JP2018043754A - 貨物コンテナ - Google Patents

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真次 松田
雄貴 宮崎
Yuki Miyazaki
雄貴 宮崎
曽根 誠
Makoto Sone
誠 曽根
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Japan Oil Transportation Co Ltd
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Abstract

【課題】軽量で、強度、難燃性に優れた航空コンテナ等の貨物コンテナを安価に提供する。
【解決手段】この貨物コンテナは、ベースパレット3上に複数の外装パネルが箱形に組み立てられている。ベースパレット3は、フロアパネル31とロアパネル32とが所定の空間34を挟んで上下に配置された二重構造を有している。フロアパネル31およびロアパネル32は、発泡ポリスチレン等の断熱材から形成されている板状基材35a、36aと、この板状基材35a、36aの表裏両面に固着されている一対のアルミニウムからなる補強板35b、36bとからなる第1サンドイッチ板状物35、36を有している。ベースパレット3は、フロアパネル31とロアパネル32とがスペーサー33を介して連結されており、このスペーサー33を避ける形で空間にフォークエントリーが形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば、航空コンテナ(航空機輸送に用いられるコンテナ)等の貨物コンテナに関するものである。
一般に、航空機等で貨物を輸送する際には、コンテナが使用される。例えば、航空機輸送の場合、貨物は、航空コンテナ内に積載されて、航空機の貨物室に搬入される。そして、航空機が目的地に到着すると、貨物室から航空コンテナが搬出された後、この航空コンテナから貨物が取り出される。
従来、こうした航空コンテナとしては、曲げ強度や難燃性等の要請から、アルミニウム等の金属製パネルと金属製枠体とを用いて組み立てられたものが、一般的であった。このため、従来の航空コンテナでは、コンテナ自体の重量が非常に大きくなっていた。航空機輸送では、コンテナ1個当たりの重量に制限があるため、航空コンテナ自体の重量が大きいと、その分だけ、航空コンテナ内に積載できる貨物の重量が少なくなってしまう欠点がある。
これに対して、下記特許文献1の段落[0017]、[0018]等には、プラスチック段ボール製のパネルを使用して貨物コンテナを組み立てる技術が開示されている。特許文献1の貨物コンテナによれば、コンテナ自体の重量を低減することができるとともに、断熱性能を向上させることができる。
特開2000−255679号公報
しかしながら、プラスチック段ボール製のパネルには、金属製パネルと比較して、曲げ強度や難燃性等の性能が劣るという欠点がある。
また、特許文献1の貨物コンテナでは、底板としてもプラスチック段ボール製パネルを使用しているが、底板は貨物の荷重に対する強度を十分に大きくする必要があるため、板厚を非常に大きくしなければならなくなり、製造や取り扱いが不便であるとともに、貨物コンテナの製造単価が高騰するという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑み、軽量で、強度、難燃性に優れた航空コンテナ等の貨物コンテナを安価に提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ベースパレット上に複数の外装パネルが箱形に組み立てられている貨物コンテナであって、前記ベースパレットは、上側パネルと下側パネルとが所定の空間を挟んで上下に配置された二重構造を有しており、前記上側パネルおよび前記下側パネルの少なくとも一方は、板状基材と、この板状基材の表裏両面に固着されている一対の補強板とからなる第1サンドイッチ板状物を有している貨物コンテナとしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ベースパレットは、前記下側パネルが前記第1サンドイッチ板状物を有しており、この第1サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち外側の補強板が内側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の構成に加え、前記複数の外装パネルのうち少なくとも1つの外装パネルは、板状基材と、この板状基材の表裏両面に固着されている一対の補強板とからなる第2サンドイッチ板状物を有していることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記第2サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち内側の補強板が外側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記第1サンドイッチ板状物は、前記板状基材が断熱材からなるとともに、前記一対の補強板がいずれもアルミニウムからなることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3または4に記載の構成に加え、前記第2サンドイッチ板状物は、前記板状基材が断熱材からなるとともに、前記一対の補強板がいずれもアルミニウムからなることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の構成に加え、前記ベースパレットは、前記上側パネルと前記下側パネルとがスペーサーを介して連結されており、このスペーサーを避ける形で前記空間にフォークエントリーが形成されていることを特徴とする。
さらに、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記スペーサーは、強化プラスチックからなることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、ベースパレット上に複数の外装パネルが箱形に組み立てられている貨物コンテナであって、前記ベースパレットと前記外装パネルのうちの少なくとも1枚は、板状基材と、この板状基材の表裏両面に固着されている一対の補強板とからなるサンドイッチ板状物を有する構成となっている貨物コンテナとしたことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の構成に加え、前記ベースパレットが、前記サンドイッチ板状物を有する構成となっており、該サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち外側の補強板が内側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の構成に加え、前記複数の外装パネルのうちの少なくとも1つの外装パネルが、前記サンドイッチ板状物を有する構成となっており、該サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち内側の補強板が外側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ベースパレットにおいて、上側パネルと下側パネルとが所定の空間を挟んで上下に配置されているので、貨物コンテナ内に貨物を積載してベースパレットに曲げ荷重が作用したときに、このベースパレットの上部および下部(つまり、圧縮荷重および引張荷重が最大限に生じる部位)に上側パネルおよび下側パネルが配設されているとともに、このベースパレットの中央部(つまり、圧縮荷重および引張荷重があまり大きく生じない部位)に空間が形成されている。その結果、曲げ荷重に対する強度に優れ、かつ軽量な貨物コンテナを提供することができる。しかも、上側パネルおよび下側パネルの少なくとも一方が第1サンドイッチ板状物を有しているので、このパネル自体を軽くて丈夫な構成とすることができ、ベースパレット全体、ひいては貨物コンテナの剛性向上および軽量化を一層推進することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ベースパレットの下側パネルの第1サンドイッチ板状物において、外側の補強板が内側の補強板より厚く形成されているので、貨物コンテナ内に貨物を積載して運搬する際に、下側パネルの板状基材に凹みや座屈が発生する事態の発生を抑制することができる。その結果、ベースパレットの耐久性を高めることが可能となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、複数の外装パネルのうち少なくとも1つの外装パネルが第2サンドイッチ板状物を有しているので、この外装パネルを軽くて丈夫な構成とすることができる。したがって、この外装パネル、ひいては貨物コンテナ全体の剛性向上および軽量化を一層推進することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、第2サンドイッチ板状物において、内側(つまり、貨物コンテナ内の貨物が接触する恐れのある側)の補強板が外側(つまり、貨物コンテナ内の貨物が接触する恐れのない側)の補強板より厚く形成されているので、貨物コンテナの強度を担保しつつ、貨物コンテナの軽量化を実現することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、第1サンドイッチ板状物において、板状基材が断熱材からなるため、第1サンドイッチ板状物、ひいては貨物コンテナの断熱性を向上させることができる。これに加えて、一対の補強板がいずれもアルミニウムからなるため、第1サンドイッチ板状物、ひいては貨物コンテナの難燃性を高めることが可能となる。
また、請求項6に記載の発明によれば、第2サンドイッチ板状物において、板状基材が断熱材からなるため、第2サンドイッチ板状物、ひいては貨物コンテナの断熱性を向上させることができる。これに加えて、一対の補強板がいずれもアルミニウムからなるため、第2サンドイッチ板状物、ひいては貨物コンテナの難燃性を高めることが可能となる。
また、請求項7に記載の発明によれば、ベースパレットにフォークエントリーが形成されているため、フォークリフトを用いて貨物コンテナを容易に運搬することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、スペーサーが強化プラスチックからなるため、スペーサーの耐衝撃性を高めることができる。したがって、フォークリフトを用いて貨物コンテナを運搬する際に、このフォークリフトの腕がスペーサーに当たっても、スペーサーの損傷を軽減することが可能となる。
また、請求項9に記載の発明によれば、ベースパレットと外装パネルのうちの少なくとも1枚はサンドイッチ板状物を有する構成となっているので、パネル自体を軽くて丈夫な構成とすることができ、ベースパレット全体、ひいては貨物コンテナの剛性向上および軽量化を推進することが可能となる。
また、請求項10に記載の発明によれば、ベースパレットにサンドイッチ板状物を有しており、このサンドイッチ板状物において、外側の補強板が内側の補強板より厚く形成されているので、貨物コンテナ内に貨物を積載して運搬する際に、板状基材に凹みや座屈が発生する事態の発生を抑制することができる。その結果、ベースパレットの耐久性を高めることが可能となる。
また、請求項11に記載の発明によれば、複数の外装パネルのうち少なくとも1つの外装パネルにサンドイッチ板状物を有しており、このサンドイッチ板状物において、内側(つまり、貨物コンテナ内の貨物が接触する恐れのある側)の補強板が外側(つまり、貨物コンテナ内の貨物が接触する恐れのない側)の補強板より厚く形成されているので、貨物コンテナの強度を担保しつつ、貨物コンテナの軽量化を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る航空コンテナを示す斜視図である。 図1に示す航空コンテナの正面図である。 図1に示す航空コンテナの左側面図である。 図1に示す航空コンテナの右側面図である。 図1に示す航空コンテナの背面図である。 図1に示す航空コンテナの平面図である。 図1に示す航空コンテナのベースパレットを示す平面図(一部破断図)である。 図7に示すベースパレットのA−A線による拡大断面図である。 図7に示すベースパレットのB−B線による拡大断面図である。 図4に示す航空コンテナのC−C線による拡大断面図である。 図4に示す航空コンテナのD−D線による拡大断面図である。 図1に示す航空コンテナの外装パネルの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図12には、本発明の実施の形態1を示す。
この実施の形態1に係る「貨物コンテナ」としての航空コンテナ1は、図1に示すように、ベースパレット3を有しており、ベースパレット3上には、複数の外装パネル2(具体的には、蓋パネル21、フロントサイドパネル22、トップパネル23、リヤパネル24、左サイドパネル25および右サイドパネル26)が異形直方体状(つまり、航空機の客室下方に画成される貨物室の形状に適合するように、略台形状の正面形状を有する直方体状)の箱形に組み立てられている。
すなわち、航空コンテナ1の前面開口部には、図1および図2に示すように、蓋パネル21が開閉自在に取り付けられており、この蓋パネル21は、折り畳み自在に連結された略長方形板状の上部パネル21aおよび略長方形板状の下部パネル21bから構成されている。上部パネル21aは、図示しない回転連結具(ヒンジ等)により、航空コンテナ1の外側に開いてトップパネル23の上面に載せられるように、このトップパネル23に連結されている。一方、下部パネル21bは、図示しない連結具(ヒンジ等)により、上部パネル21aと逆の方向に回転させることができるように、この上部パネル21aの下側に連結されている。このような構成により、蓋パネル21を開いたときに、上部パネル21aおよび下部パネル21bを折り畳んだ状態でトップパネル23の上面に載せることができる。なお、下部パネル21bの上部には左右一対のロック機構28が取り付けられており、これらのロック機構28を操作することにより、蓋パネル21が振動や衝撃で予期せずに開いてしまう事態の発生を未然に防止することができる。さらに、この蓋パネル21の左側には、略台形板状のフロントサイドパネル22が略垂直に配置されている。
また、航空コンテナ1の天井部分には、図1に示すように、略長方形板状のトップパネル23が略水平に配置されている。このトップパネル23は、図6に示すように、6枚の略長方形板状のパネル基板23aが2行3列のマトリックス状に配置されて断面略H字形棒状の連結治具23bで連結されて構成されている。
また、航空コンテナ1の背面には、図1に示すように、略五角形板状のリヤパネル24が略垂直に配置されている。このリヤパネル24は、図5に示すように、3枚の略長方形板状のパネル基板24aおよび1枚の略台形板状のパネル基板24bが水平方向に並んで配置されて断面略H字形棒状の連結治具24cで連結されて構成されている。
また、航空コンテナ1の左側面には、図1に示すように、左サイドパネル25が配置されている。この左サイドパネル25は、図3に示すように、2枚の略長方形板状のパネル基板25aが水平方向に並んで配置されて断面略H字形棒状の連結治具25cで連結され、さらに、これらのパネル基板25aの下側に1枚の略長方形板状のパネル基板25bが所定の角度(例えば、40°)だけ傾斜する形で配置されて断面異形H字形棒状の連結治具25dで連結されて構成されている。
また、航空コンテナ1の右側面には、図1に示すように、略長方形板状の右サイドパネル26が略垂直に配置されている。この右サイドパネル26は、図4および図10に示すように、2枚の略長方形板状のパネル基板26aが水平方向に並んで配置されて断面略H字形棒状の連結治具26bで連結されて構成されている。ここで、各パネル基板26aと連結治具26bとの間にはそれぞれ、図示しないコーキング材が施されている。そのため、パネル基板26aと連結治具26bとのシール性が向上し、航空コンテナ1の外部から内部へ雨水等が侵入する事態の発生を未然に防止することができる。このことは、右サイドパネル26に限らず、トップパネル23、リヤパネル24、左サイドパネル25についても同様である。
そして、ベースパレット3は、図7〜図9に示すように、「上側パネル」であるフロアパネル31と「下側パネル」であるロアパネル32とが、ガラス繊維強化プラスチック等の強化プラスチックからなる5個のスペーサー33を介して連結された形で、所定の空間34を挟んで上下に互いに平行に配置された二重構造を有している。
ここで、フロアパネル31は、図8に示すように、断熱材から形成されている板状基材35aと、この板状基材35aの表裏両面に固着されている一対の補強板35bとからなる第1サンドイッチ板状物35を有している。この板状基材35aの断熱材としては、所定の厚さ(例えば、13〜15mm)の板状の発泡ポリスチレンが用いられている。また、補強板35bとしては、所定の厚さ(例えば、0.4〜0.5mm)のアルミニウム板が用いられている。
一方、ロアパネル32は、図8に示すように、断熱材から形成されている板状基材36aと、この板状基材36aの表裏両面に固着されている一対の補強板36bとからなる第1サンドイッチ板状物36を有している。この板状基材36aの断熱材としては、所定の厚さ(例えば、13〜15mm)の板状の発泡ポリスチレンが用いられている。また、補強板36bとしては、所定の厚さ(例えば、0.5〜1.5mm)のアルミニウム板が用いられている。ただし、一対の補強板36bにおいては、外側(下側)の補強板36bの厚さT2が内側(上側)の補強板36bの厚さT1より厚く形成されている(T1<T2)。
さらに、ベースパレット3の空間34には、図1、図2、図4および図5に示すように、フォークエントリー37、38が航空コンテナ1の前面、右側面および背面からフォークリフトの腕(図示せず)を差し込めるように、スペーサー33を避ける形で形成されている。
また、各外装パネル2はそれぞれ、図12に示すように、断熱材から形成されている板状基材27aと、この板状基材27aの表裏両面に固着されている一対の補強板27bとからなる第2サンドイッチ板状物27を有している。この板状基材27aの断熱材としては、所定の厚さ(例えば、8〜10mm)の板状の発泡ポリスチレンが用いられている。また、補強板27bとしては、所定の厚さ(例えば、0.1〜0.25mm)のアルミニウム板が用いられている。ただし、一対の補強板27bにおいては、内側の補強板27bの厚さT3が外側の補強板27bの厚さT4より厚く形成されている(T4<T3)。
なお、任意の2枚の外装パネル2は、図1および図11に示すように、両者間に設けられた所定の連結治具4によって互いに連結されて固定されている。ここで、各外装パネル2と連結治具4との間にはそれぞれ、図示しないコーキング材が施されている。そのため、外装パネル2と連結治具4とのシール性が向上し、航空コンテナ1の外部から内部へ雨水等が侵入する事態の発生を未然に防止することができる。ただし、蓋パネル21の前面部21aと各フロントサイドパネル22との間および蓋パネル21の天井面部21bとトップパネル23との間には、上述したとおり、蓋パネル21を開閉できるようにするため、連結治具4は取り付けられていない。
また、任意の3枚の外装パネル2が交差する隅角部にはそれぞれ、図1に示すように、3枚の外装パネル2の隅角部に当接する3つの断面略L形の当接部が3枚の外装パネル2の連結角度に応じて所定の角度(例えば、90°、120°)で互いに交差する形状に形成されたアルミニウム製のコーナー保護材6が嵌着されている。
このように、航空コンテナ1は、ベースパレット3において、フロアパネル31とロアパネル32とが所定の空間を挟んで上下に配置されているので、航空コンテナ1内に貨物(図示せず)を積載してベースパレット3に曲げ荷重が作用したときに、このベースパレット3の上部および下部(つまり、圧縮荷重および引張荷重が最大限に生じる部位)にフロアパネル31およびロアパネル32が配設されているとともに、このベースパレット3の中央部(つまり、圧縮荷重および引張荷重があまり大きく生じない部位)に空間34が形成されている。その結果、曲げ荷重に対する強度に優れ、かつ軽量な航空コンテナ1を提供することができる。しかも、フロアパネル31およびロアパネル32がいずれも第1サンドイッチ板状物35、36を有しているので、このパネル(フロアパネル31およびロアパネル32)自体を軽くて丈夫な構成とすることができ、ベースパレット3全体、ひいては航空コンテナ1の剛性向上および軽量化を一層推進することが可能となる。
さらに、この第1サンドイッチ板状物35、36において、板状基材35a、36aが発泡ポリスチレンからなるため、第1サンドイッチ板状物35、36、ひいては航空コンテナ1の断熱性を向上させることができる。これに加えて、一対の補強板35b、36bがいずれもアルミニウムからなるため、第1サンドイッチ板状物35、36、ひいては航空コンテナ1の難燃性を高めることが可能となる。
しかも、ベースパレット3のロアパネル32では、上述したとおり、下側の補強板36bが上側の補強板36bより厚く形成されているので、航空コンテナ1内に貨物を積載した状態で、この航空コンテナ1を空港内でボールキャスター(図示せず)に乗せて運搬する場合でも、このボールキャスターと下側の補強板36bとの接触によってロアパネル32の板状基材36aに凹みや座屈が発生する事態の発生を抑制することができる。その結果、ベースパレット3の耐久性を高めることが可能となる。
また、航空コンテナ1は、上述したとおり、各外装パネル2がそれぞれ第2サンドイッチ板状物27を有しているので、この外装パネル2を軽くて丈夫な構成とすることができる。したがって、この外装パネル2、ひいては航空コンテナ1全体の剛性向上および軽量化を一層推進することが可能となる。
しかも、この第2サンドイッチ板状物27は、内側(つまり、航空コンテナ1内の貨物が接触する恐れのある側)の補強板27bが外側(つまり、航空コンテナ1内の貨物が接触する恐れのない側)の補強板27bより厚く形成されているので、航空コンテナ1の強度を担保しつつ、航空コンテナ1の軽量化を実現することができる。
さらに、この第2サンドイッチ板状物27において、板状基材27aが発泡ポリスチレンからなるため、第2サンドイッチ板状物27、ひいては航空コンテナ1の断熱性を向上させることができる。これに加えて、一対の補強板27bがいずれもアルミニウムからなるため、第2サンドイッチ板状物27、ひいては航空コンテナ1の難燃性を高めることが可能となる。
また、航空コンテナ1は、上述したとおり、ベースパレット3にフォークエントリー37、38が形成されているため、フォークリフト(図示せず)を用いて航空コンテナ1を容易に運搬することができる。
さらに、この航空コンテナ1では、上述したとおり、5個のスペーサー33がいずれも強化プラスチックからなるため、これらのスペーサー33の耐衝撃性を高めることができる。したがって、フォークリフトを用いて航空コンテナ1を運搬する際に、このフォークリフトの腕がスペーサーに当たっても、スペーサー33の損傷を軽減することが可能となる。
[発明の実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
この実施の形態2では、上述した実施の形態1の構成に対して、ベースパレットが1枚のパネルで構成されていてベースパレットの上下方向の中間部に空間を有していない構成となっており、当該ベースパレットのパネルが、板状基材とその表裏両面に固着されている一対の補強板とからなるサンドイッチ板状物(実施の形態1における第1サンドイッチ板状物に相当)で構成されている。
また、外装パネルについても、板状基材とその表裏両面に固着されている一対の補強板とからなるサンドイッチ板状物(実施の形態1における第2サンドイッチ板状物に相当)で構成されている。その他の構成、部材の厚さ、材質等は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため、記載を省略する。
[発明のその他の実施の形態]
なお、上述した実施の形態1では、航空コンテナ1を構成する各部材の形状や材質を特定し、上述した実施の形態2では実施の形態1と同様にするとしたが、本発明では、これらの部材の形状や材質は特に限定されるものではない。
例えば、第1サンドイッチ板状物35、36において、板状基材35a、36aを発泡ポリスチレン以外の断熱材から形成してもよく、さらに、航空コンテナ1に断熱性が要求されない場合には、断熱材以外の材質(例えば、紙、樹脂、FRP,アルミニウム、鉄、ステンレスなど)から形成しても構わない。同様に、第2サンドイッチ板状物27において、板状基材27aを発泡ポリスチレン以外の断熱材から形成してもよく、さらに、航空コンテナ1に断熱性が要求されない場合には、断熱材以外の材質(例えば、紙、樹脂、FRP,アルミニウム、鉄、ステンレスなど)から形成しても構わない。
また、左サイドパネル25において、パネル基板25aに対するパネル基板25bを40°以外の角度(例えば、45°、50°など)で傾斜させてもよい。さらに、コーナー保護材6をアルミニウム以外の材質(例えば、樹脂、FRP,アルミニウム、鉄、ステンレスなど)から形成しても構わない。
また、上述した各実施の形態では、ベースパレットと外装パネルの全てのパネルがサンドイッチ板状物で構成されていたが、本発明はこれに限るものではなく、ベースパレットと外装パネルを構成するパネルのうちの少なくとも1枚がサンドイッチ板状物で構成されていれば、本発明の剛性向上および軽量化を図ることができるものである。
また、上述した実施の形態1では、航空コンテナ1を例にとって説明したが、航空コンテナ1以外の貨物コンテナ(例えば、鉄道コンテナ、海上コンテナなど)に本発明を同様に適用することも勿論できる。
本発明は、航空コンテナをはじめとする各種の貨物コンテナに広く適用することができる。
1……航空コンテナ(貨物コンテナ)
2……外装パネル
3……ベースパレット
27……第2サンドイッチ板状物
27a……板状基材
27b……補強板
31……フロアパネル(上側パネル)
32……ロアパネル(下側パネル)
33……スペーサー
34……空間
35、36……第1サンドイッチ板状物
35a、36a……板状基材
35b、36b……補強板
37、38……フォークエントリー

Claims (11)

  1. ベースパレット上に複数の外装パネルが箱形に組み立てられている貨物コンテナであって、
    前記ベースパレットは、上側パネルと下側パネルとが所定の空間を挟んで上下に配置された二重構造を有しており、
    前記上側パネルおよび前記下側パネルの少なくとも一方は、板状基材と、この板状基材の表裏両面に固着されている一対の補強板とからなる第1サンドイッチ板状物を有していることを特徴とする貨物コンテナ。
  2. 前記ベースパレットは、前記下側パネルが前記第1サンドイッチ板状物を有しており、この第1サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち外側の補強板が内側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の貨物コンテナ。
  3. 前記複数の外装パネルのうち少なくとも1つの外装パネルは、板状基材と、この板状基材の表裏両面に固着されている一対の補強板とからなる第2サンドイッチ板状物を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の貨物コンテナ。
  4. 前記第2サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち内側の補強板が外側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする請求項3に記載の貨物コンテナ。
  5. 前記第1サンドイッチ板状物は、前記板状基材が断熱材からなるとともに、前記一対の補強板がいずれもアルミニウムからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の貨物コンテナ。
  6. 前記第2サンドイッチ板状物は、前記板状基材が断熱材からなるとともに、前記一対の補強板がいずれもアルミニウムからなることを特徴とする請求項3または4に記載の貨物コンテナ。
  7. 前記ベースパレットは、前記上側パネルと前記下側パネルとがスペーサーを介して連結されており、このスペーサーを避ける形で前記空間にフォークエントリーが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の貨物コンテナ。
  8. 前記スペーサーは、強化プラスチックからなることを特徴とする請求項7に記載の貨物コンテナ。
  9. ベースパレット上に複数の外装パネルが箱形に組み立てられている貨物コンテナであって、
    前記ベースパレットと前記外装パネルのうちの少なくとも1枚は、板状基材と、この板状基材の表裏両面に固着されている一対の補強板とからなるサンドイッチ板状物を有する構成となっていることを特徴とする貨物コンテナ。
  10. 前記ベースパレットが、前記サンドイッチ板状物を有する構成となっており、該サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち外側の補強板が内側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする請求項9に記載の貨物コンテナ。
  11. 前記複数の外装パネルのうちの少なくとも1つの外装パネルが、前記サンドイッチ板状物を有する構成となっており、該サンドイッチ板状物は、前記一対の補強板のうち内側の補強板が外側の補強板より厚く形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の貨物コンテナ。
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