JPWO2019045039A1 - 部材の係止構造 - Google Patents

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Abstract

第1部材の第1係止部(93)と第2部材の第2係止部(55)とは、第1係止部(93)が第2係止部(55)に係止した係止状態で互いに対向する第1係止面(151)と第2係止面(161)とを有し、第1係止面(151)の第1傾斜面(155)と第1当接部(153)とは、係止幅方向に互いにずれて配置され、第2係止面(161)は、第2傾斜面(167)と第2当接部(165)とを含み、係止状態から第1部材(21)が第2部材(13)に対して反嵌合向きへ移動すると、第1傾斜面(155)が第2当接部(165)に当接して摺動し、続いて第1当接部(153)が第2傾斜面(167)に当接して摺動し、第1傾斜面(155)と第2傾斜面(167)とにより第1係止部(93)が反係止向きへ弾性変形して係止状態が解除される。

Description

本発明は、部材の係止構造に関する。
1対のコネクタハウジングを嵌合させて形成されるコネクタは、一方のコネクタハウジングを他方のコネクタハウジングの嵌合位置まで挿入することにより、各コネクタハウジングに収容された端子同士が電気的に接続されるとともに、コネクタハウジング同士が係止される。しかし、この種のコネクタは、嵌合作業が手作業で行われるため、一方のコネクタハウジングが正規の嵌合位置まで挿入されない中途嵌合(非係止状態)であることに気付かずに嵌合作業を終了して、事後的に係止が外れてしまうおそれがある。
そこで、このようなコネクタハウジングの中途嵌合を防ぐため、嵌合位置保証ロックを備えたコネクタが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1のコネクタは、メス端子が収容された筒状のメスハウジングと、オス端子が収容されメスハウジングと嵌合する筒状のオスハウジングと、メスハウジングの外側にスライド可能に装着された筒状の嵌合保証部材と、メスハウジングに片持ち状に支持されオスハウジングに向かって延在するメスロックと、嵌合保証部材に片持ち状に支持されオスハウジングに向かって延在する嵌合保証ロックと、オスハウジングの外面から突出してメスロック及び嵌合保証ロックを係止する係止突起とを備えている。
このような構成において、嵌合保証部材が装着されたメスハウジングにオスハウジングを挿入すると、まず、メスロックの係止部が係止突起を乗り越えて係止突起に係止され、続いて、嵌合保証ロックの係止爪が、係止突起及びメスロックの係止部を乗り越えて、メスロックの係止部を介して係止突起に係止される。このように、メスロックを介して嵌合保証ロックが係止突起に係止されるので、ハウジングの嵌合が保証される。
日本国特開2012−64461号公報
特許文献1のように第1部材(嵌合保証部材)の第1係止部(係止爪)を第2部材(メスハウジング)の第2係止部(係止部)に係止する係止構造において、第2部材に対して第1部材を反ロック向き(嵌合解除方向)へ移動させて第1係止部と第2係止部との係止を解除する際の係止解除力は、第2係止部と対向する第1係止部の端面の傾斜角度に依存する。このため、反嵌合向きに対する第1係止部の端面の傾斜角度を小さく(緩く)設定することにより係止解除力の低減が可能となる。
しかし、第1係止部の端面の傾斜角度を小さくすると、第1係止部の厚さ方向(ロック向きに沿った方向)の広範囲を傾斜面とする必要があり、第1係止部全体の実質的な厚さが減少し、第1係止部の剛性が低下する。係る不都合は、第1係止部をロック向き(嵌合向き)に伸長することによって解消可能であるが、スペース上に理由等から第1係止部を伸長することができない場合があり、第1係止部の大型化を抑えつつ、係止解除力の低減を図ることが難しい。
そこで本発明の目的の一つは、第1係止部の大型化を抑えつつ、係止解除力の低減を図ることが可能な部材の係止構造の提供である。
[1]本発明の第1の側面において、部材の係止構造は、
第1部材に設けられた第1係止部と、
第2部材に設けられた第2係止部と、を備えた、部材の係止構造であって、
前記第1係止部は、前記第2部材に対する前記第1部材のロック向きへの移動により、弾性変形して前記第2係止部を乗り越え、弾性回復して前記第2係止部に係止し、
前記第1係止部と前記第2係止部とは、前記第1係止部が前記第2係止部に係止した係止状態で互いに対向する第1係止面と第2係止面とを有し、
前記第1係止面は、第1傾斜面と第1当接部とを含み、
前記第2係止面は、第2傾斜面と第2当接部とを含み、
前記第1傾斜面と前記第1当接部とは、
前記第1部材の前記ロック向き及び前記第1係止部の弾性変形方向と交差する係止幅方向に互いにずれて配置され、
前記係止状態において、前記第2傾斜面は前記第1当接部と対向し、前記第2当接部は前記第1傾斜面と対向し、
前記係止状態から前記第1部材が前記第2部材に対して反ロック向きへ移動すると、前記第1傾斜面が前記第2当接部に当接して摺動し、続いて前記第1当接部が前記第2傾斜面に当接して摺動し、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とにより前記第1係止部が反係止向きへ弾性変形して前記係止状態が解除される、ように構成されている。
上記[1]の側面では、反ロック向きに対する第1傾斜面の傾斜角度を小さく(緩く)設定することにより、係止解除力の低減を図ることができる。
更に、第1係止部を反係止向きへ変位させる傾斜面を第1部材側(第1係止部)と第2部材側(第2係止部)の双方に設けているので、第1係止部のみに設ける場合に比べて、第1係止部の傾斜面のロック向きの長さを短縮することができる。また、第1傾斜面と第1当接部とは、係止幅方向に互いにずれて配置されており、第1傾斜面は、第1係止面のうち係止幅方向の一部の領域に設けられているので、第1傾斜面が設けられていない他の領域では、第1係止部の厚さ(ロック向きに沿った長さ)を確保することができる。
従って、第1係止部の大型化を抑えつつ、係止解除力の低減を図ることができる。
[2]本発明の第2の側面では、第1の側面に係る係止構造において、
前記係止状態で前記第1部材と前記第2部材とが前記係止幅方向から視て部分的に重なるように、前記第1傾斜面と前記第1当接部とは前記ロック向きに沿って互いにずれて配置され、前記第2傾斜面と前記第2当接部とは前記ロック向きに沿って互いにずれて配置されている。
上記第2の側面では、係止状態において、第1係止部と第2係止部とが係止幅方向から視て部分的に重なるので、第1係止部及び第2係止部の全体のロック向きに沿った長さ(全長)は、両者が重なり範囲を有さない場合に比べて、少なくとも重なり範囲の長さ分が短縮される。また、係止解除時の反ロック向きに沿った第1係止部の移動距離についても、両者が重なり範囲を有さない場合に比べて、少なくとも重なり範囲の長さ分が短縮される。従って、係止状態の第1係止部及び第2係止部の全長の短縮、及び係止解除時の第1係止部の移動量の低減を図ることができる。
[3]本発明の第3の側面では、第1の側面又は第2の側面に係る係止構造において、
前記第2部材は、コネクタハウジングであり、
前記第1部材は、前記コネクタハウジングの外側に前記ロック向きに沿ってスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材であり、
前記嵌合保証部材の前記ロック向きは、相手コネクタハウジングに対する前記コネクタハウジングの嵌合向きと同じ向きに設定され、
前記第2係止部は、前記嵌合向きへの前記コネクタハウジングの移動により、弾性変形して前記相手コネクタハウジングの被係止部を乗り越え、弾性回復して前記被係止部に係止し、
前記第1係止部は、前記第2係止部が前記被係止部に係止したコネクタ嵌合状態の前記コネクタハウジングに対する前記嵌合保証部材の前記嵌合向きへのスライド移動により、弾性変形して前記被係止部及び前記第2係止部を乗り越え、弾性回復して前記第2係止部に係止する、ように構成されている。
上記第3の側面では、相手コネクタハウジングの被係止部にコネクタハウジングの第2係止部が係止した嵌合状態で、嵌合保証部材の第1係止部が被係止部及び第2係止部を乗り越えて第2係止部に係止する。すなわち、第1係止部が第2係止部に係止したロック状態では、被係止部と第2係止部と第1係止部とが相手コネクタハウジング側に向かって直線状に並ぶ。このため、第1係止部の嵌合向きに沿った長さ(全長)は、ロック状態で相手コネクタハウジングと干渉しない範囲内に制限されるが、ロック解除時に第1係止部を反係止向きへ変位させる傾斜面を第1部材側と第2部材側の双方に設けているので、第1係止部の全長を相手コネクタハウジングと干渉しない範囲内に抑えつつ、係止解除力の低減を図ることができる。
本発明によれば、第1係止部の大型化を抑えつつ、係止解除力の低減を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態のコネクタの分解斜視図である。 図2は、メスコネクタユニットの外観斜視図である。 図3は、CPA本係止状態の外観斜視図である。 図4は、コネクタ嵌合前の縦断面図である。 図5は、コネクタ嵌合途中の縦断面図である。 図6は、コネクタ嵌合途中の縦断面図である。 図7は、コネクタ嵌合状態の縦断面図である。 図8は、CPA本係止状態の縦断面図である。 図9は、コネクタ嵌合解除中(CPA本係止)の縦断面図である。 図10は、コネクタ嵌合解除中(CPA仮係止)の縦断面図である。 図11は、コネクタ嵌合解除時(CPA仮係止)の縦断面図である。 図12は、コネクタ嵌合解除後(CPA仮係止)の縦断面図である。 図13(a)は図11のA部拡大図、図13(b)は図11のB部拡大図である。 図14は、嵌合解除操作部の過大変位がCPAブリッジによって防止されている状態を示す拡大図である。 図15は、オスハウジングを省略したCPA本係止状態の前面図である。 図16は、図15のA−A矢視断面図である。 図17は、図15のB−B矢視断面図である。 図18は、CPA本係止状態の上係止爪及び係止片の断面図である。 図19は、係止解除中の上係止爪及び係止片の断面図である。 図20は、係止解除直後の上係止爪及び係止片の断面図である。 図21は、図18のA−A矢視断面図である。 図22は、サイドロックの拡大図である。 図23は、コネクタ嵌合前の横断面図である。 図24は、CPA本係止状態の横断面図である 図25(a)は図23のA部拡大図、図25(b)は図24のB部拡大図である。 図26は、インナーハウジング前部の斜視図である。 図27は、サイドリテーナの斜視図である。 図28は、インナーハウジング前部及びサイドリテーナの縦断面図であり、図28(a)は本係止位置を、図28(b)は仮係止位置をそれぞれ示す。 図29は、治具によりサイドリテーナを移動する前の状態の斜視図である。 図30は、治具によりサイドリテーナを移動している途中の斜視図である。 図31は、移動途中のサイドリテーナの縦断面図である。
以下、本発明を実施するためのコネクタの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のコネクタ11の分解斜視図、図2は、メスハウジング13にCPA21とシール部材23とサイドリテーナ25とを装着したメスコネクタユニット(コネクタユニット)12の外観斜視図、図3はコネクタ嵌合状態の外観斜視図、図4〜図8はコネクタ嵌合前からCPA本係止までの動きを表す縦断面図である。なお、以下では、相手コネクタと嵌合する方向を前方(嵌合方向前方)、相手コネクタから離間する方向を後方(嵌合方向後方)、嵌合方向と交差する(具体的には、略直交する)コネクタ高さ方向(高さ方向)の一側(図4の上方)を上方、他側(図4の下方)を下方、嵌合方向及びコネクタ高さ方向と略直交するコネクタ幅方向(幅方向)を左右方向として説明する。
(コネクタ11の概略構成)
図1に示すように、コネクタ11は、筒状のメスハウジング(第2部材、コネクタハウジング)13と、筒状のオスハウジング(相手コネクタハウジング)15と、メスハウジング13に収容されるメス端子17と、オスハウジング15に収容されるオス端子19と、メスハウジング13の外面に嵌合方向でスライド可能に装着される筒状のCPA(嵌合保証部材、第1部材)21と、メスハウジング13に装着される環状のシール部材23と、メスハウジング13に装着されるサイドリテーナ25とを備えて構成される。メスハウジング13とCPA21とシール部材23とサイドリテーナ25とは、メスコネクタユニット12を構成する。本実施形態のコネクタ11は、2対のメス端子17とオス端子19とをそれぞれ接続させるものであり、メスハウジング13には2個のメス端子17が収容され、オスハウジング15には2個のオス端子19が収容される。
(オスハウジング15)
オスハウジング15は、合成樹脂製であって、例えば車両等に搭載された図示しない電気機器の器壁に直結されている。図1に示すように、オスハウジング15は、器壁に対応する基端部27と、基端部27から嵌合方向に延出する円筒状のフード部29とを有している。基端部27には、図4に示すように、フード部29の内周面と軸方向に連続する内周面を有する有底の空間31が形成され、この空間31の奥側には嵌合方向に向かって突出するタブ状のオス端子19が固定されている。
フード部29の外周の上面には、上係止突起(被係止部)33が突出して設けられる。上係止突起33は、図4に示すように、後方に向かって突出高さが増大する上傾斜面35と、上傾斜面35の上端(後端)と連なり、前後方向に沿って延びる上平坦面37と、上平坦面37の後端と連なり、略垂直に切り立つ上係止面39とを有している。上平坦面37は、上傾斜面35に対して、幅方向の長さが大きく設定され、前後方向の長さが短く設定されている。同様に、フード部29の外周の下面には、下係止突起34が突出して設けられる。下係止突起34は、後方に向かって突出高さが増大する下傾斜面(他の傾斜面)36と、下傾斜面36の下端(後端)と連なり、前後方向に沿って延びる下平坦面38とを有している。下平坦面38は、下傾斜面36に対して、幅方向の長さが大きく設定され、前後方向の長さが短く設定されている。上係止突起33と下係止突起34とは上下略対称に形成され、嵌合方向において、上傾斜面35と下傾斜面36とは略同範囲に、上平坦面37と下平坦面38とは略同範囲にそれぞれ配置されている。
(メスハウジング13)
メスハウジング13は、合成樹脂製であって、図4に示すように、筒状のインナーハウジング41と、インナーハウジング41の外周面と間隔をあけてこの外周面を包囲する筒状のアウターハウジング43とを連ねて形成される。インナーハウジング41の外周面とアウターハウジング43の内周面との隙間には、オスハウジング15のフード部29が挿入される。
インナーハウジング41には、後方からメス端子17が挿入される2つのメス端子収容室45が形成される。各メス端子収容室45は、インナーハウジング41の先端部に形成された挿入口47(図1参照)を介して外部に開放され、各挿入口47からタブ状のオス端子19が挿入される。
インナーハウジング41は、アウターハウジング43の前端面よりも前方に張り出して形成され、アウターハウジング43に包囲されたインナーハウジング41の円筒状の外周面にシール部材23が装着される。アウターハウジング43から前方へ張り出した角筒状のインナーハウジング前部44の外周面には、サイドリテーナ25が装着される。
メスハウジング13の外周面には、弾性変形可能なハウジングアーム51が形成される。ハウジングアーム51は、門型に形成され、メスハウジング13(インナーハウジング41)の外周面に片持ち状に支持されて、インナーハウジング41の外周面と略平行にオスハウジング15に向かって延在する左右1対の弾性アーム片53と、各弾性アーム片53の前端部同士を幅方向に架橋する係止片(第2係止部)55とを有している。係止片55は、両ハウジング13,15の嵌合時に、オスハウジング15の上係止突起33に係止される。
ハウジングアーム51は、その後端部を支点として、係止片55が上方(外方)に搖動して弾性変形(撓み変形)可能になっている。ハウジングアーム51は、1対の弾性アーム片53の前端部にそれぞれ片持ち状に支持され、後方に向かって延出する門型のロックアーム57が連設されている。ロックアーム57は、ハウジングアーム51の係止状態の解除時にメスハウジング13(インナーハウジング41)に向かう係止解除操作方向へ押下される係止解除操作部59を有している。係止解除操作部59は、メスハウジング13(インナーハウジング41)の後部(反嵌合側)から外側(上方)へ離間して、弾性アーム片53よりも高い位置に配置されている。係止解除操作部59が係止解除操作方向へ押下されて変位することにより、上方(反係止向き)への係止解除力がロックアーム57を介して係止片55に付与される。
メスハウジング13は、アウターハウジング43の前端上部の左右両端から立ち上がって幅方向を横断し、係止片55を外側(上方)から覆うメスハウジングブリッジ61を有している。メスハウジングブリッジ61は、オスハウジング15の上傾斜面35による係止片55の弾性変形を許容する位置であって、係止片55の移動範囲の外側(上方)近傍に配置されている。
メスハウジング13は、図1及び図22に示すように、アウターハウジング43の左右の側壁の一部を上下1対のスリット63により切り欠いて形成された左右1対のサイドロック65を有している。サイドロック65は、前端がアウターハウジング43の側壁と連続し、後端が自由端となるようにアウターハウジング43に片持ち状に支持されている。各サイドロック65は、アウターハウジング43の左右両側で前後方向に延在する1対の案内溝67の前端部にそれぞれ位置し、上下のスリット63は案内溝67から前方へ延びる。
(サイドリテーナ25)
サイドリテーナ25は、合成樹脂製であり、図1及び図27に示すように、幅方向の一方(側方)が開口するU状断面のリテーナ本体105と、リテーナ本体の前端を覆うリテーナ前板部107とを有する。リテーナ前板部107には、2つの挿入口109が形成されている。挿入口109は、サイドリテーナ25が後述する本係止位置に設定された状態でインナーハウジング41の挿入口47と連通し、挿入口47,109からオス端子19が挿入される。
リテーナ本体105は、上下に離間して相対向するリテーナ上面部111及びリテーナ下面部113と、リテーナ上面部111の端縁とリテーナ下面部113の端縁とを連続するリテーナ湾曲面部115とを一体的に有する。リテーナ上面部111の開口側の端縁には、嵌合方向に沿って直線状に延びるリテーナ突起117が下方へ突設されている。リテーナ突起117の後端部には、後述する本係止位置から仮係止位置へサイドリテーナ25を移動させる際に使用する治具149(図29参照)が挿入される切欠き139が形成されている。
図26に示すように、インナーハウジング前部44の上面には、隔壁119を挟んで並ぶ本係止溝121と仮係止溝123とからなる係止溝群125が設けられ、隔壁119と本係止溝121と仮係止溝123とは、嵌合方向に沿って直線状に延びる。本係止溝121は、インナーハウジング前部44の上面から突出するインナーハウジング前部44の側壁上端部127と隔壁119との間に区画され、仮係止溝123は、インナーハウジング前部44の上面から突出する溝形成突起129と隔壁119との間に区画される。
サイドリテーナ25をインナーハウジング前部44へ装着する場合、サイドリテーナ25の側方の開口を僅かに拡げ、開口からサイドリテーナ25の内側にインナーハウジング前部44を挿入して、幅方向(装着方向)へ移動させる。サイドリテーナ25を装着方向へ移動させると、リテーナ突起117は、図28(b)に示すように仮係止溝123に進入して係止し(仮係止位置)、さらに装着方向へ移動させると、図28(a)に示すように本係止溝121に進入して係止する(本係止位置)。
溝形成突起129の溝外側の側面は緩やかな第1傾斜面131であり、サイドリテーナ25を装着方向へ押すことにより、リテーナ突起117が比較的容易に第1傾斜面131上を摺動し、サイドリテーナ25が撓みながら溝形成突起129を越えて仮係止位置に装着される。隔壁119の仮係止溝123側の側面は第1傾斜面131よりもやや急な第2傾斜面133であり、仮係止位置への装着時よりも強くサイドリテーナ25を押すことにより、リテーナ突起117が第2傾斜面133上を摺動し、サイドリテーナ25が撓みながら隔壁119を越えて仮係止位置から本係止位置へ移動する。
一方、溝形成突起129の仮係止溝123側の側面と隔壁119の本係止溝121側の側面とは、何れも垂直面135,137であり、サイドリテーナ25を取外し方向(装着方向の反対方向)に単に引っ張っても、サイドリテーナ25の本係止位置から仮係止位置への移動や、仮係止位置からの取外しを容易に行うことができない。
隔壁119は、リテーナ突起117よりも短く、係止溝群125の前端側では、隔壁119が部分的に存在せず、本係止溝121と仮係止溝123とが同じ溝深さで連通している。なお、これに代えて、係止溝群125の前端側の隔壁119の高さを他の領域(中央部及び後端部)よりも低く形成してもよい。
仮係止位置に設定されたサイドリテーナ25は、メス端子収容室45へのメス端子17の挿入を許容するとともに、挿入されたメス端子17に係止してメス端子17の抜取りを禁止する。これに対し、本係止位置に設定されたサイドリテーナ25は、メス端子収容室45に対するメス端子17の挿入及び抜取りの双方を禁止する。
(CPA21)
CPA21は、合成樹脂製であって、メスハウジング13に後方から被せられ、嵌合方向にスライド可能に装着されている。すなわち、メスハウジング13に対するCPA21の可動方向(ロック向き及び反ロック向き)は、オスハウジング15に対してメスハウジング13が嵌合及び嵌合解除する方向(嵌合方向前方及び嵌合方向後方)と同方向に設定されている。CPA21には、幅方向に間隔をあけて立ち上がり、メスハウジング13の外側で相対向する左右1対の側壁87と、各側壁87の上端部同士を架橋する支持壁89が形成され、支持壁89の中央部には、オスハウジング15に向かって延在するCPA上アーム91が形成される。左右の側壁87の後部内面には、メスハウジング13の左右の案内溝67にそれぞれ案内される左右1対の突条部79が突設され(図23参照)、左右の側壁87の後端の間は、CPA21の剛性を確保するための平板状のCPAブリッジ81によって連結されている。
図23に示すように、突条部79には、内側へ突出する離脱防止突起141が設けられる。離脱防止突起141の前部には、前方に向かって外側へ傾斜するガイド面143が形成され、インナーハウジング41の後端には、外側へ突出する左右1対のストッパ突起145が形成される。
CPA上アーム91は、支持壁89に片持ち状に支持されており、オスハウジング15のフード部29に向かって下方に傾倒して設けられる。CPA上アーム91の先端部には、下方に延出する上係止爪(第1係止部)93が形成され、上係止爪93の下部前面には傾斜面95が形成される。CPA上アーム91は、後端部を支点として、上係止爪93が上方(外方)に搖動して弾性変形(撓み変形)可能になっている。本実施形態では、CPA21がメスハウジング13に装着されると、CPA上アーム91の上係止爪93(傾斜面95)がロックアーム57の係止解除操作部59を乗り越えてハウジングアーム51の係止片55の後端部に当接し、両ハウジング13,15の嵌合時には係止片55の後端部を嵌合方向前方(以下「嵌合向き」ともいう。)に押圧する。
CPA21は、CPA上アーム91と対向する位置(略180度離れた位置)に片持ち状に支持され、オスハウジング15に向かって延在するCPA下アーム99を有している。CPA下アーム99の先端部には、CPA21の内方に延出する下係止爪101が形成され、下係止爪101の上部前面には傾斜面103が形成される。CPA下アーム99は、CPA上アーム91と同様に、後端部を支点として下係止爪101が下方(外方)に搖動して弾性変形(撓み変形)可能になっている。
(コネクタ11の嵌合手順)
次に、本実施形態のコネクタ11の嵌合手順を説明しつつ、上述したコネクタ11のその他の構成を説明する。以下では、電気機器の器壁に直結されたオスハウジング15に対してメスハウジング13を近づけたときのコネクタ11の動作を例に説明する。
まず、メスハウジング13にシール部材23を装着し、サイドリテーナ25をアウターハウジング43から張り出したインナーハウジング前部44の仮係止位置に装着する。続いて、メスハウジング13のメス端子収容室45に後方から電線18が接続されたメス端子17を挿入し、サイドリテーナ25を本係止位置(正規位置)までスライドさせる。これにより、メス端子17はサイドリテーナ25に抜け止め係止される。
次に、メスハウジング13に後方からCPA21を装着する。このとき、CPA21は、1対の突条部79が案内溝67に案内される。そして、ストッパ突起145がガイド面143を乗り越えて離脱防止突起141の後方の仮係止位置(CPA仮係止位置)へ達すると、CPA21がメスハウジング13に抜け止め係止される(CPA仮係止)。また、CPA上アーム91は、メスハウジング13の係止解除操作部59を乗り越えてハウジングアーム51の内側を移動し、係止片55の後端面と当接する。このように、CPA上アーム91が係止片55と当接することで、CPA21がオスハウジング15を嵌合向き(嵌合方向前方)に押し込むことが可能になるから、嵌合時におけるCPA21とメスハウジング13との位置精度が高められ、組付作業性が向上する。
メスハウジング13に対してCPA21を前方に移動させると、CPA上アーム91が係止片55と当接する。これにより、メスハウジング13はCPA21とともに前方に移動する。反対に、メスハウジング13に対してCPA21を後方に移動させると、ストッパ突起145が離脱防止突起141に係止される。これにより、メスハウジング13はCPA21とともに後方に移動する。
CPA仮係止状態でメスハウジング13をオスハウジング15の位置に合わせ、CPA21を嵌合向き(嵌合方向前方)に押し込むと、オスハウジング15のフード部29にメスハウジング13のインナーハウジング41が挿入され、オス端子19の先端部が挿入口47に挿入された状態となる。この段階では、ハウジングアーム51とCPA上アーム91は、何れも上係止突起33と離れており、撓み変形が生じていない。また、CPA下アーム99も下係止突起34と離れており、撓み変形が生じていない。
CPA21を嵌合向き(嵌合方向前方)にさらに押し込むと、図4に示すように、ハウジングアーム51の係止片55は、上係止突起33の上傾斜面35に到達して乗り上がり、上方(反係止向き)へ弾性変形を伴って上傾斜面35上の摺動を開始し、ハウジングアーム51は、係止片55が上傾斜面35に押し付けられて上方に弾性変形する。これにより、上傾斜面35にはハウジングアーム51の復元力が作用し、オスハウジング15は、メスハウジング13によって嵌合向きと反対方向に付勢され、メスハウジング13は、オスハウジング15から反作用を受ける。その結果、CPA21を掴んでいる手を離すと、メスハウジング13はCPA21とともに嵌合向きと反対方向に押し戻される。なお、図4の状態では、CPA下アーム99は下係止突起34と離れており、撓み変形が生じていない。
図4の状態からCPA21を嵌合向き(嵌合方向前方)にさらに押し込むと、図5に示すように、CPA上アーム91の上係止爪93は、上係止突起33の上傾斜面35に到達して乗り上がり、上傾斜面35上の摺動を開始し、CPA上アーム91は、上係止爪93が上傾斜面35に押し付けられて上方に弾性変形する。これにより、上傾斜面35にはCPA上アーム91の復元力が作用し、オスハウジング15は、CPA21によって嵌合向きと反対方向に付勢され、CPA21は、オスハウジング15から反作用を受ける。また、CPA上アーム91の上係止爪93が上係止突起33の上傾斜面35上の摺動を開始した時点では、ハウジングアーム51の係止片55も上傾斜面35上を未だ摺動中であり、メスハウジング13は、係止片55の弾性変形による上傾斜面35からの反作用も受ける。さらに、CPA上アーム91の上係止爪93が上傾斜面35上の摺動を開始するのと略同じタイミングで、CPA下アーム99の下係止爪101が下係止突起34の下傾斜面36上の摺動を開始し、CPA下アーム99は、下係止爪101が下傾斜面36に押し付けられて下方に弾性変形する。これにより、下傾斜面36にはCPA下アーム99の復元力が作用し、オスハウジング15は、CPA21によって嵌合向きと反対方向に付勢され、CPA21は、オスハウジング15から反作用を受ける。
図5の状態からCPA21を嵌合向き(嵌合方向前方)にさらに押し込むと、図6に示すように、ハウジングアーム51の係止片55は、上傾斜面35を乗り越えて上平坦面37に到達する。これにより、ハウジングアーム51の復元力は上傾斜面35に作用しなくなり、ハウジングアーム51は、オスハウジング15を押し戻すことができなくなる。
この点、本実施形態では、係止片55が上平坦面37に乗り上げた時点で、CPA上アーム91の上係止爪93が未だ上傾斜面35に位置するように設定されている。従って、CPA21は、上係止爪93の弾性変形による上傾斜面35からの反作用を受ける。同様に、係止片55が上平坦面37に乗り上げた時点で、CPA下アーム99の下係止爪101も未だ下傾斜面36に位置するように設定されている。従って、CPA21は、下係止爪101の弾性変形による下傾斜面36からの反作用も受ける。
図6の状態からCPA21を嵌合向き(嵌合方向前方)にさらに押し込むと、係止片55が上平坦面37を移動する間、上係止爪93は上傾斜面35上を摺動し続け、下係止爪101は下傾斜面36上を摺動し続ける。
そして、図7に示すように、係止片55が上平坦面37を通過すると、係止片55は下方(係止方向)へ弾性回復して上係止突起33の上係止面39に係止され、両ハウジング13,15は互いにロックされた状態(コネクタ嵌合状態)となる。係る嵌合完了の時点では、CPA上アーム91の上係止爪93は未だ上傾斜面35に位置し、CPA下アーム99の下係止爪101も下傾斜面36に位置する。従って、CPA21は、上係止爪93の弾性変形による上傾斜面35からの反作用と、下係止爪101の弾性変形による下傾斜面36からの反作用とを係属して受ける。
続いて、上係止爪93は、上平坦面37を通過し、上係止突起33に係止された係止片55を乗り越えた後、図8に示すように、弾性回復して、係止片55を挟む姿勢で上係止面39に係止される(CPA本係止)。このように、CPA上アーム91が上係止突起33に係止された状態(CPA21がCPA本係止位置に設定された状態)では常に両ハウジング13,15がロック状態となっているから、CPA上アーム91の嵌合(CPA本係止)によって、両ハウジング13,15の嵌合が保証される。また、係止片55は、上係止突起33と上係止爪93との間に挟まれるため、メスハウジング13の外れが抑制される。なお、下係止爪101は、下平坦面38を通過した後、上係止爪93の係止と略同じタイミングで、弾性回復して下係止突起34に係止される。
このように、本実施形態では、CPA上アーム91の上係止爪93は、メスハウジング13とオスハウジング15とが嵌合する前に上傾斜面35上の摺動を開始し、メスハウジング13とオスハウジング15とが嵌合するまで上傾斜面35上に位置する。上傾斜面35上の上係止爪93は、上傾斜面35から反力を受け、係る反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力としてCPA21に作用する。従って、嵌合直前まで上係止爪93(CPA上アーム91)による反発力を作用させることができ、中途嵌合を防止することができる。
また、上傾斜面35上の係止片55は、上傾斜面35から反力を受け、係る反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力としてメスハウジング13に作用する。従って、係止片55が上傾斜面35上の摺動を開始してから上係止突起33に係止するまでの嵌合ストロークの全域のうち、上係止爪93が上傾斜面35上の摺動を開始するまでの前半では、係止片55による反発力が作用し、上係止片93が上傾斜面35上の摺動を開始してから係止片55が上係止突起33の上平坦面(頂面)37に乗り上がるまでの嵌合ストロークの後半では、係止片55による反発力と上係止爪93による反発力とが作用し、係止片55が上係止突起33の上平坦面37に乗り上がってから上係止突起33に係止するまでの嵌合直前では、上係止爪93による反発力が作用する。すなわち、嵌合ストロークの全域において反発力を作用させることができる。
さらに、嵌合ストロークの後半のうち下係止爪101が下傾斜面36上に位置する間は、係止片55による反発力と上係止爪93による反発力と下係止爪101による反発力とが作用し、嵌合直前では、上係止爪93による反発力と下係止爪101による反発力とが作用する。従って、嵌合に対する反発力を高めることができる。
また、上係止突起33と係止片55及び上係止爪93との係止部分がメスハウジングブリッジ61によって外側から覆われるので、係る係止部分に外力が作用することによるコネクタ嵌合の意図しない解除を防止できる。また、係止片55の移動範囲の外側近傍にメスハウジングブリッジ61を配置しているので、係止片55の過剰な変位(ハウジングアーム51の過度な変形)をメスハウジングブリッジ61によって抑制することができ、メスハウジング13の破損を防止することができる。
(コネクタ11の嵌合解除手順)
次に、コネクタ11の嵌合解除手順を、図9〜図13を参照して説明する。
CPA本係止状態(ロック状態)では、図9に示すように、CPA上アーム91の上係止爪93がハウジングアーム51の係止片55を介してオスハウジング15の上係止突起33に係止されている。コネクタ11の嵌合解除では、まず、CPA21を本係止位置から仮係止位置へ移動させてロック状態を解除する。本係止位置から仮係止位置へのCPA21の移動では、係止解除操作部59を係止解除操作方向へ押下しながらCPA21を後方(反嵌合向き、反ロック向き)へ引っ張る。係止解除操作部59の押下によりロックアーム57の前端部(ハウジングアーム51の係止片55)からCPA上アーム91へ上方(反係止向き)への解除補助力が作用し、係る解除補助力と、CPA21に対する引張り力と、係止片55及び上係止爪93の後述する各傾斜面155,167(図18及び図20参照)とによって、図10に示すように、上係止爪93が係止片55を乗り越えて上係止突起33に乗り上がり、CPA21がCPA仮係止位置へ達する(ロック状態の解除)。
続いて、コネクタ嵌合状態を解除する。コネクタ嵌合状態の解除では、係止解除操作部59を係止解除操作方向へ押下しながらCPA21を後方へさらも引っ張る。係止解除操作部59の押下により上方(反係止向き)への係止解除力が係止片55に付与され、係る係止解除力とCPA21に対する引張り力とによって、図11及び図13(a)に示すように、係止片55が上係止突起33に乗り上がり(コネクタ嵌合解除)、上係止爪93及び係止片55が上係止突起33を順次乗り越えて、図12に示すように、オスハウジング15からメスハウジング13が取外される。なお、コネクタ嵌合状態を確実に保持させるため、係止片55と上係止突起33の対向面(係止片55の後面と上係止突起33の前面)には、係止片55と上係止爪93の対向面(係止片55の前面と上係止爪93の後面)のように係止解除を補助するための傾斜面は設けられていない。
(係止解除操作部59の過大変位防止及びコネクタ11全体の大型化の抑制)
図10及び図11に示すように。CPA21がCPA仮係止位置に設定されたCPA仮係止において、CPAブリッジ81は、係止解除操作部59とメスハウジング13(インナーハウジング41)との間で係止解除操作部59から離間して位置し、係止解除操作方向への係止解除操作部59の変位が過大とならない範囲内で係止解除操作部59と当接する(図14参照)。従って、係止解除操作部59の過大変位(ロックアーム57の過度な変形)をCPAブリッジ81によって防止することができ、メスハウジング13の破損を防止することができる。
なお、本実施形態では、CPA本係止においても、CPA仮係止と同様に、CPAブリッジ81は、係止解除操作部59とメスハウジング13(インナーハウジング41)との間で係止解除操作部59から離間して位置して、係止解除操作部59の過大変位を防止している。
また、コネクタ使用状態では、CPA21はCPA仮係止位置から前方へ移動したCPA本係止位置に設定され、係るCPA本係止において、CPAブリッジ81の後端(反嵌合側の先端)は、メスハウジング13の後端よりも前方(嵌合側)に位置し、CPAブリッジ81の略全域は、係止解除操作部59の後端よりも前方に配置されている(図8参照)。従って、コネクタ使用状態でのコネクタ11全体の大型化を抑制することができる。
(CPA本係止状態の上係止爪93及び係止片55)
図16及び図17に示すように、上係止爪93の後面(第1係止面)151と係止片55の前面(第2係止面)161とは、CPA本係止で互いに対向する。図18〜図21に示すように、第1係止面151と第2係止面161とは、凹部に相手の凸部が入り込む凹凸形状である。なお、図18及び図19は図17と同一断面であり、図20は図16と同一断面である。
第1係止面151には、上係止爪93の弾性変形方向(上下方向)及び嵌合方向(前後方向)と略直交する係止幅方向(図21の上下方向)の略中央に配置される第1凸面(第1当接部)153と、第1凸面153の係止幅方向の両側に配置される1対の第1傾斜面155とが形成されている。すなわち、第1凸面153と第1傾斜面155とは、係止幅方向に互いにずれて配置されている。第1凸面153と第1傾斜面155とは何れも前斜め下方へ傾斜する傾斜面であり、CPA本係止状態での嵌合方向に対する第1傾斜面155の傾斜角度は第1凸面153よりも小さく(緩く)、第1傾斜面155は第1凸面153から前方へ凹む。
第2係止面161には、係止幅方向の略中央に配置される第2凹面163と、第2凹面163の係止幅方向の両側に配置される1対の第2凸面(第2当接部)165とが形成されている。第2凹面163と第2凸面165とは何れも上下方向の中間部が前方へ突出する屈曲面であり、第2凸面165の先端部は、第2凹面153の先端部よりも後方へ突出し、第2凹面153は第2凸面155から後方へ凹む。第2凹面163のうち先端部から上方へ延びる領域は、前斜め下方へ傾斜する第2傾斜面167を構成する。
CPA本係止において、1対の第1傾斜面155は1対の第2凸面165と対向し、第1凸面153は第2傾斜面163と対向する。このように、CPA本係止において、上係止爪93と係止片55とが係止幅方向から視て部分的に重なるように、第1傾斜面155と第1凸面153とは、嵌合向きに沿って互いにずれて配置され、第2傾斜面167と第2凸面165とは、嵌合向きに沿って互いにずれて配置されている(図21参照)。
CPA本係止状態を解除する(CPA本係止からCPA仮係止へ変更する)場合、上述のように、係止解除操作部59を係止解除操作方向へ押下しながらCPA21を後方へ引っ張る(反嵌合向きへ移動させる)。CPA本係止の解除では、最初に第1傾斜面155が第2凸面165の先端部に当接して摺動し(第1次摺動)、続いて第1凸面153の下部が第2傾斜面167に当接して摺動する(第2次摺動)。第1傾斜面155と第2傾斜面167とにより上係止爪93が係止解除方向(上方)へ変位して係止片55の頂面に乗り上がり、CPA本係止が解除される。なお、第1次摺動と第2次摺動とが途切れずに連続する(第1傾斜面155が第2凸面165の下部に当接して摺動している間に第1凸面153の下部が第2傾斜面167に当接して摺動を開始する)ように、第1係止面151及び第2係止面161の形状が設定されている。
このように、CPA本係止の解除では、最初に第1傾斜面155が第2凸面165の下部に当接して摺動し、CPA本係止状態での嵌合方向に対する第1傾斜面155の傾斜角度が第1凸面153よりも小さく設定されているので、第1傾斜面155を設けずに第1凸面153を係止片55の摺動面として用いる場合に比べて、上係止爪93の最初の持ち上げ(上方への弾性変形)に要する力を軽減することができ、係止解除力の低減を図ることができる。
上係止爪93を上方へ変位させる傾斜面をCPA21側とメスハウジング13側の双方に設けているので、傾斜面をCPA側のみに設ける場合に比べて、CPA側の傾斜面の嵌合方向の長さを短縮することができる。また、第1傾斜面155と第2凸面165とは、係止幅方向に互いにずれて配置されており、第1傾斜面155は、第1係止面151のうち係止幅方向の一部の領域に設けられているので、第1傾斜面が設けられていない他の領域(例えば第1凸面153)では、CPAロックの厚さ(コネクタ嵌合方向に沿った長さ)を確保することができる。
従って、上係止爪93の大型化を抑えつつ、係止解除力の低減を図ることができる。
また、CPA本係止において、上係止爪93と係止片55とが係止幅方向から視て部分的に重なるので、上係止爪93及び係止片55の全体の嵌合向きに沿った長さ(全長)は、両者が重なり範囲を有さない場合に比べて、少なくとも重なり範囲の長さL分が短縮される。また、CPA本係止からCPA仮係止までの嵌合向きに沿った上係止片93の移動距離についても、両者が重なり範囲を有さない場合に比べて、少なくとも重なり範囲の長さL分が短縮される。従って、CPA本係止の上係止爪93及び係止片55の全長の短縮、及び係止解除時の上係止爪93の移動量の低減を図ることができる。
特に本実施形態では、オスハウジング15の上係止突起33にメスハウジング13の係止片55が係止した嵌合状態で、CPA21の上係止爪93が上係止突起33及び係止片55を乗り越えて係止片55に係止する。すなわち、上係止爪93が係止片55に係止したロック状態(CPA本係止状態)では、上係止突起33と係止片55と上係止爪93とがオスハウジング15側に向かって直線状に並ぶ。このため、上係止爪93の嵌合向きに沿った長さ(全長)は、ロック状態でオスハウジング15と干渉しない範囲内に制限されるが、ロック解除時に上係止爪93を反係止向きへ変位させる傾斜面が上係止爪93と係止片55の双方に設けられ、さらに上係止爪93と係止片55とが係止幅方向から視て部分的に重なるように配置されているので、上係止爪93の全長をオスハウジング15と干渉しない範囲内に抑えつつ、係止解除力の低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、CPA21の係止爪93とメスハウジング13の係止片55とを第1部材の第1係止部と第2部材の第2係止部とした場合について説明したが、第1部材及び第2部材の組合せはCPA21及びメスハウジング13に限定されず、例えば2つのコネクタハウジング同士を係止する場合等、任意の2つの部材を第1部材及び第2部材とすることができる。
(CPAブリッジ81によるメスハウジング13の傾き防止)
図8に示すように、CPA本係止において、CPAブリッジ81は、メスハウジング13(インナーハウジング41)の上面に当接してCPA21に対するメスハウジング13の傾きを規制する。このように、コネクタ使用状態(CPA本係止)において、CPA21に対するメスハウジング13の傾きが規制されるので、メスハウジング13に収容されるメス端子17とオスハウジング15に収容されるオス端子19との接続状態の安定化を図ることができる。
(サイドロック65によるメスハウジング13のガタつき防止)
図22〜図25に示すように、アウターハウジング43には左右1対のサイドロック65が形成され、オスハウジング15のフード部29は、メスハウジング13との嵌合によりサイドロック65の内側に挿入されてサイドロック65の内側への変位を規制する。CPA21の離脱防止突起141のガイド面143は、CPA21が仮係止状態から本係止状態へスライド移動することにより、サイドロック65を内側へ押圧してフード部29との間に挟む。また、CPA仮係止ではメスハウジング13とCPA21との嵌合向きに沿った相対移動が規制され、コネクタ嵌合によって仮係止状態から本係止状態へのCPA21のスライド移動が可能となる。すなわち、離脱防止突起141のガイド面143がサイドロック65を押圧する位置へのCPA21のスライド移動は、メスハウジング13とオスハウジング15との嵌合によって許容される。
これにより、コネクタ嵌合状態において、オスハウジング15及びCPA21に対するメスハウジング13のガタつきをサイドロック65によって防止することができる。また、ガイド面143がサイドロック65を押圧するタイミングはコネクタ嵌合後であるため、コネクタ嵌合時の慣性力によってサイドロック65を容易に押圧してフード部29との間に挟むことができ、コネクタ嵌合時の挿入フィーリングを損なうことがない。
(本係止位置から仮係止位置へのサイドリテーナ25の移動)
上述のように、サイドリテーナ25を取外し方向に単に引っ張っても、サイドリテーナ25を本係止位置から仮係止位置へ移動させることができない。このため、本係止位置から仮係止位置へサイドリテーナ25を移動させる場合には、図29及び図30に示すように、リテーナ突起117の切欠き139へ治具149の先端を挿入し、治具149によってサイドリテーナ25をインナーハウジング前部44に対して持ち上げて移動させる。
ここで、切欠き139の反対側となる前側では、隔壁119が部分的に存在していないので、サイドリテーナ25を本係止溝121から仮係止溝123へ移動させる際に必要となるリテーナ突起117の持ち上げ高さは、前側の方が中央部よりも低く、サイドリテーナ25を本係止溝121から仮係止溝123へ移動させる際に、リテーナ突起117の前端は、仮係止溝123の開放端(上端)よりも溝底側(下方)を移動し易い。例えば、図31のようにリテーナ突起25が最も低い位置で隔壁119を越える場合、仮係止溝123の上端とリテーナ突起117の前端との間には差Hが発生し、仮係止溝123の上端よりも低い位置をリテーナ突起117の前端が移動しても、リテーナ突起117は本係止位置から移動可能となる。従って、サイドリテーナ25を本係止溝から仮係止溝へ移動させる際に、リテーナ突起117の前側が仮係止溝123を通過し難くなり、意図しない係止解除によるインナーハウジング前部44からのサイドリテーナ25の離脱を抑制することができる。
以なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、CPA上アーム91は、上係止爪93がハウジングアーム51の係止片55を介して上係止突起33に係止される例を説明したが、この例に限られるものではなく、例えば、係止片55と上係止爪93が互いに異なる係止面に係止されるように構成することもできる。
ここで、上述した本発明に係る部材の係止構造の実施形態の特徴を、それぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
第1部材(21)に設けられた第1係止部(93)と、
第2部材(13)に設けられた第2係止部(55)と、を備えた、部材の係止構造であって、
前記第1係止部(93)は、前記第2部材(13)に対する前記第1部材(21)のロック向きへの移動により、弾性変形して前記第2係止部(55)を乗り越え、弾性回復して前記第2係止部(55)に係止し、
前記第1係止部(93)と前記第2係止部(55)とは、前記第1係止部(93)が前記第2係止部(55)に係止した係止状態で互いに対向する第1係止面(151)と第2係止面(161)とを有し、
前記第1係止面(151)は、第1傾斜面(155)と第1当接部(153)とを含み、
前記第2係止面(161)は、第2傾斜面(167)と第2当接部(165)とを含み、
前記第1傾斜面(155)と前記第1当接部(153)とは、
前記第1部材(21)の前記ロック向き及び前記第1係止部(93)の弾性変形方向と交差する係止幅方向に互いにずれて配置され、
前記係止状態において、前記第2傾斜面(167)は前記第1当接部(153)と対向し、前記第2当接部(165)は前記第1傾斜面(155)と対向し、
前記係止状態から前記第1部材(21)が前記第2部材(13)に対して反ロック向きへ移動すると、前記第1傾斜面(155)が前記第2当接部(165)に当接して摺動し、続いて前記第1当接部(153)が前記第2傾斜面(167)に当接して摺動し、前記第1傾斜面(155)と前記第2傾斜面(167)とにより前記第1係止部(93)が反係止向きへ弾性変形して前記係止状態が解除される、
部材の係止構造。
[2]
上記[1]に記載の部材の係止構造において、
前記係止状態で前記第1部材(21)と前記第2部材(13)とが前記係止幅方向から視て部分的に重なるように、前記第1傾斜面(155)と前記第1当接部(153)とは前記ロック向きに沿って互いにずれて配置され、前記第2傾斜面(167)と前記第2当接部(165)とは前記ロック向きに沿って互いにずれて配置されている、
部材の係止構造。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の部材の係止構造において、
前記第2部材(13)は、コネクタハウジング(13)であり、
前記第1部材(21)は、前記コネクタハウジング(13)の外側に前記ロック向きに沿ってスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材(21)であり、
前記嵌合保証部材(21)の前記ロック向きは、相手コネクタハウジング(13)に対する前記コネクタハウジング(13)の嵌合向きと同じ向きに設定され、
前記第2係止部(55)は、前記嵌合向きへの前記コネクタハウジング(13)の移動により、弾性変形して前記相手コネクタハウジング(13)の被係止部を乗り越え、弾性回復して前記被係止部に係止し、
前記第1係止部(93)は、前記第2係止部(55)が前記被係止部に係止したコネクタ嵌合状態の前記コネクタハウジング(13)に対する前記嵌合保証部材(21)の前記嵌合向きへのスライド移動により、弾性変形して前記被係止部及び前記第2係止部(55)を乗り越え、弾性回復して前記第2係止部(55)に係止する、
部材の係止構造。
本出願は、2017年8月31日出願の日本特許出願(特願2017−167991)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の部品の係止構造は、部品の大型化を抑えつつ、係止解除力の低減を図ることができる。この効果を有する本発明は、例えば、コネクタハウジングに利用され得る。
11 コネクタ
12 メスコネクタユニット
13 メスハウジング(第2部材、コネクタハウジング)
15 オスハウジング(相手コネクタハウジング)
17 メス端子
19 オス端子
21 CPA(第1部材)
25 サイドリテーナ
33 上係止突起(被係止部)
34 下係止突起
35 上傾斜面
36 下傾斜面
37 上平坦面
38 下平坦面
44 インナーハウジング前部
51 ハウジングアーム
53 弾性アーム片
55 係止片(第2係止部)
61 メスハウジングブリッジ
65 サイドロック
81 CPAブリッジ
91 CPA上アーム
93 上係止爪(第1係止部)
99 CPA下アーム
101 下係止爪
151 第1係止面
153 第1凸面(第1当接部)
155 第1傾斜面
161 第2係止面
163 第2凹面
165 第2凸面(第2当接部)
167 第2傾斜面

Claims (3)

  1. 第1部材に設けられた第1係止部と、
    第2部材に設けられた第2係止部と、を備えた、部材の係止構造であって、
    前記第1係止部は、前記第2部材に対する前記第1部材のロック向きへの移動により、弾性変形して前記第2係止部を乗り越え、弾性回復して前記第2係止部に係止し、
    前記第1係止部と前記第2係止部とは、前記第1係止部が前記第2係止部に係止した係止状態で互いに対向する第1係止面と第2係止面とを有し、
    前記第1係止面は、第1傾斜面と第1当接部とを含み、
    前記第2係止面は、第2傾斜面と第2当接部とを含み、
    前記第1傾斜面と前記第1当接部とは、
    前記第1部材の前記ロック向き及び前記第1係止部の弾性変形方向と交差する係止幅方向に互いにずれて配置され、
    前記係止状態において、前記第2傾斜面は前記第1当接部と対向し、前記第2当接部は前記第1傾斜面と対向し、
    前記係止状態から前記第1部材が前記第2部材に対して反ロック向きへ移動すると、前記第1傾斜面が前記第2当接部に当接して摺動し、続いて前記第1当接部が前記第2傾斜面に当接して摺動し、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とにより前記第1係止部が反係止向きへ弾性変形して前記係止状態が解除される、
    部材の係止構造。
  2. 請求項1に記載の部材の係止構造において、
    前記係止状態で前記第1部材と前記第2部材とが前記係止幅方向から視て部分的に重なるように、前記第1傾斜面と前記第1当接部とは前記ロック向きに沿って互いにずれて配置され、前記第2傾斜面と前記第2当接部とは前記ロック向きに沿って互いにずれて配置されている、
    部材の係止構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の部材の係止構造において、
    前記第2部材は、コネクタハウジングであり、
    前記第1部材は、前記コネクタハウジングの外側に前記ロック向きに沿ってスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材であり、
    前記嵌合保証部材の前記ロック向きは、相手コネクタハウジングに対する前記コネクタハウジングの嵌合向きと同じ向きに設定され、
    前記第2係止部は、前記嵌合向きへの前記コネクタハウジングの移動により、弾性変形して前記相手コネクタハウジングの被係止部を乗り越え、弾性回復して前記被係止部に係止し、
    前記第1係止部は、前記第2係止部が前記被係止部に係止したコネクタ嵌合状態の前記コネクタハウジングに対する前記嵌合保証部材の前記嵌合向きへのスライド移動により、弾性変形して前記被係止部及び前記第2係止部を乗り越え、弾性回復して前記第2係止部に係止する、
    部材の係止構造。
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