JP2023162642A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合状態のレバーに対して嵌合解除方向に力が加えられた場合でも、嵌合検知部材が検知位置から待機位置に変位してコネクタの嵌合が解除されることを抑制する。【解決手段】レバー式コネクタ10であって、レバー30はコネクタハウジング20の側面に沿って配されるアーム部32と、アーム部32に装着され、待機位置と検知位置との間で変位可能な嵌合検知部材51とを備え、アーム部32および嵌合検知部材51に、アーム部32に対して嵌合が解除する方向に力が加えられることで嵌合検知部材51が傾斜姿勢とされた場合に互いに係止することで、傾斜姿勢の嵌合検知部材51が待機位置側へ変位することを規制し、嵌合検知部材51が正規姿勢とされた場合には嵌合検知部材51の変位を許容する移動規制部37,67が設けられている。【選択図】図8

Description

本開示は、レバー式コネクタに関する。
レバー式コネクタは、てこの原理によって相手側コネクタとの嵌合および離脱を補助するためのレバーを備えている。レバー式コネクタを相手側コネクタと嵌合させる際には、ハウジング同士を対向して初期嵌合させた後、初期位置から正規嵌合位置までレバーを回動させることに伴うカム溝とカムフォロア間のカム作用によって、双方のコネクタの嵌合を少ない力で容易に行うことができる。
上記のようなコネクタとして、レバーが嵌合位置に達しておらず、ハウジングが相手側ハウジングに対して正規嵌合状態に至っていない状態(半嵌合状態)であることを検知するために、検知部材が設けられる場合がある。検知部材は、レバーが半嵌合の状態では待機位置で留まり、レバーが嵌合位置に至ることで検知位置へと変位可能とされている。つまり検知部材を変位させることで、レバーが嵌合状態に至ったか否かが判断可能である。
特開2003-133001公報
例えば特許文献1では、レバーが嵌合位置とされ、検知部材が嵌合検知位置に配置された状態においてレバーに対して嵌合が解除する方向に力が加えられた場合に、検知部材に対して検知位置から待機位置に変位する方向への分力が作用し、検知部材が待機位置に変位してしまう虞があった。
本開示は、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの側面に設けられた回動軸を中心として嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、前記レバーは、前記コネクタハウジングの前記側面に沿って配されるアーム部と、前記アーム部に装着され、当該レバーが前記嵌合完了位置に到達したときに待機位置から検知位置への変位が許容されるとともに、当該レバーが前記嵌合完了位置に到達していない半嵌合位置にあるときには前記待機位置から前記検知位置への変位が規制される嵌合検知部材とを備え、前記アーム部および前記嵌合検知部材に、前記嵌合検知部材が前記検知位置に配された状態において前記アーム部に対して嵌合が解除する方向に力が加えられることで前記嵌合検知部材が前記アーム部に対して正規姿勢から傾いた傾斜姿勢とされた場合に、互いに係止することで前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材が前記待機位置側へ変位することを規制し、前記嵌合検知部材が前記正規姿勢とされた場合には前記嵌合検知部材の変位を許容する移動規制部が設けられている。
本開示のレバー式コネクタによれば、嵌合検知部材が検知位置に配置された状態においてレバーに対して嵌合が解除する方向に力が加えられた場合でも、嵌合検知部材が検知位置から待機位置に変位してコネクタの嵌合が解除されることを抑制することができる。
図1は、実施形態1のレバー式コネクタの側面図である(レバーが嵌合開始位置)。 図2は、実施形態1のレバー式コネクタの側面図である(レバーが嵌合完了位置、嵌合検知部材が待機位置)。 図3は、図2のI-I線断面図である。 図4は、実施形態1のレバー式コネクタの側面図である(レバーが嵌合完了位置、嵌合検知部材が検知位置)。 図5は、図4のII-II線断面図である。 図6は、図4の一部拡大側面図である。 図7は、図6のIII-III線断面図である。 図8は、実施形態1の嵌合検知部材が傾斜姿勢とされた場合の一部拡大側面図である。 図9は、図8のIV-IV線断面図である。 図10は、実施形態1のレバー本体の斜視図である。 図11は、実施形態1の嵌合検知部材の斜視図である。 図12は、実施形態2のレバー式コネクタの側面図である(レバーが嵌合開始位置)。 図13は、実施形態2のレバー式コネクタの側面図である(レバーが嵌合完了位置、嵌合検知部材が待機位置)。 図14は、図13のV-V線断面図である。 図15は、実施形態2のレバー式コネクタの側面図である(レバーが嵌合完了位置、嵌合検知部材が検知位置)。 図16は、図15のVI-VI線断面図である。 図17は、図15の一部拡大側面図である。 図18は、図17のVII-VII線断面図である。 図19は、実施形態2の嵌合検知部材が傾斜姿勢とされた場合の一部拡大側面図である。 図20は、図19のVIII-VIII線断面図である。 図21は、実施形態2のレバー本体の斜視図である。 図22は、実施形態2の嵌合検知部材の斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示のレバー式コネクタは、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの側面に設けられた回動軸を中心として嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバーと、を備え、前記レバーは、前記コネクタハウジングの前記側面に沿って配されるアーム部と、前記アーム部に装着され、当該レバーが前記嵌合完了位置に到達したときに待機位置から検知位置への変位が許容されるとともに、当該レバーが前記嵌合完了位置に到達していない半嵌合位置にあるときには前記待機位置から前記検知位置への変位が規制される嵌合検知部材とを備え、前記アーム部および前記嵌合検知部材に、前記嵌合検知部材が前記検知位置に配された状態において前記アーム部に対して嵌合が解除する方向に力が加えられることで前記嵌合検知部材が前記アーム部に対して正規姿勢から傾いた傾斜姿勢とされた場合に、互いに係止することで前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材が前記待機位置側へ変位することを規制し、前記嵌合検知部材が前記正規姿勢とされた場合には前記嵌合検知部材の変位を許容する移動規制部が設けられている。
上記構成によれば、嵌合状態にあるレバーに対して意図せず嵌合が解除する方向に力が加えられた場合でも、検知位置とされた嵌合検知部材は移動規制部により待機位置に変位することが規制される。したがって、コネクタの嵌合が解除されることを抑制することができる。
(2)前記アーム部に当該アーム部を貫通する窓部が設けられており、前記嵌合検知部材は前記コネクタハウジングに沿って配される本体部と、前記本体部の板面から立ち上がるように突出して前記窓部内に配される突出部とを備え、前記突出部は前記窓部内において前記待機位置と前記検知位置との間で変位可能とされており、前記窓部の内周面のうち、前記嵌合完了位置側に配される嵌合完了側壁面に、前記突出部の変位方向と交差する方向に突出する係止部が設けられており、前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材は、前記突出部の一部が前記係止部に係止することにより、前記待機位置側への変位が規制されるようになっていてもよい。
このような構成により、嵌合状態にあるレバーに対して嵌合が解除する方向に力が加えられた場合に、傾斜姿勢とされた嵌合検知部材の待機位置への変位を規制する具体的一形態を提供することができる。
(3)前記係止部は突条をなして、前記窓部における前記嵌合完了側壁面のうち前記検知位置に配された前記突出部に対応する領域に設けられており、前記突出部に、前記嵌合検知部材が前記傾斜姿勢とされた場合に前記係止部を受け入れ可能な凹状の係止凹部が設けられており、前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材は、前記係止部が前記係止凹部に係止することにより、前記待機位置側への変位が規制されるようになっていてもよい。
(4)前記窓部における前記嵌合完了側壁面のうち、前記検知位置に配された前記突出部に対応する領域に、前記嵌合完了側壁面から窪んで前記傾斜姿勢の前記突出部の一部を受け入れ可能な切欠部が設けられており、前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材は、前記突出部の一部が前記切欠部の開口縁部に係止することにより、前記待機位置側への変位が規制されるようになっていてもよい。
(5)前記コネクタハウジングの前記側面に、前記回動軸を中心とする弧状をなして突出し、前記レバーの回動過程で前記嵌合検知部材を前記待機位置に保持可能な円弧部と、前記円弧部に連なって、前記嵌合完了位置に配された前記レバーの前記嵌合検知部材を前記検知位置に変位可能に逃がす凹状の逃がし凹部と、が形成されていてもよい。
このような構成により、嵌合検知部材を回動過程において待機位置に保持し、嵌合が完了した際に検知位置に変位可能とする具体的一形態を提供することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のレバー式コネクタの具体例を、以下の図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
実施形態1を、図1から図11を参照しつつ説明する。以下の説明においては、相手側コネクタとの嵌合方向(X方向)を前方とし、その反対を後方とする。また、Y方向を右方とし、その反対を左方とする。また、レバーに関し、回動方向における嵌合進行方向(図1の右方向)を嵌合完了方向とし、その反対側(図1の左方向)を嵌合開始方向として説明する。また、便宜上、雌端子および電線の図示は省略する。
本実施形態のレバー式コネクタは、雄コネクタ(相手側コネクタの一例)70に嵌合される雌コネクタ10である。雌コネクタ10は、電線の末端が接続された雌端子を保持するハウジング本体(コネクタハウジングの一例)11と、ハウジング本体11に組み付けられる電線カバー(コネクタハウジングの一例)20と、同じくハウジング本体11に組み付けられるレバー30とを備えている。
[ハウジング本体11]
ハウジング本体11は合成樹脂製であって、雌端子を保持するインナハウジングがアウタハウジング12の内側に保持されてなる。インナハウジングは略方形のブロック状をなして前後方向に貫通する複数のキャビティを備えており、各キャビティに、雌端子と雌端子に接続された電線の端末部とが収容可能とされている。
アウタハウジング12は、全体として略長方形の角筒状をなしている。アウタハウジング12は、図1および図2に示すように、インナ保持壁13と、2つのカバー保持壁14と、2つのレバー保持壁15と、2つの回動軸16とを備えて構成されている。
インナ保持壁13は略長方形の角筒状なしており、内側に上述したインナハウジングを保持可能としている。
2つのカバー保持壁14は、後方から視て断面U字状をなして前後方向に延びており、互いに向かい合って配置されている。カバー保持壁14は、図1および図2等に示すように、インナ保持壁13の互いに対向する短尺側の壁部を取り囲むようにインナ保持壁13の外周に重なるとともに、インナ保持壁13の後端からさらに後方(図1の上方)に延び出した形態とされている。この延び出した部分には、電線カバー20を係止するための被係止部が設けられている。
2つのレバー保持壁15は、インナ保持壁13の互いに対向する長尺側の壁部の前端側(図1の下方)において、インナ保持壁13の外周と空間を介して配置されている。各レバー保持壁15は、前後方向に延びる両端部がカバー保持壁14に連結されている。これにより、レバー保持壁15とインナ保持壁13との間に、前後方向に開口する空間が形成されている。この空間は、後述するレバー30のアーム部32の一部の進入を許容するレバー収容部となっている。
2つの回動軸16は、レバー収容部内において、レバー保持壁15の内面からインナ保持壁13に向かって突出するように設けられている。回動軸16は、レバー30を回動可能に支持するための円柱状の軸である。
[電線カバー20]
電線カバー20は、ハウジング本体11に対して背面を覆うように組み付けられて、インナハウジングから導出された電線を保護するとともに所定方向に導出するための部材である。電線カバー20は合成樹脂製であって、前方と右側が開放した略箱型をなしている。以下、ハウジング本体11の背面を覆うように左右方向に延びる壁を主壁21とし(図3参照)、主壁21の側縁部から前方に向けて延び、互いに対向して配される2つの壁を側壁22とする。主壁21の一端側(左側)は前方に向けて湾曲しており、側壁22の左縁部に連なっている。
側壁22の長手方向(左右方向、Y方向)における中央部前端には、前方に向けて延びる延長壁部23が延設されている。延長壁部23は、図1および図2に示すように、先細りの略台形状とされている。電線カバー20がハウジング本体11に組み付けられた状態において、延長壁部23は、インナ保持壁13の外周に配置される。
電線カバー20の主壁21には、後方に突出する片持ち状の弾性係止片24が設けられている。弾性係止片24は主壁21を左側から右側に向けてU字形状に切り起こすことにより形成されており、主壁21の板面と交差する方向に弾性変形可能とされている。弾性係止片24の右端部が嵌合完了位置におけるレバー30の回動操作部41に対して左側から当接する(図2参照)ことにより、レバー30が嵌合完了位置から嵌合開始位置に向けて回動することが規制されるようになっている。
電線カバー20は、主壁21の右端前端と側壁22の左端前端に、外側に向けて突出するように設けられた係止突起を備えている。これらの各係止突起がカバー保持壁14に設けられた各被係止部に嵌め入れられることにより、電線カバー20はハウジング本体11に対して固定されている。
[レバー30]
レバー30は、雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合および離脱を補助するための部材である。レバー30は合成樹脂製であって、図1および図2等に示すように、ハウジング本体(アウタハウジング12)11に対して回動可能に組み付けられるレバー本体31と、レバー本体31に組み付けられて、ハウジング本体11の雄コネクタ70との嵌合完了を確認するための嵌合検知部材51とを備えている。
レバー本体31は、図10に示すように、2つのアーム部32と、2つのアーム部32の一端側同士を連結する回動操作部41とを備えている。2つのアーム部32のそれぞれは細長い板状をなしており、インナ保持壁13の両外側に配置されて互いに向かい合っている(図1および図3参照)。2つのアーム部32のそれぞれの先端部(回動操作部41の反対側の端部)は、2つのレバー収容部のそれぞれに収容され、2つのレバー保持壁15のそれぞれに沿って配置されている。各アーム部32は、図10に示すように、回動軸16を受け入れる軸孔33と、軸孔33の周りに配されたギヤ部35と、嵌合検知部材51を収容するための窓部36と、嵌合検知部材51をスライド移動させるスライド案内部38とを備えている。
軸孔33は、アーム部32の先端部に配された円形の孔である。軸孔33の周縁部には、軸孔33と連通し、回動軸16の先端に設けられた抜止突起17(図1参照)の通過を許容する通過凹部34が配されている。ギヤ部35は、アーム部32においてインナ保持壁13と対向する内表面に配され、軸孔33を取り囲むように延びる形態の第1ギヤ歯35Aおよび第2ギヤ歯35Bを備えている。第1ギヤ歯35Aと第2ギヤ歯35Bとは、間隔を空けて配置されている。
窓部36は、アーム部32において軸孔33よりも回動操作部41に近い位置に配置された貫通孔である。窓部36は長方形状とされ、長手方向がアーム部32の延び方向と一致する向きに配置されている。
スライド案内部38は、アーム部32の内表面(互いに対向する面)において、窓部36のうち回動操作部41側の孔縁部以外の孔縁部に沿ってU字形状に立ち上がって、アーム部32の延び方向(図10の略上下方向)に延びる溝状の部分を構成している。スライド案内部38が構成する溝壁(互いに対向して配される壁部)の内壁面は、窓部36の内周面と面一に連なっている。以下、スライド案内部38の内壁面は窓部36の内周面に含まれるものとして説明する。
窓部36の内周面のうち、嵌合完了位置側(図2の右側)に配置される壁面(嵌合完了側壁面36A)には、窓部36の内側に向けて突出する矩形の突条部37が設けられている(図6および図10参照)。本実施形態において突条部37は、窓部36の長手方向におけるほぼ中央部において、アーム部32の内表面(スライド案内部38側の面)と面一に連なる位置に設けられている(図10参照)。つまり突条部37は、スライド案内部38の内壁面から突出している。
回動操作部41は、図10に示すように、2つのアーム部32の端部同士を繋ぐ第1架橋部42および第2架橋部43と、2つのアーム部32間の中央位置において第1架橋部42と第2架橋部43とを繋ぐ第3架橋部44とを備えている。3つの架橋部42、43、44で画定される空間は、嵌合検知部材51の後述する押込操作部53を収容する検知部材収容部45となっている。
嵌合検知部材51は、図11に示すように、互いに向かい合って電線カバー20の側面に沿って配置される2つの検知部材側アーム部(本体部の一例)52と、2つの検知部材側アーム部52の一端部同士を連結する押込操作部53と、2つの検知部材側アーム部52のそれぞれから突出するガイド部54および突出部61とを備えている。検知部材側アーム部52の幅寸法は、全体として、上述した窓部36の幅寸法とほぼ同等とされている。
ガイド部54は、検知部材側アーム部52において押込操作部53と反対側の先側に近接して位置しており、相手側の検知部材側アーム部52と対向する内表面からL字状に突出する突起である。詳細には、ガイド部54は、検知部材側アーム部52の嵌合完了方向側(図2の右側)の縁部において、検知部材側アーム部52の延び方向に沿って延びるガイド部本体55と、ガイド部本体55の先端側(押込操作部53の反対側)から嵌合開始方向側(図2の左側)の縁部に向けて延びる接触部56とから構成されている。
ガイド部54は、嵌合検知部材51がレバー本体31に組付けられた状態において、その内表面がスライド案内部38の内表面よりも内側に位置するように設定されている(図3および図5参照)。
突出部61は、検知部材側アーム部52の先端に隣接して位置しており、検知部材側アーム部52において内表面と反対側の外表面から板面に対して立ち上がるように突出する突起である。詳細には、突出部61は、検知部材側アーム部52の板面から外側に向けて垂直に立ち上がる立上部62と、立上部62の先端から検知部材側アーム部52の先端側に向けて検知部材側アーム部52の板面と平行に延びる平行部63と、平行部63から検知部材側アーム部52の先端側にかけて検知部材側アーム部52の板面に近づく方向に傾斜する傾斜部64と、を備えた側面視台形状とされている。
突出部61は、これらの立上部62、平行部63、傾斜部64、および、ガイド部本体55で囲まれた空洞部を有している。この空洞部は、検知部材側アーム部52の嵌合完了側の面から凹状に窪んで上述した突条部37を受け入れ可能な大きさの係止凹部67とされている。
突出部61の一対の側縁部のうち図2の右側(嵌合完了位置側)の側縁部には、図6および図11に示すように、検知部材側アーム部52の先端から側縁部に沿って切り欠かれた切欠部65が設けられている。つまり、この切欠部65により、検知部材側アーム部52の先端部の幅寸法は、窓部36の幅寸法よりもやや小さいものとされ、窓部36の内周壁との間にクリアランスを有している。この切欠部65は、検知部材側アーム部52の先端から突出部61の平行部63に隣接する位置まで伸びている。
また検知部材側アーム部52には、この切欠部65の押込操作部53側の端部から連続して側縁部に沿って外表面が切り欠かれた形態のレール部66が形成されている。つまりレール部66は、検知部材側アーム部52の内表面側の側縁部に沿って、薄板状に延びる部分である。このレール部66に沿って上述した突条部37を移動させることにより、嵌合検知部材51の円滑な変位動作が案内可能となっている。
図3および図5に示すように、レバー本体31と嵌合検知部材51とは、嵌合検知部材51の押込操作部53および検知部材側アーム部52の一部がレバー本体31の検知部材収容部45に収容可能とされ、嵌合検知部材51の2つの検知部材側アーム部52のそれぞれが、レバー本体31の2つのスライド案内部38のそれぞれにスライド可能に収容される形で組付けられている。この状態において、嵌合検知部材51のガイド部54は、レバー本体31のアーム部32(スライド案内部38)の内表面から突出して配されるように設定されている(図3および図5参照)。また、2つの突出部61のそれぞれは2つの窓部36の内部に突出している。突出部61の突出方向は、窓部36の貫通方向と一致している。
嵌合検知部材51は、押込操作部53の一部が回動操作部41から突出した待機位置(図2および図3に示す位置)と、押込操作部53の全体が検知部材収容部45の内部に収容され、回動操作部41から飛び出していない検知位置(図4および図5に示す位置)との間で変位可能となっている。
なお、嵌合検知部材51が待機位置とされた状態において、窓部36の内周壁から突出している突条部37は、嵌合検知部材51の検知部材側アーム部52の切欠部65と重畳配置されるように設定されている。
また、嵌合検知部材51が検知位置に配された状態においては、突条部37が、嵌合検知部材51のレール部66に対して外側から重なるように設定されており、もって、突出部61の外側への移動が規制されるようになっている(図6参照)。また、この時、突出部61に設けられた係止凹部67は、突条部37に臨む位置に配置されるように設定されている。
上述したレバー30の2つのアーム部32は、図1および図2に示すように、ハウジング本体11の2つのレバー収容部のそれぞれに収容される。アーム部32の外面の先端側は、レバー保持壁15に沿って配される。またアーム部32の内面は、インナ保持壁13および電線カバー20に沿って配されている。
レバー30は、回動軸16を回動中心として、嵌合開始位置(図1に示す位置)と嵌合完了位置(図2に示す位置)との間で回動可能となっている。レバー30は、嵌合開始位置にあるときには、ハウジング本体11に対して斜め左側に傾いた姿勢で配置される。レバー30は、嵌合完了位置にあるときには、ハウジング本体11に対して斜め右側に傾いた姿勢で配置される。
電線カバー20の側面には、回動軸16を中心とする弧状をなして外側に突出し、レバー30の回動過程で嵌合検知部材51を待機位置に保持可能な円弧部25が設けられている。嵌合検知部材51は、ガイド部54の接触部56の下端がレバー30の回動途中で円弧部25上を摺動するように設定されており、もって、嵌合検知部材51が待機位置に保持されるようになっている。
また電線カバー20の側面には、円弧部25に連なって、嵌合完了位置に配されたレバー30の嵌合検知部材51を待機位置から検知位置に変位可能に逃がす凹状の逃がし凹部26が円弧部25から前方(図1の下方)に窪む形で形成されている。これにより、嵌合完了位置とされたレバー30の嵌合検知部材51が前方(検知位置)に向けて変位可能となり、もって、嵌合が完了したことが検知できるようになっている。また、嵌合検知部材51が逃がし凹部26にほぼ緊密に嵌め入れられることで、レバー30の回動操作が阻止されるようになっている。
[雄コネクタ70]
雄コネクタ70(相手側コネクタの一例)は、図1に示すように、底板部71と、底板部71から延びる筒状のフード部72と、を有する。雄コネクタ70には、インナハウジングに保持される雌端子に接続される雄端子が保持されている。
なお、図示は省略するが、フード部72の外表面には、レバー30の2つのアーム部32にそれぞれ備えられるギヤ部35に対応するギヤ受け部が受けられている。レバー30の回動操作によるギヤ部35とギヤ受け部とのカム作用により、雄コネクタ70と雌コネクタ10との嵌合が行われるようになっている。
[雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合]
次に、上記の構成の雌コネクタ10を雄コネクタ70と嵌合させる手順の一例を、以下に説明する。まず、図1に示すように、レバー30を嵌合開始位置とした状態で、雌コネクタ10のハウジング本体11を雄コネクタ70に浅く嵌合させ、フード部72の先端をハウジング本体11の嵌合空間に進入させる。
この時、レバー本体31に組付けられた嵌合検知部材51は、押込操作部53が回動操作部41の検知部材収容部45から上方にとび出た待機位置とされている。また、検知部材側アーム部52は、ガイド部54の接触部56が円弧部25の上面に載せられることにより、嵌合検知部材51は待機位置に保持された状態とされている。
次に、レバー30を嵌合開始位置(図1参照)から嵌合完了位置(図2参照)に向けて回動させる。この回動途中において、ガイド部54の接触部56が円弧部25の上面に摺動するので、嵌合検知部材51は待機位置に保持される。レバー30の回動に伴って、図示しないカム作用により、ハウジング本体11が雄コネクタ70に相対的に引き寄せられ、嵌合が進行する。
雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合が進行し、図2および図3に示すようにレバー30が嵌合完了位置に達すると、ハウジング本体11が雄コネクタ70に対して正規の嵌合位置に至る。レバー30が嵌合完了位置に達する直前には、レバー30の回動操作部41が電線カバー20の弾性係止片24に当接して徐々に押し下げ、嵌合位置に達すると同時に弾性係止片24を乗り越える。これにより弾性係止片24が弾性復帰し、レバー30の回動操作部41の回動進行方向の反対側の面に係止する。これにより、レバー30の回動進行方向の反対側への回動が規制され、レバー30が嵌合位置へロックされた状態となる。
次に、嵌合検知部材51の押込操作部53をレバー本体31の検知部材収容部45内に押し込み、待機位置とされた嵌合検知部材51を検知位置に変位させる(図4および図5参照)。この時、レバー本体31の窓部36内に配置された突出部61は、レール部66が突条部37沿って相対的に移動することにより、待機位置から検知位置に円滑に変位する。
このように、嵌合検知部材51が検知位置に配された嵌合状態の雌コネクタ10のレバー30に対し、嵌合を解除する方向に力が加えられる場合がある。このような力が加えられると、電線カバー20の逃がし凹部26内に嵌め入れられた状態の嵌合検知部材51(検知部材側アーム部52)に対し、レバー本体31がより大きく動き易いため、レバー本体31に対する嵌合検知部材51の姿勢が正規姿勢から傾いた傾斜姿勢とされる場合がある。具体的には、図8に示すように、窓部36に対する突出部61の姿勢が傾いた状態とされる。
しかし、本実施形態においては、レバー本体31に対する嵌合検知部材51の姿勢が傾斜した場合に、窓部36に設けられた突条部37が突出部61に形成された係止凹部67内に嵌まり込むようになっている。従って、嵌合検知部材51に対して待機位置側に変位する方向に分力が作用した場合でも、これら突条部37と係止凹部67との係止構造(移動規制部の一例)により、嵌合検知部材51が検知位置から待機位置側に移動することが規制され、もって、意図せず嵌合解除が行われることが抑制される。
このように本実施形態のレバー30は、嵌合検知部材51がレバー本体31に対して正規姿勢とされた場合には、突条部37と係止凹部67とは干渉せず、傾斜姿勢とされた場合にのみ、互いに係止して相対的な変位が規制されるようになっている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を説明する。本実施形態の雌コネクタ10は、雄コネクタ70と嵌合可能なハウジング本体11と、ハウジング本体11に組付けられる電線カバー20の側面に設けられた回動軸16を中心として嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバー30と、を備え、レバー30は、ハウジング本体11の側面に沿って配されるアーム部32と、アーム部32に装着され、レバー30が嵌合完了位置に到達したときに待機位置から検知位置への変位が許容されるとともに、レバー30が嵌合完了位置に到達していない半嵌合位置にあるときには待機位置から検知位置への変位が規制される嵌合検知部材51とを備え、嵌合検知部材51が検知位置に配された状態において、アーム部32に対して力が加えられることで嵌合検知部材51がアーム部32に対して正規姿勢から傾いた傾斜姿勢とされた場合に、互いに係止することで傾斜姿勢の嵌合検知部材51が待機位置側へ変位することを規制する突条部37および係止凹部67がアーム部32および嵌合検知部材51に設けられている。
上記構成によれば、嵌合検知部材51が検知位置に配された状態において、アーム部32に対して嵌合が解除する方向に力が加えられることで嵌合検知部材51がアーム部32に対して正規姿勢から傾いた傾斜姿勢とされ、嵌合検知部材51に対して待機位置側に変位する方向に分力が作用した場合でも、嵌合検知部材51はアーム部32との係止構造(移動規制部)により、待機位置に変位することが規制される。
また、アーム部32に当該アーム部32を貫通する窓部36が設けられており、嵌合検知部材51はハウジング本体11に沿って配される検知部材側アーム部52と、検知部材側アーム部52の板面から立ち上がるように突出して窓部36内に配される突出部61とを備え、突出部61は窓部36内において待機位置と検知位置との間で変位可能とされており、窓部36の内周面のうち、嵌合完了位置側に配される嵌合完了側壁面36Aに、突出部61の変位方向と交差する方向に突出する突条部37が設けられており、傾斜姿勢の嵌合検知部材51は、突出部61の一部が突条部37に係止することにより、待機位置側への変位が規制されるようになっている。
さらに、突条部37は窓部36における嵌合完了側壁面36Aのうち検知位置に配された突出部61に対応する領域に設けられており、突出部61に、嵌合検知部材51が傾斜姿勢とされた場合に突条部37を受け入れ可能な凹状の係止凹部67が設けられており、傾斜姿勢の嵌合検知部材51は、突条部37が係止凹部67に係止することにより、待機位置側への変位が規制されるようになっている。
このような構成により、傾斜姿勢の嵌合検知部材51が待機位置側に変位することを具体的に抑制することができる。
また、電線カバー20の側面に、回動軸16を中心とする弧状をなして突出し、レバー30の回動過程で嵌合検知部材51を待機位置に保持可能な円弧部25と、円弧部25に連なって、嵌合完了位置に配されたレバー30の嵌合検知部材51を検知位置に変位可能に逃がす凹状の逃がし凹部26と、が形成されている。
このような構成により、回動途中のレバー30の嵌合検知部材51を、待機位置に保持するとともに、嵌合完了位置に配されたレバー30の嵌合検知部材51を、検知位置に移動可能とし、検知位置に保持することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図12から図22によって説明する。なお、以下においては実施形態1と異なる構成についてのみ説明するものとし、実施形態1と同様の構成には同一符号を付すこととし、重複する説明を省略する。
本実施形態の雌コネクタ120(レバー式コネクタの一例)は、レバー本体81に対して嵌合検知部材101が傾斜姿勢とされた場合のレバー本体81と嵌合検知部材101の係止構造(移動規制部の構造)が、上記実施形態1と相違している。具体的には、窓部86に対する突出部111の係止構造が上記実施形態1と相違している。
本実施形態のレバー本体81の窓部86は、図21に示すように、長方形状とされた窓部86の内周面のうち嵌合完了側壁面86Aの先端側(回動操作部91の反対側の端部側)が、先端側に向かって斜めに拡径しつつ凹状に切り欠かれた形態とされている。この切欠部96の開口は、窓部86の嵌合完了側壁面86Aのうち、検知位置に配された突出部111の立上部112が切欠部96内に進入可能となる位置に設定されている。つまり、切欠部96は、検知位置に配された突出部111に対応する領域に設けられている。以下、窓部86のうち回動操作部91側に位置する部分を幅狭部97とし、先端側に位置して切欠部96によって幅狭部97より比較的に幅が広く形成された部分を幅広部98として説明する。
本実施形態の嵌合検知部材101の検知部材側アーム部102の幅寸法は、全体として、窓部86の幅狭部97とほぼ同等の寸法とされている。つまり、検知部材側アーム部102の幅寸法は、幅広部98よりも小さい寸法とされている。また実施形態1と同様に、検知部材側アーム部102の内表面には、L字形状に突出するガイド部104が設けられている。
本実施形態の雌コネクタ120において、嵌合検知部材101が検知位置に配された状態でレバー80に対して嵌合を解除する方向に力が加えられ、レバー本体81に対する嵌合検知部材101の姿勢が正規姿勢から傾いた傾斜姿勢とされる場合がある。具体的には、図19に示すように、窓部86に対する突出部111の姿勢が傾いた状態とされる場合がある。
しかし、本実施形態においては、レバー本体81に対する嵌合検知部材101の姿勢が傾斜した場合、突出部111の一部が切欠部96内に斜めになりつつ嵌まり込み、突出部111の立上部112が幅狭部97と幅広部98の境界部、すなわち、切欠部96の開口縁部96Aに係止するようになっている。従って、嵌合検知部材101に対して待機位置側に変位する方向に力が作用した場合でも、突出部111と切欠部96の開口縁部(幅狭部97と幅広部98の境界部)96Aとの係止構造(移動規制部の一例)により、嵌合検知部材101が検知位置から待機位置側に移動することが規制され、もって、意図せず嵌合解除が行われることが抑制される。
このように本実施形態の雌コネクタ120によれば、窓部86における嵌合完了側壁面86Aのうち、検知位置に配された突出部111に対応する領域に、嵌合完了側壁面86Aから窪んで傾斜姿勢の突出部111の一部を受け入れ可能な切欠部96が設けられることで、切欠部96以外の領域(幅狭部97の壁面)が窓部86内に突出する部分とされており、切欠部96の開口縁部(幅狭部97と幅広部98の境界部)96Aに対して傾斜姿勢の嵌合検知部材101を係止させることにより、待機位置側への変位を規制することができる。
また本実施形態のレバー80は、上記実施形態1と同様に、嵌合検知部材101がレバー本体81に対して正規姿勢とされた場合には、突出部111と切欠部96の開口縁部96Aとは干渉せず、傾斜姿勢とされた場合にのみ、互いに係止して相対的な変位が規制されるようになっている。
また本実施形態によれば、嵌合検知部材101は従来のものを使用したまま、レバー本体81だけを窓部86に切欠部96を有するものに変更すれば済むから、生産コストに優れる。
<他の実施形態>
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、移動規制部を窓部の内周壁のうち嵌合完了位置側の内面に設ける構成を示したが、嵌合開始位置側の内面にも同様の構成の移動規制部を設けることができる。
(2)上記実施形態1では、傾斜姿勢の突出部61の係止凹部67内に突条部37を係止させることにより、嵌合検知部材51が待機位置側に変位することを規制する構成としたが、例えば、突条部を突出部の立上面に直接係止させる構成とすることもできる。
(3)上記実施形態では、嵌合検知部材51の突出部61を検知部材側アーム部52の板面から立ち上がる方向に突出させる形態を示したが、突出部を検知部材側アーム部の板面に沿う方向に突出させ、アーム部に設けた係止部に係止させる構成としてもよい。
10、120:雌コネクタ(レバー式コネクタ)
11:ハウジング本体(コネクタハウジング)
12:アウタハウジング
13:インナ保持壁
14:カバー保持壁
15:レバー保持壁
16:回動軸
17:抜止突起
20:電線カバー(コネクタハウジング)
21:主壁
22:側壁
23:延長壁部
24:弾性係止片
25:円弧部
26:逃がし凹部
30、80:レバー
31、81:レバー本体
32:アーム部
33:軸孔
34:通過凹部
35:ギヤ部
35A:第1ギヤ歯
35B:第2ギヤ歯
36、86:窓部
36A、86A:嵌合完了側壁面
37:突条部(係止部、移動規制部)
38:スライド案内部
41、91:回動操作部
42:第1架橋部
43:第2架橋部
44:第3架橋部
45:検知部材収容部
51、101:嵌合検知部材
52、102:検知部材側アーム部(本体部)
53:押込操作部
54、104:ガイド部
55:ガイド部本体
56:接触部
61、111:突出部
62、112:立上部
63:平行部
64:傾斜部
65:切欠部
66:レール部
67:係止凹部(移動規制部)
70:雄コネクタ(相手側コネクタ)
71:底板部
72:フード部
96:切欠部
96A:開口縁部
97:幅狭部
98:幅広部

Claims (5)

  1. 相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの側面に設けられた回動軸を中心として嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、
    前記レバーは、前記コネクタハウジングの前記側面に沿って配されるアーム部と、前記アーム部に装着され、当該レバーが前記嵌合完了位置に到達したときに待機位置から検知位置への変位が許容されるとともに、当該レバーが前記嵌合完了位置に到達していない半嵌合位置にあるときには前記待機位置から前記検知位置への変位が規制される嵌合検知部材とを備え、
    前記アーム部および前記嵌合検知部材に、前記嵌合検知部材が前記検知位置に配された状態において前記アーム部に対して嵌合が解除する方向に力が加えられることで前記嵌合検知部材が前記アーム部に対して正規姿勢から傾いた傾斜姿勢とされた場合に、互いに係止することで前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材が前記待機位置側へ変位することを規制し、前記嵌合検知部材が前記正規姿勢とされた場合には前記嵌合検知部材の変位を許容する移動規制部が設けられているレバー式コネクタ。
  2. 前記アーム部に当該アーム部を貫通する窓部が設けられており、
    前記嵌合検知部材は前記コネクタハウジングに沿って配される本体部と、前記本体部の板面から立ち上がるように突出して前記窓部内に配される突出部とを備え、前記突出部は前記窓部内において前記待機位置と前記検知位置との間で変位可能とされており、
    前記窓部の内周面のうち、前記嵌合完了位置側に配される嵌合完了側壁面に、前記突出部の変位方向と交差する方向に突出する係止部が設けられており、
    前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材は、前記突出部の一部が前記係止部に係止することにより、前記待機位置側への変位が規制されるようになっている請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記係止部は突条をなして、前記窓部における前記嵌合完了側壁面のうち前記検知位置に配された前記突出部に対応する領域に設けられており、
    前記突出部に、前記嵌合検知部材が前記傾斜姿勢とされた場合に前記係止部を受け入れ可能な凹状の係止凹部が設けられており、
    前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材は、前記係止部が前記係止凹部に係止することにより、前記待機位置側への変位が規制されるようになっている請求項2に記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記窓部における前記嵌合完了側壁面のうち、前記検知位置に配された前記突出部に対応する領域に、前記嵌合完了側壁面から窪んで前記傾斜姿勢の前記突出部の一部を受け入れ可能な切欠部が設けられており、
    前記傾斜姿勢の前記嵌合検知部材は、前記突出部の一部が前記切欠部の開口縁部に係止することにより、前記待機位置側への変位が規制されるようになっている請求項2に記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記コネクタハウジングの前記側面に、前記回動軸を中心とする弧状をなして突出し、前記レバーの回動過程で前記嵌合検知部材を前記待機位置に保持可能な円弧部と、前記円弧部に連なって、前記嵌合完了位置に配された前記レバーの前記嵌合検知部材を前記検知位置に変位可能に逃がす凹状の逃がし凹部と、が形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のレバー式コネクタ。
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