JP3168476U - ふなずしサンド - Google Patents
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Abstract
【課題】鮒鮨特有の風味が緩和され食べ易い味に作成された鮒鮨サンドイッチを低価格で提供することを目的とする。【解決手段】ニブロブナの鮒鮨をミンチにしてペースト状にした鮒鮨ペーストと、メスの子持ちの鮒鮨をスライスした子持ち鮒鮨スライスと、チーズをスライスしたスライスチーズが、これと接する表面に無塩バターが塗布された、冷凍保存しても味の変化の少ないフランスパンに挟まれ、スライスチーズと無塩バターによって鮒鮨特有の風味が緩和され食べ易い味に作成された鮒鮨サンドイッチを提供することを可能とする。【選択図】図1
Description
本考案は、主に琵琶湖のニゴロブナを用いて作られる馴鮨の一種であって、滋賀県の郷土料理として知られる鮒鮨が、フランスパンにチーズとともに挟まれている鮒鮨サンドイッチに関する。
サンドイッチは、パン類に卵、野菜、ハム、ベーコン、フライなどを挟んだものであって、おにぎりと同様に携帯にも便利で食べ易いために、非常に重宝な食品として幅広い世代に人気がある。
また、フランスパンは適度な塩味や風味、食感が好まれ、日本でも広く食されているが、近年ではサンドイッチに利用されたり、またはチーズ、ベーコン、たらこ、豆などの食材を生地に含んで焼き上げられたりするなど、消費者に人気のある応用範囲の広いパンである。
一方、鮒鮨は、琵琶湖を有する滋賀県の名産であって、馴鮨の一種である。鮒鮨は、主に琵琶湖の固有種であるニゴロブナを、数ヶ月間塩漬けにした後に塩抜きした鮒の腹の中に飯を詰め、桶の中に該鮒と飯を交互に敷き詰めて重ね、重石で圧し長期間保管する間に自然発酵が進むことにより作られる。鮒鮨は発酵による乳酸の独特の酸味と臭味が特徴であり、珍味としてその愛好家も多い一方、その独特の酸味と臭味に抵抗感を抱く人もいる。また、鮒鮨は製造に手間と時間を要するとともに、材料のニゴロブナの生産量の減少のために比較的高価格であるために、現状では一般的な消費者が手軽に食することができる食材とはいえない。
そこで考案者は、消費者の求め易い価格で、フランスパンに鮒鮨を挟んで食べ易い風味に仕上げられ、また冷凍保存も可能である鮒鮨サンドイッチを考案した。
本考案は、消費者が求め易い価格で、フランスパンに鮒鮨とスライスチーズを挟んで作られた、食べ易い風味の鮒鮨サンドイッチを提供することを目的とする。
請求項1に記載された考案は、鮒鮨ペーストと子持ち鮒鮨のスライスとスライスチーズが、これと接する表面に無塩バターが塗布されたフランスパンに挟まれている鮒鮨サンドイッチであって、
前記フランスパンは、冷凍保存しても味の変化の少ないフランスパンであって、
前記スライスチーズは、チーズをスライスしたものであって、
前記鮒鮨ペーストは、鮒鮨をミンチにしてペースト状にしたものであって、
前記子持ち鮒鮨のスライスは、子持ちの鮒鮨をスライスしたものであって、
前記スライスチーズと前記無塩バターによって、鮒鮨特有の味が緩和され食べ易い味に作成されていることを特徴とする。
前記フランスパンは、冷凍保存しても味の変化の少ないフランスパンであって、
前記スライスチーズは、チーズをスライスしたものであって、
前記鮒鮨ペーストは、鮒鮨をミンチにしてペースト状にしたものであって、
前記子持ち鮒鮨のスライスは、子持ちの鮒鮨をスライスしたものであって、
前記スライスチーズと前記無塩バターによって、鮒鮨特有の味が緩和され食べ易い味に作成されていることを特徴とする。
請求項2に記載された考案は、請求項1に記載の鮒鮨サンドイッチに係り、
前記フランスパンを製造するためのパン生地には、米粉が含まれていることを特徴とする。
前記フランスパンを製造するためのパン生地には、米粉が含まれていることを特徴とする。
本考案による鮒鮨サンドイッチによれば、消費者は適切な価格で、滋賀県の特産品であり伝統の珍味である鮒鮨が挟まれたフランスパンサンドイッチを、美味しく手軽に食することができる。
本考案は、近江の名産であるニブロブナの鮒鮨をペースト状にしたものと、メスの子持ちのフナをスライスしたものとを、スライスしたチーズとともに切れ目をいれたフランスパンに挟んで作られ、伝統の珍味を食べ易い味で消費者に提供しうる、鮒鮨サンドイッチに係るものである。以下図面に基づいて、本考案に係る鮒鮨サンドイッチの実施の形態を説明する。
図1は、本考案に係る鮒鮨サンドイッチの構成を示す、図2の説明用A―A線切断断面図である。図2は本考案に係る鮒鮨サンドイッチに使用する略円筒形状のフランスパンの正面図である。
図1に示された本考案に係る鮒鮨サンドイッチは、鮒鮨ペースト部とメスの子持ち鮒鮨のスライス部と、スライスチーズ部と、無塩バター部と、フランスパン部と、を有する。
図1において、101は略円筒形状のフランスパン部であり、110は略円筒形状のフランスパン部101の側面に設けられた切れ目により生じた断面の上側断面であり、111は切れ込みにより生じた断面の下側断面である。また、121は切れ目の下側切断面111に塗られた無塩バター部であり、122はスライスチーズ部であり、123は鮒鮨ペースト部であり、124はメスの子持ち鮒鮨のスライス部である。
フランスパン部101は略円筒形状であって、パン1個の生地の重量は約80グラムである。フランスパン部101は焼成冷凍法「パンミニッツ」により作られるため、冷凍しても味の変化が少なく美味さが維持される。また該フランスパンは、パン生地に約3重量パーセントの米粉が含まれた、米粉入りのフランスパンであってもよい。いずれの場合にもこのパン生地でつくられたフランスパンを使用して作成される鮎鮨サンドイッチは、冷凍保存により味の変化が非常に少ないために長期保存が可能であって、地方発送も可能となる。なお、本考案のサンドイッチに用いるフランスパンは、生地の特徴以外は一般のフランスパンと同様であり、その製造方法については公知の方法であるため詳細は省略する。
略円筒形状のフランスパンの側面に挟み込む食材を入れるための切れ込みをいれ、該切れ込みの下側断面111に、無塩バター121を塗り、その上にスライスチーズ122を切れ込み断面111全体に行き渡るように載せる。例えば、矩形のスライスチーズを対角線で切られた三角形のものを2枚載せる。また、スライスチーズチーズはマリボーなどのチーズをスライスしたものを使用する。
本考案の鮒鮨サンドイッチに挟まれる鮒鮨は、ペースト状のものとスライスしたものの両方があり、スライスチーズの上に順に載せられる。図1においてペースト状の鮒鮨113は、鮒鮨をミンチにしてペースト状にしたものを、例えば絞り袋に入れて搾り出すことによりスライスチーズ112の上に塗られる。該ペーストには、メスの鮒鮨の尾や頭などのスライスに使用されない部位とオスの鮒鮨全体を使用するために比較的安価に作成され得る。
図1において鮒鮨スライス114は、メスの子持ち鮒鮨の切り身のスライスであって、鮒鮨ペースト113の上に、例えば2枚並べて載せられる。鮒鮨は発酵食品であるため独特の酸味と臭味が強いが、本考案の鮒鮨サンドイッチに挟まれる鮒鮨はチーズとバターに挟まれることによってそれらが軽減され、食べ易い味となっていることに特徴がある。
図1において、出来上がった鮒鮨サンドイッチは適当なフィルムによって包装されるか、または袋詰めされて冷凍され、保存される。また本考案の鮒鮨サンドイッチの冷凍方法については、公知の方法であるため詳細は省略する。
本考案の実施例2において、鮒鮨サンドイッチに使用するフランスパンは、直方体の金型に入れて焼き、そのことによりほぼ同一の大きさのパンが焼きあがることと、図2に示した略円筒形状と異なる形状のパンである点が実施例1とは異なる。パンを焼くための直方体の金型は、縦22センチメートル、横5センチメートル、高さ5センチメートルの大きさであって、そこにフランスパンの生地100グラムを入れて、該パン生地正面縦中央の位置に1本の切れ目を入れてから焼きあげる。大きさの統一されたパンであるために、サンドイッチ作成後に冷凍保存する際の作業が容易となる。
本考案の実施例1においては、パンに挟み込む食材を入れるための切れ込みを略円筒形状のフランスパンの側面側にいれたが、本考案の実施例2においては、フランスパンの正面中央に切れ込みをいれる。なお本考案の実施例2においても、該切れ込みの断面に挟みこむ材料および該材料の挟む順番に関しては、実施例1と同様であって、バター、スライスチーズ、鮒鮨ペースト、鮒鮨スライスである。ただし、スライスチーズは矩形のスライスチーズ1枚を一辺の中点を含む線で切断された2枚の矩形状のものをパン切れ込み断面に並べて置き、また鮒鮨スライスはパン切れ込み断面の中央部に1枚入れることをする。
本考案により、消費者の求め易い価格で、消費者に好まれる風味を持ち合わせた鮒鮨が挟まれたサンドイッチを提供できる。
101 フランスパン
110 切れ目の上断面
111 切れ目の下断面
121 無塩バターの層
122 スライスチーズ
123 鮒鮨ペースト
124 鮒鮨の切り身
110 切れ目の上断面
111 切れ目の下断面
121 無塩バターの層
122 スライスチーズ
123 鮒鮨ペースト
124 鮒鮨の切り身
Claims (2)
- 鮒鮨ペーストと子持ち鮒鮨のスライスとスライスチーズが、これと接する表面に無塩バターが塗布されたフランスパンに挟まれている鮒鮨サンドイッチであって、
前記フランスパンは、冷凍保存しても味の変化の少ないフランスパンであって、
前記スライスチーズは、チーズをスライスしたものであって、
前記鮒鮨ペーストは、鮒鮨をミンチにしてペースト状にしたものであって、
前記子持ち鮒鮨のスライスは、子持ちの鮒鮨をスライスしたものであって、
前記スライスチーズと前記無塩バターによって、鮒鮨特有の風味が緩和され食べ易い味に作成されていることを特徴とする鮒鮨サンドイッチ。 - 請求項1に記載の鮒鮨サンドイッチにおいて、
前記フランスパンを製造するためのパン生地には、米粉が含まれていることを特徴とする鮒鮨サンドイッチ。
Priority Applications (1)
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JP2011000936U JP3168476U (ja) | 2011-02-22 | 2011-02-22 | ふなずしサンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011000936U JP3168476U (ja) | 2011-02-22 | 2011-02-22 | ふなずしサンド |
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JP3168476U true JP3168476U (ja) | 2011-06-16 |
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Family Applications (1)
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2011
- 2011-02-22 JP JP2011000936U patent/JP3168476U/ja not_active Expired - Fee Related
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