JPH09182221A - 電気機器配設装置 - Google Patents
電気機器配設装置Info
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- JPH09182221A JPH09182221A JP7336417A JP33641795A JPH09182221A JP H09182221 A JPH09182221 A JP H09182221A JP 7336417 A JP7336417 A JP 7336417A JP 33641795 A JP33641795 A JP 33641795A JP H09182221 A JPH09182221 A JP H09182221A
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- Japan
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- ceiling
- box
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- earthquake
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Abstract
(57)【要約】
【課題】地震等の振動が発生しても配設箱が変形しにく
く、もって内部の電気機器が破損しにくい電気機器配設
装置を提供する。 【解決手段】下端部が床3に固定され上端部が天井固定
部材5を介して天井4に固定された配設箱1と、この配
設箱1の内部に配設された電気機器2とを備え、天井固
定部材5を、地震時に天井4と配設箱1が水平方向に相
対移動可能となるようにしている。
く、もって内部の電気機器が破損しにくい電気機器配設
装置を提供する。 【解決手段】下端部が床3に固定され上端部が天井固定
部材5を介して天井4に固定された配設箱1と、この配
設箱1の内部に配設された電気機器2とを備え、天井固
定部材5を、地震時に天井4と配設箱1が水平方向に相
対移動可能となるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分電盤等の電気
機器配設装置に関するものである。
機器配設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例(たとえば特開平5-122811号) を
図10に示す。すなわち、この分電盤は、盤本体100
を床101と天井102に固定している。
図10に示す。すなわち、この分電盤は、盤本体100
を床101と天井102に固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この分電盤は、設置現
場で組立可能に構成しており、各部材が別部材により構
成されているため、各部材を少人数で搬入できるので、
搬入作業が容易である。しかしながら、床101および
天井102に盤本体100が固定されているので、地震
等で床および天井が異なる方向に揺れると、配設箱自体
が変形する恐れがあった。この場合、内部のブレーカが
破損することもあった。
場で組立可能に構成しており、各部材が別部材により構
成されているため、各部材を少人数で搬入できるので、
搬入作業が容易である。しかしながら、床101および
天井102に盤本体100が固定されているので、地震
等で床および天井が異なる方向に揺れると、配設箱自体
が変形する恐れがあった。この場合、内部のブレーカが
破損することもあった。
【0004】したがって、この発明の目的は、地震等の
振動が発生しても配設箱が変形しにくく、もって内部の
電気機器が破損しにくい電気機器配設装置を提供するこ
とである。
振動が発生しても配設箱が変形しにくく、もって内部の
電気機器が破損しにくい電気機器配設装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気機器
配設装置は、下端部が床に固定され上端部が天井固定部
材を介して天井に固定された配設箱と、この配設箱の内
部に配設された電気機器とを備え、前記天井固定部材
を、地震時に前記天井と前記配設箱が水平方向に相対移
動可能となるように構成したことを特徴とするものであ
る。
配設装置は、下端部が床に固定され上端部が天井固定部
材を介して天井に固定された配設箱と、この配設箱の内
部に配設された電気機器とを備え、前記天井固定部材
を、地震時に前記天井と前記配設箱が水平方向に相対移
動可能となるように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0006】請求項1記載の電気機器配設装置によれ
ば、地震で横揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により水平方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。請求項2記載の電気機器配設装置は、請求項1に
おいて、前記配設箱が、一対の側面部材と、これらの側
面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着する背
面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを有し、
前記天井固定部材が、前記側面部材および前記背面部材
の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前記天井
に取着される天井固定部と、前記部材固定部および前記
天井固定部に取着される振動吸収部とを有するものであ
る。
ば、地震で横揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により水平方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。請求項2記載の電気機器配設装置は、請求項1に
おいて、前記配設箱が、一対の側面部材と、これらの側
面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着する背
面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを有し、
前記天井固定部材が、前記側面部材および前記背面部材
の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前記天井
に取着される天井固定部と、前記部材固定部および前記
天井固定部に取着される振動吸収部とを有するものであ
る。
【0007】請求項2記載の電気機器配設装置によれ
ば、請求項1の効果のほか、地震で横揺れが発生したと
きに地震を振動吸収部で吸収することにより、配設箱の
側面部材や背面部材が変形することを防止できる。請求
項3記載の電気機器配設装置は、下端部が床に固定され
上端部が天井固定部材を介して天井に固定された配設箱
と、この配設箱の内部に配設された電気機器とを備え、
前記天井固定部材を、地震時に前記天井と前記配設箱が
垂直方向に相対移動可能となるように構成したことを特
徴とするものである。
ば、請求項1の効果のほか、地震で横揺れが発生したと
きに地震を振動吸収部で吸収することにより、配設箱の
側面部材や背面部材が変形することを防止できる。請求
項3記載の電気機器配設装置は、下端部が床に固定され
上端部が天井固定部材を介して天井に固定された配設箱
と、この配設箱の内部に配設された電気機器とを備え、
前記天井固定部材を、地震時に前記天井と前記配設箱が
垂直方向に相対移動可能となるように構成したことを特
徴とするものである。
【0008】請求項3記載の電気機器配設装置によれ
ば、地震で縦揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により垂直方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。請求項4記載の電気機器配設装置は、請求項3に
おいて、前記配設箱が、一対の側面部材と、これらの側
面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着する背
面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを有し、
前記天井固定部材が、前記側面部材および前記背面部材
の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前記天井
に取着される天井固定部と、前記部材固定部および前記
天井固定部の一方に取着され前記部材固定部および前記
天井固定部の他方に遊挿された振動吸収部とを有するも
のである。
ば、地震で縦揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により垂直方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。請求項4記載の電気機器配設装置は、請求項3に
おいて、前記配設箱が、一対の側面部材と、これらの側
面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着する背
面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを有し、
前記天井固定部材が、前記側面部材および前記背面部材
の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前記天井
に取着される天井固定部と、前記部材固定部および前記
天井固定部の一方に取着され前記部材固定部および前記
天井固定部の他方に遊挿された振動吸収部とを有するも
のである。
【0009】請求項4記載の電気機器配設装置によれ
ば、請求項3の効果のほか、地震で縦揺れが発生したと
きに地震を振動吸収部で吸収することにより、配設箱の
側面部材や背面部材が変形することを防止できる。請求
項5記載の電気機器配設装置は、下端部が床に固定され
上端部が天井固定部材を介して天井に固定された配設箱
と、この配設箱の内部に配設された電気機器とを備え、
前記天井固定部材を、地震時に前記天井と前記配設箱が
水平方向および垂直方向に相対移動可能となるように構
成したことを特徴とするものである。
ば、請求項3の効果のほか、地震で縦揺れが発生したと
きに地震を振動吸収部で吸収することにより、配設箱の
側面部材や背面部材が変形することを防止できる。請求
項5記載の電気機器配設装置は、下端部が床に固定され
上端部が天井固定部材を介して天井に固定された配設箱
と、この配設箱の内部に配設された電気機器とを備え、
前記天井固定部材を、地震時に前記天井と前記配設箱が
水平方向および垂直方向に相対移動可能となるように構
成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項5記載の電気機器配設装置によれ
ば、地震で縦揺れおよび横揺れが発生したときに、天井
と配設箱が天井固定部材により垂直方向および水平方向
に相対移動可能であるので、天井固定部材により地震を
より効果的に吸収でき、このため配設箱が変形したり電
気機器が破損することを防止することができる。請求項
6記載の電気機器配設装置は、請求項1、請求項2、請
求項3、請求項4または請求項5において、前記天井固
定部材が、垂直方向に移動自在に前記配設箱に取着され
ているものである。
ば、地震で縦揺れおよび横揺れが発生したときに、天井
と配設箱が天井固定部材により垂直方向および水平方向
に相対移動可能であるので、天井固定部材により地震を
より効果的に吸収でき、このため配設箱が変形したり電
気機器が破損することを防止することができる。請求項
6記載の電気機器配設装置は、請求項1、請求項2、請
求項3、請求項4または請求項5において、前記天井固
定部材が、垂直方向に移動自在に前記配設箱に取着され
ているものである。
【0011】請求項6記載の電気機器配設装置によれ
ば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請
求項5の効果のほか、天井および床の間の間隔に合わせ
て天井固定部材の位置を移動させることができ、天井お
よび床の間の間隔が異なる場合にも適用することができ
る。
ば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請
求項5の効果のほか、天井および床の間の間隔に合わせ
て天井固定部材の位置を移動させることができ、天井お
よび床の間の間隔が異なる場合にも適用することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1ないし図7により説明する。すなわち、この電気機器
配設装置である分電盤は、配設箱1と、電気機器である
ブレーカ2とを有する。配設箱1は、下端部が床3に固
定され、上端部が天井固定部材5を介して天井4に固定
されている。実施の形態の配設箱1は、図3ないし図5
に示すように、一対の側面部材6と、これらの側面部材
6間に取着され正面側にブレーカ2を取着する背面部材
7と、この背面部材7の正面側を塞ぐ蓋体8とを有し、
さらに側面部材6に取着されて側面部材6を床に固定す
る床固定部材9と、側面部材6に取着されて側面部材6
を天井4に固定する天井固定部材5とを有し、これらは
設置現場で組立可能な構成にしている。
1ないし図7により説明する。すなわち、この電気機器
配設装置である分電盤は、配設箱1と、電気機器である
ブレーカ2とを有する。配設箱1は、下端部が床3に固
定され、上端部が天井固定部材5を介して天井4に固定
されている。実施の形態の配設箱1は、図3ないし図5
に示すように、一対の側面部材6と、これらの側面部材
6間に取着され正面側にブレーカ2を取着する背面部材
7と、この背面部材7の正面側を塞ぐ蓋体8とを有し、
さらに側面部材6に取着されて側面部材6を床に固定す
る床固定部材9と、側面部材6に取着されて側面部材6
を天井4に固定する天井固定部材5とを有し、これらは
設置現場で組立可能な構成にしている。
【0013】配設箱1についてさらに詳しく述べると、
一対の側面部材6はそれぞれ前部材6aと後部材6bか
らなり、一対の側面部材6の前部材6aの対向面および
その両側面、ならびに後部材6bの対向面の背面寄りお
よびその近傍の側面にそれぞれ幅狭のレール状の溝部を
形成し、これらの溝部に固定部材10を縦方向に嵌挿し
固定している。また固定部材10は長手方向に多数のね
じ孔を形成している。また前部材6aと後部材6bとに
またがって連結板40a,40bを配置し、ねじ50に
より前部材6aおよび後部材6bの固定部材10に固定
して、前部材6aおよび後部材6bの上端部および中央
部を連結している。なお連結板40aにはねじ孔41を
形成している。
一対の側面部材6はそれぞれ前部材6aと後部材6bか
らなり、一対の側面部材6の前部材6aの対向面および
その両側面、ならびに後部材6bの対向面の背面寄りお
よびその近傍の側面にそれぞれ幅狭のレール状の溝部を
形成し、これらの溝部に固定部材10を縦方向に嵌挿し
固定している。また固定部材10は長手方向に多数のね
じ孔を形成している。また前部材6aと後部材6bとに
またがって連結板40a,40bを配置し、ねじ50に
より前部材6aおよび後部材6bの固定部材10に固定
して、前部材6aおよび後部材6bの上端部および中央
部を連結している。なお連結板40aにはねじ孔41を
形成している。
【0014】背面部材7は、それぞれ表面に多数の孔7
aを形成した板状のフレームであり、背面部材7の3枚
を横に並べて連結部材11により相互に連結し、組み合
わされた背面部材7の最両側が側面部材6に固定されて
いる。連結部材11は図5に示すように断面が角形でそ
の相対向するコーナを凹ませた形状をもつ略角筒状であ
り、一対11a,11bが対称に形成されて並設されて
いる。各連結部材11a,11bの一方のコーナには側
面部材6の固定部材10と同構成の固定部材13が設け
られている。3個の背面部材7のうち、最両側のものは
その一側が側面部材6の後部材6bの固定部材10にね
じにより固定され、他側が連結部材11a,11bの固
定部材13に取付けられている。また中央の背面部材7
の両側が連結部材11a,11bの固定部材13にねじ
で取付けられている。またハット形の連結具14が相並
んで一対の連結部材11a,11bにまたがって外冠
し、その両側片がねじ15により背面部材7に取付けら
れるとともに、連結部材11a,11bを貫通するボル
ト12により連結部材11a,11bを連結している。
aを形成した板状のフレームであり、背面部材7の3枚
を横に並べて連結部材11により相互に連結し、組み合
わされた背面部材7の最両側が側面部材6に固定されて
いる。連結部材11は図5に示すように断面が角形でそ
の相対向するコーナを凹ませた形状をもつ略角筒状であ
り、一対11a,11bが対称に形成されて並設されて
いる。各連結部材11a,11bの一方のコーナには側
面部材6の固定部材10と同構成の固定部材13が設け
られている。3個の背面部材7のうち、最両側のものは
その一側が側面部材6の後部材6bの固定部材10にね
じにより固定され、他側が連結部材11a,11bの固
定部材13に取付けられている。また中央の背面部材7
の両側が連結部材11a,11bの固定部材13にねじ
で取付けられている。またハット形の連結具14が相並
んで一対の連結部材11a,11bにまたがって外冠
し、その両側片がねじ15により背面部材7に取付けら
れるとともに、連結部材11a,11bを貫通するボル
ト12により連結部材11a,11bを連結している。
【0015】蓋体8は、上板20、下板21、係止部材
22および扉板23からなる。上板20および下板21
は両端が側面部材6の前部材6aの前面に向いた固定部
材10にねじで固定されている。また扉板23は上板2
0および下板21間に3枚並び、扉板23間に係止部材
22が位置しその上下端が上板20および下板21にね
じで取付けられている。係止部材22は略中央の前面に
係止爪24を設けている。扉板23は右側の上下端部に
軸25を設け、軸25を軸支する軸孔26を上板20お
よひ下板21に形成している。また扉板23の左側中央
に回動自在な把手27を取付け、把手27の裏面側に係
止片28を設け、扉板23を閉じた状態で把手27の回
動により係止片28を係止爪24に係止可能にしてい
る。
22および扉板23からなる。上板20および下板21
は両端が側面部材6の前部材6aの前面に向いた固定部
材10にねじで固定されている。また扉板23は上板2
0および下板21間に3枚並び、扉板23間に係止部材
22が位置しその上下端が上板20および下板21にね
じで取付けられている。係止部材22は略中央の前面に
係止爪24を設けている。扉板23は右側の上下端部に
軸25を設け、軸25を軸支する軸孔26を上板20お
よひ下板21に形成している。また扉板23の左側中央
に回動自在な把手27を取付け、把手27の裏面側に係
止片28を設け、扉板23を閉じた状態で把手27の回
動により係止片28を係止爪24に係止可能にしてい
る。
【0016】床固定部材9は、L字折曲形を実施の形態
とし、その一片を側面部材6の前部材6aおよび後部材
6bの各固定部材10のねじ孔にねじ30により取付け
て前部材6aおよび後部材6bの下端部の連結を兼用し
ている。床固定部材9の他片には床3にボルト51によ
り固定するための孔31を形成している。天井固定部材
5は、地震時に天井4と配設箱1が水平方向に相対移動
可能となるように構成するもので、実施の形態では側面
部材6に固定される部材固定部35と、天井4に取着さ
れる天井固定部36と、部材固定部35および天井固定
部36に取着される振動吸収部37とを有する。ここ
で、部材固定部35は略L字形に形成され、その一片に
垂直方向に移動自在に配設箱1に取着されるように縦長
の長孔38を形成し、ねじ39を長孔38に通して連結
板40aのねじ孔41に締付けて固定している。天井固
定部36はボルト挿通孔42を形成した平板を実施の形
態とし、天井4に埋設されたボルト53にボルト挿通孔
42を通しナット54を締付けて固定している。振動吸
収部37は地震により変形可能な金属製、樹脂製等の一
対のパイプを実施の形態とし、その両端を天井固定部3
6および部材固定部35に溶接等により連結している。
とし、その一片を側面部材6の前部材6aおよび後部材
6bの各固定部材10のねじ孔にねじ30により取付け
て前部材6aおよび後部材6bの下端部の連結を兼用し
ている。床固定部材9の他片には床3にボルト51によ
り固定するための孔31を形成している。天井固定部材
5は、地震時に天井4と配設箱1が水平方向に相対移動
可能となるように構成するもので、実施の形態では側面
部材6に固定される部材固定部35と、天井4に取着さ
れる天井固定部36と、部材固定部35および天井固定
部36に取着される振動吸収部37とを有する。ここ
で、部材固定部35は略L字形に形成され、その一片に
垂直方向に移動自在に配設箱1に取着されるように縦長
の長孔38を形成し、ねじ39を長孔38に通して連結
板40aのねじ孔41に締付けて固定している。天井固
定部36はボルト挿通孔42を形成した平板を実施の形
態とし、天井4に埋設されたボルト53にボルト挿通孔
42を通しナット54を締付けて固定している。振動吸
収部37は地震により変形可能な金属製、樹脂製等の一
対のパイプを実施の形態とし、その両端を天井固定部3
6および部材固定部35に溶接等により連結している。
【0017】ブレーカ2は、配設箱1の内部に配設さ
れ、実施の形態では背面部材7の所定の孔7aにねじに
より固定されている。この実施の形態によれば、地震で
横揺れが発生したときに、天井4と配設箱1が天井固定
部材5により水平方向に相対移動可能であるので、天井
固定部材5により地震を吸収でき、このため配設箱1が
変形したりブレーカ2が破損することを防止することが
できる。
れ、実施の形態では背面部材7の所定の孔7aにねじに
より固定されている。この実施の形態によれば、地震で
横揺れが発生したときに、天井4と配設箱1が天井固定
部材5により水平方向に相対移動可能であるので、天井
固定部材5により地震を吸収でき、このため配設箱1が
変形したりブレーカ2が破損することを防止することが
できる。
【0018】この場合、天井固定部材5が、側面部材6
に固定される部材固定部35と、天井4に取着される天
井固定部36と、部材固定部35および天井固定部36
に取着される振動吸収部37とを有するため、地震で横
揺れが発生したときに振動吸収部37が図1のように変
形して地震を吸収することにより、配設箱1の側面部材
6や背面部材7が変形することを防止することができ
る。
に固定される部材固定部35と、天井4に取着される天
井固定部36と、部材固定部35および天井固定部36
に取着される振動吸収部37とを有するため、地震で横
揺れが発生したときに振動吸収部37が図1のように変
形して地震を吸収することにより、配設箱1の側面部材
6や背面部材7が変形することを防止することができ
る。
【0019】また、天井固定部材5は、垂直方向に移動
自在に配設箱1に取着されているため、天井4および床
3の間の間隔に合わせて天井固定部材5の位置を移動さ
せることができ、天井4および床3の間の間隔が異なる
場合にも適用することができる。この発明の第2の実施
の形態を図8および図9に示す。すなわち、この分電盤
は、第1の実施の形態において、振動吸収部37と部材
固定部35とを溶接することなく、部材固定部35に振
動吸収部37よりも大径の遊嵌孔56を形成し、パイプ
で形成した振動吸収部37の下端部を遊嵌孔56に遊挿
し、これにより地震による横揺れとともに縦揺れをも吸
収するものである。その他の構成は第1の実施の形態と
同様である。
自在に配設箱1に取着されているため、天井4および床
3の間の間隔に合わせて天井固定部材5の位置を移動さ
せることができ、天井4および床3の間の間隔が異なる
場合にも適用することができる。この発明の第2の実施
の形態を図8および図9に示す。すなわち、この分電盤
は、第1の実施の形態において、振動吸収部37と部材
固定部35とを溶接することなく、部材固定部35に振
動吸収部37よりも大径の遊嵌孔56を形成し、パイプ
で形成した振動吸収部37の下端部を遊嵌孔56に遊挿
し、これにより地震による横揺れとともに縦揺れをも吸
収するものである。その他の構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0020】この実施の形態によれば、天井固定部材3
5を、地震時に天井4と配設箱1が水平方向および垂直
方向に相対移動可能となるように構成したため、地震で
縦揺れおよび横揺れが発生したときに、天井4と配設箱
1が天井固定部材35により垂直方向および水平方向に
相対移動可能であるので、天井固定部材5により地震を
より効果的に吸収でき、このため配設箱1の側面部材6
が変形したりブレーカ2が破損することを防止すること
ができる。その他第1の実施の形態と同様な作用効果が
ある。
5を、地震時に天井4と配設箱1が水平方向および垂直
方向に相対移動可能となるように構成したため、地震で
縦揺れおよび横揺れが発生したときに、天井4と配設箱
1が天井固定部材35により垂直方向および水平方向に
相対移動可能であるので、天井固定部材5により地震を
より効果的に吸収でき、このため配設箱1の側面部材6
が変形したりブレーカ2が破損することを防止すること
ができる。その他第1の実施の形態と同様な作用効果が
ある。
【0021】なお、この実施の形態では振動吸収部37
を部材固定部35に遊挿したが、振動吸収部37を部材
固定部35に固定し、天井固定部36に振動吸収部37
を遊挿してもよい。また、この実施の形態の変形例とし
て、振動吸収部37を剛性のパイプにより構成すること
により、天井固定部材5を、地震時に天井4と配設箱1
が垂直方向に相対移動可能に構成し、地震の縦揺れのみ
を振動吸収部37により吸収することができる。
を部材固定部35に遊挿したが、振動吸収部37を部材
固定部35に固定し、天井固定部36に振動吸収部37
を遊挿してもよい。また、この実施の形態の変形例とし
て、振動吸収部37を剛性のパイプにより構成すること
により、天井固定部材5を、地震時に天井4と配設箱1
が垂直方向に相対移動可能に構成し、地震の縦揺れのみ
を振動吸収部37により吸収することができる。
【0022】なお、床固定部材9および天井固定部材5
は、背面部材7に取着されてもよく、側面部材6および
背面部材7の少なくとも一方に取着されればよいもので
ある。また実施の形態における振動吸収部37は樹脂製
のパイプや弾性体、さらにはピアノ線やワイヤなどがあ
る。
は、背面部材7に取着されてもよく、側面部材6および
背面部材7の少なくとも一方に取着されればよいもので
ある。また実施の形態における振動吸収部37は樹脂製
のパイプや弾性体、さらにはピアノ線やワイヤなどがあ
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の電気機器配設装置によれ
ば、地震で横揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により水平方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。
ば、地震で横揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により水平方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。
【0024】請求項2記載の電気機器配設装置によれ
ば、請求項1において、前記配設箱が、一対の側面部材
と、これらの側面部材間に取着され正面側に前記電気機
器を取着する背面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ
蓋体とを有し、前記天井固定部材が、前記側面部材およ
び前記背面部材の少なくとも一方に固定される部材固定
部と、前記天井に取着される天井固定部と、前記部材固
定部および前記天井固定部に取着される振動吸収部とを
有するため、請求項1の効果のほか、地震で横揺れが発
生したときに地震を振動吸収部で吸収することにより、
配設箱の側面部材や背面部材が変形することを防止でき
る。
ば、請求項1において、前記配設箱が、一対の側面部材
と、これらの側面部材間に取着され正面側に前記電気機
器を取着する背面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ
蓋体とを有し、前記天井固定部材が、前記側面部材およ
び前記背面部材の少なくとも一方に固定される部材固定
部と、前記天井に取着される天井固定部と、前記部材固
定部および前記天井固定部に取着される振動吸収部とを
有するため、請求項1の効果のほか、地震で横揺れが発
生したときに地震を振動吸収部で吸収することにより、
配設箱の側面部材や背面部材が変形することを防止でき
る。
【0025】請求項3記載の電気機器配設装置によれ
ば、地震で縦揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により垂直方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。請求項4記載の電気機器配設装置によれば、請求
項3において、前記配設箱が、一対の側面部材と、これ
らの側面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着
する背面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを
有し、前記天井固定部材が、前記側面部材および前記背
面部材の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前
記天井に取着される天井固定部と、前記部材固定部およ
び前記天井固定部の一方に取着され前記部材固定部およ
び前記天井固定部の他方に遊挿された振動吸収部とを有
するため、請求項3の効果のほか、地震で縦揺れが発生
したときに地震を振動吸収部で吸収することにより、配
設箱の側面部材や背面部材が変形することを防止でき
る。
ば、地震で縦揺れが発生したときに、天井と配設箱が天
井固定部材により垂直方向に相対移動可能であるので、
天井固定部材により地震を吸収でき、このため配設箱が
変形したり電気機器が破損することを防止することがで
きる。請求項4記載の電気機器配設装置によれば、請求
項3において、前記配設箱が、一対の側面部材と、これ
らの側面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着
する背面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを
有し、前記天井固定部材が、前記側面部材および前記背
面部材の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前
記天井に取着される天井固定部と、前記部材固定部およ
び前記天井固定部の一方に取着され前記部材固定部およ
び前記天井固定部の他方に遊挿された振動吸収部とを有
するため、請求項3の効果のほか、地震で縦揺れが発生
したときに地震を振動吸収部で吸収することにより、配
設箱の側面部材や背面部材が変形することを防止でき
る。
【0026】請求項5記載の電気機器配設装置によれ
ば、地震で縦揺れおよび横揺れが発生したときに、天井
と配設箱が天井固定部材により垂直方向および水平方向
に相対移動可能であるので、天井固定部材により地震を
より効果的に吸収でき、このため配設箱が変形したり電
気機器が破損することを防止することができる。請求項
6記載の電気機器配設装置によれば、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4または請求項5において、前記
天井固定部材が、垂直方向に移動自在に前記配設箱に取
着されているため、請求項1、請求項2、請求項3、請
求項4または請求項5の効果のほか、天井および床の間
の間隔に合わせて天井固定部材の位置を移動させること
ができ、天井および床の間の間隔が異なる場合にも適用
することができる。
ば、地震で縦揺れおよび横揺れが発生したときに、天井
と配設箱が天井固定部材により垂直方向および水平方向
に相対移動可能であるので、天井固定部材により地震を
より効果的に吸収でき、このため配設箱が変形したり電
気機器が破損することを防止することができる。請求項
6記載の電気機器配設装置によれば、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4または請求項5において、前記
天井固定部材が、垂直方向に移動自在に前記配設箱に取
着されているため、請求項1、請求項2、請求項3、請
求項4または請求項5の効果のほか、天井および床の間
の間隔に合わせて天井固定部材の位置を移動させること
ができ、天井および床の間の間隔が異なる場合にも適用
することができる。
【図1】この発明の第1の実施の形態の地震による横揺
れ状態の正面図である。
れ状態の正面図である。
【図2】地震の発生していない状態の正面図である。
【図3】外観斜視図である。
【図4】その分解斜視図である。
【図5】水平断面図である。
【図6】天井固定部材の部分正面図である。
【図7】その部分側面図である。
【図8】第2の実施の形態の天井固定部材の部分正面図
である。
である。
【図9】その部分分解斜視図である。
【図10】従来例の正面図である。
1 配設箱 2 電気機器 3 床 4 天井 5 天井固定部材 6 側面部材 7 背面部材 8 蓋体 35 部材固定部 36 振動吸収部 37 天井固定部 38 長孔 56 遊嵌孔
Claims (6)
- 【請求項1】 下端部が床に固定され上端部が天井固定
部材を介して天井に固定された配設箱と、この配設箱の
内部に配設された電気機器とを備え、前記天井固定部材
を、地震時に前記天井と前記配設箱が水平方向に相対移
動可能となるように構成したことを特徴とする電気機器
配設装置。 - 【請求項2】 前記配設箱は、一対の側面部材と、これ
らの側面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着
する背面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを
有し、 前記天井固定部材は、前記側面部材および前記背面部材
の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前記天井
に取着される天井固定部と、前記部材固定部および前記
天井固定部に取着される振動吸収部とを有する請求項1
記載の電気機器配設装置。 - 【請求項3】 下端部が床に固定され上端部が天井固定
部材を介して天井に固定された配設箱と、この配設箱の
内部に配設された電気機器とを備え、前記天井固定部材
を、地震時に前記天井と前記配設箱が垂直方向に相対移
動可能となるように構成したことを特徴とする電気機器
配設装置。 - 【請求項4】 前記配設箱は、一対の側面部材と、これ
らの側面部材間に取着され正面側に前記電気機器を取着
する背面部材と、この背面部材の正面側を塞ぐ蓋体とを
有し、 前記天井固定部材は、前記側面部材および前記背面部材
の少なくとも一方に固定される部材固定部と、前記天井
に取着される天井固定部と、前記部材固定部および前記
天井固定部の一方に取着され前記部材固定部および前記
天井固定部の他方に遊挿された振動吸収部とを有する請
求項3記載の電気機器配設装置。 - 【請求項5】 下端部が床に固定され上端部が天井固定
部材を介して天井に固定された配設箱と、この配設箱の
内部に配設された電気機器とを備え、前記天井固定部材
を、地震時に前記天井と前記配設箱が水平方向および垂
直方向に相対移動可能となるように構成したことを特徴
とする電気機器配設装置。 - 【請求項6】 前記天井固定部材は、垂直方向に移動自
在に前記配設箱に取着されている請求項1、請求項2、
請求項3、請求項4または請求項5記載の電気機器配設
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336417A JPH09182221A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 電気機器配設装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336417A JPH09182221A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 電気機器配設装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09182221A true JPH09182221A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18298917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7336417A Pending JPH09182221A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 電気機器配設装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09182221A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101042577B1 (ko) * | 2010-12-23 | 2011-06-20 | (주)성우피앤씨 | 내진기능형 배전반 |
KR101068077B1 (ko) * | 2011-01-04 | 2011-09-28 | (주)파워엔텍 | 전기통신장비에 무정전 및 무이설 방식으로 설치되는 복합 내진 구조 시스템 |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7336417A patent/JPH09182221A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101042577B1 (ko) * | 2010-12-23 | 2011-06-20 | (주)성우피앤씨 | 내진기능형 배전반 |
KR101068077B1 (ko) * | 2011-01-04 | 2011-09-28 | (주)파워엔텍 | 전기통신장비에 무정전 및 무이설 방식으로 설치되는 복합 내진 구조 시스템 |
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