JP2023038068A - 被加工物の研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物に対するクリープフィード研削を行う際に、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に供給される研削液の減少を抑制できる被加工物の研削方法を提供する。【解決手段】それぞれの一端とスピンドルの回転軸との間隔が、この一端からみて研削ホイールが回転する方向側にある他端とスピンドルの回転軸との間隔よりも短い複数の研削砥石を有する研削ホイールの外側から複数の研削砥石と被加工物との接触界面に向けて研削液が供給された状態で、被加工物に対するクリープフィード研削を行う。この場合、複数の研削砥石の外側面に研削液が衝突することなく、隣接する一対の研削砥石の間に研削液が供給されやすくなる。そして、一対の研削砥石の間に供給された研削液は、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に巻き込まれやすい。その結果、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に供給される研削液の減少を抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、被加工物を研削する被加工物の研削方法に関する。
IC(Integrated Circuit)及びLSI(Large Scale Integration)等のデバイスのチップは、携帯電話及びパーソナルコンピュータ等の各種電子機器において不可欠の構成要素である。このようなチップは、例えば、表面に多数のデバイスが形成されたウェーハ等の被加工物を個々のデバイスを含む領域毎に分割することで製造される。
さらに、この被加工物は、チップの小型化及び軽量化等を目的として、その分割前に薄化されることが多い。被加工物を薄化する方法としては、研削装置による研削が挙げられる。この研削装置は、例えば、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、チャックテーブルの上方に設けられ、かつ、研削ホイールを下端部に着脱可能なスピンドルを有する研削ユニットとを備える。そして、この研削ホイールは、環状に離散して配置され、かつ、それぞれが直方体状の形状を有する複数の研削砥石を含む。
このような研削装置においては、クリープフィード研削とも呼ばれる研削方法によって被加工物を薄化することがある(例えば、特許文献1参照)。この研削方法においては、まず、チャックテーブルの保持面に被加工物の表面側を保持させる。次いで、研削ユニットを水平方向においてチャックテーブルから離隔して位置付けた状態で、複数の研削砥石のそれぞれの下面を被加工物の裏面(上面)及び表面(下面)の間の高さに位置付ける。
そして、研削ホイールを回転させながら、チャックテーブルと研削ユニットとを水平方向に沿って相対的に移動させることによって、複数の研削砥石で被加工物の水平方向における一端側から他端側までを研削する。これにより、被加工物の裏面(上面)側の所定の厚さを有する部分が除去されて被加工物が薄化される。
特開2005-28550号公報
被加工物を研削すると、研削屑が生じ、また、被加工物及び複数の研削砥石が加熱される。そのため、被加工物の研削は、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に純水等の液体(研削液)を供給することによって、研削屑を洗い流し、また、被加工物及び複数の研削砥石を冷却しながら行われる。
また、被加工物に対するクリープフィード研削が行われる場合には、主として、複数の研削砥石のそれぞれの外側面の下端部及び下面の外端部によって被加工物の研削が行われる。すなわち、この場合には、これらの部分の近傍に研削屑が生じやすく、また、これらの部分の近傍が加熱されやすい。
ここで、研削ホイールの内側(研削ホイールに囲まれた領域)から研削ホイールに研削液を供給すると、複数の研削砥石のそれぞれの外側面の下端部及び下面の外端部の近傍まで研削液が到達しない蓋然性が高い。そのため、被加工物に対するクリープフィード研削が行われる場合には、これらの部分の近傍に研削液が供給されるように、研削ホイールの外側から研削ホイールに向かって研削液が供給される。
しかしながら、被加工物を研削するためには複数の研削砥石を高速で回転させる必要がある。そのため、被加工物に対するクリープフィード研削が行われる場合には、複数の研削砥石の外側面との衝突に起因して研削液の大半が飛散して、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に供給される研削液が減少するおそれがある。
この点に鑑み、本発明の目的は、被加工物に対するクリープフィード研削を行う際に、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に供給される研削液の減少を抑制できる被加工物の研削方法を提供することである。
本発明によれば、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、第1方向に沿って延在し、かつ、複数の研削砥石を含む研削ホイールが先端部に装着されるスピンドルを有し、該第1方向に沿った直線を回転軸として回転する該スピンドルを介して該研削ホイールを回転させる研削ユニットと、該第1方向と直交する第2方向に沿って該チャックテーブルと該研削ユニットとを相対的に移動させる移動機構と、該研削ホイールの外側から該研削ホイール側に研削液を供給する研削液供給ユニットと、を備え、該複数の研削砥石は、該研削ホイールの周方向に沿って離散して配置されており、該複数の研削砥石のそれぞれの一端と該回転軸との間隔は、該一端からみて該研削ホイールが回転する方向側に存在する他端と該回転軸との間隔よりも短い研削装置において、該被加工物を研削する被加工物の研削方法であって、該チャックテーブルが該被加工物を該保持面で保持する保持ステップと、該研削液供給ユニットから該複数の研削砥石と該被加工物との接触界面に向けて該研削液を供給しながら、該移動機構が該チャックテーブルと該研削ユニットとを相対的に移動させ、かつ、該研削ユニットが該研削ホイールを回転させることによって、該被加工物の該第2方向における一端側から他端側までを研削する研削ステップと、を備える被加工物の研削方法が提供される。
本発明においては、それぞれの一端とスピンドルの回転軸との間隔が、この一端からみて研削ホイールが回転する方向側にある他端とスピンドルの回転軸との間隔よりも短い複数の研削砥石を有する研削ホイールの外側から複数の研削砥石と被加工物との接触界面に向けて研削液が供給された状態で、被加工物に対するクリープフィード研削が行われる。
この場合、複数の研削砥石の外側面に研削液が衝突することなく、隣接する一対の研削砥石の間に研削液が供給されやすくなる。そして、一対の研削砥石の間に供給された研削液は、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に巻き込まれやすい。その結果、本発明においては、複数の研削砥石と被加工物との接触界面に供給される研削液の減少を抑制できる。
図1は、研削装置の一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、研削装置の構成要素の一部を模式的に示す一部断面側面図である。 図3は、研削ホイールの一例を模式的に示す下面図である。 図4は、被加工物の研削方法の一例を模式的に示すフローチャートである。 図5は、保持ステップの様子を模式的に示す側面図である。 図6(A)及び図6(B)のそれぞれは、研削ステップの様子を模式的に示す側面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、研削装置の一例を模式的に示す斜視図である。なお、図1に示されるX軸方向(前後方向)及びY軸方向(左右方向)は、水平面上において互いに直交する方向であり、Z軸方向(上下方向)は、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(鉛直方向)である。また、図1においては、便宜上、研削装置の構成要素の一部がブロックで示されている。
図1に示される研削装置2は、各構成要素を支持又は収容する基台4を有する。この基台4の上面側には、X軸方向に沿って延在する直方体状の溝4aが形成されている。また、基台4の上面側の後端部には、Z軸方向に沿って延在する直方体状の支持構造6が設けられている。
この研削装置2においては、被加工物を保持するチャックテーブル8が基台4の溝4aにおいて露出するように設けられている。このチャックテーブル8は、例えば、X軸方向及びY軸方向に双方に平行な円状の上面(保持面)を有し、この保持面においては円盤状のポーラス板8aが露出している。
さらに、ポーラス板8aは、チャックテーブル8の内部に設けられた流路等を介して真空ポンプ等の吸引源(不図示)と連通している。そして、この吸引源が動作すると、チャックテーブル8の保持面近傍の空間に負圧が生じる。
また、チャックテーブル8には、チャックテーブル8をX軸方向に沿って移動させるX軸方向移動機構10が連結されている。このX軸方向移動機構10は、基台4の溝4aの内側に設けられている。図2は、研削装置2の構成要素の一部(X軸方向移動機構10等)を模式的に示す一部断面側面図である。
このX軸方向移動機構10は、溝4aの底面に固定され、かつ、X軸方向に沿って延在する一対のX軸ガイドレール(不図示)を有する。そして、一対のX軸ガイドレールの上面側には、一対のX軸ガイドレールに沿ってスライド可能な態様でX軸移動プレート12が連結されている。
また、一対のX軸ガイドレールの間には、X軸方向に沿って延在するねじ軸14が配置されている。このねじ軸14の後端部には、ねじ軸14を回転させるためのモータ16が連結されている。また、ねじ軸14の螺旋状の溝が形成された表面には、回転するねじ軸14の表面を転がるボールを収容するナット部18が設けられ、ボールねじが構成されている。
すなわち、ねじ軸14が回転するとボールがナット部18内を循環してナット部18がX軸方向に沿って移動する。さらに、このナット部18は、X軸移動プレート12の下面側に固定されている。そのため、モータ16でねじ軸14を回転させれば、ナット部18とともにX軸移動プレート12及びX軸移動プレート12に連結されているチャックテーブル8がX軸方向(第2方向)に沿って移動する。
図1に示されるように、チャックテーブル8の周囲には、チャックテーブル8を囲むテーブルカバー20が設けられている。また、テーブルカバー20の前方及び後方には、X軸方向に沿って伸縮可能な蛇腹状の防塵防滴カバー22が設けられている。テーブルカバー20及び防塵防滴カバー22は、溝4aの内側に設けられたX軸方向移動機構10の構成要素を覆っている。
また、支持構造6の前面側には、Z軸方向移動機構24が設けられている。このZ軸方向移動機構24は、支持構造6の前面に固定され、かつ、Z軸方向に沿って延在する一対のZ軸ガイドレール26を有する。そして、一対のZ軸ガイドレール26の前面側(表面側)には、一対のZ軸ガイドレール26に沿ってスライド可能な態様でZ軸移動プレート28が連結されている。
また、一対のZ軸ガイドレール26の間には、Z軸方向に沿って延在するねじ軸30が配置されている。このねじ軸30の上端部には、ねじ軸30を回転させるためのモータ32が連結されている。また、ねじ軸30の螺旋状の溝が形成された表面には、回転するねじ軸30の表面を転がるボールを収容するナット部(不図示)が設けられ、ボールねじが構成されている。
すなわち、ねじ軸30が回転するとボールがナット部内を循環してナット部がZ軸方向に沿って移動する。さらに、このナット部は、Z軸移動プレート28の後面側(裏面側)に固定されている。そのため、モータ32でねじ軸30を回転させれば、ナット部とともにZ軸移動プレート28がZ軸方向に沿って移動する。
また、Z軸移動プレート28の前面(表面)には、支持部材34が設けられている。この支持部材34は、研削ユニット36の円柱状のハウジング38を支持している。そして、ハウジング38には、Z軸方向に沿って配置された円柱状のスピンドル40が収容されている。
このスピンドル40の先端部(下端部)は、ハウジング38の下面から下方に突出している。そして、スピンドル40の先端部には、金属等からなる円盤状のマウント42が固定されている。また、スピンドル40の基端部(上端部)には、スピンドル40を回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。
そして、スピンドル40の基端部に連結されている回転駆動源が動作すると、Z軸方向(第1方向)に沿った直線を回転軸としてスピンドル40が回転する。さらに、マウント42の下面側には、円環状の研削ホイール44が装着されている。この研削ホイール44は、例えば、ボルト等の固定具(不図示)を用いてマウント42に固定される。
これにより、研削ホイール44がマウント42を介してスピンドル40の先端部に装着される。そして、スピンドル40が回転すると、その先端部に装着されている研削ホイール44もZ軸方向(第1方向)に沿った直線を回転軸として回転する。
図3は、研削ホイール44を模式的に示す下面図である。この研削ホイール44は、ホイール基台46と、このホイール基台46の下面に固定されている複数の研削砥石48とを有する。このホイール基台46は、その外径がマウント42の直径と概ね等しい円環状の形状を有し、例えば、ステンレス若しくはアルミニウム等の金属又は樹脂等からなる。
また、複数の研削砥石48は、研削ホイール44(ホイール基台46)の周方向に沿って離散して配置されている。そして、複数の研削砥石48のそれぞれは、被加工物に対してクリープフィード研削を行う際に複数の研削砥石48と被加工物との接触界面に研削液を巻き込みやすくするために、直方体を僅かに湾曲させたような形状を有する。
具体的には、複数の研削砥石48のそれぞれは、それぞれが内側面48aから外側面48bに向かう方向に膨らむように僅かに湾曲した内側面48a及び外側面48bと、内側面48aの内端と外側面48bの内端との間に存在する概ね平坦な内端面48cと、内側面48aの外端と外側面48bの外端との間に存在する概ね平坦な外端面48dとを含む。
そして、内端面48cは、外端面48dよりも研削ホイール44の中心に近接する。すなわち、複数の研削砥石48のそれぞれの一端(内端面48c)とスピンドル40の回転軸Aとの間隔I1は、その他端(外端面48d)とスピンドル40の回転軸Aとの間隔I2よりも短い。
なお、回転軸Aを中心としてスピンドル40が回転すると、研削ホイール44は、例えば、図3に示される矢印Bに沿って(下からみて反時計回りに)回転する。そのため、複数の研削砥石48のそれぞれの他端(外端面48d)は、その一端(内端面48c)からみて研削ホイール44が回転する方向側に存在する。
このような形状を有する複数の研削砥石48のそれぞれは、例えば、ダイヤモンド又はcBN(cubic Boron Nitride)等からなる砥粒と、この砥粒を固定する結合材(ボンド材)とを含む。なお、この結合材としては、例えば、メタルボンド、レジンボンド又はビトリファイドボンド等を用いることができる。
図1に示されるように、研削ユニット36の前方には、研削ユニット36に純水等の液体(研削液)を供給する柱状の研削液供給ユニット50が設けられている。この研削液供給ユニット50は、基台4の溝4aの上方に設けられている。すなわち、この研削液供給ユニット50は、X軸方向移動機構10によってチャックテーブル8を移動させた時のチャックテーブル8の移動経路と重なるように設けられている。
この研削液供給ユニット50は、例えば、溝4aの幅方向(Y軸方向)に沿って延在し、その長さがチャックテーブル8の保持面の直径以上である正四角柱状のパイプである。また、このパイプは、それぞれのサイズが概ね等しい長方形状の4つの側面を有し、各側面がチャックテーブル8の保持面に対して傾くように設けられている。
そして、このパイプの4つの側面のうち下方後側を向くように設けられている側面50a(図2参照)には、溝4aの幅方向(Y軸方向)に沿って概ね等間隔に複数の研削液供給ノズル(不図示)が設けられている。あるいは、この側面50aには、研削液供給ノズルに代えて、複数の開口が形成されていてもよい。
なお、研削液供給ユニット50の設置方法に制限はない。例えば、この研削液供給ユニット50は、所定の接続部材(不図示)を介して基台4の上面又は研削ユニット36に固定される。また、被加工物11に対するクリープフィード研削を行う際に研削液等が研削装置2外に飛散するのを防止するためのカバー(不図示)が研削装置2に設けられる場合には、このカバーに研削液供給ユニット50が固定されていてもよい。
また、研削液供給ユニット50は、バルブ52を介して液体供給源54に接続されている。このバルブ52としては、例えば、電磁バルブが用いられる。また、液体供給源54は、例えば、研削装置2が設置される工場に備え付けられた工場設備(液体供給設備)であり、研削液として用いられる純水等の液体を供給する。
そして、このバルブ52の開度を調整することによって、研削液供給ユニット50に供給される研削液の流量が設定される。また、研削液供給ユニット50に供給される研削液は、研削液供給ユニット50の側面50aに設けられた研削液供給ノズル又は開口を介して研削ホイール44側に供給される。
図4は、研削装置2において被加工物に対するクリープフィード研削を行う被加工物の研削方法の一例を模式的に示すフローチャートである。この方法においては、まず、チャックテーブル8が被加工物を保持面で保持する(保持ステップ:S1)。図5は、保持ステップ(S1)の様子を模式的に示す側面図である。
この方法において研削される被加工物11は、例えば、シリコン(Si)等の半導体材料からなり、かつ、互いに概ね平行な表面11a及び裏面11bを有する円盤状のウェーハである。この被加工物11は、格子状に設定された分割予定ラインによって複数の領域に区画されており、各領域の表面11a側には、IC又はLSI等のデバイスが形成されている。
なお、被加工物11の種類、材質、大きさ、形状及び構造等に制限はない。被加工物11は、例えば、炭化シリコン(SiC)又は窒化ガリウム(GaN)等のシリコン以外の半導体材料からなっていてもよい。あるいは、被加工物11は、ガラス、セラミックス、樹脂又は金属等からなる円盤状又は矩形状の基板であってもよいが、この場合には、チャックテーブル8のポーラス板8aの形状も矩形状に変更する必要がある。
さらに、分割予定ラインによって区画された複数の領域のそれぞれに形成されるデバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ及び配置等にも制限はない。また、被加工物11には、このようなデバイスが形成されていなくてもよい。
保持ステップ(S1)においては、まず、チャックテーブル8の保持面の中心と被加工物11の裏面11bの中心とを一致させるように被加工物11をチャックテーブル8に載置する。次いで、被加工物11がチャックテーブル8によって保持されるように、チャックテーブル8のポーラス板8aと連通する吸引源を動作させる。
次いで、研削ホイール44の複数の研削砥石48と被加工物11との接触界面に向けて研削液を供給しながら、被加工物11に対するクリープフィード研削を行う(研削ステップ:S2)。図6(A)及び図6(B)のそれぞれは、研削ステップ(S2)の様子を模式的に示す側面図である。
研削ステップ(S2)においては、まず、複数の研削砥石48の下面が被加工物11の上面(裏面11b)よりも低く、その下面(表面11a)よりも高くなるように、Z軸方向移動機構24が研削ユニット36をZ軸方向に沿って移動させる(図6(A)参照)。次いで、スピンドル40の基端部に連結されている回転駆動源がスピンドル40を介して研削ホイール44を回転させる。
次いで、研削ホイール44を回転させたまま、複数の研削砥石48と被加工物11とを接触させるように、X軸方向移動機構10がチャックテーブル8をX軸方向に沿って移動させる。この時、バルブ52の開度は、研削ホイール44の外側に位置する研削液供給ユニット50から複数の研削砥石48と被加工物11との接触界面に向けて研削液56を供給するように制御されている(図6(B)参照)。
これにより、主として、複数の研削砥石48のそれぞれの外側面の下端部及び下面の外端部によって、被加工物11の上面(裏面11b)側の所定の厚さを有する部分が研削されるとともに、研削液によって、この研削によって生じた研削屑が洗い流され、また、被加工物11及び複数の研削砥石48の加熱が抑制される。
このように被加工物11の上面(裏面11b)側の全域が研削されて、被加工物11が薄化されれば、研削ホイール44の回転を停止させ、かつ、複数の研削砥石48の下面と被加工物11の上面とを離隔させるように、Z軸方向移動機構24が研削ユニット36をZ軸方向に沿って移動させる。以上によって、研削ステップ(S2)が完了する。
図4に示される方法においては、それぞれの一端(内端面48c)とスピンドル40の回転軸Aとの間隔I1が、この一端(内端面48c)からみて研削ホイール44が回転する方向側にある他端(外端面48d)とスピンドル40の回転軸Aとの間隔I2よりも短い複数の研削砥石48を有する研削ホイール44の外側から複数の研削砥石48と被加工物11との接触界面に向けて研削液56が供給された状態で、被加工物11に対するクリープフィード研削が行われる。
この場合、複数の研削砥石48の外側面に研削液56が衝突することなく、隣接する一対の研削砥石48の間に研削液58が供給されやすくなる。そして、一対の研削砥石48の間に供給された研削液56は、複数の研削砥石48と被加工物11との接触界面に巻き込まれやすい。その結果、図4に示される方法においては、複数の研削砥石48と被加工物11との接触界面に供給される研削液56の減少を抑制できる。
なお、上述した方法は本発明の一態様であって、本発明は上述した方法に限定されない。例えば、本発明においては、チャックテーブル8がY軸方向及び/又はZ軸方向に移動可能なように構成されていてもよく、また、研削ユニット36がX軸方向及び/又はY軸方向に移動可能なように構成されていてもよい。
その他、上述した実施形態にかかる構造及び方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 :研削装置
4 :基台(4a:溝)
6 :支持構造
8 :チャックテーブル(8a:ポーラス板)
10 :X軸方向移動機構
11 :被加工物(11a:表面、11b:裏面)
12 :X軸方向移動プレート
14 :ねじ軸
16 :モータ
18 :ナット部
20 :テーブルカバー
22 :防塵防滴カバー
24 :Z軸方向移動機構
26 :ガイドレール
28 :Z軸方向移動プレート
30 :ねじ軸
32 :モータ
34 :支持部材
36 :研削ユニット
38 :ハウジング
40 :スピンドル
42 :マウント
44 :研削ホイール
46 :ホイール基台
48 :研削砥石
50 :研削液供給ユニット(50a:側面)
52 :バルブ
54 :液体供給源
56 :研削液

Claims (1)

  1. 被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    第1方向に沿って延在し、かつ、複数の研削砥石を含む研削ホイールが先端部に装着されるスピンドルを有し、該第1方向に沿った直線を回転軸として回転する該スピンドルを介して該研削ホイールを回転させる研削ユニットと、
    該第1方向と直交する第2方向に沿って該チャックテーブルと該研削ユニットとを相対的に移動させる移動機構と、
    該研削ホイールの外側から該研削ホイール側に研削液を供給する研削液供給ユニットと、を備え、
    該複数の研削砥石は、該研削ホイールの周方向に沿って離散して配置されており、
    該複数の研削砥石のそれぞれの一端と該回転軸との間隔は、該一端からみて該研削ホイールが回転する方向側に存在する他端と該回転軸との間隔よりも短い研削装置において、該被加工物を研削する被加工物の研削方法であって、
    該チャックテーブルが該被加工物を該保持面で保持する保持ステップと、
    該研削液供給ユニットから該複数の研削砥石と該被加工物との接触界面に向けて該研削液を供給しながら、該移動機構が該チャックテーブルと該研削ユニットとを相対的に移動させ、かつ、該研削ユニットが該研削ホイールを回転させることによって、該被加工物の該第2方向における一端側から他端側までを研削する研削ステップと、を備えることを特徴とする被加工物の研削方法。
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