JP2023031920A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却水路の配管を取り外すことなく冷却水路に残った残留水を容易かつ安全に排出する。【解決手段】保持テーブルと、加工ユニットと、移動機構と、を備えた加工装置であって、一端が水供給源に接続され、該水供給源に収容された水を吸い出すポンプと、温度コントローラと、を経由し、他端が冷却管に接続された第1の配管と、一端が該冷却管に接続され、他端が該水供給源に接続された第2の配管と、一端が該第1の配管の該ポンプと、該温度コントローラと、の間に接続され、他端が第1の逆止弁を介してエアーポンプと接続された第3の配管と、一端が該第2の配管に接続され、他端が開閉バルブを介して該水の排出先となるドレインに接続された第4の配管と、を備え、該エアーポンプは、該第3の配管へのエアーの供給を実施できる。【選択図】図3
Description
本発明は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持された被加工物を加工する加工ユニットと、保持テーブルまたは加工ユニットを移動させる移動機構と、を有し、内部を冷却水が循環する加工装置に関する。
デバイスチップの製造工程では、互いに交差する複数の分割予定ライン(ストリート)によって区画された複数の領域にそれぞれ、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスが形成された円板状のウェーハが加工される。このウェーハを裏面側から研削装置で研削して薄化し、切削装置やレーザ加工装置で分割予定ラインに沿ってウェーハを分割すると、個々のデバイスチップを製造できる。デバイスチップは、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の様々な電子機器に搭載される。
研削装置、切削装置、及びレーザ加工装置等の各種の加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、保持テーブルで保持された被加工物を加工する加工ユニットと、保持テーブルまたは加工ユニットを移動させる移動機構と、を備える。移動機構はモータ等の駆動源を備え、該移動機構には稼働する間に生じる熱を除去するための冷却水が流される。加工装置は冷却水が流れる冷却水路を備え、冷却水は冷却水路を通って加工装置の内部を循環する(特許文献1参照)。
加工装置を移設する際や、加工装置を長時間にわたり停止させる際、冷却水路に冷却水が残ったままでいると問題となるため、冷却水路に残る冷却水を排出する作業が実施される。従来、冷却水路を構成する一部の配管を取り外し、冷却水路に接続された排出路(ドレイン)へのバルブを開け、配管が外れた箇所から冷却水路に高圧エアーを送り込み、残留水を押し出して回収または廃棄していた。
しかしながら、この配管を取り外す作業は手間である上、加工装置を復旧する際に配管を再接続しなければならず、このときに配管の繋ぎ方を誤りその後に冷却水が漏れることがあった。また、加工装置が置かれる工場等が備える高圧エアー源を冷却水路に直接接続すると、供給圧力が高すぎて冷却水路に設けられた流量計や流量コントローラを故障させてしまう。そのため、高圧エアーの供給圧力を下げるためにレギュレータを使用しなければならなかった。
さらに、加工装置の内部に多数の駆動源が設けられており冷却水路が複雑に分岐している場合や、多量の冷却水を流すために冷却水路が長大である場合等、作業員の手作業で実施するには冷却水路の水抜き作業の手順が煩雑となる場合もあった。また、加工装置が設置されている箇所の近傍に高圧エアーを準備できない場合もあり、水抜き作業ができない場合があった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、冷却水路の配管を取り外すことなく冷却水路に残った残留水を容易かつ安全に排出できる加工装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、上面に保持面を有し、該保持面に載せられた被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルで保持した該被加工物を加工する加工具を先端に備えたスピンドルを有する加工ユニットと、該保持テーブルと、該加工ユニットと、を相対的に移動させる移動機構と、を備えた加工装置であって、該移動機構が該保持テーブルと、該加工ユニットと、を相対的に移動させるときに移動する移動部を含み、一端が水供給源に接続され、該水供給源に収容された水を吸い出すポンプと、該ポンプに吸い出された該水の温度を調整する温度コントローラと、を経由し、他端が該スピンドルの周囲、または、該保持テーブルの内部を通る冷却管に接続されており、該水供給源から該冷却管に該水を供給する流路となる第1の配管と、一端が該冷却管に接続され、他端が該水供給源に接続され、該冷却管から排出された該水を該水供給源に戻す流路となる第2の配管と、一端が該第1の配管の該ポンプと、該温度コントローラと、の間に接続され、他端が第1の逆止弁を介してエアーポンプと接続された第3の配管と、一端が該第2の配管に接続され、他端が開閉バルブを介して該水の排出先となるドレインに接続された第4の配管と、を備え、該エアーポンプは、該移動部に接触されることで該第3の配管へのエアーの供給を実施できることを特徴とする加工装置が提供される。
好ましくは、該エアーポンプは、シリンダーと、該シリンダーの内部空間を一端側で閉塞しつつ他端が該シリンダーの外側に突き出ており、該シリンダー中を移動できるピストンロッドと、該ピストンロッドを該シリンダーの該外側に向けて付勢できる弾性部材と、一端が該シリンダーに接続され、他端が該シリンダーの外部空間に達し、該シリンダーから該外部空間への流体の流れを防止する第2の逆止弁を備える吸気路と、一端が該シリンダーに接続され、他端が該第3の配管の該他端に接続され、該第3の配管から該シリンダーへの流体の流れを防止する第3の逆止弁を備える排気路と、を有し、該移動機構は、該移動部を該ピストンロッドの該他端に当てて該移動部で該ピストンロッドを押圧することで該ピストンロッドを該シリンダーの内側に移動させ、該排気路を通して該シリンダーの該内部空間の該エアーを該第3の配管に排気することで該第3の配管への該エアーの供給を実施する機能を有し、該弾性部材は、該移動部による該ピストンロッドの押圧が緩和されたときに該ピストンロッドを該シリンダーの該外側に向けて移動させ、該吸気路を通して該外部空間から該シリンダーの該内部空間に新たなエアーを供給する機能を有する。
また、好ましくは、該移動部は、該移動機構が該保持テーブルを移動させる際に移動する。
さらに、好ましくは、該加工具は、環状に配された研削砥石を備える研削ホイールであり、該加工ユニットは、該研削砥石を備える該研削ホイールで該被加工物を研削する研削ユニットである。
または、好ましくは、該加工具は、円環状の砥石部を備える切削ブレードであり、該加工ユニットは、該切削ブレードで該被加工物を切削する切削ユニットである。
本発明の一態様に係る加工装置は、水供給源から冷却管に水を供給する流路となる第1の配管と、該冷却管から排出された水を水供給源に戻す流路となる第2の配管と、を備える。さらに、一端が該第1の配管に接続され、他端が逆止弁を介してエアーポンプと接続された第3の配管と、一端が該第2の配管に接続され、他端が開閉バルブを介してドレインに接続された第4の配管と、を備える。
加工装置の通常稼働時には、第1の配管及び第2の配管を水が循環することで所定の対象を冷却できる。そして、第1の配管及び第2の配管で構成される冷却水路から水を抜く際には、第4の配管に設けられた開閉バルブを開くとともに、第3の配管を通してエアーポンプから第1の配管にエアーを供給する。すると、エアーで水が押し流されて第4の配管を通じてドレインに水が排水される。
そのため、第1の配管及び第2の配管に残る水を排出する際、配管を取り外す必要がない。また、エアーポンプによりエアーを第1の配管及び第2の配管に供給できるため、外部の高圧エアー源を使用する必要がなく、エアーポンプでエアーの供給圧を調整できるため、レギュレータが不要である。
したがって、本発明の一態様により、冷却水路の配管を取り外すことなく冷却水路に残った残留水を容易かつ安全に排出できる加工装置が提供される。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。まず、本実施形態に係る加工装置で加工される被加工物について説明する。図1には、被加工物1を模式的に示す斜視図が含まれている。
被加工物1は、シリコン等の材料で形成された円板状のウェーハであり、互いに概ね平行な表面1a及び裏面1bを備える。被加工物1の表面1aには、互いに交差するように格子状に配列された複数の分割予定ライン(不図示)が設定される。被加工物1の表面1aの分割予定ラインで区画された各領域には、それぞれ、IC、LSI等のデバイス(不図示)が形成される。
なお、被加工物1の材質、構造、大きさ、形状等に制限はない。例えば被加工物1は、シリコン以外の半導体(GaAs、InP、GaN、SiC等)、サファイア、ガラス(石英ガラス、ホウケイ酸ガラス等)等でなる基板であってもよい。また、デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はなく、被加工物1にはデバイスが形成されていなくてもよい。
被加工物1を裏面1b側から研削して薄化し、被加工物1を分割予定ラインに沿って分割すると、デバイスをそれぞれ備える複数の薄型のチップ(デバイスチップ)が製造される。被加工物1の裏面1b側を研削する際、表面1a側を保護するために被加工物1の径と同程度の径のテープ状の保護部材3が該被加工物1の表面1a側に貼着される。
被加工物1の研削には、研削装置が使用される。研削された被加工物1の被研削面の微小な凹凸を除去するために、研磨装置が使用される。被加工物1の分割には、環状の切削ブレードを備える切削装置や、被加工物1にレーザビームを照射するレーザ加工ユニットを備えるレーザ加工装置が使用される。
本実施形態に係る加工装置は、例えば、切削装置、レーザ加工装置、研削装置、または、研磨装置である。ただし、加工装置はこれに限定されない。以下、本実施形態に係る加工装置の一例として、該加工装置が研削装置である場合を例に説明するが、加工装置は研削装置に限定されない。
図1は、研削装置(加工装置)2を模式的に示す斜視図であり、図2は、研削装置2を模式的に示す断面図である。研削装置2は、各構成要素を支持する略直方体状の基台4を有する。基台4の上面には、Y軸方向に沿った凹部4aが形成されている。凹部4aには、被加工物を保持できるY軸方向に移動可能な保持テーブル6と、保持テーブル6を露出しながら凹部4aの開口を覆う防塵防滴カバー4bと、が設けられる。
図2では、防塵防滴カバー4bが省略されている。凹部4aの内部には、保持テーブル6を移動可能に支持するY軸移動機構8が配設されている。Y軸移動機構8は、Y軸方向に沿った一対のガイドレール10と、該ガイドレール10にスライド可能に支持された移動テーブル12と、移動テーブル12の下面に設けられたナット部14に螺合されたY軸方向に沿ったボールねじ16と、を備える。ボールねじ16の一端には、該ボールねじ16を回転させるパルスモータ18が接続されている。
移動テーブル12の上には、保持テーブル6が配設されている。Y軸移動機構8を作動させると、保持テーブル6をY軸方向に沿って移動できる。保持テーブル6
は、セラミックス製の枠体6aを有する。枠体6a内には流路(不図示)が設けられており、この流路の一端はエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続している。
は、セラミックス製の枠体6aを有する。枠体6a内には流路(不図示)が設けられており、この流路の一端はエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続している。
枠体6aは、円盤状の空間から成る凹部を上面側に有する。この凹部には略円盤状の多孔質プレート6bが固定されている。多孔質プレート6bは、平坦な円形の下面及び上面を有する。多孔質プレート6bの径は、被加工物の径と略同一とされる。多孔質プレート6bの下面側には、枠体6aの流路の他端が接続している。吸引源を動作させると、多孔質プレート6bの上面には負圧が生じて、被加工物は、この上面で吸引されて保持される。それゆえ、保持テーブル6の上面は、保持面6cとして機能する。
保持テーブル6の枠体6aの下面側には、円盤状のテーブル基台6dが連結されている。このテーブル基台6dの下面中央にはスピンドル20の上端が連結されており、スピンドル20の下端はスピンドルハウジング20aに回転可能に収容されている。スピンドルハウジング20aには、スピンドル20を回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が設けられている。この回転駆動源を作動させることにより、保持テーブル6は、保持面6cに垂直な回転軸の周りで回転する。
研削装置2は、保持テーブル6で保持された被加工物1を研削する研削ユニット(加工ユニット)22と、研削ユニット22を昇降させる昇降ユニット(Z軸移動機構)24と、を備える。研削装置2の後方側には支持部26が立設されており、この支持部26により昇降ユニット24を介して研削ユニット22が支持されている。支持部26の前面には、Z軸方向(鉛直方向)に沿った一対のガイドレール28が設けられている。それぞれのガイドレール28には、移動プレート30がスライド可能に取り付けられている。
移動プレート30の裏面側(後面側)には、ナット部32が設けられており、このナット部32には、ガイドレール28に平行なボールねじ34が螺合されている。ボールねじ34の一端部には、パルスモータ36が連結されている。パルスモータ36でボールねじ34を回転させると、移動プレート30は、ガイドレール28に沿ってZ軸方向に移動する。
移動プレート30の前面側には、研削ユニット22が固定されている。移動プレート30を移動させれば、研削ユニット22はZ軸方向(加工送り方向)に移動できる。研削ユニット22は、切断された円筒状の保持部材38を有する。保持部材38は、移動プレート30の前方側の表面に固定されている。
保持部材38の内側には、スピンドルハウジング40が設けられている。スピンドルハウジング40の下部には、ゴム等で形成された円環状の緩衝部材42が設けられている。スピンドルハウジング40は、緩衝部材42を介して保持部材38の底面に支持されている。
スピンドルハウジング40には、スピンドル44の一部が回転可能な態様で収容されている。スピンドル44の上端には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。回転駆動源を動作させると、スピンドル44は回転軸46の周りに回転する。
スピンドル44の下端は、保持部材38の底部よりも下方に位置している。スピンドル44の下端側には、円盤状のホイールマウント48の上面側が連結されている。ホイールマウント48の下面側には、円環状の研削ホイール(加工具)50の上面側が装着されている。
研削ホイール50は、円環状のホイール基台52を有する。ホイール基台52は、アルミニウム等の金属で形成され、被加工物の径に対応する径とされる。このホイール基台52の上面側がホイールマウント48の下面側に連結される。つまり、研削ホイール50は、ホイールマウント48を介してスピンドル44に装着される。
ホイール基台52の下面(一面)側には、環状に配された複数の研削砥石54が設けられている。各研削砥石54は、例えば、ビトリファイドやレジノイド等の結合材に、ダイヤモンドやcBN(cubic boron nitride)等の砥粒を混合し、混合体を焼結することで形成されている。スピンドル44を回転軸46の周りに回転させて研削ホイール50を回転させると、研削砥石54が環状軌道上を回転移動する。
研削装置2で被加工物1を研削する際には、表面1aにテープ状の保護部材3が貼着された被加工物1を保護部材3を介して保持テーブル6の保持面6c上に載せ、保持テーブル6で被加工物1を吸引保持し、被加工物1の被研削面となる裏面1bを上方に露出させる。そして、Y軸移動機構8を作動させて保持テーブル6を研削ユニット22の下方に移動させる。
その後、研削ホイール50と、保持テーブル6と、をそれぞれの回転軸の周りに回転させ、昇降ユニット(Z軸移動機構)24を作動させて研削ユニット22の下降を開始する。そして、円環軌道上を移動する研削砥石54の下面が被加工物1の裏面1bに当たると、被加工物1の研削が始まる。研削装置2は、被加工物1の厚みを測定できる図示しない厚み測定ユニットを備え、厚み測定ユニットで被加工物1の厚みを監視しながら研削ユニット22の下降を継続する。
その後、被加工物1の厚みが所定の仕上げ厚みに達したときに研削ユニット22の下降を終了し研削ユニット22を上昇させる。すると、仕上げ厚みに薄化された被加工物1が得られる。
なお、被加工物1を研削する間、被加工物1及び研削砥石54との間の摩擦により摩擦熱が生じる。摩擦熱により被加工物1、研削砥石54等の温度が変化すると、これらが熱膨張したり加工条件が変化したりして、所望の研削結果が得られないことがある。また、研削を実施する間、被加工物1及び研削砥石54が消耗して加工屑が生じる。そこで、被加工物1の研削を実施する間、純水等で構成される研削水が被加工物1及び研削砥石54に供給され、加工屑及び摩擦熱が研削水により除去される。
また、スピンドル20,44をそれぞれの回転駆動源を作動させて回転させると、回転駆動源及びスピンドル20,44の温度が上昇し、スピンドル20,44等が熱膨張する。そこで、スピンドル20,44の周囲には冷媒となる水が流れる冷却管が配設され、回転駆動源を作動させる間に該冷却管に水が流され、スピンドル20,44が一定の温度に保たれる。また、冷却管は、保持テーブル6の内部にも通されていてもよく、冷却水により保持テーブル6及び被加工物1の温度が一定に保たれ熱膨張が抑制されてもよい。
このように、研削装置2には、冷却水が流れる冷却水路が設けられる。冷却水路は、水が貯留された水供給源と冷却管を接続し、水供給源から冷却管に水を送る経路となるとともに、冷却管を通された水を水供給源に戻す経路となる。すなわち、研削装置2では、水が冷却水路を循環することにより所定の対象の熱を吸収して該対象の温度を一定に保つ。
次に、冷却水路の構成について説明する。図3は、冷却水路56を構成する各構成要素と、各構成要素間の接続関係と、を模式的に示すブロック図である。図3では、各ブロックが各構成要素を表しており、各ブロックを接続する線が配管を表しており、該線の交点に付された点が配管の結節点を表す。
研削装置2は、冷却水となる水を貯留するタンクとなる水供給源58と、水供給源に収容された水を吸い出すポンプ60と、ポンプ60に吸い出された水の温度を調整する温度コントローラ62と、温度が調整された水が通される冷却管64a,64bと、を備える。温度コントローラ62は、例えば、電力駆動のペルチェ素子や電力不要のヒートシンク等を含み構成される冷却ユニットを備え、水の温度を所定の温度に調整する機能を有する。なお、温度コントローラ62は、電熱線等の加熱ユニットを備えてもよい。
そして、研削装置2は、一端が水供給源58に接続され、ポンプ60と、温度コントローラ62と、を経由し、他端が冷却管64a,64bに接続されており、水供給源58から冷却管64a,64bに水を供給する流路となる第1の配管66を備える。また、研削装置2は、一端が冷却管64a,64bに接続され、他端が水供給源58に接続され、冷却管64a,64bから排出された水を水供給源58に戻す流路となる第2の配管68を備える。
また、冷却水路56には、水の流量を監視する図示しない流量計や流量コントローラが設けられる。ポンプ60の出力は、冷却水路56を流れる水の量が参照されて調整される。
なお、水供給源58はタンクではなく研削装置2が設置された工場設備に設けられた水道管でもよく、第2の配管68は水供給源58に達していなくてもよく、冷却管64a,64bを流れた水は水供給源58に戻されなくてもよい。
研削装置2は、冷却水路56を構成する第1の配管66及び第2の配管68を通して冷却水となる水を循環させることにより冷却管64a,64bの近傍の所定の対象を冷却する。ポンプ60はこの水の循環の駆動源であり、研削装置2は被加工物1を研削する際にポンプ60を作動させて水を循環させることにより研削ユニット22及び保持テーブル6等を所定の温度に保つ。研削装置2が停止している間は、ポンプ60が停止される。このとき、冷却水路56を流れている水はその場に留まる。
研削装置2を移設する際や、研削装置2を長時間にわたり停止させる際に冷却水路56に水が残ったままでいると、雑菌が繁殖したり、第1の配管66及び第2の配管68等が劣化したり、水漏れが生じたりする場合があり、問題となる。そこで、冷却水路56に残る水を排出する作業が実施される。
従来、冷却水路56を構成する一部の配管を取り外し、冷却水路56に接続された排出路(ドレイン)に通じるバルブを開け、配管が外れた箇所から冷却水路56に高圧エアーを送り込み、残留水をドレインに押し出して回収または廃棄していた。
しかしながら、この配管を取り外す作業は手間である上、研削装置2を復旧する際に配管を再接続しなければならず、このときに配管の繋ぎ方を誤りその後に冷却水が漏れることがあった。また、研削装置2が置かれる工場等が備える高圧エアー源を冷却水路56に直接接続すると、供給圧力が高すぎて冷却水路56に設けられた流量計や流量コントローラを故障させてしまう。そのため、高圧エアーの供給圧力を下げるためにレギュレータを使用しなければならなかった。
さらに、研削装置2の内部に多数の駆動源が設けられており冷却水路が複雑に分岐している場合や、冷却水路56が長大であり多量の冷却水が流れる場合等、作業員の手作業で実施するには冷却水路56の水抜き作業の手順が煩雑となる場合もあった。また、研削装置2が設置されている箇所の近傍に高圧エアーを準備できない場合もあり、水抜き作業ができない場合があった。
そこで、本実施形態に係る研削装置(加工装置)2では、冷却水路56の配管を取り外すことなく冷却水路56に残った残留水を容易かつ安全に排出できるように、下記に説明する構成をさらに有する。
研削装置2は、一端が第1の配管66のポンプ60と、温度コントローラ62と、の間に接続され、他端が第1の逆止弁70を介してエアーポンプ72と接続された第3の配管74を備える。さらに、研削装置2は、一端が第2の配管68に接続され、他端が開閉バルブ76を介して水の排出先となるドレイン78に接続された第4の配管80を備える。
エアーポンプ72は、第3の配管74を通して第1の配管66にエアーを送り込む機能を有する。エアーポンプ72は、例えば、独自の駆動源を備えるエアーコンプレッサーである。第1の配管66及び第2の配管68に水が流れている間、第1の逆止弁70はエアーポンプ72への水の流入を防止し、開閉バルブ76はドレイン78への水の流出を防止する。その一方で、第1の逆止弁70は、エアーポンプ72から第1の配管66へのエアーの流れを妨げない。
第4の配管80の開閉バルブ76を開き、エアーポンプ72を作動させて第1の配管66にエアーを供給すると、エアーが第1の配管66を進行し、冷却管64a,64bを通り第2の配管68及び第4の配管80を進行する。この過程において、第1の配管66に残っていた水がエアーにより押されて第1の配管66を進行し、冷却管64a,64bを通り第2の配管68及び第4の配管80を進行し、ドレイン78に排水される。すなわち、冷却水路56が排水される。
ここで、エアーポンプ72の出力を調整することにより冷却水路56に供給されるエアーの圧力を調整できるため、冷却水路56に設けられた流量計等の構成要素が故障しない圧力でエアーを冷却水路56に供給できる。このように、本実施形態に係る研削装置(加工装置)2では、冷却水路56を構成する配管を繋ぎ換えることなく冷却水路56を容易かつ安全に排水できる。このとき、エアーの圧力を調整するためのレギュレータも不要となる。
なお、冷却水路56の水抜き作業以外に用途のない専用の駆動源を備えるエアーポンプ72を研削装置2に設けるよりも、他の用途に供される駆動源をエアーポンプ72の駆動源として利用できることが好ましい。専用の駆動源にはコストがかかる上、研削装置2の内部の限られた空間の一部を占有してしまうためである。以下、保持テーブルと、加工ユニットと、を相対的に移動させるY軸移動機構8や昇降ユニット24等の移動機構をエアーポンプ72の駆動源として利用する場合について説明する。
図2等には、研削装置2に組み込まれたエアーポンプ72の側面図が含まれている。図4及び図5は、エアーポンプ72の構造を模式的に示す断面図である。エアーポンプ72は、シリンダー82と、シリンダー82中を移動できるピストンロッド90と、ピストンロッド90をシリンダー82の外側に向けて付勢できる弾性部材92と、を備える。
ピストンロッド90は、シリンダー82の内部空間84を一端86側で閉塞しつつ他端88がシリンダー82の外側に突き出ている。弾性部材92は、例えばコイルバネであり、一端がピストンロッド90の該一端86側に接続されており、他端がピストンロッド90の該一端86に対向するシリンダー82の内部空間84の奥面82aに接続されている。
また、エアーポンプ72は、さらに、一端がシリンダー82に接続され、他端がシリンダー82の外部空間94に達し、シリンダー82から外部空間94への流体の流れを防止する第2の逆止弁96を備える吸気路102を有する。第2の逆止弁96は、内部空間に収容された球体98を備え、上方にシリンダー82が接続され、外部空間94に通じる管路が下方に接続される。該管路の第2の逆止弁96との接続部分の円形の開口100の径は、球体98の径よりも小さい。
第2の逆止弁96の上方に接続されたシリンダー82の内部空間84の圧力が外部空間94の圧力(大気圧)よりも高い場合、球体98により開口100が閉塞され、内部空間84から外部空間94へのエアーの流れが止められる。また、内部空間84の圧力が外部空間94の圧力よりも低い場合、球体98が開口100から離れて浮き上がり、該管路の下端の吸気口104から外部空間94のエアーが吸い込まれ、内部空間84にエアーが進行する。
さらに、エアーポンプ72は、一端がシリンダー82に接続され、他端が第3の配管74の他端に接続され、第3の配管74からシリンダー82への流体の流れを防止する第3の逆止弁106を備える排気路112を有する。第3の逆止弁106は、内部空間に収容された球体108を備え、上方に第3の配管74が接続され、下方にシリンダー82が接続される。第3の逆止弁106とシリンダー82との接続部分の円形の開口110の径は、球体108の径よりも小さい。
第3の逆止弁106の下方に接続されたシリンダー82の内部空間84の圧力が第3の配管74の内部の圧力よりも低い場合、球体108により開口110が閉塞され、第3の配管74から内部空間84への流体の流れが止められる。また、内部空間84の圧力が第3の配管74の内部の圧力よりも高い場合、球体108が開口110から離れて浮き上がり、シリンダー82の内部空間84のエアーが第3の配管74に進行する。
図5に示すように、エアーポンプ72のピストンロッド90の他端88側を押してピストンロッド90をシリンダー82の内部空間84に押し入れると、内部空間84の圧力が高まる。すると、シリンダー82の内部空間84に収容されていたエアーが第3の逆止弁106を経由して第3の配管74に供給される。
その後、ピストンロッド90の他端88側の押し込みを解除すると、図4に示すように、弾性部材92がピストンロッド90の一端86側からシリンダー82の外側に向けてピストンロッド90を移動させる。すると、シリンダー82の内部空間84の圧力が低下し、外部空間94のエアーが吸気口104から取り込まれ、第2の逆止弁96を経由してシリンダー82の内部空間84に供給される。
シリンダー82の内部空間84へのピストンロッド90の押し込みと、その解除と、を繰り返すと、エアーポンプ72は第3の配管74にエアーを供給し続けられる。ピストンロッド90をシリンダー82の内部空間84に押し込む際にピストンロッド90を速く移動させると、内部空間84の圧力が急激に高まり、第3の配管74に高圧のエアーが供給される。すなわち、ピストンロッド90の移動速度を変化させることで第3の配管74へのエアーの供給圧力を調整できる。
なお、このピストンロッド90の押し込みを研削装置2が備える他の用途に供される駆動源に実施させることで、エアーポンプ72のための専用の駆動源が不要となる。そして、ピストンロッド90の押し込みは、例えば、研削装置2のY軸移動機構8や昇降ユニット24を利用することで実現できる。次に、研削装置2の駆動源としてY軸移動機構(移動機構)8を利用してエアーポンプ72のピストンロッド90の押し込みを実施する方法について説明する。
図6は、ピストンロッド90の他端88側に保持テーブル6を支持する移動テーブル
12を当てた状態の研削装置2を模式的に示す断面図である。図6等に示す通り、エアーポンプ72は、移動テーブル12を移動させることで該移動テーブル12の一端がピストンロッド90の該他端88に当たる位置に固定されている。
12を当てた状態の研削装置2を模式的に示す断面図である。図6等に示す通り、エアーポンプ72は、移動テーブル12を移動させることで該移動テーブル12の一端がピストンロッド90の該他端88に当たる位置に固定されている。
ここで、保持テーブル6と、研削ユニット(加工ユニット)22と、を相対的に移動させる際に移動する部分であって、ピストンロッド90の該他端88側に当たる部分を移動部114と呼ぶこととする。すなわち、図6等に示す例では移動テーブル12の一端が移動部114であり、図6は、移動部114をピストンロッド90に当てた状態の研削装置2を模式的に示す断面図である。ただし、移動部114はこれに限定されない。
エアーポンプ72を作動させる際には、Y軸移動機構(移動機構)8は、移動部114をピストンロッド90の該他端88に当てて該移動部114で該ピストンロッド90を押圧する。図7は、移動部114でピストンロッド90が押圧された際の研削装置2を模式的に示す断面図である。
ピストンロッド90をシリンダー82の内側に移動させると、シリンダー82の内部空間84の圧力が高まる。そして、吸気路102の第2の逆止弁96が外部空間94へのエアーの移動を阻止するとともに、排気路112の第3の逆止弁106の球体108が開口110から浮き上がり、エアーが第3の逆止弁106中を進行する。
そして、排気路112を通してシリンダー82の内部空間84のエアーが第3の配管74に排気されることで該第3の配管74へのエアーの供給が実施される。すなわち、Y軸移動機構(移動機構)8は、エアーポンプ72に第3の配管74へのエアーの供給を実施させる機能を備える。
内部空間84のエアーの一部が第3の配管74に供給された後、さらなるエアーを第3の配管74に供給するために、シリンダー82の内部空間84を一度吸気する必要がある。その際には、Y軸移動機構(移動機構)8は、移動部114をエアーポンプ72から離れる方向に移動させ、移動部114によるピストンロッド90の押圧を緩和させる。このとき、弾性部材92は、ピストンロッド90をシリンダー82の外側に向けて移動させる。
すると、シリンダー82の内部空間84の圧力が低下し、吸気路102の第2の逆止弁96の球体98が開口100から浮き上がり、外部空間94から吸気口104を通して吸い込まれたエアーが第2の逆止弁96を進行し、内部空間84に供給される。このとき、排気路112の第3の逆止弁106が第3の配管74からのエアーの逆流を阻止する。したがって、弾性部材92は、吸気路102を通して外部空間94からシリンダー82の内部空間84に新たなエアーを供給する機能を有する。
このように、研削装置2は、Y軸移動機構(移動機構)8を利用してエアーポンプ72を作動させることで、冷却水路56にエアーを供給できる。冷却水路56に残留する水は、このエアーにより押し出される。そのため、エアーポンプ72を駆動させるための専用の駆動源は不要である。
特に、研削装置(加工装置)2の作業者は、研削装置2の各構成要素を制御する制御ユニット(制御コンピュータ)に指示を入力するだけでエアーによる冷却水路56からの残留水の排出作業を研削装置2に自動的に実施させることも可能である。すなわち、制御ユニットは、エアーポンプ72と、開閉バルブ76と、を作動させることで該作業を進行させる。したがって、以上に説明する通り、本実施形態に係る研削装置(加工装置)2によると、冷却水路56の配管を取り外すことなく冷却水路56に残った残留水を容易かつ安全に排出できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、ピストンロッド90の他端88側を押圧する移動部114が移動テーブル12である場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。例えば、移動部114は、保持テーブル6を支持するテーブル基台6dでもよく、保持テーブル6でもよい。
また、上記実施形態では、移動部を移動させる移動機構がY軸移動機構8である場合を例に説明したが、本発明の一態様に係る加工装置はこれに限定されない。例えば、移動部を移動させる移動機構は、昇降ユニット24でもよい。そして、エアーポンプ72は、昇降ユニット24で研削ユニット(加工ユニット)22を昇降させる際、ピストンロッド90に保持部材38が当たる位置で支持部26に設けられるとよい。
この場合、移動部は、昇降ユニット24を作動させたときに研削ユニット22とともに移動する保持部材38となる。エアーポンプ72を作動させる際には、昇降ユニット24を作動させて保持部材38をピストンロッド90に当て、ピストンロッド90を保持部材38で押圧するとよい。
さらに、上記実施形態では、加工具が環状に配された研削砥石54を備える研削ホイール50であり、加工ユニットが研削砥石54を備える研削ホイール50である研削装置2を例に加工装置について説明した。しかしながら、本発明の一態様に係る加工装置は研削装置2に限定されない。
本発明の一態様に係る加工装置は、円環状の砥石部を備える切削ブレードを加工具として有し、切削ブレードで被加工物1を切削する切削ユニットを加工ユニットとして備える切削装置でもよい。この場合、エアーポンプ72のピストンロッド90は、保持テーブルと、切削ユニットと、を相対的に移動させる移動機構で移動する移動部により押圧されるとよい。
なお、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被加工物
1a 表面
1b 裏面
3 保護部材
2 研削装置
4 基台
4a 凹部
4b 防塵防滴カバー
6 保持テーブル
6a 枠体
6b 多孔質プレート
6c 保持面
6d テーブル基台
8 Y軸移動機構
10,28 ガイドレール
12 移動テーブル
14,32 ナット部
16,34 ボールねじ
18,36 パルスモータ
20,44 スピンドル
22 研削ユニット
24 昇降ユニット
26 支持部
30 移動プレート
38 保持部材
40 スピンドルハウジング
42 緩衝部材
44 スピンドル
46 回転軸
48 ホイールマウント
50 研削ホイール
52 ホイール基台
54 研削砥石
56 冷却水路
58 水供給源
60 ポンプ
62 温度コントローラ
64a,64b 冷却管
66 第1の配管
68 第2の配管
70 第1の逆止弁
72 エアーポンプ
74 第3の配管
76 開閉バルブ
78 ドレイン
80 第4の配管
82 シリンダー
84 内部空間
86 一端
88 他端
90 ピストンロッド
92 弾性部材
94 外部空間
96 第2の逆止弁
98 球体
100 開口
102 吸気路
104 吸気口
106 第3の逆止弁
108 球体
110 開口
112 排気路
114 移動部
1a 表面
1b 裏面
3 保護部材
2 研削装置
4 基台
4a 凹部
4b 防塵防滴カバー
6 保持テーブル
6a 枠体
6b 多孔質プレート
6c 保持面
6d テーブル基台
8 Y軸移動機構
10,28 ガイドレール
12 移動テーブル
14,32 ナット部
16,34 ボールねじ
18,36 パルスモータ
20,44 スピンドル
22 研削ユニット
24 昇降ユニット
26 支持部
30 移動プレート
38 保持部材
40 スピンドルハウジング
42 緩衝部材
44 スピンドル
46 回転軸
48 ホイールマウント
50 研削ホイール
52 ホイール基台
54 研削砥石
56 冷却水路
58 水供給源
60 ポンプ
62 温度コントローラ
64a,64b 冷却管
66 第1の配管
68 第2の配管
70 第1の逆止弁
72 エアーポンプ
74 第3の配管
76 開閉バルブ
78 ドレイン
80 第4の配管
82 シリンダー
84 内部空間
86 一端
88 他端
90 ピストンロッド
92 弾性部材
94 外部空間
96 第2の逆止弁
98 球体
100 開口
102 吸気路
104 吸気口
106 第3の逆止弁
108 球体
110 開口
112 排気路
114 移動部
Claims (5)
- 上面に保持面を有し、該保持面に載せられた被加工物を保持する保持テーブルと、
該保持テーブルで保持した該被加工物を加工する加工具を先端に備えたスピンドルを有する加工ユニットと、
該保持テーブルと、該加工ユニットと、を相対的に移動させる移動機構と、を備えた加工装置であって、
該移動機構が該保持テーブルと、該加工ユニットと、を相対的に移動させるときに移動する移動部を含み、
一端が水供給源に接続され、該水供給源に収容された水を吸い出すポンプと、該ポンプに吸い出された該水の温度を調整する温度コントローラと、を経由し、他端が該スピンドルの周囲、または、該保持テーブルの内部を通る冷却管に接続されており、該水供給源から該冷却管に該水を供給する流路となる第1の配管と、
一端が該冷却管に接続され、他端が該水供給源に接続され、該冷却管から排出された該水を該水供給源に戻す流路となる第2の配管と、
一端が該第1の配管の該ポンプと、該温度コントローラと、の間に接続され、他端が第1の逆止弁を介してエアーポンプと接続された第3の配管と、
一端が該第2の配管に接続され、他端が開閉バルブを介して該水の排出先となるドレインに接続された第4の配管と、を備え、
該エアーポンプは、該移動部に接触されることで該第3の配管へのエアーの供給を実施できることを特徴とする加工装置。 - 該エアーポンプは、
シリンダーと、
該シリンダーの内部空間を一端側で閉塞しつつ他端が該シリンダーの外側に突き出ており、該シリンダー中を移動できるピストンロッドと、
該ピストンロッドを該シリンダーの該外側に向けて付勢できる弾性部材と、
一端が該シリンダーに接続され、他端が該シリンダーの外部空間に達し、該シリンダーから該外部空間への流体の流れを防止する第2の逆止弁を備える吸気路と、
一端が該シリンダーに接続され、他端が該第3の配管の該他端に接続され、該第3の配管から該シリンダーへの流体の流れを防止する第3の逆止弁を備える排気路と、を有し、
該移動機構は、該移動部を該ピストンロッドの該他端に当てて該移動部で該ピストンロッドを押圧することで該ピストンロッドを該シリンダーの内側に移動させ、該排気路を通して該シリンダーの該内部空間の該エアーを該第3の配管に排気することで該第3の配管への該エアーの供給を実施する機能を有し、
該弾性部材は、該移動部による該ピストンロッドの押圧が緩和されたときに該ピストンロッドを該シリンダーの該外側に向けて移動させ、該吸気路を通して該外部空間から該シリンダーの該内部空間に新たなエアーを供給する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。 - 該移動部は、該移動機構が該保持テーブルを移動させる際に移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加工装置。
- 該加工具は、環状に配された研削砥石を備える研削ホイールであり、
該加工ユニットは、該研削砥石を備える該研削ホイールで該被加工物を研削する研削ユニットであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の加工装置。 - 該加工具は、円環状の砥石部を備える切削ブレードであり、
該加工ユニットは、該切削ブレードで該被加工物を切削する切削ユニットであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の加工装置。
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