JP2023050022A - 内燃機関のacgカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ACGカバー内に減速ギヤ機構のリダクション軸を支持するリダクション軸用ボスとパルサセンサを取り付けるセンサ取付用ボスを設けても、リダクション軸用ボスとセンサ取付用ボスとを近接して配置可能なコンパクトなACGカバーを提供する。【解決手段】クランク軸10にACジェネレータ40が設けられ、パルサセンサ45を備えた内燃機関Eに用いられる内燃機関のACGカバーにおいて、ACジェネレータ40に対向する側壁51と、側壁51の周囲に設けられた周壁52を備え、リダクション軸用ボス54と、1以上のセンサ取付用ボス55,56を有し、リダクション軸用ボス54の軸受部54dを、近位側センサ取付用ボス55のボス部55aよりクランク軸方向Lにおいて側壁51に近い位置にして、リダクション軸用ボスとセンサ取付用ボスとを近接して配置することが可能なコンパクトなACGカバーを提供する。【選択図】図9

Description

本発明は、主として内燃機関のACGカバーの改良に関する。
従来、クランク軸がクランクケースに軸支され、クランク軸のクランクケースを貫通して突出した一方の軸端部にACジェネレータが設けられた内燃機関に用いられ、このACジェネレータおよび減速ギヤ機構を収容するとともに、クランク軸の回転を計測するパルサセンサが取り付けられたACGカバーがある(特許文献1参照)。
国際公開WO 2020/054845号公報
従来のACGカバーでは、パルサセンサを取り付けるにあたって、ACGカバーにパルサセンサを取り付ける取り付け孔を設け、取り付け孔にパルサセンサの先端の検出部を挿通したのち、ACGカバーの外側に突出したパルサセンサの後端部を取り付け部材とボルトでACGカバーに固定していた。しかしこのようなACGカバーでは、パルサセンサの一部がACGカバーから突出しており、パルサセンサに飛び石等が当たり損傷する可能性があるとともに、パルサセンサを取り付けるため取り付け部材等により内燃機関全体が大型化してしまう。
そこで、パルサセンサをACGカバーの内部に配置してパルサセンサの保護を図るとともに、ACGカバー外側の取り付け部材やボルトを廃止して内燃機関の小型化を図ることが望まれる。
しかし、パルサセンサをACGカバーに内部に配置するにあたって、パルサセンサを取り付けるためのボスを設ける必要があるが、ACGカバー内に配置される減速ギヤ機構のリダクション軸を支持するためのボスとの干渉を防ぐために、ACGカバーが大型化してしまう。
そこで上記課題を解決するために、本発明は、クランク軸がクランクケースに軸支され、前記クランク軸のクランクケースを貫通して突出した一方の軸端部にACジェネレータが設けられ、前記クランク軸の回転パルスを検出するパルサセンサと、減速ギヤ機構を備えた内燃機関に用いられ、
前記ACジェネレータを収容する内燃機関のACGカバーにおいて、
前記ACジェネレータと対向する側壁と、前記側壁の周囲に設けられた周壁を備え、
前記側壁から突設され、前記減速ギヤ機構のリダクション軸を支承するためのリダクション軸用ボスと、
前記側壁から突設され、前記パルサセンサを締結するための1以上のセンサ取付用ボスを有し、
前記リダクション軸用ボスの軸受部は、前記センサ取付用ボスのうち前記リダクション軸用ボスから最も近い位置にある近位側センサ取付用ボスのボス部より、前記クランク軸の軸方向であるクランク軸方向において、前記側壁に近い位置にあることを特徴とする内燃機関のACGカバーである。
前記構成によれば、ACGカバー内に、減速ギヤ機構のリダクション軸を支持するリダクション軸用ボスと、パルサセンサを取り付けるセンサ取付用ボスを設けても、リダクション軸用ボスの軸受部を、センサ取付用ボスのうちリダクション軸用ボスに最も近い近位側センサ取付ボスのボス面より、クランク軸方向において、前記側壁に近い位置にあるので、2種類のボスを近接配置しても、パルサセンサを取付けるための締結用ボルトが螺合するボス部と干渉しないので、リダクション軸用ボスと、センサ取付用ボスとを近接して配置することが可能になり、ACGカバーをコンパクト化することができる。
前記構成において、前記リダクション軸用ボスのボス面は、前記近位側センサ取付用ボスのボス面より、前記クランク軸方向において、前記側壁から遠い位置にあり、
前記リダクション軸用ボスは、前記近位側センサ取付用ボスと対向する面に、前記リダクション軸用ボスの前記ボス面から前記近位側センサ取付用ボスの前記ボス面まで切り欠かれた切欠部を有するようにしてもよい。
前記構成によれば、リダクション軸用ボスのボス面が、近位側センサ取付用ボスのボス面よりクランク軸方向において側壁から遠い位置にある場合でも、リダクション軸用ボスは近位側センサ取付用ボスと対向する面にリダクション軸用ボスのボス面から近位側センサ取付用ボスの前記ボス面まで切り欠かれた切欠部を有しているので、リダクション軸用ボスと近位側センサ取付用ボスを近づけて配置することができ、ACGカバーをよりコンパクトにすることができる。
前記構成において、前記リダクション軸用ボスの周面と、前記近位側センサ取付用ボスの周面とを、一体にしてもよい。
前記構成によれば、リダクション軸用ボスの周面と近位側センサ取付用ボスの周面とを一体にすることにより、リダクション軸用ボスの周面と近位側センサ取付用ボス近傍の剛性を高めることができる。
前記構成において、前記センサ取付用ボスは2つあり、
前記センサ取付用ボスのうち前記リダクション軸用ボスから遠い位置にある遠位側センサ取付用ボスの周面を、前記遠位側センサ取付用ボスのボス部の軸方向に沿って、前記周壁と繋げてもよい。
前記構成によれば、遠位側センサ取付用ボスの周面を、前記遠位側センサ取付用ボスのボス部の軸方向に沿って前記周壁と繋げているので、遠位側センサ取付用ボスの剛性を高めることができる。
本発明によれば、ACGカバー内に、減速ギヤ機構のリダクション軸を支持するリダクション軸用ボスと、パルサセンサを取り付けるセンサ取付用ボスを設けても、リダクション軸用ボスと、センサ取付用ボスとを近接して配置することが可能になり、コンパクト化されたACGカバーを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るACGカバーが用いられたパワーユニットが搭載された自動二輪車の左側面図である。 パワーユニットの左側面図である。 パワーユニットの要部断面図である。 ACGカバーの側壁を切断した状態のパワーユニットの左側面図である。 ACGカバーを取り外した状態のパワーユニットの要部拡大左側面図である。 ACGカバーを内側から見た図である。 ACGカバーの要部拡大斜視図である。 送電線カバー取付用ボス部の中心とリダクション軸の軸中心とを結んだ線で切断した減速ギヤ機構近傍の断面図である。 ACGカバーの要部拡大斜視図である。 リダクション軸の軸中心と近位側センサ取付用ボス部の軸中心を結んだ線で切断した減速ギヤ機構近傍の断面図である。
以下、本発明に係る一実施の形態の内燃機関のACGカバーが用いられているパワーユニットについて、図1ないし図10に基づいて説明する。図1は本発明のACGカバーが用いられたパワーユニット1が搭載された一例の鞍乗り型車両としての自動二輪車100の左側面図である。なお、本発明は他の鞍乗り型車両にも適用することができる。本発明の説明における前方、後方とは、搭載された車両の前後方向に従うものとする。
パワーユニット1は、図1に示されるように、SOHC型の単気筒4ストローク内燃機関Eと変速機Mとが一体にされており、内燃機関Eのクランク軸10を車体幅方向に指向させて、シリンダ軸が僅かに前傾するように自動二輪車100に搭載されている。内燃機関Eのクランク軸10を回転自在に軸支するクランクケース2の後方にはミッションケース3が一体に形成されてパワーユニットケースを構成している。
図2を参照して、クランクケース2の斜め上方にはシリンダブロック4およびシリンダヘッド5が順次重ねられて一体に締結され、シリンダヘッド5の上にはシリンダヘッドカバー6が被せられ、シリンダブロック4、シリンダヘッド5、シリンダヘッドカバー6は、クランクケース2から突設している。
内燃機関Eのクランク軸10の回転駆動力は、断続可能なクラッチ(不図示)を介してメイン軸(不図示)に伝達され、クランク軸10の後方に配置された変速機Mを介してカウンタ軸(不図示)に伝達されて後輪が回転駆動される。変速機Mは、メイン軸に設けられた複数の駆動ギヤ(不図示)とカウンタ軸に設けられた複数の被動ギヤ(不図示)が常時噛合う、常時噛み合い式の変速ギヤ機構を備えている。
図3を参照して、クランクケース2は、左右割りで、左クランクケース20と右クランクケース30が一体とされて構成している。左右クランクケース20,30は、クランク軸10を回転自在に軸支する左側軸受壁21,右側軸受壁31を有しており、左側軸受壁21,右側軸受壁31でクランク室2Sを構成している。
クランク軸10は、左側軸受壁21,右側軸受壁31間のクランク室2Sにクランクウエブ10w,10wが位置し、左側軸受壁21,右側軸受壁31を貫通して左右外側に、左側クランク軸部10aおよび右側クランク軸部10bが突出している。クランクケース2の左外側がACGカバー50で覆われ、右外側は右ケースカバー7で覆われている。
左側クランク軸部10aには主ベアリング11近傍に動弁駆動系の駆動スプロケット12が嵌着され、左側クランク軸部10aの左端にはACジェネレータ40が設けられ、駆動スプロケット12とACジェネレータ40との間に始動機構の被動ギヤ14が嵌着されている。
ACジェネレータ40は、椀状であってその内周面に磁石41mが周設されたアウタロータ41と、発電コイル42cが外側に設けられたインナステータ42とから構成されている。
アウタロータ41は、クランク軸10の左側クランク軸部10aの軸端部10aに嵌着されナット25で固定され、クランク軸10と一体に回転する。
インナステータ42はACGカバー50にボルト26で固定され、ACGカバー50が左クランクケース20に固定されると、インナステータ42はアウタロータ41内に配置され、アウタロータ41の磁石41mとインナステータ42の発電コイル42cは向かい合った状態になる。アウタロータ41は、その外周面に周方向に等間隔に多数の被検出突起41tが形成されている。
図4はACGカバー50の左側の壁を切断されてACジェネレータの内部が見える状態を示しており、図5はACGカバー50を取り外した状態のパワーユニット1の要部左側面図である。図4および図5に示されるように、左クランクケース20の左側軸受壁21は、ACジェネレータ40に対向する円形壁部21aを有するとともに、円形壁部21aより斜め後ろ上方に演出した延出壁部21bを備えている。
延出壁部21bの右壁面にスタータモータ60が当接されてクランクケース2の上方に配置されている。図5に示されるように、スタータモータ60はモータ出力軸61がクランク軸10と平行の車幅方向に指向しており、左方に突出したモータ出力軸61が、延出壁部21bを貫通している。
図8も参照して、モータ出力軸61は、ピニオンギヤ61pが形成されている。延出壁部21bに略中央に軸支されたリダクション軸63には、大径ギヤ64と小径ギヤ65が一体に設けられている。大径ギヤ64にはピニオンギヤ61pが噛合し、小径ギヤ65には、クランク軸10に一方向クラッチを介して設けられた大径の従動ギヤ66に噛合することによって、減速ギヤ機構62を構成している。減速ギヤ機構62は、延出壁部21bの左側面に沿って配設されている。始動時には、スタータモータ60のモータ出力軸の回転が、減速ギヤ機構62を介してクランク軸10を強制的に回転して内燃機関Eを始動する。
図5を参照して、クランクケース2の左側軸受壁21には、ACジェネレータ40と減速ギヤ機構62の周囲を囲うように周壁22が左方に突出して形成されている。周壁22の左側の端面は、ACGカバー50との合わせ面22fであり、周壁22には、ボルト穴を有する締結ボス部22bが複数形成されている。
左クランクケース20に左方から取り付けられるACGカバー50は、図6よび図7に示されるように、左クランクケース20を左側方から覆う側壁部51と、側壁部51の周囲に周壁部52が右方に向かって突出して形成されている。周壁部52の左の端面は、左クランクケース20との合わせ面52fであり、周壁部52には、ボルト70が挿通されるボス部52bが複数形成されている。左クランクケース20の周壁22の合わせ面22fと、ACGカバー50の合わせ面52fを合わせ、ボルト70をボス部52bに挿通し締結ボス部22bに螺合すると、図2に示されるように、左クランクケース20にACGカバー50が取り付けられる。
図7に示されるように、ACGカバーの側壁部51は、ACジェネレータ40が収容される略円盤形状のACG収容部51aと、周壁部52に連続する外縁部51bと、ACG収容部51aと外縁部51bとの間に形成された段差部51cとから構成されている。外縁部51bのうちの一部は、ACG収容部51aから斜め上後方に向かって延伸され、パルサセンサ45および減速ギヤ機構62を収容する延伸部51bとなっている。ACG収容部51aは、ACジェネレータ40を収容するように外縁部51bから外側に張り出しており、ACG収容部51aと外縁部51bとの間は、段差のある段差部51cとなっている。
ACG収容部51aのその略中央に、ACジェネレータ40のインナステータ42が取り付けらえるインナステータ取付部53が円筒状に形成されている。インナステータ取付部53には、複数のボルトボス部53bが設けられており、図6に示されるように、インナステータ42のボルト挿通孔42bに挿通されたボルト26が、ボルトボス部53bに螺合されて、インナステータ42がACGカバー50に固定される。
図6に示されるように、ACジェネレータ40のインナステータ42の発電コイル42cから三相送電線43が上方に延びて、ACGカバー50の延伸部51b内を通って、周壁部52に嵌合されたグロメット44を貫通して外部に延出する。三相送電線43は、送電線カバー71により覆われ、送電線カバー71は、側壁部51から突出されて形成された嵌合凸部59に嵌合された後、カバーに挿通されたボルト72が側壁部51から突設されたカバー取付ボス部58に螺合されてACGカバー50に固定される(図8参照)。
図7ないし図10に示されるように、ACGカバー50の延伸部51bには、減速ギヤ機構62のリダクション軸63が挿入されるリダクション軸用ボス部54が左クランクケース20側に向けて突設されている。リダクション軸用ボス部54は、リダクション軸63の回転中心がクランク軸方向と平行になるように形成されている。リダクション軸用ボス部54には、リダクション軸63を回転自在に支承する軸受部54dが形成されている。
図8に示されるように、左クランクケース20の延出壁部21bにも、リダクション軸用ボス部24がACGカバー50の方向に立設されている。左クランクケース20にACGカバー50が取り付けられると、リダクション軸63は、左クランクケース20のリダクション軸用ボス部24とACGカバー50のリダクション軸用ボス部54とで、回動自在に支持される。
図7および図9に示されるように、ACGカバー50の延伸部51bには、パルサセンサ45を取り付ける2つのセンサ取付用ボス部55,56が左クランクケース20側に向けて突設されている。一対のセンサ取付用ボス部55,56は、側壁部51の延伸部51bから左クランクケース20側に向かって略円柱形状に立設されている。一対のセンサ取付用ボス部55,56は、側壁部51の段差部51cから連続するように形成され、ACGカバー50の強度を向上させる。またセンサ取付用ボス部55,56は、ACジェネレータ40のアウタロータ41の外周よりもクランク軸中心C1から離れた形成されており、アウタロータ41の回転を妨げることがない。
本実施の形態のACGカバー50では、センサ取付用ボスは2つ設けられており、リダクション軸用ボス部54に最も近い位置に設けられた近位側センサ取付用ボス部55と、リダクション軸用ボス部54に最も遠い位置に設けられた遠位側センサ取付用ボス部56とを備えている。図6に示されるように、パルサセンサ45は、近位側センサ取付用ボス部55と遠位側センサ取付用ボス部56のそれぞれにボルト48が螺合されて、ACGカバー50に締結される。パルサセンサ45から延びる電線は、送電線カバー71の下を通って、グロメット44を通りACGカバー50の外に配線される。本実施の形態のACGカバー50では、センサ取付用ボスは2つ設けられているが、1つ以上あればよく3つ以上設けてもよい。
ACGカバー50が左クランクケース20に取り付けられると、パルサセンサ45の検出部45sは、ACジェネレータ40のアウタロータ41の外周面に多数形成された被検出突起41t(図3参照)の外周面に臨む。パルサセンサ45は、検出部45sにより回転するアウタロータ41の被検出突起41tの近接による磁束変化を検知することで、クランク軸10の回転角度を検出する。
次に、リダクション軸用ボス部54と近位側センサ取付用ボス部55について、詳細に説明する。図7に示されるように、リダクション軸用ボス部54と近位側センサ取付用ボス部55とは隣接して設けられており、リダクション軸用ボス部54のボス部54aの周面54cと近位側センサ取付用ボス部55のボス部55aの周面55cとは一体に連続して形成されている。
図7および図10に示されるように、リダクション軸用ボス部54のボス部54aのボス面54bは、近位側センサ取付用ボス部55のボス部55aのボス面55bより、クランク軸方向において、側壁部51から遠い位置に形成されている。すなわち、リダクション軸用ボス部54は、近位側センサ取付用ボス部55よりも、側壁部51からの高さが高く形成されている。
さらに、リダクション軸用ボス部54には、近位側センサ取付用ボス部55と対向する面に、リダクション軸用ボス部54のボス面54bから近位側センサ取付用ボス部55のボス面55bまで切り欠かれた切欠部54eが形成されている。リダクション軸用ボス部54に切欠部54eが形成されているので、近位側センサ取付用ボス部55をリダクション軸用ボス部54に近づけて配置しても、パルサセンサ45の取付時にリダクション軸用ボス部54が邪魔になることがない。
また、図9および図10に示されるように、リダクション軸用ボス部54のリダクション軸63を受ける軸受部54dは、ボス面54bから離れた位置に形成されており、近位側センサ取付用ボス部55のボス部55aより、クランク軸方向Lにおいて、側壁51に近い位置に形成されている。すなわち近位側センサ取付用ボス部55のボルト穴55dにより、リダクション軸用ボス部54の軸受部54d肉厚が少なくなることがないので、リダクション軸用ボス部54に近位側センサ取付用ボス部55を近づけて配置しても、リダクション軸用ボス部54の軸受部54dの強度を充分に保つことが可能となる。
さらに、一対のセンサ取付用ボス部55,56のうち、リダクション軸63から遠い位置にある遠位側センサ取付用ボス部56の周面56cは、遠位側センサ取付用ボス部56のボス部56aの軸方向に沿って、周壁部52と繋がるように形成されている。遠位側センサ取付用ボス部56は、側壁部51の延伸部51bから立設するとともに、パルサセンサ45の下方の周壁部52と連続するように側壁部51の内側に位置して形成されている。側壁部51の内側に連続して設けられているので、側壁部51および延伸部51bの双方の強度を高める。
本発明の実施の形態の内燃機関のACGカバー50は、前記したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
本実施の形態のACGカバー50は、クランク軸10がクランクケース2,20,30に軸支され、クランク軸10のクランクケース2,20,30を貫通して突出した一方の軸端部10a1にACジェネレータ40が設けられ、クランク軸10の回転パルスを検出するパルサセンサ45と、減速ギヤ機構62を備えた内燃機関Eに用いられ、ACジェネレータ15を収容する内燃機関のACGカバーにおいて、ACジェネレータ40に対向する側壁部51と、側壁部51の周囲に設けられた周壁部52を備え、側壁部51から突設され、減速ギヤ機構62のリダクション軸63を支承するためのリダクション軸用ボス部54と、側壁部51から突設され、パルサセンサ45を締結するための1以上のセンサ取付用ボス部55,56を有し、リダクション軸用ボス部54の軸受部54dは、センサ取付用ボス部55,56のうちリダクション軸用ボス部54から最も近い位置にある近位側センサ取付用ボス部55のボス部55aより、クランク軸10の軸方向であるクランク軸方向Lにおいて、側壁部51に近い位置にある。
前記構成によれば、ACGカバー50内に、減速ギヤ機構62のリダクション軸63を支持するリダクション軸用ボス部54と、パルサセンサ45を取り付けるセンサ取付用ボス部55,56を設けても、リダクション軸用ボス部54の軸受部54dを、センサ取付用ボス部55,56のうちリダクション軸用ボス部54に最も近い近位側センサ取付ボス部55のボス面55bより、クランク軸方向Lにおいて、側壁部51に近い位置にあるので、2種類のボス部を近接配置しても、パルサセンサ45を取付けるための締結用ボルト48が螺合するセンサ取付用ボス部55と干渉しないので、リダクション軸用ボス部54と、近位側センサ取付用ボス部55とを近接して配置することが可能になり、ACGカバー50をコンパクト化することとができる。
さらにリダクション軸用ボス部54のボス面54bは、近位側センサ取付用ボス部55のボス面55bより、クランク軸方向Lにおいて、側壁51から遠い位置にあり、リダクション軸用ボス部54は、近位側センサ取付用ボス部55と対向する面に、リダクション軸用ボス部54のボス面54bから近位側センサ取付用ボス部55のボス面55bまで切り欠かれた切欠部54eを有しているので、リダクション軸用ボス部54と近位側センサ取付用ボス部55を近づけて配置することができ、ACGカバー50をよりコンパクトにすることができる。
また、リダクション軸用ボス部54の周面54cと、近位側センサ取付用ボス部55の周面55cとを、一体にすることにより、リダクション軸用ボス部54の周面54cと近位側センサ取付用ボス55の近傍の剛性を高めることができる。
さらにまた、センサ取付用ボス部55,56は2つあり、センサ取付用ボス部55,56のうちリダクション軸用ボス54から遠い位置にある遠位側センサ取付用ボス部56の周面56cを、遠位側センサ取付用ボス56のボス部56aの軸方向に沿って、周壁52と繋げているので、遠位側センサ取付用ボス部56の剛性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能であり、本発明の要旨の範囲で、車両、内燃機関等が、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
なお、説明の便宜上、図示の実施例の左右配置のものについて説明したが、左右配置の異なるものであっても、発明の要旨の範囲であれば本発明に含まれる。
1…パワーユニット、2…クランクケース、
10…クランク軸、10a…軸端部、
20…左クランクケース、30…右クランクケース
40…ACジェネレータ、45…パルサセンサ、48…ボルト、
50…ACGカバー、51…側壁部、52…周壁部、54…リダクション軸用ボス部、54b…ボス面、54c…周面、54d…軸受部、54e…切欠部、55…近位側センサ取付用ボス部、55a…ボス部、55b…ボス面、55c…周面、56…遠位側センサ取付用ボス部、56c…周面、
62…減速ギヤ機構、63…リダクション軸、
E…内燃機関、C1…クランク軸中心、L…クランク軸方向。

Claims (4)

  1. クランク軸(10)がクランクケース(2,20,30)に軸支され、前記クランク軸(10)のクランクケース(2,20,30)を貫通して突出した一方の軸端部(10a1)にACジェネレータ(40)が設けられ、前記クランク軸(10)の回転パルスを検出するパルサセンサ(45)と、減速ギヤ機構(62)を備えた内燃機関(E)に用いられ、
    前記ACジェネレータ(40)を収容する内燃機関のACGカバーにおいて、
    前記ACジェネレータ(40)と対向する側壁(51)と、前記側壁(51)の周囲に設けられた周壁(52)を備え、
    前記側壁(51)から突設され、前記減速ギヤ機構(62)のリダクション軸(63)を支承するためのリダクション軸用ボス(54)と、
    前記側壁(51)から突設され、前記パルサセンサ(45)をボルト(48)により締結するための1以上のセンサ取付用ボス(55,56)を有し、
    前記リダクション軸用ボス(54)の軸受部(54d)は、前記センサ取付用ボス(55,56)のうち前記リダクション軸用ボス(54)から最も近い位置にある近位側センサ取付用ボス(55)のボス部(55a)より、前記クランク軸(10)の軸方向であるクランク軸方向(L)において、前記側壁(51)に近い位置にあることを特徴とする内燃機関のACGカバー。
  2. 前記リダクション軸用ボス(54)のボス面(54b)は、前記近位側センサ取付用ボス(55)のボス面(55b)より、前記クランク軸方向(L)において、前記側壁(51)から遠い位置にあり、
    前記リダクション軸用ボス(54)は、前記近位側センサ取付用ボス(55)と対向する面に、前記リダクション軸用ボス(54)の前記ボス面(54b)から前記近位側センサ取付用ボス(55)の前記ボス面(55b)まで切り欠かれた切欠部(54e)を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のACGカバー。
  3. 前記リダクション軸用ボス(54)の周面(54c)と、前記近位側センサ取付用ボス(55)の周面(55c)とは、一体であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関のACGカバー。
  4. 前記センサ取付用ボス(55,56)は2つあり、
    前記センサ取付用ボス(55,56)のうち前記リダクション軸用ボス(54)から遠い位置にある遠位側センサ取付用ボス(56)の周面(56c)は、前記遠位側センサ取付用ボス(56)のボス部(56a)の軸方向に沿って、前記周壁(52)と繋がることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の内燃機関のACGカバー。
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