JP2023097608A - 計量吐出容器 - Google Patents

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慶 吉野
Kei Yoshino
博 水嶋
Hiroshi Mizushima
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【課題】計量して吐出させる固形物の数を容易に調整することが可能な計量吐出容器を提供する。【解決手段】固形物収納用の容器体2の口筒部6に装着された中蓋10に対して上蓋30を回転可能に取り付けるとともに、前記口筒部6の筒軸Оに偏心させて、前記中蓋10の頂板12に連通口14を、前記上蓋30の天板32に吐出口34をそれぞれ開口させ、前記上蓋30の回転操作により、前記連通口14が前記天板32で閉塞された状態から、前記吐出口34と重なって外部へ露出される。また前記容器体2内に開口する入口e1から計量室mを介して前記連通口14と向かい合う出口e2に至る内容物供給路Pを含む計量手段40を設ける。独立した計量室mを有する複数の内容物供給路Pを設け、各内容物供給路Pの出口e2は、前記上蓋30を開方向へ回転することで順次露出するように前記連通口14内に周方向に配列させる。【選択図】図1

Description

本発明は、計量吐出容器、特に固形洗剤などの固形物に用いる計量吐出容器に関する。
固形洗剤に用いるものではないが、口頸部を起立する容器体と、その口頸部に装着されたキャップ本体と、このキャップ本体の上面を覆う蓋体とからなり、前記キャップ本体は、前記口頸部内と連通する連通孔を有するリング状板部の一端から側外方へ突出板部を突設してなる底板を有し、この底板の周縁から側周壁を立設することにより、側周壁の内部に上方から見て鍵穴状の内容物収納凹部を形成し、前記蓋体は、前記底板と同形の輪郭を有する蓋板の下面から前記側周壁内に回転可能に嵌挿された平面視C字形の中足壁を垂設してなり、前記内容物収納凹部が、前記蓋体の回転操作により、前記中足壁でリング状板部の上方の待機エリアと突出板部の上方の計量エリアとに仕切られるとともに、この計量エリアの上方が開放されるように設けたものが知られている(特許文献1)。
この容器を使用するときには、容器体を上下反転させて、所定数の固形物が前記計量エリアに入った後に容器体を正立状態に戻して、蓋体を回転させ、再び容器体を上下反転させることにより、計量エリア内の固形物を外部へ取り出すことができる。
特開2019-11107
特許文献1の容器では、前記計量エリアの広さに対応した個数の固形物を計量して取り出すことができるものであり、計量すべき固形物の量(数)を利用者が意図的に調整することはできなかった。
しかしながら、計量すべき内容物の種類によっては、例えば固形洗剤を計量する場合には、洗濯物の量や汚れの程度により計量して吐出させる固形物の数を調整することが要望されていた。
本発明の目的は、計量して吐出させる固形物の数を容易に調整することが可能な計量吐出容器を提供することである。
第1の手段は、胴部4から口筒部6を起立した固形物収納用の容器体2と、
前記口筒部6に装着され、当該口筒部6の開口面Aを閉塞する頂板12を有するとともに、当該頂板12に前記口筒部6の筒軸Оから偏心させた連通口14を開口させた中蓋10と、
前記中蓋10に対する回転が可能に取り付けられ、前記頂板12の上面を覆う天板32を有するとともに、当該天板32に前記筒軸Оから偏心させた吐出口34を開口させた上蓋30と、
前記頂板12の下側に配置され、前記容器体2内に開口する入口e1から計量室mを介して前記連通口14と向かい合う出口e2に至る内容物供給路Pを含む計量手段40と
を具備しており、
前記上蓋30は、前記容器体2に対する回転操作により、前記連通口14の全体が前記天板32で閉塞された閉塞位置と、前記連通口14が前記吐出口と重なることにより外部へ開放された開放位置との間を回転することが可能に設けた計量吐出容器において、
前記計量手段40は、相互に独立した前記計量室mを有する複数の内容物供給路Pを備えており、
各内容物供給路Pの出口e2は、前記上蓋30を閉塞位置から開放位置へ回転することにより順次外部へ露出するように、上方から見た前記連通口14の開口領域内に、周方向に配列されている。
本手段では、図1(B)に示すように、固形物収納用の容器体2の口筒部6に装着された中蓋10に対して上蓋30を回転可能に取り付けるとともに、前記口筒部6の筒軸Оに偏心させて、前記中蓋10の頂板12に連通口14を、前記上蓋30の天板32に吐出口34をそれぞれ開口させており、前記上蓋30は、図1(A)に示す前記連通口14が前記天板32で閉塞された状態と、図2(A)に示す前記吐出口34と重なって外部へ露出させる状態との間で回転可能に設けている。
また前記頂板12の下側には計量手段40が配置されている。この計量手段40は、前記容器体2内に開口する入口e1から計量室mを介して前記連通口14と向かい合う出口e2に至る複数の内容物供給路Pを含む。これら内容物供給路Pは、相互に独立した計量室mを有する。
また各内容物供給路Pの出口e2は、前記上蓋30を閉塞位置から開放位置開方向へ回転することにより順次外部へ露出するように、上方から見た前記連通口14の開口領域内に、周方向に配列されている。
この構造によれば、図1(A)の状態から図4(A)の如く、前記上蓋30を小さく回転させれば少数(図示例では1個)の出口e2が外部へ露出され、また図1(A)の状態から図4(C)の如く前記上蓋30を大きく回転させれば多く(図示例では3個)の出口e2が露出される。
故に、前記上蓋30の回転量に応じて、計量して取り出すことができる固形物Dの量を増減させることが可能である。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記吐出口34及び前記連通口14は、それぞれ前記口筒部6の筒径方向の幅Wに比べて周方向に長く形成した長孔である。
本手段では、図1(A)に示す如く、前記吐出口34及び連通口14は、それぞれ前記口筒部6の筒径方向の幅Wに比べて周方向に長く形成した長孔である。
この構造によれば、上方から見て前記連通口14内に配置される内容物供給路Pの出口e2の個数を多く設定することができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記複数の内容物供給路Pは、前記出口e2から下方へ延びる縦通路nと、この縦通路nの下端と連通して当該縦通路nの下側に配置された前記計量室mとを含み、当該計量室mの上側に上向きの入口e1を形成している。
本手段では、図1(B)に示す如く、前記複数の内容物供給路Pは、前記出口e2から下方へ延びる縦通路nと、この縦通路nの下端と連通して当該縦通路nの下側に配置された計量室mとを含み、当該計量室mの上側に上向きの入口e1を形成している。
この構造によれば、図5(A)及び図5(B)に示す如く容器体2を上下反転させた後に元の正立状態に戻すことで固形物Dを計量室m内へ導入して計量することができる。
そして、次に図5(D)に示す如く、容器体2を上下反転させることで計量室内から出口e2を経て外部を吐出できるとともに、図5(E)に示す如く、再び容器体2を正立状態に戻したときに、その次の固形物Dが計量室m内に入って計量される。
従って、2度目以降の操作では、容器体を上下反転させて元に戻す一動作で、固形物Dの吐出→計量が可能であるため、連続的に使用でき、作業効率がよい。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ前記計量手段40は、前記連通口14の周縁から垂設する脚筒42の下端に、上方に開口する内容物導入口52を有する受皿44を付設してなり、
前記受皿44の内部及び前記脚筒42の内部とで形成される内部空間Vは、前記内容物導入口52から前記連通口14へ内容物の導通路として連通されており、かつ、その導通方向へ配向された少なくとも一枚の仕切り板54により、複数の前記内容物供給路Pに区分されている。
本手段では、図3(B)に示す如く、前記計量手段40は、前記連通口14の周縁から垂設する脚筒42の下端に、上方に開口する内容物導入口52を有する受皿44を付設してなる。
前記受皿44の内部及び前記脚筒42の内部とで形成される内部空間Vは、図1(B)に示す如く、前記内容物導入口52から前記連通口14へ内容物の導通路として連通されており、かつ、その導通方向へ配向された少なくとも一枚の仕切り板54により、複数の前記内容物供給路Pに区分されている。
この構造によれば、簡易な構造により、前述の固形物Dの取り出し量を増減させる機能を実現できる。
本発明によれば、計量して吐出させる固形物の数を利用者が容易に調整することができる。
本発明の実施形態に係る計量吐出容器の閉蓋状態での形態を示しており、同図(A)は、当該容器の平面図、同図(B)は、当該容器の側方から見た断面図、同図(C)は、同図(B)の一部の拡大図である。 図1の容器の開蓋状態での形態を示しており、同図(A)は、当該容器の平面図、同図(B)は、当該容器の側方から見た断面図、同図(C)は、同図(A)の形態から上蓋を省略して描いた平面図である。 図1に示す容器の要部(計量部材)の構造を示しており、同図(A)は、当該要部の平面図、同図(C)は、当該要部の側方から見た断面図である。 図1の容器の上蓋の回転操作により取り出すべき固形物の数を調整する仕組みの説明図であり、同図(A)は、3つの出口のうちの1つが露出された状態を、同図(B)は、3つの出口のうちの2つが露出された状態を、同図(C)は、3つの内容物供給路の出口の全部が露出した状態をそれぞれ示している。 図1の容器の使用法の説明図であり、同図(A)は、連通口が天板で閉塞された状態を、同図(B)は、容器体を上下反転させた状態を、同図(C)は、容器体を正立状態に戻すことにより内容物が計量室に入るとともに、上蓋を回転させて連通口と吐出口とを重ね合わせた状態を、同図(D)は、再び容器体を上下反転させて内容物を吐出させた状態を、同図(E)は、再び容器体を正立状態に戻すことにより次の内容物が計量室に入った状態をそれぞれ示している。
図1から図5は、本発明の実施形態に係る計量吐出容器を示している。
この計量吐出容器は、容器体2と、中蓋10と、上蓋30と、計量部材40とからなる。これら各部材は、例えば合成樹脂材で形成することができる。
容器体2は、例えば固形洗剤である固形物Dの収納用の胴部4から円筒状の口筒部6を起立している。
図示例の容器体2は、直筒状の前記胴部4から拡径部である段差部5を介して前記口筒部6を起立している。
また前記口筒部6の上端には鍔部7が付設されている。
もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
本明細書において、「固形物」とは、塊状又は粒状の内容物であり、一般的にはほぼ同程度のサイズで容器体内に収納されるものである。
好適な実施例として、本発明では、洗濯物の量に応じて使用量を微調整できるように直径15mm程度の大きさにした固形洗剤に本発明を適用することができる。
中蓋10は、前記口筒部6に装着されており、当該口筒部6の開口面Aを閉塞する頂板12を有するとともに、この頂板12に容器体2の内部を後述の吐出口34に連通させるための連通口14を開口している。この連通口14の構造については、吐出口34とともにまとめて説明する。
なお、図示例では、前記連通口14の周囲に位置させて、前記頂板12の下面から、前記計量部材40を係止させるための係止突片16を周設させている。
本実施形態の中蓋10は、図1(C)に示す如く、前記頂板12の周端から垂設した外筒部18を有し、この外筒部18を前記鍔部7の周端に嵌合させている。そして、前記外筒部18の内面には係止爪20が付設されており、この係止爪20を前記鍔部7の下面に係止させている。
また前記頂板12の下面からは、前記口筒部6の内面に嵌着させた内筒部22が垂設されている。この内筒部22の下端は前記段差部5に突き当てられている。
前記頂板12は、本実施形態において、前記口筒部6の筒軸О上に中心を有する円板である。
前記頂板12は、後述の計量部材40を支えることが可能な程度の厚みと強度を有する。
上蓋30は、前記中蓋10に対する回転が可能に、前記口筒部6付近の適所に取り付けられている。
図示例の上蓋30は、前記頂板12の上面を覆う天板32の周端から垂設した外周壁36を有し、この外周壁36を前記中蓋10の外筒部18へ回転可能に嵌合させている。もっともこの構造は適宜変更することができ、例えば、前記外筒部18を省略して、前記口筒部6の外面に前記外周壁36を回転可能に嵌合させても構わない。
前記天板32には、前記容器体2内の液体を前記連通口14を介して外部へ吐出させるための吐出口34を開口させている。この吐出口34の構造については、次の段落で述べる。
なお、前記上蓋30の適所には、回転操作を容易とするための把持用摘み(図示せず)を設けることができる。
また前記上蓋30と前記中蓋20との間には、回転量を調整することを容易にする位置決め手段(図示せず)を設けることができる。
この位置決め手段は、例えば、上蓋30と前記中蓋20との対向面同士の一方に所定の回転位置に対応する適数の凹部を、他方に当該凹部にクリック係合する凸部をそれぞれ設け、これら凹部と凸部とが嵌合するときのクリック感により利用者が所要の位置へ前記上蓋30が回転されたことを認知できるようにする構造とすることができる。
前記連通口14と前記吐出口34とは、図1(A)に示すように、ともに前記口筒部6の筒軸Оから偏心されている。
このような位置関係にすることにより、前記上蓋30が、前記容器体2に対する回転操作により、図1(A)に示す如く、前記連通口14の全体が前記天板32で閉塞された閉塞位置と、図2(A)に示す如く、前記連通口14が前記吐出口と重なることにより外部へ開放された開放位置との間で、回転することが可能に形成している。
なお、本明細書において、「筒軸Оから偏心」とは、少なくとも、中蓋10に対して上蓋30を相対的に回転させることにより、図1(A)に示すように連通口14及び吐出口34が重なり合わない状態と、図2(A)に示すように吐出口34が連通口14に重なる状態とを選択することができる程度に前記筒軸Оからズレていることをいう。
また、本明細書において「開放」とは、図4(C)の如く全開の状態(開け放たれた状態)を意味するものとし、図4(A)及び図4(B)の示す部分的に露出した状態と区別するものとする。
本実施形態において、前記連通口14は、図1(A)に示す如く、前記口筒部6の筒径方向の幅Wに比べて周方向の長さLが大きい長い形状(長孔形状)を有している。特に、図示例の連通口14は、前記筒軸О(頂板12の中心に一致する)から一定の距離を存して弧状に曲がる、曲がり孔に形成されている。
もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
また図示例において、前記吐出口34は、前記連通口14より僅かに大きい相似形に形成されている。前記連通口14に関する前述の説明は前記吐出口34に援用する。
もっとも前記吐出口34が連通口14と異なる形状であっても構わない。
計量部材40は、例えば固形洗剤などの所定量の固形物Dを計量して前記連通口14側へ供給する計量手段としての役割を有する。
本実施形態において、前記計量部材40は、前図1(B)に示す如く、脚筒42と受皿44とからなる。
図示例の計量部材40は、前記頂板12の下側に配置され、かつ、当該頂板12の裏側に取り付けられた、内部空間Vを有する中空の構造に形成している。もっとも、その形状は適宜変更することができる。
前記脚筒42は、図示例において、前記連通口14の周縁から垂設されており、図3(A)に示す如く、上方から見て、前記連通口14の形状と同一又は相似の周方向に長い断面形状を有する。もっとも、この構造は適宜変更することができる。
なお、本明細書では、説明の都合上、前記脚筒42を図3(A)で示す第1仮想線I1で2つの半筒部分(筒を筒軸方向に2分した形状をいう)に区分し、これら半筒部分のうちで後述の内容物導入口52から遠い方を一方半部42aと、またその内容物導入口52に近い方の半筒部分を他方半部42bと称するものとする。
前記脚筒42の上端には、外向きフランジ43が周設されている。この外向きフランジ43を前記係止突片16でアンダーカット嵌合により支持(図示例では抱持)することにより、前記計量部材40を前記頂板12の下面に組み付けている。
前記受皿44は、前記脚筒42の下端に付設されており、容器体2の内部から導入された固形洗剤などの固形物Dを計量(計数)するために一時的に受持する役割を有する。
本実施形態では、前記受皿44は、図3(A)に示す如く、底壁46の周端から筒周壁48を起立してなる上面の箱形状である。
なお、前記筒周壁48は、図示例において、図3(B)に示す第2仮想線I2より下側に現れる部分である。
この筒周壁48は、図示例では、図2(C)に示すように、上方から見て円弧状の1個の壁部(第1壁部48a)とほぼ直線状の3個の壁部(第3壁部48c及び一対の第2壁部48b)とからなり、そして、前記第1壁部48aは、図3(B)に示す如く、前記脚筒42の一方半部42aに連設されている。
前記受皿44は、前記脚筒42の一方半部42aから他方半部42bを超えて筒軸О側へはみ出すように拡幅している。そして、この拡幅部分50の上面に固形洗剤などの内容物導入口52が開口されている。
前記底壁46は、前記筒軸Оから離れる程に低くなる傾斜壁に形成されており、前記内容物導入口52から入った球形の固形洗剤などが前記底壁46の上を転動(又は摺動)して、前記脚筒42の第1壁部48a側に当接するように構成されている。
前記受皿44の内部及び前記脚筒42の内部とで形成される内部空間Vは、前記内容物導入口52から前記連通口14へ内容物の導通路として、当該連通口14と連通されている。
また、計量部材40には、図3(A)に示す如く、前記内部空間Vを仕切る適数の仕切り板54(図示例では一対の仕切り板54)が形成されている。
これら仕切り板54は、前記計量部材40の内部に付設された垂直板部であり、前述の導通路としての通路方向(前記受皿44の内部では図3(A)の左右方向X、また前記脚筒42内では図3(B)の上下方向Z)へ延びている。
図示例では、図3(A)に示す如く、前記一対の仕切り板54のうちで、上方から見て前記内容物導入口52内に現れる部分(第1板部54a)は、一対の平行板状に、また前記脚筒42内に現れる部分(第2板部54b)は、内容物導入口52と反対側に向かうに従って拡開する一対のテーパ状板部に形成されている。
前記第1板部54aは前記底壁46から前記筒周壁48の上端の高さまで、また第2板部54bは、前記底壁46から前記脚筒42の上端の高さまで、それぞれ延びている。
前記内部空間Vは、前記仕切り板54により適数(図示例では3つ)の内容物供給路Pに区分されている。
前記仕切り板54を用いて前記内部空間Vを仕切ることにより、前記脚筒42及び受皿44の内部に複数の内容物供給路Pを簡易な構造で形成することができる。
前記内容物供給路Pは、図1(B)に示す如く、入口e1と、計量室mと、縦通路nと、出口e2とで構成されている。
ここで前記入口e1は、図3(A)に示す如く、前記内容物導入口52の一部であり、また前記出口e2は前記脚筒42の開口部の一部である。
また前記計量室mは、前記受皿44の内部を仕切ることにより、また前記縦通路nは、前記脚筒42の内部を仕切ることにより、それぞれ画成される。それぞれの計量室mは、独立して固形物を計量することができる。
前記複数(図示例では3つ)の内容物供給路Pの入口e1の開口面積は、ともに一度に一個の固形洗剤Dのみが通過可能な大きさに形成されている。
同様に、複数の内容物供給路Pの縦通路nの断面積も、図3(A)に示す如く、当該断面積を一個の固形洗剤Dが占める大きさに形成されている。
前記計量室mは、図示例において、上方から見て、図3(A)に示すY方向に比べてX方向(受皿内での通路方向)に長い横長の形状に形成されている。
前記計量室mは、前記底壁46が傾斜壁であるため、計量室m内に導入された一個の固形物Dが前記第1壁部48aに突き当たった状態で、次の吐出操作(容器体を上下反転させる操作)まで停留するように設けられている。
前記複数の内容物供給路Pの出口e2は、それぞれ、前記連通口14と向かい合っており、上方から見た前記連通口14の開口領域で、前記周方向に配列されている。従って、前記上蓋30を閉塞位置から開放位置へ回転することにより、それら順次外部へ露出することになる。
すなわち、図1(A)の閉塞状態から図4(C)の開放状態へ回転していく途中で、図4(A)に示すように1個の出口e2が露出する状態、及び、図4(B)に示すように2個の出口e2が露出する状態がそれぞれ現れる。
従って、閉塞状態からの前記上蓋30の回転量を調整することで、外部に露出する出口e2の個数を選択することができる。
故に、計量して吐出される固形物の量を利用者が適宜調整することができる。
なお、前述の回転量の調整を容易とするため、図4(A)、(B)、(C)に示す回転位置まで前記上蓋30が回転されたときに、前述の位置決め手段により位置決めが適切に行われるようにすることができる。
前記構成において、本発明の計量吐出容器を使用するときには、図5(A)の閉蓋状態(図1(A)と同じ状態)から、図5(B)に示すように、容器体2を上下反転させて、前記内容物導入口52が下向きとなるようにする。そうすると、容器体2内の一の固形洗剤D1が、計量部材40の周囲から内容物導入口52の下側へ入り込む。
次に図5(C)に示すように、容器体2を正立状態に戻すと、前記一の固形洗剤D1が各内容物供給路Pの入口e1からそれぞれの計量室m内に入り、計量が行われる。
次に必要な固形洗剤の量に応じて前記上蓋30を回転させる。
例えば少数の固形洗剤などを計量して吐出させたい時には、図4(A)に示す如く、前記上蓋30を閉塞状態から少し回転させて一個の出口e2を露出させればよい。
次に、再び容器体2を上下反転させると、各計量室m内の前記固形洗剤は縦通路nを通って出口e2側へ落下する。
その結果、図5(D)に示す如く外部に露出した1個の出口e2からは、前記一の固形洗剤D1が外部へ吐出される。これに対して、図示しないが、天板32で閉塞された2個の出口e2では、固形洗剤は出口e2内で天板32に衝突して停止する。これにより前記上蓋30の回転量に応じた一個の固形洗剤Dのみが吐出される。
また図5(D)の倒立状態において、同図に示す内容物供給路Pの入口e1の下には、周囲から次の固形洗剤D2が周囲から入り込む。
次に容器体2を再び正立状態に戻すと、前述の固形洗剤Dの吐出により空になった計量室m内には、前述の次の固形洗剤D2が前記入口e1を介して導入される。従って、2度目以降の操作では、容器体2を上下反転させて元の状態に戻す一連の動作により、吐出・計量作業ができ、便利である。
なお、図示はしないが、残りの2つの内容物供給路Pにおいては、頂板12で閉鎖された出口e2に留まっていた固形洗剤Dが計量室m内に戻る。
より多くの個数の固形洗剤などを計量して吐出させたい時には、図4(B)に示す如く2個の出口e2を露出させる程度に、或いは図4(C)に示す如く、3個の出口e2を露出させる程度に、それぞれ前記上蓋30を回転させればよい。上蓋30を回転させたときの手順については、1個の出口e2を露出させた場合の説明を援用する。
前記構成及び作用によれば、前記中蓋10の頂板12に開口した連通口14と前記上蓋30の天板32に開口した吐出口34とが前記上蓋30の回転操作により重なるように設け、かつ、前記容器体2内に開口する入口e1から計量室mを介して前記連通口14と向かい合う出口e2に至る複数の内容物供給路Pを設け、各出口e2は、前記上蓋30の開方向への回転により順次外部へ露出するように、上方から見て前記連通口14内に周方向に配列したから、前記上蓋30の回転量に応じて、計量して取り出す固形物Dの数を増減させることが可能である。
前記吐出口34及び連通口14は、それぞれ前記口筒部6の筒径方向の幅Wに比べて周方向に長く形成した長孔であるから、上方から見て前記連通口14内に配置される内容物供給路Pの出口e2の個数を多く設定することができる。
前記複数の内容物供給路Pは、前記出口e2から下方へ延びる縦通路nと、この縦通路nの下端と連通して当該縦通路nの下側に配置された計量室mとを含み、当該計量室mの上側に上向きの入口e1を形成しているから、上下反転させた容器体2を元の正立状態に戻すことで固形物Dを計量することができ、次に容器体2を上下反転させることで計量室内の固形物Dを吐出できるとともに、再び容器体2を正立状態に戻したときに、次の固形物Dが計量室m内に入って計量されるため、連続で使用でき、吐出・計量の作業効率がよい。
また容器体2を正倒立させるだけで固形洗剤を計量して吐出できるので、固形洗剤を手に触ることなく作業を行える。
前記計量手段40は、前記連通口14の周縁から垂設する脚筒42の下端に内容物導入口52を有する受皿44を付設してなり、前記受皿44の内部及び前記脚筒42の内部とで形成される内部空間Vが、内容物の導通方向へ配向された少なくとも一枚の仕切り板54により、複数の前記内容物供給路Pに区分されているから、簡易な構造により、前述の固形物Dの取り出し量を増減させる機能を実現できる。
2…容器体 4…胴部 5…段差部 6…口筒部 7…鍔部
10…中蓋 12…頂板 14…連通口 16…係止突片 18…外筒部
20…係止爪 22…内筒部
30…上蓋 32…天板 34…吐出口 36…外周壁
40…計量手段(計量部材) 42…脚筒 42a…一方半部 42b…他方半部
43…外向きフランジ
44…受皿 46…底壁 48…筒周壁 48a…第1壁部 48b…第2壁部
48c…第3壁部 50…拡幅部分 52…内容物導入口
54…仕切り板 54a…第1板部 54b…第2板部
A…開口面 D、D1、D2…固形物(固形洗剤) e1…入口 e2 …出口
I1…第1仮想線 I2…第2仮想線 L…周方向長さ m…計量室 n…縦通路
О…筒軸 P…内容物供給路 V…内部空間 W…幅

Claims (4)

  1. 胴部(4)から口筒部(6)を起立した固形物収納用の容器体(2)と、
    前記口筒部(6)に装着され、当該口筒部(6)の開口面(A)を閉塞する頂板(12)を有するとともに、当該頂板(12)に前記口筒部(6)の筒軸(О)から偏心させた連通口(14)を開口させた中蓋(10)と、
    前記中蓋(10)に対する回転が可能に取り付けられ、前記頂板(12)の上面を覆う天板(32)を有するとともに、当該天板(32)に前記筒軸(О)から偏心させた吐出口(34)を開口させた上蓋(30)と、
    前記頂板(12)の下側に配置され、前記容器体(2)内に開口する入口(e1)から計量室(m)を介して前記連通口(14)と向かい合う出口(e2)に至る内容物供給路(P)を含む計量手段(40)と
    を具備しており、
    前記上蓋(30)は、前記容器体(2)に対する回転操作により、前記連通口(14)の全体が前記天板(32)で閉塞された閉塞位置と、前記連通口(14)が前記吐出口と重なることにより外部へ開放された開放位置との間を回転することが可能に設けた計量吐出容器において、
    前記計量手段(40)は、相互に独立した前記計量室(m)を有する複数の内容物供給路(P)を備えており、
    各内容物供給路(P)の出口(e2)は、前記上蓋(30)を閉塞位置から開放位置へ回転することにより順次外部へ露出するように、上方から見て前記連通口(14)内に、周方向に配列されていることを特徴とする、計量吐出容器。
  2. 前記吐出口(34)及び前記連通口(14)は、それぞれ前記口筒部(6)の筒径方向の幅(W)に比べて周方向に長く形成した長孔であることを特徴とする、請求項1に記載の計量吐出容器。
  3. 前記複数の内容物供給路(P)は、前記出口(e2)から下方へ延びる縦通路(n)と、この縦通路(n)の下端と連通して当該縦通路(n)の下側に配置された前記計量室(m)とを含み、当該計量室(m)の上側に上向きの入口(e1)を形成していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の計量吐出容器。
  4. 前記計量手段(40)は、前記連通口(14)の周縁から垂設する脚筒(42)の下端に、上方に開口する内容物導入口(52)を有する受皿(44)を付設してなり、
    前記受皿(44)の内部及び前記脚筒(42)の内部とで形成される内部空間(V)は、前記内容物導入口(52)から前記連通口(14)へ内容物の導通路として連通されており、かつ、その導通方向へ配向された少なくとも一枚の仕切り板(54)により、複数の前記内容物供給路(P)に区分されていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の計量吐出容器。


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