JP2023090816A - 塗工装置、フィルムの製造システム、および、フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】気泡を含んだ塗工液が基材に塗布されることを抑制できる塗工装置、フィルムの製造システム、および、フィルムの製造方法を提供する。【解決手段】バーコーター3は、バー11と、ブロワ13とを備える。バー11は、基材Sに塗工液を塗布する。バー11は、基材Sの流れ方向MDと直交する軸方向に延びる。流れ方向MDにおけるバー11の上流側において、バー11と基材Sとの間には、塗工液が溜まった液溜まりLが、形成される。ブロワ13は、基材Sのうち、液溜まりLと接触している接触部分Pを押圧する。【選択図】図3
Description
本発明は、塗工装置、フィルムの製造システム、および、フィルムの製造方法に関する。
従来、樹脂基材の表面に塗工液を塗布する塗工装置として、バーコーターが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記した特許文献1に記載されるような塗工装置では、気泡を含んだ塗工液が基材に塗布される場合がある。
本発明は、気泡を含んだ塗工液が基材に塗布されることを抑制できる塗工装置、フィルムの製造システム、および、フィルムの製造方法を提供する。
本発明[1]は、基材に塗工液を塗布するための塗工部材であって、前記基材の流れ方向と直交する軸方向に延び、前記流れ方向における前記塗工部材の上流側において、前記基材との間に、前記塗工液が溜まった液溜まりが形成される塗工部材と、前記基材のうち、前記液溜まりと接触している接触部分を押圧する押圧装置とを備える、塗工装置を含む。
このような構成によれば、液溜まり内に気泡が含まれている場合に、押圧装置が接触部分を押圧することにより、液溜まりから気泡を押し出すことができる。
これにより、気泡を含んだ塗工液が基材に塗布されることを抑制できる。
本発明[2]は、前記押圧装置が、気流を前記接触部分に作用させることにより、前記接触部分を押圧する、上記[1]の塗工装置を含む。
このような構成によれば、押圧装置は、接触部分と接触せずに、接触部分を押圧できる。
これにより、基材が押圧部材と擦れることを抑制でき、基材にキズがつくことによる外観不良を低減できる。
本発明[3]は、前記押圧装置が、前記接触部分に向けて前記気流を吹き出すノズルを有する、上記[2]の塗工装置を含む。
本発明[4]は、前記ノズルが、前記軸方向に移動可能である、上記[3]の塗工装置を含む。
このような構成によれば、ノズルが気流を吹き出している状態でノズルを軸方向に移動させることにより、液溜まり中の気泡を、軸方向に押し出すことができる。
本発明[5]は、前記塗工部材が、バーである、上記[1]~[4]のいずれか1つの塗工装置を含む。
本発明[6]は、基材を押出成形する押出成形装置と、上記[1]~[5]のいずれか1つの塗工装置であって、前記基材に塗工液を塗布する塗工装置と、前記塗工液が塗布された前記基材を延伸する延伸装置とを備える、フィルムの製造システムを含む。
このような構成によれば、上記した塗工装置を備えているため、気泡を含んだ塗工液が基材に塗布されることを抑制できる。
その結果、フィルムの歩留まりを向上させることができる。
本発明[7]は、基材を押出成形する押出成形工程と、上記[1]~[5]のいずれか1つの塗工装置で、前記押出成形工程によって押出成形された前記基材に前記塗工液を塗布する塗布工程と、前記塗布工程によって前記塗工液が塗布された前記基材を延伸する延伸工程とを含む、フィルムの製造方法を含む。
このような方法によれば、上記した塗工装置で基材に塗工液を塗布できるため、気泡を含んだ塗工液が基材に塗布されることを抑制できる。
その結果、フィルムの歩留まりを向上させることができる。
本発明の塗工装置、フィルムの製造システム、および、フィルムの製造方法によれば、気泡を含んだ塗工液が基材に塗布されることを抑制できる。
1.フィルムの製造システム
フィルムFの製造システム1について説明する。
フィルムFの製造システム1について説明する。
図1に示すように、フィルムFは、基材Sと、被膜Cとを備える。基材Sは、基材Sの厚み方向において、第1面S1と、第2面S2とを有する。被膜Cは、基材Sの第1面S1の上に配置される。被膜Cは、基材Sの第1面S1を覆う。被膜Cは、易接着層であってもよい。被膜Cが易接着層である場合、フィルムFは、易接着フィルムである。易接着フィルムは、例えば、モバイル機器、カーナビゲーション装置、パソコン用モニタ、テレビなどの画像表示装置の偏光板に使用される。詳しくは、易接着フィルムは、偏光板の偏光子を保護する保護フィルムとして使用される。易接着フィルムは、接着剤層を介して、偏光子と貼り合わされる。易接着フィルムは、易接着層で、偏光子と貼り合わされる。
図2に示すように、フィルムFの製造システム1は、押出成形装置2と、第1延伸装置4Aと、塗工装置の一例としてのバーコーター3と、延伸装置の一例としての第2延伸装置4Bと、スリット加工装置5と、ナーリング加工装置6と、巻取装置7とを備える。
(1)押出成形装置
押出成形装置2は、基材Sを押出成形する(押出成形工程)。押出成形装置2から押し出された基材Sは、シート形状を有する。
押出成形装置2は、基材Sを押出成形する(押出成形工程)。押出成形装置2から押し出された基材Sは、シート形状を有する。
基材Sは、熱可塑性樹脂からなる。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、アセテート樹脂(ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロースなど)などが挙げられる。
偏光子の保護フィルムとして使用される易接着フィルムを製造する場合、基材Sの材料として、好ましくは、アクリル樹脂が挙げられる。
また、偏光子の保護フィルムとして使用される易接着フィルムを製造する場合、アクリル樹脂は、グルタル酸無水物構造を有するアクリル樹脂、ラクトン環構造を有するアクリル樹脂であってもよい。グルタル酸無水物構造を有するアクリル樹脂、および、ラクトン環構造を有するアクリル樹脂は、高い耐熱性、高い透明性、および高い機械的強度を有するため、偏光度が高くかつ耐久性に優れる偏光板の製造に適する。グルタル酸無水物構造を有するアクリル樹脂は、特開2006-283013号公報、特開2006-335902号公報、特開2006-274118号公報に記載されている。ラクトン環構造を有するアクリル樹脂は、特開2000-230016号公報、特開2001-151814号公報、特開2002-120326号公報、特開2002-254544号公報、特開2005-146084号公報に記載されている。
また、基材Sは、アクリル樹脂に加えて、アクリル樹脂以外の他の熱可塑性樹脂を含有してもよい。他の熱可塑性樹脂を含有することにより、アクリル樹脂の複屈折を打ち消して、光学等方性に優れる易接着フィルムを得ることができる。また、易接着フィルムの機械強度を向上させることもできる。
なお、基材Sは、酸化防止剤、安定剤、補強材、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、充填剤、可塑剤、滑剤、フィラーなどの添加剤を含有してもよい。
(2)第1延伸装置
第1延伸装置4Aは、押出成形工程によって得られた基材Sを、加熱した後、基材Sの流れ方向MDに延伸する(第1延伸工程)。
第1延伸装置4Aは、押出成形工程によって得られた基材Sを、加熱した後、基材Sの流れ方向MDに延伸する(第1延伸工程)。
(3)バーコーター
バーコーター3は、押出成形工程によって押出成形された基材Sの第1面S1に、塗工液を塗布する(塗布工程)。なお、基材Sの第1面S1には、押出成形工程の後、塗布工程の前に、コロナ処理、プラズマ処理などの表面処理が、施されてもよい。
バーコーター3は、押出成形工程によって押出成形された基材Sの第1面S1に、塗工液を塗布する(塗布工程)。なお、基材Sの第1面S1には、押出成形工程の後、塗布工程の前に、コロナ処理、プラズマ処理などの表面処理が、施されてもよい。
易接着フィルムを製造する場合、塗工液は、易接着層を形成するための易接着組成物である。
易接着層は、バインダ樹脂と、微粒子とを含有する。
バインダ樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。易接着フィルムが偏光子の保護フィルムとして使用される場合、バインダ樹脂は、好ましくは、熱硬化性樹脂である。バインダ樹脂は、複数種類を併用できる。
微粒子としては、例えば、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン(チタニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム(ジルコニア)などの酸化物、例えば、炭酸カルシウムなどの炭酸塩、例えば、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムなどのケイ酸塩、例えば、タルク、カオリンなどのケイ酸塩鉱物、例えば、リン酸カルシウムなどのリン酸塩などが挙げられる。易接着フィルムが偏光子の保護フィルムとして使用される場合、微粒子は、好ましくは、酸化物、より好ましくは、酸化ケイ素である。微粒子は、複数種類を併用できる。
塗工液(易接着組成物)は、樹脂成分と、上記した微粒子と、分散媒とを含有する。
樹脂成分は、後述する延伸工程によって、上記したバインダ樹脂の被膜(易接着層)を形成する。バインダ樹脂がウレタン樹脂である場合、樹脂成分としては、例えば、水系ウレタン樹脂が挙げられる。水系ウレタン樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂の乳化物である非反応型水系ウレタン樹脂、例えば、イソシアネート基をブロック剤で保護したウレタン樹脂の乳化物である反応型水系ウレタン樹脂などが挙げられる。バインダ樹脂がウレタン樹脂である場合、塗工液は、ウレタン硬化触媒(トリエチルアミンなど)、イソシアネートモノマーを含有してもよい。
分散媒としては、例えば、水、例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトンなどが挙げられる。
(4)第2延伸装置
第2延伸装置4Bは、塗工工程によって塗布された塗工液を乾燥する。これにより、塗工液が上記した被膜Cになる。また、第2延伸装置4Bは、被膜Cが形成された基材Sを、加熱した後、基材Sの幅方向TDに延伸する(第2延伸工程)。幅方向TDは、流れ方向MDと直交する。第2延伸工程により、被膜Cが形成された基材Sが延伸され、上記したフィルムFが得られる。
第2延伸装置4Bは、塗工工程によって塗布された塗工液を乾燥する。これにより、塗工液が上記した被膜Cになる。また、第2延伸装置4Bは、被膜Cが形成された基材Sを、加熱した後、基材Sの幅方向TDに延伸する(第2延伸工程)。幅方向TDは、流れ方向MDと直交する。第2延伸工程により、被膜Cが形成された基材Sが延伸され、上記したフィルムFが得られる。
(5)スリット加工装置
スリット加工装置5は、延伸工程によって延伸されたフィルムFを、所定の幅に切断する(スリット工程)。
スリット加工装置5は、延伸工程によって延伸されたフィルムFを、所定の幅に切断する(スリット工程)。
(6)ナーリング加工装置
ナーリング加工装置6は、スリット工程によって所定の幅に切断されたフィルムFの幅方向両端に、ナールを形成する(ナーリング工程)。ナールは、レーザーによって形成される。ナールは、加熱されたエンボスロールによって形成されてもよい。
ナーリング加工装置6は、スリット工程によって所定の幅に切断されたフィルムFの幅方向両端に、ナールを形成する(ナーリング工程)。ナールは、レーザーによって形成される。ナールは、加熱されたエンボスロールによって形成されてもよい。
(7)巻取装置
巻取装置7は、ナーリング工程によってナールが形成されたフィルムFを巻き取る(巻取工程)。巻取工程が完了することにより、フィルムFのロールを得ることができる。
巻取装置7は、ナーリング工程によってナールが形成されたフィルムFを巻き取る(巻取工程)。巻取工程が完了することにより、フィルムFのロールを得ることができる。
2.バーコーターの詳細
図3に示すように、バーコーター3は、塗工部材の一例としてのバー11と、マニホールドブロック12と、押圧装置の一例としてのブロワ13とを備える。
図3に示すように、バーコーター3は、塗工部材の一例としてのバー11と、マニホールドブロック12と、押圧装置の一例としてのブロワ13とを備える。
(1)バー
バー11は、上記した塗工工程において、基材Sに塗工液を塗布する。バー11は、軸方向に延びる。軸方向は、基材Sの幅方向TDと同じ方向である。つまり、軸方向は、基材Sの流れ方向MDと直交する。バー11は、バーコーター3の上端部に配置される。言い換えると、バー11は、軸方向および流れ方向MDの両方と直交する直交方向において、バーコーター3の一端部に配置される。バー11は、円柱形状を有する。
バー11は、上記した塗工工程において、基材Sに塗工液を塗布する。バー11は、軸方向に延びる。軸方向は、基材Sの幅方向TDと同じ方向である。つまり、軸方向は、基材Sの流れ方向MDと直交する。バー11は、バーコーター3の上端部に配置される。言い換えると、バー11は、軸方向および流れ方向MDの両方と直交する直交方向において、バーコーター3の一端部に配置される。バー11は、円柱形状を有する。
バー11としては、例えば、シャフトにワイヤーが巻かれたワイヤーバー、例えば、シャフトに凹溝が形成されたワイヤレスバーなどが挙げられる。ワイヤーバーは、軸方向において、ワイヤー間に溝が形成される。
バー11には、例えば、クロムメッキ、ダイヤモンドライクカーボンコーティングなどの表面処理が、施されてもよい。塗工液が上記した微粒子を含有する場合、バー11は、耐摩耗性を向上させる観点から、好ましくは、ダイヤモンドライクカーボンコーティングされている。
バー11は、流れ方向MDに対して順回転(図3矢印参照)する。バー11の周速度は、基材Sの搬送速度よりも遅い。これにより、基材Sが流れ方向MDに搬送され、バー11が回転している状態で、流れ方向MDにおけるバー11の上流側において、バー11と基材Sとの間に、塗工液が溜まった液溜まりLが、形成される。基材Sのうち、液溜まりLと接触している部分を、接触部分Pと定義する。接触部分Pは、流れ方向MDにおいて、上流端E1と下流端E2とを有する。上流端E1は、流れ方向MDにおいて、バー11から離れている。下流端E2は、バー11と接している。
(2)マニホールドブロック
マニホールドブロック12は、バー11の下方に配置される。バーコーター3が基材Sに塗工液を塗布している状態で、マニホールドブロック12は、直交方向において、基材Sに対して、バー11の反対側に配置される。マニホールドブロック12は、バー11を支える。マニホールドブロック12は、軸方向および直交方向に延びる。マニホールドブロック12は、マニホールド121と、吐出口122と、流路123とを有する。
マニホールドブロック12は、バー11の下方に配置される。バーコーター3が基材Sに塗工液を塗布している状態で、マニホールドブロック12は、直交方向において、基材Sに対して、バー11の反対側に配置される。マニホールドブロック12は、バー11を支える。マニホールドブロック12は、軸方向および直交方向に延びる。マニホールドブロック12は、マニホールド121と、吐出口122と、流路123とを有する。
(2-1)マニホールド
マニホールド121は、直交方向において、バー11から離れて配置される。マニホールド121は、塗工液を溜める。
マニホールド121は、直交方向において、バー11から離れて配置される。マニホールド121は、塗工液を溜める。
(2-2)吐出口
吐出口122は、直交方向におけるマニホールドブロック12の一端部に配置される。吐出口122は、流れ方向MDにおいて、バー11の上流側に配置される。吐出口122は、塗工液を吐出する。吐出口122から吐出された塗工液は、バー11の回転により、基材Sに塗布される。
吐出口122は、直交方向におけるマニホールドブロック12の一端部に配置される。吐出口122は、流れ方向MDにおいて、バー11の上流側に配置される。吐出口122は、塗工液を吐出する。吐出口122から吐出された塗工液は、バー11の回転により、基材Sに塗布される。
(2-3)流路
流路123は、直交方向において、マニホールド121と吐出口122との間に配置される。流路123は、マニホールド121と吐出口122とを接続する。マニホールド121内の塗工液は、流路123を通って、吐出口122から吐出される。
流路123は、直交方向において、マニホールド121と吐出口122との間に配置される。流路123は、マニホールド121と吐出口122とを接続する。マニホールド121内の塗工液は、流路123を通って、吐出口122から吐出される。
(3)ブロワ
バーコーター3が基材Sに塗工液を塗布している状態で、ブロワ13は、気流を接触部分Pに作用させる。言い換えると、基材Sが流れ方向MDに搬送され、バー11が回転している状態で、ブロワ13は、気流を接触部分Pに作用させる。ブロワ13は、直交方向において、基材Sに対してバー11の反対側から、気流を接触部分Pに作用させる。気流が接触部分Pに作用することにより、接触部分Pは、気流によって押圧されて、直交方向において、バー11に近づく方向へ向かって撓む。つまり、ブロワ13は、接触部分Pを押圧する。これにより、液溜まりL内に気泡が含まれている場合に、液溜まりLから気泡を押し出す。液溜まりLから気泡が押し出されることにより、気泡を含んだ塗工液が基材Sに塗布されることを抑制できる。その結果、塗工液中の気泡に起因する塗工不良を抑制できる。ブロワ13は、接触部分Pと接触せずに、接触部分Pを押圧する。接触部分Pと接触せずに接触部分Pを押圧することにより、基材Sがブロワ13と擦れることを抑制でき、基材Sにキズがつくことによる外観不良を低減できる。詳しくは、ブロワ13は、コンプレッサ131と、ノズル132とを有する。
バーコーター3が基材Sに塗工液を塗布している状態で、ブロワ13は、気流を接触部分Pに作用させる。言い換えると、基材Sが流れ方向MDに搬送され、バー11が回転している状態で、ブロワ13は、気流を接触部分Pに作用させる。ブロワ13は、直交方向において、基材Sに対してバー11の反対側から、気流を接触部分Pに作用させる。気流が接触部分Pに作用することにより、接触部分Pは、気流によって押圧されて、直交方向において、バー11に近づく方向へ向かって撓む。つまり、ブロワ13は、接触部分Pを押圧する。これにより、液溜まりL内に気泡が含まれている場合に、液溜まりLから気泡を押し出す。液溜まりLから気泡が押し出されることにより、気泡を含んだ塗工液が基材Sに塗布されることを抑制できる。その結果、塗工液中の気泡に起因する塗工不良を抑制できる。ブロワ13は、接触部分Pと接触せずに、接触部分Pを押圧する。接触部分Pと接触せずに接触部分Pを押圧することにより、基材Sがブロワ13と擦れることを抑制でき、基材Sにキズがつくことによる外観不良を低減できる。詳しくは、ブロワ13は、コンプレッサ131と、ノズル132とを有する。
(3-1)コンプレッサ
コンプレッサ131は、配管を介してノズル132と接続される。コンプレッサ131は、ノズル132に向けて圧縮空気を送る。
コンプレッサ131は、配管を介してノズル132と接続される。コンプレッサ131は、ノズル132に向けて圧縮空気を送る。
(3-2)ノズル
ノズル132は、直交方向において、基材Sに対してバー11の反対側に配置される。ノズル132は、直交方向において、基材Sに対して吐出口122の反対側に配置される。ノズル132は、コンプレッサ131からの圧縮空気を、接触部分Pに向けて吹き出す。これにより、ノズル132は、接触部分Pに向けて気流を吹き出す。ノズル132から吹き出された気流(圧縮空気)は、接触部分Pに作用する。好ましくは、ノズル132は、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1と下流端E2との間に、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1よりも強く、気流を作用させる。より好ましくは、ノズル132は、流れ方向MDにおける接触部分Pの中央に、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1よりも強く、気流を作用させる。これにより、ブロワ13は、流れ方向MDにおける接触部分Pの中央を、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1よりも強く押圧する。これにより、液溜まりL中の気泡を、流れ方向MDにおいてバー11から離れる方向(流れ方向MDにおける上流方向)へ、寄せることができる。
ノズル132は、直交方向において、基材Sに対してバー11の反対側に配置される。ノズル132は、直交方向において、基材Sに対して吐出口122の反対側に配置される。ノズル132は、コンプレッサ131からの圧縮空気を、接触部分Pに向けて吹き出す。これにより、ノズル132は、接触部分Pに向けて気流を吹き出す。ノズル132から吹き出された気流(圧縮空気)は、接触部分Pに作用する。好ましくは、ノズル132は、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1と下流端E2との間に、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1よりも強く、気流を作用させる。より好ましくは、ノズル132は、流れ方向MDにおける接触部分Pの中央に、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1よりも強く、気流を作用させる。これにより、ブロワ13は、流れ方向MDにおける接触部分Pの中央を、流れ方向MDにおける接触部分Pの上流端E1よりも強く押圧する。これにより、液溜まりL中の気泡を、流れ方向MDにおいてバー11から離れる方向(流れ方向MDにおける上流方向)へ、寄せることができる。
本実施形態では、ノズル132は、気流を吹き出している状態で、軸方向に移動可能である。これにより、液溜まりL中の気泡を、軸方向に押し出すことができる。ノズル132は、軸方向において、基材Sの一端部と他端部との間を、往復移動可能である。これにより、軸方向における液溜まりLの全部から、気泡を押し出すことができる。
3.変形例
(1)ノズル132は、移動しなくてもよい。
(1)ノズル132は、移動しなくてもよい。
例えば、ノズル132は、軸方向に延びており、軸方向における接触部分Pの全部に、気流を作用させてもよい。ノズル132は、軸方向に首振り可能であってもよい。
また、ブロワ13は、複数のノズル132を有してもよい。複数のノズル132は、軸方向に並んでいてもよい。複数のノズル132のそれぞれは、軸方向に沿って順番に気流を吹きだしてもよい。
また、ブロワ13は、1つのノズル132を有してもよい。1つのノズル132は、軸方向において、バー11の中央に配置されてもよい。1つのノズル132は、液だまりL中の気泡が軸方向両端に向かって移動するように、気流を吹き出してもよい。
(2)押圧装置は、接触部分Pに接触して、接触部分Pを押圧してもよい。具体的には、図4に示すように、押圧装置は、接触部分Pと接触するローラ21を有してもよい。ローラ21は、軸方向に延びる。また、押圧装置は、接触部分Pと接触するボールを有してもよい。ボールは、軸方向に移動可能であってもよい。
(3)バーコーター3の用途は、押出成形に限らない。例えば、基材Sのロールから基材Sを繰り出して、繰り出された基材Sに、バーコーター3で塗工液を塗布してもよい。
(4)塗工装置は、バーコーター3に限らない。例えば、塗工装置としては、グラビアコーター、キスコーターが挙げられる。
(5)塗工装置は、図5に示すように、マニホールドブロック12の代わりに、塗工液を溜めるパン31を備えてもよい。
(6)フィルムFの製造システム1は、第1延伸装置4Aを備えなくてもよい。塗工液が塗布された基材Sは、第2延伸装置4Bによって、流れ方向MDおよび幅方向TDに延伸(二軸同時延伸)されてもよい。フィルムFの製造システム1は、基材Sを延伸しなくてもよい。つまり、フィルムFの製造システム1は、第1延伸装置4Aおよび第2延伸装置4Bを備えなくてもよい。
(7)フィルムFの製造システム1は、ナーリング加工装置6の代わりに、マスキングフィルムを繰り出すマスキングフィルム繰出装置と、繰り出されたマスキングフィルムをフィルムFに貼り合わせる貼合装置とを備えてもよい。
1 製造システム
2 押出成形装置
3 バーコーター
4B 第2延伸装置
11 バー
13 ブロワ
21 ローラ
132 ノズル
F フィルム
P 接触部分
S 基材
2 押出成形装置
3 バーコーター
4B 第2延伸装置
11 バー
13 ブロワ
21 ローラ
132 ノズル
F フィルム
P 接触部分
S 基材
Claims (7)
- 基材に塗工液を塗布するための塗工部材であって、前記基材の流れ方向と直交する軸方向に延び、前記流れ方向における前記塗工部材の上流側において、前記基材との間に、前記塗工液が溜まった液溜まりが形成される塗工部材と、
前記基材のうち、前記液溜まりと接触している接触部分を押圧する押圧装置と
を備えることを特徴とする、塗工装置。 - 前記押圧装置は、気流を前記接触部分に作用させることにより、前記接触部分を押圧することを特徴とする、請求項1に記載の塗工装置。
- 前記押圧装置は、前記接触部分に向けて前記気流を吹き出すノズルを有することを特徴とする、請求項2に記載の塗工装置。
- 前記ノズルは、前記軸方向に移動可能であることを特徴とする、請求項3に記載の塗工装置。
- 前記塗工部材は、バーであることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の塗工装置。
- 基材を押出成形する押出成形装置と、
請求項1~5のいずれか一項に記載の塗工装置であって、前記基材に塗工液を塗布する塗工装置と、
前記塗工液が塗布された前記基材を延伸する延伸装置と
を備えることを特徴とする、フィルムの製造システム。 - 基材を押出成形する押出成形工程と、
請求項1~5のいずれか一項に記載の塗工装置で、前記押出成形工程によって押出成形された前記基材に前記塗工液を塗布する塗布工程と、
前記塗布工程によって前記塗工液が塗布された前記基材を延伸する延伸工程と
を含むことを特徴とする、フィルムの製造方法。
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