JP2023107458A - コネクタ - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/639Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】ガタ付きを抑制することが可能なコネクタを提供する。【解決手段】第2ハウジング61,61Aは、ハウジング本体(フード62)と、ハウジング本体の上面に突設されるロック部65と、を有する。第1ハウジング11,11Aは、基部27,27Aと、基部27,27Aから延び、基部27,27Aを支点として撓み変形可能なロック本体部28,28Aを有する。ロック部65は、第1ハウジング11,11Aに対する第2ハウジング61,61Aの嵌合方向とは反対側を向く面に係止面66を有する。ロック本体部28,28Aは、基部27,27Aからの延び方向の先端部に、係止面66に対向して係止可能な係止部32,32Aを有する。回動中心部位C1は、第1ハウジング11,11Aおよび第2ハウジング61,61Aの嵌合状態において、ロック部65の係止面66の最上部(ロックピーク67)より上方に設定されている。【選択図】図2

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1は、互いに嵌合可能な雌雄コネクタを開示している。雌コネクタは、ハウジング本体と、ハウジング本体の外周を包囲するフード部と、を備えている。フード部には、撓み変形可能なロックアームが連結されている。雄コネクタは、フード部に嵌合可能な嵌合筒部と、嵌合筒部の上面に突設されたロック突部と、を備えている。ロックアームがロック突部に係止されることにより、雌雄コネクタが嵌合状態に保持される。この種のロック構造を備えたコネクタは、特許文献2および特許文献3にも開示されている。
特開2002-329554号公報 特開2013-4376号公報 特開2013-243008号公報
特許文献1の場合、雌コネクタが雄コネクタに対して前進して嵌合され、ロックアームが撓み動作の支点部から前方に突出して形成されている。ロックアームの前端部は、雌雄コネクタの嵌合過程で、ロック突部に乗り上げられ、その後、ロック突部を乗り越える。雌雄コネクタが嵌合完了する直前に、ロックアームの前端部は、ロック突部の上端から前下方に向かう円弧の回動軌跡(ロックアームが、ロック突部との係止時、時計の文字盤上で反時計回りに撓み変形するとした場合に12時9時方向の回動軌跡)で変位し、ロック突部と係止可能な状態になる。しかし、ロックアームの前端部が上記のような回動軌跡で変位すると、嵌合状態にある雌雄コネクタが多少なりともガタ付く懸念がある。
そこで、本開示は、ガタ付きを抑制することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本開示のコネクタは、互いに嵌合可能な第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、前記第2ハウジングは、ハウジング本体と、前記ハウジング本体の上面に突設されるロック部と、を有し、前記第1ハウジングは、基部と、前記基部から延び、前記基部を支点として撓み変形可能なロック本体部を有し、前記ロック部は、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの嵌合方向とは反対側を向く面に係止面を有し、前記ロック本体部は、前記基部からの延び方向の先端部に、前記基部側の回動中心部位を中心として円弧状に変位し、前記係止面に対向して係止可能な係止部を有し、前記回動中心部位は、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合状態において、前記ロック部の前記係止面の最上部より上方に設定されている。
本開示によれば、ガタ付きを抑制することが可能なコネクタを提供することができる。
図1は、実施形態1に係るコネクタにおいて、第1ハウジングおよび第2ハウジングが嵌合状態にある場合を示す断面図である。 図2は、図1のロック構造の要部拡大断面図である。 図3は、第1ハウジングおよび第2ハウジングの嵌合動作が完了する直前のロック構造の図2相当図である。 図4は、第1ハウジングおよび第2ハウジングが嵌合状態にある場合を示す平面図である。 図5は、覆い部に対応する部分を切除した第1ハウジングの平面図である。 図6は、第1ハウジングの正面図である。 図7は、第1ハウジングの背面図である。 図8は、第1コネクタの斜視図である。 図9は、第1ハウジングおよび第2ハウジングの離脱時におけるロック構造を抽出して示す要部拡大断面図である。 図10は、実施形態2に係るコネクタの図4相当図である。 図11は、実施形態2の図8相当図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)互いに嵌合可能な第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、前記第2ハウジングは、ハウジング本体と、前記ハウジング本体の上面に突設されるロック部と、を有し、前記第1ハウジングは、基部と、前記基部から延び、前記基部を支点として撓み変形可能なロック本体部を有し、前記ロック部は、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの嵌合方向とは反対側を向く面に係止面を有し、前記ロック本体部は、前記基部からの延び方向の先端部に、前記基部側の回動中心部位を中心として円弧状に変位し、前記係止面に対向して係止可能な係止部を有し、前記回動中心部位は、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合状態において、前記ロック部の前記係止面の最上部より上方に設定されている。
仮に、第1ハウジングが前進して第2ハウジングに嵌合され、ロック本体部が基部から前方に延びる形状である場合、上記構成によれば、係止部が前上方から後下方に向かう円弧の回動軌跡(ロック本体部が、ロック部との係止時に、時計の文字盤上で反時計回りに撓み変形するとした場合に9時6時方向の回動軌跡)で変位することができる。そうすると、係止部が後上方から前下方に向かう円弧の回動軌跡(上記時計の文字盤上で12時9時方向の回動軌跡)で変位する場合と比べ、係止部がロック部の係止面に接触可能な状態を実現し易く、第1ハウジングと第2ハウジングとの間のガタ付きを抑制することができる。
(2)前記係止部は、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合状態において、前記ロック部の前記係止面の最下部に接触する係止部位から上方に向けて前記係止面から離れる方向に傾斜する被係止面を有しているのが好ましい。
上記構成は、係止部を係止面の最上部に接触させずに係止面の最下部に緊密に接触させることができるので、係止部とロック部との係止状態を強固に維持することができる。
(3)前記第1ハウジングは、前記基部から前記ロック本体部と並んで延びる延出部と、前記延出部における前記基部からの延び方向の先端部に連結される壁部と、を有し、前記延出部は、前記壁部を支点として撓み変形可能であり、前記基部は、前記延出部の撓み動作に応じて上下方向に変位可能であると良い。
上記構成は、ロック本体部がロック部と干渉したときに、基部が柔軟に変位することができるので、係止部が意図せず後下方に変位するのを防止することができる。
また、ロック本体部がロック部と干渉したときに、基部のみに応力が集中するのを回避できる。その結果、第1ハウジングが靭性を十分に確保できない構造であっても、基部が破損等するのを防止できる。
(4)前記延出部および前記壁部は、前記ロック本体部を挟んだ両側に対をなして設けられ、対をなす前記壁部は、前記ロック本体部を両側から覆うように配置されていると良い。
上記構成は、壁部が延出部の支点機能を有するのに加え、ロック本体部を保護する機能を兼備することができる。
(5)対をなす前記壁部は、前記ロック本体部における前記基部からの延び方向の先端部を両側から覆う前部と、前記基部を両側から覆う後部と、前記前部から前記後部にかけて前記ロック本体部から離れる方向に延びる屈曲部と、を有し、対をなす前記後部間は、前記ロック部に対する前記ロック本体部の係止を解除する解除操作空間になっており、前記延出部における前記基部からの延び方向の先端部は、前記屈曲部に連結されていると良い。
上記構成は、解除操作空間に指等を入れて基部を押圧することで、ロック部とロック本体部との係止状態を解除することができる。特に、解除操作空間を形成するための屈曲部に延出部が連結されているため、第1ハウジングに、解除操作空間、壁部、延出部、基部およびロック本体部をスペース効率良く配置することができ、第1ハウジングが大型化するのを回避できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
本開示の実施形態1に係るコネクタは、図1に示すように、第1コネクタ10と第2コネクタ60とからなる。第1コネクタ10は、雌コネクタとして例示される。第2コネクタ60は、雄コネクタとして例示される。第1コネクタ10は、第1ハウジング11を備える。第2コネクタ60は、第1ハウジング11に嵌合可能な第2ハウジング61を備える。なお、以下の説明において、前後方向については、第1コネクタ10および第2コネクタ60が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とする。上下方向は、図1の上下方向を基準とする。上下方向は、車両等へのコネクタ搭載時における上下方向(重力方向)に限定されるわけではない。左右方向は、前後方向および上下方向の各方向と直交する方向であり、幅方向と同義である。
(第2ハウジング)
第2ハウジング61は合成樹脂製であって、図示しない機器に直結されている。第2ハウジング61は、幅方向に長い扁平筒状のフード62(ハウジング本体)を有している。図1に示すように、フード62内には、複数の第2端子金具63(図1は1つのみ図示)が突出して配置されている。各第2端子金具63は、フード62の奥壁64において、図示はしないが、幅方向に並んで装着されている。各第2端子金具63は、ピン状またはタブ状の雄端子金具である。各第2端子金具63の後端部は、図示しない回路基板に半田付けして接続される。
フード62の上壁の上面には、ロック部65が突設されている。ロック部65の前面は、上方に向けて緩く後傾する斜面形状になっている。ロック部65の上面は、前後方向に水平に配置されている。ロック部65の後面は、上下方向に沿って垂直に配置されている。図2に示すように、ロック部65の後面は、後述する係止部32に対向する係止面66になっている。また、ロック部65は、係止面66と上面とが交差する角部に、ロックピーク67を有している。フード62の上壁の上面には、ロック部65を挟んだ左右両側に一対のガイド部68(図4を参照)が形成されている。各ガイド部68は、上壁の上面において前後方向にリブ状に延びる形状をなしている。
(第1ハウジング)
第1ハウジング11は合成樹脂製であって、図6~図8に示すように、幅方向に長い端子収容部12と、端子収容部12の外周を包囲する扁平筒状の嵌合筒部13と、を有している。嵌合筒部13の後端部と端子収容部12とは、つなぎ部14を介して連結されている。第1ハウジング11は、振動時に後述する第1端子金具16との間の摺動摩耗を抑制するため、ガラスフィラー等の強化材を含有している。
端子収容部12は、複数のキャビティ15を有している。各キャビティ15は、端子収容部12において幅方向に並んで配置されている。各キャビティ15には、図1に示すように、後方から第1端子金具16が挿入されて収容される。第1端子金具16は、第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合時に第2端子金具63が挿入接続される雌端子金具である。
第1端子金具16の後端部は、電線90の端末部に圧着されて接続される。電線90の外周面には、キャビティ15の内周面に密着するゴム栓95が嵌め付けられている。端子収容部12の外周面には、シールリング96が嵌め付けられている。第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合状態にあるときに、シールリング96がフード62と端子収容部12との間に弾性的に圧縮された状態で配置される。これにより、第1ハウジング11と第2ハウジング61との間が液密に維持される。
図8に示すように、嵌合筒部13は、上壁の幅方向中央部に、上方に扁平状に膨出する膨出部17を有している。膨出部17は、幅方向に間隔を置いて対向する一対の壁部18と、各壁部18間において端子収容部12の上方を覆う覆い部19と、を有している。各壁部18は、上下方向に沿って配置される。各壁部18は、リブ状をなし、図4および図8に示すように、嵌合筒部13の前端側において前後方向に延びる一対の前部21と、嵌合筒部13の後端側において各前部21の対向間隔よりも広い対向間隔を有して前後方向に延びる一対の後部22と、各前部21から各後部22にかけて幅方向外側に延びる一対の屈曲部23と、を有している。
覆い部19は、各壁部18の上端間に架設されている。覆い部19は、前後方向および左右方向に平坦に配置されている。嵌合筒部13は、覆い部19の後方で且つ各後部22間に、解除操作空間24を形成している。覆い部19の後端は、解除操作空間24を円弧状に区画している。解除操作空間24は、後述する基部27を押圧する際に作業者の指の進入を許容する空間になっている。
第1ハウジング11は、ロックアーム25を有している。図5に示すように、ロックアーム25は、各屈曲部23から後方に延びる一対の延出部26と、各延出部26の後端間に幅方向に架け渡して設けられる基部27と、基部27の幅方向中央部から前方に突出するロック本体部28と、により構成されている。図6および図7に示すように、ロックアーム25は、上下方向に関して端子収容部12と覆い部19との間に配置され、端子収容部12には連結されていない。
図5に示すように、各延出部26は、帯板状をなし、板面を上下方向に向けている。各延出部26は、屈曲部23を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。各延出部26は、自然状態にあるときに、前後方向に水平に配置されている(図2を参照)。
各延出部26の後端部は、幅方向内側に弧状に曲げられて基部27の幅方向両端に連結されている。基部27は、各延出部26よりも一段高い位置に、解除操作部29を有している。解除操作部29の上面は、後方に向けて段々高くなる段付き形状をなしている。図2および図3に示すように、ロックアーム25の後端部には、後述するロック本体部28の回動中心位置を構成する回動中心部位C1が形成されている。本実施形態1の場合、回動中心部位C1は、後述する各内側延出部33における基部27寄りの上端部において、幅方向に延びる回転軸の部位である。
図5に示すように、ロック本体部28は、矩形枠板状をなし、板面を上下方向に向けて配置されている。ロック本体部28は、前端側において幅方向に延びる係止部32と、係止部32の幅方向両端から後方に延びる一対の内側延出部33と、を有している。各内側延出部33の後端は、基部27の解除操作部29の幅方向両端部にそれぞれ連結されている。各内側延出部33は、各延出部26の幅方向内側で各延出部26と平行に並んで配置されている。内側延出部33の幅寸法は、延出部26の幅寸法よりも小さい。
ロック本体部28は、基部27を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。係止部32は、回動中心部位C1を中心として円弧状の回動軌跡を描きつつ変位可能とされている。
ロック本体部28が自然状態にあるときに、図2に示すように、係止部32の上面は、前下がりに傾斜し、係止部32の後面(基部27側を向く面)は、上向きに傾斜する部分を有している。具体的には、係止部32の後面は、上端から下端にかけて後傾する被係止面34を有している。係止部32の被係止面34は、係止部32の後面の幅方向中央部において、平面視で後方に円弧状に突出し(図5を参照)、背面視で下方に円弧状に拡幅される(図7を参照)、後方から見て凸円弧形状をなしている。第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合状態にあるときに、係止部32の被係止面34がロック部65の係止面66に対向して係止可能に配置される。また、係止部32の前面は、下端部に、下向きに傾斜する前側傾斜面35を有している。
(コネクタ嵌合方法および嵌合構造)
第1ハウジング11および第2ハウジング61は、互いに正対した状態から接近させられ、嵌合される。各ガイド部68は、それぞれ対応する前部21に沿いつつ延出部26と内側延出部33との間に進入し(図4を参照)、後述するロックアーム25の撓み動作をガイドする。第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合過程において、係止部32の前側傾斜面35がロック部65の前面(第2ハウジング61から見た場合の前面)を摺動し、ロック本体部28が基部27を支点として撓み変形させられる。同時に、各延出部26は、壁部18を支点として撓み変形させられる。係止部32はロック部65に乗り上げられて上方に変位し、基部27は各延出部26の傾動によって下方にやや沈むように変位する(図3を参照)。
第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合動作が完了する直前に、係止部32がロック部65を乗り越えてロックピーク67から離反する。ここで、回動中心部位C1は、ロック部65のロックピーク67の高さ位置(ロック部65の上面の高さ位置でもある)よりも上方に位置している。このため、第1ハウジング11および第2ハウジング61のさらなる嵌合によって、係止部32は、ロック本体部28の弾性復元力に応じ、回動中心部位C1を中心として、ロックピーク67が位置する前上方から後下方に向けて、いわば時計の文字盤上で反時計回りである9時6時方向の回動軌跡(図3の矢印を参照)を描きつつ変位する。
第1ハウジング11および第2ハウジング61が正規の嵌合位置に至ると、フード62の先端がつなぎ部14に突き当たり、第1ハウジング11および第2ハウジング61のそれ以上の嵌合動作が停止される(図2を参照)。このとき、ロック部65は、係止部32の後方(第1ハウジング11から見た後方)における各内側延出部33間の空間に入り込む。係止部32は、フード62の上壁の上面に接触する。係止部32の被係止面34の最下部は、ロック部65の係止面66の最下部に接触する(以下、この位置を「係止部位R1」(図2を参照)と称する)。そして、係止部32は、係止部位R1(ロック部65の係止面66の最下部に接触する位置)から上方に行くに従ってロック部65の係止面66から徐々に離れるように傾斜して配置される。
本実施形態1においては、係止部32が9時6時方向の回動軌跡で変位することにより、第1ハウジング11および第2ハウジング61の嵌合過程で、ロック部65の係止面66の最下部に係止部32が接触する状態を実現することができる。このため、第1ハウジング11と第2ハウジング61との間にガタ付きが発生するのを抑制することができる。
コネクタ離脱時においては、上方から解除操作空間24に作業者の指が差し込まれ、基部27が指で押圧されて下向きに変位させられる。すると、図9に示すように、各内側延出部33の下端部がフード部62の先端部に接触し、その接触部位C2を支点として係止部32が持ち上がるように回動し、ロック部65とロック本体部28との係止が解除される。その状態から第1ハウジング11および第2ハウジング61を引き離すことにより、第1コネクタ10および第2コネクタ60を互いに離脱させることができる。
以上説明したように、本実施形態1によれば、回動中心部位C1がロック部65の係止面66の最上部であるロックピーク67よりも上方に設定されているため、嵌合過程における係止部32の回動軌跡を図3の矢印で示す9時6時方向に向けることができる。その結果、第1ハウジング11および第2ハウジング61が嵌合状態にあるときに、係止部32がロック部65の係止面66に接触可能な状態を実現でき、第1ハウジング11と第2ハウジング61との間のガタ付きを抑制することができる。
また、係止部32の被係止面34は、ロック部65の係止面66の最下部に接触する係止部位R1から上方に向けて係止面66から離れる方向に傾斜している。このため、係止部32をロックピーク67に接触させずに係止面66の最下部に緊密に接触させることができ、係止部32とロック部65との係止状態を強固に維持することができる。
さらに、基部27が各延出部26の撓み動作に応じて上下方向に変位可能であるため、係止部32がロック部65と干渉したときに、基部27が柔軟に変位することができ、係止部32が意図せず後下方に変位するのを防止することができる。
さらに、各延出部26が各壁部18を支点として撓み変形するとともに、ロック本体部28が基部27を支点として撓み変形し、且つ基部27が上下方向に変位可能とされているため、ロック本体部28がロック部65と干渉したときに、基部27のみに応力が集中するのを回避できる。その結果、第1ハウジング11が靭性を十分に確保できないという事情があっても、基部27が破損等するのを防止できる。
さらに、各壁部18がロック本体部28を両側から覆うように配置されているため、各壁部18に各延出部26の支点機能とロック本体部28の保護機能を兼備させることができる。
さらに、各後部22間に解除操作空間24が形成され、各延出部26は壁部18の各屈曲部23に連結されているため、第1ハウジング11に、解除操作空間24、壁部18、延出部26、基部27およびロック本体部28をスペース効率良く配置することができ、第1ハウジング11が大型化するのを回避できる。
<実施形態2>
本開示の実施形態2は、図10および図11に示すように、図示しない1つの第1端子金具16(実施形態1と同様であり、図1を参照)を収容する第1ハウジング11Aを例示している。第1ハウジング11Aの嵌合相手である第2ハウジング61Aも図示しない1つの第2端子金具63(実施形態1と同様であり、図1を参照)を装着している。本実施形態2の第1ハウジング11Aの構成は、実施形態1と同様であり、端子収容部12A、嵌合筒部13Aおよびロックアーム25Aを有している。
図11に示すように、端子収容部12Aは、1つのキャビティ15Aを有し、実施形態1の端子収容部12よりも幅狭に形成されている。嵌合筒部13Aは、縦長の断面形状をなし、同じく実施形態1の嵌合筒部13よりも幅狭に形成されている。
嵌合筒部13Aに設けられる壁部18Aは、前後方向に短く延びる一対の前部21Aと、嵌合筒部13Aの後側の幅方向両端において前後方向の長く延びる一対の後部22Aと、前部21Aから後部22Aにかけて幅方向外側に湾曲して延びる一対の屈曲部23Aと、を有している。
解除操作空間24Aは、覆い部19A、各屈曲部23Aおよび各後部22Aの間において平面視U字形に大きく切り欠かれた形状をなしている。図10に示すように、ロックアーム25Aの全体は、解除操作空間24Aを通して上方から視認可能である。また、係止部32Aとロック部65との係止状態も、解除操作空間24Aを通して視認可能となっている。
基部27Aは、幅方向に長く延びる形状になっている。基部27Aの上面には、幅方向の全域に亘って段付き状の解除操作部29Aが形成されている。各延出部26Aの後端は、基部27Aの前面の幅方向両端部に連結されている。
ロック本体部28Aは、実施形態1のロック本体部28よりも幅狭に形成されている。係止部32Aの被係止面34Aは、係止部32Aの後面全体に形成されている。ロック本体部28Aが自然状態にあるときに、係止部32Aの被係止面34Aは、実施形態1と同様、最上部から最下部にかけて後傾している。係止部32Aの被係止面34Aは、実施形態1と異なり、図10に示すように、平面視で幅方向に沿って配置されている。
本実施形態2においても、実施形態1と同様、詳細は図示しないが、回動中心部位C1がロック部65のロックピーク67より上方に設定されているため(実施形態1の図2を参照)、嵌合過程における係止部32Aの回動軌跡を前上方から後下方に向かう方向(9時6時方向)にすることができる。その結果、係止部32Aがロック部65の係止面66に接触可能な状態を実現でき、第1ハウジング11Aと第2ハウジング61Aとの間のガタ付きを抑制することができる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
実施形態1および実施形態2の場合、第2コネクタが雄端子金具を有する雄コネクタとして構成され、第1コネクタが雌端子金具を有する雌コネクタとして構成されていた。しかし、他の実施形態としては、逆に、第2コネクタが雌端子金具を有する雌コネクタとして構成され、第1コネクタが雄端子金具を有する雄コネクタとして構成されていても良い。
実施形態1および実施形態2の場合、基部が各延出部を介して各壁部に連結されていた。しかし、他の実施形態としては、基部が端子収容部に起立する形態で連結されていても良い。
実施形態1および実施形態2の場合、ロック部の係止面が上下方向に沿って垂直に配置されていた。しかし、他の実施形態としては、ロック部の係止面が上方に向けて後傾するように配置されていても良い。
実施形態1および実施形態2の場合、回動中心部位は基部に含まれていた。しかし、他の実施形態としては、回動中心部位はロック本体部の基部寄りの後端部に設けられていても良い。
実施形態1および実施形態2の場合、ロック本体部が平面視矩形の枠状に形成されていた。しかし、他の実施形態としては、ロック本体部が柱状または板状のロック部分から係止部を下向きに突出させた形態であっても良い。
実施形態1および実施形態2の場合、ロック本体部が自然状態にあるときに、係止部の被係止面が最上部から最下部にかけて後傾していた。しかし、他の実施形態としては、ロック本体部が自然状態にあるときに、係止部の被係止面が上下方向に沿って垂直に配置されていても良い。第1ハウジングおよび第2ハウジングの嵌合状態において、回動中心部位がロック部の係止面の最上部よりも上方に設定されていれば、係止部の被係止部が上下方向に沿って垂直に配置されていても、第1ハウジングと第2ハウジングとの間のガタ付きを抑制することができる。
10…第1コネクタ
11,11A…第1ハウジング
12,12A…端子収容部
13,13A…嵌合筒部
14…つなぎ部
15,15A…キャビティ
16…第1端子金具
17…膨出部
18,18A…壁部
19,19A…覆い部
21,21A…前部
22,22A…後部
23,23A…屈曲部
24,24A…解除操作空間
25,25A…ロックアーム
26,26A…延出部
27,27A…基部
28,28A…ロック本体部
29…解除操作部
32,32A…係止部
33…内側延出部
34,34A…被係止面
35…前側傾斜面
60…第2コネクタ
61,61A…第2ハウジング
62…フード(ハウジング本体)
63…第2端子金具
64…奥壁
65…ロック部
66…係止面
67…ロックピーク(ロック部の係止面の最上部)
68…ガイド部
90…電線
95…ゴム栓
96…シールリング
C1…回動中心部位
C2…接触部位

Claims (5)

  1. 互いに嵌合可能な第1ハウジングおよび第2ハウジングを備え、
    前記第2ハウジングは、ハウジング本体と、前記ハウジング本体の上面に突設されるロック部と、を有し、
    前記第1ハウジングは、基部と、前記基部から延び、前記基部を支点として撓み変形可能なロック本体部を有し、
    前記ロック部は、前記第1ハウジングに対する前記第2ハウジングの嵌合方向とは反対側を向く面に係止面を有し、
    前記ロック本体部は、前記基部からの延び方向の先端部に、前記基部側の回動中心部位を中心として円弧状に変位し、前記係止面に対向して係止可能な係止部を有し、
    前記回動中心部位は、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合状態において、前記ロック部の前記係止面の最上部より上方に設定されている、コネクタ。
  2. 前記係止部は、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの嵌合状態において、前記ロック部の前記係止面の最下部に接触する係止部位から上方に向けて前記係止面から離れる方向に傾斜する被係止面を有している、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1ハウジングは、前記基部から前記ロック本体部と並んで延びる延出部と、前記延出部における前記基部からの延び方向の先端部に連結される壁部と、を有し、
    前記延出部は、前記壁部を支点として撓み変形可能であり、
    前記基部は、前記延出部の撓み動作に応じて上下方向に変位可能である、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記延出部および前記壁部は、前記ロック本体部を挟んだ両側に対をなして設けられ、
    対をなす前記壁部は、前記ロック本体部を両側から覆うように配置されている、請求項3に記載のコネクタ。
  5. 対をなす前記壁部は、前記ロック本体部における前記基部からの延び方向の先端部を両側から覆う前部と、前記基部を両側から覆う後部と、前記前部から前記後部にかけて前記ロック本体部から離れる方向に延びる屈曲部と、を有し、
    対をなす前記後部間は、前記ロック部に対する前記ロック本体部の係止を解除する解除操作空間になっており、
    前記延出部における前記基部からの延び方向の先端部は、前記屈曲部に連結されている、請求項4に記載のコネクタ。
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