JP2023028104A - 車両用バックドア - Google Patents

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純一郎 山下
Junichiro Yamashita
一樹 畠山
Kazuki Hatakeyama
健太 小田原
Kenta Odawara
宏明 影山
Hiroaki Kageyama
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Abstract

【課題】バックドアの下部に作用する力でドア本体が変形するのを抑制する。【解決手段】車両用バックドアは、各々樹脂製のインナパネル(10)とアウタパネル(60)とを接合してなるドア本体(5)を備え、上下方向への回転動作により車体本体の後部開口を開閉するハッチバック式に構成される。インナパネルの外周部分には、断面段形状の外周骨格構造部(40)が形成される。インナパネルの窓部(7)よりも下側の部分には、上方へ張り出すように湾曲したアーチ状の下部骨格構造部(50)が設けられる。下部骨格構造部の中央部分は、外周骨格構造部の下辺部分から上方に間隔をあけて位置し、下部骨格構造部の両端部分は、外周骨格構造部の下辺部分における両端部位に繋がる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用バックドアに関する。
特許文献1には、ハッチバック式に構成された樹脂製の車両用バックドアが開示される。このバックドアでは、一対のバックドア側部と、一対の連結部と、一対のビードとを含む、左右一対の骨格構造が構成される。各連結部は、バックドア側部に設けられる。バックドア側部および連結部の横断面形状は、車両後方に開口したコ字状である。一対のビードはそれぞれ、ロック機構取付け部の左右両側から斜め上方に延びて連結部に至る。当該骨格構造は、バックドア上部に設けられた一対のヒンジ取付け部からバックドア裾部に設けられたロック機構取付け部までに至る間において連続する。
特開2018-012500号公報
特許文献1に開示されるようなハッチバック式のバックドアでは、ドア本体の下端部の左右方向における両端部分に設けられたゴム製の当て部が、車両本体の後部開口を閉じた状態で、車体本体に当てられる。そのことで、バックドアの下部には当て部の反発力が作用する。また、ユーザは、バックドアを開いた状態から閉じるときに、バックドアの下部を押し下げる。その際、バックドアの下部の左右片側に手を掛けて閉じ力が加えられることが多い。このようにバックドアの下部の左右片側に当て部の反発力や閉じ力が作用すると、ドア本体に変形を生じるおそれがある。
本発明の目的は、バックドアの下部に作用する力でドア本体が変形するのを抑制することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、バックドアの左右片側の下部に外力がかかったときに、その外力を左右方向に伝えて分散させるようにインナパネルの構成を工夫した。
具体的には、第1の発明は、樹脂製インナパネルと樹脂製アウタパネルとを互いに対向させた状態で接合してなり、窓部が上半部分に設けられたドア本体を備える、車両用バックドアである。この車両用バックドアは、前記ドア本体の上端部がヒンジを介して車体本体と連結され、前記ヒンジを中心とした上下方向への回転動作により車体本体の後部開口を開閉する。前記ドア本体の下端部の左右方向における両端部分には、当該ドア本体が車体本体の後部開口を閉じた状態で車体本体に当たる当て部が設けられる。
第1の発明の車両用バックドアにおいて、前記インナパネルの外周部分には、断面段形状の外周骨格構造部が形成される。前記インナパネルの前記窓部よりも下側の部分には、前記外周骨格構造部のうち前記ドア本体の下端部に延びる下辺部分から上方へ張り出すように湾曲したアーチ状の下部骨格構造部が設けられる。前記下部骨格構造部の中央部分は、前記外周骨格構造部の前記下辺部分から上方に間隔をあけて位置し、前記下部骨格構造部の両端部分は、前記外周骨格構造部の前記下辺部分における両端部位に繋がる。
第2の発明は、第1の発明の車両用バックドアにおいて、前記下部骨格構造部が、前記アウタパネル側に突出した中空凸状をなすビード形状部と、該ビード形状部に連続して形成されたリブ形状部とを有する、車両用バックドアである。前記下部骨格構造部の両端部分は、前記リブ形状部によって構成され、前記外周骨格構造部と重なる。
第3の発明は、第1または第2の発明の車両用バックドアにおいて、前記外周骨格構造部の前記下辺部分の上側部位が、前後方向に幅を有する段構成壁によって形成される、車両用バックドアである。前記外周骨格構造部の前記下辺部分と前記下部骨格構造部との間には、前記段構成壁を上方に凹ませてなる凹状のリセス部が設けられる。そして、前記リセス部の天面部分は、前記下部骨格構造部を構成する壁によって形成される。
第4の発明は、第1~第3の発明のいずれか1つの車両用バックドアにおいて、前記インナパネルのうち前記外周骨格構造部の前記下辺部分と前記下部骨格構造部との間の部分に、前記アウタパネル側に突出した複数の当てリブが設けられる、車両用バックドアである。前記複数の当てリブは、それぞれ上下方向に延び、左右方向に互いに間隔をあけて配置される。前記当てリブの両端は、前記外周骨格構造部の前記下辺部分と前記下部骨格構造部とに繋がる。そして、前記当てリブの先端は、前記アウタパネルの裏面近傍に位置する。
第5の発明は、第4の発明の車両用バックドアにおいて、前記外周骨格構造部の前記下辺部分の上側部位が、前後方向に幅を有する段構成壁によって形成される、車両用バックドアである。前記外周骨格構造部の前記下辺部分と前記下部骨格構造部との間には、前記段構成壁を上方に凹ませてなる凹状のリセス部が設けられる。そして、前記当てリブは、前記リセス部の後側部分を構成する壁に接続される。
第6の発明は、第1~第5の発明のいずれか1つの車両用バックドアにおいて、前記下部骨格構造部が、前記ドア本体の前記窓部よりも下側の部分を左右方向に二分割した各分割領域の中央部分を延び、当該各分割領域の中央部分それぞれに部分接着部を有する、車両用バックドアである。前記インナパネルは、前記部分接着部で前記アウタパネルと接着される。
第1の発明では、インナパネルの外周部分に、外周骨格構造部が形成される。外周骨格構造部は、断面段形状を有するので、インナパネルの剛性を高める。そして、インナパネルの窓部よりも下側の部分には、アーチ状の下部骨格構造部が設けられる。下部骨格構造部において、中央部分は、外周骨格構造部の下辺部分から上方に間隔をあけて位置し、両端部分は、前記外周骨格構造部の前記下辺部分における両端部位に繋がる。このような下部骨格構造部は、バックドアの下部の左右片側に当て部の反発力や閉じ力が作用すると、それらの力をバックドアの下側の部分で左右方向に伝えて分散させる。これにより、バックドアの下部に作用する力でドア本体が変形するのを抑制できる。
第2の発明では、下部骨格構造部のうち外周骨格構造部の下辺部分における両端部位と繋がる両端部分がリブ形状部によって構成される。下部骨格構造部の両端部分は、ビード形状部によって構成されると、外周骨格構造部の形状をビード形状部によって崩すことになり外周骨格構造部の剛性を弱めてしまうため、外周骨格構造部と重ねて設けられない。これに対して、下部骨格構造部の両端部分がリブ形状部によって構成されると、それら両端部分は、外周骨格構造部の形状を崩さずに存在し得るので、外周骨格構造部と重ねて設けることができる。このことは、バックドアの下部の左右片側にかかる当て部の反発力や閉じ力を、バックドアの下側の部分で分散させるのに有利である。
第3の発明では、外周骨格構造部の下辺部分の上側部位を構成する段構成壁を上方に凹ませてなる凹状のリセス部が、外周骨格構造部の下辺部分と下部骨格構造部との間に設けられる。インナパネルのうち外周骨格構造部の下辺部分と下部骨格構造部との間の部分は、リセス部の立体形状により補強される。それによって、ドア本体の下部の剛性を高めることができる。
第4の発明では、複数の当てリブが、インナパネルのうち外周骨格構造部の下辺部分と下部骨格構造部との間の部分に設けられる。インナパネルのうち外周骨格構造部の下辺部分と下部骨格構造部との間の部分は、複数の当てリブにより繋げられて補強される。それにより、当該当てリブ自体の剛性を確保できる。そして、ドア本体の下部の剛性を高めることができる。
また、バックドアを開いた状態から閉じるときには、バックドアの下部に押し下げる力がかけられると、アウタパネルがインナパネル側に撓むように変形することがある。そうした変形がアウタパネルに生じると、アウタパネルの変形した部分が剛性のある当てリブに受けられて、それ以上の変形が規制される。ここで、当てリブの先端はアウタパネルの裏面近傍に位置するので、アウタパネルの変形量を小さくできる。それにより、アウタパネルが反るように変形することで生じる、いわゆるペコペコ感を軽減できる。
第5の発明では、当てリブが、リセス部の後側部分を構成する壁に接続される。これによれば、当てリブを設けることでインナパネルの表面にヒケが生じても、そのヒケは、リセス部の内面に存在するので、リセス部の前側部分を構成する壁により車内側から隠蔽される。したがって、当てリブを設けることで生じるヒケによりドア本体の見栄えが損なわれるのを抑制できる。
第6の発明では、インナパネルとアウタパネルとが、ドア本体の下側の部分を左右方向に二分割した各分割領域の中央部分において、下部骨格構造部の有する部分接着部で互いに接着される。インナパネルとアウタパネルとが各分割領域の中央部分で接着されない場合、バックドアを開いた状態から閉じるときに、バックドアの下部の左右片側に押し下げる力がかけられると、アウタパネルが、押し下げる力をかけられた一方の分割領域でインナパネルに近づく方向へ変位し、他方の分割領域でインナパネルから離れる方向へ変位するように捩れる変形を生じる。
これに対して、インナパネルとアウタパネルとが下部骨格構造部の部分接着部で接着されると、アウタパネルに捩れる変形が生じるのを抑制できる。アウタパネルは、車体外観を形成するためのものであり、ドア本体の剛性に大きく寄与するものではないが、アウタパネルをインナパネルから離れる方向へ容易に変位させないことで、アウタパネルをドア本体の剛性を高めるのに好適に寄与させることができる。
車両用バックドアの斜視図である。 車両用バックドアの分解斜視図である。 インナパネルの斜視図である。 図3のIV-IV線に対応する箇所おけるバックドアの断面図である。 図3のV-V線に対応する箇所におけるバックドアの断面図である。 図3のVI-VI線に対応する箇所におけるバックドアの断面図である。 図3のVII-VIIに対応する箇所におけるバックドアの断面図である。 図3のVIII-VIIIに対応する箇所におけるバックドアの断面図である。 図3のIX-IXに対応する箇所におけるバックドアの断面図である。 図3のX-Xに対応する箇所におけるバックドアの断面図である。 図3のXI-XIに対応する箇所におけるバックドアの断面図である。 インナパネルの要部を示す斜視図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」と称し、車両前方を向いて車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称し、車高方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。また、この実施形態に係るバックドアについて、特に開閉状態を断り書きしない場合には、車両の後部開口を閉じた状態での姿勢を前提に説明する。
この実施形態の車両用バックドア1は、上下開閉式のバックドアである。このバックドア1は、ハッチバック車の車体本体に設けられた後部開口を上下方向への回転動作により開閉する。図1および図2に示すように、バックドア1は、ドア本体5と、複数のランプユニット90とを主たる構成として備える。
ドア本体5の上半部分には、窓部7が設けられる。ドア本体5の下端部の左右方向における両端部分には、当該ドア本体5が車体本体の後部開口を閉じた状態で車体本体に当たる当て部8が設けられる。ドア本体5は、インナパネル10とアウタパネル60とを互いに対向させた状態で接合してなり、窓部7をなす窓パネル80を含んで構成される。
複数のランプユニット90には、ハイマウントストップランプユニット92およびリアランプユニット94が含まれる。リアランプユニット94は、テールランプおよびリアウインカーを含む。なお、図2では、リアランプユニット94について、便宜上、左側のリアランプユニット94のみ示すが、バックドア1は、左右一対のリアランプユニット94を備える。
〈インナパネル〉
インナパネル10は、一枚物の樹脂製パネルである。インナパネル10は、例えば射出成形により成形される。インナパネル10は、例えば、繊維補強材を含有する熱可塑性樹脂からなる。インナパネル10の材料としては、ガラス繊維入りポリプロピレン(PP-GF:Polypropylene Glass Fiber)や、炭素繊維入りのポリプロピレン(PP-GF:Polypropylene Carbon Fiber)、セルロースナノファイバー入りのポリプロピレン(PP-CNF:Polypropylene Cellulose Nanofiber)などが用いられる。
図3に示すように、インナパネル10の上半部分には、窓用開口12が形成される。窓用開口12は、左右方向に延びる略台形状の開口である。インナパネル10の窓用開口12よりも上側の部分(以下、単に上部と称する)は、ドア本体5の天井部9を形成する。インナパネル10の窓用開口12の左右両側に位置する部分は、後方に向けて開口する凹状のピラー部14を構成する。インナパネル10の窓用開口12よりも下側の部分(以下、単に下部と称する)は、ドア本体5の下部を構成する。
インナパネル10における窓用開口12の周縁部分には、内側立ち壁16が設けられる。内側立ち壁16は、アウタパネル60側に向けて後方に立ち上がる。内側立ち壁16の後端には、内側接合片18が設けられる。内側接合片18は、窓用開口12の内方へ突出する。さらに、インナパネル10の外周縁部には、外側立ち壁20が設けられる。外側立ち壁20は、アウタパネル60側に向けて後方に立ち上がる。外側立ち壁20の後端には、外側接合片22が設けられる。外側接合片22は、インナパネル10の外周側へ突出する。
インナパネル10の上部における外側立ち壁20には、一対のヒンジ取付部24が設けられる。一対のヒンジ取付部24が設けられた外側立ち壁20は、上下左右に延びて、インナパネル10の上部で後端部分を構成する。一対のヒンジ取付部24は、左右両側に分けて互いに間隔をあけた位置に形成される。図5に示すように、ヒンジ取付部24には、車体本体に連結されるヒンジ部品100が、ボルトなどの留め具102を用いて前方から固定される。
ドア本体5の上端部は、一対のヒンジ部品100を介して車体本体に開閉可能に連結される。バックドア1は、ヒンジ部品100を中心として上下方向へ回転する。インナパネル10の左右両側には、金属製のアッパレインフォースメント25がインサート成形により一体に設けられる。各アッパレインフォースメント25は、インナパネル10におけるヒンジ取付部24からピラー部14を経て図示しないバックドアダンパーが連結される部分に亘って延びる。
図3および図4に示すように、インナパネル10の上部における内側立ち壁16には、上部サービスホール26が形成される。上部サービスホール26は、ハイマウントストップランプユニット92にハーネスを接続する作業やメンテナンス作業などに利用される作業用の開口である。上部サービスホール26が形成された内側立ち壁16は、前後左右に延びて、厚さ方向を上下に対応させて形成される。
上部サービスホール26は、内側立ち壁16の左右方向における中央部分に形成される。インナパネル10における上部サービスホール26の周縁部分は、上方に凹む。カバー部材84は、上部サービスホール26の周縁部分の凹み36に嵌め込まれて、上部サービスホール26を閉塞する。上部サービスホール26は、カバー部材84で下側から閉塞される。
インナパネル10の上部にはさらに、複数の支持リブ28が設けられる。複数の支持リブ28は、左右方向に互いに間隔をあけて配置される。各支持リブ28は、アッパパネル62側に突出し、前後方向に直線状に延びる。これら各支持リブ28の先端は、アッパパネル62の裏面近傍に位置する。アッパパネル62が下方に撓むと、支持リブ28に当接して支持される。そのことで、アッパパネル62の下方への撓みが規制される。
複数の支持リブ28のうち左右方向における中程に位置するいくつか(本例では3つ)の支持リブ28は、上部サービスホール26を跨ぐように形成される。上部サービスホール26は、支持リブ28によって仕切られる。支持リブ28は、上部サービスホール26の左右両側の縁部上にも形成される。上部サービスホール26の左右両側の縁部上に形成された各支持リブ28は、上部サービスホール26の周縁部分の凹み36に対応し、カバー部材84と重なる位置関係にある。
図3に示すように、インナパネル10の下部における下縁部分には、ラッチ取付部29が設けられる。図10に示すように、ラッチ取付部29には、ラッチ34が取り付けられる。このラッチ34は、車体本体の後部開口の下縁部分に設けられたストライカと協働して、バックドア1を閉じた状態でロックするロック機構を構成する。ラッチ取付部29には、金属製のロアレインフォースメント36がインサート成形により一体に設けられる。
図3に示すように、インナパネル10の下部における中央上寄りの部分には、部品取付部30が設けられる。部品取付部30には、ライセンスプレート照明用のランプやノブ機構などが取り付けられる。インナパネル10の部品取付部30の下側には、下部サービスホール31が形成される。下部サービスホール31は、ラッチ34の取り付け作業やメンテナンス作業などに利用される開口である。
インナパネル10の下端部の左右方向における両端部分(厳密には後述の第2壁43)にはそれぞれ、ストッパ取付部32が形成される。ストッパ取付部32には、取付孔33が形成される。図8に示すように、ストッパ取付部32には、ゴム製のストッパ部材85が、取付孔33に挿入されて取り付けられる。ストッパ部材85は、ドア本体5の外部に露出し、当て部8を構成する。ストッパ部材85は、バックドア1を開けた状態から閉めたときの衝撃を緩衝する役割を担う。
図7~図11に示すように、インナパネル10の部品取付部30を含む部分には、前側が凹んで後側に突出した凹み34が形成される。下部サービスホール31は、凹み34の内側部位に形成される。当該凹み34の開口は、カバートリム86で前側から閉塞される。インナパネル10の剛性を補強する構造として、インナパネル10の外周部分には、外周骨格構造部40が形成される。また、インナパネル10の下部には、下部骨格構造部50が形成される。外周骨格構造部40と下部骨格構造部50とは、互いに接続される。
〈アウタパネル〉
図1および図2に示すように、アウタパネル60は、上下に二分割される。アウタパネル60は、アッパパネル62と、ロアパネル64とで構成される。これらアッパパネル62およびロアパネル64はそれぞれ、樹脂製パネルである。アッパパネル62およびロアパネル64は、例えば射出成形により成形される。アッパパネル62およびロアパネル64の材料としては、タルク入りポリプロピレン(PP-T:Polypropylene Talc)や、それにエチレンプロピレンジエンメチレンゴム(EPDM:Ethylene Propylene Diene Monomer)を混合した合成樹脂などが用いられる。
図4に示すように、アッパパネル62は、インナパネル10の上部に対向する。アッパパネル62は、ドア本体5の天井部9を形成して、後方に突出したスポイラー部66を構成する。スポイラー部66の後端部分には、ランプユニット取付部67が設けられる。ランプユニット取付部67には、ハイマウントストップランプユニット92が取り付けられる。アッパパネル62のうちスポイラー部66の下側部分を構成する下パネル部は、前側で下側斜め方向に折り返され、アッパ接合片69を構成する。
図4および図5に示すように、アッパパネル62の外縁部分は、インナパネル10に接着剤75を用いて接合される。具体的には、アッパパネル62の前縁部分は、インナパネル10の外側接合片22に接着される。アッパパネル62の下縁部分を構成するアッパ接合片69は、インナパネル10の内側接合片18に接着される。このように接合されたアッパパネル62とインナパネル10との間には、内部空間Sが形成される。
ロアパネル64は、インナパネル10の下部に対向する。ロアパネル64の左右両側には、ランプユニット取付部68が設けられる。ランプユニット取付部68には、リアランプユニット94が取り付けられる。例えば、リアランプユニット94は、インナパネル10の外側接合片22およびロアパネル64に対して、ナットなどの留め具96を用い、前方から複数箇所で共締めされる。
ロアパネル64の中央部分には、プレート取付部70が設けられる。プレート取付部70には、図示しないライセンスプレート(ナンバープレート)が取り付けられる。ロアパネル64の上縁部には、ロア接合片72が設けられる。ロア接合片72は、前後方向に延びる段差部を介して前方に位置する。このロア接合片72は、ロアパネル64の上縁部の左右方向における全体に延びる。
ロアパネル64の外縁部分は、インナパネル10に接着剤75を用いて接合される。具体的には、ロアパネル64の上縁部分を構成するロア接合片72は、インナパネル10の内側接合片18に接着される。ロアパネル64の左右両縁部分と下縁部分とは、インナパネル10の外側接合片22に接着される。このように接合されたロアパネル64とインナパネル10との間には、内部空間Sが形成される。
窓パネル80は、バックドア1の左右両端に亘って延びる横長パネルである。窓パネル80は、アッパパネル62とロアパネル64との間に配置されてインナパネル10の窓用開口12を塞ぐと共に、インナパネル10のピラー部14の開口を覆う。窓パネル80は、ポリカーボネート(PC)などの透明樹脂やガラスなどからなる。図示しないが、窓パネル80の外周部分には、アウタパネル60との接合部分を隠蔽するために、黒色のセラミックスなどからなる隠蔽層が設けられる。
窓パネル80の外縁部分は、アウタパネル60およびインナパネル10に接着剤75を用いて接合される。具体的には、窓パネル80の上縁部分は、アッパパネル62のアッパ接合片69に接着される。窓パネル80の下縁部分は、ロアパネル64のロア接合片72に接着される。窓パネル80の左右両縁部分は、インナパネル10におけるアッパパネル62とロアパネル64との間の外側接合片22に接着される。このように接合された窓パネル80とインナパネル10のピラー部14との間には、内部空間Sが形成される。
上述したアウタパネル60および窓パネル80とインナパネル10との間の内部空間Sには、ハイマウントストップランプユニット92やリアランプユニット94などのランプユニット90に給電を行うハーネス98が敷設される。当該ハーネス98は、インナパネル10の上部における外側立ち壁20に形成された開口37からグロメット38を通じて内部空間Sに引き入れられる。
〈外周骨格構造部〉
外周骨格構造部40は、インナパネル10の外周部分の全体に亘って設けられる。外周骨格構造部40は、複数の段構成壁41の組合せにより断面段形状に形成される。図4~図11に示すように、外周骨格構造部40は、段構成壁41として、第1壁42と、第2壁43と、第3壁44とを有する。第1壁42、第2壁43および第3壁44は、インナパネル10の外周側から窓用開口12側に向けてこの順に連続して形成される。
第1壁42は、外側立ち壁20を構成する。インナパネル10の上部における第1壁42は、上下左右に延び、厚さ方向を前後方向に対応させて設けられる(図4および図5参照)。インナパネル10の左右両側における第1壁42は、前後上下に延びて、厚さ方向を左右方向に対応させて設けられる(図6および図7参照)。インナパネル10の下部における第1壁42は、前後左右に延びて、厚さ方向を上下方向に対応させて設けられる(図9~図11参照)。
第2壁43は、第1壁42の車内側に位置する端部に角度をもって接続される。インナパネル10の上部における第2壁43は、前後左右に延びて、厚さ方向を上下方向に対応させて設けられる(図4および図5参照)。インナパネル10の上部における第2壁43は、それ自体で断面段形状を有する。インナパネル10の左右両側および下部における第2壁43は、上下左右に延びて、厚さ方向を前後方向に対応させて設けられる(図6および図7、図9~図11参照)。
第3壁44は、第2壁43の窓用開口12側の端部に角度をもって接続される。インナパネル10の上部における第3壁44は、上下方向に延びて、第1壁42と前後方向に対向させて設けられる(図4および図5参照)。インナパネル10の左右両側における第3壁44は、前後上下に延びて、第1壁42と左右方向に対向させて設けられる(図6および図7参照)。インナパネル10の下部における第3壁44は、前後左右に延びて、第1壁42と上下方向に対向させて設けられる(図9~図11参照)。
図9~図11に示すように、外周骨格構造部40のうちドア本体5の下端部に延びる下辺部分の上側部位は、インナパネル10の下部における第3壁44によって形成される。この第3壁44は、前後方向に幅を有する。外周骨格構造部40の下辺部分と下部骨格構造部50との間には、一対のリセス部45が設けられる。リセス部45は、下部サービスホール31の左右両側に位置する。リセス部45は、インナパネル10の下部の第3壁44を上方に凹ませてなる凹状に形成される。
リセス部45は、後方に隆起した中空形状の部分であって、下方に開口する。リセス部45は、後壁46と、前壁47とを有する。後壁46は、リセス部45の後側部分を構成する。前壁47は、リセス部45の前側部分を構成する。これら後壁46と前壁47とは、前後方向において互いに対向する。前壁47には、カバートリム86を支持すると共にリセス部45を補強する支持突片48が設けられる。リセス部45の天面部分49は、下部骨格構造部50を構成する下壁54によって形成される。
〈下部骨格構造部〉
図3に示すように、下部骨格構造部50は、インナパネル10における部品取付部30の下側に、外周骨格構造部40の下辺部分から上方へ張り出すように湾曲したアーチ状に形成される。下部骨格構造部50の中央部分は、外周骨格構造部40の下辺部分から上方に間隔をあけて位置する。そして、下部骨格構造部50の両端部分は、外周骨格構造部40の下辺部分における両端部位に繋がる。
図8~図11にも示すように、下部骨格構造部50は、ビード形状部51と、リブ形状部55とを有する。ビード形状部51は、インナパネル10の下部の中央部位で左右方向に延びる。ビード形状部51は、ロアパネル64側に突出した中空凸状をなす。ビード形状部51は、上壁52と、後壁53と、下壁54とを有する。上壁52、後壁53および下壁54は、上側から下側に向けてこの順に連続して形成される。
上壁52は、ビード形状部51の上側部分を構成する。上壁52は、前後左右に延びて、厚さ方向を上下方向に対応させて設けられる。後壁53は、ビード形状部51の後側部分を構成する。後壁53は、上壁52の後端に角度をもって接続される。後壁53は、上下左右方向に延びて、厚さ方向を前後方向に対応させて設けられる。下壁54は、ビード形状部の下側部分を構成する。下壁は、後壁の下端に角度をもって接続される。下壁54は、前後左右に延びて、上壁52と上下方向に対向させて設けられる。
リブ形状部55は、ビード形状部51の左右両端に一対に設けられる。一対のリブ形状部55はそれぞれ、ビード形状部51に連続して形成される。図12に示すように、下部骨格構造部50の両端部分は、リブ形状部55によって構成される。リブ形状部55は、複数の補強リブ56a(本例では3つの補強リブ56a)を有する。複数の補強リブ56aはそれぞれ、ロアパネル64側に突出し、ビード形状部51からストッパ取付部32側に向けて直線状に延びる。
リブ形状部55をなす各補強リブ56aは、第1壁42、第2壁43および第3壁44に接続される。このようにして、下部骨格構造部50の両端部分は、外周骨格構造部40の形状を崩すことなく外周骨格構造部40と重なる。また、それら複数の補強リブ56aは、ビード形状部51とストッパ取付部32との間を仕切るように設けられた他の補強リブ56bによって一体に繋げられる。
下部骨格構造部50のビード形状部51は、ドア本体5の窓部7よりも下側の部分を左右方向に二分割した各分割領域RA,LAの中央部分を延びる。ビード形状部51は、一対の部分接着部57を有する。部分接着部57は、ビード形状部51の左右方向における両端部分に設けられ、後壁53によって構成される。部分接着部57は、両方の分割領域RA,LAの中央部分それぞれに位置する。インナパネル10は、それら各部分接着部57でロアパネル64と接着剤75を用いて接着される。
インナパネル10のうち外周骨格構造部40の下辺部分と下部骨格構造部50との間の部分には、複数の当てリブ58が設けられる。複数の当てリブ58は、左右方向に互いに間隔をあけて配置される。各当てリブ58は、ロアパネル64側に突出し、上下方向に直線状に延びる。これら各当てリブ58の先端は、ロアパネル64の裏面近傍に位置する。ロアパネル64が前方に撓むと、当てリブ58に当接して支持される。そのことで、ロアパネル64の前方への撓みが規制される。
上述したリブ形状部55をなす各補強リブ56aも、当てリブ58と同じようにロアパネル64の前方の撓みを規制する役割を担う。いくつかの当てリブ58の上下方向における中程には、補強リブ59が設けられる。補強リブ59は、当てリブ58の左右両側に突出し、当てリブ58の高さ方向における全体に亘り延びる。補強リブ59の前端部分は、インナパネル10の屈曲部、具体的には第1壁42と第2壁43との接続部分に繋がる(図9および図11参照)。
各当てリブ58の両端は、外周骨格構造部40の下辺部分と下部骨格構造部50とに繋がる。すなわち、各当てリブ58の下端は、外周骨格構造部40の下辺部分をなす第1壁42、第2壁43および第3壁44に接続される。各当てリブ58の上端は、下部骨格構造部50の下壁54に接続される。一部の当てリブ58は、インナパネル10のうちリセス部45に対応する部分に設けられる。当該当てリブ58の根元部分は、リセス部45の前壁47に接続される。
-実施形態の特徴-
この実施形態のバックドア1では、インナパネル10の外周部分に、外周骨格構造部40が形成される。外周骨格構造部40は、断面段形状を有するので、インナパネル10の剛性を高める。そして、インナパネル10の窓部7よりも下側の部分には、アーチ状の下部骨格構造部50が設けられる。下部骨格構造部50において、中央部分は、外周骨格構造部40の下辺部分から上方に間隔をあけて位置し、両端部分は、外周骨格構造部40の下辺部分における両端部位に繋がる。このような下部骨格構造部50は、バックドア1の下部の左右片側に当て部8の反発力や閉じ力が作用すると、それらの力をバックドア1の下側の部分で左右方向に伝えて分散させる。これにより、バックドア1の下部に作用する力でドア本体5が変形するのを抑制できる。
この実施形態のバックドア1では、下部骨格構造部50のうち外周骨格構造部40の下辺部分における両端部位と繋がる両端部分がリブ形状部55によって構成される。下部骨格構造部50の両端部分は、ビード形状部51によって構成されると、外周骨格構造部40の形状をビード形状部51によって崩すことになり外周骨格構造部40の剛性を弱めてしまうため、外周骨格構造部40と重ねて設けられない。これに対して、下部骨格構造部50の両端部分がリブ形状部55によって構成されると、それら両端部分は、外周骨格構造部40の形状を崩さずに存在し得るので、外周骨格構造部40と重ねて設けることができる。このことは、バックドア1の下部の左右片側にかかる当て部8の反発力や閉じ力を、バックドア1の下側の部分で分散させるのに有利である。
この実施形態のバックドア1では、外周骨格構造部40の下辺部分の上側部位を構成する第3壁44を上方に凹ませてなる凹状のリセス部45が、外周骨格構造部40の下辺部分と下部骨格構造部50との間に設けられる。インナパネル10のうち外周骨格構造部40の下辺部分と下部骨格構造部50との間の部分は、リセス部45の立体形状により補強される。それによって、ドア本体5の下部の剛性を高めることができる。
この実施形態のバックドア1では、複数の当てリブ58が、インナパネル10のうち外周骨格構造部40の下辺部分と下部骨格構造部50との間の部分に設けられる。インナパネル10のうち外周骨格構造部40の下辺部分と下部骨格構造部50との間の部分は、複数の当てリブ58により繋げられて補強される。それにより、当該当てリブ58自体の剛性を確保できる。そして、ドア本体5の下部の剛性を高めることができる。
また、バックドア1を開いた状態から閉じるときに、バックドア1の下部に押し下げる力がかけられると、ロアパネル64がインナパネル10側に撓むように変形することがある。そうした変形がロアパネル64に生じると、ロアパネル64の変形した部分が剛性のある当てリブ58に受けられて、それ以上の変形が規制される。ここで、当てリブ58の先端はロアパネル64の裏面近傍に位置するので、ロアパネル64の変形量を小さくできる。それにより、ロアパネル64が反るように変形することで生じる、いわゆるペコペコ感を軽減できる。
この実施形態のバックドア1では、当てリブ58が、リセス部45の後壁53に接続される。これによれば、当てリブ58を設けることでインナパネル10の表面にヒケが生じても、そのヒケは、リセス部45の内面に存在するので、リセス部45の前壁47により車内側から隠蔽される。したがって、当てリブ58を設けることで生じるヒケによりドア本体5の見栄えが損なわれるのを抑制できる。
この実施形態のバックドア1では、インナパネル10とアウタパネル60とが、ドア本体5の下側の部分を左右方向に二分割した各分割領域Ra,RLの中央部分において、下部骨格構造部50の有する部分接着部57で互いに接着される。これによれば、バックドア1を開いた状態から閉じるときに、図1に実線矢印で示すように、バックドア1の下部の左右片側にかけられる押し下げる力で、ロアパネル64が一方の分割領域(図1に示す例で分割領域RA)でインナパネル10に近づく方向(仮想矢印で示す方向)へ変位し、他方の分割領域(図1に示す例で分割領域LA)でインナパネル10から離れる方向(仮想矢印で示す方向)へ変位するように捩れる変形が生じるのを抑制できる。それにより、ロアパネル64をドア本体5の剛性を高めるのに好適に寄与させることができる。
以上のように、本発明の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。上述の実施形態が例示であり、それらの各構成要素に、さらに色々な変形が可能なこと、またそうした変形も本発明の範囲に属することは当業者に理解されるところである。
例えば、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、外周骨格構造部40は、3つの段構成壁41(第1壁42、第2壁43および第3壁44)を有するとしたが、これに限らない。外周骨格構造部40は、2つの段構成壁41で構成されてもよく、3つ以上の段構成壁41で構成されてもよい。外周骨格構造部40は、断面断形状に設けられていれば、インナパネル10の剛性を高めるその他の構造を採用してもよい。
上記実施形態では、下部骨格構造部50は、ビード形状部51とリブ形状部55とを有するとしたが、これに限らない。下部骨格構造部50は、ビード形状部51のみで構成されてもよく、リブ形状部55のみで構成されてもよい。下部骨格構造部50は、外周骨格構造部40の下辺部分から上方へ張り出すように湾曲したアーチ状に設けられていれば、インナパネル10の剛性を高めるその他の構造を採用してもよい。
上記実施形態では、アウタパネル60がアッパパネル62とロアパネル64との2つの分割体で構成されるとしたが、これに限らない。アウタパネル60は、一枚物のパネルで構成されてもよい。
以上説明したように、本発明は、車両用バックドアについて有用である。
1 バックドア
5 ドア本体
7 窓部
8 当て部
10 インナパネル
40 外周骨格構造部
44 第3壁(段構成壁)
45 リセス部
49 天面部分
50 下部骨格構造部
51 ビード形状部
54 下壁
55 リブ形状部
57 部分接着部
58 当てリブ
60 アウタパネル
100 ヒンジ部品
RA,LA 分割領域

Claims (6)

  1. 樹脂製インナパネル(10)と樹脂製アウタパネル(60)とを互いに対向させた状態で接合してなり、窓部(7)が上半部分に設けられたドア本体(5)を備え、
    前記ドア本体(5)の上端部がヒンジ部品(100)を介して車体本体と連結され、前記ヒンジ部品(100)を中心とした上下方向への回転動作により車体本体の後部開口を開閉し、
    前記ドア本体(5)の下端部の左右方向における両端部分に、当該ドア本体(5)が車体本体の後部開口を閉じた状態で車体本体に当たる当て部(8)が設けられる、車両用バックドアであって、
    前記インナパネル(10)の外周部分には、断面段形状の外周骨格構造部(40)が形成され、
    前記インナパネル(10)の前記窓部(7)よりも下側の部分には、前記外周骨格構造部(40)のうち前記ドア本体(5)の下端部に延びる下辺部分から上方へ張り出すように湾曲したアーチ状の下部骨格構造部(50)が設けられ、
    前記下部骨格構造部(50)の中央部分は、前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分から上方に間隔をあけて位置し、前記下部骨格構造部(50)の両端部分は、前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分における両端部位に繋がる
    ことを特徴とする車両用バックドア。
  2. 請求項1に記載された車両用バックドアにおいて、
    前記下部骨格構造部(50)は、前記アウタパネル(60)側に突出した中空凸状をなすビード形状部(51)と、該ビード形状部(51)に連続して形成されたリブ形状部(55)とを有し、
    前記下部骨格構造部(50)の両端部分は、前記リブ形状部(55)によって構成され、前記外周骨格構造部(40)と重なる
    ことを特徴とする車両用バックドア。
  3. 請求項1または2に記載された車両用バックドアにおいて、
    前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分の上側部位は、前後方向に幅を有する段構成壁(44)によって形成され、
    前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分と前記下部骨格構造部(50)との間には、前記段構成壁(44)を上方に凹ませてなる凹状のリセス部(45)が設けられ、
    前記リセス部(45)の天面部分(49)は、前記下部骨格構造部(50)を構成する壁(54)によって形成される
    ことを特徴とする車両用バックドア。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載された車両用バックドアにおいて、
    前記インナパネル(10)のうち前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分と前記下部骨格構造部(50)との間の部分には、前記アウタパネル(60)側に突出した複数の当てリブ(58)が設けられ、
    前記複数の当てリブ(58)は、それぞれ上下方向に延び、左右方向に互いに間隔をあけて配置され、
    前記当てリブ(58)の両端は、前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分と前記下部骨格構造部(50)とに繋がり、
    前記当てリブ(58)の先端は、前記アウタパネル(60)の裏面近傍に位置する
    ことを特徴とする車両用バックドア。
  5. 請求項4に記載された車両用バックドアにおいて、
    前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分の上側部位は、前後方向に幅を有する段構成壁(44)によって形成され、
    前記外周骨格構造部(40)の前記下辺部分と前記下部骨格構造部(50)との間には、前記段構成壁(44)を上方に凹ませてなる凹状のリセス部(45)が設けられ、
    前記当てリブ(58)は、前記リセス部(45)の後側部分を構成する壁(46)に接続される
    ことを特徴とする車両用バックドア。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載された車両用バックドアにおいて、
    前記下部骨格構造部(50)は、前記ドア本体(5)の前記窓部(7)よりも下側の部分を左右方向に二分割した各分割領域(RA,LA)の中央部分を延び、当該各分割領域(RA,LA)の中央部分それぞれに部分接着部(57)を有し、
    前記インナパネル(10)は、前記部分接着部(57)で前記アウタパネル(60)と接着される
    ことを特徴とする車両用バックドア。
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