JP2023124024A - シート搬送装置及びシート搬送装置を備えた画像記録装置 - Google Patents

シート搬送装置及びシート搬送装置を備えた画像記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シート状媒体の破損を抑制可能であり、且つ、シート状媒体の搬送経路と直交する方向に関する媒体検出部の配置スペースを小さくする。【解決手段】用紙検知部は、用紙Pの搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸81と、回動軸81を中心に回動可能であり、且つ、搬送される用紙Pと接触可能な接触部82aを有しており、一部が用紙Pの搬送経路上に位置する第1位置と、接触部82aに用紙Pが接触することで搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータ82と、を有している。回動軸81の延在方向と直交する面において、アクチュエータ82が第2位置にあるときの回動軸81と接触部82aとを結ぶ直線S2と搬送方向と直交し且つ接触部82aを通る直線S1とのなす角度θと、アクチュエータ82と用紙Pとの間の摩擦係数μとが、Atan(μ)≦θの関係を満たす。【選択図】図6

Description

本発明は、シート状媒体を検知可能な媒体検知部を備えたシート搬送装置及びシート搬送装置を備えた画像記録装置に関する。
特許文献1には、搬送ローラ(搬送部)により搬送される用紙(シート状媒体)を検出する検出センサ(媒体検知部)を備えたレーザプリンタ(画像記録装置)が開示されている。検出センサは、回動軸を中心に回動する回動部材(アクチュエータ)と、回動部材の変位を検出する検出部(センサ)と、を有している。検出センサは、検出位置に用紙がない場合には、回動部材の一部が用紙の搬送経路上に位置している。そして、搬送ローラにより検出位置に用紙が搬送されると、回動部材と用紙が当接することにより、回動部材は搬送経路から退避した位置まで回動する。
上述の検出センサは、ジャム処理などにおいて用紙が搬送ローラによる搬送方向とは反対の方向に送られた場合に、回動軸が搬送経路から遠ざかるように移動可能に構成されている。これにより、用紙が回動部材によって強く押圧されにくくなり、用紙の破損を防ぐことができるようになっている。
特開2008-058388号公報
上述の検出センサでは、回動軸が搬送経路から遠ざかるように移動可能に構成されているので、搬送経路と直交する方向に関して、検出センサを配置するために必要なスペースが大きくなる。
本発明の目的は、シート状媒体の破損を抑制可能であり、且つ、シート状媒体の搬送経路と直交する方向に関する媒体検出部の配置スペースを小さくすることが可能なシート搬送装置及びシート搬送装置を備えた画像記録装置を提供することである。
本発明のシート搬送装置は、シート状媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体を検知可能な媒体検知部と、を備えている。前記媒体検知部は、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体の搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸と、前記回動軸を中心に回動可能であり、且つ、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体と接触可能な接触部を有しており、一部が前記搬送部によるシート状媒体の搬送経路上に位置する第1位置と、前記接触部にシート状媒体が接触することで前記搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、前記アクチュエータの前記第1位置と前記第2位置との移動を検知可能なセンサと、を有しており、前記回動軸の延在方向と直交する面において、前記アクチュエータが前記第2位置にあるときの前記回動軸と前記接触部とを結ぶ第1直線と前記搬送方向と直交し且つ前記接触部を通る第2直線とのなす角度θと、前記アクチュエータとシート状媒体との間の摩擦係数μとが、Atan(μ)≦θの関係を満たす。
別の観点によると、本発明のシート搬送装置は、シート状媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体を検知可能な媒体検知部と、を備えている。前記媒体検知部は、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体の搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸と、前記回動軸を中心に回動可能であり、且つ、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体と接触可能な接触部を有しており、一部が前記搬送部によるシート状媒体の搬送経路上に位置する第1位置と、前記接触部にシート状媒体が接触することで前記搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、前記アクチュエータの前記第1位置と前記第2位置との移動を検知可能なセンサと、を有しており、前記アクチュエータは、前記搬送方向に移動するシート状媒体と接触する場合も、前記搬送方向とは反対方向に移動するシート状媒体と接触する場合も、シート状媒体により第1位置から第2位置に向かう方向の力を受ける。
本発明の画像記録装置は、シート状媒体を搬送可能な搬送部と、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体を検知可能な媒体検知部と、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、を備えている。前記媒体検知部は、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体の搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸と、前記回動軸を中心に回動可能であり、且つ、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体と接触可能な接触部を有しており、一部が前記搬送部によるシート状媒体の搬送経路上に位置する第1位置と、前記接触部にシート状媒体が接触することで前記搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、前記アクチュエータの前記第1位置と前記第2位置との移動を検知可能なセンサと、を有しており、前記回動軸の延在方向と直交する面において、前記アクチュエータが前記第2位置にあるときの前記回動軸と前記接触部とを結ぶ第1直線と前記搬送方向と直交し且つ前記接触部を通る第2直線とのなす角度θと、前記アクチュエータとシート状媒体との間の摩擦係数μとが、Atan(μ)≦θの関係を満たす。
本発明のシート搬送装置及び画像記録装置によると、媒体検知部のアクチュエータは、搬送方向に移動するシート状媒体と接触する場合も、搬送方向とは反対方向に移動するシート状媒体と接触する場合も、シート状媒体により第1位置から第2位置に向かう方向の力を受ける。したがって、シート状媒体の破損を抑制可能である。また、回動軸が搬送経路から遠ざかるように構成されている場合に比べて、シート状媒体の搬送経路と直交する方向に関する媒体検出部の配置スペースを小さくすることができる。
本発明の一実施形態にかかるプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 用紙検知部を示す斜視図である。 筐体の第2支持部を斜め上方から見た図である。 用紙検知部のアクチュエータの動きを説明する図であり、(a)は検知位置に用紙がない場合を示し、(b)は検知位置に用紙がある場合を示す。 用紙検知部の検知部材の動きを説明する図であり、(a)は検知位置に用紙がない場合を示し、(b)は検知位置に用紙がある場合を示す。 用紙検知部のアクチュエータに加わる力の向きを説明する図であり、(a)は用紙が搬送方向に移動する場合を示し、(b)は用紙が搬送方向とは反対方向に移動する場合を示す。 筐体から給送トレイを引き抜く際の様子を示す図である。 (a)は第3位置に位置するアクチュエータを示す図であり、(b)はアクチュエータが第3位置に位置している際の検知部材を示す図である。
本発明の好適な一実施形態に係るプリンタ100(本発明の「シート搬送装置」、「画像記録装置」に相当する)について、図1を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。
(プリンタ100の全体構成)
プリンタ100は、筐体1、給送トレイ2、搬送部4、カッター5、記録部6、排紙トレイ7、用紙検知部8及び制御部10を主に備えている。
筐体1の前壁11には、開口11a及び開口11bが形成されている。開口11a及び開口11bは上下に並んでいる。開口11aは、開口11bよりも下方に位置している。開口11aは、給送トレイ2を筐体1に挿抜するための出入口となっている。開口11bは、排紙トレイ7を筐体1に挿抜するために出入口となっている。
筐体1の底壁12は、筐体1に装着された給送トレイ2の底部を支持する第1支持部13と第2支持部14とを有している。第1支持部13は、筐体1に装着された給送トレイ2の後方側の端部を支持する。第2支持部14は、筐体1に装着された給送トレイ2の前方側の端部を支持する。第1支持部13及び第2支持部14は、上下方向に厚みを有している。第2支持部14は、本発明の「壁部」に相当する。
給送トレイ2は、筐体1に着脱可能に支持される。給送トレイ2は、筐体1に形成された開口11aを介して筐体1に対して前後方向に沿って挿抜可能である。給送トレイ2は、筐体1に装着されたとき記録部6の下方に位置する。
給送トレイ2は、ロール体Rを収容可能なロール体収容部25を有している。なお、給送トレイ2は、ロール体Rに加えてカット紙も収容可能な構成であってもよい。ロール体Rは、円筒状の芯部材Rcの外周面に、長尺の用紙P(本発明の「シート状媒体」に相当)がロール状に巻回されたものである。ロール体収容部25は、ロール体Rを、その軸方向が左右方向に一致する姿勢で収容する。
ロール体収容部25は、2つの支持台26、27と、2つのローラ26a、27aと、を有している。2つの支持台26、27は、前後方向に互いに離隔して配置されている。支持台26は、支持台27よりも後方に位置している。2つの支持台26、27は、いずれも左右方向に沿って延びている。2つのローラ26a、27aは、前後方向に互いに離隔して配置されている。ローラ26aは、左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能に支持台26に取り付けられている。ローラ27aは、左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能に支持台27に取り付けられている。ローラ26a、27aは、ロール体Rの下側部分の外周面と接触した状態で当該ロール体Rを下方から支持する。
ロール体収容部25に収容されたロール体Rから巻き解かれた用紙Pは、支持台26の下面と給送トレイ2の底面21aとの間のすき間を通って支持台26の前方側から支持台26の後方側まで引き出される。
給送トレイ2には、搬送ローラ対28が配置されている。搬送ローラ対28は、ロール体Rから巻き解かれ、支持台26の下面と給送トレイ2の底面21aとの間のすき間を通る用紙Pを挟持しつつ搬送可能である。本実施形態においては、搬送ローラ対28は、用紙Pをロール体Rに巻き戻す方向に用紙Pを搬送する。搬送ローラ対28は、例えば、給送トレイ2が筐体1から引き抜かれるのに連動する連動機構により、挟持する用紙Pをロール体Rに巻き戻す方向に回転する。また、搬送ローラ対28は、一方のローラがモータの駆動により回転してもよい。搬送ローラ対28は、用紙Pをロール体Rから巻き解く方向に搬送するものであってもよい。搬送ローラ対28は、用紙Pをロール体Rから巻き解く方向及びロール体Rに巻き戻す方向の両方に搬送可能であってもよい。
搬送部4は、ロール体Rから巻き解かれた用紙Pを搬送方向に搬送する。搬送部4による用紙Pの搬送方向は、ロール体Rから用紙Pが巻き解かれる方向である。搬送部4は、給送ローラ3、中間ローラ対41、搬送ローラ対42、排紙ローラ対43及びガイド部材44を有している。
給送ローラ3は、ロール体収容部25に収容されたロール体Rから巻き解かれた用紙Pを給送トレイ2から送り出す。給送ローラ3は、給送トレイ2内において用紙Pを前方から後方に向かう方向に搬送する。
給送ローラ3は、図示しない給送モータの駆動により左右方向に沿った軸を中心に回転する。給送ローラ3は、アーム3aの先端に軸支されている。アーム3aは、支軸3bに回動自在に支持されている。支軸3bは、筐体1に支持されている。アーム3aは、図示しない付勢部材により給送ローラ3が給送トレイ2の底面21aに近づくように付勢されている。アーム3aは、給送トレイ2が筐体1の内側から筐体1の外側に移動するのに連動して、移動する給送トレイ2と干渉しない退避位置に退避可能に構成されている。
制御部10の制御により給送モータが駆動されると、給送ローラ3が回転して、給送ローラ3と接触する用紙Pに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Pが給送トレイ2から送り出される。なお、筐体1に装着された状態の給送トレイ2において、後方側の端部に位置する後壁22は、上端が下端よりも後方に位置するように傾斜している。したがって、給送トレイ2から送り出された用紙Pは、給送トレイ2の後壁22によって斜め上方に案内される。
中間ローラ対41は、図示しない中間モータの駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部10の制御により図示しない中間モータが駆動されると、中間ローラ対41が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。中間ローラ対41は、給送トレイ2の後壁22の上方に位置している。中間ローラ対41は、給送トレイ2から斜め上方に送り出される用紙Pを挟持しつつ上方に搬送する。ガイド部材44は、中間ローラ対41の上方に位置している。ガイド部材44は、中間ローラ対41によって上方に搬送される用紙Pを前方に案内する。
搬送ローラ対42は、図示しない搬送モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。排紙ローラ対43は、図示しない排紙モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部10の制御により図示しない搬送モータ及び排紙モータが駆動されると、搬送ローラ対42及び排紙ローラ対43が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。搬送ローラ対42は記録部6の後方に位置しており、排紙ローラ対43は記録部6の前方に位置している。搬送ローラ対42は、ガイド部材44によって前方に案内された用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。排紙ローラ対43は、搬送ローラ対42によって前方に搬送される用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。
カッター5は、給送トレイ2の後壁22と中間ローラ対41との間に位置している。カッター5は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなる。また、カッター5は、回転刃及び固定刃からなるものであってもよい。カッター5は、図示しない切断モータの駆動により回転刃が回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Rから巻き解かれて搬送された用紙Pは、制御部10の制御により切断モータが駆動されることで、カッター5により用紙Pの幅方向に切断される。
記録部6は、下面に複数のノズルが形成されたヘッド(不図示)と、ドライバIC(不図示)とを含む。記録部6は、搬送部4によって給送トレイ2から送り出されて搬送される用紙Pに画像を記録する。制御部10の制御によりドライバICが駆動されると、ヘッドのノズルからインクが吐出され、搬送部4によって搬送される用紙Pがヘッドの下面と対向する画像記録位置を通過するときに、用紙Pに対して画像が形成される。なお、記録部6は、位置が固定された状態のヘッドのノズルからインクを吐出するライン式、及び、左右方向に移動するヘッドのノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。
排紙トレイ7は、筐体1内において記録部6の前方であって、給送トレイ2の上方に配置されている。排紙トレイ7は、筐体1に形成された開口11bを介して筐体1に対して前後方向に沿って挿抜可能である。排紙トレイ7は、記録部6により画像が形成され、排紙ローラ対43により前方に搬送された用紙Pを受容する。
用紙検知部8は、ロール体収容部25の下方において、搬送部4によって搬送される用紙Pを検知可能である。すなわち、用紙検知部8は、本発明の「媒体検知部」に相当する。用紙検知部8の具体的な構成については、後述する。用紙検知部8が用紙Pを検知する検知位置Dは、搬送ローラ対28よりも前方側(用紙Pの搬送方向の上流側)に位置している。
ここで、中間ローラ対41による用紙Pの挟持位置Aから搬送ローラ対42による用紙Pの挟持位置Bまでの、搬送部4による用紙Pの搬送経路に沿う長さをL1とする。また、用紙検知部8による用紙Pの検知位置Dからカッター5による用紙Pの切断位置Cまでの、搬送部4による用紙Pの搬送経路に沿う長さをL2とする。このとき、L1≦L2である。
制御部10は、内部バス(不図示)を介して、給送モータ、中間モータ、搬送モータ、排紙モータ、切断モータ、用紙検知部8及びドライバIC等と接続されている。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。ROMには、CPUが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。
(用紙検知部8の構成)
次に、図2~図8をさらに参照しつつ、用紙検知部8の構成について説明する。以降の説明においては、給送トレイ2内での搬送部4による用紙Pの搬送方向(前方から方向に向かう方向)を単に「搬送方向」と称する。
用紙検知部8は、図2に示すように、左右方向に沿って延びている回動軸81と、回動軸を中心に回動可能なアクチュエータ82と、アクチュエータ82に付勢力を加えるばね83と、回動軸を中心に回動可能な検知部材84と、アクチュエータ82の移動を検知可能なセンサ85を有している。アクチュエータ82が回動軸81と共に回動するのに伴って、検知部材84も回動するようになっている。センサ85は、例えば、発光素子及び受光素子(不図示)を有するフォトセンサである。検知部材84は、センサ85の光路を遮蔽する位置と遮蔽しない位置との間で回動する。
用紙検知部8は、図4に示すように、ホルダ9に収容された状態で、筐体1の底壁12における第2支持部14内の収容空間に配置されている。アクチュエータ82は、ばね83により上方(図4中反時計回り方向)に付勢されている。図3に示すように、第2支持部14の上壁14aに形成された開口18を介して、アクチュエータ82の一部が第2支持部14の上方に飛び出している。図4に示すように、給送トレイ2が筐体1に装着されているとき、アクチュエータ82の一部が、給送トレイ2の底壁21に形成された開口23を介して給送トレイ2内に入り込むようになっている。
アクチュエータ82における給送トレイ2内に入り込む部分には、搬送部4によって搬送されるロール紙Rpを接触可能な接触部82aが設けられている。回動軸81は、搬送方向に関して接触部82aよりも上流側に位置している。
図4(a)に示すように、アクチュエータ82は、用紙検知部8の検知位置Dに用紙Pがない場合には、アクチュエータ82の一部が用紙Pの搬送経路(図中破線で示す)上に位置する第1位置に位置する。アクチュエータ82が第1位置に位置しているとき、図5(a)に示すように、検知部材84はセンサ85の光路を遮蔽する位置に位置する。
なお、アクチュエータ82は、アクチュエータ82が第1位置に位置しているときに搬送方向と直交する面である直交面82bを有している。直交面82bは、図4(a)に示すように、アクチュエータ82が第1位置に位置しているとき、用紙Pの搬送経路上に位置する。直交面82bは、アクチュエータ82が第1位置に位置しているとき、搬送方向の上流側(前方側)を向く。
図4(b)に示すように、アクチュエータ82は、用紙Pが用紙検知部8の検知位置Dに位置する場合には、接触部82aに用紙Pが接触することで搬送経路から退避した第2位置となる。接触部82aは、アクチュエータ82が第2位置に位置しているときに、用紙Pと接触する部分である。アクチュエータ82が第2位置に位置しているとき、図5(b)に示すように、検知部材84はセンサ85の光路を遮蔽しない位置に位置する。
なお、第2位置は、第1位置よりも下方である。上述のように、アクチュエータ82は、ばね83により上方に付勢されている。すなわち、アクチュエータ82は、第2位置から第1位置に向かう方向に付勢されている。
上述のように、用紙検知部8は、アクチュエータ82が第1位置(図4(a)参照)に位置しており、検知部材84がセンサ85の光路を遮蔽する位置(図5(a)参照)に位置するとき、検知位置Dに用紙Pが位置していないことを検知できる。また、用紙検知部8は、アクチュエータ82が第2位置(図4(b)参照)に位置しており、検知部材84がセンサ85の光路を遮蔽しない位置(図5(b)参照)に位置するとき、検知位置Dに用紙Pが位置していることを検知できる。
ここで、アクチュエータ82と用紙Pとの間の摩擦係数をμ、アクチュエータ82が用紙Pから受ける垂直抗力をNとする。このとき、図6(a)に示すように、搬送方向に移動する用紙Pと接触するアクチュエータ82は、下向きの垂直抗力Nと、前方から方向に向かう方向の摩擦力μNと、を受ける。垂直抗力Nと摩擦力μNとの合力R1の向きは、後方斜め下向きとなる。すなわち、アクチュエータ82は、用紙Pから、図6(a)中時計回り方向(第1位置から第2位置に向かう方向)の力を受ける。
また、ジャム処理を行う場合等に給送トレイ2を筐体1から引き抜く際や、搬送ローラ対28により用紙Pをロール体Rに巻き戻す方向に搬送する際に、用紙Pが搬送部4による搬送方向とは反対方向(後方から前方に向かう方向)に送られることがある。このとき、図6(b)に示すように、搬送方向とは反対方向に移動する用紙Pと接触するアクチュエータ82が用紙Pから受ける力は、下向きの垂直抗力N及び後方から前方に向かう方向の摩擦力μNである。垂直抗力Nと摩擦力μNとの合力R2の向きは、前方斜め下向きとなる。
ここで、左右方向(回動軸81の延在方向)と直交する面において、搬送方向と直交し且つ接触部82aを通る直線を直線S1とする。さらに、合力R2の方向と直線S1とのなす角度を角度αとする。このとき、tanα=μN/N=μである。よって、α=Atan(μ)である。
また、図5(b)に示すように、左右方向と直交する面において、アクチュエータ82が第2位置にあるときの回動軸81の中心と接触部82aとを結ぶ直線を直線S2とする。さらに、直線S1と直線S2とのなす角度を角度θとする。
α>θであると、アクチュエータ82は、用紙Pから、図6(a)中反時計回り方向(第2位置から第1位置に向かう方向)の力を受ける。このとき、用紙Pに大きな力が加わり、破損してしまうおそれがある。α≦θであれば、アクチュエータ82は、用紙Pから、図6(a)中時計回り方向(第1位置から第2位置に向かう方向)の力を受ける。本実施形態では、α(=Atan(μ))≦θの関係を満たしている。また、μは、1.2以下である。
さらに、給送トレイ2を筐体1から引き抜く際、図7に示すように、アクチュエータ82は、給送トレイ2の底壁21に形成された開口23の縁と接触する。これにより、アクチュエータ82は、図7中時計回り方向に回動し、第2位置よりも下方の第3位置(図8(a)参照)まで押し下げられる。第3位置は、上下方向(搬送経路と直交する方向)に関して第2位置を挟んで第1位置とは反対側である。アクチュエータ82が第3位置に位置しているとき、検知部材84は、図8(b)に示す位置に位置する。
上述のように、用紙検知部8は、ホルダ9に収容された状態で第2支持部14内の収容空間に配置されている。図8に示すように、ホルダ9は、上方から開放されている。ホルダ9は、下側、左右方向の両側及び前後方向の両側から用紙検知部8を覆う。ホルダ9は、本発明の「被覆板」に相当する。
ホルダ9における用紙検知部8を下側から覆う部分には、開口91(図8(a)参照)及び開口92(図8(b)参照)が形成されている。図8(a)に示すように、アクチュエータ82が第3位置にあるとき、アクチュエータ82の最も下方に位置する部分が、開口91内に位置する。すなわち、開口91により画定された空間は、本発明の「受入空間」に相当する。また、図8(b)に示すように、開口92は、アクチュエータ82が第3位置にあるときの検知部材84の先端部の下方に位置している。
ホルダ9における用紙検知部8の回動軸81を覆う部分の近傍には、補強板95が配置されている。補強板95は、板金であり、回動軸81の延在方向(左右方向)に沿って延びている。補強板95は、左右方向と直交する面での断面の形状が略L字状である。補強板95は、ホルダ9を前方側及び下側から覆う。
図3に示すように、第2支持部14の上壁14aには、上方に膨らんだ凸部15が形成されている。凸部15は、第1部分15aと、第1部分15aの上部からさらに上方に膨らんだ第2部分15bと、を有している。図8(a)に示すように、凸部15が設けられていることにより、第2支持部14内の収容空間には、上側(用紙Pの搬送経路側)に膨らんだ拡張部17が形成されている。
ここで、第2支持部14における凸部15が形成されていない部分の上面の高さ位置をH1、凸部15の第1部分15aが形成されている部分の上面の高さ位置をH2、凸部15の第2部分15bが形成されている部分の上面の高さ位置をH3とする。このとき、H1<H2<H3となる。
回動軸81の一部は、第2支持部14内の拡張部17に配置される。より詳細には、図8に示すように、第2支持部14の上壁14aにおける凸部15の第1部分15aが形成されている箇所の下面には、上方に窪んだ凹み16が形成されている。上壁14aにおける凹み16が形成されている箇所は、他の箇所に比べて肉薄になっている。凹み16は、左右方向に沿って延びている。回動軸81は、その上部が凹み16内に位置するように、上壁14aにおける凹み16が形成されている箇所の近傍に配置されている。アクチュエータ82は、第2支持部14内において凸部15の第2部分15bが形成されている部分に配置されている。
(制御部10による制御)
制御部10は、用紙検知部8のセンサ85からの出力信号に応じてプリンタ100の各部を制御する。ここでは、制御部10で行われる制御の一例について説明する。
用紙Pがセットされた状態の給送トレイ2が筐体1に装着されたとき、用紙検知部8のアクチュエータ82は、図4(b)に示す第2位置となる。ここで、「用紙Pがセットされた状態」とは、ロール体収容部25に収容されたロール体Rから巻き解かれた用紙Pが給送トレイ2の後端部近傍まで引き出された状態である。この状態の給送トレイ2が筐体1に装着されると、給送ローラ3が用紙Pと接触して用紙Pを給送可能となる。
上述のように、用紙Pがセットされた状態の給送トレイ2が筐体1に装着されると、用紙検知部8の検知位置Dに用紙Pが位置する状態となるので、アクチュエータ82は第2位置となる。そして、検知部材84は、図5(b)に示すように、センサ85の光路を遮蔽しない位置となる。このときのセンサ85からの出力信号により、制御部10は、用紙検知部8の検知位置Dに用紙Pが位置していると判断する。
なお、ローラ26a、27aが駆動ローラである場合等、ロール体収容部25にロール体Rから用紙Pを巻き解いて送り出す機構が備えられている場合は、給送トレイ2が筐体1に装着された後にロール体収容部25から用紙Pが送り出されることもある。この場合は、第1位置(図4(a)参照)に位置するアクチュエータ82の直交面82bに、ロール体収容部25から送り出された用紙Pの先端部が接触する。これにより、アクチュエータ82が用紙Pに押されて第1位置から第2位置(図4(b)参照)に回動する。そして、検知部材84は、図5(b)に示すように、センサ85の光路を遮蔽しない位置となる。このときのセンサ85からの出力信号により、制御部10は、用紙検知部8の検知位置Dに用紙Pが位置していると判断する。
その後、搬送部4による用紙Pの搬送が行われると、用紙検知部8のアクチュエータ82は、搬送方向に移動する用紙Pと接触して第2位置(図4(b)参照)に留まる。そして、検知部材84は、センサ85の光路を遮蔽しない位置(図5(b)参照)に留まる。よって、センサ85からの出力信号により、制御部10は、用紙検知部8の検知位置Dに用紙Pが位置していると判断する。
そして、用紙Pが芯部材Rcから全て巻き解かれて、用紙Pの後端が用紙検知部8の検知位置Dを通過すると、用紙検知部8のアクチュエータ82は第1位置(図4(a)参照)に移動する。そして、検知部材84は、センサ85の光路を遮蔽する位置(図4(a)参照)に移動する。検知部材84が、センサ85の光路を遮蔽しない位置から遮蔽する位置に移動したときのセンサ85からの出力信号の変化により、制御部10は、用紙検知部8の検知位置Dに用紙Pの後端部が到達したと判断する。
ここで、用紙Pが芯部材Rcから全て巻き解かれたとき、用紙Pの後端が搬送ローラ対28を通過する際の衝撃により、記録部6による記録画像に乱れが生じる場合がある。そこで、制御部10は、用紙Pの後端が搬送ローラ対28よりも搬送方向の上流側に位置する用紙検知部8の検知位置Dに到達したと判断したとき、記録部6による画像の記録を制御し、用紙Pの後端が搬送ローラ対28を通過する際の記録画像の乱れを抑制する。
例えば、制御部10は、用紙Pの後端が用紙検知部8の検知位置Dに到達したと判断したとき、記録部6による画像の記録を中断する。また、制御部10は、用紙Pの後端が用紙検知部8の検知位置Dに到達したと判断したとき、用紙検知部8の検知位置Dと搬送ローラ対28との間の長さや用紙Pの搬送速度などから、用紙Pの後端が搬送ローラ対28を通過するタイミングを予測することができる。そこで、例えば、記録部6がシリアル式である場合、制御部10は、用紙Pの後端が搬送ローラ対28を通過するタイミングで、ノズルから吐出するインクの濃度を半分にし、印字パス(吐出走査)を2回繰り返すように記録部6を制御してもよい。
また、上述のように、中間ローラ対41による挟持位置Aから搬送ローラ対42による挟持位置Bまでの搬送経路に沿う長さL1は、用紙検知部8の検知位置Dからカッター5による切断位置Cまでの搬送経路に沿う長さL2以下である。長さがL1よりも短い用紙Pを搬送方向に搬送すると、中間ローラ対41と搬送ローラ対42との間で搬送することができず、ジャムが生じる。
カッター5による用紙Pの切断が行われた時点で、用紙Pの後端が用紙検知部8の検知位置Dに到達していなければ、残っている用紙Pの長さはL1以上である。したがって、制御部10は、カッター5による用紙Pの切断が行われた時点で、未だ用紙Pの後端が用紙検知部8の検知位置Dに到達していないと判断した場合は、以降に搬送部4による用紙Pの搬送を許可する。一方、制御部10は、カッター5による用紙Pの切断が行われた時点で、既に用紙Pの後端が用紙検知部8の検知位置Dに到達していると判断した場合は、以降の搬送部4による用紙Pの搬送を禁止する。
(実施形態の特徴)
以上のように、本実施形態のプリンタ100は、搬送部4によって搬送される用紙Pを検知可能な用紙検知部8と、を備えている。用紙検知部8は、用紙Pの搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸81と、回動軸81を中心に回動可能であり、且つ、搬送される用紙Pと接触可能な接触部82aを有しており、一部が用紙Pの搬送経路上に位置する第1位置と、接触部82aに用紙Pが接触することで搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータ82と、アクチュエータ82を第2位置から第1位置に向かう方向に付勢するばね83と、アクチュエータ82の第1位置と第2位置との移動を検知可能なセンサ85と、を有している。回動軸81の延在方向と直交する面において、アクチュエータ82が第2位置にあるときの回動軸81と接触部82aとを結ぶ直線S2と搬送方向と直交し且つ接触部82aを通る直線S1とのなす角度θと、アクチュエータ82と用紙Pとの間の摩擦係数μとが、Atan(μ)≦θの関係を満たす。
上述の構成により、アクチュエータ82は、搬送方向に移動する用紙Pと接触する場合も、搬送方向とは反対方向に移動する用紙Pと接触する場合も、用紙Pにより第1位置から第2位置に向かう方向の力を受ける。したがって、用紙Pの破損を抑制可能である。また、回動軸81が搬送経路から遠ざかるように構成されている場合に比べて、用紙Pの搬送経路と直交する方向に関する用紙検知部8の配置スペースを小さくすることができる。
また、上述の実施形態のプリンタ100では、アクチュエータ82と用紙Pとの間の摩擦係数μが、1.2以下である。摩擦係数μが小さくなるほどAtan(μ)が小さくなる。したがって、摩擦係数μが、1.2以下である本実施形態の場合は、Atan(μ)≦θの関係を満たすθの幅が比較的広い。よって、設計の自由度が向上する。
さらに、上述の実施形態のプリンタ100では、アクチュエータ82は、第1位置に位置しているときに搬送方向に対して直交する直交面82bを有しており、用紙Pが直交面82bと接触することにより第1位置から第2位置に回動する。したがって、アクチュエータ82の第1位置から第2位置への移動をスムーズにすることができる。
加えて、上述の実施形態のプリンタ100では、回動軸81は、搬送方向に関して接触部82aよりも上流側に位置している。したがって、アクチュエータ82の第1位置から第2位置への移動をスムーズにすることができる。
また、上述の実施形態のプリンタ100では、給送トレイ2が着脱される筐体1は、搬送経路と直交する方向(上下方向)に厚みを有しており、且つ、給送トレイ2の前方側の端部を支持する第2支持部14を有している。そして、用紙検知部8は、第2支持部14内の収容空間に配置されている。本実施形態の用紙検知部8は、用紙Pの搬送経路と直交する方向に関する配置スペースを小さくすることができるので、筐体1の第2支持部14の厚みが比較的小さくとも用紙検知部8を配置することが可能となる。
また、上述の実施形態のプリンタ100では、第2支持部14の収容空間は、搬送経路側に膨らんだ拡張部17を有しており、回動軸81は、拡張部17に配置されている。したがって、回動軸81の配置位置を搬送経路に近づけることができるので、角度θを大きくすることができる。よって、用紙検知部8の搬送経路と直交する方向に関する用紙検知部8の配置スペースを確実に小さくすることができる。
さらに、上述の実施形態のプリンタ100は、回動軸81の近傍に配置されており、回動軸81の延在方向に沿って延びる補強板95を備えている。したがって、第2支持部14の撓みの影響が回動軸81に及ぶのを抑制することができる。よって、用紙検知部8の検知精度の低下を回避することができる。
加えて、上述の実施形態のプリンタ100では、用紙検知部8は、ホルダ9に収容された状態で第2支持部14内の収容空間に配置されている。ホルダ9は、下側から用紙検知部8を覆う。ホルダ9には開口91が形成されており、アクチュエータ82が用紙Pの搬送経路と直交する方向に関して第2位置を挟んで第1位置とは反対側の第3位置にあるときに、アクチュエータ82の一部が開口91内に位置する。したがって、用紙Pの搬送経路と直交する方向に関する用紙検知部8の配置スペースを確実に小さくすることができる。
また、上述の実施形態のプリンタ100は、ロール体Rを収容可能な給送トレイ2に配置されており、ロール体Rから巻き解かれた用紙Pを挟持しつつ搬送可能な搬送ローラ対28を備えている。用紙検知部8は、搬送方向に関して搬送ローラ対28よりも上流側において用紙Pを検知可能である。ロール体Rが全て巻き解かれて用紙Pの後端が搬送ローラ対28を通過する際の衝撃により、記録部6での記録画像に乱れが生じる場合がある。本実施形態では、搬送方向に関して搬送ローラ対28よりも上流側において用紙Pの検知を行うことで、用紙Pの後端が搬送ローラ対28に到達する前に用紙Pの後端を検知することができる。したがって、用紙検知部8の検知結果に基づいて記録部6での記録を制御して、記録画像の乱れを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態では、用紙検知部8は、給送トレイ2内を搬送される用紙Pを検知可能である場合について説明したが、これには限定されない。用紙検知部8は、搬送部4によって搬送される用紙Pを検知可能であればよく、搬送部4による用紙Pの搬送方向に関して給送トレイ2よりも下流側で用紙Pを検知するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、用紙検知部8は、筐体1を構成する第2支持部14内の収容空間に配置されている場合について説明したが、用紙検知部8の配置はこれに限定されるものではない。すなわち例えば、用紙検知部8は、筐体1の内側に配置されていてもよい。
さらに、上述の実施形態では、回動軸81が用紙Pの搬送方向と直交する方向(左右方向)に沿って延びている場合について説明したが、回動軸81は用紙Pの搬送方向と交わる方向に沿って延びていればよい。
また、上述の実施形態においては、アクチュエータ82がばね83によって第2位置から第1位置に向かう方向に付勢されている場合について説明したが、アクチュエータ82を付勢する部材は、弾性変形する弾性部材であればよい。
さらに、上述の実施形態においては、アクチュエータ82と用紙Pとの間の摩擦係数μが、1.2以下である場合について説明したが、摩擦係数μは1.2より大きくてもよい。
加えて、上述の実施形態においては、アクチュエータ82が第1位置に位置しているときに搬送方向に対して直交する直交面82bを有している場合について説明したが、直交面82bはなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、回動軸81が搬送方向に関して接触部82aよりも上流側に位置している場合について説明したが、回動軸81は搬送方向に関して接触部82aよりも下流側に位置していてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、用紙検知部8が配置される第2支持部14内の収容空間が、搬送経路側に膨らんだ拡張部17を有している場合について説明したが、拡張部17はなくてもよい。
加えて、上述の実施形態においては、回動軸81の近傍に補強板95が配置されている場合について説明したが、補強板95はなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、用紙検知部8を収容するホルダ9に、アクチュエータ82が第3位置に位置しているときにアクチュエータ82の一部が位置する開口91が形成されている場合について説明したが、開口91はなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、中間ローラ対41による挟持位置Aから搬送ローラ対42による挟持位置Bまでの搬送経路に沿う長さL1が、用紙検知部8の検知位置Dからカッター5による切断位置Cまでの搬送経路に沿う長さL2以下である場合について説明したが、長さL1は長さL2よりも長くてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、給送トレイ2に搬送ローラ対28が配置されており、用紙検知部8は、搬送方向に関して搬送ローラ対28よりも上流側において用紙Pを検知可能である場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、給送トレイ2に搬送ローラ対28は配置されていなくてもよい。また、用紙検知部8は、搬送方向に関して搬送ローラ対28よりも下流側において用紙Pを検知可能であってもよい。
加えて、上述の実施形態においては、搬送部4は、ロール体Rから用紙Pを巻き解く方向に用紙Pを搬送可能である場合について説明したが、これには限定されない。搬送部4は、用紙Pをロール体Rから用紙Pを巻き解く方向及びロール体Rに用紙Pを巻き戻す方向の両方に搬送可能であってもよい。
本発明は、シート状媒体を搬送する搬送部を備えた装置全般に適用され得る。シート状媒体は、ロール体Rから巻き解かれた用紙に限らず、カット紙であってもよい。また、シート状媒体は紙に限定されず、シート状であれば、布や、フィルム等の樹脂材料などであってもよい。また、本発明は、原稿を搬送して読み取るスキャナに適用することもできる。本発明を画像記録装置に適用する場合、ノズルからインクを吐出するヘッドを記録部として備えるインクジェットプリンタだけでなく、レーザで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるレーザ式や、LEDで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるLED式の記録部を備える電子写真プリンタに適用することもできる。
1 筐体
2 給送トレイ
4 搬送部
6 記録部
8 用紙検知部(媒体検知部)
9 ホルダ(被覆板)
14 第2支持部(壁部)
17 拡張部
28 搬送ローラ対
81 回動軸
82 アクチュエータ
82a 接触部
82b 直交面
83 ばね(付勢部材)
85 センサ
95 補強板

Claims (12)

  1. シート状媒体を搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されるシート状媒体を検知可能な媒体検知部と、を備えており、
    前記媒体検知部は、
    前記搬送部によって搬送されるシート状媒体の搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸と、
    前記回動軸を中心に回動可能であり、且つ、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体と接触可能な接触部を有しており、一部が前記搬送部によるシート状媒体の搬送経路上に位置する第1位置と、前記接触部にシート状媒体が接触することで前記搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、
    前記アクチュエータの前記第1位置と前記第2位置との移動を検知可能なセンサと、を有しており、
    前記回動軸の延在方向と直交する面において、前記アクチュエータが前記第2位置にあるときの前記回動軸と前記接触部とを結ぶ第1直線と前記搬送方向と直交し且つ前記接触部を通る第2直線とのなす角度θと、前記アクチュエータとシート状媒体との間の摩擦係数μとが、Atan(μ)≦θの関係を満たすことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記摩擦係数μが、1.2以下であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記アクチュエータは、前記第1位置に位置しているときに前記搬送方向に対して直交する直交面を有しており、シート状媒体が前記直交面と接触することにより前記第1位置から前記第2位置に回動することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記回動軸は、前記搬送方向に関して前記接触部よりも上流側に位置していることを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な給送トレイをさらに備えており、
    前記媒体検知部は、前記給送トレイに収容された前記ロール体から巻き解かれ、前記給送トレイ内を搬送されるシート状媒体を検知可能であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記搬送経路と直交する方向に厚みを有する壁部を有しており、前記給送トレイを着脱可能に支持する筐体をさらに備えており、
    前記媒体検知部は、前記壁部内の収容空間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記収容空間は、前記搬送経路側に膨らんだ拡張部を有しており、
    前記回動軸は、前記拡張部に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記回動軸の近傍に配置されており、前記回動軸の延在方向に沿って延びる補強板をさらに備えていることを特徴とする請求項6又は7に記載のシート搬送装置。
  9. 前記搬送経路と直交する方向において前記回動軸に対して前記搬送経路とは反対側から前記媒体検知部を覆う被覆板をさらに備えており、
    前記被覆板は、前記アクチュエータが前記搬送経路と直交する方向に関して前記第2位置を挟んで前記第1位置とは反対側の第3位置にあるときに、前記アクチュエータの一部を受け入れる受入空間が設けられていることを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  10. シート状媒体を搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されるシート状媒体を検知可能な媒体検知部と、を備えており、
    前記媒体検知部は、
    前記搬送部によって搬送されるシート状媒体の搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸と、
    前記回動軸を中心に回動可能であり、且つ、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体と接触可能な接触部を有しており、一部が前記搬送部によるシート状媒体の搬送経路上に位置する第1位置と、前記接触部にシート状媒体が接触することで前記搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、
    前記アクチュエータの前記第1位置と前記第2位置との移動を検知可能なセンサと、を有しており、
    前記アクチュエータは、前記搬送方向に移動するシート状媒体と接触する場合も、前記搬送方向とは反対方向に移動するシート状媒体と接触する場合も、シート状媒体により第1位置から第2位置に向かう方向の力を受けることを特徴とするシート搬送装置。
  11. シート状媒体を搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されるシート状媒体を検知可能な媒体検知部と、
    前記搬送部によって搬送されるシート状媒体に画像を記録する記録部と、を備えており、
    前記媒体検知部は、
    前記搬送部によって搬送されるシート状媒体の搬送方向と交わる方向に沿って延びた回動軸と、
    前記回動軸を中心に回動可能であり、且つ、前記搬送部によって搬送されるシート状媒体と接触可能な接触部を有しており、一部が前記搬送部によるシート状媒体の搬送経路上に位置する第1位置と、前記接触部にシート状媒体が接触することで前記搬送経路から退避した第2位置と、の間で移動可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータを前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材と、
    前記アクチュエータの前記第1位置と前記第2位置との移動を検知可能なセンサと、を有しており、
    前記回動軸の延在方向と直交する面において、前記アクチュエータが前記第2位置にあるときの前記回動軸と前記接触部とを結ぶ第1直線と前記搬送方向と直交し且つ前記接触部を通る第2直線とのなす角度θと、前記アクチュエータとシート状媒体との間の摩擦係数μとが、Atan(μ)≦θの関係を満たすことを特徴とする画像記録装置。
  12. シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な給送トレイと、
    前記給送トレイに配置されている搬送ローラ対であって、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体を挟持しつつ搬送可能な搬送ローラ対と、をさらに備えており、
    前記媒体検知部は、前記搬送方向に関して前記搬送ローラ対よりも上流側においてシート状媒体を検知可能であることを特徴とする請求項11に記載の画像記録装置。
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