JP3222901U - 保冷空間構造及び断熱箱 - Google Patents

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耕平 西田
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Abstract

【課題】カゴ車に適用することによって、カゴ車の利便性を損なうことなく、温度管理性能を向上させることができ、しかも断熱性能を低下させることなく保冷剤パネルを設置することもできる保冷空間構造を提供する。【解決手段】移動可能なカゴ車51と、断熱部材32によって保冷空間31を構成する断熱箱とを備え、カゴ車51は、キャスターを備えた床部と、パイプ又は棒体で構成され床部に支持されたカゴ壁部とを備える。断熱部材32は連続した複数のパネルを備え、これらのパネルが保冷空間31を取り囲むように配置されると共に、カゴ壁部の内側に沿って配置され、断熱箱は、床部に荷重が支持されるようにカゴ車51に搭載され、断熱箱を含む全体がキャスターにて移動可能である。【選択図】図10

Description

本考案は、保冷空間構造、特にカゴ車に適用可能な保冷空間構造に関するものである。
物品の移送保管の品質管理、特に温度管理の重要性が高まる今日においては、保冷空間の確保が重要な課題となっている。
具体的には、カゴ車は、種々の物品を効率よく生産者から消費者に届けるまでの移送過程において多用されているが、カゴ車にあっても、保冷空間が適正に確保されることが必要とされる。
従来のカゴ車における保冷空間の確保としては、特許文献1や2に示されるように、カゴ壁部に沿って断熱部材を配置することが知られている。ところが、断熱部材は収納空間内の温度の維持をなすことはできるが、積極的な冷却効果を得ることはできない。
特許文献3にあっては、ポリオレフィン系樹脂発泡体よりなる前面扉体を有する直方体形状に作られた箱体よりなり、扉体、両側板、背板を取り巻いて一連のベルトが上下数段に取りつけられ、さらに左右両側板の内面には予め波板状に作られた受機兼用補強棚が設けられている保冷コンテナボックスが提案されている。このポックスは、底面に数個のキャスターを備えて移動可能となっていると共に、箱体収納部内の側壁、天板、底板にドライアイス埋込部を設けることも提案されている。
ところが、断熱部材にドライアイス埋込部を設けて、ドライアイスを支持させるなど、冷却剤を断熱部材に支持させる構造を採る場合には、断熱部材に特別な加工が必要になると共に、収納できる冷却剤の数、大きさ、重量に限りがある。
カゴ車に関して則して言えば、断熱部材には、発泡樹脂などの断熱材本体の表面に表面シートを被せたものが一般的であり、この表面シートに収納袋を縫製し、この収納袋に保冷剤パネルを挿入する方法が知られているところが、これでは、表面シートの強度の懸念から保冷剤パネルの設置重量(一般的に2kgまで)に制限がある。
収納袋以外の方法では、保冷剤パネルを固定するパーツを断熱部材の表面シートや断熱材本体に取り付けることが考え得るが、収納袋と同様、設置重量に制限が生じる。また、断熱材本体に何らかの加工を施す場合には、断熱性能が劣化する原因となる。
特開平11−105973号公報 特開平9−323789号公報 実開平6−25196号公報
本考案は、カゴ車に適用することによって、カゴ車の利便性を損なうことなく、温度管理性能を向上させることができ、しかも断熱性能を低下させることなく保冷剤パネルを設置することも可能とした保冷空間構造を提供することを課題とする。
本考案は、移動可能なカゴ車と、断熱部材によって保冷空間を構成する断熱箱とを備え、前記カゴ車は、キャスターを備えた床部と、パイプ又は棒体で構成され前記床部に支持されたカゴ壁部とを備え、前記断熱部材は連続した複数のパネルを備え、これらのパネルが前記保冷空間を取り囲むように配置されると共に、前記カゴ壁部の内側に沿って配置され、前記断熱箱は、前記床部に荷重が支持されるように前記カゴ車に搭載され、前記断熱箱を含む全体が前記キャスターにて移動可能であることを特徴とする保冷空間構造を提供する。
本考案の保冷空間構造は、種々の実施形態を採ることができ、例えば前記パネルは、前記カゴ車に搭載される組立状態で、上下左右の辺を有する後面パネルと、前記後面パネルの前記上下左右の辺に隣接するように配置された上下左右の壁面パネルとを備えるものとすることができる。
前記断熱箱は、前記複数の前記パネルを重ね合わせた折り畳み状態と、前記組立状態との2種の形態を採るものとできる。前記後面パネルと前記壁面パネルとは、異なるパネルから構成されると共に、ヒンジを介して連続しており、前記組立状態において、隣接する前記パネル同士が面接触しており、前記後面パネルの前記下の辺に隣接する前記壁面パネルが、前記床部の上に乗せられて荷重が支持されるものとできる。
4つの前記壁面パネルは、それぞれ幅出しパネルと本体パネルとを備え、前記幅出しパネルと前記本体パネルとがヒンジを介して連続しているものとし、4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルは、前記ヒンジ又は端面接合部を介して前記後面パネルの4辺に連続しているものとすることができる。
そして、前記組立状態において、前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルに面接触しており、前記本体パネルの端面が前記幅出しパネルの端面と面接触していると共に、4つの前記壁面パネル同士は、一方の前記壁面パネルの端面と他方の前記壁面パネルの内面とが面接触しており、前記折り畳み状態において、4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルの4辺に沿って配置されると共に、4つの前記壁面パネルの前記本体パネルが前記後面パネルの上に重ねられるものとすることができる。
より具体的には、前記折り畳み状態では、前記後面パネルの上に2枚の前記左右の壁面パネルが上下に重ねて配置され、前記左右の壁面パネルのうち上側に重ねられた前記 壁面パネルの左右に2枚の前記上下の壁面パネルが重ねられるものであり、前記上下左右の各壁面パネルの前記幅出しパネルは、前記後面パネルの上下左右の各辺の端面に面接触する状態で前記後面パネルと直交する方向に伸ばされ、前記左右の前記壁面パネルのうち、一方の前記壁面パネルにあっては、前記幅出しパネルの長さが、前記後面パネルの厚みと略同一であり、前記左右の前記壁面パネルのうち、他方の前記壁面パネルにあっては、前記幅出しパネルの長さが、前記後面パネルの厚みと前記左右の壁面パネルとの厚みとの和と略同一であり、前記上下の壁面パネルの幅出しパネルにあっては、前記幅出しパネルの長さが、前記後面パネルの厚みと2枚の前記左右の前記壁面パネルの厚みとの和と略同一であるものとすることができる。
また、本考案は、前記断熱部材と別パーツになった設置フレームと、厚みが高さと横幅よりも小さな板状の保冷剤パネルとを備え、前記設置フレームは、前記断熱部材よりも内側にて前記保冷剤パネルを複数個保持する強度を有する構造体であり、前記保冷剤パネルは、前記設置フレームに着脱可能に保持されたものとして、実施することができる。
さらにまた本考案は、キャスターを備えた床部と、パイプ又は棒体で構成され前記床部に支持されたカゴ壁部とを備えたカゴ車に着脱可能に搭載される断熱箱を提供する。
前記断熱箱は連続した複数のパネルを備え、これらのパネルが前記保冷空間を取り囲むように配置されると共に、前記カゴ壁部の内側に沿って配置されるよう構成され、前記パネルは、前記カゴ車に搭載される組立状態で、上下左右の辺を有する後面パネルと、前記後面パネルの前記上下左右の辺に隣接するように配置された上下左右の壁面パネルとを備え、前記断熱箱は、前記複数の前記パネルを重ね合わせた折り畳み状態と、前記組立状態との2種の形態を採るものであり、前記後面パネルと前記壁面パネルとは、異なるパネルから構成されると共に、ヒンジを介して連続しており、4つの前記壁面パネルは、それぞれ幅出しパネルと本体パネルとを備え、前記幅出しパネルと前記本体パネルとがヒンジを介して連続しているものであり、4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルは、前記ヒンジ又は端面接合部を介して前記後面パネルの4辺に連続しており、前記組立状態において、前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルに面接触しており、前記本体パネルの端面が前記幅出しパネルの端面と面接触していると共に、4つの前記壁面パネル同士は、一方の前記壁面パネルの端面と他方の前記壁面パネルの内面とが面接触しており、前記折り畳み状態において、4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルの4辺に沿って配置されると共に、4つの前記壁面パネルの前記本体パネルが前記後面パネルの上に重ねられるものである。
本考案は、カゴ車の利便性を損なうことなく、温度管理性能を向上させることができる保冷空間構造並びにこれに適用することができる断熱箱を提供することができたものである。
(A)本考案の実施の形態に係る保冷空間構造に用いる設置フレームと保冷剤パネルの斜視図、(B)保冷空間構造に用いる設置フレームの要部断面図。 同保冷空間構造に用いる一対の設置フレームと棚板と保冷剤パネルの斜視図。 (A)同保冷空間構造に用いる断熱箱本体の展開図、(B)同正面図。 (A)同断熱箱本体の折り畳み状態の中央横断面図、(B)同断熱箱本体の折り畳み状態の中央縦断面図。 (A)同保冷空間構造に用いる断熱箱の組立状態の斜視図、(B)同保冷空間構造に用いる断熱箱本体の組立状態の斜視図。 同保冷空間構造に用いる断熱箱の折り畳み工程の説明図。 同保冷空間構造に用いる断熱箱をカゴ車上で組み立てる手順の第1工程を示す斜視図。 同手順の第2工程を示す斜視図。 同手順の第3工程を示す斜視図。 同保冷空間構造をカゴ車に設置した状態を示す斜視図。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態を説明する。
(概要)この実施の形態に係る保冷空間構造は、保冷空間構造を取り囲むように配置され箱状をなした断熱部材32と、断熱部材32とは別パーツになった設置フレーム11と、板状の保冷剤パネル10とを備える。この断熱部材32は、パネル状をなしており、複数のパネル状の断熱部材32によって、箱状の形態を備える(以下、この箱状の形態のものを断熱箱30という)。
図10に示すように、この断熱箱30は、カゴ車51に取り付けられて用いることによって、保冷性能が極めて高いカゴ車51を提供することができる。
以下、まず図3〜図6を主として参照しながら断熱箱30について説明し、図7乃至図10を主として参照しながらカゴ車51に対して断熱部材32を装着した状態で箱状の断熱箱30に組み立てる手順を説明する。最後に、図1、図2及び図10を主として参照しながら保冷剤パネル10及び設置フレーム11について説明する。
(断熱部材32について)
この断熱部材32は、発泡合成樹脂などの断熱材本体(図示せず)が袋状の表面シート内に装着されたパネル体をなしており、これらのパネル材が組み立てられて箱状の断熱箱30を構成するものである。
この箱状の断熱箱30は、略直方体形状をなしており、左右の左右壁面パネル33と、後方の後面パネル34と、上下の上下壁面パネル35とによって、5つの面を備えた箱本体が形成され、その前方の開口を閉じる扉パネル38によって6面体の閉じた箱体が構成される。
これらのパネル体は、それぞれ独立したものであってもよいが、この例では、扉パネル38以外のパネル体は折り畳み可能に連続している。具体的には、後面パネル34の上下左右の各辺に、左右の左右壁面パネル33及び上下の上下壁面パネル35の1辺が折り曲げ可能に連続しており、図6に示すように、折り畳むことができる。なお、内部の断熱材本体は各パネル体毎に独立しているが、この断熱材本体を袋状に包み込む表面シートが連続していることによって、各パネル体がヒンジ部dを介して折り畳み可能に連続しているものである。
なお、表面シートは、合成繊維や天然繊維の網地や織地のシートや樹脂シートによって構成することができ、保冷空間31に面する内面側には、アルミ蒸着などにより表面が反射性の高いものにされた反射シートなどを採用することも好ましく、反射シートのみを単独で表面シートを構成するようにしてもよく、反射シートと他のシートとを2重以上に配置したものであってもよい。
ヒンジ部dは、折り畳み可能な表面シートの特性によって構成することもできるし、表面シートとは別個の部材を取り付けて構成したものであってもよい。
折り畳みに際して、全体が略直方体をなすように折り畳むために、左右壁面パネル33と上下壁面パネル35とは、それぞれ本体パネルbと幅出しパネルaとをヒンジ部dで折り曲げ可能に連続したものとして実施されている。
そして、折り畳まれた上下壁面パネル35の本体パネルbの上に、扉パネル38が乗せられて、面ファスナを備えたテープなどの結束手段で全てのパネル体を一体として持ち運びできるように構成されている。
(展開状態の断熱箱30)
ここで、展開状態の断熱箱30について説明する。図3(A)は、扉パネル38を除いた断熱箱30の箱本体の展開図であり、(B)はその正面図である。各パネルは矩形状をなしており、中央に後面パネル34が配置されている。この後面パネル34の4辺に左右の左右壁面パネル33と、上下の上下壁面パネル35とがヒンジ部dを介して折り曲げ可能に連続している。これらの左右壁面パネル33と上下壁面パネル35とはそれぞれ幅出しパネルaと本体パネルbとに分割されており、幅出しパネルaと本体パネルbとはヒンジ部dを介して折り曲げ可能に連続している。また、左右壁面パネル33と上下壁面パネル35とのそれぞれ幅出しパネルaは、後面パネル34の上下左右の各辺にヒンジ部dを介して連続している。左右壁面パネル33の左右の外側の辺には、ヒンジ部dを介して上フラップ42及び下フラップ43からなるフラップ41が連続している。
各パネルは必要とされる断熱性能を実現するために所定の厚み(例えば30〜80mm)を備えていると共に、各パネルの端面cと端面c或いは端面cとパネルの平面(表面又は裏面)とが面接触するように構成する必要がある。この要請を実現するために、図3(B)に示すように、展開状態においても、立体形状となる。薄い紙箱のように、厚みを無視できる場合には、立体形状を考慮する必要はないが、断熱箱30にあっては、厚みを無視して断熱性を図ることはできない。
この図3(B)では、後面パネル34が他の左右壁面パネル33及び上下壁面パネル35よりも、その厚み分だけ高い位置に配置されることになり、図の後面パネル34の下側の角辺と、左右壁面パネル33及び上下壁面パネル35の上側の角辺とが、ヒンジ部dによって連続することになる。これにより各パネルの端面cと端面c或いは端面cとパネルの平面(表面又は裏面)とが面接触する。
(折り畳み状態)
この展開状態を折り畳むと、図4に示す断面構造となる。なお、図4では、各パネル間に隙間を描いたが、実際はパネル同士が接触している状態となる。
この折り畳み状態では、後面パネル34の上に2枚の左右壁面パネル33が上下に重ねて配置され、上側の左右壁面パネル33の左右に2枚の上下壁面パネル35が重ねられることになる。なお、左右壁面パネル33と上下壁面パネル35の各パネルの幅出しパネルaは、後面パネル34の上下左右の各辺の端面cに面接触する状態で後面パネル34と直交する方向に伸ばされる。これによって、後面パネル34の4つの端面cが、左右壁面パネル33と上下壁面パネル35の各幅出しパネルaの内面側に面接触することになる。左右壁面パネル33と上下壁面パネル35の各幅出しパネルaの長さは、折り重ねられるパネルの枚数によって変化する。この例では、2枚の左右壁面パネル33が後面パネル34の上に順次重ねられ、その上に2枚の上下壁面パネル35が左右に分かれて重ねられる。そのため、一方(図4(A)の左側)の左右壁面パネル33にあっては、幅出しパネルaの長さ(図での高さ)が、後面パネル34の厚みと略同一となる。つぎに、他方(図4(A)の右側)の左右壁面パネル33にあっては、幅出しパネルaの長さ(図での高さ)が、後面パネル34と左右壁面パネル33との厚みとの和と略同一となる。さらに、左右の各上下壁面パネル35の幅出しパネルaにあっては、幅出しパネルaの長さ(図での高さ)が、後面パネル34と2枚の左右壁面パネル33との厚みとの和と略同一となる。
(組立状態)
これらのパネル体は、図4(A)(B)に示すように、箱状に組み立てて断熱箱30を構成することができる。折り畳む手順は、図4(B)に示すように、左右の左右壁面パネル33を後面パネル34の上に順次重ねて、その両横に上下の上下壁面パネル35の幅出しパネルaを沿わせて、最後に上下壁面パネル35の本体パネルbを左右壁面パネル33の上にそれぞれ重ねて図6(B)の状態とする。
扉パネル38は、扉上部パネル39と扉下部パネル40との上下のパネル体が、折り曲げ可能に連続しているものであり、扉上部パネル39を扉下部パネル40の前面に重なるようにした半開状態と、扉パネル38を取り去った全開状態との2種の開放状態を選択することができる。
この扉パネル38は、左右の左右壁面パネル33の前端面に重なるように、取り付けられる。そのために、左右の左右壁面パネル33のそれぞれには、フラップ41が設けられている。この例では、扉上部パネル39と扉下部パネル40とにそれぞれ対応するように、フラップ41は、上フラップ42と下フラップ43とに分割されている。扉上部パネル39と上フラップ42とには係合可能な面ファスナによるファスナテープ64とファスナテープ63とが設けられ、扉下部パネル40と下フラップ43とにも係合可能な面ファスナによるファスナテープ64とファスナテープ63とが設けられ、それぞれを着脱することによって、全閉、半開、全開の各状態となる。
(面ファスナについて)
ここで、面ファスナについて説明しておくと、この例では、図3に示すように、後面パネル34には左右に、それぞれ上下にファスナテープ61が設けられている。なお、各ファスナテープは一方の端がパネルに固定された固定端eとされ、他方の端が自由端fとされている。自由端fは、それぞれ対応するパネルに設けられた係合面ファスナgに着脱可能に止着される。また、各上フラップ42と下フラップ43とには、ファスナテープ63が設けられている。このファスナテープ63に着脱可能に対応して、図6に示すように、扉上部パネル39と扉下部パネル40とには、ファスナテープ64が設けられている。
ファスナテープ61の自由端fは、図6に示すように、折り畳み状態では、扉パネル38のファスナテープ64に着脱可能に固定される。このファスナテープ61は、カゴ車51に搭載して組み立てる際に、カゴ壁部52のパイプを跨いでファスナテープ61の自由端fを左右壁面パネル33の本体パネルbの係合面ファスナに固定することで、断熱箱30をカゴ車51に固定する。
ファスナテープ62の自由端fは、図6に示すように、折り畳み状態では、左右壁面パネル33の本体パネルbに着脱可能に固定される。なお、ファスナテープ62は1本でもよく、図6以降では1本のみがしめされている。このファスナテープ62は、図7に示すように、展開過程において、左右壁面パネル33の本体パネルbにおける係合面ファスナgに係合することによって、折り畳みと展開の動作中に、上下壁面パネル35の幅出しパネルaが倒れないようにするなど、上下壁面パネル35と左右壁面パネル33との固定を図る。
(断熱部材32とカゴ車51について)
この断熱部材32を箱状に組み立てるに際しては、カゴ車51とは別個に組み立てて、組立完了後の断熱箱30をカゴ車51に載せるようにしてもよいが、図7乃至図10に示すように、カゴ車51に載せた状態で組み立てるようにしてもよい。
その手順を説明すると、まず、図7に示すように、このカゴ車51は、床部53の左右及び後の3面にカゴ壁部52を備えると共に下部にキャスター54を備えたもので、種々の物品の移送や保管に広く用いられるものが使用される。そして、折り畳み状態の断熱部材32の後面パネル34を後面のカゴ壁部52に沿わせるように立てかける。
次に、図8に示すように、上下の上下壁面パネル35を展開して、左右の左右壁面パネル33を開くことで、図9に示すような前面が開口した箱状をなす。そして、図10に示すように、フラップ41に扉パネル38を取り付ける。この図10の状態では、扉上部パネル39が開いた半開状態をなしており、図10では示し得ない扉下部パネル40の前方に扉上部パネル39が垂れ下がった状態となっている。
なお、保冷空間31とカゴ車51とは、固定しなくても実施することができるが、安全面を考慮すると、面ファスナを備えたテープなどの着脱可能な固定具によって、固定することが好ましい。
(保冷剤パネル10と設置フレーム11について)
図10に示されるように、箱状の断熱箱30の内部空間である保冷空間31には、保冷剤パネル10が設置フレーム11によって支持された状態で、配置されることによって、保冷空間31を高度な保冷状態に維持することができる。
保冷剤パネル10は、内部に比熱の高い保冷剤が合成樹脂製のケーシング内に収納されたパネル状をなしている。保冷剤の種類や量は、求められる保冷の温度と時間によって変更して実施することができるが、保冷剤パネル10の厚みを徒に大きくすることは保冷空間31の容積を小さくすることになり好ましいことではない。そのため、この例では、厚みが20〜50mm程度で、高さ及び横幅よりも小さなものとして実施されている。また、図1では図示は省略したが、保冷剤パネル10の表面には強度を高めるためにリブや凹凸を形成したり、ハンドリング性を向上させるために把手を設けたりして実施することもできる。
この保冷剤パネル10は、断熱部材32とは独立した別パーツである設置フレーム11に支持された状態で、保冷空間31内に配置される。具体的には、図1及び図2に示すような設置フレーム11に着脱可能に保冷剤パネル10が装着され、設置フレーム11は保冷空間31の壁部に沿わして立てかけられる。この例では、左右の左右壁面パネル33のそれぞれに沿わされる左右のフレーム体12によって、設置フレーム11が構成されているが、後面パネル34に沿わされるフレーム体12を付加したり或いは単独用いたりして、実施することができる。このフレーム体12には、この例では、上下2段に2枚ずつの設置フレーム11が支持されるが、その枚数や段数は種々変更して実施することができるが、上下に複数段配置する場合に、本考案は特に有効な保冷空間構造を提供する。
フレーム体12は、上下方向に伸びる縦枠13に対して、横方向に伸びるレール部材15を組み合わせて構成される。この例では、上下2段に保冷剤パネル10を配置するために、上中下の3ほんのレール部材15が前後の縦枠13の間に渡される。
より具体的には、図1(B)に示すように、一対の垂直部17と、両垂直部17間に渡された水平部16とを備えた長尺状のレール部材15が用いられる。図1(B)では、フレーム体12の下端を拡大したものであるが、上中下いずれの位置でも同じ断面形状(この例ではH字形状)のレール部材15を用いることによって、部品の共通化を図ることができる。なお、上下端には断面コ字形状のC形チャンネル材を用いて、中間の1段又は複数段にはH字形状のものを用いるようにしてもよい。前後の垂直部17の何れか一方(この例では双方)に、縦枠13が直交するように沿わされて固定される。縦枠13は平板状の長尺体によって構成されているが、筒状などの他の形状のものであってもよい。
保冷剤パネル10は、上下に配置されたレール部材15の間に、挿入される。これによって、左右の垂直部17と水平部16とにて規定されるコ字形状の壁面内に保冷剤パネル10の上端辺又は下端辺が支持され、保冷剤パネル10がフレーム体12から倒れたり脱落したりすることが防止される。この挿入に際しては、フレーム体12の端面が開放された挿入開口19となっているため、作業者はレール部材15の長手方向に沿わせて、保冷剤パネル10を左右の垂直部17の間に挿入するだけで、保冷剤パネル10を簡単にフレーム体12に着脱することができる。
10 保冷剤パネル
11 設置フレーム
12 フレーム体
13 縦枠
15 レール部材
16 水平部
17 垂直部
19 挿入開口
30 断熱箱
31 保冷空間
32 断熱部材
33 左右壁面パネル
34 後面パネル
35 上下壁面パネル
38 扉パネル
39 扉上部パネル
40 扉下部パネル
41 フラップ
42 上フラップ
43 下フラップ
51 カゴ車
52 カゴ壁部
53 床部
54 キャスター
61,62,63,64 ファスナテープ
a 幅出しパネル
b 本体パネル
c 端面
d ヒンジ部
e 固定端
f 自由端
g 係合面ファスナ

Claims (6)

  1. 移動可能なカゴ車と、断熱部材によって保冷空間を構成する断熱箱とを備え、
    前記カゴ車は、キャスターを備えた床部と、パイプ又は棒体で構成され前記床部に支持されたカゴ壁部とを備え、
    前記断熱部材は連続した複数のパネルを備え、これらのパネルが前記保冷空間を取り囲むように配置されると共に、前記カゴ壁部の内側に沿って配置され、
    前記断熱箱は、前記床部に荷重が支持されるように前記カゴ車に搭載され、
    前記断熱箱を含む全体が前記キャスターにて移動可能であることを特徴とする保冷空間構造。
  2. 前記パネルは、前記カゴ車に搭載される組立状態で、上下左右の辺を有する後面パネルと、前記後面パネルの前記上下左右の辺に隣接するように配置された上下左右の壁面パネルとを備え、
    前記断熱箱は、前記複数の前記パネルを重ね合わせた折り畳み状態と、前記組立状態との2種の形態を採るものであり、
    前記後面パネルと前記壁面パネルとは、異なるパネルから構成されると共に、ヒンジを介して連続しており、
    前記組立状態において、隣接する前記パネル同士が面接触しており、
    前記後面パネルの前記下の辺に隣接する前記壁面パネルが、前記床部の上に乗せられて荷重が支持されるものであることを特徴とする請求項1に記載の保冷空間構造。
  3. 4つの前記壁面パネルは、それぞれ幅出しパネルと本体パネルとを備え、前記幅出しパネルと前記本体パネルとがヒンジを介して連続しているものであり、
    4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルは、前記ヒンジ又は端面接合部を介して前記後面パネルの4辺に連続しており、
    前記組立状態において、前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルに面接触しており、前記本体パネルの端面が前記幅出しパネルの端面と面接触していると共に、4つの前記壁面パネル同士は、一方の前記壁面パネルの端面と他方の前記壁面パネルの内面とが面接触しており、
    前記折り畳み状態において、4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルの4辺に沿って配置されると共に、4つの前記壁面パネルの前記本体パネルが前記後面パネルの上に重ねられることを特徴とする請求項2に記載の保冷空間構造。
  4. 前記折り畳み状態では、前記後面パネルの上に2枚の前記左右の壁面パネルが上下に重ねて配置され、前記左右の壁面パネルのうち上側に重ねられた前記壁面パネルの左右に2枚の前記上下の壁面パネルが重ねられるものであり、
    前記上下左右の各壁面パネルの前記幅出しパネルは、前記後面パネルの上下左右の各辺の端面に面接触する状態で前記後面パネルと直交する方向に伸ばされ、
    前記左右の前記壁面パネルのうち、一方の前記壁面パネルにあっては、前記幅出しパネルの長さが、前記後面パネルの厚みと略同一であり、
    前記左右の前記壁面パネルのうち、他方の前記壁面パネルにあっては、前記幅出しパネルの長さが、前記後面パネルの厚みと前記左右の壁面パネルとの厚みとの和と略同一であり、
    前記上下の壁面パネルの幅出しパネルにあっては、前記幅出しパネルの長さが、前記後面パネルの厚みと2枚の前記左右の前記壁面パネルの厚みとの和と略同一であることを特徴とする請求項3に記載の保冷空間構造。
  5. 前記断熱部材と別パーツになった設置フレームと、厚みが高さと横幅よりも小さな板状の保冷剤パネルとを備え、
    前記設置フレームは、前記断熱部材よりも内側にて前記保冷剤パネルを複数個保持する強度を有する構造体であり、前記保冷剤パネルは、前記設置フレームに着脱可能に保持されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の保冷空間構造。
  6. キャスターを備えた床部と、パイプ又は棒体で構成され前記床部に支持されたカゴ壁部とを備えたカゴ車に着脱可能に搭載される断熱箱において、
    前記断熱箱は連続した複数のパネルを備え、これらのパネルが前記保冷空間を取り囲むように配置されると共に、前記カゴ壁部の内側に沿って配置されるよう構成され、
    前記パネルは、前記カゴ車に搭載される組立状態で、上下左右の辺を有する後面パネルと、前記後面パネルの前記上下左右の辺に隣接するように配置された上下左右の壁面パネルとを備え、
    前記断熱箱は、前記複数の前記パネルを重ね合わせた折り畳み状態と、前記組立状態との2種の形態を採るものであり、
    前記後面パネルと前記壁面パネルとは、異なるパネルから構成されると共に、ヒンジを介して連続しており、
    4つの前記壁面パネルは、それぞれ幅出しパネルと本体パネルとを備え、前記幅出しパネルと前記本体パネルとがヒンジを介して連続しているものであり、
    4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルは、前記ヒンジ又は端面接合部を介して前記後面パネルの4辺に連続しており、
    前記組立状態において、前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルに面接触しており、前記本体パネルの端面が前記幅出しパネルの端面と面接触していると共に、4つの前記壁面パネル同士は、一方の前記壁面パネルの端面と他方の前記壁面パネルの内面とが面接触しており、
    前記折り畳み状態において、4つの前記壁面パネルの前記幅出しパネルの端面が前記後面パネルの4辺に沿って配置されると共に、4つの前記壁面パネルの前記本体パネルが前記後面パネルの上に重ねられることを特徴とする断熱箱。
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