JPH11287459A - 調理器 - Google Patents

調理器

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Publication number
JPH11287459A
JPH11287459A JP8687598A JP8687598A JPH11287459A JP H11287459 A JPH11287459 A JP H11287459A JP 8687598 A JP8687598 A JP 8687598A JP 8687598 A JP8687598 A JP 8687598A JP H11287459 A JPH11287459 A JP H11287459A
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JP
Japan
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cooking
time
heater
temperature
power
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JP8687598A
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Torao Ide
虎雄 井手
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータに供給する電源の電圧値が変動しても
所望の調理状態が得られる調理器を提供する。 【解決手段】 調理器1の調理室3内に被調理物を収容
し、操作手段23を設定操作して調理する。設定操作が自
動調理の場合、制御手段26はインターバル時間を認識し
て初期調理か連続調理か選択する。連続調理の場合、制
御手段26は、設定操作した調理内容とインターバル時間
とに対応し記憶手段33に記憶した基準調理時間を選択
し、調理を開始する。所定時間経過後、調理室3内の温
度上昇分を記憶手段33に記憶した基準温度から減算して
調理時間を補正し、補正した調理時間で調理を完了す
る。別の電気機器の使用により電圧値が変動しても、同
一の調理状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータに電源を供
給する時間を補正制御する調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、調理器を用いて例えば食パンを
連続して焼いて調理する場合、調理室内の温度は、初回
に比して2回目以降の方が高く、また、前回の調理終了
からの調理を停止していた時間であるインターバル時間
が短いほど、調理室内の温度は高くなる。このため、同
じ調理時間で調理した場合には、2回目以降の方が初回
に比して焼き色が濃くなる。
【0003】そこで、従来の調理器として、食パンを焼
く自動ボタンを操作することにより、2回目以降の調理
する時間を前回の調理時間より短くするとともに、イン
ターバル時間によってさらに調理時間を短くし、調理時
間の制御によって前回の食パンの焼き色と同様の焼き色
が連続して得られる構成が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
調理器により連続して調理している間、他の電気機器の
使用状況により、ヒータに供給される電源の電圧値が変
動、すなわち初回の調理中では他の電気機器を使用して
いないが、2回目以降の調理中に他の電気機器を使用し
ている場合、ヒータに供給される電源の電圧値が低下す
ると、初回の食パンの焼き色より薄い焼き色となり、逆
に2回目以降の調理で電圧値が増大すると、初回の食パ
ンの焼き色より濃い焼き色となるなど、電圧値の変動に
より調理状態が異なる問題がある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、ヒータに供給する電源の電圧値が変動しても所望
の調理状態が得られる調理器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の調理器は、調理
室を備えた本体ケースと、前記調理室内に配設されたヒ
ータと、前記調理室内の温度を検出する温度検出手段
と、このヒータに電源を供給して加熱する電源供給手段
と、前記調理室内に収容されて前記ヒータの加熱により
調理される被調理物の調理条件を設定する操作手段と、
前記電源供給手段が前記ヒータに電源を供給することを
停止した時点から次に前記ヒータに電源を供給する時点
までのインターバル時間、および、前記電源供給手段が
前記ヒータに電源を供給してから停止するまでの調理時
間を計測する計時手段と、この計時手段にて計測した前
記インターバル時間および前記操作手段により設定され
る調理条件に対応し前記電源供給手段から前記ヒータに
電源を供給する複数の基準調理時間、および、前記ヒー
タの所定時間の加熱による前記調理室内の温度上昇分で
ある基準上昇温度を記憶した記憶手段と、前記ヒータの
所定時間の加熱により前記温度検出手段にて検出した前
記調理室内の温度上昇分と前記記憶手段に記憶された基
準上昇温度との温度差に基づいて、前記操作手段にて設
定した前記調理条件および前記インターバル時間に対応
する前記所定の基準調理時間を加減補正し、この基準調
理時間の加減補正した結果を前記電源供給手段から前記
ヒータに電源を供給する前記調理時間として前記ヒータ
に電源を供給する時間を変化する制御手段とを具備した
ものである。
【0007】そして、ヒータに電源を供給することを停
止した時点から次にヒータに電源を供給する時点までの
インターバル時間と、操作手段の操作によって設定した
被調理物の調理条件とに対応したあらかじめ記憶された
基準調理時間でヒータに電源を供給して加熱し、所定時
間経過後に温度検出手段にて調理室内の温度を検出し
て、調理室内の温度上昇分をあらかじめ記憶された基準
上昇温度との温度差に基づいて、設定された基準調理時
間を加減補正し、この加減補正の結果をヒータに電源を
供給する調理時間としてヒータに電源を供給するため、
例えば前回の調理と今回の調理との際にヒータに供給す
る電源の電圧値が変化してヒータの発熱量が変化して
も、前回の調理状態と同様の調理状態が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の調理器の一実施の
形態を図面を参照して説明する。
【0009】図2ないし図4において、1は調理器で、
この調理器1は、略箱状に形成された本体ケース2を有
している。そして、この本体ケース2内には、反射特性
の高い例えばアルミニウム合金板などにて調理室3を区
画し一面に開口部4を開口した略箱状の反射体5が本体
ケース2の前面に開口部4を開口させて配設されてい
る。
【0010】また、本体ケース2の前面には、中央部分
に例えば耐熱ガラスなどの透光性を有した部材が設けら
れた窓部6を有した蓋体7が、開口部4を開閉可能に下
端縁が回動自在に軸支されて設けられている。そして、
この蓋体7の前面には、上部縁の略中央にハンドル部8
が設けられている。また、蓋体7の後方である裏面側に
は、上下方向の両側縁近傍の下部に位置して後方に向け
て一対のアーム9,9が突設されている。なお、これら
アーム9,9は、開口部4を閉塞した状態で調理室3内
に位置するように突設されている。
【0011】さらに、調理室3内には、調理される図示
しない被調理物を載置する格子状の載置台11が開口部4
から進退するように摺動可能に配設されている。また、
この載置台11には、反射体5の側面部5a,5aの対向位置
に円弧状に切欠形成されたガイド溝12,12に両端部が係
合するガイド棒13が設けられている。そして、載置台11
は、ガイド棒13の両端部がガイド溝12,12に係合される
とともに一縁が蓋体7のアーム9,9の先端部に連結さ
れ、蓋体7の回動に連動して前後方向へ摺動移動して開
口部4から進退する。
【0012】また、本体ケース2内の反射体5の調理室
3内には、ヒータ15が軸方向を略水平方向に沿って上下
にそれぞれ複数配設されている。
【0013】さらに、本体ケース2の底部には、反射体
5の底部を覆うように略平板状のトレイ16が本体ケース
2の前面下部から進退可能に配設され、載置台11上に載
置された被調理物から落下したパン屑やチーズなどの落
下物を受け、本体ケース2から引き出して取り出せるよ
うになっている。なお、このトレイ16は、蓋体7が開口
部4を閉塞した状態でスライド移動できる。
【0014】また、調理室3内には、調理室3内の温度
を検出する温度検出手段としてのサーミスタなどの温度
センサ17が配設されている。
【0015】一方、本体ケース2内には、調理室3に隣
接して制御室21が区画形成されている。そして、この制
御室21内には、電源ボタン22a や調理を開始および停止
する調理開始ボタン22b 、各種調理条件、例えば自動に
よるトーストの焼き色の濃淡や1回で調理するトースト
の枚数、手動による調理温度や調理時間などを設定する
各種タッチスイッチ22c ,22d ,22e ,22f を本体ケー
ス2の前面に臨んで配設した操作手段23と、この操作手
段23による設定操作の内容や調理室3内の温度などを表
示する表示部24a を備えた表示手段24と、操作手段23の
設定操作および温度センサ17にて検出した調理室3内の
温度に対応して電源コード25から供給される商用交流電
源を直流に変換してヒータ15に所定時間供給する制御手
段26を搭載した制御回路部27とが配設されている。
【0016】次に、上記実施の形態の回路構成を図1の
ブロック図を参照して説明する。
【0017】商用交流電源は、電源コード25を介して制
御手段26を構成する別途図示しないAC/DCコンバー
タに接続されて直流電源に変換される。そして、制御手
段26にはCPUなどからなる制御部31を備え、この制御
部31には操作手段23の各種タッチスイッチ22c ,22d ,
22e ,22f の操作に対応して所定の電流値を供給する操
作手段23を構成する設定部23a が接続されている。ま
た、制御部31には表示手段24の表示部24a が接続され、
操作手段23による設定操作の内容や調理室3内の温度な
どを表示する。さらに、制御部31には、温度センサ17が
接続されている。
【0018】また、制御手段26は、制御部31に接続され
ヒータ15に直流電源を供給する電源供給手段を構成して
直流電源の供給状態を制御するヒータ制御部32を備えて
いる。さらに制御手段26は、制御部31に接続され、前回
の調理の終了に伴いヒータ15への電源の供給を停止した
時点から次の調理の開始である次にヒータ15へ電源を供
給する時点までの調理が休止している時間であるインタ
ーバル時間tや、ヒータ15に電源を供給してから停止す
るまでの調理時間Tなどの時間を計測する図示しない計
時手段を備えている。また、制御手段26は、基準となる
調理条件の各種データが記憶された記憶手段33を備えて
いる。この記憶手段33は、表1に示すように、通常の電
圧状態である規定の電圧値の商用交流電源が供給されて
いる状態でヒータ15にこの商用交流電源が変換された直
流電源の供給により所定時間加熱した際の調理室3内の
温度上昇分である基準上昇温度T0 、所定のインターバ
ル時間tの異なる範囲である複数の基準インターバル時
間tn 、および、インターバル時間tと操作手段23の設
定操作により設定される調理条件、例えば焼色度nとに
対応したマトリックス状の基準調理時間txn をあらか
じめ記憶する。さらに、制御手段26は、制御部31および
記憶手段33に接続され、温度センサ17にて検出した調理
室3内の温度や計時手段にて計時する調理している時間
などにより、記憶手段33に記憶された基準上昇温度T0
や基準調理時間txn に基いて補正した時間である実際
の調理時間TN を演算する演算部34を備えている。
【0019】
【表1】 なお、この表1において、焼き色の濃淡である焼色度n
は9段階あり、数値が大きくなるに従って濃くなる1<
2<3<4<5<6<7<8<9の状態である。また、
インターバル時間tが所定時間以上経過し、調理室3内
の温度が略室温まで充分に低下した状態である初回の調
理における焼色度nに対応した基準となる初回の基準調
理時間Txは、焼色度nの増大に対応して長くなるTa
<Tb<Tc<Td<Te<Tf<Tg<Th<Tiの
状態である。さらに、基準インターバル時間tn は6段
階あり、数値が大きくなるに従って長くなるt1 <t2
<t3 <t4 <t5 <t6 の状態である。また、マトリ
ックス状の基準調理時間txn は初回調理の基準調理時
間Txと連続調理の基準調理時間Txn とにて構成され
る。
【0020】また、調理室3の容積、放熱特性、ヒータ
15の本数、ヒータ15の出力などにより、通常の電圧状態
である規定の電圧値の直流電源が供給されてヒータ15が
加熱することにより、調理室3内の温度上昇は所定の曲
線、すなわち図5に示すような基準温度曲線が得られ
る。そして、調理開始時点である直流電源を供給した時
点での調理室3内の温度Tと所定時間経過後の温度との
差である温度上昇分を基準上昇温度T0 としている。
【0021】次に、上記実施の形態の調理器の動作を図
面を参照して説明する。
【0022】まず、図2に示すように、蓋体7を回動さ
せて開口部4を開口させるとともに載置台11を開口部4
から引き出す。そして、この載置台11の上に被調理物を
載置させて蓋体7を再び回動させて開口部4を閉塞する
とともに載置台11を調理室3内に移動させ、食パンなど
の被調理物を調理室3内に収容する。
【0023】この後、例えば操作手段23の各種タッチス
イッチ22a 〜22f の設定操作により、この操作手段23の
設定部23a からの電流値から制御手段26の制御部31が設
定内容を認識する。そして、制御手段26の制御部31は、
電源供給手段のヒータ制御部32に所定の信号を出力し、
ヒータ制御部32にて設定内容に対応する条件で直流電源
をヒータ15に供給、例えば温度センサ17にて検出する調
理室3内の温度により、供給する直流電源の電圧値を可
変したり、直流電源のオンオフの繰り返しなどにより、
設定された調理条件の調理室3内の温度となるように所
定時間直流電源を供給して調理する。
【0024】ここで、例えば操作手段23の設定操作がト
ーストを自動調理する動作について図6ないし図8に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0025】まず、電源ボタン22a が操作されることに
より調理準備状態となり、図6のフローチャートに示す
ように、制御手段26の制御部31は、トーストを自動調理
する旨を設定する自動調理ボタン22c が操作されたか否
かを判断し(ステップ1)、自動調理ボタン22c が操作
されていないと判断した場合には温度設定や調理時間な
どを設定する各種手動設定用のボタン22e ,22f が操作
されたか否かを判断する(ステップ2)。そして、手動
設定用のボタン22e ,22f が操作されたことを認識する
と、各種手動設定用のボタン22e ,22f に対応した条件
でヒータ15に直流電源を供給して手動調理を行う(ステ
ップ3)。また、手動設定用のボタン22e ,22f が操作
されていないと判断した場合には、ステップ1に戻って
設定操作の待機状態となる。
【0026】また、制御部31がステップ1で自動調理ボ
タン22c が操作されたと判断した場合には、計時手段に
て計測しているインターバル時間tを認識し(ステップ
4)、このインターバル時間tが、調理室3内の温度が
若干室温より高い温度程度まで調理が休止されて冷えた
状態となる基準インターバル時間t6 より短いか否かを
判断する(ステップ5)。そして、インターバル時間t
が基準インターバル時間t6 より長いと判断した場合に
は、前回の調理から時間が経ち、調理室3内の温度がほ
とんど室温状態となり、この状態で調理を行う初回調理
と判断して、初回調理処理する(ステップ6)。また、
ステップ5でインターバル時間tが基準インターバル時
間t6 より短いと判断した場合には、調理室3内はまだ
室温まで冷えていない状態で次の調理を行う連続調理と
判断し、連続調理処理する(ステップ7)。
【0027】そして、初回調理処理では、図7のフロー
チャートに示すように、焼色度nの設定ボタンが設定操
作されたか否かを判断し(ステップ11)、この焼色度n
の設定ボタン22d が設定操作されていないと判断した場
合には、設定操作待ち状態となる。また、焼色度nの設
定ボタン22d が設定操作されたと判断した場合には、記
憶手段33に記憶されている設定操作された焼色度nの設
定ボタン22d に対応した基準調理時間Txを選択する
(ステップ12)。
【0028】次に、調理開始ボタン22b が操作されたか
否かを判断、すなわち調理開始ボタン22b の操作待ち状
態となって(ステップ13)、調理開始ボタン22b が操作
されたことを認識すると、電源供給手段を構成するヒー
タ制御部32にてヒータ15に直流電源を供給し、調理を開
始する(ステップ14)。この直流電源の供給とともに、
温度センサ17にて調理室3内の調理初期の温度T1 を検
出し(ステップ15)、さらには計時手段にて直流電源の
供給開始時点からの調理時間Tを測定する(ステップ1
6)。なお、この調理中において、制御手段26の制御部3
1は表示手段24の表示部24a に調理中である旨や調理時
間の残り時間などを表示させる。
【0029】そして、記憶手段33に記憶された基準上昇
温度T0 における調理開始から所定時間経過した時点
で、温度センサ17にて再び調理室3内の調理中の温度T
2 を検出する(ステップ17)。
【0030】この後、制御手段の演算部34において、 {T0 −(T2 −T1 )}×k+Tx=TN に基いて演算する(ステップ18)。すなわち、図5に示
すように、検出した温度T2 から先に検出した調理初期
の温度T1 を減算して調理の際の温度上昇分(T2 −T
1 )を演算する。そして、基準上昇温度T0 からこの得
られた演算結果の調理の際の温度上昇分(T2 −T1
を減算し、さらにこの減算結果に基準上昇温度T0 が得
られる基準温度曲線の条件での温度と時間との関係定数
kを乗算して時間の補正値({T0 −(T2 −T1 )}
×k)を演算する。そして、この時間の補正値を基準調
理時間Txに加算して実際の調理時間TN を演算、すな
わち基準調理時間Txを実際の調理時間TN に補正す
る。
【0031】なお、ヒータ15に供給する直流電源の電圧
値が通常時での電圧値より大きい場合、基準上昇温度T
0 からこの得られた演算結果の調理の際の温度上昇分
(T2−T1 )を減算することにより、補正値({T0
−(T2 −T1 )}×k)は負の値となる。このため、
調理時間TN はマイナス補正された状態となり、基準調
理時間Txより短くなる。また、逆に電圧値が通常時で
の電圧値より小さい場合には、基準上昇温度T0 からこ
の得られた演算結果の調理の際の温度上昇分(T2 −T
1 )を減算することにより、補正値({T0 −(T2
1 )}×k)は正の値となる。このため、調理時間T
N はプラス補正された状態となり、基準調理時間Txよ
り長くなる。
【0032】この後、計時手段にて計時している調理時
間Tが得られた調理時間TN に達したか否かを判断、す
なわち計時している調理時間Tが補正後の調理時間TN
に達する調理終了時点の待機状態となって(ステップ1
9)、ヒータ15に直流電源を供給して調理する状態を継
続する。そして、計時している調理時間Tが補正後の調
理時間TN に達したことを認識すると、ヒータ15への直
流電源の供給を停止して調理を終了する。この調理の終
了により、制御手段26の制御部31が表示手段24の表示部
24a に調理が終了した旨を表示させる。なお、別途ブザ
ーや音声手段などを発音させるなどの報知手段による報
知を行ってもよい。
【0033】このように、例えば調理器1にて調理する
際に、別の電気機器を使用することなどにより、商用交
流電源の電圧値が通常時の電圧値と異なってしまって
も、通常時の電圧値で調理した場合と同様の焼色度nが
得られ、所望の焼色度nとなる設定操作に対応した焼色
度nが得られる調理ができる。
【0034】一方、連続調理処理では、図8のフローチ
ャートに示すように、焼色度nの設定ボタンが設定操作
されたか否かを判断し(ステップ21)、この焼色度nの
設定ボタン22d が設定操作されていないと判断した場合
には、設定操作待ち状態となる。また、焼色度nの設定
ボタン22d が設定操作されたと判断した場合には、設定
操作された焼色度nの設定ボタン22d の設定内容とステ
ップ5にて検出したインターバル時間tに対応した基準
インターバル時間tn とから記憶手段33に記憶されてい
るマトリックス状の基準調理時間Txn を選択する(ス
テップ22)。
【0035】次に、調理開始ボタン22b が操作されたか
否かを判断、すなわち調理開始ボタン22b の操作待ち状
態となって(ステップ23)、調理開始ボタン22b が操作
されたことを認識すると、電源供給手段を構成するヒー
タ制御部32にてヒータ15に直流電源を供給し、調理を開
始する(ステップ24)。この直流電源の供給とともに、
温度センサ17にて調理室3内の調理初期の温度T1 を検
出し(ステップ25)、さらには計時手段にて直流電源の
供給開始時点からの調理時間Tを測定する(ステップ2
6)。なお、この調理中において、制御手段26の制御部3
1は表示手段24の表示部24a に調理中である旨や調理時
間の残り時間などを表示させる。
【0036】そして、記憶手段33に記憶された基準上昇
温度T0 における調理開始から所定時間経過した時点
で、温度センサ17にて再び調理室3内の調理中の温度T
2 を検出する(ステップ27)。
【0037】この後、制御手段26の演算部34において、 {T0 −(T2 −T1 )}×k+Txn =TN に基いて演算する(ステップ28)。すなわち、図5に示
すように、検出した温度T2 から先に検出した調理初期
の温度T1 を減算して調理の際の温度上昇分(T2 −T
1 )を演算する。そして、基準上昇温度T0 からこの得
られた演算結果の調理の際の温度上昇分(T2 −T1
を減算し、さらにこの減算結果に基準上昇温度T0 が得
られる基準温度曲線の条件での温度と時間との関係定数
kを乗算して時間の補正値({T0 −(T2 −T1 )}
×k)を演算する。そして、この時間の補正値を基準調
理時間Txn に加算して実際の調理時間TN を演算、す
なわち基準調理時間Txn を電圧値の変動に対応して実
際の調理時間TN に補正する。
【0038】なお、ヒータ15に供給する直流電源の電圧
値が通常時での電圧値より大きい場合、基準上昇温度T
0 からこの得られた演算結果の調理の際の温度上昇分
(T2−T1 )を減算することにより、補正値({T0
−(T2 −T1 )}×k)は負の値となる。このため、
調理時間TN はマイナス補正された状態となり、基準調
理時間Txn より短くなる。また、逆に電圧値が通常時
での電圧値より小さい場合には、基準上昇温度T0 から
この得られた演算結果の調理の際の温度上昇分(T2
1 )を減算することにより、補正値({T0 −(T2
−T1 )}×k)は正の値となる。このため、調理時間
N はプラス補正された状態となり、基準調理時間Tx
n より長くなる。
【0039】この後、計時手段にて計時している調理時
間Tが得られた調理時間TN に達したか否かを判断、す
なわち計時している調理時間Tが補正後の調理時間TN
に達する調理終了時点の待機状態となって(ステップ2
9)、ヒータ15に直流電源を供給して調理する状態を継
続する。そして、計時している調理時間Tが補正後の調
理時間TN に達したことを認識すると、ヒータ15への直
流電源の供給を停止して調理を終了する。この調理の終
了により、制御手段26の制御部31が表示手段24の表示部
24a に調理が終了した旨を表示させる。なお、別途ブザ
ーや音声手段などを発音させるなどの報知手段による報
知を行ってもよい。
【0040】このため、例えば調理器1にて調理する際
に、別の電気機器を使用することなどにより、商用交流
電源の電圧値が通常時の電圧値と異なってしまっても、
通常時の電圧値で調理した場合と同様の焼色度nが得ら
れ、所望の焼色度nとなる設定操作に対応した焼色度n
が得られる調理ができるとともに、初回の調理の際の電
圧値と2回目以降の電圧値が異なっても、設定された所
望の焼色度nとなる設定操作に対応した焼色度nが得ら
れる調理ができ、連続調理された被調理物の調理状態も
同一となる。
【0041】上述したように、ヒータ15に直流電源を供
給することを停止した時点から次にヒータ15に直流電源
を供給する時点までのインターバル時間tと、操作手段
23の設定操作によって設定した被調理物の調理条件であ
る焼色度nとに対応したあらかじめ記憶された基準調理
時間Txn でヒータ15に直流電源を供給して加熱し、所
定時間経過後に温度センサ17にて調理室3内の温度を検
出して、調理室3内の温度上昇分をあらかじめ記憶され
た基準上昇温度T0 との温度差に基づいて設定された基
準調理時間Txn を加減補正し、この加減補正の結果を
ヒータ15に直流電源を供給する調理時間TN としてヒー
タ15に直流電源を供給する時間を変化させるため、前回
の調理と2回目以降の調理との際にヒータ15に供給する
直流電源の電圧値が変化してヒータ15の発熱量が変化し
ても、前回の調理状態と同様の調理状態が得られる。
【0042】なお、上記実施の形態において、オーブン
トースタなどの調理器1について説明したが、電源の供
給により加熱するヒータ15,15にて調理するいずれの調
理器でもできる。
【0043】さらに、調理開始から所定の時間経過後に
温度上昇分を1つの基準温度曲線の温度上昇分である基
準上昇温度T0 との温度差に基づいて調理時間を補正し
て説明したが、基準温度曲線に対して実際の調理室内の
温度との温度差を連続して演算し、連続的に調理時間を
補正したり、調理開始時の調理室3内の温度に対応する
複数の基準温度曲線をあらかじめ記憶し、調理開始時の
調理室3内の温度に対応した1つの基準温度曲線を選択
し、選択した基準温度曲線との温度差を演算して調理時
間を補正するなどしてもよい。これらの構成によれば、
より所望の調理が得られる。
【0044】また、供給する直流電圧の電圧値の変動に
より変化してしまう調理室3内の温度の上昇分に基づい
て調理時間を変化させたが、基準温度曲線の変わりに所
望の調理が得られる通常の電圧値を基準とし、この基準
の電圧値と実際の供給する直流電源の電圧値の差により
調理時間を変化させてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の調理器によれば、インターバル
時間と操作手段の設定操作により設定した被調理物の調
理条件とに対応したあらかじめ記憶された基準調理時間
でヒータに電源を供給して加熱し、所定時間経過後に温
度検出手段にて調理室内の温度を検出し、調理室内の温
度上昇分をあらかじめ記憶された基準上昇温度との温度
差に基づいて設定された基準調理時間を加減補正し、こ
の加減補正の結果をヒータに電源を供給する調理時間と
してヒータに電源を供給するため、例えば前回の調理と
今回の調理との際にヒータに供給する電源の電圧値が変
化してヒータの発熱量が変化しても、電圧値の変化に対
応して調理時間を変化させるので、前回の調理状態と同
様の調理状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の調理器の回路構成を示
すブロック図である。
【図2】同上調理器を示す蓋体を開けた状態の斜視図で
ある。
【図3】同上トレイを引き出した状態を示す斜視図であ
る。
【図4】同上調理器の側面断面図である。
【図5】同上供給する直流電圧の電圧値の変化による調
理室内温度と調理時間との関係を示すグラフである。
【図6】同上調理動作を示すフローチャートである。
【図7】同上初回調理の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】同上連続調理の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 調理器 2 本体ケース 3 調理室 15 ヒータ 17 温度検出手段としての温度センサ 23 操作手段 26 制御手段 32 電源供給手段を構成するヒータ制御部 33 記憶手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理室を備えた本体ケースと、 前記調理室内に配設されたヒータと、 前記調理室内の温度を検出する温度検出手段と、 このヒータに電源を供給して加熱する電源供給手段と、 前記調理室内に収容されて前記ヒータの加熱により調理
    される被調理物の調理条件を設定する操作手段と、 前記電源供給手段が前記ヒータに電源を供給することを
    停止した時点から次に前記ヒータに電源を供給する時点
    までのインターバル時間、および、前記電源供給手段が
    前記ヒータに電源を供給してから停止するまでの調理時
    間を計測する計時手段と、 この計時手段にて計測した前記インターバル時間および
    前記操作手段により設定される調理条件に対応し前記電
    源供給手段から前記ヒータに電源を供給する複数の基準
    調理時間、および、前記ヒータの所定時間の加熱による
    前記調理室内の温度上昇分である基準上昇温度を記憶し
    た記憶手段と、 前記ヒータの所定時間の加熱により前記温度検出手段に
    て検出した前記調理室内の温度上昇分と前記記憶手段に
    記憶された基準上昇温度との温度差に基づいて、前記操
    作手段にて設定した前記調理条件および前記インターバ
    ル時間に対応する前記所定の基準調理時間を加減補正
    し、この基準調理時間の加減補正した結果を前記電源供
    給手段から前記ヒータに電源を供給する前記調理時間と
    して前記ヒータに電源を供給する時間を変化する制御手
    段とを具備したことを特徴とする調理器。
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