JP2023172591A - ロッカー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロッカー利用における利便性向上を図ることができるロッカー装置を提供する。【解決手段】複数のロッカーボックス2を備えたロッカー装置1は、利用期間に応じた料金を徴収し、利用期間の間は、当該ロッカーボックス2に対して解錠操作がなされても、追加の料金の徴収をせずに再度の施錠が可能となる一時解錠を許可する制御部41を備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、荷物を一時的に預け入れることが可能なロッカー装置に関する。
貸しロッカー(ロッカー装置)において、荷物の入れ忘れや入れ過ぎ等があったときでも、利用者の利便性を図れるようにすることは、例えば、特許文献1に記載されているように既に知られている。
特許文献1には、ロッカーボックス2に荷物を入れて本施錠後に数分の自由時間が設定され、その自由時間以内であれば、暗証番号等によりロッカー扉2aを解錠し、荷物の出し入れを自由にするとともに、利用料金を支払わずに再度本施錠することが記載されている。
特許文献1に示されているように、ロッカーに荷物を預け入れている最中に追加で荷物を入れたい、あるいは必要になった荷物を一部取り出したいというニーズがある。しかしながら、特許文献1に記載の発明の場合は、現実的には預け入れ直後における入れ忘れ又は出し忘れへの対応に留まり、さらに、超過料金発生後の場合は一時解錠が行えないため再預け入れを行う必要があり、再預け入れに伴う利用料金の支払いが発生する。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、ロッカー利用における利便性向上を図ることができるロッカー装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、複数のロッカーボックスを備えたロッカー装置において、利用期間に応じた料金を徴収し、前記利用期間の間は、当該ロッカーボックスに対して解錠操作がなされても、追加の料金の徴収をせずに再度の施錠が可能となる一時解錠を許可する制御部と、を備えることを特徴とするロッカー装置である。
以上説明したように本発明は、利用期間に応じた料金を徴収し、その利用期間の間は一時解錠を許可するので、利用者は、利用期間の間は荷物の出し入れが自由になる。したがって、ロッカー利用における利便性向上を図ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかるロッカー装置の外観正面図である。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかるロッカー装置の外観正面図である。
図1に示したロッカー装置1は、例えばICカード等の電子マネーが利用できるものである。ロッカー装置1は、コンピュータ等からなる制御部41(図2を参照)を内蔵した集中制御装置20を備えており、その両側及び下側等にそれぞれ複数のロッカーボックス2が配置されている。以下では、ロッカーボックス2の総称をロッカー部6という。
集中制御装置20は、操作表示部21と、レシート発行部22a,22bと、バーコードリーダ23と、ICカードリーダ/ライタ24と、紙幣投入部25と、硬貨投入部26と、返金操作部27と、返金口28と、スピーカ29と、を備えている。
操作表示部21は、例えば利用者に情報を表示する液晶ディスプレイ(liquid crystal display(LCD))とタッチパネルからなる。レシート発行部22a,22bは、清算内容や使用したロッカーボックス2を特定する情報等が記されたレシートを発行する。
バーコードリーダ23は、一次元または二次元バーコードを読み取る。ICカードリーダ/ライタ24は、RFID(Radio Frequency Identification)技術により、非接触でICカードに対してデータの読み書きを行う。
紙幣投入部25は、紙幣を投入する投入口である。硬貨投入部26は、貨幣を投入する投入口である。返金操作部27は、返金をする場合に操作されるコック状の部材である。返金口28には、返金された貨幣が返金される。スピーカ29は、各種案内音(音声を含む)等を出力する。
ロッカー部6は、1個または複数個のロッカーボックス2で構成されている。ロッカーボックス2は、扉3が紙面の手前側に向かってに開閉可能に設けられている。扉3には、取手4と操作部(後述する)が設けられている。
図2は、本実施形態におけるロッカー装置のハードウェア構成を示す図である。図2において、ロッカー装置1は、集中制御装置20とロッカー部6を含む。集中制御装置20は、制御部41と、操作表示部21と、バーコードリーダ23と、ICカードリーダ/ライタ24と、プリンタ44と、紙幣処理部45と、硬貨処理部46と、スピーカ29と、を備えている。
制御部41は、操作表示部21、バーコードリーダ23、ICカードリーダ/ライタ2
4、プリンタ44、紙幣処理部45、硬貨処理部46、スピーカ29の各構成要素と通信可能に接続され、ロッカーシステム1全体を制御する中央演算装置(CPU)等のプロセッサを含むユニットである。
4、プリンタ44、紙幣処理部45、硬貨処理部46、スピーカ29の各構成要素と通信可能に接続され、ロッカーシステム1全体を制御する中央演算装置(CPU)等のプロセッサを含むユニットである。
制御部41は、記憶部42と認証部43とを含む。記憶部42は、ロッカーボックスへの預け入れの際の決済後に利用者に対して発行される暗証番号(鍵情報)と、ロッカーボックスを識別するボックス番号と、を組み合わせた情報(利用者識別情報)を記憶する。
認証部43は、利用者の認証処理を行う。ロッカーボックス2からの預け入れた物の取り出しの際、認証部43は、バーコードリーダ23で読み取った一次元または二次元バーコードから復元した暗証番号と、記憶部42に記憶された利用者識別情報とを照合して、認証処理を行う。
操作表示部21、バーコードリーダ23、ICカードリーダ/ライタ24、スピーカ2
9は、図1で説明した通りなので、ここではその説明を省略する。
9は、図1で説明した通りなので、ここではその説明を省略する。
プリンタ44は、レシート発行部22a,22bから出力するレシートを印字するための出力装置である。ロッカーボックス2へ預け入れて決済が完了すると、利用者識別情報に対応する一次元または二次元バーコードをレシートに印刷して発行する。
紙幣処理部45は、紙幣投入部25から投入された紙幣を処理し、必要に応じて返金口28より返金を行う。硬貨処理部46は、硬貨投入部26から投入された紙幣を処理し、必要に応じて返金口28より返金を行う。
ロッカー部6のそれぞれには、ブザー31が設けられ、各ロッカーボックス2には、ロック部32が設けられている。ロック部32は、扉3を施錠及び解錠する機構であり、本実施形態では扉3及び框(不図示)に設けられている。ブザー31は、そのロッカー部6に属するロッカーボックス2が所定の状態において所定の操作が行われた場合に制御部41からの指示に基づいて警告音等を発する。なお、本実施形態では、一例として、ロッカー部6単位でブザー31を設けたが、これに限定されず、ロッカーボックス単位でブザー31を設けてもよい。
ロック部32は、電気錠33と、扉開閉スイッチ(以下、スイッチを「SW」と称する)34と、押ボタンSW35と、を備えている。
扉開閉SW34は、扉3の開閉状態を判定するスイッチであり、例えば、電気錠33に設けられたマイクロスイッチで構成することができる。扉開閉SW34がON/OFFされると、そのON/OFFされたことを示す情報が制御部41へ送信される。
押ボタンSW35は、扉3を閉じた状態で仮施錠する場合に押下するボタン型スイッチであり、押下されると、押下されたことを制御部41に通知する信号が送信される。押ボタンSW35は、例えば非接触型の磁気センサによって構成することができる。
電気錠33は、扉3の開閉を規制する機構であって、扉開閉SW34及び押ボタンSW35の状態に基づいて、もしくは集中制御装置20からの指示に応じて、扉3の施錠または解錠を行う。
また、ロッカーボックス2は、当該ロッカーボックス2が空いていることを示す表示用のLED、当該ロッカーボックス2が本施錠されていることを示す表示用のLED、決済が完了していないことを示す表示用のLED、操作表示部21を他人が操作しているので、操作表示部21の操作について待つように報知する表示用のLED等が設けられていてもよい。
次に、上述した構成のロッカー装置1の動作について図3~図5を参照して説明する。図3は、ロッカーボックス2に荷物を預け入れる操作を行うとき(預け入れ操作時)の動作を示すフローチャートである。
まず、操作表示部21には待機画面が表示されている(ステップS101)。そして、制御部41は、ロッカー部6に含まれるいずれかのロッカーボックス2が仮施錠状態になったか判定する(ステップS102)。仮施錠状態になったロッカーボックス2が無い場合は(ステップS102;No)、ステップS101に戻る。仮施錠は、例えば利用者が所定のロッカーボックス2に荷物を収容し扉3を閉じて、押ボタンSW35を押下することで送信される通知信号を受信することで判定することができる。
仮施錠状態になったロッカーボックス2がある場合は(ステップS102;Yes)、制御部41は、操作表示部21にBOX番号確認画面を表示させる(ステップS103)。BOX番号確認画面とは、仮施錠状態になったロッカーボックス2のボックス番号を表示するものである。
次に、制御部41は、操作表示部21に表示されたBOX番号確認画面において、確認ボタンが操作されたか判定する(ステップS104)。確認ボタンが操作されない場合は(ステップS104;No)、確認ボタンが操作されるまでステップS104で待機する。この確認ボタンは、利用者がBOX番号確認画面の表示内容について確認(承諾)した旨の意思表示をするものである。
確認ボタンが操作された場合は(ステップS104;Yes)、制御部41は、操作表示部21に利用方法選択画面を表示させる(ステップS105)。利用方法選択画面とは、利用者に後述する通常利用か指定期間利用かの選択をさせるための画面である。
次に、制御部41は、利用方法選択画面において選択された利用方法を判定する(ステップS106)。利用方法としては、通常利用と指定期間利用とがあり、通常利用とは、例えば1日当たりいくら、1時間当たりいくらといった単位時間当たりの料金に基づく従量制課金により利用することをいう。この通常利用では、利用者はまず初期料金を支払い、初期料金に応じた期間を経過後は、解錠時に超過分を精算する。指定期間利用とは、利用者が予め利用期間を定め、その利用期間に応じた料金を前払いして利用することをいう。指定期間利用の場合も指摘期間経過後は解錠時に超過分を清算する。
ステップS105で通常利用が選択された場合は、制御部41は、操作表示部21に支払方法選択画面を表示させる(ステップS107)。支払方法選択画面とは、利用者に現金やICカード等の利用料金の支払い方法を選択させる画面である。
次に、制御部41は、支払い方法が選択されたか判定する(ステップS108)。支払い方法が選択されない場合は(ステップS108;No)、上記した現金やICカード等の方法のうちいずれかが選択されるまで待機する。一方、支払い方法が選択された場合は(ステップS108;Yes)、操作表示部21に利用料金を表示させる(ステップS109)。ここでは、最初の1日目や、1時間目といった初期料金が表示される。
次に、制御部41は、支払いが完了したか判定する(ステップS110)。支払いが完了しない場合は(ステップS110;No)、選択した方法による支払い(現金の投入やICカードによる決済等)が完了するまで待機する。一方、支払いが完了した場合は(ステップS110;Yes)、預入完了処理を行う(ステップS111)。
預入完了処理の内容としては、例えばロッカーボックス2の本施錠やレシートの発行等がある。また、発行されるレシートには、解錠時の鍵情報となる一次元または二次元バーコードが印字される。本実施形態では、以後一次元または二次元バーコードの例としてQRコード(登録商標)で説明する。なお、鍵情報はコード化せずに暗証番号を直接印字してもよい。また、発行されたレシートの情報は、上述した利用者識別情報として記憶部42に記憶される。即ち、レシート発行部22a,22bは、ロッカーボックス2へ荷物の預け入れ時に当該ロッカーボックス2の解錠用の鍵情報を出力する出力部として機能する。
ステップS105で指定期間利用が選択された場合は、制御部41は、操作表示部21に期間入力画面を表示させる(ステップS112)。期間入力画面とは、利用者にロッカーボックス2を利用する期間を入力させる画面である。即ち、操作表示部21は、利用期間を利用者に指定させる指定部として機能する。この利用する期間(利用期間)は、課金の時間単位に合わせて指定されるのが好ましい。例えば1日毎に課金する場合であれば利用期間は1日単位で設定可能とし、1時間毎に課金する場合であれば利用期間は1時間単位で設定可能とするのが好ましい。
次に、制御部41は、利用期間が入力されたか判定する(ステップS113)。利用期間が入力されない場合は(ステップS113;No)、利用期間が入力されるまで待機する。一方、利用期間が入力された場合は(ステップS113;Yes)、指定された利用期間における料金を算出し(ステップS114)、操作表示部21に表示させる(ステップS115)。
次に、制御部41は、操作表示部21に表示された料金において、確認ボタン等が操作されたか判定する(ステップS116)。確認ボタン等が操作されない場合は(ステップS116;No)、操作されるまで待機する。一方、確認ボタン等が操作された場合は(ステップS116;Yes)、制御部41は、操作表示部21に支払方法選択画面を表示させる(ステップS117)。ステップS117は、ステップS107と同様に利用者に現金やICカード等の利用料金の支払い方法を選択させる画面を表示している。
次に、制御部41は、支払い方法が選択されたか判定する(ステップS118)。支払い方法が選択されない場合は(ステップS118;No)、選択されるまで待機する。一方、支払い方法が選択された場合は(ステップS118;Yes)、操作表示部21に利用料金を表示させる(ステップS119)。
次に、制御部41は、支払いが完了したか判定する(ステップS120)。支払いが完了しない場合は(ステップS120;No)、選択した方法による支払いが完了するまで待機する。一方、支払いが完了した場合は(ステップS120;Yes)、預入完了処理を行う(ステップS121)。預入完了処理の内容としては、ステップS111と同様の本施錠やレシート発行に加えて、本ステップでは支払い済み料金も記録する。つまり、ステップS121では、支払い済み料金も利用者識別情報として記憶部42に記憶される。即ち、制御部41は、指定部で指定された利用期間に応じた料金を徴収している。また、記憶部42は、徴収済みの料金に関する情報を記憶している。
図4は、ロッカーボックス2から荷物を取り出す操作を行うとき(取り出し操作時)の動作を示すフローチャートである。まず、操作表示部21には待機画面が表示されている(ステップS201)。そして、制御部41は、待機画面中の取り出しボタンが操作されたか判定する(ステップS202)。取り出しボタンが操作されない場合は(ステップS202;No)、ステップS201に戻る。
取り出しボタンが操作された場合は(ステップS202;Yes)、制御部41は、認証画面を操作表示部21に表示させる(ステップS203)。認証画面とは、図3のステップS111やS121で発行されたレシートに印字されたQRコード(登録商標)を読み込むための指示画面等である。
認証画面が表示されると、利用者は、その認証画面の指示に従ってQRコード(登録商標)をバーコードリーダ23から読み込ませる。読み込まれたQRコード(登録商標)は、制御部41において、鍵情報を復元し、利用者識別情報として記憶部42に記憶されている鍵情報と照合することで認証を行う(ステップS204)。認証がNGの場合は(ステップS204;No)、ステップS203に戻り再度QRコード(登録商標)を読み込ませる。あるいは、認証が失敗した旨のメッセージ等を表示してもよい。一方、認証がOKの場合は(ステップS204;Yes)、制御部41は、取り出し対象のロッカーボックス2(該当BOX)の超過料金を算出する(ステップS205)。
ステップS205の超過料金の算出は、超過料金の有無に関わらず行う。また、ステップS205における超過料金とは、図3のフローチャートで通常利用を選択した場合における超過料金をいう。したがって、このステップにおける超過料金は指定期間利用を選択した場合も通常利用を選択したものとして算出する。そして、制御部41は、ステップS205で算出した超過料金から既に支払い済みの料金を差し引く(ステップS206)。
例えば、利用料金が1日あたり500円のロッカーボックス2において、通常利用が選択されて初期料金500円が支払い済みであり、現在4日目である場合は、超過料金が1500円となるので、ステップS206の結果は1500-500=1000となる。また、指定期間利用が選択されて2000円が支払い済みであり、現在4日目である場合は、ステップS206では指定期間利用の場合も通常利用として超過料金を算出するため、超過料金が1500円となる。したがって、ステップS206の結果は1500-2000=-500となる。
次に、制御部41は、ステップS206の結果が0未満(超過料金<0)か判定する(ステップS207)。0未満でないと判定した場合は(ステップS207;No)、制御部41は、操作表示部21に支払方法選択画面を表示させる(ステップS208)。支払方法選択画面は、ステップS107等と同様である。このステップS208からステップS211までは超過料金がある場合の動作である。超過料金<0の関係が成立しないということは、上記したように、超過料金が支払い済みの料金よりも多いこととなるので超過料金があるといえる。
次に、制御部41は、支払い方法が選択されたか判定する(ステップS209)。支払い方法が選択されない場合は(ステップS209;No)、支払い方法が選択されるまで待機する。一方、支払い方法が選択された場合は(ステップS209;Yes)、操作表示部21に利用料金を表示させる(ステップS210)。ここでは、超過料金が表示される。
次に、制御部41は、支払いが完了したか判定する(ステップS211)。支払いが完了しない場合は(ステップS211;No)、選択した方法による支払いが完了するまで待機する。一方、支払いが完了した場合は(ステップS211;Yes)、後述するステップS214に進む。
一方、制御部41は、ステップS207で、0未満であると判定した場合は(ステップS207;Yes)、操作表示部21に一時解錠か終了解錠かの選択画面を表示させる(ステップS212)。このステップS212からステップS213までと、ステップS220からステップS229までは超過料金がない場合の動作である。超過料金<0の関係が成立するいということは、上記したように、超過料金が支払い済みの料金以下となるので現時点における利用料金は徴収済みであり超過料金がないといえる。
一時解錠とは、ロッカーボックス2に荷物を預け入れている最中に追加で荷物を入れたい、あるいは必要になった荷物を一部取り出したいといったときに使用されるモードであり、解錠後も再度施錠して利用を継続するものである。そして、一時施錠の場合は、一時解錠にあたり料金の支払いを求めない。これは、ステップS212の実行時には超過料金(未払いの料金)が無いため、支払い済みの料金に対して決められた時間内であれば何度でも荷物の出し入れができるようにするとの考え方に基づくものである。即ち、一時解錠とは、利用期間の間は、当該ロッカーボックスに対して解錠操作がなされても、追加の料金の徴収をせずに再度の施錠が可能となるものである。
終了解錠とは、従来の解錠と同様に解錠後は利用を継続せずに終了するものである。この場合も料金の解錠にあたり支払いを求めない。これは、ステップS212の実行時には超過料金(未払いの料金)が無いためである。但し、ステップS211から進んでステップS214以降を実行する場合は超過料金を支払う(ステップS211で支払い済み)。
次に、制御部41は、ステップS212で表示した選択画面において終了解錠と一時解錠のいずれが選択されたか判定する(ステップS213)。即ち、制御部41は、利用期間が指定されたロッカーボックス2の解錠操作がされた際に、既に徴収した料金が利用期間に応じた料金以下である場合は、一時解錠または、再度の施錠を行わない終了解錠のいずれかを選択させている。
ステップS213で終了解錠が選択された場合は、制御部41は、該当するロッカーボックス2を解錠する(ステップS214)。つまり、制御部41は、該当するロッカーボックス2の電気錠33を解錠させる。
次に、制御部41は、終了解錠タイマーをセットする(ステップS215)。終了解錠タイマーとは、後述するようにロッカーボックス2の扉3の開放を検知するまでの時間を制限するタイマーであり、制御部41が有するCPU内のタイマーを機能させればよい。
次に、制御部41は、荷物取り出し画面を操作表示部21に表示させる(ステップS216)。荷物取り出し画面とは、利用者にロッカーボックス2から荷物を取り出すことを促す画面である。そして、制御部41は、終了解錠タイマーがタイムアウトしたか判定する(ステップS217)。
終了解錠タイマーがタイムアウトしない場合は(ステップS217;No)、制御部41は、扉3が開いたか判定する(ステップS218)。扉3が開いたかは、扉開閉SW34のON/OFFの情報により判定すればよい。ステップS218で扉3が開いたと判定された場合は(ステップS218;Yes)、制御部41は、取り出し完了処理を行う(ステップS219)。取り出し完了処理としては、例えば預入完了処理時に記憶部42内に記憶された鍵情報等の利用者識別情報をクリアすることが挙げられる。
ステップS218で扉3が開いていないと判定された場合は(ステップS218;No)、ステップS217に戻る。また、ステップS217で終了解錠タイマーがタイムアウトした場合は(ステップS217;Yes)、ステップS218を飛ばして直接取り出し完了処理を行う。
ステップS213で一時解錠が選択された場合は、制御部41は、レシート再発行確認画面を操作表示部21に表示させる(ステップS220)。レシート再発行確認画面とは、レシートに印字される鍵情報(QRコード(登録商標))を変更するためにレシートを再度発行することを利用者に確認する画面である。本実施形態では、一時解錠時には、鍵情報を変更することが可能である。このようにすることにより、一時解錠時に他人に鍵情報を盗まれて悪用されることを防止するものである。
次に、制御部41は、ステップS220で表示したレシート再発行確認画面において利用者が再発行を希望したか判定する(ステップS221)。レシート再発行確認画面には、利用者が再発行を希望するか否かを入力するボタン等が表示されており、ステップS221では再発行を希望するボタンを操作したか判定すればよい。
ステップS221で利用者がレシートを再発行すると希望しない場合は(ステップS221;No)、レシートを再発行せずに後述するステップS224に進む。一方、ステップS221で利用者がレシートを再発行すると希望した場合は(ステップS221;Yes)、レシートを再発行する(ステップS222)。再発行されるレシートは上記したように鍵情報が変更されたものとなる。即ち、制御部41は、利用期間中に一時解錠動作を許可した場合は、当該ロッカーボックス2の解錠用の鍵情報を預け入れ時とは異なる鍵情報に変更して出力部に出力させている。
次に、制御部41は、レシートを受け取ったか判定する(ステップS223)。レシートの受け取りは、レシート発行部22a,22bからレシートが抜き取られた(或いは切り取られた)か否かで判定すればよい。レシートが受け取られない場合は(ステップS223;No)、受け取られるまで待機する。
ステップS223でレシートが受け取られた場合は(ステップS223;Yes)、制御部41は、該当するロッカーボックス2を解錠する(ステップS224)。つまり、制御部41は、該当するロッカーボックス2の電気錠33を解錠させる。即ち、制御部41は、一時解錠を許可している。
次に、制御部41は、一時解錠タイマーをセットする(ステップS225)。一時解錠タイマーとは、後述するようにロッカーボックス2の扉3を再施錠するまでの時間を制限するタイマーであり、制御部41が有するCPU内のタイマーを機能させればよい。
次に、制御部41は、再施錠案内画面を操作表示部21に表示させる(ステップS226)。再施錠案内画面とは、利用者に一時解錠後の再施錠についての案内情報が表示される画面である。そして、制御部41は、一時解錠タイマーがタイムアウトしたか判定する(ステップS227)。
一時解錠タイマーがタイムアウトしない場合は(ステップS227;No)、制御部41は、再施錠したか判定する(ステップS228)。再施錠したかは、押ボタンSW35が押下されたことで判定すればよい。通常利用などの通常状態で押ボタンSW35を押下すると仮施錠が行われ、料金の支払い処理を行わなければ本施錠は行われない。一方で、一時解錠が選択されている場合には、押ボタンSW35を押下すると料金の支払い処理は開始されることなく本施錠が行われるため、押ボタンSW35を押下するだけで再施錠することができる。ステップS228で再施錠されたと判定された場合は(ステップS228;Yes)、制御部41は、一時取り出し完了処理を行う(ステップS229)。一時取り出し完了処理としては、例えば再発行された鍵情報を利用者識別情報に含めることが挙げられる。
ステップS228で再施錠していないと判定された場合は(ステップS228;No)、ステップS227に戻る。また、ステップS227で一時解錠タイマーがタイムアウトした場合は(ステップS227;Yes)、一時解錠ではなく終了解錠と見做してステップS219に進む。一時解錠は再施錠が前提であるので、一定時間以上再施錠がされないということは、引き続き利用する意思が無いと見做すものである。このように判定することで、一時解錠のまま利用者が荷物を全て取り出して立ち去ったとしてもロッカー装置1では利用が終了したものとして処理をすることができる。そのためロッカーボックス2の利用効率を向上させることができる。
図5に、ロッカーボックス2から荷物を取り出す操作を行うとき(取り出し操作時)の動作の変形例を示す。図5では、ステップS205~S207に代えて、ステップS205Aに変更している点が異なる。そして、図3のステップS121(預入完了処理)において、制御部41は、支払い済み料金に代えて利用終了日を利用者識別情報に含める。即ち、記憶部42は、利用期間に関する情報を記憶している。ここで、通常利用の場合の利用期間は初期料金に応じた利用期間となる。
ステップS205Aでは、制御部41は現在の日時が利用期間内であるか判定する。図5の場合、ステップS121で利用終了日が記憶されているので、その利用終了日と現在日時とを比較して利用期間内か判定すればよい。ステップS205Aで利用期間内である場合は、利用期間内の料金は既に支払い済みあり超過料金の発生は無いのでステップS212に進む。一方、ステップS205Aで利用期間内でない場合は、利用期間が経過しており超過料金が発生しているのでステップS208に進む。
即ち、制御部41は、利用期間が指定されたロッカーボックス2の解錠操作がされた際に、利用期間内である場合は、一時解錠または、再度の施錠を行わない終了解錠のいずれかを選択させている。
なお、上述した実施形態において、利用者が指定期間利用を選択した場合は、割引料金が適用されるようにしてもよい。指定期間利用の場合は、その期間内の利用料金を前払いするので、その料金を割り引くことで、利用者が指定期間利用を選択し易くするようにできる。
本実施形態によれば、複数のロッカーボックス2を備えたロッカー装置1は、ロッカーボックス2へ荷物の預け入れ時に、そのロッカーボックス2の利用期間を指定するか否かを利用者に選択させる利用方法選択画面と、利用期間を指定すると選択した場合に、利用期間を利用者に指定させる期間入力画面と、を表示する操作表示部21を備えている。そして、ロッカー装置1は、指定された利用期間に応じた料金を徴収し、利用期間の間は、当該ロッカーボックス2に対して解錠操作がなされても、追加の料金の徴収をせずに再度の施錠が可能となる一時解錠を許可する制御部41を備えている。
このようにすることにより、利用期間分の料金を徴収し、その利用期間の間は一時解錠を許可するので、利用者は、利用期間の間は荷物の出し入れが自由になる。例えば、荷物の入れ忘れや出し忘れ、増えた荷物の追加預け入れ、一部荷物の取り出し等に対応できるようになる。したがって、ロッカー利用における利便性向上を図ることができる。
また、利用者の任意の期間を設定することができるので、例えば月単位や年単位で契約して利用する所謂契約型と異なり、本当に使いたい期間だけの料金支払いで済むようになる。また、契約型と異なり、氏名、クレジットカード番号等の個人情報の提供が不要となり、手軽に利用することができる。また、一時解錠する期間は利用者が設定できるので、従来技術のように装置側で設定された固定的な期間と比べて利便性が向上する。
また、利用者が予め利用期間を定めるので、利用終了が予測し易くなり、空きロッカーを確定することも容易であり、ロッカーボックス2の空き状況の管理が容易である。また、利用期間を指定させることで利用者の意思表示が明確になるため、長期に利用されているロッカーボックス2の点検作業等を前倒しで実施することが可能となる。以上の観点からも、ロッカー装置1の利用効率を向上させ易くすることができる。
また、制御部41は、利用期間が指定されたロッカーボックス2の解錠操作がされた際に、既に徴収した料金が利用期間に応じた料金以下である場合は、一時解錠または、再度の施錠を行わない終了解錠のいずれかを前記選択部により選択させる。このようにすることにより、料金を支払った分については一時施錠だけでなく、終了施錠を選択することもできるため、利用者の利便性がより向上する。
また、制御部41は、利用期間が指定されたロッカーボックス2の解錠操作がされた際に、利用期間内である場合は、一時解錠または、再度の施錠を行わない終了解錠のいずれかを操作表示部21に表示させた選択画面により選択させる。このようにすることにより、一時施錠に限らず、利用期間内であっても終了施錠をすることができ、利用者の利便性がより向上する。
また、ロッカーボックス2へ荷物の預け入れ時に当該ロッカーボックス2の解錠用の鍵情報を出力するレシート発行部22a,22bを備え、制御部41は、利用期間中に一時解錠動作を許可した場合は、当該ロッカーボックス2の解錠用の鍵情報を預け入れ時とは異なる情報に変更してレシート発行部22a,22bから出力させている。このようにすることにより、一時解錠時に他人に鍵情報を盗まれて、勝手に解錠されるといった悪用を防止できる。
また、制御部41は、利用終了日又は支払い済み料金の情報を記憶部42に記憶するので、一時解錠を許可するか容易に判定することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかるロッカー装置について、図6から図8を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるロッカー装置について、図6から図8を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ロッカー装置1のハードウェア構成は第1の実施形態と同様であるが、荷物を預け入れる操作を行うときの動作及び荷物を取り出す操作を行うときの動作が異なる。
図6は、本実施形態にかかるロッカーボックス2に荷物を預け入れる操作を行うとき(預け入れ操作時)の動作を示すフローチャートである。図6において、ステップS301~S304までは、図3のステップS101~S104と同様である。
ステップS304における判定がYesの場合は、制御部41は、操作表示部21に支払方法選択画面を表示させる(ステップS305)。支払方法選択画面については、図3のステップS107と同様である。続くステップS306~S309は、図3のステップS108~S111と同様である。
即ち、図6のフローチャートでは、利用者に利用方法の選択を行わせない点が図3のフローチャートと異なっている。そのため、本実施形態の利用期間は、預け入れ当初は初期料金の期間であり、以後は超過料金を支払うことにより利用可能となった期間となる。
図7は、本実施形態にかかるロッカーボックス2から荷物を取り出す操作を行うとき(取り出し操作時)の動作を示すフローチャートである。図7において、ステップS401~S411までは、図4のステップS201~S211と同様である。また、ステップS407がYesと判定された場合に進むステップS412、S413も図4のステップS212、S213と同様である。
なお、本実施形態において、ステップS405~S407の超過料金の有無を判定するステップは、第1の実施形態と同様に、利用期間を超えたかどうかで判定するステップ(図5のステップS205A)に置き換えてもよい。即ち、これらのステップを実行することにより、制御部41は、利用期間が超過しているか判定する超過判定部および超過した時点を含む期間に対応する超過料金を算出する算出部として機能する。
図7においては、上述したステップS411でYesと判定されると、ステップS412に進む。つまり、超過料金の支払いが完了すると、一時解錠か終了解錠かの選択画面が表示される。図4のフローチャートでは超過料金が発生した場合は、終了解錠のみが可能であったが、本実施形態では一時解錠も可能となる。
また、ステップS414~S429は、図4のステップS214~S229と同様である。
即ち、図7のフローチャートでは、超過料金が発生しても、超過料金を支払うことで一時解錠を可能としている点が図3のフローチャートと異なっている。即ち、制御部41は、算出部が算出した超過料金が徴収された場合は、その徴収された超過料金により利用可能となる期間を利用期間と見做して一時解錠を許可している。
本実施形態の場合、例えば、図8に示したような料金体系に適用すると好適である。図8は、1時間当たりの利用料金が100円で最大料金が10時間ごとに300円となるような料金体系で運用されているロッカー装置1である。これは、まず、荷物を預け入れる際に初期料金として100円を支払う。次に、預け入れから1時間経過して2時間までに取り出す場合は200円(100円+超過料金100円)となり、預け入れから2時間経過すると10時間までに取り出す場合は300円(100円+超過料金200円)となる料金体系である。つまり、2時間以上預け入れると10時間まで最大料金で利用できるものである。そして、10時間を経過すると、再度加算が開始され、12時間を経過すると20時間までは600円となる。そして、最大料金(300円、600円)になった時点で一時解錠を許可する。
図8のような料金体系で、例えば4時間経過の時点で利用者が追加の荷物を預けたいとした場合、この時点(4時間経過時点)での超過料金200円を支払えば、10時間経過するまでの利用料金が支払い済みとなる。そのため、最大料金(例えば300円)になった以降は、超過料金を支払うことで10時間経過するまで一時解錠を許可して自由に出し入れできるようにする。
なお、上記した図8の説明では、上限額に達した際に一時解錠を許可するとしたが、従量制の時間帯(~2時間まで)であっても一時解錠を許可することができる。例えば、預け入れから1時間10分経過後に解錠する場合、超過料金100円を支払えば、2時間経過するまでの50分間は一時解錠を許可しても既に料金を支払い済みであるので、料金が不足することはない。
本実施形態によれば、制御部41は、利用期間が超過しているか判定し、超過期間に対応する超過料金を算出して、算出した超過料金が徴収された場合は、超過期間が経過するまでは一時解錠を許可する。このようにすることにより、予め利用期間を指定し、その利用期間に応じた料金を前もって支払うことなく、一時解錠をすることが可能となる。そのため、利用者は、荷物の預け入れ時には一時解錠を想定してなく、急遽一時解錠が必要になった場合であっても、柔軟に対応することが可能となる。
そのため、超過料金が発生した場合であっても、一時解錠を許可することが可能となるため、利用者の利便性がより一層向上する。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のロッカー装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 ロッカー装置
2 ロッカーボックス
21 操作制御部(指定部)
22a レシート発行部(出力部)
22b レシート発行部(出力部)
41 制御部
42 記憶部
2 ロッカーボックス
21 操作制御部(指定部)
22a レシート発行部(出力部)
22b レシート発行部(出力部)
41 制御部
42 記憶部
Claims (7)
- 複数のロッカーボックスを備えたロッカー装置において、
利用期間に応じた料金を徴収し、前記利用期間の間は、当該ロッカーボックスに対して解錠操作がなされても、追加の料金の徴収をせずに再度の施錠が可能となる一時解錠を許可する制御部を備えることを特徴とするロッカー装置。 - 前記利用期間を利用者に指定させる指定部を備え、
前記制御部は、前記指定部で指定された前記利用期間に応じた料金を徴収し、前記利用期間の間は、前記一時解錠を許可することを特徴とする請求項1に記載のロッカー装置。 - 前記利用期間が超過しているか判定する超過判定部と、
前記超過判定部が超過したと判定した場合は、超過料金を算出する算出部と、を備え、
前記制御部は、前記算出部が算出した前記超過料金が徴収された場合は、その徴収された前記超過料金により利用可能となる期間を前記利用期間と見做して前記一時解錠を許可することを特徴とする請求項1に記載のロッカー装置。 - 前記制御部は、前記利用期間が指定された前記ロッカーボックスの解錠操作がされた際に、前記利用期間内である場合は、前記一時解錠又は、再度の施錠を行わない終了解錠のいずれかを選択させることを特徴とする請求項2または3に記載のロッカー装置。
- 前記制御部は、前記利用期間が指定された前記ロッカーボックスの解錠操作がされた際に、既に徴収した料金が前記利用期間に応じた料金以下である場合は、前記一時解錠又は、再度の施錠を行わない終了解錠のいずれかを選択させることを特徴とする請求項2または3に記載のロッカー装置。
- 前記ロッカーボックスへ前記荷物の預け入れ時に当該ロッカーボックスの解錠用の鍵情報を出力する出力部を備え、
前記制御部は、前記利用期間中に前記一時解錠動作を許可した場合は、当該ロッカーボックスの前記鍵情報を前記預け入れ時とは異なる鍵情報に変更して前記出力部に出力させることを特徴とする請求項2または3に記載のロッカー装置。 - 前記利用期間に関する情報又は徴収済みの料金に関する情報を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項2または3に記載のロッカー装置。
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-
2022
- 2022-05-24 JP JP2022084505A patent/JP2023172591A/ja active Pending
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