JP2023050301A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廉価な構造としながら排気管継手部分からの排気漏れを防ぐことができる内燃機関の排気装置を提供する。【解決手段】複数の気筒から独立して排気を導く複数の独立管22を含む排気管を備え、複数の独立管22の各々は、管長方向での分割部を有するとともに、分割部には、分割された上流管24および下流管25を互いに着脱可能に接続する管接続構造30が設けられ、管接続構造30は、上流管24および下流管25の外周面に沿って設けられる環状係合部31,32と、上流管24および下流管25の両方の環状係合部31,32を一体に保持する保持部材37と、を備え、複数の独立管22の一方において、上流管24および下流管25の一方は、環状係合部31を管本体に対して管長方向で摺動可能としている。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の排気装置に関する。
従来、内燃機関の排気装置において、例えば特許文献1には、排気管途中の管継手について開示されている。この管継手では、一対の管の各端部に固定フランジを備え、両固定フランジ同士を対向させてボルトで連結し、ボルトはスプリングを介して両固定フランジ同士を接近させる向きに付勢するとともに、両固定フランジ間には、これらを離間させる向きに付勢する第二付勢手段を備え、この第二付勢手段が固定フランジの対向面に気密かつ摺動可能に圧接している。
特開2007-154960号公報
ところで、上記従来の構造のように、管継手でスプリングを介する場合、管同士の傾きを抑えて排気漏れを防ぐために、複数のスプリングを排気管の周囲に均等に配置する等の配慮が必要となり、部品点数や組み立て工数が増大してコストが高くなる虞がある。
そこで本発明は、廉価な構造としながら排気管継手部分からの排気漏れを防ぐことができる内燃機関の排気装置を提供することができる。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、内燃機関(7)における互いに並列に並ぶ複数の気筒から、それぞれ独立して排気を導く複数の独立管(22)を含む排気管(21)を備え、前記複数の独立管(22)の各々は、管長方向での分割部(22d)を有するとともに、前記分割部(22d)には、分割された上流管(24)および下流管(25)を互いに着脱可能に接続する管接続構造(30)が設けられ、前記管接続構造(30)は、前記上流管(24)および前記下流管(25)の外周面に沿って設けられる環状係合部(31,32)と、前記上流管(24)および前記下流管(25)の両方の前記環状係合部(31,32)を一体に保持する保持部材(37)と、を備え、前記複数の独立管(22)の一方において、前記上流管(24)および前記下流管(25)の一方は、前記環状係合部(31,32)を管本体に対して管長方向で摺動可能としている。
この構成によれば、複数の独立管の一方において、上流管および下流管の一方の環状係合部を摺動可能とすることで、複数の独立管の間に熱膨張差が生じたとしても、複数の独立管の一方の分割部において、熱膨張差を吸収可能となる。摺動可能な管接続構造は、複数の独立管の一方のみでよいので、部品点数の増加が抑えられる。すなわち、部品点数を少なくして廉価な構造としつつ、複数の独立管の間の熱膨張差による分割部からの排気漏れを防ぐことができる。
請求項2に記載した発明は、前記複数の独立管(22)の一方において、前記上流管(24)および前記下流管(25)における前記一方に対する他方は、前記環状係合部(31,32)を管本体に対して固定している。
この構成によれば、摺動可能な管接続構造は上流管および下流管の一方のみとすることで、コストアップを抑えることができる。
請求項3に記載した発明は、前記複数の独立管(22)における前記一方に対する他方において、前記上流管(24)および前記下流管(25)の各々は、前記環状係合部(31,32)を管本体に対して固定している。
この構成によれば、摺動可能な管接続構造は複数の独立管の一方でかつ上流管および下流管の一方のみとすることで、コストアップを抑えることができる。
請求項4に記載した発明は、前記排気管(21)は、前記複数の独立管(22)が互いに合流する合流部(26)と、前記合流部(26)に連なる集合管(27)に設けられる排気バルブ装置(29)と、を備えている。
この構成によれば、排気バルブ装置の作動によって排気管内圧が上昇しやすい構成であっても、分割部からの排気漏れを防ぐことができる。
請求項5に記載した発明は、前記排気管(21)は、前記複数の独立管(22)の各分割部(22d)の近傍に、前記複数の独立管(22)を互いに結合する連結部(23a)を備えている。
この構成によれば、複数の独立管の各分割部の近傍に連結部を設けることで、排気管全体の剛性を向上させることができる。このため、複数の独立管同士の相対位置がずれることを抑制し、排気漏れを防ぎやすい構造とすることができる。
請求項6に記載した発明は、前記保持部材(37)は、前記分割部(22d)の周方向に沿う環状であり、前記保持部材(37)は、前記周方向と直交する断面において、内周側に開放するU字状の断面形状を有し、かつ前記断面形状の軸方向両側には、内周側ほど軸方向外側に開くように傾斜した内側面を形成する一対のテーパー部(38a,38b)を備え、前記環状係合部(31,32)は、前記周方向と直交する断面において、外周側ほど軸方向で接続相手管側に位置するように傾斜し、前記管接続構造(30)は、前記上流管(24)および前記下流管(25)の両方の前記環状係合部(31,32)の間に挟持されるガスケット(35)を備え、前記ガスケット(35)は、前記保持部材(37)による前記分割部(22d)の締め付けによって、前記上流管(24)および前記下流管(25)の両方の前記環状係合部(31,32)に軸方向で挟み込まれる。
この構成によれば、保持部材のテーパー部、ならびに上流管および下流管における傾斜した各環状係合部によって、保持部材が分割部を締め付けるのみで、両環状係合部間のガスケットを軸方向で挟圧し、排気漏れを防ぐ構造とすることができる。また、ガスケットと保持部材とを複数の独立管で共通部品とすることができ、廉価な構造とすることができる。
請求項7に記載した発明は、前記環状係合部(31,32)を摺動可能とする前記上流管(24)または前記下流管(25)は、前記環状係合部(31,32)の摺動量を規制する規制部(39)を備えている。
この構成によれば、環状係合部の摺動量が規制されるので、環状係合部の大きな位置ズレを抑えて保持部材を容易かつ確実に組み付け可能とし、排気漏れを防ぎやすい構造とすることができる。
本発明によれば、廉価な構造としながら排気管継手部分からの排気漏れを防ぐことができる内燃機関の排気装置を提供することができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の排気装置の右側面図である。 上記排気装置の上面図である。 上記排気装置の管接続構造の分解斜視図である。 上記管接続構造の軸方向に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、が示されている。本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
<自動二輪車>
図1に示すように、実施形態の自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、前輪2および後輪3と、前輪2を支持するフロントフォーク4と、後輪3を支持するスイングアーム5と、フロントフォーク4およびスイングアーム5を支持する車体フレーム6と、車体フレーム6に支持されるエンジン7(内燃機関、原動機)と、を備えている。
実施形態のエンジン7は、クランクシャフトの回転中心軸線を車幅方向(左右方向)に沿わせたV型4気筒エンジンである。エンジン7は、クランクケース10と、前傾シリンダ11および後傾シリンダ12と、を備えている。前傾シリンダ11は、斜め上前方に向けて起立し、後傾シリンダ12は、斜め上後方に向けて起立している。
前後シリンダ11,12のシリンダヘッドの前後には、それぞれ不図示の吸気ポートおよび排気ポートが形成されている。具体的に、前傾シリンダ11の後部には、左右一対の気筒に対応する一対の吸気ポートが形成され、前傾シリンダ11の前部には、左右一対の気筒に対応する一対の排気ポートが形成されている。後傾シリンダ12の前部には、左右一対の気筒に対応する一対の吸気ポートが形成され、後傾シリンダ12の後部には、左右一対の気筒に対応する一対の排気ポートが形成されている。前後シリンダ11,12の各吸気ポートには、吸気装置が接続され、前後シリンダ11,12の各排気ポートには、排気装置が接続されている。
<排気装置>
排気装置は、前後シリンダ11,12における左右一対の気筒毎に独立した上流部を含む排気管を備えている。
前傾シリンダ11の排気装置の排気管は、シリンダ前方で適宜湾曲して後方へ折り返して延び、車体下部に配置された不図示のマフラー(消音器)に接続されている。
後傾シリンダ12の排気管の排気管は、シリンダ後方へ適宜湾曲して延び、後輪3上方に配置されたマフラーに接続されている。
以下、後傾シリンダ12の排気装置20について図2、図3を参照して説明する。なお、以下の構成は、前傾シリンダ11の排気装置にも適用可能である。
排気装置20の排気管21は、排気管21の上流部を構成し、後傾シリンダ12内の左右一対の気筒に対応して設けられる一対の独立管22と、一対の独立管22の下流端(後端)が接続されてこれらを互いに合流させる合流部26と、合流部26の下流側(後方)に延びる単一の集合管27と、集合管27の下流端(後端)が接続されるマフラー28と、を備えている。
一対の独立管22の上流端部22a(前端部)は、後傾シリンダ12の後壁部において、各気筒の排気ポートの開口部にそれぞれ接続されている。各独立管22の上流端部22aには、各排気ポートの開口部の周囲に対する締結フランジ22bが備えられている。一対の独立管22の長さ方向(管長方向)の中間部には、一対の独立管22同士を連結する第一連結部23aおよび第二連結部23bが設けられている。第一連結部23aおよび第二連結部23bは、各独立管22の長さ方向で互いに離間している。シリンダ12側の第一連結部23aは、例えば中実の結合部材で構成されている。マフラー28側の第二連結部23bは、例えば中空の連結管で構成され、一対の独立管22の流路を互いに連通させている。
各独立管22は、後傾シリンダ12の後方で管長を調整するべく適宜屈曲して後方へ延び、後輪3上方に位置する合流部26で互いに合流した後、集合管27に連なる。各独立管22の後部には、合流部26のよりも前方の所定長さの範囲に、触媒22cが備えられている。
集合管27は、各独立管22に比べて管長が短く、後輪3の上方でやや後上がりに後方へ延びている。集合管27には、排気バルブ装置29が設けられている。
集合管27の後端部には、マフラー28の前端部が接続されている。マフラー28は、集合管27に連なるように後方へ延び、車体上後端部で後端開口28a(排気口)を車両後方に向けて開口させている。
排気バルブ装置29は、排気管21(集合管27)内の流路面積を変化させる。排気バルブ装置29は、集合管27内に配置される不図示のバルブ本体を備えている。バルブ本体は、集合管27を径方向で貫通する駆動軸29aを有し、この駆動軸29aの端部に駆動プーリー29bが取り付けられ、この駆動プーリー29bには、不図示のアクチュエータから延びる駆動ケーブル29cが接続されている。
各独立管22は、前端部から後方へ延びる予め定めた管長の部位を、それぞれ上流管24として下流側の部位と別体に構成している。各上流管24は、自身よりも後方(下流側)の部位に対して着脱可能である。以下、各独立管22における上流管24よりも後方(下流側)の部位を下流管25と称する。図中符号22dは上流管24と下流管25との間の分割部を示す。
各独立管22の前端部(各上流管24の前端部)は、締結フランジ22bによって後傾シリンダ12に固定されている。各上流管24の後端部は、各下流管25の前端部にそれぞれ接続されている。
後傾シリンダ12における互いに並列な左右気筒は、燃焼室の熱的環境が互いに同等である。各気筒に接続される各独立管22は、互いに同等の管長とされ、互いに同等の熱膨張を生じさせる設定である。
<管接続構造>
上流管24と下流管25との分割部22dでは、管接続構造30によって上流管24および下流管25が互いに接続されている。
図4、図5を参照し、管接続構造30は、上流管24の外周面に沿って設けられる第一環状係合部31と、下流管25の外周面に沿って設けられる第二環状係合部32と、第一環状係合部31および第二環状係合部32の間に挟まれるガスケット35と、第一環状係合部31および第二環状係合部32を一体に保持する保持部材37と、を備えている。
第一環状係合部31は、上流管24の後端から前方へ予め定めた量だけずれた位置に配置されている。第一環状係合部31は、外周側ほど後方(下流管25側)に位置するように傾斜したテーパー状のフランジである。第一環状係合部31よりも後方の部位(上流管24の後端部)は、下流管25の前端部内に差し込み可能な円筒状の差し込み部33とされている。
第二環状係合部32は、下流管25の前端から外周側に立ち上がるように配置されている。第二環状係合部32は、外周側ほど前方(上流管24側)に位置するように傾斜したテーパー状のフランジである。
第一環状係合部31における上流管24の外周面に対する角度と、第二環状係合部32における下流管25の外周面に対する角度とは、互いに同一とされている。第一環状係合部31における上流管24の外周面からの起立高さ(長さ)と、第二環状係合部32における下流管25の外周面からの起立高さ(長さ)とは、互いに同一とされている。
ガスケット35は、上流管24の差し込み部33の外周に装着される環状をなしている。以下、ガスケット35の周方向と直交する断面について図の断面図を参照して説明する。ガスケット35の周方向と直交する断面において、ガスケット35の断面形状は略台形状である。ガスケット35の内周面35aは、差し込み部33の外周面33aに面接触するように形成されている。ガスケット35の断面形状における上流管24側の傾斜辺に沿う前面35bは、上流管24の第一環状係合部31の後面31aに面接触するように形成されている。ガスケット35の断面形状における下流管25側の傾斜辺に沿う後面35cは、下流管25の第二環状係合部32の前面32aに面接触するように形成されている。
保持部材37は、第一環状係合部31、第二環状係合部32およびガスケット35を外周側から締め付けるバンドとして機能する。保持部材37は、分割部22dの周方向に沿う環状をなしている。保持部材37は、例えば環状体を半割にして分割体同士をヒンジ37aで連結した態様をなしている。保持部材37は、ヒンジ37aと径方向で反対側に備えられた締め込み部37bを、接線方向に沿うボルト37cで締め込むことで、第一環状係合部31、第二環状係合部32およびガスケット35を外周側から締め付ける。
保持部材37は、周方向と直交する断面において、内周側に開放するU字状の断面形状を有している。保持部材37の断面形状の軸方向両側には、内周側ほど軸方向外側に開くように傾斜した一対のテーパー部38a,38bが備えられている。以下、前方側(上流管24側)のテーパー部38aを第一テーパー部38a、後方側(下流管25側)のテーパー部38bを第二テーパー部38bという。
排気管21の組み立ては、まず上流管24の差し込み部33の前部にガスケット35を装着するとともに、差し込み部33の後部を下流管25の前端部内に差し込み、第一環状係合部31および第二環状係合部32の間にガスケット35を挟み込む。この状態で、第一環状係合部31、第二環状係合部32およびガスケット35をまとめて外周側から覆うように、保持部材37を取り付ける。保持部材37は、ガスケット35を潰し込む前は、上流管24および下流管25の外周面から離間した状態にある。また、保持部材37の第一テーパー部38aおよび第二テーパー部38bの内側面は、第一環状係合部31の前面および第二環状係合部32の後面にそれぞれ接した状態にある。
この状態から保持部材37のボルト37cを締め込むことで、保持部材37の第一テーパー部38aおよび第二テーパー部38bの内側面と、第一環状係合部31の前面および第二環状係合部32の後面と、に沿って、第一環状係合部31および第二環状係合部32が互いに接近する。これにより、第一環状係合部31および第二環状係合部32の間でガスケット35が軸方向で挟圧されて潰されるとともに、ガスケット35が差し込み部33の外周面33aにも押し付けられて潰される。保持部材37の締め込みによりガスケット35が潰し込まれることで、各独立管22の分割部22dからの排気漏れが防止される。
排気装置20は、複数の独立管22の一方(図中手前側、図中下段側)において、上流管24および下流管25の一方(実施形態では上流管24)の第一環状係合部31を、当該上流管24の円筒状の本体(管本体)に対して管長方向で摺動可能としている。摺動可能な第一環状係合部31は、上流管24に外嵌する円筒部31bの軸方向一端から屈曲して立ち上がっている。第一環状係合部31および円筒部31bは、上流管24とは別体のカラー部材31c(スライドカラー)として構成されている。
摺動可能な環状係合部(カラー部材31c)を設けることで、エンジン7の運転時に複数の独立管22の間に管長方向の熱膨張差が生じたとしても、この熱膨張差を複数の独立管22の一方の分割部22dにおいて吸収することが可能となる。独立管22の上流管24と下流管25とは、互いに異なる金属材料で構成されることで、熱膨張率も互いに異なる。また、上流管24と下流管25とは、排気ポートからの距離が互いに異なり、この点でも熱膨張率が互いに異なる。
摺動可能な環状係合部(カラー部材31c)は、複数の独立管22の両方の上流管24に設けてもよい。また、カラー部材31cは、上流管24に限らず下流管25に設けてもよい。実施形態では、一対の独立管22の各上流管24および各下流管25の計四箇所の環状係合部31,32の内、実測で最も熱影響の大きかった一つの独立管22に、摺動可能な環状係合部(カラー部材31c)を設けている。
カラー部材31cを設ける箇所が多いほど、排気装置20の部品点数が増加し、また管接続構造30の軸方向位置がずれやすくなり、さらにカラー部材31cの摺動部分からの排気漏れの虞が増加する。このため、実施形態のように、カラー部材31cを設ける部位を一箇所とし、他の部位の環状係合部31,32は排気管21に固定することが好ましい。「環状係合部を固定する」とは、対象の上流管24または下流管25の管本体に対し、環状係合部を溶接等で移動不能に固定することの他、管本体に一体形成することも含む。
なお、実施形態の「摺動可能」とは、例えば保持部材37の締結状態でも所定以上の軸方向荷重によって移動可能なことをいう。例えばカラー部材31cと上流管24との嵌めあいは、保持部材37の締結前はすきま嵌めとし、保持部材37の締結によって上流管24に圧接して摺動可能になる構成でもよい。または、カラー部材31cと上流管24との嵌めあいは、保持部材37の締結前からしまり嵌めとし、上流管24に対して摺動可能な構成でもよい。
上流管24におけるカラー部材31cよりも前方の部位には、差し込み部33の外周面33aよりも外周側に突出する規制部39が設けられている。規制部39は、例えば差し込み部33の外周面33aに沿う環状の凸部であり、カラー部材31cの前方への移動量を規制している。
以上説明したように、上記実施形態における内燃機関の排気装置は、エンジン7における互いに並列に並ぶ複数の気筒から、それぞれ独立して排気を導く複数の独立管22を含む排気管21を備え、前記複数の独立管22の各々は、管長方向での分割部22dを有するとともに、前記分割部22dには、分割された上流管24および下流管25を互いに着脱可能に接続する管接続構造30が設けられ、前記管接続構造30は、前記上流管24および前記下流管25の外周面に沿って設けられる環状係合部31,32と、前記上流管24および前記下流管25の両方の前記環状係合部31,32を一体に保持する保持部材37と、を備え、前記複数の独立管22の一方において、前記上流管24および前記下流管25の一方は、前記環状係合部31を管本体に対して管長方向で摺動可能としている。
この構成によれば、複数の独立管22の一方において、上流管24および下流管25の一方の環状係合部31を摺動可能とすることで、複数の独立管22の間に熱膨張差が生じたとしても、複数の独立管22の一方の分割部22dにおいて、熱膨張差を吸収可能となる。摺動可能な管接続構造30は、複数の独立管22の一方のみでよいので、部品点数の増加が抑えられる。すなわち、部品点数を少なくして廉価な構造としつつ、複数の独立管22の間の熱膨張差による分割部22dからの排気漏れを防ぐことができる。
また、上記内燃機関の排気装置は、前記複数の独立管22の一方において、前記上流管24および前記下流管25における前記一方に対する他方は、前記環状係合部32を管本体に対して固定している。
この構成によれば、摺動可能な管接続構造30は上流管および下流管の一方のみとすることで、コストアップを抑えることができる。
また、上記内燃機関の排気装置は、前記複数の独立管22における前記一方に対する他方において、前記上流管24および前記下流管25の各々は、前記環状係合部31,32を管本体に対して固定している。
この構成によれば、摺動可能な管接続構造30は複数の独立管22の一方でかつ上流管および下流管の一方のみとすることで、コストアップを抑えることができる。
また、上記内燃機関の排気装置において、前記排気管21は、前記複数の独立管22が互いに合流する合流部26と、前記合流部26に連なる集合管27に設けられる排気バルブ装置29と、を備えている。
この構成によれば、排気バルブ装置29の作動によって排気管21内圧が上昇しやすい構成であっても、分割部22dからの排気漏れを防ぐことができる。
また、上記内燃機関の排気装置において、前記排気管21は、前記複数の独立管22の各分割部22dの近傍に、前記複数の独立管22を互いに結合する連結部23aを備えている。
この構成によれば、複数の独立管22の各分割部22dの近傍に連結部23aを設けることで、排気管21全体の剛性を向上させることができる。このため、複数の独立管22同士の相対位置がずれることを抑制し、排気漏れを防ぎやすい構造とすることができる。
また、上記内燃機関の排気装置において、前記保持部材37は、前記分割部22dの周方向に沿う環状であり、前記保持部材37は、前記周方向と直交する断面において、内周側に開放するU字状の断面形状を有し、かつ前記断面形状の軸方向両側には、内周側ほど軸方向外側に開くように傾斜した内側面を形成する一対のテーパー部38a,38bを備え、前記環状係合部31,32は、前記周方向と直交する断面において、外周側ほど軸方向で接続相手管側に位置するように傾斜し、前記管接続構造30は、前記上流管24および前記下流管25の両方の前記環状係合部31,32の間に挟持されるガスケット35を備え、前記ガスケット35は、前記保持部材37による前記分割部22dの締め付けによって、前記上流管24および前記下流管25の両方の前記環状係合部31,32に軸方向で挟み込まれる。
この構成によれば、保持部材37のテーパー部38a,38b、ならびに上流管24および下流管25における傾斜した各環状係合部31,32によって、保持部材37が分割部22dを締め付けるのみで、両環状係合部31,32間のガスケット35を軸方向で挟圧し、排気漏れを防ぐ構造とすることができる。また、ガスケット35と保持部材37とを複数の独立管22で共通部品とすることができ、廉価な構造とすることができる。
また、上記内燃機関の排気装置において、前記環状係合部31を摺動可能とする上流管24は、前記環状係合部31の摺動量を規制する規制部39を備えている。
この構成によれば、環状係合部31の摺動量が規制されるので、環状係合部31の大きな位置ズレを抑えて保持部材37を容易かつ確実に組み付け可能とし、排気漏れを防ぎやすい構造とすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、上記実施形態では、V型4気筒エンジンに本発明を適用しているが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。すなわち本発明は、排気装置を有する各種内燃機関に適用してもよい。また、変速機が別体の内燃機関に適用してもよい。
本実施形態の内燃機関は、自動二輪車以外の鞍乗り型車両に適用してもよい。前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪(四輪バギー等)の車両も含まれる。
原動機に電気モータを含む車両に適用してもよい。また、鞍乗り型車両以外の車両(乗用車、バス、トラック等)に適用してもよい。
さらに、本実施形態の内燃機関は車両に適用されるものであるが、本発明は車両への適用に限らず、航空機や船舶等の種々輸送機器、ならびに建設機械や産業機械等、様々な乗物や移動体に適用してもよい。さらに、本発明は、乗物以外でも内燃機関を備える機器であれば、例えば手押しの芝刈り機や清掃機等に広く適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
7 エンジン(内燃機関)
20 排気装置
21 排気管
22 独立管
22d 分割部
23a 連結部
24 上流管
25 下流管
26 合流部
27 集合管
29 排気バルブ装置
30 管接続構造
31 第一環状係合部(環状係合部)
32 第二環状係合部(環状係合部)
35 ガスケット
37 保持部材
38a 第一テーパー部(テーパー部)
38b 第二テーパー部(テーパー部)
39 規制部

Claims (7)

  1. 内燃機関(7)における互いに並列に並ぶ複数の気筒から、それぞれ独立して排気を導く複数の独立管(22)を含む排気管(21)を備え、
    前記複数の独立管(22)の各々は、管長方向での分割部(22d)を有するとともに、前記分割部(22d)には、分割された上流管(24)および下流管(25)を互いに着脱可能に接続する管接続構造(30)が設けられ、
    前記管接続構造(30)は、前記上流管(24)および前記下流管(25)の外周面に沿って設けられる環状係合部(31,32)と、前記上流管(24)および前記下流管(25)の両方の前記環状係合部(31,32)を一体に保持する保持部材(37)と、を備え、
    前記複数の独立管(22)の一方において、前記上流管(24)および前記下流管(25)の一方は、前記環状係合部(31,32)を管本体に対して管長方向で摺動可能としている、内燃機関の排気装置。
  2. 前記複数の独立管(22)の一方において、前記上流管(24)および前記下流管(25)における前記一方に対する他方は、前記環状係合部(31,32)を管本体に対して固定している、請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 前記複数の独立管(22)における前記一方に対する他方において、前記上流管(24)および前記下流管(25)の各々は、前記環状係合部(31,32)を管本体に対して固定している、請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
  4. 前記排気管(21)は、
    前記複数の独立管(22)が互いに合流する合流部(26)と、
    前記合流部(26)に連なる集合管(27)に設けられる排気バルブ装置(29)と、を備えている、請求項1から3の何れか一項に記載の内燃機関の排気装置。
  5. 前記排気管(21)は、前記複数の独立管(22)の各分割部(22d)の近傍に、前記複数の独立管(22)を互いに結合する連結部(23a)を備えている、請求項1から4の何れか一項に記載の内燃機関の排気装置。
  6. 前記保持部材(37)は、前記分割部(22d)の周方向に沿う環状であり、
    前記保持部材(37)は、前記周方向と直交する断面において、内周側に開放するU字状の断面形状を有し、かつ前記断面形状の軸方向両側には、内周側ほど軸方向外側に開くように傾斜した内側面を形成する一対のテーパー部(38a,38b)を備え、
    前記環状係合部(31,32)は、前記周方向と直交する断面において、外周側ほど軸方向で接続相手管側に位置するように傾斜し、
    前記管接続構造(30)は、前記上流管(24)および前記下流管(25)の両方の前記環状係合部(31,32)の間に挟持されるガスケット(35)を備え、
    前記ガスケット(35)は、前記保持部材(37)による前記分割部(22d)の締め付けによって、前記上流管(24)および前記下流管(25)の両方の前記環状係合部(31,32)に軸方向で挟み込まれる、請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関の排気装置。
  7. 前記環状係合部(31,32)を摺動可能とする前記上流管(24)または前記下流管(25)は、前記環状係合部(31,32)の摺動量を規制する規制部(39)を備えている、請求項1から6の何れか一項に記載の内燃機関の排気装置。
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