JP2023133938A - 硬貨収納方法および硬貨収納装置 - Google Patents

硬貨収納方法および硬貨収納装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023133938000001
【課題】特定の金種の硬貨を効率的に収納することができる硬貨収納方法および硬貨収納装置を提供する。
【解決手段】本開示に係る硬貨収納方法は、硬貨収納装置が有するプロセッサにより実行される硬貨収納方法であって、硬貨を収納する第1収納部から硬貨を繰り出し、繰り出した前記硬貨の金種を識別し、外部へ出金する硬貨を収納する第2収納部に、すでに前記第2収納部に収納されている硬貨の金種毎の枚数、および前記識別した硬貨の金種に基づいて、前記硬貨を選択的に収納する補充動作を実行し、前記補充動作において、前記第1収納部から繰り出された硬貨の金種に応じて、前記第2収納部に収納される硬貨の金種と枚数の組み合わせを変更する。
【選択図】図1

Description

本開示は、硬貨を収納する硬貨収納方法および硬貨収納装置に関する。
商品の代金、サービスの対価、運賃、または医療費などの各種支払いを受け付ける自動精算機には、入金額と支払額との差額を自動的に釣銭として払い出す機能を有するものがある。
例えば特許文献1には、硬貨の識別、計数、払い出しなど硬貨処理を行う硬貨処理装置であって、釣銭に必要な複数金種の硬貨を選択的に収納部から貯蔵部に貯蔵する硬貨処理装置が開示されている。
国際公開第2002/041263号
特許文献1に開示された硬貨処理装置は、釣銭用の各金種の硬貨を準備金として、予め定められた枚数ずつ貯蔵部に貯蔵する。このため、釣銭の払い出しが必要となったとき、釣銭を素早く払い出すことができる。
硬貨処理装置において、準備金を貯蔵部に貯蔵するときに、予め定められた金種の硬貨が貯蔵されるまで、収納部からの繰り出し及び識別を繰り返す必要がある。本開示は、特定の金種の硬貨を効率的に収納することができる硬貨収納方法および硬貨収納装置を目的とする。
本開示に係る硬貨収納方法は、硬貨収納装置が有するプロセッサにより実行される硬貨収納方法であって、硬貨を収納する第1収納部から硬貨を繰り出し、繰り出した前記硬貨の金種を識別し、外部へ出金する硬貨を収納する第2収納部に、すでに前記第2収納部に収納されている硬貨の金種毎の枚数、および前記識別した硬貨の金種に基づいて、前記硬貨を選択的に収納する補充動作を実行し、前記補充動作において、前記第1収納部から繰り出された硬貨の金種に応じて、前記第2収納部に収納される硬貨の金種と枚数の組み合わせを変更する。
本開示に係る硬貨収納方法において、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種と枚数との組み合わせが、あらかじめ設定された、複数の金種と枚数との組み合わせを示す複数の金種枚数パターンのうち、少なくともいずれかの前記金種枚数パターンが示す金種と枚数との組み合わせと一致するまで、前記識別した硬貨を前記第2収納部に収納してもよい。
本開示に係る硬貨収納方法において、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、いずれかの前記金種枚数パターンに示される前記組み合わせと一致した後は、前記識別した硬貨を前記第1収納部に戻してもよい。

本開示に係る硬貨収納方法において、前記第2収納部に収納された複数の硬貨のうち、特定の金種の枚数があらかじめ金種毎に設定された上限枚数に達した場合、前記識別した硬貨のうち、前記特定の金種の硬貨を前記第1収納部に戻してもよい。
本開示に係る硬貨収納方法において、前記上限枚数は、前記複数の金種枚数パターンに示される金種毎の枚数の最大値であってもよい。
本開示に係る硬貨収納方法において、前記複数の金種枚数パターンのうち、少なくとも1つの特定の金種枚数パターンの選択を受け付け、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、選択された前記特定の金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記識別した硬貨を前記第2収納部に収納してもよい。
本開示に係る硬貨収納方法において、あらかじめ設定された動作モードに基づいて前記複数の金種枚数パターンのうち、少なくとも1つの特定の金種枚数パターンの選択を行い、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、選択された前記特定の金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記識別した硬貨を前記第2収納部に収納する。
本開示に係る硬貨収納方法において、前記金種枚数パターンは、前記第2収納部に収納される釣銭準備金を構成する前記金種毎の枚数の組み合わせを示しており、釣銭が要求された場合、前記第2収納部から収納された前記硬貨を繰り出し、繰り出した前記硬貨のうち、要求された釣銭額を構成する硬貨を出金口まで搬送してもよい。
本開示に係る硬貨収納方法において、前記釣銭額を構成する複数の前記硬貨を前記出金口まで搬送した後、前記第1収納部から新たに硬貨を繰り出し、識別して前記第2収納部まで搬送してもよい。
本開示に係る硬貨収納方法において、前記釣銭額を構成する複数の前記硬貨を前記出金口まで搬送した後、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、あらかじめ設定された複数の金種枚数パターンのうち、少なくともいずれかの前記金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記硬貨収納装置における入金と出金の少なくとも一方を停止してもよい。
本開示に係る硬貨収納装置は、複数の金種の硬貨を収納する第1収納部と、前記第1収納部と独立して硬貨を収納する第2収納部と、硬貨を外部へ出金する出金口と、前記硬貨を搬送する搬送部と、前記第1収納部および前記第2収納部から排出された前記硬貨を前記搬送部に繰り出す繰出部と、搬送される前記硬貨の金種を識別する識別部と、前記第1収納部から排出された少なくとも一部の硬貨を前記第2収納部へ収納し、該第2収納部から前記繰出部へ排出された該硬貨の少なくとも一部を出金口から出金する制御部と、を備える。
本開示に係る硬貨収納装置において、前記搬送部に前記硬貨を繰り出す繰出部が、前記第2収納部の下側に前記第2収納部に近接して設けられていてもよい。
本開示に係る硬貨収納装置において、前記制御部は、前記第2収納部に収納されている複数の硬貨の金種毎の枚数が、あらかじめ設定された複数の金種枚数パターンのうち、少なくともいずれかの前記金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記第1収納部から排出された識別された硬貨を前記第2収納部に収納してもよい。
本開示に係る硬貨収納装置において、前記制御部は、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、いずれかの前記金種枚数パターンに示される前記組み合わせと一致した後は、前記識別した硬貨を前記第1収納部に戻してもよい。
本開示に係る硬貨収納装置において、第2収納部は開閉可能な底部を有し、出金時に底部を開くことで硬貨を繰出部に落下させてもよい。
なお、本開示に係る硬貨収納方法および装置において、第2収納部に収納される釣銭準備金を構成する金種毎の硬貨の組み合わせを示す金種枚数パターンは、釣銭として出金を要求される金額によらず、釣銭として出金できる金種毎の枚数で定義されてもよい。例えば日本円の場合、千円以上は紙幣があるため、通常、釣銭として用意される硬貨は999円分で十分である。しかしながら、本開示に係る硬貨収納方法および装置では、それ以上の釣銭を出金できるような金種枚数パターン(例えば、1500円まで釣銭として硬貨を出金できるパターン)が設定されてもよい。
本開示に係る硬貨収納方法および装置において、金種枚数パターンは、第2収納部に収納される硬貨の金種および枚数に合わせて、自動的に選択されるが、例えば硬貨収納装置の使用者が、複数の金種枚数パターンのうちのいずれを使用するかを硬貨収納装置に自由に設定できるようにしてもよい。また、特定の金種のみ出金する、またはしない、など、金種枚数パターンを使用者の意図に合わせて自由に設定できるようにしてもよい。
本開示によれば、特定の金種の硬貨を効率的に収納することができる。
第1の実施の形態に係る硬貨収納装置の構成の一例を示す概念図 補充動作の概要を説明するためのフローチャート 第2の実施の形態に係る硬貨収納装置の構造の一例を示す概念図 硬貨収納装置の各種動作について説明するための図 セント硬貨およびユーロ硬貨における、4ユーロ99セントまでの釣銭を構成可能な金種および枚数の組み合わせを示す図 上限枚数の一例を示す図 補充動作におけるCPUの判断について説明するためのフローチャート 第4の実施の形態に係る硬貨収納装置の構造の一例を示す概念図 全体動作の流れの一例を説明するためのフローチャート
以下、本開示の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。また、各実施の形態において共通する構成については同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。
<第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係る硬貨収納装置1の構成の一例を示す概念図である。図1に示すように、硬貨収納装置1は、第1収納部11と、第2収納部12と、繰出部13と、搬送部14と、識別部15と、CPU16と、メモリ17と、を有する。
第1収納部11は、複数の金種の硬貨を、混在して収納する。また、第1収納部11は、収納した硬貨を排出することができる。硬貨は、例えば第1収納部11から繰出部13に対して排出される。
第2収納部12は、複数の金種の硬貨を、混在して収納する。また、第2収納部12は、収納した硬貨を排出することができる。硬貨は、例えば第2収納部12から繰出部13に対して排出される。
第2収納部12には、第1収納部11に収納されている複数の硬貨のうち、第1収納部11から排出された一部の硬貨が収納される。第2収納部12に収納された硬貨は、例えば釣銭準備金として使用される。
繰出部13は、第1収納部11または第2収納部12から排出された硬貨を、搬送部14に対して1枚ずつ順に繰り出す。繰出部13は、例えば第2収納部12の下側に、第2収納部に近接して設けられている。これにより、第2収納部12から排出された硬貨は、すぐに繰出部13に投入されるので、第2収納部12から搬送部14への繰り出しを素早く行うことができる。
搬送部14は、繰出部13から繰り出された硬貨を第1収納部11まで搬送する第1搬送路、および繰出部13から繰り出された硬貨を第2収納部12まで搬送する第2搬送路に沿って、硬貨を搬送する。搬送部14は、例えばベルトを用いて硬貨の搬送を行う。
識別部15は、搬送部14が搬送する硬貨の金種、真偽、正損などを識別する装置である。また、識別部15は、搬送部14が搬送する硬貨の数を計数する機能を有していてもよい。
CPU(Central Processing Unit)16は、硬貨収納装置1の各部の動作制御を行うプロセッサである。CPU16は、本開示のプロセッサ、および制御部の一例である。
メモリ17は、硬貨収納装置1の各種動作に必要な各種情報を記憶している。メモリ17に記憶されている情報の例としては、その時点において第1収納部11に収納されている硬貨の金種毎の枚数を示す第1金種枚数情報、および、第2収納部12に収納されている硬貨の金種毎の枚数を示す第2金種枚数情報等が挙げられる。
[動作例]
上記のような構成を有する硬貨収納装置1の動作は、例えば以下のとおりである。図2は、硬貨収納装置1の動作の一例として、第1収納部11に収納されている硬貨を第2収納部12に補充する補充動作の概要を説明するためのフローチャートである。なお、図2に示す補充動作では、開始時点において、複数金種の硬貨がそれぞれ複数枚ずつ第1収納部11に収納されているものとする。
ステップS1において、CPU16は、第1収納部11から硬貨を排出させる。この際、CPU16は、第1収納部11に、金種を問わずに硬貨の排出を行わせる。なお、以下の説明では、CPU16が第1収納部11から複数の硬貨を排出させたことを前提として説明を行うが、例えば第1収納部11から1枚の硬貨を排出させた場合についても同様の動作を適用できる。
ステップS2において、CPU16は、第1収納部11から排出された硬貨を、繰出部13から1枚ずつ順に繰り出させる。
ステップS3において、CPU16は、繰出部13により繰り出された硬貨の金種を1枚ずつ順に識別部15に識別させる。なお、識別部15は、本ステップにおいて、金種に加えて、硬貨の真偽、正損の少なくとも一方を識別してもよい。識別部15が偽造硬貨である、または損傷した硬貨である、と識別した場合、CPU16は、当該硬貨を硬貨収納装置1から排出させる、または専用の収納部(第1収納部11および第2収納部12とは異なる)に収納させて、以降の補充動作の対象とはしない。
ステップS4において、CPU16は、識別された硬貨の収納先を判断する。より詳細には、CPU16は、その時点の第2金種枚数情報を参照し、その時点ですでに第2収納部12に収納されている硬貨の金種毎の枚数、およびステップS3で識別された硬貨の金種に基づいて、識別された硬貨を第2収納部12に収納させるか、または第1収納部11に戻すか、の判断を行う。ステップS4におけるCPU16の判断の詳細については第3の実施の形態にて詳細に説明する。
ステップS5において、CPU16は、ステップS4の判断に従って識別した硬貨を収納させる。より詳細には、CPU16は、第2収納部12に収納させると判断した場合、識別した硬貨を第2収納部12まで搬送させて第2収納部12に収納させる。また、CPU16は、第1収納部11に戻すと判断した場合、識別した硬貨を第2収納部12まで搬送させて第1収納部11に収納させる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る硬貨収納装置1は、互いに独立した2つの収納部を備えている。第1収納部11には、複数の金種の硬貨が枚数を問わず収納されており、第2収納部12には、第1収納部11から排出された一部の硬貨が収納される。第2収納部12に収納される硬貨は、例えば釣銭準備金などに使用される。第2収納部12に収納された硬貨が釣銭などとして出金された場合には、第1収納部11から第2収納部12へ硬貨の補充が行われる。ただし、詳細は第3の実施の形態にて説明するが、第2収納部12に補充される金種毎の硬貨の枚数は常に一定ではなく、第2収納部12に残っている硬貨の金種毎の枚数、および第1収納部11から繰り出された硬貨の金種などに基づいて臨機応変に変動しうる。
このような構成により、硬貨収納装置が例えば金種毎に異なる収納部を備える場合と比較して、収納部の数を少なくすることができる。例えば、通貨として円が流通している地域では、一円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨、および五百円硬貨の6種類の硬貨が一般に流通しているため、それぞれの硬貨を別々の収納部に収納する場合、6個の収納部が必要となる。また、通貨としてユーロが流通している地域では、1セント硬貨、2セント硬貨、5セント硬貨、10セント硬貨、20セント硬貨、50セント硬貨、1ユーロ硬貨、および2ユーロ硬貨の8種類の硬貨が一般に流通しているため、それぞれの硬貨を別々の収納部に収納する場合、8個の収納部が必要となる。第1の実施の形態に係る硬貨収納装置1によれば、収納部の数が2個で済むため、硬貨収納装置が例えば金種毎に異なる収納部を備える場合と比較して、硬貨収納装置1の小型化が可能である。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、本開示の硬貨収納装置の構造について、より詳細に説明する。
図3は、第2の実施の形態に係る硬貨収納装置1の構造の一例を示す概念図である。
第2の実施の形態に係る硬貨収納装置1は、第1の実施の形態構成にて説明した各構成に加えて、入金口21と、出金口22と、排出機構23と、を備える。
入金口21は、硬貨収納装置1の外部からの入金を受け付ける開口部である。入金口21から入金された硬貨は、繰出部13に移動される。
出金口22は、硬貨収納装置1の外部へ硬貨を出金する開口部である。
排出機構23は、第1収納部11から繰出部13へ硬貨を排出するための機構である。排出機構23は、例えば第1収納部11の内部に設けられたベルトコンベアである。
第2の実施の形態において、繰出部13は、例えば表面に突起を有する円盤を備える。当該円盤は、鉛直方向に対して所定角度で傾斜して配置されており、傾斜した状態のままモータなどにより回転する。繰出部13に硬貨が入ってくると、当該硬貨は円盤の下部に貯留するが、円盤の回転とともに硬貨は1枚ずつ突起に引っ掛けられて上側に移動する。突起に引っ掛けられて上側に移動させられた硬貨は、繰出部13における円盤より外周部に設けられた穴部から繰り出される。当該穴部は搬送部14を構成する共通搬送路24に接続されている。このような構成により、繰出部13は、硬貨を1枚ずつ共通搬送路24に繰り出すことができる。
また、第2の実施の形態において、繰出部13の円盤は、第2収納部12の排出口の下側に、第2収納部12に近接して設けられている。また、第2収納部12は開閉可能な底部を有し、当該底部が開くことで、第2収納部12に収納されている硬貨が、第2収納部12のすぐ下側に配置されている繰出部13の内部に落下する。このような構成により、第2収納部12から排出された硬貨は、すぐに繰出部13に投入されるので、硬貨が搬送される経路を短くすることができ、ひいては第2収納部12から搬送部14への繰り出しを素早く行うことができる。
共通搬送路24は、繰出部13と後述の分岐部28とを接続する搬送路である。識別部15は、当該共通搬送路24上に設けられている。分岐部28は、搬送路を複数の搬送路へ分岐させる搬送路上の部位である。分岐部28によって、搬送路は共通搬送路24から、第1搬送路25、第2搬送路26、および出金搬送路27に分岐される。
第1搬送路25は、分岐部28と第1収納部11とを接続する搬送路である。第2搬送路26は、分岐部28と第2収納部12とを接続する搬送路である。出金搬送路27は、分岐部28と出金口22とを接続する搬送路である。このように、搬送部14は、共通搬送路24と、第1搬送路25と、第2搬送路26と、出金搬送路27と、を含む搬送路によって構成されている。
図4Aから図4Dを参照して、第2の実施の形態の硬貨収納装置1の各種動作を説明する。図4Aから図4Dにおいて、実線の矢印は各動作における硬貨の移動する様子を示している。図4Aは、硬貨収納装置1の外部から硬貨が入金される入金動作について説明するための図である。
図4Aに示すように、入金口21から入金された硬貨は、まず繰出部13に投入される。繰出部13は入金された硬貨を1枚ずつ共通搬送路24に繰り出す。繰り出された硬貨は、共通搬送路24上の識別部15によって識別される。
識別された硬貨は、共通搬送路24および第1搬送路25を介して第1収納部11へ搬送され、第1収納部11に収納される。なお、例えば第1収納部11が一杯で新たな硬貨を収納できない場合、または識別の結果第1収納部11に収納すべきで無い硬貨であった場合などには、図4Aの破線矢印に示すように、識別された硬貨は出金搬送路27を介して出金口22へ搬送され、返金される。
第1収納部11に収納される硬貨の金種および枚数を示す第1金種枚数情報は、硬貨収納装置1が有する記憶部(メモリ)などに記憶される。第1金種枚数情報は、第1収納部11に新たに硬貨が収納される度に更新される。
次に、図4Bは、硬貨収納装置1における、第2収納部12から硬貨を出金する出金動作について説明するための図である。上述したように、第2収納部12には釣銭準備金など、硬貨収納装置1の外部に出金するための硬貨が収納されており、硬貨収納装置1は、出金が要求された場合には要求された金額の硬貨を第2収納部12から出金する。この出金動作は、例えば硬貨収納装置1に対して外部から釣銭の出金が要求された場合等に行われる。
図4Bに示すように、まず、第2収納部12から、第2収納部12に収納された全ての硬貨が排出される。第2収納部12から排出された硬貨は、すぐ下側に配置された繰出部13に投入される。繰出部13は入金された硬貨を1枚ずつ共通搬送路24に繰り出す。繰り出された硬貨は、共通搬送路24上の識別部15によって識別される。
CPU16は、識別した硬貨を1枚ずつ出金するか否か判断し、出金すると判断した場合には、当該硬貨を共通搬送路24および出金搬送路27を介して出金口22へ搬送し、出金する。また、CPU16は、識別した硬貨を出金しないと判断した場合には、図4Bの破線矢印に示すように、当該硬貨を共通搬送路24および第2搬送路26を介して第1収納部11へ戻す。
識別した硬貨を出金するか否かの判断方法については、本開示では特に限定しないが、例えば、CPU16は、今までに出金した硬貨の合計額に、新たに識別した硬貨の金額を加えた額が、出金を要求された金額、例えば釣銭額を越えない場合に、当該新たに識別した硬貨の出金を行う。
なお、上述の説明では、出金動作において、第2収納部12から全ての硬貨が排出されるとしたが、本開示はこれに限定されない。例えば、出金動作において、第2収納部12から決まった枚数の硬貨が排出されるようにしてもよい。そして、第2収納部12から排出された金額の合計額が要求された金額に満たない場合に、第2収納部12から残りの硬貨を排出するようにしてもよい。
次に、図4Cは、第1収納部11から第2収納部12へ硬貨を補充する補充動作について説明するための図である。補充動作は、上述した出金動作によって第2収納部12から出金された硬貨を補充するための動作である。ただし、本開示の硬貨収納装置1における補充動作は、第2収納部12から出金された硬貨と同じ金種の硬貨を必ずしも補充しないところに特徴がある。図4Cにて説明する補充動作は、第1の実施の形態にて図2を参照した説明した動作に対応している。
図4Cに示すように、まず、第1収納部11から、所定の枚数の硬貨が排出される。この際、第1収納部11は、収納する硬貨の中から所定の枚数の硬貨をランダムに排出する。すなわち、第1収納部11が排出する硬貨に含まれる金種毎の枚数は、補充動作の度に異なることが想定される。
第1収納部11から排出された所定の枚数の硬貨は、繰出部13に投入される。繰出部13は入金された硬貨を1枚ずつ共通搬送路24に繰り出す。繰り出された硬貨は、共通搬送路24上の識別部15によって識別される。
CPU16は、識別した硬貨を1枚ずつ第2収納部12に収納するか否か判断し、収納すると判断した場合には、当該硬貨を共通搬送路24および第2搬送路26を介して第2収納部12へ搬送し、収納する。また、CPU16は、識別した硬貨を第2収納部12に収納しないと判断した場合には、図4Cの破線矢印に示すように、当該硬貨を共通搬送路24および第1搬送路25を介して第1収納部11へ戻す。補充動作の際のCPU16の判断については、第3の実施の形態にて詳細に説明する。
硬貨収納装置1は、出金動作と補充動作とを繰り返し行うことにより、複数の使用者による代金などの精算を行うことができる。第2収納部12には、1回分の出金動作に必要な金額を構成可能な金種および枚数の硬貨が、収納されていればよい。
次に、図4Dは、第1収納部11に収納されている硬貨を、硬貨収納装置1の管理者が回収する回収動作について説明するための図である。硬貨収納装置1の回収動作は、例えば硬貨収納装置1が自動精算機である場合、売上を回収するために行われる。
図4Dに示すように、第1収納部11から排出された硬貨が、繰出部13に投入される。繰出部13は入金された硬貨を1枚ずつ共通搬送路24に繰り出す。繰り出された硬貨は、共通搬送路24上の識別部15によって識別される。
識別された硬貨は、共通搬送路24および出金搬送路27を介して出金口22へ搬送され、出金される。回収動作は、例えば第1収納部11に収納されている硬貨が全て、または所定の枚数もしくは金額排出されるまで行われる。回収動作は、例えば第1収納部11から出金される硬貨の合計額が所定の額となるまで行われてもよいし、第1収納部11から出金される硬貨の枚数もしくは所定の金種の枚数が所定の枚数となるまで行われてもよい。さらに、回収動作は、第1収納部11に残る硬貨の合計額が所定の額となるまで、または第1収納部11に残る硬貨の枚数もしくは所定の金種の枚数が所定の枚数となるまで行われてもよい。
図4Aから図4Dに示すような種々の動作は、CPU16が動作の種類に応じて硬貨収納装置1の各構成を制御することによって実現される。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る硬貨収納装置1では、繰出部13から繰り出された硬貨が識別部15によって識別された後、動作の種類および識別結果によって異なる搬送先へ搬送される。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、硬貨収納装置1における、第1収納部11から第2収納部12に硬貨を補充する補充動作(図2および図4C参照)について、より詳細に説明する。
第1の実施の形態および第2の実施の形態にて説明したように、第1収納部11から第2収納部12へ硬貨を補充する補充動作において、CPU16は、第1収納部11からランダムに排出された複数の硬貨を、1枚ずつ繰出部13から繰り出させ、1枚ずつ識別部15に識別させる。そして、CPU16は、識別した硬貨を第2収納部12に収納させるか否かを、すでに第2収納部12に収納されている硬貨の金種毎の枚数、および識別した硬貨の金種に基づいて判断する。第3の実施の形態では、CPU16によるこの判断の詳細について説明する。
CPU16は、当該判断を行うとき、その時点で第2収納部12に収納されている金種毎の枚数を示す第2金種枚数情報をメモリ17から取得する。そして、CPU16は、識別した硬貨の金種と同じ金種の硬貨が、第2収納部12に何枚収納されているかを認識する。そして、CPU16は、第2収納部12に収納された硬貨の金種と枚数との組み合わせが、あらかじめ設定された複数の金種枚数パターンのうち、少なくともいずれかの金種枚数パターンに示される金種との枚数との組み合わせと一致するまで、識別した硬貨を第2収納部に収納する。
複数の金種枚数パターンとは、例えば以下のようなものである。
硬貨収納装置1が自動精算機である場合、硬貨収納装置1は、使用者に対して商品の代金などの精算すべき金額(請求額)を要求し、使用者が入金した金額から請求額を減じた金額を釣銭として出金する。釣銭として硬貨で出金される可能性がある金額の上限は、通貨によって決まっている。例えば円では、釣銭として硬貨で出金される可能性がある金額の上限は999円である。例えばユーロでは、釣銭として硬貨で出金される可能性がある金額の上限は4ユーロ99セントである。
釣銭準備金として最低限必要な金種と枚数との組み合わせは、通貨によって予め決まっている。円の場合、999円までの全ての金額に対応可能な硬貨を釣銭準備金として用意する必要がある。円の場合、最低限必要な各硬貨の枚数は、一円硬貨が4枚、五円硬貨が1枚、十円硬貨が4枚、五十円硬貨が1枚、百円硬貨が4枚、および五百円硬貨が1枚である。また、ユーロの場合、4ユーロ99セントまでの全ての金額に対応可能な硬貨を釣銭準備金として用意する必要がある。ユーロの場合、最低限必要な各硬貨の枚数は、1セント硬貨が1枚、2セント硬貨が2枚、5セント硬貨が1枚、10セント硬貨が1枚、20セント硬貨が2枚、50セント硬貨が1枚、1ユーロ硬貨が1枚、および2ユーロ硬貨が2枚である。硬貨として全ての釣銭に対応可能で最低限必要な金種毎の枚数は、例えば最小構成枚数などと呼ばれることがある。
補充動作において、第2収納部12に最小構成枚数の硬貨を補充するためには、硬貨を選択的に第2収納部12に収納する必要がある。しかしながら、第2の実施の形態にて説明したように、本開示の硬貨収納装置1では、補充のために第1収納部11から排出される硬貨の金種および枚数はランダムである。このため、第2収納部12に最小構成枚数の硬貨を収納するために必要な硬貨が、必ずしも第1収納部11から排出されるとは限らない。
具体例を挙げて説明する。第2収納部12に最小構成枚数のセント硬貨およびユーロ硬貨が収納されており、その中から出金動作において1ユーロ34セントが出金されたとする。1ユーロ34セントを構成する硬貨の例としては、2セント硬貨が2枚、10セント硬貨が1枚、20セント硬貨が1枚、および1ユーロ硬貨が1枚である。このため、当該出金動作の後の補充動作では、2セント硬貨を2枚、10セント硬貨を1枚、20セント硬貨を1枚、および1ユーロ硬貨を1枚、補充することが要求される。
補充動作が開始されたとき、例えば第1収納部11から排出される所定の枚数が10枚であったとして、1セント硬貨が4枚、5セント硬貨が2枚、10セント硬貨が3枚、2ユーロ硬貨が1枚排出されたとする。第2収納部12に最小構成枚数の硬貨のみを収納することを考えると、この場合、第1収納部11から排出された硬貨のうち、第2収納部12に収納すべき硬貨は10セント硬貨1枚のみであり、他の硬貨は全て不要である。この場合、不要な硬貨を全て第1収納部11に戻し、新たに第1収納部11から所定の枚数の硬貨を排出させる必要がある。第2収納部12に最小構成枚数の硬貨のみを収納するためには、このような動作を、必要な金種の硬貨が必要な枚数、たまたま第1収納部11から排出されるまで何度も繰り返す必要がある。
第3の実施の形態に係る硬貨収納装置1では、最小構成枚数にこだわらず、釣銭として出金する可能性がある全ての金額を構成可能な金種および枚数の組み合わせの硬貨を、第2収納部12に収納することにする。最小構成枚数にこだわらない場合、釣銭として出金する可能性がある全ての金額を構成可能な金種および枚数の組み合わせには複数の組み合わせが存在する。
図5Aから図5Cは、通貨としてユーロが採用された場合に、釣銭準備金として必要となりうる金種および枚数の組み合わせを説明するための図である。図5Aは、釣銭の1セントの位に寄与する1セント硬貨、2セント硬貨、および5セント硬貨それぞれの枚数の組み合わせを示している。図5Bは、釣銭の10セントの位に寄与する10セント硬貨、20セント硬貨、および50セント硬貨それぞれの枚数の組み合わせを示している。図5Cは、1ユーロ(100セント)の位に寄与する1ユーロ硬貨および2ユーロ硬貨それぞれの枚数の組み合わせを示している。
図5Aに示すように、1セントの位に寄与する硬貨の金種は3種類であるため、1セントから9セントまでの釣銭を構成可能とするための金種の組み合わせは8パターン存在する。以下の説明において、1セントの位に寄与する1セント硬貨、2セント硬貨、および5セント硬貨の8パターンの組み合わせを、1セントの位における金種枚数パターンと記載する。
同様に、図5Bに示すように、10セントの位に寄与する硬貨の金種も3種類であるため、10セントから90セントまでの釣銭を構成可能とするための金種の組み合わせは8パターン存在する。以下の説明において、10セントの位に寄与する10セント硬貨、20セント硬貨、および50セント硬貨の8パターンの組み合わせを合わせて、10セントの位における金種枚数パターンと記載する。
さらに、図5Cに示すように、1ユーロ(100セント)の位に寄与する硬貨の金種は2種類であるため、1ユーロから4ユーロまでの釣銭を構成可能とするための金種の組み合わせは3パターン存在する。以下の説明において、1ユーロの位に寄与する1ユーロ硬貨および2ユーロ硬貨の3パターンの組み合わせを合わせて、1ユーロの位における金種枚数パターンと記載する。
このように、金種枚数パターンとは、各位において全ての金額の釣銭を構成することができる、金種および枚数の複数の組み合わせを示したものである。
以下では、第3の実施の形態に係る硬貨収納装置1における、CPU16の判断について具体例を挙げながら説明する。例えば、識別部15が識別した硬貨が、1セントの位に寄与する1セント硬貨、2セント硬貨、または5セント硬貨であった場合について考える。
ある時点において、第2収納部12に収納されている硬貨の金種および枚数の組み合わせは、図5Aに示す1セントの位における金種枚数パターンのうちのいずれの組み合わせにも一致していないとする。この場合、CPU16は、第1収納部11から繰出部13を介して繰り出された全ての硬貨を第2収納部12に収納すると判断する。
第2収納部12への硬貨の収納が進むにつれ、第2収納部12に収納された硬貨の金種と枚数との組み合わせが、図5Aに示す金種枚数パターンのうち、いずれかと一致する。例えば、第2収納部12に1セント硬貨が3枚、2セント硬貨が2枚、5セント硬貨が0枚収納された状態で、次に2セント硬貨が収納されると、図5Aに示すパターン4が成立する。または、第2収納部12に1セント硬貨が3枚、2セント硬貨が2枚、5セント硬貨が0枚収納された状態で、次に5セント硬貨が収納されると、図5Aに示すパターン7およびパターン8が成立する。この場合、CPU16は、第2収納部12へ更なる硬貨の収納を行わず、その後の硬貨を第1収納部11へ戻す。
このように、CPU16は、第2収納部12に収納されている硬貨の金種および枚数の組み合わせが、予め定められた複数の金種枚数パターンのいずれかと一致するまでは、全ての識別された1セントの位に寄与する硬貨を第2収納部12に収納する。そして、第2収納部12に収納されている硬貨の金種および枚数の組み合わせが、予め定められた複数の金種枚数パターンのいずれかと一致した後は、全ての識別された1セントの位に寄与する硬貨を第1収納部11に戻す。
このような構成により、第2収納部12に収納された硬貨の金種と枚数との組み合わせが複数の金種枚数パターンのうち、いずれかのパターンが示す組み合わせと一致するまでは全ての1セントの位に寄与する硬貨を第2収納部12に収納すると判断することができ、一致した後は全ての1セントの位に寄与する硬貨を第1収納部11に戻すと判断することができる。すなわち、第3の実施の形態に係る硬貨収納装置1によれば、第2収納部12に収納されている硬貨の金種および枚数の組み合わせが、釣銭としてどの金額にも対応可能である金種および枚数の組み合わせ(金種枚数パターン)のうちのいずれかと一致するまでは、全ての硬貨を第2収納部12に収納させることにより、特定の金種の硬貨が第1収納部11から排出されるのを待ち続けるよりも効率よく第2収納部12への硬貨の補充を行うことができる。このため、いつ排出されるか分からない特定の金種の硬貨を待ち続ける必要がなくなり、第1収納部11から第2収納部12への素早い補充動作を実現することができる。
上記説明では、1セントの位に寄与する硬貨について説明したが、10セントの位に寄与する硬貨についても、CPU16が同様の判断を行うことで素早い補充動作を行うことができる。同様に、1ユーロの位に寄与する硬貨についても、CPU16は、第2収納部12に収納された1ユーロ硬貨および2ユーロ硬貨の枚数が金種図5Cに示すパターン1~3のいずれかと一致するまで、1ユーロ硬貨または2ユーロ硬貨を第2収納部12に収納させればよい。
なお、上記説明したCPU16の判断では、特定の金種の硬貨が不必要に多く第2収納部12に収納されてしまうことがある。例えば、図5Aに示す、1セントの位における金種枚数パターンでは、全てのパターンにおいて、9枚を超える1セント硬貨、4枚を越える2セント硬貨、または1枚を越える5セント硬貨は不要である。
このような事態を回避するため、CPU16は、上記の判断に加えて、第2収納部12に収納された複数の硬貨のうち、特定の金種の枚数があらかじめ金種毎に設定された上限枚数に達した場合、当該金種の硬貨をそれ以上第2収納部12に収納しないと判断する。この場合、CPU16は、当該金種の硬貨を第1収納部11へ戻す。図6は、上限枚数の例を示す図である。図6に示す上限枚数は、金種枚数パターンにおける各金種の硬貨の最大値に設定されている。
以上説明したCPU16の判断をまとめると、以下のようになる。図7は、補充動作におけるCPU16の判断について説明するためのフローチャートである。なお、図7の開始時点では、第2収納部12に収納されている硬貨の金種毎の枚数は、金種枚数パターンに含まれるいずれの組み合わせが示す枚数よりも少ないとする。
ステップS11において、CPU16は、第1収納部11から繰出部13を介して1枚ずつ繰り出され、識別部15によって識別された硬貨の識別結果を、識別部15から取得する。
ステップS12において、CPU16は、ステップS11で取得した硬貨の金種に対応する位の金種枚数パターンをメモリ17から取得する。具体例を挙げると、ステップS11で識別された硬貨が20セント硬貨であった場合には、CPU16は、図5Bに例示する10セントの位の金種枚数パターンを取得する。
ステップS13において、CPU16は、ステップS11で識別された硬貨を第2収納部12に収納させる。
ステップS14において、CPU16は、その時点における第2金種枚数情報(第2収納部12に収納されている金種毎の枚数を示す情報)を取得する。
ステップS15において、CPU16は、ステップS14で取得した第2金種枚数情報が示す金種と枚数との組み合わせが、ステップS12で取得した金種枚数パターンのうち、いずれかのパターンが示す金種と枚数との組み合わせと一致したか否か、または、第2収納部12に収納されている枚数が、上限枚数に達した金種があるか否かを判断する。具体例を挙げると、ステップS13で新たに20セント硬貨が1枚第2収納部12に収納されたことにより、第2収納部12に収納されている金種と枚数との組み合わせが、例えば10セント硬貨が1枚、20セント硬貨が4枚、50セント硬貨が0枚、となった場合、CPU16は、10セントの位の金種枚数パターンにおけるパターン5と一致したと判断する。または、ステップS13で新たに20セント硬貨が1枚第2収納部12に収納されたことにより、第2収納部12に収納されている金種と枚数との組み合わせが、例えば10セント硬貨が3枚、20セント硬貨が2枚、50セント硬貨が0枚、となった場合、CPU16は、10セントの位の金種枚数パターンのいずれのパターンとも一致していないと判断する。さらに、ステップS13で新たに20セント硬貨が1枚第2収納部12に収納されたことにより、第2収納部12に収納されている20セント硬貨が4枚となった場合、CPU16は、20セント硬貨が上限枚数に達したと判断する。
ステップS15において、第2金種枚数情報の示す金種および枚数が金種枚数パターンの示す金種および枚数と一致したと判断した場合、処理はステップS16に進む。また、ステップS15において、第2金種枚数情報の示すいずれかの金種の枚数が上限枚数に達したと判断した場合、処理はステップS17に進む。一方、どちらでもないと判断した場合、処理はステップS11に戻る。
ステップS16において、CPU16は、それ以降に繰出部13から繰り出され、識別部15によって識別された硬貨を、全て第1収納部11に戻すように搬送部14を制御する。
また、ステップS17において、CPU16は、それ以降に繰出部13から繰り出され、識別部15によって識別された硬貨のうち、上限枚数に達した金種の硬貨を、全て第1収納部11に戻すように搬送部14を制御する。なお、上限枚数に達していない金種の硬貨に関しては、第2金種枚数情報の示す金種および枚数が金種枚数パターンの示す金種および枚数と一致するまで、第2収納部12に収納すればよい。
このように、CPU16は、第2収納部12に既に収納されている硬貨の金種および枚数に基づいて、第1収納部11から繰出部13を介して新たに繰り出され、識別部15によって識別された硬貨の金種に応じて、最終的に第2収納部12に収納される硬貨の金種と枚数の組み合わせを適宜変更する判断を行う。このような判断により、第2収納部12への補充動作を効率よく、かつ素早く行うことができる。
なお、上記の説明では、CPU16は、各位に寄与する金種枚数パターンのうち、いずれかのパターンと一致するまで、第2収納部12への硬貨の収納を行っている。しかしながら、CPU16は、例えば複数の金種枚数パターンのうち、予め設定されたいずれかの金種枚数パターンと一致するまで、第2収納部12への硬貨の収納を行うようにしてもよい。
具体例を挙げて説明する。例えば1セントの位に寄与する金種枚数パターン(図5A参照)のうち、パターン1が設定されていた場合、CPU16は、1セント硬貨が9枚第2収納部12へ収納されるまで、第1収納部11から繰出部13を介した硬貨の繰り出しを繰り返す。なお、CPU16は、2セント硬貨および5セント硬貨については、上限枚数に達するまでは第2収納部12へ収納させればよく、それ以上は第1収納部11へ戻す。この場合、第2収納部12に収納された硬貨の金種と枚数の組み合わせが、パターン1と一致する前に例えばパターン2と一致したとしても、CPU16は第2収納部12への1セント硬貨の収納は止めず、1セント硬貨が9枚となるまで第1収納部11からの繰り出しを繰り返す。
予め設定される金種枚数パターンの設定は、例えば使用者により操作部73を介して行われればよい。
また、使用者が金種枚数パターンを設定するのではなく、硬貨収納装置1が動作モードに基づいて、いずれかの金種枚数パターンの選択を行い、第2収納部12に収納された硬貨の金種と枚数の組み合わせが選択した金種枚数パターンと一致するまで第2収納部12への硬貨の収納を行うようにしてもよい。動作モードとは、例えば硬貨収納装置1の収納動作全体の傾向を設定するモードであり、例えば釣銭準備優先モード、出金優先モード、などが想定される。釣銭準備優先モードとは、第2収納部12への釣銭準備金の収納時間の短縮を優先させるモードであり、出金優先モードとは、釣銭を出金する必要が生じてから出金されるまでの時間の短縮を優先させるモードである。釣銭準備優先モードでは、複数の金種枚数パターンのうち、その時点での第2金種枚数情報が示す金種および枚数に近い金種枚数パターンが設定される。一方、出金優先モードでは、最小構成枚数となる金種枚数パターンが設定される。動作モードには、上述した例の他に、例えば第1収納部11に収納されている金種の偏りを減らすモードや、特定の金種を優先的に排出するモードなどがあってもよい。金種の偏りを減らすモードでは、例えば第1収納部11に収納されている硬貨の金種毎の枚数に合わせて、枚数が多い金種をより多く出金する金種枚数パターンが設定される。
なお、第2収納部12に収納される釣銭準備金を構成する金種毎の硬貨の組み合わせを示す金種枚数パターンは、釣銭として出金を要求される金額によらず、釣銭として出金できる金種毎の枚数で定義されてもよい。例えば日本円の場合、千円以上は紙幣があるため、通常、釣銭として用意される硬貨は999円分で十分である。しかしながら、硬貨収納装置1では、それ以上の釣銭を出金できるような金種枚数パターン(例えば、1500円まで釣銭として硬貨を出金できるパターン)が設定されてもよい。
また、上述した実施の形態では、金種枚数パターンは、第2収納部12に収納される硬貨の金種および枚数に合わせて、自動的に選択されるが、例えば硬貨収納装置1の使用者が、複数の金種枚数パターンのうちのいずれを使用するかを硬貨収納装置1に自由に設定できるようにしてもよい。また、特定の金種のみ出金する、またはしない、など、金種枚数パターンを使用者の意図に合わせて自由に設定できるようにしてもよい。
<第4の実施の形態>
第1から第3の実施の形態において、硬貨収納装置1の各種動作について説明した。本第4の実施の形態では、硬貨収納装置1の各種動作を含む全体動作の流れについて説明する。なお、第4の実施の形態にて説明する全体動作には、第2の実施の形態にて説明した各種動作のうち、入金動作、出金動作、および補充動作が含まれ、回収動作は含まれない。
なお、第4の実施の形態において、硬貨収納装置1は、図8に示すように、図3に示す構成に加え、入金口シャッタ21S、出金口シャッタ22S、表示部71、音声出力部72、および操作部73を備えるとする。
入金口シャッタ21Sは、入金口21における硬貨の受け入れを遮断するシャッタである。出金口シャッタ22Sは、出金口22からの硬貨の取り出しをできなくするシャッタである。
表示部71は、例えば液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどの表示デバイスである。音声出力部72は、例えばスピーカなど、音声を出力する。操作部73は、使用者の操作を受け付けるデバイスであり、例えばボタン、スイッチ、キーボード、タッチパネル、バーコードリーダー、二次元コードリーダーなどである。操作部73がタッチパネルである場合、表示部71としてのディスプレイデバイスと操作部73としてのタッチパネルとが重ね合わされて配置されてもよい。
図9は、第4の実施の形態に係る硬貨収納装置1の全体動作の流れの一例を説明するためのフローチャートである。なお、図9の動作開始時点では、硬貨収納装置1は、第2収納部12への補充動作が完了しており、使用者による支払いを受け付けることができる状態であるとする。
ステップS21において、硬貨収納装置1は、新たな使用者による支払い操作を、操作部73を介して受け付ける。使用者による支払い操作は、例えば使用者が支払いに関する情報を硬貨収納装置1に読み取らせる操作である。具体例を挙げると、使用者が商品に付されたバーコードや二次元コードを、操作部73を介して硬貨収納装置1に読み取らせることにより、硬貨収納装置1は商品の識別情報や価格情報などを取得する。商品情報は、バーコードや二次元コードに含まれていてもよいし、バーコードや二次元コードに含まれる識別情報に基づいて、硬貨収納装置1が外部の商品データサーバ等に問い合わせることによって取得されてもよい。運賃などの支払いの場合には、例えば操作部73としての料金毎に独立したボタンを使用者が押すことにより、硬貨収納装置1が料金情報を取得してもよい。このような動作により、ステップS21において、硬貨収納装置1は、使用者が支払うべき金額を示す支払額情報を取得することができる。
ステップS22において、硬貨収納装置1は、入金口21に設けられている入金口シャッタ21Sを開ける。同時に、硬貨収納装置1は、入金を受け付けることができる状態となったことを、表示部71および音声出力部72のいずれかを用いて、使用者に対し報知する。
ステップS23において、硬貨収納装置1は、使用者による入金口21への入金を受け付ける。これにより、硬貨収納装置1は、入金動作(図4Aを参照)を実行する。
ステップS24において、硬貨収納装置1は、入金が完了したら入金口シャッタ21Sを閉じる。
ステップS25において、硬貨収納装置1は、ステップS21で取得した支払額情報が示す支払額と入金された金額との差分から、釣銭額を算出する。
ステップS26において、硬貨収納装置1は、釣銭額を構成する硬貨を出金する出金動作(図4Bを参照)を実行する。この際、硬貨収納装置1は、出金動作の開始とともに出金口シャッタ22Sを開く。
ステップS27において、硬貨収納装置1は、出金動作の終了とともに補充動作(図2、図4C、および図6を参照)を開始する。この時点では、まだ出金口シャッタ22Sは閉じていなくてもよい。
ステップS28において、硬貨収納装置1は、使用者が出金された釣銭を出金口22から取り出したことを検知した場合に、出金口シャッタ22Sを閉じる。使用者が出金された釣銭を出金口22から取り出したことは、例えば出金口22に設けられたセンサ等により検知されればよい。
ステップS29において、補充動作が完了した場合(ステップS29:YES)、処理をステップS210に進め、補充動作が完了していない場合(ステップS29:NO)、処理をステップS211に進める。
ステップS210において、硬貨収納装置1は、次の使用者による支払い操作を待ち受ける待機状態に移行する。待機状態では、硬貨収納装置1は、上述したいずれの動作も行わず、使用者の操作あるまで待機する。
ステップS211において、硬貨収納装置1は、次の使用者による支払い操作を受け付けることができない旨の報知を行う。当該報知は、表示部71におけるメッセージの表示、または音声出力部72による音声の出力によって行われればよい。または、例えば表示部71において、支払い操作を確定するボタンの表示を行わない、もしくは当該ボタンをグレーアウトして表示させるなどしてもよい。
ステップS212において、硬貨収納装置1は、補充動作が完了するまで補充動作を継続する。ステップS212の後、処理はステップS29に戻る。
以上説明したように、硬貨収納装置1における入金動作、出金動作、および補充動作を含む全体動作が実行される。このような全体動作によれば、出金動作が完了した後、すぐに補充動作に移るので、例えば使用者が釣銭を出金口22から取り出している間に補充動作を進めることができる。これにより、次の使用者が支払い操作を開始する前に、補充動作を完了させることができる可能性が高まる。
また、使用者が釣銭を出金口22から取り出した後、まだ補充動作が完了していない場合、使用者に対して報知を行ったり、新たな支払い操作を行うことができないように表示部71の表示を行ったりする。これにより、使用者は補充動作が完了するまで待つ心の準備をすることができる。
なお、補充動作が完了していない場合に、新たな支払い操作を行うことができないように表示部71の表示を行う代わりに、新たな支払い操作を受け付けた上で入金口シャッタ21Sを開かないようにしてもよい。この場合には、表示部71や音声出力部72を用いて、入金を受け付けることができない旨を報知すればよい。
1 硬貨収納装置
11 第1収納部
12 第2収納部
13 繰出部
14 搬送部
15 識別部
16 CPU
17 メモリ
21 入金口
21S 入金口シャッタ
22 出金口
22S 出金口シャッタ
23 排出機構
24 共通搬送路
25 第1搬送路
26 第2搬送路
27 出金搬送路
28 分岐部
71 表示部
72 音声出力部
73 操作部

Claims (15)

  1. 硬貨収納装置が有するプロセッサにより実行される硬貨収納方法であって、
    硬貨を収納する第1収納部から硬貨を繰り出し、
    繰り出した前記硬貨の金種を識別し、
    外部へ出金する硬貨を収納する第2収納部に、すでに前記第2収納部に収納されている硬貨の金種毎の枚数、および前記識別した硬貨の金種に基づいて、前記硬貨を選択的に収納する補充動作を実行し、
    前記補充動作において、前記第1収納部から繰り出された硬貨の金種に応じて、前記第2収納部に収納される硬貨の金種と枚数の組み合わせを変更する、
    硬貨収納方法。
  2. 前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種と枚数との組み合わせが、あらかじめ設定された、複数の金種と枚数との組み合わせを示す複数の金種枚数パターンのうち、少なくともいずれかの前記金種枚数パターンが示す金種と枚数との組み合わせと一致するまで、前記識別した硬貨を前記第2収納部に収納する、
    請求項1に記載の硬貨収納方法。
  3. 前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、いずれかの前記金種枚数パターンに示される前記組み合わせと一致した後は、前記識別した硬貨を前記第1収納部に戻す、
    請求項2に記載の硬貨収納方法。
  4. 前記第2収納部に収納された複数の硬貨のうち、特定の金種の枚数があらかじめ金種毎に設定された上限枚数に達した場合、前記識別した硬貨のうち、前記特定の金種の硬貨を前記第1収納部に戻す、
    請求項2または3に記載の硬貨収納方法。
  5. 前記上限枚数は、前記複数の金種枚数パターンに示される金種毎の枚数の最大値である、
    請求項4に記載の硬貨収納方法。
  6. 前記複数の金種枚数パターンのうち、少なくとも1つの特定の金種枚数パターンの選択を受け付け、
    前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、選択された前記特定の金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記識別した硬貨を前記第2収納部に収納する、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の硬貨収納方法。
  7. あらかじめ設定された動作モードに基づいて前記複数の金種枚数パターンのうち、少なくとも1つの特定の金種枚数パターンの選択を行い、
    前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、選択された前記特定の金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記識別した硬貨を前記第2収納部に収納する、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の硬貨収納方法。
  8. 前記金種枚数パターンは、前記第2収納部に収納される釣銭準備金を構成する前記金種毎の枚数の組み合わせを示しており、
    釣銭が要求された場合、前記第2収納部から収納された前記硬貨を繰り出し、繰り出した前記硬貨のうち、要求された釣銭額を構成する硬貨を出金口まで搬送する、
    請求項2から7のいずれか一項に記載の硬貨収納方法。
  9. 前記釣銭額を構成する複数の前記硬貨を前記出金口まで搬送した後、前記第1収納部から新たに硬貨を繰り出し、識別して前記第2収納部まで搬送する、
    請求項8に記載の硬貨収納方法。
  10. 前記釣銭額を構成する複数の前記硬貨を前記出金口まで搬送した後、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、あらかじめ設定された複数の金種枚数パターンのうち、少なくともいずれかの前記金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記硬貨収納装置における入金と出金の少なくとも一方を停止する、
    請求項8または9に記載の硬貨収納方法。
  11. 複数の金種の硬貨を収納する第1収納部と、
    前記第1収納部と独立して硬貨を収納する第2収納部と、
    硬貨を外部へ出金する出金口と、
    前記硬貨を搬送する搬送部と、
    前記第1収納部および前記第2収納部から排出された前記硬貨を前記搬送部に繰り出す繰出部と、
    搬送される前記硬貨の金種を識別する識別部と、
    前記第1収納部から排出された少なくとも一部の硬貨を前記第2収納部へ収納し、該第2収納部から前記繰出部へ排出された該硬貨の少なくとも一部を出金口から出金する制御部と、
    を備える、硬貨収納装置。
  12. 前記搬送部に前記硬貨を繰り出す繰出部が、前記第2収納部の下側に前記第2収納部に近接して設けられている、
    請求項11に記載の硬貨収納装置。
  13. 前記制御部は、前記第2収納部に収納されている複数の硬貨の金種毎の枚数が、あらかじめ設定された複数の金種枚数パターンのうち、少なくともいずれかの前記金種枚数パターンに示される前記金種毎の枚数の組み合わせと一致するまで、前記第1収納部から排出された識別された硬貨を前記第2収納部に収納する、
    請求項11または12に記載の硬貨収納装置。
  14. 前記制御部は、前記第2収納部に収納された複数の硬貨の金種毎の枚数が、いずれかの前記金種枚数パターンに示される前記組み合わせと一致した後は、前記識別した硬貨を前記第1収納部に戻す、
    請求項13に記載の硬貨収納装置。
  15. 第2収納部は開閉可能な底部を有し、出金時に底部を開くことで硬貨を繰出部に落下させる、
    請求項11から14のいずれか一項に記載の硬貨収納装置。
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