JP2023050263A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成からなる検知部でシート状媒体の収容有無の検知とロール体のシート状媒体切れの検知とを可能にする。【解決手段】プリンタ100は、給送ローラ2と、アーム2aと、搬送部30と、アクチュエータ72a及びセンサ72bを有するカット紙検知部72とを含む。ロール体Rと給送ローラ2との間において、ロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるときの第1姿勢を取るときはアクチュエータ72aが第1位置に配置され、ロール紙Rpが搬送部30により搬送されているときにロール紙切れに伴うロール紙Rpの繰り出しが停止することで、ロール紙Rpによって給送ローラ2がロール紙給送位置の上方に移動しロール紙Rpが第1姿勢とは異なる第2姿勢を取るときはアクチュエータ72aが第2位置に配置される。【選択図】図6
Description
本発明は、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体と複数積層された状態のシート状媒体の両方を収容可能な給送トレイを有する画像形成装置に関する。
特許文献1には、ロール紙(ロール体)がロール紙収納部の底部に載った第1位置からその上方の第2位置に上昇し、当該第2位置で外径が基準径よりも小さくなったことを検出部により検出されることで、ロール紙のニアエンド状態を検知するロール紙プリンター(画像形成装置)が開示されている。
また、シート状の用紙(シート状媒体)がロール状に巻回されたロール体と、カット紙(シート状媒体)との両方を収容可能な画像形成装置が知られている。例えば、特許文献2には、ロール体用の載置部およびカット紙用の載置部が形成された給紙カセット(給送トレイ)を有するファクシミリ(画像形成装置)が開示されている。
特許文献2に記載のファクシミリのような、ロール体を収容する第1収容部と複数積層された状態のシート状媒体を収容する第2収容部の両方を備えた給送トレイを有する画像形成装置において、各収容部においてシート状媒体が収容されているか否かを検知するシート状媒体の有無検知部を設け、さらにロール体のシート状媒体切れを検知するために、特許文献1に記載されたロール紙のニアエンド状態を検知する構成を採用すると、上記の検知をそれぞれ行う専用の複数の検知部を設ける必要が生じると共に、メカ構成が複雑になる。なお、ロール体から巻き解かれたシート状媒体の搬送量を導出することでシート状媒体切れを検出することも可能であるが、この場合、演算処理などが必要となり制御が複雑になる。
そこで、本発明の目的は、簡単な構成からなる検知部でシート状媒体の収容有無の検知とロール体のシート状媒体切れの検知とを可能な画像形成装置を提供することである。
本発明の画像形成装置は、筐体と、前記筐体に対して挿抜可能であって、シート状媒体の終端が芯部材に繋がった状態で当該芯部材にロール状に巻回されたロール体を収容可能な第1収容部と、シート状媒体を複数積層された状態で収容可能な第2収容部と、を有する給送トレイと、前記給送トレイからシート状媒体を搬送経路に向けて給送する給送ローラ、及び、前記第1収容部に収容された前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体を給送可能な第1給送位置と前記第2収容部に収容された最大量のシート状媒体のうち前記給送ローラに最も近い位置に配置されるシート状媒体を給送可能な上限第2給送位置と前記最大量のシート状媒体のうち前記給送ローラから最も離れた位置に配置されるシート状媒体を給送可能な下限第2給送位置との間において前記給送ローラを移動可能に支持する支持アームを有する給送部と、前記搬送経路に給送されたシート状媒体を搬送する搬送部と、前記搬送経路内のシート状媒体に対して画像を形成する画像形成部と、第1部材と、第1位置と前記第1位置とは異なる第2位置とのいずれに前記第1部材が配置されているかを検知する第2部材とを有し、前記第2収容部にシート状媒体が収容されているかを検知する検知部と、を備えている。そして、前記ロール体と前記給送ローラとの間において、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体が前記給送ローラにより給送されるときの第1姿勢を取るときは前記第1部材が前記第1位置に配置され、当該シート状媒体が前記搬送部により搬送されているときに前記ロール体のシート状媒体切れに伴うシート状媒体の繰り出しが停止することで、シート状媒体によって前記給送ローラが前記第1給送位置から前記第1給送位置とは異なる位置に移動し当該シート状媒体が前記第1姿勢とは異なる第2姿勢を取るときは前記第1部材が前記第2位置に配置される。
本発明の画像形成装置によると、シート状媒体が搬送部により搬送されているときにロール体にシート状媒体切れが生じることで、シート状媒体の姿勢が第1姿勢から第2姿勢に変化する。そして、検知部では、第1部材が第1位置と第2位置とのいずれに配置されているかで第2収容部にシート状媒体が収容されているか否かを検知可能であり、搬送部により搬送されているときのシート状媒体の姿勢の変化を検知するだけで、シート状媒体切れも検知可能である。これにより、簡単な構成からなる検知部でシート状媒体の収容有無の検知とロール体のシート状媒体切れの検知とが可能となる。
<第1実施形態>
本発明の好適な第1実施形態にかかるプリンタ100(本発明の「画像形成装置」に相当する)について、図1~図6を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1及び図2に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。
本発明の好適な第1実施形態にかかるプリンタ100(本発明の「画像形成装置」に相当する)について、図1~図6を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1及び図2に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。
プリンタ100は、筐体100a、給送トレイ1、給送部20、搬送部30、カッター4、ヘッド5、排紙トレイ6、ロール体検知部71、カット紙検知部72、用紙有無検知部73、報知部8及び制御部10を含んでいる。
給送トレイ1は、筐体100aの下部に着脱可能である。給送トレイ1は、筐体100a内においてヘッド5の下方に配置されている。給送トレイ1は、筐体100aの前壁に形成された開口101を介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。
給送トレイ1は、底壁18と、底壁18の縁に立設された4つの側壁19(図1及び図2においては底壁18の前方側及び後方側の縁にそれぞれ設けられた2つの側壁19のみ示す)とからなる箱形状の本体部1aを有している。給送トレイ1は、ロール体R及びカット紙Kpを収容可能である。給送トレイ1は、図1に示すようにロール体Rを収容可能なロール体収容部11a(本発明の「第1収容部」)と、図2に示すようにカット紙Kpを複数積層された状態で収容可能なカット紙収容部11b(本発明の「第2収容部」)と、を有している。
ロール体Rは、図1に示すように、長尺の用紙(本発明の「シート状媒体」)の終端が円筒状の芯部材Rcの外周面に貼り付けられて繋がった状態で、当該用紙が芯部材Rcにロール状に巻回されたものである。カット紙Kpは、ロール体Rを構成する長尺の用紙よりも短尺の用紙(本発明の「シート状媒体」)であり、例えばA4サイズやB5サイズの用紙である。以降の説明において、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpとカット紙Kpとを区別しない場合には、「用紙P」と称する場合がある。
ロール体収容部11aは、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpの幅方向が左右方向と一致する姿勢でロール体Rを収容する。つまり、ロール体Rは、その回転軸Rx(芯部材Rcの中心軸)に沿った軸方向(図1の紙面垂直方向)が左右方向と平行になるように配置される。ロール体収容部11aは、2つのローラ14、15と、ロールカバー16とを有する。2つのローラ14、15は、いずれも左右方向に延びており、前後方向に互いに離隔して配置されている。ローラ14、15は、いずれも左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能である。ローラ14、15は、ロール体Rの下側部分の外周面と接触した状態で当該ロール体Rを下方から支持する。
ロールカバー16は、ロール体収容部11aに収容されたロール体Rを覆う部材である。ロールカバー16は、本体部1aから取り外し可能、又は、本体部1aに対して左右方向に沿って延びる回転軸(図示せず)を中心に回転可能に構成されている。ロールカバー16を本体部1aから取り外す、又は、本体部1aに対して回転させることで、ロール体Rの収容空間を露出させることができる。
カット紙収容部11bは、ロール体収容部11aの後方に位置している。カット紙収容部11bは、カット紙Kpの長手方向が左右方向に一致し、短手方向が前後方向に一致する姿勢でカット紙Kpを収容する。カット紙収容部11bは、複数積層された状態のカット紙Kpを下方から支持可能な支持板17を有する。
支持板17は、給送トレイ1の底壁18と対向して配置されている。給送トレイ1の底壁18の後端部(図1及び図2中右端部)における左右方向の中央部には、上方に突出する凸部18aが形成されている。支持板17の後端部(図1及び図2中右端部)における左右方向の中央部には、切欠き17aが形成されている。上面視で底壁18に形成された凸部18aの上面は、切欠き17a内に位置している。また、支持板17の前後方向の略中央には、上下方向に貫通する貫通孔17bが形成されている。貫通孔17bは、後述のカット紙検知部73のアクチュエータ73aの先端部が出入り可能に形成されている。
支持板17は、図1及び図2に示すように、前端部に設けられ、左右方向に突出した揺動軸17cを有している。支持板17は、揺動軸17cを介して給送トレイ1に揺動可能に支持されている。支持板17は、支持板17と底壁18との間にロール紙Rpを通すための所定の通路18bを形成する通路形成位置(図1参照)と、ロール体Rのロール紙Rpの残量がなくなったロール紙切れにより、後端が通路形成位置における位置よりも上方に位置する被通路形成位置(図6参照)との間において揺動可能に構成されている。支持板17は、前端がロールカバー16の下端に当接することで、通路形成位置に位置付けられる。
給送部20は、給送ローラ2と、アーム2aと、給送モータ(不図示)とを有する。給送ローラ2は、給送トレイ1から用紙Pを搬送経路に向けて給送する。なお、搬送経路は、後述の中間ローラ対31、搬送ローラ対32、排紙ローラ対33によって規定される。給送ローラ2は、カット紙収容部11bの支持板17の上方に配置されている。給送ローラ2は、アーム2aの先端に軸支されており、給送モータの駆動により回転する。アーム2a(本発明の「支持アーム」)は、筐体100aに設けられた支持部100bの支軸2bに回動自在に支持されている。支軸2bは、筐体100aに支持されている。アーム2aは、付勢部材(不図示)により給送ローラ2が給送トレイ1の底壁18に近づくように付勢されている。また、アーム2aは、給送ローラ2を、ロール紙給送位置と、カット紙上限給送位置と、カット紙下限給送位置との間において移動可能に支持する。ロール紙給送位置(本発明の「第1給送位置」)は、図1に示すように、凸部18a上のロール紙Rpに給送ローラ2が接触可能な位置であり、ロール紙Rpを給送するための位置である。カット紙上限給送位置(本発明の「上限第2給送位置」)は、図2に示すように、カット紙収容部11bに収容された最大量のカット紙Kpのうち最も上方(給送ローラ2に最も近い位置)に配置されたカット紙Kpと接触可能な位置であり、当該カット紙Kpを給送するための位置である。カット紙下限給送位置(本発明の「下限第2給送位置」)は、カット紙収容部11bに収容された最大量のカット紙Kpのうち最も下方(給送ローラ2から最も離れた位置)に配置されたカット紙Kpと接触可能な位置であり、当該カット紙Kpを給送するための位置である。なお、カット紙Kpとロール紙Rpの厚みが同じ場合は、カット紙下限給送位置とロール紙給送位置は実質的に同じ位置である。
凸部18aの上面に用紙Pがない場合は、給送ローラ2は凸部18aの上面と接触する。凸部18aの上面に用紙Pがある場合は、給送ローラ2は用紙Pと接触する。給送ローラ2が用紙Pと接触しているとき、制御部10の制御により給送モータが駆動されると、給送ローラ2が回転して、給送ローラ2と接触する用紙Pに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Pが給送トレイ1から給送される。
給送トレイ1の後方側には、分離片7が配置されている。分離片7は、給送ローラ2によって給送トレイ1からカット紙Kpを送り出す際に重送を防ぐためのものである。分離片7は、後方側の端部が前方側の端部よりも上方に位置するように傾斜している。分離片7は、カット紙Kpの幅方向の中央部と接触し、給送ローラ2と接触するカット紙Kpとそれ以外のカット紙Kpとを分離する。給送トレイ1から送り出されて分離片7に接触した用紙Pは、斜め上方に案内される。
搬送部30は、給送ローラ2によって給送トレイ1から給送された用紙Pが後述するヘッド5と対向する位置を通って排紙トレイ6まで送られるように用紙Pを搬送する。以下の説明において、給送トレイ1から排紙トレイ6に向かう搬送部30による用紙Pの搬送方向を、単に「搬送方向」と称する。
搬送部30は、中間ローラ対31、搬送ローラ対32及び排紙ローラ対33を有している。中間ローラ対31は、中間モータ(不図示)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部10の制御により中間モータが駆動されると、中間ローラ対31が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。中間ローラ対31は、給送トレイ1の後方側の端部の上方に位置している。中間ローラ対31は、給送ローラ2によって給送トレイ1から送り出されて斜め上方に向かう用紙Pを挟持しつつ搬送する。
搬送ローラ対32は、搬送モータ(不図示)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。搬送ローラ対32は、中間ローラ対31によって搬送される用紙Pの先端が当接することで用紙Pの斜行を補正することができる。排紙ローラ対33は、排紙モータ(不図示)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部10の制御により搬送モータ及び排紙モータが駆動されると、搬送ローラ対32及び排紙ローラ対33が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。
搬送ローラ対32はヘッド5の後方に位置しており、排紙ローラ対33はヘッド5の前方に位置している。搬送ローラ対32は、中間ローラ対31によって上方に搬送された後、ガイド(不図示)により前方に案内される用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。なお、搬送ローラ対32が用紙Pを挟持する前に、搬送ローラ対32を停止又は逆転させた状態で中間ローラ対31によって搬送される用紙Pの先端を搬送ローラ対32に当接させることで、用紙Pの斜行補正を行う。搬送ローラ対32は、用紙Pの斜行補正を行った後に用紙Pを挟持して搬送する。排紙ローラ対33は、搬送ローラ対32によって前方に搬送される用紙Pを挟持しつつ前方に搬送する。
カッター4は、給送トレイ1の後方側の端部と中間ローラ対31との間に位置している。カッター4は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなる。また、カッター4は、回転刃及び固定刃からなるものであってもよい。カッター4は、切断モータ(不図示)の駆動により回転刃が回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Rから巻き解かれて搬送されたロール紙Rpは、制御部10の制御により切断モータが駆動されることで、カッター4により幅方向に切断される。これにより、排紙トレイ6に送られるロール紙Rpに後端が形成される。
ヘッド5(本発明の「画像形成部」)は、下面に形成された複数のノズル(不図示)とドライバIC(不図示)とを含む。ヘッド5は、給送ローラ2よりも搬送方向の下流側に位置しており、搬送部30によって搬送される用紙Pに画像を形成する。制御部10の制御によりドライバICが駆動されると、ノズルからインクが吐出され、搬送部30によって搬送される用紙Pがヘッド5の下面と対向する位置を通過するときに、用紙Pに対して画像が形成される。なお、ヘッド5は、位置が固定された状態でノズルからインクを吐出するライン式、及び、左右方向に移動しつつノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。
排紙トレイ6は、筐体100aの上部の前側の側壁を構成し、筐体100aに対して開閉可能である。ヘッド5により画像が形成された用紙Pは、搬送部30により前方に搬送されて開状態の排紙トレイ6に受容される。これにより、用紙Pがプリンタ100(筐体100aの内部)から排出される。
給送トレイ1にロール紙Rpをセットする場合には、まず筐体100aから給送トレイ1を引き抜き、ロールカバー16を操作してロール体収容部11aにおけるロール体Rの収容空間を露出させ、ローラ14、15にロール体Rを支持させる。続いて、ロール体Rから巻き解いたロール紙Rpの先端部が、通路18bを通して凸部18aの上面、又は、凸部18aよりも後方に達するまで、ロール紙Rpを後方に送る。その後、ロールカバー16でロール体Rを覆ってから給送トレイ1を筐体100aに挿入する。これにより給送トレイ1にロール紙Rpがセットされ、給送ローラ2がロール紙Rpと当接し、ロール紙Rpを給送可能な状態となる。なお、本実施形態におけるプリンタ100においては、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されていると、ロール紙Rpを給送することができないため、ロール紙Rpを給送する際にはカット紙収容部11bに収容されたカット紙Kpを取り除く。一方、カット紙Kpを給送する際は、ロール体収容部11aからロール体Rを取り除く、又は、ロール紙Rpの先端を通路18b内に位置させる。
カット紙Kpを給送トレイ1にセットする場合には、まず筐体100aから給送トレイ1を引き抜き、カット紙収容部11bの支持板17上にカット紙Kpを複数積層された状態で載置する。その後、給送トレイ1を筐体100aに挿入する。これにより給送トレイ1にカット紙Kpがセットされ、給送ローラ2がカット紙Kpと当接し、カット紙Kpを給送可能な状態となる。なお、カット紙Kpは、短手方向が前後方向に一致する姿勢でカット紙収容部11bに収容されているので、給送ローラ2によって後方に送り出されたカット紙Kpは、搬送部30によってその短手方向が搬送方向に沿う姿勢で搬送される。
ロール体検知部71は、給送トレイ1のロール体収容部11aにロール体Rが収容されているか否かを検知することができる。より具体的には、ロール体検知部71は、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpを検知することで、ロール体Rがロール体収容部11aに収容されていること検知する。ロール体検知部71は、図3に示すように、ロール体収容部11aのローラ15よりも下方且つ後方に設けられている。
ロール体検知部71は、図3に示すように、アクチュエータ71a及びセンサ71bを含む。アクチュエータ71aは、回転軸71a2を中心に回転可能に支持されている。回転軸71a2の軸方向は左右方向と平行である。センサ71bは、アクチュエータ71aを検知するセンサである。センサ71bは、例えば、発光素子及び受光素子(不図示)を有するフォトセンサである。アクチュエータ71aは、付勢部材(不図示)により図3中反時計回り方向に付勢されており、外力が加わっていないときは、図3(a)に示すように、ロール体収容部11aからのロール紙Rpの送出経路に位置している。このとき、アクチュエータ71aは、センサ71bの光路を遮蔽しない。
図3(a)に示すように、ロール体Rがロール体収容部11aに収容されていないときは、アクチュエータ71aに外力が加わらず、アクチュエータ71aはセンサ71bの光路を遮蔽しない位置に位置する。一方、ロール体Rがロール体収容部11aに収容され、図3(b)に示すように、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpがアクチュエータ71aに接触すると、アクチュエータ71aはロール紙Rpによって下方に押される。これにより、アクチュエータ71aは回転軸71a2を中心に図3中時計回り方向に回転し、センサ71bの光路を遮蔽する。これにより、ロール体検知部71は、ロール体収容部11aにロール体Rが収容されていることを検知することができる。
カット紙検知部72は、給送トレイ1のカット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されているか否かを検知することができる。より具体的には、支持板17上に配置されたカット紙Kpを検知することで、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容されていること検知する。カット紙検知部72は、図4に示すように、左右方向において、アーム2と並んで配置されている。
カット紙検知部72は、図4に示すように、アクチュエータ72a(本発明の「第1部材」)及びセンサ72b(本発明の「第2部材」)を含む。アクチュエータ72aは、支軸2bを中心に回転可能に支持されている。センサ72bは、アクチュエータ72aを検知するセンサである。センサ72bは、支持部100bの支軸2b近傍に配置されている。このようにアクチュエータ72a及びセンサ72bは筐体100bに支持されている。また、センサ72bは、例えば、発光素子及び受光素子(不図示)を有するフォトセンサである。アクチュエータ72aは、付勢部材(不図示)により図4中時計回り方向に付勢されており、外力が加わっていないときは、図4(a)に示すように、その一端部(図4中右端部)が貫通孔17b内に位置する。このとき、アクチュエータ72aの他端部(図4中左端部)は、センサ72bの光路を遮蔽しない第1位置に配置される。
図4(a)に示すように、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容されておらずカット紙Kpと接触しないときは、アクチュエータ72aに外力が加わらず、アクチュエータ72aはセンサ72bの光路を遮蔽しない第1位置に位置する。一方、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容され、図4(b)に示すように、カット紙Kpがアクチュエータ72aに接触すると、アクチュエータ72aの一端部は貫通孔17bの外側に位置する。これにより、アクチュエータ72aは支軸2bを中心に図4中反時計回り方向に回転し、アクチュエータ72aの他端部はセンサ72bの光路を遮蔽する第2位置に配置される。これにより、カット紙検知部72は、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されていることを検知することができる。
用紙有無検知部73は、給送ローラ2によって用紙Pを給送可能な位置に用紙Pが配置されているか否かを検知することができる。用紙有無検知部73は、アーム2aに取り付けられている。
用紙有無検知部73は、図5に示すように、アクチュエータ73a及びセンサ73bを含む。アクチュエータ73aは、回転軸73a2を中心に回転可能にアーム2aに支持されている。回転軸73a2の軸方向は左右方向と平行である。センサ73bは、アクチュエータ73aを検知するセンサである。センサ73bは、アーム2aに取り付けられている。センサ73bは、例えば、発光素子及び受光素子(不図示)を有するフォトセンサである。アクチュエータ73aは、付勢部材(不図示)により図5中時計回り方向に付勢されており、外力が加わっていないときは、その一端部(図5中右側端部)が給送ローラ2の下端部よりも下方に位置している。このとき、アクチュエータ73aの他端部(図5中左側端部)は、センサ73bの光路を遮蔽しない。
なお、給送トレイ1の底壁18に設けられた凸部18aの上部には、給送ローラ2の下端部よりも下方に位置するアクチュエータ73aの一端部を受け入れる窪み18a1が形成されている。したがって、給送ローラ2が凸部18aの上面に接触するとき、アクチュエータ73aの一端部は窪み18a1の内部に位置し、給送ローラ2の下端部よりも下方に位置する。
用紙Pが給送ローラ2によって用紙Pを給送可能な位置(給送ローラ2に接触する位置)に位置していないときは、アクチュエータ73aに外力が加わらず、図5(a)に示すように、アクチュエータ73aはセンサ73bの光路を遮蔽しない位置に位置する。一方、用紙Pが給送ローラ2によって用紙Pを給送可能な位置に位置しているときは、図5(b)に示すように、凸部18aの上面に位置する用紙Pがアクチュエータ73aに接触する。なお、図5(b)では、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2に接触する位置に位置しているときを示している。このとき、アクチュエータ73aは、その一端部が用紙Pによって上方に押されることで回転軸73a2を中心に図5中反時計回り方向に回転し、センサ73bの光路を遮蔽する。これにより、用紙有無検知部73は、給送ローラ2によって用紙Pを給送可能な位置に用紙Pが位置していることを検知することができる。
報知部8は、ユーザに対して情報を報知する報知動作を行うためのものである。報知部8は、例えば、プリンタ100に設けられたディスプレイであって、ユーザに対して報知すべき情報を表示することによって、ユーザに対する報知動作を実行するものである。または、報知部8は、プリンタ100に設けられたスピーカーであって、ユーザに対して報知すべき情報を音声にて発することによって、ユーザに対する報知動作を実行するものである。
制御部10は、内部バス(不図示)を介して、給送モータ、中間モータ、搬送モータ、排紙モータ、切断モータ、ドライバIC、ロール体検知部71、カット紙検知部72、用紙有無検知部73、報知部8等と接続されている。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。ROMには、CPUが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。RAMは、CPUがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。
続いて、プリンタ100のロール紙Rpに画像を形成するときの動作について、図7に示すフローチャートを参照しつつ説明する。まず、制御部10は、ユーザにより入力された、ロール紙Rpに画像を形成するための画像形成指示信号を受信したか否かを判定する(S1)。なお、ロール体Rがロール体収容部11aに収容され、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容されていない状態として説明する。つまり、ロール体検知部71のアクチュエータ71aがセンサ71bの光路を遮蔽する位置に配置され、カット紙検知部72のアクチュエータ72aが第1位置に配置されている。
画像形成指示信号を受信していない場合(S1:NO)、制御部10はS1を繰り返す。一方、画像形成指示信号を受信した場合(S1:YES)、制御部10は用紙有無検知部73によりロール紙Rpが給送ローラ2により給送可能な位置に配置されているか否かを判定する(S2)。
ロール紙Rpが給送可能な位置に配置されていない場合(S2:NO)、制御部10は、ロール紙Rpを給送可能な位置に配置する必要がある旨を報知する動作を報知動作として報知部8に実行させ(S3)、S2に戻る。一方、ロール紙Rpが給送可能な位置に配置されている場合(S2:YES)、制御部10はS4に進む。
制御部10は、S4において、画像形成処理を開始する。制御部10は、給送ローラ2により給送トレイ1からロール紙Rpを搬送部3に給送し、搬送部3により搬送方向にロール紙Rpを搬送する。そして、搬送部3によって搬送されたロール紙Rpにヘッド5により、画像を形成する。
次に、制御部10は、ロール紙切れが生じているか否かを判定する(S5)。搬送部30でロール紙Rpを搬送しているときに、ロール体Rのロール紙Rpの残量がなくなりロール紙切れが生じると、ロール体Rからのロール紙Rpの繰り出しが停止するため、図6に示すように、ロール紙Rpが中間ローラ対31によって引っ張られた状態となる。つまり、ロール体Rと給送ローラ2との間において、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるときの図1に示す第1姿勢(通路形成位置に配置された支持板17と底壁18とで画定された通路17bを通過するロール紙Rpの姿勢)から、当該第1姿勢と異なり、給送ローラ2及び支持板17の後端を上方に持ち上げるような図6に示す第2姿勢へと、ロール紙Rpの姿勢が変化する。この結果、給送ローラ2がロール紙Rpにより上方に持ち上げられてロール紙給送位置から上方の位置に移動し、アーム2aが支軸2bを中心として回動する。このとき、通路形成位置に配置された支持板17の後端もロール紙Rpにより上方に持ち上げられ、支持板17が被通路形成位置へと揺動軸17cを中心として回動する。
また、支持板17の回動に伴って、アクチュエータ72aの一端部(右端部)が上方に持ち上げられて、貫通孔17bから支持板17の上面上に移動する。つまり、アクチュエータ72aが第1位置から第2位置に配置されるように回動する。換言すると、アクチュエータ72aは、ロール体Rと給送ローラ2との間において、ロール紙Rpが第1姿勢を取るときは第1位置に配置され、ロール紙Rpが第2姿勢を取るときは第2位置に配置される。この結果、センサ72bがアクチュエータ72aの第1位置から第2位置への移動を検知し、アクチュエータ72aが第2位置に配置されたことを示す検知信号がセンサ72bから制御部10に出力される。こうして、制御部10は、ロール紙Rpを搬送しているときに、センサ72bから検知信号を受信することで、ロール紙Rp切れが生じていると判定する。なお、ロール紙Rpを搬送しているときに、ロール紙切れが生じていない場合、センサ72bから制御部10へ検知信号が出力されない。
S5において、ロール紙切れが生じていない場合(S5:NO)、制御部10は、画像形成指示信号に基づくロール紙Rpへの画像形成が終了したか否かを判定する(S6)。ロール紙Rpへの画像形成が終了していない場合(S6:NO)、S5に戻る。一方、ロール紙Rpへの画像形成が終了した場合(S6:YES)、制御部10は、カッター4でロール紙Rpを切断し、当該ロール紙Rpを排紙トレイ6へと排出する。こうして、ロール紙Rpへの画像形成が終了する。
S5において、ロール紙切れが生じた場合(S5:YES)、制御部10は、S7に進む。制御部10は、S7において、ロール紙切れが生じている旨を報知する動作を報知動作として報知部8に実行させる。これにより、ユーザにロール体Rのロール紙切れが生じていることを報知することが可能となる。こうして、フローが終了する。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタ100によると、ロール紙Rpが搬送部30により搬送されているときにロール体Rにロール紙切れが生じることで、ロール紙Rpの姿勢が図1に示す第1姿勢から図6に示す第2姿勢に変化する。そして、カット紙検知部72では、アクチュエータ72aが第1位置と第2位置のいずれに配置されているかでカット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されているか否かを検知可能であり、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢の変化を検知するだけで、ロール紙切れも検知可能である。これにより、簡単な構成からなるカット紙検知部72でカット紙Kpの収容有無の検知とロール体Rのロール紙切れの検知とが可能となる。
アクチュエータ72aは、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されておらず当該カット紙Kpと接触しないとき、及び、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢が第1姿勢をとるときに第1位置に配置され、カット紙収容部11bに収容されたカット紙Kpと接触するとき、及び、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢が第2姿勢をとるときに第2位置に配置される。これにより、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されているか否かの検知、及び、ロール紙切れの検知の両方を検知可能なカット紙検知部72が簡単な構成となる。
給送トレイ1の底壁18との間に通路18bを画定するように、給送トレイ1に支持板17が設けられている。このため、通路18によってロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpを給送ローラ2へ案内しやすくなる。また、支持板17が回動可能な構成であるため、ロール体Rのロール紙切れが生じても、ロール紙Rpの第1姿勢から第2姿勢の変化に応じて、支持板17を回動させることが可能となる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態にかかるプリンタについて、図8を参照しつつ以下に説明する。本実施形態におけるプリンタは、カット紙検知部272の構成が第1実施形態のプリンタ100と異なるだけでこれ以外は同様な構成である。なお、第1実施形態と同様な構成は同符号で示し説明を省略する。
続いて、本発明の第2実施形態にかかるプリンタについて、図8を参照しつつ以下に説明する。本実施形態におけるプリンタは、カット紙検知部272の構成が第1実施形態のプリンタ100と異なるだけでこれ以外は同様な構成である。なお、第1実施形態と同様な構成は同符号で示し説明を省略する。
カット紙検知部272は、図8に示すように、アクチュエータ272a(本発明の「第1部材」)及びセンサ272b(本発明の「第2部材」)を含む。アクチュエータ272aは、アーム2aに設けられた支軸272a1を中心に回転可能に支持されている。つまり、アクチュエータ272aはアーム2aに取り付けられている。センサ272bは、アクチュエータ272aを検知するセンサである。センサ272bは、アーム2aに取り付けられている。また、センサ272bは、例えば、発光素子及び受光素子(不図示)を有するフォトセンサである。アクチュエータ272aは、付勢部材(不図示)により図8中反時計回り方向に付勢されており、外力が加わっていないときは、図8(a)に示すように、その一端部(図8中左端部)がアーム2aに設けられた当接部2a1に当接する。このとき、アクチュエータ272aの一端部は、センサ272bの光路を遮蔽しない第2位置に配置される。
図8(a)に示すように、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容されておらずカット紙Kpと給送ローラ2が接触しないとき(すなわち、給送ローラ2が凸部18aの上面と接触するとき)は、アクチュエータ272aに外力が加わらず、アクチュエータ272aはセンサ272bの光路を遮蔽しない第2位置に位置する。一方、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容され、カット紙Kpと給送ローラ2が接触すると、図8(b)に示すように、給送ローラ2が上方に位置するようにアーム2aが回動し、アクチュエータ272aの他端部(図8中右端部)が筐体のフレーム100cに接触する。この結果、アクチュエータ272aは、支軸272a1を中心に図8中時計回り方向に回転し、アクチュエータ272aの一端部はセンサ272bの光路を遮蔽する第1位置に配置される。これにより、カット紙検知部272は、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されていることを検知することができる。
また、カット紙検知部272は、ロール紙Rpの姿勢が第1姿勢から第2姿勢を取るときも検知可能である。つまり、ロール体Rのロール紙切れも検知可能である。より詳細には、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるとき、給送ローラ2とロール紙Rpとが接触する。このとき、給送ローラ2は、図8(a)に示す位置よりも上方に配置される。この結果、アクチュエータ272aは、図8(b)に示すときと同様に、支軸272a1を中心に図8中時計回り方向に回転し、アクチュエータ272aの一端部はセンサ272bの光路を遮蔽する第1位置に配置される。ロール体Rと給送ローラ2との間において、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるときは、センサ272bからアクチュエータ272aが第1位置にあることを示す信号が制御部10に出力される。そして、搬送部30でロール紙Rpを搬送しているときに、ロール体Rのロール紙Rpの残量がなくなりロール紙切れが生じると、ロール体Rからのロール紙Rpの繰り出しが停止するため、図8(c)に示すように、ロール紙Rpが中間ローラ対31によって引っ張られた状態となる。つまり、ロール体Rと給送ローラ2との間において、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるときの第1姿勢から、当該第1姿勢と異なり、給送ローラ2及び支持板17の後端を上方に持ち上げるような図8(c)に示す第2姿勢へと、ロール紙Rpの姿勢が変化する。この結果、給送ローラ2がロール紙Rpにより上方に持ち上げられて、ロール紙給送位置から上方の位置(カット紙収容部11bに最大量のカット紙Kpが収容されたとき最も上方にあるカット紙Kp(図8(c)中二点鎖線で示す位置:給送ローラ2に最も近いカット紙Kp)よりも上方の位置)に移動し、アーム2aが支軸2bを中心として回動する。このとき、通路形成位置に配置された支持板17の後端もロール紙Rpにより上方に持ち上げられ、支持板17が被通路形成位置へと揺動軸17cを中心として回動する。アーム2aの回動により、図8(c)に示すように、アクチュエータ272aの他端部(図8中右端部)が筐体100aのフレーム100cに押し付けられる。この結果、アクチュエータ272aは、支軸272a1を中心に図8中時計回り方向に回転し、アクチュエータ272aの一端部は第1位置から第2位置に配置される。これにより、センサ272bからアクチュエータ272aが第2位置にあることを示す信号が制御部10に出力される。
制御部10は、搬送部30によりロール紙Rpを搬送しているときに、センサ272bからアクチュエータ272aが第2位置に配置されたことを示す検知信号を受信することで、ロール紙Rp切れが生じていると判定する。なお、ロール紙Rpを搬送しているときに、ロール紙切れが生じていない場合、センサ272bから制御部10へ検知信号が出力されない。
制御部10は、ロール紙切れが生じていない場合、上述のS5からS6に進む。一方、制御部10は、ロール紙切れが生じた場合、上述のS5からS7に進む。こうして、上述の第1実施形態と同様な制御を実行する。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタにおいても、ロール紙Rpが搬送部30により搬送されているときにロール体Rにロール紙切れが生じることで、ロール紙Rpの姿勢が第1姿勢から図8(c)に示す第2姿勢に変化する。そして、カット紙検知部272では、アクチュエータ272aが第1位置と第2位置のいずれに配置されているかでカット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されているか否かを検知可能であり、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢の変化を検知するだけで、ロール紙切れも検知可能である。これにより、簡単な構成からなるカット紙検知部272でカット紙Kpの収容有無の検知とロール体Rのロール紙切れの検知とが可能となる。なお、上述の第1実施形態と同様な構成においては同じ効果を得ることができる。
アクチュエータ272aは、カット紙収容部11bに収容されたカット紙Kpと給送ローラ2が接触するとき、及び、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢が第1姿勢をとるときに第1位置に配置され、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されておらず当該カット紙Kpと給送ローラ2が接触しないとき、及び、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢が第2姿勢をとるときに第2位置に配置される。これにより、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されているか否かの検知、及び、ロール紙切れの検知の両方を検知可能なカット紙検知部272が簡単な構成となる。
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態にかかるプリンタについて、図9を参照しつつ以下に説明する。本実施形態におけるプリンタは、カット紙検知部372の構成が第1実施形態のプリンタ100と異なるだけでこれ以外は同様な構成である。なお、第1実施形態と同様な構成は同符号で示し説明を省略する。
続いて、本発明の第3実施形態にかかるプリンタについて、図9を参照しつつ以下に説明する。本実施形態におけるプリンタは、カット紙検知部372の構成が第1実施形態のプリンタ100と異なるだけでこれ以外は同様な構成である。なお、第1実施形態と同様な構成は同符号で示し説明を省略する。
カット紙検知部372は、図9に示すように、アクチュエータ372a(本発明の「第1部材」)及びセンサ372b(本発明の「第2部材」)を含む。アクチュエータ372aは、アーム2aに設けられたガイド(不図示)によってアーム2aの延在方向に平行に移動可能にアーム2aに支持されている。つまり、アクチュエータ272aはアーム2aに取り付けられている。アクチュエータ372aは、磁性を有する金属からなる。また、アクチュエータ372aは、一端がアーム2aに固定されたバネ372cの他端に繋がっており、当該バネ372cによって支軸2bに近づく方向に付勢されている。センサ372bは、アクチュエータ372aを検知するセンサである。センサ372bは、アーム2aに取り付けられている。また、センサ372bは、例えば、発光素子及び受光素子(不図示)を有するフォトセンサである。給送トレイ1の底壁18及びフレーム100cのそれぞれに、磁石374,375が設けられている。アクチュエータ372aは、バネ372cにより図9中支軸2b側に付勢されているものの、磁石374,375による吸引力が作用している場合は、図9(a)及び図9(c)に示すように、給送ローラ2に近づく位置に配置される。このとき、アクチュエータ372aは、センサ372bの光路を遮蔽しない第2位置に配置される。
図9(a)に示すように、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容されておらずカット紙Kpと給送ローラ2が接触しないとき(すなわち、給送ローラ2が凸部18aの上面と接触するとき)は、アクチュエータ372aに磁石374の吸引力が作用し、アクチュエータ372aはセンサ372bの光路を遮蔽しない第2位置に位置する。一方、カット紙Kpがカット紙収容部11bに収容され、カット紙Kpと給送ローラ2が接触すると、図9(b)に示すように、給送ローラ2が上方に位置するようにアーム2aが回動し、アクチュエータ372aが磁石374から離れ、磁石374の吸引力が作用しなくなる。この結果、アクチュエータ372aは、バネ372cの付勢力により支軸2bに近づき、センサ372bの光路を遮蔽する第1位置に配置される。これにより、カット紙検知部372は、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されていることを検知することができる。
また、カット紙検知部372は、ロール紙Rpの姿勢が第1姿勢から第2姿勢を取るときも検知可能である。つまり、ロール体Rのロール紙切れも検知可能である。より詳細には、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるとき、給送ローラ2とロール紙Rpとが接触する。このとき、給送ローラ2は、図9(a)に示す位置よりも上方に配置される。この結果、アクチュエータ372aは、図9(b)に示すときと同様に、センサ372bの光路を遮蔽する第1位置に配置される。ロール体Rと給送ローラ2との間において、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるときは、センサ372bからアクチュエータ372aが第1位置にあることを示す信号が制御部10に出力される。そして、搬送部30でロール紙Rpを搬送しているときに、ロール体Rのロール紙Rpの残量がなくなりロール紙切れが生じると、ロール体Rからのロール紙Rpの繰り出しが停止するため、図9(c)に示すように、ロール紙Rpが中間ローラ対31によって引っ張られた状態となる。つまり、ロール体Rと給送ローラ2との間において、ロール体Rから巻き解かれたロール紙Rpが給送ローラ2により給送されるときの第1姿勢から、当該第1姿勢と異なり、給送ローラ2及び支持板17の後端を上方に持ち上げるような図9(c)に示す第2姿勢へと、ロール紙Rpの姿勢が変化する。この結果、給送ローラ2がロール紙Rpにより上方に持ち上げられて、ロール紙給送位置から上方の位置(カット紙収容部11bに最大量のカット紙Kpが収容されたとき最も上方にあるカット紙Kp(図9(c)中二点鎖線で示す位置:給送ローラ2に最も近いカット紙Kp)よりも上方の位置)に移動し、アーム2aが支軸2bを中心として回動する。このとき、通路形成位置に配置された支持板17の後端もロール紙Rpにより上方に持ち上げられ、支持板17が被通路形成位置へと揺動軸17cを中心として回動する。アーム2aの回動により、図9(c)に示すように、アクチュエータ372aがフレーム100cに設けられた磁石375に近づき、磁石375の吸引力が作用する。この結果、アクチュエータ372aは、第1位置から給送ローラ2に近づいた第2位置に配置される。これにより、センサ372bからアクチュエータ372aが第2位置にあることを示す信号が制御部10に出力される。
制御部10は、搬送部30によりロール紙Rpを搬送しているときに、センサ372bからアクチュエータ372aが第2位置に配置されたことを示す検知信号を受信することで、ロール紙Rp切れが生じていると判定する。なお、ロール紙Rpを搬送しているときに、ロール紙切れが生じていない場合、センサ372bから制御部10へ検知信号が出力されない。
制御部10は、ロール紙切れが生じていない場合、上述のS5からS6に進む。一方、制御部10は、ロール紙切れが生じた場合、上述のS5からS7に進む。こうして、上述の第1実施形態と同様な制御を実行する。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタにおいても、ロール紙Rpが搬送部30により搬送されているときにロール体Rにロール紙切れが生じることで、ロール紙Rpの姿勢が第1姿勢から図9(c)に示す第2姿勢に変化する。そして、カット紙検知部372では、アクチュエータ372aが第1位置と第2位置のいずれに配置されているかでカット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されているか否かを検知可能であり、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢の変化を検知するだけで、ロール紙切れも検知可能である。これにより、簡単な構成からなるカット紙検知部372でカット紙Kpの収容有無の検知とロール体Rのロール紙切れの検知とが可能となる。なお、上述の第1実施形態と同様な構成においては同じ効果を得ることができる。
アクチュエータ372aは、カット紙収容部11bに収容されたカット紙Kpと給送ローラ2が接触するとき、及び、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢が第1姿勢をとるときに第1位置に配置され、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されておらず当該カット紙Kpと給送ローラ2が接触しないとき、及び、搬送部30により搬送されているときのロール紙Rpの姿勢が第2姿勢をとるときに第2位置に配置される。これにより、カット紙収容部11bにカット紙Kpが収容されているか否かの検知、及び、ロール紙切れの検知の両方を検知可能なカット紙検知部372が簡単な構成となる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の各実施形態においては、支持板17が設けられているが、支持板17が設けられていなくてもよい。
本発明は、ロール体R及びカット紙Kpを収容可能な給送トレイ1を備えた画像形成装置全般に適用され得る。すなわち例えば、本発明は、インクジェットプリンタだけでなく、レーザで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるレーザ式の画像形成部や、LEDで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるLED式の画像形成部を備える電子写真プリンタに適用することもできる。また、シート状媒体は用紙に限定されず、シート状であれば布などであってもよい。
1 給送トレイ
2 給送ローラ
2a アーム(支持アーム)
5 ヘッド(画像形成部)
8 報知部
10 制御部
11a ロール体収容部(第1収容部)
11b カット紙収容部(第2収容部)
17 支持板
20 給送部
30 搬送部
72,272,372 カット紙検知部(検知部)
72a,272a,372a アクチュエータ(第1部材)
72b,272b,372b センサ(第2部材)
100 プリンタ(画像形成装置)
Kp カット紙(シート状媒体)
R ロール体
Rc 芯部材
Rp ロール紙(シート状媒体)
2 給送ローラ
2a アーム(支持アーム)
5 ヘッド(画像形成部)
8 報知部
10 制御部
11a ロール体収容部(第1収容部)
11b カット紙収容部(第2収容部)
17 支持板
20 給送部
30 搬送部
72,272,372 カット紙検知部(検知部)
72a,272a,372a アクチュエータ(第1部材)
72b,272b,372b センサ(第2部材)
100 プリンタ(画像形成装置)
Kp カット紙(シート状媒体)
R ロール体
Rc 芯部材
Rp ロール紙(シート状媒体)
Claims (5)
- 筐体と、
前記筐体に対して挿抜可能であって、シート状媒体の終端が芯部材に繋がった状態で当該芯部材にロール状に巻回されたロール体を収容可能な第1収容部と、シート状媒体を複数積層された状態で収容可能な第2収容部と、を有する給送トレイと、
前記給送トレイからシート状媒体を搬送経路に向けて給送する給送ローラ、及び、前記第1収容部に収容された前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体を給送可能な第1給送位置と前記第2収容部に収容された最大量のシート状媒体のうち前記給送ローラに最も近い位置に配置されるシート状媒体を給送可能な上限第2給送位置と前記最大量のシート状媒体のうち前記給送ローラから最も離れた位置に配置されるシート状媒体を給送可能な下限第2給送位置との間において前記給送ローラを移動可能に支持する支持アームを有する給送部と、
前記搬送経路に給送されたシート状媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送経路内のシート状媒体に対して画像を形成する画像形成部と、
第1部材と、第1位置と前記第1位置とは異なる第2位置とのいずれに前記第1部材が配置されているかを検知する第2部材とを有し、前記第2収容部にシート状媒体が収容されているかを検知する検知部と、を備えており、
前記ロール体と前記給送ローラとの間において、前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体が前記給送ローラにより給送されるときの第1姿勢を取るときは前記第1部材が前記第1位置に配置され、当該シート状媒体が前記搬送部により搬送されているときに前記ロール体のシート状媒体切れに伴うシート状媒体の繰り出しが停止することで、シート状媒体によって前記給送ローラが前記第1給送位置から前記第1給送位置とは異なる位置に移動し当該シート状媒体が前記第1姿勢とは異なる第2姿勢を取るときは前記第1部材が前記第2位置に配置されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1部材及び前記第2部材は、前記筐体に支持されており、
前記第1部材は、前記第2収容部にシート状媒体が収容されておらず当該シート状媒体と接触しないとき、及び、前記搬送部により搬送されているときのシート状媒体の姿勢が前記第1姿勢をとるときに前記第1位置に配置され、前記第2収容部に収容されたシート状媒体と接触するとき、及び、前記搬送部により搬送されているときのシート状媒体の姿勢が前記第2姿勢をとるときに前記第2位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1部材及び前記第2部材が、前記支持アームに取り付けられており、
前記第1部材は、前記第2収容部に収容されたシート状媒体と前記給送ローラが接触するとき、及び、前記搬送部により搬送されているときのシート状媒体の姿勢が前記第1姿勢をとるときに前記第1位置に配置され、前記第2収容部にシート状媒体が収容されておらず当該シート状媒体と前記給送ローラが接触しないとき、及び、前記搬送部により搬送されているときのシート状媒体の姿勢が前記第2姿勢をとるときに前記第2位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記給送トレイには、前記第2収容部に収容されたシート状媒体を支持する支持板であって、前記給送トレイの底板との間に前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体を前記給送ローラに向けて案内する通路を画定する前記支持板が設けられており、
前記支持板は、前記給送ローラから最も離れた端部を中心に回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - ユーザに対して報知する報知動作を実行可能な報知部と、
制御部と、をさらに備えており、
前記制御部は、
シート状媒体が前記搬送部により搬送されているときに、前記検知部から前記第1部材が前記第1位置から前記第2位置に配置されたことを示す信号が出力されることで、前記報知動作を前記報知部に実行させることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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JP2021160289A JP2023050263A (ja) | 2021-09-30 | 2021-09-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021160289A Pending JP2023050263A (ja) | 2021-09-30 | 2021-09-30 | 画像形成装置 |
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-
2021
- 2021-09-30 JP JP2021160289A patent/JP2023050263A/ja active Pending
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