JP2023172696A - オーブン式加熱調理器 - Google Patents

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【課題】被調理物の焼き上がり状態を安定させることが可能なオーブン式加熱調理器を提供する。【解決手段】本発明のオーブントースターは、調理室7内に収容された被調理物としての食材Sを加熱する加熱手段としての上ヒータ16および下ヒータ17と、調理室7の庫内温度を検知する温度検知手段としての庫内温度センサ18と、上ヒータ16および下ヒータ17を制御する制御手段としての加熱調理制御部34と、を備え、加熱調理制御部34は、庫内温度センサ18が検知した加熱調理開始時の庫内温度に応じて加熱パターンを設定して上ヒータ16および下ヒータ17を制御する構成としている。【選択図】図6

Description

本発明は、被調理物を加熱調理するオーブン式加熱調理器に関する。
従来より、例えば完全に焼成することなく、焼色の付いていない白焼にした半焼成の半焼成パンを、食に供する前に焼色が付くまで焼成して、焼き立ての温かいパンに加熱調理するオーブン式加熱調理器が知られている。例えば特許文献1には、食パンなどの被調理物を載置する焼網の下方に下ヒータを有し、焼網の上方にはヒータ温度の異なる2本の上ヒータを設けたオーブントースターが開示されている。ここでヒータ温度の高い上ヒータは波長の短い近赤外線領域の輻射量が多く、ヒータ温度の低い上ヒータは波長の長い遠赤外線領域の輻射量が多いため、これらのヒータ温度の異なる上ヒータおよび下ヒータのバランスを適切に設定しており、調理庫内の被調理物の表面の焦げ具合と内温を調節し、また上ヒータ2本により調理物を均一に加熱して焼ムラを少なくしている。
特開2000-205574号公報
特許文献1のようなオーブントースターでは、通常、加熱調理時の庫内温度や加熱時間を設定する設定手段を備えており、オーブントースターは、ユーザが設定した庫内温度や加熱時間で、被調理物を加熱調理する。しかしながら被調理物を繰り返し連続で加熱調理すると、2回目以降に加熱調理するときに、先回加熱調理したときの熱が調理庫に残存しているため加熱調理の開始時から調理庫の庫内温度が高くなってしまう。そのため1回目の庫内温度や焼成時間と同様の設定で2回目以降の加熱調理をすると、被調理物の焼き上がりが強くなってしまい、被調理物を連続して安定的に加熱調理できなかった。また1回目の加熱調理でも、夏場と冬場、朝夕と昼間などの環境温度の変化で調理庫の庫内温度が異なってしまうため、同様の設定で加熱調理をすると、やはり被調理物を安定的に加熱調理できなかった。
そこで本発明は、被調理物の焼き上がり状態を安定させることが可能なオーブン式加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明のオーブン式加熱調理器は、調理室内に収容された被調理物を加熱する加熱手段と、前記調理室の庫内温度を検知する温度検知手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検知手段が検知した加熱調理開始時の前記庫内温度に応じて加熱手段を制御することを特徴とする。
本発明のオーブン式加熱調理器によれば、制御手段が加熱調理開始時の庫内温度に応じて加熱手段を制御するため、被調理物の焼き上がり状態を安定させることができる。
本発明の第1の実施形態を示すオーブントースターの外観斜視図である。 同上、加熱庫の縦断面概略図である。 同上、主な電気的構成を示すブロック図である。 同上、加熱開始時の調理室7の庫内温度が「0℃」であり、温度調節つまみで「200℃」、タイマーつまみで「10分」と設定した加熱パターンで加熱調理したときの庫内温度の推移を示すグラフである。 同上、加熱開始時の調理室の庫内温度が「15℃」であり、温度調節つまみで「200℃」、タイマーつまみで「10分」と設定した加熱パターンで加熱調理したときの庫内温度の推移を示すグラフである。 同上、加熱開始時の調理室の庫内温度が「100℃」であり、温度調節つまみで「200℃」、タイマーつまみで「10分」と設定した加熱パターンで加熱調理したときの庫内温度の推移を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態を示すオーブントースターの、加熱開始時の調理室の庫内温度が「15℃」であり、温度調節つまみで「200℃」、タイマーつまみで「10分」と設定した加熱パターンで加熱調理したときの庫内温度の推移を示すグラフである。 同上、加熱開始時の調理室の庫内温度が「100℃」であり、温度調節つまみで「200℃」、タイマーつまみで「10分」と設定した加熱パターンで加熱調理したときの庫内温度の推移を示すグラフである。
以下、本発明における好ましい加熱調理器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
図1~図6は、本発明の第1の実施形態におけるオーブン式加熱調理器をオーブントースターに適用した構成を示している。先ず図1に基づいて、オーブントースターの全体構成を説明すると、1は略矩形箱状に構成される本体で、この本体1は、製品となるオーブンレンジの外郭を覆う部材として、金属製のキャビネット2を備えている。本体1の左右側面と上面を形成するキャビネット2は金属製の加熱庫6を覆うように設けられ、この加熱庫6が加熱調理すべき被調理物を内部に収容する調理室7を形成している。また本体1の前面には、開閉自在な扉3と、表示や報知や操作のための操作パネル部5と、が左右に並べて配置されている。扉3の上部には、縦開きの扉3を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル4を備えている。
操作パネル部5は、加熱調理時の温度を設定する温度設定手段としての温度調節つまみ11と、加熱調理時の加熱時間を設定し、加熱調理を開始および終了させる調理開始手段および調理終了手段としてのタイマーつまみ12と、が配置される。なお温度調節つまみ11は、後述する焼色温度未満の温度に設定できないように構成されてもよい。また14は、家庭用のコンセントに挿抜が可能な電源プラグが設けられた電源コードである。
15は、被調理物を載置する金属製の焼き網であり、扉3の開閉に連動して焼き網15が前後に移動し、扉3が閉まっているときに焼き網15が調理室7の後述する上ヒータ16と下ヒータ17との間に、略水平状態で配設されるように構成される。調理室7の前面は加熱庫6の前面を形成する前板(図示せず)に達していて、被調理物を載置した焼き網15が前後に移動するために開口しており、この開口を扉3で開閉する構成となっている。
図2は、加熱庫6の縦断面概略図を示している。同図において、加熱庫6の天井壁6aには上ヒータ16が配設され、加熱庫6の底壁6bには下ヒータ17が配設されて、これらの上ヒータ16および下ヒータ17により焼き網15に載置された被調理物としての食材Sを輻射加熱する構成となっている。本実施形態では上ヒータ16が、例えば出力が325Wのシーズヒータで構成され、下ヒータ17が、例えば出力が275Wのシーズヒータで構成されており、2本の上ヒータ16と、2本の下ヒータ17とが設けられている。なお、これは一例であり、本発明では上ヒータ16や下ヒータ17の構成や出力はこれらに限定されない。
奥壁6cの上部には調理室7の庫内温度を検出する温度検出手段としての、例えばNTC(Negative Temperature Coefficient:負の温度係数)型サーミスタなどで構成される庫内温度センサ18が設けられる。なお庫内温度センサ18は、赤外線放射温度センサなどで構成されてもよい。また天井壁6aには、上ヒータ16と庫内温度センサ18との間に温度センサ遮熱壁19が形成され、上ヒータ16からの輻射熱が庫内温度センサ18に直接放射されないようにしている。
加熱庫6の底壁6bの中央近傍であって下ヒータ17同士の間には、温度センサ遮熱壁21が、焼き網15の配置位置近傍にまで内部に突出して設けられ、下ヒータ17から温度センサ遮熱壁21方向に放射された輻射熱を、焼き網15に載置された、被調理物としての食材Sの方向に反射するように温度センサ遮熱壁21が配設される。そのため温度センサ遮熱壁21は、例えばアルミニウム板やアルミニウム板を鏡面状に科学研磨した素材、アルミメッキ鋼板など、熱反射効率が高く、高温でも変色し難い材料で作成される。ここで本実施形態では、食品Sとして前述の半焼成の半焼成パンを例にして説明するが、これは一例であり、食品Sとしてスライスした食パンや、ピザや、グラタンや、切り餅など、他の食品でもよい。
温度センサ遮熱壁21の内部には、下部温度センサ22が上下方向に移動可能に設けられて、温度センサ遮熱壁21の上部から内部方向に突出して配設される。この下部温度センサ22の下部には弾性部材23が設けられており、下部温度センサ22を上方に付勢している。そのため図2に示されるように、オーブントースター本体1の調理室7に被調理物としての食材Sが収容されたときには、食材Sの下面に下部温度センサ22の先端が弾性的に接触して、下部温度センサ22が食材Sの温度を直接検知できるようにしている。したがって下部温度センサ22は、食材Sの温度を検知する温度検知手段としての機能も有している。そして下部温度センサ22および弾性部材23を覆うように温度センサ断熱体24が設けられる。
なお焼き網15の中央近傍、下部温度センサ22の位置と対応する箇所に、下部温度センサ22が通り抜けるための孔部を設けてもよく、また焼き網15の網目の孔の大きさは下部温度センサ22が通り抜けるくらいのものであり、これらの焼き網15の網目の孔が、下部温度センサ22が通り抜けるような位置になるように焼き網15を配置するように構成してもよい。
加熱庫6の天井壁6aの中央近傍であって上ヒータ16同士の間には、把手遮熱壁26が形成される。図2に示されるように、この把手遮熱壁26は温度センサ遮熱壁19と略同程度の高さで形成されており、温度センサ遮熱壁21の上方に位置するように構成されて、上ヒータ16から把手遮熱壁26方向に放射された輻射熱を、焼き網15に載置された食材Sの方向に反射するように把手遮熱壁26が配設されている。そのため温度センサ遮熱壁21は、例えばアルミニウム板やアルミニウム板を鏡面状に科学研磨した素材、アルミメッキ鋼板など、熱反射効率が高く、高温でも変色し難い材料で作成されている。
図3は、本実施形態のオーブントースターの主な電気的構成を図示したものである。同図において、31はマイクロコンピュータにより構成される制御手段であり、この制御手段31は周知のように、演算処理手段としてのCPUや、メモリなどの記憶手段32や、時刻や調理に関する時間など様々な時間を計時する計時手段33や、入出力デバイスなどを備えている。
制御手段31の入力ポートには、温度調節つまみ11や、タイマーつまみ12や、庫内温度センサ18や、下部温度センサ22が、それぞれ電気的に接続される。また制御手段31の出力ポートには、上ヒータ16や下ヒータ17がそれぞれ電気的に接続される。
制御手段31は、温度調節つまみ11やタイマーつまみ12からの操作信号と、庫内温度センサ18や下部温度センサ22からの温度検出信号を受けて、上ヒータ16や下ヒータ17に駆動用の制御信号を出力する機能を有する。こうした機能は、記憶手段32に記憶したプログラムを、制御手段31が読み取ることで実現するが、特に本実施形態では、制御手段31を加熱調理制御部34として機能させるプログラムを備えている。
加熱調理制御部34は、主に被調理物の加熱調理に係る各部の動作を制御するもので、温度調節つまみ11やタイマーつまみ12の操作に伴う操作信号を受け取ると、その操作信号に応じて、計時手段33からの計時に基づく所定のタイミングで上ヒータ16や下ヒータ17に制御信号を送出し、被調理物に対する種々の加熱調理を制御する。
本実施形態のオーブントースターでは、それぞれの加熱調理時の温度の設定および加熱時間を設定に応じた上ヒータ16や下ヒータ17の出力のパターンである加熱パターンや、それぞれの加熱調理開始時の庫内温度に応じた上ヒータ16や下ヒータ17の加熱パターンが記憶手段32に記憶されており、これらの設定を行なうことにより、また庫内温度を検知することにより当該加熱パターンが設定されるように構成される。
次に図4~図6を参照しつつ、本実施形態のオーブンレンジについて、その作用を説明する。図4は、加熱開始時の調理室7の庫内温度が「0℃」であり、温度調節つまみ11で「200℃」、タイマーつまみ12で「10分」、とそれぞれ設定した加熱パターンで加熱調理したときの、庫内温度センサ18の検知温度である庫内温度tの推移を示すグラフである。このグラフは、以降で参照するグラフの基本となる庫内温度tの温度変化パターンのものであり、以下、基本パターンのグラフと称する。ここで時間T-Tは、庫内温度tが所定の温度である150℃以上の時間を示している。また、加熱開始時にオーブンレンジを実際に使用する温度である実用時の初期温度の最低の値として、加熱開始時の庫内温度が「0℃」の場合について説明するが、これは一例である。
基本パターンのグラフの加熱パターンは、調理室7の庫内温度tが設定温度である200℃に到達するまでは上ヒータ16や下ヒータ17を、例えば1200Wの出力で連続通電させ、庫内温度tが200℃に到達したら、庫内温度tが当該200℃を維持するように上ヒータ16や下ヒータ17を通断電させて、設定時間である10分が経過したら上ヒータ16や下ヒータ17を断電させるものである。
まず電源コード14の電源プラグをコンセントに差し込んで本体1を通電させ、ハンドル4を手で握りながら扉3を開けて、被調理物となる食材Sを焼き網15に載置する。その後、ハンドル4を手で握りながら扉3を閉め、温度調節つまみ11で、例えば「200℃」と加熱温度の設定をした後に、タイマーつまみ12で、例えば「10分」と加熱時間の設定をし、温度調節つまみ11やタイマーつまみ12からの操作信号を加熱調理制御部34が受け取ると、加熱調理制御部34は、設定された加熱温度および加熱時間に対応した加熱パターンで、制御信号を所定のタイミングでヒータ駆動手段39に送出し、上ヒータ16および下ヒータ17を制御して被調理物が加熱調理される。
加熱調理が開始されると、加熱調理制御部34は、庫内温度センサ18からの検知信号を受け取り、庫内温度tが、例えば0℃など15℃未満の温度であると判定すると、上ヒータ16および下ヒータ17を例えば1200Wの出力でONして連続通電するように制御する。その後、加熱調理制御部34は、庫内温度tが、例えば150℃の焼き色を付ける温度である焼色温度に到達した庫内温度センサ18からの検知信号を受け取ると、計時手段33の計時を開始させる。
ここで焼色温度について説明すると加熱調理時に焼き色が付く温度であり、オーブンでの焼成による加熱調理では、食材の表面温度が150℃~200℃でメイラード反応により焼き色をつけることができる。そのため本実施形態では焼色温度で「150℃」を採用しているが、これは一例であり、本発明はこれに限定されない。
その後、加熱調理制御部34は引き続き上ヒータ16および下ヒータ17を連続通電するように制御し、庫内温度センサ18からの検知信号を受け取り、庫内温度tが、例えば200℃などの設定温度に到達した庫内温度センサ18からの検知信号を受け取ると、庫内温度が当該200℃を維持するように上ヒータ16や下ヒータ17を通断電する温調断続通電を行なうように制御する。具体的には、例えば庫内温度tが設定温度である200℃まで上昇したことを庫内温度センサ18からの検知信号により検知すると、加熱調理制御部24は上ヒータ16および下ヒータ17をOFFするように制御し、その後、庫内温度tが200℃まで低下したことを庫内温度センサ18からの検知信号により検知すると、加熱調理制御部24は上ヒータ16および下ヒータ17を再度ONするように制御する。以下、タイマーつまみ12で設定された加熱時間が終了するまで、加熱調理制御部24は同様の制御を繰り返し、庫内温度tが設定温度である200℃付近で収束安定するように上ヒータ16および下ヒータ17を制御している。なお加熱調理制御部34は、庫内温度センサ18からの検知信号に基づいて上ヒータ16を通断電制御し、下部温度センサ22からの検知信号に基づいて下ヒータ17を通断電制御するように構成してもよい。
このようにして加熱調理された食材Sは、焼色温度である150℃以上の温度の時間T-Tが、例えば図4では7分など、十分に長い時間確保することができ、食材Sにきれいな焼き色を付すことができる。また記憶手段32は、焼色温度以上の温度の時間T-Tの設定を記憶しており、加熱調理制御部24は、加熱調理中に時間T-Tが経過した計時手段33からの計時信号を受け取ると、タイマーつまみ12で設定した加熱時間が残っていても上ヒータ16および下ヒータ17を断電してOFFにするように制御し、食材Sの焼き上がりが強くなってしまうことを抑制している。
なお加熱調理制御部24は、タイマーつまみ12で設定した加熱時間が終了しても、時間T-Tが経過した計時手段33からの計時信号を受け取っていない場合、計時手段33からの計時信号を受け取るまで庫内温度tが設定温度である200℃付近で収束安定するように上ヒータ16および下ヒータ17を制御するように構成してもよい。この場合、加熱時間が少なくても焼色温度以上の温度の時間T-Tを確保することができ、食材Sにきれいな焼き色を付すことができる。
図5は、加熱開始時の調理室7の庫内温度が「15℃」であり、温度調節つまみ11で「200℃」、タイマーつまみ12で「10分」、とそれぞれ設定した加熱パターンで加熱調理したときの、庫内温度センサ18の検知温度である庫内温度tの推移を示すグラフである。このグラフは、加熱開始時の庫内温度tが、例えば1℃~49℃の、いわゆる常温時の庫内温度tの温度変化パターンのものであり、以下、初期常温のグラフと称する。
加熱調理が開始されると、加熱調理制御部34は、庫内温度センサ18からの検知信号を受け取り、庫内温度tが、例えば15℃などの常温であると判定すると、上ヒータ16および下ヒータ17を、例えば600W以下の出力にするなど低出力でONして連続通電するように制御し、基本パターンのグラフと比較して加熱開始時の庫内温度tの昇温速度よりも緩やかになるような加熱パターンで上ヒータ16および下ヒータ17を制御するように構成している。なお加熱調理制御部34は、常温であると判定すると、上ヒータ16および下ヒータ17を例えば50%の通電率にするなど通電率を低下させて通断電制御するように構成してもよい。
記憶手段32は、例えば加熱開始時の庫内温度tが0℃のときは0分、15℃のとき昇温セーブモードの加熱パターンを1分、100℃のときには加熱停止モードの加熱パターンを1.5分など、それぞれの加熱調理開始時の庫内温度に応じた上ヒータ16や下ヒータ17の加熱パターンを、当該加熱パターンを行なう期間である昇温セーブ期間Tと共に記憶しており、加熱調理制御部34は、これらの加熱パターンや昇温セーブ期間Tに従って上ヒータ16および下ヒータ17を制御している。
具体的には加熱調理制御部34は、前述のように庫内温度tが、例えば15℃であると判定すると、上ヒータ16および下ヒータ17を、例えば600W以下の出力にするなど低出力でONして連続通電するように制御する昇温セーブモードの加熱パターンで制御し、合わせて計時手段33の計時を開始させる。そして加熱調理制御部34は、昇温セーブ期間Tが経過した計時手段33からの計時信号を受け取ると、加熱パターンを基本パターンのグラフの加熱パターンと同様のものに戻し、調理室7の庫内温度tが設定温度である200℃に到達するまでは上ヒータ16や下ヒータ17を、例えば1200Wの出力で連続通電させ、庫内温度tが200℃に到達したら、庫内温度tが当該200℃を維持するように上ヒータ16や下ヒータ17を通断電させるように制御する。このように構成することで、加熱調理開始時の庫内温度が常温のときでも0℃のときの基本パターンのグラフと略同一の時間で、温度調節つまみ11で設定した設定温度に庫内温度tを到達させることができ、食材Sの焼き上がりが強くなることを抑制しつつ焼色温度以上の温度の時間T-Tを確保することができるため、食材Sにきれいな焼き色を付すことができる。
図6は、加熱開始時の調理室7の庫内温度が「100℃」であり、温度調節つまみ11で「200℃」、タイマーつまみ12で「10分」、とそれぞれ設定した加熱パターンで加熱調理したときの、庫内温度センサ18の検知温度である庫内温度tの推移を示すグラフである。このグラフは、加熱開始時の庫内温度tが、例えば50℃以上の、いわゆる高温時の庫内温度tの温度変化パターンのものであり、以下、初期高温のグラフと称する。
加熱調理が開始されると、加熱調理制御部34は、庫内温度センサ18からの検知信号を受け取り、庫内温度tが、例えば100℃などの高温であると判定すると、上ヒータ16および下ヒータ17をOFFしたまま維持する加熱停止モードの加熱パターンで制御して庫内温度tを低下させ、合わせて計時手段33の計時を開始させる。そして加熱調理制御部34は、昇温セーブ期間Tが経過した計時手段33からの計時信号を受け取ると、加熱パターンを基本パターンのグラフの加熱パターンと同様のものに戻し、調理室7の庫内温度tが設定温度である200℃に到達するまでは上ヒータ16や下ヒータ17を、例えば1200Wの出力で連続通電させ、庫内温度tが200℃に到達したら、庫内温度tが当該200℃を維持するように上ヒータ16や下ヒータ17を通断電させるように制御する。このように構成することで、加熱調理開始時の庫内温度が高温のときでも0℃のときの基本パターンのグラフと略同一の時間で、温度調節つまみ11で設定した設定温度に庫内温度tを到達させることができ、食材Sの焼き上がりが強くなることを抑制しつつ焼色温度以上の温度の時間T-Tを確保することができるため、食材Sにきれいな焼き色を付すことができる。
以上のように本実施形態のオーブン式加熱調理器としてのオーブントースターは、調理室7内に収容された被調理物としての食材Sを加熱する加熱手段としての上ヒータ16および下ヒータ17と、調理室7の庫内温度を検知する温度検知手段としての庫内温度センサ18と、上ヒータ16および下ヒータ17を制御する制御手段としての加熱調理制御部34と、を備え、加熱調理制御部34は、庫内温度センサ18が検知した加熱調理開始時の庫内温度に応じて加熱パターンを設定して上ヒータ16および下ヒータ17を制御する構成としている。
このように構成することにより、加熱調理制御部34が加熱調理開始時の庫内温度に応じて上ヒータ16および下ヒータ17を制御するため、例えば温度調節つまみ11で「200℃」、タイマーつまみ12で「10分」とそれぞれ同様に設定しても、加熱調理開始時の庫内温度によらずに焼色温度以上の温度の時間T-Tを一定期間にすることができる。したがって同様の設定で1回目と2回目以降の加熱調理での食材Sの焼き上がり状態を略同一にすることができるため、食材Sの焼き上がり状態を安定させることができる。
また本実施形態のオーブントースターは、食材Sを加熱する加熱時間を設定する時間設定手段としてのタイマーつまみ12をさらに備え、加熱調理制御部34は、タイマーつまみ12で設定された加熱時間において、所定温度としての、食材Sに焼き色が付く温度である焼色温度以上である時間T-Tを一定時間確保し、かつ、焼色温度以上の温度の時間T-Tは、加熱時間終了時に合わせて終了するため、焼色温度以上である時間T-T経過時である加熱時間終了時に上ヒータ16および下ヒータ17をOFFする制御を行ない、上ヒータ16および下ヒータ17の出力を低下させるように制御する構成としている。そのため、食材Sの焼き上がりが強くなることを抑制しつつ、食材Sにきれいな焼き色を付すことができる。
図7および図8は、第2の実施形態を示している。本実施形態では、昇温セーブ期間Tを設けておらず、焼色温度以上である時間T-Tが経過したら、加熱を停止する、または加熱の出力を低下させる構成としている。
図7は、加熱開始時の調理室7の庫内温度が「15℃」であり、温度調節つまみ11で「200℃」、タイマーつまみ12で「10分」、とそれぞれ設定した加熱パターンで加熱調理したときの、庫内温度センサ18の検知温度である庫内温度tの推移を示すグラフである。第1の実施形態と同様に、以下、このグラフを初期常温のグラフと称する。また図8は、加熱開始時の調理室7の庫内温度が「100℃」であり、温度調節つまみ11で「200℃」、タイマーつまみ12で「10分」、とそれぞれ設定した加熱パターンで加熱調理したときの、庫内温度センサ18の検知温度である庫内温度tの推移を示すグラフである。第1の実施形態と同様に、以下、このグラフを初期高温のグラフと称する。
加熱調理が開始されると、加熱調理制御部34は、上ヒータ16および下ヒータ17を例えば1200Wの出力でONして連続通電するように制御する。そのため図7に示されるように、基本パターンのグラフと比較して、早期に設定温度である200℃に到達することが理解されよう。加熱調理制御部34は、庫内温度tが、例えば150℃の焼色温度に到達した庫内温度センサ18からの検知信号を受け取ると、計時手段33の計時を開始させる。
その後、加熱調理制御部34は引き続き上ヒータ16および下ヒータ17を連続通電するように制御し、庫内温度tが、例えば200℃などの設定温度に到達した庫内温度センサ18からの検知信号を受け取ると、第1の実施形態と同様に、庫内温度が当該200℃を維持するように上ヒータ16や下ヒータ17を通断電する温調断続通電を行なうように制御する。
そして加熱調理制御部34は、焼色温度以上である時間T-Tが経過した計時手段33からの計時信号を受け取ると、以下、タイマーつまみ12で設定された加熱時間が終了するまで第1の実施形態で前述した昇温セーブモードや加熱停止モードの加熱パターンで上ヒータ16および下ヒータ17を制御する。このように構成することで、このように構成することで、加熱調理開始時の庫内温度が常温のときでも0℃のときの基本パターンのグラフと略同一の時間、焼色温度以上の温度の時間T-Tを確保することができるため、食材Sの焼き上がりが強くなることを抑制しつつ食材Sにきれいな焼き色を付すことができる。
以上のように本実施形態のオーブン式加熱調理器としてのオーブントースターは、調理室7内に収容された被調理物としての食材Sを加熱する加熱手段としての上ヒータ16および下ヒータ17と、調理室7の庫内温度を検知する温度検知手段としての庫内温度センサ18と、上ヒータ16および下ヒータ17を制御する制御手段としての加熱調理制御部34と、を備え、加熱調理制御部34は、庫内温度センサ18が検知した加熱調理開始時の庫内温度に応じて焼色温度以上の温度の時間T-Tが経過する時間が変化し、上ヒータ16および下ヒータ17を制御する構成としている。
このように構成することでも、加熱調理制御部34が焼色温度以上の温度の時間T-T基づいて上ヒータ16および下ヒータ17を制御するため、例えば温度調節つまみ11で「200℃」、タイマーつまみ12で「10分」とそれぞれ同様に設定しても、加熱調理開始時の庫内温度によらずに焼色温度以上の温度の時間T-Tを一定期間確保にすることができる。したがって同様の設定で1回目と2回目以降の加熱調理での食材Sの焼き上がり状態を略同一にすることができるため、食材Sの焼き上がり状態を安定させることができる。
また本実施形態のオーブン式加熱調理器としてのオーブントースターは、食材Sを加熱する加熱時間を設定する時間設定手段としてのタイマーつまみ12をさらに備え、加熱調理制御部34は、タイマーつまみ12で設定された加熱時間において、所定温度としての食材Sに焼き色が付く温度である焼色温度以上である時間T-Tを一定時間確保し、かつ、焼色温度以上である時間T-T経過時に昇温セーブモードや加熱停止モードの加熱パターンで上ヒータ16および下ヒータ17を制御し、上ヒータ16および下ヒータ17の出力を低下させるように制御する構成としている。そのため、食材Sの焼き上がりが強くなることを抑制しつつ、食材Sにきれいな焼き色を付すことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、第1および第2の実施形態を組み合わせて構成してもよい。また第1および第2の実施形態では、加熱調理制御部34は庫内温度センサ18の検知温度に基づいて上ヒータ16および下ヒータ17を制御する構成としているが、下部温度センサ22に基づいて上ヒータ16および下ヒータ17を制御する構成としてもよく、庫内温度センサ18の検知温度に基づいて上ヒータ16を制御し、下部温度センサ22に基づいて下ヒータ17を制御する構成としてもよい。そして第1および第2の実施形態の各部の構成や形状は、図示したものに限定されず、適宜変更が可能である。
7 調理室
12 タイマーつまみ(時間設定手段)
16 上ヒータ(加熱手段)
17 下ヒータ(加熱手段)
18 庫内温度センサ(温度検知手段)
34 加熱調理制御部(制御手段)
S 食材(被調理物)
T-T 焼色温度以上である時間

Claims (2)

  1. 調理室内に収容された被調理物を加熱する加熱手段と、
    前記調理室の庫内温度を検知する温度検知手段と、
    前記加熱手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段が検知した加熱調理開始時の前記庫内温度に応じて前記加熱手段を制御することを特徴としたオーブン式加熱調理器。
  2. 前記被調理物を加熱する加熱時間を設定する時間設定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記時間設定手段で設定された前記加熱時間において、所定温度以上である時間を一定時間確保し、かつ、前記一定時間経過時に前記加熱手段の出力を低下させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のオーブン式加熱調理器。
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