JP6839292B2 - コネクタ及びコネクタユニット - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ及びコネクタユニットに関する。
一対のハウジングを嵌合させて形成されるコネクタは、一方のハウジングを他方のハウジングの嵌合位置まで挿入することにより、各ハウジングに収容された端子同士が電気的に接続されるとともに、ハウジング同士が係止される。しかし、この種のコネクタは、嵌合作業が手作業で行われるため、一方のハウジングが正規の嵌合位置まで挿入されない中途嵌合(非係止状態)であることに気付かずに嵌合作業を終了して、事後的に係止が外れてしまうおそれがある。
そこで、このようなハウジングの中途嵌合を防ぐため、嵌合位置保証ロックを備えたコネクタが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1のコネクタは、メス端子が収容された筒状のメスハウジングと、オス端子が収容されメスハウジングと嵌合する筒状のオスハウジングと、メスハウジングの外側にスライド可能に装着された筒状の嵌合保証部材と、メスハウジングに片持ち状に支持されオスハウジングに向かって延在するメスロックと、嵌合保証部材に片持ち状に支持されオスハウジングに向かって延在する嵌合保証ロックと、オスハウジングの外面から突出してメスロック及び嵌合保証ロックを係止する係止突起とを備えている。係止突起には、メスロックの先端側の係止部と嵌合保証ロックの先端側の係止爪がそれぞれ乗り上がる傾斜面を有している。
このような構成において、嵌合保証部材が装着されたメスハウジングにオスハウジングを挿入すると、まず、メスロックの係止部が係止突起の傾斜面を乗り越えて係止突起に係止され、続いて、嵌合保証ロックの係止爪が、係止突起の傾斜面及びメスロックの係止部を乗り越えて、メスロックの係止部を介して係止突起に係止される。このように、メスロックを介して嵌合保証ロックが係止突起に係止されるので、ハウジングの嵌合が保証される。
日本国特開2012−064461号公報
特許文献1では、ハウジングの嵌合過程において、メスロックの係止部と嵌合保証ロックの係止爪とは、係止突起の傾斜面上を順次摺動することによってそれぞれ弾性変形する。このため、メスロックの係止部が傾斜面上を摺動している間は、メスロックが傾斜面から受ける反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力としてメスハウジングに作用し、作業者が嵌合作業を中止するとメスハウジングは押し戻される。また、嵌合保証ロックの係止爪が傾斜面上を摺動している間は、嵌合保証ロックが傾斜面から受ける反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力として嵌合保証部材に作用し、作業者が嵌合作業を中止するとメスハウジングは嵌合保証部材を介して押し戻される。作業者は、係る反発力を感じることによって嵌合途中であることを認識することが可能となる。
ここで、メスロックの最大変位を抑えてコネクタ全体の小型化を図る等の理由により、係止突起の頂面を嵌合方向と略平行な平坦面状に形成する場合がある。この場合、メスロックが係止突起に係止する前に嵌合保証ロックが係止突起の頂面に乗り上がると、嵌合保証ロックの乗り上がり時からコネクタ嵌合までの期間は反発力が作用せず、作業者に中途嵌合であることを認識させることができない可能性がある。特に嵌合直前にそれまで作用していた反発力が作用しなくなると、作業者はコネクタ嵌合状態に達したと誤認して、中途嵌合のまま嵌合作業を終了する可能性がある。
そこで本発明の目的の一つは、嵌合直前まで反発力を確実に作用させることが可能なコネクタ及びコネクタユニットの提供である。
(1)本発明の第1の側面において、コネクタは、
第1ハウジングと、
前記第1ハウジングと嵌合する第2ハウジングと、
前記第1ハウジングの外側にスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材と、
を備え、
前記第2ハウジングは、
第1傾斜面を有する第1係止突部を有し、
前記嵌合保証部材は、
前記第2ハウジングとの相対移動により前記第1傾斜面上を摺動して弾性変形する第1保証係止部であって、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するときの前記第1ハウジングに対する当該第1保証係止部のスライド移動により前記第1係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記第1係止突部に係止する、ように構成された第1保証係止部を有し、
前記第1保証係止部は、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了する前に前記第1傾斜面上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了するまで前記第1傾斜面上に位置する、ように構成されている。
上記第1の側面では、第1保証係止部は、第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合する前に第1傾斜面上の摺動を開始し、第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合するまで第1傾斜面上に位置する。第1傾斜面上の第1保証係止部は、第1傾斜面から反力を受け、係る反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力として嵌合保証部材に作用する。従って、嵌合直前まで第1保証係止部による反発力を作用させることができ、中途嵌合を防止することができる。
(2)本発明の第2の側面では、第1の側面に係るコネクタにおいて、
前記第1ハウジングは、
前記第2ハウジングとの相対移動により前記第1傾斜面上を摺動して弾性変形するコネクタ係止部であって、前記第1係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記第1係止突部に係止する、ように構成されたコネクタ係止部を有し、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、
前記コネクタ係止部が前記第1係止突部に係止することによって、当該第1ハウジングと当該第2ハウジングとの嵌合が完了したコネクタ嵌合状態となり、
前記第1保証係止部は、
前記コネクタ係止部が前記第1傾斜面上に位置する間に前記第1傾斜面上の摺動を開始し、前記コネクタ嵌合状態において、前記第1係止突部及び前記コネクタ係止部を乗り越えて弾性回復するとともに、前記第1係止突部に係止している前記コネクタ係止部に係止する、ように構成されている。
上記第2の側面では、第1傾斜面上のコネクタ係止部は、第1傾斜面から反力を受け、係る反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力として第1ハウジングに作用する。従って、例えば第1係止突部の頂面が嵌合方向と略平行な平坦面である場合において、コネクタ係止部が第1傾斜面上の摺動を開始してから第1係止突部に係止するまでの嵌合ストロークの全域のうち、第1保証係止部が第1傾斜面上の摺動を開始するまでの前半では、コネクタ係止部による反発力が作用し、第1保証係止部が第1傾斜面上の摺動を開始してからコネクタ係止部が第1係止突部の頂面に乗り上がるまでの嵌合ストロークの後半では、コネクタ係止部による反発力と第1保証係止部による反発力とが作用し、コネクタ係止部が第1係止突部の頂面に乗り上がってから第1係止突部に係止するまでの嵌合直前では、第1保証係止部による反発力が作用する。すなわち、嵌合ストロークの全域において反発力を作用させることができる。
(3)本発明の第3の側面では、第2の側面に係るコネクタにおいて、
前記第2ハウジングは、
第2傾斜面を有する第2係止突部を前記第1係止突部とは異なる位置に有し、
前記嵌合保証部材は、
前記第2ハウジングとの相対移動により前記第2傾斜面上を摺動して弾性変形する第2保証係止部であって、前記コネクタ嵌合状態にある前記第1ハウジングに対するスライド移動により前記第2係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記第2係止突部に係止する、ように構成された第2保証係止部を有し、
前記第2保証係止部は、
前記コネクタ係止部が前記第1傾斜面上に位置する間に前記第2傾斜面上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが前記コネクタ嵌合状態に至るまで前記第2傾斜面上に位置する、ように構成されている。
上記第3の側面では、嵌合ストロークの後半のうち第2保証係止部が第2傾斜面上に位置する間は、コネクタ係止部による反発力と第1保証係止部による反発力と第2保証係止部による反発力とが作用し、嵌合直前では、第1保証係止部による反発力と第2保証係止部による反発力とが作用する。従って、嵌合に対する反発力を高めることができる。
(4)本発明の第4の側面では、第2の側面又は第3の側面に係るコネクタにおいて、
前記第1ハウジングは、
前記第1傾斜面による前記コネクタ係止部の弾性変形を許容する位置に、前記コネクタ係止部を外側から覆う係止カバー部を有する、ように構成されている。
上記第4の側面では、第1係止突部とコネクタ係止部との係止部分が係止カバー部によって外側から覆われるので、係る係止部分に外力が作用することによるコネクタ嵌合の意図しない解除を防止できる。また、コネクタ係止部の移動範囲の外側近傍に係止カバー部を配置することにより、コネクタ係止部の過剰な変位を係止カバー部によって抑制することができ、第1ハウジングの破損を防止することができる。
(5)本発明の第5の側面では、第1の側面〜第4の側面の何れか一つに係るコネクタにおいて、
前記第1ハウジングは、
片持ち状に支持されたガタ防止片を有し、
前記第2ハウジングは、
前記第1ハウジングとの嵌合が完了したときに前記ガタ防止片の内側に挿入されて前記ガタ防止片の内側への変位を規制する防止片規制部を有し、
前記嵌合保証部材は、
前記第1ハウジングに対するスライド移動により前記ガタ防止片を内側へ押圧しながら前記防止片規制部との間に前記ガタ防止片を挟む防止片押圧部を有し、
前記防止片押圧部が前記ガタ防止片を押圧する位置への前記嵌合保証部材のスライド移動は、前記コネクタ嵌合状態において許容される、ように構成される。
上記第5の側面では、コネクタ嵌合状態において、第2ハウジング及び嵌合保証部材に対する第1ハウジングのガタつきをガタ防止片によって防止することができる。また、防止片押圧部がガタ防止片を押圧するタイミングはコネクタ嵌合後であるため、コネクタ嵌合時の慣性力によってガタ防止片を容易に押圧して防止片規制部との間に挟むことができ、コネクタ嵌合時の挿入フィーリングを損なうことがない。
(6)本発明の第6の側面では、第1の側面〜第5の側面の何れか一つに係るコネクタであって、
前記第1ハウジングの外側に取付けられるリテーナを更に備え、
前記第1ハウジングは、
隔壁を挟んで並ぶ本係止溝と仮係止溝とからなる係止溝群であって、当該係止溝群の一端側において前記隔壁が部分的に存在しない又は前記隔壁の高さが中央部よりも低い、ように構成された係止溝群を有し、
前記リテーナは、
前記本係止溝と前記仮係止溝とに選択的に進入して前記係止溝群に係合可能な直線状のリテーナ突起を有し、
前記リテーナ突起は、
前記リテーナが撓むことにより前記隔壁を乗り越えて前記本係止溝と前記仮係止溝との間を移動可能である、ように構成される。
上記第6の側面では、リテーナを本係止溝から仮係止溝へ移動させる際に必要となるリテーナ突起の持ち上げ高さは、係止溝群の一端側の方が中央部よりも低く、リテーナを本係止溝から仮係止溝へ移動させる際に、リテーナ突起の一端側は、仮係止溝の開放端よりも溝底側を移動し易い。従って、リテーナを本係止溝から仮係止溝へ移動させる際に、リテーナ突起の一端側が仮係止溝を通過し難くなり、意図しない係止解除によるリテーナの離脱を抑制することができる。
(7)本発明の第7の側面では、コネクタユニットは、
傾斜面を有する係止突部が設けられた第2ハウジングと嵌合可能な第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの外側にスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材と、
を備え、
前記嵌合保証部材は、
前記第2ハウジングとの相対移動により前記傾斜面上を摺動して弾性変形する保証係止部であって、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するときの前記第1ハウジングに対する当該保証係止部のスライド移動により前記係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記係止突部に係止する、ように構成された保証係止部を有し、
前記保証係止部は、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了する前に前記傾斜面上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了するまで前記傾斜面上に位置する、ように構成されている。
上記第7の側面では、保証係止部は、第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合する前に傾斜面上の摺動を開始し、第1ハウジングと第2ハウジングとが嵌合するまで傾斜面上に位置する。傾斜面上の保証係止部は、傾斜面から反力を受け、係る反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力として嵌合保証部材に作用する。従って、嵌合直前まで保証係止部による反発力を作用させることができ、中途嵌合を防止することができる。
本発明によれば、嵌合直前まで反発力を確実に作用させることができる。
図1は、本発明の一実施形態のコネクタの分解斜視図である。 図2は、メスコネクタユニットの外観斜視図である。 図3は、CPA本係止状態の外観斜視図である。 図4は、コネクタ嵌合前の縦断面図である。 図5は、コネクタ嵌合途中の縦断面図である。 図6は、コネクタ嵌合途中の縦断面図である。 図7は、コネクタ嵌合状態の縦断面図である。 図8は、CPA本係止状態の縦断面図である。 図9は、上側の係止部分を示す図4の一部拡大図である。 図10(a)及び図10(b)は図5の一部拡大図であり、図10(a)は上側の係止部分を示し、図10(b)は下側の係止部分を示す。 図11(a)及び図11(b)は図6の一部拡大図であり、図11(a)は上側の係止部分を示し、図11(b)は下側の係止部分を示す。 図12(a)及び図12(b)は図7の一部拡大図であり、図12(a)は上側の係止部分を示し、図12(b)は下側の係止部分を示す。 図13(a)及び図13(b)は図8の一部拡大図であり、図13(a)は上側の係止部分を、図13(b)は下側の係止部分を示す。 図14は、サイドロックの拡大図である。 図15は、コネクタ嵌合前の横断面図である。 図16は、CPA本係止状態の横断面図である 図17(a)は図15のA部拡大図であり、図17(b)は図16のB部拡大図である。 図18は、インナーハウジング前部の斜視図である。 図19は、サイドリテーナの斜視図である。 図20(a)及び図20(b)は、インナーハウジング前部及びサイドリテーナの縦断面図であり、図20(a)は本係止位置を示し、図20(b)は仮係止位置を示す。 図21は、治具によりサイドリテーナを移動する前の状態の斜視図である。 図22は、治具によりサイドリテーナを移動している途中の斜視図である。 図23は、移動途中のサイドリテーナの縦断面図である。
以下、本発明を実施するためのコネクタの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のコネクタ11の分解斜視図、図2は、メスハウジング13にCPA21とシール部材23とサイドリテーナ25とを装着したメスコネクタユニット(コネクタユニット)12の外観斜視図、図3はコネクタ嵌合状態の外観斜視図、図4〜図8はコネクタ嵌合前からCPA本係止までの動きを表す縦断面図である。なお、以下では、相手コネクタと嵌合する方向を前方(嵌合方向前方)、相手コネクタから離間する方向を後方(嵌合方向後方)、嵌合方向と略直交するコネクタ高さ方向(高さ方向)の一側(図4の上方)を上方、他側(図4の下方)を下方、嵌合方向及びコネクタ高さ方向と略直交するコネクタ幅方向(幅方向)を左右方向として説明する。
(コネクタ11の概略構成)
図1に示すように、コネクタ11は、筒状のメスハウジング(第1ハウジング)13と、筒状のオスハウジング(第2ハウジング)15と、メスハウジング13に収容されるメス端子(第1端子)17と、オスハウジング15に収容されるオス端子(第2端子)19と、メスハウジング13の外面に嵌合方向でスライド可能に装着される筒状のCPA(嵌合保証部材)21と、メスハウジング13に装着される環状のシール部材23と、メスハウジング13に装着されるサイドリテーナ(リテーナ)25とを備えて構成される。メスハウジング13とCPA21とシール部材23とサイドリテーナ25とは、メスコネクタユニット12を構成する。本実施形態のコネクタ11は、2対のメス端子17とオス端子19とをそれぞれ接続させるものであり、メスハウジング13には2個のメス端子17が収容され、オスハウジング15には2個のオス端子19が収容される。なお、第1ハウジング及び第2ハウジングを、本実施形態とは逆にオスハウジング及びメスハウジングとしてもよい。
(オスハウジング15)
オスハウジング15は、合成樹脂製であって、例えば車両等に搭載された図示しない電気機器の器壁に直結されている。図1に示すように、オスハウジング15は、器壁に対応する基端部27と、基端部27から嵌合方向に延出する円筒状のフード部(防止片規制部)29とを有している。基端部27には、図4に示すように、フード部29の内周面と軸方向に連続する内周面を有する有底の空間31が形成され、この空間31の奥側には嵌合方向に向かって突出するタブ状のオス端子19が固定されている。
フード部29の外周の上面には、上係止突起(第1係止突部)33が突出して設けられる。上係止突起33は、図4に示すように、後方に向かって突出高さが増大する上傾斜面(第1傾斜面)35と、上傾斜面35の上端(後端)と連なり、前後方向に沿って延びる上平坦面37と、上平坦面37の後端と連なり、略垂直に切り立つ上係止面39とを有している。上平坦面37は、上傾斜面35に対して、幅方向の長さが大きく設定され、前後方向の長さが短く設定されている。同様に、フード部29の外周の下面には、下係止突起(第2係止突部)34が突出して設けられる。下係止突起34は、後方に向かって突出高さが増大する下傾斜面(第2傾斜面)36と、下傾斜面36の下端(後端)と連なり、前後方向に沿って延びる下平坦面38とを有している。下平坦面38は、下傾斜面36に対して、幅方向の長さが大きく設定され、前後方向の長さが短く設定されている。上係止突起33と下係止突起34とは上下略対称に形成され、嵌合方向において、上傾斜面35と下傾斜面36とは略同範囲に、上平坦面37と下平坦面38とは略同範囲にそれぞれ配置されている。
(メスハウジング13)
メスハウジング13は、合成樹脂製であって、図4に示すように、筒状のインナーハウジング41と、インナーハウジング41の外周面と間隔をあけてこの外周面を包囲する筒状のアウターハウジング43とを連ねて形成される。インナーハウジング41の外周面とアウターハウジング43の内周面との隙間には、オスハウジング15のフード部29が挿入される。
インナーハウジング41には、後方からメス端子17が挿入される2つのメス端子収容室45が形成される。各メス端子収容室45は、インナーハウジング41の先端部に形成された挿入口47(図1参照)を介して外部に開放され、各挿入口47からタブ状のオス端子19が挿入される。
インナーハウジング41は、アウターハウジング43の前端面よりも前方に張り出して形成され、アウターハウジング43に包囲されたインナーハウジング41の円筒状の外周面にシール部材23が装着される。アウターハウジング43から前方へ張り出した角筒状のインナーハウジング前部44の外周面には、サイドリテーナ25が装着される。
メスハウジング13の外周面には、弾性変形可能なハウジングアーム51が形成される。ハウジングアーム51は、門型に形成され、メスハウジング13(インナーハウジング41)の外周面に片持ち状に支持されて、インナーハウジング41の外周面と略平行にオスハウジング15に向かって延在する左右一対の弾性アーム片53と、各弾性アーム片53の前端部同士を幅方向に架橋する係止片(コネクタ係止部)55とを有している。係止片55は、両ハウジング13,15の嵌合時に、オスハウジング15の上係止突起33に係止される。
ハウジングアーム51は、その後端部を支点として、係止片55が上方(外方)に搖動して弾性変形(撓み変形)可能になっている。ハウジングアーム51は、一対の弾性アーム片53の前端部にそれぞれ片持ち状に支持され、後方に向かって延出する門型のロックアーム57が連設されている。ロックアーム57は、ハウジングアーム51の係止状態の解除時に押圧される操作部59を有しており、操作部59は弾性アーム片53よりも高い位置に配置されている。
メスハウジング13は、アウターハウジング43の前端上部の左右両端から立ち上がって幅方向を横断し、係止片55を外側(上方)から覆うメスハウジングブリッジ(係止カバー部)61を有している。メスハウジングブリッジ61は、オスハウジング15の上傾斜面35による係止片55の弾性変形を許容する位置であって、係止片55の移動範囲の外側(上方)近傍に配置されている。
メスハウジング13は、図1及び図14に示すように、アウターハウジング43の左右の側壁の一部を上下一対のスリット63により切り欠いて形成された左右一対のサイドロック(ガタ防止片)65を有している。サイドロック65は、前端がアウターハウジング43の側壁と連続し、後端が自由端となるようにアウターハウジング43に片持ち状に支持されている。各サイドロック65は、アウターハウジング43の左右両側で前後方向に延在する一対の案内溝67の前端部にそれぞれ位置し、上下のスリット63は案内溝67から前方へ延びる。
(サイドリテーナ25)
サイドリテーナ25は、合成樹脂製であり、図1及び図19に示すように、幅方向の一方(側方)が開口するU状断面のリテーナ本体105と、リテーナ本体の前端を覆うリテーナ前板部107とを有する。リテーナ前板部107には、2つの挿入口109が形成されている。挿入口109は、サイドリテーナ25が後述する本係止位置に設定された状態でインナーハウジング41の挿入口47と連通し、挿入口47,109からオス端子19が挿入される。
リテーナ本体105は、上下に離間して相対向するリテーナ上面部111及びリテーナ下面部113と、リテーナ上面部111の端縁とリテーナ下面部113の端縁とを連続するリテーナ湾曲面部115とを一体的に有する。リテーナ上面部111の開口側の端縁には、嵌合方向に沿って直線状に延びるリテーナ突起117が下方へ突設されている。リテーナ突起117の後端部には、後述する本係止位置から仮係止位置へサイドリテーナ25を移動させる際に使用する治具149(図21参照)が挿入される切欠き139が形成されている。
図18に示すように、インナーハウジング前部44の上面には、隔壁119を挟んで並ぶ本係止溝121と仮係止溝123とからなる係止溝群125が設けられ、隔壁119と本係止溝121と仮係止溝123とは、嵌合方向に沿って直線状に延びる。本係止溝121は、インナーハウジング前部44の上面から突出するインナーハウジング前部44の側壁上端部127と隔壁119との間に区画され、仮係止溝123は、インナーハウジング前部44の上面から突出する溝形成突起129と隔壁119との間に区画される。
サイドリテーナ25をインナーハウジング前部44へ装着する場合、サイドリテーナ25の側方の開口を僅かに拡げ、開口からサイドリテーナ25の内側にインナーハウジング前部44を挿入して、幅方向(装着方向)へ移動させる。サイドリテーナ25を装着方向へ移動させると、リテーナ突起117は、図20(b)に示すように仮係止溝123に進入して係止し(仮係止位置)、さらに装着方向へ移動させると、図20(a)に示すように本係止溝121に進入して係止する(本係止位置)。
溝形成突起129の溝外側の側面は緩やかな第1傾斜面131であり、サイドリテーナ25を装着方向へ押すことにより、リテーナ突起117が比較的容易に第1傾斜面131上を摺動し、サイドリテーナ25が撓みながら溝形成突起129を越えて仮係止位置に装着される。隔壁119の仮係止溝123側の側面は第1傾斜面131よりもやや急な第2傾斜面133であり、仮係止位置への装着時よりも強くサイドリテーナ25を押すことにより、リテーナ突起117が第2傾斜面133上を摺動し、サイドリテーナ25が撓みながら隔壁119を越えて仮係止位置から本係止位置へ移動する。
一方、溝形成突起129の仮係止溝123側の側面と隔壁119の本係止溝121側の側面とは、何れも垂直面135,137であり、サイドリテーナ25を取外し方向(装着方向の反対方向)に単に引っ張っても、サイドリテーナ25の本係止位置から仮係止位置への移動や、仮係止位置からの取外しを容易に行うことができない。
隔壁119は、リテーナ突起117よりも短く、係止溝群125の前端側では、隔壁119が部分的に存在せず、本係止溝121と仮係止溝123とが同じ溝深さで連通している。なお、これに代えて、係止溝群125の前端側の隔壁119の高さを他の領域(中央部及び後端部)よりも低く形成してもよい。
仮係止位置に設定されたサイドリテーナ25は、メス端子収容室45へのメス端子17の挿入を許容するとともに、挿入されたメス端子17に係止してメス端子17の抜取りを禁止する。これに対し、本係止位置に設定されたサイドリテーナ25は、メス端子収容室45に対するメス端子17の挿入及び抜取りの双方を禁止する。
(CPA21)
CPA21は、合成樹脂製であって、メスハウジング13に後方から被せられ、嵌合方向にスライド可能に装着されている。CPA21には、幅方向に間隔をあけて立ち上がる左右一対の側壁87と、各側壁87の上端部同士を架橋する支持壁89が形成され、支持壁89の中央部には、オスハウジング15に向かって延在するCPA上アーム91が形成される。左右の側壁87の後部内面には、メスハウジング13の左右の案内溝67にそれぞれ案内される左右一対の突条部79が突設され(図15参照)、左右の側壁87の後端の間は、CPA21の剛性を確保するためのCPAブリッジ81によって連結されている。
図15に示すように、突条部79には、内側へ突出する離脱防止突起141が設けられる。離脱防止突起の141の前部には、前方に向かって外側へ傾斜するガイド面(防止片押圧部)143が形成され、インナーハウジング41の後端には、外側へ突出する左右一対のストッパ突起145が形成される。
CPA上アーム91は、支持壁89に片持ち状に支持されており、オスハウジング15のフード部29に向かって下方に傾倒して設けられる。CPA上アーム91の先端部には、下方に延出する上係止爪(第1保証係止部)93が形成され、上係止爪93の下部前面には傾斜面95が形成される。CPA上アーム91は、後端部を支点として、上係止爪93が上方(外方)に搖動して弾性変形(撓み変形)可能になっている。本実施形態では、CPA21がメスハウジング13に装着されると、CPA上アーム91の上係止爪93(傾斜面95)がロックアーム57の操作部59を乗り越えてハウジングアーム51の係止片55の後端部に当接し、両ハウジング13,15の嵌合時には係止片55の後端部を嵌合方向(前方)に押圧する。
CPA21は、CPA上アーム91と対向する位置(略180度離れた位置)に片持ち状に支持され、オスハウジング15に向かって延在するCPA下アーム99を有している。CPA下アーム99の先端部には、CPA21の内方に延出する下係止爪(第2保証係止部)101が形成され、下係止爪101の上部前面には傾斜面103が形成される。CPA下アーム99は、CPA上アーム91と同様に、後端部を支点として下係止爪101が下方(外方)に搖動して弾性変形(撓み変形)可能になっている。
(コネクタ11の嵌合手順)
次に、本実施形態のコネクタ11の嵌合手順を説明しつつ、上述したコネクタ11のその他の構成を説明する。以下では、電気機器の器壁に直結されたオスハウジング15に対してメスハウジング13を近づけたときのコネクタ11の動作を例に説明する。
まず、メスハウジング13にシール部材23を装着し、サイドリテーナ25をアウターハウジング43から張り出したインナーハウジング前部44の仮係止位置に装着する。続いて、メスハウジング13のメス端子収容室45に後方から電線18が接続されたメス端子17を挿入し、サイドリテーナ25を本係止位置(正規位置)までスライドさせる。これにより、メス端子17はサイドリテーナ25に抜け止め係止される。
次に、メスハウジング13に後方からCPA21を装着する。このとき、CPA21は、一対の突条部79が案内溝67に案内される。そして、ストッパ突起145がガイド面143を乗り越えて離脱防止突起141の後方へ達すると、CPA21がメスハウジング13に抜け止め係止される(CPA仮係止)。また、CPA上アーム91は、メスハウジング13の操作部59を乗り越えてハウジングアーム51の内側を移動し、係止片55の後端面と当接する。このように、CPA上アーム91が係止片55と当接することで、CPA21がオスハウジング15を嵌合方向に押し込むことが可能になるから、嵌合時におけるCPA21とメスハウジング13との位置精度が高められ、組付作業性が向上する。
メスハウジング13に対してCPA21を前方に移動させると、CPA上アーム91が係止片55と当接する。これにより、メスハウジング13はCPA21とともに前方に移動する。反対に、メスハウジング13に対してCPA21を後方に移動させると、ストッパ突起145が離脱防止突起141に係止される。これにより、メスハウジング13はCPA21とともに後方に移動する。
CPA仮係止状態でメスハウジング13をオスハウジング15の位置に合わせ、CPA21を嵌合方向(前方)に押し込むと、オスハウジング15のフード部29にメスハウジング13のインナーハウジング41が挿入され、オス端子19の先端部が挿入口47に挿入された状態となる。この段階では、ハウジングアーム51とCPA上アーム91は、何れも上係止突起33と離れており、撓み変形が生じていない。また、CPA下アーム99も下係止突起34と離れており、撓み変形が生じていない。
CPA21を嵌合方向にさらに押し込むと、図4及び図9に示すように、ハウジングアーム51の係止片55は、上係止突起33の上傾斜面35に到達して乗り上がり、上傾斜面35上の摺動を開始し、ハウジングアーム51は、係止片55が上傾斜面35に押し付けられて上方に弾性変形する。これにより、上傾斜面35にはハウジングアーム51の復元力が作用し、オスハウジング15は、メスハウジング13によって嵌合方向と反対方向に付勢され、メスハウジング13は、オスハウジング15から反作用を受ける。その結果、CPA21を掴んでいる手を離すと、メスハウジング13はCPA21とともに嵌合方向と反対方向に押し戻される。なお、図4の状態では、CPA下アーム99は下係止突起34と離れており、撓み変形が生じていない。
図4の状態からCPA21を嵌合方向にさらに押し込むと、図5及び図10(a)に示すように、CPA上アーム91の上係止爪93は、上係止突起33の上傾斜面35に到達して乗り上がり、上傾斜面35上の摺動を開始し、CPA上アーム91は、上係止爪93が上傾斜面35に押し付けられて上方に弾性変形する。これにより、上傾斜面35にはCPA上アーム91の復元力が作用し、オスハウジング15は、CPA21によって嵌合方向と反対方向に付勢され、CPA21は、オスハウジング15から反作用を受ける。また、CPA上アーム91の上係止爪93が上係止突起33の上傾斜面35上の摺動を開始した時点では、ハウジングアーム51の係止片55も上傾斜面35上を未だ摺動中であり、メスハウジング13は、係止片55の弾性変形による上傾斜面35からの反作用も受ける。さらに、CPA上アーム91の上係止爪93が上傾斜面35上の摺動を開始するのと略同じタイミングで、図10(b)に示すように、CPA下アーム99の下係止爪101が下係止突起34の下傾斜面36上の摺動を開始し、CPA下アーム99は、下係止爪101が下傾斜面36に押し付けられて下方に弾性変形する。これにより、下傾斜面36にはCPA下アーム99の復元力が作用し、オスハウジング15は、CPA21によって嵌合方向と反対方向に付勢され、CPA21は、オスハウジング15から反作用を受ける。
図5の状態からCPA21を嵌合方向にさらに押し込むと、図6及び図11(a)に示すように、ハウジングアーム51の係止片55は、上傾斜面35を乗り越えて上平坦面37に到達する。これにより、ハウジングアーム51の復元力は上傾斜面35に作用しなくなり、ハウジングアーム51は、オスハウジング15を押し戻すことができなくなる。
この点、本実施形態では、係止片55が上平坦面37に乗り上げた時点で、CPA上アーム91の上係止爪93が未だ上傾斜面35に位置するように設定されている。従って、CPA21は、上係止爪93の弾性変形による上傾斜面35からの反作用を受ける。同様に、係止片55が上平坦面37に乗り上げた時点で、CPA下アーム99の下係止爪101も未だ下傾斜面36に位置するように設定されている。従って、CPA21は、下係止爪101の弾性変形による下傾斜面36からの反作用も受ける。
図6の状態からCPA21を嵌合方向にさらに押し込むと、係止片55が上平坦面37を移動する間、上係止爪93は上傾斜面35上を摺動し続け、下係止爪101は下傾斜面36上を摺動し続ける。
そして、図7及び図12(a)に示すように、係止片55が上平坦面37を通過すると、係止片55は弾性回復して上係止突起33の上係止面39に係止され、両ハウジング13,15は互いにロックされた状態(コネクタ嵌合状態)となる。係る嵌合完了の時点では、CPA上アーム91の上係止爪93は未だ上傾斜面35に位置し、CPA下アーム99の下係止爪101も下傾斜面36に位置する。従って、CPA21は、上係止爪93の弾性変形による上傾斜面35からの反作用と、下係止爪101の弾性変形による下傾斜面36からの反作用とを係属して受ける。
続いて、上係止爪93は、上平坦面37を通過し、上係止突起33に係止された係止片55を乗り越えた後、図8及び図13(a)に示すように、弾性回復して、係止片55を挟む姿勢で上係止面39に係止される(CPA本係止)。このように、CPA上アーム91が上係止突起33に係止された状態では常に両ハウジング13,15がロック状態となっているから、CPA上アーム91の嵌合によって、両ハウジング13,15の嵌合が保証される。また、係止片55は、上係止突起33と上係止爪93との間に挟まれるため、メスハウジング13の外れが抑制される。なお、下係止爪101は、下平坦面38を通過した後、上係止爪93の係止と略同じタイミングで、図13(b)に示すように、弾性回復して下係止突起34に係止される。
このように、本実施形態では、CPA上アーム91の上係止爪93は、メスハウジング13とオスハウジング15とが嵌合する前に上傾斜面35上の摺動を開始し、メスハウジング13とオスハウジング15とが嵌合するまで上傾斜面35上に位置する。上傾斜面35上の上係止爪93は、上傾斜面35から反力を受け、係る反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力としてCPA21に作用する。従って、嵌合直前まで上係止爪93(CPA上アーム91)による反発力を作用させることができ、中途嵌合を防止することができる。
また、上傾斜面35上の係止片55は、上傾斜面35から反力を受け、係る反力の分力がコネクタ嵌合に対する反発力としてメスハウジング13に作用する。従って、係止片55が上傾斜面35上の摺動を開始してから上係止突起33に係止するまでの嵌合ストロークの全域のうち、上係止爪93が上傾斜面35上の摺動を開始するまでの前半では、係止片55による反発力が作用し、上係止片93が上傾斜面35上の摺動を開始してから係止片55が上係止突起33の上平坦面(頂面)37に乗り上がるまでの嵌合ストロークの後半では、係止片55による反発力と上係止爪93による反発力とが作用し、係止片55が上係止突起33の上平坦面37に乗り上がってから上係止突起33に係止するまでの嵌合直前では、上係止爪93による反発力が作用する。すなわち、嵌合ストロークの全域において反発力を作用させることができる。
さらに、嵌合ストロークの後半のうち下係止爪101が下傾斜面36上に位置する間は、係止片55による反発力と上係止爪93による反発力と下係止爪101による反発力とが作用し、嵌合直前では、上係止爪93による反発力と下係止爪101による反発力とが作用する。従って、嵌合に対する反発力を高めることができる。
また、上係止突起33と係止片55及び上係止爪93との係止部分がメスハウジングブリッジ61によって外側から覆われるので、係る係止部分に外力が作用することによるコネクタ嵌合の意図しない解除を防止できる。また、係止片55の移動範囲の外側近傍にメスハウジングブリッジ61を配置しているので、係止片55の過剰な変位(ハウジングアーム51の過度な変形)をメスハウジングブリッジ61によって抑制することができ、メスハウジング13の破損を防止することができる。
(サイドロック65によるメスハウジング13のガタつき防止)
図14〜図17に示すように、アウターハウジング43には左右一対のサイドロック65が形成され、オスハウジング15のフード部29は、メスハウジング13との嵌合によりサイドロック65の内側に挿入されてサイドロック65の内側への変位を規制する。CPA21の離脱防止突起の141のガイド面143は、CPA21が仮係止状態から本係止状態へスライド移動することにより、サイドロック65を内側へ押圧してフード部29との間に挟む。また、CPA仮係止ではメスハウジング13とCPA21との嵌合方向に沿った相対移動が規制され、コネクタ嵌合によって仮係止状態から本係止状態へのCPA21のスライド移動が可能となる。すなわち、メスハウジングガイド面143がサイドロック65を押圧する位置へのCPA21のスライド移動は、メスハウジング13とオスハウジング15との嵌合によって許容される。
これにより、コネクタ嵌合状態において、オスハウジング15及びCPA21に対するメスハウジング13のガタつきをサイドロック65によって防止することができる。また、ガイド面143がサイドロック65を押圧するタイミングはコネクタ嵌合後であるため、コネクタ嵌合時の慣性力によってサイドロック65を容易に押圧してフード部29との間に挟むことができ、コネクタ嵌合時の挿入フィーリングを損なうことがない。
(本係止位置から仮係止位置へのサイドリテーナ25の移動)
上述のように、サイドリテーナ25を取外し方向に単に引っ張っても、サイドリテーナ25を本係止位置から仮係止位置へ移動させることができない。このため、本係止位置から仮係止位置へサイドリテーナ25を移動させる場合には、図21及び図22に示すように、リテーナ突起117の切欠き139へ治具149の先端を挿入し、治具149によってサイドリテーナ25をインナーハウジング前部44に対して持ち上げて移動させる。
ここで、切欠き139の反対側となる前側では、隔壁119が部分的に存在していないので、サイドリテーナ25を本係止溝121から仮係止溝123へ移動させる際に必要となるリテーナ突起117の持ち上げ高さは、前側の方が中央部よりも低く、サイドリテーナ25を本係止溝121から仮係止溝123へ移動させる際に、リテーナ突起117の前端は、仮係止溝123の開放端(上端)よりも溝底側(下方)を移動し易い。例えば、図23のようにリテーナ突起117が最も低い位置で隔壁119を越える場合、仮係止溝123の上端とリテーナ突起117の前端との間には差Hが発生し、仮係止溝123の上端よりも低い位置をリテーナ突起117の前端が移動しても、リテーナ突起117は本係止位置から移動可能となる。従って、サイドリテーナ25を本係止溝から仮係止溝へ移動させる際に、リテーナ突起117の前側が仮係止溝123を通過し難くなり、意図しない係止解除によるインナーハウジング前部44からのサイドリテーナ25の離脱を抑制することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、CPA上アーム91は、上係止爪93がハウジングアーム51の係止片55を介して上係止突起33に係止される例を説明したが、この例に限られるものではなく、例えば、係止片55と上係止爪93が互いに異なる係止面に係止されるように構成することもできる。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ11及びメスコネクタユニット12の実施形態の特徴を、それぞれ以下[1]〜[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
第1ハウジング(13)と、
前記第1ハウジングと嵌合する第2ハウジング(15)と、
前記第1ハウジングの外側にスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材(21)と、
を備えたコネクタ(11)であって、
前記第2ハウジング(15)は、
第1傾斜面(35)を有する第1係止突部(33)を有し、
前記嵌合保証部材(21)は、
前記第2ハウジングとの相対移動により前記第1傾斜面上を摺動して弾性変形する第1保証係止部(93)であって、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するときの前記第1ハウジングに対する当該第1保証係止部(93)のスライド移動により前記第1係止突部(33)を乗り越えるとともに弾性回復して前記第1係止突部(33)に係止する、ように構成された第1保証係止部(93)を有し、
前記第1保証係止部(93)は、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了する前に前記第1傾斜面(35)上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了するまで前記第1傾斜面(35)上に位置する、
コネクタ。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記第1ハウジング(13)は、
前記第2ハウジング(15)との相対移動により前記第1傾斜面(35)上を摺動して弾性変形するコネクタ係止部(55)であって、前記第1係止突部(33)を乗り越えるとともに弾性回復して前記第1係止突部に係止する、ように構成されたコネクタ係止部(55)を有し、
前記第1ハウジング(13)及び前記第2ハウジング(15)は、
前記コネクタ係止部(55)が前記第1係止突部(33)に係止することによって、当該第1ハウジングと当該第2ハウジングとの嵌合が完了したコネクタ嵌合状態となり、
前記第1保証係止部(93)は、
前記コネクタ係止部(55)が前記第1傾斜面(35)上に位置する間に前記第1傾斜面上の摺動を開始し、前記コネクタ嵌合状態において、前記第1係止突部(33)及び前記コネクタ係止部(55)を乗り越えて弾性回復するとともに、前記第1係止突部に係止している前記コネクタ係止部(33)に係止する、
コネクタ。
[3]
上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記第2ハウジング(15)は、
第2傾斜面(36)を有する第2係止突部(34)を前記第1係止突部(33)とは異なる位置に有し、
前記嵌合保証部材(21)は、
前記第2ハウジング(15)との相対移動により前記第2傾斜面上を摺動して弾性変形する第2保証係止部(101)であって、前記コネクタ嵌合状態にある前記第1ハウジングに対するスライド移動により前記第2係止突部(34)を乗り越えるとともに弾性回復して前記第2係止突部(34)に係止する、ように構成された第2保証係止部(101)を有し、
前記第2保証係止部(101)は、
前記コネクタ係止部(55)が前記第1傾斜面上に位置する間に前記第2傾斜面(36)上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが前記コネクタ嵌合状態に至るまで前記第2傾斜面(36)上に位置する、
コネクタ。
[4]
上記[2]又は上記[3]に記載のコネクタにおいて、
前記第1ハウジング(13)は、
前記第1傾斜面による前記コネクタ係止部の弾性変形を許容する位置に、前記コネクタ係止部を外側から覆う係止カバー部(61)を有する、
コネクタ。
[5]
上記[1]〜上記[4]の何れか一つに記載のコネクタにおいて、
前記第1ハウジング(13)は、
片持ち状に支持されたガタ防止片(65)を有し、
前記第2ハウジング(15)は、
前記第1ハウジングとの嵌合が完了したときに前記ガタ防止片(65)の内側に挿入されて前記ガタ防止片(65)の内側への変位を規制する防止片規制部(29)を有し、
前記嵌合保証部材(21)は、
前記第1ハウジングに対するスライド移動により前記ガタ防止片(65)を内側へ押圧しながら前記防止片規制部(29)との間に前記ガタ防止片(65)を挟む防止片押圧部(143)を有し、
前記防止片押圧部(143)が前記ガタ防止片(65)を押圧する位置への前記嵌合保証部材のスライド移動は、前記コネクタ嵌合状態において許容される、
コネクタ。
[6]
上記[1]〜上記[5]の何れか一つに記載のコネクタであって、
前記第1ハウジングの外側に取付けられるリテーナ(25)を更に備え、
前記第1ハウジング(13)は、
隔壁(119)を挟んで並ぶ本係止溝(121)と仮係止溝(123)とからなる係止溝群(125)であって、当該係止溝群の一端側において前記隔壁(119)が部分的に存在しない又は前記隔壁(119)の高さが中央部よりも低い、ように構成された係止溝群(123)を有し、
前記リテーナ(25)は、
前記本係止溝と前記仮係止溝とに選択的に進入して前記係止溝群に係合可能な直線状のリテーナ突起(117)を有し、
前記リテーナ突起(117)は、
前記リテーナが撓むことにより前記隔壁を乗り越えて前記本係止溝と前記仮係止溝との間を移動可能である、
コネクタ。
[7]
傾斜面(35)を有する係止突部(33)が設けられた第2ハウジング(15)と嵌合可能な第1ハウジング(13)と、
前記第1ハウジングの外側にスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材(21)と、
を備えたコネクタユニット(12)であって、
前記嵌合保証部材(21)は、
前記第2ハウジングとの相対移動により前記傾斜面上を摺動して弾性変形する保証係止部(93)であって、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するときの前記第1ハウジングに対する当該保証係止部(93)のスライド移動により前記係止突部(33)を乗り越えるとともに弾性回復して前記係止突部(33)に係止する、ように構成された保証係止部(93)を有し、
前記保証係止部(93)は、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了する前に前記傾斜面(35)上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了するまで前記傾斜面(35)上に位置する、
コネクタユニット。
本出願は、2017年8月31日出願の日本特許出願(特願2017−167967)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明のコネクタ及びコネクタユニットは、嵌合直前まで反発力を確実に作用させることが可能であり、中途嵌合を防止することができる。この効果を有する本発明は、例えば、嵌合保証部材(CPA)付きのコネクタ構造に利用され得る。
11 コネクタ
12 メスコネクタユニット(コネクタユニット)
13 メスハウジング(第1ハウジング)
15 オスハウジング(第2ハウジング)
17 メス端子(第1端子)
19 オス端子(第2端子)
21 CPA(嵌合保証部材)
25 サイドリテーナ(リテーナ)
29 フード部(防止片規制部)
33 上係止突起(第1係止突部、係止突部)
34 下係止突起(第2係止突部)
35 上傾斜面(第1傾斜面、傾斜面)
36 下傾斜面(第2傾斜面)
37 上平坦面
38 下平坦面
44 インナーハウジング前部
51 ハウジングアーム
53 弾性アーム片
55 係止片(コネクタ係止部)
61 メスハウジングブリッジ(係止カバー部)
65 サイドロック(ガタ防止片)
91 CPA上アーム
93 上係止爪(第1保証係止部、保証係止部)
99 CPA下アーム
101 下係止爪(第2保証係止部)
117 リテーナ突起
119 隔壁
121 本係止溝
123 仮係止溝
125 係止溝群
143 ガイド面(防止片押圧部)

Claims (7)

  1. 第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングと嵌合する第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングの外側にスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材と、
    を備えたコネクタであって、
    前記第2ハウジングは、
    第1傾斜面を有する第1係止突部を有し、
    前記嵌合保証部材は、
    前記第2ハウジングとの相対移動により前記第1傾斜面上を摺動して弾性変形する第1保証係止部であって、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するときの前記第1ハウジングに対する当該第1保証係止部のスライド移動により前記第1係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記第1係止突部に係止する、ように構成された第1保証係止部を有し、
    前記第1保証係止部は、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了する前に前記第1傾斜面上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了するまで前記第1傾斜面上に位置する、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記第1ハウジングは、
    前記第2ハウジングとの相対移動により前記第1傾斜面上を摺動して弾性変形するコネクタ係止部であって、前記第1係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記第1係止突部に係止する、ように構成されたコネクタ係止部を有し、
    前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、
    前記コネクタ係止部が前記第1係止突部に係止することによって、当該第1ハウジングと当該第2ハウジングとの嵌合が完了したコネクタ嵌合状態となり、
    前記第1保証係止部は、
    前記コネクタ係止部が前記第1傾斜面上に位置する間に前記第1傾斜面上の摺動を開始し、前記コネクタ嵌合状態において、前記第1係止突部及び前記コネクタ係止部を乗り越えて弾性回復するとともに、前記第1係止突部に係止している前記コネクタ係止部に係止する、
    コネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記第2ハウジングは、
    第2傾斜面を有する第2係止突部を前記第1係止突部とは異なる位置に有し、
    前記嵌合保証部材は、
    前記第2ハウジングとの相対移動により前記第2傾斜面上を摺動して弾性変形する第2保証係止部であって、前記コネクタ嵌合状態にある前記第1ハウジングに対するスライド移動により前記第2係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記第2係止突部に係止する、ように構成された第2保証係止部を有し、
    前記第2保証係止部は、
    前記コネクタ係止部が前記第1傾斜面上に位置する間に前記第2傾斜面上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが前記コネクタ嵌合状態に至るまで前記第2傾斜面上に位置する、
    コネクタ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のコネクタにおいて、
    前記第1ハウジングは、
    前記第1傾斜面による前記コネクタ係止部の弾性変形を許容する位置に、前記コネクタ係止部を外側から覆う係止カバー部を有する、
    コネクタ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のコネクタにおいて、
    前記第1ハウジングは、
    片持ち状に支持されたガタ防止片を有し、
    前記第2ハウジングは、
    前記第1ハウジングとの嵌合が完了したときに前記ガタ防止片の内側に挿入されて前記ガタ防止片の内側への変位を規制する防止片規制部を有し、
    前記嵌合保証部材は、
    前記第1ハウジングに対するスライド移動により前記ガタ防止片を内側へ押圧しながら前記防止片規制部との間に前記ガタ防止片を挟む防止片押圧部を有し、
    前記防止片押圧部が前記ガタ防止片を押圧する位置への前記嵌合保証部材のスライド移動は、前記コネクタ嵌合状態において許容される、
    コネクタ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のコネクタであって、
    前記第1ハウジングの外側に取付けられるリテーナを更に備え、
    前記第1ハウジングは、
    隔壁を挟んで並ぶ本係止溝と仮係止溝とからなる係止溝群であって、当該係止溝群の一端側において前記隔壁が部分的に存在しない又は前記隔壁の高さが中央部よりも低い、ように構成された係止溝群を有し、
    前記リテーナは、
    前記本係止溝と前記仮係止溝とに選択的に進入して前記係止溝群に係合可能な直線状のリテーナ突起を有し、
    前記リテーナ突起は、
    前記リテーナが撓むことにより前記隔壁を乗り越えて前記本係止溝と前記仮係止溝との間を移動可能である、
    コネクタ。
  7. 傾斜面を有する係止突部が設けられた第2ハウジングと嵌合可能な第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングの外側にスライド移動可能に取付けられる嵌合保証部材と、
    を備えたコネクタユニットであって、
    前記嵌合保証部材は、
    前記第2ハウジングとの相対移動により前記傾斜面上を摺動して弾性変形する保証係止部であって、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合するときの前記第1ハウジングに対する当該保証係止部のスライド移動により前記係止突部を乗り越えるとともに弾性回復して前記係止突部に係止する、ように構成された保証係止部を有し、
    前記保証係止部は、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了する前に前記傾斜面上の摺動を開始し、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合が完了するまで前記傾斜面上に位置する、
    コネクタユニット。
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