JP2023156799A - 二重容器 - Google Patents

二重容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023156799A
JP2023156799A JP2022066377A JP2022066377A JP2023156799A JP 2023156799 A JP2023156799 A JP 2023156799A JP 2022066377 A JP2022066377 A JP 2022066377A JP 2022066377 A JP2022066377 A JP 2022066377A JP 2023156799 A JP2023156799 A JP 2023156799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner container
container
lid
outer container
engaging portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022066377A
Other languages
English (en)
Inventor
康弘 山中
Yasuhiro Yamanaka
彰則 佐藤
Akinori Sato
俊幸 原野
Toshiyuki Harano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MFV Co Ltd
Original Assignee
MFV Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MFV Co Ltd filed Critical MFV Co Ltd
Priority to JP2022066377A priority Critical patent/JP2023156799A/ja
Publication of JP2023156799A publication Critical patent/JP2023156799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】二重容器において、外容器を閉蓋している蓋体を外した際に、この蓋体と同伴して内容器が浮き上がることを防止する。【解決手段】本発明の二重容器1は、有底筒状に形成され且つ内容物が充填される内容器2と、筒状に形成され且つ内容器2が内部に収容可能とされた外容器3と、外容器3の上部開口に螺合状に外嵌して開口を閉蓋する蓋体4と、を備えたものであって、蓋体4と内容器2とには、蓋体4を開蓋方向に回動した際に、蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを防止する浮き上がり防止機構23が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、外容器を閉蓋している蓋体を回動させ外した際に、この蓋体と同伴して内容器が浮き上がることを防止できる二重容器に関する。
近年、化粧を施すための化粧料が装入される容器として、二重容器が採用されることが多くなっている。二重容器とは、内容物が収容される内容器と、この内容器を着脱自在に収納する外容器を備えるものである。このような二重容器の場合、内容器は外容器に対して出し入れ可能となっており、内容物を使い切った後は、使用者によって外容器から内容器を取り外して新たな内容器に交換することで、外容器の再利用が図られ、プラスチックの大量廃棄などに代表される環境問題に対応可能となっている。
内容器を採用することは大きな利点があるが、以下のような難点も存在する。
内容器は、外容器の内部に上方より嵌め込まれ、嵌め込まれた内容器及び外容器の上方開口に対して蓋体を螺合させることで閉蓋可能となっている。内容器に装入されている化粧料のような装入物を取り出す際は、蓋体を開方向に回して螺合状態を解除し、外容器から蓋体を取り外すようにしている。
ところが、蓋体の内側と内容器の上縁とが固着している状況が生じている際に、蓋体を外すと蓋体と一緒に内容器が回転し、最終的には、蓋体と同伴して内容器が外容器から外れてしまうといった状況が発生する。
この原因としては、例えば、内容器に装入されている内容物が粘性のあるものであった場合、内容物の一部が内容器上端などに付着して固まるため、蓋体の内側と内容器の上縁とが固着している状況が生じることが考えられる。また、蓋体を外容器に対して強固に閉蓋した際(蓋体を強く捩じ込んだ際)に発生する内容器内の負圧状態により、蓋体の内側と内容器の上縁とが固着している状況となる。
かかる状況を回避する技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1は、上面開口の円筒形状部を有し、この円筒形状部の円周面に前記開口の中心を通る軸線方向に沿って第1突起部を設けた外容器と、この外容器の前記第1突起部と前記軸線方向に沿って嵌合する第2突起部を設け、前記第1突起部と前記第2突起部との嵌合により前記軸線を中心に回転する方向の移動を規制されて前記外容器に挿嵌される内容器と、前記外容器に螺合して前記内容器を密閉する蓋とを備える二重容器において、前記第2突起部の前記軸線方向の長さを、前記蓋に螺設されたねじ山の間隔の2倍以上とする二重容器を開示する。この二重容器によれば、容器内の気密性を高めても、蓋を開ける際には、内容器が外容器に挿着された状態で蓋から内容器上面が確実に離脱できるものとされている。
特開平10-129724号公報
特許文献1に開示される二重容器においては、外容器の外周面に第1突起部を設け、内容器に第2突起部を設け、これら第1突起部と第2突起部との嵌合により内容器が上下軸心回り回転することを規制している。これにより、蓋体の内側と内容器の上縁とが固着した状況が生じていたとしても、蓋体を外した際に蓋体と同伴して回って内容器が外容器から外れてしまう事象を回避可能としている。
しかしながら、特許文献1の技術を実際の商品に適用しようと考えた場合、例えば、外容器がガラス等の材料で形成されていると、ガラスに第1突起部を形成したとしても、寸法精度が出ないことが多く、所望とする回り止め効果を発揮できない可能性が大である。また、摩耗等により、第1突起部や第2突起部が所定の寸法より小さくなった場合には、回り止め機能が発生せず、内容器の浮き上がりが発生してしまうことになる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、外容器を閉蓋している蓋体を外した際に、この蓋体と同伴して内容器が浮き上がることを防止する二重容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明の二重容器は、内容物が充填される内容器と、前記内容器が内部に収容可能とされた外容器と、前記外容器の上部開口に螺合状に外嵌して前記上部開口を閉蓋する蓋体と、を備えた二重容器において、前記蓋体と内容器とには、前記蓋体を開蓋方向に回動した際に、前記蓋体と同伴して内容器が浮き上がることを防止する浮き上がり防止機構が設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記浮き上がり防止機構は、前記蓋体の周壁部の内側に設けられた押さえ部と、前記内容器の側壁であって前記押さえ部に当接するように設けられた内容器凸部とを有し、前記蓋体を開蓋方向に回動した際に、前記押さえ部が、前記内容器が上方に移動することを規制するように構成されているとよい。
好ましくは、前記浮き上がり防止機構が、前記外容器に凸状に設けられた外容器係合部と、前記内容器に凸状に形成された内容器係合部とを有していて、開蓋方向に前記蓋体を回動した際に、前記内容器係合部が前記外容器係合部に下方から係合することで、内容器が上方に移動することを規制する構成となっているとよい。
好ましくは、前記外容器係合部と前記内容器係合部との係合を強固にすべく、前記内容器係合部を前記外容器係合部に向けて押圧する押さえ凸部が前記蓋体に形成されているとよい。
本発明の二重容器によれば、外容器を閉蓋している蓋体を外した際に、この蓋体と同伴して内容器が浮き上がることを確実に防止できる。
第1実施形態の二重容器の断面構造を示した図である。 第1実施形態の蓋体を下方側から見た斜視図である。 第1実施形態の二重容器において、蓋体を外していく状況を示す模式図であり、(a)は閉蓋状態、(b)は蓋体を回し螺合状態が少しだけ解除された初動回転状態、(c)は螺合解除が進み蓋体から内容器の上端が外れた状態を示す。 第2実施形態にかかる二重容器の断面構造を示した図である。 第3実施形態にかかる二重容器の断面構造を示した図である。
以下、本発明にかかる二重容器の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下の説明においては、化粧料を内容物とする化粧品容器に用いられる二重容器を例に挙げて説明する。しかしながら、本発明の二重容器は、化粧品容器には限定されず、サプリメントなどを装入する容器など他の容器としても使用可能である。
[第1実施形態]
図1などに示すように、本実施形態の二重容器1は、有底筒状に形成された内容器2(レフィル容器)と、その内容器2が内部に収納される外容器3と、内容器2の上部に形成された開口及び外容器3の上部に形成された開口を覆って密閉する蓋体4から構成されている。
図1、図2に示す如く、外容器3は、有底筒状に形成されていて内容器2が上方から当該外容器3の内部に嵌め込まれるように構成されている。本実施形態では、外容器3は、その内径が内容器2の外径と略同寸法に形成されており、平面視で円形とされている。
詳しくは、外容器3は、内容器2を内部に収容する有底円筒状の胴部5Sと、胴部5Sの上部に設けられた係合筒部8とを有している。胴部5Sは、板状(円板状、多角板状、楕円板状など)とされた底部7Aと、その底部7Aを取り囲むように設けられた外筒部7Bを有している。外筒部7Bの上部は開口となっており、この開口を取り巻くように係合筒部8が形成されている。
係合筒部8は、その下部側が蓋体4との係合を行う蓋係合部9とされており、外筒部7Bよりも外径が径小とされたものとなっている。蓋係合部9の外壁には、雄ネジ部10が周回するように設けられている。雄ネジ部10は、後述する蓋体4の内側に設けられた雌ネジ部11に螺合することで、二重容器1の密閉を維持し且つ、外容器3に対して蓋体4を着脱可能とするものである。
係合筒部8の上部側は、内容器2と係合する内容器係合部12とされている。内容器係合部12は短筒リング状とされており、この内容器係合部12に対して後述する内容器2の折り返し部位が嵌まり込むことで、内容器2が外容器3に対して固定されるものになる。
内容器係合部12は、蓋係合部9よりも外径が径小とされたものとなっており、当然、外筒部7Bよりも外径が径小とされている。しかしながら、外筒部7Bと蓋係合部9と内容器係合部12の内壁は面一となっていて、当該内壁の径はすべて同径であり、内容器2の内筒部13Bの外径よりは径大なものとなっている。
このような構成のため、内容器2を外容器3の開口から下方に向かって嵌め入れた場合、内容器2の内筒部13Bの外壁と外容器3の外筒部7Bの内壁とは接触乃至は若干の隙間が形成されるようになっており、内容器2が外容器3の外筒部7Bに対して傾斜したり、ガタついたりすることがないようになっている。
内容器2は、液体、半固形状、乃至はペースト状の化粧料などを収容し、取替え可能なものとなっている。内容器2は、化粧料などを収容する有底円筒状の胴部5Nを有している。胴部5Nは、板状(円板状、楕円板状、多角板状など)とされた底部13Aとその底部13Aを取り囲むように設けられた内筒部13Bが一体に成形されてなり、化粧料などを所定量収容するため一定の深さを有する。
内筒部13Bの上縁に関しては、この内筒部13Bより外側に張り出すように鍔部14が設けられている。この鍔部14の先端から下方側に袴状に垂れ下がった垂下壁15を有している。そのため、内容器2の上部には、鍔部14と垂下壁15とで折り返し部位が形成され、鍔部14の幅に対応するように垂下壁15の内側に嵌合空隙が形成されることになる。この嵌合空隙が前述した内容器係合部12に上方から嵌まり込むことになる。
なお、本実施形態の内容器2では、後述する他の実施形態と同様に、内容器2の鍔部14の直下には、外側に張り出すように形成された外容器係合部8Aが設けられている。この外容器係合部8Aは、内容器2の垂下壁の内側に設けられた内容器係合部8Bと係合するようになっている。
図1に示す如く、内容器2の上下寸法は、外容器3の内部空間の上下寸法と略同じとなっている。すなわち、内容器2の鍔部14の下面から内容器2の底部13Aの下面までの寸法が、外容器3の内容器係合部12の上端から底部7Aの上面までの寸法と略同寸となっている。なお、内容器2の上下寸法は、外容器3の内部空間の上下寸法より短くても問題はない。
内容器2の垂下壁の2箇所の位置(互いが180°の位相位置であり、対面する位置)には、垂下壁15より更に下方に垂下状に設けられた内容器回転止め片20が形成されている。内容器回転止め片20の長さは、垂下壁15の長さ(垂下長さ)の3倍程度であり、内容器回転止め片20の下端は、外容器3の胴部5Sの上端、すなわち、外筒部7Bの上端に達するものとなっている。内容器回転止め片20の幅(円周方向に沿った長さ)に限定はないが、本実施形態の場合、内容器2を摘もうとする使用者の指の幅と略同じ程度とされている。
一方で、外容器3の係合筒部8における2箇所の位置には、前述の内容器回転止め片20は上方からスライドして嵌まり込む凹状の縦溝21が形成されている。この凹状の縦溝21は、上方が開放状となっているため、内容器回転止め片20が上方からスライドしつつ入り込む。この凹状の縦溝21の左端は、内容器回転止め片20の左端と接する乃至は若干の隙間をもって近接している。凹状の縦溝21の右端は、内容器回転止め片20の右端と接する乃至は若干の隙間をもって近接している。
そのため、内容器2を外容器3内で上下軸心回りに回そうとしても、内容器回転止め片20と凹状の縦溝21とが係合することになり、内容器2の回転が規制されるようになる。この意味で、外容器3に形成された凹状の縦溝21は、外容器回転止め部21ということができる。
内容器2の内容器回転止め片20の基端側(上端側)には、円周方向に沿って条状に延びる凸部(内容器凸部22)が形成されている。この内容器凸部22は、内容器2を外容器3から摘んで引き抜く際に、使用者の指に対する引っかかりとして作用するのみならず、後述する浮き上がり防止機構23の一部材として重要な機能を有するものとなっている。
さて、図1、図2に示すように、本実施形態では外容器3に螺合することで、外容器3及び内容器2の上方の開口を閉塞するための蓋体4が設けられている。
蓋体4は、外容器3及び内容器2の上部に形成された開口に面にて接するように設けられた円板状の天壁部16と、この天壁部16の端縁から垂下状に形成された円筒形状の周壁部17とを有する。周壁部17は外容器3の蓋係合部9を覆うような上下長さとされ、外容器3に設けられた蓋係合部9と係合するものとなっている。蓋係合部9の外壁には、雄ネジ部10が周回するように設けられている。雄ネジ部10は、蓋体4内に設けられた雌ネジ部11に螺合することで、二重容器1の密閉を維持し、且つ外容器3に対して蓋体4を着脱可能とするものである。
周壁部17の内壁の全周には、前述した雌ネジ部11が形成されており、蓋係合部9の外壁に形成された雄ネジ部10と雌ネジ部11とが螺合するようになっている。それ故、蓋体4を水平面内で回して、雄ネジ部10と雌ネジ部11とを螺合させることで、外容器3に対して蓋体4を装着して二重容器1の密閉を維持できるようになっている。
なお、蓋体4による密閉をより強固なものとするために、蓋体4の天壁部16の下面にはパッキン18が配置されており、パッキン18が少なくとも内容器2の上端(鍔部14の上面)と接することで、内容器2が密封される。
以上述べた外容器3、内容器2、蓋体4の材料としては、例えば、PETなどの合成樹脂材料が好適であるが、アルミなどの金属材も採用可能である。外容器3においては、透明や半透明の合成樹脂材料を用いてもよい。内容器2においては、有色の合成樹脂材料でもよいし、透明の合成樹脂材料で外側面を表面処理で光沢する装飾を行っているものを用いてもよい。また、外容器3、内容器2、蓋体4については、デザインにあわせて調色できることが望ましく、調色や着色以外にも装飾体が混合されていてもよい。外容器3、内容器2、蓋体4は、例えば射出成形により成形されるとよい。
本実施形態の二重容器1には、外容器3を閉蓋している蓋体4を回動して外した際に、この蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを防止する「浮き上がり防止機構23」が備えられている。
この浮き上がり防止機構23は、内容器2の内容器回転止め片20の基端側に設けられた内容器凸部22と、蓋体4の周壁部17の内側であって、雌ネジ部11より上側に形成された押さえ部(押さえ傾斜部)24とから構成されている。この押さえ部24は、蓋体4の内側に設けられたパッキン18のすぐ下の位置に形成されている。
内容器凸部22は、使用者の指が引っかかる程度の長さ(円周方向長さ)を有しており、例えば1cm程度の周方向に沿った幅を有する。内容器凸部22の下縁は水平方向を向く直線状とされており、内容器凸部22の上縁は上方に膨出した円弧状とされている。
押さえ部24は、雌ネジ部11の傾斜角度と同じ角度を有する傾斜面であり、外方への突出量が雄ネジ部10と略同じ程度の斜面である。図3に示すように、この傾斜面は、雌ネジ部11の傾斜角度と同じ角度で右肩上がりに上昇し、蓋体4に沿って一周する時点で、内容器凸部22の略上下幅ほどの上がるピッチを有する。押さえ部24の一番低い位置と一番高い位置は、位相的に360°ずれた位置にあるため、上下方向に一致する位置に達するようになっている。そのため、押さえ部24の一番低い位置と、一番高い位置は絶壁により連結されるものとなっている(後述の図3(c)を参照)。
図3は、蓋体4を回しつつ、開蓋状態とする過程を示したものである。
図3(a)は、蓋体4が外容器3に確実に締まった状況を示している。このときには、雄ネジ部10と雌ネジ部11との関係が、雄ネジ部10の下端面と雌ネジ部11の上端面との間に隙間がない状態であるため、蓋体4は上方向に動かない状態(きっちりしまった状態)となっている。このとき、蓋体4に形成された押さえ部24と、内容器凸部22の上面(円弧面)とは非接触な状態となっている。
すなわち、図3(a)に示すように、蓋体4が完全に閉まった状態(蓋体4が上下に全く動かない状態)であれば、蓋体4のパッキン18と内容器2の上縁とが接しているため、蓋体4は下方向には動かない。このとき、押さえ部24は、内容器凸部22の上端に接触していないものとなっている。
その後、蓋体4を解除状態に回してゆく。
図3(b)は、蓋体4を開ける際の初動回転時を示している。初動回転時とは、蓋体4を約20°ほど回した状況を示している。とはいえ、雄ネジ部10と雌ネジ部11の上下隙間寸法など設計次第で初動回転時の角度は違うものとなる。
この状態では、図3(b)にあるように、雄ネジ部10の下端面と雌ネジ部11の上端面との間に隙間が生じ、蓋体4の方に目をやれば、押さえ部24が移動し、内容器凸部22の円弧面に接するようになる。すると、押さえ部24から下方向の力が、内容器凸部22に働き、内容器2が下方へ押圧されるようになる。
すなわち、図3(b)に示す如く、蓋体4を少しだけ開方向に回した状態とすると、蓋体4を回したことで、押さえ部24が押さえ凸部25の上端に接触して下方向に加圧を開始することになる。このとき、蓋体4の高さには変更はない。
図3(c)は、図3(b)の状況から更に蓋体4を開放状態側へ回した状況を示している。このように、蓋体4をそのまま回し続けることで、蓋体4の雌ネジ部11が、外容器3の係合筒部8に形成された雄ネジ部10に沿って上方向に移動する。すると、蓋体4の押さえ部24が更に内容器凸部22を下方に押圧し、パッキンと内容器2の接触面が分離するようになる。接触面が固着していた場合、分離させる力が働く。ひいては、外容器3を閉蓋している蓋体4を外した際に、この蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを防止できるようになる。
すなわち、図3(c)に示す如く、図3(b)に示す蓋体4の初動回転から、蓋体4を更に回し続けると、押さえ部24が押さえ凸部25の上端に接触して下方向に押圧する状況が継続し、内容器2を下方へ押し、内容器2の浮き上がりが防止される。蓋体4が更に上昇するとパッキン18と内容器2との間に隙間が出来るため、内容器2の内部と外部との間の圧力差も無くなり、内容器2の浮き上がりは発生しない。
以上述べたように、第1実施形態の二重容器1によれば、外容器3を閉蓋している蓋体4を外した際に、この蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを確実に防止できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について述べる。
第2実施形態においては、内容器回転止め片20に形成される内容器凸部22の位置が第1実施形態とは大きく異なる。なお、他の構成は第1実施形態と略同様である。
図4に示す如く、第2実施形態の浮き上がり防止機構23は、内容器2の内容器回転止め片20の下端に設けられた内容器凸部22と、蓋体4の周壁部17の内側であって、雌ネジ部11より下側に形成された押さえ部24を有している。言い換えれば、この押さえ部24は、蓋体4の周壁部17の下端側に形成されている。
内容器凸部22は、使用者の指が引っかかる程度の長さを有しており、例えば、周方向に沿った幅1cm程度である。内容器凸部22の下縁は水平方向を向く直線状とされており、内容器凸部22の上縁は上方に膨出した円弧状とされている。
押さえ部24は、雌ネジ部11の傾斜角度と同じ角度を有する傾斜面である。図5に示すように、この傾斜面は、雌ネジ部11の傾斜角度と同じ角度で右肩上がりに上昇し、蓋体4に沿って一周する時点で、内容器凸部22の略上下幅ほどの上がるピッチを有する。押さえ部24の一番低い位置と一番高い位置は、位相的に360°ずれた位置にあるため、上下方向に一致する位置に達するようになっている。そのため、押さえ部24の一番低い位置と、一番高い位置は絶壁により連結されるものとなっている。押さえ部24は、雌ネジ部11が形成された領域の下側の領域であって、内容器凸部22に対応する位置に形成される。
このような構成の浮き上がり防止機構23であっても、まず、蓋体4が外容器3にきっちりと締まった状況では、雄ネジ部10の下端面と雌ネジ部11の上端面との間に隙間がない状態となっており、蓋体4は上方向に動かない状態となっている。このとき、蓋体4に形成された押さえ部24と、内容器凸部22の上面(円弧面)とは非接触な状態となっている。
その後、蓋体4を解除状態へと回してゆく。この状態では、第1実施形態と同様に、雄ネジ部10の下端面と雌ネジ部11の上端面との間に隙間が生じ、蓋体4の方に目をやれば、押さえ部24が移動し、内容器凸部22の円弧面に接するようになる。すると、押さえ部24から下方向の力が内容器凸部22に働き、内容器2が下方へ押圧されるようになる。
更に蓋体4を開放状態側へ回した状況では、蓋体4の雌ネジ部11が、外容器3の係合筒部8に形成された雄ネジ部10に沿って上方向に移動する。すると、蓋体4の押さえ部24が内容器凸部22を下方に押圧し、パッキン18と内容器2の接触面が分離するようになる。ひいては、外容器3を閉蓋している蓋体4を外した際に、この蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを防止できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について述べる。
第3実施形態における浮き上がり防止機構23は、第1実施形態や第2実施形態の浮き上がり防止機構23とはその構成が大きく異なっている。
図5に示すように、第3実施形態における浮き上がり防止機構23は、凸状の外容器係合部8Aと、この外容器係合部8Aがはまり込む凸部の下方に連続して形成された凸状の内容器係合部8Bとを有している。
外容器係合部8Aは、外容器3の係合筒部8の外側面に外方に向かって突出状に設けられている。また、内容器2を外容器3に嵌め入れた際に、その外容器係合部8Aが嵌まり込む凹部が内容器2の垂下壁15の内側に形成されており、その凹部に続く下方に内側を向く凸状の内容器係合部8Bが形成されている。
蓋体4を開方向に回動した際に、内容器2の上端が蓋体4の内側に接していて、同伴して持ち上がろうとしたとしても、外容器係合部8Aの下面に、内容器係合部8Bの上面が面で接して引っかかり、内容器2の上昇を規制することになる。ひいては、この蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを確実に防止できる。
なお、内容器2が蓋体4と連動して持ち上がろうとする際に、内容器2の内容器回転止め片20が外側に広がり、外容器係合部8Aと内容器係合部8Bとの係合が解除される虞がある。この状況を回避すべく、蓋体4の周壁部17の内側であって、内容器凸部22の側方の位置に押さえ凸部25が形成されており、この押さえ凸部25が内容器凸部22を側方から抑え込むことで、内容器回転止め片20が外に広がってしまうことを抑制し、ひいては、外容器係合部8Aと内容器係合部8Bとの係合を確実なものとしている。これにより、外容器3を閉蓋している蓋体4を外した際に、この蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを確実に防止できる。
なお、外容器係合部8Aと内容器係合部8Bとの位置X、及び押さえ凸部25の位置Yの関係であるが、位置Xと位置Yは水平方向に略同位置に設けることが好ましい。また、位置Xの上下方向に沿った位置であるが、内容器回転止め片20の基端側(上端側)に設けてもよく、内容器回転止め片20の先端側(下端側)に設けてもよい。どの位置であっても、外容器係合部8Aの下面に、内容器係合部8Bの上面が面にて接して引っかかり、内容器2の上昇を規制することになる。ひいては、この蓋体4と同伴して内容器2が浮き上がることを確実に防止できる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
1 二重容器
2 内容器
3 外容器
4 蓋体
5N 内容器の胴部
5S 外容器の胴部
7A 外容器の底部
7B 外筒部
8 係合筒部
8A 外容器係合部
8B 内容器係合部
9 蓋係合部
10 雄ネジ部
11 雌ネジ部
12 レフィル係合筒部
13A 内容器の底部
13B 内筒部
14 鍔部
15 垂下壁
16 天壁部
17 周壁部
18 パッキン
20 内容器回転止め片
21 外容器回転止め部(縦溝)
22 内容器凸部
23 浮き上がり防止機構
24 押さえ部
25 押さえ凸部

Claims (4)

  1. 内容物が充填される内容器と、前記内容器が内部に収容可能とされた外容器と、前記外容器の上部開口に螺合状に外嵌して前記上部開口を閉蓋する蓋体と、を備えた二重容器において、
    前記蓋体と内容器とには、前記蓋体を開蓋方向に回動した際に、前記蓋体と同伴して内容器が浮き上がることを防止する浮き上がり防止機構が設けられている
    ことを特徴とする二重容器。
  2. 前記浮き上がり防止機構は、前記蓋体の周壁部の内側に設けられた押さえ部と、前記内容器の側壁であって前記押さえ部に当接するように設けられた内容器凸部とを有し、
    前記蓋体を開蓋方向に回動した際に、前記押さえ部が、前記内容器が上方に移動することを規制するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記浮き上がり防止機構が、前記外容器に凸状に設けられた外容器係合部と、前記内容器に凸状に形成された内容器係合部とを有していて、
    開蓋方向に前記蓋体を回動した際に、前記内容器係合部が前記外容器係合部に下方から係合することで、内容器が上方に移動することを規制する構成となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
  4. 前記外容器係合部と前記内容器係合部との係合を強固にすべく、前記内容器係合部を前記外容器係合部に向けて押圧する押さえ凸部が前記蓋体に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の二重容器。
JP2022066377A 2022-04-13 2022-04-13 二重容器 Pending JP2023156799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022066377A JP2023156799A (ja) 2022-04-13 2022-04-13 二重容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022066377A JP2023156799A (ja) 2022-04-13 2022-04-13 二重容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023156799A true JP2023156799A (ja) 2023-10-25

Family

ID=88468808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022066377A Pending JP2023156799A (ja) 2022-04-13 2022-04-13 二重容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023156799A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6923335B2 (en) Case
TNSN08025A1 (en) Container closure assembly
US20040159579A1 (en) Packaging device for a fluid product
US4893734A (en) Resealable closure and container employing same
JP6533383B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2023156799A (ja) 二重容器
JP7416442B2 (ja) 二重容器
JP6512483B2 (ja) 点眼用容器
KR20210000817U (ko) 스포이드 형 화장품 용기
KR101246290B1 (ko) 출몰식 분첩을 가지는 파우더용 화장품용기
US928033A (en) Compound vessel.
JP2007145352A (ja) キャップ
KR101915293B1 (ko) 어플리케이터가 구비된 튜브용기
KR20170097600A (ko) 용기
CZ9801713A3 (cs) Pouzdro na uchovávání tablet
JP2015160649A (ja) 注出キャップ
JP7376422B2 (ja) 塗布容器
RU223745U1 (ru) Закрывающий колпачок для наливных отверстий для емкостей, в которых хранятся жидкости
WO2023067843A1 (ja) 蓋付き化粧液容器
KR20190125042A (ko) 회전형 화장품 용기
JP6898760B2 (ja) 多条ねじ式開閉容器
JP7313785B2 (ja) 容器用キャップ
JP2023151423A (ja) スパチュラ付き容器
JP7330637B2 (ja) 容器用キャップ
KR200462267Y1 (ko) 액상 용기의 캡 구조