JP2023066882A - 試用塗布具及び試用塗布具の製造方法 - Google Patents

試用塗布具及び試用塗布具の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成により本製品と同じ使用感が得られ、利便性が高く、衛生面に優れた試用塗布具及び試用塗布具の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】塗布物を塗布する塗布部及び把持用の軸部を有する塗布体と、塗布部に含浸した塗布物をしごいて適量にするしごき部材と、を備えた試用塗布具であって、しごき部材の内側仕様は、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一であることを特徴とする。塗布部の仕様は、本製品塗布具で採用される塗布部の仕様と同一であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、試用塗布具及び試用塗布具の製造方法に関する。
従来、液状やペースト状の化粧料と、化粧料を塗布するためのブラシ等の塗布部とを同一パッケージ内に収容し、一回の使用若しくは少回数の使用を目的として例えば化粧品の試供品として製造される袋詰め化粧料が知られている。このような袋詰め化粧料に関し、各種の発明がなされてきた(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1には前壁面、後壁面、及び上端部、底端部、第一の側縁部及び第二の側縁部によって画定された周縁を有する小袋であって、下側シール、上側シール及び中間シールによって当該小袋の周縁が気密に密封された小袋を備え、中間シールは内側に張り出し、その間隙はワイパ開口部となること、並びに、アプリケーターの中間部には密封構造を有し、小袋のワイパ開口部と共に流体密シールを形成したことを特徴とする一回使用の化粧品プロダクト・パッケージに係る技術が開示されている。特許文献1に係る技術によれば、構成が単純であって比較的低コストの部品を有する一回使用の化粧品プロダクト・パッケージを提供することができる。
特許文献2には、化粧料を付着させる塗布部、化粧料の塗布時に把持される把持部、及び塗布部と把持部を繋ぐ軸部を備えた塗布具と、化粧料とが、対向するフィルムで挟まれ、外周部が溶着されることで塗布具と化粧料が一体に包装されている化粧品であって、把持部と当該把持部上のフィルムとが溶着されている化粧品に係る技術が開示されている。特許文献2に係る技術によれば、化粧品の使用時に、より簡単に塗布具を包装体から取り出すことができ、かつ化粧品の使用時に塗布具をしっかりと把持できると共に把持する手に化粧用が不用に付着しないようにすることができる。
特許第5285771号公報 特開2021-087685号公報
ところで、一回の使用等を目的として製造されるいわゆる化粧品の試供品は、一般的には消費者が実際に商品(以下「本製品」ともいう。)を購入するかどうかを検討するに際して商品の効用を試すために使用されるものである。従って、特にマスカラのようにブラシと把持棒とからなる塗布体を使用する化粧品においては、消費者にとっては試供品と本製品とで塗布体の使用感が同じであることが望ましい。また、例えば一回の使用を目的として製造される化粧品の試供品では、一品当たりに収容させる化粧料の量を一回の使用(試用のための使い切り)に必要程度の量とすることが、製造コストを抑える観点からも望ましい。
しかしながら、上記従来技術に係る試用化粧品では、上記の問題点、すなわち、試供品と本製品とで塗布体の使用感が同じであることや、一品当たりに収容させる化粧料の量を一回の使用(試用のための使い切り)に必要程度の量とすることについては考慮されていなかった。
そのため、本製品と同じ使用感の塗布体を使用して化粧品商品の効用を試すためには、化粧品商品(本製品)そのものをテスターとして使わせてもらうことができる化粧品店舗に行く必要がある等、消費者にとって必ずしも利便性が高いものとなっていなかった。
また、化粧品商品(本製品)の試用のために化粧品商品をそのまま小型化して製作される試供品(以下、小型サンプルともいう。)では、試用のために必要な量よりも多い余分な量の化粧料が収容されてしまい、製造コストが高くなってしまうとともに、試供品としての目的回数以上の回数分を使うことができてしまう問題があった。
一方、本製品そのものをテスターとして提供する店舗において、同一のテスターを不特定多数の試用者に対して繰り返し用いられた場合には衛生面で好ましくなく、特にマスカラのように粘膜周囲に塗布する化粧品にあっては顕著な問題点である。また、より多くの消費者に化粧品商品(本製品)を知ってもらうためにも、本製品と同一の使用感を得ることができかつ衛生面に優れた試供品が要望されていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成により本製品と同じ使用感が得られ、利便性が高く、衛生面に優れた試用塗布具及び試用塗布具の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る試用塗布具は、塗布物を塗布する塗布部及び把持用の軸部を有する塗布体と、前記塗布部に含浸した塗布物をしごいて適量にするしごき部材と、を備えた試用塗布具であって、前記しごき部材の内側仕様は、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一であることを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記塗布部の仕様は、本製品塗布具で採用される塗布部の仕様と同一であることを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、更に前記塗布体及び前記しごき部材を収容するケース体を備え、前記ケース体は、前記塗布部を収容する塗布部収容部と、前記しごき部材を収容するしごき部材収容部と、前記軸部を収容する軸部収容部とを有することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記しごき部材収容部は、前記しごき部材を当該ケース体に対して固定して収容することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記ケース体には、前記塗布体及び前記しごき部材が収容された状態で、前記塗布部収容部、前記しごき部材収容部及び前記軸部収容部を閉塞するシート蓋を有することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記ケース体の周縁部のうち、前記軸部収容部の周囲は易開封性を有するシール部であることを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記シート蓋は、剥離開始位置を示す第1表示と、前記しごき部材収容部近傍に設けられた剥離終了位置を示す第2表示と、を有することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記シート蓋は、しごき部材収容部近傍の端部に切り込みを有することを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、前記塗布部には、当該塗布部全体に塗布物が含浸されていることを特徴とする。
また上記の目的を達成するために、本発明に係る試用塗布具の製造方法は、塗布物を塗布する塗布部及び把持用の軸部を有する塗布体の前記軸部に、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一の内側仕様を備えるしごき部材を配設する工程と、当該塗布部全体に塗布物を含浸させる工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成により本製品と同じ使用感が得られ、利便性が高く、衛生面に優れた試用塗布具及び試用塗布具の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る試用塗布具の全体構成例を示す図である。 本実施形態に係る試用塗布具の分解斜視図であり、(a)はケース体を示す斜視図、(b)は塗布体及びしごき部材を示す斜視図、(c)はシート蓋を示す斜視図である。 本実施形態に係るしごき部材の一例を説明する図であり、(a)は図2(b)のA-A線におけるしごき部材の断面図、(b)は図2(b)のしごき部材をX方向から見た図である。 本発明の変形例1に係る試用塗布具の分解図である。 本発明の変形例1に係る試用塗布具を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の変形例2及び変形例3に係る試用塗布具を説明する図であり、(a)は変形例2に係る試用塗布具の底面図、(b)は変形例3に係る試用塗布具の底面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[試用塗布具の構成]
図1は、本実施形態に係る試用塗布具の全体構成例を示す図である。図2は、本実施形態に係る試用塗布具の分解斜視図である。
図1や図2に示すように、試用塗布具1は、大別して塗布体2、しごき部材3、ケース体4及びシート蓋5を有する。この試用塗布具1は、一回の使用若しくは少回数の使用を目的として製造される例えばマスカラの試用化粧品である。
塗布体2は、図2(b)に示すように、塗布部21及び軸部22からなり、使用者が塗布の際に把持して塗布物であるマスカラの塗布に使用する所謂アプリケーターと呼ばれるものである。塗布部21は、塗布対象部位すなわち使用者のまつ毛に当接されて当該塗布物を塗布するブラシ部分である。この塗布部21には、予め塗布物のバルクへのどぶ漬けやバルクが滴下されることによって、ブラシ全体に塗布物が含浸されている。軸部22は、塗布部21に連結され、使用者が把持するための棒状の部材である。なお、塗布部21に含浸される塗布物は、実際に商品として量産販売される製品(以下、試用塗布具と対比させて、「本製品塗布具」ともいう。)で採用される塗布物と同一構成のものである。
本実施形態によれば、この塗布体2では、塗布部21の仕様すなわちブラシ部分の形状、構造、寸法、性能、材質、毛量等が、本製品塗布具で採用される塗布部のブラシ部分の仕様と同一であるよう構成される。これにより、使用者は本製品塗布具と同じ使用感で塗布部21の作用を試すことができる。
しごき部材3は、図2(b)に示すように、塗布部21並びに軸部22を挿通可能な貫通孔部31を有し、前述のように塗布部21に含浸した塗布物をしごいて適量にするためのゴム等の弾性体により形成された部材である。貫通孔部31は概略形状が円柱孔状に形成されており、軸部22の側から塗布体2を挿通することで、塗布部21と軸部22との間にしごき部材3が配設された状態(図1参照)となる。なお、貫通孔部31の内側の詳細形状については、図3を用いて後述する。
しごき部材3が塗布部21と軸部22との間に配設され且つ固定された状態で使用者が軸部22を引っ張ると、塗布部21が貫通孔部31を通過してしごき部材3から抜脱される。この通過の際にしごき部材3は、塗布部21に含浸した塗布物の量が一回の使用に適した量となるべく塗布部21をしごく。
本実施形態によれば、このしごき部材3の内側仕様、特に塗布部21の通過部分である貫通孔部31の形状、構造、寸法等は、上述の本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一であるよう構成される。これにより、使用者は本製品塗布具と同じ使用感でしごき部材3の作用を試すことができる。
但し、このしごき部材3の外側仕様、特に外形の形状、構造、寸法等は、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一である必要はなく、後述するしごき部材収容部42に嵌合及び固定できる形状、構造、寸法等であるように構成される。図2(b)に示す例では、しごき部材3の底面及び前後面は平面状に且つ側面はテーパー面状に形成されている。
ケース体4は、図2(a)に示すように、塗布部収容部41、しごき部材収容部42、軸部収容部43及び周縁部44からなり、しごき部材3が装着された塗布体2が収容される筐体である。このケース体4では、外周が平板状の周縁部44によって囲まれた内側に各収容部41~43が樹脂成形等によって凹部状に形成される。
塗布部収容部41は塗布部21を収容可能に形成され、しごき部材収容部42はしごき部材3を収容可能に形成され、軸部収容部43は軸部22を収容可能に形成される。特にしごき部材収容部42は、しごき部材3を嵌合及び固定できるよう、しごき部材3の上記の外側仕様に対応した形状に形成される。
シート蓋5は、図2(c)に示すように、強シール部6及び弱シール部7を有する長方形状のシート状部材であって、ヒートシールにより熱溶着可能な例えば熱可塑性樹脂材料で形成されている。強シール部6は、塗布部収容部41及びしごき部材収容部42の周囲を囲繞する領域であって易開封性を有さない強い強度でシールされる領域を示している。一方、弱シール部7は、軸部収容部43の周囲を囲繞する領域であって易開封性を有する弱い強度でシールされる領域を示している。
シート蓋5は、強シール部6及び弱シール部7において、上記の塗布体2及びしごき部材3が収容されたケース体4の裏面に熱溶着される。これにより、塗布部収容部41、しごき部材収容部42及び軸部収容部43は閉塞される。なお、強シール部6及び弱シール部7では、それぞれ強粘着型のシール材、易開封性のシール材を用いてケース体4の裏面に接着されてもよい。
以上に示すように、試用塗布具1は、本製品塗布具と同一の仕様である塗布部21を備えた塗布体2、本製品塗布具と同一の仕様であるしごき部材3、ケース体4及びシート蓋5を有する。このような簡易な構成により、一回の使用若しくは少回数の使用を目的として製造される試用の塗布具であるが、本製品塗布具と同じ使用感で本製品塗布具と同様の効用を試すという利便性の高さを実現することができる。
なお、試用塗布具1を使用する場合、使用者は、ケース体4を閉塞しているシート蓋5を、弱シール部7のみ剥がす。これにより、しごき部材3が固定された状態で軸部22を把持することが可能となる。次に軸部22を引っ張ると、塗布部21が貫通孔部31を通過してしごき部材3から抜脱される。この通過の際にしごき部材3は、塗布部21に含浸した塗布物の量が一回の使用に適した量となるよう塗布部21をしごく。
[しごき部材の構成例]
図3は、本実施形態に係るしごき部材の一例を説明する図である。なお、以下の説明において前述と同様の構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
図3(a)では、図2(b)のA-A線におけるしごき部材3の断面図を示している。しごき部材3が塗布体2に装着される際には、図中下方が塗布部21側に配設され、図中上方が軸部22側に配設される。図3(b)では、図2(b)のしごき部材3をX方向から見た図を示している。
図3(a)に示すしごき部材3の内側面3aは、貫通孔部31の外周面を形成している。この内側面3aには、塗布部21側に向かって斜め方向に伸びる爪部3bが全周(図3(b)参照)に亘って形成されている。この爪部3bが、貫通孔部31を通過する塗布部21に含浸した塗布物の量が一回の使用に適した量となるべく塗布部21をしごく。
なお、前述の通り、しごき部材3の底面及び前後面は平面状に且つ側面はテーパー面状に形成されている。本実施形態によれば、このしごき部材3の外側仕様、特に外形の形状、構造、寸法等は、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一である必要はなく、しごき部材収容部42に嵌合及び固定できる形状、構造、寸法等であるように構成される。
一方で、このしごき部材3の内側仕様、特に塗布部21の通過部分である貫通孔部31の形状、構造、寸法等は、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一であるよう構成される。これにより、使用者は本製品塗布具と同じ使用感でしごき部材3の作用を試すことができる。
[変形例1]
以下、上記実施形態の変形例1について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本発明の変形例1に係る試用塗布具の分解図、図5は、本発明の変形例1に係る試用塗布具を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。なお、以下の説明において前述と同様の構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
上記実施形態におけるしごき部材3は、しごき部材3の底面及び前後面は平面状に且つ側面はテーパー面状に形成された構成のものを説明した。本発明はこれに限られず、図4及び図5に示すように、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同様、全体が略円筒形状でなるしごき部材3を用いることもできる。この場合、図4及び図5に示すように、しごき部材収容部42は円筒形状でなるしごき部材3を収容可能で、しごき部材3を嵌合及び固定できるよう、しごき部材3の上記の外側仕様に対応した形状に形成される。
これによれば、試用塗布具1の製造のために用いるしごき部材3を再設計することなく、本製品塗布具で採用されるしごき部材をそのまま用いることができるため、製造工数の短縮及び製造コストを押さえることができる。
また、図4に示すように、しごき部材3は、上記実施形態同様に概略形状が円柱孔状に形成された貫通孔部を有し、軸部22の側から塗布体2を挿通することで、塗布部21と軸部22との間に配設される。しごき部材3が配設された塗布体2はケース体4に収容され、ケース体4の周縁部44にシート蓋5がヒートシールされ、塗布部収容部41、しごき部材収容部42及び軸部収容部43は閉塞される。
このとき、図5(a)に示すように、ケース体4とシート蓋5とのシール部8は、塗布部収容部41及びしごき部材収容部42の周囲のシール面積を大きく、軸部収容部43の周囲のシール面積を小さく設定されるのが好適である。例えば、塗布部収容部41及びしごき部材収容部42の周囲は、ケース体4の淵までにわたってシール部8とされる一方、軸部収容部43の周囲は、軸部収容部43を縁取りするように幅の細いシール部8とされ、ケース4の淵近傍はシールされない非シール領域9を有する。
これによれば、使用者は、非シール領域9におけるシート蓋5を容易につまむことができ、シート蓋5の剥離を容易に開始できる。また、軸部収容部43の周囲のシール面積が小さいため、軸部収容部43の周囲まではシート蓋5が容易に剥離されうる一方、塗布部収容部41及びしごき部材収容部42の周囲のシール面積が大きいため、塗布部収容部41及びしごき部材収容部42の周囲はシート蓋5が剥離されにくい構造となり、上記実施形態の強シール部6及び弱シール部7のようにシール強度の異ならせることなく、軸部収容部43の周囲に易開封性を有するシール部を設けることが可能となる。
[変形例2及び変形例3]
以下、上記実施形態の変形例2及び変形例3について、図6を参照して説明する。図6は、本発明の変形例2及び変形例3に係る試用塗布具を説明する図であり、(a)は変形例2に係る試用塗布具の底面図、(b)は変形例3に係る試用塗布具の底面図である。
上記実施形態においては、図1及び図2に示すように、ケース体4とシート蓋5とは、強シール部6及び弱シール部7においてヒートシールされる場合を例に説明を行ったが、この場合に限定されるものではない。
例えば、強シール部6及び弱シール部7のようにシールの強弱を設けることなく、又は、強シール部6及び弱シール部7を設けることに加えて、図6(a)に示すように、シート蓋5のうち、軸部収容部43近傍(より具体的には周縁部44の軸部収容部43側の端部51近傍)には剥離開始位置を示す第1表示5aを設け、しごき部材収容部42近傍(より具体的には軸部収容部43としごき部材収容部42との境界に対応する部分)には剥離終了位置を示す第2表示5bを設けてもよい。これにより、使用者がシート蓋5を塗布部収容部41及びしごき部材収容部42近傍まで剥離してしまうことを防止することができる。なお、第1表示5a及び第2表示5bは、図形や線などでもよいし、「ここから開ける」「ここまで」などの文言による説明でもよく、特に限定されない。
また、強シール部6及び弱シール部7のようにシールの強弱を設けることなく、又は、強シール部6及び弱シール部7を設けることに加えて、図6(b)に示すように、シート蓋5のうち、しごき部材収容部42近傍の端部52(より具体的には軸部収容部43としごき部材収容部42との境界に対応する部分)に切り込み5cを設けてもよい。この場合更に、図6(b)に示すように、剥離開始位置を示す第1表示5aを、切り込み5cの近傍に設けてもよい。これにより、使用者は、シート蓋5を、切り込み5cから、周縁部44の軸部収容部43側の端部51に向かって、軸部収容部43を閉塞する部分だけ剥離することができ、塗布部収容部41及びしごき部材収容部42を閉塞する部分のシート蓋5が剥離されてしまうことを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記説明においては、図1及び図2(b)に示す塗布部21には、予め塗布物のバルクへのどぶ漬けやバルクが滴下されることでブラシ全体に塗布物が含浸される好適な場合を例に説明を行ったが、この場合に限定されるものではない。例えば、封止前の塗布部収容部41(図2(a)参照)に所定量の塗布物が充填された後に、ケース体4に塗布体2及びしごき部材3を収容してシート蓋5により閉塞されてもよい。または、ケース体4に塗布体2及びしごき部材3が収容された状態で、封止前の塗布部収容部41(図2(a)参照)に所定量の塗布物が充填された後、シート蓋5により閉塞されてもよい。
また例えば、上記説明においては、図2(a)に示すように、樹脂成形等により凹部状に形成されたケース体4が平らなシート蓋5によって閉塞される場合を例に説明を行ったが、この場合に限定されるものではない。例えば、塗布体2及びしごき部材3を収容固定するための凹部を有する2つのケース体同士を接着させる構成としてもよい。
また例えば、上記説明においては、図2(a)に示すケース体4と図2(c)に示すシート蓋5とにより、塗布体2及びしごき部材3を収容して閉塞する場合を例に説明を行ったが、この場合に限定されるものではない。例えば、二枚の可撓性のフィルムを重ねて、内側に塗布部収容部41、しごき部材収容部42、軸部収容部43に相当する領域が形成されるように互いに適宜シールして、当該領域の中に塗布体2及びしごき部材3を封入してもよい。
また例えば、上記説明においては、試用塗布具1の塗布部21、軸部22、しごき部材3の仕様がそれぞれ本製品塗布具の塗布部、軸部、しごき部材の仕様と同一である場合を例に説明を行ったが、完全に同一である場合に限定されるものではなく、塗布具の使用感に影響を与えない範囲であれば微小に相違していてもよい。
1 試用塗布具
2 塗布体
3 しごき部材
3a 内側面
3b 爪部
4 ケース体
5 シート蓋
5a 第1表示
5b 第2表示
5c 切り込み
6 強シール部
7 弱シール部
8 シール部
9 非シール領域
21 塗布部
22 軸部
31 貫通孔部
41 塗布部収容部
42 しごき部材収容部
43 軸部収容部
44 周縁部
51 端部
52 端部

Claims (10)

  1. 塗布物を塗布する塗布部及び把持用の軸部を有する塗布体と、前記塗布部に含浸した塗布物をしごいて適量にするしごき部材と、を備えた試用塗布具であって、
    前記しごき部材の内側仕様は、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一であることを特徴とする試用塗布具。
  2. 前記塗布部の仕様は、本製品塗布具で採用される塗布部の仕様と同一であることを特徴とする請求項1に記載の試用塗布具。
  3. 更に前記塗布体及び前記しごき部材を収容するケース体を備え、前記ケース体は、前記塗布部を収容する塗布部収容部と、前記しごき部材を収容するしごき部材収容部と、前記軸部を収容する軸部収容部とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の試用塗布具。
  4. 前記しごき部材収容部は、前記しごき部材を当該ケース体に対して固定して収容することを特徴とする請求項3に記載の試用塗布具。
  5. 前記ケース体には、前記塗布体及び前記しごき部材が収容された状態で、前記塗布部収容部、前記しごき部材収容部及び前記軸部収容部を閉塞するシート蓋を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の試用塗布具。
  6. 前記ケース体の周縁部のうち、前記軸部収容部の周囲は易開封性を有するシール部であることを特徴とする請求項5に記載の試用塗布具。
  7. 前記シート蓋は、剥離開始位置を示す第1表示と、前記しごき部材収容部近傍に設けられた剥離終了位置を示す第2表示と、を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の試用塗布具。
  8. 前記シート蓋は、しごき部材収容部近傍の端部に切り込みを有することを特徴とする請求項5乃至請求項7のうち、いずれか1に記載の試用塗布具。
  9. 前記塗布部には、当該塗布部全体に塗布物が含浸されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1に記載の試用塗布具。
  10. 塗布物を塗布する塗布部及び把持用の軸部を有する塗布体の前記軸部に、本製品塗布具で採用されるしごき部材の仕様と同一の内側仕様を備えるしごき部材を配設する工程と、
    当該塗布部全体に塗布物を含浸させる工程と、
    を有することを特徴とする試用塗布具の製造方法。
JP2021177728A 2021-10-29 2021-10-29 試用塗布具及び試用塗布具の製造方法 Active JP7549568B2 (ja)

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