JP2023147935A - 検出装置及びクレーン - Google Patents

検出装置及びクレーン Download PDF

Info

Publication number
JP2023147935A
JP2023147935A JP2022055722A JP2022055722A JP2023147935A JP 2023147935 A JP2023147935 A JP 2023147935A JP 2022055722 A JP2022055722 A JP 2022055722A JP 2022055722 A JP2022055722 A JP 2022055722A JP 2023147935 A JP2023147935 A JP 2023147935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
rope
detection device
pair
crane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022055722A
Other languages
English (en)
Inventor
皓平 丸川
Kohei Marukawa
大朗 松井
Dairo Matsui
優斗 佐伯
Yuto Saeki
重光 越智
Shigemitsu Ochi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2022055722A priority Critical patent/JP2023147935A/ja
Publication of JP2023147935A publication Critical patent/JP2023147935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

Figure 2023147935000001
【課題】クレーンの作業用ロープの移動量を確実かつ正確に検出できる検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る検出装置100は、クレーンの作業用ロープ5a、5bの繰り出し長さ及び巻き取り長さを検出する検出装置であって、周面が対向するように配置される一対のローラ部材11と、上記一対のローラ部材の周面が上記作業用ロープに当接した状態で、少なくとも一方の上記ローラ部材を他方の上記ローラ部材に向けて付勢する弾性手段14と、少なくとも一方の上記ローラ部材の回転数を計測する回転数計測機構とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、検出装置及びクレーンに関する。
クレーンによる土砂等の運搬作業のために、クレーンの起伏部材の先端から吊り下げたワイヤーロープにグラブバケット等を装着することがある。グラブバケットの装着には、一般に2本のワイヤーロープが用いられる。例えば、主巻ワイヤーロープを昇降用に、補巻ワイヤーロープを開閉用にそれぞれグラブバケットに連結する。すなわち、主巻ワイヤーロープを停止させた状態で補巻ワイヤーロープを繰り出す又は巻き取ることでグラブバケットを開閉できる。一方、グラブバケットを開閉させずに昇降させる場合、主巻ワイヤーロープ及び補巻ワイヤーロープの繰り出し又は巻き取り動作を同調させる必要がある。
2本のワイヤーロープを同調させるための技術として、特許文献1には、主巻ロープ及び補巻ロープが経由する2つのシーブに回転量検出器をそれぞれ設ける同調制御装置が記載されている。また、特許文献2には、ウインチ装置の動作とウインチ装置から繰り出されたロープの経路上に設けられたガイドシーブの回転とが整合するか否かを判定するロープ緩み検出装置が記載されている。
特開第2000-143174号公報 特開第2016-166091号公報
特許文献1の同調制御装置は、例えば主巻ロープ及び補巻ロープがシーブの周面に十分に接触しない場合に、ロープの移動量を確実に検出できないおそれがある。また、特許文献2のロープ緩み検出装置は、ロープの移動経路上に緩み止めローラを備えるが、ロープがガイドシーブの周面の上を滑ることでロープの移動量を正確に検出できないおそれがある。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、クレーンの作業用ロープの移動量を確実かつ正確に検出できる検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る検出装置は、クレーンの作業用ロープの繰り出し長さ及び巻き取り長さを検出する検出装置であって、周面が対向するように配置される一対のローラ部材と、上記一対のローラ部材の周面が上記作業用ロープに当接した状態で、少なくとも一方の上記ローラ部材を他方の上記ローラ部材に向けて付勢する弾性手段と、少なくとも一方の上記ローラ部材の回転数を計測する回転数計測機構とを備える。
本発明の一態様に係る検出装置は、クレーンの作業用ロープの移動量を確実かつ正確に検出できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る検出装置が取り付けられたクレーンを示す模式的側面図である。 図2は、図1のクレーンの起伏部材の先端部及びこの起伏部材に取り付けられた検出装置を示す模式的部分拡大図である。 図3は、図1の検出装置の模式的正面図である。 図4は、図1の検出装置の模式的IV-IV線断面図である。 図5は、本発明の他の一実施形態に係る検出装置を示す模式的正面図である。 図6は、本発明のさらに他の一実施形態に係る検出装置を示す模式的正面図である。 図7は、クレーンの起伏部材の先端部及びこの起伏部材に取り付けられた本発明のさらに他の一実施形態に係る検出装置を示す模式的部分拡大図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係る検出装置は、クレーンの作業用ロープの繰り出し長さ及び巻き取り長さを検出する検出装置であって、周面が対向するように配置される一対のローラ部材と、上記一対のローラ部材の周面が上記作業用ロープに当接した状態で、少なくとも一方の上記ローラ部材を他方の上記ローラ部材に向けて付勢する弾性手段と、少なくとも一方の上記ローラ部材の回転数を計測する回転数計測機構とを備える。
当該検出装置は、一対のローラ部材の周面が作業用ロープに当接するため、上記作業用ロープの繰り出し又は巻き取り(以下、移動ともいう)に伴って、上記一対のローラ部材が回転する。また、弾性手段によって一方の上記ローラ部材が他方の上記ローラ部材に向けて付勢されるため、上記一対のローラ部材の周面が上記作業用ロープに押し付けられる。これにより、上記作業用ロープが上記一対のローラ部材の周面の間から脱落し難く、かつ上記一対のローラ部材を摩擦力によって確実に回転させつつ移動する。したがって、上記ローラ部材の回転数を計測する回転数計測機構を用いて、上記作業用ロープの移動量を確実かつ正確に検出することができる。
上記回転数計測機構はロータリエンコーダであることが好ましい。このように上記回転数計測機構はロータリエンコーダであることによって、上記作業用ロープの移動量を簡易かつより確実に検出することができる。
当該検出装置は、上記クレーンの起伏部材の先端部に配設されかつ上記作業用ロープをガイドする2つのシーブの間に位置するように、上記起伏部材に取り付けられることが好ましい。一般に、上記作業用ロープは上記クレーンの起伏部材の先端部において上記起伏部材からの揺れが小さい。また、上記作業用ロープは隣接する2つのシーブの間において緩みが発生し難い。このため、当該検出装置が、上記クレーンの起伏部材の先端部に配設されかつ上記作業用ロープをガイドする2つのシーブの間に位置するように、上記起伏部材に取り付けられることによって、上記作業用ロープの移動量をより正確に検出することができる。
本発明の他の一態様に係るクレーンは、当該検出装置を有する。
当該クレーンは、当該検出装置を有するため、上記作業用ロープの移動量を確実かつ正確に検出することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<クレーン>
図1及び図2に示すように、クレーン1は、下部走行体2と、下部走行体2上に水平回転可能に搭載される上部旋回体3と、上部旋回体3に取り付けられる起伏部材4と、起伏部材4の先端部から垂下される作業用ロープ5と、作業用ロープ5によって吊り下げられるアタッチメント6とを備える。本実施形態において、起伏部材4はブームであり、アタッチメント6はグラブバケットである。なお、本明細書において、「前」、「後」、「左右」とは、作業用ロープ5が垂下される起伏部材4の先端側を前側、基端側を後側とした場合の「前」、「後」及び「左右」を意味する。
作業用ロープ5は、アタッチメント6を支持するための主巻ロープ5aと、アタッチメント6を開閉するための補巻ロープ5bとで構成される。上部旋回体3には、主巻ロープ5aが巻き付けられる主巻ウインチ3aと、補巻ロープ5bが巻き付けられる補巻ウインチ3bとが配設されている。主巻ウインチ3a及び補巻ウインチ3bは、例えば油圧モーターによって回転駆動される。起伏部材4は、主巻ロープ5a及び補巻ロープ5bをガイドするための、左右一対のポイントシーブ4a及び左右一対の補助シーブ4bを先端部に有する。本実施形態において、図2に示すように、補助シーブ4bはポイントシーブ4aの斜め前方に設けられる。つまり、主巻ロープ5aは、主巻ウインチ3aの回転によって繰り出され、一方のポイントシーブ4a及び一方の補助シーブ4bに順次ガイドされる。同様に、補巻ロープ5bは、補巻ウインチ3bの回転によって繰り出され、他の一方のポイントシーブ4a及び他の一方の補助シーブ4bに順次ガイドされる。主巻ウインチ3aが主巻ロープ5aを巻き取る場合、及び補巻ウインチ3bが補巻ロープ5bを巻き取る場合は、上述とは逆の順番で主巻ロープ5a及び補巻ロープ5bがガイドされる。なお、本実施形態において、主巻ロープ5a及び補巻ロープ5bがポイントシーブ4a及び補助シーブ4bの間でガイドされる方向は前後方向(図1及び図2のZ方向)である。
クレーン1は、作業用ロープ5の繰り出し長さ及び巻き取り長さ(以下、移動量ともいう)を検出する検出装置100と、当該検出装置100で検出した移動量を基に主巻ロープ5a及び補巻ロープ5bの移動を制御する制御部とをさらに備える。当該検出装置100は、側面視でポイントシーブ4aと補助シーブ4bとの間に位置するように、起伏部材4に取り付けられる。作業用ロープ5はクレーン1の起伏部材4の先端部において起伏部材4からの揺れが小さい。また、作業用ロープ5は隣接する2つのシーブの間において緩みが発生し難い。このため、当該検出装置100を起伏部材4の先端部に配されるポイントシーブ4aと補助シーブ4bとの間に位置するように起伏部材4に取り付けることによって、作業用ロープ5の移動量をより正確に検出することができる。また、図示してはいないが、上記制御部は、例えば上部旋回体3の内部に配設され、有線又は無線によって当該検出装置100に接続される。上記制御部と当該検出装置100との接続は、通信の安定性の観点から有線が好ましい。
上記制御部は、当該検出装置100で検出した主巻ロープ5a及び補巻ロープ5bの移動量に応じて、主巻ウインチ3a及び補巻ウインチ3bの回転速度を調整する。例えば、アタッチメント6の開閉が不要で、主巻ロープ5aの移動量が補巻ロープ5bの移動量よりも大きい場合に、主巻ウインチ3aの回転速度を相対的に小さく制御する。逆に、補巻ロープ5bの移動量が主巻ロープ5aの移動量よりも大きい場合に、補巻ウインチ3bの回転速度を相対的に小さく制御する。
<検出装置>
図3及び図4に示すように、本実施形態においては、2つの当該検出装置100が起伏部材4に取り付けられる。当該検出装置100を起伏部材4に取り付ける方法としては、例えば起伏部材4及び当該検出装置100に当接するブラケットを起伏部材4及び当該検出装置100の双方にボルト止めすること等が挙げられる。一方の当該検出装置100は主巻ロープ5aの移動量を、他方の当該検出装置100は補巻ロープ5bの移動量を検出するように取り付けられる。以下では、主巻ロープ5aの移動量を検出する当該検出装置100の構成を説明する。なお、補巻ロープ5bの移動量を検出する当該検出装置100の構成については、以下の記載における主巻ロープ5aを補巻ロープ5bに読み替えるものとする。
図3及び図4の一方の当該検出装置100は、クレーン1の主巻ロープ5aの繰り出し長さ及び巻き取り長さを検出する検出装置である。当該検出装置100は、主巻ロープ5aの上方及び下方にそれぞれ配置される上下一対のローラ付勢ユニット10と、一対のローラ付勢ユニット10を連結するための連結部材20とを備える。一対のローラ付勢ユニット10はそれぞれ、ローラ部材11と、ローラ部材11を回転可能に支持するローラ支持部材12と、ローラ支持部材12を格納するケース部材13と、ローラ支持部材12を介してローラ部材11を付勢する弾性手段14と、ローラ部材11の回転数を計測する回転数計測機構とを備える。すなわち、当該検出装置100は、ローラ部材11、ローラ支持部材12、ケース部材13、弾性手段14及び回転数計測機構をそれぞれ上下一対備える。本実施形態において、弾性手段14は圧縮コイルばねであり、上記回転数計測機構はロータリエンコーダである。
上下一対の弾性手段14は、それぞれ一方のローラ部材11を他方のローラ部材11に向けて付勢する。本実施形態において、一対の弾性手段14は、それぞれローラ部材11を上下方向に付勢する。このように一対の弾性手段14が付勢することによって、一対のローラ部材11の後述するローラ本体11aの周面がいずれも主巻ロープ5aに当接した状態となる。
(ローラ部材)
ローラ部材11は、ローラ本体11a及び回転軸11bを有する。図3に示すように、回転軸11bは左右方向に延びる。すなわち、ローラ部材11の回転軸11bは、主巻ロープ5aの移動方向に直交し、かつ上下方向に直交する。
上下一対のローラ部材11は、ローラ本体11aの周面が対向するように配置される。主巻ロープ5aは、一対のローラ本体11aの周面の間に配置される。
ローラ本体11aの周面は、周方向に沿って形成されかつ回転軸11bに向かって凹となる溝部を有する。このようにローラ本体11aの周面が溝部を有することによって、ローラ本体11aの周面から主巻ロープ5aが脱落することを抑制できる。なお、ローラ本体11aの形状及び材質としては、クレーンの作業用ロープをガイドする一般的なシーブのものと同様とすることができる。
ローラ本体11aの周面の幅は、当該検出装置100の使用箇所又は主巻ロープ5aの大きさに応じて適宜設定される。ローラ本体11aの周面の幅が大き過ぎると、ローラ部材11を起伏部材4の先端部に配置することが困難となるおそれがある。逆に、ローラ本体11aの周面の幅が小さ過ぎると、ローラ本体11aの強度が不十分となるおそれがある。
ローラ本体11aの直径については、当該検出装置100の使用箇所に応じて適宜設定される。ローラ本体11aの直径が大き過ぎると、ローラ部材11をポイントシーブ4aと補助シーブ4bとの間に配置することが困難となるおそれがある。逆に、ローラ本体11aの直径が小さ過ぎると、ローラ本体11aの強度が不十分となるおそれがある。
(ローラ支持部材)
ローラ支持部材12は、上述の通りローラ部材11を回転可能に支持する。ローラ支持部材12は、左右一対の支持部12aと、一対の支持部12aを左右方向に接続する梁部12bとを有する。支持部12aは、上下方向に延在する板状部材である。ローラ部材11の回転軸11bは、一対の支持部12aの間に架け渡される。ローラ支持部材12は、後述するケース部材13に上下方向に移動可能に取り付けられる。本実施形態において、主巻ロープ5aの上方に配置されるローラ付勢ユニット10のローラ支持部材12は正面視略U字形であり、主巻ロープ5aの下方に配置されるローラ付勢ユニット10のローラ支持部材12は正面視上下反転略U字形である。
(ケース部材)
ケース部材13は、上述の通りローラ支持部材12を格納する。ケース部材13は、ローラ支持部材12の上下方向の移動をガイドする左右一対のガイド部13aと、一対のガイド部13aを左右方向に接続する梁部13bとを有する。一対のガイド部13aはそれぞれ上下方向に延在する板状部材である。また、一対のガイド部13aの間に、ローラ支持部材12が配置される。すなわち、ローラ支持部材12の支持部12aの外側面が、ガイド部13aの内側面に対向する。本実施形態において、主巻ロープ5aの上方に配置されるローラ付勢ユニット10のケース部材13は正面視略U字形であり、主巻ロープ5aの下方に配置されるローラ付勢ユニット10のケース部材13は正面視上下反転略U字形である。
図4に示すように、ケース部材13のガイド部13aは、内側面側において上下方向に延びるガイドレールを有する。一方、ローラ支持部材12の支持部12aは、外側面側において上下方向に延び上記ガイドレールに係合する凹部を有する。ケース部材13のガイドレールとローラ支持部材12の凹部とが係合することによって、ローラ支持部材12は、ケース部材13に移動可能に取り付けられかつ上下方向に直線状にガイドされる。
(弾性手段)
弾性手段14は、上下方向が伸縮方向となるように、ローラ支持部材12の梁部12bとケース部材13の梁部13bとの間に固定される圧縮コイルばねである。主巻ロープ5aの上方に配置されるローラ付勢ユニット10の弾性手段14はローラ支持部材12を下方に付勢し、主巻ロープ5aの下方に配置されるローラ付勢ユニット10の弾性手段14はローラ支持部材12を上方に付勢する。すなわち、一対の弾性手段14は、上下一対のローラ支持部材12が接近するように付勢する。このように一対の弾性手段14がそれぞれローラ支持部材12を付勢することによって、一対のローラ本体11aの周面が主巻ロープ5aに押し付けられる。
弾性手段14がローラ支持部材12を付勢する力は、当該検出装置100の使用箇所及び使用条件に応じて適宜設定される。上記力が大き過ぎると、ローラ本体11aと主巻ロープ5aとの摩擦力が過剰となり、主巻ロープ5aが円滑に移動しないおそれがある。逆に、上記力が小さ過ぎると、ローラ本体11aと主巻ロープ5aとの摩擦力が不足し、主巻ロープ5aの移動に伴ってローラ本体11aが適切に回転しないおそれがある。
(回転数計測機構)
ローラ付勢ユニット10の回転数計測機構は、上述の通りロータリエンコーダである。ローラ付勢ユニット10は、図示はしていないが、ローラ部材11の回転軸11bに取り付けられる。このように上記回転数計測機構がロータリエンコーダであることによって、主巻ロープ5aの移動量を簡易かつより確実に検出することができる。なお、上記回転数計測機構はクレーン1の上述の制御部に有線又は無線によって接続される。
一対の上記回転数計測機構で計測されたそれぞれのローラ本体11aの回転数に差異がある場合、上記制御部は、例えばそれぞれのローラ本体11aの回転数を平均した値を基に主巻ウインチ3a及び補巻ウインチ3bの回転速度を調整する。
(連結部材)
連結部材20は、特に限定されないが、例えば上下一対のケース部材13のそれぞれの外側面に当接する板状部材である。連結部材20は、例えばボルト等によって一対のケース部材13のそれぞれの外側面に固定される。
[第二実施形態]
<検出装置>
本実施形態においては、2つの検出装置200が起伏部材4に取り付けられる。一方の当該検出装置200は主巻ロープ5aの移動量を、他方の当該検出装置200は補巻ロープ5bの移動量を検出するように取り付けられる。
図5の一方の当該検出装置200は、主巻ロープ5aの上方及び下方にそれぞれ配置される上下一対のローラ付勢ユニット102と、一対のローラ付勢ユニット102を連結するための連結部材20とを備える。一対のローラ付勢ユニット102の構成は、後述する弾性手段142を除き、図3及び図4の一対のローラ付勢ユニット10の構成と同様とすることができる。また、連結部材20の構成は、図3及び図4の連結部材20の構成と同様とすることができる。さらに、補巻ロープ5bの移動量を検出する他方の当該検出装置200については、上述の記載における主巻ロープ5aを補巻ロープ5bに読み替えるものとする。
(弾性手段)
弾性手段142は、上下方向が伸縮方向となるように、ローラ支持部材12の支持部12aに取り付けられる引張コイルばねである。弾性手段142は、主巻ロープ5aの上方に配置されるローラ付勢ユニット102の支持部12aの下面と、主巻ロープ5aの下方に配置されるローラ付勢ユニット102の支持部12aの上面との間に固定される。また、弾性手段142は、左右一対の支持部12aのそれぞれに固定される。すなわち、一対の弾性手段142は、上下一対のローラ支持部材12が接近するように付勢する。このように弾性手段142が一対のローラ支持部材12を付勢することによって、一対のローラ部材11のローラ本体の周面が主巻ロープ5aに押し付けられる。
[第三実施形態]
<検出装置>
本実施形態においては、2つの検出装置300が起伏部材4に取り付けられる。一方の当該検出装置300は主巻ロープ5aの移動量を、他方の当該検出装置300は補巻ロープ5bの移動量を検出するように取り付けられる。
図6の一方の当該検出装置300は、主巻ロープ5aの左方及び右方にそれぞれ配置される左右一対のローラ付勢ユニット103と、一対のローラ付勢ユニット103を連結するための連結部材203とを備える。一対のローラ付勢ユニット103の構成は、図3及び図4の一対のローラ付勢ユニット10に関する記載における「上下」を「左右」に、かつ「左右」を「上下」に読み替えることを除き、ローラ付勢ユニット10の構成と同様とすることができる。すなわち、本実施形態において、一対のローラ付勢ユニット103の一対の弾性手段は、それぞれローラ付勢ユニット103の対応するローラ部材を左右方向に付勢する。また、連結部材203の構成は、図1から図4の連結部材20に関する記載における「上下」を「左右」に読み替えることを除き、連結部材20の構成と同様とすることができる。さらに、補巻ロープ5bの移動量を検出する他方の当該検出装置300については、上述の記載における主巻ロープ5aを補巻ロープ5bに読み替えるものとする。
[第四実施形態]
<検出装置>
本実施形態においては、1つの検出装置400が起伏部材404に取り付けられる。起伏部材404の構成は、主巻ロープ5aをガイドする補助シーブ4cを除き、起伏部材4の構成と同様である。図7に示す通り、側面視で補助シーブ4cは補助シーブ4bの斜め下方に位置する。また、側面視で主巻ロープ5aがポイントシーブ4aから補助シーブ4cにかけて移動する方向は、補巻ロープ5bがポイントシーブ4aから補助シーブ4bにかけて移動する方向に対して斜め下方である。
図7の当該検出装置400は、主巻ロープ5aの移動量を検出するための一対のローラ付勢ユニット104と、補巻ロープ5bの移動量を検出するための上下一対のローラ付勢ユニット10と、筐体30とを有する。筐体30は、起伏部材404に取り付けられ、かつ一対のローラ付勢ユニット104及び一対のローラ付勢ユニット10を支持する。
当該検出装置400における一対のローラ付勢ユニット10の構成は、図3及び図4において補巻ロープ5bの移動量を検出する側の一対のローラ付勢ユニット10と同様である。一方、一対のローラ付勢ユニット104は、主巻ロープ5aの移動量を検出するため、一対のローラ付勢ユニット10に対して傾斜して配置される。一対のローラ付勢ユニット104の構成は、起伏部材404に対する位置及び向きを除き、一対のローラ付勢ユニット10と同様とすることができる。
筐体30は、正面視上下反転略U字形である。筐体30は、正面視で起伏部材404を両側面から挟み込み、かつ一対のローラ付勢ユニット104及び一対のローラ付勢ユニット10の上方から覆うように配置される。筐体30は、例えばその一方の側面及び一対のローラ付勢ユニット10のケース部材13の側面を併せてボルト止めすることによって、一対のローラ付勢ユニット10を支持する。筐体30は、一対のローラ付勢ユニット10について上述した方法と同様に、一対のローラ付勢ユニット104を支持する。また、筐体30は、起伏部材404に例えばボルト固定される。
筐体30の両側面には、一対のローラ付勢ユニット10及び一対のローラ付勢ユニット104を支持すべく、それぞれ複数の取り付け用丸孔又は長孔が設けられている(不図示)。ブラケット30が両側面にこのように取り付け用孔を有することによって、主巻ロープ5aや補巻ロープ5bの移動方向に応じて一対のローラ付勢ユニット104及び一対のローラ付勢ユニット10を配置する向きをそれぞれ容易に調整することができる。また、クレーンの仕様の差異によって主巻ロープ5a及び補巻ロープ5bの移動方向が変わり得る場合にも、1つの当該検出装置400を、一対のローラ付勢ユニット104及び一対のローラ付勢ユニット10の配置を調整しつつ使用することができる。
[利点]
図1から図7の当該検出装置は、一対のローラ部材のローラ本体の周面が作業用ロープ5に当接するため、作業用ロープ5の繰り出し又は巻き取りに伴って、上記一対のローラ本体が回転する。また、弾性手段によって一方の上記ローラ本体が他方の上記ローラ本体に向けて付勢されるため、上記一対のローラ本体の周面が作業用ロープ5に押し付けられる。これにより、作業用ロープ5が上記一対のローラ本体の周面の間から脱落し難く、かつ上記一対のローラ本体を摩擦力によって確実に回転させつつ移動する。したがって、上記ローラ本体の回転数を計測する回転数計測機構を用いて、作業用ロープ5の移動量を確実かつ正確に検出することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、当該検出装置は、起伏部材の先端部のポイントシーブと補助シーブとの間に配置されるものとしたが、当該検出装置は、起伏部材の先端部の他のシーブの間に配置されてもよい。また、当該検出装置は、起伏部材の先端部よりも上部旋回体側に配置されてもよい。さらに、当該検出装置は、起伏部材の先端部とアタッチメントとの間の作業量ロープの移動量を検出するように、起伏部材の先端部から吊り下げて配置してもよい。
上記実施形態では、当該検出装置は2本の作業用ロープのそれぞれの移動量を検出するものとしたが、当該検出装置は1本の作業用ロープの移動量を検出してもよく、3本以上の作業用ロープの移動量を検出してもよい。
上記実施形態では、一対のローラ付勢ユニットによって作業用ロープの移動量を検出するものとしたが、本発明の構成はこれに限定されない。例えば、一対のローラ付勢ユニットを作業用ロープの上下に、かつ他の一対のローラ付勢ユニットを作業用ロープの左右に配置し、4つのローラ付勢ユニットによって作業用ロープの移動量を検出してもよい。
上記実施形態では、一対のローラ付勢ユニットがそれぞれ弾性手段を有するものとしたが、一方のローラ付勢ユニットのみが弾性手段を有する構成としてもよい。すなわち、一方のローラ付勢ユニットの弾性手段が対応するローラ部材を、他方の固定されたローラ部材に向けて付勢する構成としてもよい。
上記実施形態では、一対のローラ付勢ユニットがそれぞれ回転数計測機構を有するものとしたが、一方のローラ付勢ユニットのみが回転数計測機構を有する構成としてもよい。
上記実施形態では、ローラ付勢ユニットのケース部材がガイドレールを有するものとしたが、ローラ支持部材がガイドレールを有し、かつケース部材がこのガイドレールに係合する凹部を有する構成としてもよい。また、ガイドレール以外の手段によってローラ支持部材が直線状にガイドされてもよい。
上記実施形態では、回転数計測機構をロータリエンコーダとしたが、回転数計測機構はロータリエンコーダ以外の光学式センサ、磁気式センサ、電磁誘導式センサ等としてもよい。
本発明の一態様に係る検出装置は、クレーンの作業用ロープの移動量を確実かつ正確に検出できるため、クレーンに装着されるアタッチメントの動作の制御に用いることができる。
1 クレーン
2 下部走行体
3 上部旋回体
3a 主巻ウインチ
3b 補巻ウインチ
4、404 起伏部材
4a ポイントシーブ
4b、4c 補助シーブ
5 作業用ロープ
5a 主巻ロープ
5b 補巻ロープ
6 アタッチメント
100、200、300、400 検出装置
10、102、103、104 ローラ付勢ユニット
11 ローラ部材
11a ローラ本体
11b 回転軸
12 ローラ支持部材
12a 支持部
12b 梁部
13 ケース部材
13a ガイド部
13b 梁部
14、142 弾性手段
20、203 連結部材
30 筐体

Claims (4)

  1. クレーンの作業用ロープの繰り出し長さ及び巻き取り長さを検出する検出装置であって、
    周面が対向するように配置される一対のローラ部材と、
    上記一対のローラ部材の周面が上記作業用ロープに当接した状態で、少なくとも一方の上記ローラ部材を他方の上記ローラ部材に向けて付勢する弾性手段と、
    少なくとも一方の上記ローラ部材の回転数を計測する回転数計測機構とを備える検出装置。
  2. 上記回転数計測機構がロータリエンコーダである請求項1に記載の検出装置。
  3. 上記クレーンの起伏部材の先端部に配設されかつ上記作業用ロープをガイドする2つのシーブの間に位置するように、上記起伏部材に取り付けられる請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の検出装置を有するクレーン。
JP2022055722A 2022-03-30 2022-03-30 検出装置及びクレーン Pending JP2023147935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022055722A JP2023147935A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 検出装置及びクレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022055722A JP2023147935A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 検出装置及びクレーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023147935A true JP2023147935A (ja) 2023-10-13

Family

ID=88287703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022055722A Pending JP2023147935A (ja) 2022-03-30 2022-03-30 検出装置及びクレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023147935A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7416169B2 (en) Hoisting-cable drive comprising a single bottom-hook block and two winches
JP4939517B2 (ja) ウィンチ
US9321617B2 (en) Device for tightening rope
US4305513A (en) Slack cable sensing apparatus
JP2018512540A (ja) 動作センサを有するライン誘導デバイス、ならびに当該ライン誘導デバイスを有する駆動機構および巻取り装置
JP6414578B2 (ja) ロープ繰り出し装置
JP2023147935A (ja) 検出装置及びクレーン
KR101593609B1 (ko) 타워크레인
JP7302225B2 (ja) 線状体監視装置、線状体巻き取り装置、および線状体巻き出し巻き取り方法
JP2018083713A (ja) ウインチの乱巻き防止装置及びクレーン
JP6536789B2 (ja) ロープ緩み検知装置
JP6280396B2 (ja) ロープトロリ式クレーンの振れ角度測定装置
JPWO2002038481A1 (ja) エレベータの主索伸び補償装置
JP5468430B2 (ja) 作業用ゴンドラの落下防止機構
JP6686264B2 (ja) 電動ホイスト
JP6280401B2 (ja) ロープトロリ式クレーンの振れ角度測定装置
KR20180105784A (ko) 크레인 점검 장치 및 방법
KR101456452B1 (ko) 권상 로프의 장력 검출장치
JP6665377B2 (ja) 岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの制御方法
JP2018104108A (ja) クレーン
US7143972B2 (en) Driving device for a cable reel assembly
CN217201600U (zh) 一种线盘库吊装用智能化吊具
CN113602970B (zh) 一种起重设备的松绳检测装置
CN215479404U (zh) 一种电葫芦上限保护装置
CN218025167U (zh) 用于双联卷筒卷绕多层钢丝绳的防跳绳装置及起重机