JP2023147335A - 二輪自動車用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】接地感の低下を抑えながら、剛性感を高めることができる、二輪自動車用タイヤ2の提供。【解決手段】このタイヤ2のビード部TBはコア18を含む。ビード部TBの外面は、シート面24と、フランジ面26と、ヒール面28とを備える。コア18の内径dw、リム径D、ヒール基準点PHにおけるタイヤ2の内径dA及びシート基準点PSにおけるタイヤ2の内径dBは、次の式を満たす。dw/D≧1.0041dA/D≦0.9966dA-1.72≦dB≦dA-0.73【選択図】図3

Description

本発明は、二輪自動車用タイヤに関する。
タイヤは、リムに組まれ、例えば空気を内部に充填して使用される。タイヤは、一対のビード間を架け渡すカーカスを備える。空気の充填によりタイヤは膨張する。これにより、カーカスには一定の張力が生じる。
従来、公的規格にて定められたリムのヒール径Dに対するコアの内径dwの比dw/Dと、リムのヒール径Dに対するビード部のヒール径dtの比dt/Dと、を調整して、耐リム外れ性を良好に保ちながら、リム組み作業性を改善した空気入りタイヤが提案されている(例えば、下記の特許文献1)。
特許第4926314号公報
前述の、特許文献1が開示するようなタイヤのように、耐リム外れ性やリム組み作業性を重視すると、ビードの締め付け力が低下することが懸念される。ビードの締め付け力が低いと、タイヤに荷重が作用した際、ビードがリムに対して動く。このようなタイヤは、剛性感に劣る。
ビードの締め付け力を高めると、剛性感は向上する。カーカスの張力が高まるので、タイヤのサイド部の剛性も高まる。サイド部の剛性が高いと撓み量が小さくなるので、タイヤの接地感が低下する。二輪自動車用タイヤのトレッド面の輪郭は、乗用車やカート等の四輪自動車用タイヤに比べて、小さな曲率半径で構成されるので、トレッド面は局部的に路面と接触する。二輪自動車用タイヤの場合、接地感に関する感度が高く、接地感を保ちながら、剛性感を高めることは難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、接地感の低下を抑えながら、剛性感を高めることができる、二輪自動車用タイヤを提供することにある。
本発明の一態様に係る二輪自動車用タイヤは、リムに嵌め合わされるビード部を備え、 前記ビード部が周方向にのびるコアを含む。前記ビード部の外面は、前記タイヤのトゥを含み、前記リムのシートに接触するシート面と、前記リムのフランジに接触するフランジ面と、前記シート面と前記フランジ面との間に位置するヒール面とを備える。前記リムは正規リムである。前記タイヤの子午線断面において、前記シート面の軸方向外端から外向きに延長した、前記シート面のシート延長線と、前記フランジ面の径方向内端から径方向内向きにのびるフランジ基準線との交点がヒール基準点であり、前記フランジ基準線からの軸方向距離が7mmである、前記シート面上の位置がシート基準点である。
前記コアの内径dw、前記リムのリム径D、前記ヒール基準点における前記タイヤの内径dA及び前記シート基準点における前記タイヤの内径dBは、次の式を満たす。
dw/D≧1.0041
dA/D≦0.9966
dA-1.72≦dB≦dA-0.73
ただし、dw、D、dA及びdBの単位は、mmである。
好ましくは、この二輪自動車用タイヤでは、前記ヒール基準点から前記トゥまでの軸方向距離Hが7mmを超え、前記軸方向距離H、前記トゥにおける前記タイヤの内径dC及び前記シート基準点における前記タイヤの内径dBが、次の式を満たす。
dB-1.16(H-7)≦dC≦dB-0.61(H-7)
ただし、dB、H及びdCの単位は、mmである。
好ましくは、この二輪自動車用タイヤでは、前記リムのリム径D及び前記ヒール基準点における前記タイヤの内径dAが次の式を満たす。
0.9884≦dA/D≦0.9931
より好ましくは、この二輪自動車用タイヤでは、前記コアの内径dw及び前記リムのリム径Dが、次の式を満たす。
1.0064≦dw/D≦1.0111
好ましくは、この二輪自動車用タイヤでは、前記タイヤの子午線断面において、前記ヒール面の輪郭線は円弧で表される。前記円弧の半径は2.5mm以上7.5mm以下である。
好ましくは、この二輪自動車用タイヤでは、前記ヒール基準点から前記トゥまでの軸方向距離Hは10.0mm以上13.5mm以下である。
好ましくは、この二輪自動車用タイヤでは、前記ビード部が前記リムのシート及びフランジと接触するチェーファーをさらに備える。前記チェーファーはキャンバスからなる。
本発明によれば、接地感の低下を抑えながら、剛性感を高めることができる、二輪自動車用タイヤが得られる。
本発明の第一実施形態に係るタイヤの一部を示す断面図である。 リムを説明する断面図である。 ビード部の輪郭を説明する断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の第一実施形態に係るタイヤ2の一部を示す。このタイヤ2は、二輪自動車用タイヤである。このタイヤ2は二輪自動車の後輪に装着されるリアタイヤである。
図1は、タイヤ2の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面(以下、子午線断面)の一部を示す。図1において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。図1の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表す。
タイヤ2は、構成要素として、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、インナーライナー12及び補強層14を備える。
トレッド4は路面と接地するトレッド面16を備える。トレッド面16は、タイヤ2の外面Gの一部をなす。それぞれのサイドウォール6はトレッド4に連なる。それぞれのビード8はサイドウォール6の径方向内側に位置する。カーカス10は一対のビード8の間を架け渡す。インナーライナー12はカーカス10の内側に位置する。インナーライナー12はタイヤ2の内面Nを構成する。補強層14は、トレッド4の径方向内側においてカーカス10と積層される。
ビード8はコア18とエイペックス20とを備える。コア18は周方向にのびる。図示されないが、コア18は金属製のワイヤを含む。このタイヤ2では、コア18の断面形状は矩形状である。断面形状が円形状であってもよく、六角形状であってもよい。
カーカス10はカーカスプライ22を備える。カーカスプライ22は、それぞれのコア18の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される。図示されないが、カーカスプライ22は並列された多数のコードを含む。
補強層14はらせん状に巻かれたコードを含む。この補強層14はバンドとも称される。この補強層14が、並列した多数のコードを含むベルトであってもよい。
図1において符号PTで示される位置はタイヤ2のトゥである。トゥPTは、タイヤ2の外面Gと内面Nとの境界である。
詳述しないが、タイヤ2は、モールドとブラダー(又は剛性中子)との間に形成されるキャビティ内において未架橋状態のタイヤ2を加圧及び加熱することで得られる。
タイヤ2の外面Gはモールド(図示されず)によって形づけられる。タイヤ2の内面は、ブラダーによって形づけられる。
タイヤ2は、部位として、トレッド部TT、一対のビード部TB及び一対のサイドウォール部TSを備える。トレッド部TTは、路面と接地する、タイヤ2の部位であり、例えばトレッド4を含む。ビード部TBは、後述するリムRに嵌め合わされる、タイヤ2の部位であり、例えばビード8を含む。サイドウォール部TSは、トレッド部TTとビード部TBとの間を架け渡す、タイヤ2の部位であり、例えばサイドウォール6を含む。本開示においてサイド部とは、サイドウォール部TS及びビード部TBからなる部分である。
図2はリムRの一部を示す。リムRにビード部TBが嵌め合わされる。これによりタイヤ2はリムRに組まれる。タイヤ2の内部に、例えば空気が充填され、タイヤ2の内圧が調整される。リムRに組まれたタイヤ2は、タイヤ-リム組立体とも称される。タイヤ-リム組立体は、リムRと、このリムRに組まれたタイヤ2とを備える。
リムRは正規リムである。正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
リムRはシートSとフランジFとを備える。シートSはビード部TBを径方向内側から支持する。フランジFはビード部TBを軸方向外側から支持する。シートSとフランジFとの境界部分は、ヒールHとも称される。図2において、軸方向に延びる実線BBLはビードベースラインである。ビードベースラインは、リムRのリム径(JATMA等参照)を規定する線である。図2において符号Dで示される長さがリム径である。
図3は、図1に示されたタイヤ2の子午線断面の一部を示す。図3には、ビード部TBの断面が示される。
以下に説明されるビード部TBの外面に関する構成は、二輪自動車の前輪に装着されるフロントタイヤ(図示されず)のビード部の外面にも適用される。
ビード部TBはビード8のコア18を含む。タイヤ2においてコア18はリングを構成する。図3において符号dwで示される矢印はコア18の内径である。軸方向にのびる実線CBLはコア18の内径dwを規定する線(以下、コア基準線)である。
ビード部TBの外面は、タイヤ2の外面Gの一部をなす。ビード部TBの外面は、シート面24と、フランジ面26と、ヒール面28とを備える。
シート面24はリムRのシートSに接触する。シート面24の軸方向外端24gはヒール面28との境界でもある。シート面24の軸方向内端24nがタイヤ2のトゥPTである。このシート面24は、タイヤ2のトゥPTを含む。
フランジ面26はリムRのフランジFに接触する。フランジ面26の径方向内端26nはヒール面28との境界である。
ヒール面28はシート面24とフランジ面26との間に位置する。子午線断面においてヒール面28の輪郭線は円弧で表される。図3において符号Rhで示される矢印は、ヒール面28の輪郭線を表す円弧の半径である。
図3において、符号BSで示される実線は、シート面24の軸方向外端24gから外向きに延長した、シート面24のシート延長線である。シート延長線BSは、軸方向外端24gにおいて、シート面24の輪郭線と接する。シート延長線BSは、軸方向外端24gにおいて、ヒール面28の輪郭線とも接する。
図3において、符号BFで示される実線は、フランジ面26の径方向内端26nから径方向内向きにのびるフランジ基準線である。このタイヤ2では、フランジ基準線BFは、径方向内端26nにおいて、フランジ面26の輪郭線と接する。フランジ基準線BFは、径方向内端26nにおいて、ヒール面28の輪郭線とも接する。
図3において符号PHは、シート延長線BSとフランジ基準線BFとの交点である。本開示においては、この交点PHがヒール基準点である。
図3において符号dAで示される矢印はヒール基準点PHにおけるタイヤの内径である。この内径dAは、コア基準線CBLからヒール基準点PHまでの径方向距離hAと、コア18の内径dWとを用いて、次式で表される。
dA=dW-2×hA
図3において、符号PSで示される位置は、シート面24上の位置である。両矢印SHで示される長さはフランジ基準線BFから位置PSまでの軸方向距離である。本開示においては、この軸方向距離SHは7mmである。したがって位置PSは、フランジ基準線BFからの軸方向距離SHが7mmである、シート面24上の位置である。本開示においてはこの位置PSがシート基準点である。このタイヤ2では、シート基準点PSはコア18の径方向内側に位置する。
図3において符号dBで示される矢印はシート基準点PSにおけるタイヤの内径である。この内径dBは、コア基準線CBLからシート基準点PSまでの径方向距離hBと、コア18の内径dWとを用いて、次式で表される。
dB=dW-2×hB
図3において両矢印Hで示される長さは、ヒール基準点PHからトゥPTまでの軸方向距離である。このタイヤ2では、軸方向距離Hは7mmを超える。
図3において符号dCで示される矢印はトゥPTにおけるタイヤの内径である。この内径dCは、コア基準線CBLからトゥPTまでの径方向距離hCと、コア18の内径dWとを用いて、次式で表される。
dC=dW-2×hC
本発明者は、タイヤの接地感の低下を抑えながら、剛性感を高めるために鋭意検討した結果、コア18の内径dwを大きくし、ヒール基準点PHにおけるタイヤ2の内径dAを小さくする、具体的には、コア18の内径dw、リムRのリム径D、ヒール基準点PHにおけるタイヤ2の内径dAが次の式を満たすことが重要であることが判った。
dw/D≧1.0041
dA/D≦0.9966
ただし、dw、D及びdAの単位は、mmである。
これにより、このタイヤ2は、カーカス10に生じる張力を適切に維持しながら、ビード8の締め付け力を高めることができる。このタイヤ2では、接地感の低下を抑えながら、剛性感が高められる。
コア18の内径dwを大きくし、ヒール基準点PHにおけるタイヤ2の内径dAを小さくすることで、接地感の低下を抑えながら、剛性感を高めることができる一方で、嵌合圧が高まり、リム組み性が低下することが懸念される。
この点について本発明者は、ビード8のコア18の内側部分でのリムRとの接触圧に着目して鋭意検討した結果、リムRとの接触圧を低下させるには、ヒール基準点PHにおけるタイヤ2の内径dA、及びシート基準点PSにおけるタイヤの内径dBが次の式を満たすことが重要であることが判った。
dA-1.72≦dB≦dA-0.73
ただし、dA及びdBの単位は、mmである。
これにより、コア18の内径dwを大きくし、ヒール基準点PHにおけるタイヤ2の内径dAを小さくしても、このタイヤ2は、コア18の内側部分でのリムRとの接触圧を低下させることができる。その結果、このタイヤ2では、嵌合圧の上昇が抑えられ、良好なリム組み性が維持される。
その理由は、dB<dA-1.72である場合、リムRとの接触圧が高まり、嵌合圧の上昇を抑えることができず、リム組み性が低下する欠点があるからであり、dB>dA-0.73である場合、嵌合圧は低下するものの、リムRとの接触圧が低下し、ビード部TBはリムRに対して動きやすくなるからである。
このタイヤ2では、ヒール基準点PHからトゥPTまでの軸方向距離H、トゥPTにおけるタイヤの内径dC及び前述のタイヤの内径dBが、次の式を満たすのが好ましい。
dB-1.16(H-7)≦dC≦dB-0.61(H-7)
ただし、dB、H及びdCの単位は、mmである。
これにより、タイヤ2のトゥPTにおけるリムRとの接触圧が高められる。このタイヤ2では、リムRとの密着性が高まり、剛性感がさらに向上する。
その理由は、dC<dB-1.16(H-7)である場合、リムRとの接触圧が高まり過ぎて、嵌合圧の上昇を抑えることができず、リム組み性が低下する欠点があるからであり、dC>dB-0.61(H-7)である場合、嵌合圧は低下するものの、リムRとの接触圧が低下し、ビード部TBがリムRに対して動きやすくなるからである。
このタイヤ2では、剛性感がさらに高められる観点から、リム径Dに対する内径dAの比(dA/D)は次の式を満たすのが好ましい。
0.9884≦dA/D≦0.9931
この場合、嵌合圧が高まり、リム組み性が低下することが懸念される。そこで、嵌合圧の上昇を抑え、接地感の向上を図れる観点から、リム径Dに対する内径dWの比(dw/D)は次の式を満たすのがさらに好ましい。
1.0064≦dw/D≦1.0111
なお、dA<0.9884である場合、嵌合圧が高まり過ぎて、リム組み性が悪化する。dw/D>1.0111である場合、タイヤ2に荷重が作用した際に、ビード部TBがよれてしまい、このタイヤは剛性感を確保できない。
前述したように、タイヤ2の子午線断面において、ヒール面28の輪郭線は円弧で表される。このタイヤ2では、この円弧の半径Rhは2.5mm以上7.5mm以下であることが好ましい。
半径Rhが2.5mm以上に設定されることにより、嵌合圧の上昇が効果的に抑えられ、良好なリム組み性が得られる。この観点から、半径Rhは3.5mm以上であることがより好ましい。
半径Rhが7.5mm以下に設定されることにより、ヒール面28におけるリムRとの接触圧が適切に維持される。このヒール面28は、剛性感を高めることに貢献できる。この観点から、この半径Rhは6.5mm以下であることがより好ましい。
このタイヤ2では、ヒール基準点PHからトゥPTまでの軸方向距離Hは10.0mm以上13.5mm以下であることが好ましい。
軸方向距離Hが10.0mm以上に設定されることにより、トゥPTにおけるリムRとの接触圧が高められ、リムRとの密着性が向上する。このタイヤ2では、剛性感がさらに向上する。この観点から、軸方向距離Hは10.5mm以上であることがより好ましい。
軸方向距離Hが13.5mm以下に設定されることにより、嵌合圧の上昇が効果的に抑えられ、良好なリム組み性が得られる。この観点から、軸方向距離Hは12.0mm以下であることがより好ましい。
このタイヤ2のシート面24は、境界をシート基準点PSとする第一シート面30及び第二シート面32からなる2つの面を備える。
第一シート面30は、シート面24の軸方向外端24gとシート基準点PSとの間を架け渡す。第二シート面32はシート基準点PSとトゥPTとの間を架け渡す。
図3において符号VSで示される二点鎖線は、シート基準点PSから第一シート面30の輪郭線を内向きに延長した、第一シート面30の仮想輪郭線である。この図3に示されるように、このタイヤ2の子午線断面において、トゥPTは、仮想輪郭線VSよりも径方向内側に位置する。そのため、トゥPTにおけるリムRとの接触圧が高められ、リムRとの密着性が向上する。このタイヤ2では、剛性感がさらに向上する。この観点から、シート面24が、シート面24の軸方向外端24gとシート基準点PSとの間を架け渡す第一シート面30と、シート基準点PSとトゥPTとの間を架け渡す第二シート面32とを備え、タイヤ2の子午線断面において、トゥPTが、シート基準点PSから第一シート面30の輪郭線を内向きに延長した、第一シート面30の仮想輪郭線VSよりも径方向内側に位置するのが好ましい。
このタイヤ2はそのビード部TBにチェーファー34をさらに備えることができる。言い換えれば、ビード部TBはチェーファー34を備えることができる。図1に示されるように、チェーファー34はビード8の径方向内側に位置する。
チェーファー34は、内側部36と、外側部38と、内側部36及び内側部36の間に位置する底部40とを備える。内側部36はタイヤ2の内面Nの一部を構成する。外側部38はリムRのフランジFと接触する。外側部38の外端38eは、サイドウォール6とカーカス10との間に位置し、内側部36の外端36eの径方向外側に位置する。底部40は、シートSに接触する。底部40は内側部36と外側部38との間を架け渡す。チェーファー34は前述のシート面24、フランジ面26及びヒール面28を構成する。
チェーファー34はキャンバスからなる。言い換えれば、チェーファー34は布を含む。具体的には、チェーファー34は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。布の材質としては、ナイロンが挙げられる。
前述したように、このタイヤ2では、コア18の内径dwを大きくし、ヒール基準点PHにおけるタイヤ2の内径dAを小さくすることで、接地感の低下を抑えながら、剛性感が高められる。そして好ましくは、トゥPTにおけるタイヤの内径dCをコントロールすることで、トゥPTにおけるリムRとの接触圧が高められ、剛性感の更なる向上が図られる。このタイヤ2では、従来タイヤに比べて、トゥPTの部分におけるゴムのボリュームが多い。そのため、このタイヤ2をリムRに組む際、ビード部TBが損傷しやすくなることが懸念される。
しかし前述したように、このタイヤ2のビード部TBはリムRのシートS及びフランジFと接触するチェーファー34を備え、このチェーファー34はキャンバスからなる。チェーファー34は耐摩耗性に優れる。チェーファー34は、リムRとの接触による摩耗を抑制する。このチェーファー34がビード部TBを効果的に補強するので、ビード部TBにおける損傷の発生が抑えられる。このタイヤ2では、リム組み性の向上が図れられる。この観点から、このタイヤ2は、リムRのシートS及びフランジFと接触するチェーファー34を備え、このチェーファー34がキャンバスからなるのが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、接地感の低下を抑えながら、剛性感を高めることができる、二輪自動車用タイヤが得られる。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
図1に示された基本構成を備えた二輪自動車用リアタイヤ(タイヤの呼び=200/60R17)が下記の表1に示された仕様に基づき試作された。
比較例1の仕様が嵌合圧及びリム組み性を重視した従来タイヤの仕様に対応する。実施例14にはチェーファーが設けられていない。このことが表4の「チェーファー」の欄に「N」で示されている。「Y」は、チェーファーが設けられていることを示す。
フロントタイヤに市販のタイヤ(タイヤの呼び=120/70R17)を用い、各試作タイヤについて接地感及び剛性感に関する性能評価が行われた。
[性能評価]
試作タイヤを正規リムに組み込み、空気を充填してタイヤの内圧を290kPaに調整した。このタイヤを排気量が1000ccである4サイクルのエンジンを搭載した二輪自動車の後輪に装着した。フロントタイヤの内圧は250kPaに調整された。
この二輪自動車を、その路面がアスファルトであるサーキットコースで走行させて、ライダーによる、接地感及び剛性感に関する官能評価を行った。その結果が、下記表1-4に指数で示されている。数値が大きいほど好ましい。
[総合評価]
各評価で得た指数の合計を算出した。その結果が下記表1-4の「総合点」の欄に示されている。数値が大きいほど好ましい。
表1-4に示されているように、実施例では、接地感と、剛性感とが向上することが確認されている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された、接地感の低下を抑えながら、剛性感を高めることができる技術は種々の二輪自動車用タイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・インナーライナー
14・・・補強層
16・・・トレッド面
18・・・コア
24・・・シート面
26・・・フランジ面
28・・・ヒール面
30・・・第一シート面
32・・・第二シート面
34・・・チェーファー
TT・・・トレッド部
TB・・・ビード部
TS・・・サイドウォール部

Claims (7)

  1. リムに嵌め合わされるビード部を備える、二輪自動車用タイヤであって、
    前記ビード部が周方向にのびるコアを含み、
    前記ビード部の外面が、前記タイヤのトゥを含み、前記リムのシートに接触するシート面と、前記リムのフランジに接触するフランジ面と、前記シート面と前記フランジ面との間に位置するヒール面とを備え、
    前記リムが正規リムであり、
    前記タイヤの子午線断面において、
    前記シート面の軸方向外端から外向きに延長した、前記シート面のシート延長線と、前記フランジ面の径方向内端から径方向内向きにのびるフランジ基準線との交点がヒール基準点であり、
    前記フランジ基準線からの軸方向距離が7mmである、前記シート面上の位置がシート基準点であり、
    前記コアの内径dw、前記リムのリム径D、前記ヒール基準点における前記タイヤの内径dA及び前記シート基準点における前記タイヤの内径dBが、次の式を満たす、
    二輪自動車用タイヤ。
    dw/D≧1.0041
    dA/D≦0.9966
    dA-1.72≦dB≦dA-0.73
    ただし、dw、D、dA及びdBの単位は、mmである。
  2. 前記ヒール基準点から前記トゥまでの軸方向距離Hが7mmを超え、
    前記軸方向距離H、前記トゥにおける前記タイヤの内径dC及び前記タイヤの内径dBが、次の式を満たす、
    請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
    dB-1.16(H-7)≦dC≦dB-0.61(H-7)
    ただし、dB、H及びdCの単位は、mmである。
  3. 前記リムのリム径D及び前記ヒール基準点における前記タイヤの内径dAが次の式を満たす、
    請求項1又は2に記載の二輪自動車用タイヤ。
    0.9884≦dA/D≦0.9931
  4. 前記コアの内径dw及び前記リムのリム径Dが、次の式を満たす、
    請求項3に記載の二輪自動車用タイヤ。
    1.0064≦dw/D≦1.0111
  5. 前記タイヤの子午線断面において、前記ヒール面の輪郭線が円弧で表され、
    前記円弧の半径が2.5mm以上7.5mm以下である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  6. 前記ヒール基準点から前記トゥまでの軸方向距離Hが10.0mm以上13.5mm以下である、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  7. 前記ビード部が前記リムのシート及びフランジと接触するチェーファーをさらに備え、
    前記チェーファーがキャンバスからなる
    請求項2から6のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
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