JP2023072054A - 火災報知設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】煙識別による火災判断の確度を高めて非火災報防止を更に確実なものとする。【解決手段】受信機10から警戒区域に引き出された信号回線12-1に接続された光電式煙感知器14は、感知区画Z1,Z2で発生した煙の識別情報を含む火災信号を送信する。感知区画Z1、Z2には火災に伴う煙以外の物理的現象の変化を検知するセンサ18が設置され、信号回線12-1に中継器16を介して接続される。センサ18は、CO2センサ、COセンサ、炎センサ、又は熱センサの少なくとも何れかであり、受信機10の火報制御部48は、光電式煙感知器14による煙の識別情報と、CO2センサ、COセンサ、炎センサ又は熱センサの少なくとも何れかによる検知値とを判断したときに火災警報を出力させる。【選択図】図1

Description

本発明は、受信機に火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に関する。
従来、R型として知られた火災報知設備にあっては、受信機に、固有のアドレスが設定された伝送機能を有する火災感知器を接続し、通常監視状態では、感知器アドレスを順次指定した火災感知器の呼出しにより煙濃度や温度等の検出値を収集して監視しており、火災時には、火災感知器からの火災割込み信号に基づき、受信機から検索コマンドを発行して発報した火災感知器のアドレスを特定して検出値を収集し、検出値が所定の火報発報閾値を超えた場合に火災と判断して火災警報を出力させ、更に、排気装置、防火戸、消防機関への自動通報等の連動制御を行うようにしている。
また、従来の火災報知設備にあっては、火災感知器として、火災に伴い発生する煙を検知する光電式煙感知器が使用されており、従来の光電式煙感知器は、火災に伴い発生する煙に限らず、調理の煙やバスルームの湯気等により非火災報を発してしまうことがある。
このような火災以外の原因による非火災報を防止するため、2種類の波長の光を検煙空間に照射し、煙による散乱光について異なる波長の光強度の比を求めて煙の種類を判定し、煙識別の確度を高めて非火災報防止を確実なものとする所謂2波長方式の光電式煙感知器が提案されている(特許文献2)。
特開2007-265353号公報 特開2004-325211号公報 特開2004-341661号公報 特開2008-225857号公報
ところで、このような従来の2波長方式の光電式煙感知器を受信機に接続して火災を監視する場合、受信機で燻焼火災に伴い発生する白煙か燃焼火災に伴い発生する黒煙かを識別して火災警報を出力することで、火災の危険度に応じた対応が可能となる。
しかしながら、光電式煙感知器にバスルーム等からの湯気が流入した場合は、燻焼火災により発生する白煙に近い識別結果が出される場合があり、湯気等による非火災要因を白煙火災と判断して非火災報を出力する可能性が残されている。
本発明は、煙識別による火災判断の確度を高めて非火災報防止を更に確実なものとする火災報知設備を提供することを目的とする。
(火災報知設備)
本発明は、警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備に於いて、
受信機に接続され、所定の警戒区画で発生した煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、
光電式煙感知器と同じ警戒区画に設置され、火災に伴い発生する煙以外の物理的現象の変化を検知するセンサと、
受信機に設けられ、光電式煙感知器からの火災信号による煙の識別情報及びセンサからの検知信号に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、
が設けられたことを特徴とする。
ここで、警戒区画とは、例えば火災場所として特定し得るエリアの単位を示す概念で、警戒区域内の壁で仕切られた部屋や天井梁等で仕切られた区画等を意味する。複数の警戒区画において、それらの形状や空間体積、床面積等はそれぞれ任意であり、相互に同じである必要は無い。
(白煙火災又は黒煙火災とセンサ検知値の組み合わせによる火災判断)
センサとして、火災に伴い発生するCO2を検知するCO2センサ、火災に伴い発生するCOを検知するCOセンサ、火災に伴い発生する炎を検知する炎センサ、又は火災に伴い発生する熱を検知する熱センサの少なくとも何れかが設けられ、
受信機の火報制御部は、煙の識別情報と、CO2センサ、COセンサ、炎センサ又は熱センサの少なくとも何れかによる検知とを判断したときに火災警報を出力させる。
(白煙火災とCO2検知による火災判断)
受信機の火報制御部は、白煙火災とCO2センサによるCO2検知とを判断したときに火災警報を出力させる。
(白煙火災とCO検知による火災判断)
受信機の火報制御部は、白煙火災とCOセンサによるCO検知とを判断したときに火災警報を出力させる。
(黒煙火災と炎検知による火災判断)
受信機の火報制御部は、黒煙火災と炎センサによる炎検知とを判断したときに火災警報を出力させる。
(黒煙火災と熱検知による火災判断)
受信機の火報制御部は、黒煙火災と熱センサによる熱検知とを判断したときに火災警報を出力させる。
(黒煙火災、炎検知及び熱検知による火災判断)
受信機の火報制御部は、黒煙火災、炎センサによる炎検知、及び熱センサによる熱検知を判断したときに火災警報を出力させる。
(マルチセンサ)
光電式煙感知器に、CO2センサ、COセンサ、炎センサ、又は熱センサの少なくとも何れかが一体に設けられる。
(区画種別に応じた連動制御)
受信機の火報制御部は、警戒区画の種別と連動制御の対応関係を予め記憶し、火災を判断した場合に区画の種別に対応した連動制御を行う。
(感知器側での煙識別)
光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別し、識別した煙の識別情報を含む火災信号を受信機に送信する感知器制御部と、
を備える。
(受信機側での煙識別)
光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値を含む煙検出値検出信号を受信機に送信する感知器制御部と、
を備え、
受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別する。
(基本的な効果)
本発明は、警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備に於いて、受信機に接続され、所定の警戒区画で発生した煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、光電式煙感知器と同じ警戒区画に設置され、火災に伴う煙以外の物理的現象の変化を検知するセンサと、受信機に設けられ、光電式煙感知器からの火災信号による煙の識別情報及びセンサからの検知信号に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、が設けられたため、白煙火災又は黒煙火災に識別結果に、同じ警戒区画に設置しているセンサによる火災に伴う煙以外の物理的現象の変化の検知値を加えることで火災判断の確度を高め、非火災報防止を更に確実なものとすることができる。
(白煙火災又は黒煙火災とセンサ検知値の組み合わせによる火災判断の効果)
また、センサとして、火災に伴い発生するCO2を検知するCO2センサ、火災に伴い発生するCOを検知するCOセンサ、火災に伴い発生する炎を検知する炎センサ、又は火災に伴い発生する熱を検知する熱センサの少なくとも何れかが設けられ、受信機の火報制御部は、白煙火災又は黒煙火災と、CO2センサ、COセンサ、炎センサ又は熱センサの少なくとも何れかによる検知とを判断したときに火災警報を出力させるようにしたため、白煙火災又は黒煙火災の識別結果と、CO2センサ、COセンサ、炎センサ又は熱センサの何れかによる検知値との両方が得られたときに火災と判断して警報することで、火災判断の確度を高め、非火災報防止を更に確実なものとすることができる。
(白煙火災とCO2検知による火災判断の効果)
また、受信機の火報制御部は、白煙火災とCO2センサによるCO2検知とを判断したときに火災警報を出力させるようにしたため、白煙火災が判断されたがCO2センサによりCO2が検知されない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断し、火災警報を行わずに監視を続け、一方、例えば、居室の寝具が寝タバコ等が原因で燻焼して白煙火災が検知された場合には、CO2の発生をCO2センサによる検知で確認して火災警報を出力することができる。
(白煙火災とCO検知による火災判断の効果)
また、受信機の火報制御部は、白煙火災とCOセンサによるCO検知とを判断したときに火災警報を出力させるようにしたため、白煙火災が判断されたがCOセンサによりCOが検知されない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断し、火災警報を行わずに監視を続け、一方、例えば、居室のストーブの加熱によりソファ等の家具が着火して白煙とCOを発生しながら燻焼することで白煙火災が判断された場合には、COの発生をCOセンサによる検知で火災を確認して火災警報を出力することができる。
(黒煙火災と炎検知による火災判断)
また、受信機の火報制御部は、黒煙火災と炎センサによる炎検知とを判断したときに火災警報を出力させるようにしたため、黒煙火災が判断されたが炎センサにより炎が検知されない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断し、火災警報を行わずに監視を続け、一方、例えば、喫煙ルームでのタバコの不始末により灰皿からソファ等に火が移り、黒煙を上げて燃焼することで黒煙火災が判断された場合には、炎の発生を炎センサによる検知で火災を確認して火災警報を出力することができる。
(黒煙火災と熱検知による火災判断の効果)
また、受信機の火報制御部は、黒煙火災と熱センサによる熱検知とを判断したときに火災警報を出力させるようにしたため、黒煙火災が判断されたが熱センサにより熱が検知されない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断し、火災警報を行わずに監視を続け、一方、例えば、危険物倉庫に設置している液体燃料タンクから液体燃料が漏れ、電気系統から発火し、炎と黒煙が上がった場合には、黒煙火災の判断に加え、炎の発生を炎センサによる検知で火災を確認して火災警報を出力することができる。
(黒煙火災、炎検知及び熱検知による火災判断の効果)
また、受信機の火報制御部は、黒煙火災、炎センサによる炎検知、及び熱センサによる熱検知を判断したときに火災警報を出力させるようにしたため、黒煙火災が判断されたが、炎センサによる炎及び熱センサによる熱が検知されない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断し、火災警報を行わずに監視を続け、一方、例えば、燃料タンクと溶接機のある工場等で、溶接による火花から近くにある燃料タンクに引火して爆発的に炎と黒煙が上がった場合には、黒煙火災の判断に加え、炎の発生を炎センサによる検知で火災を確認して火災警報を出力することができる。
(マルチセンサの効果)
また、光電式煙感知器に、CO2センサ、COセンサ、炎センサ、又は熱センサの少なくとも何れかが一体に設けられたため、白煙火災又は黒煙火災を識別するための火災信号を送信する光電式煙感知器に、火災に伴う煙以外の物理的現象の変化の検知する1又は複数のセンサが一体化されることで、警戒区域に対するセンサの設置が容易となり、また、火災の煙と煙以外の物理的現象の変化の値を警戒区域の同じ位置で検出することで、火災判断の確度を高めることができる。
さらに光電式煙感知器と各種センサを一体化することで、処理回路の共用化、構造部品
の一体化による部品削減が図られ、全体コストの削減が可能となる。またアナログシステムとしてのアドレス数削減も可能となる。もちろん室内天井に設置する感知器数が減少する事により、建物デザインの意匠性向上も実現できる。
(区画種別に応じた連動制御の効果)
また、受信機の前記火報制御部は、警戒区画の種別と連動制御の対応関係を予め記憶し、火災を判断した場合に区画の種別に対応した連動制御を行うようにしたため、例えば、光電式煙感知器が設置された警戒区画毎に、居室、喫煙ルーム、燃料タンク等の危険物が設置された倉庫等の区画の種別と、火災が発生した場合の区画の危険度等に基づく排気、自動通報、消火といった連動制御との対応関係を予め記憶しておくことで、例えば火災区画が居室であった場合には急激な火災の拡大はないことから、排気や自動通報等の連動制御を行って初期消火等の人的な対処を可能とし、一方、火災区画が燃料タンク等の危険物が設置された倉庫等であった場合には、急激な火災拡大の危険性があることから、排気や自動通報に加え、消火薬剤等の散布による自動消火を行って対処することができる。
(感知器側での煙識別の効果)
また、光電式煙感知器は、第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別し、識別した煙の識別情報を含む火災信号を受信機に送信する感知器制御部とを備えたため、異なる波長と散乱角の設定により検出された2種類の煙検出値に基づく煙の識別を光電式煙感知器側で行っているため、受信機側の処理負担を低減することができる。
(受信機側での煙識別の効果)
また、光電式煙感知器は、第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値を含む煙検出値検出信号を受信機に送信する感知器制御部とを備え、受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて煙を識別するようにしたため、光電式煙感知器で検出された2種類の煙検出値に基づく白煙火災と黒煙火災の識別を受信機側で行っているため、光電式煙感知器の構成及び制御機能がそのぶん簡単となり、また、光電式煙感知器の消費電流を低減できる。
火災報知設備の実施形態を示した説明図 図1の火災報知設備に設けられた光電式煙感知器の回路構成を示したブロック図 図2における検煙部の構造の実施形態を示した説明図 綿灯芯とケロシンを燃焼した場合の煙に対する図2の検煙部構造により検出された煙検出値とその比率を示した説明図 図1の受信機における制御動作を示したフローチャート 図2の光電式煙感知器における制御動作を示したフローチャート 光電式煙感知器の警戒区画にCO2センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図 光電式煙感知器の警戒区画にCOセンサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図 光電式煙感知器の警戒区画に炎センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図 光電式煙感知器の警戒区画に熱センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図 光電式煙感知器の警戒区画に炎センサと熱センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図
[火災報知設備]
(火災報知設備の概要)
図1は火災報知設備の実施形態を示した説明図である。図1に示すように、火災報知設備100が設置された施設の監視センター又は管理人室等には例えばR型の受信機10が設置され、受信機10から警戒区域に対し系統毎に分けて信号回線12-1~12-3が引き出されている。
信号回線12-1には固有のアドレスが設定された伝送機能を有する複数の光電式煙感知器14が接続されている。光電式煙感知器14は、第1波長λ1の光と第1散乱角θ1の設定による煙の散乱光の受光により第1の煙検出値A1を検出すると共に、第2波長λ2の光と第2散乱角θ2の設定による煙の散乱光の受光により第2の煙検出値A2を検出する機能を備えた所謂2波長方式の光電式煙感知器である。
ここで、第1の煙検出値A1と第2の煙検出値A2については、以下の説明では、単に煙検出値A1及び煙検出値A2という場合がある。
また、信号回線12-1には、所謂2波長方式の光電式煙感知器14以外に、伝送機能を備えた通常の光電式煙感知器や熱感知器が接続され、また、伝送機能を備えた中継器から引き出された感知器回線にオンオフ型の火災感知器や発信機が接続されるが、図示を省略している。
信号回線12-1に接続された光電式煙感知器14は、設置単位となる警戒区画Z1,Z2毎に設置されている。警戒区画Z1、Z2は壁で仕切られた部屋、天井梁で仕切られた区画、廊下等の所定長毎の区間等であり、通常、1つの警戒区画には1台の光電式煙感知器14が設置されている。ただし、複数台が設置されることを妨げない。
これに加え本実施形態にあっては、光電式煙感知器14が設置された警戒区画Z1,Z2毎に、火災に伴う煙以外の物理的現象の変化を検知するセンサ18が追加設置され、固有アドレスが設定され伝送機能を備えた中継器16を介して受信機10からの信号回線12-1に接続されている。
センサ18としては、火災に伴い発生するCO2を検知するCO2センサ、火災に伴い発生するCOを検知するCOセンサ、火災に伴い発生する炎を検知する炎センサ、又は火災に伴い発生する熱を検知する熱センサの少なくとも何れかが設けられる。これらについても通常、1つの区画に1台の設置とするが、1つの区画に複数台設置することを妨げない。また、全ての区画について検知対象を同じにすることも必須でない。
信号回線12-2,12-3には、固有のアドレスが設定された伝送機能を有する中継器16を介して地区音響装置20、排気装置22、防火戸24等の制御機器が接続されている。地区音響装置20は受信機10からの制御により警戒区域に火災の発生を知らせる所定の地区音響警報を出力する。
排気装置22は受信機10からの制御指示により起動され、警戒区域の換気を行う。防火戸24は受信機10からの制御指示により開放保持のラッチが解除されて閉鎖位置に作動され、火災が発生した区画を閉鎖して火災の拡大を抑制する。
信号回線12-1~12-3に接続される光電式煙感知器14や中継器16等の端末機器に設定される回線毎の最大アドレス数は例えば255としており、信号回線12-1~12-3の各々には最大255台の端末機器が接続できる。
(受信機の機能構成)
受信機10には、メインCPU26とサブCPU基板28-1~38-3が設けられ、サブCPU基板28-1~28-3の各々にはサブCPU30と伝送部32が設けられている。メインCPU26とサブCPU30は、シリアル転送バス34で接続されており、相互にデータを送受信する。
メインCPU26には、液晶表示パネル等を用いたタッチパネル付きのディスプレイ36、火災、ガス漏れ、障害の代表灯、LED表示灯等が設けられた表示部38、火災断定スイッチ、地区音響停止スイッチ、移報停止スイッチ等の火災監視に必要な各種のスイッチが設けられた操作部40、スピーカが設けられた音響警報部42、及び、移報部44が接続されている。
移報部44に対しては、自動通報装置102、非常放送設備104、消火設備106等が移報先として接続される。自動通報装置102は受信機10からの移報信号により動作し、公衆電話回線を介して消防機関及び守衛室に火災発生を通報する。
非常放送設備104は受信機10からの移報信号により動作し、警戒区域に設置されたスピーカから火災の発生を知らせると共に避難誘導を行うための非常放送を出力する。なお、非常放送設備104を起動する場合には、地区音響装置20による地区音響警報は停止される。
消火設備106は例えば開放型スプリンクラーヘッドを備えた乾式消火設備であり、給水本管から所定の防護区画ごとに分岐管を引き出して開放型スプリンクラーヘッドを接続しており、火災時には、分岐管の分岐部分に設けた一斉開放弁を開動作させることで加圧給水源から消火用水を供給して散布させる。また、消火設備106としては、消火泡を放出する泡消火設備や消火ガスを放出するガス消火設備も含まれる。
[受信機の制御機能]
図1に示すように、受信機10のメインCPU26にはプログラムの実行により実現される機能として、火報制御部48が設けられる。
また、受信機10のサブCPU基板28-1~28-3に設けられたサブCPU30には、プログラムの実行により実現される機能として伝送制御部46が設けられる。サブCPU基板28-1のサブCPU30に設けられた伝送制御部46は、信号回線12-1に接続された2波長式の光電式煙感知器14で検出された第1の煙検出値A1と第2の煙検出値A2を収集する制御及びセンサ18の検知値を収集する制御を行う。
また、サブCPU基板28-2、28-3の伝送制御部46は、それぞれの信号回線12-2,12-3に接続された地区音響装置20、排気装置22、防火戸24等の制御機器を接続する中継器16のアドレスを指定した制御信号の送信により火災連動制御を行う。
(感知器検出データの収集制御)
サブCPU基板28-1のサブCPU30に設けられた伝送制御部46は、伝送部32に指示して信号回線12-1に接続している光電式煙感知器14及びセンサ18の中継器
16との間で所定の通信プロトコルに従って信号を送受信することで、検出データを収集する制御を行っている。なお、以下の説明では、センサ18の中継器16との間の送受信を、センサ18との間の送受信として説明する。
伝送部32から光電式煙感知器14に対する下り信号は電圧モードで伝送している。この電圧モードの信号は、信号回線12-1の線路電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。
これに対し光電式煙感知器14及びセンサ18から伝送部32に対する上り信号は電流モードで伝送される。この電流モードにあっては、信号回線12-1に伝送データのビット1のタイミングで信号電流を流し、いわゆる電流パルス列として上り信号が受信機10に伝送される。
サブCPU30の伝送制御部46によるデータ収集制御は、通常の監視中にあっては、一定周期毎に、伝送部32に指示して、一括AD変換コマンドを含むブロードキャストの一括AD変換信号を送信しており、この一括AD変換信号を受信した光電式煙感知器14は、検煙部から出力された第1の煙検出値A1と第2の煙検出値A2の煙検出値検出信号をAD変換によりデジタル煙検出値信号に変換して保持する。また、一括AD変換信号を受信したセンサ18は、そのとき検知した検知値信号をAD変換によりデジタル検知値信号に変換して保持する。
続いて、サブCPU30の伝送制御部46は、端末アドレスを順次指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を送信する。光電式煙感知器14は自己アドレスに一致するアドレスを持つ呼出信号を受信すると、そのとき保持している第1の煙検出値A1と第2の煙検出値A2を含む呼出応答信号を受信機10に送信する。また、受信したセンサ18は、自己アドレスに一致するアドレスを持つ呼出信号を受信すると、そのとき保持している検知値を含む呼出応答信号を受信機10に送信する。
また、光電式煙感知器14が例えば煙濃度10%/mで火災発報する2種感度の煙感知器相当の場合、光電式煙感知器14に第1の煙検出値A1に対する注意表示閾値AP1thとして1種感度相当の煙濃度閾値、例えば煙濃度閾値5.0%/mを設定しており、検出された第1の煙検出値A1が注意表示閾値AP1th以上になると火災発報と判断し、受信機10に対し火災割込み信号を送信する。
なお、光電式煙感知器14に第2の煙検出値A2に対する注意表示閾値AP2thとして1種感度相当の煙濃度閾値、例えば煙濃度閾値5.0%/mを設定し、検出された第2の煙検出値A2が煙検出値データが注意表示閾値AP2th以上になると火災発報と判断し、受信機10に対し火災割込み信号を送信するようにしても良い。
サブCPU30の伝送制御部46は伝送部32を介して光電式煙感知器14からの火災割込み信号を受信すると、グループ検索コマンド信号を送信して火災発報した光電式煙感知器14を含むグループを特定し、続いて、グループ内検索コマンド信号を送信して火災発報した光電式煙感知器14のアドレスを特定して第1及び第2の煙検出値A1,A2を集中的に収集し、シリアル転送バス34を介してメインCPU26に送信する。
サブCPU30の伝送制御部46による第1及び第2の煙検出値A1,A2の集中的な収集は、一括AD変換信号の送信周期を短くし、一括AD変換信号を送信した後に火災発報した光電式煙感知器14のアドレスを指定した呼出信号の送信により、光電式煙感知器14の第1の煙検出値A1と第2の煙検出値A2を連続的に収集する。
また、サブCPU30の伝送制御部46は、火災発報した光電式煙感知器14のアドレスを特定した場合に、予め登録した同じ警戒区画に設置しているセンサ18のアドレスを取得し、火災発報した光電式煙感知器14と同じ度警戒区画に設置しているセンサ18の検知値を集中的に収集し、シリアル転送バス34を介してメインCPU26に送信する。
(火報制御)
メインCPU26の火報制御部48は、サブCPU30から受信した第1の煙検出値A1と第2の煙検出値A2から比率R=A1/A2を算出し、所定の比率閾値Rthと比較することにより、R≧Rthの場合は白煙火災を判断し、R<Rthの場合に黒煙火災を判断する。なお、火報制御部48による白煙火災と黒煙火災の判断の詳細は、後の光電式煙感知器14の説明で明らかにされる。
続いて、メインCPU26の火報制御部48は、サブCPU30から受信したセンサ18の検知値を所定の閾値と比較し、閾値以上の場合にセンサ18による検知有りと判断する。
続いて、メインCPU26の火報制御部48は、白煙火災又は黒煙火災の判断結果とセンサ18による検知に基づき火災を判断する。即ち、メインCPU26の火報制御部48は、白煙火災又は黒煙火災が判断されているが、センサ18による検知が判断されていない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断し、火災警報を出力せずに保留する制御を行う。
これに対しメインCPU26の火報制御部48は、白煙火災又は黒煙火災が判断され、このときセンサ18による検知が判断された場合は火災を確認し、火災警報を出力する制御を行う。
火報制御部48による火災警報は、表示部38の火災代表灯を点灯し、音響警報部42のスピーカから火災発生を示す所定の主音響警報を出力させ、ディスプレイ36に火災が検出された感知器アドレスに基づき火災発生場所を含む火災警報情報を表示させ、更に、必要に応じて所定の連動制御を行う。
火報制御部48による連動制御は、火災発報した光電式煙感知器14のアドレスに対応した警戒区域の地区音響装置20のアドレス(即ち、地区音響装置20を接続した中継器16のアドレス)を指定した地区音響制御信号を送信し、アドレス指定した地区音響装置20を起動することで、地区音響警報を出力させる。
また、火報制御部48による連動制御は、火災発報した光電式煙感知器14のアドレスに対応した警戒区域に設置している排気装置22のアドレス(即ち、排気装置22を接続した中継器16のアドレス)を指定して制御信号を送信し、排気装置22の起動により火災により発生している煙を外部に排出して換気を行わせる。
また、火報制御部48による連動制御は、火災発報した光電式煙感知器14のアドレスに対応した警戒区域に設置している防火戸24のアドレス(即ち、防火戸24を接続した中継器16のアドレス)を指定して制御信号を送信し、防火戸24の開放保持を解除し、防火戸24の閉鎖を行わせる。
また、火報制御部48による連動制御は、移報部44からの移報信号により自動通報装置102、非常放送設備104及び消火設備106を動作し、自動通報、非常放送又は消火を行わせる。火報制御部48による連動制御は、火災の危険度に応じて行われ、危険度が低い場合には自動通報と非常放送により避難誘導を促し、危険度が高い場合は、更に消火を行う。
火報制御部48による火災判断と連動制御は、センサ18として設けるCO2センサ、COセンサ、炎センサ、又は熱センサに対応して固有の火災判断と連動制御が行われ、次のようになる。
火報制御部48は、白煙火災を判断したがCO2センサによるCO2検知がない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断して火災警報を行わずに火災監視を継続し、一方、白煙火災とCO2センサによるCO2検知を判断したときに火災と判断して火災警報を出力させる制御を行い、この場合の連動制御は排気、自動通報及び非常放送を行う。
また、火報制御部48は、白煙火災を判断したがCOセンサによるCO検知がない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断して火災警報を行わずに火災監視を継続し、一方、白煙火災とCOセンサによるCO検知を判断したときに火災と判断して火災警報を出力させる制御を行い、この場合は、排気、自動通報及び非常放送の連動制御を行う。
また、火報制御部48は、黒煙火災を判断したが炎センサによる炎検知がない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断して火災警報を行わずに火災監視を継続し、一方、黒煙火災と炎センサによる炎検知とを判断したときに火災と判断して火災警報を出力させる制御を行い、この場合は、排気、自動通報及び非常放送の連動制御を行い、更に、火災の危険度が高いことから消火の連動制御を行う。
また、火報制御部48は、黒煙火災を判断したが熱センサによる熱検知がない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断して火災警報を行わずに火災監視を継続し、一方、黒煙火災と熱センサによる熱検知とを判断したときに火災と判断して火災警報を出力させる制御を行い、この場合、黒煙火災と熱が検知されていることから火災の危険度は高いと判断し、排気、自動通報及び非常放送に加え、消火を含む連動制御を行う。
更に、火報制御部48は、黒煙火災を判断したが炎センサによる炎検知と熱センサによる熱検知がない場合は、何らかの非火災要因が存在するものと判断して火災警報を行わずに火災監視を継続し、一方、黒煙火災、炎センサによる炎検知、及び熱センサによる熱検知を判断したときに火災警報を出力させる制御を行い、この場合、黒煙火災に加え熱と炎が検知されており、火災の危険度は高いと判断し、排気、自動通報及び非常放送に加え、消火を含む連動制御を行う。
このような火災判断に対応した連動制御を行うため、火報制御部48は、居室、喫煙ルーム、燃料タンクのある危険物倉庫等の警戒区画の種別と、警戒区画の種別に対応した連動制御の対応関係を予め記憶し、火災を判断した場合に区画の種別に対応した連動制御を行う。例えば、火報制御部48は、警戒区画が居室や喫煙ルーム等の火災による危険度が低い場合は、対応する連動制御として排気、自動通報及び非常放送を記憶し、また、警戒区画が燃料タンクのある危険物倉庫等の火災による危険度が高い場合は、対応する連動制御として排気、自動通報及び非常放送に加え消火を記憶する。
[光電式煙感知器]
(回路構成)
図2は図1の火災報知設備に設けられた光電式煙感知器の回路構成を示したブロック図である。図2に示すように、本実施形態の光電式煙感知器14は、CPU、メモリ及び各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成される感知器制御部50、S端子とSC端子に接続された信号回線12を介して受信機10との間で信号を送受信する伝送部52、信号回線12を介して供給された電源電圧を所定の安定化電圧に変換して出力する電源部54、発光駆動部56、検煙部60、増幅回路部68,70で構成される。
検煙部60には第1波長λ1と第2波長λ2を含む光を同時に発する発光素子62が設けられる。発光素子62から発せられる第1波長λ1の光は中心波長を600nm以上に定め、また2波長λ2の光は中心波長を500nm以下に定めており、本実施形態にあっては、第1波長λ1を例えば700nmに定め、第2波長λ2を例えば450nmに定めている。
本実施形態にあっては、発光素子62として白色LED(白色発光ダイオード)を使用している。白色LEDは、例えば、青色LEDと蛍光体を組み合わせており、青色LEDの光を蛍光体に通して白色を発光させ、この発光色には、第1波長λ1=700nmの光と、第2波長λ2=450nmの光が含まれており、検煙部60内に、第1波長λ1と第2波長λ2の光を同時に照射することができる。
また、本実施形態の発光素子62としては、2色LED(2色発光ダイオード)を使用することもできる。2色LEDは、第1波長λ1=700nmの光を発する第1発光チップと、第2波長λ2=450nmの光を発する第2発光チップを備え、両者を同時に駆動することにより、第1波長λ1と第2波長の光を検煙部60内に同時に照射することができる。
第1受光素子64には第1波長λ1に感度をもつフォトダイオード(PD)が使用され、第2受光素子66には第2波長λ2に感度をもつフォトダイオード(PD)が使用される。
また、第1受光素子64及び第2受光素子66としては、可視光波長帯域に感度をもつ広帯域フォトダイオードに、第1波長λ1と第2波長λ2のそれぞれの波長帯域のみを受光するフィルタ層をPDモールディング(透明カバー部材)に設けても良いし、広帯域フォトダイオードの前方に、第1波長λ1と第2波長λ2のそれぞれの波長帯域を透過するフィルタを配置しても良い。
増幅回路部68は第1受光素子64で受光された第1波長λ1の煙散乱光の受光信号を増幅し、感知器制御部50に第1の煙検出値A1となる受光信号を出力する。また、増幅回路部70は第2受光素子66で受光された煙散乱光の受光信号を増幅し、感知器制御部50に第2の煙検出値A2となる受光信号を出力する。
(検煙部)
図3は図2における検煙部の構造の実施形態を示した説明図である。図3に示すように、外部からの煙が流入する検煙部60内には発光素子62、第1受光素子64及び第2受光素子66が配置されている。
例えば白色LEDを用いた発光素子62は、第1波長λ1及び第2波長λ2を含む光を光軸62a方向に照射し、前述したように、第1波長λ1の光は700nmに設定し、また、第2波長λ2の光は450nmに設定している。
発光素子62の光軸62aと第1受光素子64の光軸64aの交差で構成される第1散乱角θ1を20°~70°の範囲に定めて配置している。
また、発光素子62の光軸62aと第2受光素子66の光軸66aの交差で構成される第2散乱角θ2を90°~170°の範囲に定めて配置している。
本実施形態では、第1散乱角θ1は30°に定めていることから、発光素子62の光軸62aと第1受光素子64の光軸64aは例えば30°の散乱角で交差するように配置され、また、第2散乱角θ2は120°に定めていることから、発光素子62の光軸62aと第2受光素子66の光軸66aは例えば120°の散乱角で交差するように配置される。
第1受光素子64は発光素子62から発せられる第1波長λ1=700nmの光に感度をもつことから、発光素子62が第1波長λ1の光を発すると、検煙部60に流入した煙による散乱角θ1=30°の散乱光が第1受光素子64で受光され、第1の煙検出値A1が得られる。
また、第2受光素子66は発光素子62から発せられる第2波長λ2=450nmの光に感度をもつことから、発光素子62が第1波長λ1の光と同時に第2波長λ2の光を発すると、検煙部60に流入した煙による第2散乱角θ2=120°の散乱光が第2受光素子66で受光され、第2の煙検出値A2が同時に得られる。
図2に示した感知器制御部50は、伝送部52を介して受信機10からの一括AD変換信号を受信した場合、発光駆動部56に指示して発光素子62を駆動することにより、第1波長λ1と第2波長λ2を含む白色光を発し、第1波長λ1による第1散乱角θ1=30°の後方散乱光が第1受光素子64で受光され、これに対応して増幅回路部68から出力される第1の煙検出値A1をデジタルデータにAD変換して読み込んでメモリに記憶する。
同時に、第2波長λ2による第2散乱角θ2=120°の後方散乱光が第2受光素子66で受光されることから、感知器制御部50は、第2受光素子66の受光に対応して増幅回路部70から出力される第2の煙検出値A2をデジタルデータにAD変換して読み込んでメモリに記憶する。
続いて、感知器制御部50は、メモリに記憶した第1の煙検出値A1を、光電式煙感知器14の設定感度に対応して予め定められた注意表示閾値AP1thと比較し、第1の煙検出値A1が注意表示閾値AP1th以上の場合に火災発報と判断し、火災割込み信号を伝送部52に指示して受信機10に送信する制御を行う。
ここで、注意表示閾値AP1thは、前述したように、光電式煙感知器14が火災発報閾値A1thを10%/mとする2種感度相当の場合、例えば1種感度相当のAP1th=5%/mに設定される。また、光電式煙感知器14が火災発報閾値A1thを15%/mとする3種感度相当の場合、例えば2種感度相当のAPth=10%/mに設定される。
(白煙火災と黒煙火災の識別)
図4は綿灯芯とケロシンを燃焼した場合の煙に対する図2の検煙部構造により検出された煙検出値とその比率を示した説明図である。
図4に示すように、第1の煙検出値A1は、第1波長λ1=700nmと第1散乱角θ1=30°による散乱光の受光出力となり、また、第2の煙検出値A2は、第2波長λ2=450nmと第2散乱角θ2=120°の散乱光による受光出力となる。
このような綿灯芯とケロシンの燃焼で測定された第1及び第2の煙検出値A1,A2の比率R=A1/A2を取ると、綿灯芯の場合はR=8.0となり、ケロシンの場合はR=2.3となり、綿灯芯とケロシンでは両者の比率Rに顕著な差異が表れ、比率Rに基づく煙の種類の識別が可能となる。
このため煙の種類を識別するための比率閾値Rthとして例えばRth=5を設定し、R≧5の場合は燻焼に伴い白煙が発生している白煙火災と判断し、R<5の場合には燃焼に伴い黒煙が発生している黒煙火災と判断することができる。
本実施形態にあっては、図1に示した受信機10が火災発報した光電式煙感知器14で検出された第1及び第2の煙検出値A1,A2を収集していることから、火報制御部48は、第1及び第2の煙検出値A1,A2の比率R=A1/A2を算出し、R≧5の場合は燻焼に伴い白煙が発生している白煙火災と判断し、R<5の場合には燃焼に伴い黒煙が発生している黒煙火災と判断する。
また、受信機10の火報制御部48は、第1及び第2の煙検出値A1,A2に基づき白煙火災と判断した場合、第1の煙検出値A1が2種感度の煙濃度10%/mに対応した火災発報閾値A1th以上の場合に火災確定と判断し、白煙火災を示す情報を含む火災警報を出力する制御を行う。
同様に、受信機10の火報制御部48は、第1及び第2の煙検出値A1,A2に基づき黒煙火災と判断した場合、第2の煙検出値A2が2種感度の煙濃度10%/mに対応した火災発報閾値A2th以上の場合に火災確定と判断し、黒煙火災を示す情報を含む火災警報を出力する制御を行う。
[センサ]
図1に示したセンサ18は、図2に示した光電式煙感知器14における発光駆動部56、検煙部60、増幅回路部68,70を除き、ここにCO2検知、CO検知、炎検知又は熱検知のセンサ部を設けており、それ以外の構成及び機能は、図2の光電式煙感知器14の感知器制御部50、伝送部52、電源部54と同じ回路部により構成される。
[火災報知設備の火災監視制御]
図5は図1の受信機における制御動作を示したフローチャートであり、図1に示した伝送制御部46及び火報制御部48による制御動作となる。また、図6は図2の光電式煙感知器における制御動作を示したフローチャートであり、感知器制御部50による制御動作となる。更に、図5、図6の制御は、受信機10側で白煙火災、黒煙火災又は非火災要因を識別することを特徴とする。
(受信機の制御)
図5に示すように、受信機10の伝送制御部46はステップS1で所定周期毎に全ての光電式煙感知器14及びセンサ18を指定したブロードキャストの一括AD変換信号を信号回線12-1に送信し、光電式煙感知器14側で検出しているアナログ信号となる煙検出値A1,A2をデジタル信号にAD変換して記憶させ、また、センサ18で検出しているアナログ信号となる検知信号をデジタル信号にAD変換して記憶させ、続いて、光電式煙感知器14及びセンサ18のアドレスを順次指定した呼出信号を送信し、呼出信号を受信した光電式煙感知器14及びセンサ18が送信した呼出応答信号を受信し、光電式煙感知器14及びセンサ18が正常に動作しているかどうかの状態を監視する呼出応答制御を行っている。
続いて、伝送制御部46はステップS2で火災発報した光電式煙感知器14からの火災割込み信号の受信を判断するとステップS3に進み、グループ検索コマンド信号およびグループ内検索コマンド信号の送信により、火災割込み信号を送信した火災発報している光電式煙感知器14のアドレスを検索する。
続いて、伝送制御部46はステップS4に進み、一括AD変換信号の周期を短くすると共に火災割込み信号を送信した光電式煙感知器14のアドレスを指定した呼出信号の送信により、火災発報している光電式煙感知器14から第1及び第2の煙検出値A1,A2を繰り返し取得し、メインCPU26の火報制御部48に伝送する。
火報制御部48は、ステップS5で第1及び第2の煙検出値A1,A2の比率R=A1/A2を算出し、図4に基づいて予め設定した比率閾値Rth=5と比較し、R≧5であればステップS7に進んで白煙火災と判断し、R<5であればステップS10に進んで黒煙火災と判断する。
ステップS7で白煙火災と判断した火報制御部48はステップS8に進み、火災発報した光電式煙感知器14と同じ警戒区画に設置しているセンサ18のアドレスを指定した呼出信号の送信によりセンサ18の検知値を取得し、ステップS9でセンサ18の検知値に基づく火災の確認を行い、火災を確認するとステップS13に進んで火災警報を出力させる。
また、ステップS10で黒煙火災と判断した火報制御部48はステップS11に進み、火災発報した光電式煙感知器14と同じ警戒区画に設置しているセンサ18のアドレスを指定した呼出信号の送信によりセンサ18の検知値を取得し、ステップS12でセンサ18の検知値に基づく火災の確認を行い、火災を確認するとステップS13に進んで火災警報を出力させる。
なお、ステップS9及びステップS12のセンサ18の検知値による火災の確認は、センサ18として設けたCO2センサ、COセンサ、炎センサ、熱センサに対応した固有の確認判断が行われ、この点は後の説明で明らかにする。
続いて火報制御部48はステップS14で火災復旧を判断するとステップS15で火災復旧信号を光電式煙感知器14に送信して復旧させてからステップS1に戻り、ステップS1からの制御を繰り返す。
(光電式煙感知器の制御)
図6に示すように、図2に示した光電式煙感知器14の感知器制御部50は、ステップS21で受信機10からの一括AD変換信号の受信を判断するとステップS22に進み、発光素子62の発光駆動により、第1波長λ1の光と第1散乱角θ1による散乱光の受光で検出された煙検出値A1と、第2波長λ2の光と第2散乱角θ2による散乱光の受光で検出された煙検出値A2を検出し、ステップS23でメモリに記憶する。
続いて、感知器制御部50は、ステップS24で自己アドレスを指定した呼出信号の受信を判断すると、ステップS25に進んで感知器状態を示す呼出応答信号を送信し、受信機10に自己の状態を知らせる。
続いて、感知器制御部50はステップS26に進み、第1の煙検出値A1が2種感度に対応した発報閾値APth=5%/m以上を判断すると火災発報となり、ステップS27に進んで火災割込み信号を受信機10に送信し、続いて、受信機10から送信されたグループ検索コマンド及びグループ内検索コマンドの受信をステップS28で判断するとステップS29に進み、火災発報を示す検索応答信号を送信することで、受信機10に火災発報した光電式煙感知器14のアドレスを取得させる。
続いて、受信機10から一括AD変換信号とこれに続く火災発報アドレスを指定した呼出信号が短い周期で送信されることから、感知器制御部50はステップS30で一括AD変換信号と呼出信号の受信を判断するとステップS31に進み、発光素子62の発光駆動により、第1及び第2の煙検出値A1,A2を検出してメモリに記憶し、ステップS32で煙検出値A1,A2を含む呼出応答信号を受信機10に送信し、受信機10側で煙検出値A1,A2の比率Rを求め、白煙火災又は黒煙火災を識別させて火災警報制御を行わせる。
続いて、感知器制御部50はステップS33で受信機10からの火災復旧信号の受信を判断するまではステップS30からの処理を繰り返しており、火災復旧信号の受信を判断するとステップS1に戻り、同様な制御動作を繰り返す。
なお、図5及び図6の制御にあっては、受信機10側で白煙火災と黒煙火災を判断しているが、光電式煙感知器14側で白煙火災か黒煙火災かを判断し、白煙火災又は黒煙火災の識別情報を含む火災信号を受信機10に送信し、火災判断と火災警報制御を行わせるようにしても良い。
[火報制御の具体例]
次に図1に示したセンサ18として、CO2センサ、COセンサ、炎センサ、熱センサを用いた場合に火報制御の具体例を説明する。
(白煙火災とCO2検知による火災判断と連動制御)
図7は光電式煙感知器の警戒区画にCO2センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図であり、図7(A)は設備構成の概略を示し、図7(B)は火災判断と連動制御をリスト形式で示し、図7(C)は別の火災判断と連動制御をリスト形式で示す。なお、図7(B)(C)の〇は検知又は作動を示し、×は非検知又は非作動を示す。また、図7(B)の連動制御における自動通報には、非常放送設備による非常放送が含まれる。また、図7(B)の2波長感知器と追加センサは火災判断の入力に相当し、火災警報と連動制御は火災判断の出力に相当する。
図7(A)に示すように、警戒区画Z11には光電式煙感知器14が配置されて受信機10からの信号回線12-1に接続され、また、CO2センサ18-1が配置されて中継器16を介して受信機10からの信号回線12-1に接続されている。
警戒区画Z11は寝室等の居室であり、ベッド72、ソファ74及び書棚76等の寝具や家具が配置され、更に、居住者は寝タバコをすることから、ベッド72の傍のテーブルには灰皿78が乗っている。
このような警戒区画Z11の居室において居住者が寝タバコをすると、図7(B)のモードAに示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき注意表示閾値AP1th以上になると受信機10の火報制御部48は白煙火災を判断するが、CO2センサ18-1によるCO2検知はないことから、何らかの非火災要因(喫煙による非火災要因)によるものと判断し、火災警報を出力することなく火災の監視を継続し、また、連動制御も行わない。
一方、警戒区画Z11の居室において、寝タバコの不始末等により積んである寝具に着火して燻焼し、白煙とCO2が発生したとすると、図7(B)のモードBに示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき注意表示閾値AP1th以上になると受信機10の火報制御部48は白煙火災を判断し、同時に、CO2センサ18-1によるCO2検知が得られることで火災を確認し、火災警報を出力させる。
また、寝具等への着火のない場合でも、灰皿78上等で通常のレベルではない大量の煙が発生して光電式煙感知器14による例えば煙検出値A1が予め定めた火災発報閾値A1th(例えば1種感度に対応した発報閾値5%/mとなる注意表示閾値AP1thより高い2種感度に対応した火災発報閾値A1th=10%/m)を越えた場合(あるいは所定の期間継続した場合)には、図7(C)のモードCに示すように、異常(又は火災)と判断して異常警報(または第2火災警報)を発するようにしてもよい。
また、受信機10の火報制御部48は、予め記憶された警戒区画Z11の種別である居室と連動制御の対応関係に基づき、図1に示した警戒区画Z11に対応した排気装置22を起動して煙を排気すると共に自動通報装置102を作動して消防機関や守衛室に対し自動通報を行う。
この場合、寝室等の居室の火災では急激な火災拡大はないことから(火災による危険度が低いことから)、消火設備106の連動制御は行わないようにし、居住者による初期消火等の対応を優先させ、消火による余分な水損被害を防止させることができる。
(白煙火災とCO検知による火災判断と連動制御)
図8は光電式煙感知器の警戒区画にCOセンサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図であり、図8(A)は設備構成の概略を示し、図8(B)は火災判断と連動制御をリスト形式で示し、図8(C)は別の火災判断と連動制御をリスト形式で示す。なお、図8(B)(C)の〇は検知又は作動を示し、×は非検知又は非作動を示す。また、図8(B)の連動制御における自動通報には、非常放送設備による非常放送が含まれる。
図8(A)に示すように、警戒区画Z12には光電式煙感知器14が配置されて受信機10からの信号回線12-1に接続され、また、COセンサ18-2が配置されて中継器16を介して受信機10からの信号回線12-1に接続されている。
警戒区画Z12は居間等の居室であり、ソファ74等の家具が配置され、更に、暖房器具としてストーブ80が設置され、更に、灰皿78も置かれている。
このような警戒区画Z12の居室においてCOの発生は少量であり、図8(B)のモードAに示すように、COセンサ18-2の感度以下であり、COが検知されることはない。
一方、警戒区画Z12の居室において、ストーブ80が加熱し、近傍のソファ74に引火して燻焼し、白煙とCOが発生したとすると、図8(B)のモードBに示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき受信機10の火報制御部48は白煙火災を判断し、同時に、COセンサ18-2によるCO検知が得られることで火災を確認し、火災警報を出力させる。
また、受信機10の火報制御部48は、予め記憶された警戒区画Z12の種別である居室と連動制御の対応関係に基づき、警戒区画Z12に対応した図1の排気装置22を起動して煙を排気すると共に自動通報装置102を作動して消防機関や守衛室に対し自動通報を行う。
この場合、居間等の居室の火災では急激な火災拡大はないことから(火災による危険度が低いことから)、消火設備106の連動制御は行わないようにし、居住者による初期消火等の対応を優先させ、消火による余分な水損被害を防止させる。
また、家具等への着火のない場合でも、灰皿78上等で通常のレベルではない大量の煙
が発生して光電式煙感知器14による例えば煙検出値A1が予め定めた火災発報閾値A1th(例えば1種感度に対応した発報閾値5%/mとなる注意表示閾値AP1thより高い2種感度に対応した火災発報閾値A1th=10%/m)を越えた場合(あるいは所定の期間継続した場合)には、図8(C)のモードCに示すように、異常(又は火災)と判断して異常警報(または第2火災警報)を発するようにしてもよい。
(黒煙火災と炎検知による火災判断と連動制御)
図9は光電式煙感知器の警戒区画に炎センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図であり、図9(A)は設備構成の概略を示し、図9(B)は火災判断と連動制御をリスト形式で示し、図9(C)は別の火災判断と連動制御をリスト形式で示す。なお、図9(B)(C)の〇は検知又は作動を示し、×は非検知又は非作動を示す。また、図9(B)の連動制御における自動通報には、非常放送設備による非常放送が含まれる。
図9(A)に示すように、警戒区画Z13には光電式煙感知器14が配置されて受信機10からの信号回線12-1に接続され、また、炎センサ18-3が配置されて中継器16を介して受信機10からの信号回線12-1に接続されている。警戒区画Z13は喫煙ルームであり、ソファ74及び灰皿78が配置されている。
このような警戒区画Z13の喫煙ルームにおいては、常時、喫煙に伴い発生する白煙が発生しており、また、ライターによる小さな火炎も発生している。このため受信機10の火報制御部48は、図9(B)に示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき白煙火災を判断しているが、炎センサ18-3による炎検知は得られないことから、火災を確認することはなく、火災警報を出力させることなく火災監視を継続している。
一方、警戒区画Z13の喫煙ルームにおいて、タバコの不始末により、灰皿78から近傍のソファ74に火が移り、炎と共に黒煙が発生したとすると、図9(B)に示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき受信機10の火報制御部48は黒煙火災を判断し、同時に、炎センサ18-3による炎検知が得られることで火災を確認し、火災警報を出力させる。
また、受信機10の火報制御部48は、予め記憶された警戒区画Z13の種別である喫煙ルームと連動制御の対応関係に基づき、警戒区画Z13に対応した図1の排気装置22を起動して煙を排気すると共に自動通報装置102を作動して消防機関や守衛室に対し自動通報を行う。
この場合、喫煙ルームの火災では急激な火災拡大はないことから(火災による危険度は低いことから)、消火設備106の連動制御は行わないようにし、居住者による初期消火等の対応を優先させ、消火による余分な水損被害を防止させる。
また、ソファ等への着火のない場合でも、灰皿78上等で通常のレベルではない大量の煙が発生して光電式煙感知器14による例えば煙検出値A1が予め定めた火災発報閾値A1th(例えば1種感度に対応した発報閾値5%/mとなる注意表示閾値AP1thより高い2種感度に対応した火災発報閾値A1th=10%/m)を越えた場合(あるいは所定の期間継続した場合)には、図9(C)のモードCに示すように、異常(又は火災)と判断して異常警報(または第2火災警報)を発するようにしてもよい。
(黒煙火災と熱検知による火災判断と連動制御)
図10は光電式煙感知器の警戒区画に熱センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図であり、図10(A)は設備構成の概略を示し、図10(B)は火災判断と連動制御をリスト形式で示す。なお、図10(B)の〇は検知又は作動を示し、×は非検知又は非作動を示す。また、図10(B)の連動制御における自動通報には、非常放送設備による非常放送が含まれる。
図10(A)に示すように、警戒区画Z14には光電式煙感知器14が配置されて受信機10からの信号回線12-1に接続され、また、熱センサ18-4が配置されて中継器16を介して受信機10からの信号回線12-1に接続されている。
警戒区画Z14は危険物倉庫であり、液体燃料を貯蔵した燃料タンク82が設置され、燃料タンク82からの配管は配電盤84の近くを通っている。
このような警戒区画Z14の危険物倉庫において、燃料タンク82の配管から液体燃料が漏れ、配電盤84の電気系統から発火して火災が拡大したとすると、燃焼材は液体燃料のみであり、炎と共に黒煙が発生する。
このとき受信機10の火報制御部48は、火災発生当初では図10(B)のモードAに示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき黒煙火災を判断するが、直ぐに図10(B)のモードBに示すように、熱センサ18-4による熱検知が得られることで火災を確認し、火災警報を出力させる。
また、受信機10の火報制御部48は、予め記憶された警戒区画Z14の種別である燃料タンクのある危険物倉庫と連動制御の対応関係に基づき、警戒区画Z14に対応した図1の排気装置22を起動して煙を排気すると共に防火戸24を閉鎖作動させ、自動通報装置102を作動して消防機関や守衛室に対し自動通報を行い、更に、消火設備106を起動して消火薬剤等を散布して自動消火を行う。
(黒煙火災、炎検知及び熱検知による火災判断と連動制御)
図11は光電式煙感知器の警戒区画に炎センサと熱センサを設置したときの火災判断と連動制御を示した説明図であり、図11(A)は設備構成の概略を示し、図11(B)は火災判断と連動制御をリスト形式で示す。なお、図11(B)の〇は検知又は作動を示し、×は非検知又は非作動を示す。また、図11(B)の連動制御における自動通報には、非常放送設備による非常放送が含まれる。
図11(A)に示すように、警戒区画Z15には光電式煙感知器14が配置されて受信機10からの信号回線12-1に接続され、また、炎センサ18-3と熱センサ18-4が配置され、それぞれ中継器16を介して受信機10からの信号回線12-1に接続されている。
警戒区画Z15は例えば溶接機86が使用されている工場等であり、液体燃料を貯蔵した燃料タンク82が設置されている。
このような警戒区画Z15の工場においては、常時、溶接機86の使用等による火炎と白煙が少量発生しており、受信機10の火報制御部48は、図11(B)のモードAに示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき白煙火災を判断するが、炎センサ18-3による炎検知と熱センサ18-4による熱検知の両方が得られることはないため、白煙火災を判断しても火災を確認することがなく、火災警報を出力することなく火災監視を継続している。
一方、溶接機86の使用による火花が近傍の燃料タンク82に引火したとすると、液体燃料が火炎と黒煙を上げて燃焼する。このとき受信機10の火報制御部48は、図11(B)のモードBに示すように、光電式煙感知器14による煙検出に基づき黒煙火災を判断し、同時に、炎センサ18-3による炎検知と熱センサ18-4による熱検知の両方が得られることで火災を確認し、火災警報を出力させる。
また、受信機10の火報制御部48は、予め記憶された警戒区画Z15の種別である溶接機86のある工場と連動制御の対応関係に基づき、警戒区画Z15に対応した図1の排気装置22を起動して煙を排気すると共に防火戸24を閉鎖作動させ、自動通報装置102を作動して消防機関や守衛室に対し自動通報を行い、更に、消火設備106を起動して消火薬剤等を散布して自動消火を行う。
なお、警戒区画の種別と、警戒区画の種別に対応したCO2センサ、COセンサ、炎センサ、熱センサの配置は、上記の実施形態に限定されず、警戒区画の種別や火災に対する危険度に応じて1又は複数の異なる種類のセンサを設置して白煙火災又は黒煙火災を判断したときの火災の確認および連動制御を行うようにしても良い。
また、CO2センサ18-1、COセンサ18-2、炎センサ18-3、熱センサ18-4を別設置した感知器ではなく、光電式煙感知器14に内蔵したマルチセンサとして構成し、各センサ情報を一括で処理するようにしても良い。この場合、光電式煙感知器14の煙検出値と、各センサの情報を別途に受信機10に送信し、受信機10にて火災識別を行っても良い。あるいは、光電式煙感知器14内部で同処理を行い、連動制御すべきレベル別の判断値を受信機10に送信しても良い。
この場合のマルチセンサによる白煙火災、黒煙火災及び煙以外のセンサ検知の入力に対する火災判断の出力となる火災警報及び連動制御の詳細は、図7乃至図11にリスト形式で示したと同様になる。
[本発明の変形例]
(光電式煙感知器)
上記の実施形態は、図4に示したように、1つの発光素子と2つの受光素子を備えた検煙部構造の光電式煙感知器を例にとっているが、これに限定されず、異なる波長と散乱角の設定により第1及び第2の煙検出値A1,A2を得ることのできる検煙部構造の光電式煙感知器であればよく、例えば、特許文献2に示された2つの発光素子と1つの受光素子を備えた検煙部構造の光電式煙感知器であっても良い。
また、上記の実施形態にあっては、光電式煙感知器は受信機からの一括AD変換信号を受信した場合に、発光素子の発光駆動により第1及び第2の煙検出値A1,A2を検出しているが、受信機からの指示によらず、光電式煙感知器自身で所定周期で発光素子を間欠的に発光駆動して第1及び第2の煙検出値A1,A2を検出するようにしても良い。
(P型火災報知設備)
上記の実施形態は、受信機とアドレスを設定した光電式煙感知器の間で信号を送受信して火災を監視するR型の火災報知設備を例にとっているが、光電式煙感知器の発報により、受信機からの指示を受けることなく白煙火災信号、黒煙火災信号又は非火災要因信号を受信機に送信して白煙火災警報、黒煙火災警報、又は非火災報注意警報を出力させるP型火災報知設備としても良い。
このようなP型火災報知設備にあっては、光電式煙感知器により受信機からの信号回線に発報電流を流すことで、白煙火災信号、黒煙火災信号又は非火災要因信号を受信機に送信するが、白煙火災信号、黒煙火災信号又は非火災要因信号を識別するため、固有の周波数信号又はパルスコード信号を発報電流に重畳して流すことで、受信機は煙火災信号、黒煙火災信号又は非火災要因信号を識別して白煙火災警報、黒煙火災警報、又は非火災要因
注意警報を出力させることができる。
また、P型火災報知設備における地区音響装置、排気装置、消火装置等の制御機器の連動制御は、回線単位に行うP型連動制御となる。
(火災報知設備)
上記の実施形態は、受信機からの信号回線に光電式煙感知器を接続した有線システムを例にとっているが、受信機と光電式煙感知器の間を無線回線により接続する無線システムとしても良い。
(比較判断)
上記の実施形態にあっては、例えば比率Rと比率閾値Rthの大小比較として、R≧Rthの場合とR<Rthの場合を示しているが、これに限定されず、R>Rthの場合とR≦Rthの場合の大小比較としても良い。
さらにRの値の微変動の影響を排除するため、Rthの判定に遅延を持たせたり、あるいはヒステリシスを持たせることも可能となる。ヒステリシスとは例えば比率閾値Rthよりも大となった時に白煙と判断した後は、比率閾値Rthから微変動の影響を除去するための所定値ΔRthを差し引いた(Rth-ΔRth)よりも小となるまで白煙の判断を変更しないようにしても良い。他の値の大小比較も同様である。
(その他)
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:受信機
12,12-1~12-3:信号回線
14:光電式煙感知器
16:中継器
18:センサ
18-1:CO2センサ
18-2:COセンサ
18-3:炎センサ
18-4:熱センサ
20:地区音響装置
22:排気装置
24:防火戸
26:メインCPU
28-1~28-3:サブCPU基板
30:サブCPU
32:伝送部
34:シリアル転送バス
36:ディスプレイ
38:表示部
40:操作部
42:音響警報部
44:移報部
46:伝送制御部
48:火報制御部
50:感知器制御部
52:伝送部
54:電源部
56:発光駆動部
60:検煙部
62:発光素子
62a,64a,66a:光軸
64:第1受光素子
66:第2受光素子
68,70:増幅回路部
100:火災報知設備
102:自動通報装置
104:非常放送設備
106:消火設備

Claims (4)

  1. 警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備であって、
    受信機に接続され、所定の警戒区画で発生した煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、
    前記光電式煙感知器と同じ前記警戒区画に設置され、火災に伴う煙以外の物理的現象の変化を検知するセンサと、
    前記受信機に設けられ、前記光電式煙感知器からの前記火災信号による前記煙の識別情報及び前記センサからの検知信号に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、
    が設けられ、
    前記受信機の前記火報制御部は、前記警戒区画の種別と連動制御の対応関係を予め記憶し、火災を判断した場合に前記警戒区画の種別に対応した前記連動制御を行うことを特徴とする火災報知設備。
  2. 警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備であって、
    受信機に接続され、所定の警戒区画で発生した煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、
    前記光電式煙感知器と同じ前記警戒区画に設置され、火災に伴う煙以外の物理的現象の変化を検知するセンサと、
    前記受信機に設けられ、前記光電式煙感知器からの前記火災信号による前記煙の識別情報及び前記センサからの検知信号に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、
    が設けられ、
    前記光電式煙感知器は、
    第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、前記第1波長の光及び前記第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
    前記検煙部で検出された前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づいて煙を識別し、当該識別した前記煙の識別情報を含む火災信号を前記受信機に送信する感知器制御部と、
    を備えたことを特徴とする火災報知設備。
  3. 警戒区域の火災を監視して警報する火災報知設備であって、
    受信機に接続され、所定の警戒区画で発生した煙の識別情報を含む火災信号を送信する光電式煙感知器と、
    前記光電式煙感知器と同じ前記警戒区画に設置され、火災に伴う煙以外の物理的現象の変化を検知するセンサと、
    前記受信機に設けられ、前記光電式煙感知器からの前記火災信号による前記煙の識別情報及び前記センサからの検知信号に基づき、火災を判断して火災警報を出力させる火報制御部と、
    が設けられ、
    前記光電式煙感知器は、
    第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、前記第1波長の光及び前記第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
    前記検煙部で検出された前記第1煙検出値と前記第2煙検出値を含む煙検出値検出信号を前記受信機に送信する感知器制御部と、
    を備え、
    前記受信機の前記火報制御部は、前記光電式煙感知器から受信した前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づいて煙を識別することを特徴とする火災報知設備。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の火災報知設備に於いて、
    前記センサとして、火災に伴い発生するCO2を検知するCO2センサ、火災に伴い発生するCOを検知するCOセンサ、火災に伴い発生する炎を検知する炎センサ、又は火災に伴い発生する熱を検知する熱センサの少なくとも何れかが設けられ、
    前記受信機の前記火報制御部は、前記煙の識別情報と、前記CO2センサ、前記COセンサ、前記炎センサ又は前記熱センサの少なくとも何れかによる検知値とを判断したときに火災警報を出力させることを特徴とする火災報知設備。
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