JP2023067421A - 電気電子機器収納用ラック - Google Patents
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Abstract
【課題】側フレームが縦フレームから外れにくいようにすること。【解決手段】上下方向の延びる縦フレーム11と左右方向の延びる横フレームと前後方向に延びる深さフレームを用いて骨格が形成される筐体と、筐体内に機器ユニットを搭載するために用いられるマウントアングル14と、前後方向に間隔をあけて位置する二本の縦フレームを繋ぐように取り付けられる側フレーム15と、を備える電気電子機器収納用ラックであって、側フレームは、上方に位置する深さフレームと下方に位置する深さフレームの間の高さで、少なくとも横フレームと平行となる方向及び深さフレームと平行となる方向を含む複数の方向から、縦フレームに固定される構成とする。【選択図】図7
Description
本発明は、電気電子機器収納用ラックに関するものである。
電気電子機器収納用ラックの強度を向上させるために側フレームを取り付けることが知られている。特許文献1に開示されているように、側フレームは電気電子機器収納用ラックの右側及び左側で各々対となる二本の縦フレームの間を前後方向に繋ぐように取り付けられる。このようなことをするために、従来では、前後方向に貫通した孔に雄ねじを差し込んで固定するようにしていた。
ところで、地震が生じた場合などには電気電子機器収納用ラックに対して、複数の方向から力がかかる。地震が生じた場合には側フレームにも力がかかり得るが、前後方向に延びる雄ねじだけによる締め付けだけでは、複数の方向からの力により側フレームが外れてしまう可能性があった。
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明が解決しようとする課題は、側フレームが縦フレームから外れにくいようにすることである。
上記課題を解決するため、上下方向の延びる縦フレームと左右方向の延びる横フレームと前後方向に延びる深さフレームを用いて骨格が形成される筐体と、筐体内に機器ユニットを搭載するために用いられるマウントアングルと、前後方向に間隔をあけて位置する二本の縦フレームを繋ぐように取り付けられる側フレームと、を備える電気電子機器収納用ラックであって、側フレームは、上方に位置する深さフレームと下方に位置する深さフレームの間の高さで、少なくとも横フレームと平行となる方向及び深さフレームと平行となる方向を含む複数の方向から、縦フレームに固定されることを特徴とする電気電子機器収納用ラックとする。
また、側フレームに複数の面を備えており、側フレーム中の面のうち最大面積を有する主面と、主面と間隔をあけて対向するように位置する対向面を備えた構成とすることが好ましい。
また、側フレームに複数の面を備えており、側フレーム中の面のうち最大面積を有する主面と、主面から立ち上がるように形成された補強面と、を備えており、補強面が主面の上部、下部、前部、後部の各々から立ち上がるように設けられた構成とすることが好ましい。
また、側フレームは、さらにマウントアングルに固定されるようにすることが好ましい。
また、マウントアングルに備えられた切欠部に側フレームを位置させる構成とすることが好ましい。
また、筐体の骨格が、二本の縦フレームと二本の横フレームで形成された前枠体及び後枠体と、二本の深さフレームと、2個の取付金具で形成された天枠体及び底枠体とを連結することにより形成される構成とすることが好ましい。
本発明では、側フレームが縦フレームから外れにくいようにすることが可能となる。
以下に発明を実施するための形態を示す。本実施形態の電気電子機器収納用ラック1は、上下方向の延びる縦フレーム11と左右方向の延びる横フレーム12と前後方向に延びる深さフレーム13を用いて骨格1aが形成される筐体と、筐体内に機器ユニットを搭載するために用いられるマウントアングル14と、前後方向に間隔をあけて位置する二本の縦フレーム11を繋ぐように取り付けられる側フレーム15と、を備えている。この電気電子機器収納用ラック1の側フレーム15は、上方に位置する深さフレーム13と下方に位置する深さフレーム13の間の高さで、少なくとも横フレーム12と平行となる方向及び深さフレーム13と平行となる方向を含む複数の方向から、縦フレーム11に固定される。このため、側フレーム15が縦フレーム11から外れにくいようにすることが可能となる。
図1に示す電気電子機器収納用ラック1は、図1から図3に示すことから理解されるように、縦フレーム11と横フレーム12と深さフレーム13を用いて直方体状に形成された骨格1aを備えている。その骨格1aにパネル1cや扉1bが取り付けられ、それらで電気電子機器収納用ラック1の外形の主たる部分が構成されている。なお、図1に示す例においては、縦フレーム11と横フレーム12と深さフレーム13の一部も外形を構成している。
なお、実施形態の骨格1aは各々四角枠状に構成された前枠体A、後枠体B、天枠体C及び底枠体Dを組み合わせて構成されている(図4参照)。より具体的には、実施形態の骨格1aは、二本の縦フレーム11と二本の横フレーム12で形成された前枠体A及び後枠体Bと、二本の深さフレーム13と二個の取付金具16で形成された天枠体C及び底枠体Dにより骨格1aが形成されている。このような構成であると骨格1aの組立がしやすくなる。また、強度を確保しやすくなる。
骨格1aを形成する各枠体は開口を備えているが、開口を概略塞ぐことができるように、扉1b若しくはパネル1cが取り付けられることにより、閉鎖空間が形成されている。実施形態では、前枠体A及び後枠体Bに対して、前後方向に貫通する開口を塞ぐことができる扉1bが取り付けられ、直方体状の骨格1aの他の面にパネル1cが取り付けられている。このため、六面全てが扉1bかパネル1cの何れかで覆われる状態となっている。
また、図2及び図3に示すことから理解されるように、実施形態の電気電子機器収納用ラック1には、筐体内に機器ユニットを搭載するために用いられるマウントアングル14を備えている。マウントアングル14は平面視において縦フレーム11よりも電気電子機器収納用ラック1の中心寄りに位置するように配置されている。実施形態のマウントアングル14は長手方向に対して直交するように切った断面(水平方向に切った断面)が略S字状となるように構成されている。
また、実施形態の電気電子機器収納用ラック1には、二本の縦フレーム11を繋ぐように取り付けられる側フレーム15を備えている。側フレーム15は縦フレーム11間を繋ぐことで、骨格1aの補強をするものである(図5から図7参照)。
図2に示すことから理解されるように、側フレーム15が取り付けられる位置は、前後方向に関しては、電気電子機器収納用ラック1の右側や左側で各々対となる二本の縦フレーム11の間にわたるような位置である。左右方向に関しては、左右で側面を形成するパネル1cと、マウントアングル14の間の位置である。上下方向に関しては、上側及び下側で各々対となる二本の深さフレーム13の間の位置である。
なお、側フレーム15が取り付けられる位置は、電気電子機器収納用ラック1の重心位置よりも下方に取り付けられることが好ましい。そうすることにより、電気電子機器収納用ラック1の強度の向上をより効果的なものにすることができる。重心位置の算出においては、機器ユニットが搭載されていない状態で算出しても構わないし、機器ユニットが搭載された状態で算出されるものであっても構わない。
図7に示すことから理解されるように、側フレーム15は、少なくとも縦フレーム11に対して前後方向及び左右方向の二方向から固定されることが好ましい。そうすることで、電気電子機器収納用ラック1の前後方向及び左右方向の振動などに対する強度を向上させることができる。
側フレーム15はマウントアングル14にも固定されることが好ましい。そうすることで、電気電子機器収納用ラック1の左右方向の強度を増すことができる。このため、実施形態の側フレーム15は、マウントアングル14に取り付けるために用いられる取付孔15hが備えられている(図5から図7参照)。
実地形態の側フレーム15には、左右方向に貫通する取付孔15hが天枠体Cの取付孔Ch及び底枠体Dの取付孔Dhと前後方向の位置が対応するように形成されている。また、取付孔15hが深さフレーム13の長手方向側に並ぶように複数形成されており、マウントアングル14の前後方向への移動に対応させることが可能となる。
また、マウントアングル14に切欠部14aを備えるようにし、この切欠部14aに側フレーム15を位置させるようにすることが好ましい。特に、上下方向の長さが側フレーム15の上下方向の長さと同程度となる切欠部14aをマウントアングル14に形成し、側フレーム15の一部が切欠部14aに差し込まれるように配置することが好ましい。このようにすれば、マウントアングル14に側フレーム15の上下方向への移動の規制をさせることができる。このため、地震発生時などに電気電子機器収納用ラック1にかかる上下方向の振動への強度を向上させることができる。なお、平常時に、側フレーム15の上面若しくは下面の一部がマウントアングル14に当接する場合は、それによっても電気電子機器収納用ラック1の上下方向の強度を向上させることができる。これらの記載から理解されるように、側フレーム15の上面若しくは下面の少なくとも一方の一部が、平常時若しくは非常時にマウントアングル14に接することができれば、強度の向上をもたらすことができる。
実施形態における側フレーム15は、電気電子機器収納用ラック1の骨格1aとマウントアングル14の双方に対してねじを用いて固定している。なお、実施形態では、側フレーム15が、前後方向に離れた二本の縦フレーム11を繋ぐように、骨格1aの右側及び左側に取り付けられるが、骨格1aの右側と左側のいずれか一方に備えられるものであっても良い。
ここで、実施形態における前枠体Aについて説明をする。図4及び図8に示すことから理解されるように、実施形態の前枠体Aは、二本の縦フレーム11aと二本の横フレーム12aとで形成され、縦フレーム11aと横フレーム12aのそれぞれの端部が連結金具A1を介して連結されている。
前枠体Aの構成要素である縦フレーム11aの前面側には、取付孔11aahが形成されており、この取付孔11aahに、扉1bを軸支するためのヒンジや、扉1bに設けられたハンドルの操作によりハンドルの係止部(ロッド棒など)と係止され、扉1bを回動できないようにする被係止部(ロッド棒受けなど)などを取り付けることができる。
前枠体Aの構成要素である縦フレーム11aの後面側には、取付孔11abhが形成されており、この取付孔11abhは、天枠体C若しくは底枠体Dの構成要素である深さフレーム13や取付金具16や側フレーム15などを取り付ける際に用いることができる。なお、図2に示す例の骨格1aでは、深さフレーム13は、横フレーム12に平行な方向から縦フレーム11にネジ固定され、取付金具16は深さフレーム13に平行な方向から縦フレーム11にネジ固定される。
図4及び図9に示すことから理解されるように、実施形態の後枠体Bは、前枠体Aと同様、二本の縦フレーム11と二本の横フレーム12で形成され、縦フレーム11bと横フレーム12bのそれぞれの端部が連結金具B1を介して連結される。後枠体Bの構成要素である縦フレーム11bの後面側には取付孔11bbhが形成されている。この取付孔11bbhには、扉1bを軸支するためのヒンジや、扉1bに設けられたハンドルの操作によりハンドルの係止部(ロッド棒など)と係止され、扉1bを回動できないようにする被係止部(ロッド棒受けなど)などを取り付けることができる。
後枠体Bの構成要素である縦フレーム11bの前面側には取付孔11bahが形成されている。この取付孔11bahには、天枠体C若しくは底枠体Dを形成する深さフレーム13若しくは取付金具16や、側フレーム15などを取り付けることができる。
実施形態の後枠体Bは、マウントアングル14に取り付けられた機器ユニットから延びる配線などの空間を確保するために、前枠体Aと比較して前後方向(深さ方向)が長く形成されている。また、後枠体Bを形成する上方の横フレーム12には、機器ユニットと電気電子機器収納用ラック1外の機器とを接続する配線を挿通するための開口部が設けられている。ただし、この開口は配線の挿通が不要の場合には、開口部用パネルにより塞がれる。
実施形態の天枠体Cは、二本の深さフレーム13と二個の取付金具16で平面視四角状に形成されている(図10及び図11参照)。また、深さフレーム13と取付金具16のそれぞれの端部が溶接により連結されている。なお、深さフレーム13と取付金具16とは、ネジ等の固定具により固定されていてもよいが、固定具が必要なわけではない。例えば、深さフレーム13に取付金具16が保持されるように係合するだけでも良い。
実施形態の天枠体Cの取付金具16は、前枠体A若しくは後枠体Bの二本の縦フレーム11と一本の横フレーム12に沿うことができるように、略コ字状に形成され、各辺には、縦フレーム11と横フレーム12へ固定するための固定孔16uhが複数設けられている(図10から図12参照)。また、横フレーム12に平行な面には、その上端から筐体内側方向へ延びる折り曲げ辺161が設けられている。この折り曲げ辺161及び深さフレーム13に支えられるように、筐体の天面側の開口を覆うパネル1cが筐体外側から取り付けられる。
深さフレーム13の筐体内側の面には、マウントアングル14を取り付けるための取付孔Chが形成される。この取付孔Chを深さフレーム13の長手方向に複数形成すれば、マウントアングル14の前後方向への移動が可能となる。
実施形態の底枠体Dは、天枠体Cと同様、二本の深さフレーム13と二個の取付金具16で形成されている(図13及び図14参照)。また、深さフレーム13と取付金具16のそれぞれの端部が溶接により連結されている。なお、深さフレーム13と取付金具16とは、ネジ等の固定具により固定されていてもよいが、固定具が必要なわけではない。例えば、深さフレーム13に取付金具16が保持されるように係合するだけでも良い。
実施形態の底枠体Dの取付金具16は、前枠体A若しくは後枠体Bの二本の縦フレーム11と一本の横フレーム12に沿うことができるように、略コ字状に形成され、各辺には、縦フレーム11と横フレーム12へ固定するための固定孔16dhが複数設けられている(図13及び図15参照)。また、横フレーム12に平行な面には、その下端から筐体内側方向へ複数回折り曲げること形成された折り曲げ辺162が設けられている。筐体の底面側の開口を覆うパネル1cは、この折り曲げ辺162に支えられるように、筐体内側から取り付けられる。
深さフレーム13の筐体内側の面には、マウントアングル14を取り付けるための取付孔Dhが、天枠体Cの取付孔Chと前後方向の位置が対応するように、形成されている。その取付孔Dhを深さフレーム13の長手方向に複数形成すれば、マウントアングル14の前後方向への移動が可能となる。
なお、実施形態のマウントアングル14は骨格1aの上部に位置する深さフレーム13と下部に位置する深さフレーム13に取り付けられている(図16参照)。マウントアングル14を取り付ける際には、マウントアングル14と縦フレーム11の間には、機器ユニットなどの配線を位置させるための配線空間が形成されるようにするのが好ましい。そのため、実施形態ではマウントアングル14と縦フレーム11との間に隙間Gaが生じるようにしている(図16及び図17参照)。
ところで、電気電子機器収納用ラック1は、前面側から冷却された空気を取り込み、機器ユニットを冷却した後、機器ユニットから背面側へ熱せられた空気が排出されることが通常である。この熱せられた空気が隙間Gaを介して前面側へ戻ってきた場合、機器ユニットの冷却効率が悪くなってしまう。配線空間の確保と冷却効率の確保を両立させるためには、マウントアングル14と前側に位置する縦フレーム11との間に隙間Gaが生じるようにマウントアングル14を取り付けるとともに、この隙間Gaの中でも配線空間として利用していない部分から熱せられた空気が移動することを妨げるように遮蔽部材を取り付けることが好ましい。
ここまでは、側フレーム15の取り付けられ方や側フレーム15が取り付けられる電気電子機器収納用ラック1の例について説明をしてきた。骨格1aの補強として機能させる側フレーム15は略板形状に形成されるものでも、その効果は得られるが、形状によっては、強度を更に向上させることができる。例えば、側フレーム15が複数の面を備えたものとし、側フレーム15中の面のうち最大面積を有する主面と、主面と間隔をあけて対向するように位置する対向面を備えた構成とすれば、側フレーム15の強度を向上させることができる。例えば、リップ溝形鋼の形状のように、主面と対向面が対向する断面C字状の構成とするのが好ましい(図18及び図19参照)。
また、側フレーム15が複数の面を備えたものとし、側フレーム15中の面のうち最大面積を有する主面と、主面から立ち上がるように形成された補強面と、を備えており、補強面が主面の上部、下部、前部、後部の各々から立ち上がるように設けられた構成とすれば、側フレーム15の強度を向上させることができる。この場合、主面の四方で補強面が立ち上がるようになるため、複数の方向からの力に対して抗する力を発揮させやすい。
図20及び図21に示す例では、四角状の主面の上部、下部、前部、後部の各々に補強面が設けられており、主面の周囲の略全てから補強面が立ち上がっている。このため、主面と補強面で略箱状の構成をなしている。なお、実施形態の側フレーム15は金属板を屈曲させて複数の面をなすように形成しているが、必ずしも屈曲形成する必要は無い。
側フレーム15の強度を高めるには、側フレーム15に面を複数備えるように構成するのが好ましいが、特に3面以上を含むものであることが好ましい。また、主面に対して直角に立ち上がる面を複数備えるようにするのが好ましい。また、主面に対して直角に立ち上がる面に対して更に直角に延びる面を備えるようにし、主面と平行に延びる面を形成するようにするのが好ましい。いずれにせよ側フレーム15の強度を高めることで、それを取り付けた電気電子機器収納用ラック1の強度を向上させることができる。
なお、略直方体形状の部位を備える側フレーム15とするのも好ましいが、この場合、側フレーム15を縦フレーム11へ固定することができるように、何れかの面に工具の挿入などが可能となる開口を形成するのが好ましい。開口の形状や大きさについては特に限定されるものではない。
ところで電気電子機器収納用ラック1のサイズはさまざまである。一方、左右に設けられたマウントアングル14間の距離については、通常、一律である。したがって、電気電子機器収納用ラック1のサイズが変わると、マウントアングル14と縦フレーム11間の距離が変わる。
このため、側フレーム15をマウントアングル14に固定する場合、縦フレーム11とマウントアングル14の位置関係に合うような側フレーム15を利用するのが好ましい。
ここで筐体の左右方向のサイズが小さく、マウントアングル14と縦フレーム11間の距離が僅かにしかない場合(例えば、側フレーム15の板厚分の距離しかない場合)に利用される側フレーム15の例について説明をする。
図18及び図19に示す側フレーム15は、マウントアングル14を取り付けるための取付孔15hが形成された筐体内側に位置する第1の面1511と、第1の面1511の上下端部を筐体外側方向へ折り曲げて形成した第2の面1512と第3の面1513、さらに、第2の面1512の前後端部を上方へ折り曲げて形成した第4の面1514と第5の面1515、また、第3の面1513の前後端部を下方へ折り曲げて形成した第6の面1516と第7の面1517を備えている。側フレーム15はこれらの面を備えることにより、立体形状となるように構成されるが、図18及び図19に示す例では第1の面1511から第3の面1513により、略コ字状となるように構成されている。また、第2の面1512から、第1の面1511と間隔をあけて対向するように位置する第8の面1518を設けている。第3の面1513から、第1の面1511と間隔をあけて対向するように位置する第9の面1519を設けている。
第1の面1511は、側フレーム15中の面のうち最大面積を有する主面であり、縦フレーム11の左右方向の面に当接する部分であり、第1の固定孔h1hが設けられている。この例の側フレーム15は、この第1の固定孔h1hを用いて縦フレーム11に固定される。これにより左右方向からの固定が行われる。なお、取付孔15hと第1の固定孔h1hは共通利用できるものとし、取付孔15hを介して縦フレーム11に固定されるものであってもよい。
第4の面1514、第5の面1515、第6の面1516、第7の面1517は、縦フレーム11の上下左右方向に延びる面に当接するとともに、第2の固定孔h2hが設けられている。この第2の固定孔h2hを介して、縦フレーム11に固定されることにより、前後方向からの固定が行われる。なお、側フレーム15の左右方向のサイズは、深さフレーム13と略同一とするのが好ましい。また、主面である第1の面1511と間隔をあけて対向するように位置する第8の面1518および第9の面1519が対向面となる。
次に、筐体の左右方向のサイズが比較的大きく、マウントアングル14と縦フレーム11間がやや離れている場合(例えば、側フレーム15の板厚分以上の距離がある場合)に利用される側フレーム15の例について説明をする。
図20及び図21に示す側フレーム15は、マウントアングル14を取り付けるための取付孔15hが形成された筐体内側に位置する第一の面1521と、第一の面1521の上下端部を筐体外側方向へ折り曲げて形成した第二の面1522と第三の面1523、さらに、第一の面1521の前後端部を筐体外側方向へ折り曲げて形成した第四の面1524と第五の面1525、第四の面1524の端部を第一の面1521と平行するように後方向へ折り曲げて形成した第六の面1526、第六の面1526の端部をさらに第四の面1524と平行するように筐体外側方向へ折り曲げて形成した第七の面1527、また、第五の面1525の端部を第一の面1521と平行するように後方向へ折り曲げて形成した第八の面1528、第八の面1528の端部をさらに第五の面1525と平行するように筐体外側方向へ折り曲げて形成した第九の面1529を備えている。側フレーム15はこれらの面を備えることにより、立体形状となるように構成されるが、図20及び図21に示す例では第二の面1522から第五の面1525が略長方形を形作るように構成されている。
第六の面1526及び第八の面1528は、縦フレーム11の左右方向の面に当接する部分であり、第1の固定孔h1hが設けられている。側フレーム15は、この第1の固定孔h1hを用いて縦フレーム11に固定される。なお、図20及び図21に示す例では、第六の面1526及び第八の面1528のよりも筐体内側には、第一の面1521が位置するため、第一の面1521には第六の面1526及び第八の面1528に設けられた第1の固定孔h1hをのぞむことができる開口1520が設けられている。この開口1520に工具などを挿入することで、第1の固定孔h1hにアクセスすることができる。
第七の面1527及び第九の面1529は、縦フレーム11の前後方向の面に当接する部分であり、第2の固定孔h2hが設けられている。側フレーム15は、この第2の固定孔h2hを用いて縦フレーム11に固定される。なお、図20及び図21に示す例では、第二の面1522の筐体外側の端部と第三の面1523の筐体外側の端部との間が開放されている。この部分に工具などを挿入することで、第2の固定孔h2hにアクセスすることができる。
第一の面1521は、側フレーム15中の面のうち最大面積を有する主面であり、主面である第一の面1521から立ち上がるように形成された第二の面1522、第三の面1523、第四の面1524、第五の面1525が補強面となる。また、主面である第一の面1521と間隔をあけて対向するように位置する第六の面1526および第八の面1528が対向面となる。
図20及び図21に示す側フレーム15を縦フレーム11に取り付けた例を図22及び図23に示す。なお、図22及び図23では遮蔽部材Shも図示している。また、これらを分解した状態を図24に示す。
この例では、マウントアングル14と縦フレーム11との間の空気の出入りを抑制する遮蔽部材Shは板状としている。また、図25に示すことから理解されるように、遮蔽部材Shは、マウントアングル14に取り付けている。また、遮蔽部材Shを縦フレーム11に固定していない。このため、遮蔽部材Shが取り付けられた状態でマウントアングル14を前後方向に移動させることができる。なお、図25では示されていないが、実際は遮蔽部材Shの一端(マウントアングル14に隣接しない側の端部)はパネル1cに隣接することになるため、その機能を十分に発揮させることができる。
図26に示すことから理解されるように、この例の側フレーム15も縦フレーム11に対して前後方向及び左右方向から締め付けるようにねじ固定されている。
以上、実施形態を例に挙げて本発明について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。
1 電気電子機器収納用ラック
1a 骨格
11 縦フレーム
12 横フレーム
13 深さフレーム
14 マウントアングル
14a 切欠部
15 側フレーム
A 前枠体
B 後枠体
C 天枠体
D 底枠体
1a 骨格
11 縦フレーム
12 横フレーム
13 深さフレーム
14 マウントアングル
14a 切欠部
15 側フレーム
A 前枠体
B 後枠体
C 天枠体
D 底枠体
Claims (6)
- 上下方向の延びる縦フレームと左右方向の延びる横フレームと前後方向に延びる深さフレームを用いて骨格が形成される筐体と、
筐体内に機器ユニットを搭載するために用いられるマウントアングルと、
前後方向に間隔をあけて位置する二本の縦フレームを繋ぐように取り付けられる側フレームと、
を備える電気電子機器収納用ラックであって、
側フレームは、上方に位置する深さフレームと下方に位置する深さフレームの間の高さで、少なくとも横フレームと平行となる方向及び深さフレームと平行となる方向を含む複数の方向から、縦フレームに固定されることを特徴とする電気電子機器収納用ラック。 - 側フレームに複数の面を備えており、側フレーム中の面のうち最大面積を有する主面と、主面と間隔をあけて対向するように位置する対向面を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気電子機器収納用ラック。
- 側フレームに複数の面を備えており、側フレーム中の面のうち最大面積を有する主面と、主面から立ち上がるように形成された補強面と、を備えており、
補強面が主面の上部、下部、前部、後部の各々から立ち上がるように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電気電子機器収納用ラック。 - 側フレームは、さらにマウントアングルに固定されることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電気電子機器収納用ラック。
- マウントアングルに備えられた切欠部に側フレームを位置させることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の電気電子機器収納用ラック。
- 筐体の骨格が、
二本の縦フレームと二本の横フレームで形成された前枠体及び後枠体と、
二本の深さフレームと、2個の取付金具で形成された天枠体及び底枠体と
を連結することにより形成されることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の電気電子機器収納用ラック。
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2021
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