JP2023048961A - 風呂システム - Google Patents

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将浩 井口
Masahiro Iguchi
雄一 小田
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Abstract

Figure 2023048961000001
【課題】複数の給湯器による浴槽への湯はり時に、浴槽内の水位を高い信頼性で検出することができ、ひいては、設定水位までの湯はりを適切に実現することができる風呂システムを提供する。
【解決手段】風呂システム1の湯はり運転処理は、複数の給湯器2A,2Bから所定量の湯を浴槽BTに注湯することを実行する第1処理と、第1処理での浴槽BTへの注湯が全ての給湯器2A,2Bについて終了した後、全ての給湯器2A,2Bの注湯動作を停止した状態で、浴槽BT内の水位を検出する第2処理と、第2処理で検出された水位から設定水位までに浴槽BTに注湯すべき湯量の湯を、給湯器2A,2Bから前記浴槽に注湯する第3処理とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の給湯器により浴槽に湯はりを行う風呂システムに関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、複数の給湯器により大型の浴槽に湯はりを行うシステムが知られている。このシステムでは、湯はりの設定水位の直前の水位まで、複数の給湯器(2台の給湯器)で湯はりを行い、設定水位の直前の水位に達した後は、1台の給湯器(メイン機)だけで湯はりを行うようにしている。
また、設定水位の直前の水位までの湯はりでは、途中で1台の給湯器(メイン機)の注湯運転を一時的に停止して、該1台の給湯器の水位センサで浴槽内の水位を確認し、その確認結果に応じて、以後の注湯量を適宜補正するようにしている。
特開2005-337533号公報
上記特許文献1に見られるシステムでは、1台の給湯器で水位を検出する場合に、該給湯器の注湯運転は停止させているものの、他方の給湯器の注湯運転は継続している。このため、1台の給湯器での水位の検出時に、他方の給湯器による注湯によって浴槽内の水位が変化すると共に、他方の給湯器による注湯に伴って、浴槽内の湯水の揺れが生じやすい。
このため、注湯を一時的に停止した給湯器で検出される水位の誤差を生じやすい。ひいては、該水位の検出後の浴槽への注湯量が不正確なものとなって、湯はりの完了時の水位のばらつきが生じやすくなる。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、複数の給湯器による浴槽への湯はり時に、浴槽内の水位を高い信頼性で検出することができ、ひいては、設定水位までの湯はりを適切に実現することができる風呂システムを提供することを目的とする。
本発明の風呂システムは、上記の目的を達成するために、一つの浴槽に注湯可能に接続された複数の給湯器を備えており、湯はり運転の指示を受けたとき、前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯することによって、該浴槽を設定水位まで湯はりする湯はり運転処理を実行するように構成された風呂システムであって、
前記湯はり運転処理は、前記複数の給湯器から所定量の湯を前記浴槽に注湯することを1回又は複数回実行する第1処理と、該第1処理での前記浴槽への注湯が前記複数の給湯器の全てについて終了した後、該複数の給湯器の全ての注湯動作を停止した状態で、前記浴槽内の水位を検出する第2処理と、該第2処理で検出された水位から前記設定水位までに前記浴槽に注湯すべき湯量の湯を、前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する第3処理とを含むことを特徴とする(第1発明)。
なお、本発明において、複数の給湯器から所定量の湯を浴槽に注湯するというのは、該複数の給湯器のそれぞれ毎に設定された所定量の湯を各給湯器から浴槽に注湯すること、又は、複数の給湯器のそれぞれ毎の浴槽への注湯量の総和の注湯量(複数の給湯器の全体における総和の注湯量)が所定量になるように浴槽に注湯することを意味する。
かかる第1発明によれば、浴槽内の水位を検出する第2処理は、第1処理での浴槽への注湯が複数の給湯器の全てについて終了した後、該複数の給湯器の全ての注湯動作を停止した状態で行われるため、浴槽内の湯水の静的な状態にて、水位の検出を行うことができる。このため、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
そして、第3処理では、第2処理で検出された水位から設定水位までに浴槽に注湯すべき湯量の湯を、複数の給湯器から浴槽に注湯するので、設定水位までに必要な湯量を適切に特定して、浴槽に注湯することが可能となる。
よって、第1発明によれば、複数の給湯器による浴槽への湯はり時に、浴槽内の水位を高い信頼性で検出することができ、ひいては、設定水位までの湯はりを適切に実現することが可能となる。
上記第1発明では、前記複数の給湯器は、前記浴槽への初回の湯はり時に、初回湯はり運転用の動作モードで前記浴槽への注湯を行うと共に、各給湯器毎に前記浴槽への注湯量と該浴槽の水位との関係に関する浴槽特性データを取得するように構成されており、
前記湯はり運転処理は、前記初回の湯はり時以外の湯はり運転時に実行される処理であり、該湯はり運転処理のうちの前記第1処理で前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する湯の前記所定量は、各給湯器が取得した前記浴槽特性データに応じて各給湯器毎に設定された湯量であり、前記第2処理では、各給湯器毎に水位の検出を実行し、前記第3処理では、各給湯器は、該給湯器での前記第2処理で検出された水位と前記設定水位と該給湯器で取得された前記浴槽特性データとに基づいて各給湯器毎に決定された湯量の湯を各給湯器から前記浴槽に注湯するように構成されているという態様を採用し得る(第2発明)。
これによれば、複数の給湯器は、浴槽の湯はり時に、互いに同一もしくは類似のシーケンス動作で浴槽への注湯を行うことができる。このため、複数の給湯器のそれぞれのハードウェア及びソフトウェアに関する多くの仕様を、該複数の給湯器で共通化することを容易に図ることができる。ひいては、風呂システムを構成する給湯器の開発コストや製造コストを低減化することが可能となる。
上記第2発明では、前記複数の給湯器は、前記第2処理における水位の検出を互いに並行して実行するように構成されていることが好ましい(第3発明)。
これによれば、第2処理において、全ての給湯器で水位の検出を完了するのに必要な時間を極力短くできる。ひいては、浴槽の湯はりを完了するために必要な時間を短くして、ユーザの快適性を高めることが可能となる。
上記第1発明では、前記複数の給湯器は、前記浴槽への初回の湯はり時に、初回湯はり運転用の動作モードで前記浴槽への注湯を行うと共に、該複数の給湯器のうちの一つの特定の給湯器である主給湯器が、前記浴槽への注湯量と該浴槽の水位との関係に関する浴槽特性データを取得するように構成されており、
前記湯はり運転処理は、前記初回の湯はり時以外の湯はり運転時に実行される処理であり、該湯はり運転処理のうちの前記第1処理で前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する湯の前記所定量は、前記主給湯器が取得した前記浴槽特性データに応じて設定された湯量を、所定の分配割合で前記複数の給湯器のそれぞれに分配してなる各給湯器毎の湯量であり、前記第2処理では、前記複数の給湯器のうちの一つの給湯器だけが水位の検出を実行し、前記第3処理では、各給湯器は、前記第2処理で検出された水位と前記設定水位と前記主給湯器で取得された前記浴槽特性データとに基づいて決定された湯量を所定の分配割合で前記複数の給湯器のそれぞれに分配してなる湯量の湯を各給湯器から前記浴槽に注湯するように構成されているという態様を採用することもできる(第4発明)。
これによれば、第1処理及び第3処理のそれぞれにおいて、複数の給湯器の全体から浴槽に注湯する湯量が、主給湯器が取得した浴槽特性データに応じて設定され、その設定された湯量が各給湯器に分配される。このため、例えば、主給湯器以外の一つの給湯器が故障した場合でも、当該故障した給湯器以外の給湯器に分配して湯量を設定し、浴槽への注湯を行うことで、設定水位までの湯はりを行うことが可能となる。
上記第4発明では、前記湯はり運転処理は、前記第1処理の実行前に、前記複数の給湯器のそれぞれに対応して前記浴槽に接続された注湯用水路に呼び水用の所定量の湯を各給湯器から注湯する第4処理と、該第4処理での各給湯器から前記浴槽への注湯流量を各給湯器毎に計測する第5処理とをさらに含んでおり、
前記第1処理及び前記第3処理のそれぞれでの前記所定の分配割合は、前記第5処理での各給湯器毎の注湯流量の計測値に応じて決定された割合であるという態様を採用し得る(第5発明)。
これによれば、湯はり運転の開始直後の第4処理での注湯流量が、第5処理により各給湯器毎に計測される。そして、第1処理及び第3処理のそれぞれで、浴槽に注湯する湯量の、各給湯器に対する分配割合としての前記所定の分配割合は、各給湯器毎に第5処理で得られた注湯流量の計測値に応じて決定される。
このため、湯はり運転の実行の都度、該湯はり運転の開始直後に計測される各給湯器毎の注湯流量の違いを反映させて、第1処理及び第3処理のそれぞれでの所定の分配割合を決定できる。例えば、注湯流量の計測値がより大きい給湯器ほど、分配割合を大きくするように該分配割合を決定することが可能となる。これにより、第1処理及び第3処理のそれぞれにおいて、複数の給湯器の全体から所要の湯量を浴槽に注湯することを短時間で実現することが可能となる。
また、上記第4発明では、前記湯はり運転処理は、前記第1処理での各給湯器から前記浴槽への注湯の開始直後に各給湯器から前記浴槽への注湯流量を各給湯器毎に計測する第6処理と、前記第3処理での各給湯器から前記浴槽への注湯の開始直後に各給湯器から前記浴槽への注湯流量を各給湯器毎に計測する第7処理とをさらに含んでおり、
前記第1処理での前記所定の分配割合は、前記第6処理での各給湯器毎の注湯流量の計測値に応じて決定された割合であり、前記第3処理での前記所定の分配割合は、前記第7処理での各給湯器毎の注湯流量の計測値に応じて決定された割合であるという態様を採用することもできる(第6発明)。
これによれば、各回の湯はり運転において、第1処理での浴槽への注湯の開始直後に注湯流量を計測することが第6処理で行われると共に、第3処理での浴槽への注湯の開始直後に注湯流量を計測することとが第7処理で行われる。そして、第1処理及び第3処理のそれぞれで、浴槽に注湯する湯量の、各給湯器に対する分配割合としての前記所定の分配割合は、第1処理においては、第6処理で得られた注湯流量の計測値に応じて決定され、第3処理においては、第7処理で得られた注湯流量の計測値に応じて決定される。
このため、各回の湯はり運転において、第1処理及び第3処理のそれぞれ毎に、第1処理及び第3処理のそれぞれでの注湯の開始直後に計測される各給湯器毎の注湯流量の違いを反映させて、第1処理及び第3処理のそれぞれでの所定の分配割合を決定できる。例えば、第1処理及び第3処理のそれぞれにおいて、注湯の開始直後の注湯流量の計測値がより大きい給湯器ほど、分配割合を大きくするように該分配割合を決定することが可能となる。これにより、第1処理及び第3処理のそれぞれにおいて、複数の給湯器の全体から所要の湯量を浴槽に注湯することを短時間で実現することが可能となる。
上記第1発明では、前記複数の給湯器は、前記浴槽への初回の湯はり時に、初回湯はり運転用の動作モードで前記浴槽への注湯を行うと共に、該複数の給湯器のうちの一つの特定の給湯器である主給湯器が、前記浴槽への注湯量と該浴槽の水位との関係に関する浴槽特性データを取得するように構成されており、
前記湯はり運転処理は、前記初回の湯はり時以外の湯はり運転時に実行される処理であり、該湯はり運転処理のうちの前記第1処理で前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する湯の前記所定量は、該複数の給湯器のそれぞれから前記浴槽への注湯量の総和の湯量として、前記主給湯器が取得した前記浴槽特性データに応じて設定された湯量であり、該第1処理では、前記複数の給湯器から前記所定量の湯を前記浴槽に注湯するとき、該複数の給湯器のそれぞれから前記浴槽への注湯を行いながら、各給湯器から該浴槽への注湯量を逐次計測すると共に、該注湯量の計測値の総和が前記所定量に達したときに各給湯器から該浴槽への注湯を停止させ、前記第2処理では、前記複数の給湯器のうちの一つの給湯器だけが水位の検出を実行し、前記第3処理では、前記複数の給湯器のそれぞれから前記浴槽への注湯を行いながら、各給湯器から該浴槽への注湯量を逐次計測すると共に、該注湯量の計測値の総和が前記第2処理で検出された水位と前記設定水位と前記主給湯器で取得された前記浴槽特性データとに基づいて決定された湯量に達したときに各給湯器から該浴槽への注湯を停止させるように構成されているという態様を採用することもできる(第7発明)。
これによれば、第1処理及び第3処理のそれぞれにおいて、複数の給湯器の全体から浴槽に注湯する湯量が、主給湯器が取得した浴槽特性データに応じて設定され、複数の給湯器のそれぞれから浴槽への注湯量の総和の注湯量が、当該設定された湯量になるように浴槽への注湯が行われる。このため、例えば、主給湯器以外の一つの給湯器が故障した場合でも、当該故障した給湯器以外の給湯器から適宜注湯を行うことで、各給湯器毎の注湯量を決定することなく、設定水位までの湯はりを行うことが可能となる。
本発明の実施形態(第1実施形態及び第2実施形態)の風呂システムの全体構成を示す図。 初回の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第1実施形態での処理)を示すフローチャート。 初回の湯はり運転時に補助給湯器の制御装置が実行する処理(第1実施形態での処理)を示すフローチャート。 通常の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第1実施形態での処理)を示すフローチャート。 通常の湯はり運転時に補助給湯器の制御装置が実行する処理(第1実施形態での処理)を示すフローチャート。 初回の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第2実施形態での処理)を示すフローチャート。 初回の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第2実施形態での処理)を示すフローチャート。 初回の湯はり運転時に補助給湯器の制御装置が実行する処理(第2実施形態での処理)を示すフローチャート。 通常の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第2実施形態での処理)を示すフローチャート。 通常の湯はり運転時に補助給湯器の制御装置が実行する処理(第2実施形態での処理)を示すフローチャート。 初回の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第3実施形態での処理)を示すフローチャート。 初回の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第3実施形態での処理)を示すフローチャート。 初回の湯はり運転時に補助給湯器の制御装置が実行する処理(第3実施形態での処理)を示すフローチャート。 通常の湯はり運転時に主給湯器の制御装置が実行する処理(第3実施形態での処理)を示すフローチャート。 通常の湯はり運転時に補助給湯器の制御装置が実行する処理(第3実施形態での処理)を示すフローチャート。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を以下に図1~図5を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態の風呂システム1は、一つの浴槽BTに注湯可能に接続された複数の(例えば2台の)給湯器2A,2Bを備える。給湯器2A,2Bのそれぞれは、給湯用水や浴槽BT内の湯水(以降、浴槽水という)を加熱するための熱源機として、互いに同一構成の熱源機3を備える。以降の説明では、各給湯器2A,2Bを区別する必要が無いときは、単に給湯器2と称する。
各給湯器2の熱源機3は、図示しない給水源から給湯用水が供給される給水路10と、給水路10から供給される給湯用水を加熱する第1加熱部11と、加熱された給湯用水を台所(又は調理室)や浴室、洗面所等の給湯対象場所(図示省略)に供給する給湯路12と、浴槽水を加熱するための第2加熱部13と、該第2加熱部13と浴槽BTとの間で浴槽水を循環させる循環水路14と、第1加熱部11で加熱された給湯用水を給湯路12から循環水路14を介して浴槽BTに供給する湯はり用水路15とを備える。
給湯器2A,2Bのそれぞれの給水路10は、単一の上流側給水路4から分岐されており、該上流側給水路4からそれぞれの給水路10に給湯用水が供給される。また、給湯器2A,2Bのそれぞれの給湯路12の下流側は、単一の下流側給湯路5に合流されており、それぞれの給湯路12から該下流側給湯路5を介して給湯対象場所に給湯用水が供給される。
第1加熱部11は、詳細な図示は省略するが、例えば、バーナと熱交換器とを含む公知の燃焼式の加熱装置により構成される。この場合、第1加熱部11は、給水路10から供給される給湯用水を熱交換器を介して給湯路12に流通させつつ、該熱交換器を流れる給湯用水をバーナの燃焼運転により発生する燃焼熱により加熱する。
なお、第1加熱部11は、給水路10から熱交換器を経由させずに給湯路12に給湯用水を流すバイパス路や、該バイパス路を流れる給湯用水と熱交換器を流れる給湯用水の流量の比率であるバイパス比を調整するためのバイパス比調整弁を備えていてもよい。
給水路10には、該給水路10を流れる給湯用水の流量である給水量を調整するための給水量調整弁16と、該給水量を検出する流量センサ17とが組付けられ、給湯路12には、該給湯路12を通って下流側の給湯対象場所に供給される給湯用水の温度である給湯温度を検出する温度センサ18が組付けられている。給水量調整弁16は、例えば電動式のサーボ弁により構成され、給水路10を閉弁することも可能である。ただし、給湯器2A,2Bのうち、後述の主給湯器(本実施形態では給湯器2A)の給水量調整弁16は、給水路10を閉弁する機能を備えていなくてもよい。
循環水路14は、浴槽水を浴槽BT内から第2加熱部13に流す復路側水路14aと、第2加熱部13から浴槽BT内に浴槽水を流す往路側水路14bとを備え、復路側水路14a及び往路側水路14bの一方、例えば復路側水路14aに、循環水路14での浴槽水の循環を行わせる動力源としての電動式のポンプ19が組付けられている。
そして、復路側水路14a及び往路側水路14bのそれぞれの浴槽BT側の端部は、浴槽BTの底面寄りの側壁に形成された注湯口Baに接続されている。この場合、本実施形態では、浴槽BTには、給湯器2A,2Bのそれぞれ毎に各別の注湯口Baが備えられており、給湯器2A,2Bのそれぞれの循環水路14は、各別の注湯口Baに接続されている。なお、循環水路14は、本発明における注湯用水路に相当する水路である。
第2加熱部13は、詳細な図示は省略するが、例えば第1加熱部11と同様に、バーナと熱交換器とを含む公知の燃焼式の加熱装置により構成される。この場合、第2加熱部13の熱交換器は、復路側水路14aから往路側水路14bに浴槽水を流通させるように該復路側水路14a及び往路側水路14bに接続される。そして、第2加熱部13は、ポンプ19の作動により循環水路14流れる浴槽水を、バーナの燃焼運転により発生する燃焼熱により熱交換器で加熱するように構成される。
補足すると、各給湯器2の熱源機3の第1加熱部11及び第2加熱部13のそれぞれは、燃焼式の加熱装置に限られない。例えば、第1加熱部11及び第2加熱部13のそれぞれは、燃焼式の加熱装置の代わりに、又は燃焼式の加熱装置に加えて、電熱式の加熱装置や、ヒートポンプ方式の加熱装置を備えていてもよい。
復路側水路14a及び往路側水路14bの一方、例えば復路側水路14aには、浴槽水の温度を検出する温度センサ20と、循環水路14での水流の有無を検知する水流スイッチ21と、浴槽BT内の浴槽水の水位を検出するための水位センサ22とが組付けられている。
水位センサ22は、公知の水圧検知型のセンサであり、浴槽BT内に注湯口Ba(該水位センサ22が備えられた給湯器2A又は2Bに対応する注湯口Ba)の高さ以上の水位の浴槽水が存在する場合(ひいては、循環水路14内に浴槽水が充填されている場合)に、該水位センサ22に作用する水圧に応じて浴槽BT内の水位を検出し得るように構成されている。なお、温度センサ20、水流スイッチ21、水位センサ22のそれぞれは、往路側水路14bに備えられていてもよい。
湯はり用水路15は、給湯路12から分岐され、循環水路14の復路側水路14a及び往路側水路14bの一方、例えば復路側水路14aに合流されている。そして、湯はり用水路15には、該湯はり用水路15を開閉可能な湯はり用電磁弁23と、給湯路12から湯はり用水路15を通って浴槽BTに供給される給湯用水の流量(浴槽BTへの注湯流量)を検出する流量センサ24とが組付けられている。
給湯器2A,2Bのそれぞれは、さらに、それぞれの熱源機3の作動制御等を行う機能を有する制御装置31A,31Bを各々備えている。制御装置31A,31Bは、給湯器2A,2Bのそれぞれの熱源機3に各々搭載されている。また、給湯器2Aは、その運転操作用のリモコンとして、台所(又は調理室)あるいはその近辺に設置される台所リモコン32Aと、浴室に設置される浴室リモコン33Aとを備える。また、給湯器2Bは、その運転操作用のリモコンとして、台所(又は調理室)あるいはその近辺に設置される台所リモコン32Bを備える。
給湯器2A,2Bのそれぞれの台所リモコン32A,32Bは、詳細な図示は省略するが、それぞれに対応する給湯器2の給湯運転のON/OFF操作用のスイッチ(入/切スイッチ)、給湯温度の目標値を設定するための操作スイッチ、浴槽BTへの湯はりを行う湯はり運転の実行を指示するための操作スイッチ等を含む操作部と、給湯器2A,2Bのそれぞれの運転に関する様々な情報を表示する表示部と、警報音や音声情報を出力する発音部とを備える。
また、給湯器2Aの浴室リモコン33Aは、詳細な図示は省略するが、浴槽BT内の浴槽水の温度である風呂温度の目標値や、該浴槽水の水位の目標値を設定するための操作スイッチ、湯はり運転の実行を指示するための操作スイッチ等を含む操作部と、湯はり等に関する様々な情報を表示する表示部と、警報音や音声情報を出力する発音部とを備える。
制御装置31A,31Bは、それぞれ、マイコン等のプロセッサ、メモリ、インターフェース回路等を含む1つ以上の電子回路ユニットにより構成され、相互に通信を行うことが可能である。また、給湯器2Aの制御装置31Aは、台所リモコン32A及び浴室リモコン33Aと通信を行うことが可能であり、給湯器2Bの制御装置31Bは、台所リモコン32Bと通信を行うことが可能である。
そして、制御装置31A,31Bのそれぞれは、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)により実現される機能によって、それぞれに対応する給湯器2A,2Bの熱源機3の作動制御を行う機能を有する。以降の説明では、制御装置31A,31Bを区別する必要が無いときは、それぞれを単に制御装置31と称する。
次に、本実施形態の風呂システム1で、浴槽BTへの湯はりを行う場合の作動に関して、図2~図5を参照して説明する。本実施形態の風呂システム1では、給湯器2A,2Bのうち、給湯器2Aが主たる給湯器として機能し、給湯器2Bが補助的な給湯器として機能するものである。そして、風呂システム1の待機状態(給湯対象場所への給湯を行う給湯運転や、浴槽BTへの湯はりを行う湯はり運転を実行していない状態)では、給湯器2A(以降、主給湯器2Aということがある)の給水量調整弁16が開弁状態に保持され、給湯器2B(以降、補助給湯器2Bということがある)の給水量調整弁16は閉弁状態に保持される。
風呂システム1に湯はり運転を実行させる場合には、ユーザは、主給湯器2Aの台所リモコン32A又は浴室リモコン33Aで湯はり運転の実行開始操作を行う。これに応じて、台所リモコン32A又は浴室リモコン33Aから主給湯器2Aの制御装置31Aに湯はり運転の実行開始が指示される。
あるいは、ユーザは、台所リモコン32A又は浴室リモコン33Aに備えられたタイマー機能によって、湯はり運転の開始時刻を事前に予約しておく。この場合、湯はり運転の開始時刻にて、台所リモコン32A又は浴室リモコン33Aから主給湯器2Aの制御装置31Aに湯はり運転の実行開始が指示される。
なお、補助給湯器2Bの台所リモコン32Bでも、湯はり運転の実行開始操作や実行開始時刻の予約を行い得るようにしてもよい。そして、台所リモコン32Bから補助給湯器2Bの制御装置31Bを介して主給湯器2Aの制御装置31Aに湯はり運転の実行開始が指示されるようにしてもよい。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、上記のように湯はり運転の実行開始が指示された場合、該湯はり運転が風呂システム1の設置後の初回の湯はり運転である場合(詳しくは、初回湯はり運転用の動作モードで湯はり運転を行うことが、台所リモコン32A又は浴室リモコン33Aの所定の操作によってあらかじめ指定されている場合)には、図2のフローチャートで示す如く制御処理(初回湯はり運転用の動作モードでの制御処理)を実行する。なお、初回の湯はり運転は、浴槽BTが空になっている状態で開始される湯はり運転である。
初回の湯はり運転では、主給湯器2Aの制御装置31Aは、まず、STEP1において、湯はり運転(初回の湯はり運転)の開始を他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに通知する。そして、制御装置31Aは、主給湯器2Aの作動制御に関するSTEP2~20の制御処理を実行する。
また、湯はり運転(初回の湯はり運転)の開始の通知を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けた補助給湯器2Bの制御装置31Bは、図3のフローチャートで示す如く制御処理(初回湯はり運転用の動作モードでの制御処理)を実行する。この場合、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、まず、STEP1aにおいて、補助給湯器2Bの熱源機3の給水量調整弁16を開弁制御した後、補助給湯器2Bの作動制御に関するSTEP2~20aの制御処理を実行する。この場合、図2及び図3に示すSTEP2~19の制御処理は、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとで各別に実行される制御処理であるが、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとで同じ内容の制御処理である。
STEP2では、各給湯器2の制御装置31は、所定量V0(例えば6リットル)の湯を浴槽BTに注湯させるように各給湯器2の熱源機3を作動させる。具体的には、主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、湯はり用電磁弁23を開弁制御すると共に、第1加熱部11の作動(給湯用水の加熱)を開始させる。そして、制御装置31Aは、温度センサ18で検出される給湯用水の温度(注湯温度)が浴室リモコン33Aであらかじめ設定された風呂温度の目標値である設定温度に一致もしくはほぼ一致するように第1加熱部11の加熱量を制御する。
また、制御装置31Aは、所定量V0の湯の注湯の開始時から、湯はり用水路15の流量センサ24で検出される注湯流量(浴槽BTに供給される給湯用水の流量)を逐次積算し、その積算値が所定量V0に達した時点で、湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に、第1加熱部11の作動を停止させる。これにより、主給湯器2Aにおいて、所定量V0の湯が浴槽BTに注湯される。ここで、所定量V0の湯は、所謂、呼び水としての湯であり、該所定量V0の湯の注湯によって、主給湯器2の循環水路14のポンプ19の近辺の水路に給湯用水が充填される。
補助給湯器2Bにおいても、所定量V0の湯の注湯は主給湯器2Aと同様に行われる。これにより、所定量V0の湯の注湯が、主給湯器2A及び補助給湯器2Bのそれぞれで並行して行われる。なお、この場合、補助給湯器2Bの第1加熱部11の加熱量の制御のための風呂温度の設定温度は、主給湯器2Aの制御装置31Aから補助給湯器2Bの制御装置31Bに通知される。
各給湯器2の制御装置31は、該給湯器2での所定量V0の湯の注湯が終了すると、次に、STEP3~5の処理を、STEP5の判断結果が肯定的になるまで繰り返す。この場合、主給湯器2Aにおいては、STEP3において、制御装置31Aは、所定量V1(例えば10リットル)の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。この所定量V1の湯の注湯は、STEP2での所定量V0の湯の注湯と同様の仕方で行われる。
そして、所定量V1の湯の注湯が終了すると、制御装置31Aは、STEP4において、主給湯器2Aの循環水路14での水流確認を行う。具体的には、制御装置31Aは、ポンプ19を所定時間だけ作動させ、その作動中に、水流スイッチ21の出力信号(水流の有無を示す検知信号)に基づいて、循環水路14で連続的に水流が発生するか否かを確認する。
そして、ポンプ19の作動の停止後、制御装置31Aは、次にSTEP5において、主給湯器2Aに対応する注湯口Baの高さ以上の水位(詳しくは、該注湯口Baのよりも若干上側の水位)まで、浴槽BT内への注湯が終了したか否かをSTEP4での水流の確認結果に基づいて判断する。そして、この判断結果が否定的である場合には、制御装置31Aは、STEP3からの処理(所定量V1の湯の注湯、及びその注湯後の水流確認)を繰り返す。補助給湯器2Bについても、主給湯器2Aと同様に、STEP3~5の処理が繰り返される。
ここで、所定量V1の湯の注湯が、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとのそれぞれで繰り返されることで、浴槽BT内の浴槽水の水位が、やがて主給湯器2A及び補助給湯器2Bのそれぞれに対応する注湯口Baよりも上側の水位(該注湯口Baが浴槽BT内の浴槽水内に埋没する状態になる水位)まで達する。そして、この状態では、主給湯器2A及び補助給湯器2Bのそれぞれの循環水路14のほぼ全体に浴槽水が充填された状態となるので、STEP4で、ポンプ19の作動中に連続的な水流の発生が確認される。
本実施形態では、STEP5では、浴槽BT内の水位が、確実に、注湯口Baよりも上側の水位に達するまで、所定量V1の注湯を繰り返すために、主給湯器2Aの制御装置31Aは、所定量V1の湯の注湯後に、主給湯器2Aの循環水路14での連続的な水流の発生が確認されることが、例えば2回連続したか否かを判断する。すなわち、制御装置31Aは、ある回数目の所定量V1の湯の注湯後と、その次の回数目の所定量V1の湯の注湯後とに、主給湯器2Aの循環水路14での連続的な水流の発生がポンプ19の作動中に確認されたか否かを判断する。
そして、制御装置31Aは、所定量V1の湯の注湯後に連続的な水流の発生が確認されることが、2回連続した場合に、STEP5において、浴槽BT内に主給湯器2Aに対応する注湯口Baの高さ以上の水位まで、浴槽BT内への注湯が終了したと判断する(STEP5の判断結果が肯定的であると決定する)。このことは、補助給湯器2Bについても同様である。
ただし、各給湯器2の制御装置31は、ある回数目の所定量V1の湯の注湯後に、連続的な水流の発生が確認された場合に、前回の注湯後に連続的な水流の発生が確認されなかった場合であっても、直ちにSTEP5において浴槽BT内に主給湯器2Aに対応する注湯口Baの高さ以上の水位まで、浴槽BT内への注湯が終了したと判断する(STEP5の判断結果を肯定的であると決定する)ようにしてもよい。
補足すると、各給湯器2において、STEP3で浴槽BTに注湯する所定量V1は、例えば、STEP3での注湯の回数等に応じて変化させてもよい。例えば、連続的な水流の発生が1回目にSTEP4で確認されてから、次にSTEP3で注湯する所定量V1を、それ以前のSTEP3で注湯した所定量V1よりも多くしてもよい。
各給湯器2において、STEP5の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、次に、STEP6において、全ての給湯器2A,2Bで、各給湯器2に対応する注湯口Baの高さ以上の水位までの注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この判断は、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。例えば、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP3~5の処理を終了し、且つ、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、STEP3~5の処理が終了したことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、各給湯器2に対応する注湯口Baの高さ以上の水位までの注湯が終了したと判断する(STEP6の判断結果が肯定的であると決定する)。この場合、補助給湯器2BでSTEP3~5の処理が終了したことを示す通知は、主給湯器2Aの制御装置31Aから補助給湯器2Bの制御装置31Bへの要求に応じて、あるいは、補助給湯器2BでSTEP3~5の処理の終了直後等の所定のタイミングで制御装置31Bから制御装置31Aに送信される。補助給湯器2BでのSTEP6の判断処理も上記と同様に行われる。
補足すると、主給湯器2A及び補助給湯器2Bの一方又は両方で、所定量V1の湯の注湯回数が所定の上限回数を超える場合には、浴槽BT内の浴槽水が排水口等から漏水している可能性がある。このため、この場合には、全ての給湯器2A,2Bで湯はり運転が中止される。
各給湯器2において、STEP6の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、STEP7~9の処理を実行する。主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、STEP7において、水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出すると共に、浴槽BT内の現在の浴槽水量を算出する。
この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、浴槽BT内の浴槽水の静的な状態で、水位の検出を行うことができる。このため、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
また、主給湯器2Aにおいて、STEP7で算出する浴槽BT内の現在の浴槽水量は、より詳しくは、浴槽BT内の浴槽水の実際の水量のうち、主給湯器2Aが注湯した水量(主給湯器2Aの担当分の浴槽水量)である。そして、この浴槽水量は、主給湯器2Aでの注湯量に基づいて算出される。
具体的には、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP2における注湯量(=所定量V0)と、STEP3の繰り返しによる注湯量(=所定量V1×繰り返し回数)との総和の注湯量を、浴槽BT内の現在の浴槽水量(主給湯器2Aの担当分の浴槽水量)として算出する。換言すれば、制御装置31Aは、浴槽BTへの注湯を、主給湯器2Aだけで実施したものとみなして、浴槽BT内の浴槽水量を算出する。従って、STEP7で制御装置31Aが算出する浴槽水量は、浴槽BT内の実際の浴槽水量から他の給湯器2B(補助給湯器2B)による注湯量を除いた水量である。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP8において、STEP7で検出した水位を浴槽BTの基準水位H0として記憶すると共に、STEP7で算出した浴槽水量を浴槽BTの基準浴槽水量W0として記憶する。
次いでSTEP9において、主給湯器2Aの制御装置31Aは、所定量V2(例えば40リットル)の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。この所定量V2の湯の注湯は、STEP2での所定量V0の湯の注湯と同様の仕方で行われる。
補助給湯器2Bにおいても、主給湯器2Aと同様にSTEP7~9の処理が制御装置31Bにより実行される。この場合、STEP7では、制御装置31Bは、浴槽BTへの注湯を、補助給湯器2Bだけで実施したものとみなして、浴槽BT内の現在の浴槽水量(補助給湯器2Bの担当分の浴槽水量)を算出する。
各給湯器2の制御装置31は、次に、STEP10において、全ての給湯器2A,2Bで、所定量V2の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この判断は、STEP6と同様に、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP9の処理を終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、STEP9の処理が終了したことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、所定量V2の湯の注湯が終了したと判断する(STEP10の判断結果が肯定的であると決定する)。このことは、補助給湯器2Bにおいても同様である。
各給湯器2において、STEP10の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、STEP11,12の処理を実行する。主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、STEP11において、水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、STEP7の場合と同様に、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
STEP11では制御装置31Aはさらに、基準水位H0の高さ近辺での浴槽BTの断面積としての浴槽基準断面積WHを算出して記憶保持し、さらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、浴室リモコン33Aであらかじめ設定された水位の目標値である設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V3を算出する。
ここで、浴槽基準断面積WHは、STEP8で記憶保持した基準水位H0と、STEP11で検出した現在の水位Hnowと、STEP9で注湯した所定量V2とから次式(1)により算出される。

WH=V2/(Hnow-H0) ……(1)
従って、制御装置31Aは、主給湯器2Aだけが、所定量V2の湯を浴槽BTに注湯したものとみなして(他の給湯器2B(補助給湯器2B)での所定量V2の湯の注湯は無いものとみなして)、浴槽基準断面積WHを算出する。このように算出される浴槽基準断面積WHは、浴槽BTの実際の断面積よりも小さい断面積である。
また、不足湯量V3は、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積が、上記の如く算出した浴槽基準断面積WHに一致する一定値であるとみなして、現在の水位Hnow(STEP11での検出値)と、浴槽基準断面積WHと、設定水位Hsとから、次式(2)により算出される。

V3=WH×(Hs-Hnow) ……(2)
この場合、浴槽基準断面積WHは、実際の断面積よりも小さいので、式(2)により算出される不足湯量V3は、実際の不足湯量(基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積が一定であるとみなした場合の不足湯量)のうちの主給湯器2Aの負担分に相当する湯量である。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP12において、STEP11で算出した不足湯量V3の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。この不足湯量V3の湯の注湯は、STEP2での所定量V0の湯の注湯と同様の仕方で行われる。
補助給湯器2Bにおいても、主給湯器2Aと同様にSTEP11、12の処理が制御装置31Bにより実行される。この場合、STEP11では、制御装置31Bは、浴槽BTへの所定量V2の注湯を、補助給湯器2Bだけで実施したものとみなして、浴槽基準断面積WHを算出し、この浴槽基準断面積WHを用いて不足湯量V3(補助給湯器2Bの負担分の不足湯量)を算出する。なお、制御装置31Bでの不足湯量V3の算出のために用いる設定水位Hsは、主給湯器2Aの制御装置31Aから補助給湯器2Bの制御装置31Bに通知される。
各給湯器2の制御装置31は、次に、STEP13において、全ての給湯器2A,2Bで、不足湯量V3の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この判断は、STEP6と同様に、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP12の処理を終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、STEP12の処理が終了したことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、不足湯量V3の湯の注湯が終了したと判断する(STEP13の判断結果が肯定的であると決定する)。このことは、補助給湯器2Bにおいても同様である。
各給湯器2において、STEP13の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、STEP14,15の処理を実行する。主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、STEP14において、水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、STEP7の場合と同様に、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
STEP14では制御装置31Aはさらに、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積の単位高さ当たりの増加量である浴槽断面積増加率ΔWHを算出して記憶保持し、さらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V4を算出する。
ここで、浴槽断面積増加率ΔWHは、STEP8で記憶保持した基準水位H0と、STEP14で検出した現在の水位Hnowと、STEP11で算出した浴槽基準断面積WHと、設定水位Hsとから、次式(3)により算出される。

ΔWH=2×WH×(Hs-Hnow)/(Hnow-H0)2 ……(3)
また、不足湯量V4は、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積が、浴槽基準断面積WHから、上記の如く算出された一定の浴槽断面積増加率ΔWHで増加していくとみなして、設定水位Hsと、現在の水位Hnow(検出値)と、基準浴槽水位H0と、浴槽基準断面積WHと、浴槽断面積増加率ΔWHとから次式(4a),(4b)により算出される。

V4=(Hs-Hnow)×平均断面積 ……(4a)
平均断面積=WH+((Hs-Hnow)/2+(Hnow-H0))×ΔWH ……(4b)

なお、上記平均断面積は、現在の水位Hnowと、設定水位Hsとの間での浴槽BTの断面積の平均値である。
上記のように、浴槽断面積増加率ΔWHの算出を行うことで、STEP12での浴槽BTへの不足湯量V3の注湯を、主給湯器2Aだけで実施したものとみなして、浴槽断面積増加率ΔWHが算出される。そして、この浴槽断面積増加率ΔWHを用いて不足湯量V4上記の如く算出することで、該不足湯量V4は現在の水位Hnowから設定水位Hsまで浴槽BT内の水位を増加させるのに必要な実際の不足湯量のうち、主給湯器2Aの負担分の湯量に相当するものとなる。
補足すると、本実施形態では、各給湯器2において、STEP8で記憶される基準水位H0及び基準浴槽水量W0と、STEP11で記憶される浴槽基準断面積WHと、STEP14で記憶される浴槽断面積増加率ΔWHとは、浴槽BTへの注湯量と浴槽BTの水位との関係に関する浴槽特性データ(各給湯器2毎の浴槽特性データ)に相当するものである。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP15において、STEP14で算出した不足湯量V4の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。この不足湯量V4の湯の注湯は、STEP2での所定量V0の湯の注湯と同様の仕方で行われる。
補助給湯器2Bにおいても、主給湯器2Aと同様にSTEP14、15の処理が制御装置31Bにより実行される。この場合、STEP14では、制御装置31Bは、STEP12での浴槽BTへの不足湯量V3の注湯を、補助給湯器2Bだけで実施したものとみなして、浴槽断面積増加率ΔWHを算出し、この浴槽断面積増加率ΔWHを用いて不足湯量V4を算出する。該不足湯量V4は現在の水位Hnowから設定水位Hsまで浴槽BT内の水位を増加させるのに必要な実際の不足湯量のうち、補助給湯器2Bの負担分の湯量に相当するものとなる。
各給湯器2の制御装置31は、次に、STEP16において、全ての給湯器2A,2Bで、不足湯量V4の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この判断は、STEP6と同様に、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP15の処理を終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、STEP15の処理が終了したことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、不足湯量V4の湯の注湯が終了したと判断する(STEP16の判断結果が肯定的であると決定する)。このことは、補助給湯器2Bにおいても同様である。
各給湯器2において、STEP16の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、STEP17からの処理を実行する。主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、STEP17において、温度センサ20により検出される風呂温度(浴槽BT内の浴槽水の温度)が、設定温度以上の温度であるか否かを判断する。そして、制御装置31Aは、STEP17の判断結果が否定的である場合(風呂温度(検出値)<設定温度である場合)には、STEP17の判断結果が肯定的になるまで、STEP18で浴槽水を沸き上げるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。
具体的には、STEP18では、制御装置31Aは、ポンプ19を作動させつつ、第2加熱部13の作動(浴槽水の加熱)を開始させる。そして、制御装置31Aは、第2加熱部13の加熱量が所定の加熱量になるように制御する。これにより、主給湯器2Aにおいて、浴槽水の沸き上げが行われる。なお、上記所定の加熱量は、一定値の加熱量でもよいが、例えば風呂温度の検出値等に応じて段階的に変化させるようにしてもよい。
補助給湯器2Bにおいても、主給湯器2Aと同様に、STEP17、18の処理により、風呂温度の検出値が設定温度以上になるまで、浴槽水の沸き上げが行なれる。この場合、風呂温度の設定温度は、主給湯器2Aの制御装置31Aから補助給湯器2Bの制御装置31Bに通知される。
各給湯器2において、STEP17の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、各給湯器2のポンプ19及び第2加熱部13の作動を停止させることで、浴槽水の沸き上げを終了した上で、STEP19において、全ての給湯器2A,2Bで風呂温度が「OK」になったか否か(詳しくは、風呂温度の検出値が設定温度以上になったか否か)を判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この判断は、STEP6等と同様に、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2Aでの浴槽水の沸き上げが終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、浴槽水の沸き上げが終了したことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、風呂温度が「OK」であると判断する。このことは、補助給湯器2Bにおいても同様である。
そして、主給湯器2Aにおいて、STEP19の判断結果が肯定的になると、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP20において、主給湯器2Aの台所リモコン32A及び浴室リモコン33Aで、湯はりが完了したことを示す報知を行わせる。該報知は、台所リモコン32A及び浴室リモコン33Aでの表示情報、あるいは、音声情報の出力によって行われる。
また、補助給湯器2Bにおいて、STEP19の判断結果が肯定的になると、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、STEP20aにおいて、補助給湯器2Bの台所リモコン32Bで、湯はりが完了したことを示す報知を行わせる。該報知は、台所リモコン32Bでの表示情報、あるいは、音声情報の出力によって行われる。さらに、STEP20aでは、制御装置31Bは、補助給湯器2Bの給水量調整弁16を閉弁制御する。
ここで、各給湯器2での湯はりの完了を示す報知は、全ての給湯器2A,2Bで浴槽水の沸き上げが完了したときに行われるので、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとでほぼ同時に湯はりの完了を示す報知を行うことができる。
本実施形態の風呂システム1では、初回の湯はり運転(初回湯はり運転用の動作モードでの湯はり運転)が以上説明した如く実施される。
次に、初回の湯はり運転の実行後の、次回以後の湯はり運転(以降、通常の湯はり運転という)に係る作動を説明する。主給湯器2Aの制御装置31Aは、前記したように湯はり運転の実行開始が指示された場合、該湯はり運転が初回の湯はり運転以後の通常の湯はり運転である場合(詳しくは、初回湯はり運転用の動作モードでの湯はり運転の実行が指定されていない状態での湯はり運転である場合)、図4のフローチャートで示す如く制御処理(通常の湯はり運転用の制御処理)を実行する。なお、通常の湯はり運転では、その開始時に浴槽BTが空になっているとは限らず、浴槽BT内に既に浴槽水が存在している場合もある。
通常の湯はり運転では、主給湯器2Aの制御装置31Aは、まず、STEP31において、湯はり運転(通常の湯はり運転)の開始を他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに通知する。そして、制御装置31Aは、主給湯器2Aの作動制御に関するSTE32~47の制御処理を実行する。
また、通常の湯はり運転の開始の通知を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けた補助給湯器2Bの制御装置31Bは、図5のフローチャートで示す如く制御処理(通常の湯はり運転用の制御処理)を実行する。この場合、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、まず、STEP31aにおいて、補助給湯器2Bの熱源機3の給水量調整弁16を開弁制御した後、補助給湯器2Bの作動制御に関するSTEP32~47aの制御処理を実行する。この場合、図4及び図5に示すSTEP32~46の制御処理は、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとで各別に実行される制御処理であるが、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとで同じ内容の制御処理である。
STEP32では、各給湯器2の制御装置31は、呼び水としての所定量V0(例えば6リットル)の湯を浴槽BTに注湯させるように各給湯器2の熱源機3を作動させる。この処理は、初回の湯はり運転におけるSTEP2の処理と同じである。
次いで、各給湯器2の制御装置31は、STEP33において、各給湯器2の循環水路14での水流確認を行う。この水流確認は、初回の湯はり運転におけるSTEP4と同様に行われる。
次いで、各給湯器2の制御装置31は、STEP33での水流確認によって、ポンプ19の作動中に水流スイッチ21により水流の発生(連続的な水流の発生)が検知されたか否かをSTEP34で判断する。ここで、浴槽BT内に基準水位H0以上の水位の浴槽水である残湯が既に存在していた場合には、STEP34の判断結果が肯定的になる。
そして、各給湯器の制御装置31は、STEP34の判断結果が肯定的になった場合には、次に、STEP35において、全ての給湯器2A,2Bで所定量V0の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この判断は、初回の湯はり運転におけるSTEP6と同様に、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP32,33の処理を終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、STEP32,33の処理が終了したことを示す情報を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、所定量V0の湯の注湯が終了したと判断する(STEP35の判断結果が肯定的であると決定する)。このことは、補助給湯器2Bにおいても同様である。
そして、各給湯器2の制御装置31は、STEP35の判断結果が肯定的になると、後述するSTEP41からの処理を実行する。
一方、各給湯器2の制御装置31は、STEP34の判断結果が否定的である場合、すなわち、浴槽BT内に残湯が無い場合(浴槽BT内に、注湯口Baよりも低い水位で浴槽水が存在する場合を含む)には、次にSTEP36において、初回の湯はり運転で記憶した基準浴槽水量W0(各給湯器2毎の基準浴槽水量W0)に、所定量ΔVを加算した量の湯を浴槽BTに注湯させるように、各給湯器2の熱源機3を作動させる。
この場合、所定量ΔVは、基準水位H0から所定値ΔH(例えば5cm)だけ高い水位まで浴槽水を増加させるのに必要な水量として算出される。該所定量ΔVは、各給湯器2毎の初回の湯はり運転時に記憶保持した浴槽基準断面積WH及び浴槽断面積増加率ΔWHと、上記所定値ΔHの水位差とから算出される。具体的には、各給湯器2毎に、前記式(4a)、(4b)におけるHs、Hnowをそれぞれ、H0+ΔH、H0に置き換えた式によって、ΔVが算出される。なお、このように算出される所定量ΔVは、浴槽BT内の水位を基準水位H0から所定値ΔHだけ高い水位まで浴槽水を増加させるのに実際に必要な水量のうち、各給湯器2の負担分の水量に相当するものとなる。
そして、各給湯器2におけるW0+ΔVの量の湯の注湯は、初回の湯はり運転におけるSTEP2での所定量V0の湯の注湯と同様の仕方で行われる。補足すると、上記所定量ΔVは、あらかじめ定められた一定値であってもよく、あるいは、例えば、浴槽基準断面積WHからマップ等により決定した値であってもよい。
各給湯器2の制御装置31は、STEP36での注湯を終了すると、次に、STEP37において、全ての給湯器2A,2BでW0+ΔVの湯の注湯が終了したか否かを判断する。
この判断は、初回の湯はり運転におけるSTEP6等と同様に、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP36の処理を終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、STEP36の処理が終了したことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、W0+ΔVの湯の注湯が終了したと判断する(STEP37の判断結果が肯定的であると決定する)。このことは、補助給湯器2Bにおいても同様である。
各給湯器2において、STEP37の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、STEP38において、各給湯器2の循環水路14での水流確認を行う。この水流確認は、初回の湯はり運転におけるSTEP4と同様に行われる。
次いで、各給湯器2の制御装置31は、全ての給湯器2A,2Bにおいて、STEP38での水流確認によって、ポンプ19の作動中の連続的な水流の発生が検知されたか否かをSTEP39で判断する。
この判断は、各給湯器2での水流確認の結果と、各給湯器2の制御装置31の間の通信とに基づいて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31は、主給湯器2AでのSTEP38の水流確認によって、ポンプ19の作動中の連続的な水流の発生が検知され、且つ、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bからポンプ19の作動中の連続的な水流の発生が検知されたことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで連続的な水流の発生が検知されたと判断する(STEP39の判断結果を肯定的であると決定する)。
そして、STEP39の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、後述するSTEP41からの処理を実行する。
ここで、STEP36での注湯を各給湯器2で実行することで、該注湯が全ての給湯器2A,2Bで終了したときには、浴槽BT内の水位は、基本的には、基準水位H0よりも高い水位になる。
このため、各給湯器2において、基本的には、STEP39の判断結果が肯定的になる。ただし、浴槽水が、浴槽BTの排水口等から漏水している場合には、1つ以上の給湯器2において、浴槽BT内の水位が注湯口Baよりも低い水位になっている場合があり、このような場合には、STEP39の判断結果が否定的になる。そして、STEP39の判断結果が否定的になった場合には、各給湯器2の制御装置31は、STEP40において、各給湯器2をエラー停止させること(異常の発生に応じて各給湯器2の湯はり運転を停止させること)を実行する。
各給湯器2の制御装置31は、STEP35の判断結果が肯定的である場合、あるいは、STEP39の判断結果が肯定的である場合に、次に、STEP41、42の処理を実行する。主給湯器2においては、制御装置31Aは、STEP41において、水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
STEP41では制御装置31Aはさらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V5を算出する。この場合、不足湯量V5は、主給湯器2Aでの浴槽基準断面積WHと、浴槽断面積増加率ΔWHとを用いて、前記式(4a),(4b)と同じ演算によって算出される。従って、不足湯量V5は、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な実際の不足湯量のうち、主給湯器2Aの負担分の水量に相当するものになる。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP42において、STEP41で算出した不足湯量V5の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。この不足湯量V5の湯の注湯は、初回の湯はり運転におけるSTEP2での所定量V0の湯の注湯と同様の仕方で行われる。
補助給湯器2Bにおいても、主給湯器2Aと同様にSTE41、42の処理が制御装置31Bにより実行される。この場合、STEP41では、制御装置31Bは、不足湯量V5を、補助給湯器2Bでの浴槽基準断面積WHと、浴槽断面積増加率ΔWHとを用いて、前記式(4a),(4b)と同じ演算によって算出する。該不足湯量V5は、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な実際の不足湯量のうち、補助給湯器2Bの負担分の水量に相当するものになる。
各給湯器2の制御装置31は、次に、STEP43において、全ての給湯器2A,2Bで、不足湯量V5の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この判断は、初回の湯はり運転におけるSTEP6等と同様に、各給湯器2の制御装置31の間の通信を通じて行われる。すなわち、主給湯器2Aの制御装置31Aは、主給湯器2AでのSTEP42の処理を終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、STEP42の処理が終了したことを示す通知を受信できた場合に、全ての給湯器2A,2Bで、不足湯量V5の湯の注湯が終了したと判断する(STEP43の判断結果が肯定的であると決定する)。このことは、補助給湯器2Bにおいても同様である。
ここで、各給湯器2で不足湯量V5が前記した如く決定されるので、全ての給湯器2A,2Bでの不足湯量V5の注湯が終了すると(STEP43の判断結果が肯定的になると)浴槽BT内の水位は、設定水位Hsに達した状態になる。
各給湯器2において、STEP43の判断結果が肯定的になると、各給湯器2の制御装置31は、STEP44からの処理を実行する。主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、初回の湯はり運転におけるSTEP17~20と同じ処理をSTEP44~47で実行する。これにより、浴槽BT内の浴槽水の沸き上げと、湯はりの完了を示す報知とが主給湯器2Aで行われる。
また、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、初回の湯はり運転におけるSTEP17~20aと同じ処理をSTEP44~47aで実行する。これにより、浴槽BT内の浴槽水の沸き上げと、湯はりの完了を示す報知とが補助給湯器2Bで行われ、さらに、補助給湯器2Bの給水量調整弁16が最終的に閉弁制御される。なお、湯はりの完了を示す報知は、初回の湯はり運転の場合と同様に、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとでほぼ同時に行われる。
本実施形態の風呂システム1では、初回の湯はり運転の実行後の通常の湯はり運転が以上説明した如く実施される。補足すると、通常の湯はり運転における制御装置31A,31Bの制御処理の全体が本発明における湯はり運転処理に相当する。そして、各給湯器2でのSTEP36の処理(W0+ΔVの湯の注湯処理)が本発明における第1処理に相当し、各給湯器2でのSTEP41の処理(水位の検出処理)が本発明における第2処理に相当し、各給湯器2でのSTEP42の処理(V5の湯の注湯処理)が本発明における第3処理に相当する。
以上説明した第1実施形態によれば、初回の湯はり運転、及び通常の湯はり運転のいずれの湯はり運転においても、各給湯器2での水位の検出が、各給湯器2による浴槽BTへの注湯が全ての給湯器2A,2Bで停止した状態で行われるので、信頼性の高い水位の検出値(精度の高い検出値)を得ることができる。ひいては、該水位の検出後に設定水位Hsまで浴槽BT内に注湯することを、適切に実現でき、湯はり運転の終了時における浴槽BT内の水位を高い信頼性で設定水位Hsに一致又はほぼ一致させることができる。
また、初回の湯はり運転、及び通常の湯はり運転のいずれの湯はり運転においても、複数の給湯器2A,2Bの作動制御は、主給湯器2Aと補助給湯器Bとでほぼ同じ内容の制御処理により実行される。このため、風呂システム1を構成する各給湯器2の仕様の大部分を共通化することができ、ひいては、風呂システム1の開発コストや製造コストを低減化することができる。また、風呂システム1を構成する各給湯器2は、浴槽への湯はりを単独で行う既存の給湯器2から容易に製造することもできる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図1及び図6~図10を参照して説明する。なお、本実施形態は、各給湯器2の制御装置による制御処理だけが第1実施形態と相違するものであるので、第1実施形態と同一の事項については説明を省略する。
本実施形態では、主給湯器2Aの制御装置31Aは、第1実施形態と同様に、湯はり運転の実行開始が指示される。このとき、主給湯器2Aの制御装置31Aは、実行開始が指示された湯はり運転が初回の湯はり運転である場合(詳しくは、初回湯はり運転用の動作モードで湯はり運転を行うことが、台所リモコン32A又は浴室リモコン33Aの所定の操作によってあらかじめ指定されている場合)には、図6及び図7のフローチャートで示す如く制御処理(初回湯はり運転用の動作モードでの制御処理)を実行する。
この場合、主給湯器2Aの制御装置31Aは、まず、STEP51において、湯はり運転(初回の湯はり運転)の開始を他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに通知する。そして、制御装置31Aは、主給湯器2Aの作動制御に関するSTEP52~78の制御処理を実行する。
また、湯はり運転(初回の湯はり運転)の開始の通知を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けた補助給湯器2Bの制御装置31Bは、図8のフローチャートで示す如く制御処理(初回湯はり運転用の動作モードでの制御処理)を実行する。この場合、本実施形態では、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、まず、STEP81において、補助給湯器2Bの熱源機3の給水量調整弁16を開弁制御した後、補助給湯器2Bの作動制御に関するSTEP82~105の制御処理を実行する。また、本実施形態では、補助給湯器2Bの制御装置31Bの制御処理は、主給湯器2Aの制御装置31Aからの指示に従って実行される。
主給湯器2Aにおいて、STEP51に続くSTEP52では、制御装置31Aは、呼び水としての所定量V0(例えば6リットル)の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。この所定量V0の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
STEP52ではさらに、制御装置31Aは、所定量V0の湯の注湯時に、その注湯流量を給湯器2Aの湯はり用水路15の流量センサ24を介して計測する。例えば、制御装置31Aは、所定量V0の湯の注湯時の全期間又は一部の期間において、流量センサ24により逐次検出された流量の平均値を給湯器2Aでの注湯流量の計測値として得る。
補助給湯器2Bにおいては、STEP81に続くSTEP82において、制御装置31Bは、呼び水としての所定量V0の湯の注湯と、注湯流量の計測とを、主給湯器2でのSTEP52と同様に行う。
そして、補助給湯器2Bでの所定量V0の湯の注湯と、注湯流量の計測とが終了すると、制御装置31Bは、STEP83において、補助給湯器2Bにおける注湯流量の計測値を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知すると共に、所定量V0の湯の注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。なお、注湯流量の計測値の通知は、注湯が終了した旨の通知と同時に行わなくてもよい。例えば、注湯流量の計測が完了した直後に注湯流量の計測値の通知を行うようにしてもよい。
主給湯器2Aにおいては、所定量V0の湯の注湯と、注湯流量の計測とが終了すると、制御装置31Aは、STEP53において、各給湯器2(2A,2B)での注湯流量の計測値を取得する。さらに、制御装置31Aは、取得した注湯流量の計測値に応じて、浴槽BTに一定量の湯を注湯する場合における給湯器2の分配割合(詳しくは浴槽BTに注湯しようとする一定量の湯のうちの各給湯器2の分担割合)を決定する。
この場合、各給湯器2の分配割合は、注湯流量が大きい給湯器2ほど、大きな分配割合になるように決定される。例えば、主給湯器2Aでの注湯流量の計測値がQa、補助給湯器2Bでの注湯流量の計測値がQbである場合、主給湯器2Aの分配割合は、Qa/(Qa+Qb)、補助給湯器2Bの分配割合は、Qb/(Qa+Qb)というように決定される。
なお、STEP53の処理は、主給湯器2Aでの所定量V0の湯の注湯が終了した後に限らず、該注湯の終了前に実行されてもよい。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP54において、全ての給湯器2A,2Bで所定量V0の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2Aでの所定量V0の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、所定量V0の湯の注湯が終了したことを示す通知を受信した場合に、全ての給湯器2A,2Bで所定量V0の湯の注湯が終了したと判断する(STEP54の判断結果を肯定的であると決定する)。
STEP54の判断結果が肯定的になると、次にSTEP55において、制御装置31Aは、浴槽BTに新たに注湯しようとする所定量V6(例えば20リットル)の注湯量を、STEP53にて決定した分配割合で各給湯器2(2A,2B)に分配することで、所定量V6の注湯量のうちの各給湯器2の分配量(負担分)を決定する。この場合、所定量V6に各給湯器2の分配割合を乗じてなる値の注湯量が、該給湯器2の分配量として決定される。以降、所定量V6の注湯量のうちの各給湯器2毎の分配量を単にV6の分配量という。
次いで、制御装置31Aは、STEP56において、主給湯器2Aに対応するV6の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させると共に、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器に対応するV6の分配量の湯を浴槽BTに注湯するように指示する。この場合、主給湯器2AでのV6の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP83の処理の実行後、STEP84において、V6の分配量の湯の注湯の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP84の判断結果が肯定的になった場合(V6の分配量の湯の注湯の指示を受けた場合)、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、指示されたV6の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる。この場合、補助給湯器2BでのV6の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
そして、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、該補助給湯器2BでのV6の分配量の湯の注湯が終了すると、STEP86において、その注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、前記したSTEP56の処理の実行後、STEP57において、全ての給湯器2A,2BでV6の分配量の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2AでのV6の分配量の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31BからV6の湯の分配量の注湯が終了したことを示す通知を受けた場合に、全ての給湯器2A,2BでV6の分配量の湯の注湯が終了したと判断する(STEP57の判断結果を肯定的であると決定する)。
そして、STEP57の判断結果が肯定的になると、制御装置31Aは、STEP58において、主給湯器2Aの循環水路14での水流確認(ポンプ19の作動中に循環水路14で連続的に水流が発生するか否かを水流スイッチ21の出力信号に基づいて確認する処理)を行うと共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器の循環水路14での水流確認を実行すべきことを指示する。この場合、主給湯器2での水流確認は、第1実施形態におけるSTEP4での水流確認と同様に行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP86の処理の実行後、STEP87において、主給湯器2Aの制御装置31Aから水流確認の実行の指示を受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP87の判断悔過が肯定的になると、制御装置31Bは、STEP88で、主給湯器2Aと同様に、補助給湯器2Bの循環水路14での水流確認を行う。さらに、制御装置31Bは、水流確認が終了すると、STEP89において、水流確認の結果を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、前記したSTEP58の処理の実行後、STEP59において、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bから水流確認の結果を取得する。続いて、制御装置31Aは、STEP60において、主給湯器2Aでの水流確認の結果と他の給湯器2B(補助給湯器2B)での水流確認の結果とに基づいて、全ての給湯器2A,2Bでそれぞれに対応する注湯口Baの高さ以上の水位(詳しくは、該注湯口Baのよりも若干上側の水位)まで、浴槽BT内への注湯が終了したか否かを判断する。そして、制御装置31Aは、STEP60の判断結果が否定的である場合には、STEP58からの処理を繰り返す。
また、補助給湯器2Bでは、制御装置31Bは、前記したSTEP89の処理の実行後、STEP90において、V6の分配量の湯の注湯が、主給湯器2Aの制御装置31Aから再度指示されたか否かを判断し、その判断結果が肯定的である場合には、STEP85からの処理を繰り返す。
ここで、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP60においては、第1実施形態におけるSTEP5の判断処理と同様に、各給湯器2毎に、V6の分配量の湯の注湯後に、循環水路14での連続的な水流の発生が確認されることが、例えば2回連続した場合に、各給湯器2で、注湯口Baの高さ以上の水位までの注湯が終了したと判断する。
ただし、各給湯器2において、ある回数目のV6の分配量の湯の注湯後に、ポンプ19の作動中に連続的な水流の発生が確認された場合に、前回の注湯後に水流の発生が確認されなかった場合であっても、該給湯器2において、浴槽BT内に注湯口Baの高さ以上の水位まで、浴槽BT内への注湯が終了したと判断するようにしてもよい。
補足すると、各給湯器2において、STEP55で各給湯器2に分配する所定量V6は、例えば、STEP56の繰り返し回数等に応じて変化させてもよい。例えば、全ての給湯器2A,2Bで水流の発生が1回目に確認されてから、次にSTEP56で分配する所定量V6を、それ以前の所定量V6よりも多くしてもよい。
以上のように、V6の分配量の湯が各給湯器2で浴槽BTに注湯されることが繰り返されることで、やがて、STEP60の判断結果が肯定的になる。この場合には、主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP61において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出すると共に、浴槽BT内の現在の浴槽水量を算出する。
この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、浴槽BT内の浴槽水の静的な状態で、水位の検出を行うことができる。このため、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
また、主給湯器2Aで浴槽BT内の現在の浴槽水量は、全ての給湯器2A,2Bから浴槽BTに注湯された湯の総量として算出される。具体的には、前記所定量V0に給湯器2の総数(本実施形態では2台)を乗じてなる注湯量と、前記所定量V6にSTEP56での注湯の繰り返し回数を乗じてなる注湯量とを加算してなる注湯量が、現在の浴槽水量として算出される。このように算出される浴槽水量は、浴槽BT内の実際の湯量にほぼ一致する。
次いで、主給湯器2の制御装置31Aは、STEP62において、STEP61で検出した水位を浴槽BTの基準水位H0として記憶すると共に、STEP61で算出した浴槽水量を浴槽BTの基準浴槽水量W0として記憶する。
次いで、制御装置31Aは、STEP63において、浴槽BTに新たに注湯しようとする所定量V7(例えば80リットル)の注湯量を、STEP53にて決定した分配割合で各給湯器2(2A,2B)に分配することで、所定量V7の注湯量のうちの各給湯器2の分配量(負担分)を決定する。この場合、所定量V7に各給湯器2の分配割合を乗じてなる値の注湯量が、該給湯器2の分配量として決定される。以降、所定量V7の注湯量のうちの各給湯器2毎の分配量を単にV7の分配量という。
次いで、制御装置31Aは、STEP64において、主給湯器2Aに対応するV7の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させると共に、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器に対応するV7の分配量の湯を浴槽BTに注湯するように指示する。この場合、主給湯器2AでのV7の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP90の判断結果が否定的である場合(V6の分配量の湯の注湯が指示されていない場合)に、STEP91において、V7の分配量の湯の注湯の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断し、その判断結果が否定的である場合には、STEP90からの処理を繰り返す。
そして、STEP91の判断結果が肯定的になった場合(V7の分配量の湯の注湯の指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、STEP92において、指示されたV7の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる。この場合、補助給湯器2BでのV7の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
そして、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、該補助給湯器2BでのV7の分配量の湯の注湯が終了すると、STEP93において、その注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、前記したSTEP64の処理の実行後、STEP65において、全ての給湯器2A,2BでV7の分配量の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2AでのV7の分配量の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31BからV7の湯の分配量の注湯が終了したことを示す通知を受けた場合に、全ての給湯器2A,2BでV7の分配量の湯の注湯が終了したと判断する(STEP65の判断結果を肯定的であると決定する)。
そして、STEP65の判断結果が肯定的になると、制御装置31Aは、STEP66において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
STEP66では制御装置31Aはさらに、基準水位H0の高さ近辺での浴槽BTの断面積としての浴槽基準断面積WHを算出して記憶保持し、さらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、浴室リモコン33Aであらかじめ設定された水位の目標値である設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V8を算出する。
ここで、浴槽基準断面積WHは、STEP62で記憶保持した基準水位H0と、STEP66で検出した現在の水位Hnowと、STEP63で分配した所定量V7とから、第1実施形態で説明した前記の式(1)により算出される。このように算出される浴槽基準断面積WHは、浴槽BTの基準水位H0に近辺での実際の断面積にほぼ一致するものとなる。
また、不足湯量V8は、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積が、上記の如く算出した浴槽基準断面積WHに一致する一定値であるとみなして、現在の水位Hnow(STEP66での検出値)と、浴槽基準断面積WHと、設定水位Hsとから、第1実施形態で説明した前記の式(2)により算出される。
この場合、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積が一定である場合には、上記の如く算出される不足湯量V8は、現在の水位Hnowから設定水位Hsまでの実際の不足湯量にほぼ一致する。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP67において、上記の如く算出した不足湯量V8を、STEP53にて決定した分配割合で各給湯器2(2A,2B)に分配することで、不足湯量V8のうちの各給湯器2の分配量(負担分)を決定する。この場合、不足湯量V8に各給湯器2の分配割合を乗じてなる値の注湯量が、該給湯器2の分配量として決定される。以降、不足湯量V8のうちの各給湯器2毎の分配量を単にV8の分配量という。
次いで、制御装置31Aは、STEP68において、主給湯器2Aに対応するV8の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させると共に、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器に対応するV8の分配量の湯を浴槽BTに注湯するように指示する。この場合、主給湯器2AでのV8の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP93の処理の実行後、STEP94において、V8の分配量の湯の注湯の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP94の判断結果が肯定的になった場合(V8の分配量の湯の注湯の指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、STEP95において、指示されたV8の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる。この場合、補助給湯器2BでのV8の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
そして、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、該補助給湯器2BでのV8の分配量の湯の注湯が終了すると、STEP96において、その注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、前記したSTEP68の処理の実行後、STEP69において、全ての給湯器2A,2BでV8の分配量の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2AでのV8の分配量の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31BからV8の湯の分配量の注湯が終了したことを示す通知を受けた場合に、全ての給湯器2A,2BでV8の分配量の湯の注湯が終了したと判断する(STEP69の判断結果を肯定的であると決定する)。
そして、STEP69の判断結果が肯定的になると、制御装置31Aは、STEP70において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
STEP70では制御装置31Aはさらに、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積の単位高さ当たりの増加量である浴槽断面積増加率ΔWHを算出して記憶保持し、さらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V9を算出する。
ここで、浴槽断面積増加率ΔWHは、STEP62で記憶保持した基準水位H0と、STEP70で検出した現在の水位Hnowと、STEP66で算出した浴槽基準断面積WHと、設定水位Hsとから、第1実施形態で説明した前記の式(3)により算出される。このように算出される浴槽断面積増加率ΔWHは、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの実際の断面積の増加率(単位高さ当たりの増加量)にほぼ一致するものとなる。
また、不足湯量V9は、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積が、浴槽基準断面積WHから、上記の如く算出された一定の浴槽断面積増加率ΔWHで増加していくとみなして、設定水位Hsと、現在の水位Hnow(検出値)と、基準浴槽水位H0と、浴槽基準断面積WHと、浴槽断面積増加率ΔWHとから、第1実施形態で説明した前記の式(4a),(4b)により算出される。このように算出される不足湯量V9は、現在の水位Hnowから設定水位Hsまでの実際の不足湯量にほぼ一致するものとなる。
補足すると、本実施形態では、主給湯器2Aにおいて、STEP62で記憶される基準水位H0及び基準浴槽水量W0と、STEP66で記憶される浴槽基準断面積WHと、STEP70で記憶される浴槽断面積増加率ΔWHとは、浴槽BTへの注湯量と浴槽BTの水位との関係に関する浴槽特性データに相当するものである。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP71において、上記の如く算出した不足湯量V9を、STEP53にて決定した分配割合で各給湯器2(2A,2B)に分配することで、不足湯量V9のうちの各給湯器2の分配量(負担分)を決定する。この場合、不足湯量V9に各給湯器2の分配割合を乗じてなる値の注湯量が、該給湯器2の分配量として決定される。以降、不足湯量V9のうちの各給湯器2毎の分配量を単にV9の分配量という。
次いで、制御装置31Aは、STEP72において、主給湯器2Aに対応するV9の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させると共に、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器に対応するV9の分配量の湯を浴槽BTに注湯するように指示する。この場合、主給湯器2AでのV9の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP96の処理の実行後、STEP97において、V9の分配量の湯の注湯の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP97の判断結果が肯定的になった場合(V9の分配量の湯の注湯の指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、STEP98において、指示されたV9の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる。この場合、補助給湯器2BでのV9分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
そして、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、該補助給湯器2BでのV9の分配量の湯の注湯が終了すると、STEP99において、その注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、前記したSTEP72の処理の実行後、STEP73において、全ての給湯器2A,2BでV9の分配量の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2AでのV9の分配量の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31BからV9の湯の分配量の注湯が終了したことを示す通知を受けた場合に、全ての給湯器2A,2BでV9の分配量の湯の注湯が終了したと判断する(STEP73の判断結果を肯定的であると決定する)。
STEP73の判断結果が肯定的になると、主給湯器2の制御装置31Aは、浴槽BT内の浴槽水を沸き上げるための処理をSTEP74~76で実行する。STEP74では、制御装置31Aは、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに沸き上げ処理を実行することを指示する。
さらに、制御装置31Aは、STEP75において、温度センサ20により検出される風呂温度(浴槽BT内の浴槽水の温度)が、設定温度以上の温度であるか否かを判断する。そして、制御装置31Aは、STEP75の判断結果が否定的である場合(風呂温度(検出値)<設定温度である場合)には、STEP75の判断結果が肯定的になるまで、STEP76で浴槽水を沸き上げるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。このように浴槽水を沸き上げる処理は、第1実施形態におけるSTEP18と同様に行われる。なお、制御装置31Aは、STEP75の判断結果が肯定的になると、主給湯器2Aのポンプ19及び第2加熱部13の作動を停止させることで、主給湯器2Aでの沸き上げ処理を終了する。
一方、補助給湯器2Bでは、制御装置31Bは、前記したSTEP99の処理の実行後、STEP100において、沸き上げ処理の実行の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP100の判断結果が肯定的になった場合(沸き上げ処理の実行の指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、主給湯器2AにおけるSTEP75,76と同様の処理をSTEP101,102で行うことで、STEP101の判断結果が肯定的になるまで(補助給湯器2Bの温度センサ20で検出される風呂温度が設定温度以上になるまで)、STEP102で浴槽水を沸き上げる。
そして、制御装置31Bは、STEP101の判断結果が肯定的になると、補助給湯器2Bのポンプ19及び第2加熱部13の作動を停止させた上で、STEP103において、補助給湯器2Bで風呂温度が「OK」になったこと(補助給湯器2Bの温度センサ20で検出される風呂温度が設定温度以上になったこと)を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aでは、制御装置31Aは、STEP75の判断結果が肯定的になると(主給湯器2Aでの浴槽水の沸き上げが終了すると)、STEP77において、全ての給湯器2A,2Bで風呂温度が「OK」になったか否か(風呂温度の検出値が設定温度以上になったか否か)を判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
この場合、制御装置31Aは、主給湯器2AでSTEP75の判断結果が肯定的になり、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bから風呂温度が「OK」になったことを示す通知を受けた場合に、全ての給湯器2A,2Bで風呂温度が「OK」になったと判断する(STEP77の判断結果を肯定的であると決定する)。
そして、STEP77の判断結果が肯定的になると、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP78において、湯はりの完了を示す報知を行うことを他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに指示すると共に、主給湯器2Aの台所リモコン32A及び浴室リモコン33Aで、湯はりが完了したことを示す報知を行わせる。該報知は、台所リモコン32A及び浴室リモコン33Aでの表示情報、あるいは、音声情報の出力によって行われる。
また、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP103の処理の実行後、STEP104において、湯はりの完了を示す報知を実行することの指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP104の判断結果が肯定的になった場合(湯はりの完了を示す報知の実行することの指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、STEP105において、補助給湯器2Bの台所リモコン32Bで、湯はりが完了したことを示す報知を行わせる。該報知は、台所リモコン32Bでの表示情報、あるいは、音声情報の出力によって行われる。さらに、STEP105では、制御装置31Bは、補助給湯器2Bの給水量調整弁16を閉弁制御する。
ここで、補助給湯器2Bでの湯はりの完了を示す報知は、主給湯器2Aの制御装置31Aからの指示に応じて、主給湯器2Aでの湯はりの完了を示す報知と並行して行われるので、主給湯器2Aと補助給湯器2Bとでほぼ同時に湯はりの完了を示す報知を行うことができる。
本実施形態の風呂システム1では、初回の湯はり運転(初回湯はり運転用の動作モードでの湯はり運転)が以上説明した如く実施される。
次に、初回の湯はり運転の実行後の、次回以後の湯はり運転(通常の湯はり運転)に係る作動を説明する。主給湯器2Aの制御装置31Aは、前記したように湯はり運転の実行開始が指示された場合、該湯はり運転が初回の湯はり運転以後の通常の湯はり運転である場合(詳しくは、初回湯はり運転用の動作モードでの湯はり運転の実行が指定されていない状態での湯はり運転である場合)、図9のフローチャートで示す如く制御処理を実行する。
通常の湯はり運転では、主給湯器2Aの制御装置31Aは、まず、STEP111において、湯はり運転(通常の湯はり運転)の開始を他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに通知する。そして、制御装置31Aは、主給湯器2Aの作動制御に関するSTE112~131の制御処理(通常の湯はり運転用の制御処理)を実行する。
また、通常の湯はり運転の開始の通知を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けた補助給湯器2Bの制御装置31Bは、図10のフローチャートで示す如く制御処理(通常の湯はり運転用の制御処理)を実行する。この場合、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、まず、STEP141において、補助給湯器2Bの熱源機3の給水量調整弁16を開弁制御した後、補助給湯器2Bの作動制御に関するSTEP142~155の制御処理を実行する。また、本実施形態では、補助給湯器2Bの制御装置31Bの制御処理は、主給湯器2Aの制御装置31Aからの指示に従って実行される。
主給湯器2Aでは、制御装置31Aは、STEP111に続くSTEP112~114において、初回の湯はり運転時におけるSTEP52~54と同じ処理を実行する。また、補助給湯器2Bでは、STEP141に続くSTEP142,143において、初回の湯はり運転時におけるSTEP82,83と同じ処理を実行する。これにより各給湯器2で、呼び水としての所定量V0の湯が浴槽BTに注湯されると共に、各給湯器2での注湯流量が計測され、さらに、各給湯器2の注湯流量の計測値に応じて、浴槽BTに一定量の湯を注湯するときの各給湯器2の分配割合が決定される。
そして、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP114の判断結果が肯定的になると(全ての給湯器2A,2Bで所定量V0の湯の注湯が終了すると)、次にSTEP115において、主給湯器2の循環水路14での水流確認を行う。該水流確認は、第1実施形態におけるSTEP4での水流確認と同様に行われる。そして、制御装置31Aは、この水流確認によって、ポンプ19の作動中に連続的な水流の発生が検知されたか否かをSTEP116で判断する。
ここで、通常の湯はり運転では、その開始時に、既に、浴槽BTの各注湯口Baよりも高い水位の浴槽水(残湯)が浴槽BT内に存在している場合あり、そのような場合には、STEP116の判断結果が肯定的になる。そして、この場合には、制御装置31Aは、後述のSTEP123からの処理を実行する。
また、浴槽BTの各注湯口Baよりも高い水位の浴槽水(残湯)が浴槽BT内に存在しない場合には、STEP116の判断結果が否定的になる。この場合には、制御装置31Aは、次にSTEP117において、初回の湯はり運転で記憶した基準浴槽水量W0に、所定量ΔVを加算した量の湯を浴槽BTに新田に注湯するために、W0+ΔVの注湯量を、STEP113で決定した分配割合で各給湯器2に分配することで、W0+ΔVの注湯量のうちの各給湯器2の分配量(負担分)を決定する。この場合、W0+ΔVの注湯量に各給湯器2の分配割合を乗じてなる値の注湯量が、該給湯器2の分配量として決定される。以降、W0+ΔVの注湯量のうちの各給湯器2毎の分配量を単にW0+ΔVの分配量という。
ここで、上記所定量ΔVは、基準水位H0から所定値ΔH(例えば5cm)だけ高い水位まで浴槽水を増加させるのに必要な水量として算出される。該所定量ΔVは、主給湯器2Aの制御装置31Aが初回の湯はり運転時に記憶保持した浴槽基準断面積WH及び浴槽断面積増加率ΔWHと、上記所定値ΔHの水位差とから算出される。具体的には、前記式(4a)、(4b)におけるHs、Hnowをそれぞれ、H0+ΔH、H0に置き換えた式によって、ΔVが算出される。なお、このように算出される所定量ΔVは、浴槽BT内の水位を基準水位H0から所定値ΔHだけ高い水位まで浴槽水を増加させるのに実際に必要な水量にほぼ一致する。補足すると、上記所定量ΔVは、あらかじめ定められた一定値であってもよく、あるいは、例えば、浴槽基準断面積WHからマップ等により決定した値であってもよい。
次いで、制御装置31Aは、STEP118において、主給湯器2Aに対応するW0+ΔVの分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させると共に、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器に対応するW0+ΔVの分配量の湯を浴槽BTに注湯するように指示する。この場合、主給湯器2AでのW0+ΔVの分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP143の処理の実行後、STEP144において、W0+ΔVの分配量の湯の注湯の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断し、その判断結果が否定的である場合には、さらに、STEP147において、後述の不足湯量V10(主給湯器2Aにおける後述のSTEP123で決定される湯量)の分配量の湯の注湯の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断する。そして、STEP144,147の両方の判断結果が否定的である場合には、制御装置31Bは、STEP144からの処理を繰り返す。
補助給湯器2Bの制御装置31Bは、STEP144の判断結果が肯定的になった場合(W0+ΔVの分配量の湯の注湯の指示を受けた場合)には、STEP145において、指示されたW0+ΔVの分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる。この場合、補助給湯器2BでのW0+ΔVの分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
そして、制御装置31Bは、W0+ΔVの分配量の湯の注湯が終了すると、STEP146において、その注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、前記したSTEP118の処理の実行後、STEP119において、全ての給湯器2A,2BでW0+ΔVの分配量の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2AでのW0+ΔVの分配量の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31BからW0+ΔVの湯の分配量の注湯が終了した旨の通知を受けた場合に、全ての給湯器2A,2BでW0+ΔVの分配量の湯の注湯が終了したと判断する(STEP119の判断結果を肯定的であると決定する)。
そして、STEP119の判断結果が肯定的になると、制御装置31Aは、STEP120において、主給湯器2Aの循環水路14での水流確認を行う。該水流確認は、第1実施形態におけるSTEP4での水流確認と同様に行われる。そして、制御装置31Aは、この水流確認によって、連続的な水流の発生が検知されたか否かをSTEP121で判断する。
ここで、全ての給湯器2A,2BでW0+ΔVの分配量の湯の注湯が終了すると、浴槽BTには、浴槽BTには、基準水量W0よりも多い量の湯が注湯されているので、基本的には、浴槽BT内の浴槽水の水位は、各注湯口Baよりも高い水位になる。そして、この場合には、STEP121の判断結果が肯定的になる。
ただし、浴槽水が、浴槽BTの排水口等から漏水している場合には、浴槽BT内の水位が注湯口Baよりも低い水位になって、STEP121の判断結果が否定的になる場合がある。そこで、STEP121の判断結果が否定的になる場合には、制御装置31Aは、STEP122において、全ての給湯器2A,2Bをエラー停止させること(異常の発生に応じて各給湯器2の湯はり運転を停止させること)を実行する。
STEP121の判断結果が肯定的である場合には、主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP123において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。この場合、水位センサ22による水位の検出は、全ての給湯器2A,2Bでの浴槽BTへの注湯が停止した状態で行われるので、信頼性の高い水位の検出値を得ることができる。
STEP123では制御装置31Aはさらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V10を算出する。この不足湯量V10は、設定水位Hsと、現在の水位Hnow(検出値)と、基準浴槽水位H0と、浴槽基準断面積WHと、浴槽断面積増加率ΔWHとから、第1実施形態で説明した前記の式(4a),(4b)により算出される。このように算出される不足湯量V10は、現在の水位Hnowから設定水位Hsまでの実際の不足湯量にほぼ一致するものとなる。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP124において、上記の如く算出した不足湯量V10を、STEP113にて決定した分配割合で各給湯器2(2A,2B)に分配することで、不足湯量V10のうちの各給湯器2の分配量(負担分)を決定する。この場合、不足湯量V10に各給湯器2の分配割合を乗じてなる値の注湯量が、該給湯器2の分配量として決定される。以降、不足湯量V10のうちの各給湯器2毎の分配量を単にV10の分配量という。
次いで、制御装置31Aは、STEP125において、主給湯器2Aに対応するV10の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させると共に、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器に対応するV10の分配量の湯を浴槽BTに注湯するように指示する。この場合、主給湯器2AでのV10の分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP146の処理の実行後、STEP147において、V10の分配量の湯の注湯の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。なお、この場合、STEP144の判断処理も実行されるが、この判断結果は定常的に否定的になる。
そして、STEP147の判断結果が肯定的になった場合(V10の分配量の湯の注湯の指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、STEP148において、指示されたV10の分配量の湯を浴槽BTに注湯させるように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる。この場合、補助給湯器2BでのV10分配量の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
そして、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、該補助給湯器2BでのV10の分配量の湯の注湯が終了すると、STEP149において、その注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、前記したSTEP125の処理の実行後、STEP126において、全ての給湯器2A,2BでV10の分配量の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2AでのV10の分配量の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31BからV10の湯の分配量の注湯が終了した旨の通知を受けた場合に、全ての給湯器2A,2BでV10の分配量の湯の注湯が終了したと判断する(STEP126の判断結果を肯定的であると決定する)。
STEP126の判断結果が肯定的になると、主給湯器2の制御装置31Aは、STEP127~131にて、初回の湯はり運転におけるSTEP74~78の処理と同じ処理を実行する。また、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、STEP149の処理の実行後、STEP150~155にて、初回の湯はり運転におけるSTEP100~105と同じ処理を実行する。
これにより、各給湯器2で浴槽水を沸き上げる処理が実行されると共に、その沸き上げ処理の終了後に、湯はりの完了を示す報知が行われる。また、補助給湯器2Bでは、給水量調整弁16が閉弁制御される。
本実施形態の風呂システム1では、初回の湯はり運転の実行後の通常の湯はり運転が以上説明した如く実施される。補足すると、本実施形態では、通常の湯はり運転における制御装置31A,31Bの制御処理の全体が本発明における湯はり運転処理に相当する。そして、主給湯器2AでのSTEP118の処理(W0+ΔVの分配量の湯の注湯処理)と、補助給湯器2BでのSTEP145の処理(W0+ΔVの分配量の湯の注湯処理)が本発明における第1処理に相当する。
また、主給湯器2AでのSTEP123の処理(水位の検出処理)が本発明における第2処理に相当する。また、主給湯器2AでのSTEP125の処理(V10の分配量の湯の注湯処理)と、補助給湯器2BでのSTEP148の処理(V10の分配量の注湯処理)とが本発明における第3処理に相当する。
また、主給湯器2AにおけるSTEP112での注湯処理と、補助給湯器2BにおけるSTEP142での注湯処理とが、本発明における第4処理に相当し、主給湯器2AにおけるSTEP112での注湯流量の計測処理と、補助給湯器2BにおけるSTEP142での注湯流量の計測処理とが本発明における第5処理に相当する。
以上説明した第2実施形態によれば、初回の湯はり運転、及び通常の湯はり運転のいずれの湯はり運転においても、各給湯器2での水位の検出が、各給湯器2による浴槽BTへの注湯が全ての給湯器2A,2Bで停止した状態で行われるので、信頼性の高い水位の検出値(精度の高い検出値)を得ることができる。ひいては、該水位の検出後に設定水位Hsまで浴槽BT内に注湯することを、適切に実現でき、湯はり運転の終了時における浴槽BT内の水位を高い信頼性で設定水位Hsに一致又はほぼ一致させることができる。
また、本実施形態では、主給湯器2Aの制御装置31Aは、浴槽特性データとして、基準水位H0、基準浴槽水量W0、浴槽基準断面積WH、及び浴槽断面積増加率ΔWHを記憶保持する。そして、これらの浴槽特性データは、浴槽BTの実際の形状およびサイズに適合するデータである。このため、例えば補助給湯器2Bが故障した場合であっても、主給湯器2Aは、通常の湯はり運転で、設定水位Hsまでの湯はりを適切に実施できる。具体的には、この場合、主給湯器2Aは、補助給湯器2Bに対する分配割合をゼロとして、通常の湯はり運転を実行すればよい。
なお、上記の浴槽特性データは、主給湯器2Aの制御装置31Aだけでなく、補助給湯器2Bの制御装置31Bでも記憶保持するようにしてもよい。この場合には、主給湯器2Aが故障した場合に、補助給湯器2Bに、主給湯器2Aの代わりに、通常の湯はり運転を実行させることも可能である。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図1及び図11~図15を参照して説明する。なお、本実施形態は、各給湯器2の制御装置による制御処理だけが第1実施形態又は第2実施形態と相違するものであるので、第1実施形態又は第2実施形態と同一の事項については説明を省略する。
本実施形態では、主給湯器2Aの制御装置31Aは、第1実施形態と同様に、湯はり運転の実行開始が指示される。このとき、主給湯器2Aの制御装置31Aは、実行開始が指示された湯はり運転が初回の湯はり運転である場合には、図11及び図12のフローチャートで示す如く、初回湯はり運転用の動作モードでの制御処理を実行する。
この場合、主給湯器2Aの制御装置31Aは、まず、STEP161において、湯はり運転(初回の湯はり運転)の開始を他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに通知する。そして、制御装置31Aは、主給湯器2Aの作動制御に関するSTEP162~187の制御処理を実行する。
また、湯はり運転(初回の湯はり運転)の開始の通知を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けた補助給湯器2Bの制御装置31Bは、図13のフローチャートで示す如く、初回湯はり運転用の動作モードでの制御処理を実行する。この場合、本実施形態では、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、まず、STEP191において、補助給湯器2Bの熱源機3の給水量調整弁16を開弁制御した後、補助給湯器2Bの作動制御に関するSTEP192~207の制御処理を実行する。また、本実施形態では、補助給湯器2Bの制御装置31Bの制御処理は、主給湯器2Aの制御装置31Aからの指示に従って実行される。
主給湯器2Aにおいて、STEP161に続くSTEP162では、制御装置31Aは、呼び水としての所定量V0(例えば6リットル)の湯を浴槽BTに注湯させるように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる。この所定量V0の湯の注湯は、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で行われる。
補助給湯器2Bにおいては、STEP191に続くSTEP192において、制御装置31Bは、呼び水としての所定量V0の湯の注湯を、主給湯器2でのSTEP162と同様に行う。
そして、補助給湯器2Bでの所定量V0の湯の注湯が終了すると、制御装置31Bは、STEP193において、所定量V0の湯の注湯が終了した旨を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aにおいては、所定量V0の湯の注湯が終了すると、制御装置31Aは、STEP163において、全ての給湯器2A,2Bで所定量V0の湯の注湯が終了したか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この場合、制御装置31Aは、主給湯器2Aでの所定量V0の湯の注湯が終了し、且つ、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bから、所定量V0の湯の注湯が終了したことを示す通知を受信した場合に、全ての給湯器2A,2Bで所定量V0の湯の注湯が終了したと判断する(STEP163の判断結果を肯定的であると決定する)。
次いで、制御装置31Aは、STEP164において、浴槽BTに注湯するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させることを開始すると共に、他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、浴槽BTへの注湯開始を指示する。この場合、制御装置31Aは、第1実施形態におけるSTEP2での注湯と同様の仕方で浴槽BTへの注湯を開始させる。さらに、制御装置31Aは、浴槽BTへの注湯開始後、湯はり用水路15の流量センサ24で検出される注湯流量(浴槽BTに供給される給湯用水の流量)を逐次積算することで、注湯の開始時からの浴槽BTへの注湯量を逐次計測する。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP193の処理の実行後、STEP194において、注湯開始の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断する。そして、このSTEP194の判断結果が肯定的になると、制御装置31Bは、STEP195において、浴槽BTに注湯するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させることを開始する。この場合、主給湯器2Aと同様の仕方で補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯が開始される。
さらに、制御装置31Bは、主給給湯器2Aと同様に、補助給湯器2Bの湯はり用水路15の流量センサ24で検出される注湯流量を逐次積算することで、注湯の開始時からの浴槽BTへの注湯量を逐次計測する。そして、制御装置31Bは、STEP196において、計測した注湯量を逐次、主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。なお、STEP194の判断結果が否定的である場合には、制御装置31Bは、後述のSTEP199の判断処理を実行する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、上記のように浴槽BTへの注湯を開始した後、STEP165において、すべての給湯器2A,2Bのそれぞれの注湯量の総和(換言すれば、浴槽BT内の湯量の増加量)が所定量V6(例えば20リットル)に達したか否かを判断する処理をその判断結果が肯定的になるまで繰り返す。この場合、注湯量の総和は、主給湯器2Aにおける注湯量の計測値と、補助給湯器2Bの制御装置31から通知される注湯量の計測値との総和として逐次算出される。
そして、制御装置31Aは、STEP165の判断結果が肯定的になると(注湯量の総和が所定量V6に達すると)、STEP166において、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯を終了するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)と共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに注湯終了を指示する。
補助給湯器2Bでは、制御装置31Bは、浴槽BTへの注湯中に、前記STEP196で注湯量の計測値を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知することと、STEP197において、制御装置31Aから注湯終了の指示を受けたか否かを判断することとを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP197の判断結果が肯定的になると、制御装置31Bは、STEP198において、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を終了するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)。これにより、主給湯器2A及び補助給湯器2Bの全体から浴槽BTへの所定量V6の湯の注湯が終了する。
浴槽BTへの所定量V6の湯の注湯が終了すると、主給湯器2Aでは、制御装置31Aは、STEP167において、主給湯器2Aの循環水路14での水流確認(ポンプ19の作動中に循環水路14で連続的に水流が発生するか否かを水流スイッチ21の出力信号に基づいて確認する処理)を行うと共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、該給湯器の循環水路14での水流確認を実行すべきことを指示する。この場合、主給湯器2での水流確認は、第1実施形態におけるSTEP4での水流確認と同様に行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP198の処理の実行後、STEP199において、主給湯器2Aの制御装置31Aから水流確認の実行の指示を受けたか否かを判断する。そして、STEP199の判断結果が肯定的になると、制御装置31Bは、STEP200で、主給湯器2Aと同様に、補助給湯器2Bの循環水路14での水流確認を行う。さらに、制御装置31Bは、水流確認が終了すると、STEP201において、水流確認の結果を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、前記したSTEP167の処理の実行後、STEP168において、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bから水流確認の結果を取得する。続いて、制御装置31Aは、STEP169において、主給湯器2Aでの水流確認の結果と他の給湯器2B(補助給湯器2B)での水流確認の結果とに基づいて、全ての給湯器2A,2Bでそれぞれに対応する注湯口Baの高さ以上の水位まで、浴槽BT内への注湯が終了したか否かを判断する。この判断は、第1実施形態におけるSTEP5(又は第2実施形態におけるSTEP60)と同様に行われる。そして、制御装置31Aは、STEP169の判断結果が否定的である場合には、STEP164からの処理を繰り返す。
また、補助給湯器2Bでは、制御装置31Bは、前記したSTEP201の処理の実行後、STEP194からの処理を繰り返す。従って、制御装置31Bは、注湯開始の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けると、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を開始し、また、水流確認の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けると、補助給湯器2Bでの水流確認の処理を実行する。なお、STEP199の判断結果が否定的である場合には、制御装置31Bは、後述のSTEP202の判断処理を実行する。このSTEP202の判断結果は、浴槽BTへの注湯が最終的に終了するまでは否定的になるので、STEP194からの処理が繰り返される。
制御装置31A,31Bの以上の処理により、浴槽BTへの所定量V6の湯の注湯が、STEP169の判断結果が肯定的になるまで繰り返される。なお、第2実施形態に関して補足した場合と同様に、所定量V6の湯の注湯の繰り返しにおいて、各回の注湯量(V6)を繰り返し回数等に応じて変化させてもよい。
以上のように、所定量V6の湯が浴槽BTに注湯されることが繰り返されることで、やがて、STEP169の判断結果が肯定的になる。この場合には、主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP170において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出すると共に、浴槽BT内の現在の浴槽水量を算出する。このSTEP170の処理は、第2実施形態におけるSTEP61の処理と同じである。
次いで、主給湯器2の制御装置31Aは、STEP171において、STEP170で検出した水位を浴槽BTの基準水位H0として記憶すると共に、STEP170で算出した浴槽水量を浴槽BTの基準浴槽水量W0として記憶する。
次いで、制御装置31Aは、STEP172において、浴槽BTに注湯するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させることを開始すると共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、浴槽BTへの注湯開始を指示する。このSTEP172の処理は、STEP164の処理と同様であり、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯量(STEP172での注湯の開始時からの注湯量)を逐次計測することも行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、主給湯器2Aの制御装置31Aから注湯開始の指示を受けることで、前記STEP194の判断結果が肯定的になるので、前記したSTEP195からの処理を実行する。これにより、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯が開始されると共に、その注湯量の計測値(STEP195での注湯の開始時からの注湯量の計測値)が逐次、主給湯器2Aの制御装置31Aに通知される。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP172の処理による注湯の開始後、STEP173において、すべての給湯器2A,2Bのそれぞれの注湯量の総和(換言すれば、浴槽BT内の湯量の増加量)が所定量V7(例えば80リットル)に達したか否かを判断する処理をその判断結果が肯定的になるまで繰り返す。この判断処理は、前記STEP165と同様の仕方で行われる。
そして、制御装置31Aは、STEP173の判断結果が肯定的になると(注湯量の総和が所定量V7に達すると)、STEP174において、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯を終了するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)と共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに注湯終了を指示する。
補助給湯器2Bでは、注湯終了の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けることによって、STEP197の判断結果が肯定的になるので、制御装置31BはSTEP198において、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を終了するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)。これにより、主給湯器2A及び補助給湯器2Bの全体から浴槽BTへの所定量V7の湯の注湯が終了する。
なお、この注湯の終了後、制御装置31Bは、前記STEP199からの処理を実行する。以後、浴槽BTへの注湯が最終的に終了するまでは、STEP199の判断結果が否定的になり、さらに、後述のSTEP202の判断結果が否定的になるので、制御装置31Bは、STEP199,202の判断処理を介してSTEP194の判断処理を繰り返す。
浴槽BTへの所定量V7の湯の注湯が終了すると、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP175において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。STEP175ではさらに、制御装置31Aは、基準水位H0の高さ近辺での浴槽BTの断面積としての浴槽基準断面積WHを算出して記憶保持し、さらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、浴室リモコン33Aであらかじめ設定された水位の目標値である設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V8を算出する。かかるSTEP175の処理は、第2実施形態におけるSTEP66と同様に行われる。
次いで、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP176において、浴槽BTに注湯するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させることを開始すると共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、浴槽BTへの注湯開始を指示する。このSTEP176の処理は、STEP164の処理と同様であり、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯量(STEP176での注湯の開始時からの注湯量)を逐次計測することも行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、STEP194の判断処理を前記した如く繰り返しているときに、主給湯器2Aの制御装置31Aから注湯開始の指示を受けることで、前記STEP194の判断結果が肯定的になるので、前記したSTEP195からの処理を実行する。これにより、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯が開始されると共に、その注湯量の計測値(STEP195での注湯の開始時からの注湯量の計測値)が逐次、主給湯器2Aの制御装置31Aに通知される。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP176の処理による注湯の開始後、STEP177において、すべての給湯器2A,2Bのそれぞれの注湯量の総和(換言すれば、浴槽BT内の湯量の増加量)が、STEP175で算出した不足湯量V8に達したか否かを判断する処理をその判断結果が肯定的になるまで繰り返す。この判断処理は、前記STEP165と同様の仕方で行われる。
そして、制御装置31Aは、STEP177の判断結果が肯定的になると(注湯量の総和が不足湯量V8に達すると)、STEP178において、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯を終了するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)と共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに注湯終了を指示する。
補助給湯器2Bでは、注湯終了の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けることによって、STEP197の判断結果が肯定的になるので、制御装置31BはSTEP198において、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を終了するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)。これにより、主給湯器2A及び補助給湯器2Bの全体から浴槽BTへの不足湯量V8の湯の注湯が終了する。
浴槽BTへの不足湯量V8の湯の注湯が終了すると、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP179において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。STEP179では制御装置31Aはさらに、基準水位H0以上の高さでの浴槽BTの断面積の単位高さ当たりの増加量である浴槽断面積増加率ΔWHを算出して記憶保持し、さらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V9を算出する。かかるSTEP179の処理は、第2実施形態におけるSTEP70と同様に行われる。
次いで、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP180において、浴槽BTに注湯するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させることを開始すると共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、浴槽BTへの注湯開始を指示する。このSTEP180の処理は、STEP164の処理と同様であり、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯量(STEP180での注湯の開始時からの注湯量)を逐次計測することも行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、主給湯器2Aの制御装置31Aから注湯開始の指示を受けることで、前記STEP194の判断結果が肯定的になるので、前記したSTEP195からの処理を実行する。これにより、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯が開始されると共に、その注湯量の計測値(STEP195での注湯の開始時からの注湯量の計測値)が逐次、主給湯器2Aの制御装置31Aに通知される。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP180の処理による注湯の開始後、STEP181において、すべての給湯器2A,2Bのそれぞれの注湯量の総和(換言すれば、浴槽BT内の湯量の増加量)が、STEP179で算出した不足湯量V9に達したか否かを判断する処理をその判断結果が肯定的になるまで繰り返す。この判断処理は、前記STEP165と同様の仕方で行われる。
そして、制御装置31Aは、STEP181の判断結果が肯定的になると(注湯量の総和が不足湯量V9に達すると)、STEP182において、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯を終了するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)と共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに注湯終了を指示する。
補助給湯器2Bでは、注湯終了の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けることによって、STEP197の判断結果が肯定的になるので、制御装置31BはSTEP198において、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を終了するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)。これにより、主給湯器2A及び補助給湯器2Bの全体から浴槽BTへの不足湯量V9の湯の注湯が終了する。
浴槽BTへの不足湯量V9の湯の注湯が終了すると、主給湯器2Aの制御装置31Aは、浴槽BT内の浴槽水を沸き上げるための処理をSTEP183~185で実行する。これらのSTEP183~185の処理は、第2実施形態にけるSTEP74~76の処理と同じであり、STEP184の判断結果が肯定的になるまで(主給湯器2Aの温度センサ20で検出される風呂温度が設定温度以上になるまで)、STEP184,185の処理が実行される。
一方、補助給湯器2Bでは、制御装置31Bは、不足湯量V9の注湯の終了後、STEP199の判断結果が否定的になるので、STEP202において、沸き上げ処理の実行の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断する。この場合、不足湯量V9の注湯の終了後、STEP202の判断結果が否定的となる場合に実行されるSTEP194,199判断処理の判断結果が否定的になるので、STEP202の判断処理は、その判断結果が肯定的になるまで、前記STEP194,199の判断処理を経て繰り返される。
そして、STEP202の判断結果が肯定的になった場合(沸き上げ処理の実行の指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、主給湯器2AにおけるSTEP184,185と同様の処理をSTEP203,204で行うことで、STEP203の判断結果が肯定的になるまで(補助給湯器2Bの温度センサ20で検出される風呂温度が設定温度以上になるまで)、浴槽水の沸き上げを行う。
そして、制御装置31Bは、STEP203の判断結果が肯定的になると、補助給湯器2Bのポンプ19及び第2加熱部13の作動を停止させた上で、STEP205において、補助給湯器2Bで風呂温度が「OK」になったこと(補助給湯器2Bの温度センサ20で検出される風呂温度が設定温度以上になったこと)を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。
主給湯器2Aでは、制御装置31Aは、STEP184の判断結果が肯定的になると(主給湯器2Aでの浴槽水の沸き上げが終了すると)、STEP186において、全ての給湯器2A,2Bで風呂温度が「OK」になったか否か(風呂温度の検出値が設定温度以上になったか否か)を判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。この判断処理は、第2実施形態におけるSTEP77と同様に行われる。
そして、STEP186の判断結果が肯定的になると、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP187において、湯はりの完了を示す報知を行うことを他の給湯器(補助給湯器2B)の制御装置31Bに指示すると共に、主給湯器2Aの台所リモコン32A及び浴室リモコン33Aで、湯はりが完了したことを示す報知を行わせる。該報知は、台所リモコン32A及び浴室リモコン33Aでの表示情報、あるいは、音声情報の出力によって行われる。
また、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、前記したSTEP205の処理の実行後、STEP206において、湯はりの完了を示す報知を実行することの指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けたか否かを判断することを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP206の判断結果が肯定的になった場合(湯はりの完了を示す報知の実行することの指示を受けた場合)には、制御装置31Bは、STEP207において、補助給湯器2Bの台所リモコン32Bで、湯はりが完了したことを示す報知を行わせる。該報知は、台所リモコン32Bでの表示情報、あるいは、音声情報の出力によって行われる。さらに、STEP207では、制御装置31Bは、補助給湯器2Bの給水量調整弁16を閉弁制御する。
本実施形態の風呂システム1では、初回の湯はり運転(初回湯はり運転用の動作モードでの湯はり運転)が以上説明した如く実施される。
次に、初回の湯はり運転の実行後の、次回以後の湯はり運転(通常の湯はり運転)に係る作動を説明する。主給湯器2Aの制御装置31Aは、前記したように湯はり運転の実行開始が指示された場合、該湯はり運転が初回の湯はり運転以後の通常の湯はり運転である場合(詳しくは、初回湯はり運転用の動作モードでの湯はり運転の実行が指定されていない状態での湯はり運転である場合)、図14のフローチャートで示す如く制御処理を実行する。
通常の湯はり運転では、主給湯器2Aの制御装置31Aは、まず、STEP211において、湯はり運転(通常の湯はり運転)の開始を他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに通知する。そして、制御装置31Aは、主給湯器2Aの作動制御に関するSTE212~230の制御処理(通常の湯はり運転用の制御処理)を実行する。
また、通常の湯はり運転の開始の通知を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けた補助給湯器2Bの制御装置31Bは、図15のフローチャートで示す如く制御処理(通常の湯はり運転用の制御処理)を実行する。この場合、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、まず、STEP241において、補助給湯器2Bの熱源機3の給水量調整弁16を開弁制御した後、補助給湯器2Bの作動制御に関するSTEP242~254の制御処理を実行する。また、本実施形態では、補助給湯器2Bの制御装置31Bの制御処理は、主給湯器2Aの制御装置31Aからの指示に従って実行される。
主給湯器2Aでは、制御装置31Aは、STEP211に続くSTEP212,213において、初回の湯はり運転時におけるSTEP5162,163と同じ処理を実行する。また、補助給湯器2Bでは、STEP241に続くSTEP242,243において、初回の湯はり運転時におけるSTEP192,193と同じ処理を実行する。これにより各給湯器2で、呼び水としての所定量V0の湯が浴槽BTに注湯される。
そして、主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP213の判断結果が肯定的になると(全ての給湯器2A,2Bで所定量V0の湯の注湯が終了すると)、次にSTEP214において、主給湯器2の循環水路14での水流確認を行う。該水流確認は、第1実施形態におけるSTEP4での水流確認と同様に行われる。そして、制御装置31Aは、この水流確認によって、ポンプ19の作動中に連続的な水流の発生が検知されたか否か(換言すれば、浴槽BT内に残湯があるか否か)をSTEP215で判断する。
STEP215の判断結果が肯定的になる場合(浴槽BT内に残湯がある場合)には、制御装置31Aは、後述のSTEP222からの処理を実行する。また、浴槽BT内に残湯が無く、STEP215の判断結果が否定的になる場合には、制御装置31Aは、次にSTEP216において、浴槽BTに注湯するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させることを開始すると共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、浴槽BTへの注湯開始を指示する。このSTEP216の処理は、前記STEP164の処理と同様であり、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯量(STEP216での注湯の開始時からの注湯量)を逐次計測することも行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、STEP243の処理の実行後、STEP244において、主給湯器2Aの制御装置31Aから注湯開始の指示を受けたか否かを判断する。そして、このSTEP244の判断結果が肯定的になると、制御装置31Bは、STEP245において、浴槽BTに注湯するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させることを開始する。この場合、主給湯器2Aと同様の仕方で補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯が開始される。
さらに、制御装置31Bは、補助給湯器2Bの湯はり用水路15の流量センサ24で検出される注湯流量を逐次積算することで、注湯の開始時からの浴槽BTへの注湯量(STEP245での注湯の開始時からの注湯量)を逐次計測する。そして、制御装置31Bは、STEP246において、計測した注湯量を逐次、主給湯器2Aの制御装置31Aに通知する。なお、STEP244の判断結果が否定的である場合には、制御装置31Bは、後述のSTEP249の判断処理を実行する。
主給湯器2Aにおいては、制御装置31Aは、上記のように浴槽BTへの注湯を開始した後、STEP217において、すべての給湯器2A,2Bのそれぞれの注湯量の総和(換言すれば、浴槽BT内の湯量の増加量)が所定量W0+ΔVに達したか否かを判断する処理をその判断結果が肯定的になるまで繰り返す。この判断処理は、前記STEP165と同様の仕方で行われる。ここで、上記所定量W0+ΔVは、初回の湯はり運転で記憶した基準浴槽水量W0に、所定量ΔVを加算した湯量であり、第2実施形態におけるSTEP117と同様に設定される湯量である。
そして、制御装置31Aは、STEP217の判断結果が肯定的になると(注湯量の総和が所定量W0+ΔVに達すると)、STEP218において、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯を終了するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)と共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに注湯終了を指示する。
補助給湯器2Bでは、制御装置31Bは、浴槽BTへの注湯中に、前記STEP246で注湯量の計測値を主給湯器2Aの制御装置31Aに通知することと、STEP247において、制御装置31Aから注湯終了の指示を受けたか否かを判断することとを、その判断結果が肯定的になるまで逐次繰り返す。
そして、STEP247の判断結果が肯定的になると、制御装置31Bは、STEP248において、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を終了するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)。これにより、主給湯器2A及び補助給湯器2Bの全体から浴槽BTへの所定量W0+ΔVの湯の注湯が終了する。
なお、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、STEP248で補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を終了すると、STEP249において、主給湯器2Aの制御装置31Aから沸き上げ処理の実行の指示を受けたか否かを判断する。ただし、浴槽BTへの所定量W0+ΔVの湯の注湯が終了した段階では、沸き上げ処理の実行の指示は出されないので、STEP249の判断結果が否定的になる。そして、この場合には、制御装置31Bは前記したSTEP244の判断処理を実行する。
浴槽BTへの所定量W0+ΔVの湯の注湯が終了すると、主給湯器2Aでは、制御装置31Aは、STEP219において、主給湯器2Aの循環水路14での水流確認を行う。該水流確認は、第1実施形態におけるSTEP4での水流確認と同様に行われる。そして、制御装置31Aは、この水流確認によって、連続的な水流の発生が検知されたか否かをSTEP220で判断する。
STEP220の判断結果が否定的になる場合には、浴槽水が浴槽BTの排水口等から漏水している可能性があるので、制御装置31Aは、STEP221において、全ての給湯器2A,2Bをエラー停止させること(異常の発生に応じて各給湯器2の湯はり運転を停止させること)を実行する。
STEP220の判断結果が肯定的である場合には、主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP222において、主給湯器2Aの水位センサ22により浴槽BT内の現在の水位を検出する。
STEP222では制御装置31Aはさらに、浴槽BT内の浴槽水の水位を、現在の水位から、設定水位Hsまで増加させるのに必要な不足湯量V10を算出する。この不足湯量V10は、第2実施形態におおけるSTEP123と同様に算出される。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、次にSTEP223において、浴槽BTに注湯するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させることを開始すると共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに、浴槽BTへの注湯開始を指示する。このSTEP223の処理は、前記STEP164の処理と同様であり、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯量(STEP223での注湯の開始時からの注湯量)を逐次計測することも行われる。
一方、補助給湯器2Bにおいては、制御装置31Bは、主給湯器2Aの制御装置31Aから注湯開始の指示を受けることで、前記STEP244の判断結果が肯定的になるので、前記したSTEP245からの処理を実行する。これにより、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯が開始されると共に、その注湯量の計測値(STEP245での注湯の開始時からの注湯量の計測値)が逐次、主給湯器2Aの制御装置31Aに通知される。
主給湯器2Aの制御装置31Aは、STEP223の処理による注湯の開始後、STEP224において、すべての給湯器2A,2Bのそれぞれの注湯量の総和(換言すれば、浴槽BT内の湯量の増加量)が、STEP222で算出した不足湯量V10に達したか否かを判断する処理をその判断結果が肯定的になるまで繰り返す。この判断処理は、前記STEP165と同様の仕方で行われる。
そして、制御装置31Aは、STEP224の判断結果が肯定的になると(注湯量の総和が不足湯量V10に達すると)、STEP225において、主給湯器2Aから浴槽BTへの注湯を終了するように主給湯器2Aの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)と共に、他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bに注湯終了を指示する。
補助給湯器2Bでは、注湯終了の指示を主給湯器2Aの制御装置31Aから受けることによって、STEP247の判断結果が肯定的になるので、制御装置31BはSTEP248において、補助給湯器2Bから浴槽BTへの注湯を終了するように補助給湯器2Bの熱源機3を作動させる(湯はり用電磁弁23を閉弁制御すると共に第1加熱部11の作動を停止させる)。これにより、主給湯器2A及び補助給湯器2Bの全体から浴槽BTへの不足湯量V10の湯の注湯が終了する。
浴槽BTへの不足湯量V10の湯の注湯が終了すると、主給湯器2の制御装置31Aは、STEP226~230にて、初回の湯はり運転におけるSTEP183~187の処理と同じ処理を実行する。また、補助給湯器2Bの制御装置31Bは、STEP249の判断結果が肯定的になることに応じて、STEP250~254にて、初回の湯はり運転におけるSTEP203~207と同じ処理を実行する。
これにより、各給湯器2で浴槽水を沸き上げる処理が実行されると共に、その沸き上げ処理の終了後に、湯はりの完了を示す報知が行われる。また、補助給湯器2Bでは、給水量調整弁16が閉弁制御される。
本実施形態の風呂システム1では、初回の湯はり運転の実行後の通常の湯はり運転が以上説明した如く実施される。補足すると、本実施形態では、通常の湯はり運転における制御装置31A,31Bの制御処理の全体が本発明における湯はり運転処理に相当する。そして、所定量W0+ΔVの湯を浴槽BTに注湯することに関する主給湯器2AでのSTEP216~218の処理と、補助給湯器2Bで最初に実行されるSTEP245~248の処理とが本発明における第1処理に相当する。
また、主給湯器2AでのSTEP222の処理(水位の検出処理)が本発明における第2処理に相当する。また、不足湯量V10の湯を浴槽BTに注湯することに関する主給湯器2AでのSTEP223~225の処理と、補助給湯器2Bで2回目に実行されるSTEP245~248の処理とが本発明における第3処理に相当する。
以上説明した第3実施形態によれば、前記第2実施形態と同様の効果を奏することができる。また、浴槽BTに所要量の湯を注湯することを、各給湯器2毎の注湯量を設定することなく実行できる。このため、いずれかの給湯器2が正常に注湯できなくなっても、浴槽BTに所要量の湯を注湯することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限らず、他の実施形態を採用することもできる。以下に他の実施形態をいくつか説明する。前記各実施形態では、通常の湯はり運転において、本発明における第1処理に相当する処理として、各給湯器2でW0+ΔVの湯を浴槽BTに注湯する処理(第1実施形態ではSTEP36の処理、第2実施形態ではSTEP118及びSTEP145の処理、第3実施形態では、STEP216~218の処理及び最初に実行されるSTEP245~248の処理)を実行した。
ただし、第1処理では、各給湯器2により所定量の湯を浴槽BTに注湯することを複数回に分けて実行するようにしてもよい。例えば、第1実施形態では、各給湯器毎に、基準浴槽水量W0に一致する湯量、あるいは基準浴槽水量W0に所定量ΔVを加算した湯量を複数に分割し、各分割の湯量を順次、浴槽BTに注湯するようにしてもよい。そして、この場合、例えば、各給湯器2で各分割の湯量の注湯を終了する都度、水流確認を行い、浴槽BT内に存在していた残水に起因して、全ての給湯器2A,2Bで水流の発生が検知された場合には、各給湯器2で分割の湯量を注湯することを中止すると共に現在水位から設定水位までの不足湯量を各給湯器2毎に算出し、その不足湯量の湯を各給湯器2から浴槽BTに注湯するようにしてもよい。
また、例えば第2実施形態又は第3実施形態では、基準浴槽水量W0に一致する湯量、あるいは基準浴槽水量W0に所定量ΔVを加算した湯量を複数に分割し、各分割の湯量を給湯器2A,2Bの全体から浴槽BTに注湯することを繰り返すようにしてもよい。そして、この場合、例えば、給湯器2A,2Bの全体から各分割の湯量の湯を注湯することを終了する都度、主給湯器2Aで水流確認を行い、浴槽BT内に存在していた残水に起因して、主給湯器2Aで水流の発生が検知された場合には、浴槽BTに分割の湯量を注湯することを中止すると共に現在水位から設定水位までの不足湯量を算出し、その不足湯量の湯を給湯器2A,2Bの全体から浴槽BTに注湯するようにしてもよい。
また、前記第2実施形態では、各給湯器2に対する注湯の分配割合を、湯はり運転の開始直後の所定量V0の湯の注湯時に計測した各給湯器2の注湯流量に応じて決定した。ただし、例えば、第1処理での注湯(W0+ΔVの注湯)と、第3処理での注湯(不足湯量V10の注湯とのそれぞれの開始直後に、各給湯器2の注湯流量を計測し、その流量の計測値に応じて第1処理及び第3処理のそれぞれでの各給湯器2の分配割合を決定するようにしてもよい。このようにした場合には、各回の湯はり運転の期間内で各給湯器2の注湯流量が変動するような場合でも、第1処理及び第3処理のそれぞれでの注湯(全ての給湯器2A、2Bによる注湯)を短時間で完了するために好適な分配割合を設定することが可能となる。
また、前記第2実施形態におけるSTEP123、又は前記第3実施形態におけるSTEP222での水位の検出(第2処理)は、主給湯器2A以外の他の給湯器2B(補助給湯器2B)の制御装置31Bが、主給湯器2Aの制御装置31Aからの指示に応じて実行し、それにより得られた水位の検出値を、該制御装置31Bから主給湯器2Aの制御装置31Aに通知してもよい。
また、前記第2実施形態では、主給湯器2AでSTEP115,120の水流確認を実行するとき、補助給湯器2Bでも水流確認を行ってもよい。そして、STEP116,121の判断処理では、例えば、全ての給湯器2A,2Bで連続的な水流の発生が検知された場合に、それぞれの判断結果が肯定的であると決定してもよい。このことは、第3実施形態におけるSTEP214,219での水流確認と、STEP215,220の判断処理に関しても同様である。
また、前記第1実施形態におけるSTEP4又はSTEP33での水流確認は、全ての給湯器2A,2Bでの注湯が停止したことを確認してから実行してもよい。
また、前記第1実施形態又は前記第2実施形態では、各給湯器2での浴槽水の沸き上げ処理(STEP17からの処理、STEP44からの処理、STEP75からの処理、STEP101からの処理、STEP128からの処理、STEP151からの処理)を、全ての給湯器2A,2Bでの注湯の終了後に実行するようにした。ただし、各給湯器2での浴槽水の沸き上げ処理を、各給湯器2での注湯の終了後に(他の給湯器2での注湯が終了したか否かによらずに)開始してもよい。その場合には、第1実施形態におけるSTEP16,43の処理は不要であり、第2実施形態におけるSTEP73,74,99,100,126,127,149,150の処理は不要である。
また、前記各実施形態では、2つの給湯器2A,2Bを備える風呂システム1を例示した。ただし、本実施形態の風呂システム1は、3台以上の給湯器を備えるシステムであってもよい。
1…風呂システム、2A…給湯器(主給湯器)、2B…給湯器、14…循環水路(注湯用水路)。

Claims (7)

  1. 一つの浴槽に注湯可能に接続された複数の給湯器を備えており、湯はり運転の指示を受けたとき、前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯することによって、該浴槽を設定水位まで湯はりする湯はり運転処理を実行するように構成された風呂システムであって、
    前記湯はり運転処理は、前記複数の給湯器から所定量の湯を前記浴槽に注湯することを1回又は複数回実行する第1処理と、該第1処理での前記浴槽への注湯が前記複数の給湯器の全てについて終了した後、該複数の給湯器の全ての注湯動作を停止した状態で、前記浴槽内の水位を検出する第2処理と、該第2処理で検出された水位から前記設定水位までに前記浴槽に注湯すべき湯量の湯を、前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する第3処理とを含むことを特徴とする風呂システム。
  2. 請求項1記載の風呂システムにおいて、
    前記複数の給湯器は、前記浴槽への初回の湯はり時に、初回湯はり運転用の動作モードで前記浴槽への注湯を行うと共に、各給湯器毎に前記浴槽への注湯量と該浴槽の水位との関係に関する浴槽特性データを取得するように構成されており、
    前記湯はり運転処理は、前記初回の湯はり時以外の湯はり運転時に実行される処理であり、該湯はり運転処理のうちの前記第1処理で前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する湯の前記所定量は、各給湯器が取得した前記浴槽特性データに応じて各給湯器毎に設定された湯量であり、前記第2処理では、各給湯器毎に水位の検出を実行し、前記第3処理では、各給湯器は、該給湯器での前記第2処理で検出された水位と前記設定水位と該給湯器で取得された前記浴槽特性データとに基づいて各給湯器毎に決定された湯量の湯を各給湯器から前記浴槽に注湯するように構成されていることを特徴とする風呂システム。
  3. 請求項2記載の風呂システムにおいて、
    前記複数の給湯器は、前記第2処理における水位の検出を互いに並行して実行するように構成されていることを特徴とする風呂システム。
  4. 請求項1記載の風呂システムにおいて、
    前記複数の給湯器は、前記浴槽への初回の湯はり時に、初回湯はり運転用の動作モードで前記浴槽への注湯を行うと共に、該複数の給湯器のうちの一つの特定の給湯器である主給湯器が、前記浴槽への注湯量と該浴槽の水位との関係に関する浴槽特性データを取得するように構成されており、
    前記湯はり運転処理は、前記初回の湯はり時以外の湯はり運転時に実行される処理であり、該湯はり運転処理のうちの前記第1処理で前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する湯の前記所定量は、前記主給湯器が取得した前記浴槽特性データに応じて設定された湯量を、所定の分配割合で前記複数の給湯器のそれぞれに分配してなる各給湯器毎の湯量であり、前記第2処理では、前記複数の給湯器のうちの一つの給湯器だけが水位の検出を実行し、前記第3処理では、各給湯器は、前記第2処理で検出された水位と前記設定水位と前記主給湯器で取得された前記浴槽特性データとに基づいて決定された湯量を所定の分配割合で前記複数の給湯器のそれぞれに分配してなる湯量の湯を各給湯器から前記浴槽に注湯するように構成されていることを特徴とする風呂システム。
  5. 請求項4記載の風呂システムにおいて、
    前記湯はり運転処理は、前記第1処理の実行前に、前記複数の給湯器のそれぞれに対応して前記浴槽に接続された注湯用水路に呼び水用の所定量の湯を各給湯器から注湯する第4処理と、該第4処理での各給湯器から前記浴槽への注湯流量を各給湯器毎に計測する第5処理とをさらに含んでおり、
    前記第1処理及び前記第3処理のそれぞれでの前記所定の分配割合は、前記第5処理での各給湯器毎の注湯流量の計測値に応じて決定された割合であることを特徴とする風呂システム。
  6. 請求項4記載の風呂システムにおいて、
    前記湯はり運転処理は、前記第1処理での各給湯器から前記浴槽への注湯の開始直後に各給湯器から前記浴槽への注湯流量を各給湯器毎に計測する第6処理と、前記第3処理での各給湯器から前記浴槽への注湯の開始直後に各給湯器から前記浴槽への注湯流量を各給湯器毎に計測する第7処理とをさらに含んでおり、
    前記第1処理での前記所定の分配割合は、前記第6処理での各給湯器毎の注湯流量の計測値に応じて決定された割合であり、前記第3処理での前記所定の分配割合は、前記第7処理での各給湯器毎の注湯流量の計測値に応じて決定された割合であることを特徴とする風呂システム。
  7. 請求項1記載の風呂システムにおいて、
    前記複数の給湯器は、前記浴槽への初回の湯はり時に、初回湯はり運転用の動作モードで前記浴槽への注湯を行うと共に、該複数の給湯器のうちの一つの特定の給湯器である主給湯器が、前記浴槽への注湯量と該浴槽の水位との関係に関する浴槽特性データを取得するように構成されており、
    前記湯はり運転処理は、前記初回の湯はり時以外の湯はり運転時に実行される処理であり、該湯はり運転処理のうちの前記第1処理で前記複数の給湯器から前記浴槽に注湯する湯の前記所定量は、該複数の給湯器のそれぞれから前記浴槽への注湯量の総和の湯量として、前記主給湯器が取得した前記浴槽特性データに応じて設定された湯量であり、該第1処理では、前記複数の給湯器から前記所定量の湯を前記浴槽に注湯するとき、該複数の給湯器のそれぞれから前記浴槽への注湯を行いながら、各給湯器から該浴槽への注湯量を逐次計測すると共に、該注湯量の計測値の総和が前記所定量に達したときに各給湯器から該浴槽への注湯を停止させ、前記第2処理では、前記複数の給湯器のうちの一つの給湯器だけが水位の検出を実行し、前記第3処理では、前記複数の給湯器のそれぞれから前記浴槽への注湯を行いながら、各給湯器から該浴槽への注湯量を逐次計測すると共に、該注湯量の計測値の総和が前記第2処理で検出された水位と前記設定水位と前記主給湯器で取得された前記浴槽特性データとに基づいて決定された湯量に達したときに各給湯器から該浴槽への注湯を停止させるように構成されていることを特徴とする風呂システム。
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