。換言すれば、外表面の一部(外表面の面積の70%未満、65%未満、50%未満、45%未満、40%未満、35%未満、30%未満、25%未満あるいは20%未満)は、寿司種で覆われていなくてもよい。なお、当該食品の底面は、寿司種でその一部または全部が覆われていてもよく、全く覆われていなくてもよい。また、寿司種は、当該食品の内部にも配置されていてもよく、配置されていなくてもよい。
寿司種被覆食品としては、例えば、ちらし寿司、押し寿司、棒寿司などの寿司(鮨、鮓ともいう。)や海鮮丼を例示することができる。
本発明に係る寿司種被覆食品の製造方法は、(i)寿司種シートをつくる工程を有する。そして、本方法の第1の態様では、(i)と、(ii)寿司種シートを透明容器の内側側面に貼り付ける工程と、(iii)前記透明容器の中央部に米飯を充填擦る工程とを有する。本方法の第2の態様では、(i)と、(iv)寿司種シートを成形された米飯の表面に貼り付ける工程とを有する。
寿司種シートは、寿司種を薄板状に成形して凍結させることによりつくる。
薄板状に成形するとは、比較的薄く平坦にならした形にすることをいう。ここで、薄板状の厚さとしては、15mm以下を例示することができる。係る厚さとすれば、寿司種シートが適度な可撓性を備えて取扱い易くなり、容器や米飯の貼り付けるべき面の凹凸や形状に沿って綺麗に貼り付けることができる。また、喫食時には食べやすい寿司種被覆食品とすることができる。
なお、薄板状の外形は、寿司種シートを貼り付ける容器や米飯の面形状に併せて設定すればよく、特に限定されるものではない。薄板状の外形としては、例えば、四角形や円形、三角形、星形やハート形などを例示することができる。
薄板状の成形は常法に従って行うことができ、例えば、トレイなどの浅型容器に寿司種を敷き詰めて行ってもよく、抜き型などの型枠の内側に並べることにより行ってもよい。寿司種は、大きいものについては予め一口大以下の大きさ(成人が一口で食べられる位の大きさ、具体的には、一辺30mm、25mmあるいは20mmの立方体内部に収まる大きさ)にカットして用いてもよい。
薄板状に成形した寿司種集合体の凍結は、常法に従って行えばよい。冷凍庫の温度や凍結に要する時間、凍結にあたっての前処理などは、寿司種の種類や量、薄板状の厚さや外形、寿司種被覆食品の種類、凍結保存の期間などに応じて、適宜設定することができる。
透明容器の内側側面、あるいは、成形した米飯の表面に寿司種シートを貼り付けることにより、寿司種被覆食品をつくることができる。貼り付けにあたって、寿司種シートを、所望の形状に、あるいは貼り付けるべき面形状に合うように、カットする、あるいは曲げるなどの処理をしてもよい。
「透明容器」とは、少なくとも側面が透明な容器をいう。ここで、本発明でいう透明は、容器内部に存在するものの色や形が、一応視認できる程度に透けていればよく、多少曇ったり、容器内部のものが歪んだりして見える場合(半透明)や、容器側面自体に着色がされている場合も含む。透明容器の形状や大きさ、蓋の有無などは特に限定されず、商品設計に応じて適宜設定することができる。
本発明において、米飯は、炊いた飯を主とする食品であればよい。すなわち、白米、玄米、分づき米、雑穀を混ぜた米、低糖質米などを炊飯したのみで味付けをしない炊飯米であってもよく、酢や塩、砂糖、各種調味料を添加して調味された米飯であってもよく、のりやゴマ、コンニャク、乾物や野菜等の煮物など各種の具を混ぜ込んだ具入り飯などであってもよい。
成形された米飯とは、外形を特定の形状に整えた米飯(炊いた米粒の集合体)をいう。米飯の成形は常法に従って行うことができる。例えば、米飯を手に取り、その外形を手で整えることにより行ってもよく、各種の型に米飯を充填し押圧した後、取り出すことにより成形してもよい。成形された米飯の表面が急勾配の面であっても、寿司種シートを貼り付けることにより、綺麗に、迅速に、寿司種を並べることができる。
透明容器の内側側面に寿司種シートを貼り付け、かつ、当該容器の中央部に米飯を充填すれば、本発明に係る透明容器入り寿司種被覆食品をつくることができる。
本食品において、容器の内側側面に貼り付けられた寿司種集合体の面積や形状は、適宜設定することができる。例えば、寿司種集合体の内側側面における面積としては、豪華さを演出する、あるいは見栄えをよくする観点から、3割以上や4割以上、5割(半分)以上、6割以上を例示することができる。また、寿司種集合体の内側側面における形状としては、例えば、帯状、波形、ハートや星、スペード、梅の花やひょうたん、動物、富士山などのモチーフ形、キャラクター形状などを例示することができる。これらの面積や形状は、本食品をつくる際に透明容器の内側側面に貼り付ける寿司種シートの形状やサイズを操作することにより、設定することができる。
本発明に係る寿司種被覆食品の製造方法には、本発明の特徴を損なわない限り、他の工程を有してもよく、例えば、寿司種のカット工程や洗浄工程、調味工程、包装工程、保存工程、殺菌工程、食品添加物を添加する工程などを有してもよい。
また、本発明に係る透明容器入り寿司種被覆食品には、本発明の特徴を損なわない限り、他の食品が含まれていてもよい。例えば、寿司種の集合体の中に、一般的には寿司種として用いられることのない食品が混合されていてもよく、中央部の米飯の中に米飯でない食品が混合されているなどしてもよい。
以下、本発明について、各実施例に基づいて説明する。本発明の技術的範囲は、これらの実施例によって示される特徴に限定されない。
<器具等>
(1)凍結用トレイ
本実施例においては、寿司種の集合体を凍結用トレイに敷き詰めるようにして並べることにより、薄板状に成形した。凍結用トレイとしては、以下に述べる3種類(フルサイズ型、ハーフサイズ型または三角型)の蓋なしの浅型容器を用いた。なお、トレイに関する数値は、特段の記載の無い限り、内寸である。
≪フルサイズ型≫
フルサイズ型の模式図を図1に、写真を図2に、それぞれ示す。フルサイズ型の凍結用トレイ1は、アルミニウム製で内側表面がフッ素樹脂塗装されている。底面11は短径40mm×長径365mの長尺矩形状に形成されている。すなわち、トレイ1の幅は40mmである。長尺方向に沿った両縁部が略直角状に立ち上がるように屈曲されてトレイ側壁12、12を形成しており、その高さが5mmとされている。一方、トレイの左右両端部13は立ち上げられていない。したがって、トレイ端部13からヘラやスクレーパーを容易に差し込み、寿司種シートを取り出すことができる。トレイ側壁12には、図2(D)に示すような仕切り板(厚さ約1mm以下)を装脱可能とするスリット14が、8カ所(仕切り板4枚分)形成されている。
≪ハーフサイズ型≫
ハーフサイズ型の写真を図3に示す。ハーフサイズ型の凍結用トレイは、トレイの幅が20mmである。この点以外は、フルサイズ型と同じである。
図2(C)および(D)ならびに図3(C)に示すように、フルサイズ型とハーフサイズ型は、具材を充填した後、6個ずつ金属製のトレイ受け器(フルサイズ型用:26cm×36.5cm、ハーフサイズ型用:14cm×36.5cm)に並べ、仕切り板(厚さ約1mm)を設置した状態で冷凍庫に入れて、使用した。図2(D)に示すように、複数枚の凍結用トレイ1を並列に配置して前記仕切り板をスリット14に挿入することでトレイ1同士を連結することができる。これにより多種類の具材を一度に整然と区分けして配置することができる。なお、スリット14の配置を適宜設定することにより、所望の長さの寿司種シートをつくることができる。
≪三角型≫
三角型の写真を図4に示す。三角型の凍結用トレイは、試作品であるため、厚さ約0.3mmの紙製で表面がラッカー塗装されている。図4に示すように、底面は底辺80mm×高さ55mmの二等辺三角形に形成されている。三辺の各縁部が略直角状に立ち上がるように屈曲されてトレイ側壁を形成しており、その高さが7mmとされている。三角型は、内側にラップフィルムを敷き、その上に具材を充填して凍結させた後、ラップを持ち上げることにより寿司種シートを取り出して、使用した。
(2)透明容器
本実施例においては、寿司種被覆食品を入れる透明な容器として、直径117mm×高さ48mmの円柱形の容器(数値は内寸。非結晶ポリエチレンテレフタレート(A-PET)製)を用いた。
<実施例1>透明容器入りイクラ丼の製造
透明容器入りイクラ丼の製造過程の写真を図5に示す。まず、凍結した醤油漬けのイクラを冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した。フルサイズ型の凍結用トレイに、イクラ65g(トレイ1個あたり)を、約5mm(イクラ1粒分)の厚さでトレイ全面に敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した(図5(A))。これをトレイ受け器に置き、仕切り板を設置して-18℃の冷凍庫に入れ、12時間置くことにより凍結させた。続いて、冷凍庫からトレイを取り出し、仕切り板を外した。スクレイパーを用いて、トレイから、イクラの集合体が薄板状に凍結したもの(本実施例において、「イクラシート」という。)(長径約118mm×短径約40mm×厚さ約5mmの略直方体)を剥がして取り出した(図5(B))。透明容器の内側側面にイクラシートを貼り付けた(図5(C)および(D))。米飯を中央部に投入して上面を平らにならした後(図5(E))、米飯が見えなくなる程度に醤油漬けのイクラを盛り付け、細切りのキュウリ数本を置いて完成とした。
完成した透明容器入りイクラ丼の写真を図6に示す。図6に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面一面にもイクラが敷き詰められ、米飯がイクラで覆われた透明容器入りイクラ丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなるイクラ丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面一面にはイクラを配置してなる食品である。
<実施例2>透明容器入り海鮮丼の製造
透明容器入り海鮮丼の製造過程の写真を図7に示す。まず、凍結した寿司種(卵焼き、穴子の蒲焼き、刺身用のイカ、タコ、マグロ、サーモン、ホタテおよびエビ、醤油漬けのトビコおよびイクラ)を冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した。トビコおよびイクラを除く具材を厚さ5mm、約10mm角の大きさとなるようカットした後(図7(A))、全ての具材を軽く混ぜ合わせた。フルサイズ型の凍結用トレイに、混合した具材70g(トレイ1個あたり)を、約6mmの厚さで(即ち、トビコを除く各具材が一層となる厚さで)敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した(図7(B))。これをトレイ受け器に置き、仕切り板を設置して-18℃の冷凍庫に入れ、12時間置くことにより凍結させた。続いて、冷凍庫からトレイを取り出し、仕切り板を外した。スクレイパーを用いて、トレイから、海鮮丼の具材の集合体が薄板状に凍結したもの(本実施例において、「海鮮シート」という。)(長径約118mm×短径約40mm×厚さ約6mmの略直方体)を剥がして取り出した(図7(C))。透明容器の内側側面に海鮮シートを貼り付けた(図7(D))。米飯を中央部に投入して上面を平らにならした後(図7(E))、米飯が見えなくなる程度に混合した具材を盛り付け、細切りのキュウリ数本を散らして完成とした。
完成した透明容器入り海鮮丼の写真を図8に示す。図8に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面一面にも海鮮丼の具材が敷き詰められ、米飯が具材で覆われたた透明容器入り海鮮丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなる海鮮丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面一面には海鮮丼の具材(寿司種)を配置してなる食品である。
<実施例3>透明容器入りマグロ丼の製造
(1)ハーフサイズ型の凍結用トレイを用いた場合
透明容器入りマグロ丼の製造過程の写真を図9に示す。まず、凍結した短冊状の刺身用マグロを冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した後、一切れが約10~20mm×10~20mm×厚さ5mm程度となるようカットした。カットしたマグロを調味液に約30分漬け込みゴマを和えた後、ハーフサイズ型の凍結用トレイに、30g(トレイ1個あたり)を約6mmの厚さで(即ち、カットしたマグロが一層となる厚さで)、敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した。これをトレイ受け器に置き、仕切り板を設置して(図9(A))、-18℃の冷凍庫に12時間置くことにより凍結させた。続いて、冷凍庫からトレイを取り出し、仕切り板を外した。スクレイパーを用いて、トレイから、マグロ丼の具材が薄板状に凍結したもの(本実施例において、「マグロシート」という。)(約118mm×短径約20mm×厚さ約6mmの略直方体)を剥がして取り出した(図9(B))。透明容器の内側側面の下半分にマグロシートを貼り付けた(図9(C)(D)(E))。米飯を中央部に充填して上面を平らにならした後(図9(F)(G))、上から米飯が見えなくなる程度にゴマ和えのマグロを盛り付け、小口切りの細ネギを散らして完成とした。
完成した透明容器入りマグロ丼の写真を図10に示す。図10に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面下半分にもマグロ丼の具材が敷き詰められ、米飯が具材で覆われた透明容器入りマグロ丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなるマグロ丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面下半分には一口大にカットしたマグロを配置してなる食品である。
(2)フルサイズ型の凍結用トレイを用いた場合
ハーフサイズ型に換えてフルサイズ型の凍結用トレイを用いて、本実施例3(1)に記載の方法により透明容器入りマグロ丼を製造した。なお、トレイへのマグロ丼具材の充填量は60gとした。
完成した透明容器入りマグロ丼の写真を図11に示す。図11に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面一面にもマグロ丼の具材が敷き詰められ、米飯が具材で覆われた透明容器入りマグロ丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなるマグロ丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面一面には一口大にカットしたマグロを配置してなる食品である。
<実施例4>透明容器入りサーモン丼の製造
(1)ハーフサイズ型の凍結用トレイを用いた場合
透明容器入りサーモン丼の製造過程の写真を図12に示す。まず、凍結した短冊状の刺身用サーモンおよび醤油漬けのイクラを冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した。サーモンは、一切れが約10~20mm×10~20mm×厚さ5mm程度となるようカットした。カットしたサーモンおよびイクラを軽く混合した後、ハーフサイズ型の凍結用トレイに、混合した具材30g(トレイ1個あたり)を約6mmの厚さで(即ち、カットしたサーモンが一層となる厚さで)、敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した。これをトレイ受け器に並べ、仕切り板を設置して(図9(A))、-18℃の冷凍庫に12時間置くことにより凍結させた。続いて、冷凍庫からトレイを取り出し、仕切り板を外した。スクレイパーを用いて、トレイから、サーモン丼の具材が薄板状に凍結したもの(本実施例において、「サーモンシート」という。)(約118mm×短径約20mm×厚さ約6mmの略直方体)を剥がして取り出した(図12(A)(B))。透明容器の内側側面の下半分にサーモンシートを貼り付けた(図12(C))。米飯を中央部に充填して上面を平らにならした後(図12(D))、上から米飯が見えなくなる程度にカットしたサーモンを盛り付け、中央に大葉を置き、その上に醤油漬けのイクラを載せて完成とした。
完成した容器入りサーモン丼の写真を図13に示す。図13に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面下半分にもサーモン丼の具材が敷き詰められ、米飯が具材で覆われた透明容器入りサーモン丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなるサーモン丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面下半分には一口大にカットしたサーモンやイクラを配置してなる食品である。
(2)フルサイズ型の凍結用トレイを用いた場合
ハーフサイズ型に換えてフルサイズ型の凍結用トレイを用いて、本実施例4(1)に記載の方法により透明容器入りサーモン丼を製造した。なお、トレイへのサーモン丼具材の充填量は60gとした。
完成した透明容器入りサーモン丼の写真を図14に示す。図14に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面一面にもサーモン丼の具材が敷き詰められ、米飯が具材で覆われた透明容器入りサーモン丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなるサーモン丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面一面には一口大にカットしたサーモンやイクラを配置してなる食品である。
<実施例5>透明容器入りカニフレーク丼の製造
(1)ハーフサイズ型の凍結用トレイを用いた場合
透明容器入りカニフレーク丼の製造過程の写真を図15に示す。まず、凍結したカニフレーク(茹でたカニの剥き身をフレーク状にしたもの)を冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した。ハーフサイズ型の凍結用トレイにカニフレーク30g(トレイ1個あたり)を、約5mmの厚さで敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した。これをトレイ受け器に置き、仕切り板を設置して(図9(A))、-18℃の冷凍庫に12時間置くことにより凍結させた。つづいて、冷凍庫からトレイを取り出し、仕切り板を外した。スクレイパーを用いて、トレイから、カニフレークが薄板状に凍結したもの(本実施例において、「カニシート」という。)(約118mm×短径約20mm×厚さ約5mmの略直方体)を剥がして取り出した(図15(A)(B))。透明容器の内側側面の下半分にカニシートを貼り付けた(図15(C)(D)(E))。米飯を中央部に充填して上面を平らにならした後、上から米飯が見えなくなる程度にカニフレークを盛り付け、中央にカニの剥き身と細切りのキュウリ数本とを載せて完成とした。
完成した透明容器入りカニフレーク丼の写真を図16に示す。図16に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面下半分にもカニフレークが敷き詰められ、米飯がカニフレークで覆われた透明容器入りカニフレーク丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなるカニフレーク丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面下半分にはカニフレークを配置してなる食品である。
(2)フルサイズ型の凍結用トレイを用いた場合
ハーフサイズ型に換えてフルサイズ型の凍結用トレイを用いて、本実施例5(1)に記載の方法により透明容器入りカニフレーク丼を製造した。なお、トレイへのカニフレークの充填量は60gとした。
完成した透明容器入りカニフレーク丼の写真を図17に示す。図17に示すように、米飯の上面のみならず、透明容器の内側側面一面にもカニフレークが敷き詰められ、米飯がカニフレークで覆われた透明容器入りカニフレーク丼を製造することができた。本食品は、透明な容器の内部に収容されてなるカニフレーク丼であり、容器の中央部には米飯を配置し、米飯の上面および容器の内側側面一面にはカニフレークを配置してなる食品である。
<実施例6>イクラピラミッドの製造
ピラミッド形に成形した米飯の上に醤油漬けイクラの集合体を敷き詰めた食品(イクラピラミッド)の製造過程の写真を図18に示す。まず、凍結した醤油漬けのイクラを冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した。三角型の凍結用トレイにラップフィルムを敷き、イクラ13g(トレイ1個あたり)を、約5mm(イクラ1粒分)の厚さで全面に敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した。これを-18℃の冷凍庫に入れ、12時間置くことにより凍結させた。冷凍庫からトレイを取り出し、ラップフィルムごと、トレイからイクラシート(底辺約80mmで高さ約55mmの二等辺三角形を底面とし、厚さが約5mmの略三角柱)を取り出した(図18(A))。底が一辺75mmの正方形である四角錐型(ピラミッド型)に米飯を詰めてピラミッド形の米飯を作製し、皿の上に取り出した(図18(B))。米飯の底面を除く各面にイクラシートを貼り付けて(図18(C))完成とした。
完成したイクラピラミッドの写真を図19に示す。図19に示すように、ピラミッド形に成形した米飯の底面を除く4つの面にイクラが敷き詰められ、米飯がイクラで覆われた食品を製造することができた。
<実施例7>海鮮ピラミッドの製造
ピラミッド形に成形した米飯の上に海鮮丼の具材の集合体を敷き詰めた食品(海鮮ピラミッド)の製造過程の写真を図20に示す。まず、凍結した寿司種(卵焼き、穴子の蒲焼き、刺身用のイカ、タコ、マグロ、サーモン、ホタテおよびエビ、醤油漬けのトビコおよびイクラ)を冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した。トビコおよびイクラを除く具材を厚さ5mm、約10mm角の大きさとなるようカットした後、全ての具材を軽く混ぜ合わせた。三角型の凍結用トレイにラップフィルムを敷き、混合した具材13g(トレイ1個あたり)を、約6mmの厚さで全面に敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した。これを-18℃の冷凍庫に入れ、12時間置くことにより凍結させた。冷凍庫からトレイを取り出し、ラップフィルムごと、トレイから海鮮シート(底辺約80mmで高さ約55mmの二等辺三角形を底面とし、厚さが約6mmの略三角柱)を取り出した(図20(A)(B))。実施例6で用いた四角錐型に米飯を詰めてピラミッド形の米飯を作製し、皿の上に取り出した(図18(B))。米飯の底面を除く各面に海鮮シートを貼り付けて(図20(C))完成とした。
完成した海鮮ピラミッドの写真を図21に示す。図21に示すように、ピラミッド形に成形した米飯の底面を除く4つの面に海鮮丼の具材が敷き詰められ、米飯が海鮮丼の具材で覆われた食品を製造することができた。
<実施例8>カニフレークピラミッドの製造
ピラミッド形に成形した米飯の上にカニフレークの集合体を敷き詰めた食品(カニフレークピラミッド)の製造過程の写真を図22に示す。まず、凍結したカニフレークを冷蔵庫にて緩慢解凍し、計量した。三角型の凍結用トレイにラップフィルムを敷き、カニフレーク13g(トレイ1個あたり)を、約5mmの厚さで全面に敷き詰めるようにして並べることにより薄板状に成形した。これを-18℃の冷凍庫に入れ、12時間置くことにより凍結させた。冷凍庫からトレイを取り出し、ラップフィルムごと、トレイからカニシート(底辺約80mmで高さ約55mmの二等辺三角形を底面とし、厚さが約5mmの略三角柱)を取り出した(図22(A))。実施例6で用いた四角錐型に米飯を詰めてピラミッド形の米飯を作製し、皿の上に取り出した(図18(B))。米飯の底面を除く各面にカニシートを貼り付けて(図22(B))完成とした。
完成したカニフレークピラミッドの写真を図23に示す。図23に示すように、ピラミッド形に成形した米飯の底面を除く4つの面にカニフレークが敷き詰められ、米飯がカニフレークで覆われた食品を製造することができた。
1:フルサイズ型の凍結用トレイ
11:底面
12:側壁
13:端部
14:スリット

Claims (5)

  1. 寿司種の集合体を薄板状に成形して凍結させることにより寿司種シートをつくる工程と、
    透明容器の内側側面に前記寿司種シートを貼り付ける工程と、
    前記透明容器の中央部に米飯を充填する工程と
    を有する、寿司種被覆食品を製造する方法。
  2. 寿司種の集合体を薄板状に成形して凍結させることにより寿司種シートをつくる工程と、
    成形された米飯の表面に前記寿司種シートを貼り付ける工程と
    を有する、寿司種被覆食品を製造する方法。
  3. 前記薄板状が、厚さ15mm以下の薄板状である、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 寿司種の集合体が透明容器の内側側面に貼り付けられ、かつ、前記透明容器の中央部には米飯が充填されている、透明容器入り寿司種被覆食品。
  5. 前記内側側面の3割以上の面積において前記寿司種が貼り付けられている、請求項4に記載の食品。
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