JP2023066261A - 建物 - Google Patents

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浩太 川嶋
Kota Kawashima
暢 田井
Toru Tai
勇太 浅井
Yuta Asai
実伽子 永久
Mikako Nagahisa
慧▲金▼ 付
huixin Fu
俊一郎 高岡
Shunichiro Takaoka
紘貴 曽我
Hirotaka Soga
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Abstract

【課題】プランニング上の制約が少ない建物を提供する。【解決手段】建物10は、互いに交わる2方向のそれぞれに所定の間隔で配置された柱20と、柱20の上部に接合された跳ね出し部材30と、跳ね出し部材30の端部に接合され、2方向のそれぞれに延設された複数の梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Yを含んで構成された架構12と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、建物に関する。
下記特許文献1には、複数の建物ユニットを組み合わせて形成するユニット建物が示されている。
この建物ユニットは、長辺側天井梁と長辺側床梁との間に中間柱が設けられている。この中間柱は、他の建物ユニットの隅部の柱と隣り合わせて配置することができる。これにより、建物ユニットの中間部を、他の建物ユニットの柱に隣り合わせて配置しても、梁の中間に加わる水平荷重が軽減される。したがって、ユニット建物のプランニング上の制約を少なくすることができる。
特開2013-221291号公報
上記特許文献1のユニット建物は、建物ユニットの組み合わせ方次第で、様々な平面形状のユニット建物を形成できる。しかしながら、梁と梁との接合部には柱があるため、複数の建物ユニット間に跨る壁を設けたり、複数の建物ユニット間を移動できる可動壁や建具を設けたりすることはできない。すなわち、プランニング上の制約を少なくできる効果は限定的である。
本開示は、上記事実を考慮して、プランニング上の制約が少ない建物を提供することを目的とする。
請求項1の建物は、互いに交わる2方向のそれぞれに所定の間隔で配置された柱と、前記柱の上部に接合された跳ね出し部材と、前記跳ね出し部材の端部に接合され、前記2方向のそれぞれに延設された複数の梁部材を含んで構成された水平架構と、を有する。
請求項1の建物では、水平架構が、2方向に延設された複数の梁部材で構成されている。そして、この水平架構は、柱の上部に接合された跳ね出し部材の端部に接合されている。このため、梁部材の材軸上に柱がない。これにより、梁下に固定壁を自由に配置できる。また、梁下を制約なく移動できる可動壁や建具を設けることができる。
請求項2の建物は、柱と、前記柱の上部に接合された跳ね出し部材と、前記跳ね出し部材の端部に接合され、互いに交わる2方向のそれぞれに延設された複数の梁部材と、を備えた柱梁ユニットと、前記2方向のそれぞれに延設された複数の梁部材を備えた梁ユニットと、が、複数組付けられて形成されている。
請求項2の建物では、柱と、柱の上部に接合された跳ね出し部材と、跳ね出し部材の端部に接合された梁部材と、で柱梁ユニットが構成されている。このため、梁部材の材軸上に柱がない。これにより、梁下に固定壁を自由に配置できる。また、梁下を制約なく移動できる可動壁や建具を設けることができる。
また、請求項2の建物は、柱梁ユニットと、2方向に延設された複数の梁部材で梁ユニットと、を備えている。そして、この柱梁ユニット及び梁ユニットを複数組付けて、建物が形成される。このため、例えば柱梁ユニット及び梁ユニットを工場又は施工ヤードで組み立てて、現場で設置すれば、現場作業を軽減できる。
請求項3の建物は、請求項1又は2に記載の建物において、前記梁部材の中央部には、交わる方向に延設された2本の前記梁部材の端部が両側からピン接合されている。
請求項3の建物では、梁部材同士をピン接合することにより、水平架構が形成されている。このため、現場溶接を用いずに建物を形成できるため施工効率が高い。また、接合部においては、ピン接合された梁部材の方向と交わる方向の接合形式は剛接合と見做すことができるので、架構全体として曲げモーメントを負担できる。
請求項4の建物は、請求項1~3の何れか1項に記載の建物において、前記跳ね出し部材は、前記梁部材で囲まれた水平構面に架け渡された跳ね出し梁であり、中央部に前記柱の上端が接合されている。
請求項4の建物では、水平構面に跳ね出し梁が架け渡されている。跳ね出し梁は水平ブレースのような働きをすることで、水平構面の変形を抑制できる。また、この跳ね出し梁に柱が接合されているため、跳ね出し梁を介して、梁部材の荷重及び梁部材に作用する水平力を柱へ伝達することができる。
請求項5の建物は、請求項1~3の何れか1項に記載の建物において、前記跳ね出し部材は、前記梁部材で囲まれた水平構面に配置された矩形状のキャピタルであり、中央部に前記柱の上端が接合されている。
請求項5の建物では、水平構面にキャピタルが配置されている。このため、水平構面が変形し難い。また、このキャピタルに柱が接合されているため、キャピタルを介して、梁部材の荷重及び梁部材に作用する水平力を柱へ伝達することができる。
本発明の建物は、プランニング上の制約が少ない。
本発明の実施形態に係る建物における水平架構を示す平面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る建物における柱梁ユニット及び梁ユニットを示す斜視図であり、(B)は柱梁ユニットにおける跳ね出し部材の変形例である。 本発明の実施形態に係る建物における水平架構の部分拡大平面図である。 本発明の実施形態に係る可動壁を示す断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係るレール部材を示す見上げ図であり、(B)はレール部材の配置の変形例を示す見上げ図である。 (A)は本発明の実施形態に係る建物のプランの一例を示す平面図であり、(B)は可動壁の配置を変更した状態の一例を示す平面図であり、(C)は可動壁の配置を変更した状態の別の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る水平架構における梁部材の配置の変形例を示した平面図である。
以下、本開示の実施形態に係る建物について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。
また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において構成を省略する又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
各図において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向(上下方向)に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
<建物>
図1には、本発明の実施形態に係る建物10の架構12が示されている。この架構12は、建物10の屋根(不図示)を支持する水平架構であり、図2(A)に示す梁ユニット40、60、70を組み付けて形成されている。建物10は、この架構12、柱20及び跳ね出し部材30を備えて形成されている。
架構12を形成する梁ユニット40は、柱20が固定された跳ね出し部材30と接合されて、柱梁ユニット50を形成している。建物10は、柱梁ユニット50、梁ユニット60及び70を、X方向及びY方向のそれぞれに複数組付けることで形成されている。
(柱梁ユニット)
柱梁ユニット50は、上述したように、柱20、跳ね出し部材30及び梁ユニット40を備えている。柱20は、一例として円筒状の鋼管柱とされ、柱頭部に跳ね出し部材30が剛接合されている。
跳ね出し部材30は、梁ユニット40によって形成される水平構面H1に配置される跳ね出し梁である。跳ね出し部材30は、互いに直交する斜材32及び34を用いて形成されている。
斜材32及び34は、何れもH形鋼を用いて形成されている。斜材32及び34の交点においては、何れか一方が通し材とされている(本実施形態においては斜材34)。柱20の柱頭部は、この交点に剛接合されている。また、斜材32及び34の端部は、梁ユニット40における梁部材40X及び40Yの接合部にピン接合される。
なお、跳ね出し部材30は、図2(B)に示す跳ね出し部材36に代えてもよい。跳ね出し部材36は、例えばコンクリート製とされた矩形状のキャピタル(柱頭部材)であり、柱20の柱頭部に剛接合される。また、跳ね出し部材36の外縁部は、梁ユニット40における梁部材40X及び40Yに接合(ピン接合)される。
梁ユニット40は、互いに交わる2方向のそれぞれに延設された2本の梁部材40X及び2本の梁部材40Yを備えている。梁部材40Xは、X方向に沿うH形鋼であり、梁部材40Yは、Y方向に沿うH形鋼である。
梁ユニット40においては、梁部材40Xの一方の端部が梁部材40Yの中央部にピン接合され、他方の端部が自由端とされている。同様に、梁部材40Yの一方の端部が梁部材40Xの中央部にピン接合され、他方の端部が自由端とされている。なお、「自由端」とは、柱梁ユニット50が梁ユニット60と組付けられていない状態で、固定されるものがないことを指す。
これにより、梁ユニット40には、2本の梁部材40X及び2本の梁部材40Yによって囲まれた矩形状の水平構面(構面H1)が形成される。また、梁ユニット40は、構面H1の角部から、梁部材40X及び40Yが、それぞれX方向及びY方向に沿って交互に突出した形状に形成される。
なお、梁部材の「端部」とは梁部材の先端であり、「中央部」とは梁部材の先端を除く部分である。
(梁ユニット)
梁ユニット60及び70は、何れも梁ユニット40と同様の構成を有している。梁ユニット60における梁部材60X及び60Y、並びに、梁ユニット70における梁部材70X及び70Yについても、何れも梁ユニット40における梁部材40X及び40Yと同様に形成されている。
なお、梁ユニット40、60及び70は、工場又は建物10の施工現場における敷地内等の施工ヤードで製造され、現場で組付けられる。また、梁ユニット40には、工場又は施工ヤードにおいて、柱20及び跳ね出し部材30を接合しておいてもよい。
(梁部材の寸法)
梁部材40X、40Y、50X、50Y、60X及び60Yは、略同一の長さとされている。また、梁部材40X及び40Yによって形成される構面H1、梁部材60X及び60Yによって形成される構面H2並びに梁部材70X及び70Yによって形成される構面H3の大きさは略等しい。
上述した斜材32、34、梁部材40X及び40Yは、一例として、SM490A材を用いて形成され、高さが250[mm]、幅が250[mm]とされている。また、梁部材60X及び60Yは、一例として、SS400材を用いて形成され、高さが244[mm]、幅が175[mm]とされている。そして、梁部材70X及び70Yは、一例として、SS400材を用いて形成され、高さが250[mm]、幅が125[mm]とされている。
なお、斜材32、34、梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Yの寸法は、上記の値に限定されるものではない。これらの寸法は、斜材32及び34、梁部材40X及び40Y、梁部材60X及び60Y、梁部材70X及び70Yの順に断面係数が小さくなるような寸法とすることが好ましい。
(梁ユニットの配置)
図1に示すように、架構12は、梁ユニット40、60及び70を横方向に連結して形成されている。
具体的には、架構12においては、X方向に沿って、梁ユニット40及び60が交互に並べられて互いに組付けられている(列X1)。また、X方向に沿って、梁ユニット60及び70が交互に並べられて互いに組付けられている(列X2)。架構12は、この列X1及びX2がY方向に交互に並べられて構成されている。
同様に、架構12においては、Y方向に沿って、梁ユニット40及び60が交互に並べられて互いに組付けられている(列Y1)。また、Y方向に沿って、梁ユニット60及び70が交互に並べて互いに組付けられている(列Y2)。架構12は、この列Y1及びY2がX方向に交互に並べられて構成されている。
梁ユニット40には、梁ユニット60が接合されているが梁ユニット70は接合されていない。同様に、梁ユニット70には、梁ユニット60が接合されているが梁ユニット40は接合されていない。さらに、梁ユニット60は、梁ユニット40及び70の双方に接合されている。このため、架構12においては、柱20からの距離が遠ざかるにしたがって、梁部材の断面寸法が小さくなっている。
架構12においては、梁ユニット40、60及び70を連結した状態で、梁部材40Xは、梁部材60Xと同一直線上に配置されている。同様に、梁部材40Yは、梁部材60Yと同一直線上に配置されている。
また、梁ユニット40、60及び70を連結した状態で、梁部材70Xは、梁部材60Xと同一直線上に配置されている。同様に、梁部材70Yは、梁部材60Yと同一直線上に配置されている。
なお、建物10において、梁ユニット40、60及び70では形成できない外周部分には、梁部材14を配置して、屋根形状を整形する。
(梁ユニットの接合)
図3に示すように、梁ユニット40における梁部材40Xの端部は、梁ユニット60における梁部材60Yの中央部にピン接合されている。この接合部J1においては、X方向に沿う梁部材40X及び60Xの端部がそれぞれ梁部材60Yの中央部にピン接合されている。一方、Y方向においては梁部材60Yが通し材とされている。
これにより、接合部J1は、X方向がピン接合とされ、Y方向が剛接合とされた接合部と見做すことができる。なお、図3においては、各接合部において、剛接合となる方向に矢印を付している。
一方、梁ユニット40における梁部材40Yの端部は、梁ユニット60における梁部材60Xの中央部にピン接合されている。この接合部J2においては、Y方向に沿う梁部材40Y及び60Yがそれぞれ梁部材60Xにピン接合されている。一方、X方向においては梁部材60Xが通し材とされている。
これにより、接合部J2は、X方向が剛接合とされ、Y方向がピン接合とされた接合部と見做すことができる。
なお、図3においては、接合部J1と同様に「X方向がピン接合とされY方向が剛接合とされた接合部」を、実線の円で囲んで示している。また、接合部J2と同様に「X方向が剛接合とされY方向がピン接合とされた接合部」を、破線の円で囲んで示している。
この図に示されるように、本実施形態においては、「X方向がピン接合とされY方向が剛接合とされた接合部」と「X方向が剛接合とされY方向がピン接合とされた接合部」とが、X方向及びY方向の双方において、交互に配置されている。
(レール部材、可動壁)
梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Yは、下フランジの底面が面一に配置され、図4に示すレール部材80が固定されている。レール部材80は、一例として、リップ型溝形鋼で形成されている。レール部材80の下向きに開口した開口部に、可動壁90と戸車92とを連結する吊下げ部材94が挿通されている。
可動壁90は、建物10における床10Aと天井10Bとの間に配置される間仕切り壁又は建具である。可動壁90の上部には、吊下げ部材94を介して戸車92が連結されている。戸車92は、レール部材80に引掛けられた車輪であり、可動壁90の荷重をレール部材80に伝達する。
なお、可動壁90と戸車92とは、吊下げ部材94を軸に相対的に回転可能とすることが好ましい。これにより、図5(B)に示すように、可動壁90を回転移動させることができる。
図4に示すように、可動壁90の下部には、振れ止め96が固定されている。床10Aには、振れ止め96が挿入される溝が形成された軌道部材10Cが埋設されている。軌道部材10Cは、レール部材80の直下に設けられる。
なお、可動壁90は、木材、金属、ガラス、ポリカーボネート及びアクリル等、各種の素材で形成できる。また、可動壁90は、軽量化の観点から、四方枠に面材を固定して形成することが好適である。
(レール部材の配置)
レール部材80のうち、レール部材80Aは、図1に示すように、梁ユニット40の梁部材40X及び梁ユニット60の梁部材60Xに跨って敷設されている。また、レール部材80Bは、梁ユニット60の梁部材60X及び梁ユニット70の梁部材70Xに跨って敷設されている。
同様に、レール部材80Cは、図1に示す梁ユニット40の梁部材40Y及び梁ユニット60の梁部材60Yに跨って敷設されている。また、レール部材80Dは、梁ユニット60の梁部材60Y及び梁ユニット70の梁部材70Yに跨って敷設されている。
このように、レール部材80は、異なる梁部材間に跨って敷設することができる。なお、図1に図示されたレール部材80A、80B、80C及び80Dの長さは一例である。これらの長さは自由に設定でき、異なる梁部材間に跨らないものとしてもよい。
また、図1におけるレール部材80A、80B、80C及び80Dは、これらの配置を説明するために便宜的に一部だけを示したものである。これらのレール部材は、梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Yの下方において、所望の数だけ設置することができる。
また、図5(A)、(B)の見上げ図に示すように、交わる2方向に延設されたレール部材の交点、例えばレール部材80Aとレール部材80Cとの交点は、可動壁90が一例として矢印N1、N2で示すように通過できるように、X方向及びY方向の双方において溝を連通して形成する。
なお、図5(A)においては、レール部材80A及び80Cを形成するリップ型溝形鋼の端部を斜めに切断し、切断箇所においてレール部材80A及び80Cを連結している。図5(B)においては、レール部材80Aを通し材として配置して、レール部材80Cを突き付けて配置している。レール部材80Aにおいてレール部材80Cが突きつけられる箇所には、切欠きを形成して溝を連通している。
<作用及び効果>
本発明の実施形態に係る建物10では、図2(A)に示すように、架構12が、2方向に延設された複数の梁部材(梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Y)で構成されている。そして、この架構12は、柱20の上部に接合された跳ね出し部材30の端部に接合されている。
このため、これらの梁部材の材軸上に柱20がない。これにより各梁部材の下を制約なく移動できる可動壁90を設けることができる。また、各梁部材の下部に固定壁を自由に配置することもできる。
例えば、図6(A)~(C)に示すように、建物10を、常時固定壁を設置して利用する領域10Eと、可動壁90を設置して適宜移動させて利用する領域10Fと、に分けることができる。領域10Fにおいては、利用形態が変わるごとに、可動壁90を移動させたり追加したり撤去したりして、適宜プランを変更できる。なお、建物10は、全ての部分を、領域10Fとしてもよい。
また、建物10では、図3に示すように、梁部材同士(梁部材40Xと梁部材60X、梁部材60Xと梁部材70X、梁部材40Yと梁部材60Y、梁部材60Yと梁部材70Y)をピン接合することにより、水平架構が形成される。このため、現場溶接を用いずに建物10を形成できるため施工効率が高い。
また、建物10では、梁部材40Xは、梁部材60Xと同一直線上に配置されている。同様に、梁部材40Yは、梁部材60Yと同一直線上に配置されている。また、梁部材70Xは、梁部材60Xと同一直線上に配置されている。同様に、梁部材70Yは、梁部材60Yと同一直線上に配置されている。
そして、各梁部材(梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Y)は、交わる方向の梁部材の中央部にピン接合される。これにより、「X方向がピン接合とされY方向が剛接合とされた接合部」(例えば接合部J1)と「X方向が剛接合とされY方向がピン接合とされた接合部」(例えば接合部J2)とが、X方向及びY方向の双方において、交互に配置されている。
これにより、架構12が全体として曲げモーメントを負担できるほか、剛性に偏りが生じ難いため、架構12の各部が、バランスよく曲げモーメントを負担できる。
また、建物10では、図2(A)に示すように、構面H1に跳ね出し梁で形成された跳ね出し部材30が架け渡されている。跳ね出し部材30は水平ブレースのような働きをすることで、構面H1の変形を抑制できる。また、この跳ね出し部材30に柱20が接合されているため、跳ね出し部材30を介して、梁部材(梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Y)の荷重及び梁部材に作用する水平力を柱へ伝達することができる。
なお、本実施形態においては、図3に示すように、各梁部材(梁部材40X、40Y、60X、60Y、70X及び70Y)に接合される梁部材は一直線上に配置されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図7に示す梁ユニット100及び110においては、梁ユニット110の梁部材110Xに、梁ユニット110の梁部材110Y及び梁ユニット100の梁部材100Yが接合されている。これらの梁部材110Y及び100Yは、同一直線上に配置されていない。
水平架構をこのように形成しても、柱120のように、柱が梁部材110X及び110Yの双方と位置ずれして配置されていれば、本発明の効果を得ることができる。なお、図7においては、跳ね出し部材の図示を省略している。
10 建物
12 架構(水平架構)
20 柱
30 跳ね出し部材
32 斜材
34 斜材
36 跳ね出し部材
40 梁ユニット
40X 梁部材
40Y 梁部材
50 柱梁ユニット
60 梁ユニット
60X 梁部材
60Y 梁部材
70 梁ユニット
70X 梁部材
70Y 梁部材
H1 水平構面

Claims (5)

  1. 互いに交わる2方向のそれぞれに所定の間隔で配置された柱と、
    前記柱の上部に接合された跳ね出し部材と、
    前記跳ね出し部材の端部に接合され、前記2方向のそれぞれに延設された複数の梁部材を含んで構成された水平架構と、
    を有する建物。
  2. 柱と、前記柱の上部に接合された跳ね出し部材と、前記跳ね出し部材の端部に接合され、互いに交わる2方向のそれぞれに延設された複数の梁部材と、を備えた柱梁ユニットと、
    前記2方向のそれぞれに延設された複数の梁部材を備えた梁ユニットと、
    が、複数組付けられて形成された建物。
  3. 前記梁部材の中央部には、交わる方向に延設された2本の前記梁部材の端部が両側からピン接合されている、請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記跳ね出し部材は、前記梁部材で囲まれた水平構面に架け渡された跳ね出し梁であり、中央部に前記柱の上端が接合されている、請求項1~3の何れか1項に記載の建物。
  5. 前記跳ね出し部材は、前記梁部材で囲まれた水平構面に配置された矩形状のキャピタルであり、中央部に前記柱の上端が接合されている、
    請求項1~3の何れか1項に記載の建物。
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