JP3136202U - 菓子 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来にない形態を有し、従来にない用い方を可能する煎餅を用いた、斬新な菓子を提供する。
【解決手段】菓子1は、小麦粉を主原料とする煎餅で鉢状に形成された包装体煎餅10と、包装体煎餅10に収容された被包装煎餅5を具備する。また、包装体煎餅10は、外表面に筋状に形成された凹凸部11を具備するものとすることができる。更に、二つの包装体煎餅10を、それぞれの開口部の周縁を突き合わせるように重ねて使用することもできる。
【選択図】図1
【解決手段】菓子1は、小麦粉を主原料とする煎餅で鉢状に形成された包装体煎餅10と、包装体煎餅10に収容された被包装煎餅5を具備する。また、包装体煎餅10は、外表面に筋状に形成された凹凸部11を具備するものとすることができる。更に、二つの包装体煎餅10を、それぞれの開口部の周縁を突き合わせるように重ねて使用することもできる。
【選択図】図1
Description
本考案は、菓子に関するものであり、特に煎餅に関するものである。
煎餅は古くから人々に親しまれている菓子であり、小麦を主原料とする小麦煎餅、うるち米を主原料とした煎餅、もち米を主原料としたあられに大別される。
煎餅の製法や形態については、旧来からのものが踏襲されている傾向があり、伝統が大切に受け継がれている反面で、新味に欠けると感じる人もあった。
そこで、本考案は、上記の実情に鑑み、従来にない形態を有し、従来にない用い方を可能する煎餅を用いた、斬新な菓子の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本考案に係る菓子は、「小麦粉を主原料とする煎餅で鉢状に形成された包装体煎餅を」具備している。
「小麦粉を主原料とする煎餅」は、主原料としての小麦粉に砂糖や卵等を加え、水と混合して液種とし、この液種を鉄板等に流して焼成し、或いは焼き型を用いて焼成した煎餅を言う。
「鉢状」は皿よりも深さのある形状を総称する意で用いており、大きさ、深さ、形状は特に限定されない。なお、小麦粉を主原料とする煎餅を鉢状に形成する方法としては、鉄板上で焼成された平板状の煎餅を、まだ熱いうちに鉢状の型に押圧して成形する方法や、鉢状に形成された型に液種を流し込み、型ごと焼成する方法を例示することができる。
上記の構成により、本考案によれば、煎餅の形状として従来にない鉢状とすることにより、煎餅を食べられる容器として用いることができる。例えば、包装体煎餅に種々の菓子を収容させ、容器としての菓子と収容物としての菓子とが組み合わされた菓子とすることができる。このとき、収容物としての菓子の種類は特に限定されず、煎餅のほか、落雁、クッキー、ビスケット、クラッカー、パイ、ウエハース、カステラ等を収容させることができる。これにより、包装体煎餅を他の菓子の容器として使用できると共に、包装体煎餅自体を菓子として味わうことができ、内容物とは異なる味や食感を楽しむことができる。
また、包装体煎餅と収容物とが組み合わされた菓子とする場合に限定されず、包装体煎餅が単独で菓子を構成するものとしても良い。そして、包装体煎餅のみが容器として使用可能な菓子として販売された場合、これを購入した需要者は、自由な発想で包装体煎餅に種々のものを収容させて使用することができる。例えば、上記に例示した煎餅、クッキー、クラッカー等の他、ケーキ、羊かんや饅頭等の和菓子の容器として使用することができ、収容物がある程度乾燥したものであれば、収容物を食した後に、包装体煎餅自体をパリパリした食感を楽しみながら食することができる。或いは、焼成された包装体煎餅は丈夫ですぐには崩壊しないため、フルーツ、アイスクリーム、ゼリー等の水分を比較的多く含む食品を収容させる容器としても使用することができる。
本発明に係る菓子は、上記構成に加え、「前記包装体煎餅に収容された被包装煎餅を」具備するものとすることができる。
「被包装煎餅」としての煎餅は、包装体煎餅としての煎餅と同じ種類であっても異なる種類であっても良い。また、包装体煎餅は小麦粉を主原料とする煎餅であるが、「被包装煎餅」としての煎餅は、小麦粉を主原料とする煎餅に限定されず、うるち米を主原料とした煎餅、もち米を主原料としたあられを用いることができる。
従来、煎餅の包装態様としては、多数枚の煎餅が単一の包装袋に収容されたもの、煎餅が一枚または数枚ごとに小袋に収容され、更に包装箱や大袋に詰め合わされたもの等があった。上記の構成により、本考案によれば、煎餅によって煎餅が包装されているという、従来にない斬新な包装形態の菓子となる。
また、包装体煎餅は鉢状であるため、収容された被包装煎餅を外から見ることができ、被包装煎餅が配されている外観を楽しむことができる。そして、例えば、製造者が被包装煎餅を包装体煎餅に見た目良く配置させて収容させておくことにより、需要者はそのままの状態で卓上に供することができる。また、通常、煎餅を容器に盛り付ける場合、煎餅の和風の雰囲気を損なわない容器が選択されることが望まれるところ、本考案では、被包装煎餅が鉢状の容器に既に盛り付けられた状態になっており、しかもその容器も煎餅であるため、収容された煎餅の雰囲気に合致する。これにより、容器としての包装体煎餅によって、非包装物である煎餅をより美味しそうに演出することができる。
本考案に係る菓子は、「前記包装体煎餅は、外表面に筋状に形成された凹凸部を具備する」ものとすることができる。
「凹凸部」は、例えば、煎餅を焼成する鉄板等に凹凸部に対応した形状の凹凸を設けておくことにより、包装体煎餅の外表面に形成させることができる。あるいは、焼きあがった平板上の煎餅をまだ熱い内に押圧して鉢状に成形するために用いる型の内表面に、凹凸部に対応した形状の凹凸を設けておくことによっても、包装体煎餅の外表面に凹凸部を形成させることができる。
上記の構成により、本考案によれば、鉢状の包装体煎餅の外表面に筋状の凹凸部が設けられていることにより、包装体煎餅が竹や藤で編まれたかごのような雰囲気を有するものとなる。これにより、かご盛りの菓子のような高級感や豪華さを醸し出すものとなり、従来は庶民的な駄菓子としてのイメージもあった煎餅が、プレゼントや引き菓子にも好適な菓子となる。
本考案に係る菓子は、「前記包装体煎餅は、二つがそれぞれの開口部の周縁を突き合わせて重ねられている」ものとすることができる。
上記の構成により、本考案によれば、二つの包装体煎餅を重ね合わせた内部に、外部からは見えない収容空間が形成される。そして、この収容空間には、煎餅などの種々の菓子等を収容させることができる。これにより、重ね合わせた包装体煎餅を開けてみるまでは、中に何が収容されているか分からないため、被包装煎餅及び包装体煎餅を味わう楽しみに加え、中にどんなものが入っているのかという期待感をも楽しむことができる菓子となる。
以上のように、本考案によれば、従来にない形態を有し、従来にない用い方を可能する煎餅を用いた、斬新な菓子を提供することができる。
以下、本考案の最良の一実施形態である菓子について、図1乃至図4に基づいて説明する。ここで、図1は本実施形態の菓子の斜視図であり、図2は包装体煎餅の斜視図であり、図3は図1の菓子が透明な袋に収容された場合の斜視図であり、図4は二つの包装体煎餅を重ね合わせた菓子を説明する説明図である。
本実施形態の菓子1は、図1に示すように、小麦粉を主原料とする煎餅で鉢状に形成された包装体煎餅10と、包装体煎餅10に収容された被包装煎餅5とを具備している。
より詳細に説明すると、図2に示すように、包装体煎餅10は、直径約8〜10cmの略円形でほぼ平らに形成された底部15と、底部15の周縁から湾曲して立ち上がった周壁部16によって、深さが約2〜4cmの鉢状に形成されている。また、周壁部16及び底部15の外表面には、多数の筋状の凹凸部11が形成されている。
かかる構成の包装体煎餅10は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、主原料としての小麦粉に、副原料として砂糖、卵、植物油脂、食塩、膨張剤等を加え、水と混合して液種を作る。そして、この液種を加熱された鉄板上に円形に流し、所定時間加熱して平板状の煎餅を焼成する。このとき、複数の筋状の凹凸が放射状に延びるように設けられた鉄板を使用し、放射状の凹凸の中心が平板状の煎餅のほぼ中心となるように液種を流し込む。これにより、鉄板の凹凸に対応した筋状の凹凸部11が、平板状の煎餅の裏面に形成される。
次に、焼成された平板状の煎餅がまだ熱い内に、鉢状の型内に凹凸部11を型側にして敷き込み、おもりを載せる。この状態を所定時間保持することにより、おもりで煎餅が押圧され型の形状に成形されて、筋状の凹凸部11が外表面に形成された鉢状の包装体煎餅10が出来上がる。
本実施形態の被包装煎餅5は、包装体煎餅10と同様に液種を鉄板上に流し焼成した煎餅であり、上記の液種の材料の他、ごま、海苔、しょうが、ココア、抹茶、ナッツ類等の添加材料を加えることにより、味や色合いを互いに異ならせた複数種類のものが用いられる。そして、本実施形態では、包装体煎餅10にはかかる添加材料を加えずプレーンなタイプとし、被包装煎餅5と包装体煎餅10とで色合いを異ならせて見栄えを良くすると共に、包装体煎餅10は被包装煎餅5の味を引き立てるように味付けされている。なお、図1では、種類の異なる被包装煎餅5を組み合わせて一つの包装体煎餅10に収容している場合を例示しているが、これに限定されず、種類ごとに別々の包装体煎餅10に収容しても良い。また、被包装煎餅5は、小麦粉を主原料とする煎餅に限定されず、うるち米を主原料とした煎餅、もち米を主原料としたあられを被包装煎餅5とすることもできる。
包装体煎餅10に被包装煎餅5が収容された本実施形態の菓子1は、図3に示すように、プラスチックフィルム等を使用した透明な袋9で、更に包装することができる。このように、透明な袋9で包装することにより、被包装煎餅5が包装体煎餅10に盛り付けられている様子が良く見えると共に、収容された被包装煎餅5や包装体煎餅10の吸湿や酸化が防止され、鮮度が保持される。また、透明な袋9をシーリングする際、透明な袋9内の残余空間を小さくするように、換言すれば、被包装煎餅5及び包装体煎餅10が透明な袋9によってぴったりと収容されるようにシーリングすれば、透明な袋9内での被包装煎餅5及び包装体煎餅10の動きが規制される。これにより、鉢状の包装体煎餅10に被包装煎餅5が見栄え良く配置された状態を保持することができる。
なお、透明な袋9のシーリングについては、空間にある程度余裕を持たせて行い、残余部分を絞ってリボン等で結ぶこととしても良い。このようにしても、透明な袋9内での被包装煎餅5及び包装体煎餅10の動きを規制することができると共に、透明な袋9で包装された菓子1を、リボン等によって可愛らしく華やかに演出することができる。
また、包装体煎餅10は、図4(a),(b)に示すように、二つをそれぞれの開口部の周縁18を突き合わせるように重ねて使用することもできる。そして、二つの包装体煎餅10の内部に形成された収容空間に、被包装煎餅5を収容させることにより、上記の菓子1とはまた雰囲気の異なった斬新な菓子2とすることができる。なお、図4(c)に示すように、透明な袋9等の袋内にぴったりと収容させることにより、二つの包装体煎餅10の開口部の周縁18を接着等しなくても、包装体煎餅10のずれや外れが防止され、重ね合わされた状態を保持することができる。加えて、袋を開封すれば、重ね合わされた包装体煎餅10が容易に分離され、すぐに内容物を見ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、鉢状に形成された包装体煎餅10を、食べられる容器として用いることができる。
また、包装体煎餅10に被包装煎餅5を収容させることにより、煎餅によって煎餅が包装されているという、従来にない斬新な包装形態の菓子1となる。
加えて、包装体煎餅10は上方に開口した鉢状であるため、包装体煎餅10内に配された被包装煎餅5の外観を見て楽しむことができる。そして、被包装煎餅5が包装体煎餅10に見た目良く収容されたそのままの状態で、菓子1を卓上に供することができる。
特に、本実施形態では、包装体煎餅10が直径の小さい小鉢状に形成されているため、被包装煎餅5を一人前ずつ収容させ、銘々小鉢のように用いることができる。
また、包装体煎餅10は被包装煎餅5の雰囲気に合致した容器であるため、菓子鉢などを別途用意する必要がなく、被包装煎餅5を別の容器に移し換える作業も要しないため、手軽でありながら雰囲気を整えて煎餅を食することができる。
更に、外表面に筋状の凹凸部11が設けられていることにより、包装体煎餅10は煎餅でありながら、かごのような雰囲気を有している。これにより、かご盛りの菓子のような豪華さや高級感を醸し出すものとなり、プレゼントや引き菓子にも好適な菓子1となる。
また、二つの包装体煎餅10を重ね合わせ内部に被包装煎餅5を収容させた菓子2では、被包装煎餅5や包装体煎餅10を味わう楽しみに加えて、中にどんなものが入っているのかという期待感をも楽しむことができる。
更に、透明な袋9でぴったりと包装した場合は、包装体煎餅10及び被包装煎餅5の袋内での動きが規制される。これにより、菓子1では、被包装煎餅5が見栄え良く包装体煎餅10内に配された状態を保持することができる。また、菓子2では、二つの包装体煎餅10が重ね合わされた状態を保持することができる。なお、透明な袋9をリボンや造花等の装飾を施した針金等で縛ることにより、可愛らしく華やかな雰囲気を演出することができ、プレゼントや引き菓子として、より好適な菓子1,2となる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、包装体煎餅10に被包装煎餅5を収容した場合を例示したが、これに限定されず、落雁やクッキー等の煎餅以外の種々の菓子を、包装体煎餅10に収容させることができる。
また、包装体煎餅10が被包装煎餅5を収容して菓子1,2を構成する場合を例示したが、これに限定されず、包装体煎餅10が単独で菓子を構成するものとしても良い。その場合、容器として使用可能な菓子として、自由な発想に基づき、様々なものを包装体煎餅10に収容させることができる。
1,2 菓子
5 被包装煎餅
9 透明な袋
10 包装体煎餅
11 凹凸部
5 被包装煎餅
9 透明な袋
10 包装体煎餅
11 凹凸部
Claims (4)
- 小麦粉を主原料とする煎餅で鉢状に形成された包装体煎餅を具備することを特徴とする菓子。
- 前記包装体煎餅に収容された被包装煎餅を、更に具備することを特徴とする請求項1に記載の菓子。
- 前記包装体煎餅は、外表面に筋状に形成された凹凸部を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の菓子。
- 前記包装体煎餅は、二つがそれぞれの開口部の周縁を突き合わせて重ねられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の菓子。
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JP2016093961A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | 大阪シーリング印刷株式会社 | 包装シート、ならびにこれを用いた包装容器および包装方法 |
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2007
- 2007-08-06 JP JP2007006021U patent/JP3136202U/ja not_active Expired - Fee Related
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