JP2023054518A - スペアタイヤ搭載補助装置 - Google Patents

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郁弥 木村
Ikuya Kimura
峰生 大塚
Mineo Otsuka
勲 城戸
Isao Kido
剛 達脇
Takeshi Tatsuwaki
昌史 原
Masashi Hara
和也 渡辺
Kazuya Watanabe
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Abstract

【課題】車体の下方からスペアタイヤを搭載する作業の負担を軽減する。【解決手段】スペアタイヤ搭載補助装置1は、車体Bに対して昇降可能に設けられ、スペアタイヤWを保持するタイヤ保持部3と、タイヤ保持部3を上向きに付勢する付勢手段(第1のシリンダ14)と、タイヤ保持部3と一体に昇降可能に設けられ、タイヤ保持部3の上昇に伴ってキャリアCを下方から持ち上げるキャリア支持部4とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、スペアタイヤを車体の下方から搭載する作業を補助するためのスペアタイヤ搭載補助装置に関する。
自動車にスペアタイヤを搭載する構造として、車体のトランクルーム等に上方から搭載するものが多いが、車体の後部に下方から搭載するものもある(例えば、下記の特許文献1参照)。後者の場合、図12に示すように、車体110の下部に、スペアタイヤを保持するためのキャリア133(支持手段)が設けられる。キャリア133の前端は、車体110のフレーム113(クロスメンバ)に回転可能に取り付けられ、キャリア133の後端は上下動可能とされる。キャリア133の上にスペアタイヤ122を載置した後、キャリア133を持ちあげて、スペアタイヤ122を車体110の下面とキャリア133とで圧接する。この状態で、キャリア133の他端をフック136に引っ掛けて固定することにより、スペアタイヤ122が車体110に搭載される。
特開2000-72049号公報
上記の場合、キャリア133の上にスペアタイヤ122を載置する作業や、スペアタイヤ122及びキャリア133を持ちあげる作業は、作業者により行われるが、このような作業は重筋作業となるため、作業の負担軽減が求められていた。
そこで、本発明は、車体の下方からスペアタイヤを搭載する作業の負担を軽減することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、車体が、フレームと、一端が前記フレームに回転可能に取り付けられ他端が上下動可能であるキャリアとを有し、
前記車体の下方からスペアタイヤを持ち上げると共に、前記キャリアで前記スペアタイヤを下方から支持することにより、前記スペアタイヤを前記車体の下部に搭載する作業を補助するための装置であって、
前記車体に対して昇降可能に設けられ、前記スペアタイヤを保持するタイヤ保持部と、前記タイヤ保持部を上向きに付勢する付勢手段と、前記タイヤ保持部と一体に昇降可能に設けられ、前記タイヤ保持部の上昇に伴って前記キャリアを下方から持ち上げるキャリア支持部とを有するスペアタイヤ搭載補助装置を提供する。
上記のように、付勢手段によりタイヤ保持部を上向きに付勢することにより、スペアタイヤを保持したタイヤ保持部の荷重が低減されるため、スペアタイヤを持ち上げる作業の負担が軽減される。また、スペアタイヤを保持したタイヤ保持部を上昇させるときに、タイヤ保持部に取り付けたキャリア支持部でキャリアを下方から持ち上げることにより、スペアタイヤを持ち上げる作業とキャリアを持ち上げる作業とを同時に行うことができるため、作業性が向上する。
ところで、図12に示すように、後端を接地させたキャリア133の上にスペアタイヤ122を載せる作業は、作業者にとって非常に負担が大きい。そのため、スペアタイヤを車体の近傍まで配した後、スペアタイヤをキャリア133の上に載せることなく、そのまま車体に対する取付位置まで持ち上げることが好ましい。このとき、例えば図11に示すように、キャリアCを略鉛直方向となるまで回転させれば、スペアタイヤWを、車体Bに対する取付位置W’(点線参照)の真下に配することが可能となるため、矢印D1で示すようにスペアタイヤWを真上に上昇させて取付位置W’に配することができる。しかし、この場合、車体Bの下方に、キャリアCを略鉛直方向に配するために、高さ方向の大きなスペースが必要となる。
そこで、上記のスペアタイヤ搭載補助装置は、タイヤ保持部を、キャリアCの他端側から一端側に向けて斜め上方向に上昇させるガイド機構を有することが好ましい。この場合、例えば図10に示すように、後端を下降させたキャリアCの手前(例えば車体後方側)にスペアタイヤW及びこれを保持するタイヤ保持部(図示省略)を配置した後、スペアタイヤW及びタイヤ保持部を、前方に向けて斜め上方向に上昇させる(図10の矢印D2参照)。これにより、スペアタイヤWを、キャリアCとの干渉を回避しながら、車体Bに対する取付位置W’まで上昇させることができる。
以上のように、本発明によれば、車体の下方からスペアタイヤを搭載する作業の負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係るスペアタイヤ搭載補助装置の平面図である。 上記スペアタイヤ搭載補助装置の正面図である。 上記スペアタイヤ搭載補助装置の側面図である。 上記スペアタイヤ搭載補助装置を有する組立ラインの平面図である。 上記組立ラインの側面図である。 上記スペアタイヤ搭載補助装置で保持したスペアタイヤをキャリアの直近に配した状態の側面図である。 キャリアの下方にキャリア支持部が入り込んだ状態を示す斜視図である。 スペアタイヤを上昇させている途中の状態を示す側面図である。 スペアタイヤを上端位置まで上昇させた状態を示す側面図である。 車体の下方にスペアタイヤを配置した状態を示す側面図である。 車体の下方にスペアタイヤを配置した状態の他の例を示す側面図である。 車体の下方からスペアタイヤを搭載する従来の構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態に係るスペアタイヤ搭載補助装置1は、図1~3に示すように、基部2と、基部2に対して昇降可能に設けられたタイヤ保持部3と、タイヤ保持部3に取り付けられたキャリア支持部4とを主に備える。尚、以下の説明では、水平面内で互いに直交する方向をX方向及びY方向と言い、鉛直方向をZ方向と言う。
基部2は、水平方向(X方向及びY方向)に平行移動可能に設けられると共に、鉛直方向の回転軸2aを中心として回転可能に設けられる。基部2の水平移動や回転は、作業者が行ってもよいし、モータ等の駆動手段で行ってもよい。
タイヤ保持部3は、X方向に延びる一対のアーム3aと、各アーム3aに設けられたクランプ部3bとを有する。一対のアーム3aの間にスペアタイヤWを配し、このスペアタイヤWの外周面を一対のクランプ部3bでY方向両側からクランプすることにより、スペアタイヤWがタイヤ保持部3で保持される。
キャリア支持部4は、タイヤ保持部3と一体に昇降可能とされる。本実施形態では、一方のアーム3aにキャリア支持部4が固定される。キャリア支持部4は、前後方向に延びる細長板状の部材で形成される。図示例では、キャリア支持部4が、略水平方向に延びる水平部4aと、水平部4aの前端から前方斜め上方向に延びる傾斜部4bとを有する(図3参照)。尚、キャリア支持部4の形状は上記に限らず、後述するスペアタイヤWの搭載時にキャリアCを下から持ち上げることができる形状であればよい。
タイヤ保持部3は、基部2に対して昇降可能に取り付けられる。本実施形態では、タイヤ保持部3が、支持アーム16、昇降ブラケット13、昇降フレーム12、及び固定フレーム11を介して基部2に取り付けられる。固定フレーム11は、Z方向に延びる柱状の部材であり、上端が基部2に固定される。昇降フレーム12は、Z方向に延びる柱状の部材であり、固定フレーム11に対して昇降可能に取り付けられる。昇降ブラケット13は、図3の側面視でL字形状を成した部材であり、昇降フレーム12に対して昇降可能に取り付けられる。支持アーム16は、Y方向に延びる梁状の部材であり、一端が昇降ブラケット13にX方向に移動可能に取り付けられ、他端にタイヤ保持部3が取り付けられる。
スペアタイヤ搭載補助装置1は、タイヤ保持部3を基部2に対して鉛直方向に昇降可能とする第1のガイド機構5aと、タイヤ保持部3を、鉛直方向に対して傾斜した方向に昇降可能とする第2のガイド機構5bとを有する。
第1のガイド機構5aは、鉛直方向に延びるレール11aと、レール11aに沿って移動するガイド12aとで構成される。本実施形態では、レール11aが固定フレーム11の側面に設けられ、ガイド12aが昇降フレーム12の側面に設けられる。昇降フレーム12、昇降ブラケット13、支持アーム16、及びタイヤ保持部3が、固定フレーム11のレール11aに沿って鉛直方向に一体に昇降可能とされる。
第2のガイド機構5aは、鉛直方向に延びるレール12bと、レール12bに沿って移動するガイド13aと、X方向に延びるレール13bと、レール13bに沿って移動するガイド(図示省略)と、ガイドピン16a及びガイド部材17とで構成される。本実施形態では、鉛直方向のレール12bが昇降フレーム12の側面に設けられ、これに沿って移動するガイド13aが昇降ブラケット13の側面に設けられる。X方向のレール13bは昇降ブラケット13の上面に設けられ、これに沿って移動するガイドが支持アーム16の下面に設けられる。ガイドピン16aは支持アーム16の端部に設けられ、ガイド部材17は昇降フレーム12に固定される。ガイド部材17は、ガイドピン16aが挿入されるガイド溝17aを有する。ガイド溝17aは、上方に行くにつれてX方向一方側(後述するスペアタイヤ搭載時において車体前方側)に変位した方向に傾斜した傾斜部を有する。
昇降フレーム12に対して昇降ブラケット13を昇降させると、昇降ブラケット13が昇降フレーム12のレール12bに沿って鉛直方向に昇降する。このとき、支持アーム16は、昇降ブラケット13と共に昇降しながら、ガイドピン16aがガイド部材17のガイド溝17aの傾斜部で案内されることで、昇降ブラケット13上のレール13bに沿ってX方向に移動する。その結果、支持アーム16及びタイヤ保持部3が、鉛直方向に対して傾斜した方向に昇降する。
固定フレーム11には、昇降フレーム12を上向きに付勢する第1の付勢手段として第1のシリンダ14が取り付けられる。第1のシリンダ14のピン14aが、ブラケット14bを介して、昇降フレーム12に固定される。昇降フレーム12には、昇降ブラケット13を上向きに付勢する第2の付勢手段として第2のシリンダ15が取り付けられる。第2のシリンダ15のピン15aが、昇降ブラケット13に固定される。第1のシリンダ14及び第2のシリンダ15としては、例えばエア、バネ、油圧等を用いたものが使用できる。
第1のシリンダ14は、付勢力を段階的に切換可能とされる。本実施形態では、第1のシリンダ14の付勢力を2段階(第1の付勢力及び第2の付勢力)で切り替えることができる。第1の付勢力は、タイヤ保持部3でスペアタイヤWを保持したときの荷重とバランスする大きさであり、具体的には、昇降フレーム12、タイヤ保持部3、及びこれらの間に設けられた部材(支持アーム16等)の自重と、スペアタイヤWの自重との合計の重さと略同じ大きさの上向きの付勢力である。第2の付勢力は、スペアタイヤWを保持しないときの荷重とバランスする大きさであり、具体的には、第1の付勢力よりもスペアタイヤWの自重の分だけ小さい上向きの付勢力である。
本実施形態では、スペアタイヤ搭載補助装置1に、「タイヤ保持」スイッチが設けられる。作業者が「タイヤ保持」スイッチを押すと、タイヤ保持部3の一対のクランプ部3bがスペアタイヤWをクランプすると共に、第1のシリンダ14が第1の付勢力とされる。作業者が「タイヤ保持」スイッチを解除すると、タイヤ保持部3の一対のクランプ部3bによるスペアタイヤWのクランプが解除されると共に、第1のシリンダ14が第2の付勢力とされる。何れの状態でも、第1のシリンダ14の付勢力とピン14aに加わる荷重とがバランスしているため、作業者は、タイヤ保持部3を軽い力で昇降させることができる。
第2のシリンダ15は、昇降ブラケット13及びこれに取り付けられた部品(支持アーム16、タイヤ保持部3など)を上向きに付勢する。第2シリンダ15の付勢力は、タイヤ保持部3でスペアタイヤWを保持した状態でピン15aに加わる下向きの荷重よりも大きい。本実施形態では、スペアタイヤ搭載補助装置1に、「上昇」スイッチと「下降」スイッチとが設けられる。作業者が「上昇」スイッチを押すと、第2のシリンダ15がONとなり、タイヤ保持部3及びこれに保持されたスペアタイヤWが昇降フレーム12に対して斜め方向に上昇し、上端位置で停止する。一方、作業者が「下降」スイッチを押すと、第2のシリンダ15がOFFとなり、タイヤ保持部3等が自重により下降し、下端位置で停止する。
以下、上記のスペアタイヤ搭載補助装置1を用いて、車体Bに下方からスペアタイヤWを搭載する手順を説明する。
図4に矢印A1で示すように、スペアタイヤWを保持していない空のスペアタイヤ搭載補助装置1をタイヤ供給装置20まで水平移動させ、タイヤ保持部3の一対のクランプ部3bの間にスペアタイヤWを配する。このとき、スペアタイヤ搭載補助装置1の「タイヤ保持」スイッチは解除されており、第1のシリンダ14は第2の付勢力に設定されている。これにより、第1のシリンダ14の第2の付勢力と、スペアタイヤWが搭載されていないタイヤ保持部3等の自重とがバランスしているため、作業者がタイヤ保持部3を軽い力でスパタイヤWと同じ高さに配することができる。その後、作業者が「タイヤ保持」スイッチを押すことにより、タイヤ保持部3の一対のクランプ部3bでスペアタイヤWをクランプすると共に、第1のシリンダ14が第2の付勢力から第1の付勢力に切り替わる。これにより、スペアタイヤWがタイヤ保持部3で保持されると共に、第1のシリンダ14の第2の付勢力と、スペアタイヤWを保持したタイヤ保持部3等の自重とがバランスする。
次に、矢印A2で示すように、スペアタイヤ搭載補助装置1を水平移動させてタイヤ供給装置20から離反させると共に、矢印A3で示すように、スペアタイヤ搭載補助装置1を回転軸2aを中心に回転させる。これにより、タイヤ保持部3で保持したスペアタイヤWを、車体搬送ラインL上の車体Bの後方に配置する。図5に示すように、車体Bには、スペアタイヤWを固定するためのキャリアCが設けられる。キャリアCの前端は、車体Bのフレームに、車幅方向の回転軸を中心に回転自在に取り付けられ、キャリアCの後端は上下動可能とされる。スペアタイヤWを搭載する際には、キャリアCの後端を下降させてキャリアC全体を後方に向けて斜め下方向に傾斜させている。図示例では、キャリアCの後端を床面に接地している。尚、キャリアCは、スペアタイヤWを下方から支持可能な形状であればよく、例えば略C字形状(図7参照)や、十字形状とすることができる。
次に、第1のガイド機構5aを介して、図5に矢印A4で示すように、タイヤ保持部3及びこれに保持されたスペアタイヤWを下端位置まで下降させる(図5では、スペアタイヤ搭載補助装置1のうち、タイヤ保持部3のみを示している)。その後、矢印A5で示すように、スペアタイヤ搭載補助装置1を前進させ、タイヤ保持部3及びこれに保持されたスペアタイヤWを車体Bの下方に後方から潜り込ませる。
そして、図6に示すように、タイヤ保持部3で保持したスペアタイヤWが車体BのキャリアCに当接する直前で、あるいは軽く当接したら、スペアタイヤ搭載補助装置1の前進を停止させる。尚、図6では、スペアタイヤ搭載補助装置1のうち、昇降フレーム12及びその下流側(タイヤ保持部3側)の部材のみを示しており、基部2、固定フレーム11、シリンダ14、15等の図示を省略している(図8、9も同様)。このとき、キャリア支持部4の前端が、タイヤ保持部3に保持されたスペアタイヤWの中心よりも前方に配され、図示例ではスペアタイヤWの前端よりも前方に配されている。そのため、スペアタイヤWをキャリアCの後方の直近に配した状態で、キャリア支持部4をキャリアCの下方に配することができる。具体的には、図7に示すように、キャリアCの後端の車幅方向両端には傾斜部C1が設けられており、この傾斜部C1の下方にキャリア支持部4が潜り込んだ状態となる。
次に、タイヤ保持部3及びスペアタイヤWを上昇させる。具体的には、作業者がスペアタイヤ搭載補助装置1に設けられた「上昇」スイッチを押して第2のシリンダ15を駆動することにより、昇降ブラケット13、支持アーム16、タイヤ保持部3、キャリア支持部4、及びスペアタイヤWを上昇させる。このように、第2のシリンダ15の付勢力でスペアタイヤWを上昇させることにより、重筋作業が低減される。
こうしてスペアタイヤWを上昇させると、図8に示すように、キャリア支持部4がキャリアCを下方から持ち上げ、キャリアCの後端が上昇する。そして、図9に示すように、昇降ブラケット13が上端位置に達したら、昇降ブラケット13の上昇が停止される。この位置で、スペアタイヤWは、車体Bへの取付位置、すなわち、車体Bの下面に当接する位置あるいはそれよりも僅かに下方に配される。また、キャリアCは、キャリア支持部4で持ち上げられることにより、車体Bへの取付位置に配されたスペアタイヤWの直下に配されている。
このように、スペアタイヤWを上昇させると共に、その上昇動作によりキャリア支持部4でキャリアCを持ち上げることにより、これらの作業を一つの動作で行うことができるため、作業性が高められる。特に、本実施形態では、昇降ブラケット13の上昇開始直前の状態で、後方に向けて斜め下方向に傾斜させたキャリアCの下方にキャリア支持部4を潜り込ませている(図6及び図7参照)。この状態からタイヤ保持部3及びキャリア支持部4を上昇させることで、キャリア支持部4でキャリアCを下方から持ち上げて回転させることにより、キャリアCの後端を上昇させることができる。
また、本実施形態では、図8及び図9に示すように、第2のガイド機構5b(ガイドピン16a及びガイド部材17など)により、支持アーム16、タイヤ保持部3、キャリア支持部4、及びスペアタイヤWが、前方に向けて斜め上方向に上昇する。図10に示すように、車体Bの下方に後方からスペアタイヤWを潜り込ませる際、スペアタイヤWはキャリアCよりも後方に配置する必要がある。この位置からスペアタイヤWを持ち上げる際に、矢印D2で示すようにスペアタイヤWを前方に向けて斜め上方向に上昇させることにより、スペアタイヤWを、キャリアCとの干渉を回避しながら、車体Bへの取付位置W’に配置することができる。特に、本実施形態では、タイヤ保持部3により、スペアタイヤWを、車体Bに取り付けた状態と同じ角度(姿勢)で保持している。これにより、タイヤ保持部3で保持したスペアタイヤWを、角度を変えることなく平行移動させることにより、車体Bへの取付位置W’に取付状態と同じ角度(姿勢)で配置することができる。
その後、作業者は、キャリアCの後端を、車体Bに設けられたフックに引っかけて、キャリアCの後端をフックで下方から支持する。その後、作業者が「タイヤ保持」ボタンを解除することで、タイヤ保持部3のクランプ部3bによるスペアタイヤWのクランプを解放する。これにより、スペアタイヤWは、キャリアCで下方から支持された状態となる。その後、ボルトの締め付け力等でフックを上昇させてキャリアCの後端を上昇させ、キャリアCと車体Bの下面とでスペアタイヤWを圧接する。以上により、スペアタイヤWの車体Bへの搭載が完了する。
本発明は上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記の実施形態と同様の点については説明を省略する。
上記の実施形態では、スペアタイヤWを保持したタイヤ保持部3を車体Bの下方に配した後、第2のシリンダ15の付勢力のみにより上昇させているが、これに限られない。例えば、第2のシリンダ15による上向きの付勢力でスペアタイヤW等の自重による負荷を軽減した状態で、作業者がタイヤ保持部3及びスペアタイヤWを持ち上げてもよい。この場合、第2のシリンダ15の付勢力を、スペアタイヤW等の自重とバランスさせることが好ましい。
また、上記の実施形態では、スペアタイヤWを前方に向けて斜め上方向に上昇させる第2のガイド機構5b及び第2のシリンダ15を設けた場合を示したが、特に必要が無ければこれらを省略してもよい。この場合、例えば、タイヤ保持部3で保持されたスペアタイヤWを第1のガイド機構5aを介して基部2に対して真上に上昇させながら、スペアタイヤ搭載補助装置1全体を前方に移動させることにより、スペアタイヤWを前方に向けて斜め上方向に上昇させてもよい。このとき、第1のシリンダ14の付勢力とピン14aに加わる荷重とがバランスしているため、作業者は軽い力でタイヤ保持部3及びスペアタイヤWを上昇させることができる。
また、上記の実施形態では、スペアタイヤWを上昇させながらキャリアCを持ち上げた後、キャリアCでスペアタイヤWを下方から支持した場合を示したが、これに限られない。例えば、先に、タイヤ保持部3で保持したスペアタイヤWをキャリアCの上に載置した後、タイヤ保持部3でスペアタイヤWを上昇させながら、キャリア支持部4でキャリアCを持ち上げてもよい。
本発明のスペアタイヤ搭載補助装置1は、車体Bの後方からスペアタイヤWを搭載する場合に限らず、例えば車体Bの側方からスペアタイヤWを搭載する場合にも適用可能である。
1 スペアタイヤ搭載補助装置
2 基部
3 タイヤ保持部
3a アーム
3b クランプ部
4 キャリア支持部
5a 第1のガイド機構
5b 第2のガイド機構
11 固定フレーム
12 昇降フレーム
13 昇降ブラケット
14 第1のシリンダ(第1の付勢手段)
15 第2のシリンダ(第2の付勢手段)
16 支持アーム
16a ガイドピン
17 ガイド部材
17a ガイド溝
20 タイヤ供給装置
B 車体
C キャリア
L 車体搬送ライン
W スペアタイヤ
W’ 取付位置

Claims (2)

  1. 車体が、フレームと、一端が前記フレームに回転可能に取り付けられ他端が上下動可能であるキャリアとを有し、
    前記車体の下方からスペアタイヤを持ち上げると共に、前記キャリアで前記スペアタイヤを下方から支持することにより、前記スペアタイヤを前記車体の下部に搭載する作業を補助するための装置であって、
    前記車体に対して昇降可能に設けられ、前記スペアタイヤを保持するタイヤ保持部と、前記タイヤ保持部を上向きに付勢する付勢手段と、前記タイヤ保持部と一体に昇降可能に設けられ、前記タイヤ保持部の上昇に伴って前記キャリアを下方から持ち上げるキャリア支持部とを有するスペアタイヤ搭載補助装置。
  2. 前記タイヤ保持部を、前記キャリアの他端側から一端側に向けて斜め上方向に上昇させるガイド機構を有する請求項1に記載のスペアタイヤ搭載補助装置。
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