JP2023028030A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を使い切った後、内容器を交換する際に、容易に且つ確実に内容器をつまんで引き上げることができるレフィル容器を備えた二重容器を提供する。【解決手段】本発明の二重容器1は、有底筒状に形成され且つ内容物が充填される内容器2と、筒状に形成され且つ前記内容器2が内部に収容可能とされた外容器3とを備えた二重容器1において、内容器2と外容器3との間には空間部30が形成されており、使用者が内容器2をつまんで引き上げることを容易にすべく、内容器2を空間部30へ押し込むことで当該内容器2を傾けて浮かせた状態とする押圧位置の目印32が、内容器2の内壁に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、外容器から内容器を容易に取り外すことができる二重容器に関する。
近年、化粧を施すための化粧料が装入される容器として、内容物が収容される内容器とこの内容器を着脱自在に収納する外容器とを備える二重容器が採用されることが多くなっている。このような二重容器の場合、内容器は外容器に対して出し入れ可能なレフィル容器であり、内容物を使い切った後は、使用者によって外容器から内容器を取り外して新たな内容器に交換することで、外容器の再利用が図られ、プラスチックの大量廃棄などに代表される環境問題に対応可能なものとなっている。
言い換えれば、昨今、環境への配慮などで、内容物の詰替えや交換ができる容器の需要が増えており、このような容器は、少なくとも2つのパーツで構成され、内容物がなくなった場合に、内容物を使い切った内容器と新しい内容物が入った内容器とを交換する仕組みになっている。
二重容器に関する技術としては、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1は、内容物を収容する内容器と、該内容器を収納した外容器と、を備えた二重容器であって、該外容器の首筒部には、容器体ネジ部が設けられ、該容器体ネジ部を断続ネジ構造とすることにより該首筒部の外周面にネジ欠部が設けられており、該内容器には、外鍔状のフランジ部の端縁から環状周壁部が垂下設され、更に略矩形の板片の掴み部が延長垂下設されており、該掴み部は、外面に該容器体ネジ部と連続する形態で、該容器体ネジ部と同じネジ形状のスベリ止めを設けている二重容器の構成を開示する。
一方で、特許文献2は、内容物を収容する内容器と、外周壁を有する外容器とを備え、内容器は、外周壁の内側に配置される内周壁と、該内周壁に連結するとともに外周壁の上側に配置されるフランジを有する内壁を備え、内壁及び外周壁の一方は、周方向に全周に亘って等間隔で並ぶとともに、フランジの外縁より内側で内壁及び外周壁の他方と上下方向に当接可能な凸状をなす奇数個の上凸部と、奇数個の上凸部の下方で奇数個の上凸部と位置を揃えて周方向に並ぶとともに、内壁及び外周壁の他方と嵌合可能な凸状をなす奇数個の嵌合凸部とを有するレフィル容器を開示する。
特開2018-34836号公報 特開2019-99186号公報
特許文献1に開示されるような二重容器において、内容器を交換する際に内容器がつまみにくい又は引き上げにくい場合には、無意識に、図2(a)の如く人差し指を内容器の中側に入れ、親指を内容器の上縁近傍に当て、内容器を挟持した上で上方に引き上げることとなる。
ところが、内容器の内壁は平坦であり、人差し指が内容器の内壁上を滑りやすく、確実に内容器をつまんで引き上げることができないことが多かった。
このような不都合を解決しようと試みている技術が特許文献2に開示されている。特許文献2の構造を有する二重容器であれば、同文献の図7に示すように、レフィル容器の開口部の縁を使用者の親指などで下方に押すと、嵌合凸部10を支点としてシーソーのように、レフィル容器の反対側(水平面において親指で押している部分とは対面する側)が浮き上がってくるようになり、レフィル容器を簡単に取り出せるようになっている。
しかしながら、この構造を採用した場合、同文献の図2に示すように、レフィル容器単独を見ると、その外壁に嵌合凸部10が配設されることとなり、外観の見た目が悪く、意匠上の問題を生じる。また、レフィル容器の傾き浮き上がりを確実にするため、特許文献2のレフィル容器は、その底面が紡錘状に下方へ突出するものとなっており、この形状の
レフィル容器であれば、机の上に置いておく際に傾いて自立できない虞があった。加えて、同文献の図5に示すように、外容器の上端とレフィル容器の上端との間に、レフィル容器を傾けるための隙間があり、高級な化粧品などが充填される容器として採用した場合、見た目が悪く、高級感を出し難いものとなっていた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、内容物を使い切った後、内容器を交換する際に、容易に且つ確実に内容器をつまんで引き上げることができる内容器を備えた二重容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明の二重容器は、有底筒状に形成され且つ内容物が充填される内容器と、筒状に形成され且つ前記内容器が内部に収容可能とされた外容器とを備えた二重容器において、前記内容器と外容器との間には空間部が形成されており、使用者が前記内容器をつまんで引き上げるべく、前記内容器を前記空間部へ押し込むことで当該内容器を傾けて浮かせた状態とする押圧位置の目印が、前記内容器の内壁に形成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記押圧位置の目印は、前記内容器の内壁に形成された凸状部又は凹状部であるとよい。
好ましくは、前記押圧位置の目印は、前記内容器の内壁の周方向の全周乃至は一部に形成されているとよい。
好ましくは、前記空間部は前記外容器の高さ方向の全て乃至は下部に設けられており、設けられた空間部に対応する内容器の内壁に、前記押圧位置の目印が配設されているとよい。
本発明の二重容器によれば、内容物を使い切った後、内容器を交換する際に、容易に且つ確実に内容器をつまんで引き上げることができるようになる。
第1実施形態にかかる二重容器の断面構造を示した図である。 (a)は従来の二重容器において内容器をつまんで引き上げる様子を示した断面図であり、(b)は本発明にかかる二重容器の第1実施形態において内容器をつまんで引き上げる様子を示した断面図である。 図2(b)における支点部の拡大断面図である。 第2実施形態にかかる二重容器の断面構造を示した図である。 第2実施形態にかかる二重容器の変形例の断面構造を示した図である。 本発明の二重容器の外観を模式的に示した斜視図である。
以下、本発明にかかる二重容器の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下の説明においては、化粧料を内容物とする化粧品容器に用いられる二重容器を例に挙げて説明する。
[第1実施形態]
図1などに示すように、本実施形態の二重容器1は、有底筒状に形成された内容器2(レフィル容器2と呼ぶこともある)と、そのレフィル容器2が内部に収納される外容器3と、レフィル容器2の上部に形成された開口及び外容器3の上部に形成された開口を覆って密閉する蓋体4(キャップ4と呼ぶこともある)とから構成されている。
図1などに示す如く、外容器3は、有底筒状に形成されていてレフィル容器2が上方からその内部に嵌め込まれて収容可能に構成されている。本実施形態では、外容器3は、その内径がレフィル容器2の外径と同寸又はやや径大の広口瓶形状に形成されており、平面視で円形とされている。
詳しくは、外容器3は、レフィル容器2を内部に収容する有底円筒状の胴部5Sと、胴部5Sの上部に設けられた係合部8と、を有している。胴部5Sは、板状(円板状、多角板状、楕円板状など)とされた底部7Aと、その底部7Aを取り囲むように設けられた外
筒部7Bを有している。外筒部7Bの上部は開口となっており、この開口を取り巻くように係合部8が形成されている。
係合部8はその下部側が、キャップ4との係合を行う蓋係合部9とされており、外筒部7Bよりも外径が径小とされたものとなっている。蓋係合部9の外壁には、雄ネジ部10が周回するように設けられている。雄ネジ部10は、後述するキャップ4の内側に設けられた雌ネジ部11に螺合することで、二重容器1の密閉を維持し且つ、外容器3に対してキャップ4を着脱可能とするものである。
係合部8の上部側は、レフィル容器2と係合するレフィル係合部12とされている。レフィル係合部12は短筒リング状とされており、このレフィル係合部12に対して後述するレフィル容器2の折り返し部位が嵌まり込むことで、レフィル容器2が外容器3に対して確実に固定されるものになる。
レフィル係合部12は、蓋係合部9よりも外径が径小とされたものとなっており、当然、外筒部7Bよりも外径が径小とされている。しかしながら、外筒部7Bと蓋係合部9とレフィル係合部12の内壁は面一となっていて、当該内壁の径はすべて同径であり、レフィル容器2の内筒部13Bの外径よりは径大なものとなっている。
このような構成のため、レフィル容器2を外容器3の開口から下方に向かって嵌め入れた場合、レフィル容器2の内筒部13Bの外壁と外容器3の外筒部7Bの内壁とは、接触することはなく、内筒部13Bの外壁と外筒部7Bの内壁との間には、空間が存在するものとなる。この空間は、レフィル容器2の傾斜を許容する傾斜許容空間部30(詳細は後述)となる。
また、レフィル係合部12の外壁には、内筒部13Bに設けられた垂下壁15の下端が係合する突出部位(詳しくは、後述する支点部31)が設けられている。この支点部31は、水平面において押圧目印部32(詳しくは後述)が形成されている部分とは対面する側に、少なくとも一つ設けられることが望ましい。
図1を参照するに、内容器2すなわちレフィル容器2は、半固形状乃至はペースト状の化粧料などを収容し、取替え可能なものとなっている。レフィル容器2は、化粧料などを収容する有底円筒状の胴部5Nを有している。胴部5Nは、板状(円板状、多角板状、楕円板状など)とされた底部13Aとその底部13Aを取り囲むように設けられた内筒部13Bが一体に成形されてなり、化粧料などを所定量収容するため一定の深さを有する。
内筒部13Bの上縁に関しては、この内筒部13Bより外側に張り出すように鍔部14が設けられている。この鍔部14の先端から下方側に袴状に垂れ下がった垂下壁15を有している。そのため、レフィル容器2の上部には、鍔部14と垂下壁15とで折り返し部位が形成され、鍔部14の幅に対応するように垂下壁15の内側に嵌合空隙が形成されることになる。この嵌合空隙が前述したレフィル係合部12に上方から嵌まり込むことになる。
図1などに示すように、本実施形態のレフィル容器2では、鍔部14の幅(径方向に沿った長さ)、言い換えれば、垂下壁15の内側に存在する嵌合空隙は、レフィル係合部12の厚みより大きいものとされている。それ故、外容器3にレフィル容器2がはまり込んだ際には「遊嵌状態」となる。このままであれば、外容器3に対するレフィル容器2の位置決め(上下を向く中心軸を一致させる位置決め)が困難になるため、レフィル容器2における内筒部13Bの上端であって鍔部14の直下には内筒部13Bより外側に張り出すように形成された位置決め突起33が設けられている。この位置決め突起33の張り出し長さとレフィル係合部12の厚みを加えたものが、嵌合空隙の厚みと略同じとなるように設定されている。この位置決め突起33はレフィル容器2の内筒部13Bの上端において、周方向に間隔を開けて複数個形成されていても良く、全周に亘って条状に形成されていても良い。
図1に示す如く、レフィル容器2の深さ(上下寸法)は、外容器3の内部空間の上下寸法より短いものとなっている。すなわち、レフィル容器2の鍔部14の下面からレフィル容器2の底部13Aの下面までの寸法が、外容器3のレフィル係合部12の上端から底部7Aの上面までの寸法より短いものとなっている。なお、レフィル容器2の上下寸法は、
外容器3の内部空間の上下寸法と同寸であっても良い。
本実施形態においては、レフィル容器2の内壁(内筒部13Bの内壁)に、当該内容器2を交換する際に使用者の指で内筒部13Bを外側に押し、レフィル容器2を傾斜状態へと移行するための目印(押圧目印部32)が形成されている。この押圧目印部32の詳細については後述する。
さて、図1や図6に示すように、本実施形態では外容器3に螺合することで、外容器3及びレフィル容器2の上方の開口を閉塞するためのキャップ4(蓋体4)が設けられている。
キャップ4は、外容器3及びレフィル容器2の上部に形成された開口に面にて接するように設けられた円板状の天壁部16と、この天壁部16の端縁から垂下状に形成された円筒形状の周壁部17とを有する。周壁部17は外容器3の蓋係合部9を覆うような上下長さとされ、外容器3に設けられた蓋係合部9と係合するものとなっている。蓋係合部9の外壁には、雄ネジ部10が周回するように設けられている。雄ネジ部10は、キャップ4内に設けられた雌ネジ部11に螺合することで、二重容器1の密閉を維持し、且つ外容器3に対してキャップ4を着脱可能とするものである。
周壁部17の内壁の全周には、前述した雌ネジ部11が形成されており、蓋係合部9の外壁に形成された雄ネジ部10と雌ネジ部11とが螺合するようになっている。それ故、キャップ4を水平面内で回して、雄ネジ部10と雌ネジ部11とを螺合させることで、外容器3に対してキャップ4を装着して二重容器1の密閉を維持できるようになっている。
なお、キャップ4による密閉をより強固なものとするために、キャップ4の天壁部16の下面にはパッキン18が配置されており、パッキン18が少なくともレフィル容器2の上端(鍔部14の上面)と接することで、レフィル容器2が密封される。
以上述べた外容器3、レフィル容器2、キャップ4の材料としては、アルミなどの金属が採用可能であるが、例えば、PETなどの合成樹脂材料が好適である。外容器3においては、透明や半透明の合成樹脂材料を用いてもよい。レフィル容器2においては、有色の合成樹脂材料でもよいし、透明の合成樹脂材料で外側面を表面処理で光沢する装飾を行っているものを用いてもよい。また、外容器3、レフィル容器2、キャップ4については、デザインにあわせて調色できることが望ましく、調色や着色以外にも装飾体が混合されていても良い(例えば、ラメ入り固定剤等)。外容器3、レフィル容器2、キャップ4は、例えば射出成形により成形されると良い。
さて、本実施形態の二重容器1の最も特徴的な構成は、本容器を構成するレフィル容器2の内壁(内筒部13Bの内壁)に、使用者が内容器2をつまんで引き上げることを容易にすべく、内容器2を傾斜許容空間部30へ押し込むことで当該内容器2を傾けて浮かせた状態とする押圧位置の目印(押圧目印部32)が形成されていることにある。
本実施形態の二重容器1では、化粧料を使い切った際に、レフィル容器2をつまんで引き上げて取り出し、化粧料が充填された新しいレフィル容器2と入れ替えるようにしている。従来であれば、多くの場合においてレフィル容器2がつまみにくい又は引き上げにくい状況が発生し、使用者は無意識に、図2(a)の如く人差し指Fをレフィル容器2の内側に入れ、親指Bをレフィル容器2のフランジの外縁(鍔部14又は垂下壁15)に当て、レフィル容器2をつまむようにして上に引き上げることになる。ところが、レフィル容器2の内壁においては、指Fが滑りやすく、確実にレフィル容器2をつまんで引き上げることができないことが多かった。
本実施形態であれば、図2(b)に示す如く、指(例えば、人差し指F)を押圧目印部32に当て、この押圧目印部32を外側(傾斜許容空間部30側)に押すことで、図3に示すように、レフィル容器2が支点部31を支点として斜めに傾いた状態となる。そのため、レフィル容器2の上端(鍔部14や垂下壁15)が外容器3から浮き上がった状態となるため、レフィル容器2を容易に且つ確実につまんで引き上げることができるようになる。
図1には、押圧目印部32の一例を示す。この押圧目印部32は、内容器2の内壁に形成された凸状突起部である。凸状突起部の突出方向は径方向内側とされ、レフィル容器2の一部分の領域に形成されている。凸状突起部の径は約0.5~2mmであり、突出高さは約0.01~1mmである。
この凸状突起部は、凸状であるため、使用者の指(例えば、人差し指F)が引っかかることで、レフィル容器2を容易に且つ確実につまんで引き上げる作用も奏することになる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について述べる。
第2実施形態においては、外容器3の形状(特に外筒部7Bの内壁の形状)が第1実施形態とは大きく異なる。
すなわち、図4に示す如く、外容器3は、レフィル容器2を内側に収容する有底円筒状の胴部5Sを有している。胴部5Sは、平面視で円形とされた底部7Aと、その底部7Aを取り囲むように立設された外筒部7Bを有している。外筒部7Bの上部は開口となっており、この開口を取り巻くように係合部8が形成されている。
係合部8はその下部側が、キャップ4との係合を行う蓋係合部9とされており、外筒部7Bよりも外径が径小とされたものとなっている。蓋係合部9の外壁には、雄ネジ部10が周回するように設けられている。雄ネジ部10は、キャップ4の雌ネジ部11に螺合することで、閉蓋が可能となっている。
係合部8の上部側は、レフィル容器2と係合するレフィル係合部12とされている。第2実施形態のレフィル係合部12も第1実施形態のものと略同様の構成を有している。
これら蓋係合部9とレフィル係合部12と外筒部7Bの上部の内壁は面一であり、その内径はすべて同径である。しかしながら、第2実施形態の外筒部7Bの下部の内径はレフィル係合部12の内径より径が大きいものとされている。すなわち、外容器3の外筒部7Bの下部においては、レフィル容器2の内筒部13Bより外筒部7Bの内壁が径大とされ、第1実施形態よりも広い(径方向に長い)傾斜許容空間部30が形成されることになる。この広い傾斜許容空間部30を実現するために、第2実施形態の外容器3は、上下方向の中央より下端において、内壁が径方向外側に切り欠かれ、断面視で凹状とされた内壁となっている。
この構造であれば、レフィル容器2を外容器3の開口から下方に向かって嵌め入れることが可能となっていて、嵌め入れた場合、レフィル容器2の内筒部13Bの外壁と、外容器3の外筒部7Bの下部の内壁との間には、第1実施形態よりも広大な空間が存在するようになる。なお、図4に示す如く、内容器2の構造は第1実施形態と略同様であるため、詳細な説明は省略するが、一点だけ異なるのは、図4などに示すように、レフィル容器2の鍔部14の幅(径方向に沿った長さ)、言い換えれば、垂下壁15の内側に形成された嵌合空隙は、レフィル係合部12の厚さと同じとされている。それ故、外容器3にレフィル容器2が確実に嵌まり込むようになる。
加えて、蓋係合部9及びレフィル係合部12の内壁の径(同径の部分)は、レフィル容器2の内筒部13Bの外径と同じものとなっている。そこで、レフィル容器2を外容器3の内部に嵌め入れた場合に、レフィル容器2が外容器3に対して嵌合状態となり、第1実施形態における「レフィル容器2の位置決め突起33」が存在せずとも、確実な位置決めが可能となる。
第2実施形態においても、レフィル容器2の内壁(内筒部13Bの内壁)であって傾斜許容空間部30に対面する位置に、当該内容器2を交換する際に使用者の指で内筒部13Bを外側に押し、レフィル容器2を傾斜状態へと移行するための目印(押圧目印部32)が形成されている。
そこで、指(例えば、人差し指F)を押圧目印部32に当て、この押圧目印部32を外側に押すことで、レフィル容器2が支点部31を支点として斜めに傾いた状態となる。そのため、レフィル容器2の上端(鍔部14や垂下壁15)が外容器3から浮き上がった状態となるため、レフィル容器2を容易に且つ確実につまんで引き上げることができるようになる。第2実施形態の場合、外容器3の下部に対応する内壁が径方向外側に削り取られ、断面視で径外方向外側へ凹状とされていて、レフィル容器2の内筒部13Bの外壁と外筒部7Bの内壁との間には広大な傾斜許容空間部30が存在するため、レフィル容器2を大きく傾斜させることができ、レフィル容器2の上端(鍔部14や垂下壁15)が外容器3から大きく浮き上がった状態となるため、レフィル容器2を容易に且つ確実につまんで引き上げることができるようになる。
図5には、第2実施形態の変形例を開示する。
この変形例においては、押圧目印部32は、内容器2の内壁に形成された凸状突起部21であり、レフィル容器2の内筒部13Bの内壁の周方向全周に亘って形成されている点が大きな特徴となっている。押圧目印部32は、レフィル容器2の下部であって外容器3の空間に対応する位置に形成されている。
このような構成であれば、レフィル容器2内で押圧目印部32のどの位置を押圧しても、確実にレフィル容器2を傾斜させることができ、レフィル容器2の上端(鍔部14や垂下壁15)が外容器3から大きく浮き上がった状態となるため、レフィル容器2を容易に且つ確実につまんで引き上げることができるようになる。
なお繰り返しにはなるが、第1実施形態、第2実施形態のいずれにおいても、化粧料を使い切った後にレフィル容器2を交換するに際しては、以下の作業(特に取り外し方法)を行うと良い。
図2に示すように、使用者は、例えば親指Bと人差し指Fとを用いて、レフィル容器2を摘む。具体的には、親指Bを鍔部14乃至は垂下壁15に当て、人差し指Fをレフィル容器2の内壁に当てる。その状態で人差し指Fと親指Bを接近させ、レフィル容器2を挟持しながら上方へ引き抜くようにする。その時、人差し指Fが、押圧目印部32に当て、この押圧目印部32を外側に押すことで、レフィル容器2が支点部31を支点として斜めに傾いた状態となる。そのため、レフィル容器2の上端(鍔部14や垂下壁15)が外容器3から大きく浮き上がった状態となるため、レフィル容器2を容易に且つ確実につまんで引き上げることができるようになる。
使用後のレフィル容器2を引き抜いた後は、化粧料が充填された新しいレフィル容器2を、外容器3の上方から、外容器3の中央に形成されている空間へ押し込むようにする。すると、外容器3の内部にレフィル容器2が入り込んでゆき、両容器が一体となる。必要であれば、その後、上方へ開口した開口部を塞ぐべくキャップ4を閉蓋する。
以上、本発明の二重容器1は、有底筒状に形成され且つ内容物が充填される内容器2と、有底筒状に形成され且つ内容器2が内部に収容可能とされた外容器3と、内容器2を収容した外容器3の上部に形成された開口を封止する蓋体4とを備えており、内容器2と外容器3との間には空間部30が形成されており、使用者が内容器2をつまんで引き上げることを容易にすべく、内容器2を空間部30へ押し込むことで当該内容器2を傾けて浮かせた状態とする押圧位置の目印32が、内容器2の内壁に形成されている構造を有するため、内容物を使い切った後、内容器2を交換する際に、容易且つ確実に内容器2をつまんで引き上げることができるようになる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
1 二重容器
2 内容器(レフィル容器)
3 外容器
4 蓋体(キャップ)
5N 内容器の胴部
5S 外容器の胴部
7A 外容器の底部
7B 外筒部
8 係合部
9 蓋係合部
10 雄ネジ部
11 雌ネジ部
12 レフィル係合部
13A 内容器の底部
13B 内筒部
14 鍔部
15 垂下壁
16 天壁部
17 周壁部
18 パッキン
20 引っ掛り部
21 凸状突起部
22 凹状条部
23 菱形突起部
30 傾斜許容空間部
31 支点部
32 押圧目印部
33 位置決め突起
F 指(人差し指)
B 親指

Claims (4)

  1. 有底筒状に形成され且つ内容物が充填される内容器と、筒状に形成され且つ前記内容器が内部に収容可能とされた外容器とを備えた二重容器において、
    前記内容器と外容器との間には空間部が形成されており、
    使用者が前記内容器をつまんで引き上げるべく、前記内容器を前記空間部へ押し込むことで当該内容器を傾けて浮かせた状態とする押圧位置の目印が、前記内容器の内壁に形成されていることを特徴とする二重容器。
  2. 前記押圧位置の目印は、前記内容器の内壁に形成された凸状部又は凹状部であることを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記押圧位置の目印は、前記内容器の内壁の周方向の全周乃至は一部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重容器。
  4. 前記空間部は前記外容器の高さ方向の全て乃至は下部に設けられており、
    設けられた空間部に対応する内容器の内壁に、前記押圧位置の目印が配設されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の二重容器。
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