JP2020158255A - 線状体監視装置、線状体巻き取り装置、および線状体巻き出し巻き取り方法 - Google Patents

線状体監視装置、線状体巻き取り装置、および線状体巻き出し巻き取り方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ドラムから巻き出されるケーブルの乱れを防止する。【解決手段】ドラム12と案内部12’との間を走行する線状体11の位置、例えば、十分に大きな張力によって直線状であるか、張力が弱く緩むことによって湾曲しているかを検出部Sによって検出する。ドラム12が回転することにより線状体11がドラム12に巻き取られるとともに、案内部12’より先の部分が引き上げられる。またドラム12が回転することにより線状体11がドラム12から巻き出されるとともに、案内部12’より先の部分が下方へ下げられる。この動作に伴う線状体11の走行経路が検出部Sによって検出される。【選択図】図1

Description

本発明は、線状体監視装置、線状体巻き取り装置、および線状体巻き出し巻き取り方法に関する。
海洋環境観測装置の一つに、海中センサをケーブルで吊下げ、これを巻上げ機により投入・回収するものがある。
このような装置では、観測能力向上の観点から数百メートルの深度までセンサを下げる必要があり、また観測効率向上の観点から巻き出し・巻き取りを高速で行うことが必要である。このため全長が数百メートルにおよぶ吊下げケーブルをドラムに巻きつけ、これを油圧モータ等の駆動装置により高速で回転させ、センサを海中に投入し、観測終了後に回収を行う。
また、近年の傾向である装置小型化の要求から、吊下げケーブルはドラムに多列かつ、多層で巻きつける必要があり、吊り下げケーブルを整列状態で巻き取ることができる装置を有する。
この整列巻き取り装置は、ドラムの回転軸からチェーン等により動力を取り出し、これによりリードネジを回転させ、リードナットを有するケーブルガイドをドラムと平行に動かす、いわゆる送りネジの機構を有する。前記リードネジのピッチは、ドラム回転と同期しながら、ドラム1回転でケーブル直径分だけ移動するように設定されており、また、ドラムの内幅の範囲で往復運動を行うようにリードの形状が設定されている。これにより、ケーブルはドラムに隙間なく並べられながら、多層で巻き付けられる。
このようなドラムの回転運動の制御は、ドラムに連結された回転検出器から回転信号が制御装置に送られ、この信号に基づき制御装置が駆動装置の運動を制御し、必要なリール回転速度および、ケーブル巻き取り量を制御する。
一方、海中センサを回収しようとする場合では、駆動装置により吊下げケーブルを巻き取る必要があるが、これに対し、投入においては、駆動装置を空転させ、ドラムを自由に回転させ、海中センサの自重により自由沈降させればよい。
しかし、このような投入方法では、投入を高速で行うことができない。これはセンサが海中を沈降していく際、海中センサは自重により吊下げケーブルを引っ張り、巻上げ機の駆動装置を回転させるが、ケーブルによる流体抵抗、巻上げ機の駆動装置の回転抵抗が大きいため、センサの自重による沈降力の大部分を消費してしまうため、センサ単体が自由沈降する場合の速度に比べて、はるかに遅い速度でしか沈降しないためである。
このような背景から、沈降の速度を高めるために、海中センサの自由沈降速度を超えない範囲で、駆動装置による巻き出しを行い、先述の回転抵抗の補償を行う必要があるが、このような巻き出しを行う場合は、ケーブルの緩みについて、いくつか問題が発生する。
最も問題となるのは、センサが海中の障害物に乗り上げた場合や、海流に流された場合などで、海中センサ自体の沈降速度が遅くなった場合、海中センサの沈降速度以上の速度で吊下げケーブルを巻き出し続ける状況が生起してしまうことである。
この状況が生起すると、吊下げケーブルがドラムから押し出される恰好となり、ドラムに巻かれたケーブルの緩み、浮き上がりが生じる。この状態でさらに巻き出しを継続した場合、最終的にケーブルがドラムの外側にはみ出し、ドラム軸に絡まり、巻上げ機が停止してしまい、観測を中断するだけでなく、海中センサの回収ができなくなる場合がある。
このような問題に対し、吊下げケーブルの緩みを検出するための方法に関連する技術が、例えば 特許文献1に開示されている。
図19は特許文献1に開示された装置の概要を示すものである。
この装置は、モータ4により駆動され、ブレーキ5により制動される巻きドラム1により、ワイヤロープ6を巻き取り、巻き出すものである。前記巻きドラム1の一側部に、ドラムの表面へ近接する方向にばね付勢力を付与された一個のワイヤロープ押さえ2を配置し、巻きドラム1の他側部にドラムの表面に近接したワイヤロープ6の浮き上がりを検出する検出部材3を配置して、常時ばね付勢力で一個のワイヤロープ押さえ2のローラ2Aによってワイヤロープ6をドラムの表面側に押し付けて巻き付けられるようにし、ワイヤロープ6の緩みで浮き上がりを検出部材3が検出すると、巻き取りを停止させ、乱巻きを防止している。
なお、前記浮き上がりの検出は、巻きドラム1の幅方向に向かうバー3Aの両端をロッド3Bにより支持し、ワイヤロープ6の浮き上がりによるバー3Aの揺動をセンサ3Cにより検出することにより行われる。
また前記ワイヤロープ6は、プーリ8、9により案内されて、動滑車70に巻き掛けられ、巻き出しあるいは巻き取られることによって、動滑車70に吊り下げられたフック7を上下動させる。
特開昭64−34896号公報 国際公開第2015/198413号 特開平8−110086号公報
しかしながら、図19に開示された装置には、作動信頼性が低いという解決すべき課題がある。
作動信頼性が低い第1の理由は、ワイヤロープの緩みを検出し易くするために設けたワイヤロープ押さえ2が、ドラム幅と同じ長さのローラ2Aで構成されており、これを巻きドラム1上のワイヤロープ6の巻き列の全てに常時押し付けて使用するため、押しつけによって発生する抵抗が大きい。海洋環境観測装置用の巻上げ機のように、高速回転するドラムに適用する場合、この抵抗のため、ドラムの回転にロープ押さえが追従しきれず、ケーブルに傷をつける、ワイヤロープ押さえ自体が破損するなどの不具合が生じるためである。
第2の理由は、巻きドラム1上に巻かれたワイヤロープ6の巻き列全てに対し、浮き上がりを検出できるようにするため、浮き上がり検出に用いるバー3Aを、巻きドラム1の幅と同じ長さとしている。このため、ワイヤロープ6の浮き上がりによって発生する力と比較した場合、検出部材としてのバー3Aの重量が大きく、ワイヤロープ6の浮き上がりの初期段階では浮き上がったワイヤロープ6が検出部材を押し切れずに、浮き上がりの検出が遅れる。
特に、海洋環境観測装置用の巻上げ機のように、高速回転するドラムに適用する場合、この遅れにより、浮き上がりを検出した時点でケーブルの乱れが大きく広がってしまう現象が起こり得る。
また、解決すべき他の課題として、巻上げ機が大きくなってしまうことがある。
その理由は、浮き上がり検出部材としてバー3Aを使用する場合、巻きドラム1への巻き付け方法は単層巻きつけである必要があり、海洋環境観測装置用の巻上げ機のように、巻き付けるケーブルの長さが長い場合、巻きドラム1の直径を大きくするか、幅を増やす必要があり、機材が大型化してしまうためである。
この発明は、ドラムから巻き出し、あるいは巻き取られるワイヤの乱れを防止することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1の態様にかかる線状体監視装置は、巻き取り状態の線状体を巻き出すドラムと、このドラムから巻き出された線状体に接して案内する案内部と、この案内部と前記ドラムとの間の線状体の浮き上がりを検出する検出部とを有する。
本願の第2の態様にかかる線状体監視装置は、線状体を巻き取るドラムと、このドラムに巻き取られる線状体に接して案内する案内部と、この案内部と前記ドラムとの間の線状体の浮き上がりを検出する検出部とを有する。
本願の第3の態様にかかる線状体巻き出し巻き取り方法は、線状体をドラムに巻き取りあるいはドラムから巻き出す工程と、前記ドラムに巻き取られあるいは巻き出される線状体に部材を接触させて案内する工程と、案内される線状体の浮き上がりを検出する工程とを有する。
本発明によれば、ドラムに巻き取られ、あるいは巻き出される線状体の乱れを防止することができる。
本発明にかかる線状体監視装置の最小構成例を示す図である。 本発明にかかる線状体巻き出し巻き取り方法の最小構成例を示す図である。 第1実施形態の監視装置の監視対象となる巻き出し、巻き取り装置の巻き量が多い状態の平面図である。 図3のIV−IV線に沿う矢視図である。 図3のV−V線に沿う矢視図である。 図3の巻き出し、巻き取り装置の巻き量が少ない状態の平面図である。 図6のVII−VII線に沿う矢視図である。 図6のVIII−VIII線に沿う矢視図である。 ケーブルの走行経路の説明図である。 第1実施形態の監視装置の検出部の拡大斜視図である。 第1実施形態の巻き出し、巻き取り装置の巻き出し位置移動を説明する平面図である。 第1実施形態の巻き出し、巻き取り装置の巻き出し位置移動を説明する平面図である。 第1実施形態のケーブル検出部における巻き径が大きい通常状態の拡大図である。 第1実施形態のケーブル検出部における巻き径が大きいケーブル浮き上がり状態の拡大図である。 図13のケーブル検出部における巻き径が小さい状態の拡大図である。 図14のケーブル検出部における巻き径が小さい状態の拡大図である。 図13のドラムの回転中心軸を含む矢視の断面図である。 図15のドラムの回転中心軸を含む矢視の断面図である。 本願に関連する巻き取り、巻き出し機における検出装置の斜視図である。
本発明に係る線状体監視装置の最小構成を図1により説明する。
符号11は線状体、例えば電力ケーブル、通信ケーブル、光ファイバケーブルであって、ドラム12に巻き取られ、あるいはドラム12から巻き出さされる。ドラム12に巻き取られ、巻き出される1本の線状体11は、例えば回転自在なプーリ等により構成された案内部12’に接触して案内される。これらドラム12と案内部12’との間の線状体11は、検出部Sによってその走行位置が検出される。
上記構成の線状体監視装置にあっては、ドラム12と案内部12’との間を走行する線状体11の位置、例えば、十分に大きな張力によって直線状であるか、張力が弱く緩むことによって湾曲しているかを検出部Sによって検出することができる。
すなわち、ドラム12が図1の矢印a方向へ回転することにより線状体11がドラム12に巻き取られるとともに、案内部12’より先の部分が引き上げられる。またドラム12が図1の矢印b方向へ回転することにより線状体11がドラム12から巻き出されるとともに、案内部12’より先の部分が下方へ下げられる。この動作に伴う線状体11の走行経路が検出部Sによって検出される。
本発明にかかる線状体巻き出し巻き取り方法の最小構成を図2により説明する。
例えばドラムを回転させることにより巻き出された(あるいは巻き取られる)線状体は、例えばプーリに巻き掛けることによって所定の経路を走行するよう案内される。所定の経路を走行する線状体は、その走行位置が検出される。この位置に基づき、巻き取りの乱れを検出することができる。
上記巻き出し巻き取り方法にあっては、所定の経路に案内された線状体の位置を検出することにより、線状体が十分な張力で巻き取り、巻き出されているか否かを判定することができる。この判定結果に基づき、巻き取りの乱れを検出することができる。
次いで、図3〜18を参照して第1実施形態を説明する。
図3〜9は、第1実施形態の監視装置が適用される巻き出し巻き取り装置の基本構成を示し、図3〜5は、ドラム12への吊下げケーブル11の巻き量が多い状態、図6〜9は、吊下げケーブル11の巻き量が少ない場合を各々示している。
ドラム12は、例えば誘導電動機により構成された主電動機13により伝導機構13aを介して回転駆動され、軸Cを中心として回転し、その回転は回転検出器16により検出される。ドラム12から巻き出し、あるいはドラム12へ巻き取られる吊下げケーブル11は、案内部としてのプーリ12’に巻き掛けられて、下方に案内され、その先端には、音響探査装置、磁気探査装置等の水中センサ14が吊り下げられている。前記プーリ12’は、例えば吊下げケーブル11の断面形状に応じた溝が外周に形成されていて、1本の吊下げケーブル11を案内するよう構成されている。またプーリ12’の外側には、二つの補助プーリ12”が設けられていて、プーリ12’からの吊下げケーブル11の脱落を防止している。
前記ドラム12とプーリ12’との間には、軸方向ガイド装置15が設けられている。この軸方向ガイド装置15は、ドラム12の中心軸Cから、ベルト16aにより回転が伝達されて軸方向へ移動する軸方向移動装置17を備え、この軸方向移動装置17により軸方向へ移動する一対のガイドローラ18が軸方向(図3の上下方向)へ移動されるようになっている。すなわち前記ガイドローラ18は、略鉛直な軸(図5の上下方向)を中心に回転自在に支持され、図3の上下方向へ移動することにより、吊下げケーブル11の軸方向への位置を巻き出し巻き取りの位置に対応して移動させている。なお前記プーリ12’は、略鉛直な軸(図5の上下方向)を中心として回転自在な支持部19に支持されることにより、吊下げケーブル11の方向をガイドローラ18の位置に応じて変更することができるよう構成されている。なお符号20は、前記主電動機13の回転を制御する制御装置である。
上記巻き出し巻き取り装置にあっては、主電動機13によってドラム12を図5、8の時計回りに回転させることにより、吊下げケーブル11を巻き取り、また、ドラム12を図5、8の半時計回りに回転させることにより、吊下げケーブル11を巻き出すことができる。
この巻き出し、巻き取りに伴う、巻き出し、巻き取りの開始位置の軸Cの方向への移動に伴い、ガイドローラ18を軸Cに沿って移動させることにより、ドラム12からの巻き出し、ドラム12への巻き取りを整然と行うことができる。この巻き出し、巻き取りに伴い、ドラム12に巻き取られた吊下げケーブル11の外周(いわゆる巻き径)は、図4、5に示すように巻き径が大きい状態と、図7、8に示すように巻き径が小さい状態との間で増減する。
また前記ガイドローラ18は、ドラム12の回転速度と連動して回転する送りネジ機構を備えた軸方向移動装置17により駆動されて、軸C方向へ往復動する。前記ガイドローラ18を軸Cと平行な方向へ移動させる軸方向移動装置17に採用された送りねじ機構のリードネジのピッチは、ドラム12の回転と同期しながら、ドラムの1回転でケーブル11の直径分だけ移動するように設定されていて、ドラム12のケーブル18が巻き取られる領域内で往復運動を行うようにリードの形状が設定されている。
図9は、上記巻き出し巻き取り装置における巻き出しに際し、吊下げケーブル11の緩み状態を示している。すなわち、プーリ12’より下流で下向きに加わる荷重、例えば水中センサの重量(水中では浮力により減少する)が、ドラム12の図9半時計回りへの回転に際しての機械的抵抗に対して十分に大きくない場合には、吊下げケーブル11の走行経路が図9に鎖線A、B、Cで示すように、張力が小さいほど緩くなって、上方へ撓む。
図10は、第1実施形態において、吊下げケーブルの走行経路を検出するする検出部としての監視装置の全体構成を示すものである。
図10では、小プーリ31がアーム32の先端に、プーリ軸32aを介して取り付けられており、小プーリ31は、プーリ軸32aを軸として自由に回転することができる。アーム32は、アーム33に、ヒンジ33aを介して取り付けられており、アーム32と、アーム33は、ヒンジ33aを中心とした互いに連動して、互いがなす角度を増大あるいは減少させるように回転することができる。
前記アーム33には、リミットスイッチ35が実装されており、また、アーム32にはスイッチ押さえ32bが側方に突出して設けられており、アーム33とアーム32の交番運動により、リミットスイッチ35を作動させるプランジャ35aの頂部と、スイッチ押さえ32bとが接触し、リミットスイッチ35を作動させることができるよう構成されている。なお図示例のプランジャ35aは、ばね等により突出方向へ常時付勢されていて、スイッチ押さえ32bを介して受けるアーム32からの荷重に対して反力を生じる。
前記アーム33は、ステッピングモータ34のステッピングモータ軸34a に固定されて一体に回転するよう構成されている。これにより、小プーリ31、アーム32、アーム33、リミットスイッチ35は、ステッピングモータ34により、ステッピングモータ軸34aを中心として回転運動を行うことができる。またアーム32、33の所定角度を超えた接近により、リミットスイッチ35が作動し、その信号は制御線36を介して制御部(図示略)へ供給される。またステッピングモータ34は、制御線37を介して制御部(図示略)により制御される。
図11、12は、第1実施形態による線状体監視装置としてのケーブル巻き乱れ検出装置を海洋環境観測装置用の巻上げ機(図3〜8参照)に装着した状態を示したものである。
本発明によるケーブル巻き乱れ検出装置は、案内部としてのプーリ12’と、ドラム12との間にある、軸方向ガイド装置15に実装し、ドラム12から巻きだされた直後の吊下げケーブル11に対し、下側から小プーリ31を接触させることができる位置に配置する。
ステッピングモータ34と、制御装置20とは、制御線37により接続されており、制御装置20の指令によって、ステッピングモータ34を作動させ、前記アーム33を回転運動させる。
前記リミットスイッチ35と、制御装置20とは、制御線36により接続されており、リミットスイッチ35の短絡・解放の信号を制御装置20が取り込むよう構成されている。
ケーブル巻き乱れ検出装置を海洋環境観測装置用の巻上げ機に装着した状態において、ステッピングモータ34のステッピングモータ軸34aは、小プーリ31が、吊下げケーブル11に対し、下側から接触を保ちつつ、プランジャ35a をスイッチ押さえ32bが押し込み、リミットスイッチ35の接点が、短絡となっている状態となる位置を保持している。
アーム32には、プランジャ35aの反力により上方に持ち上げられる力が作用しているが、吊下げケーブル11は自身に働く張力により、浮き上がることはなく直線を保っている。
[動作の説明]
図13〜18により第1実施形態の作動例とともに作用を説明する。
図13、17に示す巻き出し開始時(A)において、吊下げケーブル11は、ドラム12に多層で巻かれており、ドラム12の反時計回りの回転により、巻き層の最外層から送り出されている。ステッピングモータ34のステッピングモータ軸34aの回転角度は、小プーリ31が、吊下げケーブル11に対し、下側から接触を保ちつつ、プランジャ35aをスイッチ押さえ32bが押し込み、リミットスイッチ35の接点が、短絡となっている状態となる角度を保持している。
図14に示すように、巻き出し開始後、海中センサ自体の沈降速度が遅くなった場合などの(B)の状態で、ドラム12が海中センサの沈降速度以上の速度で吊下げケーブル11を巻き出し続ける状況が生起すると、吊下げケーブル11の張力がなくなると同時に、ドラム12の回転により押し出される状態となり、吊下げケーブル11は上方向に浮き上がる。これにより、小プーリ31を下側に抑える力がなくなるため、リミットスイッチ35のプランジャ35aは押し込まれた状態から上側に飛び出し、リミットスイッチ35の接点は解放となる。このリミットスイッチ35が切り替えられることによる信号の情報をもとに、制御装置20は、主電動機13に対し、減速あるいは停止の指示を与え、吊下げケーブル11の繰り出し速度を低下さえる、あるいは停止させ、浮き上がりを抑制する。
図15、18に示すように、吊下げケーブル11に浮き上がりが発生することなく、吊下げケーブル11の巻き出しが継続する(C)の状態では、巻き層の数が減り続け、吊下げケーブル11は、巻き層が変わる毎に小プーリ31を押し下げる方向に段階的に移動していき、巻き出しの終盤になると、吊下げケーブル11はドラム12の巻き層の下層付近から送り出されるようになる。これに対応するため、ステッピングモータ34を動かし、吊下げケーブル11に対する小プーリ31の位置関係を補正する。
送り出しをしている巻き層の正確な層数は、回転検出器16によるドラム12の回転量と、巻き出し開始時における巻き列数、巻き層数、各巻き層毎の巻き取り直径、吊下げケーブル11の直径、から計算することで導出する。制御装置20がこれを計算し、ステッピングモータ34を回転させることにより、小プーリ31が、吊下げケーブル11に対し、下側から接触を保ちつつ、プランジャ35a をスイッチ押さえ32bが押し込み、リミットスイッチ35の接点が、短絡となっている状態となる角度を保持するようにする。
図16に示すように、前述の(C)状態において、(B)同様の吊下げケーブル11の浮き上がりが発生した場合、(D)の状態のように、(B)同様のシーケンスで小プーリ31が移動することにより、吊下げケーブル11の浮き上がりを抑制する。
図13〜18に示すように、小プーリ31と吊下げケーブル11との接触を維持しながら吊下げケーブル11の緩みを検出することにより、巻き出し動作に際しての緩みに起因する吊下げケーブル11の巻きの乱れを防止することができる。
すなわち第1実施形態の構成により、検出装置の信頼性向上を実現し、海洋環境観測装置用の巻上げ機の小型軽量化を実現できる。
具体的には、ケーブル浮き上がり検出装置を、巻き列全部を一括で検出する構造ではなく、ドラムから繰り出されるケーブル1本に対して検出を行う構造として、ケーブル浮き上がりの初期段階において迅速に検出できるようにしたからである。これによりケーブル浮き上がり検出の遅れが最小限となり、検出遅れによる巻き乱れの拡大を回避することができる。
また、ケーブル浮き上がり検出装置を、前述のように1本のケーブルを検出する方式に変更することで、関連する技術で使用されていた、ワイヤの緩みを検出するためのローラ状のワイヤロープ押さえが不要となるためである。
また、ケーブルに対する検出部の位置を、巻き層の数によって変化させることにより、巻き径が大きく変化する多層巻きのドラムに対しても適応可能とした。これにより長い吊下げケーブルを巻き付ける場合、すなわち巻き径が大きく変化する場合においても、監視が可能となり、小径のドラムに多量のケーブルを巻き取って使用することができる。
なお、図13〜18とは逆にドラム12を時計回りに回転させる巻き取り動作、すなわち、吊下げケーブル11の緩みが生じ難い使用条件にあっては、図13に示す(A)の状態すなわち吊下げケーブル11が所定以上の張力をもって直線状に走行されながら、小プーリ31に接触して、(A)の状態が維持されていることを確認することができる。
本発明の適用対象となるドラムおよびその駆動機構、監視装置を構成するアーム等の具体的構成は、上記第1実施形態に限定されるものではなく、吊下げケーブルの先端に設けられる水中センサの種類、吊下げ位置の変更に伴う吊下げケーブルの走行経路に応じて変更しても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、線状体監視装置、線状体巻き取り装置、および線状体巻き出し巻き取り方法に利用することができる。
11 線状体(吊下げケーブル)
12 ドラム
12’プーリ(案内部)
12”補助プーリ
13 主電動機
14 水中センサ
15 軸方向ガイド装置
16 回転検出器
16a ベルト
17 軸方向移動装置
18 ガイドローラ
19 支持部
20 制御装置
31 小プーリ
32 アーム
32a プーリ軸
32b スイッチ押さえ
33 アーム
33a ヒンジ
34 ステッピングモータ
34a ステッピングモータ軸
35 リミットスイッチ
35a プランジャ
36 制御線
37 制御線
S 検出部

Claims (7)

  1. 巻き取り状態の線状体を巻き出すドラムと、
    このドラムから巻き出された線状体に接して案内する案内部と、
    この案内部と前記ドラムとの間の線状体の浮き上がりを検出する検出部と、
    を有する線状体監視装置。
  2. 線状体を巻き取るドラムと、
    このドラムに巻き取られる線状体に接して案内する案内部と、
    この案内部と前記ドラムとの間の線状体の浮き上がりを検出する検出部と、
    を有する線状体監視装置。
  3. 前記検出部は、線状体に接触する接触子と、
    この接触子の移動から前記線状体の浮き上がりを判定する判定部と、
    を有する請求項1または2のいずれか1項に記載の線状体監視装置。
  4. 前記接触子は、線状体を案内しながら回転するプーリである、請求項3に記載の線状体監視装置。
  5. 前記接触子は、前記ドラムに巻き取られた線状体の外径に応じて位置が変えられる請求項3または4のいずれか1項に記載の線状体監視装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の線状体監視装置と、前記線状体を巻き取るドラムとを有する線状体巻き取り装置。
  7. 線状体をドラムに巻き取りあるいはドラムから巻き出す工程と、
    前記ドラムに巻き取られあるいは巻き出される線状体に接して案内する工程と、
    案内される線状体の浮き上がりを検出する工程と、
    を有する線状体巻き出し巻き取り方法。
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