JP2023174454A - 物品搬送容器 - Google Patents

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Yoshiyuki Irie
拓嗣 葛谷
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Abstract

【課題】パネルを組み合わせ易くする。【解決手段】物品搬送容器10は、複数のパネル24,26,28,30,32を組み合わせて構成されている。物品搬送容器10は、第1パネル26と、第1パネル26の隣りに配置された第2パネル24と、第1パネル26及び第2パネル24の隣に配置される第3パネル28,30とを備えている。物品搬送容器10は、第1パネル26の外面に固定され、第3パネル28,30の外面を押さえて第2パネル24の外面に取り付けられる保持部材18を備えている。【選択図】図1

Description

この発明は、物品搬送容器に関するものである。
保温保冷容器としては、複数のパネルを組み立てて箱状に構成するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の保温保冷容器は、正面、左面、奥面及び右面の縦パネルを、底面パネルの上に載せて、縦パネルの縁に固定された補強枠同士を連結している。
特許第6704220号公報
特許文献1の保温保冷容器は、奥側の縦パネルと左右の縦パネルとを連結するときに、奥側に回り込んで連結作業を行い、手前側の縦パネルと左右の縦パネルとを連結するときに、手前側に回り込んで連結作業を行うことになる。従って、保温保冷容器の組み立て作業に手間がかかる。特に、コンテナに保温保冷容器を設置する場合、コンテナの内部で保温保冷容器を組み立てると、奥側に回り込むことができず、保温保冷容器の組み立て作業が非常に困難になる。
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、パネルを組み合わせ易い物品搬送容器を提供することを目的とする。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、
複数のパネルを組み合わせて構成される物品搬送容器であって、
第1パネルと、
第2パネルと、
前記第1パネル及び前記第2パネルの隣に配置される第3パネルと、
前記第1パネルの外面に固定され、前記第3パネルの外面を押さえて前記第2パネルの外面に取り付けられる保持部材と、を備えていることを要旨とする。
本発明の物品搬送容器において、物品を出し入れする開口が設けられた側を前側とする場合、保持部材を基準として、特に限定するものではないが以下のようなパネルの関係が例示される。なお、保持部材を複数備えている場合、異なる保持部材の間で、本発明でいうパネルの関係が同じであっても、異なっていてもよい。
第1パネルが、物品収納部の後面を区画する奥板に対応し、第2パネルが、物品収納部の下面を区画する底板に対応し、保持部材で押さえる第3パネルが、物品収納部の側面を区画する横板に対応する。
第1パネルが、物品収納部の後面を区画する奥板に対応し、第2パネルが、物品収納部の上面を区画する天板に対応し、保持部材で押さえる第3パネルが、物品収納部の側面を区画する横板に対応する。
第1パネルが、物品収納部の下面を区画する底板に対応し、第2パネルが、物品収納部の上面を区画する天板に対応し、保持部材で押さえる第3パネルが、物品収納部の側面を区画する横板に対応する。
第1パネルが、物品収納部の後面を区画する奥板に対応し、第2パネルが、物品収納部の横面を区画する横板に対応し、保持部材で押さえる第3パネルが、物品収納部の上面を区画する天板に対応する。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、前記態様に加えて、
前記第3パネルの外面に、緩衝部材が設けられていてもよい。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、前記態様に加えて、
前記パネルが、断熱性部材を含み、
前記物品搬送容器が、保温保冷容器であってもよい。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、前記態様に加えて、
前記第1パネルと前記第2パネルとが、隣り合って配置されていてもよい。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、前記態様に加えて、
前記第1パネルと前記第2パネルとが、ヒンジ接続されていてもよい。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、前記態様に加えて、
前記第2パネルは、
外縁部が前記第3パネルの端面に当たる本体部と、
前記第3パネルの内側に配置され、前記第3パネルの内面に当たる受け面を有する嵌合部と、を備えていてもよい。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、前記態様に加えて、
前記保持部材は、仮止め部を有していてもよい。
本発明に係る物品搬送容器の一態様は、前記態様に加えて、
コンテナ内で組み立て可能であってもよい。
本発明に係る物品搬送容器の一態様によれば、パネルを組み合わせることが容易にできる。
本発明の第1実施形態に係る物品搬送容器を設置したコンテナを示す正面図である。 (a)は第1実施形態の物品搬送容器を示す正面図であり、(b)は第1実施形態の物品搬送容器を示す斜視図である。扉を閉じた状態である。 第1実施形態の物品搬送容器を示す斜視図である。扉の一部を開いた状態である。 (a)は第1実施形態の物品搬送容器を示す正面図であり、(b)は第1実施形態の物品搬送容器を示す斜視図である。扉を取り外した状態である。 第1実施形態の物品搬送容器を示す右側面図である。 第1実施形態の物品搬送容器を示す背面図である。 第1実施形態の物品搬送容器を分解して示す斜視図である。 第1実施形態の物品搬送容器の要部を、扉を取り外して示す正面図である。(a)は吊り棚を取り付ける前であり、(b)は吊り棚を取り付けた状態である。 第1実施形態の物品搬送容器の要部を示す断面図である。支持部材に関する部分を示している。 第1実施形態の物品搬送容器の要部を示す断面図である。保持部材に関する部分を示している。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。底板及び奥板を設置した状態である。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。底板及び奥板を設置するときを示す。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。(a)は右横板を設置するときであり、(b)は保持部材を取り付けた後に位置決めしている状態である。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。(a)は右横板を設置するときであり、(b)は保持部材を取り付けた後に位置決めしている状態である。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。左横板を設置した状態である。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。左横板を設置した状態である。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。天板を設置した状態である。 第1実施形態の物品搬送容器の組み立て工程を示す説明図である。天板を設置した状態である。 第2実施形態の物品搬送容器を示す斜視図である。扉を閉じた状態である。 第2実施形態の物品搬送容器を示す斜視図である。扉の一部を開いた状態である。 (a)は第2実施形態の物品搬送容器を示す正面図であり、(b)は第2実施形態の物品搬送容器を示す斜視図である。扉を取り外した状態である。 第2実施形態の物品搬送容器を示す右側面図である。 第2実施形態の物品搬送容器を示す背面図である。 第2実施形態の物品搬送容器を分解して示す斜視図である。 第2実施形態の物品搬送容器の要部を示す断面図である。(a)は吊り棚を取り付ける前であり、(b)は吊り棚を取り付けた状態である。 第2実施形態の物品搬送容器の要部を示す断面図である。上保持部材に関する部分を示している。 天板及び横板の変更例を示す断面図である。
次に、本発明に係る物品搬送容器につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
(第1実施形態)
図1~図3に示すように、第1実施形態に係る物品搬送容器10は、物品収納部14が内部に設けられた容器本体12と、容器本体12に着脱可能に取り付けられ、容器本体12の前面に設けられた開口部12aを開閉する扉16とを備えている。また、物品搬送容器10は、奥板(第1パネル)26の外面に固定され、横板(第3パネル)28,30の外面を押さえて底板(第2パネル)24の外面に取り付けられる保持部材18を備えている。物品搬送容器10は、物品収納部14に配置される吊り棚20と、吊り棚20を吊り下げる支持部材22とを備えている。第1実施形態の吊り棚20は、外枠と、外枠の内側に格子状に配置された棒材とを備える網状である。なお、説明において右横板28及び左横板30を特に区別しない場合、単に横板28,30という。
図4に示すように、容器本体12は、複数のパネル24,26,28,30,32により、前面が開口する箱状に構成されている。図7に示すように、容器本体12は、底板24と、奥板26と、底板24及び奥板26の右隣に配置される右横板28と、底板24及び奥板26の左隣に配置される左横板30とを備えている。また、容器本体12は、物品収納部14の天井となる天板32を備えている。ここで、底板24と、底板24と隣接している奥板26とが、ヒンジ34で接続されている。第1実施形態のヒンジ34は、底板24の後部と奥板26の下部との間に渡して接合したベルトである。底板24及び奥板26は、互いに重ね合わせて畳んだ状態(図12(a))と、奥板26を底板24の後端面に突き合わせて立てた状態(図12(b))とに変更可能である。
図7に示すように、右横板28及び左横板30は、底板24及び奥板26に対して着脱可能である。また、天板32は、奥板26、右横板28及び左横板30に対して着脱可能である。底板24、奥板26、右横板28、左横板30及び天板32を分離した状態から組み合わせて容器本体12とすることが可能である。また、容器本体12から分解して、底板24及び奥板26のパーツと、右横板28と、左横板30と、天板32とに分けることが可能である。底板24、奥板26、右横板28、左横板30及び天板32を、コンテナ50の内部で組み立て可能である(図11~図17参照)。また、物品搬送容器10は、底板24、奥板26、右横板28、左横板30及び天板32を、コンテナ50の内部で分解可能である。第1実施形態において、奥板26、右横板28及び左横板30が、自立する程度の剛性を有している。
図7に示すように、底板24は、上面の右側縁に設けられた右下取付部24aと、上面の左側縁に設けられた左下取付部24bとを備えている。また、底板24は、前端面に設けられた前下取付部24cを備えている。第1実施形態では、右下取付部24a、左下取付部24b及び前下取付部24cとして、面ファスナーが用いられている。
図7に示すように、奥板26は、前面の右側縁に設けられた右奥取付部26aと、前面の左側縁に設けられた左奥取付部26bとを備えている。また、奥板26は、前面上部に設けられた上奥取付部26cを備えている。第1実施形態では、右奥取付部26a、左奥取付部26b及び上奥取付部26cとして、面ファスナーが用いられている。
図7に示すように、奥板26には、右横板28を押さえる右側の保持部材18と、左横板30を押さえる左側の保持部材18とが設けられている。第1実施形態の保持部材18は、ベルトである。また、保持部材18は、可撓性を有している。保持部材18の後端部が、奥板26の後面下部に固定されている(図6参照)。第1実施形態の保持部材18は、奥板26の外面を構成する袋体40に対して縫製等により固定されており、袋体40の内部に収容された断熱性部材42又は緩衝体44に直接接合されていない。保持部材18は、横板28,30の前後寸法よりも長く設定されている。保持部材18は、奥板26の後面から横板28,30の外側面に沿わせて配置可能であり(図5参照)、保持部材18の前端部が、底板24の前端面まで到達する。このように、保持部材18は、容器本体12の後面から外側面に巻き掛けて、容器本体12の前面に対して着脱可能になっている。図10に示すように、保持部材18における前端部の一面には、前下取付部24cに着脱可能な裏取付部18aが設けられている。裏取付部18aを底板24の前下取付部24cに貼り付けることで、保持部材18の前端部が底板24の前端面に接続される。また、保持部材18における前端部の他面には、扉16の扉取付部16aに着脱可能な表取付部18bが設けられている。第1実施形態では、裏取付部18a及び表取付部18bとして、面ファスナーが用いられている。
図7に示すように、右横板28の下部には、底板24の右下取付部24aに着脱可能な下右取付片28aが設けられている。右横板28の後部には、奥板26の右奥取付部26aに着脱可能な奥右取付片28bが設けられている。第1実施形態の下右取付片28a及び奥右取付片28bは、面ファスナーを有している。右横板28は、内側面上部に設けられた上右取付部28cを備えている。また、右横板28は、前端面に設けられた前右取付部28dを備えている。第1実施形態では、上右取付部28c及び前右取付部28dとして、面ファスナーが用いられている。右横板28は、底板24の右側端面及び奥板26の右側端面に突き合わせて、下右取付片28aを底板24の右下取付部24aに取り付けると共に、奥右取付片28bを奥板26の右奥取付部26aに取り付けることで、底板24及び奥板26と接続される。また、右横板28は、右側の保持部材18によって外側面の下部が底板24側へ押さえられる。右側の保持部材18を右横板28の外側面に巻き掛けて引っ張りながら保持部材18の前端部を底板24の前端面に接続することで、右横板28が底板24側へ押さえられる。
図2~図7に示すように、右横板28の外側面には、緩衝部材36が設けられている。緩衝部材36は、右横板28の外側面から張り出している。第1実施形態の右横板28には、複数の緩衝部材36が設けられている。上段の緩衝部材36は、支持部材22と補強部材38とに囲われる領域に、前後に離して配置されている。下段の緩衝部材36は、上段の緩衝部材36よりも間隔をあけて配置されている(図5参照)。
図7に示すように、左横板30の下部には、底板24の左下取付部24bに着脱可能な下左取付片30aが設けられている。左横板30の後部には、奥板26の左奥取付部26bに着脱可能な奥左取付片30bが設けられている。第1実施形態の下左取付片30a及び奥左取付片30bは、面ファスナーを有している。左横板30は、内側面上部に設けられた上左取付部30cを備えている。また、左横板30は、前端面に設けられた前左取付部30dを備えている。第1実施形態では、上左取付部30c及び前左取付部30dとして、面ファスナーが用いられている。左横板30は、底板24の左側端面及び奥板26の左側端面に突き合わせて、下左取付片30aを底板24の左下取付部24bに取り付けると共に、奥左取付片30bを奥板26の左奥取付部26bに取り付けることで、底板24及び奥板26と接続される。また、左横板30は、左側の保持部材18によって外側面の下部が底板24側へ押さえられる。左側の保持部材18を左横板30の外側面に巻き掛けて引っ張りながら保持部材18の前端部を底板24の前端面に接続することで、左横板30が底板24側へ押さえられる。
図7に示すように、天板32の下面奥側には、奥板26の上奥取付部26cに着脱可能な奥上取付片32aが設けられている。天板32の下面右側には、右横板28の上右取付部28cに着脱可能な右上取付片32bが設けられている。天板32の下面左側には、左横板30の上左取付部30cに着脱可能な左上取付片32cが設けられている。第1実施形態の奥上取付片32a、右上取付片32b及び左上取付片32cは、面ファスナーを有している。天板32は、前端面に設けられた前上取付部32dを備えている。第1実施形態では、前上取付部32dとして、面ファスナーが用いられている。
図3に示すように、扉16は、左右方向中央部で折り曲げ可能になっている。扉16の左側部分を閉じたまま扉16の右側部分を開閉することができ、扉16の右側部分を閉じたまま扉16の左側部分を開閉することができる。扉16の外縁部には、面ファスナーなどの扉取付部16aが設けられている。扉16は、扉取付部16aを、底板24の前下取付部24c、右横板28の前右取付部28d、左横板30の前左取付部30d、天板32の前上取付部32d及び保持部材18の表取付部18bに取り付けることで、容器本体12に組み付けられる。保持部材18の前端部は、容器本体12と扉16との間に挟まれる。扉16を閉じた際に、扉16の内側部分が、容器本体12の開口部12aに嵌まり込む。
なお、図10では、説明を判り易くするため、保持部材18の厚みを大きく強調して表示している。物品搬送容器10において、保持部材18が容器本体12や扉16に馴染んで、保持部材18の存在によって、容器本体12と扉16との間に、断熱性に対して悪影響を与える隙間はできない。なお、保持部材18は、例えば1mm~2mm程度の薄いものを用いるとよい。
第1実施形態において、底板24、奥板26、右横板28、左横板30、天板32及び扉16は、構成要素として、断熱性部材42を含んでいる。このように、容器本体12及び扉16が断熱性を有している。すなわち、第1実施形態の物品搬送容器10は、物品収納部14の内部を、低温、常温又は高温等の所定温度で保持できる保温保冷容器である。
第1実施形態において、底板24、奥板26、右横板28、左横板30、天板32および扉16は、外装となる袋体40と、袋体40の内側に収容された断熱性部材42とを備えている。袋体40は、シートを縫製等により組み合わせて立体形状に形成されている。袋体40を構成するシートとしては、塩化ビニルなどのプラスチックシートや、プラスチックシートとアルミ蒸着フィルムとの複合シートや、その他材料のシートを用いることができる。
断熱性部材42としては、例えば、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなどの発泡体からなる発泡体系断熱材や、内部の空気を抜いて真空状態にしてある真空断熱材や、グラスウール又はロックウール等の無機系断熱材などを、単独又は組み合わせて用いることができる。なお、発泡体は、断熱性や剛性やコストなどの観点から、硬質のものが好ましく、この中でも硬質ウレタンフォームが好ましい。図9に示すように、第1実施形態では、断熱性部材42と、断熱性部材42よりも内側(物品収納部14側)に配置された緩衝体44とが、袋体40に収容されている。緩衝体44は、プラスチック段ボールなどの緩衝性を有するものが用いられる。
図4に示すように、右横板28及び左横板30は、吊り棚20を吊り下げるための支持部材22をそれぞれ備えている。第1実施形態の支持部材22は、ベルトである。また、支持部材22は、可撓性を有している。第1実施形態では、2つの支持部材22,22が、横板28,30の上部において前後に離して配置されている(図5参照)。図9に示すように、支持部材22は、横板28,30の外面に固定されている。支持部材22における長手方向の一部が、横板28,30の外面に沿って上下に延びるように配置されている。支持部材22は、横板28,30の外面に重なる部分が、横板28,30の外面に固定されている。第1実施形態の支持部材22は、横板28,30の外面を構成する袋体40に対して縫製等により固定されており、袋体40の内部に収容された断熱性部材42又は緩衝体44に直接接合されていない。支持部材22において、横板28,30の外面に固定された固定部分を除いた部分(特に区別する場合は自由部分という)が、横板28,30の上端よりも上方へ延びる姿勢から、内側へ向けて折り曲げ可能である(図7参照)。
図9に示すように、支持部材22は、横板28,30の上を通って物品収納部14に配置される。具体的には、支持部材22の自由部分が、横板28,30の外側から内側へ向けて折り返されて、横板28,30の上端面に沿って外側から内側に通されて、横板28,30の内側に垂れ下がっている。このとき、支持部材22は、横板28,30の上端面と天板32との間に挟まれている。支持部材22の自由部分の一面には、面ファスナー等の棚取付部22aが設けられている。支持部材22の自由部分を吊り棚20の外枠に巻き付けて、棚取付部22a同士を接合することで、支持部材22で吊り棚20を支持することができる。
なお、図9では、説明を判り易くするため、支持部材22の厚みを大きく強調して表示している。物品搬送容器10において、支持部材22が容器本体12(横板28,30や天板32)に馴染んで、支持部材22の存在によって、横板28,30と天板32との間に、断熱性に対して悪影響を与える隙間はできない。なお、支持部材22は、例えば1mm~2mm程度の薄いものを用いるとよい。
図5に示すように、物品搬送容器10は、支持部材22に重ねて横板28,30の外面に固定された補強部材38を備えている。補強部材38は、支持部材22の固定部分と交差する前後方向に延びるベルトである。第1実施形態の補強部材38は、横板28,30の外面を構成する袋体40に対して縫製等により前後方向へ亘って固定されており、袋体40の内部に収容された断熱性部材42や緩衝体44に直接接合されていない。第1実施形態では、上下に間隔をあけて2つの補強部材38が設けられ、支持部材22における固定部分の下端と、支持部材22における固定部分の上下方向中央部とのそれぞれを、補強部材38で固定している。
次に、第1実施形態に係る物品搬送容器10の組み立てについて説明する。まず、コンテナ50の荷室52の底面に、プラスチック段ボール等の敷板46を設置する。敷板46は、荷室52の底面や物品搬送容器10の底面を保護するものであり、省略してもよい。互いに重ね合わせて畳んだ状態の底板24及び奥板26を、敷板46の上に置く(図12(a)参照)。奥板26を荷室52の奥側に立てる(図11及び図12(b)参照)。奥板26の後面から延びる保持部材18を、底板24の横側を通して、荷室52の前側に引き出しておく。このとき、横板28,30が設置されていないので、人が底板24の上にのって、保持部材18を手前に引き出す作業を簡単に行うことができる。
右横板28を、底板24の右側端面及び奥板26の右側端面に突き合わせて、立てた姿勢で設置する。右横板28の下右取付片28aを底板24の右下取付部24aに取り付けて、右横板28の奥右取付片28bを奥板26の右奥取付部26aに取り付ける(図13(a)及び図14(a)参照)。これらの作業は、人が底板24の上にのって、右横板28の内側から行うことができ、奥板26や右横板28の外側に回り込む必要がない。右側の保持部材18を右横板28の外側面に押し当てるように引っ張りつつ、保持部材18の裏取付部18aを底板24の前下取付部24cに取り付ける(図13(b)及び図14(b)参照)。右側の保持部材18によって右横板28が外側から底板24側へ押さえられる。保持部材18の取付作業は、荷室52の前側(コンテナ50の開口側)に予め引き出しておいた保持部材18を、コンテナ50の開口側から操作するだけなので、奥板26の後側や右横板28の外側に回り込む必要がない。なお、支持部材22を、右横板28の上を通して右横板28の内側に配置しておく。
組み立てた底板24、奥板26及び右横板28を、荷室52の奥側に押して、奥板26を荷室52の奥壁に当てて位置決めする。また、組み立てた底板24、奥板26及び右横板28を、荷室52の右側(緩衝部材36が設けられた側)に押して、緩衝部材36を荷室52の右壁に当てて位置決めする。
左横板30を、底板24の左側端面及び奥板26の左側端面に突き合わせて、立てた姿勢で設置する。左横板30の下左取付片30aを底板24の左下取付部24bに取り付けて、左横板30の奥左取付片30bを奥板26の左奥取付部26bに取り付ける(図15及び図16参照)。これらの作業は、人が底板24の上にのって、左横板30の内側から行うことができ、奥板26や左横板30の外側に回り込む必要がない。左側の保持部材18を左横板30の外側面に押し当てるように引っ張りつつ、保持部材18の裏取付部18aを底板24の前下取付部24cに取り付ける(図15及び図16参照)。左側の保持部材18によって左横板30が外側から底板24側へ押さえられる。保持部材18の取付作業は、荷室52の前側(コンテナ50の開口側)に予め引き出しておいた保持部材18を、コンテナ50の開口側から操作するだけなので、奥板26の後側や左横板30の外側に回り込む必要がない。なお、支持部材22を、左横板30の上を通して左横板30の内側に配置しておく。
天板32を、奥板26の上端面、右横板28の上端面及び左横板30の上端面にのせる(図17及び図18参照)。そして、天板32の奥上取付片32aを奥板26の上奥取付部26cに取り付け、天板32の右上取付片32bを右横板28の上右取付部28cに取り付け、天板32の左上取付片32cを左横板30の上左取付部30cに取り付ける。これにより、容器本体12が完成する。これらの作業は、人が底板24の上にのって、内側から行うことができる。
図8(b)に示すように、物品搬送容器10において、右横板28に固定された右側の支持部材22によって、吊り棚20の右側を支持すると共に、左横板30に固定された左側の支持部材22によって、吊り棚20の左側を支持して、吊り棚20を物品収納部14に配置する。吊り棚20には、蓄冷剤などの物品収納部14の温度を調節するための調温部材や、搬送する物品などを載せることができ、吊り棚20によって物品収納部14を多段に分けて使用することができる。
扉取付部16aを、底板24の前下取付部24c、右横板28の前右取付部28d、左横板30の前左取付部30d、天板32の前上取付部32c及び保持部材18の表取付部18bに取り付けて、扉16を容器本体12に組み付ける。これにより、物品搬送容器10が完成する(図1及び図2)。
物品搬送容器10を備えるコンテナ50は、物品搬送容器10に物品を収納することで、物品を適切に保護することができる。特に、第1実施形態のように保温保冷容器である物品搬送容器10であると、物品搬送容器10の物品収納部14に収納した物品の温度を管理することができる。物品搬送容器10をコンテナ50内に設置すれば、物品搬送容器10による物品の保護機能をコンテナ50に追加することができる。物品搬送容器10は、航空機用、船舶用、貨車用、車両運搬用などの様々なコンテナ50に設置することができる。なお、物品搬送容器10は、コンテナ50に限らず、カゴ車と呼ばれる搬送台車や車両等の荷室などに設置してもよい。
物品搬送容器10は、奥板26の後面に固定された保持部材18を、底板24の前端面に取り付けることで、横板28,30の外面を底板24側へ押さえることができる。ここで、保持部材18は、裏取付部18aを底板24の前下取付部24cに貼り合わせることで、底板24に対して簡単に接続できる。保持部材18は、奥板26に予め固定されているので、保持部材18を奥板26に固定する作業が不要であり、保持部材18の固定作業のために奥板26の後側に回り込む必要はない。また、保持部材18を横板28,30に接続せずに、保持部材18によって横板28,30を底板24側へ押さえる構成とすることで、保持部材18を横板28,30に固定又は接続する作業が不要であり、保持部材18の固定又は接続作業のために横板28,30の外側に回り込む必要がない。そして、保持部材18の底板24への接続作業は、前側(容器本体12の一面)から行うことができる。従って、物品搬送容器10における保持部材18の着脱部(第1実施形態では底板24の前端面)を、コンテナ50の開口側に配置することで、保持部材18の接続作業をコンテナ50の開口から行うことができる。このように、保持部材18によって、底板24、奥板26及び横板28,30を組み合わせることを容易にできる。そして、物品搬送容器10は、コンテナ50内であっても容易に組み立てることができる。
物品搬送容器10は、保持部材18によって横板28,30が外側から押さえられているので、運搬時の振動などによって横板28,30がぐらつくことを保持部材18で防止でき、物品搬送容器10の剛性を向上できる。特に、横板28,30を底板24や奥板26から分離可能とすると、横板28,30が、底板24や奥板26から離れる方向へ加わる力に弱くなる。物品搬送容器10は、保持部材18によって横板28,30を外側から押さえて、内側に配置された底板24及び奥板26に突き当てて横板28,30を保持しているので、横板28,30が底板24や奥板26から分離することを防止できる。
物品搬送容器10は、コンテナ50の開口側から保持部材18の前端部を取り付け可能であるから、物品搬送容器10とコンテナ50の荷室52の壁との間に、保持部材18の取り付け作業用のスペースを確保していなくてもよく、物品搬送容器10を荷室52の大きさに合わせた寸法に設定できる。これにより、物品搬送容器10は、コンテナ50の荷室52全体を有効利用して、物品収納部14を比較的大きく確保できる。
物品搬送容器10は、コンテナ50内で組み立て可能である。また、物品搬送容器10は、前述したように、隣り合うパネル24,26,28,30,32同士を内側から組み付けることが可能であり、横板28,30を保持部材18によって前側から締め付けることができる。物品搬送容器10とコンテナ50の壁との間に入らなくても、物品搬送容器10を組み立て可能であるから、コンテナ50の荷室52を有効利用して、物品収納部14を比較的大きく確保できる。また、分解したパーツ毎であれば比較的軽量であるので、組み立てた物品搬送容器10を大きくすることができる。物品搬送容器10は、パーツ毎に分解すると、コンパクトになるので、保管や運搬等の取り扱いが容易になる。
保持部材18によって、隣り合って配置された底板24及び奥板26に対して、隣り合って配置された横板28,30を押さえる構成であると、物品搬送容器10の剛性を向上できる。
底板24と奥板26とがヒンジ接続されていると、底板24及び奥板26を一体化でき、物品搬送容器10の組み立てが楽になる。また、底板24及び奥板26を1つのパーツとしてまとめて取り扱うことができる。
右横板28の外面に緩衝部材36が設けられているので、右横板28の外面を緩衝部材36によって保護することができる。特に、緩衝部材36をコンテナ50の壁に突き当てて、コンテナ50内で位置決めしても、緩衝部材36で右横板28やコンテナの壁面を保護することができ、位置決め作業を行い易い。また、緩衝部材36をコンテナ50の壁に当てて配置することで、右横板28がコンテナ50の壁で支持される。
図9に示すように、支持部材22が、横板28,30の外面に固定されると共に横板28,30の上を通って物品収納部14に配置されているので、支持部材22に加わる力を、横板28,30の外面と横板28,30の上端面とに分散して受けている。支持部材22から横板28,30の外面に加わる力が横板28,30の面方向へ作用し、支持部材22から横板28,30の上端面に加わる力が横板28,30を面方向へ圧縮するように作用する。このように、横板28,30の剛性で吊り棚20を支えるため、横板28,30や容器本体12の構成を簡易にできる。
支持部材22を、物品収納部14を形成する横板28,30に固定しているので、例えばコンテナ50の壁など、物品搬送容器10以外に支持部材22を固定する必要がない。このため、物品搬送容器10を設置する対象の自由度が高く、使い勝手がよい。
物品搬送容器10は、支持部材22に重ねて横板28,30の外面に固定された補強部材38を備えているので、支持部材22に加わる力を、支持部材22と補強部材38とに分散することができる。これにより、支持部材22の耐荷重を向上できる。第1実施形態では、支持部材22及び補強部材38を、横板28,30の外面を構成するシートに固定しているが、支持部材22に加わる力を、支持部材22と補強部材38とに分散して適切に受け止めることができる。そして、支持部材22及び補強部材38を、横板28,30の断熱性部材42に固定しないことで、断熱性に悪影響がない。
(第2実施形態)
第2実施形態の物品搬送容器60について、図19~図26を参照して、第1実施形態と異なる部分を説明する。なお、以下の第2実施形態の説明で特に述べない事項について、第1実施形態で説明した事項を適用可能である。また、第2実施形態で説明した事項を、第1実施形態に適用してもよい。
第2実施形態の物品搬送容器60は、1枚の横板28(30)が、複数の保持部材18A,18Bで保持されている。具体的には、奥板(第1パネル)26の外面に固定され、横板(第3パネル)28,30の外面を押さえて底板(第2パネル)24の外面に取り付けられる下保持部材18Aと、奥板(第1パネル)26の外面に固定され、横板(第3パネル)28,30の外面を押さえて天板(第2パネル)32の外面に取り付けられる上保持部材18Bとを備えている。下保持部材18Aは、第1実施形態の保持部材18と同様であるので説明を省略する。第2実施形態の上保持部材18Bは、下保持部材18Aと同様に、可撓性を有するベルトである。
図23に示すように、上保持部材18Bの後端部が、奥板26の後面上部に固定されている。第2実施形態の上保持部材18Bは、奥板26の外面を構成する袋体40に対して縫製等により固定されており、袋体40の内部に収容された断熱性部材42又は緩衝体44に直接接合されていない。上保持部材18Bは、横板28,30の前後寸法よりも長く設定されている(図20及び図21(b)参照)。上保持部材18Bは、奥板26の後面から横板28,30の外側面に沿わせて配置可能である(図19,図20,図21(b)及び図22参照)。上保持部材18Bの前端部が、天板32の前端面まで到達する。このように、上保持部材18Bは、容器本体12の後面から外側面に巻き掛けて、容器本体12の前面に対して着脱可能になっている。図26に示すように、上保持部材18Bにおける前端部の一面には、前上取付部32dに着脱可能な裏取付部18aが設けられている。裏取付部18aを天板32の前上取付部32dに貼り付けることで、上保持部材18Bの前端部が天板32の前端面に接続される。また、上保持部材18Bにおける前端部の他面には、扉16の扉取付部16aに着脱可能な表取付部18bが設けられている。第2実施形態では、裏取付部18a及び表取付部18bとして、面ファスナーが用いられている。
図26に示すように、上保持部材18Bは、仮止め部62を備えている。仮止め部62は、上保持部材18Bを、天板32の前上取付部32dに取り付ける前に、前上取付部32dと異なる仮止め場所に仮止めするものである。仮止め部62は、磁石、面ファスナー、フックなど、仮止め場所に対して着脱可能な手段を用いることができる。仮止め場所としては、コンテナ50の壁や柱や開口縁など、物品搬送容器60の設置場所の構成物を用いることができる。第2実施形態の仮止め部62は、上保持部材18Bの前端部に配置された磁石である。なお、下保持部材18Aについても、上保持部材18Bと同様に仮止め部62を設けてもよい。
図25に示すように、天板32は、外縁部が横板28(30)の上端面に当たる本体部33aと、左右の横板28,30の内側に配置され、横板28,30の内面に当たる受け面33cを有する嵌合部33bとを備えている。第2実施形態において、本体部33aの外縁部が、左右の横板28,30及び奥板26の上端面に載る。また、本体部33aよりも一回り小さく形成された嵌合部33bが、左右の横板28,30及び奥板26の間に嵌まる。そして、嵌合部33bの受け面33cによって、左右の横板28,30及び奥板26が内側から支えられる。
次に、第2実施形態に係る物品搬送容器60の組み立てについて説明する。なお、支持部材22による吊り棚20の設置作業は、第1実施形態と同様なので省略する。
まず、コンテナ50の荷室52の底面に、プラスチック段ボール等の敷板46を設置する。互いに重ね合わせて畳んだ状態の底板24及び奥板26を、敷板46の上に置いて、奥板26を荷室52の奥側に立てる。奥板26の後面下部から延びる下保持部材18Aを、底板24の横側を通して、荷室52の前側に引き出しておく。また、奥板26の後面上部から延びる上保持部材18Bを荷室52の前側に引き出し、仮止め部62で荷室52の壁に仮止めしておく。このとき、横板28,30が設置されていないので、人が底板24の上にのって、保持部材18A,18Bを手前に引き出す作業を簡単に行うことができる。
右横板28を、底板24の右側端面及び奥板26の右側端面に突き合わせて、立てた姿勢で設置する。右横板28の下右取付片28aを底板24の右下取付部24aに取り付けて、右横板28の奥右取付片28bを奥板26の右奥取付部26aに取り付ける。右側の下保持部材18Aを右横板28の外側面下部に押し当てるように引っ張りつつ、下保持部材18Aの裏取付部18aを底板24の前下取付部24cに取り付ける。右側の下保持部材18Aによって右横板28の下部が外側から底板24側へ押さえられる。
組み立てた底板24、奥板26及び右横板28を、荷室52の奥側に押して、奥板26を荷室52の奥壁に当てて位置決めする。また、組み立てた底板24、奥板26及び右横板28を、荷室52の右側(緩衝部材36が設けられた側)に押して、緩衝部材36を荷室52の右壁に当てて位置決めする。
左横板30を、底板24の左側端面及び奥板26の左側端面に突き合わせて、立てた姿勢で設置する。左横板30の下左取付片30aを底板24の左下取付部24bに取り付けて、左横板30の奥左取付片30bを奥板26の左奥取付部26bに取り付ける。左側の下保持部材18Aを左横板30の外側面下部に押し当てるように引っ張りつつ、下保持部材18Aの裏取付部18aを底板24の前下取付部24cに取り付ける。左側の下保持部材18Aによって左横板30の下部が外側から底板24側へ押さえられる。左右の横板28,30の組み立て作業は、人が底板24の上にのって、横板28,30の内側から行うことができ、奥板26や横板28,30の外側に回り込む必要がない。また、下保持部材18Aの取付作業は、荷室52の前側(コンテナ50の開口側)に予め引き出しておいた下保持部材18Aを、コンテナ50の開口側から操作するだけなので、奥板26の後側や横板28,30の外側に回り込む必要がない。
天板32の嵌合部33bを、左右の横板28,30及び奥板26の間に嵌め込むと共に、天板32における本体部33aの外縁部を、奥板26の上端面及び左右の横板28,30の上端面にのせる。右側の上保持部材18Bを右横板28の外側面上部に押し当てるように引っ張りつつ、上保持部材18Bの裏取付部18aを天板32の前上取付部32dに取り付ける。右側の上保持部材18Bによって右横板28の上部が外側から天板32における嵌合部33bの受け面33cに押さえられる。同様に、左側の上保持部材18Bを左横板30の外側面上部に押し当てるように引っ張りつつ、上保持部材18Bの裏取付部18aを天板32の前上取付部32dに取り付ける。左側の上保持部材18Bによって左横板30の上部が外側から天板32における嵌合部33bの受け面33cに押さえられる。上保持部材18Bの取付作業は、荷室52の前側(コンテナ50の開口側)に予め引き出しておいた上保持部材18Bを、コンテナ50の開口側から操作するだけなので、奥板26の後側や横板28,30の外側に回り込む必要がない。特に、上保持部材18Bを仮止め部62で荷室52の壁に仮止めすることで、上保持部材18Bの取付作業を更に簡単にできる。
天板32の奥上取付片32aを奥板26の上奥取付部26cに取り付け、天板32の右上取付片32bを右横板28の上右取付部28cに取り付け、天板32の左上取付片32cを左横板30の上左取付部30cに取り付ける。これにより、容器本体12が完成する。これらの作業は、人が底板24の上にのって、内側から行うことができる。
扉取付部16aを、底板24の前下取付部24c、右横板28の前右取付部28d、左横板30の前左取付部30d、天板32の前上取付部32d及び上下の保持部材18A,18Bの表取付部18bに取り付けて、扉16を容器本体12に組み付ける。これにより、物品搬送容器60が完成する(図19参照)。
第2実施形態の物品搬送容器60は、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。これに加えて、第2実施形態の物品搬送容器60は、複数の保持部材18A,18Bによって横板28,30が外側から押さえられているので、運搬時の振動などによって横板28,30がぐらつくことを保持部材18A,18Bで防止でき、物品搬送容器60の剛性を向上できる。特に、上下の保持部材18A,18Bによって、左右の横板28,30の上部と下部とを外側から押さえることで、物品搬送容器60の剛性を効果的に向上できる。
横板28,30を底板24や奥板26や天板32から分離可能とすると、横板28,30が、底板24や奥板26や天板32から離れる方向へ加わる力に弱くなる。物品搬送容器60は、下保持部材18Aによって横板28,30の下部を外側から押さえて、内側に配置された底板24及び奥板26に突き当てて横板28,30を保持しているので、横板28,30が底板24や奥板26から分離することを防止できる。また、物品搬送容器60は、天板32の嵌合部33bが横板28,30の内側に配置されるので、上保持部材18Bによって外側から押さえた横板28,30の上部が、内側の嵌合部33bの受け面33cに当たって、横板28,30を天板32の受け面33cと上保持部材18Bとの間に挟んで保持できる。
(変更例)
前述した事項に限らず、例えば以下のようにしてもよい。なお、本発明は、実施例および以下の変更例の具体的な記載のみに限定されるものではない。
(1)保持部材の固定対象、保持部材による保持対象及び保持部材の取り付け(着脱)対象は、実施例の関係に限らない。例えば、保持部材を底板の下面に固定し、横板の外面を押さえて天板の上面に取り付けたり、保持部材を奥板の外面に固定し、天板の上面を押さえて横板の前面に取り付けたりするなど、保持部材の固定対象、保持部材による保持対象及び保持部材の取り付け(着脱)対象を変更してもよい。この場合、保持部材の取り付け(着脱)対象を物品搬送容器の前側や前側から手が届く場所に設定すると、保持部材の着脱部が取り付け易い。
(2)ヒンジ接続するパネルは、実施例に限らず、例えば、底板と横板とをヒンジ接続したり、奥板と横板とをヒンジ接続したりするなど、変更可能である。また、底板と奥板と横板とをヒンジ接続するように3枚以上のパネルをヒンジ接続してもよい。また、パネルをヒンジ接続しないで、各パネルが独立していてもよい。
(3)実施例では、パネルを分解及び組み立て可能としたが、隣り合うパネルが固定されていてもよい。
(4)面ファスナーを用いた取り付け構造に限らず、磁石の組み合わせや、磁石と金属片との組み合わせや、スナップボタンや、その他の手段を用いてもよい。
(5)緩衝部材を右横板以外の奥板や左横板などの適宜位置に設けてよい。また、緩衝部材を省略してもよい。
(6)支持部材を横板に設ける例を説明したが、支持部材を奥板に設けてもよく、支持部材を省略してもよい。また、支持部材を設けても、補強部材を省略してもよい。
(7)物品搬送容器は、保温保冷容器であることに限らず、断熱性を有していない容器であってもよい。
(8)1枚の保持対象(第3パネル)を押さえる保持部材の本数は、1本又は2本に限らず、3本以上であってもよい。
(9)第2実施形態では、天板の嵌合部が横板の内側に嵌まる構成を例示したが、横板と天板の関係はこれに限らない。例えば図27に示すように、横板30(28)の上部内縁に段状に凹んだ段状部64を設けて、この段状部64に平板形状の天板32が配置される構成であってもよい。図27に示す例であっても、横板30(28)の上部を上保持部材18Bによって天板32の受け面33cに押し付けることができる。
本開示には以下の事項が記載されている。
コンテナ内で複数のパネルを組み合わせて構成される物品搬送容器の組み立て方法であって、
ヒンジ接続された第1パネル(例えば奥板)と第2パネル(例えば底板)を設置し、
前記第1パネル及び前記第2パネルに当てて第3パネル(例えば横板)を配置し、
前記第1パネルの外面に固定した保持部材を、前記第3パネルの外面に当てるように取り回してから前記第2パネルの外面に取り付けることで、前記第1パネル、前記第2パネル及び前記第3パネルを組み合わせる物品搬送容器の組み立て方法。
このようにすることで、物品搬送容器を組み立て易くすることができる。
10,60 物品搬送容器,18 保持部材,18A 下保持部材(保持部材),
18B 上保持部材(保持部材),24 底板(第2パネル),
26 奥板(第1パネル),28 右横板(第3パネル),
30 左横板(第3パネル),32 天板(第2パネル),33a 本体部,
33b 嵌合部,33c 受け面,36 緩衝部材,50 コンテナ,62 仮止め部

Claims (8)

  1. 複数のパネルを組み合わせて構成される物品搬送容器であって、
    第1パネルと、
    第2パネルと、
    前記第1パネル及び前記第2パネルの隣に配置される第3パネルと、
    前記第1パネルの外面に固定され、前記第3パネルの外面を押さえて前記第2パネルの外面に取り付けられる保持部材と、を備えている
    ことを特徴とする物品搬送容器。
  2. 前記第3パネルの外面に、緩衝部材が設けられている請求項1記載の物品搬送容器。
  3. 前記パネルが、断熱性部材を含み、
    前記物品搬送容器が、保温保冷容器である請求項1記載の物品搬送容器。
  4. 前記第1パネルと前記第2パネルとが、隣り合って配置されている請求項1記載の物品搬送容器。
  5. 前記第1パネルと前記第2パネルとが、ヒンジ接続されている請求項4記載の物品搬送容器。
  6. 前記第2パネルは、
    外縁部が前記第3パネルの端面に当たる本体部と、
    前記第3パネルの内側に配置され、前記第3パネルの内面に当たる受け面を有する嵌合部と、を備えている請求項1記載の物品搬送容器。
  7. 前記保持部材は、仮止め部を有している請求項1記載の物品搬送容器。
  8. コンテナ内で組み立て可能である請求項1~7の何れか一項に記載の物品搬送容器。
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