JP2023070530A - タイヤのシミュレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 実際のタイヤでは生じ得ないノイズを低減することが可能なタイヤのシミュレーション方法を提供する。【解決手段】 タイヤのシミュレーション方法である。この方法は、複数の第1節点31を有する有限個の第1要素F(i)を用いてタイヤモデル22を入力する工程と、複数の第2節点32を有する有限個の第2要素G(i)を用いてリムモデルを入力する工程とを含み、コンピュータが、接触面29にタイヤモデル22を接触させて、リムモデル23とタイヤモデル22との組立体モデル21を設定するリム組み工程と、組立体モデル21を用いて、タイヤの性能に関する物理量を計算するシミュレーション工程とを実行する。リム組み工程は、接触面29に現れる少なくとも一つの第2節点32に、第1節点31が重ならないように、接触面29にタイヤモデル22を接触させる工程を含む。【選択図】図8

Description

本開示は、タイヤのシミュレーション方法に関する。
下記特許文献1には、空気入りタイヤ組付体のシミュレーション方法が記載されている。この方法では、先ず、タイヤの形状データを複数の要素に分割したタイヤFEMモデルと、リムの形状データを複数のセグメントに分割したリム分割モデルとが取得される。
次に、この方法では、前記タイヤFEMモデル及び前記リム分割モデルに対して境界条件を設定するとともに、複数のセグメントのそれぞれが剛体として設定される。そして、前記リム分割モデルに組み付けられた前記タイヤFEMモデルについて力や変位、回転を付加する解析が行われ、複数のセグメントのそれぞれにかかる力を確認することにより、前記タイヤFEMモデルから前記リム分割モデルへの力の伝達分布が解析される。
特開2021-30820号公報
ところで、FEMシミュレーションでは、タイヤの性能に関する物理量を計算する際に、実際のタイヤでは生じ得ないノイズが計算結果に含まれるという問題があった。
本開示は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、上述のようなノイズを低減することが可能なタイヤのシミュレーション方法を提供することを主たる目的としている。
本開示は、リムにリム組みされたタイヤの性能を評価するためのシミュレーション方法であって、複数の第1節点を有する有限個の第1要素を用いて、前記タイヤを離散化したタイヤモデルを、コンピュータに入力する工程と、複数の第2節点を有する有限個の第2要素を用いて、前記リムを離散化することにより、前記タイヤモデルとの接触面を有するリムモデルを、前記コンピュータに入力する工程とを含み、前記コンピュータが、前記接触面に前記タイヤモデルを接触させて、前記リムモデルと前記タイヤモデルとの組立体モデルを設定するリム組み工程と、前記組立体モデルを用いて、前記タイヤの性能に関する物理量を計算するシミュレーション工程とを実行し、前記リム組み工程は、前記接触面に現れる少なくとも一つの第2節点に、前記第1節点が重ならないように、前記接触面に前記タイヤモデルを接触させる工程を含む、タイヤのシミュレーション方法である。
本開示のタイヤのシミュレーション方法は、上記の工程を採用することにより、実際のタイヤでは生じ得ないノイズを低減することが可能となる。
本実施形態のタイヤのシミュレーション方法を実行するためのコンピュータを示す斜視図である。 タイヤの性能が評価されるタイヤを示す断面図である。 本実施形態のタイヤのシミュレーション方法の処理手順を示すフローチャートである 組立体モデル及び路面モデルの一例を示す斜視図である。 図4の組立体モデルのタイヤ軸方向に沿った断面図である。 図5のA-A断面図である。 本実施形態のリム組み工程の処理手順を示すフローチャートである。 第1節点と第2節点との重なりが除去された組立体モデルのA-A断面図である。 本実施形態のシミュレーション工程の処理手順を説明するフローチャートである。 他の実施形態のシミュレーション工程の処理手順を示すフローチャートである。 トレッド接地面の第1節点に荷重が負荷された組立体モデルを示す図である。 実施例1の軸力と時間との関係を示すグラフである。(a)は、前後方向の軸力Fx、(b)は、タイヤ軸方向の軸力Fy、(c)は、上下方向の軸力Fzを示している。 実施例2の軸力と時間との関係を示すグラフである。(a)は、前後方向の軸力Fx、(b)は、タイヤ軸方向の軸力Fy、(c)は、上下方向の軸力Fzを示している。 比較例の軸力と時間との関係を示すグラフである。(a)は、前後方向の軸力Fx、(b)は、タイヤ軸方向の軸力Fy、(c)は、上下方向の軸力Fzを示している。 実施例1の軸力の伝達関数と周波数との関係を示すグラフである。(a)は、前後方向の軸力Fxの伝達関数、(b)は、タイヤ軸方向の軸力Fyの伝達関数、(c)は、上下方向の軸力Fzの伝達関数を示している。 実施例2の軸力の伝達関数と周波数との関係を示すグラフである。(a)は、前後方向の軸力Fxの伝達関数、(b)は、タイヤ軸方向の軸力Fyの伝達関数、(c)は、上下方向の軸力Fzの伝達関数を示している。 比較例の軸力の伝達関数と周波数との関係を示すグラフである。(a)は、前後方向の軸力Fxの伝達関数、(b)は、タイヤ軸方向の軸力Fyの伝達関数、(c)は、上下方向の軸力Fzの伝達関数を示している。
以下、本開示の実施形態が図面に基づき説明される。図面は、開示の内容の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれることが理解されなければならない。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。さらに、実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本開示の内容理解のためのものであって、本開示は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
本実施形態のタイヤのシミュレーション方法(以下、単に「シミュレーション方法」ということがある。)は、コンピュータを用いて、リムにリム組みされたタイヤの性能が評価される。
[コンピュータ]
図1は、本実施形態のタイヤのシミュレーション方法を実行するためのコンピュータを示す斜視図である。コンピュータ1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含んで構成されている。この本体1aには、例えば、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリ、磁気ディスクなどの記憶装置、及び、ディスクドライブ装置1a1、1a2が設けられている。また、記憶装置には、本実施形態のシミュレーション方法を実行するためのソフトウェア等が予め記憶されている。
[タイヤ]
図2は、タイヤの性能が評価されるタイヤ2を示す断面図である。本実施形態のタイヤ2は、例えば、乗用車用タイヤとして構成されている。なお、タイヤ2は、乗用車用タイヤに限定されるわけではない。
本実施形態のタイヤ2は、ゴム部分3と、トレッド部2aからサイドウォール部2bを経てビード部2cのビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2aの内部に配されるベルト層7とを含んで構成されている。
カーカス6は、少なくとも1枚以上、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aで構成される。カーカスプライ6Aは、トレッド部2aからサイドウォール部2bを経てビード部2cのビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aに連なりビードコア5の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを含んでいる。また、カーカスプライ6Aは、例えば、タイヤ赤道Cに対して80度~90度の角度で配列されたカーカスコード(図示省略)が、互いに交差する向きに重ねられている。
ベルト層7は、ベルトコード(図示省略)を、タイヤ周方向に対して例えば10~35度の角度で傾けて配列した内、外2枚のベルトプライ7A、7Bを含んで構成されている。これらのベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わされている。
[リム]
リム11は、従来のものと同様に、一対のリムシート部12、12と、一対のリムフランジ部13、13と、ウエル部14とを含んで構成されている。一対のリムシート部12、12及び一対のリムフランジ部13、13には、タイヤ2(ビード部2c、2c)との接触面16、16がそれぞれ形成される。
本実施形態のリム11は、リム11からタイヤ半径方向の内側に延びるディスク部17と一体に形成されている。ディスク部17は、図示しない車軸(タイヤ回転軸)に固着されている。
本実施形態では、リム11にタイヤ2がリム組みされることで、組立体10が構成される。
[タイヤのシミュレーション方法(第1実施形態)]
次に、本実施形態のシミュレーション方法が説明される。図3は、本実施形態のタイヤのシミュレーション方法の処理手順を示すフローチャートである。
[タイヤモデルを入力]
本実施形態のシミュレーション方法では、先ず、タイヤモデルが、コンピュータ1(図1に示す)に入力される(工程S1)。図4は、組立体モデル21及び路面モデル25の一例を示す斜視図である。図5は、図4の組立体モデル21のタイヤ軸方向に沿った断面図である。図6は、図5のA-A断面図である。図4では、組立体モデル21が簡略化して示されており、トレッド部22aのトレッドパターンや、第1要素F(i)及び第2要素G(i)などが省略されている。
本実施形態の工程S1では、図5及び図6に示されるように、複数の第1節点31を有する有限個の第1要素F(i)を用いて、図2に示したタイヤ(評価対象のタイヤ)2が離散化(モデリング)される。これにより、工程S1では、タイヤモデル22が設定される。
第1要素F(i)は、数値解析法により取り扱い可能なものである。数値解析法としては、例えば、有限要素法、有限体積法、差分法、又は、境界要素法(本実施形態では、有限要素法)が適宜採用されうる。第1要素F(i)には、例えば、三次元の4面体ソリッド要素、5面体ソリッド要素、又は、6面体ソリッド要素などが用いられる。
各第1要素F(i)には、要素番号、各第1節点31の番号、各第1節点31の座標値、及び、図2に示したタイヤ2の材料特性(例えば密度、ヤング率、減衰係数、熱伝導率、及び、熱伝達率等)などの数値データが定義される。複数の第1節点31では、後述のシミュレーション工程S6において、タイヤ2に作用する物理量がそれぞれ計算される。
本実施形態の工程S1では、例えば、図2に示したゴム部分3、カーカスプライ6A、及び、ベルトプライ7A、7Bが、第1要素F(i)でそれぞれ離散化される。これにより、タイヤモデル22には、ゴム部材モデル(例えば、トレッドゴムモデルなど)26、カーカスプライモデル27、及び、ベルトプライモデル28A、28Bが設定される。
本実施形態は、二次元のタイヤモデル(タイヤの断面モデル)22が設定された後に、そのタイヤモデル22が、図6に示されるように、予め定められた角度ピッチP1でタイヤ周方向に複写(三次元展開)されることで、三次元モデルとして設定されている。これにより、工程S1では、タイヤモデル22を短時間で設定することができる。
角度ピッチP1は、例えば、シミュレーションに求められる計算精度に基づいて、適宜設定されうる。なお、タイヤモデル22は、上記のような三次元展開でモデリングされる態様に限定されるわけではなく、例えば、三次元のタイヤモデル22が直接モデリングされてもよい。タイヤモデル22は、コンピュータ1(図1に示す)に入力される。
[リムモデルを入力]
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、図4及び図5に示されるように、リムモデル23が、コンピュータ1(図1に示す)に入力される(工程S2)。本実施形態の工程S2では、複数の第2節点32を有する有限個の第2要素G(i)を用いて、リム11が離散化(モデリング)される。これにより、工程S2では、タイヤモデル22との接触面29を有するリムモデル23が設定される。
第2要素G(i)は、第1要素F(i)と同様のものが採用される。第2要素G(i)には、要素番号、各第2節点32の番号、各第2節点32の座標値、及び、図2に示したリム11の材料特性(例えば密度、ヤング率、減衰係数、熱伝導率、及び、熱伝達率等)などの数値データが定義される。なお、第2要素G(i)には、外力が作用しても変形不能に定義されてもよい。また、複数の第2節点32では、後述のシミュレーション工程S6において、リム11に作用する物理量がそれぞれ計算される。
本実施形態の工程S2では、図2に示した一対のリムシート部12、12、一対のリムフランジ部13、13、及びウエル部14が、第2要素G(i)でそれぞれ離散化(モデリング)される。これにより、リムモデル23には、一対のリムシートモデル33、33、一対のリムフランジモデル34、34及びウエル部モデル35が設定される。一対のリムシートモデル33、33及び一対のリムフランジモデル34、34には、タイヤモデル22(ビード部22c、22c)との接触面29、29がそれぞれ設定される。
本実施形態の工程S2では、図2に示したディスク部17が、第2要素G(i)で離散化(モデリング)される。これにより、リムモデル23には、ディスクモデル24が一体に設定される。ディスクモデル24には、タイヤ回転軸37(図4に示す)が定義される。
本実施形態では、二次元のリムモデル23及びディスクモデル24が設定された後に、そのリムモデル23及びディスクモデル24(図示省略)が、図6に示されるように、予め定められた角度ピッチP2でタイヤ周方向に複写(三次元展開)される。これにより、工程S2では、三次元のリムモデル23及びディスクモデル24を、短時間で設定することができる。
角度ピッチP2は、例えば、シミュレーションに求められる計算精度に基づいて、適宜設定することができる。本実施形態の角度ピッチP2は、タイヤモデル22の角度ピッチP1と同一に設定されている。なお、リムモデル23及びディスクモデル24は、上記のような三次元展開でモデリングされる態様に限定されるわけではなく、例えば、三次元のリムモデル23及びディスクモデル24が直接モデリングされてもよい。リムモデル23及びディスクモデル24は、コンピュータ1(図1に示す)に記憶される。
[路面モデルを入力]
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、図4に示されるように、路面をモデリングした路面モデル25が、コンピュータ1に入力される(工程S3)。本実施形態の工程S3では、路面(図示省略)に関する情報に基づいて、路面が、数値解析法(本実施形態では、有限要素法)により取り扱い可能な有限個の要素H(i)(i=1、2、…)を用いて離散化される。これにより、工程S3では、路面モデル25が設定される。
要素H(i)は、変形不能に定義された剛平面要素として定義される。要素H(i)には、複数の節点40が設けられている。さらに、要素H(i)は、要素番号や、節点40の座標値等の数値データが定義される。
本実施形態の工程S3では、平滑な表面を有する路面モデル25が定義されているが、このような態様に限定されない。例えば、アスファルト路面のような微小凹凸、不規則な段差、窪み、うねり、又は、轍等の実走行路面に近似した凹凸などが設けられた路面モデル(図示省略)が定義されてもよい。路面モデル25は、コンピュータ1(図1に示す)に入力される。
[境界条件を入力]
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、コンピュータ1(図1に示す)に、境界条件が入力される(工程S4)。本実施形態の境界条件には、組立体モデル21を設定するための第1境界条件と、タイヤの性能に関する物理量を計算するための第2境界条件とが含まれている。
本実施形態の第1境界条件には、例えば、タイヤモデル22とリムモデル23の接触面29(図5及び図6に示す)との間の接触条件、タイヤモデル22と接触面29との間の摩擦係数、及び、タイヤモデル22の内圧条件が含まれる。内圧条件は、例えば、タイヤ2(図2に示す)が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定める空気圧が設定される。
本実施形態の第2境界条件には、例えば、図4に示したタイヤモデル22と路面モデル25との間の接触条件、タイヤモデル22と路面モデル25との間の摩擦係数、荷重条件、キャンバー角、並び、走行速度に対する角速度及び並進速度等が含まれる。荷重条件には、例えば、タイヤ2が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定める荷重が設定される。
境界条件(第1境界条件及び第2境界条件)は、上記の条件に限定されるわけではなく、例えば、シミュレーションの手順に応じて、これらの条件の一部が省略されてもよいし、新たな条件が含まれてもよい。境界条件(第1境界条件及び第2境界条件)は、コンピュータ1(図1に示す)に記憶される。
[リム組み工程]
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、図4~図6に示されるように、コンピュータ1(図1に示す)が、リムモデル23とタイヤモデル22との組立体モデル21を設定する(リム組み工程S5)。リム組み工程S5では、図5及び図6に示されるように、リムモデル23の接触面29に、タイヤモデル22を接触させて、組立体モデル21が設定される。図7は、本実施形態のリム組み工程S5の処理手順を示すフローチャートである。
[接触面にタイヤモデルを接触]
本実施形態のリム組み工程S5では、先ず、リムモデル23の接触面29に現れる少なくとも一つの第2節点32に、第1節点31が重ならないように、接触面29にタイヤモデル22を接触させる(工程S51)。ここで、第1節点31と第2節点32とが重なるとは、図6に示されるように、第1節点31と第2節点32とが、同一座標の位置において、互いに接触していることを意味している。
本実施形態の工程S51では、先ず、タイヤモデル22に内圧条件が定義されていない状態で、リムモデル23の接触面29に、タイヤモデル22のビード部22c、22cが当接される。接触面29へのタイヤモデル22の当接は、例えば、第1境界条件に含まれる接触条件及び摩擦係数に基づいて、従来のシミュレーション方法と同様の手順で実施されうる。
次に、本実施形態の工程S51では、接触面29に現れる少なくとも一つの第2節点32に、第1節点31が重ならないように、接触面29へのタイヤモデル22の接触状態が修正される。なお、接触面29にタイヤモデル22を接触させた状態において、既に、第2節点32に第1節点31が重なっていない場合には、接触状態の修正が省略されてもよい。
接触状態の修正手順は、接触面29に現れる少なくとも一つの第2節点32と、第1節点31との重なりが除去(解消)されれば、特に限定されない。本実施形態では、図6に示されるように、タイヤモデル22及びリムモデル23の一方(本例では、リムモデル23)を、タイヤモデル22及びリムモデル23の他方(本例では、タイヤモデル22)に対して、タイヤ周方向に相対移動させている。これにより、互いに重なっている第1節点31及び第2節点32が離間される。図8は、第1節点31と第2節点32との重なりが除去された組立体モデル21のA-A断面図である。
上述のように、本実施形態では、タイヤモデル22の角度ピッチP1とリムモデル23の角度ピッチP2とが同一に設定されている。このため、工程S51では、タイヤモデル22とリムモデル23とのタイヤ周方向の相対移動により、互いに重なっている第1節点31及び第2節点32(図6に示す)を、容易かつ確実に離間させることができる。
[内圧条件を定義]
次に、本実施形態のリム組み工程S5では、図5に示されるように、リムモデル23の接触面29に接触したタイヤモデル22に、内圧条件が定義される(工程S52)。図5に示されるように、本実施形態の工程S52では、タイヤモデル22の内腔面41の全体に、第1境界条件に含まれる内圧条件に相当する等分布荷重wが定義される。これにより、工程S52では、タイヤモデル22のビード部22c、22cに、リムモデル23が装着され、かつ、内圧が充填された組立体モデル21が取得されうる。本実施形態の組立体モデル21には、ディスクモデル24が含まれる。組立体モデル21は、コンピュータ1(図1に示す)に記憶される。
タイヤモデル22(リムモデル23)の変形計算は、各第1要素F(i)及び第2要素G(i)の形状及び材料特性などをもとに、各第1要素F(i)及び第2要素G(i)の質量マトリックス、剛性マトリックス、及び、減衰マトリックスがそれぞれ作成される。さらに、これらの各マトリックスが組み合わされて、全体の系のマトリックスが作成される。そして、コンピュータ1(図1に示す)が、前記各種の条件を当てはめて運動方程式を作成し、これらをシミュレーションの単位時間T(x)(x=0、1、…)毎にタイヤモデル22(リムモデル23)の変形計算を行う。このような変形計算は、例えば、Dassault Systems 社製のABAQUSなどの市販の有限要素解析アプリケーションソフトを用いて計算できる。なお、単位時間T(x)については、求められるシミュレーション精度によって、適宜設定することができる。
[シミュレーション工程]
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、コンピュータ1(図1に示す)が、組立体モデル21を用いて、タイヤ2(図2に示す)の性能に関する物理量を計算する(シミュレーション工程S6)。本実施形態のシミュレーション工程S6では、図4に示されるように、路面モデル25上で組立体モデル21を転動させて、タイヤの性能に関する物理量が計算される。図9は、本実施形態のシミュレーション工程S6の処理手順を説明するフローチャートである。
[組立体モデルと路面モデルとの接触]
本実施形態のシミュレーション方法では、先ず、組立体モデル21と、路面モデル25との接触が計算される(工程S61)。本実施形態の工程S61では、第2境界条件に含まれる接触条件、摩擦係数、荷重条件L1、及び、キャンバー角(図示省略)に基づいて、路面モデル25に接触した組立体モデル21の変形が計算される。荷重条件L1は、組立体モデル21のタイヤ回転軸37に設定される。これにより、路面モデル25に接地した組立体モデル21が計算される。
[組立体モデルの転動計算]
次に、本実施形態のシミュレーション工程S6では、路面モデル25上を転動している組立体モデル21が計算される(工程S62)。本実施形態の工程S62では、第2境界条件に含まれる角速度V1、並進速度V2、及び、旋回角度(図示省略)に基づいて、転動中の組立体モデル21が計算される。
角速度V1は、組立体モデル21のタイヤ回転軸37に設定される。並進速度V2は、路面モデル25に設定される。これにより、本実施形態の工程S62では、路面モデル25上を転動している組立体モデル21が計算される。
[物理量を計算]
次に、本実施形態のシミュレーション工程S6では、路面モデル25上を転動中の組立体モデル21を用いて、タイヤの性能に関する物理量が計算される(工程S63)。本実施形態では、転動中の組立体モデル21に作用する力が定常状態(安定した状態)となった後に、物理量が計算されるのが望ましい。これにより、安定した物理量に基づいて、タイヤの性能を評価することが可能となる。
本実施形態の工程S63では、予め定められた終了条件を満足するまで、タイヤの性能に関する物理量が、シミュレーションの単位時間T(x)ごとに計算される。これにより、工程S63では、タイヤの性能に関する物理量が、時系列に取得されうる。なお、終了条件には、例えば、計算終了時間などが適宜設定されうる。
ところで、FEMシミュレーション方法では、タイヤの性能に関する物理量を計算する際に、実際のタイヤ2(図2に示す)では生じ得ないノイズが計算結果に含まれるという問題があった。
開示者らは、鋭意研究を重ねた結果、図6に示されるように、タイヤモデル22の第1節点31と、リムモデルの第2節点32とが重ねられると、その重ねられた位置において、タイヤモデル22の物理量と、リムモデル23の物理量とが重畳して計算され、実際のタイヤ2では生じ得ないノイズが大きく計算されることを知見した。
本実施形態のシミュレーション方法では、図8に示されるように、リムモデル23の接触面29に現れる少なくとも一つの第2節点32に、タイヤモデル22の第1節点31が重ならないように、接触面29にタイヤモデル22を接触させている。これにより、本実施形態のシミュレーション方法では、タイヤの性能に関する物理量を計算する際に、実際のタイヤ2では生じ得ないノイズを低減することができる。
上記のノイズを効果的に低減するために、図7に示したリム組み工程S5(工程S51)では、図8に示されるように、接触面29に現れる全ての第2節点32に、第1節点31が重ならないように、接触面29にタイヤモデル22を接触させるのが望ましい。これにより、シミュレーション工程S6では、全ての第2節点32において、タイヤモデル22の物理量と、リムモデル23の物理量とが重畳して計算されるのを防ぐことができ、実際のタイヤ2では生じ得ないノイズを、より確実に低減することが可能となる。
本実施形態のリムモデル23の第2要素G(i)は、タイヤモデル22の第1要素F(i)よりも小さく設定されてもよい。これにより、第2要素G(i)の第2節点32の個数は、第1要素F(i)の第1節点31の個数よりも多く設定することができる。このように、本実施形態では、リムモデル23の要素分割数を細かくすることで、リムモデル23が真円に近づき、多角形体に起因するリムモデル23の振動を減少させることができるため、タイヤの性能に関する物理量を高い精度で計算することができる。一方、タイヤモデル22の第1要素F(i)の分割数がリムモデル23の第2要素G(i)の分割数よりも大きく設定されることにより、第1要素F(i)の要素数が必要以上に大きくなるのを防ぐことができ、計算時間の増大を抑制できる。
タイヤの性能に関する物理量は、タイヤの性能に関するものであれば、特に限定されない。本実施形態では、例えば、タイヤ回転軸37(図4に示す)に作用する物理量が計算される。
タイヤ回転軸に作用する物理量には、例えば、軸力が含まれる。本実施形態の軸力には、例えば、前後方向の軸力Fx、タイヤ軸方向の軸力Fy、及び、上下方向の軸力Fzが含まれる。本実施形態では、例えば、シミュレーションの単位時間T(x)ごとに、軸力Fx、Fy及びFzがそれぞれ計算される。これにより、工程S63では、軸力Fx、Fy及びFzの時系列データが取得されうる。このような軸力(軸力Fx、Fy及びFz)の時系列データは、転動中のタイヤ回転軸37に作用する振動を評価するのに役立つ。
また、工程S63では、例えば、タイヤ回転軸37の振動特性を評価するために、軸力Fx、Fy及びFzの時系列データを、FFT(高速フーリエ変換)して求められる伝達関数が、タイヤの性能に関する物理量として計算されてもよい。
図4及び図5に示されるように、本実施形態の組立体モデル21には、ディスクモデル24が含まれている。このため、工程S63では、ディスクモデル24の慣性特性を考慮して、タイヤの性能に関する物理量(本例では、タイヤ回転軸37に作用する物理量)を計算することができる。これにより、本実施形態のシミュレーション方法では、図2に示したディスク部17の慣性特性が大きく影響するタイヤ回転軸(図示省略)に作用する物理量を、高い精度で計算することが可能となる。タイヤの性能に関する物理量は、コンピュータ1に記憶される。
[タイヤの性能を評価]
次に、本実施形態のシミュレーション方法では、図3に示されるように、タイヤ2の性能が評価される(工程S7)。本実施形態では、タイヤの性能に関する物理量に基づいて、タイヤ2の性能が評価される。性能の評価基準は、タイヤ2に求められる性能に応じて、適宜設定される。また、タイヤ2の性能評価は、コンピュータ1(図1に示す)によって行われてもよいし、オペレータによって行われてもよい。
工程S7において、タイヤ2(図2に示す)の性能が良好であると判断された場合(工程S7で「Yes」)、タイヤ2の設計図(CADデータ)に基づいて、タイヤ2が製造される(工程S8)。他方、工程S7において、タイヤ2の性能が良好でないと判断された場合(工程S7で「No」)、タイヤ2の設計因子が変更され(工程S9)、工程S1~工程S7が再度実施される。
このように、本実施形態のシミュレーション方法では、所望の性能を有するタイヤ2(図2に示す)を、確実に設計及び製造することが可能となる。上述したように、本実施形態では、実際のタイヤ2では生じ得ないノイズが低減された物理量が計算される。このため、本実施形態のシミュレーション方法では、タイヤの性能を高い精度で評価することができるため、所望の性能を有するタイヤ2を、より確実に設計及び製造することが可能となる。
[タイヤのシミュレーション方法(第2実施形態)]
これまでの実施形態のシミュレーション方法では、シミュレーション工程S6において、路面モデル25上で組立体モデル21を転動させて、タイヤの性能に関する物理量が計算されたが、このような態様に限定されない。図10は、他の実施形態のシミュレーション工程S6の処理手順を示すフローチャートである。これまでの実施形態と同一の構成については、同一の符号が付され、説明が省略されることがある。
[シミュレーション工程(第2実施形態)]
[トレッド接地面に荷重を負荷]
この実施形態のシミュレーション工程S6では、トレッド接地面42に現れる少なくとも1つの第1節点31(図5に示す)に荷重が負荷される(工程S71)。図11は、トレッド接地面42の第1節点31に荷重L2が負荷された組立体モデル21を示す図である。図11では、第1要素F(i)及び第2要素G(i)などが省略されている。
この実施形態の工程S71では、組立体モデル21を路面モデル25(図4に示す)に接地させずに、タイヤ回転軸37に移動不能の条件が与えられた上で、トレッド接地面42に現れる少なくとも1つの第1節点31に、荷重L2が負荷される。これにより、工程S71では、静止しているタイヤ2のトレッド部2a(図2に示す)を加振するインパクト試験が再現されうる。
荷重L2の大きさや、荷重L2が負荷される時間は、適宜設定することができる。本実施形態の荷重L2の大きさ、及び、荷重L2が負荷される時間は、例えば、インパクト試験に基づいて適宜設定される。本実施形態の荷重L2は、上下方向(z軸方向)に沿って負荷される。
[物理量を計算]
次に、この実施形態のシミュレーション工程S6では、第1節点31に荷重L2が負荷された組立体モデル21(図11に示す)を用いて、タイヤの性能に関する物理量が計算される(工程S72)。この実施形態の工程S72では、第1節点31に荷重L2が負荷されてから、予め定められた終了条件を満足するまでの間、タイヤの性能に関する物理量が、シミュレーションの単位時間T(x)ごとに計算される。これにより、工程S72では、タイヤの性能に関する物理量が、時系列に取得されうる。なお、終了条件には、例えば、計算終了時間などが適宜設定されうる。
タイヤの性能に関する物理量は、タイヤの性能に関するものであれば、特に限定されない。この実施形態では、これまでの実施形態と同様に、例えば、タイヤ回転軸37に作用する物理量(軸力の時系列データや、伝達関数)が計算される。
この実施形態のシミュレーション方法では、図8に示されるように、リムモデル23の接触面29に現れる少なくとも一つの第2節点32に、タイヤモデル22の第1節点31が重ならないように、接触面29にタイヤモデルを接触させている。これにより、この実施形態のシミュレーション方法では、タイヤの性能に関する物理量を計算する際に、実際のタイヤ2では生じ得ないノイズを低減することができる。
この実施形態では、静止している組立体モデル21のトレッド接地面42の第1節点31に荷重L2を負荷して、タイヤの性能に関する物理量が計算されたが、このような態様に限定されない。例えば、図4に示した路面モデル25を転動中の組立体モデル21のトレッド接地面42の第1節点31に、荷重L2(図11に示す)を負荷して、タイヤの性能に関する物理量が計算されてもよい。これにより、この実施形態のシミュレーション方法では、突起を乗り越えたときのタイヤの振動性能を評価することが可能となる。
以上、本開示の特に好ましい実施形態について詳述したが、本開示は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図3に示した処理手順に基づいて、タイヤの性能が評価された(実施例1、実施例2及び比較例)。
実施例1及び実施例2のリム組み工程では、図7に示される処理手順に基づいて、図8に示されるように、リムモデル接触面に現れる少なくとも一つの第2節点に、第1節点が重ならないように、接触面にタイヤモデルが接触された。実施例2のリムモデルは、実施例1のリムモデルに比べて、第2要素の大きさが小さく(要素数が8倍)に設定された。
比較例のリム組み工程では、図6に示されるように、リムモデル接触面に現れる第2節点に、第1節点が重なるように、接触面にタイヤモデルが接触された。
そして、実施例1、実施例2及び比較例のシミュレーション工程では、路面モデル上で組立体モデルを転動させた後に、トレッド接地面に現れる第1節点に荷重L2が負荷された。そして、タイヤの性能(突起を乗り越えたときのタイヤの振動性能)に関する物理量が計算された。共通仕様は次のとおりである。
タイヤサイズ:195/65R15
リムサイズ:15×6.5J
内圧:230kPa
荷重条件L1:4000N
転動速度:100km/h
荷重L2:100N
図12(a)~(c)は、実施例1の軸力(前後方向、タイヤ軸方向及び上下方向)と時間との関係を示すグラフである。図13(a)~(c)は、実施例2の軸力(前後方向、タイヤ軸方向及び上下方向)と時間との関係を示すグラフである。図14(a)~(c)は、比較例の軸力(前後方向、タイヤ軸方向及び上下方向)と時間との関係を示すグラフである。
比較例の軸力(図14に示す)は、実際のタイヤに作用する軸力とは異なり、全体的に不規則な波形となった。一方、実施例1及び実施例2の軸力(図12及び図13に示す)は、実際のタイヤに作用する軸力と同様に、規則的な波形となった。これは、実施例1及び実施例2において、実際のタイヤでは生じ得ないノイズを低減できているためである。とりわけ、実施例1及び実施例2のタイヤ軸方向の軸力Fyは、比較例の軸力Fyに比べて、規則的な波形が計算された。
図15(a)~(c)は、実施例1の軸力(前後方向、タイヤ軸方向及び上下方向)の伝達関数と周波数との関係を示すグラフである。図16(a)~(c)は、実施例2の軸力(前後方向、タイヤ軸方向及び上下方向)の伝達関数と周波数との関係を示すグラフである。図17(a)~(c)は、比較例の軸力(前後方向、タイヤ軸方向及び上下方向)の伝達関数と周波数との関係を示すグラフである。
実施例1及び実施例2の伝達関数(図15及び図16に示す)は、比較例の伝達関数(図17に示す)とは異なり、タイヤ固有モードによる伝達関数のピークが明確に示された。これは、実施例1及び実施例2において、実際のタイヤでは生じ得ないノイズを低減できているためである。
このように、実施例1及び実施例2は、比較例に比べて、実際のタイヤでは生じ得ないノイズを低減することができた。また、実施例2は、実施例1に比べて、リムモデルの要素が小さく(要素数が大きく)設定されたため、タイヤ固有モードによる伝達関数のピークが、より明確に示されるようになった。
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
リムにリム組みされたタイヤの性能を評価するためのシミュレーション方法であって、
複数の第1節点を有する有限個の第1要素を用いて、前記タイヤを離散化したタイヤモデルを、コンピュータに入力する工程と、
複数の第2節点を有する有限個の第2要素を用いて、前記リムを離散化することにより、前記タイヤモデルとの接触面を有するリムモデルを、前記コンピュータに入力する工程とを含み、
前記コンピュータが、
前記接触面に前記タイヤモデルを接触させて、前記リムモデルと前記タイヤモデルとの組立体モデルを設定するリム組み工程と、
前記組立体モデルを用いて、前記タイヤの性能に関する物理量を計算するシミュレーション工程とを実行し、
前記リム組み工程は、前記接触面に現れる少なくとも一つの第2節点に、前記第1節点が重ならないように、前記接触面に前記タイヤモデルを接触させる工程を含む、
タイヤのシミュレーション方法。
[本開示2]
前記リム組み工程は、前記接触面に現れる全ての第2節点に、前記第1節点が重ならないように、前記接触面に前記タイヤモデルを接触させる、本開示1に記載のタイヤのシミュレーション方法。
[本開示3]
前記組立体モデルは、タイヤ回転軸を有し、
前記シミュレーション工程は、前記タイヤ回転軸に作用する物理量を計算する工程を含む、本開示1又は2に記載のタイヤのシミュレーション方法。
[本開示4]
路面をモデリングした路面モデルを、前記コンピュータに入力する工程を含み、
前記シミュレーション工程は、前記路面モデル上で前記組立体モデルを転動させて、前記物理量を計算する工程を含む、本開示1ないし3のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法。
[本開示5]
前記リムは、前記リムからホイール半径方向に延びるディスク部と一体に形成され、
前記組立体モデルは、前記ディスク部をモデリングしたディスクモデルを含み、
前記物理量を計算する工程は、前記ディスクモデルの慣性特性を考慮して、前記物理量を計算する、本開示4に記載のタイヤのシミュレーション方法。
[本開示6]
前記タイヤモデルは、トレッド接地面を有し、
前記シミュレーション工程は、前記トレッド接地面に現れる少なくとも1つの第1節点に荷重を負荷して、前記物理量を計算する工程を含む、本開示1ないし5のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法。
21 組立体モデル
22 タイヤモデル
23 リムモデル
29 接触面
31 第1節点
32 第2節点

Claims (6)

  1. リムにリム組みされたタイヤの性能を評価するためのシミュレーション方法であって、
    複数の第1節点を有する有限個の第1要素を用いて、前記タイヤを離散化したタイヤモデルを、コンピュータに入力する工程と、
    複数の第2節点を有する有限個の第2要素を用いて、前記リムを離散化することにより、前記タイヤモデルとの接触面を有するリムモデルを、前記コンピュータに入力する工程とを含み、
    前記コンピュータが、
    前記接触面に前記タイヤモデルを接触させて、前記リムモデルと前記タイヤモデルとの組立体モデルを設定するリム組み工程と、
    前記組立体モデルを用いて、前記タイヤの性能に関する物理量を計算するシミュレーション工程とを実行し、
    前記リム組み工程は、前記接触面に現れる少なくとも一つの第2節点に、前記第1節点が重ならないように、前記接触面に前記タイヤモデルを接触させる工程を含む、
    タイヤのシミュレーション方法。
  2. 前記リム組み工程は、前記接触面に現れる全ての第2節点に、前記第1節点が重ならないように、前記接触面に前記タイヤモデルを接触させる、請求項1に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  3. 前記組立体モデルは、タイヤ回転軸を有し、
    前記シミュレーション工程は、前記タイヤ回転軸に作用する物理量を計算する工程を含む、請求項1又は2に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  4. 路面をモデリングした路面モデルを、前記コンピュータに入力する工程を含み、
    前記シミュレーション工程は、前記路面モデル上で前記組立体モデルを転動させて、前記物理量を計算する工程を含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  5. 前記リムは、前記リムからホイール半径方向に延びるディスク部と一体に形成され、
    前記組立体モデルは、前記ディスク部をモデリングしたディスクモデルを含み、
    前記物理量を計算する工程は、前記ディスクモデルの慣性特性を考慮して、前記物理量を計算する、請求項4に記載のタイヤのシミュレーション方法。
  6. 前記タイヤモデルは、トレッド接地面を有し、
    前記シミュレーション工程は、前記トレッド接地面に現れる少なくとも1つの第1節点に荷重を負荷して、前記物理量を計算する工程を含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤのシミュレーション方法。
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