JP2023113146A - 搬送車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物が車輪に巻き込まれることを防止できる搬送車両を提供すること。【解決手段】巻き込み防止装置30は、バンパー31と、そのバンパー31を支持するスイングアーム32と、バンパー31に配設され、路面Gに接地される接地部材33とを備え、接地部材33と共にバンパー31が上下動可能に構成されるので、路面Gの凹凸や起伏にバンパーが干渉することを防止できる。この場合、巻き込み防止装置30が走行装置20に配設されるので、複数の走行装置20がそれぞれ個別に操舵されても、各走行装置20において走行方向前方側(一側)にバンパー31を位置させることができる。その結果、障害物が走行装置20の車輪23に巻き込まれることを防止できる。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送車両に関し、特に、障害物が車輪に巻き込まれることを防止できる搬送車両に関するものである。
トラックの後部下方にリアバンパーを配設して、衝突した乗用車がトラックの下側に潜り込むことを防止するする技術が知られている。特許文献1には、リアバンパーの位置を低くして、自動車の潜り込みを防止しつつ、リアバンパーを車体に対して上下動可能とすることで、路面の凹凸や起伏にリアバンパーが干渉することを防止する技術が開示されている。
実開昭58-33353号(第5頁第8行から第6頁第3行、図4など)
ここで、車輪を有する走行装置を複数備え、それら複数の走行装置をそれぞれ個別に操舵させる搬送車両では、作業者のつま先などの障害物が走行装置の車輪に巻き込まれないように防止することが要請される。
しかしながら、上述した従来の技術では、バンパーが車体に配設されているため、横行や斜行ができる搬送車両では、障害物が車輪に巻き込まれないように防止することが困難であるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、障害物が車輪に巻き込まれることを防止できる搬送車両を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の搬送車両は、車輪を有する走行装置と、前記走行装置が複数配設される車体とを備え、前記複数の走行装置がそれぞれ個別に操舵可能に構成されると共に前記複数の走行装置の車輪がそれぞれ個別に駆動可能に構成されるものであり、バンパーと、そのバンパーを支持する支持部材と、前記バンパー又は前記支持部材に配設され、路面に接地される接地部材とを有し、前記接地部材と共に少なくとも前記バンパーが上下動可能に構成される巻き込み防止装置を備え、前記巻き込み防止装置が前記走行装置の走行方向一側に配設される。
請求項1記載の搬送車両によれば、巻き込み防止装置は、バンパーと、そのバンパーを支持する支持部材と、バンパー又は支持部材に配設され、路面に接地される接地部材とを備え、接地部材と共に少なくともバンパーが上下動可能に構成されるので、路面の凹凸や起伏にバンパーが干渉することを防止できる。
この場合、請求項1の搬送車両によれば、巻き込み防止装置が走行装置の走行方向一側に配設されるので、複数の走行装置がそれぞれ個別に操舵されても、各走行装置において走行方向一側にバンパーを位置させることができる。その結果、障害物が走行装置の車輪に巻き込まれることを防止できる。
請求項2記載の搬送車両によれば、請求項1記載の搬送車両の奏する効果に加え、支持部材は、基端側に連結される軸が走行装置に回動可能に軸支され、軸を中心として回動されることで先端側が走行装置に対して上下動可能に構成され、バンパーは、支持部材の先端側に配設され、軸と走行装置との間には、弾性部材が介設され、弾性部材の弾性回復力が接地部材を路面に接地させる方向の力として軸に作用可能に構成されるので、接地部材の路面に対する追従性を向上できる。
請求項3記載の搬送車両によれば、請求項2記載の搬送車両の奏する効果に加え、接地部材は、2個以上がバンパーの幅方向に離れてバンパー又は支持部材に配設され、弾性部材が弾性変形されることで、軸の走行装置に対するこじり方向の変位が許容可能に構成されるので、路面がバンパーの幅方向に傾斜されている場合に、バンパーを路面の傾斜に沿わせやすくできる。また、例えば、バンパーの幅方向一側の接地部材のみが路面の凸に乗り上げた場合に、バンパーの幅方向他側の接地部材を路面に近づける又は接地させることができる。よって、バンパーと路面との間隔が一部で基準値よりも大きくなることを防止でき、障害物が走行装置の車輪に巻き込まれることを防止できる。
請求項4記載の搬送車両によれば、請求項1から3のいずれかに記載の搬送車両の奏する効果に加え、支持部材は、基端側に連結された軸が走行装置に回動可能に軸支され、軸を中心として回動されることで先端側が走行装置に対して上下動可能に構成され、巻き込み防止装置は、バンパーと支持部材との間に配設される揺動機構を備え、バンパーは、揺動機構により、幅方向一側が上昇されると幅方向他側が下降されると共に幅方向一側が下降されると幅方向他側が上昇され、接地部材は、2個以上がバンパーの幅方向に離れてバンパーに配設されるので、路面がバンパーの幅方向に傾斜されている場合に、バンパーを路面の傾斜に沿わせやすくできる。また、例えば、バンパーの幅方向一側の接地部材のみが路面の凸に乗り上げた場合に、バンパーの幅方向他側の接地部材を路面に近づける又は接地させることができる。よって、バンパーと路面との間隔が一部で基準値よりも大きくなることを防止でき、障害物が走行装置の車輪に巻き込まれることを防止できる。
本発明の第1実施形態における搬送車両の斜視図である。 図1の矢印II方向視における巻き込み防止装置の底面図である。 図2のIII-III線における巻き込み防止装置の断面図である。 図3の矢印IV方向視における巻き込み防止装置の正面図である。 (a)は、図4のVa-Va線における巻き込み防止装置の部分拡大断面図であり、(b)は、初期状態における軸支機構を示すための巻き込み防止装置の部分拡大断面図である。 (a)は、第2実施形態における巻き込み防止装置の底面図であり、(b)は、巻き込み防止装置の正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、搬送車両1の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態における搬送車両1の斜視図である。
なお、図1の矢印U,D、矢印L,R、矢印F,Bは、搬送車両1の車両上下方向、車両幅方向(左右方向)、車両前後方向をそれぞれ示す。図2以降においても同様である。また、図1では、車体10の外形が二点鎖線で模式的に図示されると共に、走行装置20が直進方向に操舵された状態が図示される。
図1に示すように、搬送車両1は、車体10と、その車体10の複数箇所(本実施形態では4箇所)に配設される走行装置20と、それら複数の走行装置20のそれぞれに配設される巻き込み防止装置30とを備え、各走行装置20がそれぞれ個別に操舵可能に構成されると共に、各走行装置20の車輪23がそれぞれ個別に駆動可能に構成される無人搬送車(Automatic Guided Vehicle)である。
走行装置20は、車体10に対して水平方向に旋回可能に構成される旋回フレーム21と、旋回フレーム21の下端に配設され、差動装置および車軸(いずれも図示せず)が収容されるアクスルハウジング22と、アクスルハウジング22の両端から突出された車軸に配設される一対の車輪23と、車輪23を回転させるための駆動力を付与する駆動モータ(図示せず)と、旋回フレーム21を旋回させるための駆動力を付与する旋回モータ(図示せず)とを備える。
巻き込み防止装置30は、走行装置20のアクスルハウジング22に配設される。よって、走行装置20が操舵された場合には、その走行装置20と共に巻き込み防止装置30も向きを変え、バンパー31を常に走行装置20の走行方向前方側(走行方向一側)に位置させる。これにより、障害物(例えば、作業者のつま先)が車輪23に巻き込まれることを効果的に防止できる。
なお、車両幅方向における走行装置20の間隔は、横行時(操舵角90度)に巻き込み防止装置30(バンパー31)が隣接する走行装置20に干渉しない間隔に設定される。
図2から図5を参照して、巻き込み防止装置30の詳細構成について説明する。図2は、図1の矢印II方向視における巻き込み防止装置30の底面図である。図3は、図2のIII-III線における巻き込み防止装置30の断面図である。図4は、図3の矢印IV方向視における巻き込み防止装置30の正面図である。図5(a)は、図4のVa-Va線における巻き込み防止装置30の部分拡大断面図であり、図5(b)は、初期状態における軸支機構40を示すための巻き込み防止装置30の部分拡大断面図である。
図2から図5に示すように、巻き込み防止装置30は、バンパー31と、そのバンパー31を走行装置20の走行方向前方側(走行方向一側)に支持する一対のスイングアーム32と、バンパー31の底面に配設される接地部材33と、スイングアーム32を走行装置20に軸支する軸支機構40とを備える。なお、本実施形態では、バンパー31及びスイングアーム32が金属材料から構成される。但し、バンパー31及びスイングアーム32は金属材料に限定されるものではない。例えば、樹脂材料から構成されても良い。
バンパー31は、断面L字状(山形)の長尺部材として形成され、走行装置20の幅方向(車輪23の車軸の軸方向)と略平行な向きで、スイングアーム32の先端側(矢印F方向側)に配設される。バンパー31の幅寸法(図2矢印L,R方向寸法)は、走行装置20(一対の車輪23)の幅寸法よりも大きな寸法に設定され、正面視において、バンパー31が一対の車輪23に重なる。
走行装置20の底面(本実施形態ではアクスルハウジング22の底面)には、下方(矢印D方向)へ向けて突出されるステー26が配設され、そのステー26には、軸支機構40が配設される。スイングアーム32の基端側(矢印B方向側)には、軸支機構40の軸41が連結(固着)され、軸41と共にスイングアーム32が回動(揺動)されることで、バンパー31が接地部材33と共に上下動可能とされる。
接地部材33は、バンパー31の底面に配設される取付座33aと、その取付座33aに対して水平方向に旋回可能に構成されるフォーク33bと、そのフォーク33bの下端に回転可能に軸支される車輪33cとを備え、フォーク33bの旋回中心から車輪33cが離れて(偏芯して)位置する旋回キャスターとして構成される。
接地部材33は、バンパー31の幅方向(矢印L,R方向)に間隔を隔てて複数(本実施形態では2個)が配設される。また、接地部材33(車輪33c)が路面Gに接地された状態では、バンパー31と路面Gとの間に略30mmの間隔が形成される。
軸支機構40は、断面略正方形の角筒状に形成される軸41及びケース42と、ゴム状弾性体から円柱状に形成される複数(4本)の弾性部材43とを備える。なお、本実施形態では、軸41及びケース42が金属材料から構成される。但し、軸41及びケース42は金属材料に限定されるものではない。例えば、樹脂材料から構成されても良い。
初期状態(無負荷状態)における軸支機構40(図5(b)参照)は、軸42及びケース42が位相を略45度異ならせて配設され、それら軸41の外面(一辺)とケース42の内面(角部分)との間の4箇所の空間にそれぞれ弾性部材43が圧入される。
軸41の対角線方向(図5(b)上下および左右方向)の外形寸法は、ケース42の対向する2辺の間の対向寸法よりも小さくされる。よって、軸支機構40は、軸41が自身の軸を中心として回動する形態と、ケース42の軸に対して軸41が自身の軸を傾動させる方向(以下「こじり方向」と称す)に変位する形態とを個別に又は同時に許容(形成)可能とされる。
なお、初期状態における軸支機構40(図5(b)参照)は、軸41及びケース42が同芯に配設されると共に、それら軸41及びケース42と弾性部材43との軸方向がそれぞれ走行装置20の車軸の軸方向(矢印L,R方向)と略平行な向きに配設される。
搬送車両1が水平な路面Gに位置する状態では(図3及び図5(a)参照)、初期状態における軸支機構40(図5(b)参照)と比較して、軸41が矢印A方向(図5(a)参照)に角度θだけ回動される。よって、弾性部材43が軸41とケース42との間で弾性変形(圧縮変形)され、その弾性部材43の弾性回復力が、接地部材33を接地させる方向(図5(a)の矢印A方向と反対方向)の力として、スイングアーム32(軸41)に作用される。
即ち、スイングアーム32は、予め下降傾斜された状態(バンパー31側を下方に位置させた回動位置)で、初期状態における軸支機構40(図5(b)参照)の軸41に連結(固着)される。搬送車両1が水平な路面Gに位置し、接地部材33が路面Gに接地されると、バンパー31が上方へ持ち上げられ、その分、スイングアーム32(軸41)が矢印A方向に回動される。その結果、弾性部材43が弾性変形された状態とされる。
本実施形態における搬送車両1によれば、凹凸や起伏がある路面Gを走行する場合、その路面Gに沿って接地部材33(車輪33c)を転動させることで、スイングアーム32の基端側(軸支機構40の軸41)を回動させ、接地部材33と共にバンパー31を上下動させることができる。その結果、路面Gの凹凸や起伏にバンパー31が干渉することを防止できる。
この場合、巻き込み防止装置30は、各走行装置20の走行方向前方側(一側)にそれぞれ配設されるので、複数の走行装置20がそれぞれ個別に操舵されても、その操舵方向に関わらず、各走行装置20において走行方向前方側にバンパー31を位置させることができる。その結果、障害物が走行装置20の車輪23に巻き込まれることを防止できる。
巻き込み防止装置30の軸支機構40は、上述したように、弾性部材43が弾性的に圧縮変形されており、その弾性部材43の弾性回復力を、接地部材33を接地させる方向の力として、スイングアーム32(軸41)に作用可能に構成される。
よって、路面Gに凹凸や起伏がある場合でも、接地部材33(車輪33c)の路面Gに対する追従性を向上でき、バンパー31と路面Gとの間隔(本実施形態では30mm)を維持しやすくできる。例えば、搬送車両1の走行中に接地部材33が路面Gの突起に跳ね上げられて、バンパー31と路面Gとの間隔が基準値(例えば、40mm)よりも大きくなることを防止できる。
更に、巻き込み防止装置30の軸支機構40は、弾性部材43が回動方向に弾性的に圧縮変形されていることに加え、上述したように、2個の接地部材33がバンパー31の幅方向(矢印L,R方向)に間隔を隔てて配設されると共に、軸41がこじり方向に変位可能とされるので、バンパー31と路面Gとの間隔がバンパー31の幅方向の一部で基準値よりも大きくなることを防止できる。
例えば、路面Gがバンパー31の幅方向に傾斜されている場合(例えば、図4において、接地部材33が接地する路面Gが矢印L,R方向に対して非平行とされている場合)に、バンパー31を路面Gの傾斜に沿わせることができる。また、例えば、一方の接地部材33のみが路面Gの凸に乗り上げた場合には、他方の接地部材33を路面Gに近づける又は接地させることができる。よって、バンパー31と路面Gとの間隔がバンパー31の幅方向の一部で基準値よりも大きくなることを防止できる。
ここで、例えば、スイングアーム32と旋回フレーム21又はアクスルハウジング22との間にコイルバネを介設して、そのコイルバネの弾性回復力を、接地部材33を接地させる方向の力として、スイングアーム32に作用させる構成も考えられるが、走行装置20を操舵させる際にコイルスプリングと車体10との干渉を考慮する必要があり、設計の自由度が低下する。
これに対し、本実施形態では、弾性部材43を軸41とケース42との間に介設したユニットとして軸支機構40が構成され、その軸支機構40がステー26内に収容される。よって、上記干渉の考慮を不要として、設計の自由度を向上できる。
次いで、図6を参照して、第2実施形態における巻き込み防止装置230について説明する。図6(a)は、第2実施形態における巻き込み防止装置230の底面図であり、図6(b)は、巻き込み防止装置230の正面図である。なお、図6(a)及び図6(b)は、図2及び図3にそれぞれ対応する。また、上記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図6に示すように、第2実施形態における巻き込み防止装置230は、バンパー31とスイングアーム32との間に揺動機構250が介設されると共に、スイングアーム32が軸支機構240により走行装置20に軸支される。
揺動機構250は、バンパー31をスイングアーム32に対して揺動させるための機構であり、スイングアーム32の先端側(矢印F方向側)に配設される基部251と、その基部251から突出され、バンパー31の幅方向中央を回動可能に軸支する軸252とを備える。
これにより、バンパー31は、軸252を中心に回動されることで、揺動が可能とされる。即ち、バンパー31は、幅方向一側(例えば、矢印L方向側)が上昇されると幅方向他側(矢印R方向側)が下降され、幅方向一側(矢印L方向側)が下降されると幅方向他側(矢印R方向側)が上昇される。
軸支機構240は、ステー26に外輪が配設されるベアリング(不図示)と、そのベアリングの内輪に配設され、スイングアーム32の基端側(矢印B方向側)に連結(固着)される軸241とを備える。よって、軸241と共にスイングアーム32が回動されることで、バンパー31が接地部材33と共に上下動可能とされる。
本実施形態における巻き込み防止装置230によれば、バンパー31が揺動可能とされるので、第1実施形態の場合と同様に、バンパー31と路面Gとの間隔がバンパー31の幅方向の一部で基準値よりも大きくなることを防止できる。
例えば、路面Gがバンパー31の幅方向に傾斜されている場合(例えば、図6(b)において、接地部材33が接地する路面Gが矢印L,R方向に対して非平行とされている場合)に、バンパー31を路面Gの傾斜に沿わせることができる。また、例えば、一方の接地部材33のみが路面Gの凸に乗り上げた場合には、他方の接地部材33を路面Gに近づける又は接地させることができる。よって、バンパー31と路面Gとの間隔がバンパー31の幅方向の一部で基準値よりも大きくなることを防止できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。例えば、バンパー31と路面Gとの間隔は任意に設定可能であり、30mmより小さくても、大きくても良い。
また、接地部材33の配設数は、1個でも良く、3個以上でも良い。例えば、路面Gに溝(凹み)が無い場合には、接地部材33を1個とすることで、部品コストを低減できる。なお、接地部材33の配設位置は任意であり、接地部材33がバンパー31の幅方向中央に対して対称(接地部材33が1個の場合はバンパー31の幅方向中央)に配設されていても良く、接地部材33がバンパー31の幅方向中央よりも幅方向一側または他側に偏って配設されていても良い。例えば、車両左側の走行装置20と車両右側の走行装置20とで偏る方向を異ならせて、各接地部材33が搬送車両1の車両幅方向中央側に配設されるようにしても良い。作業者のつま先が接地部材33に踏まれ難くできる。
上記各実施形態を組み合わせて新たな他の実施形態としても良い。例えば、第1実施形態における巻き込み防止装置30に第2実施形態における揺動機構250を追加しても良い。
上記各実施形態では、バンパー31の正面側(走行装置20の走行方向前方側)が平面視(矢印D方向視)においてバンパー31の幅方向に直線状に延びる形状とされる場合を説明したが、上面視において走行装置20の走行方向前方側へ向けて凸となる円弧状に湾曲した形状(例えば、旋回フレーム21の旋回中心を中心とする円弧形状)であっても良い。走行装置20を操舵させる際のバンパー31と車体10との干渉を防止して、設計の自由度を向上できる。
上記各実施形態では、バンパー31が断面L字状の部材から形成される場合を説明したが、他の断面形状の部材であっても良い。他の端面形状の部材としては、例えば、断面円形や断面矩形の中実材、断面円環のパイプ材、中空の角筒材、I型鋼材などが例示される。
上記各実施形態では、走行装置20の走行方向前方側(一側)のみに巻き込み防止装置30,230を配設する場合を説明したが、これに加えて、走行装置20の走行方向後方側(他側)にも巻き込み防止装置30,230を配設しても良い。走行装置20の後退時にも障害物が車輪23に巻き込まれることを防止できる。
上記各実施形態では説明を省略したが、バンパー31に障害物との接触を検出するセンサを配設し、センサの検出結果に応じて搬送車両1(走行装置20)の走行状態を制御(例えば、接触を検出した場合に減速や停止)するように構成しても良い。
上記第1実施形態では、接地部材33をバンパー31に配設する場合を説明したが、接地部材33をスイングアーム32に配設しても良い。
上記第1実施形態では、軸支機構40の弾性部材43の弾性回復力を利用して、接地部材33を路面Gに押し付ける構成を説明したが、これに代えて、又は、これに加えて、公知の付勢手段(例えば、コイルスプリングや板バネ)の弾性回復力を利用しても良い。第2実施形態においても同様である。
上記第1実施形態では、搬送車両1が水平な路面Gに位置すると、軸支機構40が初期位置から矢印A方向に回動され、弾性部材43が弾性変形される場合を説明したが、搬送車両1が水平な路面Gに位置する状態において、軸支機構40が初期状態(図5(B)に示すように弾性部材43が矢印A方向および反矢印A方向に弾性変形されていない状態)となる構成としても良い。
この場合、バンパー31、スイングアーム32及び接地部材33の自重によりバンパー31が下方へ変位するように弾性部材43のばね特性(弾性率)を設定すれば良い。路面Gが下降傾斜している場合でも、接地部材33(車輪33c)を路面Gに追従させることができる。
上記各実施形態では、1の走行装置20に1の巻き込み防止装置30が配設される場合を説明したが、1の走行装置20に複数の巻き込み防止装置30を車両幅方向(車輪23の車軸の軸方向)に並設しても良い。即ち、一対のステー26を一組とし、複数組のステー26を上記各実施形態よりも狭い間隔でアクスルハウジング22に並設し、各組のステー26に上記各実施形態よりもバンパー31の幅寸法が小さくされた巻き込み防止装置30をそれぞれ支持させる。1の走行装置20において、各組の巻き込み防止装置30を個別に上下動(及び揺動)させることができるので、路面Gがバンパー31の幅方向に階段状に傾斜されている場合や、一部の巻き込み防止装置30における接地部材33のみが路面Gの凸に乗り上げた場合に、各バンパー31と路面Gとの間隔が基準値よりも大きくなることを防止できる。
上記各実施形態では、少なくとも直進時において、バンパー31が平面視(矢印D方向視)における車体10の外形よりも内側に位置する場合を説明したが、少なくとも直進時において、バンパー31が平面視における車体10の外形よりも外側に位置するように構成しても良い。車体10よりもバンパー31を先に障害物に当接させることができる。
上記各実施形態では、接地部材33が旋回キャスターとして構成される場合を説明したが、他の構成を採用しても良い。他の構成としては、例えば、ボールキャスター(球体(ボール)と、その球体を回転可能に保持する保持体とを備えるもの)が例示される。
上記各実施形態では、車体10に配設される走行装置20の全てが操舵される場合を説明したが、一部の走行装置20のみが操舵される構成でも良い。同様に、車体10に配設される走行装置20の全てにおいて、車輪23が駆動される場合を説明したが、一部の走行装置20のみにおいて、車輪23が駆動される構成でも良い。
1 搬送車両
10 車体
20 走行装置
23 車輪
30,230 巻き込み防止装置
31 バンパー
32 スイングアーム(支持部材)
33 接地部材
41,241 軸
43 弾性部材
250 揺動機構
G 路面

Claims (4)

  1. 車輪を有する走行装置と、前記走行装置が複数配設される車体とを備え、前記複数の走行装置がそれぞれ個別に操舵可能に構成されると共に前記複数の走行装置の車輪がそれぞれ個別に駆動可能に構成される搬送車両において、
    バンパーと、そのバンパーを支持する支持部材と、前記バンパー又は前記支持部材に配設され、路面に接地される接地部材とを有し、前記接地部材と共に少なくとも前記バンパーが上下動可能に構成される巻き込み防止装置を備え、
    前記巻き込み防止装置が前記走行装置の走行方向一側に配設されることを特徴とする搬送車両。
  2. 前記支持部材は、基端側に連結された軸が前記走行装置に回動可能に軸支され、前記軸を中心として回動されることで先端側が前記走行装置に対して上下動可能に構成され、
    前記バンパーは、前記支持部材の前記先端側に配設され、
    前記軸と前記走行装置との間には、弾性部材が介設され、前記弾性部材の弾性回復力が前記接地部材を路面に接地させる方向の力として前記軸に作用可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の搬送車両。
  3. 前記接地部材は、2個以上が前記バンパーの幅方向に離れて前記バンパー又は前記支持部材に配設され、
    前記弾性部材が弾性変形されることで、前記軸の前記走行装置に対するこじり方向の変位が許容可能に構成されることを特徴とする請求項2記載の搬送車両。
  4. 前記支持部材は、基端側に連結された軸が前記走行装置に回動可能に軸支され、前記軸を中心として回動されることで先端側が前記走行装置に対して上下動可能に構成され、
    前記巻き込み防止装置は、前記バンパーと前記支持部材との間に配設される揺動機構を備え、前記バンパーは、前記揺動機構により、幅方向一側が上昇されると幅方向他側が下降されると共に前記幅方向一側が下降されると前記幅方向他側が上昇されることが可能とされ、
    前記接地部材は、2個以上が前記バンパーの幅方向に離れて前記バンパーに配設されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の搬送車両。

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