JP7252519B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP7252519B2
JP7252519B2 JP2020003308A JP2020003308A JP7252519B2 JP 7252519 B2 JP7252519 B2 JP 7252519B2 JP 2020003308 A JP2020003308 A JP 2020003308A JP 2020003308 A JP2020003308 A JP 2020003308A JP 7252519 B2 JP7252519 B2 JP 7252519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
connector
detection member
detection
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020003308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021111537A (ja
Inventor
強 間瀬
寿紘 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2020003308A priority Critical patent/JP7252519B2/ja
Priority to CN202080089553.2A priority patent/CN114846699A/zh
Priority to PCT/JP2020/048072 priority patent/WO2021145173A1/ja
Priority to US17/790,280 priority patent/US20230029881A1/en
Publication of JP2021111537A publication Critical patent/JP2021111537A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7252519B2 publication Critical patent/JP7252519B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever
    • H01R13/6295Pivoting lever comprising means indicating incorrect coupling of mating connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/639Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1に開示されたコネクタは、コネクタ本体と、コネクタ本体に回動可能に支持されるレバーと、レバーに保持される検知部材と、を備えている。コネクタ本体は、コネクタハウジングと電線カバーとからなる。コネクタ本体は、電線カバーの一対の側面に、レバーの回動方向に延びる円弧部を有している。検知部材は、レバーに対して待機位置から検知位置へと移動可能に配置される。レバーの回動過程において、検知部材は、円弧部に当たりつつ変位し、待機位置に保持される。レバーの回動完了時において、検知部材は、円弧部の終端位置に到達し、終端位置に凹み形成されたロック受け部に臨む。その後、検知部材は、ロック受け部内に押し込まれ、検知位置に至る。こうして検知部材が検知位置に至ることにより、コネクタ本体が相手側ハウジングと正規に嵌合したことを検知することができる。
特開2003-257546号公報
ところで、上記の円弧部は、検知部材の厚み範囲において検知部材と当たるに過ぎない。このため、例えば、レバーとコネクタ本体との間に大きな組み付け誤差が生じていたり、あるいは、検知部材が反り変形していたりすると、円弧部が検知部材を受け止めることができず、検知部材が検知位置側に落ち込む懸念がある。
そこで、本開示は、検知部材が検知位置側へ不用意に移動するのを防止したコネクタを提供することを目的とする。
本開示のコネクタは、コネクタ本体と、前記コネクタ本体に支持され、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの嵌合を進めるレバーと、前記レバーに支持され、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合時に検知位置へと移動可能な状態になる検知部材と、を備え、前記レバーは、前記コネクタ本体の外面に沿って回動可能とされ、前記検知部材は、前記コネクタ本体の外面に沿って前記検知位置へと移動可能とされ、前記コネクタ本体は、外面側において、前記レバーの回動方向に弧状に延び、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合前、前記検知部材の前記検知位置側の面に当たることが可能な移動規制部を有し、さらに、前記コネクタ本体は、外面側において、前記検知部材における前記コネクタ本体の外面と反対側を向く面に当たることが可能な押さえ部を有している。
本開示によれば、検知部材が不用意に移動するのを防止したコネクタを提供するを提供することが可能となる。
図1は、実施形態1にかかるコネクタの斜視図である。 図2は、レバーが仮係止位置にあるコネクタの側断面図である。 図3は、レバーが本係止位置にあるコネクタの側断面図である。 図4は、ハウジングの背面図である。 図5は、上面側に一方の対向面を配置したカバーの斜視図である。 図6は、上面側に他方の対向面を配置したカバーの斜視図である。 図7は、カバーの背面図である。 図8は、レバーの斜視図である。 図9は、検知部材の斜視図である。 図10は、検知部材の背面図である。 図11は、検知部材の側面図である。 図12は、レバーが仮係止位置にあり、検知部材が初期位置にあるコネクタの一部拡大斜視図である。 図13は、図12の状態におけるコネクタの一部拡大平断面図である。 図14は、ロックアームが撓み空間に撓み変形したコネクタの一部拡大断面図である。 図15は、ロックアームがロック部を係止し、検知部材の検知位置への移動が許容されるコネクタの一部拡大断面図である。 図16は、レバーが本係止位置にあり、検知部材が初期位置にあるコネクタの背面図である。 図17は、レバーが本係止位置にあり、検知部材が本係止位置にあるコネクタの背面図である。 図18は、上面側に一方の対向面を配置するカバーを装着したコネクタの一部破断平面図である。 図19は、上面側に他方の対向面を配置するカバーを装着したコネクタの一部破断平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)コネクタ本体と、前記コネクタ本体に支持され、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの嵌合を進めるレバーと、前記レバーに支持され、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合時に検知位置へと移動可能な状態になる検知部材と、を備え、前記レバーは、前記コネクタ本体の外面に沿って回動可能とされ、前記検知部材は、前記コネクタ本体の外面に沿って前記検知位置へと移動可能とされ、前記コネクタ本体は、外面側において、前記レバーの回動方向に弧状に延び、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合前、前記検知部材の前記検知位置側の面に当たることが可能な移動規制部を有し、さらに、前記コネクタ本体は、外面側において、前記検知部材における前記コネクタ本体の外面と反対側を向く面に当たることが可能な押さえ部を有している。本構成によれば、コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合前、検知部材が移動規制部に当たることにより、検知部材が検知位置側に移動するのを防止することができる。
また、検知部材が押さえ部に当たることにより、検知部材がコネクタ本体の外面から外側に離れるのを防止することができる。その結果、検知部材が移動規制部に当たる状態が担保され、検知部材が検知位置側へ不用意に移動するのを防止することができる。
(2)前記コネクタ本体は、外面に突出するリブを有し、前記移動規制部および前記押さえ部は、前記リブにおける前記検知部材と対向する側の縁部に設けられているのが好ましい。この構成によれば、移動規制部および押さえ部を、リブの突出範囲に、一体的にコンパクトにまとめることができる。
(3)前記コネクタ本体の前記外面は、対をなして配置され、前記レバーは、一対の前記外面のうち、いずれかの外面に沿って回動可能な平板状をなしていると良い。仮に、レバーが門型形状をなし、コネクタ本体に跨るように配置されるものであれば、コネクタ本体の外面から外側にレバーが離れる懸念は少ない。しかし、上記のような平板状のレバーは、コネクタ本体の外面から外側に離れ易いという事情がある。よって、検知部材が移動規制部から外れる懸念も生じ易い。その点、上述した本構成によれば、検知部材がコネクタ本体の外面から外側に離れるのを、押さえ部によって、防止することができる。このため、上記のような平板状のレバーを備えたコネクタの場合には、本構成のメリットを好適に享受することができる。
(4)前記コネクタ本体および前記相手側ハウジングを嵌合状態に保持する撓み変形可能なロックアームを備え、前記コネクタ本体は、前記外面に、前記検知部材の前記検知位置への移動路を有し、前記移動路は、前記移動規制部の延び方向の端部に臨み、前記検知部材は、前記検知位置にて前記ロックアームの撓み空間に配置される検知片を有していると良い。この構成によれば、コネクタ本体と相手側ハウジングとの正規嵌合後、検知部材が移動路を通して検知位置に至り、検知片がロックアームの撓み空間に入り込むことができる。これにより、ロックアームの撓み動作が規制され、コネクタ本体および相手側ハウジングが嵌合状態に確実に保持される。一方、検知片が撓み変形したロックアームと干渉することにより、検知部材の検知位置への移動が規制される。これにより、ロックアームの撓み状態が解消されていないことがわかり、すなわち、コネクタ本体および相手側ハウジングが正規嵌合状態にないことを検知することができる。
また、コネクタ本体および相手側ハウジングの嵌合前、検知部材が移動規制部に当たり、検知部材の検知位置への移動が規制される。
したがって、上記の構成によれば、検知部材が検知位置側へ不用意に移動するのを確実に防止することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施形態にかかるコネクタは、図2に示すように、コネクタ本体10と、レバー11と、検知部材12と、端子金具13を備えている。コネクタ本体10は、相手側ハウジング14に嵌合可能とされている。コネクタ本体10は、ハウジング15、カバー16、フロントホルダ17およびリテーナ18を有している。コネクタ本体10は、端子金具13や端子金具13に接続される電線24の収容、保持を担う部分である。なお、以下の説明において、前後方向については、コネクタ本体10および相手側ハウジング14が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とする。
<相手側ハウジング>
相手側ハウジング14は合成樹脂製であって、図2に示すように、筒状のフード部19を有している。フード部19内には、複数のタブ状の雄端子金具20が突出して配置されている。フード部19は、上壁の内面に、円柱状のカムフォロア21を突設させている。相手側ハウジング14は、図示しない回路基板に固定される。雄端子金具20の後部は、フード部19の外側において、回路基板の導電部分に接続される。
<ハウジング、端子金具、リテーナ、フロントホルダ>
ハウジング15は合成樹脂製であって、角ブロック状をなし、図2および図3に示すように、フード部19内に嵌合される。ハウジング15は、内部に複数のキャビティ22を有している。各キャビティ22は、ハウジング15において、前後方向に貫通する形態になっている。ハウジング15は、各キャビティ22の内壁において、前方に突出するランス23を有している。
ハウジング15の各キャビティ22には、後方から端子金具13が挿入される。端子金具13は、キャビティ22内において、ランス23によって一次的に係止される。
端子金具13は、雌端子金具であって、導電性の金属板を曲げ加工などして成形される。コネクタ本体10と相手側ハウジング14の嵌合時には、端子金具13の前側の箱状部分に、雄端子金具20の前部が挿入されて接続される。端子金具13は、電線24の端末部に電気的および機械的に接続されている。
ハウジング15は、上下方向に延びて下面に開口するリテーナ装着孔25を有している。リテーナ装着孔25は、各キャビティ22と連通している。ハウジング15のリテーナ装着孔25には、下方からリテーナ18が挿入される。端子金具13は、リテーナ18によって二次的に係止され、ハウジング15に確実に抜け止めされた状態になる。
ハウジング15には、フロントホルダ17が装着される。フロントホルダ17は、ハウジング15の前面を覆う前壁部分を有している。フロントホルダ17の前壁部分は、各キャビティ22と連通する位置に、複数の雄端子挿通孔26を有している。雄端子金具20は、雄端子挿通孔26に挿通され、端子金具13に接続される。
ハウジング15は、各キャビティ22の形成領域およびフロントホルダ17の装着領域よりも上方である上端部に、レバー収容室27を有している。図4に示すように、レバー収容室27は、幅方向に扁平なポケット状をなし、ハウジング15の後面に開口している。
ハウジング15は、レバー収容室27の上面を区画する上壁部28を有している。図1に示すように、上壁部28は、幅方向中央部に、前後方向に延びてハウジング15の前面に開口するカムフォロア挿入溝29を有している。カムフォロア挿入溝29には、相手側ハウジング14のカムフォロア21が挿入される。また、上壁部28は、幅方向一側(図1の右側)の後端縁に、凹状に凹むアーム逃げ部30を有している。アーム逃げ部30の内側には、後述するロックアーム31が進入して逃がされる(図14を参照)。
図4に示すように、ハウジング15は、レバー収容室27の下面の幅方向中央部に、円柱状の軸部32を突設させている。軸部32は、レバー11を回動可能に支持する。また、ハウジング15は、レバー収容室27の下面の幅方向一側に、爪状のロック部33を突設させている。ロック部33は、軸部32より小さい突出寸法を有している。ロック部33は、レバー収容室27の後端寄りの位置において、アーム逃げ部30に臨むように配置される。
図4に示すように、ハウジング15は、後面に、幅方向に沿った上下夫々のレール部34を開口させている。上側のレール部34は、レバー収容室27の下方に配置されている。下側のレール部34は、ハウジング15の下端部に配置されている。各キャビティ22の形成領域は、両レール部34間に位置している。両レール部34は、ハウジング15の全幅にわたって延びるスリット状をなしている。両レール部34は、延び方向途中の複数箇所に、噛合部35を有している。図2に示すように、噛合部35は、断面L字形をなしている。
また、図4に示すように、両レール部34は、延び方向両端側の奥面に、上下方向に沿った線溝状の係止受部36を有している。カバー16は、ハウジング15に対し、両レール部34に沿ってスライドして装着され、係止受部36によってスライド動作が停止されるとともに、噛合部35によってレール部34からの離脱が規制される。
図1および図4に示すように、ハウジング15は、後面の四角寄りの位置に、上下一対ずつの切欠部37を有している。各切欠部37は、両レール部34の各係止受部36と近接する位置に配置されている。上側の各切欠部37は、レバー収容室27に連通して配置される。各切欠部37は、後方および側方に開放され、内側の側面に、上下方向に沿ったストッパ部38を有している。
<カバー>
カバー16は合成樹脂製であって、図5および図6に示すように、全体としてキャップ状をなしている。図2に示すように、カバー16は、ハウジング15に取り付けられ、ハウジング15の後面から引き出された複数の電線24を包囲する。カバー16は、ハウジング15に取り付けられた状態でハウジング15の後面に対向して配置される背壁39と、背壁39の上下端部から前方に突出する一対の対向壁40、41と、を有している。両対向壁40、41は、互いに平行に対向して配置される。
カバー16は、内側に電線24が収容される空間部分を有し、前方および側方(斜め側方)に開放されている。図5に示すように、カバー16の前方開口は、電線24を空間部分に導入する電線導入口42になっている。電線導入口42の上下端は、両対向壁40、41の前端によって区画されている。カバー16の側方開口は、電線24を外部に導出する電線導出口43になっている。電線導出口43は、カバー16の後部において、導出筒44によって区画されている。
導出筒44は、両対向壁40、41に連なる幅方向に沿った壁面部分と、背壁39に連なる上下方向に沿った壁面部分とを有し、前後方向に対して傾斜する方向に突出する形態になっている。図18に示すように、各電線24は、タイバンドなどの締結手段45を介して導出筒44に締め付けられる。
図6に示すように、カバー16は、電線導出口43とは反対側の幅方向一端部に、閉塞部46を有している。閉塞部46は、背壁39に連なる上下方向に沿った壁である。また、閉塞部46は、前後方向に沿って配置されている。閉塞部46の上下端は、両対向壁40、41と連なっている。
図5に示すように、両対向壁40、41は、前端に、幅方向に沿った上下夫々の被レール部47を有している。両被レール部47は、両対向壁40、41の内面に全幅にわたって形成されている。図2に示すように、被レール部47は、両対向壁40、41の内面において断面凹凸形状をなし、ハウジング15の噛合部35に噛み込み可能とされている。
図5に示すように、両被レール部47は、幅方向一端部に、係止部48を有している。係止部48は、撓み変形可能に切り込み形成されている。係止部48は、対向壁40、41の前方に突出する係止突起49を有している。
両被レール部47が両レール部34に挿入され、噛合部35に嵌合された状態で、ハウジング15に対するカバー16のスライド動作が進行する。カバー16がハウジング15に対して正規に装着される直前に、係止突起49がレール部34の奥面に乗り上がり、係止部48が撓み変形させられる。カバー16がハウジング15に対して正規に装着されると、係止部48が弾性復帰し、係止突起49が係止受部36に嵌まり、カバー16がハウジング15に対して移動を規制された状態に保持されるようになっている。
図5および図7に示すように、両対向壁40、41は、外面に、幅方向に延びるガイド部50を有している。図12および図14に示すように、ガイド部50は、カバー16のハウジング15への取り付け時、ハウジング15の後面におけるレール部34の開口端部に当接可能に対向して配置される。また、図5に示すように、両対向壁40、41は、外面に、被ストッパ部51を有している。被ストッパ部51は、矩形板状をなし、ガイド部50の幅方向一端に連なり、対向壁40、41の幅方向一端部に配置されている。カバー16がハウジング15に正規に装着されると、被ストッパ部51が対応する切欠部37に嵌まってストッパ部38に突き当たり、カバー16のスライド動作が停止される。ストッパ部38は、係止部48の先端側の外側に配置される。
図7に示すように、両対向壁40、41は、外面におけるガイド部50より後方に、幅方向に延びるリブ52、53を突設させている。両対向壁40、41のうち、一方の対向壁40に設けられたリブ(以下、第1リブ52という)は、閉塞部46から距離を置いて一端(延び方向一端、幅方向一端)を有し、電線導出口43に連なる位置に他端(延び方向他端、幅方向他端)を有している。両対向壁40、41のうち、他方の対向壁41に設けられたリブ(以下、第2リブ53という)は、閉塞部46に連なる位置に一端を有し、電線導出口43から距離を置いて他端を有している。
また、両対向壁40、41は、外面に、移動規制部54、55を有している。移動規制部54、55は、リブ52、53の後端縁に形成されている。図18および図19に示すように、移動規制部54、55は、軸部32を中心とするレバー11の回動方向と同心の弧状をなしている。具体的には、移動規制部54、55は、第1リブ52の後端縁の幅方向一側に形成される第1移動規制部54と、第2リブ53の後端縁の幅方向他側に形成される第2移動規制部55と、からなる。
第1移動規制部54の一端(延び方向一端、幅方向一端)は、第1リブ52の一端に一致し、閉塞部46から距離を置いた位置に設定されている。図5に示すように、一方の対向壁40の外面側において、第1移動規制部54の一端と閉塞部46との間には、検知部材12を後述する検知位置に移動させるための移動路(以下、第1移動路56という)が形成されている。第2移動規制部55の他端(延び方向他端、幅方向他端)は、第2リブ53の他端に一致し、電線導出口43から距離を置いた位置に設置されている。図6に示すように、他方の対向壁41の外面側において、第2移動規制部55の他端と電線導出口43との間には、検知部材12を検知位置に移動させるための移動路(以下、第2移動路57という)が形成されている。
図7に示すように、第1移動規制部54および第2移動規制部55は、カバー16を背面視した場合にカバー16の中央となる位置(図7の符号Aを参照)を中心として点対称の形状になっている。すなわち、カバー16が背面視中央を中心として180°回転させられると、第1移動規制部54および第2移動規制部55の相互の弧状形状が重なり合うように構成される。同様に、第1リブ52および第2リブ53もカバー16の背面視中央を中心として点対称の形状になっている。
また、カバー16は、リブ52、53の後端縁の基端部(リブ52、53の突出方向基端部)に開口する凹部58を有している。移動規制部54、55は、リブ52、53の後端縁における凹部58の開口外側の領域に設けられている。また、移動規制部54、55は、凹部58の奥面にも設けられ得る。
カバー16は、リブ52、53の後端縁における凹部58の内側面に、押さえ部60、61を有している。押さえ部60、61は、凹部58の内側面において移動規制部54、55と隣接し、対向壁40、41の外面と対向して配置されている。図3に示すように、押さえ部60、61は、一方の対向壁40の外面側において第1移動規制部54と直交する第1押さえ部60と、他方の対向壁41の外面側において第2移動規制部55と直交する第2押さえ部61と、からなる。
<レバー>
レバー11は合成樹脂製であって、図8に示すように、全体として一枚の平板状をなしている。図18に示すように、レバー11は、円形の有底孔である軸受部62と、軸受部62の近傍から外周縁にかけて延びるカム溝63とを有している。
レバー11は、板面を幅方向に沿わせた状態で、ハウジング15のレバー収容室27に収容される。そして、レバー11は、コネクタ本体10に対し、軸受部62に嵌まる軸部32を中心として、仮係止位置(図2、図12および図13を参照)と、本係止位置(図1、図3、図15~図19を参照)と、に回動変位する。レバー11は、仮係止位置において、カム溝63の入り口を前方に向けて配置される。カム溝63の入り口は、カムフォロア挿入溝29と連通し、コネクタ本体10と相手側ハウジング14の嵌合開始時に、内側にカムフォロア21を進入させる。
レバー11が本係止位置に向けて回動される過程において、カムフォロア21がカム溝63の溝面に摺動し、コネクタ本体10と相手側ハウジング14の嵌合が進行する。レバー11が本係止位置に至ると、カム溝63の入り口が幅方向他側を向いて配置され、カムフォロア21がカム溝63の奥端側に配置される。これにより、コネクタ本体10と相手側ハウジング14が正規嵌合された状態になる。なお、以下のレバー11の構造説明において、前後方向、上下方向および幅方向は、レバー11が本係止位置にある状態の、前後方向、上下方向および幅方向を基準とする。
図8に示すように、レバー11は、幅方向の他端側の外周縁において、後方へ片持ち状に延びる仮係止片64を有している。仮係止片64がレバー収容室27内の仮係止受部59(図18を参照)を係止することで、レバー11が仮係止位置から本係止位置に移動するのが規制される。
図8に示すように、レバー11は、幅方向一端側において、カム溝63の奥端の近傍から後方へ片持ち状に延びるロックアーム31を有している。ロックアーム31は、レバー11において、幅方向に対をなす切り込み部65間に板片状に形成されている。ロックアーム31は、レバー11の前端寄りの位置を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。
ロックアーム31は、前部より一段高い位置に後端部を有している。図15に示すように、ロックアーム31の後端部と前部との間には、前後方向に対して傾斜する傾斜部67が設けられている。レバー11は、ロックアーム31の後端部の下方に、切り込み部65間に架け渡される形態の架設部66(図12を参照)を有している。ロックアーム31の後端部が架設部66に当たることにより、ロックアーム31の下方への撓み動作が規制される。
図14および図15に示すように、ロックアーム31は、前部の下面における傾斜部67寄りの位置に、爪状のロック突起68を有している。ロック突起68は、ハウジング15のロック部33に係止可能とされている。ロック突起68がロック部33に係止されることにより、レバー11がハウジング15に対して本係止位置に保持され、ひいてはコネクタ本体10と相手側ハウジング14が嵌合状態に保持されるようになっている。
図8に示すように、レバー11は、両切り込み部65の開口縁部に起立する形状をなし、ロックアーム31の後端部の両側面(幅方向両側の端面)と隙間をあけて対向する夫々の保護壁70、71を有している。このうち、幅方向一側の保護壁(以下、第1保護壁70という)の前後長は、幅方向他側の保護壁(以下、第2保護壁71という)の前後長より大きくされている。
第1保護壁70は、レバー11の幅方向一端に位置し、側方に突出する部分を有している。第1保護壁70は、前方に突出する角ブロック状の当止部72を有している。図1および図18に示すように、レバー11が本係止位置に至ると、上壁部28の後端縁におけるアーム逃げ部30に連続した縁部に、当止部72が当接可能に対向し、レバー11の回動操作が停止される。図12に示すように、第1保護壁70の後端面は、幅方向および高さ方向に沿って平坦な形状をなし、第2保護壁71の後端面より幅広に形成されている。
図8に示すように、第1保護壁70は、装着部73を有している。装着部73には、検知部材12が装着される。装着部73は、第1保護壁70の外面に凹む凹状部74と、凹状部74の奥面下部を閉塞する壁面部75と、凹状部74の奥面上部に開口する開口部76と、を有している。装着部73は、上部において、開口部76を介して第1保護壁70を幅方向(壁厚方向)に貫通する形態になっている。凹状部74は、前後の内壁面の上下位置に、幅方向に貫通して開口部76に連通する溝部分を有している。
レバー11は、第1保護壁70の上端と第2保護壁71の上端とをつなぐ幅方向に沿った天壁77を有している。天壁77の前後寸法は、第1保護壁70側から第2保護壁71側にかけて次第に小さくなっている。天壁77の後端面は、平面視において幅方向に対し傾斜して配置される。図12に示すように、天壁77および第1保護壁70の各後端面は、平坦なレバー押圧面78とされ、レバー11を本係止位置に向けて移動させる際に押圧される。
そして、レバー11は、幅方向一端側の後端部における切り込み部65の縁部間に、第1保護壁70、第2保護壁71および天壁77によって門型枠状をなす枠部79を構成している。
また、レバー11は、天壁77の内側および第1保護壁70の下面に、それぞれ被係止部80を有している(図13、図16および図17を参照)。被係止部80は、検知部材12の後述する弾性係止部81に係止可能とされている。
<検知部材>
検知部材12は合成樹脂製であって、第1保護壁70の装着部73に保持された状態で、レバー11に対して待機位置(図2、図12および図16を参照)と検知位置(図1、図17~図19を参照)とに移動可能とされている。待機位置は、ハウジング15および相手側ハウジング14の正規嵌合前に、検知部材12がレバー11に対して保持される位置である。検知位置は、ハウジング15および相手側ハウジング14の正規嵌合時に、検知部材12がレバー11(ロックアーム31)に対して移動可能となり、移動した位置である。また、後述する検知方向は、ハウジング15および相手側ハウジング14の正規嵌合時に、検知部材12がレバー11(ロックアーム31)に対して移動可能となり、移動する方向である。なお、以下の検知部材12の構造説明において、前後方向、上下方向および幅方向は、レバー11が本係止位置にある場合に、第1保護壁70の装着部73に保持された検知部材12の、前後方向、上下方向および幅方向を基準とする。
検知部材12は、図9~図11に示すように、幅方向一端に、平板状の基部82を有している。図1に示すように、基部82の幅方向一側の端面は、前後方向および上下方向に沿って平坦な検知部材押圧面83になっている。図9に示すように、検知部材12は、基部82の上部から幅方向他側に突出する検知片84を有している。検知片84の幅方向他端面は、上下方向および前後方向に沿って平坦な規制面85になっている。
検知片84は、角柱状の本体部分から前後に張り出し、かつ幅方向に延びるリブ状部86を有している。図15に示すように、リブ状部86は、開口部76の溝部分に嵌まる。また、図9および図10に示すように、検知片84は、その上面の先端部と基部82の前面との間に架け渡される上側の弾性係止部81を有している。弾性係止部81は、両持ち梁状をなし、検知片84に連なる前端と基部82に連なる後端とを支点として、上下方向に撓み変形可能とされている。弾性係止部81は、幅方向他端部および幅方向中間部に、上方に突出する突起部分を有している。
検知部材12は、基部82の下部から幅方向他側に突出する係合片87を有している。図9に示すように、係合片87は、板状の本体部分の後端部に、幅方向に沿ったスリット部分を有し、スリット部分の外側に下側の弾性係止部81を有している。弾性係止部81は、両持ち梁状をなし、スリット部分を前後幅を狭める方向(前後方向)に撓み変形可能とされている。弾性係止部81は、幅方向他端部および幅方向中間部に、後方に突出する突起部分を有している。図16に示すように、上下の各弾性係止部81が上下の各被係止部80に弾性的に係止されることにより、検知部材12がレバー11に対して仮係止位置に抜け止めされた状態に保持される。
図9に示すように、係合片87は、本体部分の幅方向他端面(検知位置側の面)に、前側の角部を面取りした斜面形状の被移動規制部88を有している。図13に示すように、係合片87の被移動規制部88は、レバー11の回動過程で、移動規制部54、55に摺動して当たり得る。
図9および図10に示すように、係合片87は、本体部分の先端部からいったん下方に突出したあと幅方向他側に突出する屈曲部分を有し、屈曲部分における幅方向他側への突出部89の上面(コネクタ本体10の外面と反対側を向く面)に被押さえ部90を有している。図12に示すように、係合片87の突出部89は、凹部58内に嵌合可能とされる。図14に示すように、突出部89の被押さえ部90は押さえ部60、61に当接可能に対向する。被押さえ部90が押さえ部60、61に当たることにより、検知部材12が対向壁40、41の外面から離れる方向に変位するのが阻止される。
図9~図11に示すように、検知部材12は、検知片84と係合片87との間における上下方向中間部に、連結部91を有している。検知片84と係合片87の各基端部は、連結部91を介して連結される。連結部91の幅方向他端面は、上下方向に沿った平坦状に形成されている。また、検知部材12は、連結部91の前後端面において幅方向に延び、さらに連結部91の前面より幅方向他側に突出するガイドリブ92を有している。図15に示すように、ガイドリブ92は、装着部73の下側の溝部分に嵌まる。
<コネクタの組み付け構造および嵌合構造>
組み付けに際し、検知部材12は、ロックアーム31の一側方である幅方向一側に位置する、第1保護壁70の装着部73に対し、側方から挿入される。図13および図16に示すように、各弾性係止部81の突起部分間に各被係止部80が弾性的に嵌まり込むことにより、検知部材12がレバー11に対して仮係止位置に保持される。
検知部材12が待機位置にあるとき、検知片84の先端部(幅方向他端部)が開口部76に進入して配置される。図12に示すように、検知片84の規制面85は、待機位置において、第1保護壁70の内側面に露出し、ロックアーム31の撓み空間69に臨むものの、ロックアーム31と干渉する位置には配置されない。また、検知部材12が待機位置にあるとき、リブ状部86およびガイドリブ92が装着部73の各溝部分に嵌まり、係合片87の先端部が第1保護壁70の下面(レバー11の下面)に沿って配置される。基部82は、待機位置において、第1保護壁70より幅方向一側に離れて配置される。
レバー11は、ハウジング15のレバー収容室27に後方から挿入される。上壁部28の撓み変形後、ハウジング15の軸部32がレバー11の軸受部62に嵌まり込む。そして、レバー11は、仮係止片64と仮係止受部59との係止によって、ハウジング15に対して仮係止位置に保持される。図2に示すように、レバー11は、仮係止位置において、ハウジング15の後方に大きく突出し、ハウジング15の後方に、枠部79およびロックアーム31を位置させる。
また、カバー16がハウジング15に取り付けられる。例えば、図18に示すように、電線24を後方かつ幅方向他側に向けて導出させたい場合、カバー16は、被レール部47をレール部34に沿わせつつ、幅方向一側から他側へ向けてスライドさせられる。被ストッパ部51が切欠部37内においてストッパ部38に突き当たり、かつ係止部48が係止受部36に弾性的に係止されることにより、カバー16がハウジング15に対して正規の装着位置に移動規制状態に保持される。図2に示すように、被レール部47が噛合部35に噛み合うことで、カバー16がハウジング15から離脱するのが規制される。
上記のように、カバー16がハウジング15に対して正規に装着されると、閉塞部46が幅方向一端側に配置され、電線導出口43が幅方向他端側に配置される。また、レバー11が一方の対向壁40の上面に沿って配置され、第1移動路56が幅方向一端側に配置される。
レバー11が仮係止位置にあり、かつ検知部材12が待機位置にある場合、図2に示すように、係合片87の被移動規制部88が第1移動規制部54に後方から当接可能に対向して配置され、係合片87の突出部89が第1リブ52の凹部58内に嵌まり、突出部89の被押さえ部90が第1押さえ部60に内側から当接可能に対向して配置される。そして、検知部材12は導出筒44の一側方に近接して配置される。
続いて、コネクタ本体10が相手側ハウジング14に嵌合される。コネクタ本体10が相手側ハウジング14のフード部19内に浅く嵌合され、カム溝63の入り口にカムフォロア21が進入した状態で、仮係止片64と仮係止受部59との係止が相手側ハウジング14によって解除される。作業者がレバー押圧面78を幅方向一側に押圧することにより、レバー11が本係止位置側に向けて回動変位する。レバー11の回動過程において、係合片87の被移動規制部88が第1移動規制部54に摺動して当たることにより、検知部材12が検知位置側に移動するのが規制される。また、突出部89の被押さえ部90が第1押さえ部60に当たることにより、検知部材12が一方の対向壁40の外面から浮き上がるのが抑えられる。
レバー11が本係止位置に至る直前に、係合片87の被移動規制部88が第1移動規制部54から外れて第1移動路56に臨む。一方、レバー11が本係止位置に至る直前に、図14に示すように、ロック突起68がロック部33と干渉し、ロックアーム31が上方の撓み空間69に撓み変形させられる。この段階で、検知部材12を検知位置へ向けて幅方向他側に移動させようとしても、検知片84の規制面85がロックアーム31の一側面に当たることで、検知部材12が検知位置に至ることはない。
レバー11が本係止位置に至ると、ロックアーム31が弾性復帰し、図15に示すように、ロック突起68がロック部33に前方から対向して係止可能に配置される。これにより、レバー11の後方への回動変位が規制される。そして、当止部72が上壁部28の後端縁に当たることで、レバー11の前方への回動変位も規制される。また、ロックアーム31の後部は、上壁部28のアーム逃げ部30内に配置される。
ロックアーム31が弾性復帰することにより、検知片84が撓み空間69に進入可能な状態になる。上述のとおり、係合片87の被移動規制部88も既に第1移動路56に進入可能に配置されている。このため、作業者が検知部材押圧面83を幅方向他側に押圧することにより、各弾性係止部81の突起部分が各被係止部80に乗り上がり、検知部材12が検知位置に向けて移動可能となる。検知部材12の検知位置への移動過程において、リブ状部86およびガイドリブ92が装着部73の各溝部分を摺動し、検知部材12の移動動作がガイドされる。
検知部材12が検知位置に至ると、図17に示すように、各弾性係止部81の突起部分が各被係止部80に幅方向他側から当接可能に対向して配置される。これにより、検知部材12が初期位置に戻る方向に移動するのが規制される。また、図18に示すように、連結部91の幅方向他端面が壁面部75に当接可能に対向することにより、検知部材12が検知位置より幅方向一側に移動するのが規制される。
検知部材12が検知位置に至ると、図17に示すように、検知片84が撓み空間69に配置される。これにより、ロックアーム31の上方への撓み動作が検知片84によって規制され、ロックアーム31とロック部33との係止状態が維持される。また、図18に示すように、係合片87が第1移動路56に進入して逃がされる。基部82は、凹状部74に嵌合され、装着部73に全体が収容される。よって、検知部材12は、検知位置において、第1保護壁70から突出する部分を有してしない。
一方、上述の態様(電線24を後方かつ幅方向他側に向けて導出させる態様)とは逆に、図19に示すように、電線24を後方かつ幅方向一側に向けて導出させたい場合、カバー16は、上述の姿勢から反転させられ、被レール部47をレール部34に沿わせつつ、幅方向他側から一側へ向けてスライドさせられる。
カバー16がハウジング15に対して正規に装着されると、図19に示すように、閉塞部46が幅方向他端側に配置され、電線導出口43が幅方向一端側に配置される。また、レバー11が他方の対向壁41の上面に沿って配置され、第2移動路57が幅方向一端側に配置される。カバー16の上面側における第2移動規制部55および第2押さえ部61の形態(形状、配置)は、上述の態様と同じである。このため、上述の態様と同様に、レバー11の回動操作および検知部材12の移動操作を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のコネクタによれば、次の効果を奏することができる。
検知部材12は、ロックアーム31の両側面のうち、一側面と対向する位置に、控えて配置される。よって、検知部材12の存在に起因し、コネクタが前後方向および上下方向に大型化するのを回避することができる。
検知部材12は、コネクタ本体10および相手側ハウジング14の正規嵌合時にロックアーム31に対して一側面側から他側面側に向けて移動可能な状態になる。よって、検知部材12を幅方向他側に押し込んで検知位置に容易に至らすことができる。
検知部材12は、ロックアーム31の一側面と対向する第1保護壁70に設けられた装着部73に移動可能に保持される。第1保護壁70がロックアーム31を幅方向一側から保護する保護機能と検知部材12を保持する保持機能とを合わせ持つため、両機能が別々に設けられるよりも、コネクタの構成を簡素化することができる。
ロックアーム31は、レバー11に設けられている。検知部材12は、レバー11に保持される。よって、ハウジング15からロックアーム31を省略することができ、かつハウジング15に検知部材12の保持構造を設けなくて済む。このため、ハウジング15の構成を簡素化することができる。
レバー11は、枠部79に、レバー11を本係止位置に回動させる際に押圧される嵌合方向後方に露出するレバー押圧面78を有している。検知部材12は、基部82に、検知部材12を検知位置に移動させる際に押圧される検知方向後方に露出する検知部材押圧面83を有している。レバー11が本係止位置にあるときに、図18および図19に示すように、レバー押圧面78は、後方を向いて配置され、検知部材押圧面83は、幅方向一側を向いて配置される。つまり、レバー押圧面78と検知部材押圧面83は、互いに異なる方向を向いて配置される。よって、レバー11を本係止位置に向けて回動させる際に、検知部材押圧面83に接触することなく、レバー押圧面78を押圧することができる。また、検知部材12を検知位置に向けて移動させる際に、レバー押圧面78に接触することなく、検知部材押圧面83を押圧することができる。このため、レバー11の回動操作および検知部材12の移動操作を互いに干渉することなく円滑に行うことができる。
また、本実施形態の場合、検知部材12は、コネクタ本体10および相手側ハウジング14の正規嵌合前、移動規制部54、55に当たり、レバー11に対して検知位置への移動を規制される。
従来において、回動中心軸が一つの片持ちレバーを備えるコネクタの場合、移動規制部は、カバーの両対向壁のうち、レバーが配置される側の対向壁にのみ設けられていれば良かった。
これに対し、本実施形態の場合、両対向壁40、41のいずれにも移動規制部54、55が設けられている。さらに、それぞれの移動規制部54、55がカバー16の背面視中央(図7の符号Aを参照)を中心として点対称な形状になっている。このため、カバー16を、リバーシブルに(左右方向どちらでも)使用することができる。このため、カバー16を180°回転させるだけで、電線24の導出方向を簡単に変更させることができる(図18および図19を参照)。
両対向壁40、41のうち、一方の対向壁40は、第1移動規制部54の幅方向一端と閉塞部46との間に、第1移動路56を有し、他方の対向壁41は、第2移動規制部55の幅方向他端と電線導出口43との間に、第2移動路57を有している。よって、第1移動路56、閉塞部46、第2移動路57および電線導出口43の形状を目安にすることで、カバー16の取り付け姿勢を確認することができ、カバー16がハウジング15に誤まって取り付けられようとするのを未然に防止することができる。
また、本実施形態の場合、コネクタ本体10は、外面側に、移動規制部54、55と押さえ部60、61とを有している。移動規制部54、55は、検知部材12に対して検知位置側から当たることが可能となっている。押さえ部60、61は、検知部材12に対し外側の位置から当たることが可能となっている。コネクタ本体10が移動規制部54、55に加えて押さえ部60、61を有しているため、検知部材12が対向壁40、41の外面側から離れる方向に変位するのを阻止することができる。その結果、検知部材12が移動規制部54、55に当たる状態を担保することができ、検知部材12による嵌合検知の信頼性を向上させることができる。特に、本実施形態の場合、レバー11が両対向壁40、41の外面のうち、いずれかの対向壁40、41の外面側にのみ設置される片持ち型であるため、レバー11が対向壁40、41の外面側から離れ易いという事情があり、押さえ部60、61によって検知部材12の浮き上がりを抑えることができるメリットは大きい。
移動規制部54、55および押さえ部60、61は、リブ52、53における検知部材12と対向する側の後縁部に設けられている。よって、移動規制部54、55および押さえ部60、61が別々の部位に設けられるよりもコネクタ本体10の構造を簡単にすることができる。
コネクタ本体10は、外面に、移動路56、57を有している。移動路56、57は、移動規制部54、55の延び方向の端部に臨む。検知部材12は、検知位置にてロックアーム31の撓み空間69に配置される検知片84を有している。よって、検知部材12が移動規制部54、55から外れて移動路56、57に臨む位置に達しても、検知片84の規制面85が撓み空間69に撓み変形するロックアーム31に当たることにより、検知部材12の検知位置への移動が規制される。このため、コネクタ本体10および相手側ハウジング14が正規嵌合される前に、検知部材12が予期せず検知位置に移動するのを確実に防止することができる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態の場合、検知部材がロックアームの幅方向両側のうちの幅方向一側に配置されていたが、他の実施形態としては、検知部材がロックアームの幅方向両側のうちの幅方向他側に配置されていても良い。
上記実施形態の場合、ロックアームがハウジングを係止する構成であったが、他の実施形態としては、ロックアームが相手側ハウジングを係止する構成であっても良い。
上記実施形態の場合、ロックアームがレバーに設けられていたが、他の実施形態としては、ロックアームがハウジングに設けられていても良い。
上記実施形態の場合、移動規制部および押さえ部がリブに設けられていたが、他の実施形態としては、移動規制部および押さえ部が別々の部位に設けられていても良い。
上記実施形態の場合、押さえ部は、コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合前、検知部材の浮き上がりを抑える構成であったが、他の実施形態としては、押さえ部は、コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合後も検知部材の浮き上がりを抑える構成としても良い。
上記実施形態の場合、第1移動規制部および第2移動規制部以外のリブなどもカバーの背面視中央を中心として点対称の形状になっていたが、他の実施形態としては、第1移動規制部および第2移動規制部の各形状部分のみがカバーの背面視中央を中心として点対称の形状になっているだけでも良い。要は、第1移動規制部および第2移動規制部以外の形状は、点対称の形状でなくても良い。
上記実施形態の場合、第1移動規制部および第2移動規制部ならびに第1押さえ部および第2押さえ部は、カバーに設けられていたが、他の実施形態としては、第1移動規制部および第2移動規制部ならびに第1押さえ部および第2押さえ部は、ハウジングに設けられていても良い。
上記実施形態の場合、レバーは、ハウジングに支持されていたが、他の実施形態としては、レバーは、電線カバーに支持されていても良い。
10…コネクタ本体
11…レバー
12…検知部材
13…端子金具
14…相手側ハウジング
15…ハウジング
16…カバー
17…フロントホルダ
18…リテーナ
19…フード部
20…雄端子金具
21…カムフォロア
22…キャビティ
23…ランス
24…電線
25…リテーナ装着孔
26…雄端子挿通孔
27…レバー収容室
28…上壁部
29…カムフォロア挿入溝
30…アーム逃げ部
31…ロックアーム
32…軸部
33…ロック部
34…レール部
35…噛合部
36…係止受部
37…切欠部
38…ストッパ部
39…背壁
40…一方の対向壁
41…他方の対向壁
42…電線導入口
43…電線導出口
44…導出筒
45…締結手段
46…閉塞部
47…被レール部
48…係止部
49…係止突起
50…ガイド部
51…被ストッパ部
52…第1リブ(リブ)
53…第2リブ(リブ)
54…第1移動規制部(移動規制部)
55…第2移動規制部(移動規制部)
56…第1移動路(移動路)
57…第2移動路(移動路)
58…凹部
59…仮係止受部
60…第1押さえ部(押さえ部)
61…第2押さえ部(押さえ部)
62…軸受部
63…カム溝
64…仮係止片
65…切り込み部
66…架設部
67…傾斜部
68…ロック突起
69…撓み空間
70…第1保護壁(保護壁)
71…第2保護壁(保護壁)
72…当止部
73…装着部
74…凹状部
75…壁面部
76…開口部
77…天壁
78…レバー押圧面
79…枠部
80…被係止部
81…弾性係止部
82…基部
83…検知部材押圧面
84…検知片
85…規制面
86…リブ状部
87…係合片
88…被移動規制部
89…突出部
90…被押さえ部
91…連結部
92…ガイドリブ
A…カバーの中央となる位置

Claims (4)

  1. コネクタ本体と、
    前記コネクタ本体に支持され、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの嵌合を進めるレバーと、
    前記レバーに支持され、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合時に検知位置へと移動可能な状態になる検知部材と、
    を備え、
    前記レバーは、前記コネクタ本体の外面に沿って回動可能とされ、
    前記検知部材は、前記コネクタ本体の外面に沿って前記検知位置へと移動可能とされ、
    前記コネクタ本体は、外面側において、前記レバーの回動方向に弧状に延び、前記コネクタ本体および相手側ハウジングの正規嵌合前、前記検知部材の前記検知位置側の面に当たることが可能な移動規制部を有し、さらに、
    前記コネクタ本体は、外面側において、前記検知部材における前記コネクタ本体の外面と反対側を向く面に当たることが可能な押さえ部を有しているコネクタ。
  2. 前記コネクタ本体は、外面に突出するリブを有し、
    前記移動規制部および前記押さえ部は、前記リブにおける前記検知部材と対向する側の縁部に設けられている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記コネクタ本体の前記外面は、対をなして配置され、
    前記レバーは、一対の前記外面のうち、いずれかの外面に沿って回動可能な平板状をなしている請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記コネクタ本体および前記相手側ハウジングを嵌合状態に保持する撓み変形可能なロックアームを備え、
    前記コネクタ本体は、前記外面に、前記検知部材の前記検知位置への移動路を有し、
    前記移動路は、前記移動規制部の延び方向の端部に臨み、
    前記検知部材は、前記検知位置にて前記ロックアームの撓み空間に配置される検知片を有している請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
JP2020003308A 2020-01-13 2020-01-13 コネクタ Active JP7252519B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020003308A JP7252519B2 (ja) 2020-01-13 2020-01-13 コネクタ
CN202080089553.2A CN114846699A (zh) 2020-01-13 2020-12-23 连接器
PCT/JP2020/048072 WO2021145173A1 (ja) 2020-01-13 2020-12-23 コネクタ
US17/790,280 US20230029881A1 (en) 2020-01-13 2020-12-23 Connector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020003308A JP7252519B2 (ja) 2020-01-13 2020-01-13 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021111537A JP2021111537A (ja) 2021-08-02
JP7252519B2 true JP7252519B2 (ja) 2023-04-05

Family

ID=76863741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020003308A Active JP7252519B2 (ja) 2020-01-13 2020-01-13 コネクタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230029881A1 (ja)
JP (1) JP7252519B2 (ja)
CN (1) CN114846699A (ja)
WO (1) WO2021145173A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003257546A (ja) 2002-03-04 2003-09-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ
JP2005085670A (ja) 2003-09-10 2005-03-31 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ
JP2007103200A (ja) 2005-10-05 2007-04-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2014075345A (ja) 2012-10-02 2014-04-24 Robert Bosch Gmbh 差し込みコネクタ並びに差し込み式接続部材
JP2015118830A (ja) 2013-12-19 2015-06-25 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP2016131091A (ja) 2015-01-14 2016-07-21 住友電装株式会社 レバー付きコネクタ
JP2020027720A (ja) 2018-08-10 2020-02-20 住友電装株式会社 コネクタ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003257546A (ja) 2002-03-04 2003-09-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ
JP2005085670A (ja) 2003-09-10 2005-03-31 Sumitomo Wiring Syst Ltd レバー式コネクタ
JP2007103200A (ja) 2005-10-05 2007-04-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2014075345A (ja) 2012-10-02 2014-04-24 Robert Bosch Gmbh 差し込みコネクタ並びに差し込み式接続部材
JP2015118830A (ja) 2013-12-19 2015-06-25 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
JP2016131091A (ja) 2015-01-14 2016-07-21 住友電装株式会社 レバー付きコネクタ
JP2020027720A (ja) 2018-08-10 2020-02-20 住友電装株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
US20230029881A1 (en) 2023-02-02
JP2021111537A (ja) 2021-08-02
CN114846699A (zh) 2022-08-02
WO2021145173A1 (ja) 2021-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6667965B2 (ja) コネクタ
KR100987484B1 (ko) 커넥터
KR100740853B1 (ko) 커넥터와 커넥터 조립 방법
JP5407959B2 (ja) コネクタ
JP4985206B2 (ja) コネクタ及びショート端子
JP5347936B2 (ja) レバー式コネクタ
JP6150172B2 (ja) コネクタ
JP2003151688A (ja) レバー式コネクタ
CN114122791B (zh) 连接器
JP2020027720A (ja) コネクタ
JP7152380B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
JP6673017B2 (ja) コネクタ
JP6645359B2 (ja) コネクタ
JP7290116B2 (ja) コネクタ
WO2019035331A1 (ja) コネクタ
JP7252519B2 (ja) コネクタ
JP7252518B2 (ja) コネクタ
JP5614317B2 (ja) コネクタ
JP6598023B2 (ja) コネクタ
JP2010027392A (ja) コネクタ
JP6668950B2 (ja) コネクタ
JP2010244912A (ja) 端子金具
JP2008226590A (ja) コネクタ
JP7398238B2 (ja) コネクタ
JP2018032574A (ja) 平型導体用電気コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7252519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150