JP2023121701A - 製造管理システム、製造管理方法、及びプログラム - Google Patents

製造管理システム、製造管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象物の在庫を入荷から製造まで一括で管理することが可能な製造管理システム、製造管理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】管理対象の対象物と、入荷時に対象物に設けられるRFIDタグと対象物の発注情報と所在情報と在庫情報とを対応付けて入荷を管理する入荷管理部と、対象物が読取設備を通過した際に読取設備がRFIDタグを読み取ったことで所在情報を管理する読取設備管理部と、対象物が製造装置の所定の読み取り範囲内へ移動されて製造装置がRFIDタグを読み取り可能となったことで製造装置の稼働を管理する製造管理部と、製造装置によって使用された対象物の使用量又は現在量を製造装置から取得したことで発注情報に基づき在庫情報を管理する在庫管理部とを備え、在庫管理部は製造に用いられた対象物の使用量又は現在量を取得した際に、使用量もしくは現在量に基づき対象物の在庫情報を更新する、製造管理システム。【選択図】図4

Description

本発明は、製造管理システム、製造管理方法、及びプログラムに関する。
従来、在庫を管理するための技術が各種提案されている。
例えば、下記特許文献1には、物品が入荷してから出荷されるまでの物流を管理する技術が開示されている。当該技術では、入荷した荷が載置されたパレットに対して、入荷から出荷までの間において変化する可能性がある物品情報(例えば荷の数)が書き込まれたRFID(Radio Frequency Identification)タグが取り付けられており、RFIDタグを読み取って物品情報の変化を把握することで在庫の管理が行われる。
特開2006-76758号公報
在庫管理の対象物が製造に用いられる資材などである場合、製造によって対象物の在庫量が変化する。そのため、対象物の在庫管理において、製造による在庫の変化も含めて、入荷から製造までを一括で管理できることが好ましい。
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、対象物の在庫を入荷から製造まで一括で管理することが可能な製造管理システム、製造管理方法、及びプログラムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る製造管理システムは、管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理部と、前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理部と、前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理部と、前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理部と、を備え、前記在庫管理部は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の前記在庫情報を更新する。
本発明の一態様に係る、製造管理方法は、入荷管理部が、管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理過程と、読取設備管理部が、前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理過程と、製造管理部が、前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理過程と、在庫管理部が、前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理過程と、を含み、前記在庫管理部は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の前記在庫情報を更新する。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理手段と、前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理手段と、前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理手段と、前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理手段と、として機能させ、前記在庫管理手段は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の前記在庫情報を更新する。
本発明によれば、対象物の在庫を入荷から製造まで一括で管理することができる。
本実施形態に係る製造管理システムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るRFIDタグが設けられる位置の一例を示す図である。 本実施形態に係る読取設備の構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る製造管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る製造計画情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る発注情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る入荷情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る所在情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る在庫情報のデータ構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る対象物の投入正誤判定結果の一覧を表示する一覧画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る対象物の投入正誤判定結果の詳細を表示する詳細画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る処理概要の一例を示す図である。 本実施形態に係る処理概要におけるステップS1の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る処理概要におけるステップS2からステップS5までの詳細処理の一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る処理概要におけるステップS6及びステップS7の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る処理概要におけるステップS8及びステップS9の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る投入正誤判定処理の詳細処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る処理概要におけるステップS10の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る処理概要におけるステップS11の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
<1.製造管理システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係る製造管理システム1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る製造管理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
(1)製造管理システム1
製造管理システム1は、製造工場においてRFID(Radio Frequency Identifier)タグを用いて対象物の入荷から対象物を用いた製造までを管理するシステムである。対象物は、製造物の材料である。対象物は、例えば、ロール状の物体である。ロール状の物体は、例えば、面状に広さを有するシート状の物体が管に巻かれた状態のものである。
製造工場は、製造装置で製造物を製造する工場である。製造工場には、入荷した対象物の受け入れを行う荷受口、対象物を管理する倉庫、製造物を製造する製造現場がある。製造工場では、予め製造物の製造計画が作成され、製造計画に基づき対象物の発注が行われる。発注によって対象物が入荷すると、荷受口にて対象物の受け入れ作業が行われる。受け入れ作業では、荷下ろしや検品などの受入検査が行われる。受け入れ作業後、対象物は、荷役自動車によって倉庫へ運搬され、倉庫へ入庫される。製造現場で対象物が必要になると、対象物は、倉庫から出庫される。出庫された対象物は、荷役自動車によって製造現場へ運搬される。製造現場では、対象物が製造装置に投入され、製造物の製造が行われる。投入終了後、対象物は、製造装置から取り出され、再使用可能な場合は荷役自動車によって倉庫へ運搬され、倉庫へ再入庫される。
製造管理システム1は、この入荷から再入庫までの一連の流れにおける対象物の在庫を管理する。例えば、製造管理システム1は、各種情報の管理を行う。各種情報の一例として、製造計画情報、発注情報、入荷情報、所在情報、在庫情報などがある。製造計画情報は、製造物の製造計画に関する情報である。発注情報は、対象物の発注に関する情報である。入荷情報は、対象物の入荷に関する情報である。所在情報は、対象物の所在に関する情報である。在庫情報は、対象物の在庫に関する情報である。
本実施形態では、一例として、製造工場が印刷工場であり、製造装置がラミネータであり、製造物が機能性フィルムであり、荷役自動車がフォークリフトであり、対象物がフィルムである例について説明する。この場合、シート状の物体は、フィルムである。また、本実施形態では、倉庫に対して、荷受口から運搬されてくるフィルムが入庫される入庫口と、製造現場へ運搬されるフィルムが出庫される出庫口とが設けられているとする。
ラミネータは、機能性フィルムを製造する装置である。フィルムは、ラミネータにおけるフィルムの投入口に投入される。投入口には、例えば、2つの投入部が設けられており、各々の投入部に1つずつフィルムを投入することができる。以下、2つの投入部は、それぞれ「第1投入部」、「第2投入部」とも称される。
図1に示すように、製造管理システム1は、製造管理サーバ10と、ユーザ端末20と、フィルム30に設けられたRFIDタグ40と、フォークリフト50に設けられたユーザ端末60と、読取設備70と、ラミネータ80に設けられたユーザ端末81と読取装置82とを含む。
製造管理サーバ10は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末20と、ユーザ端末60と、読取設備70と、ユーザ端末81と通信可能に接続されている。
(2)製造管理サーバ10
製造管理サーバ10は、フィルム30の入荷からフィルム30を用いた製造までを管理するコンピュータ装置であり、製造管理装置の一例である。製造管理サーバ10は、中央処理装置を備え、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)や出力装置(ディスプレイ(表示装置)、スピーカ(音声出力装置)など)を任意に備える。
製造管理サーバ10は、ユーザ端末20、ユーザ端末60、読取設備70、ユーザ端末81などから受信する情報に基づき、製造計画情報、発注情報、入荷情報、所在情報、在庫情報などの各種情報の管理や、ユーザ端末20、ユーザ端末60、読取設備70、ラミネータ80、ユーザ端末81などの各種装置の制御を行う。
(3)ユーザ端末20
ユーザ端末20は、製造管理システム1のユーザによって利用される端末である。例えば、ユーザ端末20は、荷受口にて入荷したフィルム30の受け入れ作業を行う作業者によって利用される。ユーザ端末20は、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ(表示装置)、スピーカ(音声出力装置)など)、中央処理装置などを備える。ユーザ端末20には、例えば、タブレット、スマートフォン、PC(Personal Computer)などのいずれの端末が用いられてもよい。
ユーザ端末20は、ネットワークNWを介して、製造管理サーバ10から発注情報を受信して表示する。作業者は、ユーザ端末20に表示された発注情報を見て、フィルム30の受け入れ作業を行うことができる。
作業者は、フィルム30が入荷すると、フィルム30に対してRFIDタグ40を設ける。フィルム30には、それぞれのフィルム30に固有の識別情報である番号が付与されている。また、RFIDタグ40には、それぞれのRFIDタグ40に固有の識別情報であるタグID(Identification)が付与されている。作業者は、ユーザ端末20を操作して、フィルム30の番号と当該フィルム30に設けたRFIDタグ40のタグIDをユーザ端末20へ入力し、入荷情報として製造管理サーバ10に登録することができる。
また、作業者は、ユーザ端末20を操作して、フィルム30の受入検査結果を入力し、入荷情報として製造管理サーバ10に登録することができる。
(4)RFIDタグ40
RFIDタグ40は、フィルム30のフィルムが巻かれている管の内側に設けられる。例えば、RFID40は、荷受口にて、フィルム30が入荷した際に作業者によってフィルム30に設けられる。RFIDタグ40には、それぞれのRFIDタグ40に固有の識別情報であるタグID(Identification)が付与され、書き込まれている。
ここで、図2を参照して、本実施形態に係るRFIDタグ40が設けられる位置について説明する。図2は、本実施形態に係るRFIDタグ40が設けられる位置の一例を示す図である。図2には、管31にフィルム32が巻かれた状態のフィルム30が示されている。図2に示すように、RFIDタグ40は、例えば管31の内壁に貼り付けられる。
フィルム30は、納品に関する情報が付帯された状態で入荷する。納品に関する情報は、例えば、納品書33である。一例として、フィルム30は、図2に示すように納品書33が貼り付けられた状態で入荷する。納品書33には、入荷したフィルム30の長さ(以下、「入荷在庫量」とも称される)が記載されている。入荷在庫量は、ユーザが発注したフィルム30の長さ(以下、「発注在庫量」とも称される)と同じ場合もあれば異なる場合もある。
(5)ユーザ端末60
ユーザ端末60は、製造管理システム1のユーザによって利用される端末である。例えば、ユーザ端末60は、フォークリフト50によるフィルム30の運搬作業を行う作業者によって利用される。ユーザ端末60は、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ(表示装置)、スピーカ(音声出力装置)など)、中央処理装置などを備える。ユーザ端末60には、例えば、タブレット、スマートフォン、PCなどのいずれの端末が用いられてもよい。
ユーザ端末60は、ネットワークNWを介して、製造管理サーバ10から製造計画情報を受信して表示する。作業者は、ユーザ端末60に表示された製造計画情報を見て、運搬するフィルム30の確認やフィルム30の運搬先の確認などを行うことができる。
(6)読取設備70
読取設備70は、RFIDタグ40の読み取りを行う装置である。読取設備70は、印刷工場の任意の位置に任意の数だけ設けられてよい。本実施形態では、読取設備70が倉庫の出庫口と製造現場との間に1台設けられている例について説明する。
読取設備70は、フォークリフト50に運搬されて通過するフィルム30に設けられたRFIDタグ40を読み取り、その読み取り結果を製造管理サーバ10へ送信する。また、読取設備70は、製造管理サーバ10から受信する情報に応じた出力を行う。
図1に示すように、読取設備70は、読取装置71と、制御装置72と、出力装置73とを備える。
(6-1)読取装置71
読取装置71は、RFIDタグ40の読み取りを行う装置である。読取装置71には、それぞれの読取装置71に固有の識別情報であるリーダIDが付与され、書き込まれている。読取装置71は、読取設備70を通過するRFIDタグ40からタグIDを読み取り、自装置のリーダIDと共に制御装置72へ出力する。
(6-2)制御装置72
制御装置72は、読取設備70の動作全般を制御する機能を有する装置である。制御装置72の機能は、例えば、ハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
制御装置72は、ネットワークNWを介して、製造管理サーバ10と通信可能に接続されている。制御装置72は、ネットワークNWを介して、読取装置71が読み取ったタグIDと読取装置71のリーダIDとを製造管理サーバ10へ送信する。
(6-3)出力装置73
出力装置73は、出力を行う装置である。出力装置73は、例えばパトランプである。パトランプは、制御装置72による制御によって点灯する。例えば、パトランプは、読取装置71がRFIDタグ40を読み取った際に点灯する。
ここで、図3を参照して、読取設備70の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る読取設備70の構成の一例を示す図である。図3に示すように、読取設備70は、スタンド74に対して筐体75と出力装置73とが設けられた構成となっている。筐体75には、読取装置71と制御装置72が設けられている。
(7)ユーザ端末81
ユーザ端末81は、製造管理システム1のユーザによって利用される端末である。例えば、ユーザ端末81は、ラミネータ80の操作を行う作業者によって利用される。ユーザ端末81は、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ(表示装置)、スピーカ(音声出力装置)など)、中央処理装置などを備える。ユーザ端末81には、例えば、タブレット、スマートフォン、PCなどのいずれの端末が用いられてもよい。
ユーザ端末81は、ネットワークNWを介して、製造管理サーバ10から製造計画情報を受信して表示する。作業者は、ユーザ端末81に表示された製造計画情報を見て、ラミネータ80の投入口に投入するフィルム30を確認することができる。
ユーザ端末81は、ネットワークNWを介して、読取装置82から入力されるタグIDとリーダIDの組を製造管理サーバ10へ送信する。
ユーザ端末81は、ラミネータ80によるフィルム30を用いた機能性フィルムの製造が終了した際に、当該製造に使用されたフィルム30の使用量又は使用後に残っているフィルム30の量を示す現在量を取得する。ユーザ端末81は、使用量と現在量の少なくともいずれかを取得する。例えば、現在量が正常値を示す場合、ユーザ端末81は、現在量を取得する。現在量を正常に取得できた場合、ユーザ端末81は、使用量を取得してもよいし、取得しなくてもよい。一方、現在量が異常値を示す場合、ユーザ端末81は、現在量を取得せず、使用量を取得する。ユーザ端末81は、ネットワークNWを介して、フィルム30の使用量又は現在量を製造管理サーバ10へ送信する。
ユーザ端末81は、ネットワークNWを介して、製造管理サーバ10から投入正誤判定結果を受信して表示する。投入正誤判定結果は、ラミネータ80の投入口に投入されたフィルム30が正しいか否かを示す情報である。作業者は、ユーザ端末81に表示された投入正誤判定結果を見て、ラミネータ80の投入口に投入するフィルム30が正しいか否かを確認することができる。
ユーザ端末81は、ネットワークNWを介して、製造管理サーバ10からラミネータ80の制御情報を受信する。ユーザ端末81は、受信した制御情報に基づき、ラミネータ80の稼働を制御する。
(8)読取装置82
読取装置82は、RFIDタグ40の読み取りを行う装置である。読取装置82には、それぞれの読取装置82に固有の識別情報であるリーダIDが付与され、書き込まれている。読取装置82は、ラミネータ80においてフィルム30が投入される投入口の付近に設けられる。これにより、読取装置82は、ラミネータ80の投入口にフィルム30が近づいた際に、フィルム30に設けられたRFIDタグ40を読み取ることができる。読取装置82は、読み取ったRFIDタグ40のタグIDを自装置のリーダIDと共にユーザ端末81へ出力する。
フィルム30は、作業者によってラミネータ80の投入口へ投入される際に投入口へ近づき、読取装置82の所定の読み取り範囲内(投入口の付近)へ移動される。このため、読取装置82は、フィルム30が投入口へ投入される前に、フィルム30に設けられたRFIDタグ40を読み取ることができる。これにより、投入正誤判定は、フィルム30が投入口へ投入される前に行われる。このため、ユーザは、フィルム30を投入口へ投入する前に、投入しようとしているフィルム30が正しいか否かを確認することができる。
投入しようとしているフィルム30が間違っている場合、ユーザは、そのフィルム30を投入口へ投入せず、正しいフィルム30を選び直すことができる。これにより、ユーザが間違ったフィルム30を投入口へ投入することを防ぎ、フィルム30を投入し直す手間を省くことができ、ユーザの作業負荷を軽減することができる。
<2.製造管理サーバの機能構成>
以上、本実施形態に係る製造管理システム1の構成について説明した。続いて、図4を参照して、本実施形態に係る製造管理サーバ10の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る製造管理サーバ10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、製造管理サーバ10は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
(1)通信部110
通信部110は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部110は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末20と、ユーザ端末60と、読取設備70と、ユーザ端末81と通信を行う。
通信部110は、ユーザ端末20との通信において、発注情報を送信し、番号とタグIDの組、受入検査結果などを受信する。通信部110は、ユーザ端末60との通信において、製造計画情報を送信する。通信部110は、読取設備70との通信において、タグIDとリーダIDの組を受信し、出力情報を送信する。通信部110は、ユーザ端末81との通信において、タグIDとリーダIDの組やフィルム30の使用量又は現在量を受信し、製造計画情報、投入正誤判定結果、制御情報などを送信する。
(2)記憶部120
記憶部120は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部120は、製造管理サーバ10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図4に示すように、記憶部120は、例えば、製造計画情報を記憶する製造計画情報記憶部121と、発注情報を記憶する発注情報記憶部122と、入荷情報を記憶する入荷情報記憶部123と、所在情報を記憶する所在情報記憶部124と、在庫情報を記憶する在庫情報記憶部125とを備える。
ここで、図5を参照して、本実施形態に係る製造計画情報のデータ構成について説明する。図5は、本実施形態に係る製造計画情報のデータ構成の一例を示す図である。
図5に示すように、製造計画情報は、製造ID、投入口番号、投入順、仕様条件、許容値などで構成される。仕様条件は、少なくとも投入正誤判定に必要な情報として品名と、サイズとを含む情報で構成される。許容値は、さらにサイズなど仕様上、規格量に幅がある情報で構成される。
製造IDは、製造計画に固有の識別情報を示す情報である。投入口番号は、フィルム30を投入する投入口の番号を示す情報である。投入順は、フィルム30を第1投入部又は第2投入部に投入する順番を示す情報である。仕様条件は、ラミネータ80に投入可能なフィルム(即ち投入口に投入可能なフィルム30)の仕様の条件を示す情報である。仕様条件の品名は、投入可能なフィルムの品名を示す情報である。
図5に示す製造計画情報には、一例として、製造IDが「S00001」である製造計画が登録されている。当該製造計画では、投入口番号が「T001」の投入口に対して、「第1投入部 1本目」、「第2投入部 1本目」、「第1投入部 2本目」、「第2投入部 2本目」、「第1投入部 3本目」、「第2投入部 3本目」の投入順で、フィルムを投入することが示されている。
「第1投入部 1本目」の仕様条件は、品名が「ABCD1,ABC1,DEF,GHI,H2,H3,JKL,KL,MNO」、サイズが「1400」であり、サイズの許容値は「+100」である。「第1投入部 2本目」と「第1投入部 3本目」の仕様条件は、「第1投入部 1本目」の仕様条件と同じである。
「第2投入部 1本目」の仕様条件は、品名が「PQ,RS1,RS2,T2,T3,UVWX,YZ」、サイズが「1900」であり、サイズの許容値は「+150」である。「第2投入部 2本目」と「第2投入部 3本目」の仕様条件は、「第2投入部 1本目」の仕様条件と同じである。
ここで、図6を参照して、本実施形態に係る発注情報のデータ構成について説明する。図6は、本実施形態に係る発注情報のデータ構成の一例を示す図である。
図6に示すように、発注情報は、発注ID、発注日時、品名コード、品名、サイズ、発注在庫量、発注数などで構成される。
発注IDは、発注情報に固有の識別情報を示す情報である。発注日時は、発注が行われた日時を示す情報である。品名コードは、発注したフィルムに固有の識別情報を示す情報である。品名は、発注したフィルムの品名を示す情報である。サイズは、例えば、発注したフィルムの幅方向の長さを示す情報である。発注在庫量は、発注したフィルムの長さを示す情報である。発注数は、発注したフィルム30の数を示す情報である。
図6に示す発注情報には、一例として、発注IDが「H00011」である発注情報が登録されている。当該発注情報では、「2021/12/05 10:23:45」の発注日時にて、品名コードが「ABCD」、品名が「A11」、サイズが「2050」、発注在庫量が「3000」のフィルム30が、発注数「2」で発注されたことが示されている。
ここで、図7を参照して、本実施形態に係る入荷情報のデータ構成について説明する。図7は、本実施形態に係る入荷情報のデータ構成の一例を示す図である。
図7に示すように、入荷情報は、入荷ID、入荷日時、発注ID、番号、タグID、受入検査結果などで構成される。
入荷IDは、入荷情報に固有の識別情報を示す情報である。入荷日時は、フィルム30が入荷した日時を示す情報である。発注IDは、入荷したフィルム30に対応する発注情報の発注IDを示す情報である。番号は、入荷したフィルム30に固有の識別情報を示す情報である。タグIDは、入荷したフィルム30に貼り付けられたRFIDタグ40のタグIDを示す情報である。受入検査結果は、入荷したフィルム30の受入検査の結果を示す情報である。
図7に示す入荷情報には、一例として、入荷IDが「N00101」である入荷情報が登録されている。当該入荷情報では、「2021/12/10 15:34:21」の日時に発注IDが「H00011」の発注にて発注されたフィルム30が入荷したことが示されている。当該入荷では、具体的に、番号が「U01001」と「U01002」の2つのフィルム30が入荷している。番号「U01001」のフィルム30に対しては、タグIDが「R00005」のRFIDタグ40が貼り付けられ、受入検査の結果が「OK」であったことが登録されている。番号「U01002」のフィルム30に対しては、タグIDが「R00013」のRFIDタグ40が貼り付けられ、受入検査の結果が「NG」であったことが登録されている。
ここで、図8を参照して、本実施形態に係る所在情報のデータ構成について説明する。図8は、本実施形態に係る所在情報のデータ構成の一例を示す図である。
図8に示すように、所在情報は、タグID、所在、更新日時などで構成される。
タグIDは、所在管理の対象となるフィルム30に貼り付けられているRFIDタグ40のタグIDを示す情報である。所在は、RFIDタグ40の所在、即ち当該RFIDタグ40が貼り付けられたフィルム30の所在を示す情報である。更新日時は、所在が更新された日時を示す情報である。
図8に示す所在情報には、一例として、タグIDが「R00005」であるRFIDタグ40が貼り付けられたフィルム30の所在情報が登録されている。当該所在情報では、当該RFIDタグ40が貼り付けられたフィルム30の所在の変化の履歴が示されている。具体的に、「2021/12/10 15:35:03」の日時には、当該フィルム30が倉庫へ入庫されたことで、所在が「倉庫」へ更新されたことが示されている。「2021/12/16 21:03:17」の日時には、当該フィルム30が倉庫から出庫され読取設備70を通過して製造現場へ運搬されたことで、所在が「倉庫」から「製造現場」に更新されたことが示されている。「2021/12/16 21:24:54」の日時には、当該フィルム30が製造現場にて投入口T001の第2投入部に投入されたことで、所在が「製造現場」から「投入口T001 第2投入部」に更新されたことが示されている。「2021/12/16 22:04:25」の日時には、当該フィルム30が投入口T001の第2投入部から取り出されたことで、所在が「投入口T001 第2投入部」から「製造現場」に更新されたことが示されている。「2021/12/16 22:21:25」の日時には、当該フィルム30が製造現場から運搬され読取設備70を通過して倉庫へ入庫されたことで、所在が「製造現場」から「倉庫」に更新されたことが示されている。
ここで、図9を参照して、本実施形態に係る在庫情報のデータ構成について説明する。図9は、本実施形態に係る在庫情報のデータ構成の一例を示す図である。
図9に示すように、在庫情報は、タグID、使用量、在庫量、更新日時などで構成される。タグIDは、在庫管理の対象となるフィルム30に貼り付けられているRFIDタグ40のタグIDを示す情報である。使用量は、製造に使用されたフィルム30の長さを示す情報である。在庫量は、フィルムの残りの長さを示す情報である。この在庫量は、在庫の現在の量であることから「現在庫量」とも称され、使用後の在庫の残りの量でもあることから「残量」とも称される。更新日時は、在庫が更新された日時を示す情報である。
図9に示す在庫情報には、一例として、タグIDが「R00005」であるRFIDタグ40が貼り付けられたフィルム30の在庫情報が登録されている。当該在庫情報では、当該RFIDタグ40が貼り付けられたフィルム30の在庫の変化の履歴が示されている。具体的に、「2021/12/10 15:46:38」の日時には、使用量が「-」の在庫情報が登録されている。これは、フィルム30が入荷し、入荷在庫量が在庫量として登録されたためである。「2021/12/16 22:03:46」の日時には、製造にてフィルムが「500」だけ使用されたため、使用前の在庫量「3100」から使用した「500」を引いた「2600」が在庫量として登録されている。
(3)制御部130
制御部130は、製造管理サーバ10の動作全般を制御する機能を有する。制御部130は、例えば、製造管理サーバ10がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、入荷管理部132と、読取設備管理部133と、製造管理部134と、在庫管理部135とを備える。
(4-1)取得部131
取得部131は、各種情報を取得する機能を有する。例えば、取得部131は、通信部110がユーザ端末20から受信した番号とタグIDの組、受入検査結果や、通信部110が読取設備70から受信したタグIDとリーダIDの組や、通信部110がユーザ端末81から受信したタグIDとリーダIDの組やフィルム30の使用量又は現在量を取得する。また、取得部131は、記憶部120に記憶されている製造計画情報、発注情報、入荷情報、所在情報、在庫情報などを取得する。
(4-2)入荷管理部132
入荷管理部132は、管理対象の入荷に関する管理を行う機能を有する。例えば、入荷管理部132は、管理対象となるフィルム30と、フィルム30が入荷した際にフィルム30に設けられるRFIDタグ40と、フィルム30の発注情報と、フィルム30の所在情報と、フィルム30の在庫情報とを対応付け、フィルム30の入荷を管理する。具体的に、入荷管理部132は、フィルム30の発注情報と、番号と、タグIDと、受入検査結果とを対応付けた情報を入荷情報として管理する。所在情報と在庫情報にはタグIDが含まれるため、入荷情報に対して所在情報と在庫情報も対応付けられる。
入荷管理部132は、ユーザ端末20から発注情報の要求があった場合、要求のあった発注情報を記憶部120から取得し、ユーザ端末20に表示する。これにより、ユーザは、ユーザ端末20に表示された発注情報に基づき、発注したフィルム30が正しく入荷されたかを確認しながら受入検査を行うことができる。
(4-3)読取設備管理部133
読取設備管理部133は、読取設備に関する管理を行う機能を有する。例えば、読取設備管理部133は、読取設備70において、フィルム30が読取設備70を通過した際に読取設備70がRFIDタグ40を読み取ったことに応じて、フィルム30の所在情報を管理する。具体的に、読取設備管理部133は、フィルム30が読取設備70を通過した際に読取設備70がRFIDタグ40を読み取るごとに、フィルム30の所在情報を移動元の位置から移動先の位置へ更新する。フィルム30が倉庫から出庫され読取設備70を通過して製造現場へ運搬された場合、読取設備管理部133は、フィルム30の所在を「倉庫」から「製造現場」に更新する。フィルム30が製造現場から運搬され読取設備70を通過して倉庫へ入庫された場合、読取設備管理部133は、フィルム30の所在を「製造現場」から「倉庫」に更新する。
(4-4)製造管理部134
製造管理部134は、製造に関する管理を行う機能を有する。例えば、製造管理部134は、ラミネータ80において、フィルム30が所定の読み取り範囲内へ移動されることでラミネータ80がRFIDタグ40を読み取り可能となったことに応じて、ラミネータ80の稼働を管理する。
具体的に、製造管理部134は、ラミネータ80にフィルム30が近づいた場合に、ラミネータ80における製造計画が示すフィルム30の仕様条件に基づき、ラミネータ80に近づいたフィルム30の投入正誤判定を行い、投入正誤判定の結果に応じて、ラミネータ80の稼働を制御する。製造管理部134は、ラミネータ80が読み取ったRFIDタグ40に対応付けられたフィルム30の仕様が、製造計画が示すフィルム30の仕様条件を満たすか否かに応じて、ラミネータ80に近づいたフィルム30が正しいか否かを判定する。
仕様条件は少なくとも1つ以上の項目を含んでいる。仕様条件が複数の項目を含んでいる場合、製造管理部134は、項目ごとに条件を満たすか否かを判定する。フィルム30の仕様が仕様条件の全ての項目を満たす場合、製造管理部134は、ラミネータ80に近づいたフィルム30が正しいと判定する。一方、フィルム30の仕様が仕様条件の項目を1つでも満たさない場合、製造管理部134は、ラミネータ80に近づいたフィルム30が誤っていると判定する。
ラミネータ80に近づいたフィルム30が正しい場合、製造管理部134は、ラミネータ80を稼働可能な状態とする。当該状態で、ユーザがフィルム30を投入口に投入し、ユーザ端末81に対してラミネータ80の稼働を開始する操作を入力した場合、ラミネータ80は投入されたフィルム30を用いた製造を開始する。一方、ラミネータ80に近づいたフィルム30が正しくない場合、製造管理部134は、ラミネータ80にインターロックをかける。かかる構成により、ラミネータ80は、正しいフィルム30が投入されるまで稼働できない状態となる。これにより、誤ったフィルム30を用いた製造が行われることを防止することができる。
製造管理部134は、フォークリフト50に設けられたユーザ端末60やラミネータ80に設けられたユーザ端末81(表示装置)に製造計画情報を表示する。これにより、フォークリフト50によるフィルム30の運搬作業を行う作業者は、表示された製造計画を確認しながら、フィルム30の運搬作業を正確に行うことができる。また、ラミネータ80の操作者は、表示された製造計画を確認しながら、機能性フィルムの製造を正確に行うことができる。
製造管理部134は、ラミネータ80に設けられた表示装置(例えばユーザ端末81の表示装置)に投入正誤判定の結果を表示する。
製造装置が、本実施形態に係るラミネータ80のように、第1の製造に用いる第1のフィルム(第1の対象物)と、第1の製造の次に行われる第2の製造に用いる第2のフィルム(第2の対象物)とを投入可能な装置であるとする。例えば、第1のフィルムはラミネータ80の第1投入部に投入され、第2のフィルムはラミネータ80の第2投入部に投入される。この場合、製造管理部134は、第1のフィルムの投入正誤判定と、第2のフィルムの投入正誤判定とを行い、各フィルム30の投入正誤判定の結果を表示装置に表示する。
また、仕様条件が複数の項目を含んでいる場合、製造管理部134は、仕様条件に含まれる項目ごとにフィルム30の仕様が仕様条件を満たすか否かを判定し、各項目の判定結果を表示装置に表示する。
ここで、図10及び図11を参照して、フィルム30の投入正誤判定結果を表示する画面について説明する。図10は、本実施形態に係る対象物の投入正誤判定結果の一覧を表示する一覧画面の一例を示す図である。図11は、本実施形態に係る対象物の投入正誤判定結果の詳細を表示する詳細画面の一例を示す図である。
図10には、フィルム30の投入正誤判定結果の一覧を表示する一覧画面90が示されている。図10に示すように、表示領域DA1には、現ロット(第1の製造)で用いるフィルム30についての投入正誤判定結果が示されている。表示領域DA2には、次ロット(第2の製造)で用いるフィルム30についての投入正誤判定結果が示されている。表示領域DA1内の表示領域DA3には、投入正誤判定の結果として「OK」又は「NG」が表示される。表示領域DA1内の表示領域DA4には、投入正誤判定の対象となったフィルム30の仕様が表示される。
表示領域DA5には、投入正誤判定結果の一覧が表示されている。表示領域DA5には、判定項目、判定時刻、判定対象、投入状況、判定結果、確認状態、詳細表示の項目が表示されている。判定項目は、投入正誤判定の対象となった投入口の投入部と製造計画における投入順を示す情報である。判定時刻は、投入正誤判定が行われた日時を示す情報である。判定対象は、投入正誤判定が行われたフィルム30に貼り付けられているRFIDタグのタグIDを示す情報である。投入状況は、ラミネータ80に投入されるフィルム30の投入状況を示す情報である。投入状況には、例えば、投入が終了していれば「済」、投入中であれば「中」、これから投入する予定である場合には「予約」と表示される。判定結果は、投入正誤判定の結果を示す情報である。判定結果には、例えば、フィルム30が正しい場合には「OK」、フィルム30が誤っている場合には「NG」と表示される。確認状態は、判定結果がNGであった場合に、その詳細が確認されたか否かを示す情報である。確認状態には、例えば、詳細が確認された場合には「済」、詳細が確認されていない場合には「未」と表示される。詳細表示には、詳細画面を表示するためのボタンが表示される。
図11には、フィルム30の投入正誤判定結果の詳細を表示する詳細画面91が示されている。詳細画面91は、一覧画面90にて詳細画面を表示するためのボタンが押下された場合に表示される。図11に示すように、表示領域DA6には、現ロット(第1の製造)で用いるフィルム30についての投入正誤判定結果が示されている。表示領域DA7には、次ロット(第2の製造)で用いるフィルム30についての投入正誤判定結果が示されている。表示領域DA6内の表示領域DA8には、投入正誤判定の結果として「OK」又は「NG」が表示される。表示領域DA6内の表示領域DA9には、投入正誤判定の対象となったフィルム30の仕様や当該フィルム30に貼り付けられているRFIDタグ40のタグIDが表示される。
表示領域DA10には、投入正誤判定結果の詳細が表示されている。表示領域DA10には、仕様項目、仕様条件、許容値、判定値、判定結果、備考が表示されている。仕様項目は、仕様条件の項目を示す情報である。仕様条件は、仕様条件の詳細を示す情報である。許容値は、仕様を許容する値を示す情報である。判定値は、ラミネータ80に近づいたフィルム30の仕様を示す情報である。判定結果は、仕様条件と判定値を比較した結果を示す情報である。判定結果には、例えば、判定値が仕様条件を満たす場合には「OK」、判定値が仕様条件を満たさない場合には「NG」と表示される。備考は、投入正誤判定に関する備考を示す情報である。
製造管理部134は、フィルム30の所在の更新も行う。例えば、製造管理部134は、正誤判定によってフィルム30が正しい(即ち「OK」)と判定した際に、フィルム30の所在情報を移動元の位置からフィルム30が投入される位置に更新する。例えば、フィルム30が製造現場にて投入口T001の第2投入部に投入される場合、製造管理部134は、当該フィルム30の所在を「製造現場」から「投入口T001 第2投入部」に更新する。一方、製造管理部134は、正誤判定によってフィルム30が正しくない(即ち「NG」)と判定した場合にはフィルム30の所在を更新しない。
なお、正誤判定によってフィルム30が正しくないと判定しても、製造現場の作業者によってフィルム30がラミネータ80の投入口に投入され、投入扱いとする手動の操作(例えばボタン押下)が行われた場合、製造管理部134は、フィルム30の所在情報を移動元の位置からフィルム30が投入された位置に更新する。
(4-5)在庫管理部135
在庫管理部135は、在庫に関する管理を行う機能を有する。例えば、在庫管理部135は、取得部131がフィルム30の使用量又は現在量を取得したことに応じて、フィルム30の在庫情報を管理する。
具体的に、使用量のみを取得した場合、在庫管理部135は、取得した使用量と対応するフィルム30の在庫情報が示す在庫量から、取得した使用量を引くことで最新の在庫の残量を算出する。そして、在庫管理部135は、算出した在庫の残量で在庫情報を更新する。
現在量のみを取得した場合、在庫管理部135は、取得した現在量を最新の在庫の残量として、在庫情報を更新する。
使用量と現在量の両方を取得した場合、在庫管理部135は、現在量で在庫情報を更新することが好ましい。これにより、残量の算出処理を省略することができ、処理効率を向上することができる。
なお、取得部131によるフィルム30の使用量又は現在量の取得時、製造管理システム1で管理されているフィルム30のうち、どのフィルム30の使用量又は現在量が取得されたかを示す情報までは取得されない。このため、在庫管理部135は、在庫情報の更新時、取得部131によって取得された使用量又は現在量がどのフィルム30の情報であるかの判定を行う。例えば、在庫管理部135は、所在情報に基づき、製造管理システム1で管理されているフィルム30のうち使用量又は現在量が取得されたフィルム30を判定する。取得部131によるフィルム30の使用量又は現在量の取得時、使用量又は現在量が取得されたフィルム30の所在情報では、最新のレコードの所在がフィルム30の投入された位置(例えば「投入口T001 第2投入部」など)を示す。このため、在庫管理部135は、製造管理システム1で管理されているフィルム30の所在情報を参照し、所在情報の所在がフィルム30の投入された位置を示しているフィルム30を、使用量又は現在量が取得されたフィルム30と判定することができる。そして、在庫管理部135は、使用量又は現在量が取得されたと判定したフィルム30の在庫情報を更新する。
これにより、ラミネータ80(製造装置)にてどのフィルム30が投入されているかを管理する必要がなくなる。このため、どのフィルム30が投入されたかを判定するための読取装置をラミネータ80に設ける必要がなく、ラミネータ80に読取装置を設けるための改造にかかるコストを削減することができる。
在庫管理部135は、フィルム30の所在の更新も行う。例えば、在庫管理部135は、フィルム30の使用量又は現在量を取得することで、ラミネータ80における機能性フィルムの製造が終了し、フィルム30が投入口から取り出されたことを認識することができる。このため、在庫管理部135は、フィルム30の使用量又は現在量を取得した際に、フィルム30の所在情報をフィルム30が投入された位置から移動先の位置へ更新する。例えば、フィルム30が製造現場にて投入口T001の第2投入部に投入されていた場合、使用量を取得した在庫管理部135は、当該フィルム30の所在を「投入口T001 第2投入部」から「製造現場」に更新する。
なお、在庫管理部135は、在庫情報の更新時に判定したフィルム30を対象として、所在情報を更新する。
<3.処理の流れ>
以上、本実施形態に係る製造管理サーバ10の機能構成について説明した。続いて、図12から図19を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
(1)処理概要
まず、図12を参照して、本実施形態に係る処理概要について説明する。図12は、本実施形態に係る処理概要の一例を示す図である。
図12に示すように、まず、荷受口AR1では、ステップS1からステップS4の作業が行われる。荷受口AR1にフィルム30が入荷すると、荷受口AR1の作業者USは、ユーザ端末20に対して、入荷情報の登録操作を行う(ステップS1)。
次に、荷受口AR1の作業者USは、入荷したフィルム30の各々に対してRFIDタグ40を貼り付ける(ステップS2)。
次いで、荷受口AR1の作業者USは、入荷したフィルム30の受入検査を行う(ステップS3)。
次いで、荷受口AR1の作業者USは、ユーザ端末20に対して、受入検査結果の登録操作を行う(ステップS4)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、受入検査が完了したフィルム30をフォークリフト50によって荷受口AR1から倉庫AR2へ運搬し、倉庫AR2へ入庫する(ステップS5)。
フォークリフト50に設けられたユーザ端末60には、製造管理サーバ10から送信される製造計画情報が表示される(ステップS6)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、ユーザ端末60に表示された製造計画に従い、製造現場AR3にて必要となったフィルム30を倉庫AR2から出庫し、製造現場AR3へ運搬する(ステップS7)。この時、作業者USは、倉庫AR2の出庫口に設けられた読取設備70を通過する。
ラミネータ80に設けられたユーザ端末81には、製造管理サーバ10から送信される製造計画情報が表示される(ステップS8)。
製造現場AR3の作業者USは、ユーザ端末81に表示された製造計画に従い、ラミネータ80にフィルム30を投入する作業を行う(ステップS9)。
製造後、製造現場AR3の作業者USは、ラミネータ80からフィルム30を取り出す作業を行う(ステップS10)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、製造現場AR3にてラミネータ80から取り出されたフィルム30を製造現場AR3から倉庫AR2へ運搬し、倉庫AR2へ入庫する(ステップS11)。この時、作業者USは、倉庫AR2の出庫口に設けられた読取設備70を通過する。
(2)ステップS1の詳細処理
次に、図13を参照して、ステップS1の詳細処理について説明する。図13は、本実施形態に係る処理概要におけるステップS1の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。
図13に示すように、まず、荷受口AR1の作業者USは、ユーザ端末20に対して、入荷情報の登録操作を行う(ステップS1)。荷受口AR1の作業者USは、ステップS1にて、ステップS1-1からステップS1-3の操作を行う。
まず、荷受口AR1の作業者USは、ユーザ端末20に対して、発注情報を表示する操作を行う(ステップS1-1)。
ユーザ端末20は、荷受口AR1の作業者USからの操作を受けて、発注情報の表示要求を製造管理サーバ10へ送信する(ステップS101)。
製造管理サーバ10は、ユーザ端末20からの表示要求を受けて、記憶部120から発注情報を取得する(ステップS102)。製造管理サーバ10は、取得した発注情報をユーザ端末20へ送信する(ステップS103)。
ユーザ端末20は、製造管理サーバ10から受信した発注情報を一覧で表示する(ステップS104)。
次に、荷受口AR1の作業者USは、ユーザ端末20に表示された発注情報の一覧から、入荷情報と対応付ける発注情報を選択する(ステップS1-2)。
そして、荷受口AR1の作業者USは、ユーザ端末20に対して、選択した発注情報と対応付けるRFIDタグ40のタグIDを登録する操作を行う(ステップS1-3)。
ユーザ端末20は、荷受口AR1の作業者USからの操作を受けて、入荷情報の登録要求を製造管理サーバ10へ送信する(ステップS105)。
製造管理サーバ10は、ユーザ端末20からの登録要求を受けて、入荷情報を生成する(ステップS106)。具体的に、製造管理サーバ10は、荷受口AR1の作業者USが選択した発注情報と、RFIDタグ40のタグIDと、当該RFIDタグ40を貼り付けるフィルム30の番号とを対応付けた情報を入荷情報として生成する。
製造管理サーバ10は、生成した入荷情報を記憶部120に登録する(ステップS107)。
製造管理サーバ10は、生成した入荷情報に登録されている番号が示すフィルム30の所在と、当該フィルム30に貼り付けるRFIDタグ40のタグIDと対応付けた情報を所在情報として生成する(ステップS108)。
製造管理サーバ10は、生成した所在情報を記憶部120に登録する(ステップS109)。
(3)ステップS2からステップS5までの詳細処理
次に、図14を参照して、ステップS2からステップS5までの詳細処理について説明する。図14は、本実施形態に係る処理概要におけるステップS2からステップS5までの詳細処理の一例を示すシーケンス図である。
図14に示すように、まず、荷受口AR1の作業者USは、入荷したフィルム30に対して、各々の管の内壁にRFIDタグ40を貼り付ける(ステップS2)。
次に、荷受口AR1の作業者USは、RFIDタグ40を貼り付けたフィルム30に対して、受入検査を行う(ステップS3)。
次に、荷受口AR1の作業者USは、ユーザ端末20に対して、受入検査結果の登録操作を行う(ステップS4)。この時、荷受口AR1の作業者USは、入荷したフィルム30の納品書33が存在する場合、納品書33に記載された入荷在庫量も入力する。
ユーザ端末20は、荷受口AR1の作業者USからの操作を受けて、検査結果の登録要求を製造管理サーバ10へ送信する(ステップS401)。
製造管理サーバ10は、ユーザ端末20からの登録要求を受けて、入荷情報を更新する(ステップS402)。具体的に、製造管理サーバ10は、荷受口AR1の作業者USが入力した受入検査結果を入荷情報に登録する。製造管理サーバ10は、入荷したフィルム30が正しい場合には受入検査結果として「OK」を登録し、入荷したフィルム30に誤りがあった場合には受入検査結果として「NG」を登録する。
製造管理サーバ10は、受入検査結果を登録したフィルム30について、在庫情報を生成する(ステップS403)。具体的に、荷受口AR1の作業者USによって入荷在庫量が入力されている場合、製造管理サーバ10は、当該入荷在庫量を在庫量とする在庫情報を生成する。一方、荷受口AR1の作業者USによって入荷在庫量が入力されていない場合、製造管理サーバ10は、入荷したフィルム30に対応付けられている発注情報が示す発注在庫量を在庫量とする在庫情報を生成する。
製造管理サーバ10は、生成した在庫情報を記憶部120に登録する(ステップS404)。
次に、フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、受入検査が完了したフィルム30をフォークリフト50によって荷受口AR1から倉庫AR2へ運搬し、倉庫AR2へ入庫する(ステップS5)。
(4)ステップS6及びステップS7の詳細処理
次に、図15を参照して、ステップS6及びステップS7の詳細処理について説明する。図15は、本実施形態に係る処理概要におけるステップS6及びステップS7の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。
図15に示すように、まず、製造管理サーバ10は、フォークリフト50に設けられたユーザ端末60に対して、製造計画情報を送信する(ステップS6)。
ユーザ端末60は、製造管理サーバ10から送信される製造計画情報を取得する(ステップS601)。ユーザ端末60は、取得した製造計画情報を表示装置に表示する(ステップS602)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、出庫作業を行う(ステップS7)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、まず、ユーザ端末60に表示された製造計画情報を確認する(ステップS7-1)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、ユーザ端末60に表示された製造計画情報に従い、製造現場AR3にて必要となったフィルム30を選択する(ステップS7-2)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、選択したフィルム30を倉庫AR2から出庫する(ステップS7-3)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、フォークリフト50でフィルム30を倉庫AR2から出庫する際に倉庫AR2の出庫口に設けられた読取設備70を通過する(ステップS7-4)。
読取設備70は、読取設備70を通過するフィルム30に貼り付けられたRFIDタグ40を読み取る(ステップS701)。読取設備70は、読み取ったRFIDタグ40のタグIDを製造管理サーバ10へ送信する(ステップS702)。
製造管理サーバ10は、読取設備70から送信されるタグIDを取得する(ステップS703)。製造管理サーバ10は、取得したタグIDに対応付けられている所在情報を更新する(ステップS704)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、フィルム30を製造現場AR3へ搬入する(ステップS7-5)。
(5)ステップS8及びステップS9の詳細処理
次に、図16を参照して、ステップS8及びステップS9の詳細処理について説明する。図16は、本実施形態に係る処理概要におけるステップS8及びステップS9の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。
図16に示すように、まず、製造管理サーバ10は、ラミネータ80に設けられたユーザ端末81に対して、製造計画情報を送信する(ステップS8)。
ユーザ端末81は、製造管理サーバ10から送信される製造計画情報を取得する(ステップS801)。ユーザ端末81は、取得した製造計画情報を表示装置に表示する(ステップS802)。
製造現場AR3の作業者USは、フィルム30の投入作業を行う(ステップS9)。
製造現場AR3の作業者USは、まず、ユーザ端末81に表示された製造計画情報を確認する(ステップS9-1)。
製造現場AR3の作業者USは、ユーザ端末81に表示された製造計画情報に従い、ラミネータ80に投入するフィルム30を選択する(ステップS9-2)。
製造現場AR3の作業者USは、選択したフィルム30をラミネータ80の投入口の近くへ移動する(ステップS9-3)。
ラミネータ80の読取装置82は、ラミネータ80に近づいたフィルム30に貼り付けられたRFIDタグ40を読み取る(ステップS901)。読取装置82は、読み取ったRFIDタグ40のタグIDをラミネータ80に設けられたユーザ端末81へ送信する(ステップS902)。ユーザ端末81は、読取装置82から受信したタグIDを製造管理サーバ10へ送信する(ステップS903)。
製造管理サーバ10は、ユーザ端末81から送信されるタグIDを取得する(ステップS904)。
ユーザ端末81と製造管理サーバ10は、投入正誤判定処理を行う(ステップS905)。なお、投入正誤判定処理の詳細は、後述される。投入正誤判定によって、投入するフィルム30が正しいと判定された場合、製造管理サーバ10は、取得したタグIDに対応付けられているフィルム30の所在情報を更新する(ステップS906)。
製造現場AR3の作業者USは、投入正誤判定処理によってユーザ端末81に表示される判定結果を確認する(ステップS9-4)。
製造現場AR3の作業者USは、判定結果が「OK」である場合、フィルム30をラミネータ80の投入口に投入する(ステップS9-5)。
そして、製造現場AR3の作業者USは、ユーザ端末81に対して、ラミネータ80を稼働させる操作を行う(ステップS9-6)。なお、判定結果が「NG」であった場合、製造現場AR3の作業者USは、NGとなったフィルム30をラミネータ80の投入口に投入せず、ステップS9-2へ戻り正しいフィルム30を選び直す。
ユーザ端末81は、製造現場AR3の作業者USからの操作を受けて、ラミネータ80を稼働させる(ステップS907)。
ユーザ端末81は、ラミネータ80におけるフィルムの使用量を取得する(ステップS908)。
(6)投入正誤判定処理の詳細処理
次に、図17を参照して、投入正誤判定処理の詳細処理について説明する。図17は、本実施形態に係る投入正誤判定処理の詳細処理の一例を示すフローチャートである。
図17に示すように、まず、製造管理サーバ10は、判定対象となるフィルム30の仕様を取得する(ステップS9060)。
次いで、製造管理サーバ10は、仕様条件を取得する(ステップS9061)。
次いで、製造管理サーバ10は、取得したフィルム30の仕様と仕様条件とを比較する(ステップS9062)。
次いで、製造管理サーバ10は、フィルム30の仕様が仕様条件を満たすか否かを判定する(ステップS9063)。仕様条件を満たさない場合(ステップS9063/NO)、製造管理サーバ10は、処理をステップS9064へ進める。一方、仕様条件を満たす場合(ステップS9063/YES)、製造管理サーバ10は、処理をステップS9066へ進める。
処理がステップS9064へ進んだ場合、製造管理サーバ10は、ユーザ端末81に対して、ラミネータ80にインターロックをかけるよう指示を送信する(ステップS9064)。その後、製造管理サーバ10は、処理をステップS9066へ進める。
指示を受信したユーザ端末81は、ラミネータ80にインターロックを書ける制御を行う(ステップS9065)。その後、処理をステップS9067へ進める。
処理がステップS9066へ進んだ場合、製造管理サーバ10は、投入正誤判定の結果をユーザ端末81へ送信する(ステップS9066)。
処理がステップS9067へ進んだ場合、ユーザ端末81は、投入正誤判定の結果を表示する(ステップS9067)。
(7)ステップS10の詳細処理
次に、図18を参照して、ステップS10の詳細処理について説明する。図18は、本実施形態に係る処理概要におけるステップS10の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。なお、ステップS10は、ラミネータ80におけるフィルム30を使用した機能性フィルムの製造が終了した際に行われるものとする。
図18に示すように、製造現場AR3の作業者USは、フィルム30の取り出し作業を行う(ステップS10)。
具体的に、製造現場AR3の作業者USは、ラミネータ80からフィルム30を取り出す(ステップS10-1)。
ユーザ端末81は、機能性フィルムの製造に使用されたフィルム30の使用量又は現在量を製造管理サーバ10へ送信する(ステップS1001)。
製造管理サーバ10は、ユーザ端末81から送信されるフィルム30の使用量又は現在量を取得する(ステップS1002)。
次いで、製造管理サーバ10は、フィルム30の最新の在庫の残量を取得する処理を行う(ステップS1003)。具体的に、ステップS1002にて使用量のみを取得した場合、製造管理サーバ10は、記憶部120の在庫情報からフィルム30の現在庫量を取得し、現在庫量から使用量を引くことでフィルム30の残量を算出する。製造管理サーバ10は、算出した残量を最新の在庫の残量として取得する。ステップS1002にて現在量のみを取得した場合、在庫管理部135は、取得した現在量を最新の在庫の残量として取得する。ステップS1002にて、使用量と現在量の両方を取得した場合、在庫管理部135は、現在量のみを取得した場合と同様に、取得した現在量を最新の在庫の残量として取得する。
次いで、製造管理サーバ10は、取得した最新の在庫の残量で在庫情報を更新する(ステップS1004)。
そして、製造管理サーバ10は、フィルム30の所在情報を更新する(ステップS1005)。
(8)ステップS11の詳細処理
次に、図19を参照して、ステップS11の詳細処理について説明する。図19は、本実施形態に係る処理概要におけるステップS11の詳細処理の一例を示すシーケンス図である。
図19に示すように、フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、フィルム30の再入庫作業を行う(ステップS11)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、まず、ラミネータ80から取り出されたフィルム30を製造現場から搬出する(ステップS11-1)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、フォークリフト50でフィルム30を製造現場AR3から搬出して倉庫AR2に入庫する際に、倉庫AR2の出庫口に設けられた読取設備70を通過する(ステップS11-2)。
読取設備70は、読取設備70を通過するフィルム30に貼り付けられたRFIDタグ40を読み取る(ステップS1101)。読取設備70は、読み取ったRFIDタグ40のタグIDを製造管理サーバ10へ送信する(ステップS1102)。
製造管理サーバ10は、読取設備70から送信されるタグIDを取得する(ステップS1103)。製造管理サーバ10は、取得したタグIDに対応付けられている所在情報を更新する(ステップS1104)。
フィルム30の運搬作業を行う作業者USは、フィルム30を倉庫AR2へ再入庫する(ステップS11-3)。
以上説明したように、本実施形態に係る製造管理システム1は、入荷管理部132と、読取設備管理部133と、製造管理部134と、在庫管理部135とを備える。
入荷管理部132は、管理対象となるフィルム30(対象物)と、フィルム30が入荷した際にフィルム30に設けられるRFIDタグ40と、フィルム30の発注に関する情報を示す発注情報と、フィルム30の所在に関する情報を示す所在情報と、フィルム30の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、フィルム30の入荷を管理する。
読取設備管理部133は、RFIDタグ40を読み取り可能な読取設備70において、フィルム30が読取設備70を通過した際に読取設備70がRFIDタグ40を読み取ったことに応じて、フィルム30の所在情報を管理する。
製造管理部134は、RFIDタグ40を読み取り可能なラミネータ80(製造装置)において、フィルム30が所定の読み取り範囲内へ移動されることでラミネータ80がRFIDタグ40を読み取り可能となったことに応じて、ラミネータ80の稼働を管理する。
在庫管理部135は、ラミネータ80(製造装置)の稼働によって使用されたフィルム30の使用量又は現在量を取得したことに応じて、フィルム30の在庫情報を管理する。
かかる構成により、ユーザは、在庫管理の対象物が製造に用いられる資材などであり、製造によって対象物の在庫量が変化した場合であっても、製造による在庫量の変化も含めて対象物の入荷から製造までを一括で管理できる。
よって、本実施形態に係る製造管理システム1は、対象物の在庫を入荷から製造まで一括で管理することを可能とする。
また、本実施形態に係る製造管理システム1では、在庫情報は、対象物の入荷後に入荷管理部132によって更新され、対象物の使用後に在庫管理部135によって更新される。このように、本実施形態に係る在庫情報は、在庫状況に変化があるタイミングで製造管理システム1によって更新される。これにより、作業者による在庫情報の更新作業を省略することができ、作業者にかかる作業負荷を軽減することができる。さらに、作業者は、在庫情報を確認することで対象物の最新の在庫状況を容易に把握することができる。
また、本実施形態に係る製造管理システム1では、所在情報は、対象物の入荷後に入荷管理部132によって更新され、倉庫からの出庫や倉庫への再入庫の際に読取設備70の通過後に読取設備管理部133によって更新され、ラミネータ80における対象物の使用前後に製造管理部134や在庫管理部135によって更新される。これにより、作業者による所在情報の更新作業を省略することができ、作業者にかかる作業負荷を軽減することができる。また、作業者は、所在情報を確認することで対象物の最新の所在を容易に把握することができる。
なお、製造管理システム1で管理している情報は、製造の後工程にて利用されてもよい。例えば、製造された機能性フィルムの番号と、当該機能性フィルムの製造に用いられたフィルム30の番号とを対応付けた情報を管理しておくことで、後工程からのトレーサビリティに利用することができる。
また、製造管理システム1と基幹システムとを連動することで、製造管理システム1で管理している情報が基幹システムへ連携されてもよい。これにより、作業者による基幹システムへの登録作業を省略することができ、作業者にかかる作業負荷を軽減することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明した。続いて、本発明の実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本発明の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
上述の実施形態では、製造工場が印刷工場である例について説明したが、かかる例に限定されない。製造管理システム1は適用される製造工場の分野は特に限定されず、例えば、自動車、印刷、化学、機械、鉄鋼、建築、食品、製薬、家電などの分野における製造工場であってもよい。
上述の実施形態では、対象物がフィルムである例について説明したが、かかる例に限定されない。対象物は、ロール状の物体であれば、フィルム以外の物体であってもよい。
上述の実施形態では、読取設備70が倉庫の出庫口に1台設けられている例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、読取設備70は、出庫口と製造現場との間におけるフィルム30(フォークリフト50)の移動経路上であれば、設けられる位置は出庫口に限定されない。
また、読取設備70は、倉庫の出庫口側だけでなく、倉庫の入庫口側にもう1台設けられてもよい。例えば、もう1台の読取設備70は、入庫口に設けられる。なお、もう1台の読取設備70が設けられる位置は、荷受口と入庫口との間におけるフィルム30(フォークリフト50)の移動経路上であれば、設けられる位置は入庫口に限定されない。
読取設備70が入庫口側にも設けられた場合、製造管理サーバ10は、フィルム30が入庫口側の読取設備70を通過したタイミングで、フィルム30の所在を「倉庫」に更新することができる。
上述の実施形態では、フィルム30の在庫量に基づき、フィルム30を廃棄対象とするか否かの管理が行われてもよい。この場合、例えば、在庫情報は、上述の実施形態にて図9を参照して説明したタグID、使用量、在庫量、更新日時などに加え、フィルム30のステータスを示す情報も含む。在庫情報のステータスには、フィルム30が廃棄対象であるか否かを示す情報が格納される。例えば、在庫情報のステータスには、フィルム30が廃棄対象である場合に「廃棄」が格納される。
在庫情報のステータスの更新は、在庫管理部135によって行われる。例えば、在庫管理部135は、取得部131によって取得されるフィルム30の使用量又は在庫量に基づき、フィルム30のステータスを更新する。具体的に、まず、在庫管理部135は、取得された使用量もしくは現在量に基づき、フィルム30の最新の在庫量を取得する。次いで、在庫管理部135は、取得した最新の在庫量が設定値以下である場合、ステータスを「廃棄」に更新する。この時、在庫管理部135は、ステータスの更新とともに、取得した最新の在庫量で在庫情報が示す在庫量の更新も行う。設定値には、例えば、製造物の製造においてフィルム30が不足しない在庫量とフィルム30が不足する在庫量との境界値が設定される。
また、上述の実施形態では、読取装置71によるRFIDタグ40の読み取りが行われた際に出力装置73が点灯する例について説明したが、その際に出力装置73は在庫情報のステータスに応じて点灯してもよい。例えば、作業者USは、製造現場AR3にてラミネータ80から取り出されたフィルム30を製造現場AR3から倉庫AR2へ運搬する際に、倉庫AR2の出庫口に設けられた読取設備70を通過する。通過時、読取装置71によってRFIDタグ40が読み取られたフィルム30の在庫情報のステータスが「廃棄」である場合、出力装置73は、当該フィルム30が廃棄対象であることを作業者USに伝えるために点灯する。
これにより、作業者USは、運搬中のフィルム30が廃棄対象であることを認識でき、フィルム30をそのまま倉庫AR2へ運搬せず、廃棄場所へ運搬することができる。
なお、フィルム30が廃棄対象となった場合、ユーザは、フィルム30を物理的に廃棄するとともに、フィルム30の在庫情報も廃棄する必要があった。しかしながら、フィルム30を大量(例えば1日に数十本)に使用する工程では、ユーザが手動で1本ずつ在庫情報を廃棄するには運用負荷が高かった。
そこで、上述のように、フィルム30が製造装置から取り外されたタイミング(在庫量更新時)で、在庫管理部135が最新の在庫量に基づき在庫情報のステータス更新又は在庫情報の削除をすることで、在庫情報の廃棄を自動化することができる。これにより、フィルム30の廃棄運用におけるユーザへの運用負荷を低減することができ、在庫情報の精度を向上することもできる。
なお、フィルム30が廃棄対象であることを作業者USに伝えるために、例えば、警報機等によって音を出力してもよいし、フォークリフト50に設けられたユーザ端末60に廃棄対象である旨を通知してもよい。
以上、本発明の実施形態の変形例について説明した。
なお、上述した実施形態における製造管理システム1及び製造管理サーバ10の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1…製造管理システム、10…製造管理サーバ、20…ユーザ端末、30…フィルム、31…管、32…フィルム、33…納品書、40…RFIDタグ、50…フォークリフト、60…ユーザ端末、70…読取設備、71…読取装置、72…制御装置、73…出力装置、74…スタンド、75…筐体、80…ラミネータ、81…ユーザ端末、82…読取装置、90…一覧画面、91…詳細画面、110…通信部、120…記憶部、130…制御部、131…取得部、132…入荷管理部、133…読取設備管理部、134…製造管理部、135…在庫管理部、AR1…荷受口、AR2…倉庫、AR3…製造現場、DA1~AR10…表示領域、NW…ネットワーク
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る製造管理システムは、管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理部と、前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理部と、前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理部と、前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理部と、を備え、前記在庫情報は、前記対象物の在庫量と前記対象物のステータスを含み、前記在庫管理部は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の最新の在庫量を取得し、取得した前記最新の在庫量が設定値以下である場合、前記在庫情報が示す在庫量を取得した前記最新の在庫量で更新するとともに、前記ステータスを廃棄に更新する。
本発明の一態様に係る、製造管理方法は、入荷管理部が、管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理過程と、読取設備管理部が、前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理過程と、製造管理部が、前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理過程と、在庫管理部が、前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理過程と、を含み、前記在庫情報は、前記対象物の在庫量と前記対象物のステータスを含み、前記在庫管理部は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の最新の在庫量を取得し、取得した前記最新の在庫量が設定値以下である場合、前記在庫情報が示す在庫量を取得した前記最新の在庫量で更新するとともに、前記ステータスを廃棄に更新する。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理手段と、前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理手段と、前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理手段と、前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理手段と、として機能させ、前記在庫情報は、前記対象物の在庫量と前記対象物のステータスを含み、前記在庫管理手段は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の最新の在庫量を取得し、取得した前記最新の在庫量が設定値以下である場合、前記在庫情報が示す在庫量を取得した前記最新の在庫量で更新するとともに、前記ステータスを廃棄に更新する。

Claims (5)

  1. 管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理部と、
    前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理部と、
    前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理部と、
    前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理部と、
    を備え、
    前記在庫管理部は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の前記在庫情報を更新する、
    製造管理システム。
  2. 前記在庫管理部は、前記所在情報に基づき、前記製造管理システムで管理されている前記対象物のうち前記使用量又は前記現在量が取得された前記対象物を判定し、前記使用量又は前記現在量が取得されたと判定した前記対象物の前記在庫情報を更新する、
    請求項1に記載の製造管理システム。
  3. 前記在庫情報は、前記対象物の在庫量と前記対象物のステータスを含み、
    前記在庫管理部は、前記使用量もしくは前記現在量に基づき前記対象物の最新の在庫量を取得し、取得した前記最新の在庫量が設定値以下である場合、前記在庫情報が示す在庫量を取得した前記最新の在庫量で更新するとともに、前記ステータスを廃棄に更新する、
    請求項1に記載の製造管理システム。
  4. 入荷管理部が、管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理過程と、
    読取設備管理部が、前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理過程と、
    製造管理部が、前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理過程と、
    在庫管理部が、前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理過程と、
    を含み、
    前記在庫管理部は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の前記在庫情報を更新する、
    製造管理方法。
  5. コンピュータを、
    管理対象となる対象物と、前記対象物が入荷した際に前記対象物に設けられるRFIDタグと、前記対象物の発注に関する情報を示す発注情報と、前記対象物の所在に関する情報を示す所在情報と、前記対象物の在庫に関する情報を示す在庫情報とを対応付け、前記対象物の入荷を管理する入荷管理手段と、
    前記RFIDタグを読み取り可能な読取設備において、前記対象物が前記読取設備を通過した際に前記読取設備が前記RFIDタグを読み取ったことに応じて、前記対象物の前記所在情報を管理する読取設備管理手段と、
    前記RFIDタグを読み取り可能な製造装置において、前記対象物が所定の読み取り範囲内へ移動されることで前記製造装置が前記RFIDタグを読み取り可能となったことに応じて、前記製造装置の稼働を管理する製造管理手段と、
    前記製造装置の稼働によって使用された前記対象物の使用量又は現在量を前記製造装置から取得したことに応じて、前記対象物の前記在庫情報を管理する在庫管理手段と、
    として機能させ、
    前記在庫管理手段は、製造に用いられた前記対象物の前記使用量又は前記現在量を取得した際に、前記使用量もしくは前記現在量に基づき、前記対象物の前記在庫情報を更新する、
    プログラム。
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