JP2023137372A - 印刷装置及び印刷装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を抑えつつ印刷画質の最適化を実現することができる印刷装置等を提供すること。【解決手段】ロール紙から引き出された記録紙を搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーを駆動する搬送駆動モーターと、搬送駆動モーターの電流値に基づいて、記録紙の搬送のパラメータであるゲインを切り替える制御部とを備える印刷装置であって、制御部は、所定の条件が満たされたか否かを判定し、所定の条件が満たされたと判定した場合、第1ゲインを設定して搬送ローラーに記録紙を搬送させる第1搬送制御を行い、第1搬送制御中に、搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなったか否かを判定し、搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなった場合、第1ゲインとは異なる第2ゲインを設定して搬送ローラーに記録紙を搬送させる第2搬送制御を行う。【選択図】図7

Description

本発明は、印刷装置及び印刷装置の制御方法に関する。
特許文献1には、テンションローラーと荷重センサーを備えたサーマルプリンターが開示されている。このサーマルプリンターでは、ロール紙から繰り出された記録紙の張力によりテンションローラーに与えられる力を荷重センサーにより検出し、荷重センサーの検出値に基づいて記録紙の弛みの有無を検出し、記録紙の搬送において、記録紙の弛みがなくなる際の、プラテンローラーの回転速度を通常時より遅い速度に制御する。
特開2020-90339号公報
上記のサーマルプリンターでは、記録紙の弛みを検出するために、テンションローラーや荷重センサーを追加する必要があり、部品点数が増加してしまうという問題があった。
本発明に係る印刷装置の一態様は、
ロール紙から引き出された記録紙を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーを駆動する搬送駆動モーターと、
前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて、前記記録紙の搬送のパラメータであるゲインを切り替える制御部とを備え、
前記制御部は、
所定の条件が満たされたか否かを判定し、前記所定の条件が満たされたと判定した場合、第1ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第1搬送制御を行い、前記第1搬送制御中に、前記搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなったか否かを判定し、前記搬送駆動モーターの電流値が前記閾値より高くなった場合、前記第1ゲインとは異なる第2ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第2搬送制御を行う。
本発明に係る印刷装置の制御方法の一態様は、
ロール紙から引き出された記録紙を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーを駆動する搬送駆動モーターとを備え、
前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて、前記記録紙の搬送のパラメータであるゲインを切り替える印刷装置の制御方法であって、
所定の条件が満たされたか否かを判定し、
前記所定の条件が満たされたと判定した場合、第1ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第1搬送制御を行い、
前記第1搬送制御中に、前記搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなったか否かを判定し、
前記搬送駆動モーターの電流値が前記閾値より高くなった場合、前記第1ゲインとは異なる第2ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第2搬送制御を行う。
本実施形態に係る印刷装置の斜視図である。 本実施形態に係る印刷装置の内部構造の一例を示す図である。 本実施形態に係る印刷装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 感熱紙の弛みがある状態を示す図である。 感熱紙の弛みがない状態を示す図である。 感熱紙の弛みがある状態で印刷を開始した場合における、感熱紙の送り量とDCモーターの電流値との関係を示す図である。 制御部の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
なお、図中における方向を、三次元座標系を用いて説明する。説明の便宜上、Z軸の正方向を上方向又は単に上と称し負方向を下方向又は単に下と称し、X軸の正方向を右方向又は単に右と称し負方向を左方向又は単に左と称し、Y軸の正方向を前方向又は単に前と称し負方向を後方向又は単に後と称して説明する。
図1及び図2を参照して印刷装置1の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る印刷装置1の斜視図である。また。図2は、印刷装置1の内部構造の一例を示す図であり、印刷装置1の内部を側面視した図である。
印刷装置1は、例えば、サーマルプリンターである。図1に示すように、印刷装置1は、ボタン等の凹凸部を除き、全体として直方体形状をした本体ケース10を有する。
本体ケース10の内部には、媒体Pを収納する媒体収容部215が設けられる。媒体Pは、記録紙としての感熱紙26がロール状に巻装されたロール紙である。この媒体Pから引き出され印刷された感熱紙26は、開閉扉15(開閉カバー)を閉鎖した際に、開閉扉15と本体ケース10との間に形成される搬送路を経由し、媒体排出口11から排出される。
表示部13は、例えば、複数のLEDを含む。表示部13は、後述する制御部101と電気的に接続され、制御部101によって制御される。表示部13は、例えば、印刷装置1の状態に関する情報をLEDの点滅,点灯,又は消灯によって表示する。なお、表示部13は、液晶表示装置であってもよい。
開閉扉15は、本体ケース10の一つの面を構成し、ヒンジ216を回転軸として本体ケース10の前方で開閉可能に接続される。例えば、開閉扉15は、本体ケース10の前面を構成する。本体ケース10の内部には、開閉扉15の開閉を検出するカバー開閉センサー118が設けられる。カバー開閉センサー118としては、開閉扉15の開閉に伴って状態が変化する部材を備え当該部材の状態に応じて開閉を検出するメカニカルスイッチを用いてもよいし、他の方式のセンサーを用いてもよい。
本体ケース10内には、開閉扉15の裏面側に位置して、搬送ローラー112bが設けられており、搬送ローラー112bは、本体ケース10内に設けられた印字ヘッド113と対向して配置される。DCモーター112a(搬送駆動モーター)の回転がギア112cによって搬送ローラー112bに伝わり、搬送ローラー112bが回転する。搬送ローラー112bには、周縁部に多数のスリットが設けられた円板213が固定されている。円板213の中心軸は、搬送ローラー112bの回転軸と一致しており、搬送ローラー112bの回転にともなって円板213も回転する。フォトセンサー214は、円板213の周縁部と対向する位置に固定されており、搬送ローラー112bが回転してもフォトセンサー214の位置は変わらない。円板213の周縁部に設けられた各スリットが、フォトセンサー214の位置を通過する毎にフォトセンサー214が受ける光量が2値的に変化する。そのため、搬送ローラー112bが回転すると、フォトセンサー214は多数のパルスを含む検出信号を生成する。この円板213とフォトセンサー214とは、エンコーダー117を構成する。なお、エンコーダー117は、搬送ローラー112bの回転軸ではなく、DCモーター112aの回転軸又はギア112cの回転軸に取り付けられてもよい。
搬送ローラー112bと印字ヘッド113が感熱紙26を挟持した状態で、搬送ローラー112bの回転によって感熱紙26が搬送され、印字ヘッド113によって感熱紙26の印刷面に印刷が行われる。
また、媒体排出口11,表示部13,電源スイッチ31,及び開閉レバー32は、本体ケース10の同じ面に配置される。
媒体排出口11は、表示部13と同様に、使用者が視認しやすい位置に設けられることが好ましい。さらには、媒体排出口11は、使用者が表示部13と同時に視認できるように、表示部13の近くに設けられることがより好ましい。具体的には、媒体排出口11及び表示部13は、並んで設けられることが好ましい。
電源スイッチ31は、印刷装置1の電源をオン又はオフするためのスイッチである。印刷装置1は、不図示の電源ケーブルを介して商用交流電源に接続され、電力が供給される。印刷装置1は、電源がオンの状態で、感熱紙26への印刷や、印刷装置1に接続される外部機器との通信を行う。
開閉レバー32は、開閉扉15を開閉するときに使用されるレバーである。使用者は、開閉レバー32を操作して開閉扉15を開け、本体ケース10に備えられた媒体収容部215に媒体Pを収納する。開閉扉15は、媒体収容部215を封鎖する。
本体ケース10の右側面、又は左側面には電源ケーブルやUSBケーブル等の各種ケーブルを引き出すためのケーブル切欠部16を有する。
図2を参照して、感熱紙26の搬送経路について説明する。
印刷装置1の内部には、搬送ローラー112b,印字ヘッド113,可動刃114c,固定刃114b,紙切れ検出センサー116,及び感熱紙26が巻回された媒体Pが設けられる。
搬送ローラー112bは、感熱紙26の紙送りや逆送りを行う機構部品である。具体的には、感熱紙26が、搬送ローラー112bと印字ヘッド113の間に保持されており、搬送ローラー112bが回転することによって、感熱紙26が紙送り又は逆送りされる。
なお、本実施形態における紙送りは、方向L1に感熱紙26を搬送することであり、逆送りは、方向L2に感熱紙26を搬送することである。ここで、方向L1は、感熱紙26の搬送方向の上流から下流に向かう方向であり、方向L2は、感熱紙26の搬送方向の下流から上流に向かう方向であるとする。また、感熱紙26を方向L2に搬送することを、バックフィードと称する。
印字ヘッド113は、媒体Pに印字を行う部品である。印字ヘッド113は、一例としてサーマルヘッドである。印字ヘッド113は、感熱紙26の搬送方向と交差する方向に沿って設けられた複数の発熱体113aを有する。具体的には、複数の発熱体113aは、印字ヘッド113の感熱紙26に接する下面において、感熱紙26の搬送方向と直交する方向にライン状に配列されている。複数の発熱体113aは通電されることにより発熱し、印字ヘッド113から感熱紙26に熱が加えられることで、感熱紙26の印刷面上にドットが形成される。このように、印字ヘッド113は、感熱紙26に印刷を実行する。
可動刃114cと、固定刃114bとは、印刷された感熱紙26を切断する切断部114の一部である。可動刃114cは、感熱紙26を一部切り残して切断するパーシャルカットを行う。このため、使用者は、印刷された感熱紙26を、小片として切り取ることができる。なお、可動刃114cは、印刷された感熱紙26を完全に切断するフルカットを行う構成であってもよい。
可動刃114cは、図2の上下方向に移動可能である。この可動刃114cが上方へ動いて固定刃114bと、可動刃114cとの間に感熱紙26が挟まれ、例えば、パーシャルカットされて伝票が形成される。そして、伝票は、媒体排出口11から排出される。
紙切れ検出センサー116は、感熱紙26の有無を検出するセンサーであり、感熱紙26の搬送方向において印字ヘッド113の上流に設けられている。例えば、紙切れ検出センサー116が、感熱紙26が無いことを検出した場合、制御部101は、媒体Pが紙切れ状態であることを表示部13に表示する構成であってもよい。このような構成にすることによって、使用者は、感熱紙26がロール状に巻装された媒体Pの交換をスムーズに行うことができる。
なお、本実施形態では、媒体Pとして、感熱紙26がロール状に巻かれたものを例示しているが、媒体Pは、感熱紙26に限られず、感熱ラベル紙などがロール状に巻かれたものでもよい。
図3を参照して、印刷装置1の機能構成について説明する。図3は、印刷装置1の電気的構成の一例を示す図である。
印刷装置1は、制御部101,通信部102,記憶部103,印刷部104,検出部105,表示部13,搬送部112,及び切断部114を備える。
制御部101は、印刷装置1内の各部に対して各種の制御を実行するCPU(Central Processing Unit)を備える。CPUはプロセッサー(Processor)ともいう。制御部101のCPUは、記憶部103に記憶されているファームウェアや所定の情報を読み出して実行する。
通信部102は、例えば、印刷装置1に接続される外部機器と有線通信又は無線通信を行うインターフェースである。例えば、制御部101は、通信部102を介して、印刷装置1に接続される外部機器から印刷を実行するための印刷データを受信する。また、例えば、制御部101は、通信部102を介して、外部機器に各種の情報を送信する。
記憶部103は、例えばフラッシュROM(Read Only Memory)等の書き換え可能な不揮発性メモリーであり、プログラムであるファームウェア、各部の制御に係る情報を含む所定の情報などを記憶可能である。記憶部103には、制御部101がワークエリアとして使用する揮発性メモリーであるRAM(Random Access Memory)も含む。
印刷部104は、制御部101からの指示を受け、感熱紙26への印刷を実行する。印刷部104は、例えば印字ヘッド113を備えている。制御部101は、印刷データに基づいて、1ドットライン毎に、印字ヘッド113が有する複数の発熱体113aの各々に対して通電するか否かを制御するとともに、感熱紙26の搬送速度に基づいて通電時間を制御する。そして、通電された各発熱体113aが発熱し、感熱紙26の印刷面上に各ドットが形成される。
搬送部112は、制御部101からの指示を受け、感熱紙26を搬送する。搬送部112は、例えば、搬送ローラー112bや搬送ローラー112bを駆動するDCモーター112a及びギア112cを備えている。切断部114は、制御部101からの指示を受け、感熱紙26を切断する。切断部114は、例えば、可動刃114cや固定刃114b、可動刃114cを駆動するDCモーター114aを備えている。例えば、搬送ローラー112bによって、搬送される感熱紙26に印字ヘッド113が印刷を実行し、所定の印刷が完了したら、可動刃114cが移動し、感熱紙26を切断する。また、可動刃114cは、感熱紙26を切断するとき、パーシャルカットを実行する構成であってもよい。
検出部105は、エンコーダー117を備えている。エンコーダー117は、搬送ローラー112bを駆動するDCモーター112aの回転に応じて、検出信号を生成する。制御部101は、エンコーダー117による検出信号に基づいて、搬送ローラー112bによる感熱紙26の搬送速度及び搬送位置を取得する。感熱紙26の搬送位置は、例えば、印刷開始後のエンコーダー117による検出信号のパルス数であってもよい。制御部101は、印刷が開始すると、エンコーダー117による検出信号に含まれるパルスの数をカウントし、当該カウント値を感熱紙26の搬送位置として取得する。また、制御部101は、当該カウント値が1ずつ増えるのに要する時間を測定することにより、感熱紙26の搬送速度を取得する。そして、制御部101は、感熱紙26の搬送速度及び搬送位置と、記憶部103に記憶されている搬送速度テーブル111とに基づいて、DCモーター112aの回転速度を制御することにより、感熱紙26の搬送速度を制御する。搬送速度テーブル111は、感熱紙26の搬送位置と感熱紙26を搬送する目標搬送速度との対応関係を示す情報である。
制御部101は、印刷が開始すると、エンコーダー117による検出信号に含まれるパルス数のカウント値が1ずつ増える毎に、搬送速度テーブル111を参照して当該カウント値に対応する目標搬送速度を取得する。例えば、感熱紙26が1インチ搬送される毎にエンコーダー117による検出信号に1440回のパルスが発生する場合、感熱紙26が1/1440インチ搬送される毎にエンコーダー117による検出信号に1つのパルスが発生することとなる。この場合、搬送速度テーブル111は、感熱紙26が1/1440インチ搬送される毎の目標搬送速度の情報を含む。例えば、印刷解像度が180dpiであれば、1/1440インチは1/8ドットに相当するので、搬送速度テーブル111は1/8ドット毎の目標搬送速度の情報を含み、制御部101は、感熱紙26の搬送速度を1/8ドット毎に制御可能である。
制御部101は、所定の時間間隔毎に、目標搬送速度とエンコーダー117の検出信号に基づく現在の搬送速度とに基づいて、搬送速度が目標搬送速度になるようにDCモーター112aの駆動電圧を制御する。DCモーター112aの現在の駆動電圧をVc、目標搬送速度をSt、現在の搬送速度をSc、ゲイン(比例ゲイン)をGとすると、DCモーター112aの次の駆動電圧Vは、次式で求められる。
V=Vc+(St-Sc)×G
なお、制御部101は、搬送ローラー112bが、感熱紙26を、切断部114による切断完了後に方向L2に搬送する(バックフィードする)ように、DCモーター112aの回転方向を制御してもよい。
また、検出部105は、紙切れ検出センサー116を備えている。紙切れ検出センサー116は、例えば、印字ヘッド113付近で感熱紙26の有無を検出する。言い換えると、紙切れ検出センサー116は、感熱紙26の搬送方向において印字ヘッド113の上流で感熱紙26の有無を検出する。紙切れ検出センサー116が、感熱紙26が無いことを検出した場合、制御部101は、表示部13を点灯させることによって、使用者に媒体Pが無いことを通知してもよいし、通信部102を介して、外部機器に媒体Pが無いことを示す情報を送信してもよい。
また、検出部105は、カバー開閉センサー118を備えている。カバー開閉センサー118は、開閉扉15が開かれたこと及び閉鎖されたことを検出する。カバー開閉センサー118の検出信号は制御部101に出力される。
本実施形態の印刷装置1では、感熱紙26の弛みがある状態と弛みがない状態とで、感熱紙26の搬送のパラメータであるゲインGを切り替える制御を行う。媒体Pが媒体収容部215に投入された(媒体Pが交換された)直後や、感熱紙26のバックフィードが行われた直後においては、図4に示すように、感熱紙26の弛みがありバックテンションがない状態となる。この状態で印刷を開始して感熱紙26を方向L1に搬送すると、図5に示すように、ある時点で感熱紙26の弛みがなくなり急激にイナーシャがかかる状態となり、以降、感熱紙26の弛みがなくバックテンションが掛かっている状態となる。
図6は、感熱紙26の弛みがある状態で印刷を開始した場合における、感熱紙26の送り量(搬送量)とDCモーター112aの電流値との関係を示す図である。図6に示すように、印刷開始当初は、感熱紙26の弛みがあり負荷が小さいため、DCモーター112aの電流値は小さい。そして、感熱紙26の弛みがなくなる際に、負荷が大きくなり搬送速度が低下する(目標搬送速度Stと現在搬送速度Scの差が大きくなる)ことで、DCモーター112aの電流値は急激に大きくなる。その後、搬送速度が安定し、バックテンションによる負荷に応じた大きさの電流値となる。
ここで、仮に、ゲインGを1つの値で固定し、感熱紙26の弛みがない状態に合わせてゲインGの値を大きくすると、感熱紙26の弛みがあり負荷が小さい状態において、搬送速度の変動の振れ幅が大きく且つ反応が早くなりすぎてしまう。また、感熱紙26の弛みがある状態に合わせてゲインGの値を小さくすると、感熱紙26の弛みがなく負荷が大きい状態において、搬送速度の変動の振れ幅が小さく且つ反応が遅くなりすぎてしまう。
そこで、本実施形態の印刷装置1では、制御部101は、感熱紙26の弛みがある状態においては、ゲインGとして第1ゲインG1を設定して感熱紙26を搬送させる第1搬送制御を行い、感熱紙26の弛みがない状態においては、ゲインGとして第1ゲインG1よりも大きい第2ゲインG2を設定して感熱紙26を搬送させる第2搬送制御を行う。具体的には、印刷開始前において、カバー開閉センサー118によって開閉扉15が閉鎖された(すなわち、媒体Pの投入・交換がおこなわれた)ことが検出された場合や、前回の印刷終了後に感熱紙26のバックフィードを行った場合に、感熱紙26の弛みがある状態である(所定の条件が満たれた)と判定して、第1ゲインG1を設定する。一方、印刷開始前において、カバー開閉センサー118によって開閉扉15が閉鎖されたことが検出されず、且つ、前回の印刷終了後に感熱紙26のバックフィードを行っていない場合には、感熱紙26の弛みがない状態であると判定して、第2ゲインG2を設定する。また、第1ゲインG1を設定して第1搬送制御及び印刷制御を開始した後に、DCモーター112aの電流値が閾値TH(図6参照)より高くなった場合、感熱紙26の弛みがなくなったと判定して、第2ゲインG2を設定し第1搬送制御から第2搬送制御に切り替える。なお、第2搬送制御に切り替えた後、DCモーター112aの電流値が閾値TH以下となった場合、第1ゲインG1を設定し第2搬送制御から第1搬送制御に切り替えるようにしてもよい。
ここで、閾値THは、第1搬送制御中に(感熱紙26の弛みがあり負荷が小さい状態において)検出したDCモーター112aの電流値I1に基づいて設定され、例えば、電流値I1に1より大きい係数(例えば、1.5)を乗じた値を閾値THとして設定する。また、前回の印刷における第2搬送制御中に(感熱紙26の弛みがなく負荷が大きい状態において)検出したDCモーター112aの電流値I2を記憶部103に記憶しておき、電流値I2に基づいて閾値THを設定してもよい。例えば、電流値I2に1より小さい係数(例えば、0.7)を乗じた値を閾値THとして設定してもよい。また、第1搬送制御中に検出したDCモーター112aの電流値I1と前回の印刷における第2搬送制御中に検出したDCモーター112aの電流値I2とに基づき閾値THを設定し、例えば、電流値I1と電流値I2の平均値(電流値I1と電流値I2を加算して2で割った値)を閾値THとして設定してもよい。電流値I1や電流値I2は、搬送ローラー112bの劣化(摩耗など)や媒体Pである感熱ロール紙の径変化により負荷が変わることで変動する場合があるが、電流値I1や電流値I2をその都度検出して閾値THを算出することで、閾値THを適切な値に設定することができる。なお、閾値THを、固定値としてもよいが、電流値I1と電流値I2を予め測定しておき、電流値I1よりも高く電流値I2よりも低い値を閾値THとして設定することが望ましい。
図7は、制御部101の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、制御部101は、所定の条件が満たされたか否かを判断する(ステップS10)。すなわち、制御部101は、カバー開閉センサー118によって開閉扉15が閉鎖されたことが検出された場合、又は、前回の印刷終了後に感熱紙26をバックフィードした場合に、所定条件が満たされたと判断する。記憶部103には、感熱紙26をバックフィードしたか否かを示す情報が記憶されており、制御部101は、この情報を参照して、前回の印刷終了後に感熱紙26をバックフィードしたか否かを判断する。
所定の条件が満たされた場合(ステップS10のY)、制御部101は、搬送制御のパラメータであるゲインGとして第1ゲインG1を設定する(ステップS11)。次に、制御部101は、外部機器から印刷データを受信したか否かを判断し(ステップS12)、印刷データを受信した場合(ステップS12のY)には、受信した印刷データに基づいて、搬送部112に感熱紙26を搬送させる第1搬送制御と印刷部104に感熱紙26への印刷を実行させる印刷制御とを開始する(ステップS13)。次に、制御部101は、DCモーター112aの現在の電流値を取得し(ステップS14)、取得した電流値に基づいて閾値THを算出する(ステップS15)。次に、制御部101は、DCモーター112aの現在の電流値を取得し、取得した電流値が閾値THより高くなったか否かを判断し(ステップS16)、現在の電流値が閾値THより高くなった場合(ステップS16のY)には、ゲインGとして第2ゲインG2を設定し、第1搬送制御から第2搬送制御に切り替える(ステップS17)。
カバー開閉センサー118によって開閉扉15が閉鎖されたことが検出されず、且つ前回の印刷終了後に感熱紙26をバックフィードしなかった場合(ステップS10のN)、制御部101は、所定条件が満たされなかったと判断して、ゲインGとして第2ゲインG2を設定する(ステップS18)。次に、制御部101は、外部機器から印刷データを受信したか否かを判断し(ステップS19)、印刷データを受信した場合(ステップS19のY)には、受信した印刷データに基づいて、搬送部112に感熱紙26を搬送させる第2搬送制御と印刷部104に感熱紙26への印刷を実行させる印刷制御とを開始する(ステップS20)。
次に、制御部101は、印刷が終了したか否かを判断し(ステップS21)、印刷が終了した場合(ステップS21のY)には、切断部114に感熱紙26を切断させる制御を行う(ステップS22)。次に、制御部101は、感熱紙26をバックフィードするか否かを判断する(ステップS23)。使用者は、印刷終了後にバックフィードを行うか否かを予め設定しておくことができ、設定内容は設定情報として記憶部103に記憶される。制御部101は、この設定情報を参照して、バックフィードするか否かを判断する。設定情報がバックフィードを行う設定である場合(ステップS23のY)、制御部101は、搬送部112に感熱紙26をバックフィードさせる制御を行い(ステップS24)、バックフィードしたことを示す情報を記憶部103に記憶させる。
本実施形態の印刷装置1によれば、感熱紙26の弛みがある状態とない状態とでゲインGを切り替えることで、それぞれの状態において最適な搬送制御を行うことができ、印刷画質の最適化を実現することができる。また、DCモーター112aの電流値を検出してゲインGの切り替えを行うため、センサー等を追加する必要がなく、部品点数の増加を抑えることができる。
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態及び変形例から以下の内容が導き出される。
印刷装置の一態様は、
ロール紙から引き出された記録紙を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーを駆動する搬送駆動モーターと、
前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて、前記記録紙の搬送のパラメータであるゲインを切り替える制御部とを備え、
前記制御部は、
所定の条件が満たされたか否かを判定し、前記所定の条件が満たされたと判定した場合、第1ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第1搬送制御を行い、前記第1搬送制御中に、前記搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなったか否かを判定し、前記搬送駆動モーターの電流値が前記閾値より高くなった場合、前記第1ゲインとは異なる第2ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第2搬送制御を行う。
この印刷装置によれば、搬送駆動モーターの電流値に基づき搬送のパラメータであるゲインを切り替える制御を行うことで、部品点数の増加を抑えつつ印刷画質の最適化を実現することができる。
前記印刷装置の一態様は、
前記第1ゲインは、前記第2ゲインよりも小さい。
前記印刷装置の一態様は、
前記搬送駆動モーターは、DCモーターである。
前記印刷装置の一態様は、
前記所定の条件は、前記記録紙をバックフィードしたこと、又は、本体ケースの開閉カバーが閉鎖されたことである。
前記印刷装置の一態様は、
前記第1搬送制御中の前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて前記閾値を設定する。
この印刷装置によれば、閾値を適切な値に設定することができる。
印刷装置の制御方法の一態様は、
ロール紙から引き出された記録紙を搬送する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーを駆動する搬送駆動モーターとを備え、
前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて、前記記録紙の搬送のパラメータであるゲインを切り替える印刷装置の制御方法であって、
所定の条件が満たされたか否かを判定し、
前記所定の条件が満たされたと判定した場合、第1ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第1搬送制御を行い、
前記第1搬送制御中に、前記搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなったか否かを判定し、
前記搬送駆動モーターの電流値が前記閾値より高くなった場合、前記第1ゲインとは異なる第2ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第2搬送制御を行う。
この印刷装置の制御方法によれば、搬送駆動モーターの電流値に基づき搬送のパラメータであるゲインを切り替える制御を行うことで、部品点数の増加を抑えつつ印刷画質の最適化を実現することができる。
1…印刷装置、10…本体ケース、11…媒体排出口、13…表示部、15…開閉扉、16…ケーブル切欠部、26…感熱紙、31…電源スイッチ、32…開閉レバー、101…制御部、102…通信部、103…記憶部、104…印刷部、105…検出部、111…搬送速度テーブル、112…搬送部、112a…DCモーター、112b…搬送ローラー、112c…ギア、113…印字ヘッド、113a…発熱体、114…切断部、114a…DCモーター、114b…固定刃、114c…可動刃、116…紙切れ検出センサー、117…エンコーダー、118…カバー開閉センサー、213…円板、214…フォトセンサー、215…媒体収容部、216…ヒンジ、P…媒体、TH…閾値

Claims (6)

  1. ロール紙から引き出された記録紙を搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーを駆動する搬送駆動モーターと、
    前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて、前記記録紙の搬送のパラメータであるゲインを切り替える制御部とを備え、
    前記制御部は、
    所定の条件が満たされたか否かを判定し、前記所定の条件が満たされたと判定した場合、第1ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第1搬送制御を行い、前記第1搬送制御中に、前記搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなったか否かを判定し、前記搬送駆動モーターの電流値が前記閾値より高くなった場合、前記第1ゲインとは異なる第2ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第2搬送制御を行う、印刷装置。
  2. 前記第1ゲインは、前記第2ゲインよりも小さい、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記搬送駆動モーターは、DCモーターである、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記所定の条件は、前記記録紙をバックフィードしたこと、又は、本体ケースの開閉カバーが閉鎖されたことである、請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1搬送制御中の前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて前記閾値を設定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. ロール紙から引き出された記録紙を搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーを駆動する搬送駆動モーターとを備え、
    前記搬送駆動モーターの電流値に基づいて、前記記録紙の搬送のパラメータであるゲインを切り替える印刷装置の制御方法であって、
    所定の条件が満たされたか否かを判定し、
    前記所定の条件が満たされたと判定した場合、第1ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第1搬送制御を行い、
    前記第1搬送制御中に、前記搬送駆動モーターの電流値が閾値より高くなったか否かを判定し、
    前記搬送駆動モーターの電流値が前記閾値より高くなった場合、前記第1ゲインとは異なる第2ゲインを設定して前記搬送ローラーに前記記録紙を搬送させる第2搬送制御を行う、印刷装置の制御方法。
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