JP2023048323A - 住宅 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、住宅に関する。
特許文献1には、物を収納可能な収納庫を備えた住宅が開示されている。この住宅は、下階と上階とを有する二階建てとなっており、上階の中間高さにスキップ床が設けられている。そして、上階におけるスキップ床の下方空間が上階収納庫となっている。また、スキップ床の上方空間は上階と屋根裏とに跨る居住空間となっている。屋根裏には、居住空間に隣接して屋根裏収納庫が設けられており、その屋根裏収納庫には居住空間から物を出し入れすることが可能となっている。
ここで、上記特許文献1の住宅では、屋根裏収納庫に物を出し入れする際に、いちいちスキップ床上に上がって屋根裏で物の出し入れを行う必要がある。そのため、物の出し入れが面倒であると考えられる。
また、上階収納庫は上階の床上に設けられているため、上階収納庫が設けられていることにより、その分住宅の床面積が狭くなるという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、床面積が狭くなるのを回避しながら、物の出し入れが容易な収納空間を設けることができる住宅を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の住宅は、上下に隣接する下階部及び上階部を備える住宅であって、屋内空間として、前記下階部に設けられた下階空間部と、前記上階部に設けられた上階空間部と、前記下階部と前記上階部とに跨って設けられた吹き抜け空間とを備え、前記吹き抜け空間の床部は、前記下階空間部の床部と同じ高さ位置に設定され、前記吹き抜け空間の天井部は、前記上階空間部における床部と天井部との間の中間高さに設定され、前記上階部において前記吹き抜け空間の上方に収納空間が設けられ、前記収納空間は、当該収納空間に隣接する前記上階空間部に開放された収納開口部を有する。
第1の発明によれば、上下階に跨る吹き抜け空間の天井部が上階空間部の床部及び天井部の間の中間高さに設定され、上階部において吹き抜け空間の上方には収納空間が設けられている。この場合、従来デッドスペースとされていた吹き抜け空間の上部スペースを利用して収納空間が形成されているため、住宅に収納空間を設ける上で床面積が狭くなることがない。また、収納空間は、当該収納空間に隣接する上階空間部に開放された収納開口部を有しているため、その収納開口部を通じて上階空間部から収納空間に物の出し入れを行うことができる。これにより、床面積が狭くなるのを回避しながら、物の出し入れが容易な収納空間を設けることが可能となる。
第2の発明の住宅は、第1の発明において、柱、天井梁及び床梁を有する直方体状の建物ユニットが複数組み合わされて構成されるユニット式の住宅であって、前記建物ユニットとして、上下に積み重ねて設けられ前記吹き抜け空間を形成する一対の吹き抜けユニットを備え、前記一対の吹き抜けユニットのうち、前記下階部の吹き抜けユニットの天井部には天井開口部が形成され、前記上階部の吹き抜けユニットの床部には床開口部が形成され、それら天井開口部及び床開口部を通じて前記吹き抜け空間が上下階に跨っており、前記上階部の吹き抜けユニットは、前記床梁として、前記床開口部を挟んで対向する一対の対向床梁を有し、前記各対向床梁に設けられ、下端部が前記対向床梁に固定された柱状又は壁状の複数の支持体と、前記吹き抜け空間の上方において前記各支持体に架け渡されて設けられ、前記収納空間の下面部を形成する棚部と、を備える。
第2の発明によれば、ユニット式住宅において、吹き抜け空間を形成する上下一対の吹き抜けユニットのうち、上階部の吹き抜けユニットには、吹き抜け用の床開口部を挟んで対向する一対の対向床梁が設けられている。各対向床梁には、柱状又は壁状をなす支持体の下端部が固定され、それら支持体に架け渡されて収納空間の棚部が吹き抜け空間上に設けられている。この場合、吹き抜け用の床開口部を形成するための対向床梁を利用して棚部を好適に設置することができる。
第3の発明の住宅は、第2の発明において、前記上階部の吹き抜けユニットは、前記天井梁として、前記各対向床梁とそれぞれ上下に対向する一対の対向天井梁を有し、前記支持体は、下端部が前記対向床梁に固定され、上端部が前記対向天井梁に固定された支柱であり、前記棚部は、前記各支柱の中間部に架け渡されている。
第3の発明によれば、上下の端部がそれぞれ対向床梁及び対向天井梁に固定された各支柱の中間部に棚部が架け渡されている。これにより、棚部を安定した状態で設置することができる。
第4の発明の住宅は、第3の発明において、前記収納開口部は、前記収納空間の各側面部のうち、前記支柱が設けられている側の側面部とは異なる側面部に設けられている。
第4の発明によれば、収納開口部が収納空間において支柱が設けられている側の側面部とは異なる側面部に設けられているため、収納開口部を設ける上で支柱の制約を受けることがない。そのため、収納開口部を広く確保できる等、収納開口部を設ける上で自由度を高めることができる。
第5の発明の住宅は、第2乃至第4のいずれかの発明において、前記上階部の吹き抜けユニットは、前記床梁として、隣り合う前記柱の下端部を連結する複数の床大梁と、対向する一対の長辺側の前記床大梁の中間部に架け渡された中間床梁とを有しており、前記中間床梁と短辺側の前記床大梁と前記一対の長辺側の床大梁とに囲まれて前記床開口部が形成されており、前記中間床梁と前記短辺側の床大梁とがそれぞれ前記支持体が設けられた前記対向床梁となっている。
第5の発明によれば、上階部の吹き抜けユニットには、中間床梁と短辺側の床大梁と長辺側の一対の床大梁とに囲まれて床開口部が形成されている。そして、それら各床梁のうち、対向する中間床梁及び短辺側の床大梁にそれぞれ支持体が設けられ、それら各支持体に棚部が架け渡されている。かかる構成では、中間床梁の位置を長辺側の床大梁に沿って調整することにより、吹き抜け空間及び収納空間を所望の大きさに容易に設定することができる。
第6の発明の住宅は、第5の発明において、前記収納開口部は、前記上階部の吹き抜けユニットの長辺側の側面において開放されている。
第6の発明によれば、収納開口部が上階部の吹き抜けユニットの長辺側の側面において開放されているため、収納開口部の幅を広く確保することができる。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、住宅が二階建てのユニット式住宅として具体化されている。ユニット式住宅は、複数の建物ユニットが互いに組み合わされることにより構成されている。図1は、住宅の一部を示す断面図である。
図1に示すように、住宅10は、下階部としての一階部分11と、上階部としての二階部分12と、二階部分12の上方に設けられた屋根部13とを有している。一階部分11には、下階空間部としての一階空間15が設けられ、二階部分12には、上階空間部としての二階空間16が設けられている。一階空間15は、例えば廊下であり、二階空間16は、例えば居室である。また、屋根部13は、切り妻式の屋根となっている。
なお、一階空間15の床部17と二階空間16の床部18とはいずれも各階の通常高さに設定された床部となっている。つまり、これらの床部17,18は、いわゆるスキップ床部ではない。
住宅10には、一階部分11と二階部分12とに跨って吹き抜け空間19が設けられている。吹き抜け空間19は、例えばリビングとなっている。吹き抜け空間19は、一階部分11と二階部分12との境界部に形成された吹き抜け開口部24を有し、その吹き抜け開口部24を通じて一階部分11から二階部分12に吹き抜けている。吹き抜け空間19は、一階部分11において一階空間15と隣接し、二階部分12において二階空間16と隣接している。吹き抜け空間19の床部21は、一階空間15の床部17と同じ高さ位置に設定されている。また、吹き抜け空間19の天井部22は、二階空間16における床部18と天井部23との間の中間高さに設定されている。
二階部分12には、吹き抜け空間19の上方に収納空間25が設けられている。収納空間25には、その下面側に棚部26が設けられており、その棚部26の上に物を載せ置くことが可能となっている。また、収納空間25の上面(天井面)は、二階空間16の天井部23と略同じ高さ位置に設定されている。
収納空間25は、その3方が壁部29により囲まれている。収納空間25において、壁部29が設けられていない残りの1面には、二階空間16に開放された収納開口部27が形成されている。収納空間25には、二階空間16より収納開口部27を通じて物を出し入れすることが可能となっている。なお、収納開口部27に建具を設け、収納開口部27を開け閉めできるようにしてもよい。また、収納開口部27の下方には、棚部26と二階空間16の床部18とに跨って腰壁部28が設けられている。この腰壁部28により吹き抜け空間19と二階空間16とが仕切られている。
上述したように、本住宅10は、直方体状の建物ユニットが複数組み合わされて構成されるユニット式住宅となっている。そこで、以下では、ユニット式建物を構成する建物ユニット30に関する構成について説明する。なお、図2は、建物ユニット30を示す斜視図である。
図2に示すように、建物ユニット30は、その四隅に配設される4本の柱31と、各柱31の上端部及び下端部をそれぞれ連結する各4本の天井大梁32及び床大梁33とを備えている。それら柱31、天井大梁32及び床大梁33により直方体状の枠体が形成されている。柱31は四角筒状の角形鋼よりなる。また、天井大梁32及び床大梁33は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部を水平方向の内側に向けて配置されている。
建物ユニット30の長辺部の相対する天井大梁32の間には、所定間隔で複数の天井小梁35が架け渡されている。また、建物ユニット30の長辺部の相対する床大梁33の間には、所定間隔で複数の床小梁36が架け渡されている。例えば、天井小梁35はリップ溝形鋼よりなり、床小梁36は角形鋼よりなる。図示は省略するが、天井小梁35によって天井面材が支持され、床小梁36によって床面材が支持されている。
住宅10の一階部分11及び二階部分12はいずれも、建物ユニット30が横並びに複数設けられることにより構成されている。これらの建物ユニット30は、予めユニット製造工場において製造され、トラックにより施工現場に搬送される。施工現場では、搬送された各建物ユニット30が所定の位置に設置される等することにより、住宅10が構築されるようになっている。
住宅10を構成する各建物ユニット30には、吹き抜け空間19を形成する上下一対の建物ユニット30A,30Bが含まれている。吹き抜け空間19を形成する各建物ユニット30A,30Bは、その構成が上述した通常の建物ユニット30(図2の建物ユニット30)と一部相違している。そこで、以下では、これらの建物ユニット30A,30Bの構成について、図3に基づき説明する。なお、図3は、吹き抜け空間19を形成する上下一対の建物ユニット30A,30Bを示す斜視図である。また、各建物ユニット30A,30Bが吹き抜けユニットに相当する。
図3に示すように、各建物ユニット30A,30Bのうち、一階部分11の建物ユニット30Aは、その天井部の構成が建物ユニット30と相違している。建物ユニット30Aの天井部には、対向する長辺側の各天井大梁32の中間部に中間天井梁41が架け渡されている。中間天井梁41は、天井大梁32と同じ溝形鋼からなる。建物ユニット30Aの天井部において、中間天井梁41と一方の短辺側の天井大梁32との間には天井小梁35が設けられていない。そのため、建物ユニット30Aの天井部には、中間天井梁41と上記一方の短辺側の天井大梁32と長辺側の各天井大梁32とにより囲まれた天井開口部43が形成されている。なお、建物ユニット30Aが「下階部の吹き抜けユニット」に相当する。
一方、二階部分12の建物ユニット30Bは、その床部及び天井部の構成がそれぞれ建物ユニット30と相違している。建物ユニット30Bの床部には、対向する長辺側の各床大梁33の中間部に中間床梁45が架け渡されている。中間床梁45は、建物ユニット30Aの中間天井梁41の真上に配置され、中間天井梁41と上下に対向している。中間床梁45は、床大梁33と同じ溝形鋼からなる。建物ユニット30Bの床部において中間床梁45と一方の短辺側の床大梁33との間には床小梁36が設けられていない。そのため、建物ユニット30Bの床部には、中間床梁45と上記一方の短辺側の床大梁33と長辺側の各床大梁33とにより囲まれた床開口部47が形成されている。床開口部47は、建物ユニット30Aの天井開口部43と上下に連通しており、それら連通する各開口部43,47により吹き抜け開口部24が形成されている。
建物ユニット30Bの天井部には、長辺側の各天井大梁32の中間部に中間天井梁48が架け渡されている。中間天井梁48は、中間床梁45の真上に配置され、中間床梁45と上下に対向している。なお、建物ユニット30Bが「上階部の吹き抜けユニット」に相当する。
二階部分12の建物ユニット30Bには、収納空間25が形成されている。以下においては、収納空間25に関する構成について、図4及び図5に基づき説明する。図4は、収納空間25が設けられた建物ユニット30Bの構成を示す斜視図である。なお、図4では、説明の便宜上、天井小梁35及び床小梁36の図示を省略している。また、図5は、棚部26を構成する棚板55及び支持フレーム56を示す斜視図である。
図4に示すように、建物ユニット30Bには、床開口部47を挟んで対向する短辺側の床大梁33及び中間床梁45が設けられている。これら床大梁33及び中間床梁45はそれぞれ対向床梁に相当する。床大梁33の上には中柱51が立設され,中間床梁45の上には中柱52が立設されている。中柱51は、床大梁33の両端側にそれぞれ配置され、中柱52は、中間床梁45の両端側にそれぞれ配置されている。この場合、各中柱51と各中柱52とは、床梁33,45の長手方向において同じ位置に位置している。また、各中柱51,52は、いずれも鋼材により形成されている。なお、各中柱51,52が支柱及び支持体に相当する。
中柱51は、上下に対向する床大梁33及び天井大梁32に跨って設けられている。中柱51は、その下端部がブラケット53を介して床大梁33に固定され、その上端部がブラケット53を介して天井大梁32に固定されている。この場合、当該天井大梁32が対向天井梁に相当する。
中柱52は、上下に対向する中間床梁45及び中間天井梁48に跨って設けられている。中柱52は、その下端部がブラケット53を介して中間床梁45に固定され、その上端部がブラケット53を介して中間天井梁48に固定されている。この場合、中間天井梁48が対向天井梁に相当する。なお、各中柱51,52は、ユニット製造工場において予め建物ユニット30Bに組み付けられるようになっている。
各中柱51,52の中間部には、収納空間25の棚部26が架け渡されて設けられている。棚部26は、吹き抜け空間19の上方に配置され、収納空間25の下面部を形成している。また、棚部26は、その大きさが吹き抜け空間19の平面視の大きさ(換言すると床開口部47の大きさ)と略同じとなっている。
図4及び図5に示すように、棚部26は、棚板55と、棚板55を下方から支持する支持フレーム56とを有する。棚板55は、矩形の木製板材からなる。棚板55は、支持フレーム56上に載置された状態で、支持フレーム56にビス等により固定されている。支持フレーム56は、対向する各中柱51,52の中間部に架け渡された一対の支持梁58と、各支持梁58の間に架け渡された複数の小梁59とを有する。各支持梁58は、中柱51,52に固定金具(図示略)を介して固定されている。各支持梁58及び小梁59は木製の角材からなり、釘等を用いて連結されている。また、支持フレーム56の下面側には、吹き抜け空間19の天井部22を形成する天井材(図示略)が取り付けられている。
腰壁部28は、建物ユニット30Bの長辺側の床大梁33に沿って配設されている。腰壁部28は、矩形枠状に組まれた壁フレーム28aと、壁フレーム28aを挟んだ両面側に設けられた一対の壁面材28bとを有している。壁フレーム28aは、その下端部が床大梁33に固定され、その上端部が棚部26に固定されている。また、腰壁部28の上方に形成された収納開口部27は、建物ユニット30Bの長辺側の側面において開口している。この場合、収納開口部27は、収納空間25の各側面部のうち、各中柱51,52が設けられている側の側面部とは異なる側面部に形成されている。
なお、棚部26及び腰壁部28は、施工現場において建物ユニット30Bに組み付けられるものとなっている。但し、これら棚部26及び腰壁部28のうち少なくともいずれかをユニット製造工場にて建物ユニット30Bに組み付けるようにしてもよい。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
上下階に跨る吹き抜け空間19の天井部22が二階空間16の床部18及び天井部23の間の中間高さに設定され、二階部分12において吹き抜け空間19の上方には収納空間25が設けられている。この場合、従来デッドスペースとされていた吹き抜け空間19の上部スペースを利用して収納空間25が形成されているため、住宅に収納空間25を設ける上で床面積が狭くなることがない。また、収納空間25は、当該収納空間25に隣接する二階空間16に開放された収納開口部27を有しているため、その収納開口部27を通じて二階空間16から収納空間25に物の出し入れを行うことができる。これにより、床面積が狭くなるのを回避しながら、物の出し入れが容易な収納空間25を設けることが可能となる。
ユニット式住宅において、吹き抜け空間19を形成する上下一対の建物ユニット30A,30Bのうち、二階部分12の建物ユニット30Bには、吹き抜け用の床開口部47を挟んで対向する床大梁33及び中間床梁45が設けられている。床大梁33には中柱51の下端部が固定され、中間床梁45には中柱52の下端部が固定されている。そして、それら各中柱51,52に架け渡されて収納空間25の棚部26が吹き抜け空間19上に設けられている。この場合、吹き抜け用の床開口部47を形成するための床梁33,45を利用して棚部26を好適に設置することができる。
中柱51は、その下端部が床大梁33に固定されていることに加え、上端部が天井大梁32に固定されている。また、中柱52は、その下端部が中間床梁45に固定されていることに加え、上端部が中間天井梁48に固定されている。そして、各中柱51,52の中間部に棚部26が架け渡されている。これにより、棚部26を安定した状態で設置することができる。
収納開口部27が収納空間25において中柱51,52が設けられている側の側面部とは異なる側面部に設けられているため、収納開口部27を設ける上で支柱の制約を受けることがない。そのため、収納開口部27を広く確保できる等、収納開口部27を設ける上で自由度を高めることができる。
二階部分12の建物ユニット30Bには、中間床梁45と短辺側の床大梁33と長辺側の一対の床大梁33とに囲まれて床開口部47が形成されている。そして、それら各床梁33,45のうち、対向する中間床梁45及び短辺側の床大梁33にそれぞれ中柱51,52が設けられ、それらの中柱51,52に棚部26が架け渡されている。かかる構成では、中間床梁45の位置を長辺側の床大梁33に沿って調整することにより、吹き抜け空間19及び収納空間25を所望の大きさに容易に設定することができる。
収納開口部27が二階部分12の建物ユニット30Bの長辺側の側面において開放されているため、収納開口部27の幅を広く確保することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、棚部26を各中柱51,52(支持体に相当)に架け渡して設けたが、これを変更してもよい。例えば、対向床梁としての床大梁33及び中間床梁45の上にそれぞれ壁状の支持体を立設し、それら支持体の上に棚部26を架け渡して設けてもよい。
・上記実施形態では、対向床梁としての床大梁33及び中間床梁45の上に中柱51,52を立設したが、床開口部47を挟んで対向する長辺側の各床大梁33の上に中柱を立設してもよい。この場合、それらの中柱に棚部26を架け渡すことになる。また、この場合、長辺側の各床大梁33が対向床梁に相当する。
・上記実施形態では、収納空間25に隣接する二階空間16を居室としたが、二階空間16は廊下等の非居室であってもよい。
・上記実施形態では、住宅10の屋根部13が切り妻式であったが、屋根部13は寄せ棟式の屋根や陸屋根等であってもよい。例えば、陸屋根の場合、屋根裏空間がないため、屋根裏に収納庫を設ける上述した従来技術(特許文献1)を適用できないが、二階部分12における吹き抜け空間19の上方に収納空間25を設ける本発明によれば、屋根裏の有無にかかわらず適用が可能である。
・上記実施形態では、本発明をユニット式住宅に適用したが、鉄骨軸組工法や在来木造工法等、他の工法で構築された住宅に適用してもよい。
10…住宅、11…下階部としての一階部分、12…上階部としての二階部分、15…下階空間部としての一階空間、16…上階空間部としての二階空間、19…吹き抜け空間、25…収納空間、26…棚部、30…建物ユニット、30A…吹き抜けユニットとしての建物ユニット、30B…吹き抜けユニットとしての建物ユニット、32…天井大梁、33…床大梁、45…対向床梁としての中間床梁、48…対向天井梁としての中間天井梁、51,52…支柱としての中柱。
Claims (6)
- 上下に隣接する下階部及び上階部を備える住宅であって、
屋内空間として、前記下階部に設けられた下階空間部と、前記上階部に設けられた上階空間部と、前記下階部と前記上階部とに跨って設けられた吹き抜け空間とを備え、
前記吹き抜け空間の床部は、前記下階空間部の床部と同じ高さ位置に設定され、
前記吹き抜け空間の天井部は、前記上階空間部における床部と天井部との間の中間高さに設定され、
前記上階部において前記吹き抜け空間の上方には収納空間が設けられ、
前記収納空間は、当該収納空間に隣接する前記上階空間部に開放された収納開口部を有する、住宅。 - 柱、天井梁及び床梁を有する直方体状の建物ユニットが複数組み合わされて構成されるユニット式の住宅であって、
前記建物ユニットとして、上下に積み重ねて設けられ前記吹き抜け空間を形成する一対の吹き抜けユニットを備え、
前記一対の吹き抜けユニットのうち、前記下階部の吹き抜けユニットの天井部には天井開口部が形成され、前記上階部の吹き抜けユニットの床部には床開口部が形成され、それら天井開口部及び床開口部を通じて前記吹き抜け空間が上下階に跨っており、
前記上階部の吹き抜けユニットは、前記床梁として、前記床開口部を挟んで対向する一対の対向床梁を有し、
前記各対向床梁に設けられ、下端部が前記対向床梁に固定された柱状又は壁状の複数の支持体と、
前記吹き抜け空間の上方において前記各支持体に架け渡されて設けられ、前記収納空間の下面部を形成する棚部と、を備える、請求項1に記載の住宅。 - 前記上階部の吹き抜けユニットは、前記天井梁として、前記各対向床梁とそれぞれ上下に対向する一対の対向天井梁を有し、
前記支持体は、下端部が前記対向床梁に固定され、上端部が前記対向天井梁に固定された支柱であり、
前記棚部は、前記各支柱の中間部に架け渡されている、請求項2に記載の住宅。 - 前記収納開口部は、前記収納空間の各側面部のうち、前記支柱が設けられている側の側面部とは異なる側面部に設けられている、請求項3に記載の住宅。
- 前記上階部の吹き抜けユニットは、前記床梁として、隣り合う前記柱の下端部を連結する複数の床大梁と、対向する一対の長辺側の前記床大梁の中間部に架け渡された中間床梁とを有しており、
前記中間床梁と短辺側の前記床大梁と前記一対の長辺側の床大梁とに囲まれて前記床開口部が形成されており、
前記中間床梁と前記短辺側の床大梁とがそれぞれ前記支持体が設けられた前記対向床梁となっている、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の住宅。 - 前記収納開口部は、前記上階部の吹き抜けユニットの長辺側の側面において開放されている、請求項5に記載の住宅。
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