JP2022157979A - コネクタ - Google Patents

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愛 北山
Ai Kitayama
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/639Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】コネクタの大型化を抑制する。【解決手段】コネクタ10は、互いに嵌合する第1ハウジング20及び第2ハウジング80と、 第1ハウジング20に取り付けられる移動部材50と、を備える。移動部材50は、第1ハウジング20に対して仮係止されたときに配置される仮係止位置と本係止されたときに配置される本係止位置との間を外面に沿って移動可能である。移動部材50は、移動部材50が本係止位置から仮係止位置に移動するときに、第1ロック部32と第2ロック部83との係止状態を解除する解除部53を有する。【選択図】図14

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1が開示する雄コネクタは、ロックアームを有している。このロックアームは、雄コネクタハウジングの上部に形成されており、高さ方向に撓み変形することで雌コネクタに係止される。
特許文献2が開示する雌ハウジングは、ロックアームを有している。このロックアームは、雌コネクタハウジングの上面に設けられており、高さ方向に撓み変形することで雄ハウジングに係止される。
特許文献3が開示する雌型コネクタは、ハウジング上部に設けられた係合解除部材と、係合解除部材の前端部に設けられるフック部と、を有している。フック部は、幅方向に撓み変形することで雄型コネクタに係止される。フック部と雄型コネクタとの係止は、係合解除部材が高さ方向に撓み変形することで解除される。
特開平11-26089号公報 特開2001-291557号公報 特開平10-189145号公報
特許文献1から特許文献3の係止構造では、係止又は係止解除の際に、ハウジングの上面に設けられた係止部を高さ方向に撓み変形させる必要があるため、高さ方向に大型化しやすいという問題がある。
そこで、本開示は、コネクタの大型化を抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
本開示のコネクタは、互いに嵌合する第1ハウジング及び第2ハウジングと、前記第1ハウジングに取り付けられる移動部材と、を備え、前記第1ハウジングは、キャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体の外面に沿って幅方向に撓み変形可能な第1ロック部と、を有し、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが互いに嵌合した嵌合状態にあるときに、前記第1ロック部に係止される第2ロック部を有し、前記移動部材は、前記第1ハウジングに対して仮係止されたときに配置される仮係止位置と本係止されたときに配置される本係止位置との間を前記外面に沿って移動可能であり、前記移動部材は、前記移動部材が前記本係止位置から前記仮係止位置側に移動するときに、前記第1ロック部と前記第2ロック部との係止状態を解除する解除部を有する、コネクタである。
本開示によれば、コネクタの大型化を抑制することができる。
図1は、実施形態1の第1ハウジングの斜視図である。 図2は、実施形態1の第1ハウジングの正面図である。 図3は、実施形態1の移動部材の斜視図である。 図4は、実施形態1の第2ハウジングの斜視図である。 図5は、第1ハウジングに対し移動部材が仮係止された状態を示す斜視図である。 図6は、第1ハウジングに対し移動部材が仮係止された状態を示す正面図である。 図7は、第1ハウジングに対し移動部材が本係止された状態を示す斜視図である。 図8は、第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合する前の状態を示す平断面図である。 図9は、図8のA―A線断面図である。 図10は、第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合する過程の状態を示す平断面図である。 図11は、図10のB―B線断面図である。 図12は、第1ハウジングと第2ハウジングが嵌合した状態を示す平断面図である。 図13は、図12のC―C線断面図である。 図14は、第1ロック部と第2ロック部との係止状態が解除された状態を示す平断面図である。 図15は、図14のD―D線断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)互いに嵌合する第1ハウジング及び第2ハウジングと、前記第1ハウジングに取り付けられる移動部材と、を備え、前記第1ハウジングは、キャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体の外面に沿って幅方向に撓み変形可能な第1ロック部と、を有し、前記第2ハウジングは、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが互いに嵌合した嵌合状態にあるときに、前記第1ロック部に係止される第2ロック部を有し、前記移動部材は、前記第1ハウジングに対して仮係止されたときに配置される仮係止位置と本係止されたときに配置される本係止位置との間を前記外面に沿って移動可能であり、前記移動部材は、前記移動部材が前記本係止位置から前記仮係止位置側に移動するときに、前記第1ロック部と前記第2ロック部との係止状態を解除する解除部を有する。
このコネクタでは、第1ロック部がハウジング本体の外面に沿って撓み変形し、移動部材がハウジング本体の外面に沿って移動するため、コネクタの高さ方向の大型化を抑制することができる。更に、移動部材が本係止位置から仮係止位置側に移動することで、第1ロック部と第2ロック部との係止状態を容易に解除することができる。
(2)前記第1ロック部は、前記幅方向に対をなし、前記幅方向の外側に突出する係合突起を有し、前記移動部材は、対をなす前記第1ロック部の前記幅方向の外側において、対をなして配置される係合アームを有し、前記解除部は、対をなす前記係合アームの先端部から前記幅方向の内側に突出し、前記係合突起と係止可能であることが好ましい。
この構成によれば、幅方向に対をなす第1ロック部が、係合アームから押圧されて互いに接近する幅方向の内側に撓み変形するため、専用の過度撓み構造を設けることなく、第1ロック部の過度撓みを規制することができる。
(3)前記第1ハウジングは、前記第1ロック部の前記幅方向の両側に対をなして配置される保護壁を有し、前記保護壁は、前記係合アームの前記幅方向の外側に配置されることが好ましい。
この構成によれば、第1ロック部を保護する保護壁によって、係合アームの幅方向の外側への過度撓みを規制することができる。
(4)前記第1ロック部は、前記係合突起の前方に設けられる前側突起と、前記前側突起及び前記係合突起との間に設けられる仮係止凹部と、を有し、前記仮係止凹部には、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの嵌合前の状態において前記移動部材が前記仮係止位置にあるときに前記解除部が嵌まり、前記嵌合状態において前記第2ロック部が嵌まることが好ましい。
この構成によれば、解除部が仮係止凹部に嵌まることで、移動部材が仮係止位置に保持される。つまり、解除部が、第1ロック部と第2ロック部との係止状態を解除する解除機能と、移動部材を仮係止位置に保持する保持機能とを兼ね備える。更に、仮係止凹部は、第2ロック部が嵌まることで、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合状態を保持する機能を果たす。
(5)前記第1ロック部は、前記係合突起の後方に設けられた後側突起と、前記後側突起と前記係合突起との間に設けられ且つ前記本係止位置にて前記解除部が嵌まる本係止凹部と、を有することが好ましい。
この構成によれば、解除部が本係止凹部に嵌まることで、移動部材が本係止位置に保持される。つまり、解除部が、第1ロック部と第2ロック部との係止状態を解除する解除機能と、移動部材を本係止位置に保持する保持機能とを兼ね備える。したがって、この構成によれば、第1ロック部に、仮係止構造と本係止構造とをまとめて設けることができる。
(6)前記移動部材は、ストッパ部を有し、前記第2ハウジングは、前記嵌合状態で且つ前記移動部材が前記本係止位置にあるときに前記ストッパ部を係止するストッパ受け部を有することが好ましい。
この構成によれば、ストッパ部がストッパ受け部に係止され、移動部材の移動が規制されることをもって、第1ハウジングと第2ハウジングが正規に嵌合されたことを検知することができる。更に、ストッパ部が、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合状態を保持する機能も果たす。
(7)前記ストッパ部は、前記第1ハウジングの高さ方向に撓み変形可能であり、前記高さ方向に撓み変形したときに前記ストッパ受け部との係止状態が解除されることが好ましい。
この構成によれば、ストッパ部の撓み方向が第1ロック部の撓み方向と重ならず、スペース効率に優れる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
実施形態1は、コネクタ10を例示する。コネクタ10は、図13に示すように、互いに嵌合する第1ハウジング20及び第2ハウジング80と、第1ハウジング20に取り付けられる移動部材50と、第1端子金具91と、第2端子金具92と、を備える。
なお、以下の説明では、前後方向については、第1ハウジング20及び第2ハウジング80が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とする。上下方向については、図1から図7、図9、図11、図13、図15にあらわれる向きをそのまま上下方向とする。上下方向が、第1ハウジング20及び第2ハウジング80の高さ方向に相当する。また、図2、図6における左右方向、及び図8、図10、図12、図14における上下方向が、第1ハウジング20及び第2ハウジング80の幅方向に相当する。以下では、第1ハウジング20及び第2ハウジング80の高さ方向を、単に「高さ方向」ともいい、第1ハウジング20及び第2ハウジング80の幅方向を、単に「幅方向」ともいう。
第1ハウジング20は、合成樹脂製である。第1ハウジング20は、図1に示すように、ハウジング本体21と、支持部22と、第1ロック部23と、保護壁24と、後方規制部25と、を有している。
ハウジング本体21は、図1に示すように、前後方向に長いブロック状をなしている。ハウジング本体21は、平坦な上面を有している。ハウジング本体21は、前後方向に沿って延びる複数のキャビティ21Aを有している。キャビティ21Aは、ハウジング本体21の上下方向及び幅方向に並んで配置されている。キャビティ21Aは、図13に示すように、ハウジング本体21の前後両端面に開口している。ハウジング本体21は、キャビティ21Aの内側面からキャビティ21A内に突出したランス21Bを有している。ランス21Bは、撓み変形可能である。各キャビティ21A内には、第1端子金具91が収容される。
第1端子金具91は、図13に示すように、雌型であり、金属板を折り曲げ加工等して形成されている。第1端子金具91の後端部には、電線93が圧着等によって接続される。第1端子金具91は、後方からキャビティ21A内に収容され、ランス21Bに係止されることで、後方への移動が規制される。
支持部22は、図1及び図2に示すように、ハウジング本体21の上面の後端部から上方に突出している。
第1ロック部23は、支持部22を介してハウジング本体21に連結されている。第1ロック部23は、図1に示すように、前後方向に延びる形態をなしている。第1ロック部23の上下両端面は、前後方向及び幅方向に沿った平坦面である。第1ロック部23は、アーム部31と、係合突起32と、前側突起33と、仮係止凹部34と、後側突起35と、本係止凹部36と、を有している。
アーム部31は、図1に示すように、支持部22に支持され、支持部22から前方に突出した形態をなしている。アーム部31の後端部は固定端であり、支持部22につながっている。アーム部31の前端部は自由端である。アーム部31は、ハウジング本体21の上面と平行な方向に沿って幅方向に撓み変形可能である。アーム部31は、幅方向に対をなして設けられている。
係合突起32は、図1に示すように、対をなすアーム部31の幅方向外側面から、それぞれ幅方向外側に突出している。係合突起32は、支持部22よりも前方に配置されている。係合突起32の前面は、幅方向外側に向けて後方に傾斜している。係合突起32の後面は、幅方向外側に向けて前方に傾斜している。係合突起32において、前面の傾斜は、後面の傾斜よりも急な勾配である。
前側突起33は、図1に示すように、係合突起32よりも前方、より具体的には、対をなすアーム部31の前端部に設けられている。前側突起33は、対をなすアーム部31の幅方向外側面から、それぞれ幅方向外側に突出している。前側突起33の前面は、幅方向外側に向けて後方に傾斜している。前側突起33の後面は、幅方向外側に向けて後方に傾斜している。
仮係止凹部34は、図1に示すように、係合突起32と、前側突起33との間に設けられている。仮係止凹部34は、幅方向内側に凹んだ形態をなしている。仮係止凹部34の前面は、前側突起33の後面によって構成されている。仮係止凹部34の後面は、係合突起32の前面によって構成されている。仮係止凹部34の奥面は、アーム部31の幅方向外側面によって構成されており、前後方向及び上下方向に沿った平坦面である。
後側突起35は、図1に示すように、係合突起32よりも後方で、且つ支持部22よりも前方に設けられている。後側突起35は、対をなすアーム部31の幅方向外側面から、それぞれ幅方向外側に突出している。後側突起35の前面は、幅方向及び上下方向に沿って平坦な面である。後側突起35の後面は、幅方向外側に向けて前方に傾斜している。
本係止凹部36は、図1に示すように、係合突起32と、後側突起35との間に設けられている。本係止凹部36は、幅方向内側に凹んだ形態をなしている。本係止凹部36の前面は、係合突起32の後面によって構成されている。本係止凹部36の後面は、後側突起35の前面によって構成されている。本係止凹部36の奥面は、アーム部31の幅方向外側面によって構成されており、前後方向及び上下方向に沿った平坦面である。
保護壁24は、図1及び図2に示すように、第1ロック部23の幅方向両側に対をなして設けられている。保護壁24は、ハウジング本体21の上面の幅方向両端部から上方に突出して前後方向に延びる形態をなしている。保護壁24の上端は、第1ロック部23の下端よりも上方に配置されている。保護壁24の前端は、係合突起32の前端よりも前方に配置されている。保護壁24の後端は、後側突起35の後端よりも後方に配置されている。
後方規制部25は、図1及び図2に示すように、対をなす保護壁24の幅方向内側面の上端部から、それぞれ幅方向内側に突出した形態をなしている。後方規制部25は、後側突起35よりも後方に配置されている。
移動部材50は、合成樹脂製である。移動部材50は、図3に示すように、係合アーム51と、連結部52と、解除部53と、スリット54と、ストッパ部56と、張出部57と、を有している。
係合アーム51は、図3及び図8に示すように、前後方向に沿って延びる形態をなしており、対をなす第1ロック部23の幅方向の外側において、対をなして配置されている。対をなす係合アーム51は、幅方向に延びる連結部52を介して連結されている。係合アーム51は、連結部52の幅方向両端部からそれぞれ前方に突出している。係合アーム51の後端部は固定端であり、係合アーム51の前端部が自由端である。係合アーム51の前端側は、幅方向に撓み変形可能となっている。
解除部53は、図3に示すように、対をなす係合アーム51の先端部(前端部)からそれぞれ幅方向内側に突出している。解除部53の前面は、幅方向内側に向けて後方に傾斜している。解除部53の後面は、上下方向及び幅方向に対して平行な平坦な面である。
スリット54は、図3に示すように、係合アーム51に形成されており、係合アーム51の幅方向外側面及び後面に開口している。
ストッパ部56は、図3に示すように、幅方向において、対をなす係合アーム51の間に配置されている。ストッパ部56は、連結部52から上向きに傾斜しつつ前方に突出しており、上下方向に撓み変形可能である。ストッパ部56の先端は、係合アーム51の先端よりも後方に配置される。ストッパ部56は、連結部52から前方に突出するストッパ側アーム60と、ストッパ側アーム60の先端部に設けられたストッパ側係止部61と、ストッパ側係止部61の後側に設けられたストッパ側凹部62と、を有している。ストッパ側アーム60は、上下方向に撓み変形可能である。ストッパ側係止部61は、ストッパ側アーム60の先端部から上方に突出している。ストッパ側係止部61の前面は、後方に向けて上方に傾斜している。ストッパ側係止部61の後面は、幅方向及び上下方向に沿った平坦面である。ストッパ側凹部62は、ストッパ側アーム60の上面及び幅方向両端面に開口している。ストッパ側凹部62の前面は、ストッパ側係止部61の後面によって構成されている。
張出部57は、図3に示すように、対をなす係合アーム51の上端部から、それぞれ幅方向内側に張り出している。張出部57は、ストッパ部56に対して幅方向に間隔をあけて、ストッパ部56の幅方向両側に配置されている。張出部57の後端部は、連結部52に連結されている。張出部57の上面は、平坦面57Aと、前後方向に沿って凹凸が形成された凹凸面57Bと、を有している。平坦面57Aは、凹凸面57Bの前方に配置されている。
第2ハウジング80は、合成樹脂製である。第2ハウジング80は、図4に示すように、端子収容部81と、フード部82と、第2ロック部83と、を有している。
図13に示すように、端子収容部81には、複数の第2端子金具92が収容される。第2端子金具92は、雄型であり、金属板を折り曲げ加工等して形成される。第2端子金具92の後端部には、電線93が圧着等によって接続される。第2端子金具92は、端子収容部81の後方から挿入され、端子収容部81が有する第2ランス81Aに係止されることで、後方への移動が規制される。
フード部82は、図13に示すように、端子収容部81の前端部の外周縁から前方に突出し、前面が開口した筒状(具体的には、角筒状)をなしている。フード部82は、図4に示すように、上下左右の板部82A,82B,82C,82Dによって角筒状をなしている。図13に示すように、フード部82の内部には、第2端子金具92のタブが前方に突出して配置される。
第2ロック部83は、図4に示すように、フード部82の内側面(具体的に、上側の板部82Aの下面)から突出している。第2ロック部83は、幅方向に対をなして設けられている。
ストッパ受け部84は、フード部82の内側面(具体的に、上側の板部82Aの下面)に設けられ、前後方向に沿って延びる溝状をなしている。ストッパ受け部84は、対をなす第2ロック部83の間に配置されている。ストッパ受け部84の前面は、係止面として機能する。ストッパ受け部84の前面は、第2ロック部83の前面よりも前方に配置されている。
次に、図5及び図6を参照して、移動部材50を第1ハウジング20に取り付ける工程について説明する。
作業者は、例えば移動部材50を第1ロック部23の前側に配置し、張出部57の前端部を後方へ押すことで、移動部材50を後方に移動させる。移動部材50が後方へ移動する過程で、解除部53が第1ロック部23の先端側を幅方向内側に撓ませる。解除部53が第1ロック部23の前側突起33の後側に到達すると、図5に示すように、第1ロック部23が自身の弾性力によって元の形状に復帰し、解除部53が前側突起33の後側に設けられた仮係止凹部34内に嵌まる。これにより、移動部材50は、第1ハウジング20に対して仮係止された状態となる。このときの移動部材50の位置が、仮係止位置である。第1ハウジング20に対して仮係止された移動部材50は、解除部53が前側突起33の後面に当接することで前方への移動が規制され、解除部53が係合突起32の前面に当接することで後方への移動が規制される。
第1ハウジング20に対して移動部材50が仮係止された状態では、図6に示すように、ストッパ部56の先端部(具体的には、ストッパ側凹部62)が、幅方向に対をなすアーム部31の間に配置される。
なお、後ほど詳しく説明するが、移動部材50は、第1ハウジング20と第2ハウジング80が嵌合状態となったときに、図7及び図12に示すように、解除部53が係合突起32の後側に設けられた本係止凹部36内に嵌まる。これにより、移動部材50は、第1ハウジング20に対して本係止された状態となる。このときの第1ハウジング20に対する移動部材50の位置が、本係止位置である。第1ハウジング20に対して本係止された移動部材50は、解除部53が係合突起32の後面に接触することで前方への移動が規制され、解除部53が後側突起35の前面に接触することで後方への移動が規制される。
次に、図8から図13を参照して、第1ハウジング20を第2ハウジング80に嵌合させる工程について説明する。
第1ハウジング20は、移動部材50が仮係止された状態で第2ハウジング80に嵌合される。第1ハウジング20を第2ハウジング80に嵌合させる際、まず、図8及び図9に示すように、第1ハウジング20の前端部が第2ハウジング80のフード部82内に挿入される。第1ハウジング20と第2ハウジング80が嵌合する過程では、図9に示すように、ストッパ部56の先端部の傾斜面が、フード部82の先端部に当接し、移動部材50の前方への移動が規制される。
更に嵌合が進むと、図10及び図11に示すように、移動部材50の前方への移動が規制されたまま、第1ハウジング20が前方へ移動する。そして、第1ハウジング20の第1ロック部23が、第2ハウジング80の第2ロック部83に押されて幅方向内側に撓む。
更に嵌合が進むと、第1ロック部23の前側突起33が第2ロック部83を越え、第1ロック部23が自身の弾性力によって元の形状に復帰する。これにより、図12及び図13に示すように、仮係止凹部34に第2ロック部83が嵌まり、第1ロック部23が第2ロック部83に係止される。また、本係止凹部36に解除部53が嵌まり、移動部材50が本係止位置に配置される。また、嵌合の過程で、図10に示すように、解除部53が第1ロック部23の後側突起35から前方に押されると、移動部材50が前方へ移動し、ストッパ部56の先端部が下方に撓み変形してフード部82の内側に入り込む。そして、ストッパ部56は、図12及び図13に示すように、第1ロック部23が第2ロック部83に係止されると同時に、ストッパ受け部84に係止される。つまり、ストッパ部56は、第1ハウジング20と第2ハウジング80が嵌合していない状態ではストッパ受け部84と係止されておらず、嵌合状態になったときにストッパ受け部84と係止される。
次に、図14及び図15を参照して、第1ハウジング20を第2ハウジング80から離脱させる工程について説明する。
上述したように、嵌合状態においては、第1ロック部23が第2ロック部83に係止され、ストッパ部56がストッパ受け部84に係止されている。ストッパ部56とストッパ受け部84との係止状態は、ストッパ部56が下方に押圧されることで解除される。更に、移動部材50が前方へ移動することで、図14に示すように、第1ロック部23が移動部材50の解除部53から押圧されて幅方向内側に撓み変形する。これにより、ストッパ部56とストッパ受け部84との係止状態が解除される。したがって、作業者等によってストッパ部56が下方に押圧されたまま移動部材50が前方へ押し出されることで、第1ロック部23と第2ロック部83との係止状態を解除することができ、更に、ストッパ部56を下方に押圧したまま第1ハウジング20を後方に引っ張ることで、第1ハウジング20を第2ハウジング80から離脱させることができる。
次の説明は、コネクタ10の効果に関する。
コネクタ10は、第1ロック部23がハウジング本体21の上面に沿って撓み変形し、移動部材50がハウジング本体21の上面に沿って移動するため、コネクタ10の高さ方向の大型化を抑制することができる。更に、移動部材50が本係止位置から仮係止位置側に移動することで、第1ロック部23と第2ロック部83との係止状態を容易に解除することができる。
更に、コネクタ10は、幅方向に対をなす第1ロック部23が、係合アーム51から押圧されて互いに接近する幅方向内側に撓み変形するため、専用の過度撓み構造を設けることなく、第1ロック部23の幅方向内側への過度撓みを規制することができる。
更に、保護壁24は、係合アーム51の幅方向の外側に配置される。このため、第1ロック部23を保護する保護壁24によって、係合アーム51の幅方向外側への過度撓みを規制することができる。
更に、コネクタ10は、解除部53が仮係止凹部34に嵌まることで、移動部材50が仮係止位置に保持される。つまり、解除部53が、第1ロック部23と第2ロック部83との係止状態を解除する解除機能と、移動部材50を仮係止位置に保持する保持機能とを兼ね備える。更に、仮係止凹部34は、第2ロック部83が嵌まることで、第1ハウジング20と第2ハウジング80との嵌合状態を保持する機能を果たす。
更に、コネクタ10は、解除部53が本係止凹部36に嵌まることで、移動部材50が本係止位置に保持される。つまり、解除部53が、第1ロック部23と第2ロック部83との係止状態を解除する解除機能と、移動部材50を本係止位置に保持する保持機能とを兼ね備える。したがって、この構成によれば、第1ロック部23に、仮係止構造と本係止構造とをまとめて設けることができる。
更に、コネクタ10は、ストッパ部56がストッパ受け部84に係止され、移動部材50の移動が規制されることをもって、第1ハウジング20と第2ハウジング80が正規に嵌合されたことを検知することができる。更に、ストッパ部56が、第1ハウジング20と第2ハウジング80との嵌合状態を保持する機能も果たす。
更に、コネクタ10は、ストッパ部56の撓み方向が第1ロック部23の撓み方向と重ならず、スペース効率に優れる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
(1)上記実施形態1では、第1ロック部が幅方向内側から第2ロック部に係止される構成であるが、第1ロック部が幅方向外側から第2ロック部に係止される構成であってもよい。
(2)上記実施形態1では、第1ロック部が幅方向に対をなす構成としたが、第1ロック部は片方のみであってもよい。
10…コネクタ
20…第1ハウジング
21…ハウジング本体
21A…キャビティ
21B…ランス
22…支持部
23…第1ロック部
24…保護壁
25…後方規制部
31…アーム部
32…係合突起
33…前側突起
34…仮係止凹部
35…後側突起
36…本係止凹部
50…移動部材
51…係合アーム
52…連結部
53…解除部
54…スリット
56…ストッパ部
57…張出部
57A…平坦面
57B…凹凸面
60…ストッパ側アーム
61…ストッパ側係止部
62…ストッパ側凹部
80…第2ハウジング
81…端子収容部
81A…第2ランス
82…フード部
82A…上側の板部
82B…下側の板部
82C…左側の板部
82D…右側の板部
83…第2ロック部
84…ストッパ受け部
91…第1端子金具
92…第2端子金具
93…電線

Claims (7)

  1. 互いに嵌合する第1ハウジング及び第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングに取り付けられる移動部材と、を備え、
    前記第1ハウジングは、
    キャビティを有するハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の外面に沿って幅方向に撓み変形可能な第1ロック部と、を有し、
    前記第2ハウジングは、
    前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが互いに嵌合した嵌合状態にあるときに、前記第1ロック部に係止される第2ロック部を有し、
    前記移動部材は、前記第1ハウジングに対して仮係止されたときに配置される仮係止位置と本係止されたときに配置される本係止位置との間を前記外面に沿って移動可能であり、
    前記移動部材は、前記移動部材が前記本係止位置から前記仮係止位置側に移動するときに、前記第1ロック部と前記第2ロック部との係止状態を解除する解除部を有するコネクタ。
  2. 前記第1ロック部は、前記幅方向に対をなし、前記幅方向の外側に突出する係合突起を有し、
    前記移動部材は、対をなす前記第1ロック部の前記幅方向の外側において、対をなして配置される係合アームを有し、
    前記解除部は、対をなす前記係合アームの先端部から前記幅方向の内側に突出し、前記係合突起と係止可能である請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1ハウジングは、前記第1ロック部の前記幅方向の両側に対をなして配置される保護壁を有し、
    前記保護壁は、前記係合アームの前記幅方向の外側に配置される請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記第1ロック部は、前記係合突起の前方に設けられる前側突起と、前記前側突起及び前記係合突起との間に設けられる仮係止凹部と、を有し、
    前記仮係止凹部には、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの嵌合前の状態において前記移動部材が前記仮係止位置にあるときに前記解除部が嵌まり、前記嵌合状態において前記第2ロック部が嵌まる請求項2又は請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記第1ロック部は、前記係合突起の後方に設けられた後側突起と、前記後側突起と前記係合突起との間に設けられ且つ前記本係止位置にて前記解除部が嵌まる本係止凹部と、を有する請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記移動部材は、ストッパ部を有し、
    前記第2ハウジングは、前記嵌合状態で且つ前記移動部材が前記本係止位置にあるときに前記ストッパ部を係止するストッパ受け部を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のコネクタ。
  7. 前記ストッパ部は、前記第1ハウジングの高さ方向に撓み変形可能であり、前記高さ方向に撓み変形したときに前記ストッパ受け部との係止状態が解除される請求項6に記載のコネクタ。
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